JPH0993823A - 充電装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 機器からバッテリを引き出すことなく、しか
も充電用の配線を直接バッテリに接続することなく、バ
ッテリを充電できる充電装置を提供する。 【解決手段】 交流電源ＡＣを整流および波形整形(11,
12) してコイルＬ１に印加(13)して誘導磁界を発生させ
る固定部２０と、バッテリ２１を有する携帯機器内に設
けられ、コイルＬ１の誘導磁界によりバッテリ２１を充
電(L2,D6) する携帯部２０とを具える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、バッテリを充電
する充電装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】近年、小型ラジオ、オーディオカセット
テープレコーダ、ノートブックコンピュータ等の各種の
電子機器には、充電可能なバッテリを内蔵し、そのバッ
テリに予め充電された電源により負荷を駆動するように
したものが多くなっている。このような電子機器におい
ては、バッテリの残存電荷が少なくなると、機器を正常
に動作させることができなくなるため、残存電荷が所定
の値以下に達した場合には、バッテリを充電する必要が
ある。

【０００３】そこで、従来は、バッテリを充電するにあ
たっては、電子機器からバッテリを引き出し、商用電源
を整流して得た脈流電源または直流電源を、接続導線を
介して直接バッテリに印加して充電するか、あるいは、
機器のケースにバッテリに接続してジャックを設け、こ
のジャックにプラグを連結して、商用電源を整流して得
た脈流電源または直流電源を、接続導線、プラグおよび
ジャックを介して直接バッテリに印加して充電するよう
にしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
ように、充電毎に、バッテリを機器から引き出して充電
するのは、使用者にとって煩わしいという問題があり、
また、後者のように、機器のケースにバッテリに接続し
てジャックを設け、このジャックにプラグを連結してバ
ッテリを充電するのは、長期間の使用において、ジャッ
クに異物等が入り込んで、充電エラーが生じ易くなると
いう問題がある。

【０００５】この発明の目的は、上述した従来の問題点
に着目してなされたもので、機器からバッテリを引き出
すことなく、しかも充電用の配線を直接バッテリに接続
することなく、したがってバッテリを容易に充電できる
と共に、長期間に亘って安定して使用できるよう適切に
構成した充電装置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の充電装置は、交流電源を整流および波形
整形してコイルに印加して誘導磁界を発生させる固定部
と、バッテリを有する携帯機器内に設けられ、前記コイ
ルの誘導磁界により前記バッテリを充電する携帯部とを
具えることを特徴とするものである。

【０００７】前記固定部は、前記交流電源を整流して脈
流電源を発生する整流部と、この整流部の出力を波形整
形する波形整流部と、この波形整形部の出力を伝送して
前記コイルに印加する伝送部とを有し、前記携帯部は、
前記コイルが発生する誘導磁界を受ける二次コイルと、
この二次コイルで発生する誘導電源を整流して前記バッ
テリに印加するダイオードとを有することを特徴とする
ものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、この発明
の実施の形態について説明する。図１は、この発明の一
実施形態を示すものである。この充電装置は、交流電源
ＡＣを受け、これを整流および波形整形してコイルＬ１
に印加して誘導磁界を発生させる固定部１０と、バッテ
リ２１を有する携帯機器内に設けられ、コイルＬ１の誘
導磁界によりバッテリ２１を充電する、固定部１０と分
離された携帯部２０とを有する。

【０００９】固定部１０には、整流部１１、波形整形部
１２、電源伝送部１３およびコイルＬ１を設ける。整流
部１１は、交流電源ＡＣを全波整流するようにブリッジ
接続したダイオードＤ１〜Ｄ４と、そのブリッジ回路の
交流電源ＡＣの接続点間に接続したコンデンサＣ１とを
もって構成する。また、波形整形回路１２は、整流部１
１の正極側端子と負極側端子との間に直列に接続した抵
抗Ｒ１〜Ｒ３と、抵抗Ｒ２に並列に接続したコンデンサ
Ｃ２とをもって構成し、その抵抗Ｒ１，Ｒ２およびコン
デンサＣ２の接続点をコイルＬ１の一端に接続する。

【００１０】電源伝送部１３は、波形整形部１２の抵抗
Ｒ２およびＲ３の接続点にベースを接続したＮＰＮ型ト
ランジスタＱ１と、このトランジスタＱ１のコレクタと
コイルＬ１の他端との間に順方向に接続したダイオード
Ｄ５と、トランジスタＱ１のエミッタとコイルＬ１の両
端との間にそれぞれ接続したコレクタＣ３およびＣ４
と、トランジスタＱ１のエミッタと整流部１１の負極側
端子との間に接続した抵抗Ｒ４とをもって構成する。

【００１１】また、携帯部２０は、固定部１０のコイル
Ｌ１で発生される誘導磁界を受ける二次コイルＬ２と、
この二次コイルＬ２の一端にカソードを接続したダイオ
ードＤ６と、このダイオードＤ６のアノードと二次コイ
ルＬ２の他端との間に接続したバッテリ２１とをもって
構成する。

【００１２】ここで、固定部１０のコイルＬ１および携
帯部２０の二次コイルＬ２は、互いに隣接するように、
例えば、固定部１０のケース（図示せず）に携帯部２０
の装着部を設けて、該装着部に携帯部２０を装着するよ
うにする。

【００１３】かかる構成において、整流部１１に交流電
源ＡＣが印加されると、その交流電源ＡＣは、ブリッジ
接続したダイオードＤ１〜Ｄ４で全波整流されて脈流電
源に変換される。なお、整流部１１のコンデンサＣ１
は、印加される交流電源ＡＣに含まれるノイズ成分を除
去するように作用する。この整流部１１から出力される
脈流電源は、波形整形部１２で波形整形されると共に、
ノイズ成分が除去されてトランジスタＱ１のベースに印
加される。

【００１４】トランジスタＱ１のベースに脈流電源が印
加されると、トランジスタＱ１は、印加される脈流電源
に応じてオン・オフし、それに同期して抵抗Ｒ１、コイ
ルＬ１、ダイオードＤ５、トランジスタＱ１のコレクタ
−エミッタ通路および抵抗Ｒ４を経て流れる電流が断続
される。このように、コイルＬ１に流れる電流が断続さ
れると、コイルＬ１から誘導磁界が発生し、これにより
携帯部２０の二次コイルＬ２に誘導電流が生じる。この
二次コイルＬ２に生じた誘導電流は、ダイオードＤ６で
整流されてバッテリ２１に供給され、これによりバッテ
リ２１が充電される。

【００１５】

【発明の効果】この発明によれば、電源を誘導してバッ
テリを充電するので、バッテリを充電するにあたって、
機器からバッテリを引き出したり、充電用の配線を直接
バッテリに接続する必要がない。したがって、充電作業
が極めて簡単になると共に、長期間に亘って安定して使
用することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施形態を示す回路図である。

【符号の説明】

１０ 固定部 １１ 整流部 １２ 波形整形部 １３ 電源伝送部 ２０ 携帯部 ２１ バッテリ ＡＣ 交流電源 Ｄ１〜Ｄ６ ダイオード Ｃ１〜Ｃ４ コンデンサ Ｑ１ トランジスタ Ｌ１ コイル Ｌ２ 二次コイル

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 交流電源を整流および波形整形してコイ
   ルに印加して誘導磁界を発生させる固定部と、 バッテリを有する携帯機器内に設けられ、前記コイルの
   誘導磁界により前記バッテリを充電する携帯部とを具え
   ることを特徴とする充電装置。
2. 【請求項２】 請求項１記載の充電装置において、 前記固定部は、前記交流電源を整流して脈流電源を発生
   する整流部と、この整流部の出力を波形整形する波形整
   流部と、この波形整形部の出力を伝送して前記コイルに
   印加する伝送部とを有し、 前記携帯部は、前記コイルが発生する誘導磁界を受ける
   二次コイルと、この二次コイルで発生する誘導電源を整
   流して前記バッテリに印加するダイオードとを有するこ
   とを特徴とする充電装置。