JPH099207A - 画像再生装置 - Google Patents

画像再生装置

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JPH099207A
JPH099207A JP7153688A JP15368895A JPH099207A JP H099207 A JPH099207 A JP H099207A JP 7153688 A JP7153688 A JP 7153688A JP 15368895 A JP15368895 A JP 15368895A JP H099207 A JPH099207 A JP H099207A
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JP
Japan
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head
signal
pseudo vertical
recording
recording medium
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JP7153688A
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Inventor
Takashi Ueda
剛史 上田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH099207A publication Critical patent/JPH099207A/ja
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    • G11B15/00Driving, starting or stopping record carriers of filamentary or web form; Driving both such record carriers and heads; Guiding such record carriers or containers therefor; Control thereof; Control of operating function
    • G11B15/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B15/12Masking of heads; circuits for Selecting or switching of heads between operative and inoperative functions or between different operative functions or for selection between operative heads; Masking of beams, e.g. of light beams
    • G11B15/125Masking of heads; circuits for Selecting or switching of heads between operative and inoperative functions or between different operative functions or for selection between operative heads; Masking of beams, e.g. of light beams conditioned by the operating function of the apparatus
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B20/02Analogue recording or reproducing
    • G11B20/06Angle-modulation recording or reproducing
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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    • GPHYSICS
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    • H04N5/00Details of television systems
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リアルタイム再生可能なタイムラプスVTR
において、再生時に生じるVガタをなくすことを目的と
する。 【構成】 第1、2のヘッド切替手段と、第1のヘッド
切替手段により選択されたヘッドから出力される画像信
号に対して所定の信号処理を行なう再生信号処理手段
と、第1のヘッド切替信号に応答して疑似垂直同期信号
を生成する疑似垂直同期信号発生手段と、画像信号に上
記疑似垂直同期信号を付加して出力する疑似垂直同期信
号付加手段と、通常記録、2倍速記録、あるいは3倍速
記録により記録媒体に記録される記録トラックのトラッ
ク幅に相当する部分を上記第1ヘッド、または第2ヘッ
ドで1フィールド以上づつ再生するように記録媒体を走
行させる記録媒体走行手段とを備え、第2のヘッド切替
信号に応じて第1のヘッド切替信号に対する疑似垂直同
期信号を付与するタイミングを変化させる可変遅延手段
を備えたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はコマ抜きして長時間記録
したテープを連続再生して垂直ぶれ(以下、Vガタと称
する)のない再生画像が得られることができる磁気記録
再生装置(いわゆるタイムラプスVTR)に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ビデオ信号を3フィールドに一回コマ抜
きして記録し、再生時は連続して再生するタイムラプス
VTRとして特開平6−197300号公報に一例が開
示されている。これはコマ抜きするゲート手段とテープ
走行制御手段についてのものであり、次にその方式によ
りVガタを減少させた従来例を説明する。図11は従来
の監視用VTRにおける映像信号処理装置の構成を示す
ブロック図、図10は回転ドラム上の4つのヘッドの配
置関係を示す図である。図10において、1は回転ドラ
ム、2a,2bは異なるアジマス角を有し、180゜の
位置に配設されている第1の一対のヘッド、3a,3b
は各々上記第1のヘッド2a,2bとそれぞれ同じアジ
マス角を有し、かつ、第1のヘッド2a,2bにより磁
気テープ上に記録されるビデオトラック上の1水平走査
期間(以下、1Hと記載する)の整数倍(この実施例で
は2Hとする)に相当する距離(以下、ギャップスペー
スという)だけ前方の位置に配設されている第2の一対
のヘッドである。
【0003】従来、VTRにより18時間の監視をする
場合には、例えば記録時間が120分のテープを使用し
て、VTRの記録モードを6時間記録モードの3倍とし
18時間の記録ができるようにしていた。6時間記録モ
ードとは、VHSビデオの標準テープ送り速度である標
準モード(以下、SPモードとする)、あるいは3倍モ
ード(以下、EPモードとする)の場合におけるテープ
スピードと記録トラック幅とを1/3にして記録時間を
3倍の6時間に伸ばした記録モードのことである。18
時間の記録を行なう場合には、テープ送り速度をEPモ
ードの1/3として連続走行させ、記録時に回転ドラム
1に設けられた 第2の1対のヘッド3a,3bにて映
像信号の3フィールドに1回の割合でテープ上に映像信
号の記録を行なう。再生時は、記録時と同じテープ送り
速度で連続走行させ、同一記録トラックを回転ドラム1
上に約180゜の対向する位置で設けられた同一アジマ
スのヘッドを交互に選択しながら連続的に再生してい
く。
【0004】このとき、例えば同一トラックを3回づつ
再生するため、ヘッド3aで再生したのち同一アジマス
のヘッド2a、つづいてヘッド3aという順に再生を行
なう。この時ヘッド3aで再生したビデオ信号に対して
ヘッド2aで再生したビデオ信号は、ヘッド2aの配置
がヘッド3bより更にギャップスペースに相当する距離
だけドラム回転方向の後方にあるため、そのギャップス
ペースに対応した例えば2H相当の時間が遅れることに
なる。したがって、このままではモニター上の再生画面
でギャップスペース分、すなわち2H相当の垂直同期信
号の時間遅れによるVガタが生じるので、先にトレース
して再生した第2のヘッド3aによる再生時の再生信号
を2H遅延させていた。また、同様に同一トラックをヘ
ッド3bで再生するときは、つづいてヘッド2b,3b
という順序で再生し、第2のヘッド3bによる再生信号
を2H遅延させていた。その様子を図12に示す。
【0005】まず、図11における各ブロックの回路動
作を説明する。磁気テープ上に1フィールドづつ記録さ
れたFM信号を一対の第1ヘッド2a,2b、他の一対
の第2ヘッド3a,3bにて再生する。再生された第1
のフィールド信号21,24と第2のフィールド信号2
2,23は、第1のヘッド切替信号発生回路9から出力
されるデューティ比50%の第1のヘッド切替信号25
に基づいて切替られヘッドアンプ4から出力される。ま
た、上記のように、第1の一対のヘッド2a,2bと第
2の一対のヘッド3a,3bからの出力は、第2のヘッ
ド切替信号発生回路10から出力される第2のヘッド切
替信号26にて3フィールドごとに切替られ、ヘッドア
ンプ4に入力される。
【0006】そして、このFM信号はヘッドアンプ4に
て増幅され、かつFM検波回路5にて検波されてビデオ
信号27となる。 このビデオ信号27は1Hの遅延回
路7,8(例えば、1HCCD)とを通過して、2H遅
延されたビデオ信号28となる。これらのビデオ信号2
7と遅延されたビデオ信号28はスイッチ6に入力され
る。このスイッチ6は、第2のヘッド切替信号26に基
づいて、入力された2つの信号のいずれかを出力する。
具体的には、スイッチ6は、第2のヘッド3a,3bに
よって再生が行なわれているときはビデオ信号27を出
力し、第1のヘッド2a,2bで再生が行なわれている
ときは2H遅延したビデオ信号28を出力する。
【0007】ここで、テープ送り速度をEPモードの1
/3にして連続走行させて、1対の第1ヘッド2a,2
bおよび他の1対の第2ヘッド3a,3bで、磁気テー
プ上に交互に異なるアジマス角度で記録されたFM信号
を再生した場合について図12、13を用いて説明す
る。図13において、記録トラックA、記録トラックB
はそれぞれ記録アジマス角が異なるヘッドにより映像信
号が記録されたトラックである。上記したように、映像
信号の記録は3フィールドに1回の割合で行なわれるの
で、磁気テープ上には図13のように記録トラックA,
Bと画像信号が記録されていくことになる。そして、再
生時にはこれらのトラックをそれぞれ3回づつトレース
して再生をする。
【0008】記録アジマス角度が異なる記録トラック
A、記録トラックBは図13に示すように、記録トラッ
クAはヘッド3a、2a、3aの順にトレースされ、さ
らに記録トラックBはヘッド3b、2b、3bの順にト
レースされる。つまり、ヘッド2a、2bは各記録トラ
ックの中心をトレースし、またヘッド3a、3bは各記
録トラックの中心を軸としてその両サイドをトレースす
るようになっている。このような関係は、再生時に記録
信号の垂直同期信号に代えて、基準信号となるコントロ
ールトラック信号(通常はテープの下端に記録されてい
る信号)との位相関係によって制御し得るものである。
【0009】そして、図12から明らかなように各記録
トラックA,Bの各信号(ヘッド3a,2a再生ビデオ
信号、ヘッド3a遅延再生ビデオ信号)、(ヘッド3
b,2b再生ビデオ信号、ヘッド3b遅延再生ビデオ信
号)は、基本的には図11に示される第1のヘッド切替
信号発生回路9によって制御されている。また、ギャッ
プスペースに相当する分の時間だけ遅延された各信号
(図12の(ニ)および(ト)の信号)は、図11の第
2のヘッド切替信号発生回路10から出力される第2の
切替信号26によって、図12に示すように3フィール
ドごとに切り替えられる構成となっている。
【0010】そして、記録トラックA,Bをそれぞれ図
13で示すように各ヘッドがトレースすると、記録トラ
ックAからはヘッド2a再生ビデオ信号、ヘッド3a遅
延再生ビデオ信号が、また記録トラックBからはヘッド
2b再生ビデオ信号、ヘッド3b遅延再生ビデオ信号が
出力される。そして、ヘッド3a遅延再生ビデオ信号→
ヘッド2a再生ビデオ信号→ヘッド3a遅延再生ビデオ
信号→ヘッド3b遅延再生ビデオ信号→ヘッド2b再生
信号→ヘッド3b遅延再生ビデオ信号・・・という順に
ビデオ信号は出力されていく。ここでは再生時において
各記録トラックの中心を第1ヘッド2a,2bがトレー
スするようにしたが、各記録トラックの中心を第2ヘッ
ドを用いてトレースするようにして、第1ヘッドと第2
ヘッドを入れ替えても構わない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】従来の長時間記録も行
なえる画像記録再生装置は以上のように構成されている
ので、ビデオ信号の1H遅延回路7、8およびスイッチ
6を必ず必要とする。そして、この遅延回路をCCD
(電荷結合素子)にて実現すればコストが高くなり、代
わりに他の遅延素子を用いると遅延時間の精度が問題に
なる。さらに、第1のヘッド2a,2bと第2のヘッド
3a,3bとのギャップスペースの値に合わせて自由に
遅延時間を選択するのは困難であるという第1の問題点
を有するものであった。
【0012】さらに、従来の長時間記録も行なえる画像
記録再生装置は、磁気ヘッドのギャップスペースにより
生じるVガタ(垂直ぶれ)に対応する処理が行なわれて
いるだけで、例えば磁気テープの下端における隣接トラ
ック間の水平同期信号(以後、H−SYNCという)位
置のずれた、つまりHのずれた記録テープを所定のスピ
ードで連続走行させながら、かつ同一トラックを2回以
上再生するときに生じるいわゆるHずれに起因する画像
のVガタを完全に解消することはできないという第2の
問題点があった。
【0013】また、従来の長時間記録も行なえる画像記
録再生装置は、個々のモニター装置の垂直走査回路のリ
ニアリティーによって補正される遅延時間が異なること
に起因してモニターに映し出された再生画像のVガタを
完全に解消することができないという第3の問題点もあ
った。
【0014】この発明は上記のような各問題点を解消す
るためになされたもので、従来の磁気ヘッドのギャップ
スペースによるVガタ(垂直ぶれ)と、従来完全に解消
していなかったテープ下端隣接トラック間のHズレに起
因する画像のVガタを解消することを目的としている。
さらに、個々のモニターなどによって生じる画像のVガ
タをも解消することを目的としている。これは、使用者
がたとえ種々のモニター装置を使用してもそのモニター
の特性に合わせこむように、モニター装置に最適な遅延
時間に調整することを可能とし、結果としてどのモニタ
ー装置を用いても完全に上記の種々の画像のVガタを解
消することを目的としているものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る画像再
生装置は、ヘッドドラム上に対向して設けられた一組の
第1ヘッドと、上記第1ヘッドから所定水平走査期間に
相当する距離ずれた位置で、上記ヘッドドラム上に対向
して設けられた一組の第2ヘッドと、上記第1ヘッド、
あるいは第2ヘッドに含まれるそれぞれのヘッドを切り
替えて、記録媒体から画像信号を再生するための第1の
ヘッド切替信号を出力する第1のヘッド切替手段と、上
記第1ヘッドと上記第2ヘッドとを切り替えるための第
2のヘッド切替信号を出力する第2のヘッド切替手段
と、上記第1のヘッド切替手段からの第1のヘッド切替
信号に基づいて選択された上記第1、あるいは第2ヘッ
ドを構成する個々のヘッドから出力される画像信号に対
して所定の信号処理を行なう再生信号処理手段と、上記
第1のヘッド切替信号に応答して疑似垂直同期信号を生
成する疑似垂直同期信号発生手段と、上記再生信号処理
手段からの画像信号に上記疑似垂直同期信号を付加して
出力する疑似垂直同期信号付加手段と、通常記録、2倍
速記録、あるいは3倍速記録により記録媒体に記録され
る記録トラックのトラック幅に相当する部分を上記第1
ヘッド、または第2ヘッドで1フィールド以上づつ再生
するように記録媒体を走行させる記録媒体走行手段とを
備え、上記第2のヘッド切替信号に応じて第1のヘッド
切替信号に対する疑似垂直同期信号を付与するタイミン
グを変化させる可変遅延手段を備えたものである。
【0016】第2の発明に係る画像再生装置の可変遅延
手段は、第1ヘッド、あるいは第2ヘッドから再生され
る信号に応じて、疑似垂直同期信号を付与するタイミン
グを変化させるものである。
【0017】第3の発明に係る画像再生装置の可変遅延
手段は、画像信号に疑似垂直同期信号を付与するタイミ
ングの時間差を上記第1ヘッドと上記第2ヘッドとが磁
気テープ上において同一位置となるまでドラムが回転す
るのに必要とする時間と同一にしたものである。
【0018】第4の発明に係る画像再生装置において、
第1のヘッド切替手段は、記録媒体の下端において隣接
トラックとの水平同期信号の時間ずれがNとなるように
記録された画像信号を上記第1、あるいは第2のヘッド
によって再生するように切り替えるための第1のヘッド
切替信号を出力し、記録媒体走行手段は、通常記録、2
倍速記録、あるいは3倍速記録により記録媒体に記録さ
れる記録トラックのトラック幅に相当する部分を上記第
1ヘッド、または第2ヘッドで1フィールド以上、両ヘ
ッドでLフィールド再生するように記録媒体を低速で走
行させ、可変遅延手段は、第1のヘッド切替信号に対す
る疑似垂直同期信号を付加するタイミングをN/Lに対
応するドラム回転時間分づつずらせるようにしたもので
ある。
【0019】第5の発明に係る画像再生装置は、可変遅
延手段によって設定される垂直同期信号を付加するタイ
ミングをさらに調整する調整手段を備えたものである。
【0020】第6の発明に係る画像再生装置において、
記録媒体走行手段は、上記第1ヘッド、第2ヘッドとに
よって同一記録トラックを1フィールド以上再生するよ
うに記録媒体を走行させたり、停止させ、可変遅延手段
は、上記記録媒体走行手段により記録媒体を停止させた
ときに再生されている画像信号に疑似垂直同期信号を付
加するタイミングを可変し、上記可変遅延手段によって
設定された疑似垂直同期信号を付加するタイミングを調
整する調整手段を備えたものである。
【0021】第7の発明に係る画像再生装置において、
調整手段は記録媒体を走行させながら再生するとき、あ
るいは記録媒体を停止させて再生するときに可変遅延手
段によって設定される疑似垂直同期信号を付加するタイ
ミングを調整できる様にしたものである。
【0022】
【作用】第1の発明に係る画像再生装置は、同一記録ト
ラックを第1ヘッドおよび第2ヘッドにて、1フィール
ド以上再生し、可変遅延手段によって、第1のヘッド切
替信号と第2のヘッド切替信号に応じて、疑似垂直同期
信号を再生信号に付与するタイミングを変化させ、テー
プ下端でのH−SYNCの位置ずれによる画像のVガタ
をなくす。
【0023】第2の発明に係る画像再生装置は、同一記
録トラックを第1ヘッドおよび第2ヘッドにて、1フィ
ールド以上再生し、第1ヘッド、あるいは第2ヘッドに
よって再生される再生信号に応じて、可変遅延手段によ
り再生信号に疑似垂直同期信号を付与するタイミングを
変化させ、テープ下端でのH−SYNCの位置ずれによ
る画像のVガタをなくす。
【0024】第3の発明に係る画像再生装置は、可変遅
延手段による疑似垂直同期信号を付与する時間差を、第
1ヘッドと第2ヘッドとが磁気テープ上において同一位
置となるまでドラムが回転するのに必要とする時間と同
一にした。
【0025】第4の発明に係る画像再生装置は、同一記
録トラックを第1ヘッドおよび第2ヘッドにて、Lフィ
ールド以上再生し、可変遅延手段によって、第1のヘッ
ド切替信号と第2のヘッド切替信号に応じて、疑似垂直
同期信号を再生信号に付与するタイミングを変化させ、
テープ下端でのH−SYNCの位置ずれによる画像のV
ガタをなくすことができる。
【0026】第5の発明に係る画像再生装置は、可変遅
延手段によって設定された疑似垂直同期信号を再生信号
に付与するタイミングをさらに調整することができる。
【0027】第6の発明に係る画像再生装置は、同一記
録トラックを1フィールド以上再生するように記録媒体
を走行させたり、停止させ、記録媒体の停止時に再生さ
れている画像信号に疑似垂直同期信号を付与するタイミ
ングを可変し、さらに調整手段によって、そのタイミン
グの調整を行なえ、再生画像にVがたが生じないように
できる。
【0028】第7の発明に係る画像再生装置において、
調整手段は記録媒体を走行させながら再生するとき、あ
るいは記録媒体を停止させて再生するときの両方の場合
において、可変遅延手段によって設定される疑似垂直同
期信号を付加するタイミングを調整することができる。
【0029】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例について説明す
る。図11に示す従来例と同一の構成部分には同一の符
号を付して、それらの詳しい説明を省略する。図1は、
この発明の一実施例によるVTRにおける映像信号処理
回路の構成を示すブロック図である。
【0030】図において、11はビデオ信号27に疑似
垂直同期信号の出力29を付加したビデオ信号32を出
力する疑似垂直同期信号挿入回路、12は疑似垂直同期
信号の遅延量を可変ボリューム12aで可変する可変遅
延回路、13は第1のヘッド切替信号発生回路9から出
力される第1のヘッド切替信号25および第2のヘッド
切替信号発生回路10から出力される第2のヘッド切替
信号26に応じて、立ち下がりタイミングを変更して
(ずらした)疑似垂直同期信号30を発生する疑似垂直
同期信号発生回路、14は第2のヘッド切替信号26に
基づいて、疑似垂直同期信号30、あるいは所定時間遅
延された遅延疑似垂直同期信号31を選択し出力29と
して出力するスイッチである。
【0031】図2は磁気テープに記録されたビデオトラ
ック上におけるヘッドの走査軌跡を示す図で、EPモー
ドの1/3のテープ送り速度で第2ヘッド3a,3bに
より3フィールドに1回の割合でビデオ信号を記録した
テープを、記録時と同一のテープ送り速度でトラッキン
グを合わせて連続再生したときのビデオトラック上の走
査軌跡を示している。図において、21,22,23,
24はフィールド信号を示しており、フィールド信号2
1はヘッド2aで、フィールド信号22はヘッド3a
で、フィールド信号23はヘッド2bで、フィールド信
号24はヘッド3bで再生される信号である。また、図
中の△印は画像信号記録時に記録されたV−SYNC
(垂直同期信号)で、●印は疑似V−SYNC(疑似垂
直同期信号)を示す。磁気テープは 矢印b方向 に進
み、トラックはテープ下端において隣接トラックと0.
5Hのずれはあるが、両トラックに記録されている水平
同期信号に相当する磁気パターンの並びは合っていて、
H並びはしている。
【0032】疑似垂直同期信号を付加しない場合は、第
1のヘッド切替信号25に対して、再生時のビデオフィ
ールド信号24,23、次のフィールド信号24は互い
に0.5Hの1/3に相当する時間づつ垂直同期信号お
よび画像信号が ずれてしまう。さらにフィールド信号
23は、フィールド信号24が第2ヘッド(ヘッド3
b)による再生フィールドであるのに対して第1ヘッド
(ヘッド2b)による再生フィールドであるため、磁気
ヘッドのギャップスペース分の2Hに相当する時間だけ
遅れて再生されることになる(本実施例では必ずしも1
Hの整数倍でなくても良く、例えば1.5H等の小数で
も良い)。よって、垂直同期信号の周波数が周期的に不
定となりモニター装置の垂直走査装置の引き込み範囲を
はずれるレベルでVガタが生じることになる。
【0033】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。図3は、第1のヘッド切替信号25と第2のヘッド
切替信号26のHレベル、Lレベルに応じて出力される
疑似垂直同期信号30を示す波形図である。ヘッド3b
にてビデオ信号24の再生が行なわれているときは図3
に示す通り、420−0.5H/3〔μs〕だけ遅延さ
れた疑似垂直同期信号30が疑似垂直同期信号発生回路
13より出力され(図3(ハ)参照)、スイッチ14に
入力される。さらに、疑似垂直同期信号30はスイッチ
14に入力されるとともに、可変遅延回路12にも入力
される。
【0034】ヘッド3bで再生が行なわれているとき、
スイッチ14にはHレベルの状態にある第2のヘッド切
替信号26が入力されているので、スイッチ14に入力
される2つの信号のうち疑似垂直同期信号30が選択さ
れ、出力29として(図3(ホ)参照)、疑似垂直同期
信号挿入回路11に出力される。疑似垂直同期信号挿入
回路11ではビデオ信号27に出力29が付加されてビ
デオ信号32として出力される。ところで、上記の遅延
量について説明すると、420−0.5H/3=40
9.4〔μs〕となる。ここで、420μsはヘッド切
替信号25の立ち下がりに対する基準疑似垂直同期信号
の付加タイミング、fH=63.5μSである。
【0035】次に、ヘッド2bにてビデオ信号の再生が
行なわれているときは、疑似垂直同期信号発生回路13
で420〔μs〕だけ遅延された疑似垂直同期信号30
がスイッチ14と可変遅延回路12とに入力される。そ
して、ヘッド2bにより再生されているときは、スイッ
チ14にはLレベル状態にある第2のヘッド切替信号2
6が入力されているので、スイッチ14に入力される2
つの信号のうち遅延疑似垂直同期信号31が選択され、
420+a〔μs〕遅延された信号が出力29(図3
(ホ)参照)として、疑似垂直同期信号挿入回路11に
出力される。疑似垂直同期信号挿入回路11ではビデオ
信号27に出力29が付加されてビデオ信号32として
出力される。
【0036】ところで、可変遅延回路12は、入力され
た疑似遅延垂直同期信号30をaだけ遅延し、420+
a〔μs〕遅延された遅延疑似垂直信号31として出力
する。ただし、aは第2のヘッド切替信号25に対して
Vガタが最小となるように設定される基準遅延時間であ
る。例えば、可変遅延回路12に入力された疑似垂直同
期信号30は、50〔μs〕(=a)だけ遅延されて遅
延疑似垂直同期信号31となり(図3(ニ)参照)、ス
イッチ14に出力される。上記の50〔μs〕という遅
延量は、垂直同期をTVで引き込ますことで映像信号の
垂直方向のゆれを吸収させるためのものである。よっ
て、ヘッド2a、あるいはヘッド2bの疑似垂直同期信
号はヘッド3a,3bに対する疑似垂直同期信号より遅
れた値で2Hずれ(63.5×2μs)時間以内の値と
なる。
【0037】さらに、次のヘッド3bにて再生している
ときには、スイッチ14へHレベル状態にある第2のヘ
ッド切替信号26が入力されるので、スイッチ14では
420+0.5H/3〔μs〕だけ遅延された疑似同期
垂直同期信号30(図3(ハ)参照)が選択され、出力
29として出力され(図3(ホ)参照)、そして疑似垂
直同期信号挿入回路11にてビデオ信号27に付加さ
れ、ビデオ信号32として出力される。また、次のヘッ
ド3a,2a,3aについても図3の通り同様の処理が
なされる。
【0038】ここで、通常インターレース方式による走
査では記録されたテープはNTSCのSPモードにてH
並びするが、テープ下端にて1.5H、EPモードにて
0.5HのH−SYNCの位置ずれがある。よって、隣
接トラックとテープ下端にてH−SYNCの位置ずれが
NH(Nは自然数でNH=N*63.5μS)となり、
同一トラックをL回(Lは3以上の奇数、本実施例では
3回)再生するときに生ずるV−SYNCの周波数の不
定は、各ヘッドの再生軌跡に対応して疑似垂直同期信号
発生回路13により出力される疑似垂直同期信号をモニ
ター装置から引き込むためVガタは生じない。さらに、
ギャップスペース分MH(Mは整数、本実施例では2
H)のヘッドの再生軌跡が時間ずれした画像信号に対し
てはaμS(センターを2H,または例えば50μS)を
センターとした可変ボリューム12aにて設定されたD
Cレベルを可変遅延回路12が読み込むことで可変(調
整可能)とし、疑似垂直同期信号を付加してVガタを完
全になくすことができる。
【0039】実施例2.以下、本発明の他の実施例につ
いて説明する。実施例1では、第1ヘッド2a,2bに
よる再生信号をセンターaμSとしてスイッチ14、可
変遅延回路12により可変としたが、それに代えて実施
例2として、ヘッド2a,ヘッド3b,ヘッド2b,ヘ
ッド2a,ヘッド3a,ヘッド2aの順に再生し、第2
ヘッド3a,3bによる再生信号側を可変遅延回路12
により可変としてもよい。実施例1では、記録トラック
のセンターを第1ヘッド2a,2bによりトレースして
再生を行ない、可変遅延回路12で遅延量をa〔μs〕
として、スイッチ14にて遅延疑似垂直同期信号を選択
していた。それに代えて、実施例2では記録トラックの
センターを第2ヘッド3a,3bによりトレースしてい
る。
【0040】次に、記録トラックのセンターを第2ヘッ
ド3a,3bでトレースしたときに、T−160分テー
プを使用して24時間の長時間記録を行なった場合につ
いて説明する。図4はビデオトラック上のヘッドの走査
軌跡を示す図、図5は第1、2のヘッド切替信号に対す
る疑似垂直同期信号の出力波形図である。
【0041】図5について説明する。ヘッド2bにてビ
デオ信号の再生が行なわれているときには図5に示すと
おり、420+a〔μs〕だけ遅延された疑似垂直同期
信号が出力される。ヘッド2bで再生されているとき、
スイッチ14にはLレベル状態にある第2のヘッド切替
信号26が入力されており、スイッチ14に入力される
2つの信号のうち疑似垂直同期信号30が選択され、出
力29として疑似垂直同期信号挿入回路11に出力され
る。
【0042】次にヘッド3bにてビデオ信号の再生が行
なわれているときは疑似垂直同期信号発生回路13で4
20μsだけ遅延された疑似垂直同期信号30がスイッ
チ14と可変遅延回路12に入力される。このとき、ス
イッチ14にはHレベル状態にある第2のヘッド切替信
号26が入力されているので、スイッチ14に入力され
る2つの信号のうち疑似垂直同期信号30が選択され、
出力29として疑似垂直同期信号挿入回路11に出力さ
れる。さらに、次のヘッド2bで再生しているときには
スイッチ14へLレベル状態にある第2のヘッド切替信
号26が入力されるので、スイッチ14には420+a
〔μs〕だけ遅延された遅延疑似垂直同期信号31が選
択され出力29として疑似垂直同期信号挿入回路11に
出力される。また、次のヘッド2a,3a,2aについ
ても図bのとおり同様に処理される。
【0043】実施例3.上記実施例1、2では可変遅延
回路12で疑似垂直同期信号を所定量だけ遅延させ、さ
らに可変遅延回路12で設定された所定の遅延量をさら
に調整することを可能としたが、可変遅延回路12で設
定された遅延量は調整されることなく、固定の遅延とし
ても良い。この場合は、磁気ヘッドのヘッドギャップス
ペース分(2H)相当のa〔μs〕固定遅延とすること
で、ヘッドギャップにより生じるVガタを減少させるこ
とができる。
【0044】実施例4.以下、この発明の他の実施例に
ついて説明する。上記の実施例1〜3では、疑似垂直同
期信号を発生するための回路を 疑似垂直同期発生回路
13、スイッチ回路14、可変遅延回路12はアナログ
スイッチ、CRによる時定数回路、カウンタゲート回路
により簡単に実現していたが、メカ制御用マイクロコン
ピューターを利用すればさらに簡単に実現することがで
きる。図6は上記マイクロコンピューターの構成を示す
図である。図において、40は演算手段(以下、CPU
とする)、41はインターフェース(以下、I/Fとす
る)、42はメモリである。図7は18時間再生を行な
ったときの動作手順を示すフローチャートである。この
フローチャートはステップ1〜4の動作により構成され
ている。
【0045】以下、動作について説明する。図6に示さ
れたCPU40は、I/F41をインターフェースにし
て所定のタイムラプスVTRの動作をコントロールし、
メモリ42と相互にデータのやりとりを行なう。I/F
41は、可変ボリューム12aのDC電圧をAD変換し
て読み取り、第1のヘッド切替信号1、第2のヘッド切
替信号2、さらに遅延量を調整した後の疑似垂直同期信
号29を出力する。
【0046】18時間再生時の動作手順を図7のフロー
チャート、および図3を参照しながら説明する。まず、
ステップ1(S1)では、例えばVTRのフロントパネ
ルの再生キーのオンにより設定された18時間再生が開
始されているかどうかを判別し、18時間再生が開始さ
れたならば、VTRのドラム1の回転駆動、記録テープ
のキャプスタンによる走行などの所定の動作を行なう。
次に、ステップ2(S2)にて、第2のヘッド切替信号
発生回路2から出力される第2のヘッド切替信号の立ち
下がりエッジを検出して、そのときに第1のヘッド切替
信号のエッジから420+a〔μs〕後に疑似垂直同期
信号を出力する(図3(ホ))。第2のヘッド切替信号
2の立ち下がりエッジが検出されないときは、ステップ
3(S3)へ移る。
【0047】ステップ3では第2のヘッド切替信号2の
立ち上がりエッジを検出し、そのときに第1のヘッド切
替信号1のエッジから420+0.5H/3〔μs〕後
に疑似垂直同期信号を出力する。そして、ステップ4
(S4)にて、第1のヘッド切替信号1の切替エッジを
検出し、そのエッジから420−0.5H/3〔μs〕
後に疑似垂直同期信号を出力して、再びステップ1(S
1)にもどる。なお、この動作は上記VTRのフロント
パネルのストップキーなどの操作により18時間再生が
解除されるまで続けられる。
【0048】実施例5.以下、この発明の他の実施例に
ついて説明する。先の実施例1、2、3では18時間記
録モード(T−120分テープ使用の場合)、実施例4
では24時間記録モード(T−160分テープ使用)の
連続再生における実施例であったが、この実施例ではテ
ープを一時停止させて、スチル再生を行なう場合につい
て説明する。
【0049】スチル再生を行なうときは、テープを一時
停止させて同一アジマスヘッドにて再生を行なう。実施
例1に示した場合(ヘッドとテープにおけるトレース位
置の関係)を参考に説明する。まず、第1ヘッド側でフ
ィールド信号22,24が再生されるときには、疑似垂
直同期信号発生回路13へ第2のヘッド切替信号(Hレ
ベル)が入力されることにより420〔μs〕後に疑似
垂直同期信号30を発生し、スイッチ14を経由して出
力29として疑似垂直同期信号挿入回路11に入力され
る。また、第2のヘッド側でフィールド信号21,23
が再生されるときには、疑似垂直同期信号発生回路13
へHレベルにある第2のヘッド切替信号が入力されるこ
とによりスイッチ14からは遅延疑似垂直同期信号31
が出力29として疑似垂直同期信号挿入回路11へ出力
される。このとき、疑似垂直同期信号発生回路13から
出力された疑似垂直同期信号30は可変遅延回路12に
て、2Hに相当する時間遅延をセンターの値として所定
量だけ遅延される。そして、所定量だけ遅延された遅延
疑似垂直同期信号31が可変遅延回路12からスイッチ
14へ出力される。
【0050】上記遅延時間の可変は、個々のモニター装
置の垂直走査装置のリニアリティーに応じて使用者がフ
ロントパネル上にある可変ボリューム12aにて調整可
能である。そして、この調整を行なうことで静止画像が
画面上でぶれることのないようにスチルアジャストさせ
ることができる。また、可変ボリューム12aは再生時
のVガタの調整にも使用することができる。このように
可変ボリューム12aは、スチルアジャスト用のボリュ
ームと兼用してもよい。このときスチルアジャストの調
整点とコマ抜き記録の連続再生におけるVガタの調整点
のシフト量を第8図に示される上記マイクロコンピュー
ターのメモリ42に設定しておくことにより調整を1回
で済ませることもできる。
【0051】実施例6.以下、本発明の他の実施例につ
いて説明する。図8は3倍速のときのテープ送り速度を
さらにその1/5にした場合のビデオトラック上のヘッ
ドの走査軌跡を示す図で、T−160分テープを使用し
40時間記録を行なったものである。図9は第1、2の
ヘッド切替信号に対する疑似垂直同期信号の出力を示す
波形図である。先の実施例1〜5では、EPモードの1
/3の速度でテープ走行させて記録再生を行なったが、
本実施例は、例えばEPモード(3倍速)のときのテー
プ速度をさらに1/5にして記録再生を行なったもので
ある。この場合は、5フィールドに1回の割合で画像信
号の記録を行なうので、結果的にはEPモード時の記録
トラック幅に5フィールドに1回の割合で1フィールド
分の画像信号が記録されることになる。
【0052】次に、動作について説明する。図8は第2
ヘッド3aをセンターとしたときの走査軌跡を示したも
のである。図に示すように記録トラックをヘッド3a,
2a3a,2a,3aの順で5回トレースしていく。こ
のときの疑似垂直同期信号の発生タイミングは図9に示
すようになっている。まず、ヘッド3aにてビデオ信号
の再生が行なわれているときは420−0.5H/5*
2〔μs〕だけ遅延された疑似垂直同期信号30が疑似
垂直同期信号発生回路13より出力され、スイッチ14
に入力される。このとき、スイッチ14にはHレベルの
第2のヘッド切替信号26が入力されるので、スイッチ
14に入力される2つの信号のうち疑似垂直同期信号3
0が選択され、420−0.5H/5*2〔μs〕遅延
された信号が出力29として疑似垂直同期信号挿入回路
11に出力される。次に、ヘッド2aでビデオ信号の再
生が行なわれているときは、疑似垂直同期信号発生回路
13で420−0.5H/5*2〔μs〕だけ遅延され
た疑似垂直同期信号30がスイッチ14と可変遅延回路
12とに入力される。このとき、スイッチ14にはLレ
ベルにある第2のヘッド切替信号26が入力されている
ので、スイッチ14に入力される2つの信号のうち疑似
垂直同期信号31が選択され、420+a−0.5H/
5*2〔μs〕遅延された信号が出力29になる。
【0053】次に、ヘッド3aでビデオ信号の再生が行
なわれているときは疑似垂直同期信号発生回路13で4
20〔μs〕だけ遅延された疑似垂直同期信号30がス
イッチ14と可変遅延回路12とに入力される。このと
き、スイッチ14にはHレベルにある第2のヘッド切替
信号26が入力されているので、スイッチ14に入力さ
れる2つの信号のうち遅延疑似垂直同期信号31が選択
され、420〔μs〕遅延された信号が出力29とな
る。その次は再び、ヘッド2aによりビデオ信号の再生
が行なわれ、疑似垂直同期信号発生回路13で420+
0.5H/5〔μs〕だけ遅延された疑似垂直同期信号
30がスイッチ14と可変遅延回路12とに入力され
る。このとき、スイッチ14にはLレベルの第2のヘッ
ド切替信号26が入力されているので、スイッチ14に
入力される2つの信号のうち遅延疑似垂直同期信号31
が選択され、420+a+0.5H/5〔μs〕遅延さ
れた信号が出力29になる。
【0054】さらに次は、ヘッド3aでビデオ信号の再
生が行なわれ、疑似垂直同期信号発生回路13で420
+0.5H/5*2〔μs〕だけ遅延された疑似垂直同
期信号30がスイッチ14と可変遅延回路12とに入力
される。このとき、スイッチ14にはHレベルの第2の
ヘッド切替信号26が入力されているので、スイッチ1
4に入力される2つの信号のうち疑似垂直同期信号30
が選択され出力29となる。さらに、次のヘッド3b,
2b,3b,2b,3bによって、図9に示すように再
生が行なわれると同時に疑似垂直同期信号が出力され
る。
【0055】また、実施例ではテープ送り速度をEPモ
ードの1/3,1/5にした場合を示したが、EPモー
ドの1/L(ただし、Lは3以上の奇数、実施例1にて
既に前述していることに対応する)のテープ送り速度で
再生を行なうことが可能である。ちなみに、EPモード
の1/5の速度でテープを走行させたとき、120分テ
ープを使用した場合は30時間の録画ができ、160分
テープを使用したときは40時間の録画をすることがで
きる。また、実施例では標準テープ送り速度の3倍速
(EPモード)を基準としたが、2倍速(LPモード)
を基準として、その1/3,1/5,・・・1/L倍速
としてもよい。また、テープの走行速度を標準速度のま
まで、その1/3,1/5,・・・1/L倍速としても
よい。また、テープ走行速度を1/Lとした場合、疑似
垂直同期信号の発生タイミングは、隣接トラック間のず
れがNなのでN/Lの割合となる。したがって、隣接ト
ラック間のずれが0.5Hのとき疑似垂直同期信号の発
生タイミングは0.5H/Lの割合となる。
【0056】
【発明の効果】第1の発明に係る画像再生装置によれ
ば、通常速度、2倍速、あるいは3倍速で画像信号の記
録を行なったときの記録トラック幅内を1フィールド以
上再生するときに、第2のヘッド切替信号に応じて第1
のヘッド切替信号に対する疑似垂直同期信号を付加する
タイミングを可変するようにしたことで、再生画像にV
ガタが生じることがなく、質の良い画像を得ることがで
きる。
【0057】第2の発明に係る画像再生装置によれば、
通常速度、2倍速、あるいは3倍速で画像信号の記録を
行なったときの記録トラック幅内を1フィールド以上再
生するときに、第1ヘッド、あるいは第2ヘッドから再
生される信号に応じて、疑似垂直同期信号を付加するタ
イミングを可変するようにしたことで、再生画像にVガ
タが生じることがなく、質の良い画像を得ることができ
る。
【0058】第3の発明に係る画像再生装置によれば、
ヘッドギャップに応じて、疑似垂直同期信号の発生タイ
ミングを可変して、画像信号(再生信号)に付加したの
で、再生画像にVガタが生じることがなく、質の良い画
像を得ることができる。
【0059】第4の発明に係る画像再生装置によれば、
通常速度、2倍速、あるいは3倍速で画像信号の記録を
行なったときの記録トラック幅内をLフィールド以上再
生するときに、第2のヘッド切替信号に応じて第1のヘ
ッド切替信号に対する疑似垂直同期信号を付加するタイ
ミングを可変するようにしたことで、再生画像にVガタ
を生じることなく、質の良い画像を得ることができる。
【0060】第5の発明に係る画像再生装置によれば、
可変遅延手段によって設定される垂直同期信号を付加す
るタイミングをさらに調整できる調整手段を備えたこと
により、モニターによって生ずる映し出された映像のV
ガタをなくすことができる。
【0061】第6の発明に係る画像再生装置によれば、
スチル(静止)再生を行なっているときに、疑似垂直同
期信号を付加するタイミングを可変できる可変遅延手段
を備えたことで、静止画像のVガタをなくすことがで
き、きれいな静止画を映し出すことが可能となる。
【0062】第7の発明に係る画像再生装置によれば、
調整手段は、記録媒体を走行させながら再生するとき、
あるいは記録媒体を停止させて再生するときの両方の場
合において、可変遅延手段によって設定される疑似垂直
同期信号を付加するタイミングを調整できるので、この
調整手段を用いればモニターに映し出された再生画像や
静止画像の画面上でのぶれの両方に対しての調整を行な
うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例によるVTRの映像信号処
理回路の構成を示すブロック図である。
【図2】 本発明のビデオトラック上のヘッドの走査軌
跡を示す図である。
【図3】 本発明の第1のヘッド切替信号と第2のヘッ
ド切替信号に対する疑似垂直同期信号の出力を示す波形
図である。
【図4】 本発明のビデオトラック上のヘッドの走査軌
跡を示す図である。
【図5】 本発明の第1のヘッド切替信号と第2のヘッ
ド切替信号に対する疑似垂直同期信号の出力を示す波形
図である。
【図6】 本発明のマイクロコンピューターの構成を示
すブロック図である。
【図7】 本発明のマイクロコンピューターによる疑似
垂直同期信号の出力に関するフローチャートを示す図で
ある。
【図8】 本発明のビデオトラック上のヘッドの走査軌
跡を示す図である。
【図9】 本発明の第1のヘッド切替信号と第2のヘッ
ド切替信号に対する疑似垂直同期信号の出力を示す波形
図である。
【図10】 回転ドラム上のヘッド配置を示す図であ
る。
【図11】 従来のVTRの映像信号処理回路の構成を
示すブロック図である。
【図12】 ギャップスペースによるヘッド2a、2b
の再生信号の時間遅れを示す図である。
【図13】 記録トラックを各ヘッドがトレースする様
子を示す図である。
【符号の説明】
1.回転ドラム 2a.第1ヘッド 2b.第1ヘ
ッド 3a.第2ヘッド 3b.第2ヘッド 4.ヘッド
アンプ 5.FM検波回路 6.スイッチ 7.1H遅延回
路 8.1H遅延回路 9.第1のヘッド切替信号発生回路 10.第2のヘ
ッド切替信号発生回路 11.疑似垂直同期信号挿入回路 12.可変遅延回
路 12a.可変ボリューム 13.疑似垂直同期信号発
生回路 14.スイッチ 21.ヘッド3aによるフィールド
信号 22.ヘッド2aによるフィールド信号 23.ヘッド3bによるフィールド信号 24.ヘッド2bによるフィールド信号 25.第1のヘッド切替信号 26.第2のヘッド切
替信号 27.ビデオ信号 28.補正後のビデオ信号 29.調整後の疑似垂直同期信号の出力 30.疑似
垂直同期信号 31.遅延疑似垂直同期信号 32.Vガタ補正後の疑似垂直同期信号の付加されたビ
デオ信号 40.CPU 41.I/F 42.メモリ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/915 H04N 5/91 K

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドドラム上に対向して設けられた一
    組の第1ヘッドと、 上記第1ヘッドから所定水平走査期間に相当する距離ず
    れた位置で、上記ヘッドドラム上に対向して設けられた
    一組の第2ヘッドと、 上記第1ヘッド、あるいは第2ヘッドに含まれるそれぞ
    れのヘッドを切り替えて、記録媒体から画像信号を再生
    するための第1のヘッド切替信号を出力する第1のヘッ
    ド切替手段と、 上記第1ヘッドと上記第2ヘッドとを切り替えるための
    第2のヘッド切替信号を出力する第2のヘッド切替手段
    と、 上記第1のヘッド切替手段からの第1のヘッド切替信号
    に基づいて選択された上記第1、あるいは第2ヘッドを
    構成する個々のヘッドから出力される画像信号に対して
    所定の信号処理を行なう再生信号処理手段と、 上記第1のヘッド切替信号に応答して疑似垂直同期信号
    を生成する疑似垂直同期信号発生手段と、 上記再生信号処理手段からの画像信号に上記疑似垂直同
    期信号を付加して出力する疑似垂直同期信号付加手段
    と、 通常記録、2倍速記録、あるいは3倍速記録により記録
    媒体に記録される記録トラックのトラック幅に相当する
    部分を上記第1ヘッド、または第2ヘッドで1フィール
    ド以上づつ再生するように記録媒体を走行させる記録媒
    体走行手段とを備え、 上記第2のヘッド切替信号に応じて第1のヘッド切替信
    号に対する疑似垂直同期信号を付与するタイミングを変
    化させる可変遅延手段を備えたことを特徴とする画像再
    生装置。
  2. 【請求項2】 可変遅延手段は、上記第1ヘッド、ある
    いは第2ヘッドから再生される信号に応じて、疑似垂直
    同期信号を付与するタイミングを変化させることを特徴
    とする請求項1記載の画像再生装置。
  3. 【請求項3】 可変遅延手段は、画像信号に疑似垂直同
    期信号を付与するタイミングの時間差を上記第1ヘッド
    と上記第2ヘッドとが磁気テープ上において同一位置と
    なるまでドラムが回転するのに必要とする時間と同一と
    したことを特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  4. 【請求項4】 第1のヘッド切替手段は、記録媒体の下
    端において隣接トラックとの水平同期信号の時間ずれが
    Nとなるように記録された画像信号を上記第1、あるい
    は第2のヘッドによって再生するように切り替えるため
    の第1のヘッド切替信号を出力し、 記録媒体走行手段は、通常記録、2倍速、あるいは3倍
    速記録により記録媒体に記録される記録トラックのトラ
    ック幅に相当する部分を上記第1ヘッド、または第2ヘ
    ッドで1フィールド以上、両ヘッドでLフィールド再生
    するように記録媒体を低速で走行させ、 可変遅延手段は、第1のヘッド切替信号に対する疑似垂
    直同期信号を付加するタイミングをN/Lに対応するド
    ラム回転時間分づつずらせることを特徴とする請求項1
    記載の磁気記録再生装置。
  5. 【請求項5】 可変遅延手段によって設定される垂直同
    期信号を付加するタイミングをさらに調整する調整手段
    を備えたことを特徴とする請求項1または4記載の画像
    再生装置。
  6. 【請求項6】 記録媒体走行手段は、上記第1ヘッド、
    第2ヘッドとによって同一記録トラックを1フィールド
    以上再生するように記録媒体を走行させたり、停止さ
    せ、 可変遅延手段は、上記記録媒体走行手段により記録媒体
    を停止させたときに再生されている画像信号に疑似垂直
    同期信号を付加するタイミングを可変し、 上記可変遅延手段によって設定された疑似垂直同期信号
    を付加するタイミングを調整する調整手段を備えたこと
    を特徴とする請求項1記載の画像再生装置。
  7. 【請求項7】調整手段は、記録媒体を走行させながら再
    生するとき、あるいは記録媒体を停止させて再生すると
    きに可変遅延手段によって設定される疑似垂直同期信号
    を付加するタイミングを調整できることを特徴とする請
    求項5または6記載の画像再生装置。
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