JPH10105473A - 電子装置 - Google Patents

電子装置

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JPH10105473A
JPH10105473A JP8256447A JP25644796A JPH10105473A JP H10105473 A JPH10105473 A JP H10105473A JP 8256447 A JP8256447 A JP 8256447A JP 25644796 A JP25644796 A JP 25644796A JP H10105473 A JPH10105473 A JP H10105473A
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JP
Japan
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maintenance
card
input
control program
data
Prior art date
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JP8256447A
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Inventor
Makoto Oogiku
誠 大菊
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明はメモリに記憶された情報が外部に漏
洩されることを防止することを課題とするものである。 【解決手段】 ICカード装置1の制御回路6は、蓋検
出スイッチ36がオンになると、消去プログラムの割り
込み処理を起動させ、暗証コード入力スイッチ29から
メンテナンス用暗証コードの入力が確認されると、メン
テナンス作業を許可し、メンテナンス用暗証コードの入
力が無いときはEEPROM9に記憶された制御プログ
ラム及びデータを消去する。従って、蓋検出スイッチ3
6がオンになってもメンテナンス用暗証コードが入力さ
れなかった場合、あるいは入力されたメンテナンス用暗
証コードが間違っていた場合は、SRAM8に記憶され
た制御プログラム及び各データを消去するため、メンテ
ナンス蓋33を開けてSRAM8に記憶された制御プロ
グラムやデータが盗むまれることを確実に阻止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は制御プログラム及び
データが記憶された記憶手段を有する電子装置の改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】制御プログラム及びデータが記憶された
メモリ(記憶手段)を有する電子装置においては、外部
からデータの入力があると制御プログラムに基づいてメ
モリにデータを記憶させたり、あるいはメモリに記憶さ
れたデータを外部に出力するように構成されたものがあ
る。この種の電子装置として、例えば個人のデータが記
憶されるメモリ(EEPROM)及びデータの読み取り
・書き込みの制御を行う1チップマイコンが内蔵された
ICカードが装着されてデータの読み取り又はデータの
書き込みを行うICカード装置がある。
【0003】上記ICカード及びICカード装置を用い
て各人の個人データを管理する管理システムの開発が進
められている。この管理システムでは、各事業所毎にI
Cカードの読み取り・書き込みを行うICカード装置を
設置することにより、複数の事業所における出入りの入
退場時間、日付等の利用者個人の時系列データをICカ
ードに記憶させることができるので、各人がICカード
を携帯し、各事業所に設置されたICカード装置にIC
カードを挿入するだけで、各個人の入場日時(出勤日
時)、退場日時(退社日時)、出勤日数等のデータを管
理することができる。
【0004】そして、ICカード装置では、ICカード
が挿入されると、ICカードの表面に設けられた端子を
介して所定の動作クロック、電源を供給すると共に、デ
ータの読み取りあるいは書き込みを行う。そのため、利
用者個人は常にICカードを携帯し、出勤時にはICカ
ードをICカード装置のカード挿入口に挿入してICカ
ードのメモリに入場日時を記憶させ、退社時にはICカ
ードのメモリに退場日時を記憶させる。
【0005】また、ICカード装置の筐体には、メンテ
ナンス用蓋が設けられており、この蓋を開けることによ
り筐体内部に設けられた各電子部品等の点検及び修理を
行うことができるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、装置内の基板上に取り付けられたROMに各制御プ
ログラム及び各データが記憶されているため、例えばサ
ービスマンあるいは関係者以外の第3者がメンテナンス
用蓋を開いてROMを基板を外したり、あるいは基板を
装置から外して制御プログラム及びデータを盗むことが
できるといった問題があった。
【0007】また、メモリに蓄積されたデータを外部記
憶装置にダウンロードする構成とした場合、ROMが基
板から外されたり、電源が遮断されると、制御プログラ
ム及びデータを破壊するようにできるが、起動時毎に外
部記憶装置を接続する必要があるので、操作上不便であ
る。また、外部記憶装置を装置に接続したままでは、外
部記憶装置自体が盗まれてしまうおそれがあり、装置か
ら外された外部記憶装置から外部記憶装置に記憶された
各制御プログラム及び各データを簡単に知ることができ
る。
【0008】そこで、本発明は上記問題を解決した電子
装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、制御プログラム及びデータが記憶された記憶
手段を有する電子装置において、メンテナンス用暗証コ
ードが入力されたか否かを判定する判定手段と、該判定
手段により前記メンテナンス用暗証コードの入力が確認
されると、メンテナンス作業を許可し、前記メンテナン
ス用暗証コードの入力が無いときは前記記憶手段に記憶
された制御プログラム及びデータを消去する消去手段
と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0010】従って、請求項1によれば、メンテナンス
用暗証コードが入力された場合、メンテナンス作業を許
可し、メンテナンス用暗証コードの入力が無いときは制
御プログラム及びデータを消去するため、制御プログラ
ム及びデータが第3者へ漏洩することを防止でき、シス
テムのセキュリティ性を向上させてユーザの情報を確実
に保護できる。
【0011】また、請求項2の発明は、上記請求項1記
載の電子装置であって、メンテナンス用蓋が開かれたこ
とを検出するスイッチを設け、該スイッチにより前記メ
ンテナンス用蓋が開かれたことが検出され、且つ前記メ
ンテナンス用暗証コードの入力が無いときは前記記憶手
段に記憶された制御プログラム及びデータを消去する消
去手段を動作させることを特徴とするものである。
【0012】従って、請求項2によれば、スイッチによ
りメンテナンス用蓋が開かれたことが検出され、且つメ
ンテナンス用暗証コードの入力が無いときは制御プログ
ラム及びデータを消去するため、制御プログラム及びデ
ータが第3者へ漏洩することを防止でき、システムのセ
キュリティ性を向上させてユーザの情報を確実に保護で
きる。
【0013】また、請求項3の発明は、上記請求項1記
載の電子装置であって、メンテナンス用蓋が開かれたこ
とを検出する非接触式センサを設け、該非接触式センサ
により前記メンテナンス用蓋が開かれたことが検出さ
れ、且つ前記メンテナンス用暗証コードの入力が無いと
きは前記記憶手段に記憶された制御プログラム及びデー
タを消去する消去手段を動作させることを特徴とするも
のである。
【0014】従って、請求項3によれば、非接触式セン
サによりメンテナンス用蓋が開かれたことが検出され、
且つメンテナンス用暗証コードの入力が無いときは制御
プログラム及びデータを消去するため、制御プログラム
及びデータが第3者へ漏洩することを防止でき、システ
ムのセキュリティ性を向上させてユーザの情報を確実に
保護できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。尚、図1はICカード装置の斜視
図、図2はICカード装置のブロック図である。ICカ
ード装置(以下「装置」と称す)1は、側面からみると
略三角形状に形成されており、カード挿入操作が容易に
行えるように前面1aが傾斜されている。この前面1a
の中央には、液晶ディスプレイ等よりなる表示器2が配
設され、表示器2の左右両側にはICカード3を挿入す
るためのカード挿入口4,5が配設されている。また、
前面1aの下方には、メンテナンス用暗証コードを入力
するための暗証コード入力スイッチ29が取り付けられ
ている。
【0016】この暗証コード入力スイッチ29は、ディ
ップスイッチあるいはロータリスイッチ等からなり、暗
証コード番号の桁数に対応した数だけ取り付けられてい
る。尚、本実施例では4桁の暗証コード番号を入力する
ようになっている。装置1の内部には、制御回路6、電
源7、SRAM8、EEPROM(Electrically Erasa
bie Programmable Read Only Memory )9、表示駆動部
10、リセット制御部11、電源制御部12、通信制御
部13、クロック制御部14、発振子15、カード排出
モータ30が収納されている。
【0017】制御回路6は装置全体の制御を行うデバイ
スであり、1チップマイコン等よりなる。上記電源7は
装置1内の各デバイスに電源を供給すると共に、カード
挿入口4,5に挿入されたICカード3に電源を供給す
る。また、SRAM8はスタティック形メモリであり、
送受信データのバッファリングとして使用され、一時的
にデータが記憶されるメモリである。このSRAM8
は、バックアップバッテリ7aにより電源がバックアッ
プされている。
【0018】また、EEPROM9は、電気的に書き込
みが行える不揮発性メモリであり、制御回路6が制御を
行うための制御プログラム及びパラメータの他に管理シ
ステムの管理対象者の固有データ等を記憶されている。
この制御プログラムとしては、後述するようにメンテナ
ンス用暗証コードが入力されたか否かを判定する判定プ
ログラム(判定手段)と、暗証コード入力スイッチ29
からメンテナンス用暗証コードの入力が確認されると、
メンテナンス作業を許可し、メンテナンス用暗証コード
の入力が無いときはEEPROM9(記憶手段)に記憶
された制御プログラム及びデータを消去する消去プログ
ラム(消去手段)とが登録されている。
【0019】表示駆動部10は、表示器2にメッセージ
を表示させると共に、制御回路6からの表示データの受
け渡しエリアとしても使用される。また、リセット制御
部11はICカード3に対してリセットパルスを入力す
る制御部であり、ICカード3はリセットパルスが入力
されると動作を開始する。
【0020】さらに電源制御部12は、ICカード3へ
の電源供給を制御しており、ICカード3と通信中には
電源を遮断せず、ICカード3がイジェクトされる際に
確実に電源を遮断するように制御する。また、通信制御
部13は、ICカード3との通信を行っており、例えば
日付、入場時間あるいは退場時間等の時系列データを送
受信する。ICカード3は送受信兼用であるので、通信
制御部13はICカード3を送信又は受信に切り換える
ようになっている。そのため、制御回路6から送/受信
切換信号aが出力されると、通信制御部13はICカー
ド3に対する通信モードを送信又は受信に切り換える。
従って、通信制御部13は送/受信切換信号aの供給に
よりICカード3への送信データbを送信し、あるいは
ICカード3からの受信データbを受信してICカード
3に対するデータの読み取り・書き込みを行う。
【0021】また、クロック制御部14は制御回路6か
らの制御信号により、発振子15から出力されるクロッ
クパルスを制御している。尚、発振子15は、例えば水
晶振動子よりなり、一定の周波数(本実施例では、3.
5795MHz)のクロックパルスを出力するように形成
されている。
【0022】図3は装置1に内蔵されたカード検出機構
を示す図である。カード挿入口4,5の奥部には、IC
カード3に摺接するローラ31が回転自在に設けられて
いる。ローラ31は、表面がゴム等の摩擦係数の大きい
材質により形成されている。そのため、ローラ31は、
ICカード3が挿入又は引抜き操作されると、ICカー
ド3表面の摩擦により回転するものであり、カード挿入
操作時にはA方向に回転し、カード引抜き時にはB方向
に回転する。
【0023】また、ローラ31は通信終了後、カード排
出モータ30に駆動されてB方向に回転してICカード
3を排出させるカード排出機構としても機能するもので
ある。図4はICカード3の構成を示すブロックであ
る。
【0024】ICカード3は、内部に1チップマイコン
よりなるCPU17と、EEPROM18とを有する。
EEPROM18には、当該ICカード3の利用者のI
D番号が記憶されていると共に、装置1から送信された
入退場日時(入退場日付、入場時間又は退場時間等)が
記憶される。
【0025】また、ICカード3の表面には、装置1の
カード挿入口4,5に挿入された際に接続される外部端
子が配設されている。本実施例では、電源端子(Vcc)
19、リセット端子(RST)20、クロック端子(C
LK)21、アース端子(GND)22、電源端子(V
pp)23、I/Oインタフェース(I/O)24等の外
部端子がICカード3に設けられている。
【0026】上記構成とされたICカード3がカード挿
入口4,5の一方に挿入されると、電源端子(Vcc)1
9が電源制御部12に接続されてCPU17に電源供給
すると共に、リセット端子(RST)20がリセット制
御部11に接続される。これと同時に、クロック端子
(CLK)21はクロック制御部14に接続されてクロ
ックパルスが入力され、I/Oインタフェース(I/
O)24は通信制御部13に接続されて制御回路6から
出力された日付、入場時間あるいは退場時間等の送信デ
ータが入力される。そのため、通信制御部13から送信
された送信データは、I/Oインタフェース(I/O)
24を介してCPU17に供給されてEEPROM18
に記憶される。
【0027】図5は本発明の要部の一例を拡大して示す
断面図、図6は本発明の要部の一例を示す回路図であ
る。上記のように構成されたICカード装置1には、サ
ービスマンが装置のメンテナンスを行う際、装置の筐体
32の裏側に設けられたメンテナンス蓋33を開けて点
検作業を行うのが一般的である。尚、メンテナンス蓋3
3は、ICカード装置1の裏側の目立たない位置に設け
られているので、図1には現れていない。
【0028】通常、筐体32の裏側に形成されたメンテ
ナンス用窓34は、メンテナンス蓋33により閉蓋され
ている。メンテナンス蓋33は、複数の取付ボルト35
により筐体32の外壁に固着されている。また、メンテ
ナンス用窓34の内側には、メンテナンス蓋33の開閉
を検出するための蓋検出スイッチ36が取り付けられて
いる。この蓋検出スイッチ36は、メンテナンス用窓3
4の内側のブラケット37に固定され、可動端子36a
が直接メンテナンス蓋33の内壁に当接する位置に設け
られている。
【0029】従って、筐体32内に収納された各電子部
品の点検又は修理を行う場合、取付ボルト35を外した
後、メンテナンス蓋33の把手33aを引くことにより
メンテナンス蓋33が筐体32から外されてメンテナン
ス用窓34が開かれる。そして、蓋検出スイッチ36
は、可動端子36aからメンテナンス蓋33が離間する
ことにより、オフ状態からオン状態に切り換わり、その
開蓋検出信号を制御回路6に出力する。すなわち、蓋検
出スイッチ36は、可動端子36aがメンテナンス蓋3
3に当接しているとき、開成(オフ)しているため、メ
ンテナンス蓋33が筐体32の外壁に取り付けられてい
るときは、抵抗Rにより設定された電圧が閉蓋検出信号
として制御回路6に印加され、メンテナンス蓋33が可
動端子36aから離間して蓋検出スイッチ36が閉成
(オン)すると、抵抗RがGNDに短絡されて制御回路
6に印加されていた電圧がLレベルに低下する。これが
開蓋検出信号となる。
【0030】また、制御回路6は、アドレスバス38を
介してSRAM8及びEEPROM9に接続され、SR
AM8には制御プログラムや各データが記憶され、EE
PROM9にはベクタテーブルや消去プログラムが記憶
されている。そして、消去プログラムは、蓋検出スイッ
チ36がオンになると起動され、メンテナンス用暗証コ
ードが入力されないときは、後述するようにSRAM8
に記憶された制御プログラムや各データを消去する。
【0031】図7は制御回路6が実行する割り込み処理
のフローチャートである。制御回路6は、ステップS1
(以下「ステップ」を省略する)において、蓋検出スイ
ッチ36がオンになったか否かをチェックしており、蓋
検出スイッチ36からの開蓋検出信号が入力されると、
この開蓋検出信号がトリガとなって消去プログラムを起
動させる。
【0032】S1において、蓋検出スイッチ36がオン
になると、S2に進み、暗証コードが入力されたか否か
をチェックする。本実施例の場合、暗証コード入力スイ
ッチ29が操作されてメンテナンス用暗証コードが入力
されると、S3に進み、入力されたメンテナンス用暗証
コードとEEPROM9に記憶された暗証コードとを比
較して一致するか否かをチェックする。
【0033】暗証コード入力スイッチ29から入力され
たメンテナンス用暗証コードが正しい場合には、比較さ
れた暗証コード同士が一致する。そのため、暗証コード
同士が一致した場合、入力されたメンテナンス用暗証コ
ードが正しいものと判断して今回の割り込み処理を終了
して元の制御に戻る。よって、サービスマンは、メンテ
ナンス蓋33が開かれたメンテナンス用窓34から筐体
32内に収納された各電子部品の点検又は修理を行え
る。
【0034】しかしながら、S2において、メンテナン
ス用暗証コードが入力されなかった場合、あるいは入力
された暗証コードが間違っていた場合は、サービスマン
あるいは管理関係者以外の者がメンテナンス蓋33を開
けたものと判断してS4に進み、SRAM8に記憶され
た制御プログラム及び各データを消去する。次のS5で
は、SRAM8に記憶されている全ての制御プログラム
及び各データが消去されたか否かをチェックする。
【0035】S5において、全ての制御プログラム及び
各データが消去されたことが確認されると、S6に進
む。次のS6では、制御プログラム及び各データが消去
されて存在しないため、元の制御に戻ることができな
い。また、元の制御に戻してしまうと暴走してしまうの
で、無限ループに入る。これにより、制御回路6は、割
り込み処理の継続状態を維持して元の制御に戻らない。
【0036】また、サービスマンあるいは管理関係者が
無限ループの解除信号又は制御プログラムを再入力した
場合、S6の無限ループを解除して今回の割り込み処理
を終了する。このように、蓋検出スイッチ36がオンに
なってもメンテナンス用暗証コードが入力されなかった
場合、あるいは入力されたメンテナンス用暗証コードが
間違っていた場合は、SRAM8に記憶された制御プロ
グラム及び各データを消去するため、メンテナンス蓋3
3を開けてSRAM8に記憶された制御プログラムやデ
ータが盗まれることを確実に阻止できる。
【0037】また、上記実施例の場合、暗証コード入力
スイッチ29によりメンテナンス用暗証コードが入力さ
れる構成としたが、これ以外の方法としては、メンテナ
ンス用暗証コードが記憶されたICカード3をカード挿
入口4,5に挿入し、ICカード3に記憶されたメンテ
ナンス用暗証コードが読み取られると、入力された暗証
コードとEEPROM9に記憶された暗証コードとを比
較して一致するか否かをチェックする方法を採用しても
良い。この場合、ある限られた関係者しかメンテナンス
用暗証コードが記憶されたICカード3を持てないた
め、よりセキュリテイ性が高められており、データ漏洩
を確実に防止できる。
【0038】図8は本発明の変形例1を示す構成図であ
る。この変形例1では、上記メンテナンス蓋33の代わ
りにICカード用R/Wユニット38が取り外し可能に
取り付けられている。すなわち、この変形例の場合、メ
ンテナンスを行うときは、ICカード用R/Wユニット
38を筐体32から外して内部の各電子部品を点検する
構成となっている。
【0039】そのため、ICカード3に記憶されたデー
タを読み取るICカード用R/Wユニット38がメンテ
ナンス蓋を兼ねており、通常、筐体32のメンテナンス
用窓34は、ICカード用R/Wユニット38により閉
塞されている。また、ICカード用R/Wユニット38
は、装置1の通信制御部13に接続されており、その前
端にカード挿入口4が設けられている。そして、ICカ
ード用R/Wユニット38は、カード挿入口4を露出さ
せるように取付治具39により筐体32に取り付けられ
る。
【0040】また、取付治具39は取付ボルト40によ
り筐体32の外壁に固着されているだけなので、取付ボ
ルト40を弛めることにより簡単に取り外すことができ
る。さらに、筐体32の内側には、ICカード用R/W
ユニット38の下面に対向する位置にICカード用R/
Wユニット38があることを検出するためのスイッチ4
1がブラケット42に取り付けられている。このスイッ
チ41は、可動接点41aがICカード用R/Wユニッ
ト38の下面に当接するように取り付けられている。
尚、このスイッチ41を設けた場合の回路構成は、図6
と同じなのでその説明を省略する。
【0041】従って、筐体32内に収納された各電子部
品の点検又は修理を行う場合、取付ボルト40を外した
後、取付治具39をICカード用R/Wユニット38と
共に外部に引き出す。スイッチ41は、筐体32内に装
着されていたICカード用R/Wユニット38に可動接
点41aが当接しているときはオフ状態であるが、IC
カード用R/Wユニット38が外されるとオン状態に切
り替わる。
【0042】スイッチ41がオンになると、制御回路6
は前述した図7の割り込み処理を実行する。従って、メ
ンテナンスのためICカード用R/Wユニット38を筐
体32から外すときは、前述した暗証コード入力スイッ
チ29によりメンテナンス用暗証コードを入力する。そ
して、入力されたメンテナンス用暗証コードが正しいと
きは、割り込み処理を終了する。
【0043】しかし、スイッチ41がオンになったにも
拘わらず暗証コード入力スイッチ29によりメンテナン
ス用暗証コードが入力されなかった場合、あるいは入力
されたメンテナンス用暗証コードが間違っていた場合
は、サービスマンあるいは管理関係者以外の者がICカ
ード用R/Wユニット38を外したものと判断してSR
AM8に記憶された制御プログラム及び各データを消去
する。
【0044】これにより、ICカード用R/Wユニット
38が筐体32から取外し可能な構成の場合でも、メン
テナンス用暗証コードの知らない第三者からSRAM8
に記憶された制御プログラムやデータを保護することが
でき、制御プログラムやデータの漏洩を未然に防ぐこと
ができる。
【0045】また、別の変形例2としては、上記接触式
のスイッチ36,41の代わりに非接触式センサを用い
てメンテナンス蓋33の有無あるいはICカード用R/
Wユニット38の有無を検出するようにしても良い。こ
の場合の回路構成は、図9に示すような回路構成とな
る。
【0046】非接触式センサとしては、例えばフォトト
ランジスタ等からなる光センサ43を使用する。この光
センサ43、メンテナンス蓋33あるいはICカード用
R/Wユニット38が外されて外部からの光を受光する
と、電流が流れる性質を有している。すなわち、光セン
サ43は、メンテナンス蓋33あるいはICカード用R
/Wユニット38により光が遮断されているときはオフ
状態であるが、メンテナンス蓋33あるいはICカード
用R/Wユニット38が外されると外部からの光を受光
してオン状態に切り替わる。これにより、制御回路6に
印加されていた電圧がLレベルに変化して検出信号が入
力される。
【0047】従って、筐体32内に収納された各電子部
品の点検又は修理を行う場合、取付ボルト35,40を
外した後、メンテナンス蓋33あるいはICカード用R
/Wユニット38を外部に引き出すと、光センサ43は
外部からの光を受光して検出信号を制御回路6に入力す
る。
【0048】光センサ43がオンになると、制御回路6
は前述した図7の割り込み処理を実行する。従って、メ
ンテナンスのためメンテナンス蓋33あるいはICカー
ド用R/Wユニット38を筐体32から外すときは、前
述した暗証コード入力スイッチ29によりメンテナンス
用暗証コードを入力する。そして、入力されたメンテナ
ンス用暗証コードが正しいときは、割り込み処理を終了
する。
【0049】しかし、光センサ43がオンになったにも
拘わらず暗証コード入力スイッチ29によりメンテナン
ス用暗証コードが入力されなかった場合、あるいは入力
されたメンテナンス用暗証コードが間違っていた場合
は、サービスマンあるいは管理関係者以外の者がメンテ
ナンス蓋33あるいはICカード用R/Wユニット38
を外したものと判断してSRAM8に記憶された制御プ
ログラム及び各データを消去する。
【0050】これにより、第三者がSRAM8に記憶さ
れた制御プログラムやデータを盗み出そうとしても制御
プログラムやデータを消去して情報の漏洩を防ぐことが
できる。また、別の変形例3として、上記接触式のスイ
ッチ36,41あるいは非接触式の光センサ43の代わ
りにSRAM8に電源を供給するバックアップバッテリ
7aの電圧の変化を監視し、電圧が低下したことが検出
されると上記図7の処理を実行するようにしても良い。
【0051】例えばSRAM8及びEEPROM9が基
板に装着されたまま外れた場合、電圧が低下した時点で
SRAM8に記憶された制御プログラム及び各データを
消去することにより情報の漏洩を防止する。尚、上記実
施例では、ICカード装置を一例として挙げたが、これ
に限らず、メモリ(記憶手段)を有する装置であれば他
の電子装置(例えば端末装置や情報通信機器等)にも適
用できるのは勿論である。
【0052】
【発明の効果】上述の如く、請求項1によれば、メンテ
ナンス用暗証コードが入力された場合、メンテナンス作
業を許可し、メンテナンス用暗証コードの入力が無いと
きは制御プログラム及びデータを消去するため、制御プ
ログラム及びデータが第3者へ漏洩することを防止で
き、システムのセキュリティ性を向上させてユーザの情
報を確実に保護できる。
【0053】また、請求項2によれば、スイッチにより
メンテナンス用蓋が開かれたことが検出され、且つメン
テナンス用暗証コードの入力が無いときは制御プログラ
ム及びデータを消去するため、制御プログラム及びデー
タが第3者へ漏洩することを防止でき、システムのセキ
ュリティ性を向上させてユーザの情報を確実に保護でき
る。
【0054】また、請求項3によれば、非接触式センサ
によりメンテナンス用蓋が開かれたことが検出され、且
つメンテナンス用暗証コードの入力が無いときは制御プ
ログラム及びデータを消去するため、制御プログラム及
びデータが第3者へ漏洩することを防止でき、システム
のセキュリティ性を向上させてユーザの情報を確実に保
護できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる電子装置の一実施例としてのIC
カード装置の斜視図である。
【図2】ICカード装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】カード検出機構の構成を拡大して示す図であ
る。
【図4】ICカードの構成を説明するためのブロック図
である。
【図5】本発明の要部の一例を拡大して示す縦断面図で
ある。
【図6】本発明の要部の一例を示す回路図である。
【図7】制御回路が実行する処理のフローチャートであ
る。
【図8】変形例1の要部を拡大して示す縦断面図であ
る。
【図9】変形例2の要部を示す回路図である。
【符号の説明】 1 ICカード装置 2 表示器 3 ICカード 4,5 カード挿入口 6 制御回路 8 SRAM 9 EEPROM 10 表示駆動部 11 リセット制御部 12 電源制御部 13 通信制御部 14 クロック制御部 15 発振子 29 暗証コード入力スイッチ 32 筐体 33 メンテナンス蓋 34 メンテナンス用窓 35,40 取付ボルト 36 蓋検出スイッチ 38 ICカード用R/Wユニット 41 スイッチ 43 光センサ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御プログラム及びデータが記憶された
    記憶手段を有する電子装置において、 メンテナンス用暗証コードが入力されたか否かを判定す
    る判定手段と、 該判定手段により前記メンテナンス用暗証コードの入力
    が確認されると、メンテナンス作業を許可し、前記メン
    テナンス用暗証コードの入力が無いときは前記記憶手段
    に記憶された制御プログラム及びデータを消去する消去
    手段と、 を備えてなることを特徴とする電子装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の電子装置であって、 メンテナンス用蓋が開かれたことを検出するスイッチを
    設け、 該スイッチにより前記メンテナンス用蓋が開かれたこと
    が検出され、且つ前記メンテナンス用暗証コードの入力
    が無いときは前記記憶手段に記憶された制御プログラム
    及びデータを消去する消去手段を動作させることを特徴
    とする電子装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1記載の電子装置であって、 メンテナンス用蓋が開かれたことを検出する非接触式セ
    ンサを設け、 該非接触式センサにより前記メンテナンス用蓋が開かれ
    たことが検出され、且つ前記メンテナンス用暗証コード
    の入力が無いときは前記記憶手段に記憶された制御プロ
    グラム及びデータを消去する消去手段を動作させること
    を特徴とする電子装置。
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