JPH10110887A - 真空断熱体 - Google Patents

真空断熱体

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JPH10110887A
JPH10110887A JP8265868A JP26586896A JPH10110887A JP H10110887 A JPH10110887 A JP H10110887A JP 8265868 A JP8265868 A JP 8265868A JP 26586896 A JP26586896 A JP 26586896A JP H10110887 A JPH10110887 A JP H10110887A
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heat
vacuum
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bag
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Yasuaki Tanimoto
康明 谷本
Noriyuki Miyaji
法幸 宮地
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Matsushita Refrigeration Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は冷蔵庫などの断熱材として使用可能
な真空断熱体に関するものであり、信頼性の高い真空断
熱体を得ることを目的とするものである。 【解決手段】 真空断熱体1は、芯材2と外被材3と独
立した真空部4から構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫などの断熱
材として使用可能な真空断熱体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、地球環境保護の観点から、冷蔵庫
断熱材の発泡剤として使用されているCFC11による
オゾン層破壊が世界的規模で注目されている。
【0003】この様な背景から新規発泡剤を用いた断熱
材の研究が行われており、代替フロンとしてはHCFC
141b、非フロン系ではシクロペンタンなどが候補と
して選ばれつつある。
【0004】しかしながら、これらの新規発泡剤はいづ
れもCFC11より気体熱伝導率が大きく、冷蔵庫の断
熱性能低下は避けられない状況下にある。一方、状来の
エネルギー規制などに対し、冷蔵庫の省エネ化は避けら
れない問題であり断熱性能向上が達成すべき大きな課題
である。
【0005】以上の様に、フロン対応による断熱性能の
低下と省エネ化達成のための断熱性能向上という相反す
る課題を現状の冷蔵庫は抱えている。
【0006】この様な相反する課題を解決する一手段と
して無機粉末を用いた真空断熱体が考案され、その内容
が特開昭57−173689号公報に記載されている。
その内容は、フィルム状プラスチック容器に単粒子径が
1μm以下の粉末を充填し内部を減圧後密閉することに
より真空断熱体を得るというものである。
【0007】効果としては工業化が容易な0.1〜1m
mHgの真空度で製造する事ができ、シリカ粒子が微粉
末であるため、同じ真空度の場合、真空断熱体の断熱性
能がより向上する事を見出したものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】真空断熱体の断熱原理
は、熱を伝える空気を排除することである。しかしなが
ら、工業的レベルで高真空にすることは困難であり、実
用的に達成可能な真空度は0.1〜10mmHgであ
る。
【0009】したがって、この真空度で目的とする断熱
性能が得られなければならない。空気が介在して熱伝導
が行われる場合の断熱性能に影響をおよぼす物性といて
平均自由行程がある。平均自由行程とは、空気を構成す
る分子の一つが別の分子と衝突するまでに進む距離のこ
とで、平均自由行程よりも形成されている空隙が大きい
場合は空隙内において分子同士が衝突し、空気による熱
伝導が生じるため真空断熱体の熱伝導率は大きくなる。
逆に平均自由行程よりも空隙が小さい場合は真空断熱体
の熱伝導は小さくなる。これは、空気の衝突による熱伝
導がほとんどなくなるためである。
【0010】したがって、シリカ粉末などの微細な粒径
を有する粉末を用いれば空隙が細かくなり、空気の衝突
による熱伝導がほとんどなくなる。この結果、真空断熱
体の断熱性能が向上する。しかし、従来の構成では衝撃
などによって外被材が破袋し、リークが生じると真空断
熱体全体の熱伝導率が悪化してしまう欠点がある。
【0011】また、シリカ粉末を使用しているため真空
断熱体の重量が重くなり、かつ、コストが高くなる欠点
がある。
【0012】一方、地球環境問題における新たな課題と
して廃棄物問題がある。冷蔵庫などの家電製品において
も廃棄物処理問題は例外でなく、いかにしてリサイクル
するかが大きな課題である。特に冷蔵庫の断熱材に使用
されている硬質ウレタンフォームは、その材料特性から
リサイクルが困難とされていた。
【0013】本発明は上記内容を鑑み、真空断熱体の課
題であった外的衝撃などによってリークした場合におい
ても熱伝導率の悪化を抑制し、かつ、軽量化と低コスト
化および高性能化を図るとともに、ウレタンフォームの
リサイクルを図ろうとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明の真空断熱体は、芯材と、前記芯材を外包する外
被材とを備え、前記外被材が蒸着層を有するラミネート
フィルムどうし、もしくは蒸着層を有するラミネートフ
ィルムと金属箔を有するラミネートフィルムを熱溶着に
よって袋状にされており、かつ、前記外被材の熱溶着層
が高密度ポリエチレン樹脂で形成され、前記外被材に前
記芯材が複数個充填されており、前記芯材間の部分で前
記外被材が熱溶着され、独立した真空部を有する真空断
熱体である。
【0015】したがって外的衝撃などによって外被材が
破袋しリークした場合などにおいても真空断熱体全体の
熱伝導率の悪化を抑制した真空断熱体を得ることができ
る。また、外被材が蒸着層を有しているため、外被材を
通しての熱リークも問題がない。また、外被材の熱溶着
層を高密度ポリエチレンにしているため耐ストレス性が
向上し、熱溶着部の劣化などが抑制できる。
【0016】また、本発明の真空断熱体は、通気性を有
する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる芯
材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とを備え、前
記中袋が高密ポリエチレン樹脂を有しており、前記外被
材が蒸着層を有するラミネートフィルムどうし、もしく
は蒸着層を有するラミネートフィルムと金属箔を有する
ラミネートフィルムとを熱溶着によって袋状にされてお
り、かつ、前記外被材の熱溶着層が高密度ポリエチレン
樹脂で形成され、前記外被材に前記芯材が複数個充填さ
れ、前記芯材間の部分で前記外被材の高密度ポリエチレ
ン樹脂と前記中袋の高密度ポリエチレン樹脂とが熱溶着
され、独立した真空部を有する真空断熱体である。
【0017】芯材に用いる材料を粉末材料に限定してい
るので、真空度が悪化した場合においても熱伝導率の変
化が小さい。したがって、衝撃などによって外被材が破
袋しリークした場合、リーク箇所に隣接した真空部もガ
スの透過などによって真空度が悪化しやすくなるが、こ
れに起因した熱伝導率の悪化は小さくできる。
【0018】また、本発明の真空断熱体は、通気性を有
する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる芯
材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とを備え、前
記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が10deg
以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯材間の部
分で熱溶着することによって複数個の独立した真空部を
有する真空断熱体である。
【0019】中袋と外被材の熱溶着部との融点の差が1
0deg以下であるので中袋と外被材との熱溶着によって
独立した真空部を形成するのが容易であり、かつ、熱溶
着部の材料融点が近いため、どちらかの材料が熱劣化す
るといった問題が解決される。
【0020】また、本発明の真空断熱体は、通気性を有
する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる複
数個の芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とか
らなり、前記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差
が10deg以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記
芯材間の部分で熱溶着することによって複数個の独立し
た真空部を有しており、かつ、前記芯材が硬質ウレタン
フォーム粉末を含む真空断熱体である。
【0021】したがって、芯材として硬質ウレタンフォ
ーム粉末を用いていることから、樹脂熱伝導率が低く、
真空断熱体に適用した場合において熱伝導率の低減が図
れる。また、冷蔵庫などに使用されているウレタンフォ
ームのリサイクルも可能となる。
【0022】本発明の断熱パネルは、通気性を有する中
袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる複数個の
芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とからな
り、前記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が1
0deg以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯材
間の部分で熱溶着することによって複数個の独立した真
空部を有する真空断熱体と硬質ウレタンフォームとを複
層した断熱パネルである。
【0023】したがって、通常の住宅断熱などに使用さ
れるウレタン断熱パネルよりも断熱性能に優れる。ま
た、硬質ウレタンフォームと複層されている真空断熱体
が複数個の独立した真空部を有しており、かつ、芯材に
粉末材料を用いているため、施工時などに真空断熱体に
衝撃が加わりリークした場合、真空断熱体全体の真空度
が悪化することが無く、断熱パネルとしての熱伝導率の
悪化を抑制できる。
【0024】また、本発明の断熱箱体は、外箱と、内箱
と、前記外箱と内箱とによって形成される空間に発泡断
熱材を充填した断熱箱体において、前記外箱もしくは内
箱の内面に、通気性を有する中袋と、前記中袋に充填さ
れた粉末材料からなる複数個の芯材と、前記中袋と芯材
とを外包する外被材とからなり、前記中袋と前記外被材
の熱溶着層との融点の差が10deg以下であり、前記中
袋と前記外被材とを前記芯材間の部分で熱溶着すること
によって複数個の独立した真空部を有しており、かつ、
前記芯材が硬質ウレタンフォーム粉末を含む真空断熱体
を設けた断熱箱体である。
【0025】したがって、真空断熱体がリークした場合
においても全体の熱伝導率の悪化が小さいため、冷蔵庫
に適用した場合、長きに亘って使用しても真空断熱体の
急激な熱伝導率の悪化がない。
【0026】この結果、真空断熱体の急激な熱伝導率悪
化に起因して、コンプレッサーの運転率が過剰となり、
冷蔵庫の信頼性が低下すると言った問題が解決される。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、芯材と、前記芯材を外包する外被材とを備え、前記
外被材が蒸着層を有するラミネートフィルムどうし、も
しくは蒸着層を有するラミネートフィルムと金属箔を有
するラミネートフィルムを熱溶着によって袋状にされて
おり、かつ、前記外被材の熱溶着層が高密度ポリエチレ
ン樹脂で形成され、前記外被材に前記芯材が複数個充填
されており、前記芯材間の部分で前記外被材が熱溶着さ
れ、独立した真空部を有する真空断熱体である。
【0028】一般に、真空断熱体は外的衝撃などによっ
て外被材が破れたりした場合真空度が著しく悪化し、場
合によっては大気圧にまでなってしまう。この結果、空
気などの気体分子の衝突による気体熱伝導が増大するた
め断熱性能が悪化してしまう。
【0029】本発明では、それぞれ独立した真空部を形
成しているため、一部分の外被材が破袋しても他の真空
部には影響を与えない。この結果、真空断熱体全体とし
ての熱伝導率の悪化は小さくなる。
【0030】また、外被材が蒸着層を有しているため、
外被材を通しての熱リークも問題がない。また、外被材
の熱溶着層を高密度ポリエチレンにしているため耐スト
レス性が向上し、熱溶着部の劣化などが抑制できる。
【0031】本発明の請求項2に記載の発明は、通気性
を有する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からな
る芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とを備
え、前記中袋が高密ポリエチレン樹脂を有しており、前
記外被材が蒸着層を有するラミネートフィルムどうし、
もしくは蒸着層を有するラミネートフィルムと金属箔を
有するラミネートフィルムとを熱溶着によって袋状にさ
れており、かつ、前記外被材の熱溶着層が高密度ポリエ
チレン樹脂で形成され、前記外被材に前記芯材が複数個
充填され、前記芯材間の部分で前記外被材の高密度ポリ
エチレン樹脂と前記中袋の高密度ポリエチレン樹脂とが
熱溶着され、独立した真空部を有する真空断熱体であ
る。
【0032】したがって、芯材が有する空間が非常に小
さいため気体熱伝導による影響が少なく、真空度が悪化
した場合においても熱伝導率の悪化が小さい。
【0033】本発明の請求項3に記載の発明は、通気性
を有する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からな
る芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とを備
え、前記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が1
0deg以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯材
間の部分で熱溶着することによって複数個の独立した真
空部を有する真空断熱体である。
【0034】独立した真空部を形成するためには、中袋
と外被材の熱溶着部と外被材の熱溶着部との融点の差が
問題となる。融点が同じであれば問題ないが、材料選定
が限定されてりまう。また、融点の差が大きすぎると熱
溶着が適切に行えず、独立した真空部を形成することが
出来ない。
【0035】本発明では、中袋と外被材の熱溶着部の融
点の差を10deg以下に限定しており、中袋と外被材と
の熱溶着によって独立した真空部を形成するのが容易で
あり、かつ、熱溶着部の材料融点が近いため、どちらか
の材料が熱劣化するといった問題が解決される。
【0036】また、本発明の請求項4に記載の発明は、
通気性を有する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料
からなる複数個の芯材と、前記中袋と芯材とを外包する
外被材とからなり、前記中袋と前記外被材の熱溶着層と
の融点の差が10deg以下であり、前記中袋と前記外被
材とを前記芯材間の部分で熱溶着することによって複数
個の独立した真空部を有しており、かつ、前記芯材が硬
質ウレタンフォーム粉末を含む真空断熱体である。
【0037】したがって、冷蔵庫の断熱材として使用さ
れていた硬質ウレタンフォームのリサイクルが可能とな
り、廃棄物問題を解決することができる。また、粉末が
硬質ウレタンフォームであることから粉末の樹脂熱伝導
率が低く、真空断熱体に適用した場合において熱伝導率
の低減が図れる。
【0038】これは、ウレタン結合が二重結合を有して
いるため熱振動エネルギーが高く、その結果、固体熱伝
導率が低減するためである。
【0039】また、本発明の請求項5に記載の発明は、
通気性を有する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料
からなる複数個の芯材と、前記中袋と芯材とを外包する
外被材とからなり、前記中袋と前記外被材の熱溶着層と
の融点の差が10deg以下であり、前記中袋と前記外被
材とを前記芯材間の部分で熱溶着することによって複数
個の独立した真空部を有する真空断熱体と硬質ウレタン
フォームとを複層した断熱パネルである。
【0040】したがって、通常の住宅断熱などに使用さ
れるウレタン断熱パネルよりも断熱性能に優れる。
【0041】また、硬質ウレタンフォームと複層されて
いる真空熱体が複数個の独立した真空部を有しており、
かつ、芯材に粉末材料を用いているため、施工時などに
真空断熱体に衝撃が加わりリークした場合、真空断熱体
全体の真空度が悪化することが無く、断熱パネルとして
の熱伝導率の悪化を抑制できる。
【0042】一方、本発明の請求項6に記載の断熱箱体
は、外箱と、内箱と、前記外箱と内箱とによって形成さ
れる空間に発泡断熱材を充填した断熱箱体において、前
記外箱もしくは内箱の内面に、通気性を有する中袋と、
前記中袋に充填された粉末材料からなる複数個の芯材
と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とからなり、前
記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が10deg
以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯材間の部
分で熱溶着することによって複数個の独立した真空部を
有しており、かつ、前記芯材が硬質ウレタンフォーム粉
末を含む真空断熱体を設けた断熱箱体である。
【0043】したがって真空断熱体がリークした場合に
おいても全体の熱伝導率の変化が小さいため、冷蔵庫に
適用した場合、長きに亘って使用しても真空断熱体の急
激な熱伝導率の悪化がない。
【0044】この結果、真空断熱体の急激な熱伝導率悪
化に起因して、コンプレッサーの運転率が過剰となり、
冷蔵庫の信頼性が低下すると言った問題が解決される。
【0045】以下、本発明の実施形態について、図1、
図2を用いて説明する。 (実施の形態1)図において1は真空断熱体であり、5
cm角の寸法に切断したセル径150μmの水発泡連通
フォームからなる芯材2を120℃で4時間乾燥し、予
め減圧方向と平行に5cm間隔で4ヵ所熱溶着した外被
材3に芯材2を不連続に複数個充填後、内部が0.1m
mHgの真空度となるよう減圧密閉。その後、独立した
真空部4が形成出来るよう、芯材2の不連続部分で外被
材3を熱溶着して得たものである。
【0046】このようにして得られた真空断熱体1は、
それぞれ独立した真空部4を形成しているため、外被材
3の一部分が破袋しても他の真空部には影響を与えな
い。この結果、真空断熱体全体としての熱伝導率の悪化
は小さくなる。
【0047】(実施の形態2)図において5は真空断熱
体であり、シリカ粉末からなる芯材6を高密度ポリエチ
レン樹脂を用いて作製した不織布製の中袋7に不連続に
充填し、120℃で2時間乾燥し吸着水分を十分除去す
る。
【0048】尚、それぞれ独立した真空部8を形成する
ため、予め中袋7を減圧方向と平行に一定間隔で熱溶着
しておき、その後芯材6を前記処理によって形成された
中袋7の空間部に不連続に所定量充填し、その後、芯材
6の不連続部分にて中袋7を熱溶着する。以上の操作を
繰り返し、中袋7への芯材6の充填が終了する。その
後、外被材9に前記中袋7に充填した芯材6を充填し、
内部が0.1mmHgの真空度となるよう減圧密閉す
る。
【0049】このようにして得られた真空断熱体5は、
芯材が有する空間が非常に小さいため気体熱伝導による
影響が少なく、真空度が悪化した場合においても熱伝導
率の悪化が小さい。
【0050】(実施の形態3)中袋7は高密度ポリエチ
レン樹脂を用いて作製した通気製を有する不織布であ
り、外被材9は熱溶着層に50μmの厚みからなる高密
度ポリエチレン樹脂、中間層にアルミ蒸着層を有するガ
スバリヤ性の高い12μmの厚みからなるポリエチレン
ービニルアルコール共重合体樹脂、最外層に12μmの
厚みからなるポリエチレンテレフタレート樹脂である。
【0051】このような構成からなる真空断熱体5は、
中袋7と外被材9の熱溶着層との温度差が10deg以下
であるので中袋と外被材との熱溶着によって独立した真
空部を形成するのが容易であり、かつ、熱溶着部の材料
融点が近いため、どちらかの材料が熱劣化するといった
問題が解決される。
【0052】(実施の形態4)芯材6として硬質ウレタ
ンフォームを粉砕して得た平均粒径120μmのウレタ
ン粉末を用い、不織布製の中袋7に充填し、120℃で
2時間乾燥し吸着水分を十分除去する。尚、それぞれ独
立した真空部を形成するため、予め中袋7を減圧方向と
平行に一定間隔で熱溶着しておき、その後芯材6を前記
処理によって形成された中袋7の空間部に所定量充填
し、その後減圧方向と垂直方向に中袋7を熱溶着する。
以上の操作を繰り返し、中袋7への芯材6の充填が終了
する。その後、外被材9に前記中袋7に充填した芯材6
を充填し、内部が0.1mmHgの真空度となるよう減
圧密閉する。
【0053】したがって、冷蔵庫の断熱材として使用さ
れていた硬質ウレタンフォームのリサイクルが可能とな
り、廃棄物問題を解決することができる。また、粉末が
硬質ウレタンフォームであることから粉末の樹脂熱伝導
率が低く、真空断熱体に適用した場合において熱伝導率
の低減が図れる。
【0054】これは、ウレタン結合が二重結合を有して
いるため熱振動エネルギーが高く、その結果、固体熱伝
導率が低減するためである。
【0055】(実施の形態5)図において10は断熱パ
ネルであり、真空断熱体4と硬質ウレタンフォーム11
を複層して形成されている。硬質ウレタンフォームの厚
みは、施工時の釘打ちなどを考慮し30mm程度が望ま
しい。また、断熱パネル10の周縁部を木砕などで覆う
と施工性を一段と向上することができる。
【0056】このようにして得られた断熱パネル10
は、真空断熱体4と硬質ウレタンフォーム11との複層
であるので、通常の住宅断熱などに使用されるウレタン
断熱パネルよりも断熱性能に優れる。
【0057】また、硬質ウレタンフォームと複層されて
いる真空断熱体が複数個の独立した真空部を有してお
り、かつ、芯材に粉末材料を用いているため、施工時な
どに真空断熱体に衝撃が加わりリークした場合、真空断
熱体全体の真空度が悪化することが無く、断熱パネルと
しての熱伝導率の悪化を抑制できる。
【0058】(実施の形態6)図において12は、真空
断熱体4と硬質発泡ウレタンフォームからなる発泡断熱
材11と外箱13と内箱14によって構成される断熱箱
体である。真空断熱体4は外箱13の内面に取り付けら
れているが、内箱14の内面であっても良い。また、真
空断熱体4のサイズは0.5m×0.5m×0.02m
である。
【0059】以上のような構成からなる断熱箱体は、真
空断熱体がリークした場合においても全体の熱伝導率の
変化が小さいため、冷蔵庫に適用した場合、長きに亘っ
て使用しても真空断熱体の急激な熱伝導率の悪化がな
い。
【0060】この結果、真空断熱体の急激な熱伝導率悪
化に起因して、コンプレッサーの運転率が過剰となり、
冷蔵庫の信頼性が低下すると言った問題が解決される。
【0061】
【実施例】
(実施例1)図5は25cm×25cmのサイズで5c
m毎に熱溶着によって独立した真空部を形成した真空断
熱体について、直径1mmの穴を開けた場合の熱伝導率
の時間的変化を示したものである。
【0062】尚、芯材としてはセル径150μmの水発
泡連通フォームを用い、比較例として従来行われていた
独立した真空部を有しない真空断熱体を用いた。
【0063】
【図5】図5から、本発明による仕様では熱伝導率の時
間的変化が比較例に比べて著しく小さいのが判る。これ
は、本発明による仕様では独立した真空部を形成してい
るため、外被材の一部分が破袋しても他の真空部には影
響を与えず、この結果、真空度の悪化によって気体によ
る熱伝導が増大するのは外被材の破れた部分の空間だけ
となり、真空断熱体全体としての熱伝導率の悪化は小さ
くなる。
【0064】(実施例2)図6は、25cm×25cm
のサイズで5cm毎に熱溶着によって独立した真空部を
形成した真空断熱体について、直径1mmの穴を開けた
場合の熱伝導率の時間的変化を示したものである。
【0065】尚、芯材としては実施例では平均粒径10
μmのシリカ粉末を用い、比較例としては芯材にセル径
150μmの水発泡連通フォームを独立した真空部を有
しない真空断熱体を用いた。
【0066】
【図6】図6から、初期から3日までは大差がないが、
その後比較例は徐々に熱伝導率が悪化していく。
【0067】一方、本実施例では3日以降も熱伝導率の
大きな悪化は認められない。これは、それぞれ独立した
真空部を形成しているため、短期間では外被材の一部分
が破れたとしても他の真空部には影響を与えない。この
ため、3日までは熱伝導率の悪化は認められなかった
が、その後は、ガスの透過によって徐々に他の部分の真
空度も悪化してくる。
【0068】したがって、比較例で用いた様な空隙間距
離の大きい発泡体では気体分子の衝突が頻繁になるた
め、熱伝導率が悪化したのである。
【0069】本発明では、空隙間距離が非常に短くなる
特性を有する粉末材料を芯材に用いているため、真空度
が悪化しても気体分子同士の衝突が起こらず、経時的に
も熱伝導の悪化を小さくなる。
【0070】(実施例3)図7は中袋の融点と外被材の
熱溶着層との融点の差を変えた場合について、25cm
×25cmのサイズで5cm毎に熱溶着によって独立し
た真空部を形成した真空断熱体を用い、直径1mmの穴
を開けた場合の熱伝導率の時間的変化を示したものであ
る。
【0071】
【図7】図7から融点の差が0degから10degまでは、
熱伝導率は緩やかに悪化していくが、融点の差が10de
gよりも大きくなると熱伝導率の悪化が激しいことが判
る。
【0072】これは、中袋と外被材熱溶着層との融点の
差が10deg以下であれば良好な溶着状態を形成し、熱
溶着部を通してのガス透過が抑制されるためである。し
かし、融点の差が10degよりも大きくなると融点の高
い材料が十分な溶融状態に到達していないため、熱溶着
不良が生じてしまい溶着部からのガスの透過が起こる。
【0073】このため、十分に独立した真空部を形成す
ることができず、外被材に穴などができると経時的な熱
伝導率の悪化が激しくなるのである。
【0074】本発明では、この点を鑑み、中袋と外被材
の熱溶着層との融点の差を10deg以下に限定すること
により熱溶着部を良好な状態にでき、外被材が破袋した
場合においても熱伝導率の悪化を抑制することが可能と
なる。
【0075】(実施例4)図8は、芯材として硬質ウレ
タンフォームを粉砕して得た平均粒径120μmのウレ
タン粉末と平均粒径20μmのシリカ粉末を、それぞれ
芯材として用いた場合における熱伝導率の比較を示した
ものである。なお、真空度における影響を無視するた
め、真空度は0.1mmHgで行った。
【0076】
【図8】図8の結果から、本発明の実施例であるウレタ
ン粉末を用いたものが低い熱伝導率を示しているのが判
る。ウレタン結合は2重結合を有し熱振動エネルギーが
高い。その結果、固体熱伝導率の低減が図れるため真空
断熱体の熱伝導率が低くなるのである。
【0077】したがって、芯材に用いる粉末は無作為に
選定できるものではなく、特定の材料に限定する必要が
ある。
【0078】本発明では上記実施内容を鑑み、粉末をウ
レタン粉末に限定しているので、特に低い熱伝導率を有
する真空断熱体を得ることができる。
【0079】また、具備する効果として、冷蔵庫などに
断熱材として使用しているウレタンフォームの利用が可
能になることから、冷蔵庫におけるリサイクル問題の解
決にも役立つ。
【0080】(実施例5)断熱パネル8は、真空断熱体
4と硬質ウレタンフォーム9との複層であるので、通常
の住宅断熱などに使用されるウレタン断熱パネルよりも
断熱性能に優れる。
【0081】図9は、一般的な住宅断熱用ウレタンボー
ドと本発明における断熱パネルとの熱伝導率を比較した
ものである。
【0082】
【図9】図9から、本発明の断熱パネルの方が熱伝導率
で約3倍優れる事が判る。このような、断熱性能に優れ
た断熱パネルを用いることにより、住宅の省エネに寄与
するばかりでなく、住宅壁厚の低減による工期短縮など
が可能となる。
【0083】また、断熱パネル8は独立した真空部を形
成しているため、施工時などにおいて真空断熱体4の一
部分が破袋しても全体への影響が小さい。
【0084】(実施例6)次に断熱箱体であるが、適用
する真空断熱体4は独立した真空部を形成しており、か
つ、適用する芯材が粉末であるため、真空断熱体がリー
クした場合においても全体の熱伝導率の変化が小さい。
この結果、冷蔵庫に適用した場合、長きに亘って使用し
ても真空断熱体の急激な熱伝導率の悪化がない。
【0085】この結果、真空断熱体の急激な熱伝導率悪
化に起因して、コンプレッサーの運転率が過剰となり、
冷蔵庫の信頼性が低下すると言った問題が解決される。
【0086】
【発明の効果】以上のように、本発明の真空断熱体は、
芯材と、前記芯材を外包する外被材とを備え、前記外被
材が蒸着層を有するラミネートフィルムどうし、もしく
は蒸着層を有するラミネートフィルムと金属箔を有する
ラミネートフィルムを熱溶着によって袋状にされてお
り、かつ、前記外被材の熱溶着層が高密度ポリエチレン
樹脂で形成され、前記外被材に前記芯材が複数個充填さ
れており、前記芯材間の部分で前記外被材が熱溶着さ
れ、独立した真空部を有する真空断熱体である。
【0087】したがって外的衝撃などによって外被材が
破袋しリークした場合などにおいても真空断熱体全体の
熱伝導率の悪化を抑制した真空断熱体を得ることができ
る。また、外被材が蒸着層を有しているため、外被材を
通しての熱リークも問題がない。また、外被材の熱溶着
層を高密度ポリエチレンにしているため耐ストレス性が
向上し、熱溶着部の劣化などが抑制できる。
【0088】また、本発明の真空断熱体は、気性を有す
る中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる芯材
と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とを備え、前記
中袋が高密ポリエチレン樹脂を有しており、前記外被材
が蒸着層を有するラミネートフィルムどうし、もしくは
蒸着層を有するラミネートフィルムと金属箔を有するラ
ミネートフィルムとを熱溶着によって袋状にされてお
り、かつ、前記外被材の熱溶着層が高密度ポリエチレン
樹脂で形成され、前記外被材に前記芯材が複数個充填さ
れ、前記芯材間の部分で前記外被材の高密度ポリエチレ
ン樹脂と前記中袋の高密度ポリエチレン樹脂とが熱溶着
され、独立した真空部を有する真空断熱体である。
【0089】芯材に用いる材料を粉末材料に限定してい
るので、真空度が悪化した場合においても熱伝導率の変
化が小さい。したがって、衝撃などによって外被材が破
袋しリークした場合、リーク箇所に隣接した真空部もガ
スの透過などによって真空度が悪化しやすくなるが、こ
れに起因した熱伝導率の悪化は小さくできる。
【0090】また、本発明の真空断熱体は、通気性を有
する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる芯
材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とを備え、前
記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が10deg
以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯材間の部
分で熱溶着することによって複数個の独立した真空部を
有する真空断熱体である。
【0091】中袋と外被材の熱溶着部との融点の差が1
0deg以下であるので中袋と外被材との熱溶着によって
独立した真空部を形成するのが容易であり、かつ、熱溶
着部の材料融点が近いため、どちらかの材料が熱劣化す
るといった問題が解決される。
【0092】また、本発明の真空断熱体は、通気性を有
する中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる複
数個の芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とか
らなり、前記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差
が10deg以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記
芯材間の部分で熱溶着することによって複数個の独立し
た真空部を有しており、かつ、前記芯材が硬質ウレタン
フォーム粉末を含む真空断熱体である。
【0093】したがって、芯材として硬質ウレタンフォ
ーム粉末を用いていることから、樹脂熱伝導率が低く、
真空断熱体に適用した場合において熱伝導率の低減が図
れる。また、冷蔵庫などに使用されているウレタンフォ
ームのリサイクルも可能となる。
【0094】本発明の断熱パネルは、通気性を有する中
袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる複数個の
芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とからな
り、前記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が1
0deg以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯材
間の部分で熱溶着することによって複数個の独立した真
空部を有する真空断熱体と硬質ウレタンフォームとを複
層した断熱パネルである。
【0095】したがって、通常の住宅断熱などに使用さ
れるウレタン断熱パネルよりも断熱性能に優れる。
【0096】また、硬質ウレタンフォームと複層されて
いる真空断熱体が複数個の独立した真空部を有してお
り、かつ、芯材に粉末材料を用いているため、施工時な
どに真空断熱体に衝撃が加わりリークした場合、真空断
熱体全体の真空度が悪化することが無く、断熱パネルと
しての熱伝導率の悪化を抑制できる。
【0097】また、本発明の断熱箱体は、外箱と、内箱
と、前記外箱と内箱とによって形成される空間に発泡断
熱材を充填した断熱箱体において、前記外箱もしくは内
箱の内面に、通気性を有する中袋と、前記中袋に充填さ
れた粉末材料からなる複数個の芯材と、前記中袋と芯材
とを外包する外被材とからなり、前記中袋と前記外被材
の熱溶着層との融点の差が10deg以下であり、前記中
袋と前記外被材とを前記芯材間の部分で熱溶着すること
によって複数個の独立した真空部を有しており、かつ、
前記芯材が硬質ウレタンフォーム粉末を含む真空断熱体
を設けた断熱箱体である。
【0098】したがって、真空断熱体がリークした場合
においても全体の熱伝導率の悪化が小さいため、冷蔵庫
に適用した場合、長きに亘って使用しても真空断熱体の
急激な熱伝導率の悪化がない。
【0099】この結果、真空断熱体の急激な熱伝導率悪
化に起因して、コンプレッサーの運転率が過剰となり、
冷蔵庫の信頼性が低下すると言った問題が解決される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実形態による真空断熱体の断面図
【図2】本発明の一実施形態による真空断熱体の断面図
【図3】本発明の一実施形態による断熱パネルの断面図
【図4】本発明の一実施形態による断熱箱体の断面図
【図5】真空断熱体の熱伝導率における経時的変化を示
す特性図
【図6】真空断熱体の熱伝導率における経時的変化を示
す特性図
【図7】真空断熱体の熱伝導率における経時的変化を示
す特性図
【図8】芯材の違いによる真空断熱体の熱伝導率を示す
特性図
【図9】断熱パネルの性能特性図
【符号の説明】
1 真空断熱体 2 芯材 3 外被材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯材と、前記芯材を外包する外被材とを
    備え、前記外被材が蒸着層を有するラミネートフィルム
    どうし、もしくは蒸着層を有するラミネートフィルムと
    金属箔を有するラミネートフィルムを熱溶着によって袋
    状にされており、かつ、前記外被材の熱溶着層が高密度
    ポリエチレン樹脂で形成され、前記外被材に前記芯材が
    複数個充填されており、前記芯材間の部分で前記外被材
    が熱溶着され、独立した真空部を有する真空断熱体。
  2. 【請求項2】 通気性を有する中袋と、前記中袋に充填
    された粉末材料からなる芯材と、前記中袋と芯材とを外
    包する外被材とを備え、前記中袋が高密度ポリエチレン
    樹脂を有しており、前記外被材が蒸着層を有するラミネ
    ートフィルムどうし、もしくは蒸着層を有するラミネー
    トフィルムと金属箔を有するラミネートフィルムとを熱
    溶着によって袋状にされており、かつ、前記外被材の熱
    溶着層が高密度ポリエチレン樹脂で形成され、前記外被
    材に前記芯材が複数個充填され、前記芯材間の部分で前
    記外被材の高密度ポリエチレン樹脂と前記中袋の高密度
    ポリエチレン樹脂とが熱溶着され、独立した真空部を有
    する真空断熱体。
  3. 【請求項3】 通気性を有する中袋と、前記中袋に充填
    された粉末材料からなる芯材と、前記中袋と芯材とを外
    包する外被材とを備え、前記中袋と前記外被材の熱溶着
    層との融点の差が10deg以下であり、前記中袋と前記
    外被材とを前記芯材間の部分で熱溶着することによって
    複数個の独立した真空部を有する真空断熱体。
  4. 【請求項4】 通気性を有する中袋と、前記中袋に充填
    された粉末材料からなる複数個の芯材と、前記中袋と芯
    材とを外包する外被材とからなり、前記中袋と前記外被
    材の熱溶着層との融点の差が10deg以下であり、前記
    中袋と前記外被材とを前記芯材間の部分で熱溶着するこ
    とによって複数個の独立した真空部を有しており、か
    つ、前記芯材が硬質ウレタンフォム粉末を含む真空断熱
    体。
  5. 【請求項5】 通気性を有する中袋と、前記中袋に充填
    された粉末材料からなる複数個の芯材と、前記中袋と芯
    材とを外包する外被材とからなり、前記中袋と前記外被
    材の熱溶着層との差が10deg以下であり、前記中袋と
    前記外被材とを前記芯材間の部分で熱溶着することによ
    って複数個の独立した真空部を有する真空断熱体と硬質
    ウレタンフォームとを複層した断熱パネル。
  6. 【請求項6】 外箱と、内箱と、前記外箱と内箱とによ
    って形成される空間に発泡断熱材を充填した断熱箱体に
    おいて、前記外箱もしくは内箱の内面に、通気性を有す
    る中袋と、前記中袋に充填された粉末材料からなる複数
    個の芯材と、前記中袋と芯材とを外包する外被材とから
    なり、前記中袋と前記外被材の熱溶着層との融点の差が
    10deg以下であり、前記中袋と前記外被材とを前記芯
    材間の部分で熱溶着することによって複数個の独立した
    真空部を有しており、かつ、前記芯材が硬質ウレタンフ
    ォーム粉末を含む真空断熱体を設けた断熱箱体。
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