JPH0996429A - 蒸発式加湿器 - Google Patents

蒸発式加湿器

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Publication number
JPH0996429A
JPH0996429A JP7277141A JP27714195A JPH0996429A JP H0996429 A JPH0996429 A JP H0996429A JP 7277141 A JP7277141 A JP 7277141A JP 27714195 A JP27714195 A JP 27714195A JP H0996429 A JPH0996429 A JP H0996429A
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JP
Japan
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temperature
heating
mode
water
electric power
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Application number
JP7277141A
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English (en)
Inventor
Katsumi Morito
克美 森戸
Shigeru Oki
大木  茂
Takeshi Osawa
岳史 大澤
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 運転開始から水蒸気の発生までの立上がり時
間を短縮する場合に、標高差に関係なく使用することが
でき、特に高地での使用に適し、また省エネルギ化を図
り得る蒸気式加湿器の提供する。 【解決手段】 蒸発式加湿器において、水槽内の水の温
度を検出し、蒸発式加湿器が設置された室の湿度を検出
し、湯温センサで検出した水温が沸騰直前の第1設定温
度に達するまで、またはこの第1設定温度よりも低い第
2設定温度を超えてからの時間が制限時間を上回るま
で、前記加熱手段を定量的に動作させる加温モードで運
転させ、前記第1設定温度に達するか、または前記制限
時間を上回った時に前記湿度センサで検出した湿度に基
づいて発熱量が変化するように前記加熱手段を動作制御
する加湿モードで運転させ、沸点の低い高地において当
該加湿器を使用した場合にその使用環境に適合するよう
強制的に加湿モードに切替わるので、水蒸気の過剰発生
を防止し、無駄な電力の消費を抑制防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水槽内の水を蒸発
させて室内を加湿する蒸発式(スチーム式)加湿器に係
り、特に標高の高い高地での使用に適した加湿器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、加湿器本体の内部に電熱ヒータ
を設け、この電熱ヒータの発熱により加湿器内に内蔵さ
れる水槽内の水を蒸発させて室内を加湿するようにした
蒸発式加湿器が知られている。
【0003】従来の蒸発式加湿器では、内蔵される比較
的大型の水槽から小形の水槽に水を一旦移した後、この
小形の水槽において電熱ヒータにより加熱して水蒸気を
発生させる構造が採用されている。なお、この種の加湿
器の従来例として特開平4−98039号公報、特開平
4−335942号公報、特開平4−335943号公
報等が挙げられる。
【0004】しかし、上述の2槽方式では内部構造が複
雑となり、洗浄あるいはその他の取扱い上の利便性に欠
ける等の不具合があった。そこで、水槽を大型の水槽一
つにし、この大型水槽において水を加熱するようにして
構成を簡素化することが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、水槽内
の水の沸点は当該加湿器を使用する場所の標高あるいは
気圧によって異なり、特に高地では沸点が低下するた
め、水槽を大型化する場合に、加熱の仕方に不都合が生
じてくる。
【0006】すなわち、水槽を大型にすると、水蒸気が
安定に発生するまでの時間(沸騰時間)を短縮化するた
めに最初に高エネルギで加熱し、沸騰した後は水蒸気発
生に必要な低エネルギに切替えることが考えられるが、
この高エネルギから低エネルギへの切替温度の設定を低
地仕様の状態のままにして高地で使用した場合、気圧低
下による沸点の降下に伴い、水槽内の水はすでに沸点に
達しているにも拘らず、温度が所定の温度まで上昇せ
ず、機器としては沸騰を検出できないため、依然として
高エネルギ加熱を続行して過剰な水蒸気の発生を招来
し、また無駄なエネルギを消費することになる。
【0007】本発明の目的は、運転開始から水蒸気の発
生までの立上がり時間を短縮する場合に、標高差に関係
なく使用することができ、特に高地での使用に適し、ま
た省エネルギ化を図り得る蒸気式加湿器の提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、加湿器内に設けられた水
槽内の水を加熱手段により加熱蒸発させて水蒸気を放出
する蒸発式加湿器において、前記水槽内の水の温度を検
出する湯温センサと、前記蒸発式加湿器が設置された室
の湿度を検出する湿度センサと、前記湯温センサで検出
した水温が沸騰直前の第1設定温度に達するまで、また
はこの第1設定温度よりも低い第2設定温度を超えてか
らの時間が制限時間を上回るまで、前記加熱手段を定量
的に動作させる加温モードで運転させ、前記第1設定温
度に達するか、または前記制限時間を上回った時に前記
湿度センサで検出した湿度に基づいて発熱量が変化する
ように前記加熱手段を動作制御する加湿モードで運転さ
せる制御装置と、を備えて構成される。
【0009】この発明によれば、加温モード中に、水槽
内の水の温度が第1設定温度(例えば、98℃)より相
対的に低い第2設定温度(例えば、85℃)を越えた
後、前記第1設定温度に達しない時間が制限時間を越え
たとき、加湿モードに切替えるように作用し、沸点の低
い高地において当該加湿器を使用した場合にその使用環
境に適合するよう強制的に加湿モードに切替わるので、
水蒸気の過剰発生を防止し、無駄な電力の消費を抑制防
止することができる。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記加熱手段は、選択的に電力調整可
能なヒータであり、前記制御装置は加温モード中におい
て前記ヒータで大電力加熱を行い、加湿モード中におい
て小電力加熱を行う制御信号を出力するよう構成され
る。
【0011】この発明によれば、大電力加熱を行う場合
に、水槽内の水の温度が第1設定温度(例えば、98
℃)より相対的に低い第2設定温度(例えば、85℃)
を越えた後、前記第1設定温度に達しない時間が制限時
間を越えたとき、小電力加熱に切替えるように作用し、
沸点の低い高地において当該加湿器を使用した場合に強
制的に小電力加熱に切替わり、加湿器の使用環境に適合
する運転が可能となり、水蒸気の過剰発生を防止すると
ともに、無駄な電力の消費を抑制することができる。
【0012】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記第1設定温度を当該第1設定温度
よりも低く前記第2設定温度よりも高い第3設定温度に
変更する外部操作手段を設けて構成される。
【0013】この発明によれば、当該加湿器の使用環境
が高地であったり、低許容電流下であることがわかって
いる場合等に、その使用環境に適合するように、外部操
作手段によって任意に加温モードから加湿モードへの切
替え温度を変更することができ、使用上の利便性、過剰
水蒸気の発生防止、無駄な電力の消費の抑制を図り、こ
れらをを事前に設定することができる。
【0014】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記加熱手段は、少なくとも大、中、
小の3段階異常に選択的に電力調整可能なヒータで構成
され、前記制御装置は、前記加熱手段を加温モード中に
は大電力で運転させ、加湿モード中には小電力で運転さ
せると共に、前記大2設定温度を超えてからの時間が前
記制限時間よりも短い所定時間を上回った時には前記加
熱手段を中電力で運転させるよう構成される。
【0015】この発明によれば、加湿モード中に、水槽
内の水の温度が第1設定温度(例えば、98℃)より相
対的に低い第2設定温度(例えば、85℃)を越えた
後、前記第1設定温度に達しない時間が制限時間よりも
短い所定時間を越えたとき、自動的に大電力加熱から中
小電力加熱へ切替えるように作用し、加湿器の使用環境
に適合する運転が可能となり、水蒸気の過剰発生を防止
するとともに、無駄な電力の消費を抑制することができ
る。また自動温度切替されるのでユーザの設定操作が不
要となる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。
【0017】(I) 加湿器の構造 図1に、本発明に係る蒸発式加湿器(以下、単に加湿器
という。)の外観構造を示す。
【0018】図1において、加湿器1は、加湿器本体と
なる外筒2と、外筒2の上部に開閉自在に設けられ水槽
3の上部開口を覆う天蓋5と、外筒2内に挿脱自在に収
容された水槽3と、外筒2内に設けられ水槽3内の水を
加熱する加熱装置12とを有して構成される。外筒2の
外周部には表示パネル6が設けられ、表示パネル6は運
転状態を表示する表示部7と、運転操作のための操作部
8からなる。
【0019】図2に、表示パネル6の一例を示す。表示
部7には給水表示ランプ、湯温表示ランプ等が設けら
れ、操作部8には運転切替スイッチ9および運転スイッ
チ10が設けられている。
【0020】図3に、加湿器1の内部構造例を示す。図
3において、加湿器1は略円筒状に成形された合成樹脂
製の外筒2と、アルミニウム板を略円筒状に絞り加工し
て外筒2の内側に嵌合固定された内筒11と、外筒2の
底部に装着された合成樹脂製の底板25とから構成され
ている。
【0021】外筒2において、当該外筒2内に収納され
る水槽3の底部に当接する位置に加熱装置12が設けら
れている。加熱装置12はアルミダイカスト製でドーナ
ツ状の加熱板26にシーズヒータからなる大ヒータ13
(例えば、500W)と小ヒータ14(例えば、300
W)とが同心状に埋設されてなる。加熱板26の中央部
には、検出装置15が設けられており、検出装置15は
外筒2内の水槽3の収納の有無を検知するリードスイッ
チ22と、水槽3内の水16の温度を検出するためのさ
ーミスタ等の湯温センサ23からなる。
【0022】水槽3は、少なくとも内面(水に接する
面)側にフッ素樹脂が予めコーティングされたプレコー
トアルミニウム板がプレス成形によって絞り加工されて
成る。水槽3の上端部には、持ち運び用の合成樹脂製の
把手4が回動自在に装着されている。
【0023】天蓋5は、枢支軸27を回動軸として開閉
自在に形成され、枢支軸27の点対称位置には天蓋5の
閉状態をロックするロック装置18が設けられている。
【0024】大ヒータ13および/または小ヒータ14
の加熱により水槽3内に発生した水蒸気は、矢印に示す
ように、蒸気通路形成部材24によって形成された通路
を経由し、天蓋5の上部に設けられた蒸気吐出口17か
ら大気中に放散される。この水蒸気により室内の湿度が
適正に保たれる。
【0025】なお、湿度の制御は、相対湿度センサ(図
示せず。)により室内の湿度を検出し、この湿度検出信
号に基づいてマイクロコンピュータを用いた制御装置に
より行われる。
【0026】図4に、検出装置15の例を示す。加熱装
置12の中心に位置する19の頭部には可動部材20が
支持部材19の軸方向にスライド可能に支持部材19の
頭部を覆って装着され、この可動部材20は支持部材1
9に巻回されたバネ21によって通常時に浮上状態を維
持し、水槽3が収納されたときのみ水槽3の底面に押さ
れて降下するようになっている。また、支持部材19の
頭部には可動部材20が支持部材19の頂面に接したと
き当該可動部材20の内底面に当接可能に、リードスイ
ッチ22および湯温センサ23が埋設されている。この
湯温センサ23による湯温検出信号は、後述する湯温制
御に供される。
【0027】(II)湯温制御装置 図5に、本発明に係る湯温制御装置のブロック図を示
す。
【0028】湯温制御装置は、電源回路、加熱制御回
路、湯温検出手段となる湯温検出回路、湯温制御手段と
なる湯温コントロール回路、各種設定スイッチ類からな
る。
【0029】電源回路において、交流電源30がトラン
ス35の一次巻線に配線され、トランス35の二次巻線
にはダイオードブリッジからなる全波整流回路36の交
流入力側が接続され、整流回路36の直流出力側から電
源電圧VCCが出力され、さらに3端子レギュレータ等
の定電圧回路43を介して電源電圧VDDが出力され
る。この電源電圧VDDは、当該湯温制御回路の必要な
各部に分配供給される。なお、電位レベルでは、VDD
は正(+)電位、VSSは負(−またはGND)電位と
する。電源回路の一次側には、大ヒータ13および小ヒ
ータ14と、これらの駆動を制御する加熱制御回路の一
部が接続されている。
【0030】加熱制御回路は次の通りである。トランス
35の一次巻線の両端間には大ヒータ13が大ヒータス
イッチ31(リレー接点)を介して接続され、同様に小
ヒータ14がダイオード33および小ヒータスイッチ3
2(リレー接点)を介して接続されている。ダイオード
33にはこのダイオード33のバイパス回路をON/O
FFする切替えスイッチ34(リレー接点)が接続され
ている。大ヒータスイッチ31の開閉動作は整流回路3
6の直流側のVDD側に接続されたリレー37に連動
し、同様に小ヒータスイッチ32は整流回路36の直流
側のVDD側に接続されたリレー39に連動し、同様に
切替スイッチ34は整流回路36の直流側のVDD側に
接続されたリレー41に連動する。
【0031】リレー37の他端は切替駆動回路38に、
リレー39の他端は切替駆動回路40に、リレー41の
他端は切替駆動回路42にそれぞれ接続されている。こ
れらの切替駆動回路38、40、42は制御回路45か
らのヒータ制御信号A、B、Cによって励磁動作が制御
される。
【0032】湯温検出回路は、支持部材19の頭部(図
3参照)に埋設された湯温センサ23と、この湯温セン
サ23の出力を有効または無効にするスイッチ44を備
え、その湯温検出信号Tは制御回路45のA/D変換器
変換入力ポートに入力され、湯温制御に供される。
【0033】湯温コントロール回路は、マイクロコンピ
ュータからなる制御回路45で構成され、湯温センサ2
3からの湯温検出信号Tに基づいて、水槽3内の1表示
パネル6の温度を後述する制御アルゴリズム(図6参
照)に従って制御するヒータ制御信号A、B、およびC
を切替駆動回路38、40、42にそれぞれ個別に出力
する。この制御アルゴリズムは、制御プログラムとして
制御回路45内のROMあるいはEEPROM等のメモ
リに格納され、CPUの統括的な制御下において実行さ
れる。なお、この制御アルゴリズムをディスクリート素
子を用いたシーケンス回路により実現することは、本発
明の範囲内に止まることが明らかである。
【0034】制御回路45には運転モードを加温モード
と加湿モードとを水温および湿度に基づいて自動的に切
替えて所望に湿度になるように制御する自動運転と、湿
度に関係なく強運転および弱運転からなる連続の手動運
転都に選択的に切替え操作するための運転切替スイッチ
9、当該加湿器の運転を入/切するための運転スイッチ
10が接続されている。
【0035】(III) 制御動作 (i) 概要動作 まず、図7および図8を参照して、本発明に係る湯温制
御の概要を説明する。
【0036】すなわち、本実施の形態において、湯温制
御に際しての基本的な考え方は、水槽3内に水蒸気が発
生する沸騰温度T1℃(例えば、98℃)に達するまで
加温モードである高エネルギモード(高電力加熱モー
ド)MHで急速加熱を行い、沸騰後は加湿に必要な低エ
ネルギモードMLで加熱するものである。ここにいうエ
ネルギとは、本実施の形態で採用される電熱ヒータへの
供給電力の他、例えばガスや石化燃料の燃焼機等の熱源
による熱も含まれる。
【0037】高エネルギモードMHの具体例としては、
水蒸気が発生する沸騰温度に達するまで複数の加熱ユニ
ットを同時かつ連続的もしくは定量的に駆動する方式、
加湿モードである低エネルギモード(小電力加熱モー
ド)MLとしては、沸騰後に複数の加熱ユニットのうち
の少なくとも一つを選択的に駆動する方式が可能であ
る。本実施の形態では、図7に示すように、水蒸気が発
生する沸騰温度に達するまでの時間、複数の電熱ヒータ
ユニットである大ヒータ13、小ヒータ14に同時通電
して大電力加熱モードMH(両ヒータ13、14が共に
ONの800W、または大ヒータ13がONで小ヒータ
14がOFFの500W、この切替えは電力切替えスイ
ッチ46で行う。)による急速加熱を行い、沸騰後は複
数の電熱ヒータユニットである大ヒータ13、小ヒータ
14のうちのいずれか、すなわち小ヒータ14に選択的
に通電することにより小電力加熱モードML(300
W)に切替えて加湿を行う方式を開示する。
【0038】また、本実施の形態のより具体的な態様で
は、大電力加熱モードMHから小電力加熱モードMLへ
の切替基準温度T1℃を水槽3内の水16の沸騰直前の
設定温度T1=98℃に設定し、無駄な電力の消費を防
止する。
【0039】さらに、本実施の形態では、水槽3内の湯
量が少ないとき、温度設定手段(ステップ115)によ
り沸騰直前の切替設定温度TB=98℃(第1設定温
度)を相対的に低い95℃(第2設定温度)に変更可能
とし、湯温センサ23の検出時間の応答遅れに起因する
水量の少ないときの大電力急速加熱時の過剰な水蒸気の
発生をより効果的に抑制する。 (ii)詳細動作 図6に、本発明に係る湯温制御装置の制御アルゴリズム
を示す。
【0040】ステップ100において、制御回路45は
運転スイッチ10のON/OFFを確認する。運転スイ
ッチ10がONの場合(Y)はステップ101に進み、
運転スイッチ10がOFFの場合(N)はステップ10
2に進んで大ヒータ13、小ヒータ14共に通電せず、
全ヒータをOFFとする。
【0041】a)運転開始時の湯温追従制御 ステップ101では、湯温センサ23からの湯温検出信
号Tとヒータ切替基準温度TA=85℃とを比較して運
転開示時の湯温に適合する加熱制御を行う。すなわち、
運転開始時の水16の温度がヒータ切替基準温度TA=
85℃未満である場合の電力切替スイッチ46の設定状
態によって、大電力加熱モードMHでの使用ヒータが選
択される。したがって、ステップ101での比較の結
果、T≧TAの場合(N)はステップ107にジャンプ
し、加湿モードである小電力加熱モードMLに入る。一
方、T<TAの場合(Y)はステップ103に進む。
【0042】b)電力切替スイッチ46の設定追従制御 ステップ103では、電力切替スイッチ46の手動設定
状態が800Wであるか、500Wであるかを確認し、
その設定状態に適合する加熱制御を行う。
【0043】すなわち、一般に電力の需要家には許容電
力使用量が設定されており、許容電流を越えて使用する
とサーキットブレーカがトリップするようになってい
る。このように、電力需要家、特に、許容電流の小さい
(例えば、15A)一般家庭では電流量の制限が厳し
く、他の電気機器の使用時に800Wで加湿器を運転す
ると、ブレーカがトリップする可能性がある。そこで、
電気機器の使用状態に合わせて、加湿器1の大電力加熱
モードMHでのワット数を手動で切替ることができれば
便利であり、電力の使用状況に適合した運転が可能とな
る。
【0044】いま、電力切替スイッチ46の設定が80
0Wの場合、ステップ104により小ヒータ14に通電
が行われ、ステップ105に進み、さらにステップ10
5で大ヒータ13にも通電が行われるので合計800W
の電力で加熱が行われることになる。一方、設定が50
0Wの場合、ステップ105において大ヒータ13のみ
に通電が行われる。この処理により、電力切替スイッチ
46の設定状態に適合するヒータの自動切替えが可能と
なる。
【0045】c)水量追従制御 次に、本実施の形態では水16の湯温を定期的に監視
し、単位時間当たりの湯温の上昇率により水槽3内の水
量を検出し、水量に応じた加熱制御を行う。なおこの上
昇率によって水量ではなく、気圧もしくは高度を判断す
るようにしても良く、水量と気圧もしくは高度の判断を
同じ判断レベルで判断するか、異なるレベルで判断する
かを機器に合わせて設定をすれば良い。
【0046】さて、ステップ106のタイマにより、時
間が1分経過するごとに、処理はステップ113に進
み、湯温センサ23からの湯温検出信号Tを取り込む。
次いで、ステップ114において、現在の湯温が前回サ
ンプリング時(1分前)の湯温と比較する。比較の結
果、温度上昇分が9deg 以上の場合はステップ115に
進む。このステップ113、114は水量検出手段を構
成する。
【0047】ステップ115では、温度上昇分が9deg
以上の場合を『水量が少ない』と判断し、大電力加熱モ
ードMHから小電力加熱モードMLへの切替設定温度T
Bを98℃(第1設定温度)から95℃(第2設定温
度)に設定変更した後、ステップ107に進む。この処
理により、水槽3内の水量が少ない場合の過剰加熱によ
る水蒸気の過剰放出を防止し、かつ無駄な電力消費を抑
制することができる。一方、温度上昇分が9deg 未満の
場合はそのままステップ107に進む。
【0048】ステップ107では、湯温検出信号Tとヒ
ータ切替基準温度TBとを比較する。比較の結果、湯温
検出信号Tが98℃(小水量では95℃)に達した場合
(N)はステップ116にジャンプして加湿モードの小
電力加熱モードMLに入る。湯温検出信号Tが98℃
(小水量では95℃)未満の場合(Y)はステップ10
8に進む。
【0049】ステップ108では、小電力化および何ら
かの異常対策のために、加温モードに入り、85℃を越
えてから、第1タイマ時間t1(=6分)を経過したか
否かを確認する。第1タイマ時間t1を経過した場合
(Y)はステップ109において小ヒータ14をOFF
とし、ヒータを500Wとしてステップ110に進む。
第1タイマ時間t1に達しない場合(N)はそのままス
テップ110に進む。
【0050】d)使用環境適合制御 加湿器1の使用環境が高地である場合、水16の沸点が
ヒータ切替基準温度TBが98℃に達しない場合があ
る。その結果、98℃の設定状態のまま使用した場合
に、加湿モードの小電力加熱モードMLへの自動切替え
が行われず、水16自体はすでに沸騰しているにもかか
わらず、依然として大電力加熱モードMHで運転を継続
し、大電力加熱により、過剰に水蒸気を発生させてしま
うことになる。そこで、大電力加熱モードMHには時間
制限を設け、所定時間経過した場合には高地での使用で
あると見做し、加湿モードの小電力加熱モードMLに強
制的に移行するよう制御する。
【0051】したがって、ステップ110では、加温モ
ードに入り、85℃を越えてから、第2タイマ時間t1
(=10分)を経過したか否かを確認する。第2タイマ
時間t2を経過した場合(Y)はステップ116にジャ
ンプし、加湿モードの小電力加熱モードMLに入る。第
2タイマ時間t2に達しない場合(N)はステップ11
1に進む。
【0052】ステップ111では、湯温検出信号Tとヒ
ータ切替基準温度TBとを比較する。比較の結果、湯温
検出信号Tが98℃(小水量では95℃)に達した場合
(Y)はステップ116にジャンプして加湿モードの小
電力加熱モードMLに入る。湯温検出信号Tが98℃
(小水量では95℃)未満の場合(N)はステップ11
2にジャンプする。
【0053】ステップ112では、運転スイッチ10が
ONか否かを確認し、ON(Y)の場合はステップ10
3に進み、上述の動作を繰り返す。運転スイッチ10が
OFFの場合(N)はステップ102により大ヒータ1
3および小ヒータ14をOFFとする。
【0054】以上の処理により大電力加熱モードMHか
ら小電力加熱モードMLに移行すると湿度センサからの
湿度検出信号に基づいて、湿度制御が行われる。
【0055】図8に、本発明による温度制御と湿度制御
との相間を示す。なお、図8において、湯温グラフの縦
軸は説明の都合上、正負を逆に表示してある。
【0056】図8を参照して、運転スイッチ10がON
になると、大電力加熱モードMHに入り、ヒータは80
0Wまたは500Wで加熱を行う。この加熱によって水
16の温度Tは徐々に上昇する。水16の温度がヒータ
切替基準温度T1に達すると、小電力加熱モードMLに
入り、300Wのヒータで運転され、必要な水蒸気が継
続的に発生し、室内の湿度Hが徐々に上昇する。
【0057】湿度Hが設定湿度に達すると、ヒータは例
えば150Wに切替えられ、極小電力加熱モードML1
で運転されることになる。なお、図7は300WをON
−OFFデューテイ制御で175Wにする場合の例が示
されており、マイコンからの制御信号Cを図7のように
して制御すれば『175W』での制御が可能となる。
【0058】
【発明の効果】以上の通り、請求項1に記載の発明によ
れば、加温モード中に、水槽内の水の温度が第1設定温
度(例えば、98℃)より相対的に低い第2設定温度
(例えば、85℃)を越えた後、前記第1設定温度に達
しない時間が制限時間を越えたとき、加湿モードに切替
えるように作用し、沸点の低い高地において当該加湿器
を使用した場合にその使用環境に適合するよう強制的に
加湿モードに切替わるので、水蒸気の過剰発生を防止
し、無駄な電力の消費を抑制防止することができる。
【0059】請求項2に記載の発明によれば、大電力加
熱を行う場合に、水槽内の水の温度が第1設定温度(例
えば、98℃)より相対的に低い第2設定温度(例え
ば、85℃)を越えた後、前記第1設定温度に達しない
時間が制限時間を越えたとき、小電力加熱に切替えるよ
うに作用し、沸点の低い高地において当該加湿器を使用
した場合に強制的に小電力加熱に切替わり、加湿器の使
用環境に適合する運転が可能となり、水蒸気の過剰発生
を防止するとともに、無駄な電力の消費を抑制すること
ができる。
【0060】請求項3に記載の発明によれば、当該加湿
器の使用環境が高地であったり、低許容電流下であるこ
とがわかっている場合等に、その使用環境に適合するよ
うに、外部操作手段によって任意に加温モードから加湿
モードへの切替え温度を変更することができ、使用上の
利便性、過剰水蒸気の発生防止、無駄な電力の消費の抑
制を図り、これらをを事前に設定することができる。
【0061】請求項4に記載の発明によれば、加湿モー
ド中に、水槽内の水の温度が第1設定温度(例えば、9
8℃)より相対的に低い第2設定温度(例えば、85
℃)を越えた後、前記第1設定温度に達しない時間が制
限時間よりも短い所定時間を越えたとき、自動的に大電
力加熱から中小電力加熱へ切替えるように作用し、加湿
器の使用環境に適合する運転が可能となり、水蒸気の過
剰発生を防止するとともに、無駄な電力の消費を抑制す
ることができる。また自動温度切替されるのでユーザの
設定操作が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加湿器の実施例を示す外観斜視図
である。
【図2】操作パネルの説明図である。
【図3】本発明に係る加湿器の実施例を示す縦断面図で
ある。
【図4】本発明に係る検出器の構成例を示す縦断面図で
ある。
【図5】本発明に係る加湿器の温度制御回路の実施例を
示す縦断面図である。
【図6】本発明に係る温度制御回路の制御アルゴリズム
を示すフローチャートである。
【図7】本発明に係る温度制御動作を示すタイムチャー
トである。
【図8】本発明に係る温度および湿度の制御動作を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
1 加湿器 2 外筒 3 水槽 4 把手 5 天蓋 6 表示パネル 7 表示部 8 操作部 9 運転切替スイッチ 10 運転スイッチ 11 内筒 12 加熱装置 13 大ヒータ 14 小ヒータ 15 検出装置 16 水 17 蒸気吐出口 18 ロック装置 19 支持部材 20 可動部材 21 バネ 22 リードスイッチ 23 湯温センサ 24 蒸気通路形成部材 30 交流電源 31 大ヒータスイッチ 32 小ヒータスイッチ 33 ダイオード 34 切替スイッチ 35 トランス 36 整流回路 37 リレー 38 切替駆動回路 39 リレー 40 切替駆動回路 41 リレー 42 切替駆動回路 43 定電圧回路 44 温度センサスイッチ 45 制御回路 47 安全スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加湿器内に設けられた水槽内の水を加熱
    手段により加熱蒸発させて水蒸気を放出する蒸発式加湿
    器において、 前記水槽内の水の温度を検出する湯温センサと、 前記蒸発式加湿器が設置された室の湿度を検出する湿度
    センサと、 前記湯温センサで検出した水温が沸騰直前の第1設定温
    度に達するまで、またはこの第1設定温度よりも低い第
    2設定温度を超えてからの時間が制限時間を上回るま
    で、前記加熱手段を定量的に動作させる加温モードで運
    転させ、前記第1設定温度に達するか、または前記制限
    時間を上回った時に前記湿度センサで検出した湿度に基
    づいて発熱量が変化するように前記加熱手段を動作制御
    する加湿モードで運転させる制御装置と、を備えたこと
    を特徴とする蒸発式加湿器。
  2. 【請求項2】 前記加熱手段は、選択的に電力調整可能
    なヒータであり、前記制御装置は加温モード中において
    前記ヒータで大電力加熱を行い、加湿モード中において
    小電力加熱を行う制御信号を出力することを特徴とする
    請求項1に記載の蒸発式加湿器。
  3. 【請求項3】 前記第1設定温度を当該第1設定温度よ
    りも低く前記第2設定温度よりも高い第3設定温度に変
    更する外部操作手段を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の蒸発式加湿器。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段は、少なくとも大、中、小
    の3段階異常に選択的に電力調整可能なヒータで構成さ
    れ、前記制御装置は、前記加熱手段を加温モード中には
    大電力で運転させ、加湿モード中には小電力で運転させ
    ると共に、前記大2設定温度を超えてからの時間が前記
    制限時間よりも短い所定時間を上回った時には前記加熱
    手段を中電力で運転させることを特徴とする請求項1に
    記載の蒸発式加湿器。
JP7277141A 1995-09-29 1995-09-29 蒸発式加湿器 Pending JPH0996429A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007046825A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Chino Corp 加湿装置及び加湿方法

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JP2007046825A (ja) * 2005-08-09 2007-02-22 Chino Corp 加湿装置及び加湿方法

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