JPH0996022A - 屋上用軽量断熱ブロックおよび屋上断熱構造 - Google Patents
屋上用軽量断熱ブロックおよび屋上断熱構造Info
- Publication number
- JPH0996022A JPH0996022A JP25767995A JP25767995A JPH0996022A JP H0996022 A JPH0996022 A JP H0996022A JP 25767995 A JP25767995 A JP 25767995A JP 25767995 A JP25767995 A JP 25767995A JP H0996022 A JPH0996022 A JP H0996022A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heat insulating
- inorganic material
- roof
- material plate
- block
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- Building Environments (AREA)
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 軽量で耐荷重性能が良く、断熱効
果が高く、且つ施工性の優れた屋上用断熱ブロックを提
供すること、およびこの断熱ブロックを使用した建物あ
るいはコンクリートスラブへの重量の負担を軽減する屋
上断熱構造を提供すること。 【解決手段】 （１）波形形状を有する無機材質
板とフラットな形状を有する無機材質板とを複合化して
なる屋上用軽量断熱ブロック。（２）コンクリートスラ
ブの上に防水シートがあり、この上に上記（１）に記載
の屋上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの周辺
部材は通風および雨水を流出させるための開口部を備え
たエンドブロックにより保持され、このエンドブロック
は合成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固着さ
れていることを特徴とする屋上断熱構造。
果が高く、且つ施工性の優れた屋上用断熱ブロックを提
供すること、およびこの断熱ブロックを使用した建物あ
るいはコンクリートスラブへの重量の負担を軽減する屋
上断熱構造を提供すること。 【解決手段】 （１）波形形状を有する無機材質
板とフラットな形状を有する無機材質板とを複合化して
なる屋上用軽量断熱ブロック。（２）コンクリートスラ
ブの上に防水シートがあり、この上に上記（１）に記載
の屋上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの周辺
部材は通風および雨水を流出させるための開口部を備え
たエンドブロックにより保持され、このエンドブロック
は合成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固着さ
れていることを特徴とする屋上断熱構造。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、屋上コンクリートスラ
ブの上にあらかじめ製作した断熱性に優れた複合軽量ブ
ロックを敷きつめて断熱を行うための乾式屋上用軽量断
熱ブロックおよびそれを利用した屋上断熱構造に関す
る。
ブの上にあらかじめ製作した断熱性に優れた複合軽量ブ
ロックを敷きつめて断熱を行うための乾式屋上用軽量断
熱ブロックおよびそれを利用した屋上断熱構造に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】従来、屋上コンクリートスラブの断熱工
法としては、雨水の浸入を防止するための合成樹脂系
の防水シートを貼りつけて、その上に太陽光線を良く反
射する塗料を塗布して断熱を図る工法、防水シートの
上にパーライトコンクリート等の断熱性に優れたコンク
リートを打設後、さらに押さえコンクリートを打設して
断熱コンクリート層を形成する工法、防水シートの上
に空洞を有するコンクリート製のブロックを敷きつめる
工法、防水シートの上に合成樹脂製の断熱ボードを敷
きつめ、この上にコンクリート製の断熱ブロックを敷き
つめる工法等が提案されている。
法としては、雨水の浸入を防止するための合成樹脂系
の防水シートを貼りつけて、その上に太陽光線を良く反
射する塗料を塗布して断熱を図る工法、防水シートの
上にパーライトコンクリート等の断熱性に優れたコンク
リートを打設後、さらに押さえコンクリートを打設して
断熱コンクリート層を形成する工法、防水シートの上
に空洞を有するコンクリート製のブロックを敷きつめる
工法、防水シートの上に合成樹脂製の断熱ボードを敷
きつめ、この上にコンクリート製の断熱ブロックを敷き
つめる工法等が提案されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記工法では実
際に施工すると次のような課題があることが判明した。
つまり、の工法は反射塗料を塗布直後は太陽光線の反
射による断熱効果を期待できるが、断熱効果が小さく、
塗料が老化すると反射の効果が期待できない。の工法
は出来上がった断熱コンクリート層の特徴は良好である
が、現場でコンクリートを打設するため屋上にはコンク
リートをポンプアップしなければならず、作業は左官作
業であるので熟練を要し、雨天時は施工が難しく、コン
クリートは硬化するまでに多大な日数を必要とする。ま
た、コンクリートの層厚を厚く取るため建物に過大な重
量がかかり、コンクリートスラブの強度を高くしなけれ
ばならないなどコストアップの原因となっていた。
際に施工すると次のような課題があることが判明した。
つまり、の工法は反射塗料を塗布直後は太陽光線の反
射による断熱効果を期待できるが、断熱効果が小さく、
塗料が老化すると反射の効果が期待できない。の工法
は出来上がった断熱コンクリート層の特徴は良好である
が、現場でコンクリートを打設するため屋上にはコンク
リートをポンプアップしなければならず、作業は左官作
業であるので熟練を要し、雨天時は施工が難しく、コン
クリートは硬化するまでに多大な日数を必要とする。ま
た、コンクリートの層厚を厚く取るため建物に過大な重
量がかかり、コンクリートスラブの強度を高くしなけれ
ばならないなどコストアップの原因となっていた。
【０００４】、の工法は乾式工法であるため施工作
業性は良好でありのかかえる課題を解決している点も
あるが、断熱ブロックがコンクリート製であるので重量
が大きくコンクリートスラブの強度を高くしなければな
らず、コストアップとなると同時に断熱ブロックの運搬
が難しいという課題がある。
業性は良好でありのかかえる課題を解決している点も
あるが、断熱ブロックがコンクリート製であるので重量
が大きくコンクリートスラブの強度を高くしなければな
らず、コストアップとなると同時に断熱ブロックの運搬
が難しいという課題がある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような諸般
の情勢の下になされたものであり、本発明の目的は断熱
ブロックの重量が小さく、しかもコンクリート製の断熱
ブロックを超える耐荷重性能を有し、熟練作業者でなく
ても施工が容易の屋上用軽量断熱ブロックを提供するこ
とにある。さらに本発明の他の目的は、優れた断熱性能
と耐荷重性能とを有し、かつ自重の小さい屋上断熱構造
を提供することにある。
の情勢の下になされたものであり、本発明の目的は断熱
ブロックの重量が小さく、しかもコンクリート製の断熱
ブロックを超える耐荷重性能を有し、熟練作業者でなく
ても施工が容易の屋上用軽量断熱ブロックを提供するこ
とにある。さらに本発明の他の目的は、優れた断熱性能
と耐荷重性能とを有し、かつ自重の小さい屋上断熱構造
を提供することにある。
【０００６】本発明の要旨は、（１）波形形状を有する
無機材質板とフラットな形状を有する無機材質板とを複
合化してなる屋上用軽量断熱ブロック、（２）波形形状
を有する無機材質板の波形形状部に断熱材を充填する上
記（１）に記載の屋上用軽量断熱ブロック、および
無機材質板とフラットな形状を有する無機材質板とを複
合化してなる屋上用軽量断熱ブロック、（２）波形形状
を有する無機材質板の波形形状部に断熱材を充填する上
記（１）に記載の屋上用軽量断熱ブロック、および
【０００７】（３）コンクリートスラブの上に防水シー
トがあり、この上に上記（１）または（２）に記載の屋
上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの周辺部材
は通風および雨水を流出させるための開口部を備えたエ
ンドブロックにより保持され、このエンドブロックは合
成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固着されて
いることを特徴とする屋上断熱構造、である。
トがあり、この上に上記（１）または（２）に記載の屋
上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの周辺部材
は通風および雨水を流出させるための開口部を備えたエ
ンドブロックにより保持され、このエンドブロックは合
成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固着されて
いることを特徴とする屋上断熱構造、である。
【０００８】さらに上記の屋上用軽量断熱ブロックおよ
び屋上断熱構造においては、（４）無機材質板が石綿ス
レートまたは石綿セメント珪酸カルシウム板である上記
（１）または（２）に記載の屋上用軽量断熱ブロック、
（５）平方メートル（ｍ2 ）あたりの重量が３０ｋｇ以
下、かつ平方メートル（ｍ2 ）あたりの中央集中載荷荷
重性能が５００ｋｇ以上である上記（１）、（２）また
は（４）に記載の屋上用軽量断熱ブロック、（６）フラ
ットな形状を有する無機材質板が割石調あるいはレンガ
調のエンボス模様の表面を有するものである上記
（１）、（２）、（４）または（５）に記載の屋上用軽
量断熱ブロックおよび、
び屋上断熱構造においては、（４）無機材質板が石綿ス
レートまたは石綿セメント珪酸カルシウム板である上記
（１）または（２）に記載の屋上用軽量断熱ブロック、
（５）平方メートル（ｍ2 ）あたりの重量が３０ｋｇ以
下、かつ平方メートル（ｍ2 ）あたりの中央集中載荷荷
重性能が５００ｋｇ以上である上記（１）、（２）また
は（４）に記載の屋上用軽量断熱ブロック、（６）フラ
ットな形状を有する無機材質板が割石調あるいはレンガ
調のエンボス模様の表面を有するものである上記
（１）、（２）、（４）または（５）に記載の屋上用軽
量断熱ブロックおよび、
【０００９】（７）コンクリートスラブの上に防水シー
トがあり、この上に上記（４）、（５）または（６）に
記載の屋上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの
周辺部材は通風および雨水を流出させるための開口部を
備えたエンドブロックにより保持され、このエンドブロ
ックは合成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固
着されていることを特徴とする屋上断熱構造、が好まし
い。
トがあり、この上に上記（４）、（５）または（６）に
記載の屋上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの
周辺部材は通風および雨水を流出させるための開口部を
備えたエンドブロックにより保持され、このエンドブロ
ックは合成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固
着されていることを特徴とする屋上断熱構造、が好まし
い。
【００１０】以下に本発明を詳しく説明する。波形形状
の無機材質板は、ＪＩＳ Ａ ５４０３−１９８９に規
定されている波形石綿スレートの形状と類似のものが好
ましい。波形石綿スレートに類似した波形形状を有する
無機材質板とフラットな形状を有する無機材質板とを複
合化した断熱ブロックは、フラットな形状を有する無機
材質板に荷重を受けた場合に下部の波形形状部を伝わっ
て荷重を分散することが可能であり、これによって高い
耐荷重性能を発揮する。また、この断熱ブロックは断熱
ブロックの片面が波形形状であるため、コンクリート製
のブロック等に較べて広い空気断熱層を形成し、しか
も、敷きつめた複数の断熱ブロックの空気断熱層は連続
した断熱層を形成するので空気の移動が容易となり断熱
性が更に改善される。更に通風可能な連続した空気断熱
層は断熱ブロック上面、下面の風圧差を解消し風圧によ
る断熱ブロックの浮き上がりを防止することができるの
で、特にアンカーを用いなくても施工が可能であり、施
工の簡易化、スピードアップを図ることができた。
の無機材質板は、ＪＩＳ Ａ ５４０３−１９８９に規
定されている波形石綿スレートの形状と類似のものが好
ましい。波形石綿スレートに類似した波形形状を有する
無機材質板とフラットな形状を有する無機材質板とを複
合化した断熱ブロックは、フラットな形状を有する無機
材質板に荷重を受けた場合に下部の波形形状部を伝わっ
て荷重を分散することが可能であり、これによって高い
耐荷重性能を発揮する。また、この断熱ブロックは断熱
ブロックの片面が波形形状であるため、コンクリート製
のブロック等に較べて広い空気断熱層を形成し、しか
も、敷きつめた複数の断熱ブロックの空気断熱層は連続
した断熱層を形成するので空気の移動が容易となり断熱
性が更に改善される。更に通風可能な連続した空気断熱
層は断熱ブロック上面、下面の風圧差を解消し風圧によ
る断熱ブロックの浮き上がりを防止することができるの
で、特にアンカーを用いなくても施工が可能であり、施
工の簡易化、スピードアップを図ることができた。
【００１１】通風可能な連続した空気断熱層は構造上２
個所あるが、断熱性を改善するには波形形状を有する無
機材質板とフラットな形状を有する無機材質板で形成さ
れる空気断熱層部分に、無機系あるいは有機系の断熱材
を充填する。無機系断熱材としては例えばロックウー
ル、ガラスウールなどの鉱物繊維物質や、真珠岩、粗面
岩、黒燿石を加熱発泡した軽量化材や、発泡ヒル石等の
一般的に断熱材として使用されるものを用いる。また、
有機系断熱材としてはポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リウレタンなどの一般的に断熱材として使用される発泡
体が好ましい。
個所あるが、断熱性を改善するには波形形状を有する無
機材質板とフラットな形状を有する無機材質板で形成さ
れる空気断熱層部分に、無機系あるいは有機系の断熱材
を充填する。無機系断熱材としては例えばロックウー
ル、ガラスウールなどの鉱物繊維物質や、真珠岩、粗面
岩、黒燿石を加熱発泡した軽量化材や、発泡ヒル石等の
一般的に断熱材として使用されるものを用いる。また、
有機系断熱材としてはポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リウレタンなどの一般的に断熱材として使用される発泡
体が好ましい。
【００１２】本発明において使用する波形形状を有する
無機材質板あるいはフラットな形状を有する無機材質板
は、石綿スレート（ＪＩＳ Ａ ５４０３−１９８
９）、石綿セメントけい酸カルシウム板（ＪＩＳ Ａ
５４１８−１９８９）、木毛セメント板（ＪＩＳ Ａ
５４０４−１９９３）、石綿セメントパーライト板（Ｊ
ＩＳ Ａ ５４１３−１９８９）、パルプセメント板
（ＪＩＳ Ａ ５４１４−１９８８）、木片セメント板
（ＪＩＳ Ａ ５４１７−１９９２）、石綿セメントサ
イディング（ＪＩＳ Ａ ５４２２−１９９３）、石綿
スレート・木毛セメント合成板（ＪＩＳ Ａ ５４２６
−１９８９）およびスラグ・せっこう系セメント板（Ｊ
ＩＳ Ａ ５４２９−１９８３）が好ましい。
無機材質板あるいはフラットな形状を有する無機材質板
は、石綿スレート（ＪＩＳ Ａ ５４０３−１９８
９）、石綿セメントけい酸カルシウム板（ＪＩＳ Ａ
５４１８−１９８９）、木毛セメント板（ＪＩＳ Ａ
５４０４−１９９３）、石綿セメントパーライト板（Ｊ
ＩＳ Ａ ５４１３−１９８９）、パルプセメント板
（ＪＩＳ Ａ ５４１４−１９８８）、木片セメント板
（ＪＩＳ Ａ ５４１７−１９９２）、石綿セメントサ
イディング（ＪＩＳ Ａ ５４２２−１９９３）、石綿
スレート・木毛セメント合成板（ＪＩＳ Ａ ５４２６
−１９８９）およびスラグ・せっこう系セメント板（Ｊ
ＩＳ Ａ ５４２９−１９８３）が好ましい。
【００１３】また、波形形状を有する無機材質板として
は、石綿スレートおよび石綿セメントサイディングが既
に好適な形状の製品が多量に市場に流通しており、入手
し易い点で特に好ましい。
は、石綿スレートおよび石綿セメントサイディングが既
に好適な形状の製品が多量に市場に流通しており、入手
し易い点で特に好ましい。
【００１４】なお、吸水性の高い無機材質板を使用する
場合には、吸水による強度低下を抑えるために必要に応
じてシリコーン系、脂肪酸系等の撥水材の練り込みもし
くは塗布を行う。また、美観を改良するために、フラッ
トな形状を有する無機材質板の代わりに表面に割石調あ
るいはレンガ調のエンボス模様を有する無機材質板を用
いても良く、更に塗装処理により美観を改良しても良
い。
場合には、吸水による強度低下を抑えるために必要に応
じてシリコーン系、脂肪酸系等の撥水材の練り込みもし
くは塗布を行う。また、美観を改良するために、フラッ
トな形状を有する無機材質板の代わりに表面に割石調あ
るいはレンガ調のエンボス模様を有する無機材質板を用
いても良く、更に塗装処理により美観を改良しても良
い。
【００１５】波形形状を有する無機材質板とフラットな
形状を有する無機材質板は、接着剤を使用して接着する
かビスにより固定して複合化する。接着剤はシーラー処
理が不要のエポキシ系接着剤の使用が好ましく、ビスは
窯業建材に一般的に用いられるドリリングネジを使用で
きる。
形状を有する無機材質板は、接着剤を使用して接着する
かビスにより固定して複合化する。接着剤はシーラー処
理が不要のエポキシ系接着剤の使用が好ましく、ビスは
窯業建材に一般的に用いられるドリリングネジを使用で
きる。
【００１６】本発明の屋上用軽量断熱ブロックは、上記
のような発明の構成を採用したものであるので、平方メ
ートル（ｍ2 ）あたりの重量を約２０ｋｇと従来品の１
／２から１／３程度に減少させることができ、更に軽量
でも従来品と同様の平方メートル（ｍ2 ）あたり約５０
０ｋｇ以上の中央集中載荷荷重性能を得ることができ
る。また、この屋上用軽量断熱ブロックは断熱効果が高
く、且つ強風時に断熱ブロック下面に負圧を生じること
がないので耐風性にも優れており、更にブロック化され
ているので屋上に敷きつめるだけで良く、特別な施工技
術を必要としない。
のような発明の構成を採用したものであるので、平方メ
ートル（ｍ2 ）あたりの重量を約２０ｋｇと従来品の１
／２から１／３程度に減少させることができ、更に軽量
でも従来品と同様の平方メートル（ｍ2 ）あたり約５０
０ｋｇ以上の中央集中載荷荷重性能を得ることができ
る。また、この屋上用軽量断熱ブロックは断熱効果が高
く、且つ強風時に断熱ブロック下面に負圧を生じること
がないので耐風性にも優れており、更にブロック化され
ているので屋上に敷きつめるだけで良く、特別な施工技
術を必要としない。
【００１７】
【実施例】本発明を図面に基づいて以下に説明する。図
１は本発明の屋上用軽量断熱ブロックの一実施例を表す
斜視図であり、図２は本発明の屋上断熱構造の一実施例
を表す斜視図である。図１においては波形形状を有する
無機材質板２として石綿スレート（ＪＩＳＡ ５４０３
−１９８９）と、フラットな形状を有する無機材質板１
として石綿セメントけい酸カルシウム板（ＪＩＳ Ａ
５４１８−１９８９）とを採用し、波形形状を有する石
綿セメントけい酸カルシウム板の頂部にエポキシ系接着
剤を塗布し、その上にフラットな形状を有する石綿セメ
ントけい酸カルシウム板を固定用止めビス３を併用して
接合した。接合後、適当量の発泡スチロール製の断熱材
４を空洞部に充填した。
１は本発明の屋上用軽量断熱ブロックの一実施例を表す
斜視図であり、図２は本発明の屋上断熱構造の一実施例
を表す斜視図である。図１においては波形形状を有する
無機材質板２として石綿スレート（ＪＩＳＡ ５４０３
−１９８９）と、フラットな形状を有する無機材質板１
として石綿セメントけい酸カルシウム板（ＪＩＳ Ａ
５４１８−１９８９）とを採用し、波形形状を有する石
綿セメントけい酸カルシウム板の頂部にエポキシ系接着
剤を塗布し、その上にフラットな形状を有する石綿セメ
ントけい酸カルシウム板を固定用止めビス３を併用して
接合した。接合後、適当量の発泡スチロール製の断熱材
４を空洞部に充填した。
【００１８】このような屋上用軽量断熱ブロックを使用
して、図２に示す屋上断熱構造を製造した。即ち、屋上
のコンクリートスラブ５の上に防水シート６を敷き、こ
の上にクッション性のあるアスファルト含浸合成樹脂発
泡体１０（アスファルト含浸ウレタン発泡体）を、短ザ
ク状に切断し間隔をあけて屋上用軽量断熱ブロックの波
形形状部と直角になるように両面テープを用いて止め
た。この上に上記の屋上用軽量断熱ブロックを敷き、接
合部をアルミニウム製Ｈ型ジョイナー９を介して連結し
た。アルミニウム製Ｈ型ジョイナー９は屋上用軽量断熱
ブロックに接着剤を用いて取りつけた。
して、図２に示す屋上断熱構造を製造した。即ち、屋上
のコンクリートスラブ５の上に防水シート６を敷き、こ
の上にクッション性のあるアスファルト含浸合成樹脂発
泡体１０（アスファルト含浸ウレタン発泡体）を、短ザ
ク状に切断し間隔をあけて屋上用軽量断熱ブロックの波
形形状部と直角になるように両面テープを用いて止め
た。この上に上記の屋上用軽量断熱ブロックを敷き、接
合部をアルミニウム製Ｈ型ジョイナー９を介して連結し
た。アルミニウム製Ｈ型ジョイナー９は屋上用軽量断熱
ブロックに接着剤を用いて取りつけた。
【００１９】屋上用軽量断熱ブロックの周辺部材は、酢
酸ビニルエマルジョン樹脂液を混入した樹脂混入モルタ
ル７を用いて防水シート６に固着させた開口部を有する
エンドブロック８を用いて施工した。エンドブロック８
は通風および雨水の流出のための開口部を備えており、
さらに屋上用軽量断熱ブロックを固定するための切欠き
を有している。
酸ビニルエマルジョン樹脂液を混入した樹脂混入モルタ
ル７を用いて防水シート６に固着させた開口部を有する
エンドブロック８を用いて施工した。エンドブロック８
は通風および雨水の流出のための開口部を備えており、
さらに屋上用軽量断熱ブロックを固定するための切欠き
を有している。
【００２０】
【発明の効果】本発明の屋上用軽量断熱ブロックは、波
形形状を有する無機材質板とフラットな形状を有する無
機材質板とを複合化したものであるので、重量を従来の
断熱ブロックの１／２から１／３と軽量にした場合でも
耐荷重性能が良く、断熱効果が高く、且つ強風時に断熱
ブロック下面に負圧を生じることがないので耐風性にも
優れている。更にブロック化されているので屋上に敷き
つめるだけで良く施工が容易である。本発明の屋上断熱
構造は、このような断熱ブロックを使用して製造される
ので、断熱性、耐荷重性が良く、建物あるいはコンクリ
ートスラブへの重量の負担を軽減する。
形形状を有する無機材質板とフラットな形状を有する無
機材質板とを複合化したものであるので、重量を従来の
断熱ブロックの１／２から１／３と軽量にした場合でも
耐荷重性能が良く、断熱効果が高く、且つ強風時に断熱
ブロック下面に負圧を生じることがないので耐風性にも
優れている。更にブロック化されているので屋上に敷き
つめるだけで良く施工が容易である。本発明の屋上断熱
構造は、このような断熱ブロックを使用して製造される
ので、断熱性、耐荷重性が良く、建物あるいはコンクリ
ートスラブへの重量の負担を軽減する。
【図１】本発明の屋上用軽量断熱ブロックの一実施例を
表す斜視図である。
表す斜視図である。
【図２】本発明の屋上断熱構造の一実施例を表す斜視図
である。
である。
１ フラットな形状を有する無機材質板 ２ 波形形状を有する無機材質板 ３ 止めビス ４ 断熱材 ５ コンクリートスラブ ６ 防水シート ７ 樹脂混入モルタル ８ エンドブロック ９ アルミニウム製Ｈ型ジョイナー １０ アスファルト含浸合成樹脂発泡体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 倉升 哲郎 千葉県市原市五井南海岸８−１ 宇部興産 株式会社千葉石油化学工場内 (72)発明者 足立 透 千葉県市原市五井南海岸８−１ 宇部興産 株式会社千葉石油化学工場内 (72)発明者 内山 秀男 山口県宇部市大字小串字沖の山1988−１ ウベボード株式会社内 (72)発明者 弘津 尚之 山口県宇部市大字小串字沖の山1988−１ ウベボード株式会社内 (72)発明者 河村 浩幸 山口県宇部市大字小串字沖の山1988−１ ウベボード株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】 波形形状を有する無機材質
板とフラットな形状を有する無機材質板とを複合化して
なる屋上用軽量断熱ブロック。 - 【請求項２】 波形形状を有する無機材質
板の波形形状部に断熱材を充填する請求項１に記載の屋
上用軽量断熱ブロック。 - 【請求項３】 コンクリートスラブの上に
防水シートがあり、この上に請求項１または２に記載の
屋上用軽量断熱ブロックが敷かれ、該ブロックの周辺部
材は通風および雨水を流出させるための開口部を備えた
エンドブロックにより保持され、このエンドブロックは
合成樹脂混入モルタルにより前記防水シートに固着され
ていることを特徴とする屋上断熱構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25767995A JPH0996022A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 屋上用軽量断熱ブロックおよび屋上断熱構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP25767995A JPH0996022A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 屋上用軽量断熱ブロックおよび屋上断熱構造 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0996022A true JPH0996022A (ja) | 1997-04-08 |
Family
ID=17309604
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP25767995A Pending JPH0996022A (ja) | 1995-10-04 | 1995-10-04 | 屋上用軽量断熱ブロックおよび屋上断熱構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0996022A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009000034A (ja) * | 2007-06-20 | 2009-01-08 | Kansai Electric Power Co Inc:The | 屋上の低蓄熱構造 |
| JP2011001723A (ja) * | 2009-06-17 | 2011-01-06 | Daiko:Kk | 屋上構造体及びその形成方法 |
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| CN115012589A (zh) * | 2022-06-28 | 2022-09-06 | 山东高速齐鲁建设集团有限公司 | 一种冬暖夏凉式屋顶及其施工方法 |
-
1995
- 1995-10-04 JP JP25767995A patent/JPH0996022A/ja active Pending
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