JPH10110196A - ブロック状金属石鹸 - Google Patents

ブロック状金属石鹸

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JPH10110196A
JPH10110196A JP26591796A JP26591796A JPH10110196A JP H10110196 A JPH10110196 A JP H10110196A JP 26591796 A JP26591796 A JP 26591796A JP 26591796 A JP26591796 A JP 26591796A JP H10110196 A JPH10110196 A JP H10110196A
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JP
Japan
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fatty acid
higher fatty
block
metal soap
shaped metal
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Withdrawn
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JP26591796A
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English (en)
Inventor
Yutaka Narita
豊 成田
Atsushi Ota
温 太田
Takayuki Yoshii
孝之 吉井
善之 ▲高▼野
Yoshiyuki Takano
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑剤としての機能を損なうことなく製造時
及び使用時に割れることがないブロック状金属石鹸を提
供する。 【解決手段】 高級脂肪酸金属塩を主成分とするブロッ
ク状金属石鹸において、該高級脂肪酸金属塩に高級脂肪
酸を配合する。好適には、高級脂肪酸の融点を高級脂肪
酸金属塩の融点以下とし、高級脂肪酸を高級脂肪酸金属
塩を形成する高級脂肪酸と同一種類のものとし、そし
て、高級脂肪酸金属塩に対する高級脂肪酸の配合割合を
該高級脂肪酸金属塩100重量部に対して高級脂肪酸2
0〜50重量部とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真装置の潤
滑処理機構において潤滑剤の供給手段として用いられる
高級脂肪酸金属塩を主成分とするブロック状金属石鹸に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真装置に使用されるトナー
と呼ばれる現像剤は、現像ローラに潜像として形成した
感光体に付着され、続いて、転写ローラ又は転写ベルト
の作用により紙に転写されて定着されるが、この現像剤
は、電子写真装置の機内環境の変動によって、機内の各
部分で余分な付着をしたり、固く固着したりして、付着
汚染や転写斑等の不具合を生ぜしめている。
【0003】そこで、高級脂肪酸金属塩よりなるブロッ
ク状金属石鹸をブラシ等で削り取って微粉末化した微粉
末を感光体、転写ローラ、転写ベルト等に潤滑剤及びク
リーニング剤として塗布させることにより、付着汚染や
転写斑等の不具合を防止して電子写真装置の画質向上が
なされている。
【0004】金属石鹸は、高級脂肪酸金属塩を呼称した
ものであって、高い潤滑性を有している。かかる金属石
鹸を感光体、転写ローラ、転写ベルト等に塗布すると、
現像剤の感光体、転写ローラ、転写ベルト等に対する付
着力が低減して、クリーニング性や転写性が向上する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来、ブロック状金属
石鹸は、一般に、溶融冷却法、即ち、微粒子状の金属石
鹸を加熱溶融した後、所望の形状の型に注型し、冷却固
化することにより製造されているが、溶融された金属石
鹸の冷却凝固時に急激な固化による熱収縮のばらつきが
生じるので、割れ(クラック)が発生し、歩留まりが悪
くなるという問題があった。
【0006】また、ブロック状金属石鹸は、機械的強度
が非常に小さいために、使用時の応力、温度変化等によ
り割れや欠けが発生するという問題があった。
【0007】そこで、金属石鹸に樹脂バインダーを適量
添加することが考えられるが、樹脂バインダーの添加
は、金属石鹸本来の機能である潤滑剤としての機能を低
下させるばかりでなく、塗布時に微粉化しにくくなり、
本来の目的である十分なクリーニング性を低下させるこ
とになるので、好ましくない。
【0008】本発明は、かかる問題を解決することを目
的としている。即ち、本発明は、潤滑剤としての機能を
損なうことなく製造時及び使用時に割れや欠けのないブ
ロック状金属石鹸を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者は、高級脂肪酸
が高級脂肪酸金属塩と極めて類似の化学組成を有するこ
とに着目して、高級脂肪酸金属塩に高級脂肪酸を配合し
てブロック状金属石鹸を形成したところ、高級脂肪酸が
高級脂肪酸金属塩のバインダーとしての機能を果たすこ
とによってブロック状金属石鹸の機械的強度を向上させ
ることを発見して、本発明を完成させるに至った。
【0010】即ち、本第1発明は、高級脂肪酸金属塩を
主成分とするブロック状金属石鹸において、該高級脂肪
酸金属塩に高級脂肪酸を配合したことを特徴とする。
【0011】第2発明は、高級脂肪酸の融点が高級脂肪
酸金属塩の融点以下であることを特徴とする。
【0012】第3発明は、高級脂肪酸が高級脂肪酸金属
塩を形成する高級脂肪酸と同一種類であることを特徴と
する。
【0013】第4発明は、高級脂肪酸塩に対する高級脂
肪酸の配合割合が高級脂肪酸塩100重量部に対して高
級脂肪酸20〜50重量部であることを特徴とする。
【0014】本発明においては、高級脂肪酸金属塩とし
ては、従来、潤滑剤、クリーニング剤として用いられて
いるものであればよく、例えば、ステアリン酸亜鉛、ス
テアリン酸カルシウム、パルミチン酸亜鉛、ラウリン酸
亜鉛等が挙げられ、高級脂肪酸としては、例えば、ステ
アリン酸、パルミチン酸、ラウリン酸等が挙げられる
が、これらに限定されるものではない。
【0015】本発明における高級脂肪酸塩に対する高級
脂肪酸の配合割合は、好適には、高級脂肪酸塩100重
量部に対して高級脂肪酸20〜50重量部である。
【0016】
【発明の実施の形態】
(実施例1)ステアリン酸亜鉛100重量部及びステア
リン酸30重量部を140℃で溶融した。別に、8×8
×300mmのキャビティ部を有するアルミニウム製金
型を上記溶融温度と同一温度に予熱した。そして、上記
溶融させたステアリン酸亜鉛及びステアリン酸を予熱し
たアルミニウム金型のキャビティ内に注ぎ込んだ。次い
で、金型を室温下に置き、金型温度が50℃になるまで
放冷した。その後、金型よりブロック状金属石鹸を取り
出した。ブロック状金属石鹸は、10本成形した。この
ようにして得られたブロック状金属石鹸は、10本すべ
でに割れや欠けの発生がなかった。
【0017】(実施例2)ステアリン酸カルシウム10
0重量部及びステアリン酸30重量部を180℃で溶融
した。別に、8×8×300mmのキャビティ部を有す
るアルミニウム製金型を上記溶融温度と同一温度に予熱
した。そして、上記溶融させたステアリン酸亜鉛及びス
テアリン酸を予熱したアルミニウム金型のキャビティ内
に注ぎ込んだ。次いで、金型を室温下に置き、金型温度
が50℃になるまで放冷した。その後、金型よりブロッ
ク状金属石鹸を取り出した。ブロック状金属石鹸は、1
0本成形した。このようにして得られたブロック状金属
石鹸は、10本すべでに割れや欠けの発生がなかった。
【0018】(実施例3)ステアリン酸亜鉛100重量
部及びパルミチン酸30重量部を140℃で溶融した。
別に、8×8×300mmのキャビティ部を有するアル
ミニウム製金型を上記溶融温度と同一温度に予熱した。
そして、上記溶融させたステアリン酸亜鉛及びパルミチ
ン酸を予熱したアルミニウム金型のキャビティ内に注ぎ
込んだ。次いで、金型を室温下に置き、金型温度が50
℃になるまで放冷した。その後、金型よりブロック状金
属石鹸を取り出した。ブロック状金属石鹸は、10本成
形した。このようにして得られたブロック状金属石鹸
は、10本すべでに割れや欠けの発生がなかった。
【0019】(比較例1)ステアリン酸亜鉛100重量
部を140℃で溶融した。別に、8×8×300mmの
キャビティ部を有するアルミニウム製金型を上記溶融温
度と同一温度に予熱した。そして、上記溶融させたステ
アリン酸亜鉛を予熱したアルミニウム金型のキャビティ
内に注ぎ込んだ。次いで、金型を室温下に置き、金型温
度が50℃になるまで放冷した。その後、金型よりブロ
ック状金属石鹸を取り出した。ブロック状金属石鹸は、
10本成形した。このようにして得られたブロック状金
属石鹸は、10本中5本にクラックの発生があった。
【0020】図1(a)は、本発明のブロック状金属石
鹸を微粉末化する状態を示す正面図であり、図1(b)
は、その側面図である。図1(a)、(b)に示されて
いるように、本発明のブロック状金属石鹸1は、アスペ
クト比の大きい直方体ブロック形状をしている。このブ
ロック状金属石鹸1は、板状の支持体2の上に固定さ
れ、その表面が回転駆動するブラシ状部材3で削り取ら
れて、微粉末化される。この微粉末化された金属石鹸
は、感光体及び転写ベルト(図示せず)に搬送され、潤
滑剤及びクリーニング剤として均一に塗布される。そし
て、上記実施例1〜3及び比較例で得られたブロック状
金属石鹸各5本についてそれぞれ画像を評価すると共に
使用時の割れや欠けの本数を見た。
【0021】図2は、本発明のブロック状金属石鹸の機
械的強度の評価方法を説明するための概略図である。図
2に示されるように、ブロック状金属石鹸1の片側を任
意の方法で固定し、固定点から50mmの部位をブロッ
ク状金属石鹸が破断するまで加圧して、ブロック状金属
石鹸の破断に要した化圧力を測定し、機械的強度の尺度
とする。このような測定方法で上記実施例1〜3及び比
較例1で得られたブロック状金属石鹸各について機械的
強度を評価をした。
【0022】これらの評価結果は、次の表1に示され
る。
【0023】
【表1】 * 使用時に割れや欠けが発生したものはクリーニング不良発生。
【0024】表1にみるように、実施例1〜3のブロッ
ク状金属石鹸は、使用時に割れや欠けが発生せず、クリ
ーニング性が良好であるため、画像品質も良好であっ
た。一方、比較例1の金属石鹸は、5本中2本に割れや
欠けが発生してしまい、使用時に割れや欠けが発生した
ものは、クリーニング不良が発生が発生した。また、実
施例1〜3のブロック状金属石鹸は、その破断に要した
加圧力が比較例1のそれと比べて明らかに大きいことか
ら、機械的強度に優れていることがわかった。
【0025】本発明のブロック状金属石鹸は、電子写真
装置、特に、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画
像形成装置の潤滑処理機構における潤滑剤の供給手段と
して用いられる。
【0026】本発明は、次の利点を有する。 (イ)主成分である高級脂肪酸金属塩に高級脂肪酸をバ
インダーとして配合しているため、潤滑剤としての機能
を損なうことなく、機械的強度に優れ、成型時及び使用
時に割れることがない。 (ロ)高級脂肪酸の融点が高級脂肪酸金属塩の融点以下
であるため、加熱溶融成型時に酸化劣化を生じない。
【0027】(ハ)高級脂肪酸が高級脂肪酸金属塩を形
成する高級脂肪酸と同一種類であることにより、高級脂
肪酸と高級脂肪酸金属塩との親和性が増し、その結果、
ブロック状金属石鹸の機械的強度がさらに上昇する。 (ニ)高級脂肪酸塩100重量部に対して高級脂肪酸2
0〜50重量部配合することによって、本来の機能であ
る潤滑性を保持しながら、より機械的強度の優れたブロ
ック状金属石鹸とすることができる。
【0028】
【発明の効果】潤滑剤としての機能を損なうことなく、
機械的強度に優れ、成型時及び使用時に割れることがな
いブロック状金属石鹸を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブロック状金属石鹸を微粉末化する状
態を示す図であって、(a)は、その正面図であり、
(b)は、その側面図である。
【図2】本発明のブロック状金属石鹸の機械的強度の評
価方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
1 ブロック状金属石鹸 2 板状の支持体 3 ブラシ状部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ▲高▼野 善之 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高級脂肪酸金属塩を主成分とするブロッ
    ク状金属石鹸において、該高級脂肪酸金属塩に高級脂肪
    酸を配合したことを特徴とするブロック状金属石鹸。
  2. 【請求項2】 高級脂肪酸の融点が高級脂肪酸金属塩の
    融点以下であることを特徴とする請求項1記載のブロッ
    ク状金属石鹸。
  3. 【請求項3】 高級脂肪酸が高級脂肪酸金属塩を形成す
    る高級脂肪酸と同一種類であることを特徴とする請求項
    1又は2記載のブロック状金属石鹸。
  4. 【請求項4】 高級脂肪酸塩に対する高級脂肪酸の配合
    割合が高級脂肪酸塩100重量部に対して高級脂肪酸2
    0〜50重量部であることを特徴とする請求項1、2又
    は3記載のブロック状金属石鹸。
JP26591796A 1996-10-07 1996-10-07 ブロック状金属石鹸 Withdrawn JPH10110196A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010070552A (ja) * 2009-09-14 2010-04-02 Shinkoo Mold:Kk 高級脂肪酸亜鉛ブロック成形体の製造方法
JP2010189515A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Sakai Chem Ind Co Ltd 高級脂肪酸金属塩ブロック

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Effective date: 20040106