JPH0998920A - 掃除用シート - Google Patents
掃除用シートInfo
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- JPH0998920A JPH0998920A JP7278262A JP27826295A JPH0998920A JP H0998920 A JPH0998920 A JP H0998920A JP 7278262 A JP7278262 A JP 7278262A JP 27826295 A JP27826295 A JP 27826295A JP H0998920 A JPH0998920 A JP H0998920A
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- fiber
- heat
- cleaning sheet
- fibers
- thermally
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- Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 生産性に優れ、低コスト化が可能な掃除用シ
ートを提供する。 【解決手段】 ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポ
リオレフィン繊維、再生繊維、および半再生繊維の群か
ら選ばれる少なくとも一種の非熱融着繊維と、熱融着繊
維から構成される不織布を、高圧水の噴射による繊維交
絡をさせてから、加熱による立体捲縮および熱融着を施
す。
ートを提供する。 【解決手段】 ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポ
リオレフィン繊維、再生繊維、および半再生繊維の群か
ら選ばれる少なくとも一種の非熱融着繊維と、熱融着繊
維から構成される不織布を、高圧水の噴射による繊維交
絡をさせてから、加熱による立体捲縮および熱融着を施
す。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、掃除用シートにか
かり、詳しくは生産性に優れ、低コスト化が可能な掃除
用シートに関する。
かり、詳しくは生産性に優れ、低コスト化が可能な掃除
用シートに関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、乳幼児がいたり、アレルギーで悩
んでいる人など、音や埃がでる掃除機をかけられない家
のために、例えば特開平４−３１２４３０号公報の「掃
除用シートおよびその製造方法」に記載されているよう
な、埃を拭き取る不織布からなる掃除用シートが開発さ
れている。このものは、基台シートと、繊維の絡合によ
り一体化された不織布よりなる基布と、基布の外側に、
基布より繊維間隔が大きい繊維の絡合により形成した不
織布である網状シートを層状に積層し、それぞれ部分的
に接合して、基台シート、基布および網状シートの接合
部分が凹状とされ、非接合部分が全体として凸状に形成
されたものである。
んでいる人など、音や埃がでる掃除機をかけられない家
のために、例えば特開平４−３１２４３０号公報の「掃
除用シートおよびその製造方法」に記載されているよう
な、埃を拭き取る不織布からなる掃除用シートが開発さ
れている。このものは、基台シートと、繊維の絡合によ
り一体化された不織布よりなる基布と、基布の外側に、
基布より繊維間隔が大きい繊維の絡合により形成した不
織布である網状シートを層状に積層し、それぞれ部分的
に接合して、基台シート、基布および網状シートの接合
部分が凹状とされ、非接合部分が全体として凸状に形成
されたものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の掃除
用シートにおいて、使用されている網状シートの網目の
間隔が、例えば１０×１０ｍｍ程度とかなり大きなもの
であるので、特殊な製造装置が必要となってコスト的に
高価なものとなっている。また、その網状シートと基布
との接合においても、基布と網状シートとを積層し、そ
れぞれを部分的に接合する際に、柔らかくて目付けの大
きな網状シートを破損させたり、絡ませずにうまく重ね
合わせて部分接合するのが難しく、生産性が悪いととも
に、技術的に高度な接合装置が必要となるために、設備
コストが嵩張るという問題点がある。
用シートにおいて、使用されている網状シートの網目の
間隔が、例えば１０×１０ｍｍ程度とかなり大きなもの
であるので、特殊な製造装置が必要となってコスト的に
高価なものとなっている。また、その網状シートと基布
との接合においても、基布と網状シートとを積層し、そ
れぞれを部分的に接合する際に、柔らかくて目付けの大
きな網状シートを破損させたり、絡ませずにうまく重ね
合わせて部分接合するのが難しく、生産性が悪いととも
に、技術的に高度な接合装置が必要となるために、設備
コストが嵩張るという問題点がある。
【０００４】本発明は、このような従来技術の問題点を
背景になされたもので、生産性に優れ、低コスト化が可
能な掃除用シートを提供することを目的とする。
背景になされたもので、生産性に優れ、低コスト化が可
能な掃除用シートを提供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の掃除用シ
ートは、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレ
フィン繊維、再生繊維、および半再生繊維の群から選ば
れる少なくとも一種の非熱融着繊維（以下、単に「非熱
融着繊維」という）と、熱融着繊維からなる不織布を、
高圧水の噴射による繊維交絡をさせてから、加熱による
立体捲縮および熱融着を施して得られるものである。
ートは、ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポリオレ
フィン繊維、再生繊維、および半再生繊維の群から選ば
れる少なくとも一種の非熱融着繊維（以下、単に「非熱
融着繊維」という）と、熱融着繊維からなる不織布を、
高圧水の噴射による繊維交絡をさせてから、加熱による
立体捲縮および熱融着を施して得られるものである。
【０００６】また、請求項２記載の掃除用シートは、請
求項１記載の掃除用シートにおいて、不織布が、非熱融
着繊維の表裏層と、熱融着繊維の中間層とからなるよう
に構成されている。
求項１記載の掃除用シートにおいて、不織布が、非熱融
着繊維の表裏層と、熱融着繊維の中間層とからなるよう
に構成されている。
【０００７】さらに、請求項３記載の掃除用シートは、
請求項１記載の掃除用シートにおいて、不織布が、非熱
融着繊維と、熱融着繊維との混合ウエブからなるように
構成されている。
請求項１記載の掃除用シートにおいて、不織布が、非熱
融着繊維と、熱融着繊維との混合ウエブからなるように
構成されている。
【０００８】
【作用】請求項１〜３記載の掃除用シートにおいては、
不織布に高圧水を噴射すると、不織布を構成する非熱融
着繊維と熱融着繊維とが複雑に繊維交絡を起こし、その
のちこれを加熱することにより、熱融着繊維が、塵や埃
を絡み取り易いように立体捲縮して、不織布に嵩高性の
凹凸が生じ、さらに熱融着により掃除用シートとしての
実用上充分な強度を得ることができる。このように、本
発明では、掃除用シートの素材として素材価格が高価
で、設備コストも嵩張り、かつ取り扱いも難しい網状シ
ートを使用せずに、特殊な接合装置を用いない安価な不
織布だけを用いるようにしたので、生産性が良好とな
り、低コスト化も図れる。
不織布に高圧水を噴射すると、不織布を構成する非熱融
着繊維と熱融着繊維とが複雑に繊維交絡を起こし、その
のちこれを加熱することにより、熱融着繊維が、塵や埃
を絡み取り易いように立体捲縮して、不織布に嵩高性の
凹凸が生じ、さらに熱融着により掃除用シートとしての
実用上充分な強度を得ることができる。このように、本
発明では、掃除用シートの素材として素材価格が高価
で、設備コストも嵩張り、かつ取り扱いも難しい網状シ
ートを使用せずに、特殊な接合装置を用いない安価な不
織布だけを用いるようにしたので、生産性が良好とな
り、低コスト化も図れる。
【０００９】特に、請求項２記載の掃除用シートにおい
ては、立体捲縮される熱融着繊維からなる中間層の両面
に非熱融着繊維からなる表裏層が積層されているので、
自由度の高い繊維の絡みによる表裏層の特性により、細
かなダストなどの汚れの吸着能および保持能に優れるこ
とはもとより、糸クズ、髪の毛などの捕集能に優れる。
また、中間層の熱融着繊維が、塵や埃を絡め取り易いよ
うに、立体捲縮して嵩高性の凹凸を生じ、さらに熱融着
により掃除用シートとしての実用上、充分な強度を得る
ことができる。
ては、立体捲縮される熱融着繊維からなる中間層の両面
に非熱融着繊維からなる表裏層が積層されているので、
自由度の高い繊維の絡みによる表裏層の特性により、細
かなダストなどの汚れの吸着能および保持能に優れるこ
とはもとより、糸クズ、髪の毛などの捕集能に優れる。
また、中間層の熱融着繊維が、塵や埃を絡め取り易いよ
うに、立体捲縮して嵩高性の凹凸を生じ、さらに熱融着
により掃除用シートとしての実用上、充分な強度を得る
ことができる。
【００１０】また、請求項３記載の掃除用シートにおい
ては、不織布を、非熱融着繊維と熱融着繊維との混合ウ
エブとしたので、請求項２記載の掃除用シートと同等に
近い掃除用シートを、より簡便に生産することができる
ため、生産性を高くして低コスト化が図れるという効果
が得られる。
ては、不織布を、非熱融着繊維と熱融着繊維との混合ウ
エブとしたので、請求項２記載の掃除用シートと同等に
近い掃除用シートを、より簡便に生産することができる
ため、生産性を高くして低コスト化が図れるという効果
が得られる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。まず、図１に基づいて本発明の実施例１を説明す
る。本発明の実施例１の掃除用シートＡは、繊維交絡後
に加熱されて立体捲縮された、非融着繊維であるポリエ
ステル繊維の表裏層１０，２０と、熱融着繊維製の中間
層３０とからなる積層不織布シートである。
する。まず、図１に基づいて本発明の実施例１を説明す
る。本発明の実施例１の掃除用シートＡは、繊維交絡後
に加熱されて立体捲縮された、非融着繊維であるポリエ
ステル繊維の表裏層１０，２０と、熱融着繊維製の中間
層３０とからなる積層不織布シートである。
【００１２】表裏層１０，２０の素材であるポリエステ
ル繊維としては、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレートなどが用いられるが、本実
施例ではポリエチレンテレフタレートを用いた。ポリエ
ステル繊維は、単糸繊度が０．５〜１５ｄｅ、好ましく
は１．２〜５ｄｅ、繊維長が２５〜７０ｍｍ、好ましく
は３０〜５５ｍｍのスフである。なお、単糸繊度が０．
５ｄｅ未満ではカーディングが難しく、一方１５ｄｅを
超えると目付けが重くなり過ぎ、また塵や埃の捕集能が
落ちる。また、表裏層１０，２０の目付けは、それぞれ
５〜３０ｇ／ｍ2 、好ましくは１０〜２０ｇ／ｍ2 であ
り、５ｇ／ｍ2 未満では塵や埃の捕集能が充分でなく、
一方、３０ｇ／ｍ2 を超えると交絡度が低下し、使用時
繊維の脱落の可能性が大となる。
ル繊維としては、例えばポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレートなどが用いられるが、本実
施例ではポリエチレンテレフタレートを用いた。ポリエ
ステル繊維は、単糸繊度が０．５〜１５ｄｅ、好ましく
は１．２〜５ｄｅ、繊維長が２５〜７０ｍｍ、好ましく
は３０〜５５ｍｍのスフである。なお、単糸繊度が０．
５ｄｅ未満ではカーディングが難しく、一方１５ｄｅを
超えると目付けが重くなり過ぎ、また塵や埃の捕集能が
落ちる。また、表裏層１０，２０の目付けは、それぞれ
５〜３０ｇ／ｍ2 、好ましくは１０〜２０ｇ／ｍ2 であ
り、５ｇ／ｍ2 未満では塵や埃の捕集能が充分でなく、
一方、３０ｇ／ｍ2 を超えると交絡度が低下し、使用時
繊維の脱落の可能性が大となる。
【００１３】中間層３０の素材である熱融着繊維として
は、例えばシースコア型繊維、サイドバイサイド型繊維
などの複合繊維や、低融点繊維などが用いられている。
ここで、シースコア型やサイドバイサイド型の複合繊維
の場合、芯側あるいは一方の素材としてポリエステル、
ポリプロピレン、再生ポリエステルなどが挙げられ、鞘
側または他方の素材としてポリエチレン、変性ポリプロ
ピレン、変性ポリエステルなどの融点の比較的低い繊維
が用いられる。
は、例えばシースコア型繊維、サイドバイサイド型繊維
などの複合繊維や、低融点繊維などが用いられている。
ここで、シースコア型やサイドバイサイド型の複合繊維
の場合、芯側あるいは一方の素材としてポリエステル、
ポリプロピレン、再生ポリエステルなどが挙げられ、鞘
側または他方の素材としてポリエチレン、変性ポリプロ
ピレン、変性ポリエステルなどの融点の比較的低い繊維
が用いられる。
【００１４】また、低融点繊維としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレンなどが用いら
れる。なお、ここでは、ポリプロピレン／変性ポリプロ
ピレンのサイドバイサイド型の複合繊維が使用されてい
る。熱融着繊維は、単糸繊度が０．５〜１５ｄｅ、好ま
しくは１．２〜５ｄｅ、繊維長が２５〜７０ｍｍ、好ま
しくは３０〜５５ｍｍのスフである。
ン、ポリプロピレン、変性ポリプロピレンなどが用いら
れる。なお、ここでは、ポリプロピレン／変性ポリプロ
ピレンのサイドバイサイド型の複合繊維が使用されてい
る。熱融着繊維は、単糸繊度が０．５〜１５ｄｅ、好ま
しくは１．２〜５ｄｅ、繊維長が２５〜７０ｍｍ、好ま
しくは３０〜５５ｍｍのスフである。
【００１５】また、中間層３０の目付けは、５〜３０ｇ
／ｍ2 、好ましくは１０〜２０ｇ／ｍ2 であり、５ｇ／
ｍ2 未満では立体捲縮が少なくなり、また熱融着による
強度増加も少なく、塵の捕集能、実用上の強度とも低下
し、一方３０ｇ／ｍ2 を超えると嵩高性が過剰となりそ
の後の加工運搬、保管のロスが増しコスト高となる。な
お、不織布全体としての目付けは、１５〜９０ｇ／
ｍ2 、好ましくは３０〜６０ｇ／ｍ2 であり、１５ｇ／
ｍ2 未満では、清掃時の紙力が弱くなり、一方９０ｇ／
ｍ2 を超えるとコストが嵩んで経済上好ましくない。
／ｍ2 、好ましくは１０〜２０ｇ／ｍ2 であり、５ｇ／
ｍ2 未満では立体捲縮が少なくなり、また熱融着による
強度増加も少なく、塵の捕集能、実用上の強度とも低下
し、一方３０ｇ／ｍ2 を超えると嵩高性が過剰となりそ
の後の加工運搬、保管のロスが増しコスト高となる。な
お、不織布全体としての目付けは、１５〜９０ｇ／
ｍ2 、好ましくは３０〜６０ｇ／ｍ2 であり、１５ｇ／
ｍ2 未満では、清掃時の紙力が弱くなり、一方９０ｇ／
ｍ2 を超えるとコストが嵩んで経済上好ましくない。
【００１６】また、ポリエステル繊維と熱融着繊維との
重量比率は、ポリエステル繊維が１０〜９０重量％、好
ましくは４０〜８０重量％、熱融着繊維が１０〜９０重
量％、好ましくは２０〜６０重量％である。ポリエステ
ル繊維が１０重量％未満では自由度の高い繊維の絡みに
よる表面層が少なくなり、糸クズや髪の毛などの捕集能
が落ち、一方９０重量％を超えると熱融着による充分な
強度を得ることができない。
重量比率は、ポリエステル繊維が１０〜９０重量％、好
ましくは４０〜８０重量％、熱融着繊維が１０〜９０重
量％、好ましくは２０〜６０重量％である。ポリエステ
ル繊維が１０重量％未満では自由度の高い繊維の絡みに
よる表面層が少なくなり、糸クズや髪の毛などの捕集能
が落ち、一方９０重量％を超えると熱融着による充分な
強度を得ることができない。
【００１７】掃除用シート１０は、ウエブ製造装置によ
り製造できる。すなわち、３台もしくはそれ以上のカー
ディング装置（図示せず）により供給された表裏ウエブ
層１０，２０の間に中間ウエブ層３０を挟んだ状態で積
層し（図３）、次いでそれを交絡装置に送って高圧水
（圧力；３０〜１５０ｋｇ／ｍｍ2 、好ましくは４０〜
１２０ｋｇ／ｍｍ2 ）の噴射により繊維交絡を起こさ
せ、続いて加熱装置により加熱して（加熱温度；１２０
〜１８０℃、好ましくは１３０〜１６０℃）、中間層３
０の熱融着繊維に立体捲縮を起こさせることにより製造
される。
り製造できる。すなわち、３台もしくはそれ以上のカー
ディング装置（図示せず）により供給された表裏ウエブ
層１０，２０の間に中間ウエブ層３０を挟んだ状態で積
層し（図３）、次いでそれを交絡装置に送って高圧水
（圧力；３０〜１５０ｋｇ／ｍｍ2 、好ましくは４０〜
１２０ｋｇ／ｍｍ2 ）の噴射により繊維交絡を起こさ
せ、続いて加熱装置により加熱して（加熱温度；１２０
〜１８０℃、好ましくは１３０〜１６０℃）、中間層３
０の熱融着繊維に立体捲縮を起こさせることにより製造
される。
【００１８】ここで、高圧水の圧力が、３０ｋｇ／ｍｍ
2 未満では交絡度が弱いため、使用時に表裏層より繊維
が抜け落ちる恐れがあり、一方、１５０ｋｇ／ｍｍ2 を
超えると交絡が強くなりすぎ、絡み合った繊維の自由度
が落ちるため、糸クズや髪の毛などの捕集能が落ちる
上、装置が大きくなりコスト高となる。また、加熱温度
が１２０℃未満では、熱融着繊維の立体捲縮発現が弱
く、嵩高性が低下し、熱融着の度合いが充分でなく、一
方、１８０℃を超えると、立体捲縮がほとんど見られ
ず、ソフトな嵩高性が得られなくなる。
2 未満では交絡度が弱いため、使用時に表裏層より繊維
が抜け落ちる恐れがあり、一方、１５０ｋｇ／ｍｍ2 を
超えると交絡が強くなりすぎ、絡み合った繊維の自由度
が落ちるため、糸クズや髪の毛などの捕集能が落ちる
上、装置が大きくなりコスト高となる。また、加熱温度
が１２０℃未満では、熱融着繊維の立体捲縮発現が弱
く、嵩高性が低下し、熱融着の度合いが充分でなく、一
方、１８０℃を超えると、立体捲縮がほとんど見られ
ず、ソフトな嵩高性が得られなくなる。
【００１９】交絡装置は、繊維を交絡させる高圧水ジェ
ット源とコンベアネットとからなるもので、例えばＨｏ
ｎｅｙｃｏｍｂの交絡乾燥装置などが採用されている。
コンベアネットとしては、７０〜１００メッシュ／ｃｍ
2 の金網製のウエブ支持綱をそれぞれ全外周面に備えた
有孔ドラムが用いられ、高圧水ジェット源としては、水
ジェット多岐管を複数個づつ配設したものなどが用いら
れる。乾燥装置としては、例えば下方に開口を有するフ
ード内に回転可能なドラム状のハニカムドライヤを内設
したものなどが採用できる。
ット源とコンベアネットとからなるもので、例えばＨｏ
ｎｅｙｃｏｍｂの交絡乾燥装置などが採用されている。
コンベアネットとしては、７０〜１００メッシュ／ｃｍ
2 の金網製のウエブ支持綱をそれぞれ全外周面に備えた
有孔ドラムが用いられ、高圧水ジェット源としては、水
ジェット多岐管を複数個づつ配設したものなどが用いら
れる。乾燥装置としては、例えば下方に開口を有するフ
ード内に回転可能なドラム状のハニカムドライヤを内設
したものなどが採用できる。
【００２０】このように、ポリエステル繊維製の表裏層
１０，２０と、熱融着繊維製の中間層３０とを有する不
織布を、高圧水の噴射による繊維交絡をさせてから、加
熱による立体捲縮を施したので、不織布に高圧水を噴射
した際に、ポリエステル繊維と熱融着繊維とが複雑に繊
維交絡を起こし、次いでこれを加熱した際に、熱融着繊
維が、熱融着するとともに、塵や埃を絡み取り易いよう
に立体捲縮して不織布に嵩高性の凹凸が生じるようにし
た。このため、掃除用シートとしての塵や埃を絡み取る
十分な機能を有するシートを、従来の網状シートを構成
材料に用いた素材価格が高価で、設備コストも嵩張り、
かつ取り扱いも難しいものに比べて、特殊な積層用の接
合装置を必要とせずに、生産性が良好となり、低コスト
化も図れるようになった。
１０，２０と、熱融着繊維製の中間層３０とを有する不
織布を、高圧水の噴射による繊維交絡をさせてから、加
熱による立体捲縮を施したので、不織布に高圧水を噴射
した際に、ポリエステル繊維と熱融着繊維とが複雑に繊
維交絡を起こし、次いでこれを加熱した際に、熱融着繊
維が、熱融着するとともに、塵や埃を絡み取り易いよう
に立体捲縮して不織布に嵩高性の凹凸が生じるようにし
た。このため、掃除用シートとしての塵や埃を絡み取る
十分な機能を有するシートを、従来の網状シートを構成
材料に用いた素材価格が高価で、設備コストも嵩張り、
かつ取り扱いも難しいものに比べて、特殊な積層用の接
合装置を必要とせずに、生産性が良好となり、低コスト
化も図れるようになった。
【００２１】また、立体捲縮される熱融着繊維からなる
中間層３０の両面にポリエステル繊維からなる表裏層１
０，２０を積層したので、中間層で掃除用シートとして
の充分な強度を確保し、自由度の高い繊維の絡みよりな
る表裏層で塵や埃を吸着し、これを保持できるという効
果が得られる。
中間層３０の両面にポリエステル繊維からなる表裏層１
０，２０を積層したので、中間層で掃除用シートとして
の充分な強度を確保し、自由度の高い繊維の絡みよりな
る表裏層で塵や埃を吸着し、これを保持できるという効
果が得られる。
【００２２】次に、図２に基づいて、本発明の実施例２
の掃除用シートＢを説明する。図２に示すように、本発
明の実施例２の掃除用シートＢは、不織布をポリエステ
ル繊維１０′と、熱融着繊維３０′との混合ウエブとし
た例である。
の掃除用シートＢを説明する。図２に示すように、本発
明の実施例２の掃除用シートＢは、不織布をポリエステ
ル繊維１０′と、熱融着繊維３０′との混合ウエブとし
た例である。
【００２３】なお、製造時に使用されるウエブ形成装置
は、一般の不織布と同様に、使用されるウエブを所定の
厚さになるまで積層する装置であり、主チラスに直角に
配置された数台のカードからのウエブを三角板で直角方
向に方向変換し、主ラチスに平行に重ねたり、また直線
的に数台のカードを並べてウエブを重ねたり、あるいは
トラバースラチスにウエブを挟んで幅方向に重ねたりす
る。
は、一般の不織布と同様に、使用されるウエブを所定の
厚さになるまで積層する装置であり、主チラスに直角に
配置された数台のカードからのウエブを三角板で直角方
向に方向変換し、主ラチスに平行に重ねたり、また直線
的に数台のカードを並べてウエブを重ねたり、あるいは
トラバースラチスにウエブを挟んで幅方向に重ねたりす
る。
【００２４】このように、不織布を、ポリエステル繊維
１０′と、熱融着繊維３０′との混合ウエブとしたの
で、図１の掃除用シートと同等に近い性能を有する掃除
用シートを、より簡便に生産でき、さらなる低コスト化
が図れるという効果が得られる。なお、この実施例２の
掃除用シートを構成する不織布全体の目付、およびポリ
エステル繊維と熱融着繊維の重量比率は、実施例１と同
様である。また、その他の構成および作用は、実施例１
の掃除用シートと同様であるので説明を省略する。
１０′と、熱融着繊維３０′との混合ウエブとしたの
で、図１の掃除用シートと同等に近い性能を有する掃除
用シートを、より簡便に生産でき、さらなる低コスト化
が図れるという効果が得られる。なお、この実施例２の
掃除用シートを構成する不織布全体の目付、およびポリ
エステル繊維と熱融着繊維の重量比率は、実施例１と同
様である。また、その他の構成および作用は、実施例１
の掃除用シートと同様であるので説明を省略する。
【００２５】以上、本発明の実施例を説明したが、本発
明はこの実施例に必ずしも限定されることはなく、要旨
を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明に
含まれる。例えば、不織布に油剤、流動パラフィン、ワ
ックスなどを含浸させたり、塗布、部分印刷することに
より、塵や埃の拭き取り力を向上させることもできる。
明はこの実施例に必ずしも限定されることはなく、要旨
を逸脱しない範囲での設計変更などがあっても本発明に
含まれる。例えば、不織布に油剤、流動パラフィン、ワ
ックスなどを含浸させたり、塗布、部分印刷することに
より、塵や埃の拭き取り力を向上させることもできる。
【００２６】実施例１〜３では、表裏層に非熱融着繊維
としてポリエステル繊維を用いたが、非熱融着繊維であ
ればどのようなものでもよく、ポリブチレンテレフタレ
ートなどの他のポリエステル、ナイロン６、ナイロン
６，６などのポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン、レーヨンなどの再生繊維、ア
セテートなどの半再生繊維などを用いることができる。
また、これらは単独でも、２種以上を併用したものでも
よい。ポリエステル繊維以外の繊維を表裏層の素材とし
て用いる場合の繊度、目付、繊維長、および熱融着との
混合比率などは、ポリエステル繊維の場合に準じて強
度、塵や埃の捕集能などの掃除用シートの性能、および
コストなどを考慮し、適宜選択することができる。そし
て、本発明の掃除用シートにおいて、ポリエステル繊維
以外の繊維を用いても、ポリエステル繊維を用いた場合
と同等の効果が得られる。
としてポリエステル繊維を用いたが、非熱融着繊維であ
ればどのようなものでもよく、ポリブチレンテレフタレ
ートなどの他のポリエステル、ナイロン６、ナイロン
６，６などのポリアミド、ポリエチレン、ポリプロピレ
ンなどのポリオレフィン、レーヨンなどの再生繊維、ア
セテートなどの半再生繊維などを用いることができる。
また、これらは単独でも、２種以上を併用したものでも
よい。ポリエステル繊維以外の繊維を表裏層の素材とし
て用いる場合の繊度、目付、繊維長、および熱融着との
混合比率などは、ポリエステル繊維の場合に準じて強
度、塵や埃の捕集能などの掃除用シートの性能、および
コストなどを考慮し、適宜選択することができる。そし
て、本発明の掃除用シートにおいて、ポリエステル繊維
以外の繊維を用いても、ポリエステル繊維を用いた場合
と同等の効果が得られる。
【００２７】
【発明の効果】以上説明したように、請求項１〜３記載
の掃除用シートにおいては、非熱融着繊維と熱融着繊維
とを有する不織布を、高圧水の噴射による繊維交絡をさ
せてから、加熱による立体捲縮を施すようにしたので、
生産性が良好となり、低コスト化を図ることができる。
の掃除用シートにおいては、非熱融着繊維と熱融着繊維
とを有する不織布を、高圧水の噴射による繊維交絡をさ
せてから、加熱による立体捲縮を施すようにしたので、
生産性が良好となり、低コスト化を図ることができる。
【００２８】特に、請求項２記載の掃除用シートにおい
ては、立体捲縮される熱融着繊維からなる中間層の両面
に非熱融着繊維からなる表裏層が積層されているので、
自由度の高い繊維の絡みによる表裏層の特性により、細
かなダストなど汚れの吸着能および保持能に優れること
はもとより、糸クズや髪の毛などの捕集能に優れ、かつ
中間層の熱融着繊維が塵や埃を絡み取り易いように立体
捲縮して嵩高性の凹凸を生じ、更に熱融着により掃除用
シートとしての実用上充分な強度を得ることができると
いう効果が得られる。
ては、立体捲縮される熱融着繊維からなる中間層の両面
に非熱融着繊維からなる表裏層が積層されているので、
自由度の高い繊維の絡みによる表裏層の特性により、細
かなダストなど汚れの吸着能および保持能に優れること
はもとより、糸クズや髪の毛などの捕集能に優れ、かつ
中間層の熱融着繊維が塵や埃を絡み取り易いように立体
捲縮して嵩高性の凹凸を生じ、更に熱融着により掃除用
シートとしての実用上充分な強度を得ることができると
いう効果が得られる。
【００２９】また、請求項３記載の掃除用シートにおい
ては、不織布を、非熱融着繊維と熱融着繊維との混合ウ
エブとしたので、請求項２の掃除用シートと同等に近い
性能を有する掃除用シートをより簡便に製造することが
でき、さらなる低コスト化が図れるという効果が得られ
る。
ては、不織布を、非熱融着繊維と熱融着繊維との混合ウ
エブとしたので、請求項２の掃除用シートと同等に近い
性能を有する掃除用シートをより簡便に製造することが
でき、さらなる低コスト化が図れるという効果が得られ
る。
【図１】本発明の実施例１の掃除用シートの拡大断面図
である。
である。
【図２】本発明の実施例２の掃除用シートの拡大断面図
である。
である。
【図３】本発明の掃除用シートをウエブ製造装置により
製造する場合の、掃除用シートの拡大断面図である。
製造する場合の、掃除用シートの拡大断面図である。
１０ 表層 ２０ 裏層 ３０ 中間層 Ａ 掃除用シート Ｂ 掃除用シート
Claims (4)
- 【請求項１】 ポリエステル繊維、ポリアミド繊維、ポ
リオレフィン繊維、再生繊維、および半再生繊維の群か
ら選ばれる少なくとも一種の非熱融着繊維と、熱融着繊
維から構成される不織布を、高圧水の噴射による繊維交
絡をさせてから、加熱による立体捲縮および熱融着を施
して得られたことを特徴とする掃除用シート。 - 【請求項２】 不織布が、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、ポリオレフィン繊維、再生繊維、および半再生
繊維の群から選ばれる少なくとも一種の非熱融着繊維か
らなる表裏層と、熱融着繊維からなる中間層から構成さ
れる請求項１記載の掃除用シート。 - 【請求項３】 不織布が、ポリエステル繊維、ポリアミ
ド繊維、ポリオレフィン繊維、再生繊維、および半再生
繊維の群から選ばれる少なくとも一種の繊維と、熱融着
繊維との混合ウエブからなる請求項１記載の掃除用シー
ト。 - 【請求項４】 非熱融着繊維が、ポリエステル繊維であ
る請求項１〜３いずれか１項記載の掃除用シート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7278262A JPH0998920A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 掃除用シート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7278262A JPH0998920A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 掃除用シート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0998920A true JPH0998920A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17594897
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7278262A Withdrawn JPH0998920A (ja) | 1995-10-03 | 1995-10-03 | 掃除用シート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0998920A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1148381A (ja) * | 1997-08-05 | 1999-02-23 | Daiwabo Co Ltd | ワイパー用積層物およびその製造方法 |
| JP2003089957A (ja) * | 2002-06-21 | 2003-03-28 | Daiwabo Co Ltd | ワイパー用積層物の製造方法 |
| US7820277B2 (en) | 2004-04-01 | 2010-10-26 | Uni-Charm Corporation | Wiper and method for manufacturing the same |
| CN103932650A (zh) * | 2014-05-09 | 2014-07-23 | 陈玲君 | 一种清洁装置及其制备方法 |
| US8893347B2 (en) | 2007-02-06 | 2014-11-25 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning or dusting pad with attachment member holder |
| JP2017529979A (ja) * | 2014-10-20 | 2017-10-12 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェＫｏｎｉｎｋｌｉｊｋｅ Ｐｈｉｌｉｐｓ Ｎ．Ｖ． | 床面清掃装置 |
-
1995
- 1995-10-03 JP JP7278262A patent/JPH0998920A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH1148381A (ja) * | 1997-08-05 | 1999-02-23 | Daiwabo Co Ltd | ワイパー用積層物およびその製造方法 |
| JP2003089957A (ja) * | 2002-06-21 | 2003-03-28 | Daiwabo Co Ltd | ワイパー用積層物の製造方法 |
| US7820277B2 (en) | 2004-04-01 | 2010-10-26 | Uni-Charm Corporation | Wiper and method for manufacturing the same |
| US8893347B2 (en) | 2007-02-06 | 2014-11-25 | S.C. Johnson & Son, Inc. | Cleaning or dusting pad with attachment member holder |
| CN103932650A (zh) * | 2014-05-09 | 2014-07-23 | 陈玲君 | 一种清洁装置及其制备方法 |
| JP2017529979A (ja) * | 2014-10-20 | 2017-10-12 | コーニンクレッカ フィリップス エヌ ヴェＫｏｎｉｎｋｌｉｊｋｅ Ｐｈｉｌｉｐｓ Ｎ．Ｖ． | 床面清掃装置 |
| US10357141B2 (en) | 2014-10-20 | 2019-07-23 | Koninklijke Philips N.V. | Floor cleaning device |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |