JPH10104585A - 液晶プロジェクションの冷却装置 - Google Patents

液晶プロジェクションの冷却装置

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JPH10104585A
JPH10104585A JP8254229A JP25422996A JPH10104585A JP H10104585 A JPH10104585 A JP H10104585A JP 8254229 A JP8254229 A JP 8254229A JP 25422996 A JP25422996 A JP 25422996A JP H10104585 A JPH10104585 A JP H10104585A
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JP
Japan
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liquid crystal
air
crystal module
housing
cooling
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JP8254229A
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English (en)
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Hideaki Okuda
英明 奥田
Akira Takushima
朗 多久島
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】3つの液晶モジュールを同程度に冷却できる冷
却装置を提供する。 【解決手段】液晶プロジェクションの筐体1の一方外面
に3つの液晶モジュール7、9及び11に空気的に通じ
る空気ダクト18を設けるとともに一方外面と相対抗す
る筐体1の他方外面に液晶モジュール冷却用ファン15
を設け、液晶モジュール冷却用ファン15の駆動によ
り、この液晶モジュール冷却用ファン15で筐体1内に
吸い込んだ空気を3つの液晶モジュールの内の1つ又は
2つを通して空気ダクト18に至らせ、かつ、この空気
ダクト18に入った空気を再度筐体1内に戻して残りの
2つ又は1つの液晶モジュールを通過させて筐体1外に
放出するようにした液晶プロジェクションの冷却装置で
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶プロジェクショ
ンの冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶プロジェクションに組み込まれた液
晶モジュール内の液晶パネル及び入射側偏光板等の光学
部品では、投射ランプから出射された光の一部が熱に変
化して高温となるため、部品の特性を維持し、経年変化
を防ぐためには規定された許容温度以下に保つように冷
却することが必要である。
【0003】特に、液晶モジュールを3組用いた3板式
液晶プロジェクションでは、夫々の液晶モジュールの発
熱量が異なるため、最も発熱量の大きな液晶モジュール
の温度を下げ、3枚の液晶モジュールを同程度の温度ま
で効率よく冷却する冷却装置が望まれ、しかも構造とし
ては、液晶パネルに埃が付着せず、小さくて製造上簡単
な構造であることが望ましい。このような冷却装置は一
般的に冷却用ファンを用いた空冷方式で行うが、この空
冷方式の冷却装置としては、次のような従来技術があ
る。
【0004】(1)順次通風方式 図12に示すように、液晶モジュール冷却用ファン30
で3枚の液晶モジュール31、32及び33の1枚ずつ
に順次風を通し、暖められた空気を第3番目の液晶モジ
ュール33から外部に排出する。防塵を目的とした閉回
路により冷却系を形成する場合には、光学系筐体の外に
光学系筐体を迂回したダクトを用いて冷却用ファンと連
結し、閉回路を形成する。
【0005】(2)通風ガイダによる分配方式 図13に示すように、ガイダ形状や液晶モジュール冷却
用ファン30の位置により、3枚の液晶モジュール31
乃至33の発熱量に応じて風量を分配して並列的に風を
通す。防塵を目的とした閉回路により冷却系を形成する
場合には、光学系筐体の外に光学系筐体を迂回したダク
トを用いて冷却用ファンと連結し、閉回路を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記順次通風方式は、
冷却用ファンで得た風量を複雑な形状のガイダを用いて
分配せずに、全風量を各液晶モジュールに順次に通風す
る冷却方法であるから、構造的には3枚の液晶モジュー
ルをダクトで単に連結すれば良いので、簡単な構造とす
ることができる。しかし乍ら、液晶モジュールを直列に
接続している隙間の小さな風路内に順次風を通すため、
風路の圧力損失が高くて風量を多くとれないことから冷
却効率が低く、しかも、冷却空気温度からの3枚の液晶
モジュールの表面温度の上昇は、液晶モジュールでの熱
伝達率が略同じであるため発熱量に比例し、各液晶モジ
ュールの発熱量に大きな差がある場合には、同程度の温
度に冷却することはできない。
【0007】この順次通風方式で防塵を目的として閉回
路による冷却系を形成する場合には、第1番目の液晶モ
ジュールへの冷却空気の取り入れ口から、第3番目の液
晶モジュールの冷却空気の出口までを光学系筐体を迂回
したダクトを用いて冷却ファンと連結し、閉回路を作る
必要があるため、小さく、しかも製造上簡単な構造とは
ならない。
【0008】又、後者のガイダによる分配方式は、冷却
用ファン近傍に設置したガイダにより、3枚の液晶モジ
ュールに風量を分配する方式であることから、比較的コ
ンパクトに設計でき、現在多くの液晶プロジェクション
の冷却装置として採用されている。しかし乍ら、空気を
入り口で3方に分配するため、液晶モジュール1枚に流
れる風量が少なく冷却効率が低い。しかも、3枚の液晶
モジュールの発熱量に応じて、ガイダ形状や冷却用ファ
ンの位置により、風量を分配するのは技術的に困難であ
り、異なる形状の液晶プロジェクションを製造する度
に、トライアンドエラーの実験を繰り返す必要があるた
め簡単な方法とはいえない。
【0009】この分配方式で防塵を目的として閉回路に
よる冷却系を形成する場合には、全ての液晶モジュール
の冷却空気の取り入れ口から、全ての液晶モジュールの
冷却空気の出口までを光学系筐体を迂回したダクトを用
いて冷却ファンと連結し、閉回路を作る必要があるた
め、小さく、しかも製造上簡単な構造とはならない。
【0010】本発明は、上記従来技術の問題点に着目し
てなされたものであり、冷却性能と製造性に優れた冷却
装置を提供することを目的とする。又、本発明は防塵を
目的とした閉回路による冷却装置において、製造性に優
れた冷却装置を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の液晶プ
ロジェクションの冷却装置は、液晶プロジェクションの
光の3原色に対応した3つの液晶モジュールを冷却する
ものにおいて、液晶プロジェクションの筐体の一方外面
に上記3つの液晶モジュールに空気的に通じる空気ダク
トを設けるとともに上記一方外面と相対抗する筐体の他
方外面に液晶モジュール冷却用ファンを設け、該液晶モ
ジュール冷却用ファンの駆動により、この液晶モジュー
ル冷却用ファンで上記筐体内に吸い込んだ空気を上記3
つの液晶モジュールの内の1つ又は2つを通して上記空
気ダクトに至らせ、かつ、この空気ダクトに入った空気
を再度筐体内に戻して残りの2つ又は1つの液晶モジュ
ールを通過させて筐体外に放出するようにしたことを特
徴としている。
【0012】この構成によれば、液晶モジュール冷却用
ファンの駆動により、先ず吸い込んだ冷たい空気を最も
発熱量の多い液晶モジュールに与えて冷却し、その後、
発熱量の小さな残りの液晶モジュールに分配して通過さ
せるか、或いは、先ずは、吸い込んだ冷たい空気を発熱
量の小さな2つの液晶モジュールに与えてこれら両液晶
モジュールを冷却し、その後残りの発熱量の多い液晶モ
ジュールに送り込んで、これを冷却することになる。そ
の結果、発熱量の多い液晶モジュールに集中的に冷却空
気を送って冷却することになり、3つの液晶モジュール
を同程度に冷却することができる。しかも、3つの液晶
モジュールに風路の圧力損失を低くして、適量な空気量
を効率良く送ることができ、各液晶モジュールを効率良
く冷却できる。
【0013】請求項2の発明の液晶プロジェクションの
冷却装置は、上記請求項1に記載された液晶プロジェク
ションの冷却装置において、上記液晶モジュール冷却用
ファン側に防塵フィルタを設け、上記液晶モジュール冷
却用ファンの駆動により上記防塵フィルタを通した空気
を上記筐体内に吸い込むようにしたことを特徴としてい
る。この構成によれば、防塵フィルタを通した埃を含ま
ない奇麗な空気を供給することができ液晶モジュールを
汚すことはない。その結果、常に液晶モジュールを奇麗
に保つことができ、延いては鮮明な映像を常に得ること
ができる。
【0014】請求項3発明の液晶プロジェクションの冷
却装置は、液晶プロジェクションの光の3原色に対応し
た3つの液晶モジュールを冷却するものにおいて、液晶
プロジェクションの筐体の2つの外面に上記3つの液晶
モジュールに通じる第1及び第2の空気ダクトを設ける
ことにより、上記第1の空気ダクト、上記3つの液晶モ
ジュールの内の1つ又は2つ、上記第2の空気ダクト及
び上記3の液晶モジュールの内の残りの2つ又は1つの
経路から成る空気の閉回路を形成し、かつ上記2つの空
気ダクトの少なくとも一方に液晶モジュール冷却用ファ
ンを設け、該液晶モジュール冷却用ファンの駆動によ
り、上記空気の閉回路内で空気の流れを形成して上記3
つの液晶モジュールを冷却するようにしたことを特徴と
している。
【0015】この構成によれば、外部からの空気を取り
入れることなく閉回路内の空気で各映像モジュールを冷
却することになる。その結果、映像モジュールを外部空
気に含まれる埃等で汚す心配はなく常に鮮明な映像を得
ることができる。
【0016】請求項4の発明の液晶プロジェクションの
冷却装置は、請求項3に記載された液晶プロジェクショ
ンの冷却装置において、上記2つの空気ダクトの内、少
なくとも一方の空気ダクト内に吸熱器を設けるとともに
該空気ダクト外に吸熱器に熱的に結合された放熱器を設
けたことを特徴としている。この構成によれば、吸熱器
とこの吸熱器に熱的に結合された放熱器で閉回路内の空
気を冷却することになる。その結果、液晶モジュールを
更に効率良く冷却することができる。
【0017】請求項5の発明の液晶プロジェクションの
冷却装置は、請求項3に記載された液晶プロジェクショ
ンの冷却装置において、上記2つの空気ダクトの内、少
なくとも一方の空気ダクト内に吸熱器を設けるとともに
該空気ダクト外に吸熱器に熱的に結合された放熱器を設
け、かつ上記吸熱器に低温側端部を、又上記放熱器に高
温側端部を夫々熱的に結合させたペルチェ素子を設けた
ことを特徴としている。この構成によれば、ペルチェ素
子によって吸熱器と放熱器による放熱効果をさらに高め
ることができる。その結果、液晶モジュールを更に効率
良く冷却することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態に
ついて、図に従って詳細に説明する。図1は、本発明に
かかる冷却装置を備えた液晶プロジェクションを上面よ
り視た構成概略図を示し、又図2は同じ液晶プロジェク
ションを正面より視た概略図を示している。そして、こ
れらの図において、符号1は光学系の筐体を示してお
り、その後方部にカバー体2を一体的に設けて、その中
に投射ランプ3とランプ冷却用ファン4を備えている。
【0019】この投射ランプ3より出射された光は、筐
体1内に入って、先ず第1のダイクロイックミラー5で
赤色の光のみ反射されて反射ミラー10に送られる。こ
の反射ミラー10で反射された赤色光は、赤色用の第3
の液晶モジュール11及び第3のダイクロイックミラー
12を通過して第4のダイクロイックミラー13によっ
て反射され、投射レンズ14に送られる。
【0020】又、上記第1のダイクロイックミラー5を
通過した光は第2のダイクロイックミラー6によって青
色光と緑色光とに分離され、青色光は第2の液晶モジュ
ール9を通過して第3及び第4のダイクロイックミラー
12及び13で順次反射され、投射レンズ14に送られ
る。一方、緑色光は、上記第2のダイクロイックミラー
6を通過した後、第1の液晶モジュール7を通過し、更
に反射ミラー8、第4のダイクロイックミラー13を経
て上記投射レンズ14に送られる。
【0021】上記各液晶モジュール7、9及び11は夫
々入射側偏光板7a、9a及び11a、出射側偏光板7
b,9b及び11b並びに、これら偏光板の間に位置す
る液晶パネル7c,9c及び11cで構成されており、
投入された光エネルギーの何割かが、これらの光学部品
で熱に変わるため、冷却装置が必要である。各液晶モジ
ュールの発熱量は投射ランプ3の特性及び各ダイクロイ
ックミラーの特性によって決まる。
【0022】15は上記第2の液晶モジュール9に対抗
するように上記筐体1の底面側外部に配設された液晶モ
ジュール冷却用ファンであり、該ファン15の駆動によ
って防塵フィルタ16を通して吸い込んだ冷却空気の全
風量を図2中の矢印に示すように、筐体1内において、
先ず、最も発熱量の多い第2の液晶モジュール9に送
り、次いで、一旦筐体1外に出して、筐体1の上面側に
設置された空気ダクト18を介して再び筐体1内に戻
し、第2の液晶モジュール9の両側に位置する第1及び
第3の液晶モジュール7及び11に供給し、最終的に
は、筐体1の底面側より筐体1の外部に放出する構成と
している。尚、上記液晶モジュール冷却ファン用15と
防塵フィルタ16は筐体1の底面に設けられた保持枠1
7内に保持されている。
【0023】上記のように液晶モジュール冷却用ファン
15で吸い込んだ空気を先ず最も発熱量の大きい第2の
液晶モジュール9に与えることにより、大きな冷却効果
を得ることができる。上記のような3枚の液晶モジュー
ルの発熱量は、一般的には液晶モジュールに入射する熱
流速に比例するが、或る製品を例に取ると、入射熱流速
は表1のようになる。
【0024】
【表1】
【0025】表1から明らかなように、各液晶モジュー
ルの入射熱流速の比は約1:2:1であるといえる。こ
こで従来技術と本発明での液晶モジュール表面での熱伝
達率を比較する。同じ冷却ファンを用いて1枚の液晶モ
ジュールに全風量を送り込んだ時のパネル表面での熱伝
達率を順次通風方式でK0、分配方式でK1、本発明の方
式でK2とすると、通風方式では、全液晶モジュールに
対して、順次全風量を通すため、各液晶モジュールでの
熱伝達率は同じであり、K0である。次に分配方式で
は、各液晶モジュール7、9及び11へのg、b,r
(g+b+r=1)とすると、一般に熱伝達率が風速の
0.5乗に比例すると考えて、g^0.5*K1、b^0.
5*K1及びr^0.5*K1となる。
【0026】これらに比して、本発明では0.5^0.5
*K2、K2及び0.5^0.5*K2となる。上記液晶モジ
ュールの温度上昇は入射熱流速に比例するから、夫々の
液晶モジュールでの入射熱流速を表1の結果よりQ,2
Q及びQとすると、夫々の液晶モジュールでの温度上昇
値は下記の表2のようになる。
【0027】
【表2】
【0028】上記の表2を参照して、本発明の方式と順
次通風方式を比較した場合、明らかに順次通風方式の方
が風路が長く、通風抵抗が大きいため、同じ冷却用ファ
ンを用いて取れる風量は少なく、K0<K2であるから、
2Q/K0<2Q/K2となり、本発明による通風方式の
方が最も高い温度上昇値を下げることが可能であること
が分かる。
【0029】次に、本発明の方式とガイダ分配方式とを
比較した場合、K1とK2との大小関係は一概には決まら
ないが、上記g+b+r=1より、b<1であり、この
影響により、本発明の方が最も高い温度上昇値に対する
冷却効果が大きくなる。例えば、ある製品での比較実験
では表3のように第2の液晶モジュール9で本発明によ
る通風方式が勝る結果となった。
【0030】
【表3】
【0031】図3は本発明の第2の実施形態を示すもの
で、この実施形態では、液晶モジュール冷却用ファン1
5による冷却用空気を、先ず第1及び第3の液晶モジュ
ール7及び11に供給し、その後、これらモジュールを
通過させた空気を空気ダクト18を介して第2の液晶モ
ジュール9に送り込み、最終的に筐体1外に放出するよ
うになっている。この構成においても、上記第1の実施
形態と同様の効果を期待することができる。
【0032】尚、上記第1及び第2の実施形態における
液晶モジュール冷却用ファン15は、一般に用いられて
いるプロペラファンを使用している。プロペラファンは
静圧が大きく取れないため、液晶モジュールの通風口を
できるだけ広く設計する必要がある。
【0033】図4は本発明の第3の実施形態を示してお
り、この実施形態では液晶モジュール冷却用ファンとし
てシロッコファンを用いている。そして、この実施形態
では空気ダクト18を筐体1の底面側に配置し、この空
気ダクト18内に液晶モジュール冷却用ファン15aで
ある上記シロッコファンを設け、一方筐体1の上面には
防塵フィルタ16を保持枠17によって配置している。
したがって、この構成において、液晶モジュール冷却用
ファン15aが駆動すると、防塵フィルタ17を通して
筐体1に吸い込まれた空気は、先ず、第2の液晶モジュ
ール9を通過して一旦筐体1外に出た後、空気ダクト1
8を介して再び筐体1内に戻り、今度は上記第1及び第
3の液晶モジュール7及び11を通過し、その後筐体1
外に放出される。
【0034】図5は本発明の第4の実施形態を示してお
り、この実施形態では、防塵フィルタ16及び空気ダク
ト18を筐体1に対して上記第1の実施形態と同じ位置
に設け、防塵フィルタ16側に液晶モジュール冷却用フ
ァンを設ける代わりに、筐体1の底面側に上記第1及び
第3の液晶モジュール7及び11と上記ランプ冷却用フ
ァン4との間を連結する連結ダクト19を設けている。
【0035】この構成によって、上記ランプ冷却用ファ
ン4が駆動すると、防塵フィルタ16を通して吸い込ま
れた空気は、先ず筐体1内に入って第2の液晶モジュー
ル9を通過し、その後一旦筐体1外に出て空気ダクト1
8を経て再び筐体内に入り、今度は第1及び第3の液晶
モジュール7及び11を通過して再度筐体1外に至り、
最終的に上記連結ダクト19よりランプ冷却用ファン4
に至る。
【0036】図6は本発明の第5の実施形態を示してお
り、この実施形態では筐体1の上面と底面に夫々空気ダ
クト18及び18aを設けるとともに下側の空気ダクト
18a内に液晶モジュール冷却用ファン15を配設し、
そして、この液晶モジュール冷却用ファン15の駆動に
よって、筐体1と空気ダクト18及び18a内に、ファ
ン15、第2の液晶モジュール9空気ダクト18、第1
及び第3の液晶モジュール7,11並びに空気ダクト1
8aを通る空気の流れの閉回路を形成している。この場
合、熱は空気ダクト18及び18aを介して外部に放熱
し、外部空気に含まれる埃を液晶モジュールに付着する
のを防止できる。
【0037】図7は本発明の第6の実施形態を示してお
り、この実施形態では、上記第5の実施形態が液晶モジ
ュール冷却用ファンにプロペラファンを用いていたのに
対して、シロッコファン15aを用いている。図8は本
発明の第7の実施形態を示しており、このものでは、上
記図7に示した第6の実施形態の構成に加えて、上記空
気ダクト18内部に吸熱器20を設けるとともに空気ダ
クト18の外部にこの吸熱器20に熱的に結合された放
熱器21を設け、更に、この放熱器21のある側の筐体
1の上面にこの放熱器21から上記ランプ冷却用ファン
4とに通じる冷却ダクト22を設けている。
【0038】従って、この構成によれば、シロッコファ
ン15aの駆動によって、該シロッコファン15a、第
2の液晶モジュール9、空気ダクト18、第1及び第3
の液晶モジュール7,11並びに空気ダクト18aを通
る空気の流れの閉回路が形成されて各液晶モジュールを
冷却し、そして、この閉回路を流れる空気の熱を上記吸
熱器20にて取り去るとともにその熱をこの吸熱器20
と熱的に結合されている放熱器21にて外部放熱し、更
に、この放熱器21を冷却ダクト22を通じて流れるラ
ンプ冷却用ファン4の風で冷却することになる。
【0039】図9は本発明の第8の実施形態を示してお
り、このものでは、上記図7に示した第6の実施形態の
構成に加えて、上記空気ダクト18a側において、空気
ダクト18a外に上記シロッコファン15aと同軸駆動
されるシロッコファン23を設け、かつ空気ダクト18
a内で上記シロッコファン15aの両脇に吸熱器24、
24を設けるとともに、空気ダクト18外で上記シロッ
コファン23の両脇に吸熱器24、24に熱的に結合さ
れた放熱器25、25を設けている。
【0040】従って、この構成によれば、シロッコファ
ン15aの駆動によって、該シロッコファン15a、第
2の液晶モジュール9、空気ダクト18、第1及び第3
の液晶モジュール7,11並びに空気ダクト18aを通
る空気の流れの閉回路が形成されて各液晶モジュールを
冷却し、そして、この閉回路を流れる空気の熱を上記吸
熱器24、24にて取り去るとともにその熱をこの吸熱
器24、24と熱的に結合されている放熱器25、25
にて外部放熱し、更に、この放熱器25、25を上記シ
ロッコファン23を通じて流れる風で冷却することにな
る。
【0041】図10は本発明の第9の実施形態を示した
ものであり、このものでは、上記図8に示した第7の実
施形態のものに加えて、上記空気ダクト18外面に上記
吸熱器20に低温側端部を、又放熱器21に高温側端部
を夫々熱的結合させたペルチェ素子26を設けたもので
ある。尚、27はこのペルチェ素子26のための直流電
源である。この構成により、ペルチェ素子26を使っ
て、液晶モジュールの熱を更に効率良く除去できる。勿
論、この構成ではペルチェ素子の熱をランプ冷却用ファ
ン4にて冷却することができる。図11は本発明の第1
0の実施形態を示したもので、このものでは、上記第8
の実施形態のものにおいて、各吸熱器24と放熱器25
の組にペルチェ素子28を設けたものである。尚、これ
らペルチェ素子28、28には共通の直流電源29が設
けられている。
【0042】
【発明の効果】本発明は上述のように構成されるもので
あり、請求項1の発明の液晶プロジェクションの冷却装
置は、液晶プロジェクションの光の3原色に対応した3
つの液晶モジュールを冷却するものにおいて、液晶プロ
ジェクションの筐体の一方外面に上記3つの液晶モジュ
ールに通じる空気ダクトを設けるとともに上記一方外面
と相対抗する筐体の他方外面に液晶モジュール冷却用フ
ァンを設け、該液晶モジュール冷却用ファンの駆動によ
り、この液晶モジュール冷却用ファンで上記筐体内に吸
い込んだ空気を上記3つの液晶モジュールの内の1つ又
は2つを通して上記空気ダクトに至らせ、かつこの空気
ダクトに入った空気を再度筐体内に戻して残りの2つ又
は1つの液晶モジュールを通過させて筐体外に放出する
ようにした構成である。
【0043】この発明によれば、液晶モジュール冷却用
ファンの駆動により、先ず吸い込んだ冷たい空気を最も
発熱量の多い液晶モジュールに与えて冷却し、その後、
発熱量の小さな残りの液晶モジュールに分配して通過さ
せるか、或いは、先ずは、吸い込んだ冷たい空気を発熱
量の小さな2つの液晶モジュールに与えてこれら両液晶
モジュールを冷却し、その後残りの発熱量の多い液晶モ
ジュールに送り込んで、これを冷却することになる。従
って、発熱量の多い液晶モジュールに集中的に冷却空気
を送って冷却することになり、3つの液晶モジュールを
同程度に冷却することができる。しかも、3つの液晶モ
ジュールに風路の圧力損失を低くして、適量な空気量を
効率良くおくることができ、各液晶モジュールを効率良
く冷却できる。
【0044】又、請求項2の発明の液晶プロジェクショ
ンの冷却装置は、上記請求項1に記載された液晶プロジ
ェクションの冷却装置において、上記液晶モジュール冷
却用ファン側に防塵フィルタを設け、上記液晶モジュー
ル冷却用ファンの駆動により上記防塵フィルタを通した
空気を上記筐体内に吸い込んむようにした構成である。
この発明よれば、防塵フィルタを通した埃を含まない奇
麗な空気を供給することができ液晶モジュールを汚すこ
とはない。従って、常に液晶モジュールを奇麗に保つこ
とができ、延いては鮮明な映像を常に得ることができ
る。
【0045】又、請求項3発明の液晶プロジェクション
の冷却装置は、液晶プロジェクションの光の3原色に対
応した3つの液晶モジュールを冷却するものにおいて、
液晶プロジェクションの筐体の2つの外面に上記3つの
液晶モジュールに通じる第1及び第2の空気ダクトを設
けることにより、上記第1の空気ダクト、上記3つの液
晶モジュールの内の1つ又は2つ、上記第2の空気ダク
ト及び上記3の液晶モジュールの内の残りの2つ又は1
つの経路から成る空気の閉回路を形成し、かつ上記2つ
の空気ダクトの少なくとも何れか一方に液晶モジュール
冷却用ファンを設け、該液晶モジュール冷却用ファンの
駆動により、上記空気の閉回路内で空気の流れを形成し
て上記3つの液晶モジュールを冷却するようにした構成
である。
【0046】この発明によれば、外部からの空気を取り
入れることなく閉回路内の空気で各映像モジュールを冷
却することになる。従って、映像モジュールを外部空気
に含まれる埃等で汚す心配はなく常に鮮明な映像を得る
ことができる。
【0047】又、請求項4の発明の液晶プロジェクショ
ンの冷却装置は、請求項3に記載された液晶プロジェク
ションの冷却装置において、上記2つの空気ダクトの
内、少なくとも一方の空気ダクト内に吸熱器を設けると
ともに該空気ダクト外に吸熱器に熱的に結合された放熱
器を設けた構成である。この発明によれば、吸熱器とこ
の吸熱器に熱的に結合された放熱器で閉回路内の空気を
冷却することになる。従って、液晶モジュールを更に効
率良く冷却することができる。
【0048】更に、請求項5の発明の液晶プロジェクシ
ョンの冷却装置は、請求項3に記載された液晶プロジェ
クションの冷却装置において、上記2つの空気ダクトの
内、少なくとも一方の空気ダクト内に吸熱器を設けると
ともに該空気ダクト外に吸熱器に熱的に結合された放熱
器を設け、かつ上記吸熱器に低温側端部を、又上記放熱
器に高温側端部を夫々熱的に結合させたペルチェ素子を
設けた構成である。この発明によれば、ペルチェ素子に
よって吸熱器と放熱器による放熱効果をさらに高めるこ
とができる。従って、液晶モジュールを更に効率良く冷
却することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の冷却装置の第1の実施形態を備えた
液晶プロジェクションを上面側より視た構成概略図であ
る。
【図2】 上記第1の実施形態の冷却装置を備えた液晶
プロジェクションを示す構成概略図ある。
【図3】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第2の実施形態を示す構成概略図である。
【図4】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第3の実施形態を示す構成概略図である。
【図5】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第4の実施形態を示す構成概略図である。
【図6】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第5の実施形態を示す構成概略図である。
【図7】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第6の実施形態を示す構成概略図である。
【図8】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第7の実施形態を示す構成概略図である。
【図9】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置の
第8の実施形態を示す構成概略図である。
【図10】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置
の第9の実施形態を示す構成概略図である。
【図11】 本発明の液晶プロジェクションの冷却装置
の第10の実施形態を示す構成概略図である。
【図12】 従来の順次通風方式の冷却装置の概略を示
す構成概略図である。
【図13】 従来の通風ガイダによる分配方式の冷却装
置の概略を示す構成概略図である。
【符号の説明】
1 筐体 3 投射ランプ 4 ランプ冷却用ファン 7 第1の液晶モジュール 9 第2の液晶モジュール 11 第3の液晶モジュール 15 液晶モジュール冷却用ファン 16 防塵フィルタ 18 空気ダクト 20 吸熱器 21 放熱器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】液晶プロジェクションの光の3原色に対応
    した3つの液晶モジュールを冷却するものにおいて、液
    晶プロジェクションの筐体の一方外面に上記3つの液晶
    モジュールに通じる空気ダクトを設けるとともに上記一
    方外面と相対抗する筐体の他方外面に液晶モジュール冷
    却用ファンを設け、該液晶モジュール冷却用ファンの駆
    動により、この液晶モジュール冷却用ファンで上記筐体
    内に吸い込んだ空気を上記3つの液晶モジュールの内の
    1つ又は2つを通して上記空気ダクトに至らせ、かつ、
    この空気ダクトに入った空気を再度筐体内に戻して残り
    の2つ又は1つの液晶モジュールを通過させて筐体外に
    放出するようにしたことを特徴とする液晶プロジェクシ
    ョンの冷却装置。
  2. 【請求項2】上記液晶モジュール冷却用ファン側に防塵
    フィルタを設け、上記液晶モジュール冷却用ファンの駆
    動により上記防塵フィルタを通した空気を上記筐体内に
    吸い込むようにしたことを特徴とする請求項1に記載さ
    れた液晶プロジェクションの冷却装置。
  3. 【請求項3】液晶プロジェクションの光の3原色に対応
    した3つの液晶モジュールを冷却するものにおいて、液
    晶プロジェクションの筐体の2つの外面に上記3つの液
    晶モジュールに通じる第1及び第2の空気ダクトを設け
    ることにより、上記第1の空気ダクト、上記3つの液晶
    モジュールの内の1つ又は2つ、上記第2の空気ダクト
    及び上記3の液晶モジュールの内の残りの2つ又は1つ
    の経路から成る空気の閉回路を形成し、かつ上記2つの
    空気ダクトの少なくとも一方に液晶モジュール冷却用フ
    ァンを設け、該液晶モジュール冷却用ファンの駆動によ
    り、上記空気の閉回路内で空気の流れを形成して上記3
    つの液晶モジュールを冷却するようにしたことを特徴と
    する液晶プロジェクションの冷却装置。
  4. 【請求項4】上記2つの空気ダクトの内、少なくとも一
    方の空気ダクト内に吸熱器を設けるとともに該空気ダク
    ト外に吸熱器に熱的に結合された放熱器を設けたことを
    特徴とする請求項3に記載された液晶プロジェクション
    の冷却装置。
  5. 【請求項5】上記2つの空気ダクトの内、少なくとも一
    方の空気ダクト内に吸熱器を設けるとともに該空気ダク
    ト外に吸熱器に熱的に結合された放熱器を設け、かつ上
    記吸熱器に低温側端部を、又上記放熱器に高温側端部を
    夫々熱的に結合させたペルチェ素子を設けたことを特徴
    とする請求項3に記載された液晶プロジェクションの冷
    却装置。
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Cited By (6)

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