JPH0995168A - 自動車用フロアカーペットの敷設構造 - Google Patents

自動車用フロアカーペットの敷設構造

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JPH0995168A
JPH0995168A JP27467695A JP27467695A JPH0995168A JP H0995168 A JPH0995168 A JP H0995168A JP 27467695 A JP27467695 A JP 27467695A JP 27467695 A JP27467695 A JP 27467695A JP H0995168 A JPH0995168 A JP H0995168A
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JP
Japan
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carpet
floor
filler
floor panel
layer
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JP27467695A
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English (en)
Inventor
Hideo Sugimura
英夫 杉村
Akihiro Matsuura
昭博 松浦
Norihisa Kojima
徳久 小島
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Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Hayashi Gijutsu Kenkyusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車内への騒音の侵入を低減するフロアカ
ーペットの敷設構造の提供。 【構成】 フロアカーペットは、カーペット層とカーペ
ット層の裏面に一体的に発泡成形されたモールドウレタ
ン層からなり、フロアカーペットのフロアパネル上への
敷設にあたっては、モールドウレタン層の裏面とフロア
パネルの間に高空隙性の充填材および/または低圧縮弾
性の充填材を介在させる自動車用フロアカーペットの敷
設構造。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自動車のフロアパネル
上に敷設するフロアカーペットの敷設構造に関し、特に
自動車内への騒音の侵入を低減する構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車のフロアパネル上にはフ
ロアカーペットを敷設して装飾し、またフロアカーペッ
トの裏面には各種の緩衝材を配して制振、遮音等の機能
も付与してきた。この緩衝材としては、各種のフェルト
や発泡体を配してきたが、自動車のフロアパネル形状が
複雑である場合は、フェルトよりも成形の自由度が高い
樹脂発泡体を配することが多い。この樹脂発泡体緩衝材
の形成方法は、たとえば特開平1−133722号公報
に示されるように、カーペット表地の裏面に熱可塑性樹
脂の裏打ちをほどこした上で所要の形状にプレス成形
し、この型成形されたカーペットを発泡性樹脂の注入成
形型内に配し、カーペットの裏側にウレタン樹脂を注入
し、発泡成形によって緩衝材を形成する方法による。こ
の種のフロアカーペットの緩衝材を介してのフロアパネ
ル上への敷設構造について、制振、遮音性能を考察する
ために、最も簡単に図5(b)のような弾性要素K1
2 と粘性要素C1 、C2 によって重量体M1 、M2
支えたモデルで敷設構造を近似する。今、振動の入力X
0 が外部から加えられた場合、この振動は基板の振動X
1 に変換され、緩衝材をへてフロアカーペット表面の振
動X2に変換されて車内に伝わると考える。モデル計算
よりただちに振動の最終的伝達率X2 /X0 を低減する
ためには、モデルにおける弾性要素のバネ率を低くする
ことが有効であると知れる。そこで緩衝材の低バネ化手
法が検討されるが、最も簡単なのは緩衝材(発泡体)の
密度を低くすることである。これは簡易で有効な方法で
ある反面、密度を低くしすぎると、緩衝材に腰がなくな
って上方のカーペットや乗員の重みを支えられず、緩衝
材はつぶれて実質的に密度が高くなる。また、緩衝材の
注入成形においても型内の内圧を高くすることができな
いので、発泡反応が完了するのがおそくなり生産性が低
下し、あるいは、注入液が型の末端にまでいたらず、材
料の欠損(ショート)を起こすこともあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するものであって、樹脂発泡体緩衝材(ウレタンモー
ルドフォーム)の密度を従来どおりに維持したまま、見
かけ上低バネ化したのに等しいフロアカーペットの敷設
構造を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】課題を解決する本発明の
手段は、自動車のフロアパネル上に配するフロアカーペ
ットの敷設構造として、フロアカーペットはカーペット
層と、カーペット層の裏面に一体的に発泡成形されたモ
ールドウレタン層からなり、フロアカーペットのフロア
パネル上への敷設にあたっては、モールドウレタン層の
裏面とフロアパネルの間に高空隙性および/または低圧
縮弾性の充填材を介在させることを特徴とする自動車用
フロアカーペットの敷設構造。またこの自動車用フロア
カーペットの敷設構造において、モールドウレタン層の
裏面とフロアパネルの間に介在させる高空隙性の充填材
が格子形状をとる自動車用フロアカーペットの敷設構
造。また、この自動車用フロアカーペットの敷設構造に
おいて、モールドウレタン層の裏面とフロアパネルの間
に介在させる低圧縮弾性の充填材は、25%圧縮強さが
0.001〜0.01kgf/cm2 の範囲内にあるも
のである自動車用フロアカーペットの敷設構造。および
これらのフロアカーペットの敷設構造において、高空隙
性および/または低圧縮弾性の充填材はモールドウレタ
ン層のフロアパネルと接する面に形成された凹くぼみに
付与されて介在していることを特徴とする自動車用フロ
アカーペットの敷設構造による。
【0005】
【作用】樹脂発泡体からなる緩衝材の振動伝達性につい
て鋭意検討した結果、振動源(フロアパネル)と緩衝材
の実質的な接触面積と振動の伝達度の間に顕著な相関が
あり、接触面積が小さくなるほど振動の伝達度は低下す
ることがわかった。また特に緩衝材のうち振動源(フロ
アパネル)と接する部分が柔らかく、圧縮弾性率が低い
と振動の伝達度が低下することもわかった。本発明で
は、フロアカーペットのフロアパネル上への敷設にあた
っては、高空隙性の充填材が介在することによってカー
ペット(モールドウレタン層)の見かけの敷設面積に対
して実質的な接触面積を少なくとることができ、フロア
パネル側からの振動の入力の伝達度を低下させることが
できる。また低圧縮弾性の充填材が介在することによっ
て、やはりフロアパネル側からの振動の伝達度を低下さ
せることができる。これらの充填材にモールドウレタン
を組み合わせることによって、緩衝材として必要な物性
を維持しつつ、防音性能を高めることができる。モール
ドウレタンは成形性にすぐれるためにカーペットの裏面
に注入(発泡)成形することによっておよそフロアパネ
ルにそった形状のモールドウレタン層として形成し、緩
衝材全体の外形を形作り、一定の弾性率があることから
荷重に抗して形状を維持する作用をなす。高空隙性の充
填材としては、格子形状をとるものが最も均一に安定し
て空隙を維持し、カーペット(モールドウレタン層)と
フロアパネルの接触面積を低減する。低圧縮弾性の充填
材としては、25%圧縮強さが0.001〜0.01k
gf/cm2 の範囲内にあることが好ましく、0.01
kgf/cm2 を超えると硬すぎて振動の減衰作用が不
十分になりやすい。また0.001kgf/cm2 未満
では逆に軟らかすぎて、カーペットの重みを支えること
ができず、押しつぶされて機能しなくなる。特に好まし
い実施例では、モールドウレタン層のフロアパネルと接
する面内に凹くぼみを形成し、この凹くぼみをうめる形
で充填材を付与することによって、充填材の変形を抑制
し、最適の効率で、位置ずれをおこさず付与することが
できる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、図面をもとに本発明の好適
な実施の形態を説明する。図1および図2は本発明によ
る自動車用フロアカーペットの敷設構造の実施例断面図
である。カーペット層11とカーペット層の裏面に一体
的に発泡成形されたモールドウレタン層13からなるフ
ロアカーペット10が高空隙性の充填材14を介して、
または低圧縮弾性の緩衝材15を介してフロアパネル2
0上に敷設されている。 (カーペット層)カーペット層11は自動車フロア用と
しても公知の各種タフトカーペット、ニードルパンチカ
ーペットが使用できるが、裏面に熱可塑性樹脂の裏打ち
12をほどこすことによって加熱成形性を付与してある
ものが好ましい。 (モールドウレタン層)モールドウレタン層13は、ポ
リオールを主体とし、その他助剤を含むA液とイソシア
ネート類を主体にするB液を混合して、所要のキャビテ
ィをもった成形型内に注入し、A、B両液による発泡反
応を進めてフロアパネル上への敷設に適した形状に成形
する。モールドウレタン層の密度は0.05〜0.10
g/cm3 が好ましく、25%圧縮強さが0.015k
gf/cm2 の高弾性発泡体であるのが好ましい。(厚
さは5〜50mm程度)。モールドウレタン層の注入成
形にあたって、あらかじめ成形型内にカーペット層を裏
面を上に向けて配しておき、モールドウレタン層が形成
されるのと同時にカーペット層と一体化されるのが好ま
しい。 (高空隙性充填材)高空隙性の充填材14としては、そ
の占有体積のうち、30〜90%が空隙になっているも
のが好ましく、図1のように充填材を格子形状にして空
隙率をかせぎ、フロアパネルとの接触面積を減らすこと
が好ましい。このような格子形状の充填材はたとえば、
繊維や金属の格子織物にポリウレタンエラストマーをデ
ィッピングコートする方法等で得られる。低圧縮弾性の
充填材15としては、スラブフォーム(密度0.01〜
0.03g/cm3 )や低密度フェルトが採用できる。
充填材とモールドウレタン層の間は接着剤によって接着
したり、重ね置きで接着しない場合もある。本発明の別
の実施例の断面(図2)では、モールドウレタン層のフ
ロアパネルと接する面内には凹くぼみ16を形成してお
り、この凹くぼみ内に充填材が付与されている。凹くぼ
みの深さはモールドウレタン層の5〜50%程度、凹く
ぼみを形成する場所として好ましいのは、モールドウレ
タン層の比較的平坦な面内である。この実施例では充填
材をモールドウレタン層の凹くぼみに付与する方法とし
て、充填材の柔軟性、可撓性を利用してモールドウレタ
ン層にはめ込むことも可能となる。充填材をモールドウ
レタン層の凹くぼみに付与した状態で少なくとも充填材
の一部がモールドウレタン層の他の裏面より突出して直
接フロアパネルに接することが好ましい。
【実施例】
(実施例1)カーペットはタフテッドカーペット、目付
量が500g/m2 である。モールドウレタン層は、厚
さ20mm、密度0.07g/cm3 である。高空隙性の
充填材は繊維を芯材にした格子状のポリウレタンエラス
トマー、重量は2.0kg/m2 、空隙率は50%であ
る。モールドウレタン層には接着剤で接着することによ
って付与される。この複合された緩衝材を25%圧縮し
た際の発生する応力は、0.12kgf/cm2 であっ
た。 (実施例2)カーペットはタフテッドカーペット、目付
量が500g/m2 である。モールドウレタン層は、厚
さ20mm、密度0.07g/cm3 である。低圧縮性
の充填材はスラブフォームである。密度は0.03g/
cm3 である。モールドウレタン層には裏面の50%面
積の凹くぼみが形成されており、この凹くぼみにはめ込
むことによって付与される。この複合された緩衝材を2
5%圧縮した際の発生する応力は、0.05kgf/c
2 であった。 (比較例)カーペットは実施例1、実施例2と同じタフ
テッドカーペットである。緩衝材は軟質ウレタンフォー
ム厚さ20mm、密度0.07g/cm3 である。緩衝
材のフロアパネルと接する面は平坦であり、見かけの接
触面積と実接触面積は等しい。この緩衝材を平盤上に2
5%圧縮した際の発生する応力は、0.15kgf/c
2 であった。 (評価方法)図5(a)のように厚さ1.6mm、大き
さが500×600mm角の鋼板Pを保持する骨格Bを
フレームで加振器(不図示)に連絡し、鋼板上に裏面に
評価対象の緩衝材Eを配したカーペットFを載置する。
加振器に0〜500Hz、加振力1Gの入力を与えた際
の骨格部での振動X0と鋼板中央部での振動X1 とカー
ペット上の振動X2 の振動を加速度センサーでそれぞれ
測定しX2 /X0 (小さいほど遮音性良)で評価する。 <結果>図4に実施例および比較例の遮音性評価結果を
示す。実施例1および実施例2は比較例よりもすぐれた
制振性を発揮することが示された。
【発明の効果】本発明によって、フロアカーペットの制
振性能を高め、フロアパネル側からの騒音の侵入を低減
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロアカーペットの敷設構造を示す。
【図2】第2の実施例の敷設断面図を示す。
【図3】評価方法の説明図
【図4】遮音性の比較評価を示す。
【符号の説明】
10・・・フロアカーペット 11・・・カーペット層 12・・・裏打ち 13・・・モールドウレタン層 14・・・高空隙性充填材 15・・・低圧縮弾性充填材 16・・・凹くぼみ 20・・・フロアパネル

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のフロアパネル上に配するフロア
    カーペットの敷設構造として、フロアカーペットはカー
    ペット層と、カーペット層の裏面に一体的に発泡成形さ
    れたモールドウレタン層からなり、フロアカーペットの
    フロアパネル上への敷設にあたっては、モールドウレタ
    ン層の裏面とフロアパネルの間に高空隙性および/また
    は低圧縮弾性の充填材を介在させることを特徴とする自
    動車用フロアカーペットの敷設構造。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動車用フロアカーペ
    ットの敷設構造において、モールドウレタン層の裏面と
    フロアパネルの間に介在させる高空隙性の充填材が格子
    形状をとることを特徴とする自動車用フロアカーペット
    の敷設構造。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の自動車用フロアカーペ
    ットの敷設構造において、モールドウレタン層の裏面と
    フロアパネルの間に介在させる低圧縮弾性の充填材は、
    25%圧縮強さが0.001〜0.01kgf/cm2
    の範囲内にあるものであること特徴とする自動車用フロ
    アカーペットの敷設構造。
  4. 【請求項4】 請求項1および請求項2および請求項3
    に記載のフロアカーペットの敷設構造において、高空隙
    性および/または低圧縮弾性の充填材はモールドウレタ
    ン層のフロアパネルと接する面に形成された凹くぼみに
    付与されて介在していることを特徴とする自動車用フロ
    アカーペットの敷設構造。
JP27467695A 1995-09-29 1995-09-29 自動車用フロアカーペットの敷設構造 Pending JPH0995168A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6685250B2 (en) * 2001-10-02 2004-02-03 Honda Giken Kogyo Kabushiki Kaisha Noise insulation structure

Cited By (1)

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