JPH10109836A - 人荷エレベーター装置 - Google Patents

人荷エレベーター装置

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Publication number
JPH10109836A
JPH10109836A JP8267522A JP26752296A JPH10109836A JP H10109836 A JPH10109836 A JP H10109836A JP 8267522 A JP8267522 A JP 8267522A JP 26752296 A JP26752296 A JP 26752296A JP H10109836 A JPH10109836 A JP H10109836A
Authority
JP
Japan
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unloading
loading
elevator
transporter
automatic loading
Prior art date
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Pending
Application number
JP8267522A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoichi Bessho
洋一 別所
Yoshihiko Tamura
恵彦 田村
Masamitsu Naito
正光 内藤
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Taisei Corp
Original Assignee
Taisei Corp
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Publication date
Application filed by Taisei Corp filed Critical Taisei Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エレベーター運転者の搭乗を不要とする遠隔運
転を可能とし、搭乗者に対する荷崩れ対策等を不要とす
る人荷エレベーターを提供すること。 【解決手段】与えられた昇降動作指示にしたがって、人
や荷物を上下方向の所望位置に運搬可能な人荷エレベー
ターに、エレベーター搬器内に設け昇降動作指示を行う
ための第1の昇降動作指示手段と、エレベーター搬器外
に設け昇降動作指示を行うための第2の昇降動作指示手
段と、第1の昇降動作指示手段および第2の昇降動作指
示手段のいずれかの指示を受け付け可能とする切り換え
手段とを備えた装置である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人や荷物を運搬す
る人荷エレベーターに係わり、特に、エレベーター運転
者の搭乗を不要とする遠隔運転を可能とし、搭乗者に対
する荷崩れ対策等を行う必要がない人荷エレベーターに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の人荷エレベーターにおいては、人
荷エレベーター搬器内に人荷エレベーターの昇降動作の
指示を与えるための操作盤が設置されていた。そして、
エレベーターの運転者は、自身がエレベーターに搭乗し
ながら、エレベーターが所望の昇降位置となるように操
作盤を操作していた。
【0003】このような運転者の操作によって、人荷エ
レベーターによる人や荷物の運搬作業が行われており、
特に、建物建築時における躯体工事の荷取り作業等にお
いては、この人荷エレベーターを用いた人や荷物の運搬
作業を頻繁に行いながら円滑に工事が進行するようにし
ていた。
【0004】そして、比較的大型の荷物を運搬するとき
には、荷物を搬器内の適当な位置に固縛して、運搬途中
での荷物移動や荷崩れを防ぎ、運転者を少なくとも含む
搭乗者へ影響が及ばないようにしていた。また、人荷エ
レベーターに搭載できないような大型の荷物について
は、現場スペースに建設用リフトを設置し、この建設用
リフトの揚重動作によって大型荷物を所望の位置まで搬
送する手法も提案されていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
人荷エレベーターにおいては、運転者が必ずエレベータ
に搭乗しながら、搬器内に設置されている操作盤を操作
するため、以下のような問題点が存在していた。
【0006】まず、人荷エレベーターを用いて、搬器の
全内容積とほぼ同一の容積を有するような、大型の荷物
を搭載して運搬する場合には、荷物の固縛のみでは、荷
物移動や荷崩れを防ぎきれない事態を招く恐れがあっ
た。
【0007】また、運転者が必ずエレベータに搭乗する
ため、運転者が搭乗するスペース分だけ、荷物の搭載ス
ペースが狭くなっていたという問題もあった。さらにま
た、大型荷物を搬送するための建設用リフトを設置する
には現場スペースが狭すぎて、建設用リフトの設置が困
難である場合が多い。
【0008】また、荷物の人荷エレベーターへの積み込
み作業や人荷エレベーターからの荷降ろし作業を行う場
合においても、運転者と荷物が同一搬器内に混在してい
るため、荷崩れによる影響を防ぎきれない事態を招く恐
れがあった。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決するため
に創作されたものであり、その目的は、搭乗者を存在さ
せないで荷物搭載スペースを広くしつつ、荷崩れ等の対
策を不要とするため、遠隔操作によって人荷エレベータ
ーの昇降動作を可能にする装置を提供する点にある。
【0010】また、本発明の他の目的は、荷物の積み降
ろしを自動で行う装置を遠隔操作可能にする装置を提供
する点にある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明によれば、与えられた昇降動作
指示にしたがって、人や荷物を上下方向の所望位置に運
搬可能な人荷エレベーターにおいて、エレベーター搬器
内に設け昇降動作指示を与えるための第1の昇降動作指
示手段と、エレベーター搬器外に設け昇降動作指示を与
えるための第2の昇降動作指示手段と、前記第1の昇降
動作指示手段および前記第2の昇降動作指示手段のいず
れかの指示を受け付け可能とする切り換え手段とを、備
える人荷エレベーター装置が提供される。
【0012】したがって、切り換え手段によって、第1
の昇降動作指示手段および第2の昇降動作指示手段のい
ずれかの指示を受け付け可能とする。そして、第1の昇
降動作指示手段により昇降動作指示が与えられると通常
運転が行われ、第2の昇降動作指示手段により昇降動作
指示が与えられれば、エレベーター搬器外からの遠隔操
作が可能となる。
【0013】また、請求項2記載の発明によれば、請求
項1において、さらに、エレベーター搬器内に搭載可能
な、荷物の積み降ろし動作を行う自動積み降ろし装置
と、エレベーター搬器外に設け、前記自動積み降ろし装
置の動作を操作するための操作手段とを、備えたことを
特徴とする人荷エレベーター装置が提供される。
【0014】これによれば、操作手段により、自動積み
降ろし装置の動作の操作が可能となり、しかも、操作手
段はエレベーター搬器外に設けているため、自動積み降
ろし装置による荷物の積み降ろし動作を遠隔操作するこ
とができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照しつつ説明する。図1は、人荷エレベータ、操作室
を含む本装置の構成図である。図1は、具体的には、人
荷エレベータが躯体建設現場における躯体の、ある階で
停止している様子を示しており、この図を参照して、本
装置の構成概略について説明する。
【0016】人荷エレベータは、外面が直方体形状を有
する搬器1と、搬器1の1つの側面に開閉自在に設けら
れた上下の搬器扉4と、図示しない搬器1の昇降機構と
を有している。なお、図中の鉛直方向の矢印は、搬器1
の昇降方向を示している。
【0017】また、搬器1内部を監視するためのテレビ
カメラ10、搬器1の内部と外部との間での会話を可能
とするスピーカマイク11、および、搬器1の操作を行
うための搬器内操作盤2が、搬器1内部の側面に設けら
れており、テレビカメラ10は、搬器1内部の天井にも
設けられている。さらに、自動で荷物の積み降ろし作業
を行う自動積み降ろし装置6が、搬器1内部の床面上に
載置されている。
【0018】また、図1に示すように、各階扉5が、搬
器内操作盤2の操作によって開閉可能となるように、躯
体各階に設けられている。一方、躯体のある階に設置さ
れた操作室7の内部には、搬器1内部に設けられた2台
のテレビカメラ10の夫々が撮影した映像情報を表示す
るモニターテレビ12と、搬器1内部に設けられたスピ
ーカマイク11と接続され、搬器1の内部と外部との間
での会話を可能とするスピーカマイク11と、搬器1内
部の床面上に載置された自動積み降ろし装置6を遠隔操
作するための自動積み降ろし装置遠隔操作盤9と、人荷
エレベータを遠隔操作するための人荷エレベータ遠隔操
作盤8とが配設されている。
【0019】ここで、本発明にかかる装置の主要部の構
成図を図5に示し、図5を参照して、さらに詳細に装置
の構成について説明するものとするが、人荷エレベータ
の昇降機構、各扉の開閉機構等は周知の技術を用いて実
現されるため、ここでは、発明の理解に必要な程度の記
載に留めることにする。
【0020】まず、搬器外の所定位置、例えば、人荷エ
レベータの昇降機構(図示せず)の最上部およびその他
には、搬器1を昇降するための動力源である搬器用アク
チュエータ50と、各階扉5を開閉するための動力源で
ある各階扉用アクチュエータ52と、搬器扉4を開閉す
るための動力源である搬器扉用アクチュエータ54と、
搬器内において搬器を操作するモードである「機側運
転」、または、搬器外において搬器を遠隔操作するモー
ドである「遠隔運転」に応じて、搬器内からの操作信
号、または、操作室内からの操作信号を、各アクチュエ
ータに与えるように選択動作を行うための選択部60と
が配設されている。
【0021】なお、選択部60は、例えば、所定値以上
の電圧が与えられた時ハイレベル(デジタル信号)の信
号を出力し、かつ、所定値未満の電圧が与えられた時ロ
ーレベル(デジタル信号)の信号を出力するコンパレー
タと、コンパレータの出力を反転する反転回路と、該反
転回路の出力がハイレベルの時(コンパレータの出力が
ローレベル)、搬器内からの操作信号をアクチュエータ
に与えるように動作する第1のアナログスイッチと、コ
ンパレータの出力がハイレベルの時、操作室内からの操
作信号をアクチュエータに与えるように動作する第2の
アナログスイッチとを有した構成とすれば良い。
【0022】また、各階扉用アクチュエータ52は、実
際には、躯体階数の数だけ配設されて、搬器1が停止し
た階に対応するアクチュエータが起動されるように制御
されるが、ここでは代表して1つのアクチュエータのみ
を記載している。
【0023】さて、搬器内には、自動積み降ろし装置6
と、搬器内の映像情報を得るための2台のテレビカメラ
10と、搬器外との間で会話を行うためのスピーカマイ
ク11と、搬器内において搬器を操作するための搬器内
操作盤2とが配設されている。
【0024】さらに、搬器内操作盤2には、搬器内にお
いて搬器を操作するモードである「機側運転」、およ
び、搬器外において搬器を遠隔操作するモードである
「遠隔運転」のうちのいずれかを選択可能に切り換える
ための切り換えスイッチ3と、搬器扉4の開閉操作を行
うための搬器扉開閉釦21と、各階扉5の開閉操作を行
うための各階扉開閉釦20と、搬器1の上昇、下降、停
止の操作を行う昇降レバー22とが配置されている。そ
して、切り換えスイッチ3を操作して「機側運転」とす
ると、前記選択部60の第1のアナログスイッチがオン
状態になって、搬器扉開閉釦21、各階扉開閉釦20お
よび昇降レバー22を操作することによって出力される
操作信号が、夫々、搬器扉用アクチュエータ54、各階
扉用アクチュエータ52、搬器用アクチュエータ50に
与えられる。
【0025】すなわち、搬器扉用アクチュエータ54
は、搬器扉開閉釦21によって与えられた操作信号に応
じて、搬器扉4の開閉動作を行い、また、各階扉用アク
チュエータ52は、各階扉開閉釦20によって与えられ
た操作信号に応じて、各階扉5の開閉動作を行い、さら
に、搬器用アクチュエータ50は、昇降レバー22によ
って与えられた操作信号に応じて、搬器1の上昇、下
降、停止の各動作を行う。
【0026】一方、操作室7内には、搬器内のテレビカ
メラ10に接続され、テレビカメラ10が撮影した映像
情報を表示出力するための2台のモニターテレビ12
と、搬器内に設けられたスピーカーマイク11と接続さ
れ、搬器内との間で会話を行うためのスピーカマイク1
1と、人荷エレベータを遠隔操作するための人荷エレベ
ータ遠隔操作盤8と、自動積み降ろし装置6を遠隔操作
するための自動積み降ろし装置遠隔操作盤9とが配設さ
れている。
【0027】さらに、人荷エレベータ遠隔操作盤8に
は、エレベータをスタート動作させるためのスタートボ
タン38と、人荷エレベータの行き先階を設定するため
の行先階設定部30とが配置され、また、前記搬器扉開
閉釦21、前記各階扉開閉釦20および前記昇降レバー
22の夫々と同一の操作機能を有する、搬器扉開閉釦3
5、各階扉開閉釦36、昇降レバー37も配置されてい
る。そして、アクチュエータ制御部40は、行先階設定
部30が操作されると、設定された行き先階で搬器1が
停止するように、搬器用アクチュエータ50を制御す
る。なお、アクチュエータ制御部40は、アクチュエー
タ制御等を行う動作プログラムを内蔵するROM、動作
プログラムを実行するCPU、および、インタフェース
回路等の電子デバイスにて実現可能である。
【0028】また、自動積み降ろし装置遠隔操作盤9に
は、自動積み降ろし装置6に動作指示を行うためのスタ
ートボタン32が配置されており、このスタートボタン
32の操作によって、制御信号供給部42が、自動積み
降ろし装置6に対して、所定の動作を行うための制御信
号を与える。なお、自動積み降ろし装置6の動作は、後
に説明する。また、この制御信号供給部42は、制御信
号生成等を行う動作プログラムを内蔵するROM、動作
プログラムを実行するCPU、および、インタフェース
回路等の電子デバイスにて実現可能である。
【0029】なお、操作室内からの操作信号が各アクチ
ュエータに与えられるためには、切り換えスイッチ3を
操作して予め「遠隔運転」として、前記選択部60の第
2のアナログスイッチをオン状態にしておき、アクチュ
エータ制御部40が、搬器扉用アクチュエータ54、各
階扉用アクチュエータ52、搬器用アクチュエータ50
に対して操作信号を供給可能にしておく必要がある。
【0030】また、図5に示した接続線のうちの所定の
もの、例えば、選択部60や自動積み降ろし装置6に接
続される接続線は、十分な長さと可撓性を有していて、
搬器1が支障無く昇降動作できるようになっている。
【0031】次に、図7を参照して、自動積み降ろし装
置6の構成について説明するが、積み降ろし装置自体は
公知の技術を用いて実現できるため、積み降ろし装置自
体の詳細な説明は行わず、ブロック図を用いて、本発明
の特徴が理解可能となるように説明する。
【0032】自動積み降ろし装置6は、制御信号供給部
42から供給される制御信号を受け取って装置の動作を
制御する制御部60と、装置を進退自在に移動させる移
動機構68と、該移動機構68を、制御部60の制御動
作によって駆動する移動アクチュエータ66と、荷物の
積み降ろしを行うための積み降ろし機構64と、該積み
降ろし機構64を、制御部60の制御動作によって駆動
する積み降ろしアクチュエータ62とを有する。
【0033】具体的には、例えば、平面視、四角形の基
台の前後に1対ずつ回転可能に支持した車輪と、各車輪
を正転、反転可能に駆動する駆動源とで、移動機構6
8、移動アクチュエータ66が実現される。また、例え
ば、前記基台に溝(溝の方向は、自動積み降ろし装置の
進退方向)を設け、さらに、駆動源によって、この溝に
沿って進退自在に案内される移動部材を配置し、該移動
部材の移動動作によって、前記基台の上に載置された荷
物を荷降ろしする機構を構成すれば、積み降ろし機構6
4、積み降ろしアクチュエータ62が実現される。
【0034】さて、以下、本発明にかかる装置の動作に
ついて、図面を参照しつつ説明する。まず、搬器1内に
搭乗する運転者が、搬器1内に配置された搬器内操作盤
2を操作して、搬器1を操作する「機側運転」について
説明する。
【0035】この運転モードは、人と比較的小型の荷物
を運搬するのに適しており、今、人を運搬する場合を例
にとり説明する。図2は、搬器1が、躯体のある階で停
止され、搬器扉4および各階扉5が開き、運転者14お
よび人員13が搬器1に搭乗した状態を示している。こ
の状態から、運転者14は、搬器内操作盤2に配置され
たスイッチ等を操作して機側運転を開始する。なお、自
動荷積み降ろし装置6は、予め取り外しておき、搬器1
に搭載しないものとする。
【0036】さて、運転者14は、まず、切り換えスイ
ッチ3を操作して、搬器内において搬器1を操作するモ
ードである機側運転を選択する。以降、選択部60は、
各アクチュエータに対して、搬器内操作盤2から与えら
れる操作信号を供給することになる。
【0037】次に、運転者14は、各階扉開閉釦20を
操作して、各階扉用アクチュエータ52を駆動させ、各
階扉5を閉じ、さらに、搬器扉開閉釦21を操作して、
搬器扉用アクチュエータ54を駆動させ、搬器扉4を閉
じる。さらに、運転者14は、所望の階まで搬器1が昇
降するように、搬器用アクチュエータ50を駆動させる
ために昇降レバー22を操作する。操作の態様として
は、上昇、下降が挙げられる。そして、運転者14は、
搬器1が所望の階に到達したと判断した時、昇降レバー
22を操作して、搬器1を停止させる。搬器1の現在高
さ位置は慣用の手段により運転者が確認できるものとす
る。
【0038】次に、運転者14は、搬器扉開閉釦21を
操作して、搬器扉用アクチュエータ54を駆動させ、搬
器扉4を開き、さらに、各階扉開閉釦20を操作して、
各階扉用アクチュエータ52を駆動させ、各階扉4を開
く。このとき、搬器1に搭乗していた人員が降りること
によって、人の運搬が完了する。なお、この際、搬器1
に新たな人員が搭乗してきた場合、同様な操作を繰り返
し、人員を所望の場所まで運搬すればよい。もちろん、
搭乗人員が存在しなくなった場合には、運転者14は、
昇降レバー22を操作して、自身が所望する位置まで搬
器1を昇降させ、目的階まで移動することが可能とな
る。このようにして、機側運転が可能となる。
【0039】次に、搬器外において搬器を遠隔操作する
モードである「遠隔運転」の動作について説明する。こ
の運転モードは、比較的大型の荷物を運搬するのに適し
ており、今、自動積み降ろし装置6に積んである荷物を
降ろす「荷降ろし動作」を行い、さらに、自動積み降ろ
し装置6に荷物を積む「積み込み動作」を行う場合につ
いて、図6のフローチャートを参照して説明する。
【0040】初めに、ステップS600において、初期
設定を行う。まず、搬器1を荷物を積み込む階で停止さ
せ、各階扉5および搬器扉4を開けた状態で、自動積み
降ろし装置6を、制御信号供給部42から制御信号が与
えられることが可能な状態にして、搬器1の床上に載置
する。このとき、制御信号供給部42と自動積み降ろし
装置6とは、例えば、信号および電源供給用のケーブル
で接続されているものとする。そして、自動積み降ろし
装置6はケーブルリールを備えていて、自動積み降ろし
装置6が搬器から出る場合にはケーブルを伸ばしながら
走行し、搬器に戻るときには、ケーブルを巻取ながら戻
るようになっている。
【0041】今、自動積み降ろし装置6の積み降ろし機
構64を、荷物を積んだ状態にしているものとする。そ
して、切り換えスイッチ3を操作して、搬器外において
搬器1を操作するモードである遠隔運転を選択する。以
降、選択部60は、各アクチュエータに対して、アクチ
ュエータ制御部40から与えられる操作信号を供給する
ことになる。
【0042】次に、ステップS602〜606におい
て、荷降ろし動作を行う。まず、ステップS602にお
いて、行先階設定部30を操作して行先階を設定すると
ともに、スタートボタン32を押す。なお、最初のスタ
ートボタン32は、荷降ろし動作を指示することを意味
する。このスタートボタン32を押す操作により、制御
信号供給部42は、自動積み降ろし装置6の制御部60
に対して、荷降ろし動作を行うべき制御信号を供給す
る。なお、この制御信号にしたがって、ステップS60
6において、自動積み降ろし装置6は、荷降ろし制御を
行うことになる。
【0043】さて、ステップS604においては、扉開
閉制御、および、搬器昇降制御を行う。即ち、まず、ス
テップS602でスタートボタン38が押されたことを
検出すると、アクチュエータ制御部40が、各階扉用ア
クチュエータ52および搬器扉用アクチュエータ54を
駆動して、搬器扉4および各階扉5を閉じる。
【0044】次に、ステップS602において設定した
行先階まで、搬器1を昇降させるために、アクチュエー
タ制御部40が、搬器用アクチュエータ50を駆動す
る。さらに、この後、アクチュエータ制御部40は、各
階扉用アクチュエータ52および搬器扉用アクチュエー
タ54を駆動して、搬器扉4および各階扉5を自動で開
く。
【0045】次に、ステップS606において、再度、
スタートボタン32を押す。2回目のスタートボタン3
2を押すことは、既に指示されている荷降ろし動作を、
自動積み降ろし装置6が開始することを意味する。これ
により、自動積み降ろし装置6が荷降ろし制御を行う。
具体的には、自動積み降ろし装置6の制御部60は、移
動アクチュエータ66を駆動して、移動機構68による
装置の所定距離の前進動作を行い、さらに、前進動作終
了後に、積み降ろしアクチュエータ62を駆動して、積
み降ろし機構64を起動し、積まれている荷物を降ろす
荷降ろしを行い、さらに、荷降ろし完了後、移動アクチ
ュエータ66を駆動し、移動機構68により、元の位置
まで装置を戻らせる処理を行う。これにより、自動積み
降ろし装置6による荷降ろし動作が自動的に行われる。
【0046】図4は、荷降ろしの様子を示す説明図であ
り、自動積み降ろし装置6が搬器1内から外へと所定距
離進行して、そこで荷物Mを床面に降ろし、再度、搬器
1内へと後退した後の様子を示している。なお、この図
において、点線は、搬器1の昇降経路を示している。
【0047】次に、ステップS608〜612におい
て、積み込み動作を行う。まず、ステップS608にお
いて、行先階設定部30を操作して行先階(積み込み
階)を設定するとともに、スタートボタン38を押す。
そして、スタートボタン32も押す。今度のスタートボ
タン32の押し込み操作は、積み込み動作を指示するこ
とを意味する。さらにスタートボタン32を押すと積み
込み動作の開始を意味する。このように、本実施形態で
は、スタートボタン32を押すごとに「荷降ろし動作指
示」、「荷降ろし動作開始」、「積み込み動作指示」、
「積み込み動作開始」の順番で、その操作の意味が変化
するものとする。このスタートボタン32を押す操作に
より、制御信号供給部42は、自動積み降ろし装置6の
制御部60に対して、積み込み動作を行うべき制御信号
を供給する。なお、この制御信号にしたがって、ステッ
プS612において、自動積み降ろし装置6は、積み込
み制御を行うことになる。
【0048】さて、ステップS610においては、扉開
閉制御、および、搬器昇降制御を行う。即ち、まず、ス
テップS608でスタートボタン38が押されたことを
検出すると、アクチュエータ制御部40が、各階扉用ア
クチュエータ52および搬器扉用アクチュエータ54を
駆動して、搬器扉4および各階扉5を閉じる。
【0049】次に、ステップS608において設定した
行先階(積み込み階)まで、搬器1を昇降させるため
に、アクチュエータ制御部40が、搬器用アクチュエー
タ50を駆動する。さらに、この後、アクチュエータ制
御部40は、各階扉用アクチュエータ52および搬器扉
用アクチュエータ54を駆動して、搬器扉4および各階
扉5を自動で開く。
【0050】次に、ステップS612において、再度、
スタートボタン32を押す。前述したように、このスタ
ートボタン32を押す操作は、既に指示されている積み
込み動作を、自動積み降ろし装置6が開始することを意
味する。これにより、自動積み降ろし装置6が積み込み
制御を行う。具体的には、自動積み降ろし装置6の制御
部60は、まず、移動アクチュエータ66を駆動して、
移動機構68による装置の所定距離の前進動作を行う。
さらに、前進動作終了後に、積み降ろし機構64に荷物
を載置すると、図示しない荷重センサ等の荷物の載置を
検出する手段が、制御部60に荷物の積み込みを知らせ
る信号を与える。この信号を与えられた制御部60は、
移動アクチュエータ66を駆動し、移動機構68によ
り、元の位置まで装置を戻らせる処理を行う。これによ
り、自動積み降ろし装置6による積み込み動作が自動的
に行われる。
【0051】なお、以上の説明では、スタートボタン3
2の操作によって、自動積み降ろし装置6に積み込み動
作を行わせるか、または、積み降ろし動作を行わせるか
の指示を与えて、自動積み降ろし装置6の動作を制御し
ていたが、自動積み降ろし装置6に備えておいた、荷物
を載置し、2つの位置(高い位置、低い位置)で上下す
るフォークの位置によって動作を制御するようにしても
よい。具体的には、自動積み降ろし装置6のスタートボ
タン32を押したときであって、フォークの位置が高い
位置にある場合には積み降ろし動作、また、低い位置に
ある場合には積み込み動作を行うようにしてもよい。こ
のためには、フォーク位置を検出するセンサが制御信号
供給部42に位置信号を与え、制御信号供給部42は、
与えられた位置信号を参照した制御動作を行うように、
制御信号供給部42の動作プログラムを定めておけばよ
い。
【0052】さて、図3は、積み込みの様子を示す説明
図であり、自動積み降ろし装置6が搬器1内から外へと
所定距離進行して、そこで荷物Mが積み込まれ、再度、
搬器1内へと後退した後の様子を示している。なお、こ
の図において、点線は、搬器1の昇降経路を示してい
る。
【0053】なお、以上説明したような自動積み降ろし
装置6の動作が正常に行われているか否かは、搬器1内
に設けた2台のテレビカメラが撮影した映像情報を表示
する操作室内のモニターテレビ12によって監視するこ
とができる。また、人員が搭乗しようとする場合等に
は、スピーカマイク11を使用して、操作室内のオペレ
ータが、搭乗しようとする人員に搭乗の禁止を警告でき
る。また、強制的に、搬器扉4および各階扉5を開閉可
能なように、アクチュエータ制御部40の制御動作を規
定するための信号を出力する強制開閉部を設けておくこ
とにより、即座に、搬器扉4および各階扉5を開閉し
て、荷崩れ等の不測の事態が発生した場合においても、
緊急に適切な措置をとることが可能となる。もちろん、
扉だけでなく、自動積み降ろし装置6も、搬器内および
遠隔から強制停止可能なようにしておいてもよい。
【0054】図6に示すフローチャートにおいては、荷
降ろし動作の次に、積み込み動作を行う態様を示した
が、積み込み動作の次に荷降ろし動作を行う態様等の各
種の態様が考えられ、各態様に合わせて、制御信号供給
部42およびアクチュエータ制御部40の動作プログラ
ムを変更すればよい。
【0055】また、図6においては、遠隔運転におい
て、自動積み降ろし装置6を使用した自動動作例を示し
たが、この自動積み降ろし装置6を使用しなくても、人
を搭乗させたくない場合には、搬器扉開閉釦35、各階
扉開閉釦36、昇降レバー37を操作して荷降ろしや積
み込みを行うことができる。すなわち、操作室内のオペ
レータは、切り換えスイッチ3で遠隔操作が選択された
ことを、モニターテレビ12で確認した後に、各階扉開
閉釦36および搬器扉開閉釦35を操作して搬器扉4お
よび各階扉5を開き、次に、作業員が搬器1内に荷物を
積み込むのを、モニターテレビ12で確認した後に、各
階扉開閉釦36および搬器扉開閉釦35を操作して搬器
扉4および各階扉5を閉じ、さらに、昇降レバーを操作
して、搬器1を所望の位置まで移動した後、再度、各階
扉開閉釦36および搬器扉開閉釦35を操作して搬器扉
4および各階扉5を開き、待機していた作業員の搬出作
業により、荷降ろしや積み込みを行っても良いことは言
うまでもない。
【0056】このように、自動積み降ろし装置6を使用
せず、モニターテレビを見ながらの、搬器扉開閉釦3
5、各階扉開閉釦36および昇降レバー37の操作によ
っても、搭乗者を不要とし、荷物のみが搬送可能になる
ため、荷崩れ対策等が不要となるとともに、積載スペー
スが狭まるのを阻止できる。
【0057】以上説明してきた本発明の実施形態によれ
ば、1台の人荷エレベーターに対して、搬器内からの操
作による昇降動作(機側運転)と、搬器外からの操作に
よる昇降動作(遠隔運転)を行わせるようにした。した
がって、機側運転を、例えば、搭乗者と小型荷物の運搬
に用い、また、遠隔運転を、例えば、大型荷物の運搬に
用いることにより、大型荷物運搬時に人が搭乗する必要
がなくなるため、荷崩れ等によって搭乗員に影響を与え
る事態の発生を抑制することが可能となるとともに、積
載スペースが狭まるのを阻止できる。
【0058】また、自動積み降ろし装置の動作によっ
て、人が介在することなく、荷降ろしや積み込み動作を
行うことが可能となり、荷崩れはもちろんのこと、荷物
の搬出・搬入作業等によって、搭乗員に影響を与える事
態の発生を抑制することが可能となる。
【0059】なお、本実施形態において、請求項記載の
第1の昇降動作指示手段および切り換え手段は、搬器内
操作盤に、第2の昇降動作指示手段は、人荷エレベータ
遠隔操作盤に対応し、また、操作手段は、自動積み降ろ
し装置遠隔操作盤に対応する。
【0060】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に係
る発明によれば、切り換え手段によって、第1および第
2の昇降動作指示手段のいずれかの指示を受け付け可能
とし、しかも、第2の昇降動作指示手段を人荷エレベー
ター搬器外に設けているので、エレベーター搬器外から
の遠隔操作が可能となるという効果がある。
【0061】また、請求項2に係る発明によれば、自動
積み降ろし装置の動作を操作可能とする操作手段をエレ
ベーター搬器外に設けたので、請求項1の効果に加え
て、自動積み降ろし装置の遠隔操作が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】人荷エレベータ、操作室を含んで構成される本
装置の構成図である。
【図2】搬器内からの操作である通常操作の様子を示す
説明図である。
【図3】積み込みの様子を示す説明図である。
【図4】荷降ろしの様子を示す説明図である。
【図5】本発明にかかる装置の主要部の構成図である。
【図6】本発明にかかる装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図7】自動積み降ろし装置の構成図である。
【符号の説明】
1 搬器 2 搬器内操作盤 3 切り換えスイッチ 4 搬器扉 5 各階扉 6 自動積み降ろし装置 7 操作室 8 人荷エレベーター遠隔操作盤 9 自動積み降ろし装置遠隔操作盤 10 テレビカメラ 11 スピーカマイク 12 モニターテレビ 13 人員 14 運転者

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 与えられた昇降動作指示にしたがって、
    人や荷物を上下方向の所望位置に運搬可能な人荷エレベ
    ーターにおいて、 エレベーター搬器内に設け昇降動作指示を与えるための
    第1の昇降動作指示手段と、 エレベーター搬器外に設け昇降動作指示を与えるための
    第2の昇降動作指示手段と、 前記第1の昇降動作指示手段および前記第2の昇降動作
    指示手段のいずれかの指示を受け付け可能とする切り換
    え手段とを、備える人荷エレベーター装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、 エレベーター搬器内に搭載可能な、荷物の積み降ろし動
    作を行う自動積み降ろし装置と、 エレベーター搬器外に設け、前記自動積み降ろし装置の
    動作を操作するための操作手段とを、備えたことを特徴
    とする人荷エレベーター装置。
JP8267522A 1996-10-08 1996-10-08 人荷エレベーター装置 Pending JPH10109836A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008505826A (ja) * 2004-07-12 2008-02-28 ニール、ジミー ロス 監視、捜索および/または救助のための装置およびシステム
US7448473B2 (en) 2004-11-01 2008-11-11 Kone Corporation Remote control of an elevator and fast recovery from operational shutdown situations executed from a remote terminal
JP2010265084A (ja) * 2009-05-15 2010-11-25 Sumitomo Mitsui Construction Co Ltd 工事用昇降装置

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