JPH0996320A - 摩擦クラッチのプレッシャプレート - Google Patents
摩擦クラッチのプレッシャプレートInfo
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- JPH0996320A JPH0996320A JP27687295A JP27687295A JPH0996320A JP H0996320 A JPH0996320 A JP H0996320A JP 27687295 A JP27687295 A JP 27687295A JP 27687295 A JP27687295 A JP 27687295A JP H0996320 A JPH0996320 A JP H0996320A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】車両等に配置される摩擦クラッチにおいて、プ
レッシャプレートの放熱効率の向上かつ軽量化を図る。 【解決手段】駆動部材と一体回転するプレッシャプレー
トと、駆動部材及びプレッシャプレートに摩擦係合して
一体回転可能なクラッチディスクとを備えた摩擦クラッ
チにおいて、プレッシャプレートのクラッチディスクと
摩擦係合しない面の少なくとも１部が粗面にされた摩擦
クラッチプレッシャプレートである。
レッシャプレートの放熱効率の向上かつ軽量化を図る。 【解決手段】駆動部材と一体回転するプレッシャプレー
トと、駆動部材及びプレッシャプレートに摩擦係合して
一体回転可能なクラッチディスクとを備えた摩擦クラッ
チにおいて、プレッシャプレートのクラッチディスクと
摩擦係合しない面の少なくとも１部が粗面にされた摩擦
クラッチプレッシャプレートである。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、摩擦クラッチのプ
レッシャプレートに関し、特に車両においてエンジンと
変速機の間の駆動力の係脱を行う手段として用いられる
摩擦クラッチのプレッシャプレートに関する。
レッシャプレートに関し、特に車両においてエンジンと
変速機の間の駆動力の係脱を行う手段として用いられる
摩擦クラッチのプレッシャプレートに関する。
【０００２】
【従来の技術】図６は従来の車両用摩擦クラッチの断面
図である。図６を参照して、従来の摩擦クラッチは、不
図示のエンジンからの駆動力を伝達する駆動部材（以下
「フライホイール」という）９、フライホイール９と一
体回転するクラッチカバ７、ピボットリング８を介して
クラッチカバ７に支持され不図示のクラッチペダルの作
用を受けるダイヤフラムスプリング６、クラッチカバ７
と一体回転しダイヤフラムスプリング６によりフライホ
イール９側に付勢される肉厚リング状のプレッシャプレ
ート１、プレッシャプレート１とフライホイール９との
間に摩擦面を介して係脱自在に配されディスクプレート
２に支持されたクラッチディスク１０を備えている。ク
ラッチディスク１０は２枚のリング状のクラッチフェー
シング５とクラッチフェーシング５に挟まれたウェーブ
スプリング３から構成されている。なお、プレッシャプ
レート１において摩擦面を１ｂ’、摩擦面１ｂ’の軸方
向に反対側の面であるクラッチカバ対向面を１ａ’とす
る。
図である。図６を参照して、従来の摩擦クラッチは、不
図示のエンジンからの駆動力を伝達する駆動部材（以下
「フライホイール」という）９、フライホイール９と一
体回転するクラッチカバ７、ピボットリング８を介して
クラッチカバ７に支持され不図示のクラッチペダルの作
用を受けるダイヤフラムスプリング６、クラッチカバ７
と一体回転しダイヤフラムスプリング６によりフライホ
イール９側に付勢される肉厚リング状のプレッシャプレ
ート１、プレッシャプレート１とフライホイール９との
間に摩擦面を介して係脱自在に配されディスクプレート
２に支持されたクラッチディスク１０を備えている。ク
ラッチディスク１０は２枚のリング状のクラッチフェー
シング５とクラッチフェーシング５に挟まれたウェーブ
スプリング３から構成されている。なお、プレッシャプ
レート１において摩擦面を１ｂ’、摩擦面１ｂ’の軸方
向に反対側の面であるクラッチカバ対向面を１ａ’とす
る。
【０００３】上記車両用摩擦クラッチにおいて、クラッ
チペダルが踏まれていない場合、ダイヤフラムスプリン
グ６のばね力によってプレッシャプレート１はクラッチ
ディスク１０をフライホイール９側に押圧することによ
り、ウェーブスプリング３は平板化されると共にプレッ
シャプレート１、クラッチディスク１０及びフライホイ
ール９は摩擦係合してエンジントルクがクラッチディス
ク１０及びディスクプレート２を介して被動側（不図示
の変速機側）に伝達される。クラッチペダルが十分踏ま
れている場合、プレッシャプレート１はダイヤフラムス
プリング６のばね力から開放されてプレッシャプレート
１はクラッチディスク１０から離れ、エンジントルクは
クラッチディスク１０に伝達されない。いわゆる「半ク
ラッチ状態」では、クラッチディスク１０はプレッシャ
プレート１及びフライホイール９に対して摺動すること
により摩擦熱が発生する。
チペダルが踏まれていない場合、ダイヤフラムスプリン
グ６のばね力によってプレッシャプレート１はクラッチ
ディスク１０をフライホイール９側に押圧することによ
り、ウェーブスプリング３は平板化されると共にプレッ
シャプレート１、クラッチディスク１０及びフライホイ
ール９は摩擦係合してエンジントルクがクラッチディス
ク１０及びディスクプレート２を介して被動側（不図示
の変速機側）に伝達される。クラッチペダルが十分踏ま
れている場合、プレッシャプレート１はダイヤフラムス
プリング６のばね力から開放されてプレッシャプレート
１はクラッチディスク１０から離れ、エンジントルクは
クラッチディスク１０に伝達されない。いわゆる「半ク
ラッチ状態」では、クラッチディスク１０はプレッシャ
プレート１及びフライホイール９に対して摺動すること
により摩擦熱が発生する。
【０００４】上記従来の車両用摩擦クラッチにおいて、
一般的にプレッシャプレート１は鋳鉄製であり鋳込み後
回転バランスをとるために研磨される。このため、プレ
ッシャプレート１はダイヤフラムスプリング６を支持す
るための突出部及びプレッシャプレート１をクラッチカ
バ７に支持するための突出部（あるいは研磨しない場合
は鋳肌の残り）という巨視的な凸凹は有しているが、プ
レッシャプレート１の両端面（１ａ’、１ｂ’）及び側
周面は微視的に見て（表面形状を見れば）実質的に平滑
である。
一般的にプレッシャプレート１は鋳鉄製であり鋳込み後
回転バランスをとるために研磨される。このため、プレ
ッシャプレート１はダイヤフラムスプリング６を支持す
るための突出部及びプレッシャプレート１をクラッチカ
バ７に支持するための突出部（あるいは研磨しない場合
は鋳肌の残り）という巨視的な凸凹は有しているが、プ
レッシャプレート１の両端面（１ａ’、１ｂ’）及び側
周面は微視的に見て（表面形状を見れば）実質的に平滑
である。
【０００５】例えば、特開平1-210620号公報に記載され
ているクラッチディスクにおいて、プレッシャプレート
の摩擦面及び摩擦面と軸方向に反対側の面及び側周面は
平滑面である。
ているクラッチディスクにおいて、プレッシャプレート
の摩擦面及び摩擦面と軸方向に反対側の面及び側周面は
平滑面である。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】図６を再度参照して、
プレッシャプレート１はクラッチディスク１０をフライ
ホイール９に押圧するだけでなく、クラッチディスク１
０がフライホイール９及びプレッシャプレート１に対し
て摺動することによって発生する高熱（摩擦熱）を放熱
する機能を果たしている。
プレッシャプレート１はクラッチディスク１０をフライ
ホイール９に押圧するだけでなく、クラッチディスク１
０がフライホイール９及びプレッシャプレート１に対し
て摺動することによって発生する高熱（摩擦熱）を放熱
する機能を果たしている。
【０００７】そこで従来は、プレッシャプレートの重量
を増やしてプレッシャプレートの熱容量を増大させるこ
とにより、クラッチディスクの発生する摩擦熱のプレッ
シャプレートによる吸収性を向上させてクラッチディス
クの劣化及び破壊防止を図っている。
を増やしてプレッシャプレートの熱容量を増大させるこ
とにより、クラッチディスクの発生する摩擦熱のプレッ
シャプレートによる吸収性を向上させてクラッチディス
クの劣化及び破壊防止を図っている。
【０００８】しかしながら、クラッチディスクの放熱対
策としてプレッシャプレートの熱容量を増大させること
は、プレッシャプレート自体並びにその支持部材の重量
増、及び材料費のアップに結び付いている。
策としてプレッシャプレートの熱容量を増大させること
は、プレッシャプレート自体並びにその支持部材の重量
増、及び材料費のアップに結び付いている。
【０００９】本発明は、このような問題点に鑑みてなさ
れたものであって、車両等に配置される摩擦クラッチに
おいて、比較的軽量かつクラッチディスクの発生する摩
擦熱の放熱効率が高いプレッシャプレートを提供するこ
とを目的とする。
れたものであって、車両等に配置される摩擦クラッチに
おいて、比較的軽量かつクラッチディスクの発生する摩
擦熱の放熱効率が高いプレッシャプレートを提供するこ
とを目的とする。
【００１０】
【課題を解決するための手段】本発明の摩擦クラッチの
プレッシャプレートは、上記目的を達成するために、駆
動部材と一体回転するプレッシャプレートと、前記駆動
部材及び前記プレッシャプレートに摩擦係合して一体回
転可能なクラッチディスクとを備えた摩擦クラッチにお
いて、前記プレッシャプレートの前記クラッチディスク
と摩擦係合しない面の少なくとも１部が粗面であること
を特徴とする。
プレッシャプレートは、上記目的を達成するために、駆
動部材と一体回転するプレッシャプレートと、前記駆動
部材及び前記プレッシャプレートに摩擦係合して一体回
転可能なクラッチディスクとを備えた摩擦クラッチにお
いて、前記プレッシャプレートの前記クラッチディスク
と摩擦係合しない面の少なくとも１部が粗面であること
を特徴とする。
【００１１】好ましくは上記手段において、前記プレッ
シャプレートはリング状であって一側の端面は前記クラ
ッチディスクに摩擦係合し、他側の端面は前記粗面であ
ることを特徴とする。
シャプレートはリング状であって一側の端面は前記クラ
ッチディスクに摩擦係合し、他側の端面は前記粗面であ
ることを特徴とする。
【００１２】また好ましくは上記手段において、前記粗
面が、略エンボス状、七子目状、若しくは略鱗状に形成
され、又は前記粗面に多数の溝が設けられていることを
特徴とする。
面が、略エンボス状、七子目状、若しくは略鱗状に形成
され、又は前記粗面に多数の溝が設けられていることを
特徴とする。
【００１３】また好ましくは上記手段において、前記粗
面は、前記プレッシャプレートの基板上に被覆された高
熱伝導性材料からなることを特徴とする。
面は、前記プレッシャプレートの基板上に被覆された高
熱伝導性材料からなることを特徴とする。
【００１４】本発明者らは、上記目的に従い鋭意研究を
進めた結果、本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、プレッシャプレートのクラッチディスクと摩擦係
合しない部分の少なくとも１部が粗面にされていること
を基本的特徴とする。
進めた結果、本発明の摩擦クラッチのプレッシャプレー
トは、プレッシャプレートのクラッチディスクと摩擦係
合しない部分の少なくとも１部が粗面にされていること
を基本的特徴とする。
【００１５】本発明でいう「粗面」を換言すれば「均一
パターン状又は不均一に凸凹が形成されている面」であ
り、研磨された平滑面及び研磨していない鋳肌等に比べ
ても大幅に表面積が増大しているため放熱効率が高い。
例えば粗面の形態として、略波状、エンボス状、略鱗
状、七子目状、ダイヤモンド状、若しくは平面に展開さ
れたセレーション形状（例えば三角歯、インボリュー
ト）、又はその他放熱効率を上げるために行なわれてい
る公知の表面積の増大形態を適用可能である。
パターン状又は不均一に凸凹が形成されている面」であ
り、研磨された平滑面及び研磨していない鋳肌等に比べ
ても大幅に表面積が増大しているため放熱効率が高い。
例えば粗面の形態として、略波状、エンボス状、略鱗
状、七子目状、ダイヤモンド状、若しくは平面に展開さ
れたセレーション形状（例えば三角歯、インボリュー
ト）、又はその他放熱効率を上げるために行なわれてい
る公知の表面積の増大形態を適用可能である。
【００１６】「プレッシャプレートのクラッチディスク
と摩擦係合しない面」とは、プレッシャプレートとクラ
ッチディスク（クラッチフェーシング）との摩擦面以外
の面、例えば上記摩擦面と軸方向に反対側の面（クラッ
チカバ側の面）、あるいは側周面、あるいは摩擦面と同
一の平面状にありクラッチディスクに当たらない（摺動
しない）面である。
と摩擦係合しない面」とは、プレッシャプレートとクラ
ッチディスク（クラッチフェーシング）との摩擦面以外
の面、例えば上記摩擦面と軸方向に反対側の面（クラッ
チカバ側の面）、あるいは側周面、あるいは摩擦面と同
一の平面状にありクラッチディスクに当たらない（摺動
しない）面である。
【００１７】好ましくは、ショットブラスト、プレス加
工、またはローレット加工、星打ち（七子目ならし）及
び歯形押しのような転造等の塑性加工により粗面を形成
する。あるいは切削加工により細かい溝を多数形成して
もよい。
工、またはローレット加工、星打ち（七子目ならし）及
び歯形押しのような転造等の塑性加工により粗面を形成
する。あるいは切削加工により細かい溝を多数形成して
もよい。
【００１８】また好ましくは、鉄に比べて熱伝導性の高
い銅、アルミニウム等の金属をプレッシャプレート表面
に溶射することによリ略鱗状の粗面を形成する。
い銅、アルミニウム等の金属をプレッシャプレート表面
に溶射することによリ略鱗状の粗面を形成する。
【００１９】本発明のプレッシャプレートは、従来のプ
レッシャプレートを用いた摩擦クラッチに置換して用い
ることが可能であり、この場合駆動力伝達動作は従来の
摩擦クラッチ動作と同一になる（「従来の技術」の欄参
照のこと）。
レッシャプレートを用いた摩擦クラッチに置換して用い
ることが可能であり、この場合駆動力伝達動作は従来の
摩擦クラッチ動作と同一になる（「従来の技術」の欄参
照のこと）。
【００２０】
【発明の実施の形態】図面を参照して、本発明の実施形
態を以下に説明する。なお、本発明は下記の実施形態の
みに限定されるものでない。
態を以下に説明する。なお、本発明は下記の実施形態の
みに限定されるものでない。
【００２１】
【実施形態１】図１は、本発明の第１の実施形態に係る
プレッシャプレート１を軸方向に沿って切断した断面図
である。図２は、図１のプレッシャプレート１の粗面１
ａ表面の部分拡大断面図である。
プレッシャプレート１を軸方向に沿って切断した断面図
である。図２は、図１のプレッシャプレート１の粗面１
ａ表面の部分拡大断面図である。
【００２２】図１及び図２を参照して、プレッシャプレ
ート１がクラッチディスク１０と摺動する面（以下「摩
擦面」という）１ｂに対して軸方向に反対側の面（以下
「粗面」という）１ａは、略エンボス形状（断面では波
状）であり表面積が増大されている。なお、２つの突出
部はプレッシャプレート１の取り付け又はダイヤフラム
スプリング６（図６参照）の支持のために備えられてい
る。
ート１がクラッチディスク１０と摺動する面（以下「摩
擦面」という）１ｂに対して軸方向に反対側の面（以下
「粗面」という）１ａは、略エンボス形状（断面では波
状）であり表面積が増大されている。なお、２つの突出
部はプレッシャプレート１の取り付け又はダイヤフラム
スプリング６（図６参照）の支持のために備えられてい
る。
【００２３】従って、プレッシャプレート１の粗面化に
よってクラッチディスク１０（図６参照）の発生する摩
擦熱の放熱効率が高い分、プレッシャプレート１の熱容
量を小さくすることができる。即ちプレッシャプレート
１及びプレッシャプレート１を支持する部材の軽量化が
なされる。
よってクラッチディスク１０（図６参照）の発生する摩
擦熱の放熱効率が高い分、プレッシャプレート１の熱容
量を小さくすることができる。即ちプレッシャプレート
１及びプレッシャプレート１を支持する部材の軽量化が
なされる。
【００２４】このような略エンボス形状は、ショットブ
ラスト（本実施形態では凸凹を設けるため比較的径大の
粒子を高速で投射する）、又はプレス型押し等の塑性加
工によって形成することができる。
ラスト（本実施形態では凸凹を設けるため比較的径大の
粒子を高速で投射する）、又はプレス型押し等の塑性加
工によって形成することができる。
【００２５】プレッシャプレート１は、例えば図６に示
した公知の摩擦クラッチに適用することができる。この
場合の摩擦クラッチの駆動力断接動作は「従来の技術」
の欄で図６を参照して説明したものと同一である。
した公知の摩擦クラッチに適用することができる。この
場合の摩擦クラッチの駆動力断接動作は「従来の技術」
の欄で図６を参照して説明したものと同一である。
【００２６】
【実施形態２】図３は本発明の第２の実施形態に係るプ
レッシャプレート１の粗面１ａ表面の部分拡大断面図で
ある。なお、プレッシャプレート１の全体形状は本発明
の第１の実施形態と同一である。
レッシャプレート１の粗面１ａ表面の部分拡大断面図で
ある。なお、プレッシャプレート１の全体形状は本発明
の第１の実施形態と同一である。
【００２７】図１及び図３を参照して、鋼製のプレッシ
ャプレート１の粗面１ａは、略三角状の山と谷が連続
（平面に展開された三角歯セレーション形状）して表面
積が増大されている。
ャプレート１の粗面１ａは、略三角状の山と谷が連続
（平面に展開された三角歯セレーション形状）して表面
積が増大されている。
【００２８】このような略三角状の山と谷（凸凹）が連
続する表面形状は、星打ち等の塑性加工、あるいは切削
加工によって形成することができる。
続する表面形状は、星打ち等の塑性加工、あるいは切削
加工によって形成することができる。
【００２９】その他の形態及び効果は実施形態１と同様
である。
である。
【００３０】
【実施形態３】図４は本発明の第３の実施形態に係るプ
レッシャプレート１の粗面１ａ表面の部分拡大断面図で
ある。なお、プレッシャプレート１の全体形状は本発明
の第１の実施形態と同一である。
レッシャプレート１の粗面１ａ表面の部分拡大断面図で
ある。なお、プレッシャプレート１の全体形状は本発明
の第１の実施形態と同一である。
【００３１】図１及び図４を参照して、プレッシャプレ
ート１の粗面１ａは、略台形状の山と谷が連続（平面に
展開された台形歯セレーション形状）した表面形状によ
り表面積が増大されている。
ート１の粗面１ａは、略台形状の山と谷が連続（平面に
展開された台形歯セレーション形状）した表面形状によ
り表面積が増大されている。
【００３２】このような略台形状の山と谷（凸凹）が連
続する表面形状は、星打ち等の塑性加工、あるいは切削
加工によって形成することができる。
続する表面形状は、星打ち等の塑性加工、あるいは切削
加工によって形成することができる。
【００３３】その他の形態及び効果は実施形態１と同様
である。
である。
【００３４】
【実施形態４】図５は本発明の第４の実施形態に係るプ
レッシャプレート１の粗面１ａ表面の部分拡大断面図で
ある。なお、プレッシャプレート１の全体形状は本発明
の第１の実施形態と同一である。
レッシャプレート１の粗面１ａ表面の部分拡大断面図で
ある。なお、プレッシャプレート１の全体形状は本発明
の第１の実施形態と同一である。
【００３５】図１及び図５を参照して、プレッシャプレ
ート１の粗面１ａは、略鱗状に形成され表面積が増大さ
れている。
ート１の粗面１ａは、略鱗状に形成され表面積が増大さ
れている。
【００３６】このような略鱗状の表面形状は、銅、アル
ミニウム等の高熱伝導性金属を溶融状態にした後微粒に
して鋼基板上に吹き付けること（溶射）によって形成す
る。銅、アルミニウム等を溶射することにより、これら
の金属は鋼より熱伝導性が良いため、全体が鋼製及び鋳
鉄性のプレッシャプレートに比べて、本実施形態のプレ
ッシャプレート１は放熱性が格段に優れる。
ミニウム等の高熱伝導性金属を溶融状態にした後微粒に
して鋼基板上に吹き付けること（溶射）によって形成す
る。銅、アルミニウム等を溶射することにより、これら
の金属は鋼より熱伝導性が良いため、全体が鋼製及び鋳
鉄性のプレッシャプレートに比べて、本実施形態のプレ
ッシャプレート１は放熱性が格段に優れる。
【００３７】その他の形態及び効果は実施形態１と同様
である。
である。
【００３８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のプレッシ
ャプレートによれば、車両等に配置される摩擦クラッチ
において、比較的軽量かつクラッチディスクの発生する
摩擦熱の放熱効率が高いプレッシャプレートが提供され
る。本発明のプレッシャプレートによる放熱効率の向上
により、熱容量の小さい即ち軽量のプレッシャプレート
を用いても十分な放熱量が得られてクラッチディスクの
過熱は防止される。このため、鋳造品に比べて重量当た
りの強度が高い鋼板の塑性加工により本発明のプレッシ
ャプレートを製作すれば、粗面により十分な放熱がされ
ると共にプレッシャプレートは軽量化され強度及び精度
も向上される。
ャプレートによれば、車両等に配置される摩擦クラッチ
において、比較的軽量かつクラッチディスクの発生する
摩擦熱の放熱効率が高いプレッシャプレートが提供され
る。本発明のプレッシャプレートによる放熱効率の向上
により、熱容量の小さい即ち軽量のプレッシャプレート
を用いても十分な放熱量が得られてクラッチディスクの
過熱は防止される。このため、鋳造品に比べて重量当た
りの強度が高い鋼板の塑性加工により本発明のプレッシ
ャプレートを製作すれば、粗面により十分な放熱がされ
ると共にプレッシャプレートは軽量化され強度及び精度
も向上される。
【００３９】好ましくは、リング状のプレッシャプレー
トにおいて、クラッチディスクに摩擦係合しない側の面
を粗面にすることにより、プレッシャプレートの従来利
用されていなかった側の面が有効に活用される（請求項
２）。
トにおいて、クラッチディスクに摩擦係合しない側の面
を粗面にすることにより、プレッシャプレートの従来利
用されていなかった側の面が有効に活用される（請求項
２）。
【００４０】好ましくは、粗面は略エンボス状、七子目
状、若しくは略鱗状に形成され、又は多数の溝が設けら
れることにより、放熱力が顕著に高められる（請求項
３）。
状、若しくは略鱗状に形成され、又は多数の溝が設けら
れることにより、放熱力が顕著に高められる（請求項
３）。
【００４１】また好ましくは溶射によって熱伝導性の良
い材料例えば銅、アルミニウムでプレッシャプレートを
被覆することにより、鋼又は鋳鉄単体品に比べて一層放
熱効率は向上される（請求項４）。
い材料例えば銅、アルミニウムでプレッシャプレートを
被覆することにより、鋼又は鋳鉄単体品に比べて一層放
熱効率は向上される（請求項４）。
【図１】本発明の第１の実施形態に係るプレッシャプレ
ート１の軸方向に沿って切断した断面図である。
ート１の軸方向に沿って切断した断面図である。
【図２】本発明の第１の実施形態に係り、図１のプレッ
シャプレート１の略エンボス状にされた粗面１ａの部分
拡大断面図である。
シャプレート１の略エンボス状にされた粗面１ａの部分
拡大断面図である。
【図３】本発明の第２の実施形態に係り、プレッシャプ
レート１の略三角歯状にされた粗面１ａの部分拡大断面
図である。
レート１の略三角歯状にされた粗面１ａの部分拡大断面
図である。
【図４】本発明の第３の実施形態に係り、プレッシャプ
レート１の略台形歯状にされた粗面１ａの部分拡大断面
図である。
レート１の略台形歯状にされた粗面１ａの部分拡大断面
図である。
【図５】本発明の第４の実施形態に係り、プレッシャプ
レート１の略鱗状にされた粗面１ａの部分拡大断面図で
ある。
レート１の略鱗状にされた粗面１ａの部分拡大断面図で
ある。
【図６】従来の車両用摩擦クラッチの軸方向に沿って切
断した断面図である。
断した断面図である。
１ プレッシャプレート １ａ 粗面 １ｂ 摩擦面 １ａ’ クラッチカバ対向面（摩擦面１ｂ’に対し軸方
向に反対側の面） １ｂ’ 摩擦面 ２ ディスクプレート ３ ウェーブスプリング ４ リベット ５ クラッチフェーシング ６ ダイヤフラムスプリング ７ クラッチカバ ８ ピボットリング ９ フライホイール 10 クラッチディスク
向に反対側の面） １ｂ’ 摩擦面 ２ ディスクプレート ３ ウェーブスプリング ４ リベット ５ クラッチフェーシング ６ ダイヤフラムスプリング ７ クラッチカバ ８ ピボットリング ９ フライホイール 10 クラッチディスク
Claims (4)
- 【請求項１】駆動部材と一体回転するプレッシャプレー
トと、前記駆動部材及び前記プレッシャプレートに摩擦
係合して一体回転可能なクラッチディスクとを備えた摩
擦クラッチにおいて、 前記プレッシャプレートの前記クラッチディスクと摩擦
係合しない面の少なくとも１部が粗面であることを特徴
とする摩擦クラッチのプレッシャプレート。 - 【請求項２】前記プレッシャプレートはリング状であっ
て一側の端面は前記クラッチディスクに摩擦係合し、他
側の端面は前記粗面であることを特徴とする請求項１記
載の摩擦クラッチのプレッシャプレート。 - 【請求項３】前記粗面は、略エンボス状、七子目状、若
しくは略鱗状に形成され、又は前記粗面に多数の溝が設
けられていることを特徴とする請求項１又は２記載の摩
擦クラッチのプレッシャプレート。 - 【請求項４】前記粗面は、前記プレッシャプレートの基
板上に被覆された高熱伝導性材料からなることを特徴と
する請求項１又は２記載の摩擦クラッチのプレッシャプ
レート。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27687295A JPH0996320A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 摩擦クラッチのプレッシャプレート |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27687295A JPH0996320A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 摩擦クラッチのプレッシャプレート |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996320A true JPH0996320A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17575589
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27687295A Withdrawn JPH0996320A (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 摩擦クラッチのプレッシャプレート |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0996320A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247722A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Mishima Kosan Co Ltd | 連続鋳造用鋳型 |
| DE112012001011T5 (de) | 2011-10-04 | 2013-11-28 | Aisin Ai Co., Ltd. | Doppelkupplungsgetriebe für Fahrzeuge |
| CN107542807A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-01-05 | 浙江盛豪铸造有限公司 | 汽车压盘 |
| WO2018056031A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | 株式会社エクセディ | プレッシャプレート |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP27687295A patent/JPH0996320A/ja not_active Withdrawn
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2006247722A (ja) * | 2005-03-11 | 2006-09-21 | Mishima Kosan Co Ltd | 連続鋳造用鋳型 |
| JP4694227B2 (ja) * | 2005-03-11 | 2011-06-08 | 三島光産株式会社 | 連続鋳造用鋳型 |
| DE112012001011T5 (de) | 2011-10-04 | 2013-11-28 | Aisin Ai Co., Ltd. | Doppelkupplungsgetriebe für Fahrzeuge |
| DE112012001011B4 (de) * | 2011-10-04 | 2016-04-14 | Aisin Ai Co., Ltd. | Doppelkupplungsgetriebe für Fahrzeuge |
| WO2018056031A1 (ja) * | 2016-09-26 | 2018-03-29 | 株式会社エクセディ | プレッシャプレート |
| CN109416085A (zh) * | 2016-09-26 | 2019-03-01 | 株式会社艾科赛迪 | 压板 |
| CN107542807A (zh) * | 2017-10-20 | 2018-01-05 | 浙江盛豪铸造有限公司 | 汽车压盘 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20021203 |