JPH0987686A - 洗浄剤 - Google Patents

洗浄剤

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JPH0987686A
JPH0987686A JP26497295A JP26497295A JPH0987686A JP H0987686 A JPH0987686 A JP H0987686A JP 26497295 A JP26497295 A JP 26497295A JP 26497295 A JP26497295 A JP 26497295A JP H0987686 A JPH0987686 A JP H0987686A
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JP
Japan
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derivative
soap
arachidonic acid
dha
saponified product
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Application number
JP26497295A
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English (en)
Inventor
Shuichiro Ueda
修一郎 上田
Yoichi Kobayashi
洋一 小林
Kayo Aida
佳世 合田
Wakoto Takegawa
和琴 武川
Kazuyoshi Yazawa
一良 矢澤
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Sagami Chemical Research Institute
Suntory Ltd
Viox Inc
Original Assignee
Sagami Chemical Research Institute
Suntory Ltd
Viox Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用後の肌に、つるつる、しっとりした保湿
効果を与え、しかも魚臭のような不快臭が少ない洗浄剤
を提供する。 【解決手段】 アラキドン酸及び/又はその誘導体のケ
ン化物、又はそれに更にドコサヘキサエン酸及び/又は
その誘導体のケン化物を加えたものを、石鹸、シャンプ
ー等の洗浄剤の成分として含有させる。アラキドン酸及
び/又はその誘導体のケン化物と、ドコサヘキサエン酸
及び/又はその誘導体のケン化物とを併用する場合、そ
の配合割合は、重量比で2:8〜8:2とするのが好ま
しい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化粧石鹸、シャン
プー等の洗浄剤に関する。
【0002】
【従来の技術】化粧石鹸、シャンプー等の洗浄剤は、油
脂、又は油脂を予め加水分解して得た脂肪酸を、アルカ
リ剤でケン化させた後、種々の添加物を加える方法で製
造されている。
【0003】一般的に、洗浄剤の品質は、原料油脂の種
類並びに配合組成によるところが大きいといわれてい
る。原料油脂としては、牛脂、ヤシ油、パーム油、大豆
油等、極めて広範囲の油脂が使用されるが、これらを単
独で用いることはまれであり、通常は、数種の原料油脂
あるいは脂肪酸を予め混合して使用する。通常使用され
ている固形の化粧石鹸は、牛脂とヤシ油とを重量比で8
5:15〜80:20の割合で混合した油脂を、水酸化ナトリ
ウム等のアルカリ剤でケン化して作られており、その
他、油脂にパーム油、オリーブ油等を配合して作られる
化粧石鹸もある。
【0004】なお、添加物としては、例えば、ラノリ
ン、高級アルコール、脂肪酸等の過脂肪剤、糖、グリセ
リン等の透明化剤、EDTA塩等のキレート化剤、トコ
フェロール、BHA、BHT等の抗酸化剤、香料、色
素、ビタミン類等が用途に応じて用いられている。
【0005】ところで、近年、ドコサヘキサエン酸(以
下DHAと略記する)及び/又はその誘導体のケン化物
を含有させた石鹸が市販されており、使用後の肌につる
つる感やしっとり感を与えると共に、乾癬やアトピー性
皮膚炎に効果があることが報告されている(特開平6−
40887号公報、特開平6−136394号公報参
照)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、DHA
を含有する石鹸は、製造工程中又は使用中に、高度不飽
和脂肪酸であるDHAが酸化されて、強い魚臭のような
不快臭が発生するという問題があった。このため、石鹸
に香料を加えてマスキングする等により、不快臭を低減
させるようにしているが、不快臭が残ることを避けられ
ず、人によっては敬遠されることがあった。
【0007】したがって、本発明の目的は、保湿性に優
れ、使用後の肌につるつる感やしっとり感を与える効果
を有し、しかも不快臭が著しく低減された洗浄剤を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため鋭意研究した結果、n−6系の不飽和脂
肪酸であるアラキドン酸のケン化物を含有する石鹸が、
n−3系の不飽和脂肪酸であるDHAのケン化物を含有
する石鹸と同様に、肌につるつる感やしっとり感を与え
る効果を有し、しかもDHAのケン化物を含有する石鹸
よりも不快臭が著しく少なくなることを見いだし、本発
明を完成させるに至った。
【0009】すなわち、本発明の洗浄剤の一つは、アラ
キドン酸及び/又はその誘導体のケン化物を含有するこ
とを特徴とする。
【0010】また、本発明の洗浄剤のもう一つは、アラ
キドン酸及び/又はその誘導体のケン化物と、ドコサヘ
キサエン酸及び/又はその誘導体のケン化物とを含有す
ることを特徴とする。
【0011】上記の場合、アラキドン酸及び/又はその
誘導体のケン化物と、ドコサヘキサエン酸及び/又はそ
の誘導体のケン化物との配合割合は、重量比で2:8〜
8:2であることが好ましい。
【0012】本発明の洗浄剤は、アラキドン酸及び/又
はその誘導体のケン化物を含有することにより、後述す
る実施例に示されるように、使用後の肌につるつる感や
しっとり感を与える効果(保湿効果)がもたらされる。
また、アラキドン酸及び/又はその誘導体のケン化物
と、DHA及び/又はその誘導体とのケン化物とを併用
すると、上記保湿効果が更に向上する。
【0013】一方、保湿効果をもたらす有効成分として
DHA及び/又はその誘導体のケン化物だけを含有させ
た洗浄剤に比べると、魚臭のような不快臭は著しく軽減
され、多量の香料を加えなくても、不快臭がほとんど感
じられない製品を製造することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の対象とする洗浄剤は、化
粧石鹸などの固形石鹸や、チューブ入りのクリーム状石
鹸や、シャンプーなどの液状石鹸等、各種の形態の洗浄
剤を含む。また、石鹸の種類も、過脂肪石鹸、透明石
鹸、ヒゲそり石鹸、ベビーソープ、薬用石鹸、ボディー
シャンプー、髪用シャンプーなど、その種類を問わな
い。しかしながら、特に皮膚に接触して使用されるも
の、すなわち化粧用石鹸、シャンプー等が特に好まし
い。
【0015】本発明の洗浄剤の原料であるアラキドン酸
は、下記化学式1で示される、二重結合を4個有する高
度不飽和脂肪酸の一つであり、動物の内蔵、すなわち肝
臓、腎臓、肺臓、すい臓、脳、その他から得られる脂質
中に存在する。
【0016】
【化1】CH3(CH2)4(CH=CHCH2)4(CH2)2COOH
【0017】アラキドン酸を摂取すると、痛みや炎症の
原因物質であるロイコトリエンが、体内で産生されやす
いという報告があるが、後述する試験例に示されるよう
に、石鹸にして皮膚に塗布した場合には、炎症作用が起
こることはなかった。
【0018】本発明の洗浄剤の原料としては、遊離酸と
してのアラキドン酸のほか、アラキドン酸の誘導体を用
いることもできる。アラキドン酸の誘導体としては、そ
のエステル、グリセリド、リン脂質、コリン誘導体、ア
ミノ酸誘導体、アスコルビン酸誘導体等を用いることが
できる。
【0019】また、アラキドン酸又はその誘導体として
は、高純度に精製されたものだけでなく、アラキドン酸
又はその誘導体を含む油脂混合物を用いることもでき
る。このような油脂混合物としては、例えば、「SUN
−TG25」(商品名、サントリー株式会社製、アラキ
ドン酸含有量22%以上)、「SUN−TG40」(商品
名、サントリー株式会社製、アラキドン酸含有量37%以
上)が知られている。上記商品は、モルティエレラ(Mor
tierella) 属に属する糸状菌を、グルコース、酵母エキ
ス及び大豆油等からなる培地を用いて液体培養し、得ら
れた菌体を造粒、乾燥後、通常の食用油脂精製工程に従
って製造されたものである。
【0020】また、本発明の洗浄剤の原料としては、上
記アラキドン酸又はその誘導体の他に、DHA又はその
誘導体を併用することもできる。DHAは、C22H32O2
化学式で示される二重結合を6個有する高度不飽和脂肪
酸の一つであり、マグロ、イワシ、ニシン、タラ等の各
種の魚油中に存在する。
【0021】DHAの誘導体としては、そのエステル、
グリセリド、リン脂質、コリン誘導体、アミノ酸誘導
体、アスコルビン酸誘導体等を用いることができる。ま
た、DHA又はその誘導体としては、DHA又はその誘
導体だけを含むように高純度に精製されたものだけでな
く、エイコサペンタエン酸(EPA)などの他の油脂成
分が含まれた状態の混合油を用いてもよい。DHAを含
有する混合油は、各社から市販されており、容易に入手
することができる。
【0022】本発明においては、保湿効果を与える有効
成分として、アラキドン酸及び/又はその誘導体のケン
化物を単独で用いてもよいが、アラキドン酸及び/又は
その誘導体のケン化物と、DHA及び/又はその誘導体
のケン化物とを併用してもよい。両者を併用する場合、
その配合割合は、アラキドン酸及び/又はその誘導体の
ケン化物:DHA及び/又はその誘導体のケン化物が、
重量比で2:8〜8:2となるようにするのが好まし
く、4:6〜6:4とするのがより好ましい。上記配合
割合を重量比で2:8〜8:2の範囲にすることによ
り、優れた保湿効果が得られると共に、DHAを単独で
用いた場合に比べて不快臭も著しく軽減することができ
る。
【0023】本発明の洗浄剤は、保湿効果を与える有効
成分として、アラキドン酸及び/又はその誘導体のケン
化物、又はアラキドン酸及び/又はその誘導体のケン化
物及びDHA及び/又はその誘導体のケン化物を含有さ
せることに特徴があるが、通常洗浄剤に用いる他の成分
を必要に応じて自由に添加することができる。
【0024】すなわち、原料とする油脂及び/又は脂肪
酸としては、上記アラキドン酸及び/又はその誘導体、
及びDHA及び/又はその誘導体以外に、洗浄剤の原料
として通常用いられる油脂又は脂肪酸を混合して使用す
ることができ、例えば、パーム油、ヤシ油、オリーブ
油、ヒマシ油、ゴマ油、綿実油、大豆油、キリ油、落花
生油、ナタネ油等の植物油脂、又は牛脂、豚脂、鯨油等
の動物油脂、更にはこれらの動植物油脂に由来する脂肪
酸、並びにこれらの油脂及び/又は脂肪酸の混合物を用
いることができる。
【0025】保湿効果を与える有効成分として、アラキ
ドン酸及び/又はその誘導体のケン化物を単独で用いる
場合、製品中の油脂及び/又は脂肪酸成分中におけるア
ラキドン酸及び/又はその誘導体のケン化物の配合量
が、1〜5重量%となるようにすることが好ましい。ま
た、保湿効果を与える有効成分として、アラキドン酸及
び/又はその誘導体のケン化物と、DHA及び/又はそ
の誘導体のケン化物とを併用する場合は、両者の合計の
配合量が、製品中の油脂及び/又は脂肪酸成分中、1〜
5重量%となるようにすることが好ましい。
【0026】アラキドン酸及び/又はその誘導体のケン
化物、並びにDHA及び/又はその誘導体のケン化物の
配合量が、上記よりも少ない場合には、十分な保湿効果
が得られず、また、上記成分の配合量が上記よりも多い
場合には、原料コストが高くなると共に、例えば石鹸等
の場合には固化しにくくなるなどの問題が発生するので
好ましくない。なお、上記において、油脂及び/又は脂
肪酸成分とは、最終製品中に含有される、アルカリ剤に
よりケン化された、あるいはケン化されずにそのまま残
った油脂及び/又は脂肪酸を意味する。
【0027】本発明においてケン化のために使用される
アルカリ剤としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化
カリウム、トリエタノールアミンなど、従来より用いら
れているものが用途に応じて使用される。一般に、固形
の洗浄剤を得ようとする場合は、水酸化ナトリウムが適
しており、液状の洗浄剤を得ようとする場合は、水酸化
カリウム、トリエタノールアミンが適している。
【0028】本発明の洗浄剤には、上記成分の他、必要
に応じて、油脂、ラノリン、高級アルコール、脂肪酸等
の過脂肪剤、糖、グリセリン等の透明化剤、EDTA塩
等のキレート化剤、トコフェロール、BHA、BHT等
の抗酸化剤、香料、色素、ビタミン類等を適宜配合する
ことができる。
【0029】本発明の洗浄剤は、アラキドン酸及び/又
はその誘導体、又はアラキドン酸及び/又はその誘導体
とDHA及び/又はその誘導体との混合物を含む油脂及
び/又は脂肪酸を原料として、通常の洗浄剤の製造と同
様にアルカリ剤を添加してケン化させ、必要に応じて上
述したような他の成分を添加することによって製造でき
る。
【0030】この場合、ケン化を窒素等の不活性ガスの
雰囲気下に行うと、アラキドン酸及び/又はその誘導
体、又はDHA及び/又はその誘導体の酸化が防止され
るので好ましい。不活性ガスの雰囲気下にする方法とし
ては、例えば反応釜、反応槽を囲む空間に存在する空気
を不活性ガスで置き換える方法などが好ましく採用され
る。
【0031】また、ケン化反応の温度は、60〜85℃が好
ましく、70〜85℃が更に好ましい。反応温度が85℃を超
えると、アラキドン酸及び/又はその誘導体、又はDH
A及び/又はその誘導体の酸化が進行しやすくなり、一
方、反応温度が60℃未満では、原料に用いる油脂又は脂
肪酸の融点によっても異なるが、洗浄剤の製造が困難と
なる。
【0032】更に、アルカリ剤の添加に要する時間(ア
ルカリ剤の添加を開始してから終了するまでの時間)
は、1時間以上とすることが好ましく、ケン化時間いっ
ぱいをつかって徐々に添加することが好ましい。
【0033】なお、アラキドン酸及び/又はその誘導
体、DHA及び/又はその誘導体、更にはその他の油脂
及び/又は脂肪酸を、それぞれ別々にケン化させた後、
混合することもできる。
【0034】
【実施例】
実施例1〜6、比較例1(石鹸) アラキドン酸含有油脂(アラキドン酸含有量22%)4.5
重量部に、エタノール15重量部を加え、80℃で加熱混合
した。これに、別途水酸化ナトリウム2 重量部を水6 重
量部に溶解させた水溶液を、60〜120 分間かけて少しず
つ滴下し、70℃の温度下にケン化反応させてアラキドン
酸のケン化物を得た。
【0035】また、別に、牛脂とヤシ油からなる石鹸素
地50重量部と、グリセリン10重量部と、適量の白糖、ビ
タミンE、精製水をそれぞれ加え、加熱溶解した後、上
記アラキドン酸のケン化物を加えて混練し、アラキドン
酸ケン化物を含有する石鹸生地Aを得た。
【0036】一方、DHA含有油脂(DHA含有量20
%)5重量部に、エタノール15重量部を加え、80℃で加
熱混合した。これに、水酸化ナトリウム2 重量部を水6
重量部に溶解させた水溶液を、60〜120 分間かけて少し
ずつ滴下し、70℃の温度下にケン化反応させてDHAの
ケン化物を得た。
【0037】次いで、上記石鹸生地Aの製造と同様に、
牛脂とヤシ油からなる石鹸素地50重量部と、グリセリン
10重量部と、適量の白糖、ビタミンE、精製水をそれぞ
れ加え、加熱溶解した後、DHAのケン化物を加えて混
練し、DHAケン化物を含有する石鹸生地Bを得た。
【0038】上記石鹸生地Aと上記石鹸生地Bとを、重
量比で100 :0、80:20、60:40、50:50、40:60、2
0:80、0:100 の割合で混合し、型に流し込み、冷却
固化させた後、切断し、乾燥させて、各種組成の石鹸を
得た。
【0039】石鹸生地Aのみで製造した石鹸を実施例
1、石鹸生地Aと石鹸生地Bとを、重量比で80:20、6
0:40、50:50、40:60、20:80で混合して製造した石
鹸をそれぞれ実施例2〜6、石鹸生地Bのみで製造した
石鹸を比較例1とする。なお、実施例1の石鹸における
油脂及び/又は脂肪酸成分中のアラキドン酸含有量は2
重量%、比較例1の石鹸における油脂及び/又は脂肪酸
成分中のDHA含有量も同じく2重量%である。
【0040】一方、ヤシ油5重量部に、エタノール15重
量部を加え、80℃で加熱混合した。これに、水酸化ナト
リウム2 重量部を水6 重量部に溶解させた水溶液を、60
〜120 分間かけて少しずつ滴下し、70℃の温度下にケン
化反応させてヤシ油のケン化物を得た。
【0041】次いで、牛脂とヤシ油からなる石鹸素地50
重量部と、グリセリン10重量部と、適量の白糖、ビタミ
ンE、精製水をそれぞれ加え、加熱溶解した後、上記ヤ
シ油のケン化物を加えて混練し、牛脂とヤシ油だけを含
む石鹸生地Cを得た。この石鹸生地Cを用いて製造した
石鹸を比較例2とする。
【0042】試験例1 実施例1〜6及び比較例1、2の石鹸について、5人の
経験豊かなパネラーに、魚臭の程度、及び使用した後の
肌における保湿性(つるつる感、しっとり感)を表1の
基準に従って評価させ、その平均を求めた。その結果を
表2に示す。
【0043】
【表1】
【0044】
【表2】
【0045】表2の結果から、アラキドン酸及びDHA
のいずれも含有しない比較例2の石鹸では、魚臭はない
が、保湿性が得られないことがわかる。一方、アラキド
ン酸及び/又はDHAを含有する石鹸は、いずれも保湿
性を付与する効果が認められる。また、アラキドン酸及
び/又はDHAを含有する石鹸の中で、魚臭の最も少な
いのは、実施例1のアラキドン酸を含有し、DHAを全
く含有しない石鹸であることがわかる。更に、アラキド
ン酸のケン化物とDHAのケン化物とを8:2〜2:
8、好ましくは6:4〜4:6で混合させることによ
り、魚臭が少なく、かつ、保湿性もかなりある石鹸とす
ることができることがわかる。
【0046】試験例2 実施例1(アラキドン酸ケン化物を含有する石鹸)、実
施例4(アラキドン酸ケン化物とDHAケン化物とを5
0:50 で含有する石鹸)、比較例1(DHAケン化物を
含有する石鹸)、比較例2(アラキドン酸もDHAも含
まない石鹸)について、それぞれの石鹸の1重量%水溶
液を作り、A〜Eの5人のパネラーにて、パッチテスト
を行った。なお、コントロールとしては水道水を用い
た。この判定基準を表3に、パッチテストの結果を表4
に示す。この判定においては点数の少ないものほど安全
である。
【0047】
【表3】
【0048】
【表4】
【0049】表4の結果から、実施例1、4、比較例
1、2のいずれの石鹸も皮膚刺激性はほとんどないこと
がわかる。すなわち、アラキドン酸ケン化物及び/又は
DHAケン化物を含有させても、皮膚に対する安全性は
通常の石鹸と変わらず、問題はないことがわかる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アラキドン酸及び/又はその誘導体のケン化物、又はそ
れに更にDHA及び/又はその誘導体のケン化物を含有
させたことにより、使用後の肌をつるつる、しっとりと
させる保湿効果が得られ、しかも、保湿効果を与える有
効成分としてDHA及び/又はその誘導体のケン化物の
みを含有させた洗浄剤に比べて、魚臭のような不快臭が
著しく少ない洗浄剤を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 洋一 東京都小平市上水本町6−18−18 (72)発明者 合田 佳世 埼玉県桶川市下日出谷925−48 (72)発明者 武川 和琴 埼玉県川越市砂332−20 (72)発明者 矢澤 一良 神奈川県相模原市鵜野森1−28−10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アラキドン酸及び/又はその誘導体のケ
    ン化物を含有することを特徴とする洗浄剤。
  2. 【請求項2】 アラキドン酸及び/又はその誘導体のケ
    ン化物と、ドコサヘキサエン酸及び/又はその誘導体の
    ケン化物とを含有することを特徴とする洗浄剤。
  3. 【請求項3】 前記アラキドン酸及び/又はその誘導体
    のケン化物と、前記ドコサヘキサエン酸及び/又はその
    誘導体のケン化物との配合割合が、重量比で2:8〜
    8:2である請求項2記載の洗浄剤。
JP26497295A 1995-09-19 1995-09-19 洗浄剤 Pending JPH0987686A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6423325B1 (en) * 1999-07-30 2002-07-23 Conopco, Inc. Skin care composition

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6423325B1 (en) * 1999-07-30 2002-07-23 Conopco, Inc. Skin care composition

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