JPH10112438A - p型窒化物系III−V族化合物半導体の成長方法 - Google Patents

p型窒化物系III−V族化合物半導体の成長方法

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JPH10112438A
JPH10112438A JP26462696A JP26462696A JPH10112438A JP H10112438 A JPH10112438 A JP H10112438A JP 26462696 A JP26462696 A JP 26462696A JP 26462696 A JP26462696 A JP 26462696A JP H10112438 A JPH10112438 A JP H10112438A
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group
compound semiconductor
growing
iii
type nitride
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JP26462696A
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Katsunori Yanashima
克典 簗嶋
Shigeki Hashimoto
茂樹 橋本
Yasunori Asazuma
庸紀 朝妻
Masao Ikeda
昌夫 池田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 結晶欠陥の少ない良質のp型窒化物系III
−V族化合物半導体の成長方法を提供する。 【解決手段】 本発明方法を実施するMOCVD装置1
0は、基板Wを保持するサセプタ12を内部に有する反
応管14と、TMG(トリエチルガリウム)を収容し、
水素ガスによるバブリングにより供給ライン18を経由
して反応管14にTMGガスを供給するバブラー20A
を備えている。反応管14内に基板Wを設置し、100
0℃に昇温し、次いで、水素ガスをバブラー20Aに供
給することによりTMGガスを反応管14に導入し、p
型ドーパントとして炭素原子が導入されたGaN:C結
晶を基板Wの上にエピタキシャル成長させた。この結
果、結晶欠陥の少ない良質のGaN:C結晶が得られ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、p型窒化物系II
I−V族化合物半導体の成長方法に関し、更に詳しく
は、結晶欠陥の少ないp型窒化物系III−V族化合物
半導体の成長方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等の光学的
大容量記録媒体の記録及び再生を高密度かつ高解像度で
行うためには、短波長のレーザ光が必要である。そこ
で、近年、緑色、青色光や紫外光を発行する短波長半導
体レーザの開発が盛んである。このような短波長領域の
半導体レーザ素子の積層構造を形成する化合物半導体と
して、例えば、“Jpn.J.Appl.Phys.3
0(1991)L1998”に言及されているように、
GaNやAlGaNやInGaN等の窒化物系III−
V族化合物半導体が注目されている。特に、GaNは、
室温におけるバンドギャップが約3.4eVで、堅牢か
つ化学的にも安定であるから、青色・紫外域の受発光素
子への応用が期待されている。窒化物系III−V族化
合物半導体にはp型とn型とがあり、p型窒化物系II
I−V族化合物半導体は、従来、有機金属化学気相成長
(MOVPE)法で、Ga等の第III族元素を第II
族元素であるMgやZnに一部置換しながら結晶を成長
させることにより得られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、窒素の平衡蒸
気圧が極めて高いので、窒化物系III−V族化合物半
導体を成長させる過程で窒素原子が結晶から脱離し易
く、このため、窒素原子の欠落量が多い結晶が成長し、
デバイス特性が良くないという問題があった。以上のよ
うな事情に照らして、本発明の目的は、結晶欠陥の少な
い良質のp型窒化物系III−V族化合物半導体の成長
方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、鋭意検討の
結果、p型窒化物系III−V族化合物半導体を成長さ
せる過程で、p型ドーパントとして第II族元素である
MgやZnを使用し第III族元素の原子を第II族元
素の原子で置換している従来の方法よりも、むしろ、p
型ドーパントとして第IV族元素である炭素を使用し、
脱離し易い窒素原子を炭素原子で置換する、言い換えれ
ば、脱離して形成された欠落部にp型ドーパント原子を
導入するほうが、結晶の成長を制御し易く、従って高品
質のp型窒化物系III−V族化合物半導体が得られる
ことを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0005】上記目的を達成するために、本発明に係る
p型窒化物系III−V族化合物半導体は、元素周期律
表の第III族元素を有する原料、第V族元素を有する
原料及びp型ドーパントを用いてp型窒化物系III−
V族化合物半導体を成長させる方法において、p型ドー
パントとして第IV族元素に属する炭素原子を有する物
質を使用し、窒化物系III−V族化合物半導体を構成
する第V族元素の窒素原子を炭素原子で置換することを
特徴としている。本発明に係るp型窒化物系III−V
族化合物半導体は、全てのp型窒化物系III−V族化
合物半導体に適用できる。本発明では、結晶成長時に脱
離し易い窒素原子を第IV族元素の炭素原子に置換して
いる。よって、窒素原子の欠落量が、結果的にかつ相対
的に少なくなり、高品質のp型窒化物系III−V族化
合物半導体が実現される。
【0006】本発明の好適な実施態様は、基板上に低温
バッファ層を形成する工程と、p型窒化物系III−V
族化合物半導体のエピタキシャル成長に好適な温度範囲
に基板を昇温する工程と、第III族元素を含む原料ガ
スと、第V族元素を含む原料ガスと、炭素原子を含む原
料ガスとを基板上に導入して、p型窒化物系III−V
族化合物半導体をエピタキシャル成長させる工程とを備
えることを特徴としている。炭素原子を含む原料ガス
は、炭素と水素からなる物質、例えば、Cn2n+2(1
≦n≦5)、Cn2n(2≦n≦5)又はCn2n-2(2
≦n≦5)で表される少なくとも1種類の物質を含む
と、p型ドーパントとして炭素原子を有する良質の結晶
を成長させることができる。Cn2n+2は、例えば、メ
タン、エタン、プロパンやブタンである。
【0007】好適な実施態様の具体的な一例としては、
第III族元素を含む原料ガスとしてトリメチルガリウ
ムガス又はトリエチルガリウムガス、第V族元素を含む
原料ガスとしてアンモニア、炭素原子を含む原料ガスと
してブタンガス(C410)を用いてエピタキシャル成
長させると、p型ドーパントとして炭素原子を有する結
晶欠陥の少ないGaN:C結晶を得ることができる。
【0008】また、炭素を含む原料ガスとして、ROH
(Rは何れかのアルキル基)で表されるアルコールを含
む原料ガスか、又は、分子量が14よりも大きい少なく
とも1つの基が窒素原子に結合している有機化合物から
なる原料ガスであっても、良質の結晶を成長させること
ができる。
【0009】有機化合物の一例は、プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、
ターシャリブチルアミン、モノメチルヒドラジン、及び
アジ化エチルを含む第1級アミンから成る群より選ばれ
た少なくとも一種類のアミン化合物である。有機化合物
の別の一例は、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジターシャ
リブチルアミン、1,1−ジメチルヒドラジン、1,2−ジメ
チルヒドラジン、及び第二ブチルアミンを含む第2級ア
ミンから成る群より選ばれた少なくとも一種類のアミン
化合物である。有機化合物の更に別の一例は、トリプロ
ピルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、トリイソブチルアミン、トリターシャリブチルアミ
ン、トリ第二ブチルアミン、トリアリルアミン、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルメチルアミン、ジプロピル
メチルアミン、ジブチルメチルアミン、ジイソブチルメ
チルミン、ジ第二ブチルメチルアミン、及びジターシャ
リブチルメチルアミンを含む第3級アミンから成る群よ
り選ばれた少なくとも一種類のアミン化合物である。
【0010】本発明方法を用いてp型窒化物系III−
V族化合物半導体を成長させる際、有機金属化学気相成
長法又は分子線エピタキシ法で成長させると結晶の成長
を制御し易く、従って、高品質の結晶が得られ易い。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に、実施例を挙げ、添付図面
を参照して、本発明の実施の形態を具体的に説明する。実施例 本実施例は、p型ドーパントとして炭素原子が導入され
たp型窒化物系III−V族化合物半導体を、本発明方
法を用いてエピタキシャル成長させる例である。図1
は、本実施例で使用するMOCVD装置の構成を示す。
【0012】MOCVD装置10は、図1に示すよう
に、基板Wを保持するサセプタ12を内部に有する反応
管14と、第III族元素を含む有機金属原料であるト
リメチルガリウム(TMG)及びトリエチルガリウム
(TEG)をそれぞれ収容し、水素ガスによるバブリン
グにより供給ライン18を経由して反応管14にTMG
ガス又はTEGガスをそれぞれ供給する2個のバブラー
20A、Bと、水素ガスを純化して高純度の水素ガスを
キャリアガスとしてバブラー20A、B及び反応管14
及びベントライン26に供給する水素純化装置22とを
備えている。また、窒素原料としてアンモニアを収容
し、供給ライン21を経由して反応管14又はベントラ
イン26にアンモニアを供給するボンベ23と、炭素原
子を有する原料ガスとしてブタンガスを収容し、供給ラ
イン25を経由して、同様に反応管14又はベントライ
ン26にブタンガスを供給するボンベ27とを備えてい
る。更に、水素ガスの流量制御のためのマスフローコン
トローラ24A〜Dが、それぞれ、水素純化装置22か
らバブラー20A、B、供給ライン18、及びベントラ
イン26に接続される各ラインに設けられている。ま
た、アンモニア及びブタンガスの流量制御のためのマス
フローコントローラ24E、Fが、それぞれ供給ライン
21及び供給ライン25に設けられている。
【0013】バブラー20Aと供給ライン18及びベン
トライン26との間、及び、バブラー20Bと供給ライ
ン18及びベントライン26との間には、それぞれ切り
換えバルブV1、V2及び切り換えバルブV3、V4が
設けてあって、それらを切り換えることにより、バブラ
ー20A、Bから反応管14又はベントライン26に、
ガスの送入先を切り換えることができる。また、供給ラ
イン21と供給ライン18及びベントライン26との間
には、同様に、それぞれ切り換えバルブV5、V6が設
けてあって、それらを切り換えることにより、供給ライ
ン18又はベントライン26にアンモニアの送入先を切
り換えることができる。更に、供給ライン25と供給ラ
イン18及びベントライン26との間には、それぞれ切
り換えバルブV7、V8が設けてあって、それらを切り
換えることにより、同様に、供給ライン18又はベント
ライン26にブタンガスの送入先を切り換えることがで
きる。
【0014】本実施例では、先ず、表面にc面が形成さ
れたAl23(サファイア)からなる基板Wを、反応管
14内のサセプタ12上にc面を上面にして載置した。
次いで、水素純化装置22で純化された高純度の水素ガ
スをマスフロコントローラ24Cで流量制御しながら反
応管14内に供給して水素ガス雰囲気にし、基板Wを1
100℃に加熱してサーマルエッチングを10分間行っ
た。次いで、基板を600℃に降温し、Ga原料として
TMGを流量100μmol/minで、窒素原料としてアン
モニアを流量20SLM で反応管14内に供給し、低温バ
ッファ層(GaN層28)を形成した。
【0015】次いで、アンモニアのみを供給しながら、
GaN結晶の成長に好ましい温度である1000℃に基
板Wを昇温し、水素ガスをバブラー20Aに供給してT
MGガス及びブタンガスをそれぞれ、流量100μmol/
min及び5sccmで反応管14に更に導入した。この結
果、図2に示すように、炭素原子がp型ドーパントとし
て導入されたGaN:C結晶30を基板Wの上にエピタ
キシャル成長させることができた。尚、TMGガスを導
入する代わりに、水素ガスをバブラー20Bに供給して
TEGガスを反応管14に導入しても、同様にエピタキ
シャル成長させることができる。
【0016】次いで、GaN:C結晶30を、SIMS
により分析した。図3は、SIMSでの計測によって得
られた、GaN:C結晶30の表面からの深さ位置と、
その深さ位置でのGa密度および導入された炭素原子密
度を表すイオンカウント数との関係を示すグラフ図であ
る。深さ2μm以上にわたり炭素原子が導入されている
ことが判る。GaN:C結晶30は、ホール数を測定し
た結果、8×1016個/cm3のホールを有しており、導
入された炭素原子の一部によってp型窒化物系III−
V族化合物半導体に成長したことが確認された。
【0017】本実施例では、ブタンガスを導入し、結晶
成長時に脱離し易いV族元素である窒素原子をIV族元
素である炭素原子に置換しながら結晶成長させた。この
結果、従来に比べ、結晶成長時での窒素原子の欠落量を
相対的に抑えることができ、従って、良質のp型窒化物
系III−V族化合物半導体を成長させることができ
た。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、p型ドーパントとして
炭素元素を有する物質を使用することにより、p型窒化
物系III−V族化合物半導体を構成し結晶成長時に脱
離し易いV族元素である窒素原子をIV族元素である炭
素原子で置換している。これにより、結晶を成長させる
際に窒素原子の欠落量を相対的に、また結果的に抑える
ことができるので、結晶欠陥の少ない良質のp型窒化物
系III−V族化合物半導体を成長させることができ
る。好適な例としては、第III族元素を含む原料ガス
としてトリメチルガリウムガス又はトリエチルガリウム
ガス、第V族元素を含む原料ガスとしてアンモニア、炭
素を有する原料ガスとしてブタンガスを用いて、結晶を
成長させている。これにより、p型ドーパントとして炭
素原子が導入された、結晶欠陥の少ないGaN:C結晶
を成長させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例方法を実施する際に使用したM
OCVD装置の構成を示す模式図である。
【図2】本実施例のGaN:C結晶の断面図である。
【図3】本実施例のGaN:C結晶の、表面からの深さ
位置と、その位置でのGa密度及び導入された炭素原子
密度との関係を示すグラフ図である。
【符号の説明】 10……MOCVD装置、12……サセプタ、14……
反応管、16……光照射用光源、18……供給ライン、
20A、B……バブラー、21……供給ライン、22…
…水素純化装置、23……ボンベ、24A〜D……マス
フローコントローラ、25……供給ライン、26……ベ
ントライン、27……ボンベ、28……低温バッファ層
(GaN層)、30……GaN:C結晶。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年1月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0002
【補正方法】変更
【補正内容】
【0002】
【従来の技術】光ディスク、光磁気ディスク等の光学的
大容量記録媒体の記録及び再生を高密度かつ高解像度で
行うためには、短波長のレーザ光が必要である。そこ
で、近年、緑色、青色光や紫外光を発する短波長半導
体レーザの開発が盛んである。このような短波長領域の
半導体レーザ素子の積層構造を形成する化合物半導体と
して、例えば、“Jpn.J.Appl.Phys.3
0(1991)L1998”に言及されているように、
GaNやAlGaNやInGaN等の窒化物系III−
V族化合物半導体が注目されている。特に、GaNは、
室温におけるバンドギャップが約3.4eVで、堅牢か
つ化学的にも安定であるから、青色・紫外域の受発光素
子への応用が期待されている。窒化物系III−V族化
合物半導体にはp型とn型とがあり、p型窒化物系II
I−V族化合物半導体は、従来、有機金属化学気相成長
(MOCVD)法で、Ga等の第III族元素を第II
族元素であるMgやZnに一部置換しながら結晶を成長
させることにより得られている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】有機化合物の一例は、プロピルアミン、イ
ソプロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン
びターシャリブチルアミンを含む第1級アミン、モノメ
チルヒドラジン、並びにアジ化エチルからなる群より選
ばれた少なくとも1種類の化合物である。有機化合物の
別の一例は、ジプロピルアミン、ジイソプロピルアミ
ン、ジブチルアミン、ジイソブチルアミン、ジターシャ
リブチルアミン及び第二ブチルアミンを含む第2級アミ
ン、1,1−ジメチルヒドラジン、並びに1,2−ジメチルヒ
ドラジンから成る群より選ばれた少なくとも一種類の化
合物である。有機化合物の更に別の一例は、トリプロピ
ルアミン、トリイソプロピルアミン、トリブチルアミ
ン、トリイソブチルアミン、トリターシャリブチルアミ
ン、トリ第二ブチルアミン、トリアリルアミン、トリエ
チルアミン、ジイソプロピルメチルアミン、ジプロピル
メチルアミン、ジブチルメチルアミン、ジイソブチルメ
チルミン、ジ第二ブチルメチルアミン、及びジターシ
ャリブチルメチルアミンを含む第3級アミンから成る群
より選ばれた少なくとも一種類のアミン化合物である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】本実施例では、先ず、表面にc面が形成さ
れたAl23(サファイア)からなる基板Wを、反応管
14内のサセプタ12上にc面を上面にして載置した。
次いで、水素純化装置22で純化された高純度の水素ガ
スをマスフロコントローラ24Cで流量制御しながら反
応管14内に供給して水素ガス雰囲気にし、基板Wを1
100℃に加熱してサーマルエッチングを10分間行っ
た。次いで、基板を520℃に降温し、Ga原料として
TMGを流量100μmol/minで、窒素原料としてアン
モニアを流量20SLM で反応管14内に供給し、低温バ
ッファ層(GaN層28)を形成した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 池田 昌夫 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 元素周期律表の第III族元素を有する
    原料、第V族元素を有する原料及びp型ドーパントを用
    いてp型窒化物系III−V族化合物半導体を成長させ
    る方法において、 p型ドーパントとして第IV族元素に属する炭素原子を
    有する物質を使用し、窒化物系III−V族化合物半導
    体を構成する第V族元素の窒素原子を炭素原子で置換す
    ることを特徴とするp型窒化物系III−V族化合物半
    導体の成長方法。
  2. 【請求項2】 第III族元素を含む原料ガスと、第V
    族元素を含む原料ガスと、炭素原子を含む原料ガスとを
    基板上に導入して、p型窒化物系III−V族化合物半
    導体をエピタキシャル成長させる工程を備えることを特
    徴とする請求項1に記載のp型窒化物系III−V族化
    合物半導体の成長方法。
  3. 【請求項3】 炭素原子を含む原料ガスが、炭素と水素
    からなることを特徴とする請求項1又は2に記載のp型
    窒化物系III−V族化合物半導体の成長方法。
  4. 【請求項4】 炭素原子を含む原料ガスが、Cn2n+2
    (1≦n≦5)で表される少なくとも1種類の物質を含
    むことを特徴とする請求項3に記載のp型窒化物系II
    I−V族化合物半導体の成長方法。
  5. 【請求項5】 炭素原子を含む原料ガスが、Cn
    2n(2≦n≦5)で表される少なくとも1種類の物質を
    含むことを特徴とする請求項3に記載のp型窒化物系I
    II−V族化合物半導体の成長方法。
  6. 【請求項6】 炭素原子を含む原料ガスが、Cn2n-2
    (2≦n≦5)で表される少なくとも1種類の物質を含
    むことを特徴とする請求項3に記載のp型窒化物系II
    I−V族化合物半導体の成長方法。
  7. 【請求項7】 第III族元素を含む原料ガスとしてト
    リメチルガリウムガス又はトリエチルガリウムガスを、
    第V族元素を含む原料ガスとしてアンモニアを、炭素原
    子を含む原料ガスとしてブタンガスをそれぞれ使用し、
    p型窒化物系III−V族化合物半導体としてGaN:
    C結晶を成長させることを特徴とする請求項4から6の
    うち何れか一項に記載のp型窒化物系III−V族化合
    物半導体の成長方法。
  8. 【請求項8】 炭素を含む原料ガスが、ROH(Rは何
    れかのアルキル基)で表されるアルコールを含むことを
    特徴とする請求項2に記載のp型窒化物系III−V族
    化合物半導体の成長方法
  9. 【請求項9】 炭素を含む原料は、分子量が14よりも
    大きい少なくとも1つの基が窒素原子に結合している有
    機化合物からなることを特徴とする請求項2に記載のp
    型窒化物系III−V族化合物半導体の成長方法。
  10. 【請求項10】 有機化合物が、プロピルアミン、イソ
    プロピルアミン、ブチルアミン、イソブチルアミン、タ
    ーシャリブチルアミン、モノメチルヒドラジン、及びア
    ジ化エチルを含む第1級アミンから成る群より選ばれた
    少なくとも一種類のアミン化合物であることを特徴とす
    る請求項2に記載の窒化物系III−V族化合物半導体
    の成長方法。
  11. 【請求項11】 有機化合物が、ジプロピルアミン、ジ
    イソプロピルアミン、ジブチルアミン、ジイソブチルア
    ミン、ジターシャリブチルアミン、1,1−ジメチルヒド
    ラジン、1,2−ジメチルヒドラジン、及び第二ブチルア
    ミンを含む第2級アミンから成る群より選ばれた少なく
    とも一種類のアミン化合物であることを特徴とする請求
    項2に記載の窒化物系III−V族化合物半導体の成長
    方法。
  12. 【請求項12】 有機化合物が、トリプロピルアミン、
    トリイソプロピルアミン、トリブチルアミン、トリイソ
    ブチルアミン、トリターシャリブチルアミン、トリ第二
    ブチルアミン、トリアリルアミン、トリエチルアミン、
    ジイソプロピルメチルアミン、ジプロピルメチルアミ
    ン、ジブチルメチルアミン、ジイソブチルメチルミン、
    ジ第二ブチルメチルアミン、及びジターシャリブチルメ
    チルアミンを含む第3級アミンから成る群より選ばれた
    少なくとも一種類のアミン化合物であることを特徴とす
    る請求項2に記載の窒化物系III−V族化合物半導体
    の成長方法。
  13. 【請求項13】 有機金属化学気相成長法、又は分子線
    エピタキシー法によりp型窒化物系III−V族化合物
    半導体を成長させることを特徴とする請求項1から10
    のうちのいずれか1項に記載の窒化物系III−V族化
    合物半導体の成長方法。
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