JPH10103994A - ナビゲーション装置及びナビゲーション処理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒体 - Google Patents

ナビゲーション装置及びナビゲーション処理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒体

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JPH10103994A
JPH10103994A JP8272009A JP27200996A JPH10103994A JP H10103994 A JPH10103994 A JP H10103994A JP 8272009 A JP8272009 A JP 8272009A JP 27200996 A JP27200996 A JP 27200996A JP H10103994 A JPH10103994 A JP H10103994A
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林田  機八
Takeshi Yanakubo
柳久保  武志
Chihiro Hayashi
ちひろ 林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】地図が表示される画面を分割して、異なる情報
を2画面上に同時に表示して、より多くの施設選択肢を
提供させる。 【解決手段】ジャンル選択が指示されると(ステップS
X2)、分割前の画面にジャンル選択用リストが表示さ
れる(ステップSX4)。1つのジャンルが指定される
と、表示画面の分割が行われる(ステップSX10)。
そして分割された一方の画面である第2画面に、指定ジ
ャンルに該当する全施設が表示される(ステップSX1
2)。他方、第3画面には、次の選択条件である販売品
目のリストが表示される(ステップSX14)。この
後、施設が指定されれば、分割画面が解除され、指定施
設が立ち寄り地に設定される(ステップSX28)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、地上移動体の移動
経路を地図情報に基づいて探索するとともに、この移動
経路を移動体操作者に情報伝達するナビゲーション装置
に関する。特に、地図情報の表示の仕方を改良したナビ
ゲーション装置及びナビゲーション処理のためのコンピ
ュータプログラムを記憶した媒体に関する。
【0002】
【従来技術】従来のナビゲーション装置では、ディスプ
レイ装置に使用者が希望するエリアの地図が表示され
る。この表示された地図を利用して、使用者が希望する
目的地が設定される。そして、この設定された目的地
と、車両の現在位置との間を結ぶ、最適な案内経路が、
予め記録された各道路情報を利用して検索される。
【0003】この検索された案内経路は、ディスプレイ
装置に表示される地図で、明確に表示される。なお、車
両がその案内経路を移動している間は、走行に必要な情
報が音声等の聴取手段によって使用者に報知される。
【0004】また、従来のナビゲーション装置では、車
両の現在位置から目的地までの経路探索が行われ、この
探索された経路に基づき経路案内が行われる。そして、
この経路に沿った走行中に、その現在案内を受けている
経路とは、別の経路を探索する要求が入力されると、現
在の経路とは別の探索条件による経路探索が実行され
る。そして、探索された経路が、新たな案内経路とされ
る。この別ルート探索においては、現在走行中の道路の
探索コストを上げたり、現在案内中の経路の探索時にお
ける探索条件(探索時における道路データの重み付け)
と、異なる条件によって再探索が行われる。これによ
り、現在走行中の道路を避けた道路によって構成される
経路が、新たな案内経路として探索される。
【0005】また、従来の装置には、車両が案内経路か
ら外れて走行すると、経路から外れていることが認識さ
れた時点で、車両現在位置から新たな経路を自動的に再
探索するオートリルート機能がある。或いは、再探索を
開始するためのキーを有し、該キーが操作されると再探
索を実行する機能がある。この従来の装置においては、
案内経路から外れて最初の再探索経路は周辺探索経路
(元の経路に戻るように探索された経路)を掲出し、さ
らに、使用者の要求により全ルート探索経路(目的地ま
での新たな探索経路)を掲出することが可能となってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のナビゲーション
装置では、ディスプレイ装置の画面全体に一つの地図が
表示される。ところが、近年、液晶ディスプレイの単価
が低下してきている。そこで、表示画面の広いディスプ
レイ装置が利用できるようになった。このように、広い
表示画面を持つディスプレイ装置で、地図を表示した場
合、より広い範囲の地理情報が得られる。しかも、広い
画面を用いれば、より詳細な地理情報を含む地図の拡大
表示が可能である。
【0007】しかし、広い画面を用いても、目的地又は
立ち寄り地の設定の組み合わせ、必要な検索条件の情報
は画面の一部を用いれば十分に表示できるものであり、
広くなったディスプレイ装置の画面が十分に活用されて
いるとは言い難い。
【0008】また、必要な検索条件のうち一つ指定する
と、画面か移り変わるため、前回の指定条件を確認した
い場合、画面を一つ前に戻すか、若しくは最初の入力画
面に戻さなくてはならず、検索操作が煩雑化していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、目的地または立ち寄り地の設定に際し、
画面を分割して、第1の画面には、第1の検索条件によ
る施設検索結果情報を表示する。しかも、第2画面に
は、更なる検索条件の選択肢を表示した。この後、新た
な検索条件による、施設抽出結果を第2の画面に表示す
る。しかも第1の画面にこの新たな検索条件を示す選択
肢を表示した。つまり、施設の抽出において、検索条件
と、その検索結果とを分割画面に並列表示した。
【0010】
【発明の実施の形態】
1.実施例の要約 以下に説明する本発明のナビゲーション装置は、記憶さ
れた多数の地理的対象の場所とこの地理的対象を表す情
報に対して、当該地理的対象を検索するようにし(図4
9のステップSX8、SX22、図64のステップSX
76、SX80、SX84)、この検索に当たって、少
なくとも1つの検索条件を設定するようにし、上記検索
の検索結果を出力するようにし、表示手段の表示画面を
2以上の画面に分割するようにし(図49のステップS
X10)、この分割された各表示画面に、上記検索条件
または/及び検索結果のうちの異なる情報を表示する
(図49のステップSX4、SX12、SX14、SX
20、SX22、図64のステップSX62、SX6
4、図65のステップSX94、図66のステップSX
122、SX123、図67のステップSX132、S
X140、SX141、SX146、SX147)こと
を特徴とする。
【0011】以下に説明する本発明のナビゲーション装
置は、上記特徴に加え、上記分割された各表示画面に
は、上記検索条件と上記検索結果とが表示され、または
上記分割された各表示画面には、上記検索の途中結果と
最終結果とが表示され(図73等)、または上記分割さ
れた各表示面面には、上記検索条件のうち異なる複数の
検索条件が表示され(図49のステップSX4、ステッ
プSX14、ステップSX20、図64のステップSX
64、ステップSX72、ステップSX80、ステップ
SX84、図66のステップSX112、図67のステ
ップSX132、ステップSX140、ステップSX1
41等)、または上記分割された各表示画面には、上記
異なる検索条件それぞれによって検索された検索結果そ
れぞれが表示され(図49のステップSX12、ステッ
プSX22、図65のステップSX94、図66のステ
ップSX122、図67のステップSX146等)、ま
たはこれら検索条件及び検索結果のいずれかがそれぞれ
表示され、または一連の検索手順に沿って実行される複
数の検索処理のうち、この検索手順に沿ってより新しい
方の複数の検索処理内容が表示されることを特徴とす
る。
【0012】以下に説明する本発明のナビゲーション装
置は、上記特徴に加え、目的地または立ち寄り地までの
経路を探索するようにし(図5のステップSA4)、こ
の探索された経路を基に情報を案内する(図5のステッ
プSA5)ものであり、上記多数の地理的対象の場所
と、この地理的対象を表す情報は、当該地理的対象の内
的特徴を表す内的情報(図49のステップSX4のジャ
ンル等)または/及び外的特徴を表す外的情報(図53
のステップSX34の地理的距離、図66のステップS
X110のストリート等)であって、当該地理的対象の
名称、電話番号、住所、郵便番号、分野、銘柄、品目、
価格、業績、実績、営業時間、階数、最寄りのストリー
トまたは最寄りの駅であることを特徴とする。
【0013】以下に説明する本発明のナビゲーション装
置は、上記特徴に加え、上記検索途中結果または最終検
索結果が表示地図上にほぼ全て表示(図65のステップ
SX92、図66のステップSX122、図67のステ
ップSX146等)されるように、上記各分割画面の表
示縮尺が決定されることを特徴とする。
【0014】以下に説明する本発明のナビゲーション装
置は、上記特徴に加え、上記分割画面はそれまで合体さ
れており、この画面の分割(図49のステップSX10
等)は、上記検索処理理の開始、上記検索条件の入力、
上記検索結果の出力、操作者の切り換え操作、現在位置
の走行状態の変化、現在位置の車速の変化、現在位置の
方位の変化、交差点または曲がる地点から現在位置まで
の距離の変化または/及び目的地または立ち寄り地まで
の距離の変化に応じて実行され、この分割画面は、上記
検索処理の終了、上記検索結果の出力、操作者の切り換
え操作、現在位置の走行状態の変化、現在位置の車速の
変化、現在位置の方位の変化、交差点または曲がる地点
から現在位置までの距離の変化または/及び目的地また
は立ち寄り地までの距離の変化に応じて合体され(図4
9のステップSX30)、合体後の画面には、上記画面
分割前に表示されていた情報または現在位置を含む地図
情報が表示されることを特徴とする。
【0015】以下に説明する本発明のナビゲーション装
置は、上記特徴に加え、上記検索条件は、エリアを特定
する識別番号の全部または一部によってエリアを指定す
る条件(図64のステップSX62)、このエリア内の
ストリートを指定/抽出する条件(図66のステップS
X116)、このストリート近傍にある地理的対象を当
該ストリートからの距離によって抽出する条件、ジャン
ル、営業内容または/及び取り扱い商品/役務の価格に
よって地理的対象を抽出する条件(図67のステップS
X138)、営業時間または営業品目によって地理的対
象を抽出する条件(図49のステップSX22)、地理
的対象が存在する建物/施設の階数によって当該地理的
対象を抽出する条件、現在位置、自車両または案内経路
からの距離によって地理的対象を抽出する条件(図53
のステップSX34)、現在位置、自車両または案内経
路からの相対位置方向によって地理的対象を抽出する条
件(図53のステップSX36)から少なくとも1つの
条件を組み合わせたものであり、切り換え命令または所
定の条件に応じて(図49のステップSX6、SX1
6、SX18、SX24、SX26、図64のステップ
SX74、SX78、SX82、SX86)、これらの
組み合わせが切り換えられることを特徴とする。
【0016】以下に説明する本発明のナビゲーション処
理のためのコンピュータプログラムを記憶した媒体は、
記憶された多数の地理的対象の場所とこの地理的対象を
表す情報に対して、当該地理的対象を検索するようにし
(図49のステップSX8、SX22、図64のステッ
プSX76、SX80、SX84)、この検索に当たっ
て、少なくとも1つの検索条件を設定するようにし、上
記検索の検索結果を出力するようにし、表示手段の表示
画面を2以上の画面に分割するようにし(図49のステ
ップSX10)、この分割された各表示画面に、上記検
索条件または/及び検索結果のうちの異なる情報を表示
する(図49のステップSX4、SX12、SX14、
SX20、SX22、図64のステップSX62、SX
64、図65のステップSX94、図66のステップS
X122、SX123、図67のステップSX132、
SX140、SX141、SX146、SX147)こ
とを特教とする。
【0017】2.全体回路 図1は、本発明に係るナビゲーション装置の全体回路を
示す。中央処理部1は、ナビゲーション装置全体の動作
を制御する。この中央処理部1は、CPU(中央処理装
置)2、フラッシュメモリ3、ROM4、RAM(Ra
ndom Access Memory)5、センサ入
力インターフェイス7、通信インターフェイス8、画像
プロセッサ9、画像メモリ10、音声プロセッサ11及
び時計14によって構成されている。各CPU2〜時計
14は、CPUローカルバス15によって相互に接続さ
れている。CPU2の制御のもと、各種情報データの授
受がフラッシュメモリ3等の各デバイス間で行われる。
【0018】フラッシュメモリ3は、電気的な消去及び
書き込みが可能なメモリ(EEPROM)等で構成され
ている。このフラッシュメモリ3(内部記憶媒体/手
段)には、情報記憶部37(外部記憶媒体/手段)に記
憶されているコンピュータのプログラム38bが書き写
され記憶される(インストール/転送される)。また、
フラッシュメモリ3には、外部装置からデータ送受信装
置27を介して送信されるプログラム38bが書き写さ
れ記憶される。このプログラム38bは、後述する各フ
ローチャートに応じたプログラム、CPU2で実行され
る各種処理のプログラムである。例えば、このプログラ
ム38bは、情報の表示制御と音声案内制御等である。
【0019】このインストール(転送/複写)は、情報
記憶部37を本ナビゲーション装置にセットしたとき自
動的に実行され、または本ナビゲーション装置の電源を
入れたとき自動的に実行され、または操作者の操作によ
って実行される。この情報記憶部37は、他の情報記憶
部37と入れ替えることができ、これにより上記プログ
ラムおよびデータがより新しいまたは最新のものに入れ
替えられる。この結果、この交換によって最新のナビゲ
ーションシステムが供給される。
【0020】また、フラッシュメモリ3に記憶される情
報には、ナビゲーション動作で用いられる、各種パラメ
ータ等が含まれている。ROM4には、表示図形データ
及び各種汎用データが記憶されている。表示図形データ
とは、ディスプレイ33上に表示されるルート案内及び
地図表示に必要な各データである。各種汎用データと
は、案内音声用の合成または肉声を録音した音声波形デ
ータ等のナビゲーション時に使用される各データであ
る。
【0021】RAM5には、外部から入力されたデータ
及び、演算のために用いられる各種パラメータや演算結
果及びナビゲーション用のプログラム等が記憶される。
つまり、RAM5は、キャッシュメモリ等にも利用され
る。時計14は、カウンタ及びバッテリバックアップR
AMまたはEEPROM等から構成されている。この時
計14から、時間情報が出力される。
【0022】センサ入力インターフェイス7は、A/D
変換回路またはバッファ回路等で構成されている。この
センサ入力インターフェイス7には、現在位置検出装置
20の各センサが接続されている。現在位置検出装置2
0の各センサから、アナログ信号またはデジタル信号の
センサデータがセンサ入力インタフェイス7に入力され
る。この現在位置検出装置20のセンサには、絶対方位
センサ21、相対方位センサ22、距離センサ23及び
車速センサ24がある。
【0023】絶対方位センサ21は、例えば、地磁気セ
ンサであり、地磁気が検出される。この絶対方位センサ
21から、絶対方位となる南北方向を示すデータが出力
される。相対方位センサ22は、例えば、光ファイバジ
ャイロや圧電振動ジャイロ等のジャイロ装置を用いた操
舵角センサである。この操舵角センサにより、車輪の操
舵角が検出される。そして、絶対方位センサ21で検出
される絶対方位に対する、自車両の走行方向の相対角度
が、相対方位センサ22から出力される。
【0024】距離センサ23は、例えば、走行距離メー
タに連動したカウンタ等で構成されている。この距離セ
ンサ23からは、自車両の走行距離を示すデータが出力
される。速度センサ24は、速度メータに接続されたカ
ウンタ等で構成されている。この速度センサ24から
は、自車両の走行速度に比例するデータが出力される。
【0025】中央処理部1の通信インターフェイス8に
は、I/Oデータバス28が接続されている。このI/
Oデータバス28には、現在位置検出装置20のGPS
受信装置25、ビーコン受信装置26及びデータ送受信
装置27が接続されている。さらに、このI/Oデータ
バス28には、入出力装置30のタッチスイッチ34、
プリンタ35及び情報記憶部37が接続されている。つ
まり、通信インターフェイス8により、各付属装置と、
CPUローカルバス15との間で、各種データの授受が
行われる。
【0026】現在位置検出装置20からは、上述された
ように、自車両の現在位置を検出するためのデータが出
力される。つまり、絶対方位センサ21で絶対方位が検
出される。相対方位センサ22で、この絶対方位に対す
る相対方位が検出される。さらに、距離センサ23で走
行距離が検出される。速度センサ24で自車両の走行速
度が検出される。GPS受信装置25により、GPS
(Global Positioning Syste
m)の信号(複数の地球周回軌道衛星からのマイクロ
波)が受信され、自車両の緯度・経度等の地理的な位置
データが検出される。
【0027】同じように、ビーコン受信装置26によ
り、VICS(道路交通情報通信システム)等の情報提
供システムからのビーコン波が受信される。そして、ビ
ーコン受信装置26から、近隣道路情報データまたはG
PSの補正データ等がI/Oデータバス28へ出力され
る。
【0028】データ送受信装置27では、セルラフォー
ン、FM多重信号若しくは電話回線等を利用した双方向
式の現在位置情報提供システムまたはATIS(交通情
報サービス)等との間で、現在位置情報または自車両近
隣の道路状況に関する情報が送受信される。これらの情
報は、自車両の位置検出情報または運行補助情報として
利用される。なお、これらビーコン受信装置26及びデ
ータ送受信装置27はなくても良い。このデータ送受信
装置27は、ラジオ受信機、テレビジョン受信機、携帯
電話、ページャまたはその他の無線通信機が用いられ
る。
【0029】入出力装置30は、ディスプレイ33、透
明なタッチパネル34、プリンタ35及びスピーカ13
から構成される。ディスプレイ33には、ナビゲーショ
ン動作中に案内情報が表示される。タッチパネル34
は、ディスプレイ33の画面上に付着され、透明タッチ
スイッチ(透明電極で構成された接触スイッチまたは、
圧電スイッチ等がある)が複数、平面マトリクス状に配
置されている。このタッチパネル34からは、ナビゲー
ション装置に対して、出発地、目的地、通過地点等の目
的地設定に必要な情報が選択され、入力される。
【0030】プリンタ35では、通信インターフェイス
8を介して出力される地図や施設ガイド等の各種情報が
印刷される。スピーカ13からは音声で使用者に各情報
が伝達される。なお、プリンタ35は、無くても良い。
【0031】また、ディスプレイ33としては、CR
T、液晶ディスプレイまたはプラズマディスプレイ等の
画像情報を表示可能なものが利用される。しかし、消費
電力が少なく、視認性が高くしかも軽量な、液晶ディス
プレイがディスプレイ33として好ましい。本実施例に
おいては、このディスプレイ33に、画面がより広いワ
イド液晶ディスプレイが用いられる。
【0032】なお、このディスプレイ33は、分離でき
る2枚以上の液晶ディスプレイで構成してもよい。そし
て、各液晶ディスプレイは、各々、独立したビデオ信号
ケーブルで画像プロセッサ9と接続されている。しか
も、各液晶ディスプレイは、各々異なる位置に設置でき
るようにしてもよい。
【0033】ディスプレイ33に接続される画像プロセ
ッサ9には、DRAM(Dynamic RAM)また
はデュアルポートDRAM等の画像メモリ10が接続さ
れている。画像プロセッサ9によって、画像メモリ10
への画像データの書き込み制御が行われる。さらに、画
像プロセッサ9の制御のもとで、画像メモリ10からデ
ータが読み出されてディスプレイ33への画像表示が行
われる。
【0034】ディスプレイ33の分割に応じて画像メモ
リ10も第2画面用と第3面面用とに分割される。この
分割形態に応じて、画像メモリ10の各画像メモリ素子
のアドレス指定も、第2画面と第3画面とで分けられ
る。
【0035】なお、画像プロセッサ9は、CPU2から
の描画コマンドに従って、地図データ及び文字データを
表示用画像データに変換し、画像メモリ10に書き込
む。このとき、画面のスクロールのために、ディスプレ
イ33に表示される、画面周囲の画像も形成されて、画
像メモリ10に同時に書き込まれる。
【0036】また、ディスプレイ33の表示画面が分割
されたときは、画像メモリ10のメモリ領域も、その画
面分割に適合するように分割される。そして、画像メモ
リ10の分割された各メモリ領域に、独立した画像デー
タが書き込まれる。
【0037】スピーカ13には、音声プロセッサ11が
接続されている。この音声プロセッサ11は、CPUロ
ーカルバス15を介してCPU2及びROM4と接続さ
れている。そして、CPU2によって、ROM4から読
み出された案内音声用の音声波形データが、音声プロセ
ッサ11に入力される。この音声波形データは、音声プ
ロセッサ11によりアナログ信号に変換され、スピーカ
13から出力される。この音声プロセッサ11及び上記
画像プロセッサ9は、汎用のDSP(デジタルシグナル
プロセッサ)等で構成されてもよい。
【0038】I/Oデータバス28には、データ送受信
部39を介して情報記憶部37が接続されている。この
情報記憶部37には、ディスク管理情報38a、上述し
た各ナビゲーション動作を制御するためのプログラム3
8b及び地図情報などのデータ38cが記憶されてい
る。ディスク管理情報38aには、この情報記憶部37
内に記憶されているデータ及びプログラムに関する情報
が保存されている。例えば、プログラム38bのバージ
ョン情報等である。データ38cには、道路地図データ
などのナビゲーション動作に必要なデータが不揮発性的
に記録されている。この情報記憶部37には、I/Oデ
ータバス28との間で、データの読み出し制御を行う、
データ送受信部39が設けられている。
【0039】また、本発明の情報記憶部37としては、
CD−ROM等の光メモリのみならず、次のようなデバ
イスを利用してもよい。例えば、ICメモリ、ICメモ
りカード等の半導体メモリ、光磁気ディスク、ハードデ
ィスク等の磁気メモリ等の記録媒体でもよい。なお、デ
ータ送受信部39は、情報記録部37の記録媒体が変更
された場合、その変更された記録媒体に適合するデータ
ピックアップが備えられる。例えば、記録媒体がハード
ディスクであれば、コアーヘッド等の磁気信号書き込
み、読み取り装置がデータ送受信部39に具備される。
【0040】情報記憶部37のデータ38cは、ナビゲ
ーション動作に必要な、地図データ、交差点データ、ノ
ードデータ、道路データ、写真データ、目的地点デー
タ、案内地点データ、詳細目的地データ、目的地読みデ
ータ、家形データ、その他のデータである。また、情報
記憶部37に記憶されたプログラム38bにより、デー
タ38cの道路地図データを用いてナビゲーション動作
が実行される。なお、このナビゲーション用のプログラ
ムは、データ送受信部39によって情報記憶部37から
読み出され、フラッシュメモリ3内に書き込まれる。そ
の他のデータには、表示案内用データ、音声案内用デー
タ、簡略案内経路画像データ等がある。
【0041】なお、情報記憶部37のデータ38cに
は、各々異なる縮尺率の地図データや、一つの縮尺率の
地図データが記憶されている。つまり、データ38c
に、同一地域の地図であって、しかも各々が異なる縮尺
率の地図が記録されている。または、一つの縮尺率の地
図データがデータ38cに記録されている。一つの縮尺
率の地図データが記録されている場合、その縮尺率は、
地図が最も大きく表示されるものとする。
【0042】なお、一つの地図データのみがデータ38
cに記録されている場合で、ディスプレイ33に縮尺の
小さな地図、つまり広い地理範囲を表示する地図(広域
地図)を表示する場合、このデータ38cに記録された
地図データから情報が間引かれて表示される。このデー
タ38cの地図データの間引き表示においては、各道路
等の地理的距離が小さくされるのみならず、施設等の表
示記号情報の間引きも行われる。
【0043】3.情報記憶部37のデータ38cのデー
タファイル 図2は、情報記憶部37のデータ38cに記憶されてい
る各データファイルの内容を示す。地図データファイル
F1には、全国道路地図、1地方の道路地図または住宅
地図等の地図データが記憶されている。道路地図には、
主要幹線道路、高速道路、細街路等の各道路と地上目標
物(施設等)が表示される。住宅地図は、地上建造物等
の外形を表す図形及び、道路名称等が表示される市街図
である。細街路とは、後述される図5の経路探索処理で
利用されない道路である。例えば、道幅が所定値以下の
狭い道路で、しかも国道または県道以外の市道及び私道
等が細街路とされる。
【0044】交差点データファイルF2には、交差点の
地理的位置座標や名称等の交差点に関するデータが記憶
されている。ノードデータファイルF3には、地図上に
おいて経路探索に利用される各ノードの地理座標データ
等が記憶されている。道路データファイルF4には、道
路の位置と種類及び車線数及び各道路間の接続関係等の
道路に関するデータが記憶されている。写真データファ
イルF5には、各種施設や観光地、または主要な交差点
等の視覚的表示が要求される場所を写した写真の画像デ
ータが記憶されている。
【0045】目的地データファイルF6には、主要観光
地や建物、電話帳に記載されている企業・事業所等の目
的地になる可能性の高い場所や施設等の位置と名称等の
データが記憶されている。案内地点データファイルF7
には、道路に設置されている案内表示板の内容や分岐点
の案内等の案内が必要とされる地点の案内データが記憶
されている。詳細目的地データファイルF8には、上記
目的地データファイルF6に記憶されている目的地に関
する詳細なデータが記憶されている。道路名称データフ
ァイルF10には、上記道路データファイルF4に記憶
されている道路の中で主要な道路の名称データが記憶さ
れている。分岐点名称データファイルF11には、主要
な分岐点の名称データが記憶されている。住所データフ
ァイルF11には、上記目的地データファイルF6に記
憶されている目的地を住所から検索するためのリストデ
ータが記憶されている。
【0046】市外・市内局番リストファイルF12に
は、上記目的地データファイルF6に記憶されている目
的地の市外・市内局番のみのリストデータが記憶されて
いる。登録電話番号ファイルF13には、使用者のマニ
ュアル操作によって登録された仕事上の取引先等の覚え
ておきたい電話番号データが記憶されている。目印デー
タファイルF14には、使用者がマニュアル操作によっ
て入力した走行途上の目印になる地点や覚えておきたい
場所の位置と名称等のデータが記憶されている。地点デ
ータファイルF15には、目印データファイルF14に
記憶されている目印地点の詳細なデータが記憶されてい
る。施設データファイルF16には、ガソリンスタンド
やコンビニエンスストア或いは駐車場等の目的地以外に
立ち寄りたい場所等の目標物の位置や説明等のデータが
記憶されている。
【0047】4.RAM5のデータ内容 図3はRAM5内に記憶されるデータ群の一部を示す。
現在位置データMPは、現在位置検出装置20によって
検出される、自車両の現在位置を表すデータである。絶
対方位データZDは、南北方向を示すデータであり、絶
対方位センサ21からの情報に基づいて求められる。相
対方位角データDθは、自車両の進行方向が絶対方位デ
ータZDに対してなす角度データである。この相対方位
角データDθは、相対方位センサ22からの情報に基づ
いて求められる。
【0048】走行距離データMLは、自車両の走行距離
であり、距離センサ23からのデータに基づいて求めら
れる。現在位置情報PIは、現在位置に関するデータで
あり、ビーコン受信装置26またはデータ送受信装置2
7から入力される。VICSデータVDとATISデー
タADは、ビーコン受信装置26またはデータ送受信装
置27から入力されるデータである。このVICSデー
タVDを利用して、GPS受信装置25で検出される自
車両位置の誤差補正が実行される。また、ATISデー
タADにより、地域の交通規制、交通混雑状況が判別さ
れる。
【0049】登録目的地データTPは、使用者によって
登録された、目的地の座標位置や名称等の目的地に関す
るデータである。案内開始地点データSPには、ナビゲ
ーション動作が開始される地点の地図座標データが記憶
される。同様に、最終案内地点データEDには、ナビゲ
ーション動作が終了される地点の地図座標データが記憶
される。
【0050】なお、案内開始地点データSPには、自車
両の現在地または出発地からもっとも近い案内道路上の
ノード座標が用いられる。この案内開始地点データSP
が記憶される理由は、現在位置データMPに応じた自車
両の現在地が、例えば、ゴルフ場または駐車場等の敷地
内等であり、必ずしも案内道路上にないからである。同
じように、案内最終地点データEDも、登録目的地デー
タTPにもっとも近い案内道路上のノード座標が記憶さ
れる。この案内最終地点データEDが記憶される理由
も、登録目的地データTPの座標が、案内道路上にない
ことがあるからである。
【0051】RAM5に記憶される案内経路データMW
は、目的地までの最適な経路、または推奨される経路を
示すデータであり、後述されるステップSA4の経路探
索処理または再探索処理等で求められる。なお、情報記
憶部37のデータ38cに記憶された道路地図内の各道
路には、固有の道路ナンバが付されている。この案内経
路データMWは、案内開始地点データSPから最終案内
地点データEDまでの道路ナンバの列で構成される。
【0052】モードセットデータMDは、後述する目的
地設定処理で利用されるデータである。このモードセッ
トデータMDは、ディスプレイ33上にラミネート積層
されたタッチスイッチ34によって設定される。このモ
ードセットデータMDにより、ディスプレイ33上に表
示されるモード内容が特定される。立ち寄り地DPは、
案内経路途中において立ち寄る施設等に関する情報であ
る。
【0053】画面状態GJは、ディスプレイ33の表示
状態を示すデータである。つまり、後述されるプログラ
ムの処理によってディスプレイ33の表示画面が分割さ
れる。画面状態GJのデータは、このディスプレイ33
の表示画面が、分割状態か、単一画面状態かを示す。よ
って、ディスプレイ33の表示状態が切り換えられる毎
に、画面状態GJのデータが書き換えられる。
【0054】クロスポイントCSPは、後述されるルー
ト前方表示処理等で利用されるデータである。具体的に
は、ディスプレイ33の画面が分割表示されるが、その
分割画面の一方に表示される案内経路における端点の地
理座標を表す。このクロスポイントCSPを始点とし
て、分割された他方の画面に案内経路が表示される。
【0055】第1画面の縮尺WDAは、ディスプレイ3
3の分割前の単一画面に表示される地図の縮尺度を表
す。第2画面の縮尺WDBは、ディスプレイ33の分割
後の画面であって、補助席により近い画面に表示される
地図の縮尺度を表す。よって、第2画面は、便宜上分割
画面の助手席側の画面とする。同じように、第3画面の
縮尺WDCは、分割後の運転者に近い画面に表示される
地図の縮尺度を表す。つまり、第3画面は、分割画面の
運転者側の画面である。なお、本発明では、第2画面
が、分割された画面の運転者側の画面とし、第3画面が
助手席側の画面でもよい。
【0056】水平距離XLMは、指定された縮尺度によ
ってディスプレイ33の画面に表示される地図におい
て、画面水平方向の表示可能な地理的直線距離を表す。
同じように、垂直距離YLMは、指定された縮尺度によ
ってディスプレイ33の画面に表示される地図におい
て、画面の垂直方向の表示可能な地理的な直線距離を表
す。
【0057】ポイントノードNDPは、後述されるプロ
グラム「表示可能範囲算出処理」で用いられるデータで
ある。具体的には、分割画面に表示される案内経路の画
面端に表示されるノードの座標値である。詳細は後述さ
れる。
【0058】5.道路データ 図4は、上記情報記憶部37に記憶されている道路デー
タファイルF4中の道路データの一部を示す。この道路
データファイルF4には、地図データファイルに記憶さ
れている地域内に存在する一定幅以上の道路に関する情
報が含まれている。この道路データファイルF4に含ま
れる道路数をnとすれば、n本の道路に関する道路デー
タが含まれている。各道路データは、道路ナンバデー
タ、案内対象フラグ、道路属性データ、形状データ、案
内データ、長さデータから構成されている。
【0059】情報記憶部37の地図データに含まれる各
国道等が、最小単位に分断される。そして、この分断さ
れた道路毎に付された識別番号が道路ナンバデータであ
る。道路データファイルF4の案内対象フラグには、案
内対象道路であれば“1”、非案内対象道路であれば
“0”が記憶されている。なお、案内対象道路は県道以
上の主幹道路や一般道路等の所定幅以上、例えば幅5.
5メートル以上の道路であり、経路探索対象とされる道
路である。非案内対象道路は、あぜ道や路地等の所定幅
以下、例えば幅5.5メートル未満の狭い細街路で、経
路探索の対象にならない道路である。また、案内対象道
路は県道以上の幹線道路、非案内対象道路は県道以下の
幹線道路と設定してもよい。
【0060】道路属性データは、高架道路、地下道、高
速道路、有料道路等の属性を示すデータである。形状デ
ータは、道路の形状を示すデータである。例えば、道路
の始点及び終点の座標データと、始点から終点間にある
各ノードの座標データとから形状データは構成される。
【0061】案内データは、交差点名称データ、注意点
データ、道路名称データ、道路名称音声データ及び行き
先データから構成されている。交差点名称データは、道
路の終点が交差点である場合に、その交差点の名称を表
すデータである。注意点データは、踏切、トンネル入り
口、トンネル出口、幅員減少点等の道路上の注意点に関
するデータである。道路名称音声データは、音声案内に
使用される道路名称を表す音声データである。
【0062】行き先データは、道路の終点に接続する道
路(これを、行き先とする)に関するデータであり、行
き先数kと、行き先毎のデータから構成されている。行
き先に関するデータは、行き先道路ナンバデータ、行き
先名称データ、行き先名称音声データ、行き先方向デー
タ及び走行案内データから構成される。
【0063】行き先道路ナンバデータによって行き先の
道路ナンバが示される。行き先名称データによって行き
先の道路の名称が示される。行き先名称音声データに
は、この行き先名称を音声案内するための音声データが
記憶されている。行き先方向データにより、行き先の道
路が向いている方向が示される。走行案内データは、行
き先の道路に入るために、当該道路において右車線に寄
ったり、左車線に寄ったり、中央を走行したりすること
を案内するための案内データである。長さデータは、道
路の始点から終点までの長さと、始点から各ノードまで
の長さ、及び各ノード間の長さのデータである。
【0064】6.全体処理 図5は、本発明にかかるナビゲーション装置のCPU2
によって実行される、全体処理のフローチャートを示
す。この処理は、電源投入によってスタートし、電源オ
フによって終了される。この電源投入及びオフは、ナビ
ゲーション装置の電源自体がオン・オフされるか、また
は車両のエンジンスタートキー(イグニッションスイッ
チ)のオン・オフで実行される。
【0065】図5におけるステップSA1のイニシャラ
イズ処理とは次のようなものである。初めに、情報記憶
部37からナビゲーション用プログラムが読み出され
る。読み出されたナビゲーション用プログラムは、フラ
ッシュメモリ3に複写される。この後、フラッシュメモ
リ3のプログラムが実行される。さらに、CPU2によ
って、RAM5のワークメモリ、画像メモリ10等の各
RAM内の汎用データ記憶エリアがクリアされる。
【0066】なお、フラッシュメモリ3へのプログラム
の複写は、情報記憶部37の交換によって、新たなプロ
グラム38bがナビゲーション装置にセットされると実
行される。つまり、新しい情報記憶部37がナビゲーシ
ョン装置に初めてセットされたときにのみ、フラッシュ
メモリ3へのプログラムの複写が実行される。
【0067】そして、現在位置処理(ステップSA
2)、目的地設定処理(ステップSA3)、経路探索処
理(ステップSA4)、案内・表示処理(ステップSA
5)及びその他の処理(ステップSA6)がサイクリッ
クに実行される。なお、目的地設定処理(ステップSA
3)及び経路探索処理(ステップSA4)は、目的地の
変更、または経路からの自車両の離脱等が発生しない場
合には、重複して実行されない。
【0068】上記現在位置処理(ステップSA2)で
は、本ナビゲーション装置が積載された地上移動体であ
る自車両の地理座標(緯度、経度及び高度)が検出され
る。つまり、GPS受信装置25によって、地球の回り
を周回している複数の衛星から電波が受信される。この
各衛星からの電波により、各衛星の座標位置、衛星にお
ける電波発信時間、及びGPS受信装置25での電波受
信時間が検出される。これらの情報から、各衛星との距
離が演算によって求められる。この各衛星との距離か
ら、自車両の地球表面における座標位置が求められる。
この求められた自車両の座標位置は、現在位置データM
PとしてRAM5に記憶される。なお、この現在位置デ
ータMPは、ビーコン受信装置26またはデータ受信装
置27から入力される情報によって修正される場合もあ
る。
【0069】また、現在位置処理(ステップSA2)に
於いて、絶対方位データZDと、相対方位角データDθ
と、走行距離データMLが、絶対方位センサ21、相対
方位センサ22及び距離センサ23を利用して求められ
る。これらの絶対方位データZDと、相対方位角データ
Dθと及び走行距離データMLから、自車両位置を特定
する演算処理が行われる。この演算処理によって求めら
れた自車両位置は、情報記憶部37のデータ38cに記
憶される地図データと照合され、地図画面上の現在位置
が正確に表示されるように補正が行われる。この補正処
理によって、トンネル内等のGPS信号が受信できない
ときでも自車両の現在位置が正確に求められる。
【0070】目的地設定処理(ステップSA3)では、
使用者の希望する目的地の地理座標が登録目的地データ
TPとしてセットされる。例えば、ディスプレイ33上
に表示される道路地図若しくは住宅地図を利用して、使
用者により目的地の座標が指定される。または、ディス
プレイ33上に表示される目的地の項目別リストから、
使用者によって目的地が特定される。この使用者による
目的地指定操作が行われると、目的地の地理座標等の情
報データが登録目的地データTPとしてRAM5に記憶
される。
【0071】経路探索処理(ステップSA4)では、案
内開始地点データSPから、最終案内地点データEDま
での最適な経路が探索される。なお、ここでいう最適な
経路とは、例えば、最短時間または最短距離で、目的地
に到達できる経路、または、より広い道路を優先的に使
用する経路等である。または、高速道路を使用する場
合、その高速道路を使用して、最短時間または最短距離
で目的地に到達できる経路等である。
【0072】上記案内開始地点データSPには、現在位
置データMPと同じデータがセットされるか、または、
現在位置データMPに近い案内対象道路のノードデータ
がセットされる。なお、自車両の現在走行位置が、案内
経路から外れた場合には、この外れた現在位置から最終
案内地点までの最適な経路が自動的に再探索されるオー
トリルートモードがある。オートリルートモードがセッ
トされていなければ、経路の再探索は行われない。ま
た、上記案内経路は、立ち寄り地が設定された場合、そ
の立ち寄り地を経由した経路が探索されることもある。
【0073】案内・表示処理(ステップSA5)では、
上記経路探索処理(ステップSA4)で求められた案内
経路が、自車両の現在位置を中心としてディスプレイ3
3に表示される。なお、このディスプレイ33に表示さ
れる案内経路は、表示地図上において識別可能なように
表示される。例えば、ディスプレイ33に表示される地
図上で、案内経路のみが色違い表示される。さらに、こ
の案内経路にしたがって、自車両が良好に走行できるよ
う、道路の案内情報がスピーカ13から発音される。同
じように、各種の案内情報がディスプレイ33に随時表
示される。なお、案内経路を表示するための画像データ
は、情報記憶部37にあるデータ38cの現在位置周辺
の道路地図データか、または現在位置周辺の住宅地図デ
ータが用いられる。
【0074】この道路地図データと住宅地図データとの
切り換えは次の条件によって行われる。例えば、現在位
置から案内地点(目的地、立ち寄り地または交差点等)
までの距離、自車両の速度、表示可能エリアの大小、ま
たは操作者のスイッチ操作等により切り換えられる。さ
らに、案内地点(目的地、立ち寄り地または交差点等)
付近では、この案内地点付近の拡大地図がディスプレイ
33上に表示される。なお、道路地図の代わりに、簡略
案内経路画像がディスプレイ33に表示されてもよい。
この簡略案内経路画像には、例えば、地理的情報の表示
が省略され、案内経路と目的地または立ち寄り地の方向
と現在位置等の、必要最小限の情報のみが表示される。
【0075】さらに、地図等の情報が表示されるディス
プレイ33の画面は、後述されるように、操作者の操作
に応答して、2分割される。そして二つの画面は、各々
独立した操作により各種の案内情報及び道路情報が表示
される。
【0076】ステップSA5の案内・表示処理の後、そ
の他の処理(ステップSA6)が実行される。このステ
ップSA6の「その他の処理」では、最寄り施設処理が
実行される場合がある。この最寄り施設処理とは、上記
登録目的地データTP以外の、立ち寄り地(施設等)が
検索・指定される処理である。この立ち寄り地に関する
データは、ディスプレイ33に表示される地図または各
項目情報などを利用して定められる。この最寄り施設処
理は、上記ステップSA3の目的地設定処理と同じよう
に行われる。
【0077】さらに、その他の処理には、例えば、自車
両の走行位置が、算出された案内経路に沿っているか否
の判断が行われる。また、操作者のスイッチ操作による
目的地の変更命令が入力されたか否かの判断等も行われ
る。ステップSA6の処理が終わると、再び現在位置処
理(ステップSA2)から処理が繰り返される。なお、
自車両が目的地に到達した場合にも、経路の案内・表示
処理が終了され、再度ステップSA2に処理が戻され
る。この様に、ステップSA2〜ステップSA6までの
処理が、順次繰り返される。
【0078】7.第1実施例の案内・表示処理 この案内・表示処理とは、案内経路に沿って自車両を走
行させるための情報報知処理である。つまり、ステップ
SA4によって案内経路が探索される。この探索された
案内経路がディスプレイ33に表示される。しかも、そ
の表示される案内経路は、常に自車両が画面中央となる
ように表示される。また、案内経路における右左折すべ
き地点に関する情報が随時報知される。このように、案
内経路に沿って良好に自車両が走行できるように、各種
情報が随時、報知または表示される処理が、案内・表示
処理である。
【0079】図6は、本実施例で行われる案内・表示処
理のフローチャートを示す図である。初めに、ディスプ
レイ33の表示画面が分割状態であるか否かが判断され
る(ステップSB2)。表示画面の分割は、例えば、デ
ィスプレイ33の表示画面が横方向に長い場合は、略画
面中央を境界にして左右の2画面に分割される。そし
て、各分割画面個々に独自の地図が表示される。なお、
本実施例では、ディスプレイ33の分割画面の助手席側
画面を第2画面とし、運転席側画面を第3画面と定義す
る。したがって、右ハンドル仕様の車では、ディスプレ
イ33に向かって左側の画面が第2画面である。逆に、
左ハンドル仕様の車では、ディスプレイ33の右側の画
面が、第2画面である。
【0080】ステップSB2の処理により、画面が分割
状態と判断されると、画面分割解除要求が入力されたか
否かが判断される(ステップSB4)。この解除要求の
命令は、タッチスイッチ34の特定スイッチが押される
ことで入力される。なお、タッチスイッチ34に代え
て、ディスプレイ33の画面下部に設けられたプッシュ
スイッチ等を用いるようにしてもよい。
【0081】画面分割解除要求があれば、サブルーチン
の「単一画面表示処理」が実行される(ステップSB
6)。この単一画面処理では、分割前の第1画面の縮尺
率をもとに、ディスプレイ33の画面全体に地図が表示
される。この「単一画面表示処理」については、後ほど
詳述される。単一画面表示処理が終了されると、サブル
ーチンの「その他の案内・表示処理」が実行される(ス
テップSB8)。このステップSB8では、自車両が走
行する案内経路に関する各情報が、随時、表示または報
知される。
【0082】「その他の案内・表示処理」の処理が終了
されると、図5の「全体処理」のフローに処理が回帰さ
れる。他方、ステップSB4において、画面分割解除要
求がなければ、サブルーチンの「第3画面の表示処理」
が実行される(ステップSB14)。この「第3画面の
表示処理」については後述される。
【0083】また、上記ステップSB2において、ディ
スプレイ33の表示画面が分割状態でないと判断される
と、画面分割要求が入力されたか否かが判断される(ス
テップSB10)。この画面分割要求も、タッチスイッ
チ34に設定された特定スイッチが押されることで入力
される。
【0084】画面分割要求がない場合は、ステップSB
8の「その他の案内・表示処理」が実行される。しか
し、画面分割要求があると、サブルーチンの「画面分割
処理」が実行される(ステップSB12)。この「画面
分割処理」では、ディスプレイ33の表示画面が、画面
中央を境界として2画面に分割表示される。そして、各
分割画面に各々独立した地図若しくは案内情報が表示さ
れる。この「画面分割処理」については、後ほど詳述さ
れる。
【0085】ステップSB12の「画面分割処理」が実
行されると、さらに、サブルーチン「第3画面の表示処
理」が実行される(ステップSB14)。この「第3画
面の表示処理」では、第3画面に表示される情報が、自
車両の走行状態に応じて切り換える処理が行われる。こ
の「第3画面の表示処理」については後述される。
【0086】ステップSB14の「第3画面の表示処
理」が終了されると、ルート前方表示モードが操作者に
よって選択されたか否かが判断される(ステップSB1
6)。ルート前方表示モードが選択されれば、サブルー
チンの「ルート前方表示処理」が実行される(ステップ
SB18)。この「ルート前方表示処理」では、第3画
面に表示されている案内経路の上端(クロスポイントC
SP)に繋がる案内経路を第2画面に表示する処理が実
行される。この「ルート前方表示処理」については、後
ほど詳述される。
【0087】ステップSB18の「ルート前方表示処
理」が終了されると、ステップSB8の「その他の案内
・表示処理」が実行される。そして、図5の「全体処
理」のフローに処理が回帰される。
【0088】他方、ステップSB16において、ルート
前方表示モードが選択されていないと判断されると、全
ルート表示モードが選択されたか否かが判断される(ス
テップSB20)。この全ルート表示モードの選択は、
タッチスイッチ34に設定された特定スイッチが押され
ることで入力される。全ルート表示モードが選択される
と、サブルーチンの「全ルート(前方)表示処理」が実
行される(ステップSB22)。全ルート表示モードが
選択されていないと、ステップSB8の「その他の案内
・表示処理」が実行される。
【0089】上記「全ルート(前方)表示処理」では、
第3画面に表示された案内経路の上端に接続し、かつ目
的地までの案内経路が第2画面に表示される処理が実行
される。なお、このサブルーチン「全ルート(前方)表
示処理」については後ほど詳述される。この全ルート
(前方)表示処理の後、ステップSB8の「その他の案
内・表示処理」が実行される。その後、図5の「全体処
理」のフローに処理が回帰される。
【0090】8.単一画面表示処理 図7は「単一画面処理」のサブルーチンを示す図であ
る。この単一画面処理では、ディスプレイ33の分割状
態の画面が単一画面に戻す処理が実行される。初めに、
RAM5の画面状態GJが読み出される(ステップSH
2)。この画面状態GJは、分割状態における第3画面
に表示されていた地図の表示態様を表す。
【0091】例えば、分割状態の第3画面に細街路を含
む地図が表示されていた場合、その表示態様を表す情報
が、RAM5に画面状態GJとして記憶されている。そ
して、この画面状態GJに基づいて、分割が解除された
画面に地図が表示される。したがって、分割時の第3画
面に細街路を含む地図が表示されていた場合、分割解除
後の第1画面には、細街路を含む地図が表示される。な
お、第1画面とは、分割状態でないディスプレイ33の
画面全体を意味する。
【0092】よって、読み出された画面状態GJによ
り、第3画面に表示されていた地図に細街路が含まれて
いるか否かが判断される(ステップSH4)。細街路が
含まれていれば、RAM5の「第3画面の縮尺WDC」
が読み出される(ステップSH6)。そして、画面状態
GJに基づいた地図であって、縮尺WDCの地図がディ
スプレイ33の画面全体に表示される(ステップSH
8)。つまり、細街路を含む地図が分割解除後の第1画
面に表示される。
【0093】他方、第3画面に、細街路を含む地図が表
示されていない場合、RAM5の「第1画面の縮尺WD
A」が読み出される(ステップSH10)。そして、画
面状態GJに基づいた地図であって、縮尺WDAの地図
がディスプレイ33の画面全体に表示される(ステップ
SH12)。なお、分割時における第3画面に簡略図が
表示されていた場合、その表示態様が画面状態GJに記
憶されている。したがって、分割解除後の第1画面に
は、この簡略図が表示される。
【0094】ステップSH8またはステップSH12に
よって、ディスプレイ33の画面分割が解除されると、
フローは図6の案内・表示処理に回帰される。
【0095】9.画面分割処理 図8は、図6のサブルーチン「画面分割処理」のフロー
チャートを示す。この画面分割処理では、ディスプレイ
33の画面全体が分割され、第2画面、第3画面が形成
される。なお、この画面分割は、次のように行われる。
ディスプレイ33に表示される画像データは、画像メモ
リ10に書き込まれる。そこで、画像メモリ10のメモ
リ領域が、分割画面に対応して分割される。その分割さ
れた画像メモリ10の各メモリ領域に、各々異なる地図
情報が画像プロセッサ9によって書き込まれる。これに
より、ディスプレイ33の表示画面は、2つに分割され
る。しかも、各画面には、異なる地図情報が表示され
る。
【0096】なお、画面の分割位置は、本発明では特に
限定されないが、本実施例では、ディスプレイ33の略
画面中央とする。
【0097】画面分割処理の初めに、第1画面、つまり
分割前の画面の表示態様が検出される(ステップSC
2)。検出された表示態様により、第1画面に細街路を
含む道路地図が表示されているか否かが判断される(ス
テップSC4)。第1画面に細街路を含む地図が表示さ
れていれば、画面分割後の第2画面(助手席側画面)に
細街路を除く道路地図が表示される(ステップSC
6)。そして、画面分割後の第3画面(運転者席側画
面)に、第1画面と同じ表示態様の道路地図が表示され
る(ステップSC8)。ここでは、細街路を含む道路地
図が第3画面に表示される。
【0098】他方、画面分割前の第1画面に細街路を含
まない道路地図が表示されていた場合、第2画面(助手
席側画面)に細街路を含む道路地図が表示される(ステ
ップSC18)。そして、第3画面に細街路を含まない
道路地図が表示される(ステップSC20)。
【0099】このように、分割された画面の第2画面に
は、分割前の画面と異なる態様の地図が表示される。そ
して、分割された画面の第3画面には、分割前の画面と
同じ態様の地図が表示される。
【0100】この後、第3画面に表示されている道路地
図の表示態様が、RAM5に画面状態GJとして記憶さ
れる(ステップSC10)。この道路地図の表示態様と
は、細街路を含む道路地図が第3画面に表示されていれ
ば、その態様を表すデータが画面状態GJにセットされ
る。なお、この画面状態GJにセットされるその他のデ
ータには、簡略図表示態様または、右左折方向のみを示
す図の表示態様等がある。
【0101】また、第3画面に簡略図以外の道路地図が
表示されると、その画面端で表示がとぎれる案内経路の
地理座標が検出される。そして、検出された地理座標値
は、RAM5にクロスポイントCSPとして記憶される
(ステップSC12)。なお、このクロスポイントCS
Pは、案内経路の自車両の現在地より先方であって、し
かも第3画面の表示地図上で途切れる案内経路中の地点
である。
【0102】そして、分割前の第1画面の縮尺度がRA
M5に「第1画面の縮尺WDA」として記憶される(ス
テップSC14)。さらに、この「第1画面の縮尺WD
A」のデータが、RAM5に「第2画面の縮尺WDB」
及び「第3画面の縮尺WDC」としてコピーされる(ス
テップSC16)。これは、ディスプレイ33の表示画
面が分割直後であって、第2画面、第3画面共に、同じ
縮尺の地図が表示されていることによる。よって、第2
画面、第3画面各々の縮尺度が変更されれば、各縮尺W
DB、WDCの値は変更される。
【0103】縮尺WDB、WDCに縮尺WDAのデータ
が複写されると、図6の案内・表示処理にフローが復帰
される。
【0104】図9は、ディスプレイ33に表示される地
図の分割前の様子を示す図である。つまり第1画面の様
子を示す。記号100は、自車両の現在位置と、走行方
向を示す。この画面104には、主要幹線道路102の
みが表示されている。記号130は、絶対方位の北を示
す。この記号130の数値132は、画面104に表示
されている地図の縮尺を表す。この図9では、縮尺が1
/400であることが数値132によって解る。
【0105】図10は、図9に示されるディスプレイ3
3の表示画面104が、左右に2分割された様子を示す
図である。図10の記号112は、自車両の現在位置
と、走行方向を示す。第2画面108には、主要幹線道
路102と、細街路116とが表示される。また、第3
画面110には、主要幹線道路102のみが表示されて
いる。このように、第3画面には、分割前の第1画面と
同じ表示態様の道路地図が表示される。
【0106】図10の記号134、138は、絶対方位
の北を示す。数値136は、第2画面の縮尺度を示す。
数値140は、第3画面の縮尺度を示す。数値136が
表す情報が、「第2画面の縮尺WDB」に記憶される。
数値140が表す情報が、「第3画面の縮尺WDC」に
記憶される。
【0107】なお、上記画面の分割処理では、第2画面
に、第3画面と異なる表示態様の地図が表示されたが、
第3画面と同じ態様の地図が第2画面に表示されてもよ
い。
【0108】10.第3画面表示処理 図11は、図6の「第3画面表示処理」のサブルーチン
を示すフローチャートである。この「第3画面表示処
理」では、第3画面に表示されている、道路地図の縮尺
変更の処理等が実行される。
【0109】初めに、自車両の現在位置と、案内経路に
おける次の右左折点との距離が所定値以内か否かが判断
される(ステップSD2)。つまり、走行される自車両
が、案内経路の次の右左折点に接近したか否かが判断さ
れる。自車両と次の右左折点との距離が所定値以内であ
れば、第3画面に、自車両の直進方向に対する右左折方
向を示す簡略図が表示される(ステップSD4)。
【0110】第3画面に右左折方向を示す簡略図が表示
されると、この第3画面の地図表示態様を示すデータ
が、RAM5に画面状態GJとして記憶される(ステッ
プSD22)。この後、処理は図6のフローチャートに
復帰される。
【0111】また、自車両と次の右左折点との距離が所
定値以内でないと、第3画面に表示されている地図の縮
尺変更要求があるか否かが判断される(ステップSD
6)。縮尺変更要求があると、変更されたその縮尺率の
地図が第3画面に表示される。さらに、その変更された
縮尺度が、RAM5に「第3画面の縮尺WDC」として
記憶される(ステップSD8)。なお、縮尺の変更は、
タッチスイッチ34に設けられた特定スイッチの操作に
よって行われる。この地図の縮尺変更前の第3画面に細
街路を含む道路地図が表示されていた場合、細街路を十
分に表示できない縮尺度に変更されると、細街路を除い
た道路地図が第3画面に表示される。
【0112】この様に縮尺変更要求に伴う処理が終了さ
れると、次に自車両の走行速度が、所定値(時速0Km
(停止)または数Km(微速))以下か否かが判断され
る(ステップSD10)。車速が所定値以下の徐行また
は停止状態であると、第3画面に細街路を含む道路地図
が表示される(ステップSD12)。また、車速が所定
値以下でないと、第3画面に、細街路を除く道路地図が
表示される(ステップSD14)。
【0113】この後、自車両が所定距離移動されたか否
かが判断される(ステップSD16)。所定距離移動さ
れていれば、サブルーチンの「画面スクロール処理」が
実行される(ステップSD18)。この画面スクロール
処理では、自車両の現在位置が第3画面の中央となるよ
うに地図がスクロール表示される。
【0114】画面のスクロール処理が実行された後(ス
テップSD18)か、または自車両が所定距離移動して
いない場合(ステップSD16)、第3画面に表示され
た案内経路の画面端における地理座標が検出される(ス
テップSD20)。つまり、第3画面に表示される案内
経路は、画面端で表示が途切れている。そこで、その画
面端において途切れる案内経路上の地点が検出される。
この検出された地点の座標値がクロスポイントCSPと
してRAM5に記憶される。
【0115】そして、第3画面の地図表示状態を表すデ
ータが、画面状態GJとしてRAM5に記憶される(ス
テップSD22)。この後、処理は、図6の案内・表示
処理に復帰される。
【0116】11.ルート前方表示処理 図12は、図6の案内・表示処理におけるサブルーチン
「ルート前方表示処理」のフローチャートを示す。この
ルート前方表示処理では、第3画面に表示された案内経
路に続く残りの案内経路が第2画面に表示される。
【0117】初めに、第2画面に表示されている地図が
ルート前方表示態様であるか否かが判断される(ステッ
プSE2)。ルート前方表示態様でなければ、前方表示
要求が命令されたか否かが判断される(ステップSE1
2)。この前方表示要求は、タッチスイッチ34に設け
られた特定のスイッチが操作されることによって入力さ
れる。
【0118】前方表示要求がなければ(ステップSE1
2)、この「ルート前方表示処理」が終了され、図6の
案内・表示処理に処理が戻される。他方、前方表示要求
があれば(ステップSE12)、サブルーチン「表示可
能範囲算出処理」が実行される(ステップSE8)。
【0119】また、ステップSE2において、第2画面
が前方表示状態でないと判断されると、縮尺変更要求が
あるか否かが判断される(ステップSE4)。縮尺変更
要求がなければ、サブルーチン「表示可能範囲算出処
理」が実行される(ステップSE8)。逆に、縮尺変更
要求があれば、RAM5の「第2画面の縮尺WDB」の
データ値が変更される(ステップSE6)。なお、この
縮尺変更の処理も、タッチスイッチ34に設けられた特
定スイッチの操作によって行われる。
【0120】サブルーチン「表示可能範囲算出処理」は
後述される。この表示可能範囲算出処理によってポイン
トノードNDPが求められる。そして、このポイントノ
ードNDP及びクロスポイントCSPを用いて案内経路
が第2画面に表示される。なお、ポイントノードNDP
は、上記縮尺WDBによって表示可能な案内経路の端点
の地理座標値である。
【0121】つまり、縮尺WDBによって表示可能な地
図上に、クロスポイントCSPからポイントノードND
Pまでの案内経路が表示される。このポイントノードN
DPがサブルーチン「表示可能範囲算出処理」によって
検出される。
【0122】クロスポイントCSP及びポイントノード
NDPの各東経座標値の中間点が第2画面の中央垂線上
に略位置するとともに、クロスポイントCSPが画面の
下端に位置するように案内経路を含む道路地図が第2画
面に表示される(ステップSE10)。この様にして第
2画面に、第3画面に表示された案内経路を除いた残り
の案内経路が表示されると、処理は図6の案内・表示処
理に戻される。
【0123】12.表示可能範囲算出処理 図13は、図12に於けるサブルーチン「表示可能範囲
算出処理」のフローチャートを示す。初めに、縮尺WD
Bによって第2画面に表示できる地図の地理的範囲が算
出される(ステップSF2)。つまり、縮尺WDBの地
図が第2画面に表示された際、画面上に表示される地図
の画面水平方向の直線距離が算出される。そして、この
表示可能な画面水平方向の直線距離が水平距離XLMと
してRAM5に記憶される。同じように、表示可能な画
面垂直方向の直線距離が垂直距離YLMとしてRAM5
に記憶される。
【0124】次に、ステップSF6〜SF10の処理が
ステップSF12の条件を満足するまで繰り返される。
これらの処理は、案内経路のクロスポイントCSPを始
点として、第2画面に案内経路を効果的に表示するため
の処理である。つまり、クロスポイントCSPを基点と
した場合、縮尺WDBによって表示可能な案内経路の遠
隔点は、上記水平距離XLM及び垂直距離YLMで構成
される長方圏内にある。
【0125】そこで、案内経路上の各ノードの座標値
が、クロスポイントCSPを一つの頂点とし、かつ水平
距離XLM及び垂直距離YLMで囲まれる四角形内にあ
るか否かが順次調査される。よって、ステップSF4の
回数値Nの値は、クロスポイントCSPを始点とする案
内経路上の第N番目のノードを示す。そして、「1」毎
にインクリメントされる回数値Nに基づいて、ステップ
SF4〜SF22の各処理が繰り返し実行される。
【0126】回数値Nが「1」に、間隔XNが「0」に
初期設定される。さらに、水平位置XPにクロスポイン
トCSPの東経座標値が記憶される(ステップSF
4)。次に、クロスポイントCSPに繋がる案内経路の
第N番目のノードの座標値が道路データファイルF4及
びノードデータファイルF3から読み出される。読み出
されたノードの座標値は、ポイントノードNDPとして
RAM5に記憶される(ステップSF6)。このポイン
トノードNDPの北緯値からクロスポイントCSPの北
緯値が減算される。この減算の結果が垂直値YMとして
RAM5に記憶される(ステップSF8)。
【0127】さらに、ポイントノードNDPの東経値か
ら上記水平位置XPの値が減算される。そして、その減
算値の絶対値が水平値XMとしてRAM5に記憶される
(ステップSF10)。次に、水平値XMが間隔XNよ
り大きいか否かが判断される(ステップSF12)。水
平値XMが間隔XNより大きければ、間隔XNに水平値
XMの値が代入される(ステップSF14)。
【0128】他方、水平値XMが間隔XN以下の場合、
水平位置XPに、案内経路の第(N−1)番目のノード
の東経値が記憶される(ステップSF20)。そして、
間隔XNが0にクリアされる(ステップSF22)。こ
れらステップSF12、SF20、SF22は、案内経
路が東経方向に湾曲していることを検出するために行わ
れる。
【0129】つまり、第2画面の下端にクロスポイント
CSPが表示されるが、案内経路が東経方向に湾曲して
いた場合、その湾曲部分を含めた案内経路が効率よく第
2画面に表示されねばならない。そこで、案内経路の湾
曲部分を新たな基点(水平位置XP)として、案内経路
の表示可能端であるポイントノードNDPが順次検索さ
れる。
【0130】次に、上記ステップSF8、SF10によ
って求められた水平値XM及び垂直値YMと、各水平距
離XLM及び垂直距離YLMとの大小比較が次のように
行われる。
【0131】XM>XLM・・・・(A) 0>YM>YLM・・・・(B) つまり、水平値XMが水平距離XLMより大きいか否か
が式(A)によって判断される。また、垂直値YMが
「0」より小さいかまたは垂直距離YLMより大きいか
否かが式(B)によって判断される。
【0132】この式(A)または(B)何れかが正なら
ば、ステップSF6〜SF22の一連の処理が終了され
る。そして、図12のルート前方表示処理に処理が回帰
される。しかし、式(A)、(B)何れもが誤ならば、
回数値Nが「1」加算されて、案内経路の次のノードに
ついての処理が実行される(ステップSF18)。
【0133】以上のステップSF6〜SF22の処理に
より、ポイントノードNDPには、クロスポイントCS
Pを始点とした案内経路であって、第2画面に効率よく
表示される案内経路の端点の座標値が記憶される。
【0134】なお、第2画面に表示される案内経路は、
クロスポイントCSP部分の案内経路が画面の垂直方向
を向くように設定される。
【0135】図14は、図12のルート前方表示処理に
よって第2画面に案内経路の前方部分が表示された様子
を示す図である。第3画面110に表示される案内経路
146のクロスポイントCSPに、第2画面の案内経路
144が接続される。そして、第2画面に縮尺WDBに
よって案内経路144を含む道路地図が表示された際、
案内経路上の地点であって、有効表示可能な地点がポイ
ントノードNDPである。また、案内経路の東経方向の
湾曲部148が図13のステップSF12〜SF22に
よって検出される。つまり、ステップSF22で水平位
置XPに新たに記憶される東経値は、この湾曲部148
の座標である。
【0136】13.全ルート(前方)表示処理 図15は、図6に於ける全ルート(前方)表示処理のサ
ブルーチンを示す。この全ルート(前方)表示処理で
は、第3画面に表示される案内経路の表示途絶ポイント
であるクロスポイントCSPに続く残りの案内経路であ
って、しかも目的地までの案内経路全体が第2画面に表
示される。しかも、この全ルート(前方)表示処理で
は、表示縮尺の変更が可能である。つまり、残存案内経
路を含み、より広い範囲の道路地図が表示可能とされ
る。
【0137】初めに、第2画面に全ルートが表示されて
いるか否かが判断される(ステップSG2)。第2画面
に全ルートが表示されていれば、縮尺変更要求がなされ
たか否かが判断される(ステップSG4)。この縮尺変
更の処理は、タッチスイッチ34に設けられた特定スイ
ッチが使用者によって操作されることにより実行され
る。
【0138】縮尺変更が要求されると、縮尺WDBの値
が変更される(ステップSG6)。そして、その変更さ
れた縮尺WDBにより地図が第2画面に表示される(ス
テップSG8)。なお、この縮尺が小さくされて、クロ
スポイントCSPから目的地までの案内経路が第2画面
全体に表示できない場合、図12のルート前方表示処理
と同じ処理が実行される。つまり、第2画面に最も効率
よく案内経路が表示されるように、案内経路の表示位置
の調整が実行される。
【0139】また、縮尺変更要求がないと判断された場
合(ステップSG4)、図15の処理が終了され、図6
の案内・表示処理に処理が回帰される。さらにまた、第
2画面の表示態様が全ルート表示状態でないと(ステッ
プSG2)、全ルート表示要求が入力されたか否かが判
断される(ステップSG10)。この全ルート表示要求
は、タッチスイッチ34に設定された特定スイッチを操
作することによって入力される。
【0140】全ルート表示要求がないと、図15の処理
が終了され、図6の案内・表示処理に処理が回帰され
る。他方、全ルート表示要求が入力されると、次の処理
が実行される。クロスポイントCSPから最終案内地点
データEDまでの案内経路における各ノードの座標値に
おいて、緯度、経度それぞれの最大値、最小値が検出さ
れる(ステップSG12)。この緯度、経度それぞれの
最大値及び最小値間の地理的な間隔を第2画面に表示で
きる、縮尺が求められる(ステップSG14)。この縮
尺算出には、予め求められた数値変換テーブルが用いら
れても良い。
【0141】求められた縮尺により第2画面に案内経路
を含む道路地図が表示される(ステップSG16)。さ
らに、ステップSG14で求められた縮尺が「第2画面
の縮尺WDB」としてRAM5に記憶される(ステップ
SG18)。この後、ステップSG4以降の縮尺変更処
理が実行される。
【0142】図16は、この全ルート(前方)表示処理
によって、クロスポイントCSPから目的地152まで
の案内経路が第2画面108に表示された様子を示す図
である。この様に、全ルート(前方)表示処理では、第
3画面の案内経路の端であるクロスポイントCSPより
先の案内経路全体が第2画面に表示される。
【0143】上記実施例では、画面分割が指示される
と、走行中においてより重要な地図情報が第3画面に表
示される。しかも、比較的重要性の低い地図情報が第2
画面に表示される。重要な地図情報とは、案内経路走行
中において、運転者にとってより必要性が高い情報を意
味する。つまり、案内経路を走行中において、自車両が
右左折する交差点に接近したとき、その右左折する方向
を示す情報が、案内経路全体に関する情報より重要であ
る。そこで、右左折する方向を示す情報が、第3画面に
表示される。
【0144】そして、重要性の比較的小さい道路情報が
第2画面に表示される。ここでは、案内経路を含む一般
的な道路地図が第2画面に表示される。また、自車両が
右左折点に接近していない場合は、細街路を含む地図
と、細街路を含まない地図とが何れの画面に表示させる
かを自動的に処理している。つまり、車速が一定値以上
なら、細街路を含む道路地図は、運転者にとってあまり
重要ではない。そこで、主要幹線道路のみの道路地図が
第3画面に表示されるとともに、細街路を含む道路地図
が第2画面に表示される。
【0145】なお、上記実施例における第3画面は、デ
ィスプレイ33の表示面の右側とした。右ハンドル仕様
の車では、運転者側に近い分割画面が第3画面である。
つまり、第3画面とは、運転者により近い分割画面のこ
とである。したがって、左ハンドルの車では、ディスプ
レイ33の左側の分割画面が、第3画面になる。
【0146】つまり、分割画面表示が選択されたとき、
運転者により近い画面に、より重要性の高い案内情報が
優先して表示される。そして、助手席側の画面に、補助
的な案内経路情報が表示される。なお、上記実施例で
は、第1〜第3画面にヘディングアップの地図が表示さ
れたが、これをノースアップの地図が表示されるように
しても良い。ヘディングアップとは、自車両の走行方向
が常に画面の上方となるように地図が表示される状態で
ある。ノースアップとは、絶対方向の北が常に画面の上
方となるように地図が表示された状態である。
【0147】図17は、ディスプレイ33の画面に表示
される簡略図を示す。画面104には、絶対方位(地磁
気の北)を表す記号120と、自車両の現在位置を示す
記号126と、目的地の方向を示す矢印122と、目的
地までの距離を示す文字情報列124とが表示される。
この様な簡略図が第1〜第3画面の何れかに表示されて
もよい。
【0148】なお、この簡略図は、図17のものに本発
明は限定されない。例えば、自車両の走行方向が、常に
画面104の上方となるように表示されてもよい。この
場合、絶対方位を表す記号120は、相対方位角データ
Dθにしたがって画面104上で回転される。
【0149】図18は、画像メモリ10とディスプレイ
33との間に挿入される上記画像プロセッサ9の回路構
成の一部を示す図である。この図18の回路は、ディス
プレイ33の画面が図10のように分割された場合にも
用いられる。画像メモリ10の出力は、パレットRAM
204とパレットRAM208とに並列接続されてい
る。つまり、同じ画像データがパレットRAM204と
パレットRAM208とに入力される。パレットRAM
204の出力は、ディジタルスイッチ214の端子22
2に接続される。パレットRAM208の出力は、スイ
ッチ214の端子224に接続される。スイッチ214
の出力は、デジタル/アナログ変換器(DAC)218
に接続されている。
【0150】DAC218から出力されたアナログ信号
のビデオ信号は、ディスプレイ33の表示制御回路に入
力される。なお、ディスプレイ33の表示制御回路で
は、液晶ディスプレイを駆動するための各種制御信号が
生成される。画像メモリ10には、画像プロセッサ9の
制御信号202が入力される。ディジタルスイッチ21
4の切り換え制御信号216は、画像プロセッサ9によ
って生成される。
【0151】なお、図示しないが、パレットRAM20
4、208には、画像プロセッサ9の他の回路が接続さ
れており、変換テーブルデータが書き込まれる。つま
り、パレットRAM204に書き込まれる変換テーブル
データと、パレットRAM208に書き込まれる変換テ
ーブルデータとは異なる。なお、この変換テーブルデー
タの相違部分は、細街路の表示色に関するデータであ
る。例えば、パレットRAM204の変換テーブルに
は、細街路が画面の背景色と異なる色で表示されるデー
タが記憶される。他方、パレットRAM208の変換テ
ーブルには、細街路が画面と同一色または近似色となる
データが記憶される。
【0152】その他の地図表示物の色は、各パレットR
AM204の変換テーブルにおいて略同一とされる。こ
のような回路において、画像メモリ10から読み出され
たデジタルの画像データは、シリアル/パラレル変換さ
れた後、各パレットRAM204、208のアドレス端
子に入力される。パレットRAM204、208から出
力されるディジタルの色信号は、スイッチ214に入力
される。スイッチ214の切り換え制御は、画像プロセ
ッサ9によって行われる。この切り換えは、第2画面1
08と第3画面110の分割部分で行われる。つまり、
第2画面108の画像データが画像メモリ10から読み
出されているときは、スイッチ214がパレットRAM
204側に切り換えられる。これにより、パレットRA
M204から出力された色信号がDAC218に入力さ
れる。
【0153】また、第3画面110の画像データが画像
メモリ10から読み出されているときは、スイッチ21
4がパレットRAM208側に切り換えられる。上述し
たように、パレットRAM204の変換テーブルには、
細街路を表示するデータが書き込まれている。パレット
RAM208の変換テーブルには、細街路が表示されな
いデータが書き込まれている。これにより、図10に示
されるように、第2画面108では、細街路が画面上に
表示され、第3画面110では、細街路が表示されな
い。
【0154】なお、図18では、パレットRAM20
4、208が各々1つしか示されていないが、これらの
パレットRAMは、レッド、グリーン、ブルーの3つの
パレットRAMから構成されている。
【0155】14.第2実施例の案内・表示処理 図19は、本発明における案内・表示処理の第2実施例
のフローチャートである。本第2実施例では、第1実施
例と同じように、ディスプレイ33の表示画面が分割さ
れる。そして、分割された一方の画面にノースアップ画
面が、他方の画面にヘディングアップ画面が表示され
る。ノースアップ画面では、地磁気の北が常に画面の上
方となるように地図が表示される。ヘディングアップ画
面では、自車両の走行方向が常に画面の上方を向くよう
に地図が表示される。
【0156】図19の処理を詳細に説明する。初めに、
略図表示選択が、使用者によって命令されたか否か判断
される(ステップSK2)。この略図表示の命令は、タ
ッチスイッチ34の特定スイッチが押されることで入力
される。
【0157】略図表示が選択されると、ディスプレイ3
3の画面全体に略図が表示される(ステップSK1
6)。この略図は、上記第1実施例と同じであり、図1
7に示されている。略図表示の選択がない場合(ステッ
プSK2)、分割画面表示が命令されたか否かが判断さ
れる(ステップSK4)。この分割画面表示の命令も、
タッチスイッチ34の所定スイッチがオンされることに
よって入力される。分割画面表示が選択されないと、ス
テップSK18のその他の案内・表示処理が実行され
る。このステップSK18では、自車両が走行する案内
経路に関する各情報が、随時、表示または報知される。
この後、図19の案内・表示処理のサブルーチンが終了
される。
【0158】他方、分割画面表示が選択されると(ステ
ップSK4)、第1画面の表示状態が検出される(ステ
ップSK6)。この第1画面とは、ディスプレイ33の
分割前の画面を意味する。つまり、ディスプレイ33全
体に表示されている地図の様子が検出される。表示され
ている地図の様子とは、ディスプレイ33に表示されて
いる地図の表示態様を意味する。つまり、ノースアップ
画面か、ヘディングアップ画面何れによって、ディスプ
レイ33に地図が表示されているかが判断される。
【0159】第1画面、すなわちディスプレイ33の分
割前の画面に、ヘディングアップの地図が表示されてい
た場合(ステップSK7)、第2画面にノースアップの
地図が表示される(ステップSK8)。さらに、第3画
面に、ヘディングアップの地図が表示される(ステップ
SK10)。この後、その他の案内・表示処理が実行さ
れる(ステップSK18)。そして、図19のサブルー
チンが終了される。図19のサブルーチンが終了される
と、処理は図5のメイン処理に戻される。
【0160】また、ディスプレイ33の分割前の画面
に、ヘディングアップの地図が表示されていないときは
(ステップSK7)、第2画面にヘディングアップの地
図が表示される(ステップSK12)。さらに、第3画
面にノースアップの地図が表示される(ステップSK1
4)。つまり、画面の分割前に表示されていた地図が、
常に第3画面に表示される。そして、第2画面には、第
3画面と対となる表示状態の地図が表示される。この
後、その他の案内・表示処理が実行される(ステップS
K18)。そして、図19のサブルーチンが終了され
る。図19のサブルーチンが終了されると、処理は図5
のメイン処理に戻される。
【0161】なお、第2画面及び第3画面は、上記第1
実施例と同じように、ディスプレイ33の画面が分割さ
れて設けられる。つまり、運転者側により近い分割画面
が第3画面であり、助手席側に近い分割画面が第2画面
である。
【0162】図20は、本第2実施例による分割画面の
様子を示す。なお、第1画面、つまり、ディスプレイ3
3の分割前の画面は、図9に示されている。つまり、分
割前では、ヘディングアップの地図が表示されているも
のとする。この状態で、画面の分割が指示されると、第
2画面108には、ノースアップの地図が表示される。
つまり、第2画面108の絶対方位を示す記号120が
画面の上方を向く。しかも、自車両の走行方向を示す記
号100が横向きにされる。
【0163】また、第3画面110には、ヘディングア
ップの地図が表示される。つまり、自車両の走行を示す
記号100が画面の上方を向かされる。この第3画面1
10における北方位は、記号122が示すように、画面
の右手方向となる。
【0164】15.第3実施例の案内・表示処理 図21は、本発明における案内・表示処理の第3実施例
のフローチャートである。本第3実施例では、第2実施
例と同じ処理には、同一符号が付されている。本第3実
施例では、ディスプレイ33の表示画面が分割される。
そして、分割された一方の画面に分割前に表示されてい
た地図がそのまま表示される。他方の画面には、略図が
表示される。
【0165】図21の処理を詳細に説明する。初めに、
略図表示選択が、使用者によって命令されたか否か判断
される(ステップSK2)。この略図表示の命令は、タ
ッチスイッチ34の特定スイッチが押されることで入力
される。
【0166】略図表示が選択されると、ディスプレイ3
3の画面全体に略図が表示される(ステップSK1
6)。この略図は、上記第1実施例と同じであり、図1
7に示されている。略図表示の選択がない場合(ステッ
プSK2)、分割画面表示が命令されたか否かが判断さ
れる(ステップSK4)。この分割画面表示の命令も、
タッチスイッチ34の所定スイッチがオンされることに
よって入力される。分割画面表示が選択されないと、ス
テップSK18のその他の案内・表示処理が実行され
る。このステップSK18では、自車両が走行する案内
経路に関する各情報が、随時、表示または報知される。
この後、図21の案内・表示処理のサブルーチンが終了
される。
【0167】他方、分割画面表示が選択されると(ステ
ップSK4)、第1画面の表示状態が検出される(ステ
ップSK6)。この第1画面とは、第2実施例と同じよ
うに、ディスプレイ33の分割前の画面を意味する。第
1画面、すなわちディスプレイ33の分割前の画面に、
ヘディングアップの地図が表示されていた場合(ステッ
プSK7)、第2画面にヘディングアップの地図が表示
される(ステップSK20)。さらに、第3画面に、図
17の簡略図が表示される(ステップSK24)。この
後、その他の案内・表示処理が実行される(ステップS
K18)。そして、図21のサブルーチンが終了され
る。図21のサブルーチンが終了されると、処理は図5
のメイン処理に戻される。
【0168】また、ディスプレイ33の分割前の画面
に、ヘディングアップの地図が表示されていないときは
(ステップSK7)、第2画面にノースアップの地図が
表示される(ステップSK22)。さらに、第3画面に
は、図17のような簡略図が表示される(ステップSK
24)。つまり、画面の分割前に表示されていた地図
が、常に第2画面に表示される。そして、第3画面に
は、目的地の方向等必要最小限の案内情報が表示され
る。この後、その他の案内・表示処理が実行される(ス
テップSK18)。そして、図21のサブルーチンが終
了される。図21のサブルーチンが終了されると、処理
は図5のメイン処理に戻される。
【0169】なお、第2画面及び第3画面は、上記第
1、2実施例と同じように、ディスプレイ33の画面が
分割されて設けられる。つまり、運転者側により近い分
割画面が第3画面であり、助手席側に近い分割画面が第
2画面である。
【0170】16.第4実施例の案内・表示処理 図22は、本発明の第4実施例の案内・表示処理のフロ
ーチャートを示す。当該実施例においては、最初に求め
られた案内経路の他に、操作者(使用者)の求めに応じ
て別の案内経路が新たに探索される。そして、その求め
られた新しい案内経路と、先に求められた案内経路と
が、2つの分割画面上でそれぞれ表示される。また、更
なる探索が指示されると、再び別の案内経路が探索され
る。そして、新たに探索された案内経路が一方の画面に
表示されると、他の案内経路が他方の画面に表示され
る。これにより、分割画面において、元の経路と新たな
経路、或いは複数の別の経路とをそれぞれ比較すること
ができる。この経路の比較により、操作者の希望に合致
した案内経路の選択が容易になる。
【0171】図22のフローチャートを説明する。初め
に、ディスプレイ33の画面が分割状態か否かが判断さ
れる(ステップSL2)。分割状態なら、各画面に独自
に探索された別々の案内経路が表示されている。つま
り、本実施例では、後述する再探索操作が命令された
後、操作者による案内経路の決定が行われないと、1
度、図22の処理が終了され、図5のメイン処理にフロ
ーが戻される。そして、再び、図22のサブルーチンが
コールされると、直前で実行されていた処理が再度繰り
返される。つまり、再探索操作が操作者から命令されて
も、案内経路の決定が入力されないと、図22のサブル
ーチン全体が繰り返して実行される。しかも、操作者に
よる案内経路の決定操作が行われるまで、ディスプレイ
33の分割画面状態が維持される。
【0172】画面分割状態でないなら(ステップSL
2)、別ルートの探索開始命令が入力されたか否かが判
断される(ステップSL4)。この別ルートの探索開始
命令は、ディスプレイ33に表示された「再探索」、
「別ルート」等のアイコンが操作者によってタッチされ
たか否かによって判断される。つまり、ディスプレイ3
3の画面に「再探索」等のアイコンが表示される。この
アイコン表示部分を操作者がタッチしたか否かが、ディ
スプレイ33の表示面に取り付けられたタッチスイッチ
34によって検知される。
【0173】「再探索」等のアイコンがタッチされな
い、つまり、別ルート探索が指示されない場合は、「そ
の他の案内・表示処理」が実行される(ステップSL3
8)。この「その他の案内・表示処理」では、最初に求
められた案内経路又は、選択された再探索案内経路を、
自車両が良好に運行できるように、各種の音声情報及び
画像情報が報知される。その後、図22の案内・表示処
理が終了され、図5の全体処理にフローが戻される。
【0174】他方、別ルート探索操作があると(ステッ
プSL4)、ルート数Nが1に初期設定される(ステッ
プSL6)。このルート数Nは、探索された案内経路の
数を意味する。なお、別ルート探索操作は、例えば、デ
ィスプレイ33の画面に表示された、「別ルート」(図
23)の文字部分を操作者がタッチすることを意味す
る。そして、別ルート探索操作があると、自車両の現在
位置から登録目的地までの案内経路が、新たに探索され
る(ステップSL8)。このステップSL8で探索され
る案内経路は、再探索直前の案内処理中の案内経路とは
異なる。
【0175】このステップSL8の別ルート探索では、
図5の経路探索処理と同じ様な処理が行われる。つま
り、情報記憶部37に記録されている各道路データ及び
交差点データを用いて、自車両の現在位置から最終案内
地点まで繋がる経路が探索される。例えば、自車両が案
内対象道路上に存在した場合、その案内対象道路の終点
の交差点が道路データ及び交差点データから検索され
る。そして、その交差点が始点となる各道路から、目的
地方向により近い次の交差点へ、最短距離で進める道路
が探索される。このように、目的地方向に存在する交差
点へ進め、しかも距離のより短い道路が順次選択され
て、案内経路が探索される。
【0176】ここで、案内経路の探索処理について簡単
に説明する。道路に関する情報は、例えば、二つの分岐
点間(交差点等)を結ぶ接続道を1単位として、情報記
憶部37に記憶されている(図4)。各道路の情報に
は、その道路の長さデータと、その道路の方向等を表す
形状データと、その道路の種別等を表す道路属性データ
等が含まれる。そこで、これらのデータ値に対して、道
路の長さに換算する探索コストが定義される。例えば、
道路の道幅が広いほど、探索コストの値が小さくなるよ
うに設定される。つまり、道路の車線数が3車線なら、
「10」の探索コストが付与される。逆に、車線数が1
なら「30」の探索コストが与えられる。従って、道路
の幅が大きいと探索コストが小さく、狭いと探索コスト
が大きくされる。
【0177】同じように、道路属性データ、形状データ
等に対しても探索コストが定義される。この道路の行き
先方向(地理的な向き)は、この道路に繋がっていた、
もとの道路データに含まれる行き先方向データで判別さ
れる。そこで、この行き先方向データによる道路の方向
が、目的地方向に向いているほど、探索コストが小さく
なるように設定される。また、県道、市道、国道等によ
っても探索コストが定義されても良い。つまり、より一
般的な道路が優先選択されるように探索コストが定義さ
れてもよい。
【0178】なお、この探索コストの計算は、予め定め
られた数値算出用テーブルが利用される。上記の車線数
の場合、3車線で、探索コスト「10」、1車線で探索
コスト「30」というような数値対応表(以下テーブル
と呼称する)が、予め情報記憶部37またはROM4に
記録されている。
【0179】そして、道路の属性、行き先方向等、それ
ぞれの値に対する探索コストが、それぞれのテーブルに
よって求められる。この求められた探索コストの総和
が、当該道路の総合的な探索コスト(以下総合探索コス
ト)とされる。なお、道路の長さについては、直接、探
索コストとして、用いても良いし、長さに係数を乗算し
ても良い。つまり、道路の長さによって一義的に定めら
れる係数値が、その長さの値に乗算されて、長さの探索
コストとされる。なお、この係数も、数値対応表(テー
ブル)によって算出されるようにしても良い。つまり、
道路の長さに応じて一義的に定められる係数の対応表が
情報記憶部37またはROM4に記録されている。
【0180】例えば、道路の長さが、10km以下な
ら、係数「1.0」が与えられる。そして、長さの探索
コストが10*1.0=10とされる。同じように、1
0kmより長く、20km以下の道路なら、係数「3.
0」が与えられるようにする。この道路の長さの探索コ
ストは、20*3.0=60とされる。このように、道
路の長さに応じた係数が順次与えられる。これにより、
距離の長短による探索コストの大小比較が容易になる。
なお、これらの値は、1例であって、本願発明はこの数
値に限定されるものではないし、これらの探索コスト算
出を計算式を用いて行われるようにしてもよい。
【0181】このようにして、各道路の総合探索コスト
が算出される。そして、一つの探索開始点(ノードまた
は交差点)に繋がる道路が複数ある場合は、各道路の総
合探索コストが求められる。そして、それまでに探索さ
れた経路の各道路の総合探索コストの累算値に、この求
められた各道路の総合探索コスト値が、それぞれ別々に
加算される。そして、より小さな総合探索コストの累算
値となる道路が最適経路として選択される。
【0182】この選ばれた道路に繋がる道路も、同じよ
うに総合探索コストの累算値が最も小さくなる道路が選
ばれる。つまり、総合探索コストの累算値がより小さく
なるように、道路が順次選択される。このようにして探
索された、出発地(案内開始点)から目的地(案内終了
点)まで連続する道路が、案内経路データMWとしてR
AM4に記憶される。なお、上記の場合、目的地方向に
向いた道路で、しかも、より道幅の広い道路が優先して
選ばれることになる。
【0183】また、探索コストには、各道路同士が、交
差点を右左折して接続される場合に、より大きくなるよ
うにされてもよい。つまり、案内経路には、交差点にお
ける右左折を極力排除するような道路が選択されてもよ
い。同じように、交差点において、信号機の存在有無ま
たは交差点の呼称有無等によって探索コストが増減する
ように定められてもよい。例えば、信号機のない交差点
には、信号機のある交差点より探索コスト値が大きくな
るように設定される。これにより、より条件の良い交差
点が案内経路の交差点として優先的に選択される。
【0184】なお、上記の探索コストの説明では、条件
のより良い道路の総合探索コストが小さくなるように設
定されたが、逆に、条件のよい道路の総合探索コストが
大きくなるように設定されても良い。つまり、より短い
道路の探索コスト値が大きくなるように、長さの値に乗
算される係数値が逆比例に設定されてもよい。同じよう
に、道幅のより広い道路の探索コストが大きくなるよう
に設定される。
【0185】例えば、道路の長さが、10km以下な
ら、係数「3.0」が与えられる。そして、長さの探索
コストが10*3.0=30とされる。同じように、1
0kmより長く、20km以下の道路なら、係数「0.
1」が与えられるようにする。この道路の長さの探索コ
ストは、20*0.1=2とされる。この場合、長さの
短い道路の探索コストが大きくなる。
【0186】なお、経路探索において、自車両が案内対
象道路上に存在しない場合は、自車両により近い案内対
象道路上のノードが選択される。つまり、自車両の現在
位置から所定距離圏内にある、案内対象道路のノードが
選択される。しかも、この自車両に近い案内対象道路の
ノードが複数あった場合は、その複数のノードに於い
て、より目的地に近いノードが案内開始地点とされる。
ステップSL8(図22)の別ルート探索においても、
自車両の現在位置が、案内対象道路上にない場合は、近
隣の案内対象道路上のノードが探索開始点とされる。こ
れは、図5の経路探索処理(ステップSA4)と同じ処
理である。
【0187】また、上記ステップSL8においては、図
5の経路探索処理において探索された案内経路又は、現
在案内中の案内経路の道路が、新しい案内経路に極力選
択されない処理が施される。例えば、以前の探索処理で
求められた案内経路に既に使用されている道路の探索条
件に新たな探索コストが付加される。すなわち、図5の
経路探索処理で探索された案内経路を構成する各道路
に、例えば、探索コスト「50」の数値を余分に加算す
る。これにより、案内経路として既に使用されている道
路の選択条件が悪くなる。結果、新たな案内経路の探索
において、この道路の選択が困難とされる。
【0188】このようにステップSL8で探索された新
たな案内経路が、第N番目の案内経路としてRAM5に
記憶される。この新たな案内経路が探索されると、ディ
スプレイ33の表示画面が左右に分割される(ステップ
SL10)。この画面分割処理では、ディスプレイ33
の画面が、略中央を境として左右に、2分割される。そ
して、表示画面に向かって、左側の画面が第2画面とさ
れる。右側の画面は、第3画面とされる。
【0189】そして、第2画面に、上記ステップSL8
で探索された第N番目の案内経路が表示される(ステッ
プSL12)。第3画面には、第(N−1)番目の案内
経路が表示される(ステップSL12)。ここでの第
(N−1)番目の案内経路とは、図5の経路探索処理で
探索された最初の案内経路または、現在案内中の経路で
ある。つまり、N−1=0である。このN=0の経路と
は、最初に探索された経路又は、走行途中で再探索さ
れ、現在案内中の経路である。例えば、N=0の経路に
は、ナビゲーションシステムによる案内開始前の目的地
等が設定された時点で探索される経路がある。又は、図
22の案内・表示処理によって再探索され、選択された
新たな案内経路である。つまり、ルート数N=0の経路
とは、現在案内中の経路が該当する。
【0190】ただし、案内経路の再探索が繰り返し操作
者によって命令された場合は、最新の案内経路が、第2
画面に表示され、直前に探索された、一つ古い案内経路
が第3画面に表示される。
【0191】第2画面、第3画面に各々の案内経路が表
示されると、ディスプレイ33の画面に表示されたアイ
コンの「RETURN」が押されたか否かが判断される
(ステップSL16)。このアイコンの「RETUR
N」が押されたか否かは、タッチスイッチ34のオン・
オフによって判断される。
【0192】「RETURN」、すなわち復帰キーがオ
ンされると、第2画面及び第3画面に表示される案内経
路が、各々1つ前の案内経路とされる。ところで、図2
2の案内・表示処理の別ルート探索命令が繰り返される
と、N個の案内経路が探索される。そして、上記復帰キ
ーが押される直前では、第2画面に最新の第N番目の案
内経路が表示されており、第3画面には、第(N−1)
番目の案内経路が表示されている。
【0193】この状態で、復帰キーが押されると、第2
画面には第(N−1)番目の案内経路が、第3画面に
は、第(N−2)番目の案内経路がそれぞれ表示され
る。つまり、復帰キーが押されると、ディスプレイ33
の表示状態が、1つ前の状態に戻される。これらの一連
の処理が、ステップSL12〜SL20によって行われ
る。
【0194】つまり、ルート数Nの値が1減算される
(ステップSL18)。そして、ステップSL18の処
理によって、ルート数Nの値が1より小さくなったか否
かが判断される(ステップSL20)。ルート数Nの値
が「1」より小さくない場合、再びステップSL12に
戻って、処理が実行される。つまり、第2画面に、1つ
前に探索された案内経路が表示される。同じように、第
3画面には、2つ前に探索された案内経路が表示され
る。
【0195】逆に、ルート数Nの値が「1」より小さい
と、N=0の案内経路より古い探索経路はない。そこ
で、図5の経路探索処理で探索された最初の経路、また
は案内処理が実行されていた現在の経路が選択される
(ステップSL22)。この場合、画面の表示も、分割
状態が解除される。そして、分割前に表示されていた地
図が、縮尺を変更することなく表示される(ステップS
L23)。この後、その他の案内・表示処理が行われ
(ステップSL38)、図22の案内・表示処理が一度
終了される。
【0196】または、ルート数Nが「1」より小さくな
った場合(ステップSL22、23)、最初に再探索さ
れた別ルートが第2画面に、もとの経路が第3画面に表
示された状態が保持されても良い。この場合、第2、第
3画面のいずれかの経路が選択された時点で、画面分割
が解除されればよい。
【0197】なお、画面分割状態で、図22の案内・表
示処理のサブルーチンがコールされたときにも、ステッ
プSL16の処理が行われる。つまり、画面の分割表示
状態で、復帰キーが押されたか、または後述されるルー
ト決定キーが押されたか否かが判断される。別ルート探
索が1度命令されると、ディスプレイ33の画面は、分
割状態にされる。その分割状態で、第2画面または第3
画面の案内経路が操作者によって選択されないか、また
はルート数N=0となるまで、「RETURN」キーが
繰り返して押されないと、その分割状態が継続される。
【0198】しかし、案内経路が選択されるか、または
ルート数N=0となるまで、「RETURN」が繰り返
して押されると、その分割状態が解除される。そして、
決定された案内経路による案内処理が実行される。な
お、図22の案内・表示処理は、自車両が最終案内地点
に到達するまで繰り返し実行される。ただし、別ルート
の探索命令は、車両が停止または徐行状態でないと許可
されない。
【0199】ステップSL16において、復帰キー、つ
まり「RETURN」キーのオンが検出されないと、別
ルートキーが押されたか否かが判断される(ステップS
L28)。つまり、ディスプレイ33に表示されたアイ
コンの「別ルート」が操作者によってタッチされたか否
かが、タッチスイッチ34のオン・オフによって判断さ
れる。
【0200】別ルートキーがオンされると、ルート数N
が「1」加算される(ステップSL24)。そして、再
度新たな案内経路が探索される。探索された新たな案内
経路は、第N番目の案内経路としてRAM5に記憶され
る(ステップSL26)。なお、このステップSL26
の案内経路の探索においても、過去に探索された案内経
路に使用されている道路は、選択されにくくされる。つ
まり、より小さな総合探索コストの道路が選択される場
合、案内経路を構成する道路として選択されたものに、
新たな探索コストが加算される。これにより、異なる道
路によって構成された案内経路が複数探索される。
【0201】また、このステップSL8、26によって
探索される案内経路の探索条件は、第1番目に探索され
た案内経路と異なる探索条件にされてもよい。例えば、
第1番目の探索経路が有料道路(高速道路)を優先使用
する経路であれば、第2番目に探索される案内経路は、
有料道路を使用しない経路となるように探索される。ま
た、第1番目の案内経路が、最短距離で目的地まで到達
する案内経路であれば、第2番目は、より広い道路を優
先使用した案内経路となるように探索される。このよう
に、繰り返される案内経路探索において、各々の経路探
索条件が変更されてもよい。
【0202】ステップSL26によって探索された案内
経路は、第2画面に表示される。しかもそれまで第2画
面に表示されていた案内経路が第3画面に表示される
(ステップSL12)。なお、第3画面には、常時、図
5の経路探索処理によって最初に探索された案内経路又
は、現在案内中の案内経路が表示されてもよい。つま
り、第2画面には、「別ルート」キーが押された毎に探
索された、最新の案内経路が表示される。他方、第3画
面には、現在案内中の経路が、常時表示される。これに
より、元の案内経路と、再探索処理が行われた新しい案
内経路とを直接的に比較できる。
【0203】なお、本発明では、ルート数N=1の状態
で、第3画面に表示される案内経路は、図5の経路探索
処理で探索された案内経路に限定されない。つまり、図
22の案内・表示処理において、新たに探索された案内
経路が、案内対象経路として選択された場合、この新し
い案内対象道路が基本の案内経路とされる。よって、1
度、別ルート探索による新しい案内経路によって案内処
理が行われている際に、再度別ルート探索が指示される
と、その新しい案内経路が、分割画面の第3画面に表示
される。
【0204】図22のステップSL28において、別ル
ートキーのオンが検出されないと、ルート決定キーがオ
ンされたか否かが判断される(ステップSL30)。こ
のルート決定キーも、ディスプレイ33の画面に、アイ
コン「ルート決定」として表示される。そして、このア
イコン表示部分が操作者によってタッチされたか否か
が、タッチスイッチ34によって判断される。
【0205】ルート決定キーが押されなければ、ステッ
プSL38の「その他案内・表示処理」が実行される。
そして、図22の処理が一度終了される。逆に、ルート
決定キーが押された場合、第2画面、第3画面何れの案
内経路が選択されたかが判断される(ステップSL3
2)。この案内経路の選択も、タッチスイッチ34のオ
ン・オフによって判断される。第2画面の案内経路が選
択されれば、ディスプレイ33の画面分割状態が解除さ
れる。そして、第2画面に表示されている案内経路が、
解除された単一画面(第1画面)に表示される(ステッ
プSL34)。そして、選択された案内経路に沿った車
両の運行を助ける為の情報表示及び報知等の「その他の
案内・表示処理」が実行される(ステップSL38)。
【0206】また、第3画面の案内経路が選択されたと
きにも、ディスプレイ33の分割状態が解除される。そ
して、単一画面となったディスプレイ33の画面に選択
された案内経路が表示される(ステップSL36)。さ
らに、選択された案内経路に沿った車両の運行を助ける
為の情報表示及び報知等の「その他の案内・表示処理」
が実行される(ステップSL38)。この後、図22の
処理が終了され、図5のフローチャートに処理が戻され
る。
【0207】図23は、画面分割前のディスプレイ33
の表示画面の様子を示す。画面104には、図5の経路
探索処理によって探索された最初の案内経路162が表
示されている。さらに、この案内経路162上を走行し
ている自車両の現在位置と走行方向とを示す記号100
が表示されている。また、画面104に、ステップSL
4の判断対象である「別ルート」のアイコン160が表
示されている。
【0208】図24は、ディスプレイ33の画面分割状
態を示す。この画面分割状態は、図22のステップSL
8が初めて実行された直後のディスプレイ33の画面の
様子を示す。第2画面108には、ステップSL8の経
路探索処理によって探索された新たな案内経路170が
表示される。第3画面110には、図23で表示されて
いた案内経路162が表示されている。また、第2画面
108、第3画面110には、アイコン164、16
6、168が表示されている。アイコン164は、「別
ルート」を表す。アイコン166は、ステップSL30
の判断対象である「ルート決定」キーを表す。アイコン
168は、ステップSL16の判断対象である「RET
URN」キー、つまり復帰キーを表す。
【0209】図25は、図22のステップSL26実行
直後のディスプレイ33の表示画面の様子を示す。第2
画面108には、ステップSL26によって新たに探索
された案内経路172が表示されている。第3画面に
は、図24の第2画面に表示されていた案内経路170
が表示される。なお、アイコン164、166、168
は、図24のアイコンと同じ機能が与えられている。
【0210】図26は、図22のステップSL36によ
ってディスプレイ33の画面が単一画面に戻された状態
を示す。例えば、図25において、アイコン166が押
され、第3画面110の案内経路170が選択される。
案内経路170が選択されると、分割画面が解除され
る。そして、単一画面の第1画面104全体に案内経路
170が表示される。なお、この画面分割解除後の画面
104にアイコン160も表示されている。
【0211】また、上記第4実施例に於いて、第2、第
3画面それぞれに表示される経路を自由に選択できるよ
うにしても良い。つまり、N回、別ルートが探索された
場合、そのN個の別ルートの任意の1つが、第2画面に
表示される。同じく、N個の別ルートの任意の1つが、
第3画面に表示されてもよい。さらに、第2画面または
第3画面に、表示される経路が固定されても良い。例え
ば、第3画面に、別ルートの再探索が指示される直前の
元の経路が常時表示されても良い。しかも、第2、第3
画面に表示される地図の縮尺についても、特に限定する
ものではなく、自車両の現在位置から目的地までの経路
全体が各分割画面全体に表示されるように、縮尺が調整
されても良い。または、分割前の縮尺を用いて、各分割
画面の地図表示が行われてもよい。
【0212】17.第5実施例の案内・表示処理 図27は、本発明の第5実施例の案内・表示処理のフロ
ーチャートを示す。この第5実施例の案内・表示処理で
は、自車両が現在案内中の案内経路から外れた場合に、
その案内経路へ戻る復帰ルートと、新たに探索された別
ルートまたは元の経路とが分割画面にそれぞれ表示され
る。
【0213】初めに、自車両の走行位置が案内経路から
外れたか否かが判断される(ステップSP2)。RAM
5に記憶された現在位置情報PIと、案内経路データM
Wを構成する道路の地理座標とが比較される。これによ
り、自車両が案内経路上を走行しているか否かが判断さ
れる。自車両が案内経路上を走行していれば、「その他
の案内・表示処理」が実行される(ステップSP4
2)。そして、案内経路に沿った車両の運行を補助する
案内情報の報知及び表示等の処理が行われる。この後、
図27の処理が終了され、図5のフローチャートに処理
が戻される。
【0214】しかし、案内経路上から自車両が外れた場
合、画面分割状態か否かが判断される(ステップSP
4)。画面分割状態なら、既に探索された二つの案内経
路が左右の画面それぞれに表示されている。この場合、
復帰キーがオンされるか、またはルート決定キーがオン
される場合がある。そこで、画面分割状態なら、ステッ
プSP18の処理が実行される。
【0215】しかし、画面分割状態でないなら、再探索
指令が入力されたか否かが判断される(ステップSP
6)。つまり、現在案内中の案内経路へ戻る経路を探索
する処理の開始が指示されたか否かが判断される。この
再探索指令は、ディスプレイ33の画面に表示された
「再探索」、「別ルート」等のアイコンが操作者によっ
てタッチされたか否かによって判断される。タッチの有
無は、タッチスイッチ34のオン・オフによって判断さ
れる。
【0216】再探索指令がないと、案内経路から自車両
が外れた地図が、ディスプレイ33に継続して表示され
る。なお、この場合、案内経路から自車両が外れている
ことを警告する情報が随時報知されてもよい。再探索指
令があれば、ルート数Nが「1」に初期設定される(ス
テップSP8)。そして、自車両の現在位置から案内経
路に戻る経路が探索される。この復帰ルートの探索は周
辺ルート探索処理である。この復帰ルートの探索では、
案内経路へ向かう道路の選択条件がより優位になる重み
付けが行われる。例えば、自車両の進行方向と逆方向に
進む道路は、総合探索コストが大きくなるように、所定
の探索コスト値が総合探索コストに加算される。同じよ
うに、案内経路方向とは、逆方向に進行する道路にも、
探索コストが大きくなるように所定値が加算される。こ
の結果、案内経路方向に進行する道路が優先的に選択さ
れる。
【0217】この様にして案内経路へ戻る復帰ルートが
探索されると、この復帰ルートが第N(N=1)番目の
経路に設定される(ステップSP10)。そして、ディ
スプレイ33の画面が分割される(ステップSP1
2)。分割された画面における、第2画面に第N番目の
案内経路が表示される(ステップSP14)。ここで
は、N=1であり、現在案内中の案内経路への復帰ルー
トが第2画面に表示される。なお、この第N番目の案内
経路は、自車両が外れてきた案内経路と異なる色彩等で
表示される。つまり、もとの案内経路と、復帰ルートが
識別可能なようにディスプレイ33に表示される。
【0218】さらに、第3画面に第(Nー1)番目の案
内経路が表示される。ここでは、N−1=0であり、図
5の経路探索処理で探索された最初の案内経路又は、自
車両が外れた時点での案内経路である。第2画面、第3
画面に各々の案内経路が表示されると、ディスプレイ3
3の画面に表示されたアイコンの「RETURN」が押
されたか否かが判断される(ステップSP18)。この
アイコンの「RETURN」が押されたか否かは、タッ
チスイッチ34のオン・オフによって判断される。
【0219】「RETURN」、すなわち復帰キーがオ
ンされると、第2画面及び第3画面に表示される案内経
路が、各々1つ前の案内経路とされる。なお、後述され
るステップSP30の全ルート探索処理が繰り返される
と、N個の案内経路が探索される。そして、上記復帰キ
ーが押される直前では、第2画面に最新の第N番目の案
内経路が表示されており、第3画面に第(N−1)番目
の案内経路が表示されている。
【0220】この状態で、復帰キーが押されると、第2
画面には第(N−1)番目の案内経路が、第3画面に
は、第(N−2)番目の案内経路がそれぞれ表示され
る。つまり、復帰キーが押されると、ディスプレイ33
の表示状態が、1つ過去の状態に戻される。これらの一
連の処理が、ステップSP14〜SP22によって行わ
れる。
【0221】つまり、「RETURN」、すなわち復帰
キーがオンされると、ルート数Nの値が「1」減算され
る(ステップSP20)。そして、ステップSP20の
処理によって、ルート数Nの値が「1」より小さくなっ
たか否かが判断される(ステップSP22)。ルート数
Nの値が「1」より小さくない場合、再びステップSP
14に戻って、処理が実行される。つまり、第2画面
に、1つ前に探索された案内経路が表示される。同じよ
うに、第3画面には、2つ前に探索された案内経路が表
示される。
【0222】逆に、ルート数Nの値が「1」より小さい
と、N=0の案内経路より古い探索経路はない。この場
合、自車両が外れた時点で、案内が行われていた案内経
路が選択される(ステップSP24)。そして、分割前
の状態、つまり、元の経路と、その経路から外れた自車
両とが一つの地図画面に表示される(ステップSP2
5)。この後、その他の案内・表示処理が実行され(ス
テップSP42)、図27の案内・表示処理が一旦終了
される。この場合、経路の案内処理は行われず、単一画
面に、元の経路と、その経路から外れた自車両とが表示
される。
【0223】また、ルート数N=1の状態で、「RET
URN」キーがオンされた場合、分割を解除するのでは
なく、第2画面に復帰ルート、第3画面に自車両が外れ
てきた案内経路とが表示される状態が保持されても良
い。この場合、第2画面、または第3画面の経路いずれ
かが選択されたときに、画面分割状態が初めて、解除さ
れればよい。さらに、ルート数N=1の状態で、「RE
TURN」キーが押されると、もとの案内経路への復帰
が要求されたと判断して、第2画面の復帰ルートが強制
的に選択されても良い。
【0224】なお、自車両が当初の案内経路から外れ、
しかも画面分割状態で、図27の案内・表示処理のサブ
ルーチンがコールされたときにも、ステップSP18の
処理が最初に行われる。つまり、画面の分割表示状態
で、復帰キーが押されたか、または後述されるルート決
定キー等が押されたか否かの判断が実行される。また、
再探索指令が1度入力されると、ディスプレイ33の画
面は、分割状態にされる。その分割状態で、第2画面ま
たは第3画面の案内経路が操作者によって選択されない
か、またはルート数N=0となるまで、復帰キー(RE
TURN)が繰り返して押されないと、その分割状態が
継続される。しかし、案内経路が選択されると、その分
割状態が解除され、単一画面とされると共に、決定され
た案内経路による案内処理が実行される。
【0225】なお、図27の案内・表示処理は、自車両
が最終案内地点に到達するまで繰り返し実行される。さ
らに、第2画面、第3画面に表示される地図の縮尺は、
本実施例では、特に限定しないが、再探索された別ルー
トを表示する場合、そのルート全体が画面上に表示され
るようにしても良い。又は、分割前の、第1画面に表示
されていた地図の縮尺で、第2画面、第3画面に地図が
表示されても良い。
【0226】ステップSP18において、復帰キー、つ
まり「RETURN」キーのオンが検出されないと、再
探索キーが押されたか否かが判断される(ステップSP
32)。つまり、ディスプレイ33に表示されたアイコ
ンの「再探索」が操作者によってタッチされたか否か
が、タッチスイッチ34のオン・オフによって判断され
る。
【0227】再探索キーがオンされると、ルート数Nが
「1」加算される(ステップSP28)。そして、新た
な案内経路が探索される。探索された新たな案内経路
は、第N番目の案内経路としてRAM5に記憶される
(ステップSP30)。なお、このステップSP30の
案内経路の探索では、過去に探索された案内経路に使用
されている道路は、選択されにくくされる。つまり、よ
り値の小さな総合探索コストの道路が優先選択される場
合、案内経路を構成する道路として既に選択されたもの
に、新たな探索コストが加算される。これにより、異な
る道路によって構成された案内経路が複数探索される。
このステップSP30における全ルート探索は、上記図
22のステップSL8等と同様な処理が実行される。
【0228】また、このステップSP30によって探索
される案内経路の探索条件は、第1番目に探索された案
内経路と異なる探索条件にされてもよい。例えば、第1
番目の探索経路が有料道路(高速道路)を優先使用する
経路であれば、第2番目に探索される案内経路は、有料
道路を使用しない経路となるように探索される。また、
第1番目の案内経路が、最短距離で目的地まで到達する
案内経路であれば、第2番目は、より広い道路を優先使
用した案内経路となるように探索される。このように、
繰り返される案内経路探索において、各々の経路探索条
件が変更されてもよい。
【0229】ステップSP30によって探索された案内
経路は、第2画面に表示される。しかもそれまで第2画
面に表示されていた案内経路が第3画面に表示される
(ステップSP14)。なお、第3画面には、常時、図
5の経路探索処理によって最初に探索された案内経路又
は、現在案内中の案内経路が表示されてもよい。つま
り、第2画面には、「再探索」キーが押された毎に探索
された、最新の案内経路が表示される。第3画面には、
自車両が外れてきた案内経路が表示される。これによ
り、元の案内経路と、探索処理が行われた毎の新しい案
内経路とを直接的に比較できる。
【0230】さらにまた、第2、第3画面それぞれに表
示される経路を、それぞれ自由に、ルート数Nによって
指定及び表示されるようにしても良い。つまり、再探索
がN回行われた場合、第2、第3画面それぞれに、N個
のルートの一つが任意に選択表示可能とされても良い。
【0231】なお、本発明では、ルート数N=1の状態
で、第3画面に表示される案内経路は、図5の経路探索
処理で探索された案内経路に限定されない。つまり、図
27の案内・表示処理において、新たに探索された案内
経路が、案内対象経路として選択された場合、この新し
い案内対象道路が基本の案内経路とされる。よって、1
度、再探索による新しい案内経路によって案内処理が行
われている際に、再度再探索が指示されると、その新し
い案内経路が、分割画面の第3画面に最初に表示され
る。
【0232】ステップSP32において、再探索キーの
オンが検出されないと、案内開始(ルート決定)キーが
オンされたか否かが判断される(ステップSP34)。
なお、ステップSP10の周辺ルート探索処理が実行さ
れた場合、第2画面には、復帰ルートが表示されてい
る。また、第3画面には、当初の案内経路が表示されて
いるが、自車両はこの案内経路上にない。よって、この
第3画面の案内経路による経路の案内が要求されると、
第2画面の復帰ルートを用いて経路の案内が行われても
よい。よって、第2画面に復帰ルートが表示されている
場合、第2画面上にアイコンの「案内開始」が表示され
る。そして、ステップSP34の判断対象では、この案
内開始キーが押されたか否かが判断される。
【0233】また、ルート数N=1の状態で、第3画面
(外れた案内経路)が選択された場合、なんら案内開始
が行われないようにしても良い。この場合、分割前の単
一画面に戻される。つまり、自車両が外れてきた案内経
路と、自車両とが画面に表示される。つまり、ルート数
N=1の状態で、「RETURN」キーが押された状態
(ステップSP24、25)と同様な処理が行われる。
【0234】しかし、ステップSP30の全ルート探索
が繰り返された場合は、第4実施例と同じように、ディ
スプレイ33の画面に、アイコンの「ルート決定」が表
示される。そして、このアイコン表示部分が操作者によ
ってタッチされたか否かが、タッチスイッチ34によっ
て判断される(ステップSP34)。
【0235】案内開始(ルート決定)キーが押されなけ
れば、ステップSP42の「その他案内・表示処理」が
実行される。そして、図27の処理が一度終了される。
逆に、ルート決定キーが押された場合、第2画面、第3
画面何れの案内経路が選択されたかが判断される(ステ
ップSP36)。この案内経路の選択も、タッチスイッ
チ34のオン・オフによって判断される。第2画面の案
内経路が選択されれば、ディスプレイ33の画面分割状
態が解除される。そして、第2画面に表示されている案
内経路が、解除された単一画面(第1画面)に表示され
る(ステップSP38)。そして、選択された案内経路
に沿った車両の運行を助ける為の情報表示及び報知等の
「その他の案内・表示処理」が実行される(ステップS
P42)。
【0236】また、第3画面の案内経路が選択されたと
きにも、ディスプレイ33の分割状態が解除される。そ
して、単一画面となったディスプレイ33の画面に選択
された案内経路が表示される(ステップSP40)。さ
らに、選択された案内経路に沿った車両の運行を助ける
為の情報表示及び報知等の「その他の案内・表示処理」
が実行される(ステップSP42)。この後、図27の
処理が終了され、図5のフローチャートに処理が戻され
る。なお、これら分割解除後の表示地図縮尺について
も、分割前の表示縮尺が用いられても良いし、異なる縮
尺でもよい。
【0237】図28は、画面分割前のディスプレイ33
の表示画面の様子を示す。画面104には、図5の経路
探索処理によって探索された最初の案内経路162が表
示されている。さらに、この案内経路162から外れた
自車両の現在位置と走行方向とを示す記号100が表示
されている。また、画面104に、ステップSP4の判
断対象である「再探索」のアイコン174が表示されて
いる。
【0238】図29は、ディスプレイ33の画面分割状
態を示す。この画面分割状態は、図27のステップSP
10が実行された直後のディスプレイ33の画面の様子
を示す。第2画面108には、ステップSP10の周辺
ルート探索処理によって探索された復帰ルート178が
表示される。第3画面110には、図28で表示されて
いた案内経路162が表示されている。また、第2画面
108、第3画面110には、アイコン174、17
6、168が表示されている。アイコン174は、「再
探索」を表す。アイコン176は、ステップSP34の
判断対象である「案内開始」キーを表す。アイコン16
8は、ステップSP18の判断対象である「RETUR
N」キー、つまり復帰キーを表す。
【0239】図30は、図27のステップSP30が実
行された直後のディスプレイ33の表示画面の様子を示
す。第2画面108には、ステップSP30によって新
たに探索された案内経路180と、最初に探索された案
内経路162とが表示されている。第3画面には、図2
9の第2画面に表示されていた復帰ルート178が表示
される。なお、アイコン174、168は、図29のア
イコンと同じ機能が与えられている。なお、アイコン1
66は、ルート決定キーであり、図29の「案内開始」
のアイコンに対応する。なお、図30の第2画面108
には、二つの案内経路が表示されているが、これを案内
経路180のみが表示されてもよい。
【0240】図31は、図27のステップSP40によ
ってディスプレイ33の画面が単一画面に戻された状態
を示す。例えば、図30において、アイコン166が押
され、第3画面110の復帰ルート178が選択された
とする。復帰ルート178が選択されると、分割画面が
解除される。そして、単一画面の第1画面104全体に
復帰ルート178と案内経路162が表示される。な
お、この画面分割解除後の画面104にアイコン174
も表示されている。
【0241】図32は、上記第4実施例の図24、25
及び第5実施例の図30の他の実施例を示す図である。
この実施例では、案内経路の表示に合わせて、距離及び
時間情報186が表示される。この距離及び時間情報に
は、当該経路による最終案内地点までの経路沿いの距離
と、最終案内地点到着に要する所用時間とが表示され
る。例えば、図32の場合、案内経路182によって最
終案内地点まで走行した場合の経路沿いの距離と、その
距離を法定速度で走行した場合の所用時間とが情報18
6として表示される。
【0242】図32の第3画面110でも、案内経路1
84の最終案内地点までの走行距離と、その距離を走行
するのに必要な所用時間とが距離及び時間情報186に
表示される。図33は、図22のステップSL26等が
実行され、図32から案内経路の表示が切り換えられた
状態を示す。この図33の距離及び時間情報186に
は、案内経路188の最終案内地点までの走行距離と、
その距離を走行するのに必要な所用時間とが表示され
る。なお、図33の第3画面110は、図32の第2画
面が複写される。
【0243】また、図32、33において、経路の距離
等の情報が表示される距離及び時間情報186には、次
のような情報が表示されても良い。すなわち、データ送
受信装置27によって受信されたVICS情報(経路中
の混雑道路の情報、または工事情報等)や、当該経路に
おける右左折回数等が表示されても良い。VICS情報
には、道路の混雑情報等のみならず、経路周辺の駐車場
の混雑情報等が含まれても良い。
【0244】さらに、案内経路を構成する中心的な道路
の名称(国道、県道名等)や、主要交差点名称(名称の
ある交差点のみ)が表示されるようにしても良い。この
ような道路名称、交差点名称などは、画面上に表示され
る「ルート情報」キーがオンされたときに、リスト形式
で表示されても良い。つまり、画面上に、「ルート情
報」のアイコンが表示されるようにする。そして、この
アイコン「ルート情報」が操作者によってオンされる
と、第2、第3画面に表示されている各案内経路の詳細
情報(道路名称等)が表示される。この詳細情報には、
案内経路の目的地までの距離、所用時間、VICS情報
等が含まれても良い。これにより、経路の選択に寄与す
るより多くの情報が多岐に表示されるので、経路の比較
検討が容易になる。
【0245】さらにまた、上記第4、第5実施例に於け
る「別ルート探索」、「周辺ルート探索」「全ルート探
索」の各探索処理において、探索コストにVICS等の
外部から受信された交通情報が加味されても良い。つま
り、外部から入信された道路の混雑情報に基づいて、当
該混雑中の道路が選択されにくくすることで、混雑道路
を迂回する経路が探索されるようにしても良い。
【0246】また、上記第4、5実施例に於いて、各分
割表示画面が、ヘディングアップ画面、ノースアップ画
面、または絶対方位が、画面の4方向の何れかを向いて
いるように表示されても良い。
【0247】18.第6実施例の案内・表示処理 図34は、第6実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す。第6実施例では、最初の案内経路上から自車
両の走行位置が外れた場合、画面が2分割される。第2
画面には、外れてきた案内経路の一部と車両の現在位置
周辺とを含む道路地図が表示される。第3画面には、分
割前に表示されていた、元の案内経路か、または目的地
までの新しい案内経路である、再探索された全ルートが
表示される。自車両が外れた元の案内経路は、図5の経
路探索処理(ステップSA4)又は、後述される全ルー
ト再探索(ステップSR20)によって探索された経路
である。また、画面分割直後の第2画面には、元の案内
経路に戻る復帰ルートが、直ぐには表示されない。しか
し、復帰ルートによる案内開始が、操作者によって命令
されると、その復帰ルートが画面上に明示される。な
お、第2画面に表示される道路地図の縮尺は、復帰ルー
ト全体が、第2画面に表示されるように調整される。
【0248】図34について説明する。初めに、自車両
の現在位置が案内経路上に存在するか否かが判断される
(ステップSQ2)。この判断処理は次のように行われ
る。RAM5から現在位置情報PIと、案内経路データ
MWとが読み出される。現在位置情報PIの示す座標
が、案内経路データMWを構成する道路の地理座標に略
一致するか否かが判断される。一致すれば、自車両が案
内経路上を走行している。逆に、一致しなければ、自車
両が案内経路から外れて走行していることになる。
【0249】自車両が案内経路上にあれば、ディスプレ
イ33の画面が分割状態か否かが判断される(ステップ
SQ14)。なお、このディスプレイ33の分割状態
は、画面状態GJとしてRAM5に記憶されている。そ
こで、この画面状態GJのデータによって、ディスプレ
イ33が分割状態か否かが判断される。ディスプレイ3
3の画面が分割状態ならば、単一画面処理が実行される
(ステップSQ16)。この単一画面処理では、ディス
プレイ33の画面分割状態が解除される。そして、第3
画面に表示されている道路地図が、ディスプレイ33の
画面全体に表示される。
【0250】なお、自車両が案内経路上にあるにも拘わ
らず(ステップSQ2)、画面が分割状態とは、自車両
が1度、案内経路から外れた後、再び案内経路上に戻さ
れた状態を意味する。つまり、自車両が案内経路から外
れると、後述されるルート外れ処理によって、画面が分
割状態にされる。しかし、その分割状態において、経路
探索または経路変更等の操作が操作者によって行われ
ず、そのまま元の案内経路に復帰された場合に、ステッ
プSQ2、SQ14、SQ16の処理が実行される。
【0251】これは、操作者の意図によって、案内経路
から自車両が一時的に外されるが、操作者の判断によっ
て、再び、案内経路に自車両が戻された場合に実行され
る。すなわち、案内経路走行中に於いて、経路近傍の施
設への急な用事ができた場合、一時的に案内経路から外
されるが、この用事終了の後、案内経路に再び戻される
場合がある。ところで、従来のナビゲーション装置に於
いては、オートリルートモードがセットされた状態で、
案内経路から自車両が外れたことが検知されると、自車
両の現在位置から目的地までの新しい案内経路が、自動
的に再探索されてしまう。
【0252】しかし、この新しい案内経路が、必ずし
も、目的地方向への最短距離で到達できるとは限らな
い。むしろ、外れた元の案内経路に戻った方が、より迅
速に目的地に到達できる場合がある。このような場合、
案内経路が自動的に再探索されず、操作者の意志によっ
て自車両が元の案内経路に戻されたほうが良い。そこ
で、オートリルートモードがセットされていない状態
で、自車両が再び元の案内経路に、操作者の意志によっ
て戻された場合、上記ステップSQ2、SQ14、SQ
16の処理が実行される。なお、オートリルートモード
とは、案内中の経路から自車両が外れたことを検出し
て、自車両の現在位置から目的地までの経路が自動的に
再探索されるモードである。
【0253】図34において、画面分割状態でないか
(ステップSQ14)、または画面分割が解除されると
(ステップSQ16)、その他の案内・表示処理が実行
される(ステップSQ26)。つまり、現在選択されて
いる案内経路に沿って自車両が良好に走行できるよう、
各種情報の表示及び報知等が行われる。例えば、右左折
する交差点に接近した場合に、その交差点までの距離が
ディスプレイ33に表示される。このような「その他の
案内・表示処理」が行われた後、図34の処理が終了さ
れ、図5のメイン処理に復帰される。
【0254】他方、自車両が案内経路から外れている場
合は(ステップSQ2)、復帰ルートによる案内処理中
か否かが判断される(ステップSQ3)。つまり、後述
されるサブルーチンの「ルート外れ処理」によって探索
された復帰ルートによって元の経路への復帰中か否かが
判断される。復帰ルートによる案内処理中ならば、ステ
ップSQ20以降の、単一画面選択及び、第2、第3画
面の表示処理が実行される。このステップSQ3の判断
は、図34の処理が繰り返し実行された場合に於いて、
「ルート外れ処理」が誤って実行されるのを防止するた
めに行われる。なお、上記ステップSQ20以降の処理
については、後述する。
【0255】復帰ルートによる案内処理中でないと、サ
ブルーチンの「ルート外れ処理」が実行される(ステッ
プSQ4)。このサブルーチン「ルート外れ処理」につ
いては、後ほど詳細に説明されている。この「ルート外
れ処理」では、はじめにディスプレイ33の画面が分割
される。画面の分割は、ディスプレイ33の表示画面の
ほぼ中央を境界として、左右の画面に分割される。そし
て、表示画面に向かって左側の画面が第2画面、右側の
画面が第3画面とされる。この画面の分割は、画像デー
タが書き込まれるビデオメモリが、画面分割状態に応じ
て二つの領域に分割される。そして、各分割領域に、独
立した画像データが書き込まれることによって、ディス
プレイ33の表示画面が分割されて表示される。なお、
ディスプレイ33が、はじめから二つのディスプレイ装
置で構成されていても良い。
【0256】画面が二つに分割された後、外れた元の案
内経路まで戻る復帰ルートが探索される。なお、この復
帰ルートは、分割された一方の画面(第2画面)に自車
両の現在位置周辺の道路地図を表示する際に利用され
る。これに加えて、ナビゲーション装置のモードがオー
トリルートモードに設定されていれば、自車両の現在位
置から最終案内地点までの経路が、自動的に再探索され
る。なお、分割直後の第2画面には、復帰ルートが明示
されず、自車両の現在位置周辺の道路地図が表示され
る。
【0257】図40は、最初に探索された案内経路14
6から自車両が外れた直後のディスプレイ33の状態を
示している。記号100が自車両の現在位置と走行方向
とを示している。この分割前のディスプレイ33の画面
が第1画面である。第1画面の下部には、文字「縮
小」、「拡大」、「全ルート」等のアイコン250、2
56、252が表示されている。「縮小」のアイコン2
50が、操作者によってタッチされると、第1画面に表
示されている地図の縮尺が小さくされ、広域地図が表示
される。
【0258】また、「拡大」のアイコン256が、操作
者によってタッチされると、第1画面に表示されている
地図の縮尺が大きくされ、詳細地図または住宅地図が表
示される。「全ルート」のアイコン252が、操作者に
よってタッチされると、自車両の現在位置から最終案内
地点までの案内経路が再探索される。
【0259】また、図41は、上記「ルート外れ処理」
が実行された直後のディスプレイ33の表示画面の様子
を示す。第2画面108には、案内経路146及び、そ
の案内経路146から外れた自車両が、記号100とし
て表示されている。第3画面110には、分割前の画面
である第1画面に表示されていた地図が、同一縮尺によ
って表示されている。また、第2画面108の下部に
は、「全ルート」のアイコン252、「案内開始」のア
イコン255、「縮小」のアイコン250、「拡大」の
アイコン256が表示されている。「案内開始」のアイ
コン255は、復帰ルートによる案内開始を指示するた
めに用いられる。
【0260】図34に於いて、サブルーチンの「ルート
外れ処理」が実行され、復帰ルートまたは全ルートが探
索されると、案内開始キーのオンが検知されたか否かが
判断される(ステップSQ6)。この案内開始キーは、
上述されたように、第2画面上に、アイコンとしての文
字「案内開始」が表示される。そして、この「案内開
始」表示部分が操作者によってタッチされたか否かが、
タッチスイッチ34から出力されるスイッチ信号によっ
て判断される。
【0261】この「案内開始」キーのオンは、元の案内
経路へ戻る復帰ルートによる案内の処理を行わせるか否
かの判断に用いられる。よって、「案内開始」キーがオ
ンされれば、図34のステップSQ18以降の処理が実
行される。つまり、復帰ルートが第2画面に明示され、
所定の案内処理が実行される。しかし、「案内開始」キ
ーのオンが検知されなければ(ステップSQ6)、次の
条件判断が実行される。すなわち、自車両の現在位置か
ら目的地までの、再探索された全ルートが指定されたか
否かが判断される(ステップSQ8)。この全ルートの
再探索は、オートリルートモード又は、操作者によって
再探索が命令されたときに、行われる。
【0262】この新しい全ルートが選択されると、それ
まで案内処理が実行されていた案内経路に替えて、新し
い案内経路としてRAM5に記憶される(ステップSQ
10)。さらに、この新しい案内経路を画面全体に表示
すべく、ディスプレイ33の分割状態が解除される(ス
テップSQ12)。つまり、2つに分割されていた画面
が、1つの画面に戻されると共に、その単一画面に新し
い案内経路が表示される。この後、新しい案内経路に沿
った情報報知・表示を行う「その他の案内・表示処理」
が行われる(ステップSQ26)。そして、図34の処
理が一旦終了され、図5の全体処理にフローが戻され
る。なお、単一画面に表示される新しい案内経路の縮尺
は、分割前(第1画面)の縮尺が用いられる。
【0263】他方、「案内開始」キーがオンされると
(ステップSQ6)、画面分割時に探索された復帰ルー
トが第2画面に明示される(ステップSQ18)。この
後、復帰ルートを1つの画面に表示するか否かの判断が
行われる(ステップSQ20)。これは、ディスプレイ
33の画面に表示された、例えば、「画面解除」のアイ
コンが、操作者によってタッチされたか否かによって判
断される。画面解除が選択されれば、単一画面処理が実
行される(ステップSQ12)。
【0264】この単一画面処理では、分割状態のディス
プレイ33の表示画面が解除されると共に、その単一画
面に復帰ルート及び元の案内経路が表示される。なお、
この復帰ルートの単一画面表示の縮尺は、第2画面表示
時の地図縮尺又は、分割前の第1画面に表示されていた
地図の縮尺が用いられる。単一画面処理の後、その他の
案内・表示処理(ステップSQ26)が行われた後、図
34の処理が一旦終了される。
【0265】また、復帰ルートの単一画面表示が選択さ
れない場合(ステップSQ20)、自車両の移動に伴
い、サブルーチン「第2画面の表示調整」が実行される
(ステップSQ22)。この「第2画面の表示調整」で
は、第2画面に表示される自車両の表示位置又は、地図
縮尺の調整が行われる。つまり、第2画面には、復帰ル
ートと自車両とが表示されているが、この表示方法に次
の2つが設けられている。第1の表示方法では、復帰ル
ートが自車両を中心として第2画面全体に表示される。
第2の表示方法では、第2画面全体に復帰ルートが表示
され、その復帰ルート上を自車両が移動するように表示
される。つまり、第2の表示方法では、自車両の表示位
置が、自車両の走行に伴って第2画面上を移動される。
なお、これら、第1または第2の表示方法による「第2
画面の表示調整」については、後述される。
【0266】「第2画面の表示調整」の後、サブルーチ
ン「第3画面の表示処理」が行われる(ステップSQ2
3)。このサブルーチン「第3画面の表示処理」では、
画面分割前の第1画面に表示されていた地図が、そのま
ま第3画面に表示される。なお、この第3画面において
も、自車両の走行に伴う、表示地図のスクロール処理等
が行われる。この後、復帰ルートによる音声情報の報知
等の処理である「選択ルートの音声等の案内処理」が実
行される(ステップSQ24)。
【0267】なお、第3画面では、第2実施例で実施さ
れたノースアップまたはヘディングアップ状態で地図表
示が行われる。上記ステップSQ24が実行された後、
「その他の案内・表示処理」が実行される(ステップS
Q26)。そして、処理が図5のメインフローチャート
に復帰される。なお、上記第3画面の地図縮尺は、自車
両の走行位置に伴って変化されてもよい。
【0268】19.第6実施例のルート外れ処理 図35は、図34におけるサブルーチンの「ルート外れ
処理」のフローチャートを示す。初めに、案内中の経路
から外れた自車両が、この経路に戻る復帰ルート上を走
行しているか否かが判断される(ステップSR2)。つ
まり、図35の一連の処理が実行された後では、復帰ル
ートが既に探索されている。復帰ルート探索後におい
て、操作者によるルート選択等の操作が行われないと、
図35の処理が繰り返し実行される。また、自車両が復
帰ルート上にない場合、「復帰ルート探索処理」が実行
される(ステップSR4)。なお、自車両が探索済みの
復帰ルート上に無い状態には、復帰ルートが全く探索さ
れていない状態も含まれる。つまり、自車両が元の経路
から外れた直後の状態である。但し、自車両が既に探索
された復帰ルート上にあれば、復帰ルートの探索処理は
パスされる。この「復帰ルート探索処理」では、上記案
内・表示処理の第5実施例における周辺ルート探索処理
と同じ処理が実行される。
【0269】つまり、自車両が外れてきた案内経路へ接
続する経路の探索が行われる。しかも、この復帰ルート
探索に於いては、元の案内経路へ向かう道路の選択条件
がより優位になる重み付けが行われる。例えば、自車両
の進行方向と逆方向に進む道路は、総合探索コストが大
きくなるように、所定の探索コスト値が総合探索コスト
に加算される。同じように、案内経路方向へ向かう道路
と、逆方向に進行する道路にも、探索コストが大きくな
るように所定値が加算される。この結果、案内経路方向
に進行する道路が優先的に選択される。
【0270】そして、自車両が外れた案内経路の地点に
最も近い目的地側の交差点と、自車両の現在位置とを結
ぶ、最短経路が探索される。但し、自車両の現在位置と
上記交差点とを結ぶ経路が発見できない場合は、次に近
い目的地側の交差点と自車両とを結ぶ経路が探索され
る。このように、自車両の現在位置と、自車両が外れた
地点より目的地側にある、元の案内経路の交差点とを結
ぶ復帰ルートが探索される。
【0271】復帰ルートが探索されるか、または既に自
車両が復帰ルート上にあれば、ディスプレイ33の画面
が分割されているか否かが判断される(ステップSR
6)。画面分割状態でないなら、ディスプレイ33の画
面分割処理が実行される(ステップSR8)。つまり、
表示される画像データが書き込まれる画像メモリが、そ
の画面分割に適合するように、領域分割される。ここで
は、上記各実施例と同じように、ディスプレイ33の画
面中央を境界とされて、左右に分割される。
【0272】そして、左側の画面が第2画面、右側の画
面が第3画面とされる。なお、分割前の画面は第1画面
である。ディスプレイ33が分割状態なら、ステップS
R8の画面分割処理は実行されない(ステップSR
6)。つまり、一度、自車両が案内中の経路から外れ
て、図34、35の処理が実行されると、ディスプレイ
33の画面が分割される。その後、経路の選択等の操作
が行われないと、画面分割状態が保持されている。この
場合は、ステップSR8の画面分割処理は行われない。
【0273】ステップSR8の処理によって画面が分割
されると、「第2画面の初期表示」のサブルーチンが実
行される(ステップSR10)。この「第2画面の初期
表示」では、第2画面に、自車両と、外れてきた案内経
路とが、最適縮尺で表示される。つまり、ステップSR
4によって探索された復帰ルートにおける、元の案内経
路への接続点(交差点等)と、自車両とが、第2画面に
適正縮尺で表示される。なお、この「第2画面の初期表
示」では、復帰ルートそのものは明示されない。但し、
図34のステップSQ6の案内開始キーがオンされて、
初めて復帰ルートが第2画面に表示される。この「第2
画面の初期表示」については、後述される。
【0274】「第2画面の初期表示」の後、当該実施例
のナビゲーション装置のモードが、オートリルートモー
ドか否かが判断される(ステップSR12)。オートリ
ルートモードならば、自車両の現在位置が、再探索され
た全ルート上にあるか否かが判断される(ステップSR
16)。ステップSR12、16等の処理は、ナビゲー
ション装置がオートリルートモードにセットされてお
り、しかも新しい全ルートが再探索された後、操作者に
よって経路指定がされないと、図34、35の処理が繰
り返される。そこで、ステップSR16の処理は、新し
い全ルートが繰り返し再探索されることを防止すべく実
行される。
【0275】ところで、自車両が再探索された全ルート
上にない場合には、全ルートが全く再探索されていない
状態も含まれる。そこで、自車両が再探索された新しい
全ルート上になければ、自車両の現在位置から最終案内
地点までの全ルートが再探索される(ステップSR2
0)。そして、第3画面に、再探索された新しい全ルー
トが表示される。なお、この第3画面には、自車両が外
れてきた元の案内経路が共に表示されてもよい。この第
3画面の表示縮尺は、分割前の第1画面の縮尺でも良
い。または、新しい全ルートが表示される場合は、その
全ルート全体が画面に表示されるように縮尺が調整され
ても良い。さらに、この新しい全ルートが表示される
際、第5実施例の図32、33等のように、新しく探索
された経路の固有情報も同時に表示されても良い。つま
り、自車両の現在位置から目的地までの経路の全長距離
と、走行予測所用時間、主要道路名称、主要交差点名称
等の情報が同時に表示されてもよい。この新しい経路の
固有情報は、操作者の選択によって、リスト形式で表示
されても良い。
【0276】第3画面に再探索された全ルートが表示さ
れると、図35の処理が終了され、図34の処理に戻さ
れる。また、オートリルートモードでないと(ステップ
SR12)、第3画面に、分割前のディスプレイ33の
画面(第1画面)に表示されていた地図が表示される
(ステップSR14)。つまり、元の経路から外れた自
車両が、第3画面の中央となる地図が表示される。な
お、この第3画面への地図表示に用いられる縮尺は、分
割前の地図縮尺が用いられる。さらに、この第3画面に
は、自車両と、目的地と、元の案内経路とを含んだ地図
が表示されても良い。つまり、地図縮尺が調整され、元
の経路全体が表示されても良い。または、第2画面の地
図表示に用いられる縮尺と同一縮尺で、第3画面に地図
が表示されても良い。
【0277】第3画面の地図表示が終了されると(ステ
ップSR14)、全ルートキーがオンされたか否かが判
断される(ステップSR18)。この全ルートキーのオ
ン/オフは、ディスプレイ33に表示されたアイコン
「全ルート」が操作者によってタッチされたか否かによ
って判断される。タッチの有無は、タッチスイッチ34
の検出信号によって判断される。全ルートキーがオンさ
れれば、上述された「全ルート再探索処理」が実行され
る(ステップSR20)。その後、再探索された全ルー
トが第3画面に表示される(ステップSR22)。
【0278】全ルートキーが押されなければ、図35の
処理が終了され、図34の処理にフローが戻される。
【0279】20.第2画面の初期表示の第1実施例 図36は、図35の「第2画面の初期表示」の第1実施
例を示す。図36の「第2画面の初期表示」では、自車
両の現在位置が画面中心となるように、元の経路に戻る
ための地図情報として探索された復帰ルート全体が表示
できる縮尺で地図が第2画面に表示される。但し、復帰
ルートそのものは、第2画面に明示されない。
【0280】初めに、復帰ルートと、自車両が外れた元
の経路の一部とを構成する各道路のノード座標値がノー
ドデータファイルF3等から読み出される(ステップS
T2)。ステップST2によって読み出された各ノード
の座標値から、東経方向及び北緯方向の最大値(Ema
x、Nmax)及び最小値(Emin、Nmin)が検
索される(ステップST4)。この東経及び北緯方向の
最大値、最小値について、図47を用いて説明する。
【0281】例えば、図47に於いて、ノードP20か
らノードP24へ結ばれた経路PC10が元の案内経路
の一部とすると、点線で表示されたルートPC12及び
一点鎖線の経路PC11が復帰ルートとする。つまり、
ノードP22が、元の経路から自車両が外れた地点(以
下、離反点(離脱地点))である。ノードP12が、探
索された復帰ルートと元の案内経路との合流点(復帰地
点)である。自車両の現在位置P10から合流点のノー
ドP12までが、復帰ルートの未走行路になる。また、
離反点のノードP22から自車両の現在位置P10まで
の経路PC11が、元の案内経路から外れた自車両が走
行してきた道のりと仮定する。なお、元の案内経路にお
ける目的地は、ノードP24方向にあるとする。さら
に、図47の上方が絶対方位の北方位とする。なお、復
帰ルートは、自車両が、元の経路から外れた時点で直ち
に探索される。したがって、実際には、経路PC11も
復帰ルートの一部である。ここでは、説明の便宜上、自
車両が復帰ルート上を現在位置P10まで移動してきた
ものとする。
【0282】この図47の復帰ルートが第2画面に表示
される場合、ルートPC12及び経路PC11の復帰ル
ート全体と、次の各ノードを繋ぐ経路とが表示される。
すなわち、合流点のノードP12の両隣の、出発地側に
あるノードP28と、目的地側にあるノードP24とを
結ぶ元の経路が、復帰ルートと共に第2画面に表示され
る。なお、この復帰ルートの第2画面表示に於いて、離
反点のノードP22から合流点のノードP12までの元
の経路と、復帰ルートとが、全て第2画面に表示されて
も良い。
【0283】さて、図47の復帰ルート(経路PC11
及びルートPC12)の場合、東経方向の最大座標値を
持つノードが、ノードP24になる。よって、ノードP
24の東経座標値が最大値EmaxとしてRAM5に記
憶される。同じように、北緯方向の最大座標値を持つノ
ードがノードP12とすると、このノードP12の北緯
座標値が最大値NmaxとしてRAM5に記憶される。
【0284】また、東経方向の最小座標値を持つノード
がノードP14とすると、このノードP14の東経座標
値が最小値EminとしてRAM5に記憶される。北緯
方向の最小座標値を持つノードがノードP16であれ
ば、このノードP16の北緯座標値が最小値Nminと
してRAM5に記憶される。
【0285】なお、第2画面に、元の経路も共に表示さ
れる場合、以下のノード及び経路が含まれてもよい。す
なわち、合流点であるP12から1つ目的地側にあるノ
ードP24と、離反点のノードP22より出発地側にあ
るノードP26とを結ぶ元の経路とが、復帰ルートと共
に第2画面に表示されてもよい。この場合、東経方向の
最大値座標値を持つノードは、ノードP24となる。同
じように、北緯方向の最大座標値を持つノードは、ノー
ドP20となる。東経方向の最小座標値を持つノード
は、ノードP26になる。北緯方向の最小座標値を持つ
ノードは、ノードP16となる。そして、各ノードの座
標値が、東経方向及び北緯方向の最大値(Emax、N
max)及び最小値(Emin、Nmin)としてRA
M5に記憶される。
【0286】上記のようにして、最大値(Emax、N
max)及び最小値(Emin、Nmin)が検出され
ると、自車両の現在位置P10の座標(GX、GY)か
ら次の数式が計算される。
【0287】|GX −Emax |・・・・(1) |GX −Emin |・・・・(2) なお、(1)、(2)は計算結果の絶対値が求められ
る。そして、(1)、(2)式の値において大きいもの
が、東経幅WEとしてRAM5に記憶される(ステップ
ST6)。
【0288】さらに、次の数式が計算される。
【0289】|GY −Nmax |・・・・(3) |GY −Nmin |・・・・(4) なお、(3)、(4)式でも絶対値が求められる。そし
て、(3)、(4)式の値において大きいものが、北緯
幅WNとしてRAM5に記憶される(ステップST
8)。
【0290】そして、東経幅WE及び北緯幅WNを表示
できる地図の縮尺が、予め、情報記憶部37に記録され
た数値算出テーブル等を利用して求められる。つまり、
第2画面上に、自車両が画面の中心となるように復帰ル
ートを内在させた道路地図が表示される。この道路地図
が表示される際の縮尺が、数値算出テーブルを利用して
求められる(ステップST10)。
【0291】具体的に、図48を用いて説明する。図4
8に分割されたディスプレイ33の様子が表示されてい
る。この第2画面108の有効表示領域は、水平幅HC
6及び垂直高HC14とする。そして、この有効表示領
域より、面積が約5パーセント小さな領域内に、復帰ル
ート等を含む道路地図が表示される。
【0292】ここでは、有効表示領域より約5パーセン
ト小さな領域が、水平幅HC4、垂直高HC10の範囲
とする。この水平幅HC4の半分の幅HC2以内に、上
記東経幅WEが収まると共に、垂直高HC10の半分の
高さHC8以内に北緯幅WNが収まるように地図縮尺が
求められる。このように復帰ルートを含む範囲の地図を
表示する領域が、有効表示領域、つまり、表示画面の最
大領域より小さくされるのは、画面端に有効な情報が表
示されるのを防止するためである。すなわち、画面の端
に有効な情報が表示されると、その情報が見づらい場合
があるためである。
【0293】数値算出テーブルには、東経幅WE及び北
緯幅WNの値と、各地図縮尺値との数値対応関係を表す
データが格納されている。よって、東経幅WE及び北緯
幅WNが上記各式によって求められると、その東経幅W
E及び北緯幅WNに対応する地図縮尺値が数値算出テー
ブルより求められる。なお、この地図縮尺は、比例式等
の演算によって求められても良い。
【0294】例えば、地図縮尺が「MSA」であったと
き、第2画面の実寸から、表示できる地図の地理的な距
離が解る。よって、地図縮尺が「MSA」のときに、第
2画面に表示された地図における画面縦方向の地理的な
距離が「MYA」、画面横方向の地理的な距離が「MX
A」とする。これら、地図縮尺に対する、表示可能な地
理的距離が解れば、上記東経幅WE及び北緯幅WNの道
路地図を表示するための適正縮尺は次の式によって求ま
る。
【0295】MSA*WE/MXA・・・・(5) MSA*WN/MYA・・・・(6) この(5)、(6)式で与えられる縮尺のうち大きな値
(広域地図表示可能な縮尺)のものが適正縮尺として選
択される。上記数値算出テーブルには、各東経幅WE及
び北緯幅WNに対する(5)、(6)式の演算結果によ
る地図縮尺が保存されている。なお、(5)、(6)の
計算は、第2画面にノースアップ地図が表示される場合
に用いられる。
【0296】ヘディングアップ地図が表示される場合
は、各東経幅WE及び北緯幅WNに、以下の値による補
正演算が行われる。つまり、絶対方位に対する自車両の
進行方向角度を表す相対方位角データDθによる余弦値
が求められる。そして、東経幅WE及び北緯幅WNから
なる三角形の斜辺の距離に、上記余弦値が乗算される。
この乗算値が、図48の幅HC2及び高さHC8以内に
収まる地図縮尺が求められる。
【0297】図48において、第2画面の画面下部にあ
る間隔HC12には、アイコン「全ルート」「案内開
始」等が表示される。この間隔HC12のアイコンの背
景にも、道路地図等が表示されても良いし、この領域の
背景に、地図情報が表示されなくてもよい。また、復帰
ルートが表示される領域は、第2画面の有効表示領域よ
り約5パーセント小さな領域に限定しない。つまり、有
効表示領域より面積が、5パーセント以上小さくても良
いし、1〜5パーセント小さなサイズでも良い。
【0298】図36のステップST10によって地図縮
尺が求められると、この求められた縮尺で、しかも自車
両が画面中心となるように、復帰ルートを含む地図が第
2画面に表示される(ステップST12)。なお、ここ
では、復帰ルートそのものは、また明示されない。この
後、フローは図35に戻される。つまり、第3画面の表
示処理等が行われる。
【0299】なお、上記実施例に於いて、復帰ルートP
C12が第2画面に表示される際、合流点であるノード
P12の両隣のノードP28、24を結ぶ元の経路部分
も同時に表示された。しかし、合流点であるノードP1
2のみが含まれるように、復帰ルートPC12が第2画
面に表示されても良い。さらに、離反点のノードP22
乃至、合流点P12までの復帰ルート全体が完全に含ま
れる範囲の地図が第2画面に表示されても良い。
【0300】21.「第2画面の初期表示」の第2実施
例 図37は、図35の「第2画面の初期表示」の第2実施
例のフローチャートを示す。この「第2画面の初期表
示」の第2実施例では、自車両の現在位置が必ずしも、
画面中心となるように復帰ルートが表示されない。つま
り、最初に求められた復帰ルートの全体を含む範囲の地
図が第2画面に均等に表示され、その状態が保持され
る。よって、自車両は、第2画面に表示された地図上を
移動するように表示される。
【0301】初めに、復帰ルートを構成する各道路のノ
ード座標値が読み出される(ステップSU2)。ステッ
プSU2によって読み出された各ノードの座標値及び自
車両の現在位置座標値から、東経方向及び北緯方向の最
大値(Emax、Nmax)及び最小値(Emin、N
min)が検索される(ステップSU4)。この処理は
図36のステップST4と同じである。なお、本実施例
においても、復帰ルートは、経路PC11及びルートP
C12から構成されている。また、復帰ルートを含む地
図が第2画面に表示される際、ノードP28〜P24間
の元の経路の一部(図47)も同時に表示されるものと
する。
【0302】なお、このノードP28〜P24間の元の
経路が表示されず、合流点のノードP12から、離反点
のノードP22または自車両の現在位置P10までのル
ートPC12のみを含む範囲の地図が表示されても良
い。さらに、上記第1実施例の「第2画面の初期表示」
と同じように、ノードP26からノードP24までの元
の経路と、復帰ルート全体とを含む範囲の地図が第2画
面に表示されても良い。以下の説明では、上記ノードP
28〜P24間の元の経路と、離反点のノードP22か
ら合流点のノードP12までの復帰ルートとが第2画面
に表示される場合について説明する。
【0303】例えば、図47の復帰ルート(経路PC1
1及びルートPC12)において、東経方向の最大座標
値を持つノードは、ノードP24になる。よって、ノー
ドP24の東経座標値が最大値EmaxとしてRAM5
に記憶される。同じように、北緯方向の最大座標値を持
つノードは、ノードP12になる。よって、ノードP1
2の北緯座標値が最大値NmaxとしてRAM5に記憶
される。
【0304】東経方向の最小座標値を持つノードは、ノ
ードP14(またはノードP22)である。よって、ノ
ードP14の東経座標値が最小値EminとしてRAM
5に記憶される。北緯方向の最小座標値を持つノード
は、ノードP16である。よって、ノードP16の北緯
座標値が最小値NminとしてRAM5に記憶される。
【0305】そして、各東経、北緯方向各々の最大値、
最小値から次の数式が計算される(ステップSU6)。
【0306】Emax−Emin=XE・・・・(7) Nmax−Nmin=YN・・・・(8) そして、東経間隔XE及び北緯間隔YNを表示できる地
図の縮尺が、予め情報記憶部37に記録された数値算出
テーブルを利用して求められる(ステップSU8)。第
1実施例の「第2画面の初期表示」と同じように、図4
8の水平幅HC4以内に東経間隔XEが収まると共に、
垂直高HC10以内に北緯間隔YNが収まる地図縮尺が
数値算出テーブルによって求められる。
【0307】なお、この数値算出テーブルには、各東経
間隔XE及び北緯間隔YNが与えられたとき、水平幅H
C4及び垂直高HC10で囲まれる、第2画面の表示領
域内に、正しく、復帰ルート及び元の経路の一部が表示
できる縮尺値が保存されている。つまり、各東経間隔X
E及び北緯間隔YNに対応した縮尺値が数値算出テーブ
ルに保存されている。なお、この地図縮尺値は、演算に
よって直接に求められても良い。例えば、任意の縮尺で
第2画面に地図が表示されたとき、表示される地理的な
距離、すなわち、東経方向の距離と、北緯方向の距離と
は、第2画面の実寸からわかる。よって、特定の東経間
隔XE及び北緯間隔YNを、正しく第2画面に表示でき
る地図縮尺は、比例式によって算出できる。上記数値算
出テーブルには、このような東経間隔XE及び北緯間隔
YNと地図縮尺との対応関係が保存されている。
【0308】なお、水平幅HC4及び垂直高HC10で
囲まれる領域は、上記第1実施例の「第2画面の初期表
示」と同じように、有効表示領域より約5パーセント小
さくされている。ステップSU8によって地図縮尺が求
められると、この求められた縮尺で、しかも、東経座標
(Emin+XE/2)、北緯座標(Nmin+YN/
2)が画面中心となるように、復帰ルートを含む範囲の
地図が第2画面に表示される(ステップSU10)。こ
の後、フローは図35に戻される。なお、本第2実施例
では、復帰ルートを含む地図がノースアップ状態で表示
される。
【0309】図41は、自車両が案内経路を外れた直後
の、ディスプレイ33の様子を示す。つまり、第2画面
108には、元の経路146と、自車両の現在位置を表
す記号100とが表示されている。但し、探索された復
帰ルートそのものは、まだ表示されておらず、復帰ルー
トに基づく経路案内は行われていない。また、アイコン
252、255も同時に表示されている。アイコン25
2は、図35における全ルート再探索処理の開始を指示
するスイッチを表している。また、アイコン255は、
復帰ルートによる案内開始を指示するスイッチを表して
いる。アイコン250、256は、第3画面の地図縮尺
をマニュアルによって変更するためのスイッチである。
【0310】図42は、復帰ルート258が第2画面に
表示されている様子を示す。この図42は、図41の表
示状態に於いて、案内開始キー(アイコン255)が押
された時点のディスプレイ33の様子を示す。つまり、
図41のように復帰ルートが表示されていない状態か
ら、復帰ルートが点線258のように明示される。な
お、実際の表示画面では、復帰ルートが、元の案内経路
146と異なる色で表示されるか、または同一色彩で表
示される。なお、図41、42では、離反点(図42の
交点261)の隣にある、案内経路の出発地側のノード
と、合流点(図42の交点259)の隣にある、案内経
路の目的地側のノードとを結ぶ元の案内経路も表示され
ている。
【0311】図43は、図41の表示状態に於いて、自
車両がさらに案内経路からより遠くに外れた場合を示し
ている。つまり、図41の状態では、一度、復帰ルート
が探索される。その後、その復帰ルートから再度自車両
が外れると、図35のステップSR2、SR4の処理に
より、新たな復帰ルートが探索される。そして、この新
しい復帰ルートを含む道路地図が第2画面108に表示
される。但し、この図43においても、案内開始キーが
押されていないので、復帰ルートは明示されておらず、
復帰ルートに基づく経路案内は行われていない。この図
43の状態で、案内開始キーが押されると、図44の様
に、復帰ルートが点線260のように明示される。
【0312】図44は、復帰ルートが第2画面に点線2
60で明示されている様子を示す。この図44は、図4
3の表示状態に於いて、案内開始キー(アイコン25
5)が押された時点のディスプレイ33の様子を示す。
つまり、図43のように復帰ルートが表示されていない
状態から、復帰ルートが点線260のように明示され
る。なお、実際の表示画面では、復帰ルートが、元の案
内経路146と異なる色で表示されるか、または同一色
彩で表示される。
【0313】図45は、復帰ルート260の表示応用例
を示す。つまり、案内開始キーが押されると、自車両の
現在位置(記号100の位置)から合流点263までを
繋ぐ復帰ルート260と、合流点263から目的地まで
の案内経路146のみが、第2画面に明示される。よっ
て、案内経路の不要部分、すなわち、既に走行してきた
部分等は、第2画面に表示されない。
【0314】22.「第2画面の表示調整」(図34の
ステップSQ22)の第1実施例 図38は、本発明の第6実施例(図34)における第2
画面の表示調整(ステップSQ22)のフローチャート
を示す。図38の「第2画面の表示調整」では、自車両
の走行に伴う、第2画面の復帰ルート表示位置調整等が
行われる。つまり、復帰ルートに沿って自車両が走行さ
れた場合、自車両の現在位置から合流点までの復帰ルー
トと、合流点近傍の案内経路等が、第2画面に最大表示
される。なお、図38の「第2画面の表示調整」では、
復帰ルートを含む道路地図が、自車両を画面中心に表示
される。
【0315】初めに、復帰ルートの残存ルート、つまり
未走行ルートを構成する各道路のデータが情報記憶部3
7から読み出される。そして、読み出された道路データ
の各ノード座標値がノードデータファイルF3等から読
み出される(ステップSV2)。ステップSV2によっ
て読み出された各ノードの座標値から、東経方向及び北
緯方向の最大値(Emax、Nmax)及び最小値(E
min、Nmin)が検索される(ステップSV4)。
【0316】このステップSV4の処理は、図36のス
テップST4と同じである。そして、自車両の現在位置
座標(GX、GY)と、各最大値(Emax、Nma
x)及び最小値(Emin、Nmin)とから次の数式
が計算される。
【0317】|GX −Emax |・・・・(9) |GX −Emin |・・・・(10) なお、式(9)、(10)では、計算結果の絶対値が求
められる。そして、(9)、(10)式の値において大
きいものが、東経幅WEとしてRAM5に記憶される
(ステップSV6)。
【0318】さらに、次の数式が計算される。
【0319】|GY −Nmax |・・・・(11) |GY −Nmin |・・・・(12) なお、式(11)、(12)では、計算結果の絶対値が
求められる。そして、(11)、(12)式の値におい
て大きいものが、北緯幅WNとしてRAM5に記憶され
る(ステップSV8)。
【0320】また、第2画面に現在表示されている地図
の縮尺KAPが識別される(ステップSV10)。そし
て、識別された縮尺KAPによって表示できる東経方向
の地理的な距離REと、北緯方向の地理的な距離RNと
が求められる(ステップSV12)。なお、この距離R
E、RNは、情報記憶部37またはROM4に記憶され
た数値算出テーブルが用いられても良いし、比例式等の
演算式で求められても良い。ここでの数値算出テーブル
は、上記「第2画面の初期表示」で説明した数値算出テ
ーブルと同様のものである。つまり、各地図縮尺で第2
画面に地図が表示されたとき、第2画面上の縦及び横方
向の、表示可能な地理的距離が、その地図縮尺と対応し
て保存されている。そして、この数値算出テーブルを用
いて、上記距離RE、RNが求められる(ステップSV
12)。
【0321】次に、東経幅WEと距離REとの大小比較
及び、北緯幅WNと距離RNとの大小比較が行われる。
そして、東経幅WEが距離RE以上か、または北緯幅W
Nが距離RN以上であると、縮尺KAPはより広い地理
範囲の地図が表示できる値に変更される(ステップSV
16)。つまり、自車両の移動によって、第2画面上に
復帰ルートの残存ルートが表示できなくなった場合に、
ステップSV16の処理が実行される。
【0322】しかし、東経幅WEが距離REより短く、
かつ、北緯幅WNが距離RNより短いと、東経幅WE及
び北緯幅WNが適正に表示できる縮尺KAPであるか、
否かが判断される(ステップSV18)。つまり、東経
幅WEが距離REよりかなり短いか、または、北緯幅W
Nが距離RNよりかなり短くなっていないかどうか判断
される。東経幅WE<<距離REか、または北緯幅WN
<<距離RNとは、自車両の移動に伴い、第2画面に表
示すべき復帰ルートの地理範囲が狭くなってきたことを
表している。この場合、縮尺KAP値は、地図がより狭
い地理的範囲を表示できる縮尺値に変更される(ステッ
プSV20)。つまり、詳細地図が表示される地図縮尺
に変更される。
【0323】ステップSV16、SV20によって縮尺
KAPが調整されると、再度ステップSV14、SV1
8の判断処理が実行される。つまり、縮尺KAPの値
が、東経幅WE及び北緯幅WNが最も適正に表示できる
ように増減される。そして、適正縮尺KAPがステップ
SV14、SV18で求められると、復帰ルートの残存
経路が、自車両を画面中心として第2画面に表示される
(ステップSV22)。この後、処理は、図34の案内
・表示処理に戻される。このように、復帰ルートによる
案内開始が選択された後、自車両が走行されると、合流
点までの復帰ルートの残存部分が減少する。そこで、
「第2画面の表示調整」の第1実施例では、減少する復
帰ルートの残存部分に合わせて、地図縮尺が調整され
る。例えば、復帰ルートの残存部分が短くなり、表示す
べき地理的範囲が狭くなると、第2画面の表示地図縮尺
が、小さくされる。この結果、より詳細地図が第2画面
に表示される。
【0324】なお、地図の縮尺KAPは、予め情報記憶
部37に記録されたテーブルを利用して求められてもよ
い。つまり、第2画面上に、自車両が画面の中心とな
り、しかも残存復帰ルートが効率よく地図上に表示され
る縮尺KAPが、情報記憶部37等に記憶された数値算
出テーブル等を利用して直接的に求められてもよい。な
お、縮尺KAPは、残存復帰ルート等が、第2画面の有
効表示領域より多少面積の小さな領域に、適正表示でき
る値とされる。これは、図36、37の「第2画面の初
期表示」処理と同一である。
【0325】23.「第2画面の表示調整」(図34の
ステップSQ22)の第2実施例 図39は、「第2画面の表示調整」の第2実施例のフロ
ーチャートを示す。この「第2画面の表示調整」の第2
実施例は、図37の「第2画面の初期表示」に対応して
いる。つまり、自車両の走行に伴って減少する復帰ルー
トの残存部分を、第2画面に効率良く表示する地図縮尺
が随時求められる。図39において、初めに、自車両の
現在位置から復帰ルートの合流点までの未走行道路デー
タが情報記憶部37から読み出される。この残存する復
帰ルート及び、元の案内経路の合流点近傍の経路を構成
する各道路のノード座標値がノードデータファイルF3
等から読み出される(ステップSW2)。ステップSW
2によって読み出された各ノードの座標値及び自車両の
現在位置座標値から、東経方向及び北緯方向の最大値
(Emax、Nmax)及び最小値(Emin、Nmi
n)が検索される(ステップSW4)。この処理は図3
7のステップSU4と同じである。
【0326】そして、各東経、北緯方向各々の最大値、
最小値から次の数式が計算される(ステップSW6)。
【0327】 Emax−Emin=XE・・・・(13) Nmax−Nmin=YN・・・・(14) そして、水平距離XE及び垂直距離YNを表示できる地
図の縮尺が、予め情報記憶部37に記録された数値算出
テーブルを利用して求められる(ステップSW8)。つ
まり、第2画面上に、復帰ルートの残存部分が、適正表
示される縮尺が求められる。なお、この適正縮尺の算出
は、図37の「第2画面の初期表示」と同じ処理が実行
される。本実施例では、第2画面に表示される地図が固
定されており、自車両がその表示地図上の復帰ルート上
を移動するように表示される。但し、地図の縮尺は、自
車両の移動に伴って変化する場合がある。
【0328】ステップSW8によって地図縮尺が求めら
れると、この求められた縮尺で、しかも東経座標(Em
in+XE/2)、北緯座標(Nmin+YN/2)が
画面中心となるように、未走行の復帰ルートと、合流点
を中心とした元の案内経路の一部とが、第2画面に表示
される(ステップSU10)。そして、フローは図34
に戻される。なお、本実施例の「第2画面の表示調整」
は、第2画面に表示される復帰ルートが、図27の「第
2画面の初期表示」によって表示された場合に、図34
のステップSQ22として行われる。また、復帰ルート
を含む地図が、図37の「第2画面の初期表示」の処理
によって表示された場合、図39の「第2画面の表示調
整」は行われなくてもよい。つまり、第2画面に最初に
表示された復帰ルート等を含む地図が縮尺固定で表示さ
れると共に、自車両の移動に伴う地図縮尺の調整が行わ
れなくてもよい。
【0329】図46は、第2画面表示の応用例を示す。
例えば、復帰ルートが矢印268で表示される。又、復
帰ルートが第2画面に表示されないとき、復帰ルートと
元の経路とが交わる、合流点のみが、印262によって
明示されても良い。また、復帰ルートが明示されたとき
でも、合流点が印262によって表示されても良い。さ
らに、元の案内経路における目的地の方向が、目的地方
向マーク264によって表示されてもよい。
【0330】上記目的地方向マーク264の表示処理に
ついて簡単に説明する。第2画面に表示されている元の
案内経路と、ディスプレイ33の第2画面108に表示
されている地図画面の端との交点が計算される。この処
理では、上記案内経路データMWを構成する各道路の中
から、画像プロセッサ9によってディスプレイ33に表
示されている座標の範囲内に含まれる道路データが読み
出される。そして、この道路データの中から、登録目的
地TPに最も近い道路が求められる。案内経路データM
Wは、案内開始地点から登録目的地までの間を結ぶ道路
ナンバデータが順番に並べられて構成されている。従っ
て、この順番(アドレスナンバ)が最も大きい道路ナン
バが登録目的地に最も近い道路である。
【0331】さらに、この道路を構成するノードの中か
ら、ディスプレイ33に表示されている座標範囲内のも
のが読み出される。そして、この各ノードの中で、最も
順番(アドレスナンバ)が大きいノードND1が選択さ
れる。このノードND1と、この次のアドレスナンバの
ノードND2とを結ぶ直線がディスプレイ33の画面端
部と交差する点の座標データが求められる。求められた
座標データは、交点データCPとしてRAM4に記憶さ
れる。
【0332】次に、ディスプレイ33に表示されている
案内経路の目的地方向を求める処理が行われる。この処
理も種々考えられるが、例えば、上記交点データCPの
座標(またはノードND1の座標)と上記ノードND2
の座標とを結ぶ直線の絶対方位に対する傾き角(Tan
θ1)が目的地の方向になる。
【0333】次に、計算した交点CPに目的地方向を示
す目的地方向マーク264を表示する処理が行われる。
この処理は、例えば次のように実行される。情報記憶部
37またはROM4には、目的地方向マークに用いられ
る矢印のキャラクタパターンデータが記憶されている。
そして、上記交点データCPに応じて、上記目的地方向
を示す矢印となるように矢印のキャラクタパターンが回
転される。このキャラクタパターンデータは画像プロセ
ッサ9へ送られて、画像データに組み込まれる。これに
より、目的地方向マーク264が交点データCPによっ
て示される座標に表示される。実際には、矢印の先端が
交点データCPの座標に一致するように、目的地方向マ
ークの座標には交点データCPに対する偏差が設けてあ
る。
【0334】以上説明してきたように、案内・表示処理
の第6実施例では、自車両が案内経路から外れた際に、
その案内経路へ戻るための復帰ルートが一旦探索され
る。そして、第2画面に、復帰ルート等が適正表示され
る縮尺で、自車両近傍の道路地図が表示される。そし
て、操作者の選択により、復帰ルートを用いた、元の案
内経路への案内処理が行われる。また、この復帰ルート
の案内処理では、操作者の選択により2画面表示または
1画面表示とされる。また、復帰ルートが操作者の希望
にそぐわない場合、操作者の命令に応じて、目的地まで
の案内経路が新たに探索される、全ルート探索が行われ
る。つまり、自車両の走行位置に応じた、案内経路の選
択が可能である。
【0335】なお、上記各実施例における案内開始、復
帰ルート探索、ルート決定等の操作は、本発明では、車
両が停止または徐行速度以下で走行しているときにのみ
操作可能とされる。
【0336】以上の様に、本実施例によれば、操作者の
意図によって、一時的に案内経路から自車両が逸れて走
行されても、元の案内経路と自車両近傍とを含む道路地
図が、分割されたディスプレイ33の一方の画面に表示
される。しかも、この自車両近傍の道路地図は、元の経
路から外れた地点から、元の経路との合流点までの復帰
ルートが表示された場合における適正縮尺で表示され
る。この復帰ルートは、ナビゲーション装置によって自
動探索された、自車両の現在位置、または元の経路から
外れた地点から元の案内経路の推奨合流点までの推奨経
路である。
【0337】これにより、自車両が、操作者によって、
意図的に案内経路から外されても、自車両の現在位置
と、元の案内経路との位置関係などの必要な地図情報
を、迅速に確認できる。しかも、案内開始が指示されれ
ば、元の経路に戻るための案内処理が、復帰ルートの表
示と共に開始される。従って、案内経路走行中に於け
る、急用等による一時的な経路外れが発生されても、迅
速に案内経路へ復帰する事が可能になる。
【0338】また、分割画面の他方の画面には、分割前
に表示されていた地図が、同一縮尺で表示されるので、
地図表示の切り替えに伴う状況混乱が防止できる。つま
り、ディスプレイ33に表示される、地図が変更される
と、通常、表示されている自車両の現在位置及び地図情
報の把握により多くの時間が必要であり、画面への意識
の集中が発生される。この結果、車両前方への意識の欠
落が生じるおそれがある。しかし、本実施例では、分割
前に表示されていた地図がそのまま、分割後の他方の画
面に表示されるので、そのような画面への意識の集中を
未然に防止できる。
【0339】さらに、従来の単一画面による自車両の現
在位置周辺の地図が表示されていた場合、表示縮尺によ
っては、案内経路が完全に画面から消失する場合があ
る。つまり、分割前の画面に詳細地図が表示されている
場合、自車両が案内経路から遠く離れるにつれて、案内
経路が画面から消失する状態が生じてくる。この場合、
自車両の現在位置に対する、元の案内経路の方向が分か
らず、迅速に元の経路へ戻ることができない。また、こ
のような場合に於いて、自車両の現在位置から目的地ま
での案内経路が再探索されても、その新しい案内経路
が、目的地到着時間がより多くかかり、元の案内経路へ
復帰した方が好ましい場合がある。しかし、本実施例に
よれば、外れた元の経路と、自車両との相対位置が分割
画面の一方に的確に表示されるので、自車両の現在位置
に対する元の案内経路の位置及び方向を的確に把握でき
る。つまり、元の経路に戻ることと、新しい案内経路を
使用した場合の条件比較が容易にできる。
【0340】なお、上記本第6実施例においては、分割
画面の第2画面に表示される地図の種類については特に
限定しない。つまり、道路地図でも、住宅地図でも良
い。なお、住宅地図とは、住居等の施設情報を含む道路
地図のことである。さらに、本第6実施例では、第2画
面の地図縮尺は、復帰ルート全体が最大限に表示される
よう定められたが、それ以上の地図縮尺でも良い。つま
り、復帰ルートを含む、より範囲の広い地図が、第2画
面に表示されるようにしても良い。さらにまた、復帰ル
ート探索に於いて、VICS情報等の外部から送信され
る情報を考慮した経路探索が行われてもよい。つまり、
道路混雑情報等をもとに、その混雑道路が復帰ルートと
して選択されないようにしても良い。
【0341】さらにまた、自車両が元の経路から外れた
後の、走行路が累積的に記憶され、その走行路と復帰ル
ートとを含む範囲の地図が第2画面に表示されても良
い。つまり、自車両が元の経路から外れて、任意の時間
が経過した後では、自車両が元の経路から外れた直後に
探索された復帰ルート上を走行してきたとは限らない。
そこで、自車両が、元の経路から外れたことが検出され
ると、自車両の現在位置の変化が、東経及び北緯方向の
移動座標として順次RAM5に記憶される。しかも、そ
の移動座標の記憶の際、東経方向の最大値座標、最小値
座標及び、北緯方向の最大値座標、最小値座標として記
憶される。つまり、自車両の地理的な移動範囲が、東経
及び北緯方向の最大値、最小値として記憶される。そし
て、第2画面に、復帰ルート等を含む地図が表示される
際、元の経路から外れた地点から自車両の現在位置まで
の移動地理範囲を含む地図が表示されても良い。
【0342】24.最寄り施設設定処理 図49は、本発明の第7実施例における最寄り施設設定
処理のフローチャートを示す。この最寄り施設設定処理
は、図5の目的地設定処理またはその他の処理で実行さ
れる。最寄り施設処理では、自車両の現在位置付近また
は案内経路途中にある、最終目的地以外の立ち寄り施設
の検索及び選択処理が行われる。立ち寄り施設とは、次
のようなものがある。例えば、燃料補給のためのガソリ
ンスタンド、食事の為のレストラン、銀行、郵便局、買
い物のためのスーパーなどがある。つまり、最終目的地
以外の施設であって、日常生活において必要な用事を済
ませるための各種施設が該当する。
【0343】図49の最寄り施設設定処理が要求される
と、初めに、立ち寄り施設を特定するためのジャンルが
ディスプレイ33に表示される。そして、そのジャンル
リストを用いて1つのジャンルが指定される。その指定
されたジャンルに該当する施設が第2画面の地図上に表
示される。このとき、第3画面には、検索施設の絞り込
み条件である販売品目名のリストが表示される。第3画
面の販売品目名リストから特定品目名が指定される。
【0344】すると、第2画面に上記販売品目名のリス
トが表示される。さらに、その販売品目名に該当する施
設のみが、第3画面の地図上に表示される。このよう
に、立ち寄り施設を指定するのに、大きな範疇から順に
より狭い範疇が順次指定される。しかも、その指定によ
る検索結果が分割画面に表示される。加えて、直前に指
定された範疇による検索結果か、または検索条件も同時
に表示される。
【0345】図49を説明する。初めに、ジャンル選択
の要求が操作者からなされたか否かが判断される(ステ
ップSX2)。ジャンル選択の要求は、ディスプレイ3
3に表示されたアイコンの「立ち寄り地設定」等の文字
部分が押されることで、入力される。ジャンル選択の要
求がない場合、図49の処理が終了される。そして、図
5の全体処理にフローが戻される。しかし、ジャンル選
択の要求が入力されれば、ジャンル選択用のリストがデ
ィスプレイ33の画面に表示される(ステップSX
4)。
【0346】図50は、ディスプレイ33の第1画面1
04に表示されるジャンルリストの例を示す。図50に
示されるリスト270の各欄に、ジャンル(例えば、コ
ンビニエンスストアー、ファミリーレストラン、ガソリ
ンスタンド等)の名称が表示される。
【0347】ジャンルリストが表示されると、当該ジャ
ンルリストから1つのジャンルが選択されたか否かが判
断される(ステップSX6)。ジャンルの選択が行われ
ない場合、つまり、一定時間の間、タッチスイッチ34
の操作が行われないと、図49の処理が強制的に終了さ
れる(ステップSX6)。そして、処理は図5の全体処
理に戻される。しかし、特定のジャンルが指定される
と、自車両の現在位置から所定距離の圏内に存在する指
定ジャンルに該当する施設が、施設データファイルF1
6から検索される(ステップSX8)。つまり、施設デ
ータファイルF16内の各施設から指定ジャンルに該当
する施設のみが検索される。さらに、その検索された各
施設の東経座標SEO及び北緯座標SNOから、自車両
の現在位置との地理的な直線距離が算出される。
【0348】この算出された直線距離が所定距離以内に
ある各施設の識別番号が、検索施設番号GBnとしてR
AM5に、一時的に記憶される。選択ジャンルに該当す
る施設の抽出が終了されると、次にディスプレイ33の
表示画面の分割処理が実行される(ステップSX1
0)。そして、ステップSX8によって抽出された各施
設が第2画面の地図上に表示される(ステップSX1
2)。さらに、第3画面には、販売品目名やブランド名
のリストが表示される。例えば、図50に示される第1
画面において、ジャンルの中のガソリンスタンドが選択
されれば、販売品目名であるガソリンスタンドの銘柄
(販売商品名)のリストが、図51のように、第3画面
に表示される(ステップSX14)。また、ジャンルに
銀行が指定されれば、ステップSX14の処理によっ
て、銀行各社の名前が第3画面にリスト表示される。な
お、レストランが指定された場合、各レストランの店名
がリスト表示される前に、中華、和食、洋食という種類
リストが先に表示されても良い。この場合、後述される
検索条件の重畳(ステップSX18等)が繰り返され
る。
【0349】図51は、ディスプレイ33の画面が分割
された状態を示している。第2画面108には、第1画
面で指定されたジャンルに該当する施設が抽出され、自
車両を中心とする地図上に表示される。また、第3画面
には、第1画面で指定されたガソリンスタンドの銘柄
(販売品目名)のリスト272が表示される。
【0350】次に、戻し要求があるか否かが判断される
(ステップSX16)。この戻し要求とは、ディスプレ
イ33に表示されている情報が、1つ前に表示されてい
た情報内容に戻される処理である。ステップSX16で
戻し要求が入力されたと判断されると、ステップSX4
のジャンルリストの表示、つまり図50の第1画面に戻
される。なお、上記戻し要求が入力された場合、以下の
ようにしても良い。つまり、図51の第2画面若しくは
第3画面のどちらか一方に、図50の第1画面に表示さ
れているジャンルリストが表示されても良い。なお、戻
し要求の入力は、ディスプレイ33に表示されたアイコ
ンが押されることによって行われる。
【0351】戻し要求がなければ、第3画面に表示され
たリスト272を用いて、販売品目であるガソリンスタ
ンドの銘柄指定が行われたか否かが判断される(ステッ
プSX18)。
【0352】なお、ステップSX18で指定されるの
は、第2次検索で用いられる検索条件に該当する。この
第2次検索の指定が行われることで、特定施設の絞り込
みが行われる。
【0353】ステップSX18によって、ガソリンスタ
ンドの銘柄(販売品目)の指定が行われると、第2画面
に、ガソリンスタンドの銘柄(販売品目名)のリストが
表示される(ステップSX20)。そして、指定された
ガソリンスタンドの銘柄(販売品目)を扱う施設のみが
第3画面の地図上に表示される(ステップSX22)。
図52の第2画面108には、ステップSX20の処理
結果が表示されている。同じく、図52の第3画面11
0には、ステップSX22の処理結果が示されている。
第2画面108には、図51で示される第3画面のリス
ト272が表示される。図52の第3画面110には、
リスト272のガソリンスタンドの銘柄(販売品目)2
78に該当する施設279のみが地図上に表示される。
【0354】次に、戻し要求があるか否かが判断される
(ステップSX24)。この戻し要求とは、ディスプレ
イ33に表示されている情報が、1つ前に表示されてい
た情報内容に戻される処理である。ステップSX24で
戻し要求が入力されたと判断されると、ステップSX1
2の処理に戻される。つまり、図52の表示状態で戻し
要求が行われると、図51の表示状態に戻される。
【0355】しかし、戻し要求が無ければ、施設の指定
操作が行われたか否かが判断される(ステップSX2
6)。つまり、図52に示される、第3画面の表示を利
用して特定施設が指定されたか否か判断される。施設が
指定されれば、その指定された施設の座標値等の情報が
情報記憶部37から読み出され、立ち寄り地DPとして
RAM5に記憶される(ステップSX28)。
【0356】他方、第3画面110の表示を利用して1
つの施設が指定されないか、または所定時間、タッチス
イッチ34が操作されないと、分割画面の解除処理等が
行われる(ステップSX30)。つまり、図49で示さ
れた最寄り施設設定処理が強制的に終了される。なお、
上記の様に、特定施設の指定が行われた場合にも、分割
画面の解除が実行される(ステップSX30)。
【0357】このように、図49の最寄り施設設定処理
では、立ち寄り地などの施設指定において、ジャンル指
定、銘柄(販売品目)名指定というように、施設が検索
される条件の絞り込みが順次行われる。しかも、その検
索条件の絞り込みが行われるとき、条件の合致する施設
と、次の検索条件(販売品目リスト等)とがディスプレ
イ33の分割画面に並列表示される。したがって、検索
条件の変更と、その条件変更に伴う検索結果とが分割画
面上で直ちに確認できる。よって、立ち寄り地または目
的地に関する施設指定の操作がより迅速かつ的確に行う
ことができる。
【0358】また、図49のステップSX18によって
ガソリンスタンドの銘柄(販売品目)の指定が行われる
と、次のようにされても良い。すなわち、図73に示さ
れるように、第2画面108に、ステップSX12にお
いて選択されたジャンルに該当する全施設が地図表示さ
れても良い。ここでは、特定地域内にある全てのガソリ
ンスタンドが、第2画面に表示される。さらに、第3画
面の地図には、ステップSX18によって指定された特
定銘柄(販売品目)を取り扱うスタンドのみが表示され
る。
【0359】上記実施例では、第1の検索条件としてジ
ャンル指定が行われた。第2の検索条件として、銘柄
(販売品目)名指定が行われた。しかし、本発明は、こ
の様な検索条件に限定するものではない。例えば、探索
された案内経路から所定距離以内にある施設のみが抽出
される検索条件が、上記第2の検索条件に代えられても
良いし、第3の検索条件とされてもよい。さらに、図4
9の最寄り施設設定処理と同様の処理が、目的地設定等
において実行されても良い。すなわち、目的地の指定に
おいて、ジャンル選択、チェーン店名選択、販売品目選
択等、各種の選択条件によって各施設が指定できるよう
にされても良い。さらに、各施設の検索条件に、以下の
経路沿い施設の抽出(図53)及び/または案内経路と
施設間の最短直線距離による抽出(図54)が加えられ
ても良い。
【0360】25.経路沿い施設の抽出 図53は、経路沿い施設の抽出サブルーチンを示す。こ
のサブルーチンでは、検索された各施設の地理座標デー
タにより、その施設から案内経路までの地理的最短直線
距離が算出される(ステップSX32)。そして、その
最短直線距離が所定値以内にある施設のみが抽出され
る。なお、この最短直線距離算出のサブルーチンは図5
4に示される。上記案内経路とは、図5の全体処理にお
ける経路探索処理によって求められた案内経路データM
Wを意味する。図55は、検出された施設と案内経路と
の位置関係を説明する図である。案内開始地点εから目
的地αまでの経路が、経路探索処理(ステップSA4)
によって求められた経路となる。
【0361】図53の経路沿い施設の抽出処理では、は
じめに、各施設の案内経路に対する最短直線距離が算出
される(ステップSX32)。この最短直線距離が、約
150m以内の施設のみが抽出される(ステップSX3
4)。そして、このステップSX34によって抽出され
た各施設が、案内経路の進行方向に対して左右何れの側
にあるかが求められる(ステップSX36)。図56
は、ステップSX36の処理を説明するための図であ
る。
【0362】図56において、座標(X1、Y1)は、
目標座標(Xb、Yb)に存在する施設に近い、案内経
路のノードの座標を表す。座標(X1、Y1)は、図5
5に示される案内経路のノードSAS1に相当する。ま
た、基準座標(X0、Y0)は、図55に示されるよう
に、案内経路のノードSAS2の座標または自車両の現
在位置に相当する。したがって、座標(X1、Y1)と
基準座標(X0、Y0)とを結ぶ基準ベクトルa=(a
x、ay)は、図55のブランチ300に対応してい
る。なお、基準ベクトルaは、a=(ax、ay)=
(X1−X0、Y1−Y0)である。この座標(X1、
Y1)と基準座標(X0、Y0)は、案内経路データM
Wを構成する道路データのうち、施設の目標座標(X
b、Yb)に最も近い座標のノードが選択される。
【0363】この基準ベクトルaに対して、反時計回り
に90度回転させた直交ベクトルc=(−ax、ay)
が定義される。また、基準座標(X0、Y0)と、施設
の目標座標(Xb、Yb)とを結ぶ目標ベクトルbと、
直交ベクトルcとの間は、角度θだけの広がりがあるも
のとする。なお、目標ベクトルbは、b=(Xb−X
0、Yb−Y0)である。
【0364】この様な直交ベクトルcと目標ベクトルb
との内積は、次のように定義される。
【0365】c・b=|c|×|b|×cosθ ところで、−90度<θ<90度のとき、0<cosθ
<1である。また、<−180度<θ<−90度及び、
90度<θ<180度のとき、−1<cosθ<0であ
る。よって、上記ベクトルc、bの内積の値が正なら
ば、着目施設は、案内経路における進行方向の左側にあ
る。逆に、上記内積値が負ならば、当該施設は、進行方
向に対して右側にある。この様に、案内経路に対する各
抽出施設の相対的な左右位置が、ベクトルの内積のプラ
ス、マイナスによって判別される(ステップSX3
6)。
【0366】したがって、内積計算結果の正負だけを判
別すれば、目標物の左右方向が容易に判定される。この
判別された左右データRLは、上記RAM5に記憶され
る。なお、図56に示される基準座標(X0、Y0)
は、案内経路における、検査対象施設に最も近い二つの
ノードのうち、必ず、出発地点に近いノードの座標(図
55の場合では、ノードSAS2)とされる。逆に、座
標(X1、Y1)は、目的地に近い側のノード座標(図
55では、ノードSAS1)とされる。なお、上記直交
ベクトルcは、基準ベクトルaに対して時計回りに90
度回転させたものでもよい。案内経路の進行方向に対す
る各施設の相対位置が、基準ベクトルaと目標ベクトル
bとの外積(|a|×|b|×sinE)によって検出
されても良い。但し、sinEは、基準ベクトルaと、
目標ベクトルbとの間の角度であるが、基準ベクトルa
に対して時計回り方向の回転角度がプラスとする。
【0367】さらに、基準ベクトルaの方向は、自車両
の現在位置における進行方向や、自車両から目的地への
方向、北、南、東、西、または操作者が設定した方向
等、何れの方向とされても良い。つまり、指定された直
線方向に対する、各施設の位置が左右どちら側にあるか
が判別されても良い。
【0368】図53のステップSX36によって、案内
経路に対する各抽出施設の左右位置が検出されると、各
抽出施設から目的地までの施設−目的地間距離Znが算
出される(ステップSX38)。ここでの施設−目的地
間距離Znとは、案内経路沿いの距離である。つまり、
図55に示される点PP1から目的地αまでの経路沿い
距離を意味する。したがって、図55の場合、点PP1
からノードSAS1までの直線距離に、ブランチ36
4、365、366の各直線距離が加算されたものが、
施設−目的地間距離Znである。また、この施設−目的
地間距離Znに、最短直線距離(図53のステップSX
32で求められた値)が加算されても良い。
【0369】そして、求められた施設−目的地間距離Z
nを基に、抽出施設データの並び替えが実行される(ス
テップSX40)。例えば、各施設が、施設−目的地間
距離Znの最も大きなものから並べられる。そして、こ
の施設−目的地間距離Znによって、施設の抽出条件が
定められても良い。すなわち、施設−目的地間距離Zn
と、自車両と目的地間の距離との比較により、自車両の
現在位置から所定値以上離れるか、または目的地から所
定値以上離れた施設が除外されても良い。
【0370】26.最短直線距離算出 図54は、図53における検索施設と、案内経路との最
短直線距離算出のサブルーチン(ステップSX32)を
示す。図55は、案内経路沿いにある施設と、この案内
経路との相対的な地理的位置関係を説明するための図で
ある。図57は、最短直線距離の算出を説明する図であ
る。上述されたように、図55に示される案内開始地点
εから目的地αまでの経路が、経路探索処理(図5のス
テップSA4)によって求められた経路である。
【0371】また、図57に示されるノードSAS1、
SAS2が図55に示されるノードSAS1、SAS2
に対応する。検索された1つの施設の座標PP2と案内
経路との地理的最短直線距離は次のようにして求められ
る。案内経路に於いて、この施設の座標PP2に最も近
いノードSAS1、SAS2が選択される(図54のス
テップSX42)。なお、この案内経路にある各ノード
うち、着目施設に最も近い二つのノードを検出するに
は、次の処理が実行される。まず、案内経路の各ノード
と座標PP2との直線距離が算出される。算出された各
直線距離のうち、最小値及び、次に小さな値の直線距離
を有するノードが検出される。この二つのノードが、案
内経路に最も近いノードとされる。
【0372】次に、この二つのノードSAS1、SAS
2を結ぶ直線をm等分する中間点JJ1、JJ2…の各
座標が、各ノードSAS1、SAS2の地理的座標から
算出される(ステップSX44)。各中間点JJ1、J
J2…と、着目されている施設の座標PP2とを各々結
ぶ直線RR1、RR2…の地理的な直線距離が算出され
る(ステップSX46)。
【0373】次に、初期値設定として、最小値Rmin
に直線RR1の距離値がセットされる。さらに、条件変
数NSに初期値「2」がセットされる(ステップSX4
8)。この条件変数NSは、上記各直線RR1、RR2
…の番号を表している。この条件変数NSで指定され
る、NS番目の直線RR(NS)の地理的な距離と、上
記最小値Rminとの大小比較が行われる(ステップS
X50)。直線RR(NS)の値が最小値Rminより
小さければ、最小値Rminに直線RR(NS)の距離
値がセットされる(ステップSX52)。この数値の置
換の後、条件変数NSが1インクリメントされる(ステ
ップSX54)。
【0374】しかし、最小値Rminが直線RR(N
S)の距離値より小さければ、ステップSX52の処理
は行われず、条件変数NSの1インクリメント(ステッ
プSX54)のみが実行される。この後、条件変数NS
がノードSAS1、SAS2を等間隔に分割する中間点
数より大きくなったか否かが判断される(ステップSX
56)。このステップSX56の判断がNOならば、ス
テップSX50の処理から再度実行される。しかし、ノ
ードSAS1、SAS2を等間隔に分割した中間点数よ
り、条件変数NSが大きければ、ステップSX50〜S
X56の処理が終了される。
【0375】以上のステップSX50〜SX56の処理
により、最小値Rminには、着目施設の座標PP2か
ら、ノードSAS1、SAS2間を結ぶ直線までの最短
直線距離にほぼ等しい数値がセットされる。よって、上
記処理によって求められた最小値Rminを、施設と案
内経路間の最短の施設−経路間距離Rminとする。こ
の最小値Rminは、目標施設から、ノードSAS1、
SAS2間を結ぶ直線への垂線の距離を表す。なお、こ
の最短直線距離算出処理は、次のようにされても良い。
ノードSAS1またはノードSAS2と目標施設までの
直線距離が算出される。さらに、ノードSAS1〜SA
S2を結ぶ直線と、ノード〜施設間を結ぶ直線との間の
角度が求められる。この2直線間の角度と、ノード〜施
設間の直線距離とから、三角関数を用いて求められても
良い。
【0376】また、図53の処理によって求められた案
内経路に対する左右位置により、次のような抽出条件が
付加されても良い。すなわち、道路中央に中央分離帯が
存在する場合、交差点以外では、右折が不可能である。
そこで、このような右左折ができない道路部分の右手側
にある施設が、除外されるようにしても良い。この場
合、探索された案内経路中の各道路の道路環境を抽出す
る道路条件抽出手段が設けられる。この道路条件抽出手
段によって読み出された道路条件により、抽出された施
設を除外するか否かが、図53のステップSX36の結
果を利用して、施設除外手段によって判断される。つま
り、ステップSX36により案内経路沿いの左右どちら
側に各施設があるか判別される。そこで、道路環境と、
各施設の左右位置との比較を行えば、上記抽出処理が可
能である。
【0377】上記道路条件抽出手段による処理は、次の
ように行われる。すなわち、各道路の道路データファイ
ルF4から、道路属性データ、注意点データ等が読み出
される。この読み出された道路属性データ等を利用し
て、抽出された施設に最も近い案内経路の道路環境が判
断される。つまり、その施設への立ち寄りが困難か否か
が施設除外手段によって判断される。これにより、立ち
寄りが極めて困難な施設が、目的地または立ち寄り地と
して選択されることが防止できる。
【0378】さらにまた、VICSやATIS等の外部
装置から送信される情報が取り込まれ、立ち寄り施設の
抽出条件とされても良い。例えば、目的地周辺の駐車場
が立ち寄り施設等として抽出される場合、次のようにさ
れる。VICSやATIS等によって送られてくる外部
情報により、各駐車場の満車、空車状態または当該施設
近傍の道路の混雑状況が、施設の抽出条件に加味され
る。つまり、VISC、ATIS等の外部から送られる
情報による抽出条件が、目的地または立ち寄り地設定時
に付加されても良い。これにより、満車の駐車場又は、
渋滞(混雑)道路に隣接する施設の選択が防止できる。
つまり、施設選択の誤りがより少なくできる。なお、上
記最寄り施設設定処理及び目的地設定処理の開始命令
は、自車両が一定速度以上の走行状態では実行できない
ような処理がされている。
【0379】以上のように、当初設定された目的地まで
の案内経路途中等で、立ち寄りたい場所が生じたとき
に、案内経路沿いの施設が、自車両の現在位置を考慮し
た距離と共に検索される。よって、立ち寄り施設の抽出
条件がより的確となり、より最適な施設の選択が可能と
なる。つまり、案内経路から遠く離れた施設への立ち寄
りは、一般的に困難である。よって、このような案内経
路から遠く離れた施設に関する情報がディスプレイ33
上に表示されないほうが好ましい。よって、上記経路沿
い施設の抽出が行われれば、このような必要性の乏しい
情報が画面に表示されることを防止できるし、誤った施
設の選択が防止できる。
【0380】また、自車両の現在位置から目的地までの
経路途中においては、目的に合致する立ち寄り施設がな
い場合でも、次の様な状態があり得る。すなわち、案内
経路を少し出発地側に引き返した地点に、目的に合致す
る施設が存在する。この場合でも、上記実施例によれ
ば、案内経路沿いであって、しかも既に通過した施設も
検索されるので、このような施設の選択が可能である。
【0381】また、抽出された立ち寄り施設が複数ある
場合には、上記のように絞り込み条件(案内経路からの
直線距離)を厳しくすれば、より使用者の希望に合致す
る立ち寄り施設のみが表示されるので、施設選択処理に
要する時間が短縮される。
【0382】上記施設設定処理は、案内経路に基づいて
地図情報全域で施設の検索が行われても良いし、後述さ
れる特定地域内においてのみ、検索が行われてもよい。
案内経路沿いの場合、ルートを走行している利用者は、
ルートから大きく外れることなく、所望の施設に立ち寄
ることができる。また、基準点(現在地、目的地、カー
ソル位置など)から所望範囲内の施設を選択表示される
ようにすれば、利用者に対して、要求されている情報
と、その検索結果が迅速かつ明瞭に提供される。また、
施設の抽出結果が画面に表示される際、各施設と案内経
路との距離及び位置関係、または各施設と目的地までの
距離等の各種情報が同時に表示されれば、案内経路に対
する所望施設の位置が明確に把握することができる。
【0383】27.郵便番号選択データ50 立ち寄り施設または目的地の設定に於いて、以下の郵便
番号等の地域指定用番号によって特定地域が指定された
後、その指定地域内で施設が順次抽出されても良い。図
58〜図63には、情報記憶部37に記録されている各
種のデータの構造が示されている。これらのデータは、
図64の目的地設定処理で用いられる。図58には、郵
便番号選択データ50が示される。この郵便番号データ
50は、郵便番号RDN、ストリートリストアドレスL
A、サイズLD、施設ジャンルリストアドレスNA、サ
イズND、代表点東経座標PEO、代表点北緯座標PN
O及びエリア形状データアドレスEAから構成される。
1つの郵便番号RDNによって、1つの地域エリアが特
定される。この特定されたエリアに関する各種データ
は、ストリートリストアドレスLA及び施設ジャンルリ
ストアドレスNA等によって指定される情報記憶部37
の記憶番地から順次記録されている。
【0384】例えば、ストリートリストが記録された記
憶開始番地とメモリサイズとは、ストリートリストアド
レスLA及びサイズLDによって指定される。同じく、
各施設の属するジャンルリストが記録された記憶開始番
地とメモリサイズとは、施設ジャンルリストアドレスN
A及びサイズNDによって指定される。なお、ジャンル
とは、駅、美術館、ゴルフ場、本屋、薬局、レストラン
等、その施設の公共施設、交通施設、スポーツ・レジャ
ー施設、ショッピング施設等の施設、目的地または立ち
寄り地の分類、分野、類別、目的、用途または事業(営
業)内容を表している。
【0385】代表点東経座標PEO及び代表点北緯座標
PNOは、郵便番号RDNに応じたエリアの略中心を表
している。情報記憶部37の地図データがディスプレイ
33に表示されるとき、この代表点東経座標PEO及び
代表点北緯座標PNOで指定される地理座標がディスプ
レイ33のほぼ中央とされる。これにより、指定された
郵便番号に該当するエリアがディスプレイ33の略中央
に表示される。つまり、代表点東経座標PEO及び代表
点北緯座標PNOによって、郵便番号エリアに対応する
地図データがディスプレイ33内のほぼ中央に表示され
る。なお、表示縮尺によってはエリアの端の一部がカッ
トされる場合がある。
【0386】郵便番号RDNによって指定されたエリア
の外形状を特定するデータは、エリア形状データアドレ
スEAによって指定される、情報記憶部37の記憶開始
番地から記録されている。そして、サイズEDによって
指定されるメモリ領域内にデータが格納されている。つ
まり、エリアの外縁をプロットする複数箇所の緯度デー
タ及び経度データ(地理座標)が、アドレスEAで指定
される情報記憶部37のメモリ番地から記録されてい
る。この複数箇所の緯度及び経度(地理座標)により、
1つの郵便番号エリアが、情報記憶部37の地図データ
において特定される。そして、この各緯度及び経度が全
てディスプレイ33内に入る縮尺であれば、指定された
郵便番号エリアがディスプレイ33に完全に表示された
ことになる。
【0387】この様に、図58の郵便番号選択データ5
0は、郵便番号RDN、ストリートリストアドレスL
A、施設ジャンルリストアドレスNA、代表点東経座標
PEO、代表点北緯座標PNO及びエリア形状データア
ドレスEAを1単位とするデータ群で構成される。しか
も、郵便番号RDNがインデックスデータとされてい
る。したがって、郵便番号RDNが指定されれば、1つ
のエリアが情報記憶部37の地図データにおいて特定さ
れる。この指定された郵便番号(電話番号)エリアは、
このエリアの代表点データに基づいて表示出力手段(デ
ィスプレイ33)のほぼ中央に表示される。なお、エリ
ア表示の際、エリアの形状データに基づいて最適な表示
縮尺が選択されてもよい。つまり、エリア全体がディス
プレイ33に完全に表示されるように、縮尺が調整され
てもよい。さらに、上記では、エリアの特定に郵便番号
RDNが用いられたが、これを電話番号、市政管理地区
番号または独自に定められた番号等で指定されても良
い。
【0388】また、郵便番号及び電話番号の一部(上位
桁の一部)によって、代表点東経座標及び代表点北緯座
標を有する特定エリアが選択されてもよい。つまり、郵
便番号及び電話番号の一部が入力されることによって、
入力された一部の郵便番号及び電話番号に該当するエリ
アが指定される。例えば、3桁の郵便番号「123」の
うち上位から2桁の「12」が入力された場合、この入
力された郵便番号の上位「12」に対応するエリアが表
示されてもよい。さらに、郵便番号及び電話番号と同様
に、所定条件によって区別、分類または区分された地域
ごとの特定の識別番号によってエリアが指定されてもよ
い。例えば、県、市、町または村ごとの番号、または州
ごとの番号、時差域ごとの番号または、欧州共同体の国
ごとの番号等である。
【0389】このように、郵便番号等によってエリアが
指定された後、図49の最寄り施設設定処理が行われて
も良い。また、エリア指定の後、さらに、以下のストリ
ート指定が行われ、その後に、図49の最寄り施設設定
処理が行われてもよい。
【0390】28.ストリートリストデータ55 図59は、ストリートリストデータ55のデータ構造を
示す。このストリートリストデータ55は、ストリート
数SS(m)個のグループデータから構成される。この
リストデータ55は、ストリートリストアドレスLAで
指定される情報記憶部37の先頭番地から記録される。
1つのストリートリストデータ55は、ストリート名称
SSN、表示代表点東経座標SEO、表示代表点北緯座
標SNO及び形状データアドレスSEA並びにサイズS
EDから構成される。
【0391】ストリート名称SSNは、例えば、第m番
目のストリートの名称を表す。このストリート名称は、
国道名(国道番号)、地方道路名(地方道路番号)また
は高速道路名(高速道路番号)等が含まれても良い。表
示代表点東経座標SEO及び表示代表点北緯座標SNO
により、このストリートの代表点の経度及び緯度(地理
座標)が表される。この代表点はストリートのほぼ中央
の点とされるが、ストリートの始点、終点またはストリ
ートの東西南北何れかの端の点とされてもよい。
【0392】形状データアドレスSEAにより、このス
トリートを構成する各ノードの地理座標データの記憶開
始番地が指定される。サイズSEDにより、このストリ
ートの形状データが記録されているメモリサイズの大き
さが指定される。この各ノードの地理座標データによっ
て、このストリートの外形が決定される。これらの表示
代表点東経座標SEO、表示代表点北緯座標SNO及び
各ノードの地理座標データを用いて、ストリート図形が
ディスプレイ33に表示される。
【0393】1つのストリートが複数の郵便番号エリア
にまたがる場合、このストリートに関するストリートリ
ストデータ55は、各郵便番号エリアごとに記憶され
る。但し、各エリア内に存在する当該ストリートの部分
形状は、それぞれ異なるので、表示代表点東経座標SE
O、表示代表点北緯座標SNO及び形状データアドレス
SEA並びにサイズSEDは異なる。つまり、二つのエ
リアに一つのストリートが跨る場合、各エリアに存在す
るストリートはそれぞれ異なる。よって、各エリアのス
トリートの表示代表点も異なる。この結果、各エリアに
あるストリートの表示代表点東経座標SEO、表示代表
点北緯座標SNO等がストリートデータとして、それぞ
れ記録される。なお、それぞれのストリート名称SSN
は同じである。
【0394】29.施設ジャンルリストデータ60 図60は、施設ジャンルリストデータ60のデータ構造
を示している。この施設ジャンルリストデータ60は、
施設ジャンル数NC(k)個のデータグループから構成
されている。1つの施設ジャンルリストデータ60は、
施設ジャンル名称NM及び施設リストアドレスNLA、
サイズSEDから構成される。施設ジャンル名称NM
は、ジャンルの名称を表す。
【0395】施設リストアドレスNLAで指定されるメ
モリ開始番地から、サイズNLDで指定されるメモリ領
域に、このジャンルに属する施設のリストデータが記憶
されている。よって、この施設リストアドレスNLA及
びサイズNLDで指定されるメモリから読み出されたデ
ータにより、この施設ジャンル名称NMに属する各施設
の地理座標と施設固有の名称が識別される。
【0396】30.ストリート形状データ65 図61は、ストリート形状データ65のデータ構造を示
す。このストリート形状データ65は、ノード数ES
(t)個のデータ群から構成されている。1つのストリ
ート形状データ65は、東経座標EEO、北緯座標EN
O、番地ENO及びストリート名称SSNから構成され
ている。東経座標EEO及び北緯座標ENOにより、情
報記憶部37の地図データにおけるノードの地理的な位
置が定められる。また、番地ENOは、このノードの住
所の番地データを表している。この番地ENOは、スト
リートがディスプレイ33内に表示される際、ストリー
ト(またはノード)に伴って表示される。これにより、
ストリートに沿った各番地が識別できる。
【0397】31.施設リストデータ70 図62は、施設リストデータ70のデータ構造を示す。
この施設リストデータ70は、施設数IS(u)個のデ
ータグループから構成されている。この施設リストデー
タ70は、図60に示された1つの施設ジャンルリスト
データ60の1つのジャンルに帰属する複数の施設を表
している。
【0398】1つの施設リストデータ70は、施設名称
IM、東経座標IEO、北緯座標INO及び番地IBか
ら構成されている。施設名称IMは、施設の固有名称で
ある。東経座標IEOおよび北緯座標INOは、この施
設の経度及び緯度(地理的位置)を示す。この東経座標
IEOおよび北緯座標INOによって、この施設の地図
上の位置が特定される。また、番地IBは住所の番地を
表す。
【0399】ストリート名称SSNは、この施設が接す
る道路の名称である。但し、隣接する道路がない場合
は、最も近いストリートの名称とされる。なお、このス
トリート名称SSNは、この施設に最も近い案内対象と
される道路の名称でもよい。したがって、施設周囲に複
数のストリート(または案内対象道路)が存在した場
合、複数のストリート名称SSNが、一つの施設データ
内に記憶される。また、このストリート名称SSNは、
図59に示されるストリートリストデータ55のストリ
ート名称SSNと同じである。なお、案内対象道路は、
上記経路探索処理で用いられる道路を意味する。
【0400】32.エリア形状データ75 図63は、エリア形状データ75のデータ列の構造を表
す。このエリア形状データ75は、上述したように地図
上の郵便番号エリアの外縁を特定する。よって、エリア
形状データ75により、地図上におけるエリア範囲が特
定される。エリアの地理的範囲の外周は、複数のノード
によって、地理的な位置が特定される。1つのエリア形
状データ75は、経度と緯度、つまり東経座標AEOと
北緯座標ANOから成る。また、ノード数データANC
(v)はノードの数を示す。つまり、エリアの外周をか
たどるノードの数が、ノード数データANC(v)であ
る。
【0401】33.目的地設定処理(ステップSA5) 図64〜65は、本発明のナビゲーション装置で実行さ
れる、目的地設定処理のフローチャートを表している。
図64に於いて、初めに、ディスプレイ33の画面が分
割される(ステップSX60)。そして、第2画面に郵
便番号の入力画面が表示される(ステップSX62)。
この郵便番号の入力画面の例が、図68の第2画面10
8に示されている。さらに、第3画面110に項目選択
用の画像が表示される(ステップSX64)。
【0402】図68に示されるように、第2画面108
上に、入力数字表示欄402と、0〜9までの数字40
8と、数字入力が完了したことを選択する「END」文
字410とが表示される。また、この画面108内を自
由に移動できるマウスカーソル406も表示される。こ
のマウスカーソル406が、各数字408上に移動さ
れ、確定入力キーが押されると、当該数字がナビゲーシ
ョン装置で認識される。なお、確定入力キーは、ナビゲ
ーション装置上に設けられたキースイッチである。
【0403】マウスカーソル406は、小さいジョイス
ティックによって移動されてもよい。確定入力キーは、
このジョイスティックが押し込まれるスイッチング機構
で代用されてもよい。また、第3画面110に、マウス
カーソル406が表示されなくてもよい。この場合、画
面110内の各表示項目がジョイスティックの上下駆動
によって選択される。そして、選択された表示項目の枠
内は、表示色が変化され、選択状態が識別できるように
表示される。この後、確定入力キーが押されることで、
反転表示された項目の選択が確定される。
【0404】図68の第2画面108の入力画面を利用
して入力された数値は、郵便番号RDNとして用いられ
る。この郵便番号RDNが入力されると、この郵便番号
RDNを元に、郵便番号選択データ50(図58参照)
が情報記憶部37から検索される。すなわち、郵便番号
選択データ50のデータ群から、入力された郵便番号R
DNに合致する1つの郵便番号選択データが、情報記憶
部37から読み出される。
【0405】他方、第3画面110の項目選択画面(図
68)には、例えば、「代表点地図表示」の文字41
8、「ストリート名入力」の文字420、「施設名入
力」の文字422及び、「別項目による目的地設定」の
文字424が表示される。
【0406】ディスプレイ33の画面に表示されている
マウスカーソル406が、操作者によって移動され、そ
の後、確定キーが押されると次の処理が実行される。確
定キーがオンされた時点での、マウスカーソル406の
画面108、110上における相対位置が検知される
(ステップSX66)。すなわち、確定キーが押された
時点における、マウスカーソル406の画面上の位置が
CPU2によって識別される。そして、このマウスカー
ソル406の位置に表示されている情報内容が選択され
る。例えば、「代表点地図表示」の文字418上に、マ
ウスカーソル406が重ねて表示されているときに、確
定キーが押されたとする。この場合、代表点地図表示の
処理が選択される。
【0407】次に、「別項目による目的地設定」が選択
されたか否かが判断される(ステップSX68)。この
「別項目による目的地設定」が選択されると、図64の
処理が終了される。すなわち、郵便番号で指定されるエ
リアから目的地が設定される処理がキャンセルされる。
したがって、ステップSX68の判断結果がYESの場
合、別の項目に基づく目的地の設定処理サブルーチンが
実行される(ステップSX70)。別の項目に基づく目
的地の設定には、例えば、目的地の住所から直接的に目
的地が選択される処理がある。このステップSX70の
サブルーチンが終了されると、処理は図5のメインフロ
ーに復帰される。
【0408】しかし、ステップSX68の判断結果がN
Oの場合は、ステップSX72以降の処理が実行され
る。ステップSX64、SX66による項目選択処理に
おいて、代表点地図表示処理、ストリート名入力処理ま
たは施設名入力処理の何れかが選択されると、この選択
結果がモードセットデータMDとしてRAM5に記憶さ
れる。
【0409】「別項目による目的地設定」が選択され
ず、他の処理、例えば「代表地図表示」等が指定される
と、それまで第3画面に表示されていた項目選択画像が
第2画面に表示される(ステップSX72)。この後、
図68の第3画面で選択されたモードが判定される。つ
まり、モードセットデータMDのデータにより、代表点
地図を表示させるモードが選択されたか否かが判断され
る(ステップSX74)。選択されていれば、「代表点
地図表示及び目的地設定」サブルーチンが実行される
(ステップSX76)。
【0410】しかし、代表点地図モードが選択されてい
ないか、またはステップSX76の「代表点地図表示及
び目的地設定」の処理が終了された場合、次のステップ
SX78の判断が実行される。つまり、モード選択がス
トリート入力モードであるか否かが判断される(ステッ
プSX78)。ストリート入力モードが選択されていれ
ば、「ストリート名称の表示及び目的地設定」サブルー
チンが実行される(ステップSX80)。
【0411】そして、「ストリート名称の表示及び目的
地設定」サブルーチンが終了されるか、またはステップ
SX78の判断結果が「NO」の場合、ステップSX8
2の判断が実行される。すなわち、ジャンル別設定モー
ドが、選択されたか否かが判断される(ステップSX8
2)。ジャンル別設定モードなら、「ジャンルリスト表
示及び目的地設定」サブルーチンが実行される(ステッ
プSX84)。このステップSX84のサブルーチンが
終了されるか、またはステップSX82の結果が「N
O」の場合は、復帰キーが押されたか否か判断される
(ステップSX86)。復帰キーが押されていれば、ス
テップSX62以降の処理が再度実行される。つまり、
郵便番号入力用の画像が第2画面に表示される。しか
し、復帰キーが押されなければ、処理が図5のメインフ
ローに戻される。つまり、復帰キーが押されれば、ディ
スプレイ33の表示状態が、一つ前の状態に戻される。
【0412】34.代表点地図表示及び目的地設定サブ
ルーチン 図65は、代表点地図表示及び目的地設定サブルーチン
を示す。初めに、郵便番号RDNで指定される郵便番号
選択データ50が情報記憶部37から読み出される。な
お、この郵便番号RDNは、図64のステップSX62
で入力される。さらに、この郵便番号選択データ50に
記録されるエリア形状データアドレスEA、サイズED
が抽出される。
【0413】このエリア形状データアドレスEA及びサ
イズEDで指定されるメモリ領域から、エリアの外縁
(外周)を定める各ノードの東経座標AEO及び北緯座
標ANO(図63参照)が、順次読み出される。そし
て、各ノードの東経座標AEOにおいて、最大値、最小
値が抽出される(ステップSX90)。同じく、各ノー
ドの北緯座標ANOにおける、最大値、最小値が抽出さ
れる。
【0414】これら各東経座標AEO、各北緯座標AN
Oそれぞれの最大値、最小値から、ディスプレイ33に
地図を表示する際の、縮尺が求められる(ステップSX
92)。例えば、東経の最大値、最小値から、東経方向
の地理的距離が算出される。同じように、北緯方向の地
理的距離が、北緯の最大値、最小値から算出される。ま
た、任意の縮尺のときに、ディスプレイ33の分割画面
に表示可能な東経及び北緯方向の地理的距離は、画面の
実寸等から分かる。よって、指定されたエリアの東経及
び北緯方向の地理的距離を表示するための縮尺は、画面
に表示できる地理的距離から逆算できる。このようにし
て縮尺が求められると、分割画面内に指定エリアが完全
に表示される。
【0415】つまり、郵便番号RDNで指定されたエリ
アの端が切れることなく、エリア全体が、ディスプレイ
33の第3画面110内に表示される(ステップSX9
4)。なお、郵便番号RDNの指定エリアの地理範囲
は、エリア形状データ75によって定められる。また、
ディスプレイ33に表示される地図データは、情報記憶
部37に記憶されている。
【0416】この適正縮尺による指定エリアの表示例
は、図69に示される。この図69において、指定エリ
アは点線456で囲まれた範囲である。また、この図6
9に示される曲折点460、462等は、ノードを表し
ている。さらに、記号452は、自車両の現在位置を表
している。曲線458、459は、道路を表している。
また、上記ステップSX94では、指定エリア内の全ス
トリートまたは主要ストリートの形状が同時に表示され
る。この場合、図61の各エリアのストリート形状デー
タ65が使用される。
【0417】なお、ステップSX92の適正縮尺の選択
処理は省略されてもよいし、縮尺が、操作者の手動によ
って選択されてもよい。さらには、郵便番号RDNで指
定されたエリアを含むより広い範囲の地図が、第3画面
110に表示されても良い。つまり、指定されたエリア
が第3画面に効果的に表示できる適正縮尺より、大きな
縮尺で地図(広域地図)が表示されても良い。また、ス
テップSX92の処理が省かれた場合は、ディスプレイ
33に表示されるエリア地図は、最も拡大して表示され
るように設定される。しかも、指定されたエリアの代表
点東経座標PEO、代表点北緯座標PNO(図58参
照)が、第3画面110の中心とされる。
【0418】この様に、ディスプレイ33の第3画面1
10内にエリア地図が表示されると、さらに、フラッシ
ュメモリ3等に記憶された図記号を利用して、指定エリ
ア内に各施設が表示される(ステップSX96)。この
施設の表示では、図62の施設リストデータ70が利用
される。各施設の地理座標に特定のシンボルが表示され
る。このシンボルは、例えば、星、丸、三角、方形、フ
ォーク、コップ、鞄、旗、家等である。なお、この施設
表示は、ディスプレイ33の第3画面に最も拡大された
エリア地図が表示されたときのみ行われるようにしても
よい。
【0419】この後、ディスプレイ33内に表示される
マウスカーソル406を用いて、表示地図エリアの任意
の点が指定される。つまり、操作者の操作により、マウ
スカーソル406が移動され、確定キーが押される。こ
の確定キーが押された時点での、マウスカーソル406
の表示位置が操作者の希望目的地とされる。よって、確
定キーが押された時点の、マウスカーソル406の表示
位置が取得される(ステップSX98)。このカーソル
表示位置から、実際の地理座標位置が、地図縮尺等を利
用した演算によって算出される。この演算によって求め
られた地理座標位置が、登録目的地データTPとしてR
AM5に記憶される(ステップSX100)。
【0420】このステップSX100の処理が終了され
ると、処理は図64の目的地設定処理に戻される。な
お、立ち寄り地の設定も、上記と同じ手順にしたがって
行われてもよい。立ち寄り地が、図64の処理と同じ処
理で設定されると、立ち寄り地の地理座標が、立ち寄り
地DPとしてRAM5に記憶される。
【0421】35.ストリート名称の表示及び目的地設
定サブルーチン 図66は、ストリート名称の表示及び目的地設定サブル
ーチンを示す。この図66の処理は、図64において、
ステップSX78の判断結果がYESの場合に実行され
る。図66において、初めに、郵便番号RDNで指定さ
れるエリア内にある全てのストリートが読み出される
(ステップSX110)。この全ストリートのリストア
ップは、図59のストリートリストデータ55を利用し
て行われる。このストリートリストデータ55には、郵
便番号RDNで指定されるエリア内にあるストリート名
称が記憶されている。よって、このストリートリストデ
ータ55からストリート名称のみを抽出することによっ
て、ストリートのリストアップが行われる。
【0422】ステップSX110でリストアップされた
ストリート名称のリストは、ディスプレイ33の第3画
面110に表示される(ステップSX112)。なお、
ストリート数SS(m)が多い場合、ディスプレイ33
に全ストリートが一度に表示できない。この場合、ディ
スプレイ33の画面がスクロールされることにより、残
りの各ストリート名称が、順次表示される。ストリート
リストの表示例は図70に示される。また、このストリ
ートのリスト表示と共に、音声によって各ストリート名
称が報知されてもよい。
【0423】ステップSX112のストリートリスト表
示の際、マウスカーソル406もディスプレイ33の画
面108上に表示される。そして、確定キーが押された
時点における、マウスカーソル406の表示位置が取得
される(ステップSX114)。このマウスカーソル4
06の表示位置により、どのストリートが選択されたか
が識別される(ステップSX116)。
【0424】このステップSX116で選択されたスト
リートの表示代表点東経座標SEO及び表示代表点北緯
座標SNOが、ストリートリストデータ55から読み出
される(ステップSX118)。さらに、選択されたス
トリートのストリート形状データ65が、情報記憶部3
7から読み出される。このストリート形状データ65
は、各ノードの東経座標EEOと北緯座標ENOとから
なり、このストリートの形状が定められる。そこで、こ
れら各ノードの東経座標EEO及び各北緯座標ENOか
ら、それぞれの最大値及び最小値が検出される(ステッ
プSX120)。
【0425】このノード座標の東経及び北緯方向それぞ
れの最大値及び最小値の検出は、上記したエリア地図表
示におけるステップSX90と同様の処理である。よっ
て、求められた東経及び北緯方向それぞれの最大値及び
最小値により、ディスプレイ33に表示される地図の適
正縮尺が求められる。つまり、指定されたストリート全
体が、分割画面に完全に表示できる縮尺が求められる。
この求められた縮尺で、ストリートがディスプレイ33
の第3画面110に表示される(ステップSX12
2)。このストリートが表示される際、このストリート
に付随する各番地がともに表示される。なお、このスト
リート表示に併せて、このストリート名称が音声によっ
て報知されてもよい。
【0426】第3画面へのストリート表示に伴って、第
2画面にストリートリストが表示される(ステップSX
123)。ディスプレイ33の第3画面110に表示さ
れたストリートの例は図71に示される。この図に示さ
れるように、選択されたストリートは、第3画面110
において、他の道路と識別表示される。この図71で
は、太線500で示される。なお、この指定されたスト
リートが、他の道路から識別できる異なる色で表示され
てもよい。また、第3画面110の上部に設けられた表
示領域502に、選択されたストリートの名称が、文字
504で表示される。なお、この表示ストリート名称
は、ストリートリストデータ55のストリート名称SS
Nが用いられる。図71における、文字506は、番地
を表している。この番地表示は、ストリートリストデー
タ55の番地ENOのデータが用いられる。
【0427】上記ステップSX122における適正縮尺
の算出は省略されてもよい。この場合、ストリートが最
も拡大されるように、地図が表示されるか、または、よ
り広い範囲の地図(広域地図)が表示される。しかも、
ストリートの代表点が画面100の略中央となるように
調整される。このストリートの代表点は、ストリートリ
ストデータ55内の表示代表点東経座標SEO、表示代
表点SNOで決定される。
【0428】この様に、特定されたストリートが第3画
面110に表示されると、マウスカーソル406によっ
て、ストリート沿いの任意の地点が、目的地として指定
される。すなわち、確定キーが押された時点での、マウ
スカーソル406の画面110上の位置が検出される
(ステップSX124)。また、復帰キーが押されたか
否かが判断される(ステップSX125)。復帰キーが
押されていれば、ディスプレイ33の表示状態が1処理
前の状態に戻される。つまり、図64のステップSX7
2に処理が戻される。また、復帰キーが押されていなけ
れば、確定キーが押された時点でのカーソル表示位置か
ら、実際の地理座標位置が算出される。この演算によっ
て求められた地理座標位置が、登録目的地データTPと
してRAM5に記憶される(ステップSX126)。
【0429】このステップSX126の処理が終了され
ると、処理は、図64の目的地設定処理に戻される。な
お、立ち寄り地の設定も、上記と同じ手順にしたがって
行われてもよい。つまり、エリアが郵便番号RDN等に
よって指定される。この指定されたエリア内にある全ス
トリートから、特定ストリートが選択され、さらに、表
示されたストリートの地図上で、特定の地点が指定され
る。この指定された地点が、立ち寄り地DPとしてRA
M5に記憶される。
【0430】このように、図66のストリート名称の表
示及び目的地設定では、指定エリア内にある全ストリー
トがリストアップされる。そして、そのストリート名称
のリストから、目的地が存在する1つのストリートが選
択される。選択されたストリートは、画面に、そのスト
リート全体を表す地図が表示される。そこで、このスト
リートを表す地図上で、特定の地点がマウスカーソルに
よって、目的地として指定される。これにより、目的地
または立ち寄り地の指定が、ストリートの名称から容易
に指定できる。なお、上記ステップSX122によるス
トリート表示の際、このストリートを含む指定エリア全
体が表示されてもよい。
【0431】36.ジャンルリスト表示及び目的地設定
サブルーチン 図67は、ジャンルリスト表示及び目的地設定サブルー
チンを表している。この図67において、初めに、郵便
番号RDNで指定されたエリア内にある各施設のジャン
ルが、リストアップされる(ステップSX130)。こ
のジャンルのリストアップは、図60の施設ジャンルリ
ストデータ60を用いて行われる。この施設ジャンルリ
ストデータ60の情報記憶部37のメモリ領域は、郵便
番号選択データ50の施設ジャンルリストアドレスNA
及びサイズNDによって指定される。
【0432】次いで、施設ジャンルリストデータ60か
ら施設ジャンル数NC(k)個の施設ジャンル名称NM
が読み出される。そして、ジャンルリストがディスプレ
イ33の第3画面に表示される(ステップSX13
2)。このジャンルリストの画面表示例が図72に示さ
れている。この後、確定キーが押された時点における、
マウスカーソル406の画面110における表示位置が
取得される(ステップSX134)。つまり、確定キー
が押された時点における、マウスカーソルの表示位置の
ジャンル名称が、選択ジャンルとされる。また、復帰キ
ーが押されたか否かが判断される(ステップSX13
5)。復帰キーが押されていれば、図67の処理から図
64のステップSX62に処理が戻される。
【0433】復帰キーが押されていなければ、カーソル
406のある位置に表示されているジャンルが選択され
たと判断される(ステップSX136)。この指定され
たジャンルに属する施設がリストアップされる(ステッ
プSX138)。つまり、図62の施設リストデータ7
0を用いて、選択ジャンルに該当する施設がリストアッ
プされる。施設リストデータ70のメモリ領域は、施設
リストアドレスNLA及びサイズNLDによって指定さ
れる。施設リストアドレスNLA及びサイズNLDは、
施設ジャンルリストデータ60に含まれる。つまり、ジ
ャンルが特定されれば、直ちにそのジャンルに属し、か
つ指定されたエリア内にある施設のリストが、情報記憶
部37から読み出される。
【0434】次に、施設リストデータ70の施設名称I
Mのみが抽出されて、ディスプレイ33の第3画面にリ
スト表示される(ステップSX140)。さらに、ジャ
ンルリストが第2画面に表示される(ステップSX14
1)。そして、確定キーが押された時点における、マウ
スカーソル406の画面110における表示位置が取得
される(ステップSX142)。このカーソル106の
表示位置の施設が目的地として設定される(ステップS
X144)。つまり、選択された施設が、登録目的地デ
ータTPとしてRAM5に記憶される。
【0435】また、復帰キーが押されたか否かが判断さ
れる(ステップSX145)。復帰キーが押されていれ
ば、図64のステップSX72に処理が戻される。しか
し、復帰キーが押されなければ、ステップSX146以
降の処理が実行される。つまり、復帰キーが押される
と、ディスプレイ33の表示状態が、以前の表示状態に
戻される。
【0436】復帰キーが押されなければ、ステップSX
144で選択された施設の東経座標IEO及び北緯座標
INOが、施設リストデータ70から読み出される。こ
の東経座標IEO及び北緯座標INOをもとにして、指
定された施設周辺の地図がディスプレイ33の第3画面
に表示される(ステップSX146)。しかも、施設リ
ストが第2画面に表示される(ステップSX147)。
なお、この地図表示の縮尺は、地図が最大表示される縮
尺、または、操作者によって選択された縮尺でもよい。
さらに、この特定された施設の周辺地図表示に併せて、
音声によって施設名称が報知されてもよい。なお、ステ
ップSX146、SX147の処理は省略されても良
い。
【0437】ステップSX147の表示が行われた後、
復帰キーが押されたか否か判断される(ステップSX1
48)。復帰キーが押されていれば、ステップSX14
0の処理が再び実行される。しかし、復帰キーが押され
ていなければ、処理は図64の目的地設定処理に戻され
る。このように、図67のジャンルリスト表示及び目的
地設定では、指定されたエリアから、ジャンルが特定さ
れる。そして、特定されたジャンルのリストから、所望
する目的地が指定される。
【0438】以上の様に、本実施例の目的地設定処理で
は、郵便番号RDNで特定のエリアが指定された後、デ
ィスプレイ33に表示される情報は複数種類(3種類、
3モード)ある。そして、各モードにおいて表示される
地図、またはリスト等から目的地が指定される。例え
ば、指定されたエリア内において、特定のストリートが
指定される。この指定されたストリートが地図表示され
るので、このストリートの地図上で、特定地点が目的地
として指定される。このように、目的地の検索が、エリ
ア指定、ストリート指定、ジャンル指定等を介して段階
的に行われるので、目的地指定がより簡便である。ま
た、上記実施例における各表示状態において、復帰キー
が押されると、1つ前の選択画面に表示が戻される。
【0439】37.上記目的地または立ち寄り地設定処
理の応用例 上記目的地設定処理は、次のように実施されてもよい。
まず、郵便番号によって特定エリアが指定される。次ぎ
に、そのエリア内にある全ストリートから特定のストリ
ートが選択される。さらに、ジャンル指定が行われる
と、その選択ストリート周囲にあり、しかも指定された
ジャンルに該当する施設がリストアップされる。最後
に、このリストアップされた施設名称から、所望する目
的地が選択される。これにより、所望する目的地がスト
リート近傍で、しかも特定ジャンルから検索できる。
【0440】さらに、上記目的地設定処理が次のように
行われても良い。郵便番号によって特定エリアが指定さ
れる。次ぎに、そのエリア内にあるストリートから特定
のストリートが選択される。さらに、その選択ストリー
ト沿いにある施設がリストアップされる。最後に、この
リストアップされた施設名称から所望する目的地が選択
される。したがって、所望する目的地が特定地域の特定
ストリート沿いから抽出される。
【0441】さらにまた、上記目的地設定処理は次のよ
うに行われても良い。まず、郵便番号RDNで特定のエ
リアが指定される。この後、特定のジャンルが選択され
る。次に、指定された同一ジャンルに該当する各施設が
存在するストリート名称が列挙される。そして、このス
トリート名称リストをもとにして、施設が選択される。
よって、目的地を設定する場合、地域、ジャンル、スト
リートの順に、検索できる。
【0442】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、図66のステップSX116におけるストリート選
択時において、ストリートリストが図70のように、デ
ィスプレイ33内に表示されたが、これが次のように行
われてもよい。すなわち、図69の第2画面110のよ
うに、エリアがディスプレイ33の分割画面に表示され
ると共に、各ストリート名称も、その画面上に一緒に表
示される。そして、マウスカーソル406によって表示
エリア上の任意の地理座標が選択されると、直ちにその
選択部分を中心とした拡大図が表示される。その拡大図
表示の際、ディスプレイ33の表示可能範囲にある施設
も、同時に表示される。これにより、特定地域の特定ス
トリートに沿った各施設を、操作者は地図を見ながら検
索できる。
【0443】また、上記各実施例において、郵便番号に
よってエリアが指定されたが、この郵便番号をそっくり
電話番号の全部または上位一部に置き換え可能である。
すなわち、市外局番のみでエリアを指定したり、市外局
番と、市外局番を除いた残りの電話番号の上数桁とを用
いて、エリアを指定できるようにする。なお、入力され
る郵便番号は、上位一部または全部いずれであってもよ
い。
【0444】さらに、上記ステップSX94またはSX
96の後に、上記ステップSX110、またはステップ
SX130へ処理がジャンプされてもよい。これによ
り、表示されたエリア内のストリートのリスト若しくは
図形または施設のリストまたは位置が表示出力または/
及び音声出力される。また、上記ステップSX112で
上記ステップSX94の処理が実行されてもよい。さら
にまた、上記ステップSX140の施設リスト表示に代
えて、上記ステップSX96の施設の地図表示が行われ
ても良いし、施設リスト表示に併せて、施設の位置が地
図上に表示されてもよい。これにより、指定されたエリ
ア内のストリートの図形または指定されたエリア内の施
設の位置が表示される。なお、上記ステップSX146
とステップSX144の順番が入れ替えられても良い。
【0445】さらに、マウスカーソルによる選択が、操
作者からの音声によって実行されてもよい。この場合、
表示出力または/及び音声出力されたリストのなかから
所望の事項(ジャンル、ストリート名称、施設名称等)
が、操作者によって発音されることによって指定され
る。
【0446】上記各実施例においては、郵便番号RDN
入力にもとづく、目的地または立ち寄り地の検索処理
が、経路探索処理(ステップSA4)の前に行われる。
しかし、これらの目的地または立ち寄り地検索処理が、
ステップSA5の案内・表示処理途中でも行われてもよ
い。つまり、案内経路の途中において、操作者の要求に
応じて、新たな立ち寄り地または目的地が設定される。
但し、これらの操作は自車両が停止または徐行状態で行
われる。これにより、容易に目的地または立ち寄り地が
設定変更される。さらに、目的地、立ち寄り地の選択に
各施設の営業時間による抽出が行われてもよい。例えば
午前11時から午後の11まで営業している施設が抽出
されてもよい。
【0447】さらにまた、目的地または立ち寄り地の検
索条件に、県名、州名、市町村名、等の住所が用いられ
ても良い。上記検索条件のジャンルには、分野、業種、
販売品の銘柄、販売品目が用いられても良い。各店にお
ける具体的な販売品の価格、業績、実績によって各施設
が類別または検索されても良い。つまり、各施設を抽出
する、その施設の内的特徴を表す各種内的情報は、販売
品目等いかなるものでもよい。内的情報には、業種、銘
柄、品目、価格、業績、実績、営業時間等がある。
【0448】さらに、建造物の外的特徴を表す外的情報
である、階数、床面積、高さ、広告体、色、敷地、区
画、平面形状または立体的形状による検索または抽出が
行われてもよい。また、目的地及び立ち寄り地には、施
設、建物等の地上または地下構造物が該当するが、それ
以外に、詳細な地名または番地等の案内できる地点も該
当する。上記案内経路の検索始点または地図表示の際の
基点とされる自車両の現在位置には、出発地または案内
開始ができるスタート地点等が含まれる。
【0449】また、上記実施例における施設の抽出に、
エリア内にあるストリートの特定が重畳された。つま
り、エリア内の特定ストリート近傍にある施設が抽出さ
れるようにされたが、これを次のように行ってもよい。
例えば、特定エリア内にある著名な施設、例えばバス、
路面電車、地下鉄等の各駅から所定距離以内にある施設
が抽出されても良い。さらに、著名な施設には、県市町
村等の庁舎、交差点名称、記念施設、例えば東京タワ
ー、上野公園、皇居、城、三笠等が含まれる。
【0450】上記目的地または立ち寄り地設定処理で
は、各検索結果に対して、新たな検索条件による施設の
抽出が行われた。しかし、この施設を抽出するための各
種検索条件は、1つ以上の検索条件が複合されたもので
も良い。例えば、エリア内の施設を抽出する際、ジャン
ル等による施設の抽出と、ストリート沿いの施設の抽出
が重畳されて同時に実行されても良い。
【0451】また、上記実施例では、第2画面、第3画
面には、それぞれ検索条件と、その検索条件による抽出
結果とが順次組み合わされて表示された。例えば、第2
画面に検索条件が表示されていると、第3画面には、そ
れ以前の検索条件による抽出結果が表示されている。そ
して、第2画面による検索条件の選択が行われると、第
3画面には、第2画面に表示されていた検索条件が表示
され、第2画面に新しい検索結果が表示された。
【0452】つまり、第2画面には、各操作時点におけ
る最新情報が表示された。しかも、検索条件の選択操作
が行われると、第2画面の情報が、第3画面に移動さ
れ、第2画面に新しい検索結果等が表示された。しか
し、これを下記のように行われてもよい。すなわち、各
検索条件、例えばジャンルまたはストリート等の選択用
リスト等と、各検索条件による施設抽出結果が、任意の
組み合わせで、第2、第3画面に表示されても良い。例
えば、第3画面に、検索条件が表示され、第2画面にそ
の検索条件による抽出が実施される、過去の施設抽出結
果が表示されてもよい。
【0453】また、ディスプレイ33の画面分割は、上
記実施例では、操作者の検索条件の選択操作等で行われ
たが、以下の環境変化によって行われてもよい。例え
ば、検索処理の開始命令と同時に行われてもよいし、検
索条件が入力された時点または、選択された検索条件に
よる検索結果が表示される際でもよい。また、操作者に
よる分割画面表示要求、自車両の走行状態の変化、自車
両の車速の変化、自車両の方向の変化、自車両の高度の
変化、目的地又は立ち寄り地までの距離の変化、情報記
憶部37に記録されている住宅地図の範囲から自車両が
外れるかまたは範囲内に入ったとき、目的地が変更され
たとき、走行時間の変化、駆動源(エンジン、モータ)
の回転数または駆動源の温度変化、時刻の変化、燃料の
残量の変化、バッテリー(蓄電池、電池)の電圧または
電流の変化、周囲の環境変化(明るさ(日中、日没時、
日没後)、気温、湿度、風圧、降水量(雨量、雪量、騒
音)の変化)でもよい。
【0454】同じように、画面分割の解除は、検索処理
の終了、検索結果の表示の際、操作者の切り換え操作、
例えば検索条件の選択等でも良い。さらに、自車両の走
行状態の変化、自車両の車速の変化、自車両の方向の変
化、自車両の高度の変化、目的地又は立ち寄り地までの
距離の変化、情報記憶部37に記録されている住宅地図
の範囲から自車両が外れるかまたは範囲内に入ったと
き、目的地が変更されたとき、走行時間の変化、駆動源
(エンジン、モータ)の回転数または駆動源の温度変
化、時刻の変化、燃料の残量の変化、バッテリー(蓄電
池、電池)の電圧または電流の変化、周囲の環境変化
(明るさ(日中、日没時、日没後)、気温、湿度、風
圧、降水量(雨量、雪量、騒音)の変化)でもよい。
【0455】以上詳述したように、本発明の目的地設定
処理では、画面が分割されると共に、各分割画面に検索
条件及び検索結果が並列表示される。これにより、目的
地の検索条件の絞り込みが段階的に行えるので、目的地
の検索がより簡便に行える効果等を奏する。特に所望目
的地の住所等が明確に分からない場合でも、地域を特定
する番号をもとに、目的地を検索できる。
【0456】38.各実施例全体の応用例 また、ディスプレイ33の画面分割、分割解除(画面の
合体)またはナビゲーション動作の切り替えが行われる
のは、上記各実施例では、操作者の選択操作、自車両の
現在位置の変化で行われたが、以下の環境変化によって
行われてもよい。例えば、自車両の走行状態の変化、自
車両の車速の変化、自車両の方向の変化、自車両の高度
の変化、目的地又は立ち寄り地までの距離の変化、情報
記憶部37に記録されている住宅地図の範囲から自車両
が外れるかまたは範囲内に入ったとき、目的地が変更さ
れたとき、走行時間の変化、駆動源(エンジン、モー
タ)の回転数または駆動源の温度変化、時刻の変化、燃
料の残量の変化、バッテリー(蓄電池、電池)の電圧ま
たは電流の変化、周囲の環境変化(明るさ(日中、日没
時、日没後)、気温、湿度、風圧、降水量(雨量、雪
量、騒音)の変化)がある。なお、上記環境の変化に
は、各種センサーが必要である。例えば、周囲環境の光
の変化には、光電変換素子等を備える光センサーが用い
られる。
【0457】ディスプレイ33の表示画面における分割
位置は、本発明において特に限定しない。上記各実施例
においては、ディスプレイ33の画面を縦方向で、しか
も第2画面と第3画面とを均等面積となるように分割し
た。しかし、第2画面の表示面積が第3画面の表示面積
より小さくてもよい。逆に、第2画面の表示面積が、第
3画面の表示面積より大きくても良い。また、ディスプ
レイ33の表示画面が縦長の場合は、水平方向に分断
し、第3画面が上方の画面とし、第2画面が下方の画面
としてもよい。なお、ここでの第3画面とは、運転者に
とってより必要性の高い地図情報を表示する画面を意味
する。さらに、上記各実施例では、画面を2分割した
が、3画面以上に分割してもよい。例えば、上記各実施
例における第2画面を水平方向に分割し、上側と、下側
の画面に分割する。そして、各分割画面に、異なる地理
的な情報が表示されるようにしてもよい。
【0458】さらに、上記各実施例では、第2画面及び
第3画面それぞれに地理的な情報が表示された。これを
次のようにしてもよい。例えば、第2画面に、テレビジ
ョン画像が表示される。第3画面には、地図情報等が表
示されるようにしてもよい。なお、上記各実施例に於い
て、画面分割解除が使用者によって指示されると、ディ
スプレイ33の画面全体に1つの地図が表示される。こ
の分割解除時には、第3画面に表示されていた地図が、
ディスプレイ33の画面全体に表示されてもよい。
【0459】(1)以上のことに加え、画面の分割は、
左/右のほか、上/下、斜め上/斜め下等でもよく、両
画面の表示面積は異なっていてもよい。この場合、上記
画像メモリ10はこれらの分割形態に応じて分割され、
各画像メモリ素子のアドレス指定も、これらの分割形態
に応じて分けられる。また、分割画面の数は2つを越え
ても良く、これに応じて画像メモリ10の分割数が増加
されるとともに、図18のパレットRAM204、20
8の数も増加される。
【0460】(2)上記(1)に加え、上記図10また
は図14の第3画面110(または第2画面108)に
表示される情報は、図17の簡略図であってもよい。こ
の場合、上記ステップSC8、SC20、SD12、S
D14または上記ステップSC6、SC18、SB1
8、SB22、SK8、SK12)で、上記ステップS
K16またはSK24の処理が実行される。
【0461】以上に加え、上記ステップSK4では、デ
ィスプレイ33に表示されたアイコン上のタッチスイッ
チまたはこのアイコンに対応するスイッチの操作が判別
されてもよい。このアイコンは「地図向き」である。
【0462】以上に加え、上記ステップSB4、SB1
0、SE4、SE12、SG10、SG4でも、上記ア
イコンに応じた操作者による操作が判別されてもよい。
このアイコンはステップSB4では「分割解除」、ステ
ップSB10では「画面分割」、ステップSE4、SG
4では「縮尺変更」、ステップSE12では「ルート前
方表示」、ステップSG10では「全ルート表示」等で
ある。
【0463】図8の画面分割処理において、各画面に表
示される地図を手動によって選択できるようにしてもよ
い。この場合、アイコンで表示される「詳細」が選択さ
れると、主に幹線道路(案内対象道路)だけの全画面か
ら、非幹線道路(細街路または案内非対象道路)を含む
分割画面と幹線道路(案内対象道路)だけの分割画面と
に切り換えられる。また、アイコンで表示される「概
略」が選択されると、非幹線道路を含む全画面から、幹
線道路だけの分割画面と非幹線道路を含む分割画面とに
切り換えられる。
【0464】また、図11の第3画面処理のステップS
D4においても、表示地図の態様を手動によって選択で
きるようにしてもよい。この場合、アイコンで表示され
る「交差点」が選択されると、道路地図の全画面から、
交差点または曲がる地点における左右折方向を示す分割
画面と上記道路地図の分割画面とに切り換えられる。以
上により、画面分割前の表示内容が分割後の1つの画面
に表示され、表示切り換えによって表示したい内容が分
割後の他の画面に表示される。
【0465】(3)上記(1)(2)に加え、上記分割
表示への切り換えは、自車の方位の変化に応じてもよ
い。この場合、絶対方位センサ21または相対方位セン
サ22からの情報に基づき、自車の方位が「北」から所
定角度(例えば±45度、±30度)ずれれば、上記ス
テップSK12→SK14→…、ステップSK8→SK
10→…、ステップSK20→SK24→…、ステップ
SK22→SK24→…に入ることになる。または、上
記図11のステップSD2で判別されるのは、自車から
目的地または立ち寄り地までの距離が所定距離未満とな
ったか否かでもよい。この場合、上記ステップSD4
で、第3画面に目的地または立ち寄り地の業種、銘柄、
価格、名称、電話番号等が表示される。
【0466】(4)上記(1)(2)(3)に加え、上
記図10、図14または図16の第2画面108(また
は第3画面110)に表示される情報は、上記ノースア
ップであってしかも上記細街路を含む詳細な道路地図が
表示されてもよい。
【0467】以上に加え、上記ステップSK2が省略さ
れ、図6の各処理による分割画面が表示されたまま、ス
テップSK6→SK7→…の処理に入ってもよい。また
は、図19または図21の各処理による分割画面が表示
されたまま、ステップSD2またはステップSD10の
処理に入ってもよい。これにより分割画面の表示内容が
同時に切り換えられる。
【0468】以上に加え、各分割画面ごとに上記「詳
細」、「概略」、「交差点」、「地図向き」「画面分
割」、「縮尺変更」、「ルート前方表示」、「全ルート
表示」等のアイコンが表示され、このアイコンに応じた
スイッチが操作者によって操作され、各分割画面ごとに
表示内容が個別に切り換えられてもよい。
【0469】(5)上記(1)(2)(3)(4)に加
え、図6、図19または図21の各処理による分割画面
が表示されたまま、単一画面表示に戻ってもよい。この
場合、この単一の画面に表示される地図情報は、上記分
割画面のいずれかに表示されていた地図情報、この分割
画面のいずれにも表示されていなかった地図情報または
画面分割前の元の地図情報とされてもよい。
【0470】この場合の単一画面への切り換えは、上述
した操作者の切り換え操作、自車の走行状態の変化、自
車の車速の変化、自車の方位の変化、交差点または曲が
る地点から自車までの距離の変化、目的地または立ち寄
り地までの距離の変化等に基づく。
【0471】この表示切り換えに応じて、上記ステップ
SK16、SK24、SD4、SC6、SC8、SC1
8、SC20、SK8、SK10、SK12、SK1
4、SK20、SK22、SK24が実行される。この
場合、表示情報は分割画面ではなく、ディスプレイ33
の全画面に表示される。
【0472】(6)上記実施例の図10、図14、図1
6、図20、図24、図25、図30、図32、図3
3、図41、図42、図43、図44、図51、図52
及び図68〜図73では、運転手に近い方の画面が第3
画面110であった。しかし、この第3画面110と第
2画面108とが、左ハンドルと右ハンドルに応じて、
または自車の走行状態の変化に応じて入れ換えられても
よい。この場合、上述した操作者の切り換え操作、自車
の走行状態の変化、自車の車速の変化、自車の方位の変
化、交差点または曲がる地点から自車までの距離の変
化、目的地または立ち寄り地までの距離の変化等に基づ
いて、上記図6、図19、図21、図22、図27、図
34、図35、図36、図37、図38、図39、図4
9、図64、図65、図66及び図67のフローチャー
トのコンピュータプログラムの変更が行われる。
【0473】この変更では、上記ステップSC6、SC
8、SC18、SC20、SD12、SD14、SE1
20、SG16、SK12、SK14、SK8、SK1
0、SK20、SK22、SK24、SL12、SL3
4、SL36、SP14、SP38、SP40、SQ2
6、SQ28、ST12、ST14、SU12、SV2
2、SX12、SX14、SX20、SX22、SX6
2、SX64、SX72、SX94、SX112、SX
122、SX123、SX132、SX140、SX1
41、SX146及びSX147等における表示処理
で、各分割画面に表示される情報が、第3画面110と
第2画面108とで入れ替えられる。
【0474】または、ステップSC6及びSC8、ステ
ップSC18及びSC20、ステップC18及びSC2
0、ステップSK12及びSK14、ステップSK8及
びSK10、ステップSK20及びSK22、ステップ
SK20及びSK24等で、それまで、第2画面108
に表示されていた情報が第3画面110に移され、第3
画面110に表示されていた情報が第2画面108に移
され、両表示画面が入れ替えられる。これにより、それ
ぞれの分割画面の表示内容は互いに入れ替えることがで
きる。
【0475】(7)上記に加え、第1実施例の第2画面
に表示される地図は、第3画面に表示される地図に対し
て、北方向、北東方向、東方向、南東方向、南方向、南
西方向、西方向または北西方向に連なる地図でもよい。
この場合、例えば、第1実施例のステップSB16で判
断されるモードが、上記方向に接続する地図表示モード
か否かが判断される。そして、このステップSB16に
該当するモードであるなら、当該モードに適合する地図
表示が、ステップSB18で行われる。例えば、第3画
面に表示されている地図がノースアップ画面とする。こ
の場合に、東方向に接続する地図表示モードが選択され
たとする。
【0476】なお、地図接続部分の地理的な座標検出
は、図11(第3画面表示処理)における第3画面の端
部におけるクロスポイントCSPが検出されるステップ
SD20で行われる。つまり、このステップSD20に
おいて、第3画面に表示される地図の東端の地理座標が
検出される。そして、上記のモード選択を受けて、図6
のステップSB18では、この第3画面に表示される地
図の東端に接続する地図が第2画面に表示される。
【0477】さらに、上記第2画面の地図表示は、操作
者の操作、取り付け者の操作等に基づいて、当該操作が
検出されて行われてもよい。さらに、ナビゲーション装
置近傍表面に設けた物体検出センサー、例えば、赤外セ
ンサー等によって、運転者の位置が検知されるようにし
てもよい。そして、この運転者の位置によって上記第2
画面への地図表示処理が行われてもよい。さらに、速度
センサー等によって検出される自車の走行状態の変化ま
たは、自車の車速の変化によって上記第2、3画面の地
図表示処理が行われてもよい。
【0478】さらに、相対方位センサーによって検出さ
れる、自車の方位の変化によって上記第2、3画面の地
図表示が行われてもよい。案内経路の走行位置によって
交差点または曲がる地点から自車までの距離の変化、目
的地または立ち寄り地までの距離の変化が検出され、そ
の検出結果に応じて上記第2、3画面の表示が行われて
もよい。
【0479】(8)上記に加え、上記第3画面に表示さ
れる地図は、自車、出発地、目的地、立ち寄り地または
選択された任意の箇所の周囲を表す地図情報であっても
よい。そして、この第3画面に表示された地図の全方位
の1方位に繋がる地図が第2画面に表示されてもよい。
つまり、第3画面に、目的地(立ち寄り地、指定地等)
周辺の地図が表示されているとする。第2画面には、こ
の第3画面の地図に接続される地図であって、しかも出
発地から目的地へと繋がる案内経路を含む地図が表示さ
れてもよい。この場合の処理も、上記(7)と同様に、
図11の第3画面表示処理のステップSD20において
行われる。つまり、第3画面に表示される地図の端辺に
対応する地理座標がステップSD20等で検出される。
そして、図6のステップSB18において、第2画面
に、この第3画面の端辺の地理座標に繋がる地図が表示
される。
【0480】さらに、第2画面に表示される第3画面に
繋がる地図は、自車の走行延長線上で接続する地図でも
よい。つまり、自車が案内経路上を走行していないと
き、第3画面に目的地周辺の地図が表示されるとする。
第2画面には、第3画面につながる地図が表示される。
しかし、自車が案内経路を走行していないので、第2画
面には、案内経路が含まれなくてもよい。加えて、第2
画面には、自車の位置または案内経路と無関係な方向の
地図が表示されてもよい。
【0481】さらにまた、第2、第3画面おのおのに表
示される地図は、各地図の表示中心が互いにずれていて
もよい。各地図の表示範囲が第2、第3画面同士で互い
に重なっておらず、地理的に離れた地図が表示されても
よい。第2画面、第3画面おのおのに表示される地図の
一部が重なっていてもよい。
【0482】本発明は上記実施例に限定されず、本発明
の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例え
ば、図2に示される各種データを記憶するための記録媒
体は、フロッピーディスク等の書き込みが可能な記録媒
体でも良い。さらに、上記ナビゲーション装置に、アナ
ログ/デジタル変換器を備える音声入力装置を具備させ
るようにしても良い。そして、この音声入力装置によっ
て入力された音声命令によって、各操作が実行されるよ
うにしても良い。
【0483】また、上記各実施例では、一つのディスプ
レイ33の画面が二つの表示面に分割された。これを、
二つのディスプレイ装置によって実施してもよい。つま
り、一つの筐体内に、二つの液晶ディスプレイが隣接し
て配置される。そして、分割前では、二つの液晶ディス
プレイによって一つの地図が表示される。分割が指示さ
れると、各々の液晶ディスプレイに、異なる地図情報が
表示される。
【0484】さらに、本発明に係るナビゲーション装置
では、上述のフローチャートの全部または一部の処理
が、VICS、ATIS等の情報管理センターにおいて
実行されてもよい。この処理結果(処理情報)は、デー
タ送受信装置27で受信される。例えば、図5の目的地
設定処理(ステップSA3)及び経路探索処理(ステッ
プSA4)等が、地図情報が蓄積された情報処理センタ
ーにおいて実行される。そして、探索された案内経路デ
ータが、データ送受信装置27を介して本発明のナビゲ
ーション装置に転送される。
【0485】本発明のナビゲーション装置では、送られ
てきた案内経路データに基づいて案内表示の処理が実行
される。つまり、目的地または立ち寄り施設の検索条件
及び、経路探索条件等の情報が本発明のナビゲーション
装置から上記情報管センターに送られる。情報管理セン
ターでは、この送られてきた条件に基づき、所望の施設
の検索と、目的地までの経路の探索が実行される。そし
て、情報管理センターからナビゲーション装置へ検索・
抽出・探索結果に関する情報が地図情報等と共に送信さ
れる。
【0486】ナビゲーション装置では、この受信された
検索・抽出・探索結果に基づき、検索施設がディスプレ
イ33上に表示される。このようにすれば、自車の現在
位置周辺に関する各施設の詳細かつ最新情報に基づい
て、各施設の検索、抽出、探索が可能である。また、施
設検索において、周辺道路の環境変化(一方通行道路の
新設等)を考慮した検索が可能である。なお、この場
合、情報管理センターに蓄積される各施設に関する情報
は、常に更新される必要がある。
【0487】さらに、本発明で説明した各プログラム
と、地図及び表示記号等の情報とを記憶した情報記憶部
37を一般のコンピュータ装置で使用できるようにして
もよい。つまり、情報記憶部37に記憶されたプログラ
ムが一般のコンピュータで実行可能なプログラムとされ
る。そして、GPS受信装置25によって現在位置を検
出できる装置とともに、この情報記憶部37を携帯タイ
プのコンピュータ装置に接続すれば、このコンピュータ
装置でもナビゲーション処理が可能となる。さらに、本
発明は、自動車以外の車両や、船舶、航空機、ヘリコプ
タ等のナビゲーション装置としても適用でき、ナビゲー
ションに用いられる地図は、道路地図の他に、海図や海
底地図等でも良い。さらにまた、本発明は、自動車等の
移動体に装着されるナビゲーション装置のみならず、携
帯型のナビゲーション装置に適用されても良い。つま
り、サイクリング、旅行、登山、ハイキング、つり等に
おいて利用される、人間が携行できる小型のナビゲーシ
ョン装置に本発明が適用されても良い。
【0488】39.各実施例の概要 [1]上記で説明された本発明の第1実施例のナビゲー
ション装置は、地図情報を表示する画面を2以上の画面
に分割するようにし(図6のステップSB4、図11、
13のステップSC4)、このうちの1以上の画面に、
記憶または受信された第1の地図情報を表示するように
し(図6のステップSB12、SB24、SB28、図
11のステップSC10、SC14及び図13のステッ
プSC24)、この表示された画面以外の画面に、この
表示された第1の地図情報と異なる第2の地図情報を同
時に表示する(図6のステップSB16、SB18、S
B22、SB26、図11のステップSC8、SC12
及び図13のステップSC20、SC22)ようにした
ことを特徴とするナビゲーション装置において、上記第
1の地図情報と上記第2の地図情報とは、道路種別の異
なる地図情報の異なる地図情報を表示制御することを特
徴とする(表示例−図8、図12、図6のステップSB
16、SB18、SB22、SB26、図11のステッ
プSC8、SC12及び図13のステップSC20、S
C22)。
【0489】[2]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置における上記道路種別とはナビ
ゲーションの案内対象道路及び非案内対象道路について
の情報であり、上記第1の地図情報はナビゲーションの
案内対象道路及び非案内対象道路の情報であり、上記第
2の地図情報はナビゲーションの案内対象道路のみの情
報であることを特徴とする。
【0490】[3]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置は、地図情報を表示する画面を
2以上の画面に分割するようにし(図6のステップSB
4、図11、13のステップSC4)、このうちの1以
上の画面に対して記憶または受信された第1の地図情報
を表示するようにし(図6のステップSB12、SB2
4、SB28、図11のステップSC10、SC14及
び図13のステップSC24)、この表示された画面以
外の画面に、この表示された第1の地図情報とは異なる
第2の地図情報を同時に表示する(図6のステップSB
16、SB18、SB22、SB26、図11のステッ
プSC8、SC12及び図13のステップSC20、S
C22)ナビゲーション装置において、上記表示された
第1の地図情報の地図の向きと上記表示された第2の地
図情報の地図の向きと異なるように表示制御する(表示
例−図12、図11のステップSC8、SC12及び図
13のステップSC20、SC22)ことを特徴とす
る。
【0491】[4]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置では、上記[3]の特徴に加
え、上記第1の地図情報はノースアップによる表示がな
され、上記第2の地図情報はヘディングアップによる表
示がなされることを特徴とする。
【0492】[5]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置は、上記[1]、[2]、
[3]または[4]の特徴に加え、上記地図情報を表示
する画面の表示内容の切り換えを検出するようにし(図
6、11、13のステップSC4)、この検出結果に応
じて、上記第1の地図情報を、当該切り換え前に表示さ
れていた地図情報とするようにし(図6のステップSB
12、SB24、SB28、図11のステップSC1
0、SC14及び図13のステップSC24)、同じく
この検出結果に応じて、上記第2の地図情報を、当該切
り換え後に表示すべき地図情報(図6のステップSB1
6、SB18、SB22、SB26、図11のステップ
SC8、SC12及び図13のステップSC20、SC
22)とするようにしたことを特徴とする。
【0493】[6]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置は、上記[1]、[2]、
[3]、[4]または[5]の特徴に加え、上記表示内
容の切り換え前の表示画面は分割されていない、または
分割されており、上記表示内容の切り換えは、操作者の
切り換え操作、自車の走行状態の変化、自車の車速の変
化、自車の方位の変化、交差点または曲がる地点から自
車までの距離の変化、目的地または立ち寄り地までの距
離の変化に応じている(図6のステップSB4、SB1
0、SB20、図11のステップSC4、図13のステ
ップSC4)ことを特徴とする。
【0494】[7]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置は、上記[1]、[2]、
[3]、[4]、[5]または[6]の特徴に加え、上
記第1の地図情報または第2の地図情報は、さらに順次
別の地図情報に切り換えられ、これにより上記分割画面
の一部または全部の表示内容がさらに順次個別に若しく
は同時に切り換えられ(図6のステップSB16、SB
18、SB22、SB24、SB26、SB28)、ま
たは上記第1の地図情報または第2の地図情報は、画面
の表示内容のさらなる切り換えに応じて、分割されない
単一の画面にされ、この単一の画面に表示される地図情
報は、上記第1の地図情報、第2の地図情報、この第1
の地図情報及び第2の地図情報とは別の地図情報または
画面分割前の元の地図情報であり、上記表示内容の切り
換えは、操作者の切り換え操作、自車の走行状態の変
化、自車の車速の変化、自車の方位の変化、交差点また
は曲がる地点から自車までの距離の変化、目的地または
立ち寄り地までの距離の変化に応じている(図6のステ
ップSB4、SB10、SB20、図11のステップS
C4、図13のステップSC4等)ことを特徴とする。
【0495】[8]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置は、上記[1]、[2]、
[3]、[4]、[5]、[6]または[7]の特徴に
加え、上記第1の地図情報と第2の地図情報とが表示さ
れる画面は互いに入れ換わり、この入れ換わりは操作者
の操作、取り付け者の操作、運転者の位置の検知、自車
の走行状態の変化、自車の車速の変化、自車の方位の変
化、交差点または曲がる地点から自車までの距離の変
化、目的地または立ち寄り地までの距離の変化に基づ
き、上記分割された画面のうち運転者に近い画面に、上
記第1の地図情報または第2の地図情報が表示される
(図8、図12の第3画面110、図6のステップSB
22、SB24、SB26、SB28、図11のステッ
プSC8、SC10、SC12、SC14及び図13の
ステップSC20、SC22、SC24等)ことを特徴
とする。
【0496】[9]上記で説明された本発明の第1実施
例のナビゲーション装置は、上記[1]、[2]、
[3]、[4]、[5]、[6]、[7]または[8]
の特徴に加え、上記地図情報は、自車の出発地または現
在位置付近から目的地または立ち寄り地付近までの経路
を探索し、この探索された経路に関する地図情報であ
り、上記第1の地図情報は自車の出発地または現在位置
付近と目的地または立ち寄り地付近との地理関係を表す
簡略図の情報であり(図6のステップSB6、図13の
ステップSC24)、上記第2の地図情報は自車の現在
位置付近の詳細な地理情報であり(図6のステップSB
16、SB24、SB26)、または、上記第1の地図
情報は上記探索された経路における、自車の走行情報に
基づく走行情報であり(図6のステップSB12)、上
記第2の地図情報は自車の現在位置付近の詳細な地理情
報であり、または、上記第1の地図情報は幹線道路及び
非幹線道路またはナビゲーションの対象道路及び非対象
道路についての情報であり(図6のステップSB16、
SB24、SB26等)、第2の地図情報は主に幹線道
路だけまたはナビゲーションの対象道路だけについての
情報であり(図6のステップSB18、SB22、SB
28)、または、上記第1の地図情報はノースアップに
よる表示であり、第2の地図情報はヘディングアップに
よる表示であり、または、上記第1の地図情報は北の絶
対方位を画面のいずれかの方向にほぼ維持した地図の情
報であり(図13のステップSC22等)、第2の地図
情報は自車の進行方向を画面のいずれかの方向にほぼ維
持した地図の情報(図13のステップSC20等)であ
ることを特徴とする。
【0497】[10]上記に説明した本発明の第2、第
3実施例のナビゲーション装置は、地図情報を表示する
画面を2以上の画面に分割し(図6のステップSB1
2)、このうちの1以上の画面に、記憶または受信され
た第1の地図情報を表示し、この表示された画面以外の
画面に、この表示された第1の地図情報と異なり、しか
も記憶または受信された第2の地図情報を同時に表示
し、上記第1の地図情報は、所定の処理によって表示さ
れた地図情報であり、上記第2の地図情報は、上記第1
の地図情報に連なる地図情報(図14の第2画面108
等)であることを特徴とする。
【0498】[11]上記に説明した本発明の第2、第
3実施例のナビゲーション装置は、地図情報を表示する
画面を2以上の画面に分割し(図6のステップSB1
2)、このうちの1以上の画面に、記憶または受信され
た第1の地図情報を表示し(図6のステップSB1
4)、この表示された画面以外の画面に、この表示され
た第1の地図情報と異なり、しかも記憶または受信され
た第2の地図情報を同時に表示し(図6のステップSB
18またはステップSB22)、上記第1の地図情報
は、自車両の周囲を表す地図情報、または自車の出発地
または現在位置付近と目的地または立ち寄り地付近との
地理関係を表す簡略図(図17)の情報であり、上記第
2の地図情報は、上記第1の地図情報に連なり、しかも
自車の行き先方向の地図(図14の第2画面108)、
自車の出発地または現在位置付近から目的地または立ち
寄り地付近までの地図を表示できる地図情報(図16の
第2画面108)であることを特徴とする。
【0499】[12]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]または[11]の特徴
に加え、上記地図情報にはナビゲーションの案内対象道
路及び非案内対象道路の情報が、上記第1の地図情報ま
たは/及び第2の地図情報に含まれることを特徴とす
る。
【0500】[13]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]、[11]または[1
2]の特徴に加え、上記地図情報を表示する画面の表示
内容の切り換えを検出するようにし(図6のステップS
B10、SB16、SB20)、この検出結果に応じ
て、上記第1の地図情報を、当該切り換え前に表示され
ていた地図情報とするようにし(図6のステップSB1
4)、同じくこの検出結果に応じて、上記第2の地図情
報を、当該切り換え後に表示すべき地図情報とするよう
にしたことを特徴とする。
【0501】[14]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]、[11]、[12]
または[13]の特徴に加え、上記表示内容の切り換え
前の表示画面は分割されていない、または分割されてお
り(図6のステップSB2)、上記表示内容の切り換え
は、操作者の切り換え操作、自車の走行状態の変化、自
車の車速の変化(図11のステップSD10)、自車の
方位の変化、交差点または曲がる地点から自車までの距
離の変化(図11のステップSD2)、目的地または立
ち寄り地までの距離の変化に応じていることを特徴とす
る。
【0502】[15]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]、[11]、[1
2]、[13]または[14]の特徴に加え、上記分割
された各画面に表示される地図は、個々にまたは連動し
て縮尺が変更される(図12のステップSE4、図15
のステップSG4)ことを特徴とする。
【0503】[16]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]、[11]、[1
2]、[13]、[14]または[15]の特徴に加
え、上記第1の地図情報または第2の地図情報は、さら
に順次別の地図情報に切り換えられ、これにより上記分
割画面の一部または全部の表示内容がさらに順次個別に
若しくは同時に切り換えられ、または、上記第1の地図
情報または、第2の地図情報、または第1の地図情報及
び第2の地図情報とは別の地図情報、または画面分割前
の元の地図情報何れかが、画面のさらなる切り換えに応
じて、分割されない単一の画面に表示され(図6のステ
ップSB6)、上記表示内容の切り換えは、操作者の切
り換え操作、自車の走行状態の変化、自車の車速の変
化、自車の方位の変化、交差点または曲がる地点から自
車までの距離の変化、目的地または立ち寄り地までの距
離の変化に応じていることを特徴とする。
【0504】[17]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]、[11]、[1
2]、[13]、[14]、[15]または[16]の
特徴に加え、上記第1の地図情報と第2の地図情報とが
表示される画面は互いに入れ換わり、この入れ換わりは
操作者の操作、取り付け者の操作、運転者の位置の検
知、自車の走行状態の変化、自車の車速の変化、自車の
方位の変化、交差点または曲がる地点から自車までの距
離の変化、目的地または立ち寄り地までの距離の変化に
基づき、上記分割された画面のうち運転者に近い画面
に、上記第1の地図情報または第2の地図情報が表示さ
れることを特徴とする。
【0505】[18]本発明の第2、第3実施例のナビ
ゲーション装置は、上記[10]、[11]、[1
2]、[13]、[14]、[15]、[16]または
[17]の特徴に加え、上記第1の地図情報及び上記第
2の地図情報は、一方がノースアップによる表示であり
(図19のステップSK8、SK14)、他方はヘディ
ングアップによる表示であり(図19のステップSK1
0、SK12)、または、上記第1の地図情報及び上記
第2の地図情報は、一方は北の絶対方位を画面のいずれ
かの方向にほぼ維持した地図の情報であり、他方は自車
の進行方向を画面のいずれかの方向にほぼ維持した地図
の情報であり、または、上記第1の地図情報及び上記第
2の地図情報は、同じ縮尺または異なる縮尺であり、上
記第2の地図情報は、上記第1の地図情報に対して、
北、北東、東、南東、南、南西、西または北西に連なる
地図情報であり、これらの地図情報は、操作者の操作、
取り付け者の操作、運転者の位置の検知、自車の走行状
態の変化、自車の車速の変化、自車の方位の変化、交差
点または曲がる地点から自車までの距離の変化、目的地
または立ち寄り地までの距離の変化に基づき、いずれか
が選択されることを特徴とする。
【0506】[19]本発明の第2、3実施例のナビゲ
ーション装置は、上記[10]、[11]、[12]、
[13]、[14]、[15]、[16]、[17]ま
たは[18]の特徴に加え、上記第1の地図情報は、自
車、出発地、目的地、立ち寄り地または選択された任意
の箇所の周囲を表す地図情報であり、上記第2の地図情
報は、この第1の地図情報に連なる地図の情報であり、
この第2の地図情報の地図は、上記第1の地図情報の地
図に隣り合いまたはこの第1の地図情報の地図に対して
自車の進行方向若しくは探索経路に沿って先又は後に隣
り合い、各地図の表示中心が互いにずれており、各地図
の表示範囲は互いに重なっていない又は一部重なってい
ることを特徴とする。
【0507】[20]上記に説明した本発明に係る第
4、第5実施例は、表示画面を2以上の画面に分割し
(図22のステップSL10、図27のステップSP1
2)、該分割された画面のうち1以上の画面に、第1の
案内経路情報を表示し(図22のステップSL12、図
27のステップSP14)、前記第1の案内経路情報を
表示した画面以外の1以上の両面に、前記第1の案内経
路情報とは異なる第2の案内経路情報を表示する(図2
2のステップSL12、図27のステップSP14)こ
とを特徴とする。
【0508】[21]上記に説明した本発明に係る第
4、第5実施例は、予め設定された経路に従い経路案内
を行う(図5のSA2〜SA6)ナビゲーション装置に
おいて、予め設定された経路とは異なる経路を探索させ
る命令がなされると(図22のステップSL4、図22
のステップSL28、図22のステップSP6、図27
のステップSP32)、探索を実行し(図22のステッ
プSL8、SL26、図27のステップSP10、SP
30)、表示画面を2以上の画面に分割し(図22のス
テップSL10、図27のステップSP12)、該分割
された画面のうち1以上の画面に第1の案内経路情報と
して予め設定された経路の情報を表示し(図22のステ
ップSL12、図27のステップSP14)、前記第1
の案内経路情報を表示した画面以外の1以上の画面に、
第2の案内経路情報として前記第1の案内経路情報とは
異なる経路の情報を表示する(図22のステップSL1
2、図27のステップSP14)ことを特徴とする。
【0509】[22]上記に説明した本発明に係る第5
実施例は、予め設定された経路に従い経路案内を行う
(図5のSA2〜SA6)ナビゲーション装置におい
て、予め設定された経路から外れて新たな経路を探索さ
せる命令がなされると(図27のステップSP2、SP
6)、探索を実行し(図27のステップSP10)、表
示画面を2以上の画面に分割し(図27のステップSP
12)、該分割された画面のうち1以上の画面に第1の
案内経路情報として予め設定された経路の情報を表示し
(図27のステップSP14)、前記第1の案内経路情
報を表示した画面以外の1以上の画面に、第2の案内経
路情報として探索された新たな経路を表示する(図27
のステップSP14)ことを特徴とする。
【0510】[23]上記に説明した本発明の第4、5
実施例のナビゲーション装置は、上記[20]、[2
1]または[22]の特徴に加え、上記第1及び第2の
案内経路情報は、自車両の出発地または現在位置付近か
ら、入力された目的地または立ち寄り地付近までの、探
索または受信された経路の情報、または自車両が離脱し
た案内経路と自車両の現在位置とを繋なぐ経路の情報
(図22のステップSL8、SL26、図27のステッ
プSP10、SP30)であることを特徴とする。
【0511】[24]上記に説明した本発明の第4、5
実施例のナビゲーション装置は、上記[20]、[2
1]、[22]または[23]の特徴に加え、探索命令
が入力される度に、上記第1の案内経路情報及び/また
は上記第2の案内経路情報が他の案内経路情報に切り換
えられる(図22のステップSL24、SL26、SL
12、図27のステップSP28、SP30、SP1
4)ことを特徴とする。
【0512】[25]上記に説明した本発明の第4、5
実施例のナビゲーション装置は、上記[20]、[2
1]、[22]、[23]または[24]の特徴に加
え、探索命令が入力される度に、上記第1の案内経路情
報が、上記第2の案内経路情報とされると共に、上記第
2の案内経路情報には、探索または受信された新たな経
路の情報とされる(図22のステップSL24、SL2
6、SL12、図27のステップSP28、SP30、
SP14)ことを特徴とする。
【0513】[26]上記に説明した本発明の第4、5
実施例のナビゲーション装置は、上記[20]、[2
1]、[22]、[23]、[24]または[25]の
特徴に加え、上記第1、第2の案内経路情報は、案内経
路の主要名称及び/または通過点名称及び/または案内
経路の全長及び/または通過所用時間(図32、図3
3)でもよいことを特徴とする。
【0514】[27]上記に説明した本発明に係る第
4、第5実施例は、上記[20]、[21]、[2
2]、[23]、[24]、[25]または[26]の
特徴に加え、上記第1、第2の案内経路情報の一つが選
択されると、当該選択案内経路による案内が開始される
とともに、画面が分割状態または、当該選択案内経路の
みを表示する単一画面にされる(図22のステップSL
23、SL34、SL36、図27のステップSP2
5、SP38、SP40)ことを特徴とする。
【0515】[28]上記に説明した本発明に係る第
4、第5実施例は、予め設定された経路に従い経路案内
を行う(図5のSA2〜SA6)ナビゲーション装置に
おいて、案内経路情報を表示する表示装置と(図1の画
像メモリ10、ディスプレイ33)、該表示装置に案内
情報を出力する表示処理手段と(図1の画像プロセッサ
9)、予め設定された経路とは異なる経路を探索させる
指示を入力する入力手段と(図22のステップSL4、
SL28、図27のステップSP6、SP32)、前記
入力手段の入力により経路を探索させる指示がなされる
と予め設定された経路とは異なる経路を探索する経路探
索手段(図22のステップSL8、SL26、図27の
ステップSP10、SP30)とを備え、前記表示処理
手段は、前記経路探索手段により予め設定された経路と
は異なる経路が探索されると前記表示装置に表示する画
面を2以上の画面に分割し(図22のステップSL1
0、図27のステップSP12)、該分割された画面の
うち1以上の画面に、予め設定された経路に関する第1
の案内経路情報を表示し(図22のステップSL12、
図27のステップSP14)、前記第1の案内経路情報
を表示した画面以外の1以上の画面に、前記第1の案内
経路情報とは異なる経路に関する第2の案内経路情報を
表示する(図22のステップSL12、図27のステッ
プSP14)ことを特徴とする。
【0516】[29]上記に説明した本発明に係る第
4、第5実施例は、予め設定された経路に従い経路案内
を行う(図5のSA2〜SA6)ナビゲーション装置に
おいて、案内経路情報を表示する表示装置と(図1の画
像メモリ10、ディスプレイ33)、該表示装置に案内
情報を出力する表示処理手段と(図1の画像プロセッサ
9)、予め設定された経路から車両が外れたことを検出
する経路外れ検出手段と(図27のステップSP2)、
該経路外れ検出手段により車両が経路から外れたことが
検出されると新たな経路を探索する経路探索手段(図2
7のステップSP10)とを備え、前記表示処理手段
は、前記経路探索手段により新たな経路が探索されると
前記表示装置に表示する画面を2以上の画面に分割し
(図27のステップSP12)、該分割された画面のう
ち1以上の画面に、予め設定された経路に関する第1の
案内経路情報を表示し(図27のステップSP14)、
該第1の案内経路情報を表示した画面以外の1以上の画
面に、前記経路探索手段により探索された新たな経路に
関する第2の案内経路情報を表示する(図27のステッ
プSP14)ことを特徴とする。
【0517】[30]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション装置は、目的地または立ち寄り地ま
での経路を探索するようにし(図5のステップSA4、
SA5)、この探索された経路から現在位置が外れたこ
とを検出するようにし(図34のステップSQ2)、こ
の検出に応じて、上記探索された経路、上記目的地また
は立ち寄り地へ戻る復帰地点までの復帰経路を再探索す
るようにし(図35のステップSR4)、地図情報を表
示する表示手段の表示画面を2以上の画面に分割するよ
うにし(図35のステップSR10)、このうちの1以
上の画面に、上記再探索された復帰経路を表示する(図
35のステップSR10)ようにすることを特徴とす
る。
【0518】[31]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション装置は、上記[30]の特徴の他
に、上記探索された元の経路は、上記分割された他の画
面に表示され(図35のステップSR14)、上記各分
割画面の表示縮尺は、それまで表示されていた画面の表
示縮尺と同じであることを特徴とする。
【0519】[32]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション装置は、上記[30]または[3
1]の特徴の他に、上記探索経路から現在位置が外れた
離脱地点から現在位置までの離脱経路も表示し、上記ナ
ビゲーション装置は、上記探索経路の中の上記離脱地点
から上記復帰地点までの非走行経路も表示し、上記ナビ
ゲーション装置は、上記復帰経路と上記探索経路との地
理的関係も表示する(実施例の応用例説明参照)ことを
特徴とする。
【0520】[33]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション装置は、上記[30]、[31]ま
たは[32]の特徴の他に、上記復帰経路のほぼ全部が
上記分割画面に表示されるように表示制御され、この表
示制御では、この復帰経路のほぼ全体が上記分割画面に
表示されるように表示縮尺が決定され(図36、図37
の第2画面の初期表示)、上記離脱経路のほぼ全体も上
記分割画面に表示されるように表示制御され、この表示
制御では、この離脱経路のほぼ全体が上記分割画面に表
示されるように、表示縮尺が決定され、上記非走行経路
のほぼ全体も上記分割画面に表示されるように表示制御
され、この表示制御では、この非走行経路のほぼ全体が
上記分割画面に表示されるように、表示縮尺が決定され
る(第6実施例の応用に関する説明)ことを特徴とす
る。
【0521】[34]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション装置は、上記[30]、[31]、
[32]または[33]の特徴の他に、上記分割された
画面に表示される経路は、現在位置が画面の中心となる
ように表示され(図36の第2画面の初期表示)、北の
絶対方位を画面のいずれかの方向にほぼ維持するように
表示され、または現在位置の進行方向を画面のいずれか
の方向にほぼ維持するように表示される(図37の第2
画面の初期表示)ことを特徴とする。
【0522】[35]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション装置は、上記[30]、[31]、
[32]、[33]または[34]の特徴の他に、上記
分割画面はそれまで合体されており、この画面の分割
は、上記探索経路から現在位置が外れたとき、操作者の
切り換え操作、現在位置の走行状態の変化、現在位置の
車速の変化、現在位置の方位の変化、交差点または曲が
る地点から現在位置までの距離の変化、目的地または立
ち寄り地までの距離の変化に応じて実行され、この分割
画面は、上記探索経路までの距離の変化、操作者の切り
換え操作、現在位置の走行状態の変化、現在位置の車速
の変化、現在位置の方位の変化、交差点または曲がる地
点から現在位置までの距離の変化、目的地または立ち寄
り地までの距離の変化に応じて合体され、合体後の画面
には、上記画面分割前に表示されていた地図情報、上記
元の探索経路、または現在位置を含む地図情報が表示さ
れることを特徴とする。
【0523】[36]上記に説明した本発明の第6実施
例のナビゲーション処理または地図情報処理のためのコ
ンピュータプログラムを記憶した媒体は、上記特徴の他
に、目的地または立ち寄り地までの経路を探索するよう
にし(図5のステップSA4)、この探索された経路か
ら現在位置が外れたことを検出するようにし(図34の
ステップSQ2)、この検出に応じて、上記探索された
経路、上記目的地または上記立ち寄り地へ戻る復帰経路
を再探索するようにし(図35のステップSR4)、地
図情報を表示する画面を2以上の画面に分割するように
し(図35のステップSR10)、このうちの1以上の
画面に、上記再探索された復帰経路を表示するようにす
ることを特徴とする。
【0524】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明は、地図が
表示される表示画面を少なくとも二つに分割した。そし
て、一方の画面には、より重要性の高い情報を表示させ
る。他方の画面には、補助的な情報が表示されるように
した。つまり、従来、画面の表示状態の切り換えによっ
て時間差を持って得られた二つの情報が、本発明によれ
ば、同時に得られる。また、表示される2種類の情報同
士の比較が可能になるので、自車両の現在位置近傍の地
理的な環境と、案内経路の先方の状態とを的確に知るこ
とができる。さらに、再探索された別ルートと、元の経
路、または他の最探索された別ルート同士が、分割画面
にそれぞれ表示される。よって、各経路同士の優劣判断
による比較が直接行える。
【0525】また、目的地または立ち寄り地等の設定に
おいても、各選択条件と、その選択結果を分割画面各々
に表示するので、選択条件の変更と、その結果を迅速に
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ナビゲーション装置の全体回路図である。
【図2】 情報記憶部37のデータ38cに記憶される
データ構造を示す図である。
【図3】 RAM5に記憶されるデータを示す図であ
る。
【図4】 道路データファイルF4の構造を示す図であ
る。
【図5】 全体処理のフローチャートを示す図である。
【図6】 第1実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【図7】 第1実施例の単一画面表示処理サブルーチン
を示す図である。
【図8】 第1実施例の画面分割処理サブルーチンを示
す図である。
【図9】 ディスプレイ33に表示される画面の様子を
示す図である。
【図10】ディスプレイ33の画面が分割された状態を
示す図である。
【図11】第1実施例の第3画面表示処理サブルーチン
を示す図である。
【図12】第1実施例のルート前方表示処理サブルーチ
ンを示す図である。
【図13】第1実施例の表示可能範囲算出処理サブルー
チンを示す図である。
【図14】案内経路の前方が表示された様子を示す図で
ある。
【図15】第1実施例の全ルート(前方)表示処理サブ
ルーチンを示す図である。
【図16】案内経路の残りでしかも目的地までの経路全
体が表示された様子を示す図である。
【図17】ディスプレイ33に表示される簡略図を示す
図である。
【図18】画像メモリ10とディスプレイ33との間に
介装される回路を示す図である。
【図19】第2実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【図20】第2実施例によるディスプレイ33の分割画
面の様子を示す図である。
【図21】第3実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【図22】第4実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【図23】画面分割前のディスプレイ33の表示画面の
様子を示す図である。
【図24】ディスプレイ33の画面分割状態を示す図で
ある。
【図25】ディスプレイ33の画面分割状態を示す図で
ある。
【図26】ディスプレイ33の画面が単一画面に戻され
た状態を示す図である。
【図27】本発明の第5実施例の案内・表示処理のフロ
ーチャートを示す図である。
【図28】画面分割前のディスプレイ33の表示画面の
様子を示す図である。
【図29】ディスプレイ33の画面分割状態を示す図で
ある。
【図30】ディスプレイ33の画面分割状態を示す図で
ある。
【図31】ディスプレイ33の単一画面に戻された状態
を示す図である。
【図32】ディスプレイ33の画面分割状態を示す図で
ある。
【図33】ディスプレイ33の画面分割状態を示す図で
ある。
【図34】第6実施例の案内・表示処理のフローチャー
トを示す図である。
【図35】ルート外れ処理のフローチャートを示す図で
ある。
【図36】図35の第2画面の初期表示の第1実施例の
フローチャートを示す図である。
【図37】図35の第2画面の初期表示の第2実施例の
フローチャートを示す図である。
【図38】図34の案内・表示処理における第2画面の
表示調整の第1実施例のフローチャートを示す図であ
る。
【図39】図34の案内・表示処理における第2画面の
表示調整の第2実施例のフローチャートを示す図であ
る。
【図40】分割前のディスプレイ33の様子を示す図で
ある。
【図41】案内経路外れ直後のディスプレイ33の分割
画面の様子を示す図である。
【図42】復帰ルート258が第2画面に表示されてい
る様子を示す図である。
【図43】案内経路から自車両が遠く離れた場合におけ
るディスプレイ33の分割画面の様子を示す図である。
【図44】図43において第2画面に復帰ルート260
が表示され様子を示す図である。
【図45】図43において第2画面に復帰ルート260
が表示され様子を示す図である。
【図46】案内経路離反直後のディスプレイ33の表示
応用例を示す図である。
【図47】案内経路等の各ノードを説明する図である。
【図48】第2画面に地図が表示される際の表示領域を
説明する図である。
【図49】最寄り施設設定処理のフローチャートを示す
図である。
【図50】ジャンルリストの例を示す図である。
【図51】分割画面に指定ジャンルに該当する施設が表
示された様子を示す図である。
【図52】分割画面の様子を示す図である。
【図53】経路沿い施設の抽出サブルーチンを示す図で
ある。
【図54】検索施設と、案内経路との最短直線距離算出
のサブルーチンを示す図である。
【図55】検出された施設と案内経路との位置関係を説
明する図である。
【図56】ステップSX36の説明図である。
【図57】最短直線距離の算出を説明する図である。
【図58】郵便番号選択データ50を示す図である。
【図59】ストリートリストデータ55の内容を表した
図である。
【図60】施設ジャンルリストデータ60の内容を表し
た図である。
【図61】ストリート形状データ65の内容を表した図
である。
【図62】施設リストデータ70の内容を表した図であ
る。
【図63】エリア形状データ75の内容を表した図であ
る。
【図64】目的地設定処理(ステップSA3)のフロー
チャートを表す図である。
【図65】代表点地図表示及び目的地設定サブルーチン
を示す図である。
【図66】ストリート名称の表示及び目的地設定サブル
ーチンを示す図である。
【図67】ジャンルリスト表示及び目的地設定サブルー
チンを示す図である。
【図68】郵便番号及び項目選択画面の様子を示す図で
ある。
【図69】指定エリアの表示例を示す図である。
【図70】ストリートリストを示す図である。
【図71】ストリート表示の様子を示す図である。
【図72】ジャンルリストの画面表示例を示す図であ
る。
【図73】分割画面に指定ジャンルに該当する施設と、
特定銘柄に該当する施設が表示された様子を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…中央処理装置、2…CPU、3…フラッシュメモ
リ、4…ROM、5…RAM、7…センサ入力インタフ
ェイス、8…通信インタフェイス、9…画像プロセッ
サ、10…画像メモリ、11…音声プロセッサ、13…
スピーカ、20…現在位置検出装置、21…絶対方位セ
ンサ、22…相対方位センサ、23…距離センサ、24
…速度センサ、25…GPS受信装置、26…ビーコン
受信装置、27…データ送受信装置、30…入出力装
置、33…ディスプレイ、34…タッチパネル、37…
情報記憶部、38a…ディスク管理情報、39…データ
送受信部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶された多数の地理的対象の場所とこ
    の地理的対象を表す情報に対して、当該地理的対象を検
    索するようにし、 この検索に当たって、少なくとも1つの検索条件を設定
    するようにし、 上記検索の検索結果を出力するようにし、 表示手段の表示画面を2以上の画面に分割するように
    し、 この分割された各表示画面に、上記検索条件または/及
    び検索結果のうちの異なる情報を表示することを特徴と
    するナビゲーション装置。
  2. 【請求項2】 上記分割された各表示画面には、上記検
    索条件と上記検索結果とが表示され、 または上記分割された各表示画面には、上記検索の途中
    結果と最終結果とが表示され、 または上記分割された各表示面面には、上記検索条件の
    うち異なる複数の検索条件が表示され、 または上記分割された各表示画面には、上記異なる検索
    条件それぞれによって検索された検索結果それぞれが表
    示され、 またはこれら検索条件及び検索結果のいずれかがそれぞ
    れ表示され、 または一連の検索手順に沿って実行される複数の検索処
    理のうち、この検索手順に沿ってより新しい方の複数の
    検索処理内容が表示されることを特徴とする請求項1記
    載のナビゲーション装置。
  3. 【請求項3】 上記ナビゲーション装置は、目的地また
    は立ち寄り地までの経路を探索するようにし、この探索
    された経路を基に情報を案内するものであり、 上記多数の地理的対象の場所と、この地理的対象を表す
    情報は、当該地理的対象の内的特徴を表す内的情報また
    は/及び外的特徴を表す外的情報であって、当該地理的
    対象の名称、電話番号、住所、郵便番号、分野、銘柄、
    品目、価格、業績、実績、営業時間、階数、最寄りのス
    トリートまたは最寄りの駅であることを特徴とする請求
    項1または2記載のナビゲーション装置。
  4. 【請求項4】 上記検索途中結果または最終検索結果が
    表示地図上にほぼ全て表示されるように、上記各分割画
    面の表示縮尺が決定されることを特徴とする請求項1、
    2または3記載のナビゲーション装置。
  5. 【請求項5】 上記分割画面はそれまで合体されてお
    り、この画面の分割は、上記検索処理理の開始、上記検
    索条件の入力、上記検索結果の出力、操作者の切り換え
    操作、現在位置の走行状態の変化、現在位置の車速の変
    化、現在位置の方位の変化、交差点または曲がる地点か
    ら現在位置までの距離の変化または/及び目的地または
    立ち寄り地までの距離の変化に応じて実行され、 この分割画面は、上記検索処理の終了、上記検索結果の
    出力、操作者の切り換え操作、現在位置の走行状態の変
    化、現在位置の車速の変化、現在位置の方位の変化、交
    差点または曲がる地点から現在位置までの距離の変化ま
    たは/及び目的地または立ち寄り地までの距離の変化に
    応じて合体され、合体後の画面には、上記画面分割前に
    表示されていた情報または現在位置を含む地図情報が表
    示されることを特徴とする請求項1、2、3または4記
    載のナビゲーション装置。
  6. 【請求項6】 上記検索条件は、 エリアを特定する識別番号の全部または一部によってエ
    リアを指定する条件、 このエリア内のストリートを指定/抽出する条件、 このストリート近傍にある地理的対象を当該ストリート
    からの距離によって抽出する条件、 ジャンル、営業内容または/及び取り扱い商品/役務の
    価格によって地理的対象を抽出する条件、 営業時間または営業品目によって地理的対象を抽出する
    条件、 地理的対象が存在する建物/施設の階数によって当該地
    理的対象を抽出する条件、 現在位置、自車両または案内経路からの距離によって地
    理的対象を抽出する条件、 現在位置、自車両または案内経路からの相対位置方向に
    よって地理的対象を抽出する条件から少なくとも1つの
    条件を組み合わせたものであり、 切り換え命令または所定の条件に応じて、これらの組み
    合わせが切り換えられることを特徴とする請求項1、
    2、3、4または5記載のナビゲーション装置。
  7. 【請求項7】記憶された多数の地理的対象の場所とこの
    地理的対象を表す情報に対して、当該地理的対象を検索
    するようにし、 この検索に当たって、少なくとも1つの検索条件を設定
    するようにし、 上記検索の検索結果を出力するようにし、 表示手段の表示画面を2以上の画面に分割するように
    し、 この分割された各表示画面に、上記検索条件または/及
    び検索結果のうちの異なる情報を表示することを特教と
    するナビゲーション処理のためのコンピュータプログラ
    ムを記憶した媒体。
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