JPH10110002A - キトサン溶液製造用組成物 - Google Patents

キトサン溶液製造用組成物

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JPH10110002A
JPH10110002A JP28336896A JP28336896A JPH10110002A JP H10110002 A JPH10110002 A JP H10110002A JP 28336896 A JP28336896 A JP 28336896A JP 28336896 A JP28336896 A JP 28336896A JP H10110002 A JPH10110002 A JP H10110002A
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chitosan
acid
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JP28336896A
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Matsutake Iizuka
俟偉 飯塚
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 キトサン溶液の製造にかかる手間暇を軽減で
き、現場で必要なとき、必要な量だけ、簡便、迅速にキ
トサン溶液を製造でき、又酸化による変質の不安も一掃
できるようにする。 【解決手段】 60メッシュ超のキトサンの微粉末と、
60メッシュ超の有機酸の微粉末とを混合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、キトサン溶液製造
用組成物に関し、更に詳しくはキトサンの溶液を、必要
なとき必要な量だけ、簡便、迅速に製造できるよう構成
したキトサン溶液製造用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】キトサンは、カニや海老の甲羅等に含ま
れるキチンを、人工的に酸で化学処理(脱アセチル化)
して得られる多糖類であり、非水溶性で有機酸に溶解す
る物質である。従来このキトサンの溶液をユーザーが製
造する場合は、先ずキトサンの粉末を計量し、この所定
量の粉末に計量した少量の水を加えて攪拌し、この攪拌
液に溶媒としての有機酸を所定量加えて混合する方法が
一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところでこの種キトサ
ンの溶液は、例えば農産物生産時に葉面散布、土壌潅
注、或は種子冠水用として使用したり、切り傷や火傷の
治療薬、シミや小ジワ対策用の化粧水、又入浴剤や、鉢
植え植物用の成長促進剤、観賞魚の水槽添加剤等として
使用するものである。
【0004】しかしキトサンは、上記の通り、非水溶性
で単に水を加えただけでは溶解しにくい物質であり、反
面、一度溶液になると酸化して変質し易い、という特徴
がある。従ってこの種溶液は、散布等の現場で、使用す
る分量だけを簡便且つ迅速に製造できるのが望ましい。
【0005】しかるに従来は、キトサン溶液を製造する
際、上記の通り、計量作業や攪拌操作等を繰り返す必要
があり、又場合によっては不溶解分をフィルターでろ過
する工程が必要であったから、キトサンの溶液を現場で
簡便且つ迅速に製造できなかったものである。又このよ
うな実情から従来は、キトサン溶液を予めボトル詰めし
て作り置きすることも見られたが、この場合は酸化し易
いことから、通常約1か月以内に使用しなければなら
ず、保管スペースも広く必要になる、という問題があっ
た。
【0006】本発明は、このような従来の実情に鑑み、
提案されたものである。従って本発明の技術的課題は、
キトサン溶液の製造にかかる手間暇を軽減でき、現場で
必要なとき、必要な量だけ、簡便、迅速にキトサン溶液
を製造でき、酸化による変質の不安も一掃できるよう構
成したキトサン溶液製造用組成物を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような技術的手段を採る。即ち本発
明は、60メッシュ超のキトサンの微粉末と、60メッ
シュ超の有機酸の微粉末とが混合されてなることを特徴
とする。
【0008】60メッシュ超とは、キトサン又は有機酸
の粒子が、60メッシュのふるいの目を通過する大きさ
を最大とし、それ以下の小さい状態に選定されている、
ということを意味する。又60メッシュのふるいとは、
一インチ当りの網の目の数が60に選定されたふるいの
ことをいう。
【0009】キトサン、有機酸とも、その粒子の大きさ
は、60メッシュを超えるものであれば小さいほど溶解
性が高く、好ましい。ふるいの目が60メッシュより少
ないと、キトサンの粒子が大きく、その分、溶解時間が
長くなるから好ましくない。但し本発明は、粒子の大き
さが一定に揃っていることは必要ない。
【0010】尚キトサンは、40〜45%の水酸化ナト
リウムを80〜120度Cに熱した中でキチンを処理す
ることにより、脱アセチル化と呼ばれる反応を経て得ら
れる。又有機酸の微粉末は、通常、有機酸液から水分を
蒸発させることで得る。
【0011】本発明は、ふるい分けにより、60メッシ
ュ超の大きさに選定されたキトサンと有機酸の微粉末
を、重量比で、キトサンが1に対し、有機酸が0.8〜
3.0の割合で混合してなる。有機酸の混合割合が、
0.8より小さいと、キトサンが沈殿し易くなり、短時
間で完全に溶解した状態のキトサン液を作ることができ
ない。
【0012】又混合割合が、3.0より大きくなると、
キトサンの溶解時間は早くなるものの、キトサン溶液の
酸性が強くなるから、例えば農産物散布用としては葉が
しおれる等の悪影響があり、好ましくない。従って本発
明の場合、キトサンと有機酸との混合割合は、キトサン
が短時間で完全に溶け、且つキトサンの効能が発揮でき
るよう、上記の範囲に選定されるのが好ましい。
【0013】又本発明の場合、上記の有機酸としては、
水溶性で水との親和性が良く、無臭であること等の理由
から、ビタミンC(アスコルビン酸)が好ましいが、こ
れに限定されるものではなく、微粉末形態になり得るも
のであれば、その他の有機酸でも良い。その他の有機酸
としては、例えば酢酸、リンゴ酸、クエン酸、無水クエ
ン酸、酒石酸等がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面に従って説明する。本発明は、図1に示されるよう
に、キトサンと有機酸の例えば原料粉末が、60メッシ
ュのふるいでふるい分けされ、60メッシュ超の微粒子
でなるキトサン、有機酸の微粉末同士が混合されてなる
ものである。
【0015】又本発明の場合、キトサンと有機酸との混
合割合は、キトサンの植物成長促進機能、殺菌機能、防
虫機能等を発揮でき、且つ有機酸の酸としての悪影響が
出ない範囲であれば任意であるが、通常、重量比で、キ
トサンが1に対し、有機酸が0.8〜3.0の範囲に選
定されるのが好ましい。
【0016】次に本発明組成物を使用してキトサン溶液
を製造する工程を説明する。先ず図2に示されるよう
に、混合容器として例えば広口のペットボトル1を用意
し、漏斗状に形作った紙2を口に挿し込み、本発明組成
物を例えば計量スプーンを使用してボトル1内に入れ
る。尚本発明では、ボトル1がゴミ化するのを防止でき
るよう、同じペットボトル1を反復継続して使用するの
が好ましい。
【0017】次に水道水を蛇口からボトル1にその4分
の1〜2分の1ほど、勢いよく入れる。その後、栓3を
してから、上下に4〜5回強く振る。そして更に水を、
口元から4cmほど下の位置まで加え、栓3をきつく締
めて約30分間、放置する。
【0018】その後、ボトル1を横置きする。水が澄
み、透明状になると、キトサン溶液の出来上がりであ
る。尚このキトサン溶液は、このままでも火傷等の治療
薬として使用できるが、葉面散布や入浴剤として使用す
る場合は、水で薄めて使用する。
【0019】
【実施例】次に本発明組成物の具体例を説明する。脱ア
セチル化度80%以上に精製されたキトサンの粉末原料
を、80メッシュのふるいにかけ、80メッシュ超のキ
トサンパウダーを用意した。又有機酸としてビタミンC
を用い、その粉末原料を同様に80メッシュのふるいに
かけ、80メッシュ超の有機酸パウダーを用意した。
【0020】そして上記のキトサンパウダーとビタミン
Cのパウダーとを、重量比で、キトサンが1に対し、ビ
タミンCが1.5の割合で、攪拌機を使用して混合し
た。得られた本発明組成物を、2リットル入りのペット
ボトル1に、1.7g(約小さじ1杯分)入れ、水道水
をボトル1の3分の1ほど加え、上下左右によく振った
後、口元から4cm下の位置まで水道水を更に注入し、
10分間、放置した。その後ボトル1を横置きし、約1
0分経過した処、透明状の溶液を得た。
【0021】この溶液を、タンクに入れて水で希釈化
し、本発明組成物を6000倍に薄めた散布液を作っ
た。そしてこの散布液を、10日間隔で定期的にキュウ
リの苗に、葉面散布した処、このキュウリの苗は黒星
病、灰色カビ病、ウドンコ病等の発病が全く見られなか
った。
【0022】又上記のキトサン溶液を水で希釈化し、本
発明組成物を1000倍に薄めた希釈液に、ダイコンの
種子を1夜浸した後、自然乾燥させ、このダイコンの種
子を蒔いた処、萎黄病、軟腐病が全く発生することがな
かった。又このダイコンの種子は、このような処理を施
すことなく蒔いた他のダイコンの種子に比べ、数日早く
発芽した。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、キトサン
と有機酸の超微粒子同士が混合された粉末体である。従
ってこれによれば、有機酸がキトサンの溶解を促進させ
易く、現場で必要なとき必要な量だけ、簡便、迅速に、
且つ酸化の心配もなく、キトサン溶液を製造できる。
【0024】又請求項2記載のように、重量比で、キト
サンが1に対し、有機酸が0.8〜3.0の割合でなる
場合は、キトサンの有効性を失うことなく、又酸の悪影
響を受けることなく、好ましい状態のキトサン溶液を短
時間で簡便に製造できる。
【0025】更に請求項3記載のように、有機酸がビタ
ミンCでなる場合は、水との親和性が良いから、水を加
えるだけで無臭のキトサン溶液を現場で簡便迅速に製造
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明組成物の製造工程を示す工程図である。
【図2】本発明組成物を使用してキトサン溶液を製造す
る工程を示す工程図である。
【符号の説明】
1 ペットボトル 2 紙 3 栓
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI A61K 31/73 ADA A61K 31/73 ADA

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 60メッシュ超のキトサンの微粉末と、
    60メッシュ超の有機酸の微粉末とが混合されてなるこ
    とを特徴とするキトサン溶液製造用組成物。
  2. 【請求項2】 重量比で、キトサンが1に対し、有機酸
    が0.8〜3.0の割合でなることを特徴とする請求項
    1記載のキトサン溶液製造用組成物。
  3. 【請求項3】 有機酸が、ビタミンCでなることを特徴
    とする請求項1又は2記載のキトサン溶液製造用組成
    物。
JP28336896A 1996-10-05 1996-10-05 キトサン溶液製造用組成物 Pending JPH10110002A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100711109B1 (ko) 2005-05-12 2007-04-24 김순동 비타민 c의 항산화활성과 안정성 및 항균활성을 증진시킬수 있는 키토산-비타민 c복합체 제조방법 및 그 키토산-비타민 c복합체가 포함된 조성물
JP2009019011A (ja) * 2007-07-12 2009-01-29 Oji Paper Co Ltd うどんこ病防除剤及び防除方法
JP2009078994A (ja) * 2007-09-26 2009-04-16 Oji Paper Co Ltd 黒点病防除用組成物及び防除方法
KR101190302B1 (ko) 2009-10-26 2012-10-12 세종대학교산학협력단 복합 기능성 키토산 콜로이드 및 그의 제조 방법

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