JPH10103116A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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JPH10103116A
JPH10103116A JP8253563A JP25356396A JPH10103116A JP H10103116 A JPH10103116 A JP H10103116A JP 8253563 A JP8253563 A JP 8253563A JP 25356396 A JP25356396 A JP 25356396A JP H10103116 A JPH10103116 A JP H10103116A
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air
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air component
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篤史 難波
Akira Akimoto
晃 秋本
Nobuhiro Hagura
信宏 羽倉
Takashi Matsuura
崇 松浦
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    • F02D41/0047Controlling exhaust gas recirculation [EGR]
    • F02D41/005Controlling exhaust gas recirculation [EGR] according to engine operating conditions
    • F02D41/0052Feedback control of engine parameters, e.g. for control of air/fuel ratio or intake air amount
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F02DCONTROLLING COMBUSTION ENGINES
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    • F02D2200/02Input parameters for engine control the parameters being related to the engine
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    • F02D2200/0402Engine intake system parameters the parameter being determined by using a model of the engine intake or its components
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転者の操作に応じ、燃料噴射制御、吸気制
御、EGR制御を総合的に行うことで、燃料噴射量の最
適化、吸入空気量の最適化、EGR量の最適化を実現
し、運転フィーリングの向上、排気ガスエミッションの
低減を図る 【解決手段】 エンジントルク等の目標値を制御基準量
として、吸気系モデルに従い、非空気成分分圧の推定値
と制御目標値との偏差に基づいてEGRガス流量を設定
するとともに、空気成分分圧の推定値と制御目標値との
偏差、及び、EGRガス中の空気成分に基づいてスロッ
トルバルブを通過する空気流量を設定する。そして、E
GRガス流量の設定値と吸気管圧力とに基づいてEGR
量を調節するアクチュエータの操作量を算出するととも
に、スロットルバルブを通過する空気流量の設定値と吸
気管圧力とに基づいてスロットル開度を調節するアクチ
ュエータの操作量を算出し、燃料を噴射するインジェク
タに対する操作量を算出するための最終的な基本燃料噴
射量を設定し、燃料噴射制御、吸気制御、EGR制御を
総合的に行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料噴射制御、吸
気制御、EGR制御を総合的に行うエンジンの制御装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、車両の制御に直接作用する物理量
であるエンジン出力軸トルクを制御の基準量として燃料
量と空気量とを決定し、運転者の要求出力に対する応答
性を改善して良好な走行性能を得る技術が種々提案され
ており、例えば、特開平1−313636号公報には、
エンジン出力軸トルクの目標値をアクセル操作量とエン
ジン回転数とから設定し、設定した目標トルクに応じて
燃料噴射量を制御するととともに、アクチュエータによ
りスロットルバルブ開度を電子制御して吸入空気量を制
御する技術が開示されている。
【0003】しかしながら、過渡運転時において、スロ
ットルバルブ下流の吸気コレクタチャンバ等の容積を充
填するための吸入空気の応答遅れの影響や、吸入空気量
を変化させる装置の遅れの影響等により、スロットルバ
ルブを制御している時点での目標トルクに対応した要求
空気量と、実際にシリンダに吸入される空気量との間に
ずれがあるのに対し、燃料噴射量は目標トルクに対応し
て制御されるため、燃料と空気との間に過不足なく供給
することが困難であった。
【0004】これに対処するに、特開平3−18524
8号公報には、吸入空気のコレクタチャンバ充填による
吸入空気の遅れや吸入空気量を制御するアクチュエータ
の応答遅れに相当する位相遅れ補償を、目標軸トルクに
対して、あるいは、燃料噴射量そのものに対して実施
し、燃料の過不足を防止している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
技術では、スロットルバルブの操作結果として生じる実
際の吸入空気量に対してフィードバックが行われないオ
ープンループ制御であるため、スロットルバルブの個体
間のバラツキによる流量偏差や、スロットルバルブの温
度変化による開口面積の変化による流量変化、スロット
ルバルブのブローバイガス等によって生じるバルブ汚染
による流量変化等に対応することができない。
【0006】また、排気ガスエミッションの低減のため
にEGRを併用するエンジンの場合、EGRバルブを通
過するEGRガスのコレクタチャンバへの充填分やEG
Rバルブの応答遅れに対応して燃料や点火時期の位相遅
れ補償を実施することも考えられるが、スロットルバル
ブの応答性とEGRバルブの応答性が異なるため、定常
運転時の最適値に基づく設定値、あるいは、この設定値
から求まる目標空燃比やEGR率を、過渡状態下におい
ても達成することは困難である。
【0007】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、運転者の操作に応じ、燃料噴射制御、吸気制御、E
GR制御を総合的に行うことで、燃料噴射量の最適化、
吸入空気量の最適化、EGR量の最適化を実現し、運転
フィーリングの向上、排気ガスエミッションの低減を図
ることのできるエンジンの制御装置を提供することを目
的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
運転者の操作に応じて燃料噴射量およびスロットル開度
を可変制御するエンジンの制御装置において、エンジン
回転数とアクセル開度とからエンジン出力状態に応じた
パラメータの目標値を設定する手段と、上記目標値に基
づいて、基本燃料噴射量、EGR率、及び、シリンダ内
当量比を、それぞれ初期設定する手段と、上記シリンダ
内当量比の初期設定値から実際のEGRガスの当量比を
推定し、この当量比の推定値と、上記シリンダ内当量比
の初期設定値と、上記基本燃料噴射量の初期設定値と、
上記EGR率の初期設定値とに基づいて、吸気管圧力の
空気成分分圧に対する制御目標値と、吸気管圧力の非空
気成分分圧に対する制御目標値とを、それぞれ設定する
手段と、スロットルバルブを通過する空気流量とEGR
ガス中の空気成分及び非空気成分を考慮した吸気系モデ
ルを用いて上記非空気成分分圧を推定し、この非空気成
分分圧の推定値と、上記非空気成分分圧の制御目標値と
の偏差に基づいて、EGRガス流量を設定する手段と、
上記吸気系モデルを用いて上記空気成分分圧を推定し、
この空気成分分圧の推定値と、上記空気成分分圧の制御
目標値との偏差、及び、上記EGRガス中の空気成分に
基づいて、上記スロットルバルブを通過する空気流量を
設定する手段と、上記EGRガス流量の設定値と吸気管
圧力とに基づいて、EGR量を調節するアクチュエータ
の操作量を算出する手段と、上記スロットルバルブを通
過する空気流量の設定値と吸気管圧力とに基づいて、ス
ロットル開度を調節するアクチュエータの操作量を算出
する手段と、燃料を噴射するインジェクタに対する操作
量を算出するための最終的な基本燃料噴射量を設定する
手段とを備えたことを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記EGRガスの当量比の推定値を、空燃
比センサの出力に基づいて求めることを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記EGRガスの当量比の推定値を、上記
シリンダ内当量比の初期設定値に対する一次遅れとして
求めることを特徴とする。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記EGRガスの当量比の推定値を、上記
シリンダ内当量比の初期設定値の一次遅れと、吸気管圧
力とエンジン回転数によって設定した無駄時間とにより
求めることを特徴とする。
【0012】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、上記吸気系モデルにおけるスロットルバル
ブを通過する空気流量を、吸入空気量センサによる計測
値とすることを特徴とする。
【0013】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか一に記載の発明において、上記EGRガス流量を
設定する際、上記非空気成分分圧の圧力応答予測値と上
記非空気成分分圧の推定値との誤差を時間積分した値を
加えることを特徴とする。
【0014】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか一に記載の発明において、上記スロットルバルブ
を通過する空気流量を設定する際、上記空気成分分圧の
圧力応答予測値と上記空気成分分圧の推定値との誤差を
時間積分した値を加えることを特徴とする。
【0015】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか一に記載の発明において、上記EGRガス流量を
設定する際、実現可能な最大EGRガス流量以下に制限
することを特徴とする。
【0016】請求項9記載の発明は、請求項8記載の発
明において、上記最大EGRガス流量を、運転条件に応
じて設定することを特徴とする。
【0017】請求項10記載の発明は、請求項8記載の
発明において、上記最大EGRガス流量を、1制御周期
において制御可能な値とすることを特徴とする。
【0018】請求項11記載の発明は、請求項1〜10
のいずれか一に記載の発明において、上記スロットルバ
ルブを通過する空気流量を設定する際、実現可能な最大
空気流量以下に制限することを特徴とする。
【0019】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の発明において、上記最大空気流量を、運転条件に応じ
て設定することを特徴とする。
【0020】請求項13記載の発明は、請求項11記載
の発明において、上記最大空気流量を、1制御周期にお
いて制御可能な値とすることを特徴とする。
【0021】請求項14記載の発明は、請求項1〜13
のいずれか一に記載の発明において、上記最終的な基本
燃料噴射量を、上記基本燃料噴射量の初期設定値とする
ことを特徴とする。
【0022】請求項15記載の発明は、請求項1〜13
のいずれか一に記載の発明において、上記最終的な基本
燃料噴射量を、上記空気成分分圧の推定値に基づいて設
定することを特徴とする。
【0023】請求項16記載の発明は、請求項1〜13
のいずれか一に記載の発明において、上記最終的な基本
燃料噴射量を、上記空気成分分圧の圧力応答予測値に基
づいて設定することを特徴とする。
【0024】すなわち、本発明では、エンジン回転数と
運転者の操作によるアクセル開度とからエンジントルク
等のエンジン出力状態に応じたパラメータの目標値を設
定すると、この目標値に基づいて、基本燃料噴射量、E
GR率、及び、シリンダ内当量比を、それぞれ初期設定
し、上記シリンダ内当量比の初期設定値から実際のEG
Rガスの当量比を推定し、この当量比の推定値と、上記
シリンダ内当量比の初期設定値と、上記基本燃料噴射量
の初期設定値と、上記EGR率の初期設定値とに基づい
て、吸気管圧力の空気成分分圧に対する制御目標値と、
吸気管圧力の非空気成分分圧に対する制御目標値とを、
それぞれ設定する。
【0025】次に、スロットルバルブを通過する空気流
量とEGRガス中の空気成分及び非空気成分を考慮した
吸気系モデルを用い、上記非空気成分分圧を推定し、こ
の非空気成分分圧の推定値と、上記非空気成分分圧の制
御目標値との偏差に基づいて、EGRガス流量を設定す
るとともに、上記吸気系モデルを用いて上記空気成分分
圧を推定し、この空気成分分圧の推定値と、上記空気成
分分圧の制御目標値との偏差、及び、上記EGRガス中
の空気成分に基づいて、上記スロットルバルブを通過す
る空気流量を設定する。
【0026】そして、上記EGRガス流量の設定値と吸
気管圧力とに基づいてEGR量を調節するアクチュエー
タの操作量を算出するとともに、上記スロットルバルブ
を通過する空気流量の設定値と吸気管圧力とに基づいて
スロットル開度を調節するアクチュエータの操作量を算
出し、燃料を噴射するインジェクタに対する操作量を算
出するための最終的な基本燃料噴射量を設定し、燃料噴
射制御、吸気制御、EGR制御を総合的に行う。
【0027】この場合、上記EGRガスの当量比の推定
値は、空燃比センサの出力に基づいて求めても良く、上
記シリンダ内当量比の初期設定値に対する一次遅れとし
て、あるいは、上記シリンダ内当量比の初期設定値の一
次遅れと、吸気管圧力とエンジン回転数によって設定し
た無駄時間とにより求めても良い。また、上記吸気系モ
デルにおけるスロットルバルブを通過する空気流量を、
吸入空気量センサによる計測値としても良い。
【0028】また、上記EGRガス流量を設定する際に
は、上記非空気成分分圧の圧力応答予測値と上記非空気
成分分圧の推定値との誤差を時間積分した値を加えるこ
とが望ましく、上記スロットルバルブを通過する空気流
量を設定する際には、上記空気成分分圧の圧力応答予測
値と上記空気成分分圧の推定値との誤差を時間積分した
値を加えることが望ましい。
【0029】また、上記EGRガス流量の設定値は、実
現可能な最大EGRガス流量以下に制限することが望ま
しく、この最大EGRガス流量は、運転条件に応じて設
定された値、あるいは、1制御周期において制御可能な
値が採用可能である。
【0030】同様に、上記スロットルバルブを通過する
空気流量の設定値は、実現可能な最大空気流量以下に制
限することが望ましく、この最大空気流量は、運転条件
に応じて設定された値、あるいは、1制御周期において
制御可能な値が採用可能である。
【0031】また、上記最終的な基本燃料噴射量は、上
記基本燃料噴射量の初期設定値をそのまま採用しても良
く、上記空気成分分圧の推定値あるいは上記空気成分分
圧の圧力応答予測値に基づいて設定しても良い。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図8は本発明の実施の第1
形態に係わり、図1は燃料・吸気・EGR制御部のブロ
ック図、図2はエンジン制御系の全体ブロック図、図3
は初期化ルーチンのフローチャート、図4は定期処理ル
ーチンのフローチャート、図5は燃料・吸気・EGR制
御処理ルーチンのフローチャート、図6はクランク角割
込みルーチンのフローチャート、図7は吸気系モデルの
説明図、図8は気筒判別の説明図である。
【0033】図2は、燃料噴射制御、吸気制御、EGR
制御を総合的に行うエンジン制御系を示し、各種制御量
を演算するマイクロコンピュータからなるメイン制御ユ
ニット20に、エンジン運転状態を検出するための各種
センサ類が接続されるとともに、エンジン制御のための
各種アクチュエータ類が接続されている。
【0034】上記メイン制御ユニット20に接続される
センサ類としては、所定のクランク角毎にパルス信号を
出力するクランク角センサ2、このクランク角センサ2
から出力されるパルス信号間で発生する気筒判別のため
のパルス信号を出力する気筒判別センサ3、図示しない
アクセルペダルの踏み込み量に応じた電圧信号を出力す
るアクセル開度センサ4、吸気管内圧力に応じた電圧信
号を出力する吸気管圧力センサ5、吸気管内のガス温度
に応じた電圧信号を出力する吸気管温度センサ6、空燃
比を検出する空燃比センサ7等がある。
【0035】また、上記メイン制御ユニット20に接続
されるアクチュエータ類としては、燃料を噴射する各気
筒のインジェクタ10、気筒毎の点火プラグ12に連設
される点火コイル11等があり、さらに、スロットル開
度を可変するためのスロットルアクチュエータ13、及
び、EGR量を可変するためのEGRバルブ14が接続
されている。
【0036】上記メイン制御ユニット20は、各センサ
類からの信号を処理してエンジン運転状態を表す各種パ
ラメータを算出する機能として、気筒判別部21、クラ
ンク角度判定部22、クランク角度パルス発生間隔時間
算出部23、エンジン回転数算出部24、アクセル開度
算出部25、マニホルド全圧算出部26、吸気管内ガス
温度算出部27、空燃比算出部28を有し、さらに、エ
ンジン制御の中枢となる燃料・吸気・EGR制御部30
を有し、制御量出力に係わる機能として、噴射パルス時
間算出部40、噴射時期設定部41、噴射パルス発生部
42、点火時期設定部43、及び、点火信号発生部44
の各機能を有している。
【0037】すなわち、気筒判別部21で、クランク角
センサ2からの出力パルス信号(クランクパルス)と気
筒判別センサ3からの出力パルス信号(気筒判別パル
ス)との入力パターンによって気筒判別を行い、気筒判
別した特定気筒の所定クランク角度位置を基準クランク
位置として、順次入力されるクランクパルスに対応する
クランク角度位置をクランク角度判定部22で判定す
る。また、クランク角度パルス発生間隔時間算出部23
では、クランクパルスの入力間隔時間を計時して所定ク
ランク角度間の経過時間を算出し、エンジン回転数算出
部24で180°CAの経過時間からエンジン回転数N
eを算出する。
【0038】また、アクセル開度算出部25でアクセル
開度センサ4の出力電圧値に基づいてアクセル開度(ア
クセル踏み込み量)Sを算出し、マニホルド全圧算出部
26で吸気管圧力センサ5の出力電圧値に基づいて吸気
管圧力(吸気管内の空気成分分圧と非空気成分分圧との
和;以下、マニホルド全圧と称する)Pmを算出する。
さらに、吸気管内ガス温度算出部27で吸気管温度セン
サ6の出力電圧値に基づいて吸気管内ガス温度Tmを算
出し、空燃比算出部28で空燃比センサ7の出力電圧に
基づいて空燃比λを算出する。
【0039】一方、燃料・吸気・EGR制御部30は、
詳細には、図1に示すように、目標トルク設定部31、
第1の負荷・燃焼制御マネージャ32、第2の負荷・燃
焼制御マネージャ32a、吸気系係数算出部33、吸気
制御マネージャ34、制御係数算出部35、F/B制御
部36、電子制御スロットル(ETC)指示部37、及
び、EGR指示部38から構成されており、目標トルク
設定部31でエンジン回転数Neとアクセル開度Sとに
基づいて目標エンジントルクTeiを設定し、第1の負
荷・燃焼制御マネージャ32で目標エンジントルクTe
iに対応した基本燃料噴射量及びEGR設定値(EGR
率)を初期設定すると、吸気制御マネージャ34で、基
本燃料噴射量及びEGR設定値から吸気管内の圧力目標
値を空気成分分圧と非空気成分分圧とに分けて設定し、
F/B制御部36で、以下の吸気系モデルに従って、制
御対象であるスロットルアクチュエータ13に対する操
作量としてのスロットルアクチュエータ指示値と、EG
Rバルブ14に対する操作量としてのEGRバルブ指示
値とを算出するとともに、第2の負荷・燃焼制御マネー
ジャ32aで、インジェクタ10に対する操作量を算出
するための最終的な基本燃料噴射量を設定する。
【0040】本発明で採用する吸気系モデルは、図7に
示すように、エンジン1の吸気管1aに介装されたスロ
ットルバルブ1bを通過する新気分の流量(スロットル
通過空気流量)Qaと、排気管1cから吸気管1aへの
排気還流管1dに介装されたEGRバルブ14を通過す
るEGRガス流量(EGRバルブ通過ガス流量)Qeと
が吸気管1a内に供給され、エンジン1のシリンダに流
出しているとする吸気系モデルであり、スロットル通過
空気流量QaとEGRバルブ通過ガス流量Qeとによっ
て吸気管容積を充填する分の空気量を見込むことによ
り、アクセル操作量とエンジン回転数から設定した目標
トルクを過渡的に遅れなく実現することができる。
【0041】吸気管内の空気成分は、スロットルバルブ
1bを通過する新気と、EGRバルブ14を通過するE
GRガス中の空気成分との和から、シリンダ内へ流入す
る空気分を除いたものであり、スロットル通過空気流量
Qa、EGRガス中の空気成分のEGRバルブ通過流量
Qea、吸気管内の空気成分のシリンダ流入流量Qs
o、吸気管容積Vm、吸気管内ガス温度Tm、空気成分
の気体定数Raを用いて気体の状態方程式を適用する
と、吸気管内の空気成分の時間変化量dPmo/dt
は、以下の(1)式で表すことができる。 dPmo/dt=(Qa+Qea−Qso)・Ra・Tm/Vm …(1)
【0042】また、吸気管内の非空気成分(EGRガス
中の非空気成分)は、EGRバルブ14を通過するEG
Rガス中の非空気成分からシリンダ内へ流入する非空気
成分を除いたものであり、同様に、吸気管内の非空気成
分分圧Pmeeの時間変化量dPmee/dtは、EG
Rガス中の非空気成分のEGRバルブ通過流量Qee、
EGRガス中の非空気成分のシリンダ流入流量Qse
e、非空気成分の気体定数Reにより、以下の(2)式で
表すことができる。
【0043】 dPmee/dt=(Qee−Qsee)・Re・Tm/Vm …(2) 上記(1)式におけるEGRガス中の空気成分のEGRバ
ルブ通過流量Qea、上記(2)式におけるEGRガス中
の非空気成分のEGRバルブ通過流量Qeeは、EGR
バルブ通過ガス流量QeにEGRバルブ14入口におけ
るEGRガスの当量比Φを適用することにより、それぞ
れ、以下の(3),(4)式のように表すことができる。 Qea=(1−Φ)・Qe …(3) Qee=Φ・Qe …(4)
【0044】また、上記(1)式における空気成分のシリ
ンダ流入流量Qso、上記(2)式における非空気成分の
シリンダ流入流量Qseeは、それぞれ、1気筒当たり
のストローク容積Vs、体積効率ηv、エンジンの気筒
数Lを用いて、以下の(5),(6)式で表すことができる。 Qso=((Pmo・Vs)/(Ra・Tm))・ηv・(Ne・L/120)…(5) Qsee=((Pmee・Vs)/(Re・Tm))・ηv・(Ne・L/120) …(6)
【0045】従って、上記(1),(2)式に上記(3)〜(5)式
を適用して式中の一部を以下の(7)〜(9)式で示す係数
a,ba,beで置き換え、上記(1),(2)式をマトリック
ス形式で記述すると、以下の(10)式で示すように、スロ
ットル通過空気流量QaとEGRバルブ通過ガス流量Q
eとEGRガスの当量比Φとにより、吸気管内の状態を
空気成分分圧Pmoの時間変化量と非空気成分分圧Pm
eeの時間変化量とによって表現することができる。 a =(Vs/Vm)・ηv・(Ne・L/120) …(7) ba=Ra・Tm/Vm …(8) be=Re・Tm/Vm …(9)
【0046】以上の吸気系モデルを用いることにより、
吸気管内の空気成分分圧Pmo及び非空気成分分圧Pm
eeの時間変化量に基づいて、スロットル通過空気流量
QaとEGRバルブ通過ガス流量Qeとを算出すること
ができ、F/B制御部36では、吸気管内の非空気成分
分圧の目標値と、非空気成分分圧の計算値である非空気
成分分圧推定値との偏差をフィードバックしてEGRバ
ルブ通過ガス流量Qeを設定し、さらに、このEGRバ
ルブ通過ガス流量Qeに含まれる空気成分、及び、吸気
管内の空気成分分圧の目標値と、空気成分分圧の計算値
である空気成分分圧推定値との偏差をフィードバック
し、スロットル通過空気流量Qaを設定する。
【0047】そして、第2の負荷・燃焼制御マネージャ
32aで最終的な基本燃料噴射量を設定して噴射パルス
時間算出部40へ出力するとともに、ETC指示部37
で、マニホルド全圧Pmとスロットル通過空気流量設定
値Qaとからスロットルアクチュエータ指示値Saを設
定してスロットルアクチュエータ13へ出力し、さら
に、EGR指示部38で、マニホルド全圧PmとEGR
バルブ通過ガス流量設定値QeとからEGRバルブ指示
値Seを設定してEGRバルブ14へ出力する。尚、吸
気系係数算出部33、制御係数算出部35は、それぞ
れ、吸気系モデルの係数、フィードバック制御の係数を
算出する。
【0048】噴射パルス時間算出部40では、上記燃料
・吸気・EGR制御部30で設定した基本燃料噴射量G
fからインジェクタ10に対する操作量としての噴射パ
ルス時間Toutを算出し、この噴射パルス時間Tou
tと噴射時期設定部41で設定した噴射時期Tinjと
に従い、噴射パルス発生部42で噴射パルス発生タイマ
を予め定めた特定のクランク角度でセットし、所定のタ
イミングで噴射パルスをインジェクタ10へ出力する。
【0049】また、点火時期設定部43では、エンジン
回転数Neと目標エンジントルクTeiとに基づいて点
火時期Tigを設定し、点火信号発生部44で、この点
火時期Tigに従い、予め定めた特定のクランク角度で
点火パルス発生タイマをセットし、所定のタイミングで
点火信号を点火コイル11に出力し、点火プラグ12を
放電させる。
【0050】以下、上記メイン制御ユニット20によっ
て実行される燃料・吸気・EGR制御処理について、図
3〜図6のフローチャートに従って説明する。尚、各パ
ラメータに付加する添字は、iが初期設定値、*が目標
値、(-k)がk制御周期前の値(例えば、添字(-1)で1制
御周期前の値)であることを表す。
【0051】図3は、図示しないイグニッションスイッ
チがONされ、メイン制御ユニット20に電源が供給さ
れてシステムがリセットされたとき、割込み実行される
初期化ルーチンであり、まず、ステップS10でCPUを
初期設定すると、ステップS20で制御データを初期設定
し、ステップS30で、吸気管容積Vm、1気筒当たりの
ストローク容積Vs、エンジンの気筒数L、空気成分の
気体定数Ra、非空気成分の気体定数Re等の吸気系定
数を設定してルーチンを抜ける。
【0052】そして、システムイニシャライズ後、図4
に示す定期処理ルーチンが一定時間毎(例えば、10m
s毎)に実行されるとともに、図6のルーチンがクラン
クパルス入力毎に割込み実行される。
【0053】図4の定期処理ルーチンでは、まず、ステ
ップS50で、アクセル開度算出部25の処理として、ア
クセル開度センサ4の出力をA/D変換してアクセル開
度Sを算出し、ステップS60で、マニホルド全圧算出部
26の処理として、吸気管圧力センサ5の出力をA/D
変換してマニホルド全圧Pmを算出する。さらに、ステ
ップS70で、吸気管内ガス温度算出部27の処理とし
て、吸気管温度センサ6の出力をA/D変換して吸気管
内のガス温度Tmを算出する。
【0054】次いで、ステップS80へ進み、空燃比算出
部28の処理として、空燃比センサ7の出力をA/D変
換して空燃比λを算出すると、ステップS90で、エンジ
ン回転数算出部24の処理として、後述する図6のクラ
ンク角割込みルーチンで算出された180°CAの経過
時間からエンジン回転数Neを算出し、ステップS100
で、燃料・吸気・EGR制御部30の処理として図5の
燃料・吸気・EGR制御処理ルーチンを実行し、目標エ
ンジントルクTeiを基準として、基本燃料噴射量G
*、スロットルアクチュエータ指示値Sa、EGRバ
ルブ指示値Seを算出する。
【0055】その後、ステップS110へ進み、噴射パルス
時間算出部40の処理として、上記ステップS100で算出
した基本燃料噴射量Gf*を、各種補正項や無効分を加
えて噴射パルス時間Toutに換算し、また、噴射時期
設定部41の処理として、エンジン回転数Neと目標エ
ンジントルクTeiを格子とするマップを参照して噴射
時期Tinjを設定すると、ステップS120で、点火時期
設定部43の処理としてエンジン回転数Neと目標エン
ジントルクTeiとを格子とするマップを参照して点火
時期Tigを設定し、ルーチンを抜ける。
【0056】次に、上記ステップS100における燃料・吸
気・EGR制御処理ルーチンについて図5に基づき説明
する。このルーチンでは、ステップS150で、目標トルク
設定部31の処理としてエンジン回転数Neとアクセル
開度Sとを格子とするマップを参照して目標エンジント
ルクTeiを設定し、ステップS160で吸気系係数算出部
33の処理を行う。この吸気系係数算出処理では、ま
ず、エンジン回転数Neとマニホルド全圧Pmとに基づ
いて体積効率ηvを設定するとともに、エンジン回転数
Neと1制御周期前のマニホルド全圧目標値Pm*i (-1)
とに基づいて圧力目標値に対する体積効率ηv*を設定
し、エンジン回転数Ne、吸気管内のガス温度Tm、体
積効率ηv,ηv*、吸気系定数Vm,Vs,L,Ra,Reに
より、前述の(7)〜(9)式による吸気系係数a,ba,be、
及び、以下の(11)〜(13)式による吸気系係数ca,ce,
d,d*を算出する。 ca=a/ba=(Vs/(Ra・Tm))・ηv・(Ne・L/120)…(11) ce=a/be=(Vs/(Re・Tm))・ηv・(Ne・L/120)…(12) d =(Vs/(Ra・Tm))・ηv …(13) d*=(Vs/(Ra・Tm))・ηv* …(14)
【0057】続くステップS170では、第1の負荷・燃焼
制御マネージャ32の処理として、エンジン回転数Ne
と目標エンジントルクTeiとに基づいて、基本燃料噴
射量初期設定値Gfi、EGR設定値EGRS、シリン
ダ内当量比設定値faiiを、それぞれマップ参照によ
り設定し、ステップS180で吸気制御マネージャ34によ
る処理を行う。
【0058】吸気制御マネージャ34による処理では、
まず、先に設定した当量比設定値faiiからEGRバ
ルブ14入口におけるEGRガスの当量比を推定した当
量比推定値faiを求める。そして、当量比推定値fa
i、当量比設定値faii、基本燃料噴射量初期設定値
Gfi、EGR設定値EGRS、吸気系係数d*、目標空
燃比ABFTから、以下の(15)〜(17)式により、空気成
分分圧目標値初期設定値Pmo*i、非空気成分分圧目標
値初期設定値Pmee*i、及び、マニホルド全圧目標値
初期設定値Pm*iを算出する。 Pmo*i =(1/d*)・Gfi・ABFT/faii …(15) Pmee*i= ((fai・EGRS)/(1−fai・EGRS))・(Re/Ra)・Pmo*i …(16) Pm*i =Pmo*i+Pmee*i …(17)
【0059】上記当量比推定値faiは、空燃比センサ
7が広域型空燃比センサである場合、実際の空燃比λよ
り算出した当量比算出値を用いることで最も優れた精度
を得ることができるが、以下の(18)式に示すように、E
GRの配管等で発生する燃焼ガスの輸送遅れ時間を考慮
し、k制御周期前の当量比設定値faii (-k)から加重
平均により、当量比設定値faiiの一次遅れで当量比
推定値faiを算出しても良い。 fai=(1−q)・fai(-1)+q・faii (-k) …(18) 但し、q:加重平均係数
【0060】上記(18)式による加重平均で当量比推定値
faiを求める場合、加重平均係数qを予め設定した定
数としても良いが、厳密には、燃焼ガスの輸送遅れ時間
は運転条件によって変化するため、一次遅れを運転条件
で最適に設定できるよう、加重平均係数qをマニホルド
全圧Pmより設定し、k制御周期前の当量比設定値fa
i (-k)は、エンジン回転数Neとマニホルド全圧Pm
とにより設定した無駄時間に相当するk御周期前の値と
することが望ましい。
【0061】尚、簡易的には、以下の(19)式に示すよう
に、当量比設定値faiiを、そのまま当量比推定値f
aiとして設定しても良い。 fai=faii …(19)
【0062】その後、ステップS190へ進み、制御係数算
出部35の処理として、吸気系係数ba,be,ca,ceと
当量比推定値faiとにより、以下の(20)〜(25)式で示
すフィードバック係数f1,f2,h1,h2,g1,
g2を算出する。 f1=(1/(ba・dt))・n …(20) f2=(1/(fai・be・dt))・n …(21) h1=ca …(22) h2=ce/fai …(23) g1=g …(24) g2=g …(25) 但し、dt:制御周期 n :重み係数(0<n<1) g :積分制御係数(g≧0)
【0063】次いで、ステップS200へ進み、前述した吸
気系モデルに従い、スロットル通過空気流量設定値Q
a、EGRバルブ通過ガス流量設定値Qeを算出するF
/B制御部36の処理を行う。この処理では、まず、空
気成分分圧及び非空気成分の各時間変化量を推定するた
め、吸気系モデルに従った空気成分分圧モデル値Pfo
及び非空気成分分圧モデル値Pfeeを算出し、次に、
これらの各分圧モデル値Pfo,Pfeeを吸気管圧力
の実測値であるマニホルド全圧Pmに合わせた計算値と
して、空気成分分圧推定値Pmo及び非空気成分分圧推
定値Pmeeを算出する。
【0064】そして、前述の吸気制御マネージャ34に
よる処理で算出した非空気成分分圧目標値初期設定値P
mee*iと非空気成分分圧推定値Pmeeとの偏差をフ
ィードバックしてEGRバルブ通過ガス流量Qeを求
め、さらに、このEGRバルブ通過ガス流量Qeを用
い、同様に、前述の吸気制御マネージャ34による処理
で算出した空気成分分圧目標値初期設定値Pmo*iと空
気成分分圧推定値Pmoとの偏差をフィードバックし、
スロットル通過空気流量Qaを求める。
【0065】具体的には、各分圧モデル値Pfo,Pf
eeは、吸気系係数a,ba,be、当量比推定値fa
i、1制御周期前のスロットル通過空気流量Qa(-1)
1制御周期前のEGRバルブ通過ガス流量設定値Qe
(-1)、1制御周期前の空気成分分圧モデル値Pf
(-1)、1制御周期前の非空気成分分圧モデル値Pfe
(-1)を用い、以下の(26),(27)式により算出される。 Pfo=(1−a・dt)・Pfo(-1)+(ba・dt)・Qa(-1)+ (ba・dt)・(1−fai)・Qe(-1) …(26) Pfee=(1−a・dt)・Pfee(-1)+ (be・dt)・fai・Qe(-1) …(27)
【0066】次に、上記(26),(27)式で算出した各モデ
ル値Pfo,Pfeeと、吸気管圧力センサ5で計測し
たマニホルド全圧Pmとを用い、以下の(28)式により空
気成分分圧推定値Pmoを算出し、さらに、この空気成
分分圧推定値Pmoとマニホルド全圧Pmとから、以下
の(29)式により非空気成分分圧推定値Pmeeを算出す
る。 Pmo=Pfo+ (Pfo/(Pfo+Pfee))・(Pm−(Pfo+Pfee))…(28) Pmee=Pm−Pmo …(29)
【0067】そして、非空気成分分圧目標値初期設定値
Pmee*i、非空気成分分圧推定値Pmee、フィード
バック係数f2,h2,g2を用い、以下の(30)式によ
り、非空気成分分圧の目標値と推定値との偏差に応じて
EGRバルブ通過ガス流量初期設定値Qeiを算出す
る。 Qei=h2・Pmee+f2・(Pmee*i−Pmee) …(30)
【0068】上記(30)式で算出したEGRバルブ通過ガ
ス流量初期設定値Qeiは、必ずしも実現可能な値では
ないこともあるため、以下の(31)式の範囲(0以上最大
流量(Qe)max以下の範囲)に飽和させて制御可能(実
現可能)な流量とし、この流量を最終的なEGRバルブ
通過ガス流量設定値Qeとする。 0≦Qe≦(Qe)max …(31) この場合、上記最大EGRバルブ通過ガス流量(Qe)ma
xは、予め実験等によって求めた定数としても良いが、
制御可能なEGRバルブ通過ガス流量はマニホルド全圧
Pmに依存するため、マニホルド全圧Pmに基づいてマ
ップ参照等により設定した値を用いることで、正確なF
/B制御を実現することができる。
【0069】さらには、EGRバルブ通過ガス流量を制
御する場合、制御することのできる(変化させることの
できる)流量は、マニホルド全圧Pmと1制御周期前の
EGRバルブ通過ガス流量Qe(-1)とによって制限され
るため、マニホルド全圧Pmと1制御周期前のEGRバ
ルブ指示値Se(-1)とから最大EGRバルブ通過ガス流
量変化量(ΔQe)maxを設定し、この最大EGRバルブ
通過ガス流量変化量(ΔQe)maxと1制御周期前のEG
Rバルブ通過ガス流量設定値Qe(-1)とによって以下の
(32)式で算出した最大EGRバルブ通過ガス流量(Qe)
maxを用いることで、より正確なF/B制御を実現する
ことができる。 (Qe)max=Qe(-1)+(ΔQe)max …(32)
【0070】その後、上記EGRバルブ通過ガス流量設
定値Qeを用い、空気成分分圧推定値Pmo、空気成分
分圧目標値初期設定値Pmo*i、当量比推定値fai、
フィードバック係数f1,h1,g1により、以下の(3
3)式に従ってスロットル通過空気流量初期設定値Qai
を算出する。そして、算出したスロットル通過空気流量
初期設定値Qaiを以下の(34)式の範囲(0以上最大流
量(Qa)max以下の範囲)に飽和させてスロットル通過
空気流量設定値Qaを定める。 Qai=h1・Pmo+f1・(Pmo*i−Pmo)−(1−fai)・Qe …(33) 0≦Qa≦(Qa)max …(34)
【0071】この場合においても、上記最大EGRバル
ブ通過ガス流量(Qe)maxの場合と同様、上記最大スロ
ットル通過空気流量(Qa)maxは、予め設定した定数と
しても良く、制御可能な流量を考慮してマニホルド全圧
Pmに基づいてマップ参照等により設定した値を用いて
も良い。さらに、マニホルド全圧Pmと1制御周期前の
スロットルアクチュエータ指示値Sa(-1)とによって最
大スロットル通過空気流量変化量(ΔQa)maxを設定
し、この最大スロットル通過空気流量変化量(ΔQa)ma
xと1制御周期前のスロットル通過空気流量設定値Qa
(-1)とによって以下の(35)式で算出した最大スロットル
通過空気流量(Qa)maxを用いても良い。 (Qa)max=Qa(-1)+(ΔQa)max …(35)
【0072】以上により、上記ステップS200でのF/B
制御部36の処理が済むと、次にステップS210へ進み、
ETC指示部37の処理として、上記ステップS200で算
出したスロットル通過空気流量Qaとマニホルド全圧P
mとに基づいて、マップ参照によりスロットルアクチュ
エータ指示値Saを算出する。さらに、ステップS220
で、EGR指示部38の処理として、上記ステップS200
で算出したEGRバルブ通過ガス流量設定値Qeとマニ
ホルド全圧Pmとに基づいて、マップ参照によりEGR
バルブ指示値Seを算出し、ステップS230へ進む。
【0073】ステップS230では、第2の負荷・燃焼制御
マネージャ32aの処理として最終的な基本燃料噴射量
Gf*を設定し、ルーチンを抜ける。この最終的な基本
燃料噴射量Gf*は、以下の(36)式に示すように、基本
燃料噴射量初期設定値Gfiを、そのまま採用して燃料
優先の制御としても良く、空気の検出遅れによる燃料量
の制御遅れを回避して運転者のアクセル操作に追従した
エンジントルクを発生させ、運転者の要求出力に対する
応答性を向上することができる。 Gf*=Gfi …(36)
【0074】また、この場合、実際には吸気管圧力の応
答は制御目標値に対して遅れが発生することがあるた
め、空気成分分圧推定値Pmo、当量比設定値fa
i、吸気系係数d、及び、目標空燃比ABFTを用い、
以下の(37)式に示すように、現実的な吸気管圧力に従っ
てD−ジェトロ的に最終的な基本燃料噴射量Gf*を算
出しても良く、過渡時の空燃比制御性を向上することが
できる。 Gf*=d・Pmo・faii/ABFT …(37)
【0075】以上の定期処理ルーチンに対し、図6のク
ランク角割込みルーチンでは、まず、ステップS300で、
気筒判別部21による処理として、クランク角センサ2
からのクランクパルス間で発生する気筒判別センサ3か
らの気筒判別パルスの数に従って現在の気筒を判別し、
さらに、引続き発生しているクランクパルスの数に従っ
て以降の気筒を判別する処理を行い、ステップS310で、
クランク角度判定部22によるクランク角度判別処理を
行う。
【0076】図8に示すように、本形態では、各気筒の
BTDC97°,65°,10°CA毎にクランク角セ
ンサ2からクランクパルスが出力され、気筒判別センサ
からは、#3気筒のBTDC97°と前の点火気筒であ
る#1気筒のBTDC10°との間で3個の気筒判別パ
ルス、#4気筒のBTDC97°と前の点火気筒である
#2気筒のBTDC10°との間で2個の気筒判別パル
ス、#1,#2気筒のBTDC97°と前の点火気筒の
BTDC10°との間で1個の気筒判別パルスが出力さ
れる。
【0077】従って、気筒判別パルスが入力される毎
に、そのパルス数をカウントし、3個の気筒判別パルス
が入力された後のクランクパルスは、#3気筒のBTD
C97°のクランクパルス、2個の気筒判別パルスが入
力された後のクランクパルスは#4気筒のBTDC97
°のクランクパルス、1個の気筒判別パルスが入力され
た後のクランクパルスは#1気筒あるいは#2気筒のB
TDC97°クランクパルスであり、前の気筒判別が#
4気筒であれば#1気筒、前の気筒判別が#3気筒であ
れば#2気筒と判別する。
【0078】また、BTDC65°,BTDC10°の
クランク位置は、BTDC97°のクランクパルスから
のパルス数で判定し、#1気筒のBTDC97°のクラ
ンクパルスを0(基準位置)としてクランクパルスが入
力される毎に1,2,3,…と順次カウントアップし、
基準位置からのカウント値に応じてクランク位置を判別
する。
【0079】続くステップS320では、クランク角度パル
ス発生間隔時間算出部23の処理として、前回のクラン
ク割込み発生から今回のクランクパルス割込み発生まで
の経過時間すなわち、前回のクランクパルス入力から今
回のクランクパルス入力までの経過時間を計時し、BT
DC10°のクランクパルス入力からBTDC97°の
クランクパルス入力までのクランク角度93°分の経過
時間をMT93、BTDC97°のクランクパルス入力
からBTDC65°のクランクパルス入力までのクラン
ク角度32°分の経過時間をMT32、BTDC65°
のクランクパルス入力からBTDC10°のクランクパ
ルス入力までのクランク角度55°分の経過時間をMT
55としてメモリにストアする。各経過時間MT93,
MT,32,MT55の合計が180°CAの経過時間
としてエンジン回転数Neの算出に用いられる。
【0080】ステップS330では、噴射時期設定部41、
点火時期設定部43の処理を行い、噴射時期、点火時期
を決定する。すなわち、定期処理ルーチンで設定された
噴射時期Tinjを、予め定めた特定のクランク角から
の噴射タイミングに換算するとともに、同じく定期処理
ルーチンで設定された点火時期Tigを、予め定めた特
定のクランク角からの点火タイミングに換算する。
【0081】そして、ステップS340で、噴射パルス発生
部42の処理として、今回のクランク角割込みが予め定
めた特定のクランク角度における割込みであるとき、噴
射パルス発生タイマをセットし、さらに、ステップS350
で、点火信号発生部44の処理として、同様に、今回の
クランク角割込みが予め定めた特定のクランク角度にお
ける割込みであるとき、点火パルス発生タイマをセット
し、ルーチンを抜ける。その結果、上記ステップS330で
決定した噴射タイミングで噴射パルス発生タイマから噴
射パルスがインジェクタ10に出力されて燃料が噴射さ
れ、上記ステップS330で決定した点火タイミングで点火
パルス発生タイマから点火パルスが点火コイル11に出
力され、点火プラグ12による点火が行われる。
【0082】以上により、目標エンジントルクに対応し
た燃料噴射量に対し、空気成分と比空気成分とを推定し
ながら吸気制御及びEGR制御を行い、スロットルバル
ブ下流の吸気管容積を充填する際の吸入空気及びEGR
ガスの応答遅れ、スロットル系及びEGR系のハード的
な応答遅れを補償し、且つ、スロットル系とEGR系と
で異なる応答性の影響を除去することができ、さらに、
スロットル系の操作結果として生じる実際の吸入空気量
に対するフィードバックを行うことで、スロットルバル
ブの個体間のバラツキによる流量偏差や、スロットルバ
ルブの温度変化による開口面積の変化による流量変化、
スロットルバルブのブローバイガス等によって生じるバ
ルブ汚染による流量変化等を未然に回避し、制御応答性
を向上し、アクセル操作に対する追従性を向上すること
ができる。
【0083】すなわち、運転者の操作に応じ、燃料噴射
制御、吸気制御、EGR制御を総合的に行うことで、燃
料噴射量の最適化、吸入空気量の最適化、EGR量の最
適化を実現し、運転フィーリングの向上、排気ガスエミ
ッションの低減を図ることができるとともに、ストイキ
オ領域に限らずリーン領域も含めて広範な空燃比での制
御性を向上することができ、運転条件に応じた自由な空
燃比制御を実現することができるのである。
【0084】図9及び図10は本発明の実施の第2形態
に係わり、図9は燃料・吸気・EGR制御部のブロック
図、図10は燃料・吸気・EGR制御処理ルーチンのフ
ローチャートである。
【0085】本形態は、前述の第1形態に対し、図9に
示すように、燃料・吸気・EGR制御部30において、
第1形態のF/B制御部36、第2の負荷・燃焼制御マ
ネージャ32aの処理内容を若干変更し、それぞれ、F
/B制御部36A、第2の負荷・燃焼制御マネージャ3
2bとするとともに、第1形態の吸気マネージャ34を
第1の吸気マネージャ34として、この第1の吸気制御
マネージャ34に、第2の吸気制御マネージャ34aを
追加したものである。
【0086】すなわち、本形態では、第2の吸気制御マ
ネージャ34aにおいて、非空気成分分圧の理論的な圧
力応答予測値である非空気成分分圧予測値Pmee*
空気成分分圧の理論的な圧力応答予測値である空気成分
分圧予測値Pmo*を算出し、F/B制御部36Aで、
EGRバルブ通過ガス流量初期設定値Qeiを算出する
際、非空気成分分圧予測値Pmee*と非空気成分分圧
推定値Pmeeとの誤差の時間積分値を用い、また、ス
ロットル通過空気流量初期設定値Qaiを算出する際、
空気成分分圧予測値Pmo*と空気成分分圧推定値Pm
oとの誤差の時間積分値を用いるようにしている。さら
に、第2の負荷・燃焼制御マネージャ32bで、空気成
分分圧予測値Pmo*を用いて最終的な基本燃料噴射量
Gf*を算出する。
【0087】本形態では、図5に示す第1形態の燃料・
吸気・EGR制御処理ルーチンに対し、図10に示すよ
うに、ステップS200における処理の内容をF/B制御部
36による処理からF/B制御部36Aによる処理に変
更するとともに、ステップS230における処理の内容を第
2の負荷・燃焼制御マネージャ32aによる処理から第
2の負荷・燃焼制御マネージャ32bによる処理に変更
し、ステップS220のEGR指示部38によるEGRバル
ブ指示値算出処理とステップS230の第2の負荷・燃焼制
御マネージャ32bによる最終的な基本燃料噴射量の算
出処理との間に、第2の吸気制御マネージャ34aの処
理を行うステップS225を挿入する。
【0088】ステップS200のF/B制御部36Aによる
処理では、第1形態と同様にして、空気成分分圧推定値
Pmo、非空気成分分圧推定値Pmeeを算出し、その
後、EGRバルブ通過ガス流量初期設定値Qei、スロ
ットル通過空気流量初期設定値Qaiを算出するが、こ
の際、第1形態に対し、以下の(38),(39)式に示すよう
に、それぞれ、1制御周期前の非空気成分分圧誤差の時
間積分値Imee(-1)、1制御周期前の空気成分分圧誤
差の時間積分値Imo(-1)を加える。 Qei=h2・Pmee+f2・(Pmee*i−Pmee)+ g2・Imee(-1) …(38) Qai=h1・Pmo+f1・(Pmo*i−Pmo)− (1−fai)・Qe+g1・Imo(-1)…(39)
【0089】上記(38),(39)式で算出したEGRバルブ
通過ガス流量初期設定値Qei、スロットル通過空気流
量初期設定値Qaiは、第1形態と同様、0から最大流
量の範囲に飽和させ、EGRバルブ通過ガス流量設定値
Qe、スロットル通過空気流量設定値Qaとする。
【0090】一方、ステップS225における第2の吸気制
御マネージャ34aによる処理では、まず、空気成分分
圧推定値Pmo、スロットル通過空気流量設定値Qa、
EGRバルブ通過ガス流量設定値Qe、当量比推定値f
ai、1制御周期前の空気成分分圧誤差の時間積分値I
mo(-1)、フィードバック係数f1,h1,g1によ
り、設定されたスロットル通過空気流量に相当する圧力
目標値である空気成分分圧目標補正値Pmoh*を以下
の(40)式によって算出する。 Pmoh*=(1/f1)・(Qa+(1−fai)・Qe+ (f1−h1)・Pmo−g1・Imo(-1)) …(40)
【0091】さらに、非空気成分分圧推定値Pmee、
EGRバルブ通過ガス流量設定値Qe、1制御周期前の
非空気成分分圧誤差の時間積分値Imee(-1)、フィー
ドバック係数f2,h2,g2により、設定されたEG
Rバルブ通過ガス流量に相当する圧力目標値である非空
気成分分圧目標補正値Pmeeh*を以下の(41)式によ
って算出する。 Pmeeh*=(1/f2)・(Qe+(f2−h2)・Pmee− g2・Imee(-1)) …(41)
【0092】次いで、空気成分分圧目標補正値Pmoh
*、1制御周期前の空気成分分圧予測値Pmo* (-1)、フ
ィードバック係数f1、吸気系係数baを用い、以下の
(42)式により、空気成分分圧予測値Pmo*を算出す
る。 Pmo*=(1−f1・ba・dt)・Pmo* (-1)+ (f1・ba・dt)・Pmoh* …(42)
【0093】また、非空気成分分圧目標補正値Pmee
*、1制御周期前の非空気成分分圧予測値Pmee*
(-1)、当量比推定値fai、フィードバック係数f2、
吸気系係数beを用い、以下の(43)式により、非空気成
分分圧予測値Pmee*を算出する。 Pmee*=(1−f2・fai・be・dt)・Pmee* (-1)+ (f2・fai・be・dt)・Pmeeh* …(43)
【0094】そして、上記(42)式で算出した空気成分分
圧予測値Pmo*と空気成分分圧推定値Pmoとの誤差
の時間積分値Imoを、以下の(44)式によって算出する
とともに、上記(43)式で算出した非空気成分分圧予測値
Pmee*と非空気成分分圧推定値Pmeeとの誤差の
時間積分値Imeeを、以下の(45)式によって算出す
る。 Imo =Imo(-1)+(Pmo*−Pmo)・dt …(44) Imee=Imee(-1)+(Pmee*−Pmee)・dt …(45)
【0095】簡易的には、上記(40)式による空気成分分
圧目標補正値Pmoh*、上記(41)式による非空気成分
分圧目標補正値Pmeeh*は、それぞれ、以下の(46),
(47)式に示すように、空気成分分圧目標値初期設定値P
mo*i、非空気成分分圧目標値初期設定値Pmee*i
することも可能であり、制御精度が若干落ちるもののC
PUの計算負荷を大きく軽減することができる。 Pmoh* =Pmo*i …(46) Pmeeh*=Pmee*i …(47)
【0096】この場合、F/B制御部36Aによる処理
において、EGRバルブ通過ガス流量初期設定値Q
i、スロットル通過空気流量初期設定値Qaiを、それ
ぞれ、0から最大流量の範囲に飽和させる際、初期設定
値と最大流量との大小関係に応じ、それぞれ飽和フラグ
E,Aをセット/クリアするようにし、第2の吸気制御
マネージャ34aによる処理で、各飽和フラグの値に応
じて空気成分分圧誤差の時間積分値Imo、非空気成分
分圧誤差の時間積分値Imeeを設定するようにしても
良く、制御精度をある程度確保しつつ計算負荷を軽減す
ることができる。
【0097】すなわち、EGRバルブ通過ガス流量初期
設定値QeiとEGRバルブ通過ガス流量設定値Qeと
が等しいとき飽和フラグEをクリアし、EGRバルブ通
過ガス流量初期設定値QeiとEGRバルブ通過ガス流
量設定値Qeとが異なるとき飽和フラグEをセットす
る。また、スロットル通過空気流量初期設定値Qai
スロットル通過空気流量設定値Qaとが等しいとき飽和
フラグAをクリアし、スロットル通過空気流量初期設定
値Qaiとスロットル通過空気流量設定値Qaとが異な
るとき飽和フラグAをセットする。
【0098】そして、飽和フラグA,Eが共にクリアさ
れているとき、上記(44)式によって空気成分分圧誤差の
時間積分値Imoを算出し、飽和フラグA,Eのいずれ
か一方がセットされているときには、以下の(48)式に示
すように、空気成分分圧誤差の時間積分値Imoを1制
御周期前の値とする。また、飽和フラグEがクリアされ
ているとき、上記(45)式によって非空気成分分圧誤差の
時間積分値Imeeを算出し、飽和フラグEがセットさ
れているときには、以下の(49)式に示すように、非空気
成分分圧誤差の時間積分値Imeeを1制御周期前の値
とする。 Imo =Imo(-1) …(48) Imee=Imee(-1) …(49)
【0099】また、ステップS230の第2の負荷・燃焼制
御マネージャ32bによる処理では、第2の吸気制御マ
ネージャ34aで算出した空気成分分圧予測値Pm
*、当量比設定値faii、吸気系係数d、目標空燃比
ABFTを用い、以下の(50)式に従って、基本燃料噴射
量初期設定値Gfiから最終的な基本燃料噴射量Gf*
算出する。 Gf*=d・Pmo*・faii/ABFT …(50)
【0100】この最終的な基本燃料噴射量Gf*の算出
処理に関しては、本形態の第2の負荷・燃焼制御マネー
ジャ32bによる空気成分分圧予測値Pmo*を用いず
に、第1形態の第2の負荷・燃焼制御マネージャ32a
による処理を採用することも可能であるが、本形態のよ
うに、空気成分分圧予測値Pmo*を用いて現在の制御
操作量に対する吸気管圧力の応答値を理論的に予測する
ことにより、スロットル系やEGR系のハード的な動作
遅れや処理計算時間の遅れによって実際の吸気系に生じ
る遅れを回避し、脈動の影響等を除去して空気量の過渡
的な変化に対する追従性を向上し、空燃比優先の高精度
の制御を実現することができる。
【0101】また、本形態では、前述の第1形態に対
し、スロットル系の操作結果として生じる実際の吸入空
気量に対するフィードバックを行う際、EGRバルブ通
過ガス流量初期設定値Qei及びスロットル通過空気流
量初期設定値Qaiを、制御誤差の積分値Imee,I
moを用いて算出するため、外乱に対する目標値の追従
性が向上し、F/B制御精度を向上することができる。
【0102】図11〜図13は本発明の実施の第3形態
に係わり、図11はエンジン制御系の全体構成図、図1
2は燃料・吸気・EGR制御部のブロック図、図13は
定期処理ルーチンのフローチャートである。
【0103】本形態は、前述の第1形態あるいは第2形
態に対し、図11に示すように、吸気管圧力センサ5に
代えて吸気管内の密度を検出する密度センサ9を採用す
るとともに、スロットル通過空気流量を計測する吸入空
気量センサ8を備えるものであり、メイン制御ユニット
20において、吸気管圧力センサ5の出力に基づいてマ
ニホルド全圧Pmを算出するマニホルド全圧算出部26
を、密度センサ9の出力に基づいてマニホルド全圧Pm
を算出するマニホルド全圧算出部26Aに変更し、吸気
管に設置された吸入空気量センサ8からの出力に基づい
てスロットル通過空気流量計測値Qaveを算出するス
ロットル通過空気流量算出部29を追加する。
【0104】また、図12に示すように、燃料・吸気・
EGR制御部30においては、スロットル通過空気流量
計測値Qaveを用いて処理を行うF/B制御部36B
を備える。尚、図12は、第2の吸気制御マネージャ3
4aを含む第2形態に対し、F/B制御部36AをF/
B制御部36Bに変更した例を示しているが、第2の吸
気制御マネージャ34aを有しない第1形態に対し、F
/B制御部36をF/B制御部36Bに変更しても良い
ことは勿論である。
【0105】本形態では、図13に示すように、一定時
間毎に実行される定期処理ルーチンにおいて、吸気管圧
力5の出力をA/D変換してマニホルド全圧Pmを算出
するステップS60を削除し、吸気管内ガス温度Tmを算
出するステップS70と空燃比λを算出するステップS80と
の間に、密度センサ9の出力に基づいてマニホルド全圧
Pmを算出するステップS71と、吸入空気量センサ8の
出力に基づいてスロットル通過空気流量計測値Qave
を算出するステップS72を挿入する。
【0106】すなわち、ステップS71でのマニホルド全
圧算出部26Aの処理として、密度センサ9の出力をA
/D変換して求めた吸気管内密度ρと、空気の気体定数
Raと、ステップS70で求めた吸気管内ガス温度Tmと
により、以下の(51)式により、マニホルド全圧Pmを算
出し、また、ステップS72でのスロットル通過空気流量
算出部29の処理として、吸入空気量センサ8の出力を
A/D変換し、スロットル通過空気流量計測値Qave
を算出する。 Pm=ρ・Ra・Tm …(51)
【0107】そして、第1形態のF/B制御部36ある
いは第2形態のF/B制御部36Aにおける(26)式によ
る空気成分分圧モデル値Pfoの算出に対し、本形態の
F/B制御部36Bによる処理では、以下の(52)式に示
すように、1制御周期前のスロットル通過空気流量Qa
(-1)に代えて吸入空気量センサ8の出力に基づくスロッ
トル通過空気流量計測値Qaveを用いる。 Pfo=(1−a・dt)・Pfo(-1)+(ba・dt)・Qave+ (ba・dt)・(1−fai)・Qe(-1) …(52)
【0108】その他の処理は、第1形態あるいは第2形
態と同じであるが、本形態では、実際のスロットル通過
空気流量を測定してフィードバック制御を行うため、よ
り制御精度を向上することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、目
標エンジントルク等のエンジン出力状態に応じたパラメ
ータの目標値に対応した燃料噴射量に対し、空気成分と
非空気成分とを推定しながら吸気制御及びEGR制御を
行い、且つ、スロットル系の操作結果として生じる実際
の吸入空気量に対するフィードバックを行うため、スロ
ットルバルブ下流の吸気管容積を充填する際の吸入空気
及びEGRガスの応答遅れ、スロットル系及びEGR系
のハード的な応答遅れを補償するとともに、スロットル
系とEGR系とで異なる応答性の影響を除去し、スロッ
トルバルブの個体間のバラツキによる流量偏差や、スロ
ットルバルブの温度変化による開口面積の変化による流
量変化、スロットルバルブのブローバイガス等によって
生じるバルブ汚染による流量変化等を未然に回避するこ
とができる。すなわち、運転者の操作に応じ、燃料噴射
制御、吸気制御、EGR制御を総合的に行い、燃料噴射
量の最適化、吸入空気量の最適化、EGR量の最適化を
実現することができ、制御応答性を向上してアクセル操
作に対する追従性を向上し、運転フィーリングの向上、
排気ガスエミッションの低減を図ることができる等優れ
た効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の第1形態に係わり、燃料・吸気
・EGR制御部のブロック図
【図2】同上、エンジン制御系の全体ブロック図
【図3】同上、初期化ルーチンのフローチャート
【図4】同上、定期処理ルーチンのフローチャート
【図5】同上、燃料・吸気・EGR制御処理ルーチンの
フローチャート
【図6】同上、クランク角割込みルーチンのフローチャ
ート
【図7】同上、吸気系モデルの説明図
【図8】同上、気筒判別の説明図
【図9】本発明の実施の第2形態に係わり、燃料・吸気
・EGR制御部のブロック図
【図10】同上、燃料・吸気・EGR制御処理ルーチン
のフローチャート
【図11】本発明の実施の第3形態に係わり、エンジン
制御系の全体構成図
【図12】同上、燃料・吸気・EGR制御部のブロック
【図13】同上、定期処理ルーチンのフローチャート
【符号の説明】
1 …エンジン 1b…スロットルバルブ 10…インジェクタ 13…スロットルアクチュエータ 14…EGRバルブ Te…目標エンジントルク Gf…基本燃料噴射量 fai…当量比推定値 Pmo…空気成分分圧推定値 Pmee…非空気成分分圧推定値 Qe…EGRバルブ通過ガス流量 Qa…スロットル通過空気流量
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0048
【補正方法】変更
【補正内容】
【0048】噴射パルス時間算出部40では、上記燃料
・吸気・EGR制御部30で設定した基本燃料噴射量
* からインジェクタ10に対する操作量としての噴射
パルス時間Toutを算出し、この噴射パルス時間To
utと噴射時期設定部41で設定した噴射時期Tinj
とに従い、噴射パルス発生部42で噴射パルス発生タイ
マを予め定めた特定のクランク角度でセットし、所定の
タイミングで噴射パルスをインジェクタ10へ出力す
る。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】吸気制御マネージャ34による処理では、
まず、先に設定した当量比設定値faiiからEGRバ
ルブ14入口におけるEGRガスの当量比を推定した当
量比推定値faiを求める。そして、当量比推定値fa
i、当量比設定値faii、基本燃料噴射量初期設定値
Gfi、EGR設定値EGRS、吸気系係数d*理論
燃比ABFTから、以下の(15)〜(17)式により、空気成
分分圧目標値初期設定値Pmo*i、非空気成分分圧目標
値初期設定値Pmee*i、及び、マニホルド全圧目標値
初期設定値Pm*iを算出する。 Pmo*i =(1/d*)・Gfi・ABFT/faii …(15) Pmee*i= ((fai・EGRS)/(1−fai・EGRS))・(Re/Ra)・Pmo*i …(16) Pm*i =Pmo*i+Pmee*i …(17)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0074
【補正方法】変更
【補正内容】
【0074】また、この場合、実際には吸気管圧力の応
答は制御目標値に対して遅れが発生することがあるた
め、空気成分分圧推定値Pmo、当量比設定値fa
i、吸気系係数d、及び、理論空燃比ABFTを用い、
以下の(37)式に示すように、現実的な吸気管圧力に従っ
てD−ジェトロ的に最終的な基本燃料噴射量Gf*を算
出しても良く、過渡時の空燃比制御性を向上することが
できる。 Gf*=d・Pmo・faii/ABFT …(37)
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0082
【補正方法】変更
【補正内容】
【0082】以上により、目標エンジントルクに対応し
た燃料噴射量に対し、空気成分と空気成分とを推定し
ながら吸気制御及びEGR制御を行い、スロットルバル
ブ下流の吸気管容積を充填する際の吸入空気及びEGR
ガスの応答遅れ、スロットル系及びEGR系のハード的
な応答遅れを補償し、且つ、スロットル系とEGR系と
で異なる応答性の影響を除去することができ、さらに、
スロットル系の操作結果として生じる実際の吸入空気量
に対するフィードバックを行うことで、スロットルバル
ブの個体間のバラツキによる流量偏差や、スロットルバ
ルブの温度変化による開口面積の変化による流量変化、
スロットルバルブのブローバイガス等によって生じるバ
ルブ汚染による流量変化等を未然に回避し、制御応答性
を向上し、アクセル操作に対する追従性を向上すること
ができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0099
【補正方法】変更
【補正内容】
【0099】また、ステップS230の第2の負荷・燃焼制
御マネージャ32bによる処理では、第2の吸気制御マ
ネージャ34aで算出した空気成分分圧予測値Pm
*、当量比設定値faii、吸気系係数d、理論空燃比
ABFTを用い、以下の(50)式に従って、基本燃料噴射
量初期設定値Gfiから最終的な基本燃料噴射量Gf*
算出する。 Gf*=d・Pmo*・faii/ABFT …(50)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 43/00 301 F02D 43/00 301H 301N F02M 25/07 550 F02M 25/07 550R (72)発明者 松浦 崇 東京都三鷹市大沢3丁目9番6号 株式会 社スバル研究所内

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転者の操作に応じて燃料噴射量および
    スロットル開度を可変制御するエンジンの制御装置にお
    いて、 エンジン回転数とアクセル開度とからエンジン出力状態
    に応じたパラメータの目標値を設定する手段と、 上記目標値に基づいて、基本燃料噴射量、EGR率、及
    び、シリンダ内当量比を、それぞれ初期設定する手段
    と、 上記シリンダ内当量比の初期設定値から実際のEGRガ
    スの当量比を推定し、この当量比の推定値と、上記シリ
    ンダ内当量比の初期設定値と、上記基本燃料噴射量の初
    期設定値と、上記EGR率の初期設定値とに基づいて、
    吸気管圧力の空気成分分圧に対する制御目標値と、吸気
    管圧力の非空気成分分圧に対する制御目標値とを、それ
    ぞれ設定する手段と、 スロットルバルブを通過する空気流量とEGRガス中の
    空気成分及び非空気成分を考慮した吸気系モデルを用い
    て上記非空気成分分圧を推定し、この非空気成分分圧の
    推定値と、上記非空気成分分圧の制御目標値との偏差に
    基づいて、EGRガス流量を設定する手段と、 上記吸気系モデルを用いて上記空気成分分圧を推定し、
    この空気成分分圧の推定値と、上記空気成分分圧の制御
    目標値との偏差、及び、上記EGRガス中の空気成分に
    基づいて、上記スロットルバルブを通過する空気流量を
    設定する手段と、 上記EGRガス流量の設定値と吸気管圧力とに基づい
    て、EGR量を調節するアクチュエータの操作量を算出
    する手段と、 上記スロットルバルブを通過する空気流量の設定値と吸
    気管圧力とに基づいて、スロットル開度を調節するアク
    チュエータの操作量を算出する手段と、 燃料を噴射するインジェクタに対する操作量を算出する
    ための最終的な基本燃料噴射量を設定する手段とを備え
    たことを特徴とするエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】 上記EGRガスの当量比の推定値を、空
    燃比センサの出力に基づいて求めることを特徴とする請
    求項1記載のエンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】 上記EGRガスの当量比の推定値を、上
    記シリンダ内当量比の初期設定値に対する一次遅れとし
    て求めることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制
    御装置。
  4. 【請求項4】 上記EGRガスの当量比の推定値を、上
    記シリンダ内当量比の初期設定値の一次遅れと、吸気管
    圧力とエンジン回転数によって設定した無駄時間とによ
    り求めることを特徴とする請求項1記載のエンジンの制
    御装置。
  5. 【請求項5】 上記吸気系モデルにおけるスロットルバ
    ルブを通過する空気流量を、吸入空気量センサによる計
    測値とすることを特徴とする請求項1記載のエンジンの
    制御装置。
  6. 【請求項6】 上記EGRガス流量を設定する際、上記
    非空気成分分圧の圧力応答予測値と上記非空気成分分圧
    の推定値との誤差を時間積分した値を加えることを特徴
    とする請求項1〜5のいずれか一に記載のエンジンの制
    御装置。
  7. 【請求項7】 上記スロットルバルブを通過する空気流
    量を設定する際、上記空気成分分圧の圧力応答予測値と
    上記空気成分分圧の推定値との誤差を時間積分した値を
    加えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一に記
    載のエンジンの制御装置。
  8. 【請求項8】 上記EGRガス流量を設定する際、実現
    可能な最大EGRガス流量以下に制限することを特徴と
    する請求項1〜7のいずれか一に記載のエンジンの制御
    装置。
  9. 【請求項9】 上記最大EGRガス流量を、運転条件に
    応じて設定することを特徴とする請求項8記載のエンジ
    ンの制御装置。
  10. 【請求項10】 上記最大EGRガス流量を、1制御周
    期において制御可能な値とすることを特徴とする請求項
    8記載のエンジンの制御装置。
  11. 【請求項11】 上記スロットルバルブを通過する空気
    流量を設定する際、実現可能な最大空気流量以下に制限
    することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一に記
    載のエンジンの制御装置。
  12. 【請求項12】 上記最大空気流量を、運転条件に応じ
    て設定することを特徴とする請求項11記載のエンジン
    の制御装置。
  13. 【請求項13】 上記最大空気流量を、1制御周期にお
    いて制御可能な値とすることを特徴とする請求項11記
    載のエンジンの制御装置。
  14. 【請求項14】 上記最終的な基本燃料噴射量を、上記
    基本燃料噴射量の初期設定値とすることを特徴とする請
    求項1〜13のいずれか一に記載のエンジンの制御装
    置。
  15. 【請求項15】 上記最終的な基本燃料噴射量を、上記
    空気成分分圧の推定値に基づいて設定することを特徴と
    する請求項1〜13のいずれか一に記載のエンジンの制
    御装置。
  16. 【請求項16】 上記最終的な基本燃料噴射量を、上記
    空気成分分圧の圧力応答予測値に基づいて設定すること
    を特徴とする請求項1〜13のいずれか一に記載のエン
    ジンの制御装置。
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