JPH0994568A - 活性炭処理装置 - Google Patents
活性炭処理装置Info
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- JPH0994568A JPH0994568A JP25242995A JP25242995A JPH0994568A JP H0994568 A JPH0994568 A JP H0994568A JP 25242995 A JP25242995 A JP 25242995A JP 25242995 A JP25242995 A JP 25242995A JP H0994568 A JPH0994568 A JP H0994568A
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Abstract
殺菌する。 【解決手段】 多段に設けた活性炭充填層3A,3B,
3Cにそれぞれ殺菌剤を導入する手段4A,4B,4C
を設ける。或いは、活性炭充填層の通水方向の途中部分
にも殺菌剤導入手段を設ける。 【効果】 塔内の活性炭を通水方向に対して複数に分割
して殺菌処理することができるため、少量の殺菌剤使用
量で塔内を均一かつ効率的に殺菌処理することができ
る。
Description
り、特に、少量の殺菌剤で効果的に殺菌処理することが
できる活性炭処理装置に関する。
物分解性物質を処理する方法として、活性炭処理法があ
る。この方法は、活性炭充填層が形成された活性炭吸着
塔内に、被処理排水を上向流又は下向流で通水すること
により排水を活性炭と接触させ、活性炭の吸着作用等
で、CODや色度等を除去する方法である。
ムは、排水の通水初期においては、主に活性炭による吸
着作用によるものであるが、通水を継続することによ
り、活性炭表面に生物膜が形成され、この生物膜による
分解作用が主体となる。この生物膜が過度に成長する
と、活性炭の吸着作用が低下し、総合的な処理効率は低
下してくる。
した場合、活性炭充填層を逆洗すると共に、微生物の活
性を低下させるための殺菌処理を施すことがある。具体
的な殺菌方法としては、熱水殺菌、蒸気殺菌、塩素殺菌
がある。
間以上活性炭吸着塔に通水、保持する方法であるが、生
菌量が多く、例えば、108 個/ml以上の場合には、
高温の熱水を長時間通水、保持する必要があり、工業的
に有利な方法とは言えない。
15分以上通すことで、ほぼ完全な殺菌状態とすること
ができるが、吸着塔を耐高圧性のものとする必要があ
り、設備コストが嵩むという不具合がある。
酸ナトリウム(NaClO)等の塩素系殺菌剤を添加し
た薬液を一定量通水することで、上記のような問題を生
じることなく、比較的良好な殺菌効果を得ることができ
る。この塩素殺菌法としては、特開平5−64782号
公報に、逆洗水にNaClO等を添加して逆洗を行う方
法が提案されている。
処理においては、下向流で排水を通水処理し、逆洗に当
っては上向流洗浄の向流逆洗を行った場合に、最も良好
な処理水質を得ることができる。
触すると分解してCl- を生成して殺菌効果が失われる
ところから、下向流通水を行った活性炭吸着塔を、Na
ClO等の塩素系殺菌剤を添加した逆洗水を用いて上向
流洗浄を行った場合には、被処理排水の導入側であっ
て、最も生物膜による汚染が激しい活性炭充填層の殺菌
が不十分になり易い。即ち、この下降流通水・上向流逆
洗の場合、逆洗水中に添加された塩素系殺菌剤はまず活
性炭充填層下部の生物膜があまり付着していない活性炭
と接触するため、塩素系殺菌剤中の塩素成分の多くが活
性炭充填層の下部においてCl- となってしまい、活性
炭充填層の上部までは十分な量の未分解塩素系殺菌剤が
供給されないことになる。この結果、生物膜付着量の多
く、強い殺菌処理が必要な活性炭充填層上部の殺菌が不
十分になってしまう。
も、充填層全体を十分に殺菌するためには、活性炭吸着
塔内の活性炭充填層高さを低くするか、或いは、殺菌剤
を高濃度に添加することが必要となる。しかしながら、
活性炭充填層高さを低くする場合には、相対的に、活性
炭吸着塔の塔径を大きくする必要があり、装置設置スペ
ースの面で不利である。また、殺菌剤濃度を高めること
は、薬剤コストの高騰を招く上に、塩素を分解すること
で活性炭が消耗するため、好ましいことではない。
の殺菌剤で塔内を均一かつ効率的に殺菌処理することが
できる活性炭処理装置を提供することを目的とする。
は、活性炭充填層と逆洗水導入手段とを備える活性炭処
理装置において、通水方向に対して多段に設けられた各
活性炭充填層にそれぞれ殺菌剤を導入する手段を設ける
か、或いは、活性炭充填層の通水方向の末端部と途中部
分とに殺菌剤を導入する手段を設けたものである。
た活性炭充填層の各々に殺菌剤を導入するか、或いは、
活性炭充填層の途中部分にも殺菌剤を導入することによ
り、塔内の活性炭を通水方向に対して複数に分割して殺
菌処理することができる。このため、少量の殺菌剤使用
量で塔内を均一かつ効率的に殺菌処理することができ
る。
施例について詳細に説明する。
一実施例を示す系統図である。
着塔2内に、活性炭充填層3A,3B,3Cを多段(本
実施例においては、3段であるが、2段或いは4段以上
であっても良い。)に形成した多段方式のものであり、
各活性炭充填層3A,3B,3Cの下部に殺菌剤導入手
段を設けたものである。即ち、各活性炭充填層3A,3
B,3Cの下部には、散水板4A,4B,4Cが設けら
れ、NaClO水溶液貯槽5内のNaClO水溶液が、
ポンプP1 を備える配管6及び各分岐配管6A,6B,
6Cを経て注入されるように構成されている。図中、7
はポンプP2 を備える逆洗水導入配管であり、逆洗水貯
槽8内の逆洗水は、配管7より活性炭吸着塔2の底部よ
り導入され、逆洗排水は、活性炭吸着塔2の頂部より、
配管9を経て系外へ排出される。
塔2には、図示しない被処理水の導入配管と処理水の排
出配管が設けられており、被処理水が上向流又は下向
流、好ましくは下向流で通水処理されるように構成され
ている。
性炭吸着塔2内の殺菌を行うには、ポンプP1 ,P2 を
作動させて、NaClO水溶液貯槽5内のNaClO水
溶液を配管6及び各分岐配管6A,6B,6C、散水板
4A,4B,4Cを経て、各活性炭充填層3A,3B,
3Cに添加すると共に、逆洗水貯槽8内の逆洗水を所定
の通水LVで配管7より上向流通水して逆洗を行う。
3Cは、各々層毎に添加されるNaClOにより均一か
つ効果的に殺菌される。
入配管6Cは、逆洗水導入配管7に接続し、NaClO
を注入した逆洗水を最下段の散水板4Cから導入するよ
うにしても良い。
吸着塔2内に1層の活性炭充填層3のみを設けた単層方
式のものであり、図2において、図1に示す部材と同一
機能を奏する部材には、同一符号を付してある。
炭充填層3の通水方向の途中部分に散水板4A,4B,
4Cを設け、各散水板4A,4B,4Cに、配管6及び
配管6A,6B,6Cを経てNaClO水溶液を注入す
るように構成されると共に、活性炭充填層3の下部に設
けられた散水板4Dに連通する逆洗水導入配管7にも、
配管6及び配管6Dを経てNaClO水溶液を注入する
ように構成されている。
は、配管6A,6B,6C,6D及び散水板4A,4
B,4C,4Dを経て注入されるNaClO水溶液によ
り、活性炭充填層3が散水板間の小区画3a,3b,3
c,3d毎に殺菌されるようになり、各々の小区画3a
〜3dが均一かつ効率的に殺菌される。
設けた場合の各充填層3A〜3Cの高さ(第1図の
L)、或いは、図2の、単層の活性炭充填層3における
散水板間の小区画3a〜3dの高さ(第2図のL’)が
過度に高い場合、本発明による殺菌効率の改善効果が十
分に得られず、殺菌剤濃度の低減が図れない。逆に、こ
のL,L’の値が過度に小さいと装置が複雑化する。従
って、一般に、L,L’は50cm以下、特に30〜5
0cm程度とするのが好ましく、また、逆洗時において
は、充填層展開率30%以上、特に30〜80%で逆洗
を行うのが好ましい。
としては、NaClOの他、NaClO2 、サラシ粉等
を用いることができ、特にNaClO等の塩素系殺菌剤
を用いた場合には、その添加量が、各活性炭充填層のC
l2 濃度、即ち、逆洗排水のCl2 濃度が0.05mg
/l以上、とりわけ0.1mg/l以上となるように各
殺菌剤導入手段から注入するのが好ましい。
108 個/mlの活性炭吸着塔に対して、逆洗水通水L
V10〜20m/hr、活性炭充填層の入口部Cl2 濃
度5〜10mg/lの条件で殺菌処理を行うのが好まし
い。
菌効果が高いが、反面、活性炭がCl2 を徐々に分解す
ることにより活性炭寿命が短くなる。一般に、塔内生菌
数が106 個/mlの場合において、活性炭充填層入口
部Cl2 濃度5mg/lで殺菌した場合、1分以内で生
菌数10個/ml以下に殺菌することが可能であるが、
Cl2 濃度変化を考慮した場合、20分程度の殺菌処理
を行うのが好ましい。
ては、被処理水を下向流で通水し、上向流で逆洗水を通
水する向流洗浄を行うのが、処理水質の面から最も好適
であるが、本発明の活性炭処理装置では、これに限ら
ず、上向流通水及び上向流逆洗の並(順)流洗浄を適用
しても良い。
り具体的に説明する。
性炭の逆洗を行った。
ニル製カラムに20/40メッシュの活性炭を、高さ5
0cmに充填した活性炭充填層を1段、2段又は3段に
形成したものを各々準備し、各カラムに水道水を通水処
理することにより、活性炭により生菌を繁殖させカラム
流出水の生菌数を約106 個/mlとした。
が表1の値となるようにNaClO水溶液を注入すると
共に、逆洗水として水道水を一定のLV(10m/h
r)で通水し(逆洗時の活性炭展開率30%)、逆洗開
始から10分後の逆洗排水中の残留Cl2 濃度と、生菌
数を調べ、結果を表1に示した。
充填層展開率80%として上記と同様の操作を行った場
合も同様の結果が得られたが、逆洗水の通水LVを5m
/hrとして、上記と同様の操作を行ったところ、層高
0.5m,充填層の入口Cl2 濃度200mg/lの場
合であっても残留Cl2 は不検出となり、逆洗水の通水
LVが低いとCl2 の分解が促進されることが確認され
た。
度を5〜10mg/lとし、逆洗水通水LV10〜20
m/hrとした場合において、効率的な逆洗を行えるこ
とがわかる。
lO水溶液の注入を行ったところ、層高0.5mの場合
には、実施例1と同様の操作が行われるため、同様の結
果が得られたが、層高1m及び1.5mの場合には、各
充填層の入口Cl2 濃度200mg/lでも、残留Cl
2 は不検出となり、生菌数は300〜700個/ml
で、十分な殺菌効果が得られなかった。
装置によれば、少ない殺菌剤使用量で塔内を均一かつ効
率的に殺菌することができるため、活性炭充填層高の低
減、即ち、装置設置スペースの増大を招くことなく、活
性炭処理装置を低コストにかつ効率的に殺菌することが
できる。
図である。
統図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 活性炭充填層と逆洗水導入手段とを備え
る活性炭処理装置において、 該活性炭充填層は、通水方向に対して多段に設けられて
おり、各活性炭充填層にそれぞれ殺菌剤を導入する手段
が設けられていることを特徴とする活性炭処理装置。 - 【請求項2】 活性炭充填層と逆洗水導入手段とを備え
る活性炭処理装置において、 該活性炭充填層の通水方向の末端部と途中部分とに殺菌
剤を導入する手段が設けられていることを特徴とする活
性炭処理装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25242995A JP3918199B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 活性炭処理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25242995A JP3918199B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 活性炭処理装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0994568A true JPH0994568A (ja) | 1997-04-08 |
JP3918199B2 JP3918199B2 (ja) | 2007-05-23 |
Family
ID=17237249
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25242995A Expired - Fee Related JP3918199B2 (ja) | 1995-09-29 | 1995-09-29 | 活性炭処理装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3918199B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002159984A (ja) * | 2000-11-27 | 2002-06-04 | Kurita Water Ind Ltd | Toc成分の生物分解方法 |
JP2002336887A (ja) * | 2001-05-11 | 2002-11-26 | Kurita Water Ind Ltd | 超純水製造装置及び超純水製造方法 |
JP2011183273A (ja) * | 2010-03-05 | 2011-09-22 | Kurita Water Ind Ltd | 水処理方法及び超純水製造方法 |
JP2013116456A (ja) * | 2011-12-05 | 2013-06-13 | Kurita Water Ind Ltd | 生物活性炭塔の逆洗方法 |
US8916048B2 (en) | 2010-03-05 | 2014-12-23 | Kurita Water Industries Ltd. | Water treatment method and method for producing ultrapure water |
-
1995
- 1995-09-29 JP JP25242995A patent/JP3918199B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JP3918199B2 (ja) | 2007-05-23 |
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