JP2001137516A - 遊技監視装置 - Google Patents

遊技監視装置

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JP2001137516A
JP2001137516A JP32342799A JP32342799A JP2001137516A JP 2001137516 A JP2001137516 A JP 2001137516A JP 32342799 A JP32342799 A JP 32342799A JP 32342799 A JP32342799 A JP 32342799A JP 2001137516 A JP2001137516 A JP 2001137516A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遊技用演算処理装置に予め格納された固有I
D情報の照合を行う遊技監視装置の構成を簡素化し、以
ってコストの削減を図るとともに小規模なホールにも適
用できるようにする。 【解決手段】 遊技監視装置(ID検査装置35)は、
遊技用演算処理装置200へ固有IDの送出を要求し、
この要求に応答して送出された固有IDを取り込むとと
もに、EEPROM37bに固有IDが記憶されていな
い場合は取り込まれた固有IDをEEPROM37bに
記憶させる一方、EEPROM37bに固有IDが記憶
されている場合は取り込まれた固有IDとEEPROM
37bに記憶された固有IDとを比較して遊技用演算処
理装置200の正当性を判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、パチンコ
遊技機、スロットルマシンまたは映像式ゲーム機などの
射幸心をあおるおそれのある遊技機の不正改造、不正な
移動または交換等を監視する遊技監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、射幸心をあおるおそれのある
遊技機の製造販売ならびに遊技店(以下ホールという)
への設置および移動は、法令に基づく様々な規制に従っ
て行われている。すなわち、製造販売に際しては所定の
検査機関(以下「第3者機関ということもある」)の検
査を必要とし、ホールへの設置に際しては所轄の警察署
等(以下当局という)による確認を必要とする。さら
に、同一ホール内での遊技機の移動や新台への入れ替え
(遊技制御基板や同基板上の遊技用演算処理装置のみの
入れ替えも含む)の際にも当局による確認を必要とす
る。こうした様々な手続きは、遊技機の性能を一定の基
準に維持し、且つ、ホールに設置された遊技機を当局の
管理下に置くことにより、不正な遊技を排除し、以って
法令の目的(「風俗営業の健全化」等)を達成するとい
う社会ニーズに沿うものである。
【0003】しかし、上記の様々な規制にも関わらず、
不正な行為はあとを絶たず、例えば、正規の遊技プログ
ラムを収めたプログラムROM(Read Only
Memory)を“裏ROM”と呼ばれる大当たりが出
やすいように改竄(かいざん)されたROMに付け替え
るなどの行為が問題視されるようになってきた。そこ
で、プログラムROMをCPU(Central Pr
occessorUnit)や主記憶および周辺回路な
どと一緒に同一半導体基板上にワンチップ化して、いわ
ゆるアミューズメントチップ化し、それを遊技制御基板
に取り付けるというハードウェア的なセキュリティ対策
が取られているが、かかる対策を講じたとしても、アミ
ューズメントチップそれ自体またはアミューズメントチ
ップを搭載した制御基板の不正交換には対処のしようが
ないという欠点があった。
【0004】上記欠点を解消するため、特開平11−1
04336号公報に記載の「遊技装置の監視装置」に
は、(1)アミューズメントチップ化した遊技用演算処
理装置の内部に予め固有ID情報(個々の遊技用演算処
理装置に固有の識別情報)を格納し、(2)遊技機と対
の遊技情報収集装置をホールに設置し、(3)ホールへ
の遊技機の納入時に当該遊技機の固有ID情報と同一の
情報を、専用の設定装置を用いて当該遊技機と対の遊技
情報収集装置に設定し、(4)遊技情報収集装置により
固有IDの正当性を判定して固有IDが正当なものでな
い場合に、例えば、遊技情報収集装置から遊技機に対し
て遊技球の発射停止を指示することにより、アミューズ
メントチップそれ自体またはアミューズメントチップを
搭載した制御基板の不正交換にも対処できるようにした
セキュリティ技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載のセキュリティ技術にあっては、以下に示す問題
点がある。 (A)すべての遊技情報収集装置は、ホール内のネット
ワークを介してホールコンピュータに接続される構成に
なっており、ネットワークの管理が面倒である上、ネッ
トワークを必要としない小規模のホールに適用できな
い。 (B)遊技情報収集装置に固有ID情報を設定するため
の専用の装置(図1の設定・検査装置23参照)が必要
で、システムコストのアップを免れず、しかも、設定装
置の操作を覚えなければならないという手間がある。し
たがって、本発明が解決しようとする課題は、遊技用演
算処理装置に予め格納された固有ID情報の照合を行う
監視装置の構成を簡素化し、以ってコストの削減を図る
とともに小規模なホールにも適用できるようにすること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、遊技機の遊技制御を行う遊技制御
手段を含む遊技制御装置を監視する遊技監視装置であっ
て、前記遊技制御手段は、正当な遊技制御装置であるこ
とを証明する固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶
手段と、外部からの要求に基づいて前記固有識別情報を
要求元に送出する固有識別情報送出手段と、を備え、前
記遊技監視装置は、該遊技監視装置が監視する遊技制御
装置の正当性の判定要素となる固有識別情報を記憶する
正当性判定情報記憶手段と、前記固有識別情報送出手段
へ前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報
の送出を要求する固有識別情報要求手段と、前記固有識
別情報送出手段により送出された固有識別情報を取り込
む情報取り込み手段と、前記正当性判定情報記憶手段に
固有識別情報が記憶されていない場合は前記情報取り込
み手段によって取り込まれた固有識別情報を前記正当性
判定情報記憶手段に記憶させる一方、前記正当性判定情
報記憶手段に固有識別情報が記憶されている場合は前記
情報取り込み手段によって取り込まれた固有識別情報と
前記正当性判定情報記憶手段に記憶された固有識別情報
とを比較して遊技制御装置の正当性を判定する正当性判
定手段と、前記正当性判定手段の判定結果を告知する告
知手段と、を備えたことを特徴とする。または、請求項
2記載の発明は、遊技機の遊技制御を行う遊技制御手段
を含む遊技制御装置を監視する遊技監視装置であって、
前記遊技制御手段は、正当な遊技制御装置であることを
証明する固有識別情報を記憶する固有識別情報記憶手段
と、外部からの要求に基づいて前記固有識別情報を要求
元に送出する固有識別情報送出手段と、を備え、前記遊
技監視装置は、人為的なスイッチ操作または電源投入を
検出する検出手段と、該遊技監視装置が監視する遊技制
御装置の正当性の判定要素となる固有識別情報を記憶す
る正当性判定情報記憶手段と、前記検出手段の出力信号
に応答して前記遊技制御手段へ前記固有識別情報記憶手
段に記憶された固有識別情報の送出を要求する固有識別
情報要求手段と、前記固有識別情報送出手段により送出
された固有識別情報を取り込む情報取り込み手段と、前
記正当性判定情報記憶手段に固有識別情報が記憶されて
いない場合は前記情報取り込み手段によって取り込まれ
た固有識別情報を前記正当性判定情報記憶手段に記憶さ
せる一方、前記正当性判定情報記憶手段に固有識別情報
が記憶されている場合は前記情報取り込み手段によって
取り込まれた固有識別情報と前記正当性判定情報記憶手
段に記憶された固有識別情報とを比較して遊技制御装置
の正当性を判定する正当性判定手段と、前記正当性判定
手段の判定結果を告知する告知手段と、備えたことを特
徴とする。また、好ましい態様として、請求項1または
請求項2に従属する請求項3記載の発明のように、前記
告知手段は、光学的発光手段の点灯態様を異ならせるこ
とにより、前記正当性判定手段の判定結果を視覚的に識
別して告知するようにしてもよい。また、好ましい態様
として、請求項1または請求項2に従属する請求項4記
載の発明のように、前記正当性判定手段の判定結果を示
す情報を外部に出力するコネクタを備えてもよい。ま
た、好ましい態様として、請求項1または請求項2に従
属する請求項5記載の発明のように、監視ネットワーク
に接続するコネクタを備え、該コネクタを介して監視ネ
ットワークと前記遊技制御装置との間を接続可能に構成
してもよい。また、好ましい態様として、請求項1また
は請求項2に従属する請求項6記載の発明のように、検
査指示入力用のコネクタと、検査結果出力用のコネクタ
とを備えてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、多
数のパチンコ遊技機を設置した遊技店(以下ホールとい
う)を例にして図面を参照しながら説明する。なお、本
実施の形態では、遊技用演算処理装置に予め格納された
固有ID情報の照合を行う遊技監視装置(以下単に「監
視装置」という)として、二つの系統の監視装置を有す
るホールの例を説明する。第1の系統の監視装置は上記
特開平11−104336号公報に記載の技術を用いた
ものであり、第2の系統の監視装置は本発明に係る技術
を用いたものである。これらの監視装置は後の説明でも
明らかになるが、各々独立して、遊技機の不正改造、不
正な移動または交換等を監視することができ、警告を発
することができる。したがって、実際のホールに適用す
る場合はいずれか一方の監視装置だけを設置すればよ
い。もちろん、セキュリティの面で2系統の監視装置を
併用することも可能であるが、ホールの規模や予算等か
ら自ずといずれか一方の監視装置を選択することになろ
う。以下の説明において、二つの系統を併記する理由
は、専ら前記公報の技術と本発明の技術とを対比し、そ
の利点と欠点を明らかにすることにある。
【0008】<ホールの全体構成>最初に、ホールの全
体構成を説明する。図1はホールの全体構成を示すブロ
ック図である。この図において、1はホール(遊技店)
であり、ホール1にはCR(カードリーダ)式の遊技機
10j(jはa、b…;以下同様)が多数設置されたパ
チンコ島11、状態変化情報記録装置JR、補助状態変
化情報記録装置JRs、履歴処理装置12、カウンタ用
コンピュータCC、FAX装置13、事務所用コンピュ
ータHC、プリンタ14、通信制御装置15〜18、玉
計数機19、島金庫20、監視カメラシステム21、ア
ナウンスシステム22および設定・検査装置23が配置
されている。なお、設定・検査装置23は常設されな
い。必要の都度、店内ネットワーク24に接続して用い
られる。
【0009】パチンコ島11は、ネットワーク中継装置
25および多数の遊技機10a、10b(以下適宜に遊
技機10で代表する)を備えるとともに、遊技機10の
各々と対をなす、情報収集端末装置31a、31b(情
報収集端末装置31)、ID検査装置35a、35b
(ID検査装置35)、カード式球貸装置32a、32
b(カード式球貸装置32)、球切装置33a、33b
(球切装置33)およびパルスタンク34a、34b
(パルスタンク34)を備えている。ここで、情報収集
端末装置31は、店内ネットワーク24、状態変化情報
記録装置JR、補助状態変化情報記録装置JRs、履歴
処理装置12、カウンタ用コンピュータCCおよび事務
所用コンピュータHCなどとともに、前記公報に記載の
監視装置(第1の系統の監視装置)を構成し、ID検査
装置35は本発明に係る遊技監視装置(第2の系統の監
視装置)を構成する。なお、パチンコ島11はホール1
に複数配置されるが、それぞれの“島”は類似(但し、
島ごとに遊技機の機種が異なることが多い)の構成のた
め、ここでは1つのパチンコ島11について説明するこ
とにする。
【0010】遊技機10は、遊技状態を制御する遊技制
御基板41a、41b(以下適宜に遊技制御基板41で
代表する)をそれぞれ有しており、遊技制御基板41は
役物の制御を行う遊技用演算処理装置(図7参照:但
し、図7では単に演算処理装置と表記している)200
を内蔵している。遊技制御基板41は遊技制御基板やそ
の基板を収納するケース等を含む。遊技機10の側方に
はカード式球貸装置32が配置されており、プリペイド
カード(PC)を使用した球の貸出し操作等を遊技機1
0で行うことが可能になっている。球切装置33は遊技
機10の貯留タンクへパチンコ島11から球を補給する
もので、例えば、球が10個補給される毎に1パルスと
なる信号(後述の図2に示す補給球数信号)が球切装置
33から出力される。パルスタンク34は遊技機10か
ら外部に回収された遊技終了後の球を計数するもので、
パルスタンク34からは、例えば、球の10個流出(回
収)ごとに1パルスとなる信号(後述の図2に示す回収
球数信号)が出力される。
【0011】情報収集端末装置31は、情報収集BOX
とも呼ばれ、それぞれ、PJ1およびPJ2並びに分配
回路42a、42b(以下適宜に分配回路42で代表す
る)を備えている。分配回路42は遊技機10、カード
式球貸装置32、球切装置33およびパルスタンク34
に接続され、これらの各装置から入出力される信号をP
J1やPJ2に分配して転送する。例えば、分配回路4
2は、PJ1に対して売上信号、補給球数信号、回収球
数信号、大当り信号、特図回転信号、確変信号およびア
ミューズ通信信号を分配して転送し、PJ2に対して打
止信号、金枠開閉信号、木枠開閉信号、空皿信号(遊技
機10の貯留タンクにパチンコ島11から補給される球
量が少なくなったことを検出する信号)、異常信号(不
正な電磁波を出す等の不正な磁気力および電磁波を検出
する信号)および電源断を指令する電源断信号を分配し
て転送する。
【0012】PJ1は売上信号、補給球数信号、回収球
数信号、大当り信号、特図回転信号および確変信号並び
に遊技制御基板41から入出力されるアミューズ通信信
号に基づいて、自分が受け持つ遊技機10および遊技設
備装置(球貸装置32等)より出力された遊技情報と、
PJ2から転送された遊技情報(状態変化情報)とを併
せて演算加工し、収集した遊技情報より遊技情報の変化
を検出する処理等を行うとともに、遊技用演算処理装置
200の正当性判定(真偽判定)も行うもので、その詳
細なブロック構成は後述する。PJ2は遊技機10およ
び遊技設備装置(球貸装置32等)より収集した主に遊
技機10を監視するための状態変化情報(例えば、金枠
開放信号、空皿信号等)をPJ1へ転送する処理やPJ
1から発射停止要求があった場合に遊技機10を不能動
化する処理(打止信号や電源断信号の発生処理)等を行
うもので、PJ1と同様に、その詳細なブロック構成は
後述する。ネットワーク中継装置25は、例えば、ルー
タ(Router)の機能を有し、島内ネットワーク2
6と店内ネットワーク24の各LON間を中継接続する
装置である。島内ネットワーク26にはLON(米国エ
シャロン社によって開発されたLON(Local O
perating Network:同社の登録商標)
が採用されている。
【0013】パチンコ島11は、島内ネットワーク2
6、ネットワーク中継装置25および店内ネットワーク
24を介してJR、JRs、履歴処理装置12、CC、
HC、通信制御装置15〜18並びに設定・検査装置2
3に接続されている。店内ネットワーク24にも上記同
様のLONが採用されている。島内ネットワーク26、
ネットワーク中継装置25および店内ネットワーク24
は、全体としてPJ1、PJ2、JR、JRs、CCお
よびHCの間を接続する通信網27(以下LON通信網
ということもある)を構成する。なお、LON通信網2
7に接続される各ノード間では、LONTALKプロト
コルを使用した認証付きメッセージで情報の転送を行
い、ノード双方を相互に認証して信頼性を確保するよう
になっている。JRおよびJRsはホール1に1台ずつ
設けられている。例えば、遊技機500台に対して1台
設置されている。または、複数の遊技フロアーがある場
合は各フロアー毎に1台設置されることもある。JRは
各パチンコ島11のPJ1から通報される遊技情報(状
態変化情報)を遊技機毎に整理して記録し、JRsはJ
Rをバックアップする。履歴処理装置12は店内ネット
ワーク24に接続されているPJ1、PJ2、JR、J
Rs等からのエラー情報を記録する装置であり、エラー
履歴を事後に分析して故障の発生したノード(PJ1、
PJ2、JR、JRs等が接続されたノード)を特定す
るためのものである。
【0014】CCとしては、汎用のパーソナルコンピュ
ータを使用することができる。CCは当日の遊技機10
の状態変化情報をJRもしくはJRsをポーリングして
収集し、状態変化を検出して表示する処理を行う。一般
に状態変化情報の中で大当りや確率変動は、CCで当該
事象が発生した遊技機10の詳細な遊技情報も確認した
い場合が普通なので、この特定の状態変化の場合は直接
に該当する遊技機10のPJ1から遊技情報を収集し、
先の状態変化情報と併せて詳細な遊技情報を表示する。
また、JRがトラブルを起こして情報を収集できない場
合は、直ちにバックアップ用のJRsに切り替えて同様
の情報収集と表示を行う。さらに、CCで所望の遊技機
10の遊技情報を確認したい場合は、直接該当するPJ
1から遊技情報を収集して表示する機能もある。CCと
HCとの間は専用のネットワークケーブル28(例え
ば、イーサネット)で接続されており、CCで売上や機
種情報および時系列情報等の経営情報を確認したい場合
は、HCから当該情報を入手して表示できるようになっ
ている。なお、CCにはFAX装置13が接続されてお
り、CCで収集分析した情報を所定の印刷フォーマット
に加工して外部に送信可能である。
【0015】HCにも汎用のパーソナルコンピュータを
使用することができる。HCは当日や過去分の遊技情報
を元にして経営判断に資する各種情報を生成するもので
あり、PJ1もしくはPJ2を所定時間毎にポーリング
して遊技情報を収集し、ハードディスクなどに記録する
とともに、所定のフォーマットで表示したり印刷したり
できるものである。また、HCで特定の遊技機10の遊
技情報を確認したい場合は、直接該当するPJ1から遊
技情報を収集して表示する機能もある。さらに、HCで
遊技機10の状態変化情報(リアル系の情報)を確認し
たい場合は、ネットワークケーブル28を介してCCか
ら当該情報を入手して表示することもできる。なお、H
Cにはプリンタ14が接続されており、収集した情報を
所定のフォーマットで印刷可能である。CCおよびHC
は遊技店1の全体的な遊技情報を管理する管理装置を構
成する。
【0016】通信制御装置15〜18は玉計数機19、
島金庫20、監視カメラシステム21およびアナウンス
システム22と店内ネットワーク24との間の通信イン
ターフェースを行う装置である。玉計数機19は遊技者
が獲得した球(例えば、景品交換のため)の計数を行
い、計数値をCCおよびHCに転送するとともに、当該
遊技者に対して景品交換用の計数結果紙片をプリントア
ウトして出力する。島金庫20はホール1に設けられた
両替機や現金式球貸装置等から回収した硬貨および紙幣
を収納する装置であり、現在の収納金額をHCおよびC
Cに逐一転送する。監視カメラシステム21はホール1
内に配置された監視カメラを管理して、撮像された画像
を記録するシステムであり、アナウンスシステム22は
ホール1内のアナウンスを手動および自動的に行うシス
テムである。
【0017】設定・検査装置23には、例えば、ノート
型のパーソナルコンピュータを使用することができる。
設定・検査装置23は必要に応じて店内ネットワーク2
4に接続することができ、接続時にLON通信網27の
アカウントを自動取得し、任意のPJ1に接続された遊
技機10の遊技制御基板41に内蔵されている遊技用演
算処理装置200をアクセスして正当性判定のための固
有IDを設定することができるものである。既述のとお
り、設定・検査装置23は“必要の都度”、店内ネット
ワーク24に接続される。必要の都度とは、例えば、新
台に入れ替える場合または遊技用演算処理装置200の
みを入れ替える場合もしくは遊技用演算処理装置200
を含む遊技制御基板41を入れ替える場合であり、入れ
替え後に設定・検査装置23を店内ネットワーク24に
接続し、新台のPJ1を介してその台(入れ換えられた
遊技機10)の遊技制御基板41に内蔵されている遊技
用演算処理装置200をアクセスして正当性判定のため
の固有IDを設定する。
【0018】なお、PJ1で遊技用演算処理装置200
の正当性を判定する場合に、上記のような固有IDの判
定に加えて、遊技プログラムを判定情報として使用して
もよく、その場合には遊技用演算処理装置200に内蔵
されている遊技プログラムと同一の基準遊技プログラム
を設定・検査装置23からPJ1に設定する。PJ1は
遊技用演算処理装置200から遊技プログラムを読み出
し、設定された基準遊技プログラムと比較して正当性の
判定を行う。
【0019】<PJ1の構成>次に、PJ1のブロック
構成について説明する。図2はPJ1のブロック図であ
る。この図において、PJ1はCPU51、ROM5
2、RAM53、EEPROM54、バックアップ電源
55、発振回路56、通信制御装置57、出力インター
フェース(I/F)58、入力インターフェース(I/
F)59およびバス60を備えている。CPU51はR
OM52に格納されている処理プログラムに基づいて自
分が受け持つ遊技機10および遊技設備装置(球貸装置
32等)より出力された遊技情報と、PJ2より転送さ
れた遊技情報(状態変化情報)とを併せて演算加工し、
収集した遊技情報より遊技情報の変化を検出する処理等
を行うとともに、遊技用演算処理装置200の正当性判
定を行う。ROM52は遊技用演算処理装置200の正
当性判定を行う処理プログラムや遊技情報の収集・加工
等のための処理プログラムを格納しており、RAM53
はワークエリアとして用いられる。
【0020】EEPROM54は当該PJ1に接続され
た遊技用演算処理装置200に製造時に格納されている
固有IDと同一の情報(以下「照合用ID」ということ
もある)を記憶する。例えば、ホール1にN台の遊技機
10が遊技可能な状態で設置されている場合、EEPR
OM54はN台分の照合用IDを記憶する。この記憶動
作は、設定・検査装置23によって行われる。また、E
EPROM54は状態変化情報の監視用の設定値も記憶
する。この設定値は、CCもしくはHCにより設定され
る。バックアップ電源55はRAM53の記憶情報を停
電時も保持するための電源(一次電池または二次電池)
である。発振回路56はCPU51に制御クロック信号
を供給する。通信制御装置57は島内ネットワーク26
を介して当該PJ1と他のネットワーク端末(例えば、
PJ2あるいはネットワーク中継装置25を介した店内
ネットワーク24につながる各端末)との間で情報の転
送等に必要な通信の制御を行う。
【0021】出力インターフェース58は遊技機10と
CPU51との間の出力インターフェース処理を行うも
ので、出力インターフェース58から遊技機10の遊技
制御基板41に対してアミューズ通信信号が出力され
る。アミューズ通信信号は遊技制御基板41に内蔵され
ている遊技用演算処理装置200へ各種コマンド(例え
ば、認証チェックコマンド)を出力するための信号であ
る。入力インターフェース59は遊技機10および遊技
設備装置(球貸装置32等)とCPU51との間の入力
インターフェース処理を行うもので、アミューズ通信信
号、カード式の球貸装置32Cからのカードによる売上
信号、現金式の球貸装置32Gからの現金による売上信
号、球切装置33からの補給球数信号、パルスタンク3
4からの回収球数信号、遊技制御基板41からの特図回
転信号、大当り信号、確変信号がそれぞれ入力されるよ
うになっている。入力インターフェース59は、これら
の信号をインターフェース処理してCPU51に送る。
【0022】入力インターフェース回路59に入力され
るアミューズ通信信号は、例えば、遊技機10の遊技用
演算処理装置200より送信される認証コード(固有I
Dを含む)信号であり、この信号をCPU51によって
監視(認証判断)することにより、正規の遊技用演算処
理装置200が装着されているか否かを判断する。カー
ドによる売上信号はカード式球貸装置32Cによるプリ
ペイドカードを使用した球の貸し出しの売上を知らせる
信号である。なお、球貸装置にはプリペイドカードを使
用したカード式球貸装置32Cのほかに、現金の投入に
よって球の貸し出しを行う現金式球貸装置32Gがあ
り、現金式球貸装置32Gの場合には、現金の投入に伴
う球の貸し出しに対応した現金売上信号となる。補給球
数信号は入賞による賞球に伴って当該遊技機10の補給
タンクの球が減少した場合に、パチンコ島11から当該
遊技機10の補給タンクに補給した球数情報を知らせる
信号であり、球切装置33より出力されるいわゆるイン
信号(例えば、球の10個補給で1パルスとなる信号あ
るいは球の100個補給で1パルスとなる信号または球
の400個補給で1パルスとなる信号)が利用される。
また、遊技機10より直接賞球数を外部に連絡する端子
を備えているタイプの遊技機であれば、当該端子より信
号を取得してもよい。
【0023】回収球数信号は当該遊技機10からパチン
コ島11の方に(つまり遊技を終了して遊技の結果が確
定した球を遊技機外部に)球が流れたことを知らせる信
号であり、例えば、パルスタンク34より球の10個流
出に対応して1パルスとなるアウト信号が利用される。
特図回転信号は当該遊技機10が第1種である場合に、
特別図柄表示装置の図柄(以下特図という)変動が終了
したときに、特図の回転を知らせる信号である。大当た
り信号は当該遊技機10の特図が特定の利益状態(例え
ば、大当たりのゾロ目状態:“777”など)に揃って
大当たりが発生していることを知らせる信号であり、こ
の信号は遊技機10より大当たり発生時から大当たり終
了時まで出力される。確変信号は当該遊技機10が確率
変動遊技付きの遊技機である場合に、確率変動中および
大当たり中に、それを知らせる信号である。
【0024】以上のとおり、PJ1は、遊技機10の各
々毎に設けられ、アミューズ通信信号に基づいて遊技用
演算処理装置200の正当性判定を行い、遊技用演算処
理装置200の非正当性が認められた場合にPJ2に対
して球の発射停止を要求して遊技機10を不能動化する
処理を行うとともに、カードによる売上信号、現金によ
る売上信号、補給球数信号、回収球数信号、特図回転信
号、大当たり信号または確変信号の入力に基づいて遊技
情報および状態変化情報の加工処理を行う。また、PJ
1は、PJ2より転送された遊技情報(状態変化情報)
も併せて上位ノード(JR、JRs)へ転送する処理を
行うとともに、収集した遊技情報より遊技情報の変化を
検出すると、状態変化情報の内容をJRおよびJRsへ
自立的に通報する。さらに、PJ1は、CCやHCから
の要求指令があった場合に、遊技情報の内容を現在の遊
技情報として要求元のCCやHCに転送する。
【0025】<PJ2の構成>次に、PJ2のブロック
構成について説明する。図3はPJ2のブロック図であ
る。この図において、PJ2はCPU61、ROM6
2、RAM63、EEPROM64、バックアップ電源
65、発振回路66、通信制御装置67、出力インター
フェース(I/F)68、入力インターフェース(I/
F)69およびバス70を備えている。CPU61はR
OM62に格納されている処理プログラムに基づいて自
分が受け持つ遊技機10および遊技設備装置(金枠セン
サ133等)より収集した信号から状態変化を検出(例
えば、金枠の開閉等)し、その情報をPJ1へ転送し、
PJ1より上位ノードへ転送してもらう処理を行うとと
もに、PJ1から発射停止要求があった場合には遊技機
10を不能動化(例えば、球の発射停止または遊技プロ
グラム停止)する処理を行う。ROM62は状態変化検
出等のための処理プログラムを格納しており、RAM6
3はワークエリアとして用いられる。
【0026】EEPROM64は当該PJ2における状
態変化情報の監視用の設定値を記憶している。この設定
値は、CCもしくはHCによって設定される。バックア
ップ電源65はRAM63の記憶情報を停電時も保持す
るための電源(一次電池または二次電池)である。発振
回路66はCPU61に制御クロック信号を供給し、通
信制御装置67は島内ネットワーク26を介して当該P
J2とPJ1との間の通信制御を行う。出力インターフ
ェース68は遊技機10とCPU61との間の出力イン
ターフェース処理を行うもので、出力インターフェース
68から遊技機10の遊技機電源装置131に対して電
源断信号が出力されるとともに、発射制御装置132に
対して打止信号が出力される。遊技機電源装置131
は、遊技機10への電源供給をオンオフする装置であ
り、電源断信号が入力されると遊技機10への電源供給
をオフにする。打止信号は遊技機10へ発射停止を指令
する信号であり、CC等よりの指令でPJ2を介して出
力される。発射制御装置132はこの打止信号の入力に
応答して球の発射を停止する。入力インターフェース6
9は遊技機10および遊技設備装置(金枠センサ133
等)とCPU61との間の入力インターフェース処理を
行うもので、入力インターフェース69には、遊技機1
0の金枠センサ133からの金枠開閉信号、木枠センサ
134からの木枠開閉信号、補給検出センサ135から
の空皿信号、電磁波検出装置136からの異常信号がそ
れぞれ入力されている。入力インターフェース69は、
これらの信号をインターフェース処理してCPU61に
送る。
【0027】金枠センサ133は遊技機10における金
枠の開閉状態を検出するもので、金枠近傍に設けられた
金枠の開閉を検出するスイッチによって構成される。木
枠センサ134は遊技機10における額縁状前面枠の開
閉状態を検出するもので、額縁状前面枠近傍に設けられ
た木枠の開閉を検出するスイッチによって構成される。
補給検出センサ135は遊技機10のタンク(タンクに
はパチンコ島11から遊技球が補給される)に補給され
ている球量が少なくなったことを検出して空皿信号を出
力する。電磁波検出装置136は遊技機10への磁石の
接近、あるいは遊技機10に対する電波の放射を検出す
ると異常信号を出力する。
【0028】以上のとおり、PJ2は、遊技機10の各
々毎に設けられ、遊技機10および遊技設備装置(金枠
センサ133等)より収集した信号から状態変化を検出
(例えば、金枠が10秒間開放したら金枠開放とする
等)し、その情報をPJ1へ転送し、PJ1より上位ノ
ードへ転送してもらうとともに、PJ1から発射停止要
求があった場合に遊技機10を不能動化する。なお、P
J2はPJ1の中に一体的に組み込んでもよく、例え
ば、PJ1の基板上にPJ2を一体的に搭載するように
してもよい。ここで、PJ1およびPJ2は、全体とし
て、遊技機10の遊技制御基板41に含まれる遊技用演
算処理装置200の固有IDを監視して当該遊技用演算
処理装置200の正当性を評価する監視装置を構成す
る。
【0029】<ID検査装置の構成>ID検査装置35
は、既述のとおり、本発明に係る遊技監視装置(第2の
系統の監視装置)を構成する。このID検査装置35
は、後述するように、遊技機10の遊技制御基板41と
の間で通信を行い、遊技制御基板41の遊技用演算処理
装置200に予め格納された固有ID情報を読み込ん
で、その正当性を評価する機能を有する。この機能を実
現するためID検査装置35は、ホール1に設置された
後の最初の起動時に、遊技用演算処理装置200の固有
ID情報を読み込んで内部に記憶する第1のサブ機能
と、以降の起動時(または所定の操作時)に同様に遊技
用演算処理装置200の固有ID情報を読み込み、第1
のサブ機能で記憶された情報との一致を判定する第2の
サブ機能と、その判定結果の良否を表示しもしくは外部
に出力する第3のサブ機能とを有する。
【0030】図4はID検査装置35の外観図である。
ID検査装置35は、裏ぶた35aとケース35bから
なる半透明のボックス表面に、交換可能なプレート35
c、押しボタンスイッチ35dおよびLED35eを装
着するとともに、その内部に電子回路基板35fを実装
し、且つ、電子回路基板35fの一部をボックス外に露
出させて、その露出部分に5個のコネクタ35g〜35
kを実装して構成する。図5はID検査装置35のブロ
ック構成図であり、ID検査装置35は、上述の押しボ
タンスイッチ35d、LED35eおよび5個のコネク
タ35g〜35kを備えるとともに、電源投入監視回路
36a、割込み信号発生回路36b、制御部36bおよ
び通信制御部36cを備え、そのすべてまたは一部を電
子回路基板36fに実装して構成する。
【0031】ここで、5個のコネクタ35g〜35kの
それぞれを、第1のコネクタ35g、第2のコネクタ3
5h、第3のコネクタ35i、第4のコネクタ35jお
よび第5のコネクタ35kと呼称して各々の用途を説明
すると、第1のコネクタ35gは図外のコントロールボ
ックス(図18参照)からの信号入力用、第2のコネク
タ35hは図外のコンピュータ(例えば、図1のHCや
CC)への信号出力用、第3のコネクタ35iは図外の
遊技機10との間の信号入出力用、第4のコネクタ25
jは図外の店内ネットワーク24との間の信号入出力
用、第5のコネクタ35kは図外のプログラム書き込み
装置(例えばROMライター)との間の信号入出力用で
ある。
【0032】電源投入監視回路35aはID検査装置3
5への電源供給を検出する回路であり、その検出信号は
割込み信号発生回路36bに入力される。割込み信号発
生回路36bは押しボタンスイッチ35dが押されたと
き、または、電源投入監視回路36bからの検出信号が
入力されたとき(言い換えれば、ID検査装置35に電
源が供給されたとき)、もしくは、第1のコネクタ35
gを介して不図示のコントロールボックスからのコント
ロール信号が入力したときのいずれかのイベントが発生
したときに制御部36cに対する割込み信号を発生す
る。制御部36cは少なくともプログラム格納用のPR
OM37a、データ格納用のEEPROM37bおよび
主記憶用のSRAM37c有するマイクロプロセッサで
あり、PROM37aに格納されたプログラム(後述の
ID検査プログラム)を実行することによって、前述の
第1のサブ機能、第2のサブ機能および第3のサブ機能
を実現する。
【0033】PROM37aは、改竄された不正なID
検査プログラムの書き込みを防止するためにプログラム
の再書込みを禁止できるものでなければならない。典型
的にはワンタイムPROMである。但し、この要求(プ
ログラムの再書込み禁止)を満たすことができれば、ワ
ンタイムPROMに限らず、電気的な消去と書き込みが
可能な半導体記憶デバイス(EEPROM)であっても
よい。これは、ある種のマイクロプロセッサ(例えば、
Microchip社製のPICシリーズ)ではユーザ
プログラムをEEPROMに書き込む際にプロテクト属
性を指定することにより、EEPROMへの再書込みを
内部的に禁止できるようになっているものがあるからで
ある。
【0034】ID検査装置35における前述の三つのサ
ブ機能(第1〜第3のサブ機能)は、制御部36cを含
むID検査装置35のハードウェアリソースと、制御部
36cのPROM37aに書き込まれたユーザプログラ
ム(ID検査プログラム)との有機的結合によって実現
される。そして、その詳細は後述するが、要するに、押
しボタンスイッチ35dが押されたとき、または、ID
検査装置35へ電源が供給されたとき、もしくは、第1
のコネクタ35gにコントロール信号が入力されたとき
のいずれかのイベントが発生したときに、通信制御部3
6dと第3のコネクタ35iを介して遊技機10の遊技
制御基板41にアクセスし、遊技制御基板41に実装さ
れた遊技用演算処理装置200から固有の識別情報(固
有ID情報)を読み出した後、その固有ID情報をEE
PROM37bに登録し、または、すでに登録済みの場
合は、登録済みの固有ID情報と遊技用演算処理装置2
00から読み出した固有ID情報とを照合して、その照
合結果に応じてLED35eの点灯態様をコントロール
することにより、遊技機10に実装された遊技用演算処
理装置200の正当性の判定結果をホール従業員等に告
知するというものである。
【0035】なお、かかる三つのサブ機能を実現する上
で、第1のコネクタ35g、第2のコネクタ35hおよ
び第4のコネクタ35jは必須の要素ではない。これら
三つのコネクタは、ホールの規模やシステム構成に応じ
て適宜に使用することができるオプション扱いのコネク
タである。すなわち、第1のコネクタ35gは後述のコ
ントロールボックスを備えるホールで使用することがで
き、また、第2のコネクタ35hはID検査装置35か
らの判定結果信号の受信機能を有するホールコンピュー
タを備えるホールで使用することができ、さらに、第4
のコネクタ35jは店内ネットワークを備えるホールで
使用することができるオプションコネクタである。因み
に、第5のコネクタ35kは、既述のとおり、製造時に
一度だけ使用されるものであるから、他のコネクタと共
有化することが望ましい。
【0036】<遊技機の構成>図6は遊技機10を示す
図であり、遊技機10は額縁状の前面枠71と、ガラス
を支持する金枠(ガラス枠)72と、遊技領域が形成さ
れた遊技盤73と、前面表示パネル74と、前面表示パ
ネル74の下方に設けられた操作パネル75とを有して
いる。前面枠71は遊技機10を設置している木製の機
枠(図示略)に対して上部蝶番77および下部蝶番78
によって開閉可能に支持され、金枠72は前面枠71に
開閉可能に支持されている。表示パネル74は一端側が
前面枠71に開閉可能に支持され、賞球を受ける上皿8
1が形成されるとともに、上皿81の球を球貯留皿(受
皿ともいう)82に移すために両者を接続する通路を開
閉するための開閉レバー83が設けられている。操作パ
ネル75には、灰皿84および前述の球貯留皿82が形
成されるとともに、球貯留皿82に貯留された球を外部
下方に抜くための球抜きレバー85が設けられている。
また、操作パネル75の右端部側には玉発射用の操作ノ
ブ86が設けられており、遊技機10の前面枠71の上
部には大当り時に点灯または点滅する大当り表示器87
が設けられている。
【0037】遊技盤73には前面の略円形領域をガイド
レール88で取り囲んだ遊技領域が形成されており、こ
の遊技領域には、複数の識別情報(いわゆる特別図柄;
以下特図という)を複数列で変動表示する特図表示装置
89、大入賞口を有する特別変動入賞装置90、特図始
動口として機能する普通変動入賞装置91(いわゆる普
電)、普通変動入賞装置91に設けられた普通図柄(い
わゆる普図;以下普図という)を表示する普図表示装置
92、スルーチャッカー形式の複数の普図始動ゲート9
3、複数の一般入賞口94、風車と呼ばれる複数の打球
方向変換部材96、左右のサイドランプ97、98、ア
ウト穴99などが備えられている。普通変動入賞装置9
1内の入賞流路には特図始動スイッチ100が設けられ
ており、普図始動ゲート93内の通過流路には普図始動
ゲートスイッチ101が設けられている。また、特別変
動入賞装置90の大入賞口内における継続入賞流路には
継続スイッチ102が設けられており、一般入賞流路に
はカウントスイッチ103が設けられている(上記各ス
イッチは図7参照)。
【0038】特図表示装置89の上部には前述した一般
入賞口94が配置され、また、4個の特図始動記憶表示
器105が設けられており、普通変動入賞装置91に
は、4個の普図始動記憶表示器106が設けられてい
る。普図表示装置92は、例えば、一桁の数字を表示す
る7セグメントの表示部を有する液晶またはLED等よ
りなる表示器であり、この場合、普通図柄(普図)は一
桁の数字である。始動記憶表示器105、106は、特
図あるいは普図の始動記憶数をそれぞれ表示するもので
ある。特図始動スイッチ100は普通変動入賞装置91
に玉が入賞したことを検出し、普図始動ゲートスイッチ
101は普図始動ゲート93を玉が通過したことを検出
し、カウントスイッチ103は特別変動入賞装置90の
大入賞口に入った全ての玉を検出し、継続スイッチ10
2は大入賞口に入った玉のうち継続入賞(いわゆるV入
賞)した玉を検出する。なお、遊技盤73の遊技領域に
は、天釘やヨロイ釘などと呼ばれる多数の障害釘が設け
られているが、ここでは図面の複雑化を避けるために省
略している。また、遊技盤73には、その他の各種装飾
ランプやLED等が設けられていてもよい。遊技盤にお
ける遊技領域の種類は、いわゆる第1種に属するものや
図柄表示装置を備えた第3種に属するものを含め種々の
ものがあるが、本発明は何れの種類にも適用できる。要
は、遊技制御を司る遊技用演算処理装置200を備える
ものであればよい。ちなみに、本実施の形態のものは第
1種に属するタイプである。
【0039】<遊技制御装置の構成>図7は遊技制御基
板41のブロック図であり、遊技制御基板41は、パチ
ンコ遊技等に必要な役物制御を行う、いわゆる“アミュ
ーズメントチップ”としての遊技用演算処理装置200
と、振動素子の固有振動数を分周して所定のクロック信
号(CLK)を発生する発振器111と、遊技制御基板
41への電源投入を検出してシステムリセット信号(R
ST)を発生する電源投入検出回路(図ではRST発生
器と表記)112と、各種センサ信号を入力する複数個
(図では5個)のポート113a〜113eを有する入
力インターフェース113と、各種駆動信号を出力する
複数個(図では9個)のポート114a〜114iを有
する出力インターフェース114と、遊技に必要な効果
音(電子音や音声合成音)を生成するサウンドジェネレ
ータ115と、サウンドジェネレータ115からの効果
音信号を増幅して遊技機10の所定箇所に設置されたス
ピーカー116に出力するアンプ117と、遊技用演算
処理装置200と情報収集端末装置31との間および
(または)遊技用演算処理装置200とID検査装置3
5との間で信号の受け渡しを行う外部通信用端子118
と、遊技用演算処理装置200と入力インターフェース
113および出力インターフェース114ならびにサウ
ンドジェネレータ115の間を接続する外部バス125
(“外部”とは遊技用演算処理装置200の外側という
意味である)と、遊技用演算処理装置200から出力さ
れる13個のチップセレクト信号CS0〜CS12を2
4個のチップセレクト信号CS0〜CS23に拡張する
信号拡張回路126と、遊技制御基板41の各部に電源
を供給する電源部127と、電源部127に入力する外
部電源(図3の遊技機電源装置131からの供給電源)
の電位が所定のレベル以下に低下したときに電源断割込
み信号PWRを発生する電源監視回路128と、を含ん
で構成される。
【0040】ここに、外部通信用端子118には、上記
のとおり、遊技機10と対をなしてホールに設置される
情報収集端末装置31およびID検査装置35のいずれ
か一方が接続されるが、いずれが接続されるかは当該ホ
ールの監視装置のシステム構成に依存する。すなわち、
第1の系統の監視装置(特開平11−104336号公
報に記載の技術を用いたもの)を有するホールの場合は
外部通信用端子118に情報収集端末装置31が接続さ
れ、第2の系統の監視装置(本発明に係る技術を用いた
もの)を有する場合は外部通信用端子118にID検査
装置35が接続される。あるいは、第1の監視装置と第
2の監視装置の二系統を有するホールの場合は、外部通
信用端子118に情報収集端末装置31とID検査装置
35の両方が接続される。
【0041】入力インターフェース113の各ポート1
13a〜113eには、特図始動スイッチ100、普図
始動ゲートスイッチ101、継続スイッチ102、カウ
ントスイッチ103およびセーフセンサ104(入賞球
を検出するセンサ)からの信号が入力され、出力インタ
ーフェース114の各ポート114a〜114iから
は、情報収集端末装置31に遊技情報を出力するための
外部情報端子119、特図表示装置89の表示制御を行
う表示制御装置120、特別変動入賞装置90である大
入賞口を開閉駆動する大入賞口ソレノイド121、特図
始動記憶表示器105、普図表示装置92、普通変動入
賞装置91を駆動する普通電動役物ソレノイド122、
普図始動記憶表示器106、入賞球に対応して賞球の排
出を制御する賞球排出回路123、各種装飾ランプ、L
ED(例えばサイドランプ97、98等を含む装飾具)
124に制御信号が出力される。
【0042】入力インターフェース113、出力インタ
ーフェース114およびサウンドジェネレータ115に
は、外部バス125が接続されるとともに、信号拡張回
路126からの24個のチップセレクト信号CS0〜C
S23が入力されており、入力インターフェース113
の各ポート113a〜113e、出力インターフェース
114の各ポート114a〜114iおよびサウンドジ
ェネレータ115は、24個のチップセレクト信号CS
0〜CS23の状態ならびに外部バス125に含まれる
いくつかの制御信号(例えば、MREQ、IOREQ、
WR、RD信号)の状態に応じて一つが選択されるI/
Oブロックであり、その選択されたI/Oブロックと外
部バス125を介して、入力信号、例えば、特図始動ス
イッチ100の信号を遊技用演算処理装置200に取り
込み、または、遊技用演算処理装置200からの信号
を、例えば、表示制御装置120に出力する。
【0043】<遊技用演算処理装置の構成>図8は遊技
用演算処理装置200のブロック図である。遊技用演算
処理装置200は遊技制御を行う遊技ブロック200A
と、情報管理を行う管理ブロック200Bとに区分さ
れ、以下に説明する各ブロックの構成要素を共通の半導
体基板上に実装してワンチップ化し、パッケージングし
て製造された、アミューズメントチップである。遊技ブ
ロック200Aは、CPUコア201やプログラムRO
M202およびユーザワークRAM204といった構成
要素を含むとともに、外部バスインターフェース20
3、プロテクト回路205、乱数生成回路206、チッ
プセレクトコントローラ207、アドレスデコーダ20
8、リセット/割込制御回路209およびクロックジェ
ネレータ210などの構成要素を含み、且つ、これらの
構成要素を接続するCPUバス211を含む。
【0044】CPUコア201は、図示は略すが、各種
のレジスタ群、演算・論理部(ALU)、命令レジスタ
(IR)、デコーダ、プログラムカウンタ(PC)、ス
タックポインタ(SP)、これらを結ぶデータバス、ア
ドレスバスおよび各種の制御部をコア内に含む、例え
ば、Z80アーキテクチャのCPUコアであり、プログ
ラムROM202に格納された遊技制御プログラムをユ
ーザワークRAM204にロードして実行することによ
り、前記遊技機10の遊技制御に必要な各種機能をソフ
ト的に実現するものである。
【0045】外部バスインターフェース203は、図7
の外部バス125との間で、複数ビット(例えば、16
ビット)の外部アドレス信号A0〜A15、複数ビット
(例えば、8ビット)の外部データ信号D0〜D7、メ
モリリクエスト信号MREQ、入出力リクエスト信号I
ORQ、メモリ書込み信号WR、メモリ読み出し信号R
Dおよびモード信号MODEなどの信号インターフェー
ス処理を行うものである。例えば、MODE信号をアク
ティブにした状態で、外部アドレス信号A0〜A15を
順次にインクリメントしながら、外部データ信号D0〜
D7を外から加えると、プログラムROM202への書
き込みモードとなって遊技機の製造メーカあるいは第3
者機関による遊技プログラムの書き込みが可能になる。
但し、プログラムROM202への遊技プログラムの書
き込みが終了すると、後述のパラメータメモリ213の
所定領域に書込終了コードが記録(例えば、所定のコー
ドもしくは所定ビットを物理的に切断することで記録)
されるようになっており、パラメータメモリ213に書
込終了コードが記録されている場合には、プログラムR
OM202への遊技プログラムの書き込みができないよ
うになっている。
【0046】また、MREQ信号またはIOREQ信号
をアクティブにした状態でWR信号をアクティブにする
と、所定の外部I/Oに外部データ信号D0〜D7を書
き込むことができ、RD信号をアクティブにすると、所
定の外部I/Oから外部データ信号D0〜D7を取り込
むことができるようになっている。なお、所定の外部I
/Oとは、図7の入力インターフェース113の各ポー
ト113a〜113e、出力インターフェース114の
各ポート114a〜114iおよびサウンドジェネレー
タ115のうち、チップセレクト信号CS0〜CS23
の状態とWR信号またはRD信号の状態に応じて選択さ
れる一つの要素のことである。
【0047】ユーザワークRAM204は、CPUコア
201の主記憶に相当し、例えば、S−RAM等の高速
半導体デバイスで構成され、遊技ブロック200Aにお
ける遊技プログラムに基づく処理を実行する際にワーク
エリア(作業領域)として用いられるものである。な
お、ユーザワークRAM204は、遊技用演算処理装置
200の端子群の一つに割り当てられた専用の端子(以
下、便宜的にVCAP0という)を用いて、バッテリバ
ックアップ機能を付与できるようになっており、遊技機
10の電源オフ後もその記憶内容を保持することが可能
になっている。VCAP0の使用法は後述する。また、
ユーザワークRAM204は、そのチップイネーブルの
禁止と許可がプロテクト回路205によってコントロー
ルされるようになっており、チップイネーブルの禁止状
態中(遊技機10への電源非供給時)は読み書きのいず
れも行うことができないようになっている。
【0048】乱数生成回路206は遊技の実行過程にお
いて遊技価値(例えば、大当り)を付加するか否か等に
係わる乱数(乱数は、大当たりの決定や停止時の図柄の
決定等に使用)を生成するもので、一様性乱数を生成す
る数学的手法(例えば、合同法あるいはM系列法等)を
利用している。本実施の形態では、機種に関連した情報
を乱数生成の際における種値として利用する。リセット
/割込制御回路209は電源投入検出回路112からの
システムリセット信号(RST)に応答してCPUコア
201をシステムリセット(詳細は後述)するととも
に、遊技用演算処理装置200の内部の各種リソースを
初期状態に設定する。クロックジェネレータ210は、
発振器111からのクロック信号CLKを基に、CPU
コア201を含む遊技用演算処理装置200の各ブロッ
クに動作クロック信号を供給する。
【0049】アドレスデコーダ208はCPUバス21
1のアドレスバスの情報をデコードし、そのデコード結
果に応じて、24個のI/Oリソース選択用の内部信号
iCS0〜iCS23の一つをアクティブにする。ここ
で、CPUバス211のアドレスバス上の情報ビット数
はiA0からiA15までの16ビットであり、アドレ
スデコーダ208は、このiA0からiA15までをフ
ルデコードし、16ビットで表現される0000hから
FFFFhまでのアドレス空間の所定番地に予め割り付
けられた24個のI/Oアドレス(例えば、2300h
〜2317hまでの24バイトのアドレス)のいずれか
を検出すると、当該I/Oアドレスに対応する一つのI
/Oリソース選択用の内部信号をアクティブにする。
【0050】チップセレクトコントローラ207はアド
レスデコーダ208からの24個のI/Oリソース選択
用の内部信号iCS0〜iCS23に基づいて、13個
のチップセレクト信号CS0〜CS12の状態をコント
ロールする。具体的には、13個のチップセレクト信号
CS0〜CS12のうち8個(CS0〜CS7)をその
まま外部I/O選択用のチップセレクト信号として出力
するとともに、残り5個のチップセレクト信号CS8〜
CS12の組合わせ状態をコントロールすることによ
り、8個のチップセレクト信号CS0〜CS7で最大8
個、残り5個のチップセレクト信号CS8〜CS12の
うちの4個(CS8〜CS11)の組合わせで24
(=16個)、したがって、最大8個+16個=24個
までの外部I/Oを制御可能なチップセレクト信号CS
0〜CS12を発生する。
【0051】CPUバス211は図示は略すがデータバ
ス、アドレスバスおよびコントロールバスを含み、CP
Uコア201とプログラムROM202、外部バスイン
ターフェース203、ユーザワークRAM204、プロ
テクト回路205、乱数生成回路206、アドレスデコ
ーダ208、リセット/割込制御回路209、クロック
ジェネレータ210の間を接続するとともに、管理ブロ
ック200Bの一部の構成要素(ブートROM212、
パラメータメモリ213およびバスモニタ回路215)
にも接続されている。
【0052】次に、遊技用演算処理装置200における
情報管理を行う管理ブロック200Bの構成を説明す
る。管理ブロック22Bは、ブートROM212、パラ
メータメモリ213、管理用ワークRAM214、バス
モニタ回路215、セキュリティメモリ216、IDプ
ロパティRAM217、制御回路218、外部通信回路
219および管理バス220を含むとともに、遊技ブロ
ック200Aから延びるCPUバス211の一部を含ん
で構成されており、CPUバス211は、ブートROM
212、パラメータメモリ213およびバスモニタ回路
215に接続されている。
【0053】ブートROM212はブートプログラムを
格納しており、遊技用演算処理装置200のシステムリ
セット時(正確には、システムリセット直後に実行され
る管理ブロック200Bの自己診断および初期化処理の
正常完了後に)、このブートプログラムが立ち上がっ
て、所定の簡易チェックを行い、正常であれば、後述の
プロテクト設定処理を実行した後、遊技プログラムの所
定アドレス(CPU201のアドレス空間内における所
定アドレス;一般に当該アドレス空間の先頭番地000
0h)に処理を渡すようになっている。パラメータメモ
リ213は書込終了コードおよび初期設定情報を格納し
ている。書込終了コードとは、先にも述べたとおり、プ
ログラムROM202に遊技プログラムを書き込んだこ
とを示す情報である。また、初期設定情報とは、遊技機
の製造メーカが遊技プログラムを書き込む際に、チップ
セレクト信号CS0〜CS12の拡張機能(ECSモー
ド)のオンオフ設定や、チップセレクト信号CS0〜C
S12の用途(但しECSモードをオンにした場合はC
S0〜CS23の用途)などを設定するための情報であ
る。
【0054】バスモニタ回路215は、CPUバス21
1の状態監視を行い、CPUバス211がCPUコア2
01によって使用されていないときに、必要に応じて、
CPUバス211を介して遊技ブロック200Aのプロ
グラムROM202やユーザワークRAM204などを
アクセスし、所要のデータ(遊技プログラムやユーザワ
ークRAM204の内容など)を管理ブロック200B
に取り込む。
【0055】セキュリティメモリ216(ワンタイムP
ROMで構成)には、遊技用演算処理装置200の識別
や正当性の判定のために使用する固有IDが書き込まれ
ており、さらに、この固有IDに加え、遊技種別コー
ド、ランクコード、メーカ番号、機種コードおよび検査
番号などの各情報が書き込まれている。ここで、遊技種
別コードはパチンコ遊技機やスロットルマシン等を区別
するための情報であり、例えば、パチンコ遊技機の場合
は“P”、スロットルマシンの場合は“G”を表すコー
ドである。また、ランクコードは遊技機の機種ランクコ
ード(第1種、第2種等を区別するためのコード)、メ
ーカ番号当該遊技機の製造メーカを識別するためのメー
カID(またはメーカコード)であり、機種コードは製
造メーカが設定する当該遊技機の製品コードである、検
査番号(または検定コード)は第3者機関による検査に
合格した遊技機に付与される番号である。
【0056】IDプロパティRAM217には、セキュ
リティメモリ216の内容がコピーされている。すなわ
ち、固有ID、遊技種別コード、ランクコード、メーカ
番号、機種コードおよび検査番号が書き込まれている。
コピーのタイミングは、遊技機10の電源投入時または
遊技用演算処理装置200のシステムリセット時であ
り、例えば、システムリセット直後に管理ブロック20
0Bで実行される初期化処理の中で行われる。IDプロ
パティRAM217は、前述のユーザワークRAM20
4と同様に、遊技用演算処理装置200の端子群の一つ
に割り当てられた専用の端子(以下便宜的にVCAP1
という)を用いて、バッテリバックアップ機能を付与で
きるようになっており、遊技機10の電源オフ後もその
記憶内容を保持することが可能になっている。なお、V
CAP1の使用法は後述する。管理用ワークRAM21
4は、バスモニタ回路215を介して読み込まれた遊技
ブロック200Aの情報(プログラムRAM202の内
容やユーザワークRAM204の内容など)を一時的に
保持するための記憶領域である。
【0057】制御回路218は所定のシーケンスを実行
して、管理ブロック200Bの動作を制御するもので、
例えば、システムリセット時に(正確にはシステムリセ
ット直後に管理ブロック200Bで実行される初期化処
理で)セキュリティメモリ216の内容をIDプロパテ
ィRAM217にコピーしたり、また、遊技中にバスモ
ニタ回路215を介してCPUコア201のバス解放期
間を検出し、同期間中に遊技ブロック200Aのプログ
ラムROM202の内容やユーザワークRAM204の
内容を読み出して管理用ワークRAM214へ書き込ん
だりするほか、外部装置であるPJ1やID検査装置3
5からの管理情報要求指令に応答して管理用ワークRA
M214やIDプロパティRAM217の内容を外部へ
転送したりする。外部通信回路219は前述のPJ1や
ID検査装置35との通信を行うもので、例えば、PJ
1が接続されている場合は、そのPJ1からの要求に応
答して、管理用ワークRAM214やIDプロパティR
AM217の記憶内容を要求元のPJ1に転送し、また
は、ID検査装置35が接続されている場合は、そのI
D検査装置35からの要求に応答して、少なくともID
プロパティRAM217に記憶されている固有IDの情
報を要求元のID検査装置35に転送する等の処理を行
う。
【0058】<バッテリバックアップ回路>図9は、遊
技用演算処理装置200の端子群に割り当てられた二つ
のバッテリバックアップ端子(VCAP0およびVCA
P1)の使い方を示す図である。既述のとおり、VCA
P0は遊技ブロック200Aに設けられたユーザワーク
RAM204のバッテリバックアップ端子であり、ま
た、VCAP1は管理ブロック200Bに設けられたI
DプロパティRAM217のバッテリバックアップ端子
である。これら二つの端子VCAP0、VCAP1は、
図示のとおり、四つのパターンのいずれかで使用するこ
とができる。図9(a)は、二つの端子VCAP0、V
CAP1に電源Vccを加える使い方のパターンであ
る。Vccは遊技機10の電源をオンにしている間、所
定の電位を保持する直流電源である。このパターンで使
用すると、遊技機10の電源をオンにしている間だけユ
ーザワークRAM204とIDプロパティRAM217
の双方に電源Vccが供給されるので、ユーザワークR
AM204とIDプロパティRAM217のバッテリバ
ックアップを行わない使い方をすることができる。した
がって、このパターンでは、遊技機10の電源をオンに
している間だけユーザワークRAM204とIDプロパ
ティRAM217の記憶内容を保持することができ、言
い換えれば、遊技機10の電源オフ時にユーザワークR
AM204とIDプロパティRAM217の記憶内容を
消去することができる。
【0059】図9(b)は、二つの端子VCAP0、V
CAP1にVccを加えるとともに、VCAP0にコン
デンサC1を接続する使い方のパターンである。このパ
ターンで使用すると、遊技機10の電源をオフにした後
もVCAP0を介してコンデンサC1の充電電圧がユー
ザワークRAM204に供給され続けるので、ユーザワ
ークRAM204に対するバッテリバックアップを行う
ことができる。したがって、このパターンでは、遊技機
10の電源オフ後もユーザワークRAM204の記憶内
容を保持し続けることができるとともに、遊技機10の
電源オフ時にIDプロパティRAM217の記憶内容を
消去することができる。図9(c)は、二つの端子VC
AP0、VCAP1にVccを加えるとともに、VCA
P1にコンデンサC2を接続する使い方のパターンであ
る。このパターンで使用すると、遊技機10の電源をオ
フにした後もVCAP1を介してコンデンサC2の充電
電圧がIDプロパティRAM217に供給され続けるの
で、IDプロパティRAM217に対するバッテリバッ
クアップを行うことができる。したがって、このパター
ンでは、遊技機10の電源オフ後もIDプロパティRA
M217の記憶内容を保持し続けることができるととも
に、遊技機10の電源オフ時にユーザワークRAM20
4の記憶内容を消去することができる。
【0060】図9(d)は、二つの端子VCAP0、V
CAP1にVccを加えるとともに、VCAP0とVC
AP1にそれぞれコンデンサC1、C2を接続する使い
方のパターンである。このパターンで使用すると、遊技
機10の電源をオフにした後もVCAP0、VCAP1
を介してコンデンサC1、C2の充電電圧がユーザワー
クRAM204とIDプロパティRAM217に供給さ
れ続けるので、ユーザワークRAM204とIDプロパ
ティRAM217の双方に対するバッテリバックアップ
を行うことができる。したがって、このパターンでは、
遊技機10の電源オフ後もユーザワークRAM204と
IDプロパティRAM217の記憶内容を保持し続ける
ことができる。
【0061】コンデンサC1、C2は、Vccの電位に
向けて電荷を蓄積(充電)するとともに、Vccのオフ
後はその充電電荷を負荷(VCAP0、VCAP1)に
供給(放電)するから、いわゆる二次電池として機能す
る。但し、これらC1、C2の代わりに一次電池(放電
のみの電池)やその他の電池(例えば、燃料電池)を用
いることも可能である。
【0062】なお、図9(b)〜(d)において、Vc
cとコンデンサC1(VccとコンデンサC2)の間に
ダイオードD1(D2)を挿入することが望ましい。V
ccを正電源とするならば、ダイオードD1(D2)の
アノードをVccに接続し、カソードをコンデンサC1
(C2)に接続する。電源オフ時にVccの電位が0V
方向に低下しても、コンデンサC1(C2)からVcc
へと電流が逆流せず、バックアップ端子VCAP0(V
CAP1)へのコンデンサC1(C2)からの電源供給
を支障なく行うことができる。また、ダイオードD1
(D2)にはショットキー型のものを使用することが好
ましい。ショットキー型のダイオードは、アノード−カ
ソード間の順方向電圧が小さく、ダイオードD1(D
2)の挿入に伴う電圧降下を低く抑えることができるか
らである。
【0063】次に、作用を説明するが、始めに、第1の
系統の監視装置の正当性判定に関係する各部の動作を説
明し、その後、遊技用演算処理装置200のシステムリ
セット動作等の説明を行い、最後に、本願発明のポイン
トである第2の系統の監視装置の正当性判定の動作説明
を行うこととする。
【0064】<第1の系統の監視装置における正当性の
判定動作>第1の系統の監視装置における遊技用演算処
理装置200の正当性の判定動作は、PJ1、PJ2、
JR、JRsおよび遊技用演算処理装置200が相互に
関連しあって行われる。図10(a)、(b)はPJ1
のメインルーチンおよび割り込みルーチンをそれぞれ示
すフローチャートである。PJ1のメインルーチンは、
PJ1の電源投入(パワーオン)時に開始される。PJ
1がパワーオンすると、まずステップS1でCPU51
のイニシャライズ、RAM53のチェックおよびイニシ
ャライズを行う。これにより、CPU51が初期化さ
れ、システム内部のレジスタの設定処理、フラグのイニ
シャライズ等が行われるとともに、RAM53の正常判
定処理、ワークエリアのイニシャライズ等が行われる。
【0065】次いで、ステップS2で設定処理を行う。
これは、PJ1へ設定・検査装置23より遊技用演算処
理装置200の固有IDと同一の照合用IDを設定する
もので、ステップS1を経た後に、ステップS2にて設
定処理を行っている。次いで、ステップS3で遊技用演
算処理装置200のチェック処理を行う。これは、遊技
用演算処理装置200の固有IDが正当であるか否かを
判定するものである。すなわち、遊技用演算処理装置2
00には製造時に予め固有ID(遊技用演算処理装置2
00毎に異なるID)がセキュリティメモリ216に格
納されており、セキュリティメモリ216の格納データ
(固有ID等)がIDプロパティRAM217にコピー
されるようになっている。そして、ホール1に遊技機1
0が納入された後、PJ1がIDプロパティRAM21
7の格納データを定期的に読み出し、設定・検査装置2
3より設定された照合用IDと比較することにより遊技
用演算処理装置200の正当性を判定するようになって
いる(詳細な判定動作は後述のサブルーチンで説明す
る)。なお、メインルーチンにおける処理の内容は必要
に応じて逐次後述のサブルーチンで詳述する。これは、
以下のステップについても同様である。また、PJ1以
外のその他の装置についても同様である。
【0066】次いで、ステップS4でイベント処理を行
う。これは、遊技機10等(これには遊技機10および
遊技設備装置も含まれる。以下同様)より出力される各
信号およびPJ2より転送されてくる遊技情報を加工・
記録する処理を行うとともに、遊技情報に状態変化があ
った場合に、その状態変化情報をJRおよびJRsに送
信するものである(後述のサブルーチンで詳述)。ここ
で、遊技機10等より出力される各信号およびPJ2よ
り転送されてくる遊技情報を加工したものとしては、例
えば時刻(時分:遊技情報を収集したときの発生時
刻)、累計セーフ、累計アウト、累計特賞回数、累計確
変回数、累計特賞中セーフ、累計特賞中アウト、累計確
変中セーフ、累計確変中アウト、累計確変中スタート、
累計スタート、累計カード売上、累計現金売上、最終ス
タート回数、打止回数、打止目標値、最終アウト玉数、
金枠開放回数、木枠開放回数および電磁波異常回数等が
ある。また、遊技情報の状態変化を監視するステータス
およびその内容としては、特賞、確変、稼働中検出、自
動打止、手動打止、アウト異常、セーフ異常、ベース異
常、出過ぎ異常、入賞異常、特賞異常、演算処理装置異
常(遊技用演算処理装置200の固有IDが異常のとき
に状態1となるビットである)、ノード異常(端末装置
間の相互認証が異常のときに状態1となるビットであ
る。なお、相互認証はLONプロトコルによって行われ
る)、金枠開、金枠開異常、木枠開、木枠開異常、電磁
波異常、空皿検出、空皿検出異常およびコール等があ
る。
【0067】次いで、ステップS5でHCより遊技情報
のポーリングに対する応答処理を行う。次いで、ステッ
プS6でHCもしくはCCより要求される所望遊技機1
0の遊技情報を取得したい場合に、その要求に対して応
答するブラウジング応答処理を行う。次いで、ステップ
S7で遊技情報設定処理を行う。これは、HCもしくは
CCより設定される状態変化情報の監視用の設定処理を
行うとともに、PJ1は夜間も動作しているので、例え
ばHCより開店等の要求があった場合に、前日の遊技機
情報等をクリアする処理を行うものである。次いで、ス
テップS8で設定・検査装置要求処理を行う。これは、
設定・検査装置23よりのメモリ内容(RAM53:作
業メモリの内容)の要求指令、もしくはROM52に格
納されている基準遊技プログラムの要求指令等を遊技用
演算処理装置200へ連絡したり、遊技用演算処理装置
200より設定・検査装置23へ上記要求指令に対して
応答する情報(メモリ内容、遊技プログラム)を中継す
る処理を行うものである。なお、設定・検査装置23は
ホール1における当局の立入検査時のみならず、遊技機
10の検定検査を行うときにも使用できる。
【0068】ステップS8を経ると、ステップS3に戻
って処理ループ(ステップS3〜ステップS8)を繰り
返す。PJ1(PJ2も同様)およびLON通信網27
(島内ネットワーク26、ネットワーク中継装置25お
よび店内ネットワーク24)は夜間も動作しており、特
に島内ネットワーク26に接続されるノード(端末装
置)は夜間も遊技情報の状態変化を監視している。した
がって、ステップS3〜ステップS8の処理ループを繰
り返すことにより、翌朝、開店前に各遊技情報を取得す
ることで、不正を監視できる。また、夜間、通電してい
るLON通信網27に外部通信装置(例えば、FAX装
置等)を接続しておけば、不正が発生した時点で外部に
不正発生という状況を送信することができ、不正に有効
に対処することが可能になる。
【0069】PJ1の割り込みルーチンでは、図10
(b)に示すように、ステップS11で入力処理を行
う。これは、PJ1の入力インターフェース59にアミ
ューズ通信信号、売上信号(カード、現金)、補給球数
信号、回収球数信号、特図回転信号、大当り信号および
確変信号の何れかの信号が入力された際に、その入力信
号をトリガーとして割り込みがかかり、その入力された
信号を保存しておく処理を行うものである。入力処理で
保存した信号はPJ1のメインルーチンの処理で使用さ
れる。次いで、ステップS12でタイマ処理を行う。こ
れにより、PJ1において使用する各種のタイマが作成
され、例えば、100ms等のタイマが作られる。ステ
ップS12を経ると、割り込みを終了する。なお、PJ
2についても、図10(a)(b)に示す内容と同様の
処理が行われるので、ここでの説明は省略する。但し、
PJ2は遊技機10および遊技設備装置より収集した状
態変化情報(例えば、金枠開放信号、空皿信号等)をP
J1へ転送し、PJ1より上位ノードの端末装置(例え
ば、JRやJRs)に転送してもらうとともに、発射停
止要求に応答して遊技機10を不能動化する処理を行う
点でPJ1と相違する。
【0070】次に、遊技用演算処理装置200のチェッ
クに関するサブルーチンについて説明する。図11は遊
技用演算処理装置チェックのサブルーチンを示すフロー
チャートである。遊技用演算処理装置200をチェック
する過程では、遊技用演算処理装置200、PJ1およ
びPJ2において関連する処理が行われる。既述のとお
り、遊技用演算処理装置200には製造時に予め固有I
D(遊技用演算処理装置200毎に異なるID)がセキ
ュリティメモリ216に格納されており、セキュリティ
メモリ216の格納データ(固有ID等)がIDプロパ
ティRAM217にコピーされるようになっている。そ
して、ホール1に遊技機10が納入された後、PJ1が
固有IDに基づいて正当な遊技用演算処理装置200で
あるか否かを判断できるように、LON通信網27に設
定・検査装置23を接続し、当該遊技用演算処理装置2
00に予め格納されている固有IDと同一の情報(照合
用ID)を、当該遊技機10が接続されるPJ1へ設定
する。PJ1では所定間隔毎に遊技用演算処理装置20
0に固有ID読み出しコマンドを送信し、遊技用演算処
理装置200はそれに応答すべくIDプロパティRAM
217にコピーされている固有IDを含む情報をPJ1
へ送信し、PJ1は受け取った情報に含まれている固有
IDを設定・検査装置23により設定された照合用ID
と比較することで、遊技用演算処理装置200の正当性
を判断する。そして、特定の者(例えば、製造時に遊技
用演算処理装置200に固有IDを格納し、管理してい
る者)しか知り得ない固有IDが正当であれば、その正
当な遊技用演算処理装置200に書き込まれている遊技
プログラムは正当であると判断する。
【0071】図11に示すプログラムで遊技用演算処理
装置200の正当性を判断する場合、まず、PJ1のメ
インルーチンの遊技用演算処理装置チェック処理におい
て、ステップS21で所定間隔毎の固有IDの確認タイ
ミング(例えば、1秒毎)であるか否かを判別し、確認
タイミングでなければ、今回のルーチンを終了してメイ
ンルーチンにリターンする。確認タイミングであれば、
ステップS22に進んで当該PJ1に接続される遊技機
10の遊技用演算処理装置200に対して固有ID要求
(例えば、固有ID読み出しコマンド)を送信する。こ
れは、PJ1と対になっている(つまりPJ1がチェッ
ク対象としている)遊技機10における遊技制御基板4
1に内蔵されている遊技用演算処理装置200に対して
固有IDを要求するものである。
【0072】遊技用演算処理装置200では、外部通信
回路219が処理を行い、まずステップS23でPJ1
から送られてきた固有ID要求指令が正規な指令情報で
あるか否かを判別し、正規のものでなければルーチンを
終了する。したがって、このときは無応答となる。無応
答とすることによって、不正の防止を行う。例えば、何
かしら応答すると、その応答を解析される恐れがあるの
で、無応答にしているものである。要は、不正なコマン
ドに対する応答動作はしないという構成である。なお、
無応答に限らず、予め決められた一定の情報がけを返す
(例えば、応答不能です)ようにしてもよい。このよう
に無応答にすることにより、不正者による解析を著しく
困難にすることができる。
【0073】一方、ステップS23で正規の指令情報で
ある場合には、ステップS24に進んでそれが固有ID
の要求指令であるか否かを判別する。固有IDの要求指
令でなければルーチンを終了する。固有IDの要求指令
であれば、ステップS25でPJ1より送信されてきた
固有ID要求を受信し、ステップS26でIDプロパテ
ィRAM217にコピーされている情報(固有IDを含
む情報)をPJ1へ送信してルーチンを終了する。
【0074】固有IDは遊技用演算処理装置200の正
当性を判断する情報であり、予め遊技用演算処理装置2
00のセキュリティメモリ216に格納されている情報
であるが、PJ1への送信対象となる情報は、セキュリ
ティメモリ216からIDプロパティRAM217にコ
ピーされた情報である。なお、遊技用演算処理装置20
0における固有ID要求の受付けとその応答処理はCP
Uコア201の関与を受けることなく、管理ブロック2
00Bの動作のみで行われる。すなわち、管理ブロック
200Bの外部通信回路219で固有ID要求を受付
け、それに応答してIDプロパティRAM217にコピ
ーされている固有IDを含む情報を外部に送信する。し
たがって、CPUコア201の動作に何ら影響を与える
ことなく、固有ID要求の受付けおよび応答処理を実行
できる。このように、管理ブロック200Bが独立して
固有ID要求に対する応答を行うことにより、例えば遊
技プログラムの実行中(すなわち、遊技中)でも固有I
Dに基づくセキュリティチェックを実現することが可能
になるという利点がある。
【0075】PJ1ではステップS27で遊技用演算処
理装置200の外部通信回路219から送信された固有
IDを受信し、ステップS28で受信した固有IDが正
常であるか(正規なものであるか)否かを判別する。な
お、チェック用の固有ID(照合用ID)は予め設定・
検査装置23によりPJ1に対して設定(例えば、EE
PROM54に格納)されている。照合用IDは設定・
検査装置23によって設定する例に限らず、例えばCC
などによって設定してもよい。
【0076】ステップS28の判別結果で、遊技用演算
処理装置200から受信した固有IDが正常であれば、
ステップS29で固有ID正常状態を記憶(例えば、状
態変化情報のうち遊技用演算処理装置異常のビットを
「0」にして正常なものとして記憶:図12に示すイベ
ント処理のステップS44で使用される)してメインル
ーチンにリターンする。一方、遊技用演算処理装置20
0の固有IDが正常でない場合(例えば、偽造された遊
技用演算処理装置である場合)には、ステップS30に
進んで固有IDの異常に対応した処置を行うべく、発射
停止要求をPJ2に送信するとともに、ステップS57
で固有ID異常状態を記憶(例えば、状態変化情報のう
ち遊技用演算処理装置異常のビットを「1」にして記
憶:図12に示すイベント処理のステップS44で使用
される)してメインルーチンにリターンする。
【0077】PJ2では、異常対処処理において、ステ
ップS32でPJ1から発射停止要求を受信すると、ス
テップS33に進んで異常の遊技機に対して打止信号を
オンにして球の発射を停止し、メインルーチンにリター
ンする。これにより、PJ2に接続されている該当する
遊技機10における遊技球の発射が停止され、遊技機1
0の動作が不能動化される。したがって、遊技用演算処
理装置200が偽造されて固有IDが正規のものでない
場合には、遊技を継続できなくなり、不正を防止するこ
とができる。なお、ステップS33では異常の遊技機の
発射をオフしているが、これに限らず、例えば、遊技機
電源断信号を遊技機電源装置81へ出力して異常の遊技
機の電源をオフしてもよい。要は、遊技を実行できなく
すればよい。
【0078】次に、PJ1のイベント処理に関するサブ
ルーチンについて説明する。図12はイベント処理のサ
ブルーチンを示すフローチャートである。イベント処理
の過程では、PJ1、JRおよびJRsにおいて関連す
る処理が行われる。まず、PJ1のメインルーチンのイ
ベント処理において、ステップS41でイベント信号確
認処理を行う。これは、PJ1が管理する遊技機10や
遊技設備装置よりの遊技情報を取得するために、まずこ
れらの各端末からの信号(イベント信号)の入力の確認
を行うものである。すなわち、PJ1では、売上信号
(カード、現金)、補給球数信号、回収球数信号、特図
回転信号、大当り信号および確変信号の入力の受け入れ
が可能であるが、これらの信号は常時入力されるもので
はなく、該当するイベント(例えば、プリペイドカード
による球貸しというイベントが発生すると、売上信号
(カード)が入力される等)の発生に応じて入力される
ものであり、ステップS41ではイベントの発生があっ
た場合に、当該イベントに対応した信号の受け入を確認
することになる。
【0079】次いで、ステップS42でPJ2より送信
された遊技情報の確認処理を行い、ステップS43で送
信されたそれらの情報に基づいて遊技情報の加工・記録
処理を行う。これにより、収集した情報が遊技情報に加
工され、当日分の遊技情報が記録(例えば、RAM53
に記録)される。次いで、ステップS44で遊技情報の
状態変化(ステータスの変化)があるか否かを判別し、
変化がなければ今回のルーチンを終了してメインルーチ
ンにリターンする。状態変化があれば、ステップS45
に進んで状態変化情報を作成する。これにより、ステー
タスの変化に応じた内容の状態変化情報が作成される。
次いで、ステップS46で作成した状態変化情報をJR
およびJRsに送信(通報)してルーチンを終了する。
JR(およびJRs;以下JRで代表)では、PJ1か
ら状態変化情報の通報を受けると、ステップS47でそ
れを取得し、ステップS48で各遊技機10毎に状態変
化情報を整理して記録しルーチンを終了する。その後、
CCよりの要求(所定間隔毎のポーリング要求)を受け
ると、整理した状態変化情報を送信することになる。
【0080】次に、設定・検査装置23の検査処理に関
するサブルーチンについて説明する。図13は検査処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。検査処理
の過程では、設定・検査装置23、PJ1および遊技用
演算処理装置200において関連する処理が行われる。
これは、設定・検査装置23によりPJ1を介して遊技
用演算処理装置200へメモリ内容(ユーザワークRA
M204の記憶内容)の要求指令、もしくは、プログラ
ムROM202に格納されている遊技プログラムの要求
指令に対して、遊技用演算処理装置200がPJ1を介
して設定・検査装置23に当該要求指令に対する応答情
報を連絡する処理である。この場合、設定・検査装置2
3を使用するのは当局の立入り検査時のみならず、遊技
機10の検定検査の試験時にも使用される。そのため、
設定・検査装置23はホール1に常時設置されていな
い。
【0081】図13に示すプログラムで検査処理を行う
場合、まず、設定・検査装置23における検査処理ルー
チンにおいて、ステップS51で要求情報を送信する処
理を行う。これは、設定・検査装置23が管理する所望
の要求指令(内容はメモリ要求指令、遊技プログラム指
令であり、要求は操作者による入力となる)を所望の遊
技用演算処理装置200(すなわち、遊技機10)に対
応するPJ1へ送信し、ステップS61で要求に対する
応答を所定時間待つ。PJ1では、ステップS52で要
求情報があるか否かを判別し、要求情報がなければルー
チンを終了する。要求情報があればステップS53に進
んで要求情報を下位ノードである遊技機10の遊技用演
算処理装置200へ送信する。
【0082】遊技用演算処理装置200では、ステップ
S54でPJ1より受け取った要求指令が正規な要求情
報である否かを判別し、正規なものでない場合はルーチ
ンを終了する。すなわち、不正な要求指令に対して無応
答となる。正規なものである場合は、ステップS55で
その要求指令がメモリ情報(メモリ内容)の要求である
か否かを判別し、メモリ情報の要求の場合はステップS
56で現在のメモリ内容(ユーザワークRAM204の
内容)をPJ1を介して設定・検査装置23へ送信す
る。また、メモリ情報の要求でない場合は、ステップS
57で遊技プログラムの要求か否かを判別し、遊技プロ
グラムの要求でない場合はルーチンを終了し、無応答と
する。一方、遊技プログラムの要求である場合は、ステ
ップS58に進んで遊技プログラムをPJ1を介して設
定・検査装置23へ送信し、ルーチンを終了する。
【0083】ステップS54〜ステップS58の処理
は、遊技プログラムの実行(CPUコア201)の処理
の妨げにならないように独立して処理される。ただし、
遊技プログラムの読み出しの場合は、遊技プログラムの
動作停止状態が前提条件となり、バスモニタ回路215
によりCPUバス211を外部通信回路219が使用で
きるようにして、CPUバス211を利用してプログラ
ムROM202の内容を外部通信回路219より外部に
転送可能にしている。一方、メモリ内容(ユーザワーク
RAM204の情報)を外部に転送する場合は、遊技プ
ログラム実行中においても可能なように、ユーザワーク
RAM204を使用するようにして、CPUコア201
側からも、外部通信回路219側からもアクセス可能で
ある。PJ1では、ステップS58で要求情報を送信し
た後、ステップS59で遊技用演算処理装置200から
当該要求に対する応答を受信し、ステップS60で取得
した情報を設定・検査装置23へ送信してルーチンを終
了する。したがって、この場合のPJ1は遊技用演算処
理装置200と設定・検査装置23との通信処理および
設定・検査装置側23との通信処理を行う中継装置的な
処理を行うものとなる。
【0084】設定・検査装置23では、ステップS61
で該当要求情報(すなわち、ステップS51で送信した
要求に対する応答情報)を受信したか否の判別のため所
定期間応答を待ち、所定期間を過ぎても応答がない場合
はステップS64に進んで異常報知を行い、ルーチンを
終了する。所定期間内に応答を受信した場合は、ステッ
プS62で該当要求に対する応答情報(メモリ情報応
答、あるいは遊技プログラム応答)を記憶し、ステップ
S63で情報を報知(例えば、表示)してルーチンを終
了する。このようにして、設定・検査装置23を使用し
てホール1への立入り検査時の処理、あるいは遊技機1
0の検定検査の試験で遊技用演算処理装置200のメモ
リ内容の読み出し、あるいは遊技プログラムの読み出し
が行われ、例えばメモリ内容に不審な情報がないかと
か、遊技プログラムの真偽等が判断されることになる。
【0085】次に、設定・検査装置23の設定処理に関
するサブルーチンについて説明する。図14は設定処理
のサブルーチンを示すフローチャートである。設定処理
の過程では、設定・検査装置23、PJ1および遊技用
演算処理装置200において関連する処理が行われる。
これは、ホール1に新たな遊技機10(すなわち、遊技
用演算処理装置200)が納入されたときに、それを監
視するPJ1へ設定・検査装置23より固有IDを設定
する処理、および設定・検査装置23より遊技用演算処
理装置200へPJ1を介して要求するコマンドを変更
する処理である。この場合、設定・検査装置23をLO
N通信網27に接続して使用する。
【0086】PJ1への固有IDの設定を行う場合、ま
ず、設定・検査装置23における設定処理ルーチンにお
いて、ステップS71で固有ID設定要求があるか否か
を判別する。固有ID設定要求は、操作者が設定・検査
装置23(ノート型パーソナルコンピュータ等)に対し
て入力することによって行う。固有ID設定要求がある
場合はステップS72で固有IDを含む情報をPJ1へ
送信し、ステップS73で設定完了ありか否かを判別し
て待機する。設定・検査装置23の操作者は第3者機関
等である。そして、新たな遊技機10に備えられている
遊技用演算処理装置200の固有IDは、例えば管理表
のようなものがあり、それに基づいてPJ1へ固有ID
を設定していく。すなわち、PJ1毎に固有IDが設定
される。
【0087】一方、PJ1では、ステップS81で設定
・検査装置23から固有ID設定要求があるか否かを監
視し、固有ID設定要求があれば、ステップS82に進
んで設定・検査装置23から送信されてきた固有IDを
取得し、ステップS83で固有IDを照合用IDとして
記憶(例えば、EEPROM54に記憶)する。次い
で、ステップS84で固有IDの設定完了を設定・検査
装置23へ送信し、ステップS85へ進む。設定・検査
装置23では、前述したようにステップS73で設定完
了ありか否かを判別して待機しており、PJ1から固有
IDの設定完了が送信されると、ステップS73の判別
結果がYESとなってステップS74に移行する。
【0088】遊技用演算処理装置200へ要求指令する
コマンド変更の設定処理を行う場合は、まず、ステップ
S74で要求情報変更要求があるか否かを判別する。こ
の要求情報変更要求についても、同様に第3者機関の操
作者が入力を行う。要求情報変更要求がなければ今回の
ルーチンを終了する。要求情報変更要求がある場合、例
えば、遊技プログラムの要求指令が「5A5A」である
とき、それを「5555」に変更したい場合とかには、
ステップS75に進んで該当する要求指令の変更情報を
入力(この場合は「5A5A」→変更→「5555」と
入力)するとともに、その情報をPJ1へ送信する。こ
れにより、要求指令の変更情報がPJ1を介して遊技用
演算処理装置200へ送信されることになる(詳しくは
後述)。なお、変更した要求指令を操作者が忘れてしま
う場合もあることを考慮し、要求指令をデフォルト値に
戻すこともできる(処理ステップは後述する)。
【0089】PJ1では、ステップS86で設定・検査
装置23よりの要求情報があるか否かを判別し、要求情
報がなければルーチンを終了する。要求情報があれば、
ステップS86に進んで要求情報を遊技用演算処理装置
200へ送信し、ステップS87でその応答を待つ。遊
技用演算処理装置200では、ステップS91でPJ1
から受け取った要求情報が正規な要求情報であるか否か
を判別し、正規なものない場合はルーチンを終了する
(無応答となる)。正規な要求情報である場合は、ステ
ップS92でその要求指令が要求情報の変更であるか否
かを判別する。要求情報の変更でなければルーチンを終
了する(無応答となる)。要求情報の変更であれば、ス
テップS93に進んで変更要求情報設定処理を行う。こ
れは、変更要求情報をセキュリティメモリ216に記憶
するものである。セキュリティメモリ216には予め固
有IDなどの情報が記憶されており、要求指令変更後
は、それらの情報に併せて変更情報が記憶される。
【0090】次いで、ステップS94で設定変更完了と
いう応答情報をPJ1へ送信してルーチンを終了する。
上記ステップS91〜ステップS94の処理は遊技用演
算処理装置200における外部通信回路219およびセ
キュリティメモリ216によって実行され、CPUコア
201が行うものではなく、遊技プログラムの動作にか
かわらず実行可能である。すなわち、遊技プログラムの
実行(CPUコア201)を妨げないように独立して処
理される。PJ1では、前述したようにステップS87
で遊技用演算処理装置200からの応答情報があるか否
かを判別して待機しており、PJ1から設定変更完了と
いう応答情報が送信されると、ステップS87の判別結
果がYESとなってステップS88へ進む。ステップS
88では応答情報を設定・検査装置23へ送信してルー
チンを終了する。したがって、この場合のPJ1は遊技
用演算処理装置200と設定・検査装置23との中継装
置的な処理を行うものになる。設定・検査装置23で
は、ステップS76でPJ1を介して遊技用演算処理装
置200から設定変更が完了したか否かの応答情報を待
ち、応答があった場合はステップS77に進んで操作者
に設定変更完了の報知を行いルーチンを終了する。この
ようにして、設定・検査装置23を使用して遊技用演算
処理装置200へ要求指令するコマンドの変更が行われ
る。
【0091】なお、変更した要求指令を操作者が忘れて
しまった場合に、要求指令をデフォルト値に戻す処理
は、設定・検査装置23のステップS75で要求指令と
してデフォルト値に戻すコマンドを入力し、それをPJ
1を介して遊技用演算処理装置200に送信する。遊技
用演算処理装置200はそのデフォルト値への変更指令
を受け取ると、予め記憶されているデフォルト値に要求
指令を変更し、設定変更完了の応答情報をPJ1を介し
て設定・検査装置23に送信する。このように、要求指
令の変更、デフォルト値の変更も含めて、上記ステップ
S75〜ステップS77、ステップS85〜ステップS
88、ステップS91〜ステップS94を実行すること
により、要求指令をデフォルト値に戻す処理が行われ
る。
【0092】<遊技用演算処理装置200のシステムリ
セット動作>次に、遊技用演算処理装置200のシステ
ムリセット動作について説明する。図15は、遊技用演
算処理装置200の状態遷移図であり、226〜229
は状態、230〜239は遷移線である。まず、電源投
入によってシステムリセットが発生(遷移線230)す
ると、管理ブロック200Bで自己診断と初期化処理を
実行し(状態226)、その結果がNG(遷移線23
1)であれば、所要の警報等を発生して待機状態に移行
し、OK(遷移線232、233)であれば、管理ブロ
ック200Bをアイドル状態(遷移線234:管理情報
要求の待ち受け状態)にするとともに、ブートROM2
12に格納されているブートプログラムを実行する(状
態228)。そして、ブート結果がNG(遷移線23
7)であれば、所要の警報等を発生して待機状態に移行
し、OK(遷移線238)であれば、ブートリセット
(遊技プログラムのスタートアドレス発生)を発生して
プログラムROM202に格納されている遊技プログラ
ムを実行し(状態229)、以降、ユーザ定期リセット
が発生(遷移線239)する度に遊技プログラムを繰り
返す。なお、遷移線235は、外部装置であるPJ1や
ID検査装置35からの管理情報要求指令を表し、遷移
線236は要求元(PJ1やID検査装置35)への管
理情報応答を表す。
【0093】図16は、図15の状態226で実行され
る管理ブロックシステムリセット動作のフローチャート
である。このフローチャートにおいて、システムリセッ
トが発生すると、まず、ステップS101でIDプロパ
ティRAM217の記憶内容を変数KDにセットし、ス
テップS102で変数KDに有効なデータ(有意デー
タ)が格納されている否かを調べる。今、IDプロパテ
ィRAM217がバッテリバックアップされていない場
合、すなわち、VCAP1にコンデンサC2が接続され
ていない場合(図9(a)または図9(b)参照)を想
定すると、システムリセット直後のIDプロパティRA
M217の記憶内容は消去されて“不定”となっている
から、この記憶内容をセットした変数KDのデータもま
た不定となり、結局、ステップS102の判定結果は
“NO”となる。一方、IDプロパティRAM217が
バッテリバックアップされている場合、すなわち、VC
AP1にコンデンサC2が接続されている場合(図9
(c)または図9(d)参照)を想定すると、システム
リセット直後のIDプロパティRAM217の記憶内容
は、固有IDを含む有意データになっているから、この
記憶内容をセットした変数KDのデータもまた有意デー
タとなり、結局、ステップS102の判定結果は“YE
S”となる。したがって、ステップS102における判
定動作は、IDプロパティRAM217のバッテリバッ
クアップの有無を判定する動作であるということもでき
る。
【0094】ステップS102の判定結果が“YES”
の場合、すなわち、IDプロパティRAM217のバッ
テリバックアップ有が判定された場合、ステップS11
0でセキュリティメモリ216の記憶内容を読み出し
て、それを変数SDにセットし、ステップS111で二
つの変数KD、SDの内容一致を判定する。この判定動
作は、バッテリバックアップされたIDプロパティRA
M217の記憶内容と、このIDプロパティRAM21
7の記憶内容のコピー元であるセキュリティメモリ21
6の記憶内容との一致を判定することに相当する。そし
て、この判定結果が“NO”となった場合は、バッテリ
バックアップ中のIDプロパティRAM217の記憶内
容が何らかの原因で変化(例えば、ビット化け)したこ
とを意味し、かかる記憶内容の変化は不正な行為に起因
することも有り得るから、ステップS112で異常警報
処理を行った後、ステップS109でNG処理(図15
の状態231)を行い、フローチャートを終了する。異
常警報処理としては、例えば、ランプ等による報知表
示、電子音や音声合成音等による報知音出力、異常を示
す信号の外部出力等がある。特に、異常を示す信号の外
部出力を行う場合、この信号を利用してポケベルの呼び
出しやE−mailの送信等を実行でき、在宅中や外出
中の管理者等に遅滞なく異常を通報できるので好まし
い。なお、ステップS109のNG処理においては、正
当な手続(例えば、所定の認証コードの入力や所定のス
イッチ操作)によって異常状態の解除が行われるという
条件の下に、自動的に、管理ブロック200Bのセキュ
リティメモリ216からIDプロパティRAM217へ
のデータコピーを実行し、その後、正常な状態と同様に
起動を開始するようにしてもよい。このようにすると、
ノイズ等による突発的な異常状態が発生しても、緊急避
難的に起動を開始することができる。
【0095】他方、ステップS111の判定結果がYE
Sの場合、すなわち、二つの変数KD、SDの内容が一
致した場合は、バッテリバックアップ中のIDプロパテ
ィRAM217の記憶内容が何ら変化しておらず、セキ
ュリティメモリ216の記憶内容と一致しているので、
ステップS103に進んで、管理ブロック200Bの自
己診断処理を行い、その自己診断結果がOK(ステップ
S104のYES判定)であれば、ステップS105で
管理ブロック200Bの初期化処理を実行し、初期化処
理の結果がOK(ステップS106のYES判定)であ
れば、ステップ107でブート起動(図15の状態22
8)を行い、ステップS108で管理ブロック200B
のアイドル(図15の遷移線234)に移行した後、フ
ローチャートを終了する。
【0096】<第2の系統の監視装置における正当性の
判定動作>以上説明したとおり、第1の系統の監視装
置、すなわち、図1のPJ1、PJ2、設定・検査装置
23および店内ネットワーク24などを含んで構成され
る監視装置にあっては、PJ1で遊技用演算処理装置2
00の外部通信回路219から送信された固有IDを受
信し、受信した固有IDが正常であるか(正規なもので
あるか)否かを判別して、固有IDが正常でない場合
(例えば、偽造された遊技用演算処理装置である場合)
に発射停止要求をPJ2に送信し、PJ2で異常の遊技
機に対して打止信号をオンにして球の発射を停止し、あ
るいは当該遊技機の電源をオフにし、もしくは当該遊技
機の遊技用演算処理装置の動作を停止させることによ
り、PJ2に接続されている遊技機10の動作を不能動
化させることができる。その結果、遊技用演算処理装置
200が偽造されて固有IDが正規のものでない場合の
遊技の継続を禁止し、不正を防止することができる。
【0097】しかしながら、かかる第1の系統の監視装
置にあっては、図1のPJ1、PJ2、設定・検査装置
23および店内ネットワーク24などを含むすべての構
成要素をホールに導入しなければならず、ネットワーク
の管理が面倒である上、ネットワークを必要としない小
規模のホールに適用できないし、遊技情報収集装置に固
有ID情報を設定するための専用の装置(図1の設定・
検査装置23参照)が必要で、システムコストのアップ
を免れず、しかも、設定装置の操作を覚えなければなら
ないという手間がある。そこで、本発明に係る第2の系
統の監視装置では、遊技機10の各々に一つの監視ユニ
ット(ID検査装置35)を取り付けるだけで、遊技用
演算処理装置200が偽造されて固有IDが正規のもの
でない場合の不正を発見できるようにし、以って上記の
ような大掛かりな監視装置(第2の系統の監視装置)を
必要としないようにすることを目的とする。
【0098】図17はID検査装置35の制御部36c
で実行されるID検査プログラムのフローチャートであ
る。このプログラムは製造時に第5のコネクタ35kお
よび通信制御部36dを介して制御部36cのPROM
37aに書き込まれたものであり、割込み信号発生回路
36bからの割込み信号に応答して実行される。すなわ
ち、ID検査プログラムは、押しボタンスイッチ35d
が押されたとき、または、電源投入監視回路36aで電
源投入が検出されたとき、もしくは、コントロールボッ
クス(図18参照)からのコントロール信号が入力した
ときのいずれか一つのイベントが発生したときに実行を
開始する。ID検査プログラムを開始すると、まず、ス
テップS201でLED35eを第1の点灯態様にして
登録/検査のスタートを告知し、ステップS202で遊
技機10にアクセス(正確には遊技制御基板41の外部
通信端子118を介して遊技用演算処理装置200の外
部通信制御回路219にアクセス)して通信を開始す
る。そして、ステップS203で通信異常を判定して異
常を判定した場合はステップS204でLED35eを
第2の点灯態様にして通信異常を告知した後、プログラ
ムを終了する。
【0099】一方、ステップS203で通信異常が判定
されない場合は、ステップS205に進み、その通信チ
ャネルを介して遊技用演算処理装置200のIDプロパ
ティRAM217に記憶されている固有IDを取得し、
所定の変数(以下、NACID_TGTという)にセッ
トした後、ステップS206で遊技機との間の通信を終
了する。次に、ステップS207でEEPROM37b
の所定領域(予め設定された固有ID記憶領域)のデー
タを読み込み、所定の変数(以下、NACID_MEM
という)にセットする。そして、ステップS208でN
ACID_MEMのデータがブランクデータ(固有ID
情報以外の初期データ)であるか否かを判定し、ブラン
クデータの場合はステップS209の登録動作に進み、
ブランクデータでない場合はステップS210の検査動
作に進む。
【0100】ステップS209の登録動作に進んだ場
合、まず、ステップS209aでEEPROM37bの
所定領域にNACID_TGTのデータ、すなわち、遊
技用演算処理装置200のIDプロパティRAM217
に記憶されていた固有IDを書き込み、次いで、ステッ
プS209bでLED35eを第3の点灯態様にして登
録完了を告知した後、プログラムを終了する。ステップ
S210の登録動作に進んだ場合、まず、ステップS2
10aでNACID_TGTとNACID_MEMのデ
ータ照合をとり、ステップS210bでその照合結果の
合否(一致/不一致)を判定する。そして、一致の場合
はステップS210cでLED35eを第4の点灯態様
にして固有IDの正常を告知した後、プログラムを終了
し、不一致の場合はステップS210dでLED35e
を第5の点灯態様にして固有IDの異常を告知した後、
プログラムを終了する。
【0101】なお、LED35eの点灯態様は、上記の
とおり、第1の点灯態様から第5の点灯態様までの5種
類である。これらの点灯態様はID検査プログラムの実
行開始や各分岐処理の各々を告知するものであるから、
それぞれ明確に識別し得る特異な点灯態様(例えば、点
灯時間や点滅の周期を異ならせる)であることが望まし
いが、簡単化のために、ID検査プログラムの実行開始
と正常判定(登録と検査の正常判定)および異常判定
(ID検査の異常判定)を識別できる三種類の点灯態様
にまとめてもよい。
【0102】以上説明した本実施の形態のID検査装置
35によれば、 (イ)ホールへの設置後の最初の割込み信号の発生に応
答して、当該ID検査装置35と対をなす遊技機10の
(正確には当該遊技機10に実装された遊技用演算処理
装置200の)固有IDを取り込み、EEPROM37
bの所定領域にその固有IDを1回だけ書き込む(登録
すること)ことができる。 (ロ)そして、次回以降の割込み信号の発生に応答し
て、当該ID検査装置35と対をなす遊技機10の(正
確には当該遊技機10に実装された遊技用演算処理装置
200の)固有IDと、EEPROM37bの所定領域
に登録された固有IDとを照合して、一致/不一致を判
定し、その判定結果をLED35eに表示することがで
きる。 (ハ)しかも、上記割込み信号は、押しボタンスイッチ
35dの操作またはID検査装置35への電源投入に応
答して発生するため、営業時間中の任意の時点で任意の
遊技機について上記固有IDの一致/不一致の判定を行
うことができるばかりか、島電源の投入時点でID検査
装置35にも電源が投入されるので、ホールの営業開始
と同時に島単位の複数の遊技機について、その固有ID
の一致/不一致の判定を一括して行うことができる。し
たがって、ホールに設置された遊技機10のそれぞれに
本実施の形態のID検査装置35を接続しておくことに
より、遊技機10や遊技演算装置41の不正な移動、遊
技制御基板41または遊技用演算処理装置200の不正
な交換、遊技用演算処理装置200の改竄等を定期的に
(例えば、島電源を投入する度に)または不定期な押し
ボタンスイッチ35dの操作により発見することができ
る。
【0103】なお、以上説明した本実施の形態のID検
査装置35の特有の効果は、ID検査装置35の第3の
コネクタ35iを遊技機10の通信端子(正確には遊技
制御基板41の外部通信端子118)に接続しておくだ
けで達成されるが、ホールコンピュータや店内ネットワ
ークを備えるホールにあっては、第2のコネクタ35h
をホールコンピュータに接続し、第4のコネクタ35j
を店内ネットワークに接続するようにしてもよい。これ
らのコネクタを介して、上記LED35eの表示態様と
同等の告知情報を有する検出信号を出力するようにして
おけば、ホールコンピュータや店内ネットワーク上の情
報処理装置等において、すべての遊技機の正当性情報を
集中的に管理できるので好ましい。
【0104】また、図18に示すように、複数のID検
査装置35ごとに一つのコントロールボックス38を設
け、そのコントロールボックス38の押しボタンスイッ
チ38aの操作信号をID検査装置35の第1コネクタ
35gに入力するようにしてもよい。このようにする
と、例えば、島ごとに1個のコントロールボックス38
を設けた場合は、そのコントロールボックス38の押し
ボタンスイッチ38aを操作することにより、島内のす
べてのID検査装置35でID検査プログラムを同時に
実行させることができるので、検査の手間を省くことが
できる。
【0105】または、図19に示すように、ID検査装
置35の内部で第3のコネクタ35iと第4のコネクタ
35jを共通に接続するとともに、この接続点をハイイ
ンピーダンスに設定可能な信号伝達回路39aを介して
通信制御部36dに接続し、且つ、第4のコネクタ35
jに店内ネットワークが接続されたことを検出する接続
検出回路39dを設け、この接続検出回路39dからの
信号で信号伝達回路39aのハイインピーダンス設定の
オンオフをコントロールするようにしてもよい。このよ
うにすると、第4のコネクタ35jに店内ネットワーク
が接続されていない場合は、信号伝達回路39aがハイ
インピーダンスに設定されないため、第3のコネクタ3
5jと通信制御部35dとの間を接続することができ、
一方、第4のコネクタ35jに店内ネットワークが接続
されている場合は、信号伝達回路39aがハイインピー
ダンスに設定されるため、第3のコネクタ35jと通信
制御部35dとの間の接続を遮断して、第3のコネクタ
35iと店内ネットワークとの間をスルーで接続するこ
とができる。
【0106】以上のとおり、本実施の形態によれば、各
遊技機10ごとにID検査装置35を設けるだけで、従
来の監視装置(第1の系統の監視装置)と類似の正当性
判定機能、すなわち、遊技機10の固有IDの正当性判
定機能を実現することができる。しかも、ネットワーク
を必要としないため、小規模のホールに適用できるし、
遊技情報収集装置に固有ID情報を設定するための専用
の装置(図1の設定・検査装置23参照)も必要としな
いため、システムコストの低減と判定操作の簡易化を図
ることができる。したがって、遊技用演算処理装置20
0に予め格納された固有ID情報の照合を行う監視装置
の構成を簡素化でき、以ってコストの削減を図るととも
に小規模なホールにも適用できるようにした遊技監視装
置を提供することができる。
【0107】本発明の実施の形態は、上記例示に限定さ
れず、以下に述べるような各種の変形実施が可能であ
る。(a)遊技機はパチンコ遊技機に限らず、スロット
ルマシンであってもよい。(b)本発明における遊技機
はパチンコ遊技機でなく、例えば映像式ゲーム機のよう
なものにも適用できる。(c)遊技機は実球式に限るも
のではなく、封入球式の遊技機であってもよい。また、
本発明の適用対象となる遊技機は、どのような種類の遊
技機でも本発明を適用できる。例えば、磁気カードで玉
貸しを行うもの、ICカードで玉貸しを行う等の遊技機
のタイプに限定されずに、本発明を適用することができ
る。(d)遊技店内の通信網は遊技情報等の転送が可能
なものであれば、光通信方式、LAN、LON、無線方
式、赤外線方式、有線方式等の種類に限らず、どのよう
なネットワークシステムを使用してもよい。
【0108】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、遊技機
(例えば、遊技機10)の遊技制御を行う遊技制御手段
(例えば、遊技用演算処理装置200)を含む遊技制御
装置(例えば、遊技制御基板41)の遊技監視装置(例
えば、ID検査装置35)は、個有識別情報送出手段へ
固有識別情報(例えば、固有ID)の送出を要求し、こ
の要求に応答して送出された固有識別情報を取り込むと
ともに、正当性判定情報記憶手段(例えば、EEPRO
M37b)に固有識別情報が記憶されていない場合は取
り込まれた固有識別情報を前記正当性判定情報記憶手段
に記憶させる一方、前記正当性判定情報記憶手段に固有
識別情報が記憶されている場合は前記取り込まれた固有
識別情報と前記正当性判定情報記憶手段に記憶された固
有識別情報とを比較して遊技制御装置の正当性を判定す
るので、以下の効果を得ることができる。監視対象の遊
技機の遊技用演算処理装置に予め設定された固有識別情
報を取り込んで記憶し、以降、適宜の時点で再度取り込
んで比較するため、最初の取り込みから際取り込みまで
の間に、仮に遊技用演算処理装置の改竄または不正な交
換が行われた場合は、固有識別情報の不一致が発生して
当該不正行為を発見することができる。遊技機と遊技監
視装置を対にしてホールに設置するだけでよく、ネット
ワーク等の付帯設備を必要としないため、特に小規模の
ホールに容易に適用することができる。固有IDを遊技
監視装置に記憶させるための特別な装置を必要とせず、
しかも、その記憶も自動的に行われるため、手間を掛け
ずに簡便な操作性を得ることができる。
【0109】請求項2記載の発明によれば、人為的なス
イッチ操作または電源投入を検出する検出手段を備えた
ので、任意の時点でスイッチを操作することにより、遊
技演算手段の正当性判定を好きなときに行うことができ
る。また、電源投入を検出する場合は、例えば、ホール
の営業開始と同時に自動的に遊技演算手段の正当性判定
を行うことができ、人手を掛ける必要がない。請求項3
記載の発明によれば、光学的発光手段(例えば、LED
35e)の点灯態様を異ならせることにより、前記正当
性判定手段の判定結果を視覚的に識別して告知するの
で、その発光態様の意味を知っている者(例えば、ホー
ル従業員)だけに不正の発見を知らせることができ、他
の者(特に不正行為者)に見つからないように所要の対
策(当局への通報等)を講じることができる。請求項4
記載の発明によれば、前記正当性判定手段の判定結果を
示す情報を外部に出力するコネクタ(例えば、第2コネ
クタ35h、第4コネクタ35j)を備えたので、この
コネクタを活用することにより、よりセキュリティ性の
高い監視装置を構築することができる。請求項5記載の
発明によれば、監視ネットワーク(例えば、店内ネット
ワーク24)に接続するコネクタを備え、該コネクタを
介して監視ネットワークと前記遊技制御装置との間を接
続可能に構成したので、遊技制御基板に当該遊技監視装
置(例えば、ID検査装置35)を接続したままでも、
監視ネットワークに接続でき、監視系統を二系統(例え
ば、第1の系統の監視装置と第2の系統の監視装置の併
用)にして、さらなるセキュリティ性の向上を図ること
ができる。請求項6記載の発明によれば、検査指示入力
用のコネクタ(例えば、第1のコネクタ35g)と、検
査結果出力用のコネクタ(第2のコネクタ35hまたは
第4のコネクタ35j)とを備えたので、検査指示入力
用のコネクタにコントロールボックス38を接続し、そ
のコントロールボックス38の操作で一括して複数の遊
技機の正当性判定を行うことができ、且つ、その判定結
果を検査結果出力用のコネクタに接続されたホールコン
ピュータ等により一括して管理することができ、簡易な
監視ネットワークを構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技店の全体構成を示すブロック図である。
【図2】PJ1(遊技情報収集装置1)のブロック図で
ある。
【図3】PJ2(遊技情報収集装置2)のブロック図で
ある。
【図4】ID検査装置の外観図である。
【図5】ID検査装置のブロック図である。
【図6】遊技機の正面図である。
【図7】遊技制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】遊技用演算処理装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図9】遊技用演算処理装置の端子群に割り当てられた
二つのバッテリバックアップ端子(VCAP0およびV
CAP1)の使い方を示す図である。
【図10】PJ1(遊技情報収集装置1)のプログラム
を示すフローチャートである。
【図11】遊技用演算処理装置のチェック処理サブルー
チンプログラムを示すフローチャートである。
【図12】イベント処理サブルーチンプログラムを示す
フローチャートである。
【図13】設定・検査処理のサブルーチンプログラムを
示すフローチャートである。
【図14】設定処理のサブルーチンプログラムを示すフ
ローチャートである。
【図15】遊技用演算処理装置の状態遷移図である。
【図16】管理ブロックのシステムリセット動作のフロ
ーチャートである。
【図17】ID検査プログラムフローチャートである。
【図18】コントロールボックスとID検査装置の接続
図である。
【図19】ID検査装置の他のブロック図である。
【符号の説明】
10 遊技機 24 店内ネットワーク(監視ネットワーク) 35 ID検査装置(遊技監視装置) 35d 押しボタンスイッチ(検出手段) 35e LED(告知手段、光学的発光手段) 35g 第1のコネクタ(検査指示入力用のコネクタ) 35h 第2のコネクタ(検査結果出力用のコネクタ) 35j 第4のコネクタ(検査結果出力用のコネクタ) 36a 電源投入監視回路(検出手段) 36b 割込み信号発生回路(検出手段) 36c 制御部(固有識別情報要求手段、情報取り込み
手段、正当性判定手段) 36d 通信制御部(固有識別情報要求手段、情報取り
込み手段) 37b EEPROM(正当性判定情報記憶手段) 41 遊技制御基板(遊技制御装置) 200 遊技用演算処理装置(遊技制御手段) 216 セキュリティメモリ(固有識別情報記憶手段) 217 IDプロパティRAM(固有識別情報送出手
段) 218 制御回路(固有識別情報送出手段) 219 外部通信制御回路(固有識別情報送出手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技機の遊技制御を行う遊技制御手段を
    含む遊技制御装置を監視する遊技監視装置であって、 前記遊技制御手段は、 正当な遊技制御装置であることを証明する固有識別情報
    を記憶する固有識別情報記憶手段と、 外部からの要求に基づいて前記固有識別情報を要求元に
    送出する固有識別情報送出手段と、を備え、 前記遊技監視装置は、 該遊技監視装置が監視する遊技制御装置の正当性の判定
    要素となる固有識別情報を記憶する正当性判定情報記憶
    手段と、 前記固有識別情報送出手段へ前記固有識別情報記憶手段
    に記憶された固有識別情報の送出を要求する固有識別情
    報要求手段と、 前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情
    報を取り込む情報取り込み手段と、 前記正当性判定情報記憶手段に固有識別情報が記憶され
    ていない場合は前記情報取り込み手段によって取り込ま
    れた固有識別情報を前記正当性判定情報記憶手段に記憶
    させる一方、前記正当性判定情報記憶手段に固有識別情
    報が記憶されている場合は前記情報取り込み手段によっ
    て取り込まれた固有識別情報と前記正当性判定情報記憶
    手段に記憶された固有識別情報とを比較して遊技制御装
    置の正当性を判定する正当性判定手段と、 前記正当性判定手段の判定結果を告知する告知手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技監視装置。
  2. 【請求項2】 遊技機の遊技制御を行う遊技制御手段を
    含む遊技制御装置を監視する遊技監視装置であって、 前記遊技制御手段は、 正当な遊技制御装置であることを証明する固有識別情報
    を記憶する固有識別情報記憶手段と、 外部からの要求に基づいて前記固有識別情報を要求元に
    送出する固有識別情報送出手段と、を備え、 前記遊技監視装置は、 人為的なスイッチ操作または電源投入を検出する検出手
    段と、 該遊技監視装置が監視する遊技制御装置の正当性の判定
    要素となる固有識別情報を記憶する正当性判定情報記憶
    手段と、 前記検出手段の出力信号に応答して前記遊技制御手段へ
    前記固有識別情報記憶手段に記憶された固有識別情報の
    送出を要求する固有識別情報要求手段と、 前記固有識別情報送出手段により送出された固有識別情
    報を取り込む情報取り込み手段と、 前記正当性判定情報記憶手段に固有識別情報が記憶され
    ていない場合は前記情報取り込み手段によって取り込ま
    れた固有識別情報を前記正当性判定情報記憶手段に記憶
    させる一方、前記正当性判定情報記憶手段に固有識別情
    報が記憶されている場合は前記情報取り込み手段によっ
    て取り込まれた固有識別情報と前記正当性判定情報記憶
    手段に記憶された固有識別情報とを比較して遊技制御装
    置の正当性を判定する正当性判定手段と、 前記正当性判定手段の判定結果を告知する告知手段と、
    を備えたことを特徴とする遊技監視装置。
  3. 【請求項3】 前記告知手段は、光学的発光手段の点灯
    態様を異ならせることにより、前記正当性判定手段の判
    定結果を視覚的に識別して告知することを特徴とする請
    求項1または請求項2記載の遊技監視装置。
  4. 【請求項4】 前記正当性判定手段の判定結果を示す情
    報を外部に出力するコネクタを備えたことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の遊技監視装置。
  5. 【請求項5】 監視ネットワークに接続するコネクタを
    備え、該コネクタを介して監視ネットワークと前記遊技
    制御装置との間を接続可能に構成したことを特徴とする
    請求項1または請求項2記載の遊技監視装置。
  6. 【請求項6】 検査指示入力用のコネクタと、検査結果
    出力用のコネクタとを備えたことを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の遊技監視装置。
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