JPH0995285A - 自転車後輪用スプロケットホイールユニット及びこのユニットを用いた自転車後輪用多段ホイール - Google Patents
自転車後輪用スプロケットホイールユニット及びこのユニットを用いた自転車後輪用多段ホイールInfo
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- JPH0995285A JPH0995285A JP7252201A JP25220195A JPH0995285A JP H0995285 A JPH0995285 A JP H0995285A JP 7252201 A JP7252201 A JP 7252201A JP 25220195 A JP25220195 A JP 25220195A JP H0995285 A JPH0995285 A JP H0995285A
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Abstract
プロケットホイールと第2スプロケットホイールと備え
た自転車後輪用スプロケットホイールユニットを、軽量
化に貢献できる構造にすること及びこのユニットを用い
た自転車後輪用多段ホイールを提供することである。 【解決手段】スパイダー10の第1スプロケットホイー
ル20を固定する第1装着面16と前記第1スプロケッ
トホイールより歯数が1〜3枚少ない第2スプロケット
ホイール30を固定する第2装着面17とは支持アーム
15の先端領域に互いに対向するように形成されている
とともに、スパイダーの内周面にはワンウエイクラッチ
機構6を受け入れる係合手段101が設けられている。
Description
ス部の外周面から径方向外方に延びている複数の支持ア
ームとを備えたスパイダーと、前記支持アームにボス部
軸芯の径方向に形成された第1装着面と第2装着面にそ
れぞれ装着される第1スプロケットホイールと第2スプ
ロケットホイールとからなる自転車後輪用スプロケット
ホイールユニット及びこのユニットを用いた自転車後輪
用多段ホイールに関する。
が近年大きくなってきたことに伴って、後輪用の多段ホ
イールに備えられるスプロケットホイールの数が5〜7
枚に増加し、その取付構造の簡単化や取付方法の容易化
が要求されている。この要求を満足させるために、例え
ば実開昭63−4893号公報に示された後輪用多段ホ
イールでは、リング板として形成された複数枚のスプロ
ケットホイールが円筒状ののボス部材の外周面にスペー
サを介して外嵌されるように構成されている。各スプロ
ケットホイールとスペースの相互連結はネジ等によって
行われるが、スプロケットホイールとボス部材との間の
相対回転を不能にするためそれらの間にはスプラインが
形成されている。このような構成では、最も大きな外径
をもつスプロケットホイールの歯部からボス係合部まで
の距離がかなり長くなり、トルク伝達時の変形をさける
ためには十分な厚みが必要となることから重量の増加が
避けられない。
の軽金属が用いられ、スプロケットホイールは強度上の
点から各種鋼材料が用いられており軽量化のためにはス
プロケットホイールの体積を小さくすることが軽量化に
関して重要である。上記の従来のスプロケットホイール
ユニットのもつ問題点を解消するため、ボス部とこのボ
ス部の外周面からボス部軸芯に直角に径方向外方に延び
ている複数の支持アームとを備えたスパイダーと、各支
持アームの一側面にボス部軸芯の径方向に沿って階段状
に形成された装着面に取り付けられるリング状スプロケ
ットホイールからなるスプロケットホイールユニット
が、特開平4−297390公報で提案されている。こ
の構成では、各スプロケットホイールのリング形状は歯
部と取付孔が設けられる程度の短い径方向の幅をもつも
のとして決定されるので、軽量化に関して大きく改善さ
れる。しかしながら、このような構成のスプロケットホ
イールユニットもつ最大の欠点は、隣接するスプロケッ
トホイールの歯数差が少なく、結果としてその径に大き
な違いがない場合に、一方のスプロケットホイールの適
切な取付部と他方のスプロケットホイールの適切な取付
部が径方向で重なってしまうことである。このため、こ
の2つのスプロケットホイールを同じ支持アームに取り
付けるためには結局スプロケットホイールの径方向の幅
を長くする必要があり、軽量化のメリットを失うことに
なる。
部と、このボス部の外周面から径方向外方に延びている
複数の支持アームとを備えたスパイダーと、前記支持ア
ームにボス部軸芯の径方向に形成された第1装着面と第
2装着面にそれぞれ装着される第1スプロケットホイー
ルと第2スプロケットホイールとからなる自転車後輪用
スプロケットホイールユニットを改善して、そのスプロ
ケットホイールの歯数差が少ない、例えば1〜3枚、で
あっても、構造の簡単化及び軽量化に貢献できる構成を
もつ自転車後輪用スプロケットホイールユニットを提供
すること、及びこのユニットを用いた自転車後輪用多段
ホイールを提供することである。
め、本発明による自転車後輪用スプロケットホイールユ
ニットでは、スパイダーの第1スプロケットホイールを
固定する第1装着面と前記第1スプロケットホイールよ
り歯数が1〜3枚少ない第2スプロケットホイールを固
定する第2装着面とは支持アームの先端領域に互いに対
向するように形成されているとともに、前記スパイダー
の内周面にはワンウエイクラッチ機構を受け入れる係合
手段が設けられている。さらに本発明による自転車後輪
用多段ホイールでは、上記本発明によるスプロケットホ
イールユニットを少なくとも1つ備え、前記スプロケッ
トホイールユニットの軸芯に沿ってリング板状のスプロ
ケットホイールが少なくも1つ並設されており、このリ
ング板状のスプロケットホイールの内周面にも前記スプ
ロケットホイールユニットの係合手段と共働作用する第
2の係合手段が設けられている。
プロケットホイールは支持アームの先端領域に表側と裏
側に互いに対向するように形成された装着面にそれぞれ
固定することができるので、一方のスプロケットホイー
ルに適した取付部と他方のスプロケットホイールに適し
た取付部が径方向で重なってしまうことになっても、表
側と裏側という空間的な位置の違いからその干渉を避け
ることができるし、或いは、取付構造の共通化という利
点のある道も開かれる。いずれにしても、スプロケット
ホイールのリング形状は短い径方向の幅をもつように決
定できるため、歯数差の少ない2つのスプロケットホイ
ールを備えているにもかかわらず、軽量化に関する利点
を維持することができる。
して、図3と6と7から明らかなように、変速時に前記
第2スプロケットホイール30から前記第1スプロケッ
トホイール20へ移行するチェイン列7における前記第
1スプロケットホイール20に掛かり始めるチェインロ
ーラ71が前記第1スプロケットホイール20の歯間中
心領域に位置するような位相関係で、前記第1スプロケ
ットホイール20と第2スプロケットホイール30が前
記第1装着面16と第2装着面17に固定手段6によっ
て固定されることを特徴とするものがある。これによ
り、第1スプロケットホイール20と第2スプロケット
ホイール30が固定手段6によってスパイダー10に固
定された段階で、登り変速時にチェインが大径側のスプ
ロケットホイールの歯にスムーズに噛み合うために要求
される、第1スプロケットホイール20の特定歯22a
と第2スプロケットホイール30の特定歯32aの位相
関係が全周にわたって少なくとも1つ実現することにな
る。この要求される位相関係は、言い換えれば、掛け替
え移行するチェイン列7が外れていく第2スプロケット
ホイール30の特定歯の谷部33と掛かり始める第1ス
プロケットホイール20の特定歯の谷部23との距離が
実質的に、つまりチェイン掛け替えの観点から見て、チ
ェインピッチの整数倍となっているということである。
のような歯の位相関係を備えている場合、図7からよく
理解できるように、前記第1スプロケットホイール20
の前記第2スプロケットホイール30側の側面に、変速
時に前記第2スプロケットホイール30から前記第1ス
プロケットホイール20へ移行するチェイン列7のチェ
インプレートの少なくとも一部を受け入れる凹部24が
形成されているならば、移行するチェイン列が第1スプ
ロケットホイール20側に寄ることができるので、移行
するチェインが掛かり始めることとなる第1スプロケッ
トホイール20の特定歯22aに掛かりやすくなる。こ
の凹部24は、図面から明らかなように、前記特定歯の
前方(スプロケットホイールの回転方向に関して)の谷
部23から前方に2つの歯の領域22b、22cにわた
って、ほぼ移行チェインの軌跡に沿って切り欠かれてい
る。さらに、チェインを掛かりやすくする目的で、前記
特定歯22aを、移行チェイン列の走行方向に一致する
ように斜め向きに形成させたり、その歯丈を短くするな
ど易噛み合い歯として形成することも提案される。これ
らの特徴は、このユニットが後輪用多段ホイールとして
用いられる際第2スプロケットホイールより小径のスプ
ロケットホイールも同時に用いられることを考慮して、
第1スプロケットホイール20だけではなく、第2スプ
ロケットホイール30にも同様に与えるとよい。
スプロケットホイール30を前記第1装着面16と第2
装着面17に取り付ける固定手段6は取付ピン、つまり
リベットやボルト・ナットなど、あるいは支持アームか
ら直接突き出した突起で構成し、前者の場合各支持アー
ムには前記第1装着面16と第2装着面17とを貫通す
るように軸芯X方向に延びた取付孔21が設けられ、こ
の取付孔21に前記取付ピンが挿通されることが、提案
される。前記第1・第2スプロケットホイールにも対応
する箇所に貫通孔を設けておくことで、前記取付ピン6
は前記第1・第2スプロケットホイールのための共通の
取付ピンとして機能する。その際、スプロケットホイー
ルは軽量化のためにできるだけ径方向の幅が短いリング
体として構成されているので、その貫通孔を設けるため
リング体の内周面から径方向内方に突き出した舌片25
を備えるような構造を採用するなら、より軽量化の目的
にかなうものとなる。
しに軽量化を図るための好適な実施形態を説明する。ス
プロケットホイールはチェインと噛み合うための歯を形
成いているのでその材料自体の機械的強度を第1に考慮
しなければならないが、前記スパイダーは力学構造的な
設計手法で強度的な問題を解決することができるので、
両者は異なる材料で作ることが好ましく、前記スパイダ
ーは前記第1・第2スプロケットホイールより比重の軽
い材料から作ることが提案される。より具体的には、前
記スパイダーをアルミ合金から作り、前記第1・第2ス
プロケットホイールを鋼から作ることが特に推薦され
る。
ケットホイールユニット少なくとも1つ備えた自転車後
輪用多段ホイールの1つの実施形態において、前記スプ
ロケットホイールユニットの軸芯に沿ってリング板状の
スプロケットホイール3a、3b、3cが少なくも1つ
並設されており、前記リング板状のスプロケットホイー
ルの内周面にも前記スプロケットホイールユニットの係
合手段101aと共働作用する第2の係合手段101b
が設けられているものがある。つまり、本発明によるス
プロケットホイールユニットと従来からあるリング板状
のスプロケットホイールの組み合わせであり、全体して
組み合わされた状態で、後車軸用フリーハブのワンウエ
イクラッチ機構を係合受け入れする係合手段が実現す
る。この構成により、従来のフリーハブにこの後輪用多
段ホイールをそのまま装着することができる。
トが複数個備えられたケースでは、各スプロケットホイ
ールユニットのスパイダーボス部は軸芯Xの径方向に延
びた前側端面と後側端面を設け、かつ前記ボス部の軸芯
X方向の長さは、一方のスプロケットホイールユニット
の前側端面を他方のスプロケットホイールユニットの後
側端面に接当させることによりそれぞれのスプロケット
ホイールユニットに装着された各スプロケットホイール
の軸芯X方向の最終組み付け間隔が得られるよう決定さ
れているならば、複数のスプロケットホイールユニット
を合わせるだけで、それぞれのスプロケットホイールの
歯の間隔も保証されることになる。
ルは、従来通り、リング状スペーサ4によって隣接する
スプロケットホイールの歯との間隔が設定されるが、こ
れらすべての部材は軸芯方向にこれらの部材の少くとも
一部を貫通する連結ネジ5によって連結され一体化する
ことができるので、フリーハブからこの後輪用多段ホイ
ールを外した状態においてもばらばらになることを防止
できる。
自転車フレーム80にクイックレリーズ機構91を用い
て締め付け固定されているフリーハブ90が示されてい
る。このフリーハブ90はその一端にアウターレース9
2aとインナーレース92bとワンウエイ用爪92cか
らなるワンウエイクラッチ機構92を備えている。前記
アウターレース92aの外周面には後車軸軸芯Xに沿っ
て延びた係合溝92dが設けられている。この係合溝9
2dにはめ込まれるように後輪7段ホイール100がア
ウターレース92aに装着されリングストッパ93によ
り軸方向の移動を規制されている。後輪7段ホイール1
00とアウターレース92aの相対回転の規制のため
に、後輪7段ホイール100の内周面には前記係合溝9
2dに対応するように係合手段101が形成されている
が、これについては後述する。
は、2つの後輪用スプロケットホイールユニット、つま
り第1スプロケットホイールユニット1と第2スプロケ
ットホイールユニット2及びリング状スプロケット3、
つまり3つの歯数の異なる第1・第2・第3リング状ス
プロケット3a、3b、3cと、その間に配置されたリ
ング状スペーサ4と、これらの全ての部材を一体化する
するためこれらを軸方向に貫通している連結ネジ5とか
ら構成されている。
図2と3に示されているように、軸芯Xを有するボス部
11と、このボス部11の外周面から、この実施例で
は、軸芯Xに実質的に直角に径方向外方に延びている6
本の支持アーム15とを備えたスパイダー10と、この
スパイダー10に取り付けられた第1スプロケットホイ
ール20と第2スプロケットホイール30とから構成さ
れている。第1スプロケットホイール20の歯数の21
枚であり、第2スプロケットホイール30の歯数は19
枚であり、その歯数差は2枚であり、その結果2つのス
プロケットホイールの外径はそれほど違わない。第1ス
プロケットホイール20の取付基準面として各支持アー
ム15の先端領域に前記軸芯Xに実質的に直角に径方向
に沿って形成された第1装着面16が、そして第2スプ
ロケットホイール30の取付基準面として各支持アーム
15の先端領域に前記軸芯Xに実質的に直角に径方向に
沿って形成された第2装着面17が形成されており、こ
の第1装着面16と第2装着面17は互いに対向して配
置されており、つまりそれぞれ表側と裏側の位置関係と
なっている。
装着面17へ貫通する取付孔18が軸芯Xに平行に設け
られている。さらに、図3から明らかなように、第2ス
プロケットホイール30の内周面には軸芯方向に突き出
した舌片部35が形成されており、この舌片部35を利
用して貫通孔31が設けられている。図面からは理解し
づらいかもしれないが、第1スプロケットホイール20
の内周面にも軸芯方向に突き出した舌片部25が形成さ
れており、そこには貫通孔21が設けられている。この
貫通孔21と31及び支持アーム15の取付孔18に挿
通されるリベットピン6によって両スプロケットホイー
ルは支持アーム15の装着面に所定の位置関係で固定さ
れる。この両スプロケットホイールの所定の位置関係に
ついて、図3、6、7を用いて説明する;
トホイール20と第2スプロケットホイール30はそれ
ぞれの歯部22と32の相対的な位置、つまり軸芯X回
りの位相を所定ずらせることにことにより、変速時に第
2スプロケットホイール30から第1スプロケットホイ
ール20へ移行するチェイン列7における第1スプロケ
ットホイール20に掛かり始めるチェインローラ71を
第1スプロケットホイール20の歯部22aと歯部22
bの間の中心領域、つまり歯谷部23に位置させてい
る。このことは図6と7に図示されている。その際、第
2スプロケットホイール30から外れ始めているチェイ
ンローラ72は第2スプロケットホイール30の歯部3
2aと32bの間の中心領域、つまり歯谷部33に位置
している。つまり、第2スプロケットホイール30の歯
部32aと32bの間の中心領域から第1スプロケット
ホイール20の歯部22aと歯部22bの間の中心領域
までの移行するチェイン7に沿った距離は実質的にチェ
インピッチの整数倍となっている。このことにより変速
時のチェイン7の移行がスムーズとなるが、さらに、第
1スプロケットホイール20の第2スプロケットホイー
ル30側の側面に、移行するチェイン列7のチェインプ
レートの少なくとも一部を受け入れる凹部24が形成さ
れている。これにより移行するチェイン列7が第1スプ
ロケットホイール20側に寄り、移行するチェイン列7
と第1スプロケットホイール20との噛み合いがさらに
スムーズとなる。この凹部24は移行するチェイン列7
が掛かり始める歯部22aの前方(矢視したスプロケッ
トホイールの回転方向に関して)の歯部22bとさらに
前方の歯部22cの側壁及びその下方にまで広がってお
り、移行するチェイン列7のチェインプレートの少なく
とも一部を受け入れることができる。なお、図6では、
歯部22aにチェイン列7のアウタープレートが位置し
ているため、そのアウタープレート間の空間に歯部22
aが入り込んでいるが、歯部22aにチェイン列7のイ
ンナープレートが位置する場合歯部22aがインナープ
レートの外面に接当する位置関係となる。この両方の位
置関係を含め、歯部22aは移行するチェイン列7の掛
かり始めの歯部とみなし、この歯部22aと歯部22b
との間の歯谷部23が前述した第1スプロケットホイー
ル20の第2スプロケットホイール30の位相関係の基
準とする。
ユニット1のことだけを述べているが、第2スプロケッ
トホイールユニット2も同様の位置関係で組み付けられ
ており、さらには20の第1スプロケットホイールユニ
ット1と第2スプロケットホイールユニット2の間及び
その他のリング状スプロケットホイール3a、3b、3
cも含めたすべてスプロケットホイールの間でもこの関
係が維持されている。このため、第2スプロケットホイ
ール30にも凹部34が形成されているばかりでなく、
最小径のスプロケットホイールを除いてすべてに凹部が
形成されているが、部品の共通化のため最小径のスプロ
ケットホイールにも凹部が形成されたものが使用されて
も不都合はない。
の説明の戻るが、そのスパイダー10は、図4から明ら
かなように、ボス部11の内周面に軸方向に延びた係合
溝101aが形成されている。さらに、支持アーム部1
5とボス部との境界領域には前記連結ネジ5が貫通する
孔19が周方向複数箇所に均等分布して設けられてい
る。ボス部10は軸芯Xの径方向に延びた前側端面12
と後側端面13をもつが、その端面間の距離つまりボス
部10の軸芯X方向の長さは、第1図から理解できるよ
うに、第1スプロケットホイールユニットの前側端面を
第2スプロケットホイールユニットの後側端面に接当さ
せることによりそれぞれのスプロケットホイールユニッ
トに装着された隣り合うスプロケットホイールの軸芯X
方向の最終組み付け間隔が得られるよう決定されてい
る。
ット1について図面を用いて説明したが、第2スプロケ
ットホイールユニット2も類似の形状であり、装着して
いるスプロケットホイールの歯数が17枚と16枚であ
ること、それに伴いスパイダーのアーム部の長さが短く
なることで異なっているが、その他の点では実質的に同
じである。ボス部の内周面には軸方向に延びた係合溝1
01aが形成されているし、連結ネジ5が貫通する孔も
設けられている。以上のことから、第2スプロケットホ
イールユニット2についてのさらなる説明は省略する。
スプロケットホイール3a、3b、3cを示している
が、この実施例では、それぞれ歯数が、15枚、14
枚、13枚となっている。その内周面には軸方向に延び
た係合溝101bが設けられているとともに、内周面近
くに同様に連結ネジ5が貫通する孔も設けられている。
図9は、リング状スペーサ4を示しており、その内周面
には軸方向に延びた係合溝101cが設けられていると
ともに、外周面に連結ネジ5が通過する凹部も設けられ
ている。このリング状スペーサ4の厚みは、隣り合うス
プロケットホイールの軸芯X方向の最終組み付け間隔が
得られるよう決定されている。
ールユニット1と第2スプロケットホイールユニット2
及び第1・第2・第3リング状スプロケット3a、3
b、3cとリング状スペーサ4とが、連結ネジ5によっ
て一体化されると、各部材の内周面に形成された係合溝
101a、101b、101cは全体として、フリーハ
ブ90の係合凹部92dに噛み合う係合溝つまり係合手
段101が実現する。
ユニットとこれを2つ用いた後輪7段ホイールの実施例
を示したが、スプロケットホイールユニットに装着され
るスプロケットホイールの歯数は、21枚と19枚及び
18枚と17枚以外、その歯数差が少ない種々の枚数の
組み合わせを採用することができる。また、スプロケッ
トホイールユニットとリング状スプロケットの組み合わ
せも任意に選択することが可能であるし、スプロケット
ホイールユニットだけで後輪多段ホイールを構成しても
よい。ホイール内周面に設けた係合手段101の代わり
に、ワンウエイクラッチ機構92のアウタレース部その
ものを設けても良い。
料として鋼を、スパイダーの材料としてアルミ合金を使
用しているが、特殊合金や焼結合金、それに人工材料を
用いることも自由である。
ットホイールユニットの横断面図
ットホイールユニットの正面図
大展開図
大図
Claims (12)
- 【請求項1】 軸芯Xを有するボス部(11)と、前記ボス
部(11)の外周面から径方向外方に延びている複数の支持
アーム(15)とを備えたスパイダー(10)と、前記支持アー
ムに前記軸芯Xの径方向に形成された第1装着面(16)と
第2装着面(17)にそれぞれ装着される第1スプロケット
ホイール(20)と第2スプロケットホイール(30)とからな
る自転車後輪用スプロケットホイールユニットにおい
て、 前記第1スプロケットホイール(20)は第2スプロケット
ホイール(30)より多くの歯数を有し、その歯数差は1〜
3であり、かつ前記スパイダー(10)の第1装着面(16)と
第2装着面(17)は前記支持アームの先端領域に互いに対
向するように形成されているとともに、 前記スパイダー(10)の内周面にはワンウエイクラッチ機
構(92)を受け入れる係合手段(101)が設けられている、
ことを特徴とする自転車後輪用スプロケットホイールユ
ニット。 - 【請求項2】 変速時に前記第2スプロケットホイール
(30)から前記第1スプロケットホイール(20)へ移行する
チェイン列における前記第1スプロケットホイール(20)
に掛かり始めるチェインローラが前記第1スプロケット
ホイール(20)の歯間中心領域(23)に位置するような位相
関係で、前記第1スプロケットホイール(20)と第2スプ
ロケットホイール(30)が前記第1装着面(16)と第2装着
面(17)に固定手段(6)によって固定されることを特徴と
する請求項1に記載の自転車後輪用スプロケットホイー
ルユニット。 - 【請求項3】 前記第1スプロケットホイール(20)の前
記第2スプロケットホイール(30)側の側面に、変速時に
前記第2スプロケットホイール(30)から前記第1スプロ
ケットホイール(20)へ移行するチェイン列のチェインプ
レートの少なくとも一部を受け入れる凹部(24)が形成さ
れていることを特徴とする請求項2に記載の自転車後輪
用スプロケットホイールユニット。 - 【請求項4】 前記第2スプロケットホイール(30)の前
記第1スプロケットホイール(20)とは反対側の側面に、
変速時に前記第2スプロケットホイール(30)より小径の
スプロケットホイールから前記第2スプロケットホイー
ル(30)へ移行するチェイン列のチェインプレートの少な
くとも一部を受け入れる凹部(34)が形成されていること
を特徴とする請求項3に記載の自転車後輪用スプロケッ
トホイールユニット。 - 【請求項5】 前記固定手段(6)は、前記第1装着面(1
6)と第2装着面(17)とを貫通する取付孔(21)に挿通され
る共通の取付ピンとして構成されており、前記第1・第
2スプロケットホイールは前記取付孔(21)に挿通される
共通の取付ピンよって同時に固定されることを特徴とす
る請求項2〜4のいずれかに記載の自転車後輪用スプロ
ケットホイールユニット。 - 【請求項6】 前記スパイダー(10)は、前記第1・第2
スプロケットホイール(20,30)より比重の軽い材料から
作られていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
に記載の自転車後輪用スプロケットホイールユニット。 - 【請求項7】 前記スパイダー(10)はアルミ合金から作
られており、前記第1・第2スプロケットホイール(20,
30)は鋼から作られていることを特徴とする請求項6に
記載の自転車後輪用スプロケットホイールユニット。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のスプロ
ケットホイールユニットを少なくとも1つ備えた自転車
後輪用多段ホイールにおいて、 前記スプロケットホイールユニット(1)の軸芯に沿って
リング板状のスプロケットホイール(3a,3b,3c)が少なく
も1つ並設されており、前記リング板状のスプロケット
ホイールの内周面にも前記スプロケットホイールユニッ
トの係合手段(101a)と共働作用する第2の係合手段(101
b)が設けられていることを特徴とする自転車後輪用多段
ホイール。 - 【請求項9】 前記スプロケットホイールユニットが複
数個備えられており、 各スプロケットホイールユニット(20,30)のスパイダー
ボス部は軸芯Xの径方向に延びた前側端面(12)と後側端
面(13)を設けており、かつ前記ボス部(10)の軸芯X方向
の長さは、一方のスプロケットホイールユニットの前側
端面を他方のスプロケットホイールユニットの後側端面
に接当させることによりそれぞれのスプロケットホイー
ルユニットに装着された各スプロケットホイールの軸芯
X方向の最終組み付け間隔が得られるよう決定されてい
ることを特徴とする請求項8に記載の自転車後輪用多段
ホイール。 - 【請求項10】前記リング板状のスプロケットホイール
(3a,3b,3c)はリング状スペーサ(4)を備えており、前記
リング状スペーサの軸芯X方向の長さは、これらの小径
スプロケットホイール間に前記リング状スペーサ(4)を
挟み込むことにより各小径スプロケットホイールの軸芯
X方向の最終組み付け間隔が得られるよう決定されてい
ることを特徴とする請求項8又は9に記載の自転車後輪
用多段ホイール。 - 【請求項11】前記スプロケットホイールユニットと小
径スプロケットホイール(3)とリング状スペーサ(4)とは
それらの一部又は全てを軸芯X方向に貫通する連結ネジ
(5)によって連結されていることを特徴とする請求項1
0に記載の自転車後輪用多段ホイール。 - 【請求項12】前記スプロケットホイールユニットの係
合手段(101a)と前記リング板状のスプロケットホイール
の係合手段(101b)は、それぞれの内周面に軸芯X方向に
沿って形成されたワンウエイクラッチ(92)のアウタレー
スと係合する係合溝であることを特徴とする請求項11
に記載の自転車後輪用多段ホイール。
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