JPH10100812A - 車体下部構造 - Google Patents

車体下部構造

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Publication number
JPH10100812A
JPH10100812A JP27894396A JP27894396A JPH10100812A JP H10100812 A JPH10100812 A JP H10100812A JP 27894396 A JP27894396 A JP 27894396A JP 27894396 A JP27894396 A JP 27894396A JP H10100812 A JPH10100812 A JP H10100812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noise
vehicle
undercover
sound
floor panel
Prior art date
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Pending
Application number
JP27894396A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhisa Morigami
勝久 森上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Suzuki Motor Corp filed Critical Suzuki Motor Corp
Priority to JP27894396A priority Critical patent/JPH10100812A/ja
Publication of JPH10100812A publication Critical patent/JPH10100812A/ja
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  • Vehicle Interior And Exterior Ornaments, Soundproofing, And Insulation (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動車で発生する音を車体下部で減衰させ、
車外騒音を低減させる構造を提供する。 【解決手段】 車体のフロアパネル9とその下方のアン
ダーカバー8との間の空間にトランスミッション3等が
配置され、両縁のアンダーカバー8に起立面16を形成
し、間隔をあけてフレーム1を固着する。また、この間
に衝立10をフロアパネル9から垂下して蛇行状態の隙間
17を形成する。この隙間17から駆動音、排気音が放射さ
れ、車外騒音が低減する。また、サイドシル18を延長し
て隙間17の距離を長くし騒音低減効果を得る。また、放
射音の反射面に吸音材を装着することで騒音低減効果を
高める。この構造は通気性があるので耐熱性の高い部材
を使用しなくてすみ、また、簡易な構造なのでコストを
安価にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】自動車のエンジン音や走行音
等は運転者にとって騒音となるので、車内の遮音を良く
するようにフロアの隙間をなくしたり、剛性を高めたり
している。また、車外に騒音が漏れないように車体のエ
ンジン下方にアンダーカバーを装着したりしている。本
発明は、この外部に伝わる騒音に対処するための車体下
部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の車内への騒音は、エンジ
ン、トランスミッション、排気管等を遮蔽することによ
り、音を遮断し、音漏れを防ぐようにするので、小さな
ものになる。一例として、図5に示す自動車では、フレ
ーム1にエンジン2、トランスミッション3および、排
気マフラ4が取り付けられ、ダッシュパネル5やフード
6に吸音材7が装着され、車内に騒音が侵入しないよう
にしている。また、フロアパネルに吸・遮音材を装着
し、車体内部への騒音を防止したものもある(特開平7-
277102号公報参照)。
【0003】また、図5において、これらの騒音が地面
に反射して外部に漏れないように、フレーム1の下部に
アンダーカバー8を設けている。そして、アンダーカバ
ー8には吸音材7を張り付けて反射音の音圧レベルを下
げることにより、エンジン騒音、駆動系騒音、排気系騒
音等の車外放射を低減させている。また、図6に示すよ
うに、車体下部の両側に前後方向に配したフレーム1に
アンダーカバー8を、トランスミッション3、排気マフ
ラ4の下方に位置して渡設し、アンダーカバー上部に吸
音材7を装着し、さらに、トランスミッション3、排気
マフラ4を覆うフロアパネル(鉄のプレート)9とフレ
ーム1とを別のメンバで連結し、この箇所に衝立10を併
設し、この間の隙間を塞いだものがある。この構成では
音源回りが密閉状態になるので、騒音防止に効果的であ
る。なお、符号11はエンジンのプロペラシャフト、符号
12はタイヤであり、符号13はステアリングである。
【0004】上記、構成では音源全体を覆うため、大掛
かりとなり、重量が増え、コスト高になるので、フロア
パネルの下面に吸音材及び遮音材を介して車体フレーム
を組み付けた騒音防止構造もある(特開平7-285396号公
報参照)。また、図7に示すように、フロアパネル9の
下面に装着した吸音材7とフレーム1下部に装着した遮
音材14および吸音材7により、車内への騒音防止およ
び、騒音の車外放射および放射音レベルが低減されるこ
とになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た密閉状態の騒音防止構造は、音源回りが密に遮蔽され
ているため、車外騒音の低減効果は大きいものの車外へ
の放熱性が悪く過熱状態になる虞があり、この箇所では
耐熱性の高い部材を使用することになる。また、図7に
示す騒音防止構造は、トランスミッション3、排気マフ
ラ4および、エンジン(プロペラシャフト11)から放射
された音が矢印に示すように、路面15またはフロアパネ
ル9に反射し、車外へと放出されることから車外騒音の
低減効果が小さくなる。
【0006】本発明は、自動車で発生する音を減衰さ
せ、車外騒音を低減させるようにした車体下部構造を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、車体下部に設けたアンダーカバーの車幅側
両端に起立面を設けると共に、車体の両側に前後方向に
延設した一対のフレームを前記起立面より内側のアンダ
ーカバー上に取り付け、前記アンダーカバーの上方のフ
ロアパネルに衝立を前記フレームと前記起立面との間に
吊り下がるように取り付けたことを特徴とする。
【0008】また、フロアパネルの車幅方向端部と連絡
するサイドシルを前記アンダーカバーの起立面を覆うよ
うに下方に延長したことを特徴とする。
【0009】さらに、サイドシル、アンダーカバー、衝
立にそれぞれ車体内側となる位置に吸音材を装着したこ
とを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による自動車の下部はエン
ジン、トランスミッション等を覆うフロアパネルの下
方、すなわち、エンジン、トランスミッション等の下方
にアンダーカバーを設けている。(この状態では、エン
ジン、トランスミッション等の発生する駆動音(排気音
を含む)はアンダーカバーおよびフロアパネルに反射し
ながら車体外部へ放出される。)
【0011】そして、アンダーカバーの車体幅方向には
起立面が端部に形成され、起立面の内側に間隔を開けて
フレームが設けられ、この起立面とフレームとの間にフ
ロアパネルから衝立が垂下され、この箇所の隙間が蛇行
状態にされている。したがって、外方に放射される駆動
音はフレーム、衝立及び、起立面に反射しながら放射さ
れる。これにより、車外音の低減を図ることができる。
【0012】また、サイドシルを下方に延長し、蛇行状
態の隙間を長くすると、駆動音の反射回数が増え車外騒
音が減少される。したがって、フレームの内側にも衝立
を設けることにより、蛇行状態の隙間が長くなる。ま
た、駆動音が反射される面に吸音材を張り付けることに
より、反射面において駆動音が吸収される。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。図1に示すように、車体両側に配置したフレ
ーム1は車体前後方向に延長され、フレーム1の上方に
図示を略したメンバを介してフロアパネル9が配設され
ている。また、両フレーム1,1間に渡設されるアンダ
ーカバー8はフレーム1の下部に固着されている。これ
によって、フロアパネル9とアンダーカバー8との間に
トランスミッション3、排気マフラ4およびプロペラシ
ャフト11が位置する。なお、符号12はタイヤであり、符
号13はステアリングである。
【0014】フレーム1に固着されたアンダーカバー8
は側方へ延長され、端部を上方に折り曲げて起立面16を
形成している。フロアパネル9からは衝立10がフレーム
1と起立面16との間に垂下され、この箇所に蛇行状態の
隙間17が形成される。この隙間17から駆動音等が放射さ
れ、車外騒音となるが、車外騒音ピーク値の周波数
(f)特性は、図3に示すように、一般的に1kHz付
近をピークとして広がっている。したがって音の回折を
考慮した場合、蛇行状態の隙間通路を波長以上にする必
要がある。ここで、波長λは次式で表される。 λ=C/f C:音速 そして、車外騒音ピーク値の周波数(f)は比較的高周
波が支配的であるため通路長さは短くて済むので、アン
ダーカバー8とフロアパネル9とで挟まれた空間部に、
フレーム1、衝立10、起立面16を邪魔物として突設さ
せ、蛇行状態の隙間(通路)17を形成させている。
【0015】以上のように、車体下部の構造を形成した
ことにより、エンジン、トランスミッション等の発生す
る駆動音(排気音)はアンダーカバー8、フロアパネル
9に反射しながら、フレーム1、衝立10および、起立面
16の間を通って車体外部へ放出され、これにより、駆動
音が小さくなって車外騒音の低減を図ることができる。
また、この下部構造は密閉式と異なり、通風性があるの
で、使用部材も耐熱性の低いものを使用することがで
き、また、簡易な構造であるのでコストを安価にするこ
とができる。
【0016】また、図1において、サイドシル18を従来
より下方へ延長した構造にすることにより、駆動音はサ
イドシル18に反射して外部に放射される。このため、一
層、外部騒音が小さくなる。
【0017】このほか、車体下部を図2に示すように、
アンダーカバー8の上面、衝立10の内側および、サイド
シル18の内側に吸音材7を装着した構造とする。これに
より、駆動音が反射面において吸収され、駆動音が減少
して車外騒音低減効果を増すものである。
【0018】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したもので
あるので、フロアパネルとアンダーカバーとで挟まれた
側方の隙間に対し、駆動音、排気音等の回折を考慮し、
隙間を蛇行状態の通路に形成したことで車外騒音を低減
することができる。また、サイドシルにより反射回数を
多くし、反射面に吸音材を設けたことにより、一層、車
外騒音を低減することができる。また、この車体下部構
造は音源回りを密に遮蔽することなく、車外放射音を低
減することができるため、通気性があり、耐熱性の高い
部材を使用しなくてもすみ、また、簡易な構造により、
コストを安価にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による実施例の車体下部構造の断面図で
ある。
【図2】図1に示す車体下部構造に吸音材を配した状態
を示す断面図である。
【図3】図1に示す車体の車外騒音のピーク値の周波数
分布を示すグラフである。
【図4】本発明による車外騒音低減効果を示すグラフで
ある。
【図5】従来の自動車の車体下部構造を示す側断面図で
ある。
【図6】図5に示す車体下部構造のa−a矢視方向の断
面図である。
【図7】従来の他の車体下部構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フレーム 7 吸音材 8 アンダーカバー 9 フロアパネル 10 衝立 16 起立面 18 サイドシル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体下部に設けたアンダーカバーの車幅
    側両端に起立面を設けると共に、車体の両側に前後方向
    に延設した一対のフレームを前記起立面より内側のアン
    ダーカバー上に取り付け、前記アンダーカバーの上方の
    フロアパネルに衝立を前記フレームと前記起立面との間
    に吊り下がるように取り付けたことを特徴とする車体下
    部構造。
  2. 【請求項2】 フロアパネルの車幅方向端部と連絡する
    サイドシルを前記アンダーカバーの起立面を覆うように
    下方に延長したことを特徴とする請求項1記載の車体下
    部構造。
  3. 【請求項3】 サイドシル、アンダーカバー、衝立にそ
    れぞれ車体内側となる位置に吸音材を装着したことを特
    徴とする請求項1記載の車体下部構造。
JP27894396A 1996-09-30 1996-09-30 車体下部構造 Pending JPH10100812A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27894396A JPH10100812A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 車体下部構造

Applications Claiming Priority (1)

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JP27894396A JPH10100812A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 車体下部構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10100812A true JPH10100812A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17604232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27894396A Pending JPH10100812A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 車体下部構造

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JP (1) JPH10100812A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018030478A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日野自動車株式会社 車外騒音低減構造

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018030478A (ja) * 2016-08-25 2018-03-01 日野自動車株式会社 車外騒音低減構造

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