JPH0988902A - ポンプ容量制御方法および装置 - Google Patents

ポンプ容量制御方法および装置

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JPH0988902A
JPH0988902A JP24603695A JP24603695A JPH0988902A JP H0988902 A JPH0988902 A JP H0988902A JP 24603695 A JP24603695 A JP 24603695A JP 24603695 A JP24603695 A JP 24603695A JP H0988902 A JPH0988902 A JP H0988902A
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tilt angle
pump
pressure
hydraulic pump
target
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Yasutaka Tsuriga
靖貴 釣賀
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 可変容量油圧ポンプの傾転角に加えて、ポン
プラインの圧力も考慮してポンプの傾転角を制御するポ
ンプ容量制御方法および装置を提供すること。 【解決手段】 可変容量油圧ポンプ1の傾転角の指令値
と実測値との偏差からこの偏差がゼロとなるような傾転
角の制御量を求め、可変容量油圧ポンプ1の吐出圧力が
傾転角の制御に与える影響分を相殺するようにこの制御
量を前もって補正して傾転角を目標傾転角に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、可変容量型アキシ
ャルポンプのポンプ容量制御方法および装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来のポンプ容量制御装置の構成
図を示す。図5において、ポンプ1の単位時間あたりの
圧油の吐出量はポンプ1の傾転角によって決められ、傾
転角は油圧シリンダ2のピストン2aの位置によって決
められる。油圧シリンダ2のピストン2aの位置は、ポ
ンプライン5から油室3への圧油の給排と電磁切換弁7
による油室4への圧油の給排により制御され、電磁切換
弁7がポンプライン5側に開いているときは、油室4か
らピストン2aへ作用する力が油室3からピストン2a
へ作用する力を上回るので、ピストン2aはポンプ1の
傾転角が増加する方向に移動する。電磁切換弁7がドレ
ンタンク6側に開いているときは、油室3からピストン
2aへ作用する力が上回るので、ピストン2aはポンプ
1の傾転角が減少する方向に移動する。電磁切換弁7が
油室4への圧油の給排量をゼロにするようなスプール位
置に制御されると、ピストン2aの移動は停止し所望の
傾転角が得られる。
【0003】電磁切換弁7は中立点を持たず、ポンプラ
イン5から電磁切換弁7への流入流量とドレンタンク6
への流出流量が等しくなるようなスプール位置で油室4
への圧油の給排量がゼロに保たれる。これにより、スプ
ール位置がこの油室4への圧油の給排量をゼロに保つ位
置から少しでもずれると、そのずれ具合に応じて油室4
の圧油の給排が行われ、高応答なレギュレータが実現さ
れている。
【0004】電磁切換弁7へは制御装置8Bから電磁切
換弁7のスプール位置を制御する制御信号9Bが送ら
れ、制御装置8Bへはポンプ1の傾転角を検出する傾転
角検出装置10で検出された実傾転角θmesを表す信
号と目標傾転角指令装置12から目標傾転角θrefを
表す信号がそれぞれ入力され、これらの信号から偏差Δ
θ=θref−θmesが求められる。この偏差Δθに
基づいて制御演算部14で制御信号9Bが算出される。
実傾転角θmesが目標傾転角θrefより大きいとき
は、傾転角を下げるために油室4がドレンタンク6側に
つながるよう電磁切換弁7に制御信号9Bが出力され
る。一方、実傾転角θmesが目標傾転角θrefより
小さいときは、傾転角を上げるために油室4がポンプラ
イン5側につながるよう電磁切換弁7に制御信号9Bが
出力される。電磁切換弁7のスプール変位量はその偏差
Δθに応じて演算され、油圧シリンダ2のピストン2a
の移動速度は、スプール変位量に応じた電磁切換弁7の
開度に比例する。実傾転角θmesと目標傾転角θre
fが等しく偏差Δθがゼロのときは、油室4への圧油の
給排量をゼロに保つスプール位置の制御信号9Bが電磁
切換弁7に出力される。
【0005】例えば、傾転角検出装置10で検出された
ポンプの実傾転角θmesが、目標傾転角θrefより
小さい場合を考えてみる。上記のとおり、電磁切換弁7
はポンプライン5側につながれ、ポンプ1の傾転角は増
加する方向に油圧シリンダ2のピストン2aは移動す
る。傾転角が増加すると偏差Δθはそれにともなって小
さくなり、電磁切換弁7には再びこれに応じて演算され
た制御信号9Bが出力され、ポンプライン5と油室4と
を連通する通路断面積が小さくなる。このような動作を
繰り返して、最終的にポンプ1の傾転角が目標傾転角に
達すると偏差Δθはゼロとなり、電磁切換弁7への制御
信号9Bは油室4への給排量をゼロにする制御信号とな
る。そして、油圧シリンダ2のピストン2aは動かなく
なり、傾転角が目標傾転角に設定される。このようにし
て、ポンプ1の傾転角をフィードバックして、ポンプ1
のポンプ容量の制御が行われている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、以下に説明す
るとおり、ポンプ1はポンプライン5の圧力の影響を受
けており、制御装置8Bにはそれが反映されておらず正
確なポンプ容量制御が実現されていない。
【0007】ポンプライン5の圧力の影響について、以
下に説明をする。図6は図5の従来例をモデル化した図
である。図6および下記式における記号の意味は次のと
おりである。 Qin:ポンプライン5から電磁切換弁7に流入する流
量 Qout:電磁切換弁7からドレンタンク6に流出する
流量 Qreg:電磁切換弁7から油圧シリンダ2の油室4に
流入する流量 X:スプール変位 P1:油室4の圧力 P2:油室3の圧力 Ps:ポンプライン5の圧力 α1、α2:スプール変位に対する流量ゲイン β1、β2:圧力差に対する流量ゲイン S1:油圧シリンダ2のピストン2aの油室4側の面積 S2:油圧シリンダ2のピストン2aの油室3側の面積 θmes:ポンプ1の傾転角 y:油圧シリンダ2のピストン2aの変位 k:ばね定数 K:ポンプ1の傾転戻り力定数 C:係数
【0008】図6において、流量Qとオリフィス前後の
差圧ΔPとの間は正確には線形の関係ではないが、説明
を簡略化するために線形に近似して以下説明する。電磁
切換弁7をモデル化した可変オリフィス周りについてそ
れぞれ以下の式を得る。
【数1】
【数2】 また、油圧シリンダ2周りの連続の式より次の式を得
る。
【数3】 ここで、Cは油圧シリンダ2のピストン2aの移動とポ
ンプ1の傾転角の関係を比例型に近似した係数である。
一方、油圧シリンダ2のピストン2aの力の釣り合いか
ら次の式を得る。
【数4】 この式で、左辺第1項は、油圧シリンダ2が初期状態の
ときピストン2aをある位置に保持するためのばね力で
ある。また、左辺第2項はポンプ1の傾転戻り力であ
り、ポンプライン5の圧力に比例するものと仮定してい
る。式(4)について、ky《(S1・P1)であり、
kyを無視すると次の式を得る。
【数5】 式(3)に、式(1)、(2)、(5)を代入すると次
の関係が得られる。
【数6】
【0009】このように、式(6)により、ポンプ1の
傾転角θはスプール変位Xとポンプライン5の圧力Ps
に応じて変化する。これをブロック線図で簡単化した概
念図を図7に示す。図7において、偏差Δθに応じたス
プールの変位量Xを表わす信号9Bが制御装置14から
出力される。Aは電磁切換弁7の制御信号9Bがスプー
ルの変位に変換されポンプ1の傾転角を制御するときの
係数であり、Bはポンプライン圧Psがポンプ1の傾転
角の制御に影響を及ぼす係数である。すなわち、ポンプ
1の傾転角は、A・X+B・Psで表わされる式により
制御される。
【0010】このように、ポンプ1の傾転角はポンプラ
イン5の圧力の影響を受ける。しかし、従来の制御方式
ではポンプ1の実傾転角だけをフィードバックして電磁
切換弁7のスプール変位を制御しているので、ポンプラ
イン5の圧力によってポンプ1の傾転角を正確に制御で
きない。
【0011】本発明の目的は、実傾転角に加えて、ポン
プラインの圧力も考慮してポンプの傾転角を制御するポ
ンプ容量制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】実施の形態を示す図1に
対応づけて本発明を説明する。上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、可変容量油圧ポンプ1の傾転角
を目標傾転角に制御するポンプ容量制御方法に適用さ
れ、傾転角の指令値、傾転角の実測値、およびポンプ1
の吐出圧力に基づいて、目標傾転角となるように可変容
量油圧ポンプ1の傾転角を制御するものである。請求項
2のポンプ容量制御方法は請求項1のポンプ容量制御方
法に適用され、指令値と実測値との偏差から、この偏差
がゼロとなるような制御量を求めるとともに、可変容量
油圧ポンプ1の吐出圧力が傾転角に与える影響分を相殺
するように制御量を補正するものである。請求項3のポ
ンプ容量制御装置は、可変容量油圧ポンプ1の目標傾転
角を指令する指令装置12と、可変容量油圧ポンプ1の
実傾転角を検出する傾転角検出器10と、可変容量油圧
ポンプ1の吐出圧力を検出する圧力検出器15と、可変
容量油圧ポンプ1の傾転部材を駆動してその傾転角を調
節する傾転部材駆動装置2、7と、目標傾転角、傾転角
検出器10で検出された実傾転角、および圧力検出器1
5で検出された吐出圧力に基づいて、目標傾転角となる
ように傾転部材駆動装置2、7を制御する信号を生成す
る信号生成装置8とを備えるものである。請求項4のポ
ンプ容量制御装置は請求項3のポンプ容量制御装置にお
いて、信号生成装置8は、目標傾転角と実傾転角との偏
差からこの偏差がゼロとなるような制御量を求めるとと
もに、可変容量油圧ポンプ1の吐出圧力が傾転角に与え
る影響分を相殺するように制御量を補正して信号を生成
するものである。次に図4に対応づけて説明すると、請
求項5のポンプ容量制御装置は、可変容量油圧ポンプ1
の目標傾転角を指令する指令装置12と、可変容量油圧
ポンプ1の実傾転角を検出する傾転角検出器10と、可
変容量油圧ポンプ1の傾転部材を駆動して傾転角を調節
する傾転シリンダ2と、傾転シリンダ2の伸縮量を制御
して傾転部材の位置を調節する電磁弁7Aと、目標傾転
角と傾転角検出器10で検出された実傾転角との偏差を
ゼロとするように電磁弁7Aの変位量を制御する弁制御
装置8Aとを備え、油圧ポンプ1の吐出圧力を電磁弁7
Aに作用させ、その吐出圧力が傾転角に与える影響分を
相殺するように電磁弁7Aの位置を制御するものであ
る。
【0013】なお、上記課題を解決するための手段の項
では、分かりやすく説明するため実施の形態の図に対応
づけて説明したが、これにより本発明が実施の形態に限
定されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態− 第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。ここで
は、図5と同様の箇所には同一の符号を付して相違点を
主に説明する。制御装置8には、ポンプ1の傾転角を検
出するポテンションメータ10により検出された実傾転
角θmesと、ポンプライン5の圧力を検出する圧力セ
ンサ15により検出された圧力Psと、目標傾転角指令
装置12から指令される目標傾転角θrefとにそれぞ
れ対応する各信号が入力され、それらの信号に基づいて
制御信号9が演算される。
【0015】制御装置8は、目標傾転角θrefと実傾
転角θmesとの差Δθを算出する偏差部11と、その
差Δθから電磁切換弁7の補正前の制御信号を演算する
制御演算部14と、ポンプライン5の圧力Psの影響を
差し引くための値を演算する補正演算部17と、制御演
算部14で演算された値から補正演算部17で演算され
た値を引き算する偏差部13とを有し、偏差部13の出
力信号が電磁切換弁7の制御信号9として出力される。
【0016】図2は図7と同様のブロック線図であり、
この図により補正演算部17における演算内容を説明す
る。「発明が解決しようとする課題」の項で前述したよ
うに、係数Aは電磁切換弁7の制御信号9がスプールの
変位に変換されポンプ1の傾転角を制御するときの係数
であり、Bはポンプライン圧Psがポンプ1の傾転角の
制御に影響を及ぼす係数である。この第1の実施の形態
では、ポンプ1の傾転角の制御に対する圧力Psの影響
分をスプール変位量に換算し、その値を偏差Δθから求
められるスプール変位量から予め引き算して電磁切換弁
7の制御信号9を生成することにより、実際の圧力Ps
の影響分をキャンセルしようとするものである。そのた
め、補正演算部17は、(B/A)・Psによりスプー
ル変位換算量を求めている。
【0017】すなわち、電磁切換弁7のスプール変位に
対応する制御信号9の値をX、制御演算部14の演算値
をX1、補正演算部17の演算値をX2とすると、X=
X1−X2で表される。X1はf(Δθ)の関数で表さ
れ、この関数f(Δθ)は電磁切換弁7の性能により決
定される。また、X2は上述したとおり(B/A)・P
sで表される。係数B/Aの値は、具体的には、ポンプ
ライン圧Psをいろいろと変化させて、それぞれのポン
プライン圧に対してポンプ傾転角が最も安定するスプー
ル変位Xを事前に実験で求め、この実験結果と関数f
(Δθ)で求まるX1とから演算して決められる。
【0018】例えば、ポンプ1の傾転角が目標傾転角θ
refと等しく保たれている状態で、ポンプライン5の
圧力が上昇した場合を考えてみる。従来の制御方式で
は、図5および図6から、油圧シリンダ2の油室3の圧
力上昇によるS2・P2の増加と傾転戻り力K・Psの
増加により、電磁切換弁7の前後圧が変動し、これまで
油室4への圧油の給排をゼロにしていたスプール位置で
は、油室4への圧油の給排をゼロに保てなくなる。その
ため、油圧シリンダ2のピストン2aが動き、それによ
って偏差Δθが発生し、偏差Δθが発生するとその偏差
Δθに応じて電磁切換弁7が駆動される。電磁切換弁7
の駆動により油圧シリンダ2のピストン2aが移動し、
油圧ポンプ1の傾転角が目標傾転角θrefに達して偏
差Δθがゼロとなる。しかし、偏差Δθがゼロになると
電磁切換弁7は油室4への圧油の給排をゼロにすべく制
御されるが、ポンプライン5の圧力上昇を考慮していな
い前のスプール位置に戻されるため、油室4への圧油の
給排をゼロに保てず上記の作用を繰り返すことになる。
その結果、ポンプ1の傾転角は安定しない。
【0019】それに対して、図1および図2に示す本発
明の第1の実施の形態では、ポンプライン5の圧力変化
分を、補正演算部17により油室4への圧油の給排をゼ
ロにするスプール位置の変化量に換算して、フィードフ
ォワード的に信号9を補正している。そのため、ポンプ
1の傾転角が目標傾転角θrefに達し偏差Δθがゼロ
になった場合に、電磁切換弁7はポンプライン5の圧力
Psの上昇分が補正された状態のスプール位置に戻り、
油室4へ圧油が給排されることはない。その結果、ポン
プ1の傾転角はポンプライン2の圧力の影響を受けず安
定する。また、圧力変化分の影響の補正をフィードフォ
ワードで行っているため応答が速い。
【0020】図3に本発明の効果を検証した実験のデー
タを示す。グラフは、本発明の制御方式を採用した場合
と、従来の制御方式の場合とを、それぞれの条件でのポ
ンプ1の傾転角の周波数応答を比較したものである。グ
ラフで、ゲインとは、目標傾転角θrefに対する傾転
角検出装置(ポテンションメータ)10で検出した実傾
転角θmesの比である。図3(a)は、制御ゲインを
最適化した状態での両者の周波数応答である。すなわ
ち、ある最も最適なポンプライン圧を特定し、そのポン
プライン圧で測定したグラフである。この条件では、従
来例も、本発明による装置もほぼ変わらない特性を示し
ている。図3(b)は、最適な条件よりもポンプライン
圧が高い場合の測定結果であり、図3(c)は、最適な
条件よりもポンプライン圧が低い場合の測定結果であ
る。これらのグラフより、本発明の装置は、ポンプライ
ン圧が変化しても従来例の装置より安定した周波数特性
を得ていることが分かる。
【0021】−第2の実施の形態− 図4を用いて第2の実施の形態の説明をする。第1の実
施の形態の図1と同一部分には同一符号をつけその説明
を省略する。図4において、電磁切換弁7Aには、左側
からポンプライン圧検出ライン18によりポンプ圧Ps
を作用させ、反対側からばね19によるばね力を作用さ
せている。これは、第1の実施の形態のポンプライン圧
Psの影響をスプールの変位に換算する演算機能を電磁
切換弁7に直接付加する方法である。すなわち、ポンプ
ライン圧検出ライン18に導かれたポンプライン圧Ps
は、ばね19に対抗して電磁切換弁7Aのスプールを右
方向へ移動しようとする。このスプールの移動量が第1
の実施の形態の補正演算部17で演算された演算値によ
るスプールの変位量に相当するものである。
【0022】ポンプライン圧Psによるスプールの移動
量をX3、ばね19のばね定数をk1、スプールの受圧
面積をDとすると、X3=(D/k1)・Psで表わさ
れ、第1の実施の形態のX2=(B/A)・Psの式に
相当する。ばね19のばね定数k1は、第1の実施の形
態の係数B/Aと同様に実験により求めることができ
る。すなわち、ポンプライン5の圧力Psをいろいろと
変化させ、それぞれの圧力に対して傾転角が最も安定す
るばね定数をそれぞれ求め、これらの実験結果から最良
のばね定数を選択して決定する。
【0023】このようにして、第2の実施の形態におい
ても第1の実施の形態と同様、ポンプライン5の圧力が
変化してもポンプ1の傾転角を速く正確に制御すること
ができる。第2の実施の形態は第1の実施の形態に比べ
て構造が簡単で、高応答な制御が期待できる。
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成して
いるので、次のような効果を奏する。ポンプの傾転角に
加えて、ポンプラインの圧力も考慮してポンプの傾転角
を制御しているため、ポンプラインの圧力が変化しても
ポンプの傾転角を正確に制御できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるポンプ容量制御装置の第1の実施
の形態の構成図である。
【図2】本発明によるポンプ容量制御装置の第1の実施
の形態のブロック線図である。
【図3】本発明によるポンプ容量制御装置の第1の実施
の形態と従来例との比較実験結果のグラフである。
【図4】本発明によるポンプ容量制御装置の第2の実施
の形態の構成図である。
【図5】ポンプ容量制御装置の従来例の構成図である。
【図6】ポンプ容量制御装置の従来例のモデル化した構
成図である。
【図7】ポンプ容量制御装置の従来例のブロック線図で
ある。
【符号の説明】
1 油圧ポンプ 2 油圧シリンダ 2a 油圧シリンダのピストン 3、4 油室 5 ポンプライン 6 ドレンタンク 7、7A 電磁切換弁 8、8A、8B 制御装置 9、9A、9B 制御信号 10 ポテンショメータ 11、13 偏差部 12 目標傾転角指令装置 14 制御演算部 15 圧力検出装置 17 補正演算部 18 ポンプライン圧検出ライン 19 ばね

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可変容量油圧ポンプの傾転角を目標傾転
    角に制御するポンプ容量制御方法において、 傾転角の指令値、傾転角の実測値、およびポンプの吐出
    圧力に基づいて、前記目標傾転角となるように前記可変
    容量油圧ポンプの傾転角を制御することを特徴とするポ
    ンプ容量制御方法。
  2. 【請求項2】 前記指令値と実測値との偏差から、この
    偏差がゼロとなるような制御量を求めるとともに、前記
    可変容量油圧ポンプの吐出圧力が前記傾転角に与える影
    響分を相殺するように前記制御量を補正することを特徴
    とする請求項1記載のポンプ容量制御方法。
  3. 【請求項3】 可変容量油圧ポンプの目標傾転角を指令
    する指令装置と、 前記可変容量油圧ポンプの実傾転角を検出する傾転角検
    出器と、 前記可変容量油圧ポンプの吐出圧力を検出する圧力検出
    器と、 前記可変容量油圧ポンプの傾転部材を駆動してその傾転
    角を調節する傾転部材駆動装置と、 前記目標傾転角、前記傾転角検出器で検出された前記実
    傾転角、および前記圧力検出器で検出された前記吐出圧
    力に基づいて、前記目標傾転角となるように前記傾転部
    材駆動装置を制御する信号を生成する信号生成装置とを
    備えたことを特徴とするポンプ容量制御装置。
  4. 【請求項4】 前記信号生成装置は、前記目標傾転角と
    実傾転角との偏差から、この偏差がゼロとなるような制
    御量を求めるとともに、前記可変容量油圧ポンプの吐出
    圧力が前記傾転角に与える影響分を相殺するように前記
    制御量を補正して前記信号を生成することを特徴とする
    請求項3記載のポンプ容量制御装置。
  5. 【請求項5】 可変容量油圧ポンプの目標傾転角を指令
    する指令装置と、 前記可変容量油圧ポンプの実傾転角を検出する傾転角検
    出器と、 前記可変容量油圧ポンプの傾転部材を駆動して傾転角を
    調節する傾転シリンダと、 前記傾転シリンダの伸縮量を制御して前記傾転部材の位
    置を調節する電磁弁と、 前記目標傾転角と前記傾転角検出器で検出された前記実
    傾転角との偏差をゼロとするように前記電磁弁の変位量
    を制御する弁制御装置とを備え、 前記油圧ポンプの吐出圧力を前記電磁弁に作用させ、そ
    の吐出圧力が前記傾転角に与える影響分を相殺するよう
    に前記電磁弁の位置を制御するようにしたことを特徴と
    するポンプ容量制御装置。
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