JPH098670A - データ伝送方法およびデータ伝送装置 - Google Patents

データ伝送方法およびデータ伝送装置

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JPH098670A
JPH098670A JP17425695A JP17425695A JPH098670A JP H098670 A JPH098670 A JP H098670A JP 17425695 A JP17425695 A JP 17425695A JP 17425695 A JP17425695 A JP 17425695A JP H098670 A JPH098670 A JP H098670A
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JP17425695A
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English (en)
Inventor
Takahiro Hamada
高宏 浜田
Tomohiro Toda
共洋 戸田
Shuichi Matsumoto
修一 松本
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KDDI Corp
Original Assignee
Kokusai Denshin Denwa KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 符号変換器を含む通信網を使用して高効率の
データ伝送を行うためのデータ伝送方法及び装置を提供
すること。 【構成】 本発明によるデータ伝送装置3(10)は、
通信網内(4〜8)を通過可能なデータパターンセット
を予測し、該セットの各データパターンに対して所定の
規則に基づいてそれぞれ異なるビットパターンを割り当
てる。そして、伝送すべきビットパターンと同じビット
パターンに対応するデータパターンを通信網に対して出
力する。また、受信側においては、送信側と同様の方法
で通信網内を通過可能なデータパターンを予測し、各デ
ータパターンに対して送信側と同じ規則に基づいてビッ
トパターンを割り当てる。そして、受信したデータパタ
ーンと同じデータパターンに割り当てられているビット
パターンを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータ伝送方法及び装置
に関し、特にADPCM符号器および復号器のような符
号変換器を含む通信網を使用してデータ伝送を行うため
のデータ伝送方法及び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、デジタル電話網においては64k
bps(8ビット×8kHz)PCM信号が使用されて
いたが、回線の効率的な利用を図るために、国際通信回
線やPHSシステムにおいては、32kbps(4ビッ
ト×8kHz)ADPCM信号が使用されるようになっ
てきた。このADPCM方式は、音声信号の時間軸にお
ける相関特性を利用して8ビットPCM信号を4ビット
に圧縮するために、再生されたPCM信号は元の信号と
完全には一致せず、音声以外のランダムなデータを入力
した場合には不一致の度合いは非常に大きくなる。従っ
て、通常ADPCM回線を使用してデータ伝送を行う場
合には、モデムを使用してデータを音声帯域のアナログ
信号に変換し、これをADPCM信号に変換することに
よって伝送していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来のデ
ータ伝送方式においては、アナログモデムを使用するた
めに、せいぜい9.6kbps程度の伝送速度しか得ら
れず、伝送効率が悪いという問題点があった。本発明の
目的は、前記のような従来技術の問題点を改良し、符号
変換器を含む通信網を使用して高効率のデータ伝送を行
うためのデータ伝送方法及び装置を提供することにあ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、通信網内を通
過可能なデータパターンセットを予測し、該セットの各
データパターンに対して所定の規則に基づいてそれぞれ
異なるビットパターンを割り当てる。そして、送信すべ
きビットパターンと同じビットパターンに対応するデー
タパターンを通信網に対して出力することを特徴とす
る。また、受信側においては、送信側と同様の方法で通
信網内を通過可能なデータパターンを予測し、各データ
パターンに対して送信側と同じ規則に基づいてビットパ
ターンを割り当てる。そして、受信したデータパターン
と同じデータパターンに割り当てられているビットパタ
ーンを出力することを特徴とする。
【0005】
【作用】本発明は、通信網内を通過可能なデータパター
ンセットを予測して、該セットの各データパターンに対
して所定の規則に基づいてそれぞれ異なるビットパター
ンを割り当て、送信すべきビットパターンと同じビット
パターンに対応するデータパターンを通信網に対して出
力する。また、受信側においては、送信側と同様の方法
で通信網内を通過可能なデータパターンを予測し、各デ
ータパターンに対して送信側と同じ規則に基づいてビッ
トパターンを割り当て、受信したデータパターンと同じ
データパターンに割り当てられているビットパターンを
出力する。従って、任意の方式の通信網において、通信
網には何ら改造を行うことなく、通信網を介して伝送可
能な情報量の限界に近いデータを転送することができ、
従来に較べて非常に高速の伝送が可能となる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して詳
細に説明する。図1は本発明が適用される通信網の一例
を示すブロック図である。デジタル電話機1あるいは9
およびパソコン等のデータ端末2あるいは11が接続さ
れたデータ伝送装置3あるいは10はデジタル交換機4
あるいは8に収容されている。デジタル交換機4あるい
は8は周知の64kbps(8ビット×8kHz)PC
M信号を交換する。ADPCM変換器5あるいは7は、
周知の方式によりデジタル交換機4あるいは8の中継端
子(AあるいはB)におけるPCM信号と、中継回線6
上の32kbps(4ビット×8kHz)ADPCM信
号とを相互に変換する。本発明に関するデータ伝送装置
3あるいは10は、データ端末から受信したデータを後
述する方法で64kbps信号に変換し、また受信した
64kbps信号を元のデータに復号してデータ端末に
出力する。
【0007】図6は、本発明のデータ伝送装置3(ある
いは7)の構成を示すブロック図である。CPU30は
ROM31に格納されているプログラムに基づき、デー
タ伝送装置全体の制御および後述する送受信処理を行
う。ROM31にはプログラムの他図5に示すようなビ
ットパターンテーブルも記憶されている。RAM32は
処理時のワークエリアあるいは送受信データのバッファ
として使用される。端末インターフェース回路33は、
例えばRS−232Cインターフェース回路などの双方
向データ転送回路であり、パソコン等のデータ端末と送
受信データのやり取りを行う。回線インターフェース回
路34は電子交換機4のデジタル加入者線のインターフ
ェース回路であり、例えば周知のISDN回線の仕様に
従って、64kbpsの信号を送受信する。バス35は
データ伝送装置内の各回路を接続している。
【0008】図2は、周知のADPCM符号器28およ
び復号器29の構成を示すブロック図である。加算器2
0は、8ビットの入力信号から予測器23に記憶されて
いる1サンプリング周期前の局部再生値である予測値を
減算し、予測誤差信号を出力する。適応量子化器21は
予測誤差信号を量子化、符号化して4ビットの出力信号
を生成する。この際、量子化ステップ幅が前回の出力信
号値等に基づき適応制御される。出力信号は伝送路6に
出力されると共に、逆量子化器22によって量子化器2
1と逆の処理が施され、局部復号誤差信号が出力され
る。加算器24は該誤差信号と予測器23の出力とを加
算し、予測値を更新する。受信側の復号器28において
は、逆量子化器25、予測器27、加算器26が符号器
27内の逆量子化器22、予測器23、加算器24と同
様の処理を行うことによって再生値を得る。従って、通
常は2つの予測器23および27の値は一致している。
なお、このようなADPCMの方式は周知であり、また
本発明においては、量子化、符号化の方式は任意のもの
が利用可能である。
【0009】図3は、本発明の原理を説明するための、
ADPCM符号器への入力値(図1のA点あるいは図2
の入力信号)とADPCM復号器から出力される再生値
(図1のB点あるいは図2の出力信号)の関係を示すグ
ラフである。図2の予測器23および27の値は双方と
もSであるものとする。入力値がSの近傍である場合に
は、再生値もほぼ同じ値となるが、例えば入力値が(S
−10)以下になると再生値は全て(S−11)という
値になってしまい、入力値が(S+10)以上になると
再生値は全て(S+11)という値になってしまう。従
って、入力値として全てのパターンを入力した場合の再
生値の取り得る値は図示するように15個しかない。な
お実際の8ビットPCMデータは最上位ビットを符号ビ
ットとして使用しているので、図3のグラフとは異なる
特性のグラフとなるが、本発明は任意の特性の符号器に
適応可能である。
【0010】第1の実施例では、送信周期毎に局部符号
器−復号器に入力値として全てのパターンを入力して伝
送可能な再生値を全て求め、それが15個であった場合
には、15個の再生値にそれぞれ異なるビットパターン
を割り当てる。そして、送信すべきデータのパターンと
一致するビットパターンが割り当てられた再生値を送信
する。受信側においては、送信側と同様の処理によっ
て、伝送可能な再生値を全て求め、それが15個であっ
た場合には、15個の再生値に送信側と同じ処理によっ
てそれぞれ異なるビットパターンを割り当てる。そし
て、受信した再生値と同じ再生値に割り当てられている
ビットパターンを実データとして出力する。ADPCM
信号が4ビットの場合には、符号化方式により最大16
個の再生値が得られる可能性があるが、符号ビットとし
て1ビットを使用した場合には「+0」と「−0」が同
じ再生値となるので、再生値は最大15個となる。また
予測値が取り得る値の最大値あるいは最小値に近づいた
場合には、再生値個数が減少する。
【0011】図5は、局部符号器−復号器を使用するこ
とによって得られる再生値個数毎に割り当てられるビッ
トパターンセットを示す図であり、この図のデータは予
め送受双方のデータ伝送装置に記憶されている。なお、
各ビットパターンにはラベルという番号が付与されてお
り、付与順序は任意である。
【0012】図4は、任意の個数に対するビットパター
ンの割り当て方を示す説明図である。個数が2個、4個
など2のべき乗個数であれば、対応するビット数の全て
のパターンを順に割り当てる。その他の場合、例えば5
個の場合には、K行の4個のパターンの内、「00」を
下位のL行の「000」および「001」に展開し、図
5に示すようなビットパターンとする。このように、各
再生値に異なるビットパターン長のものを割り当てても
よい。またビットパターンの出現頻度に偏りがある場合
には、より出現頻度の高いパターンを優先的に割り当て
ることにより、伝送効率が向上する。
【0013】図8はCPU30における送信処理を示す
フローチャートであり、該処理は送信周期ごとに実行さ
れる。ステップS1においては、再生値バッファがクリ
アされ、変数nが0にリセットされる。ステップS2に
おいては、nからRAM内の所定の番地に格納されてい
る予測値を減算し、予測誤差を求める。そして該差をA
DPCM符号器と同じ方式で適応量子化する。即ち、直
前の出力信号に基づく量子化ステップ幅に基づいて誤差
信号値の取り得る範囲を複数の範囲に区切り、誤差信号
がどの範囲に入るかを決定する。
【0014】ステップS3においては、ステップS2と
逆の処理を行い、該範囲を代表する値である局部再生誤
差を出力する。ステップS4においては、記憶されてい
る予測値と局部再生誤差を加算し、局部再生値を得る。
ステップS5においては、得られた局部再生値が再生値
バッファに記憶されている再生値のいずれかと一致する
か否かが判定され、結果が否定の場合には、該再生値に
ラベルを付与して再生値バッファに保存する。ラベルは
例えば保存順に0、1、2…というように順に付与すれ
ばよい。ステップS7においては、nが255になった
か否かが判定され、結果が否定の場合にはステップS8
においてnに1が加算され、ステップS2に戻って処理
を繰り返す。
【0015】ステップS9においては、再生値バッファ
内の再生値個数を計数する。ステップS10において
は、例えば図5に示すような値を記憶しているテーブル
から計数した再生値個数に対応するビットパターンセッ
トを読み出す。ステップS11においては、読み出した
ビットパターンセットの中から、伝送すべきデータのビ
ット列の先頭のビットパターンと一致するビットパター
ンを検索し、該ビットパターンのラベル番号を求める。
ステップS12においては、ステップS11において求
めたラベル番号に対応する局部再生値を再生値バッファ
から読み出し、予測値としてRAMに格納すると共に送
信信号として、回線に出力する。この出力値は、ADP
CM符号器によってステップS2と同様に適応量子化さ
れ、符号化されて伝送され、ADPCM復号器によって
ステップS3、4の処理と同様に逆量子化されて再生値
が生成されるので、両予測器の値が一致しており、伝送
誤りがなければ、出力値と受信側での再生値は必ず一致
する。
【0016】図7は、CPU30における受信処理を示
すフローチャートである。この処理も受信周期ごとに実
行される。ステップS20においては、図8のステップ
S1〜ステップS9までの処理と同様の処理を行い、再
生値及びその個数を求める。ステップS21において
は、再生値バッファ内の再生値の内、受信した再生値と
一致する再生値のラベルを求める。ステップS22にお
いては、送信側と同じ内容のテーブルからステップS2
0で求めた個数およびステップS21で求めたラベルが
一致するビットパターンを読み出して、受信データとし
て出力する(前回の受信データの後ろに追加する。)。
ステップS23においては、受信した再生値を予測値と
してRAMに保存する。
【0017】図9は送信処理におけるデータ例を示す説
明図である。RAMに記憶されている予測値が100で
あった場合に、全ての入力値(n)について局部再生値
を求め、重複を排除すると、図9の再生値欄に記載され
ている15個の再生値が残る。該再生値には例えば生成
順に0から14までのラベル番号が付与される。再生値
個数は15個であるので、図5のテーブルから再生値個
数15に対応するビットパターンセットが読み出され
る。該ビットパターンセットにはラベルが付与されてい
るので、再生値とビットパターンが1対1に対応する。
次に、実データのビット列の先頭部分と一致するビット
パターンを検索する。例えば実データの先頭部分が01
101001…であるとすると、ラベル6の「011
0」というビットパターンが一致する。従って、該ビッ
トパターンに対応する99という再生値が通信網に出力
される。
【0018】受信側においては、送信側と同様の処理を
行うことによって図9に示すような表のデータが生成さ
れ、受信データが99であった場合には対応するビット
パターンである「0110」を受信データとしてRAM
内のバッファに出力する。そして蓄積された受信データ
は例えば8ビットごとにデータ端末装置に転送される。
以上のような処理によって高速のデータ伝送が可能とな
る。
【0019】次に、データエラー対策について述べる。
図1のような通信網においては、伝送中のエラーによっ
て受信データのパターンおよびデータ長が誤る可能性が
ある。また、ADPCM方式は前述したように、予測値
との誤差信号のみを伝送するので、伝送エラー等によっ
て送信側と受信側の予測値が不一致になった場合には該
誤差がそのまま継続して解消されないという特性を持っ
ている。
【0020】本発明の方式においては、受信側のADP
CM復号器内の予測値(出力値)と受信側データ伝送装
置内の予測値は必ず一致し、伝送可能な誤差信号のそれ
ぞれにビットパターンが対応しているので、予測値が1
5個存在するような領域であれば、たとえ予測値がある
程度ずれていても、データ自体は正しく伝送される可能
性が高い。しかし、予測値が最大値あるいは最小値に近
づいた場合には、予測値のずれによって再生値個数が異
なってしまう可能性があり、この場合にはパターンの不
一致と共に送信データのビット長と受信データのビット
長が不一致となる可能性もある。
【0021】この対策としては、例えば実データ中に特
定の同期パターン、例えば「11001100110
0」と同じパターンが出現しないように(データ中の同
じパターンの最後の「0」の前に「1」を挿入)データ
を加工する。所定間隔、例えば1000ビット毎に該同
期パターンを挿入して実データとする。そして、受信デ
ータ中の同期パターンを監視し、データ長が所定間隔で
ない場合には該データをエラーと見なすと共に、同期信
号以降を新たなデータとして受信する。あるいは、HD
LCフレームのような、誤りチェック情報を付加した固
定長あるいは可変長のパケットを使用して、エラーの場
合には再送要求を行うような伝送制御手順を採用しても
よい。
【0022】また、予測値のずれを解消するために、例
えばデータ送信前あるいは途中で送信側データ伝送装置
から通信網に対して、予測値が最大値に達するために必
要な時間以上の期間だけ、入力し得る最大値を入力し、
その後予測値が最小値に達するのに必要な時間以上の期
間だけ最小値を入力して、更に0(中間値)を所定期間
入力する。そうすると、受信側の予測値がどちらにずれ
ていても最終的に0になり、送受信装置間の予測値が一
致する。
【0023】以上実施例を開示したが、計算機によるシ
ミュレーションの結果、本発明の方式によって30kb
ps以上の伝送速度を達成できることが確認された。ま
た、本発明には、次のような変形例も考えられる。実施
例としてはADPCM符号器を介する通信網に適用する
例を開示したが、本発明は任意の符号変換方式を介する
通信網に適用可能である。また、符号器の内部状態に無
関係に出力が決定できるような符号化方式であれば、局
部再生値およびその数を求める処理は予め1回だけ実行
しておき、その結果を記憶しておくのみでよい。更に、
データ伝送装置の出力信号が通信網内の符号器を介さず
に、そのまま受信側のデータ伝送装置に入力された場合
にも正しいデータ伝送が可能である。
【0024】シミュレーションの結果では、発生した再
生値数は全て11個〜15個の範囲内のものであった。
これは、例えば予測値が最大値になっても、最大値を含
めてマイナス側に必ず8個は再生値が存在するためであ
る。従って、最低3ビット(8個)は必ず伝送可能であ
り、ビットパターンの割り当てを3ビット固定としても
よい。この場合には、伝送速度は32kbps×(3/
4)=24kbpsに減少するが、受信データ長が誤る
可能性がほとんど無くなる。また隣接する複数の再生値
に重複してビットパターンを割り付けることにより、更
に誤り率が減少する。なお、テーブルには発生し得る再
生値個数、例えば実施例のようなADPCM方式の場合
には8個〜15個に対するビットパターンセットのみを
記憶しておけばよい。
【0025】実施例の方式においては、局部再生値の小
さい順にビットパターンの小さいものから割り当ててい
る。この場合実データがランダムであれば、予測値(再
生値)の値もランダムに増減して一方に偏る確率は低い
が、例えば実データの0の出現頻度のほうが1より多い
場合には、実施例のような割り付けを行うと予測値が最
小値の方向に減少する確率が高くなり、偏りによって誤
り率が増加する恐れがある。この対策としては、例えば
予測誤差の平均値がなるべく0に近くなるように、図5
のビットパターンの割り当て方を変更するか、あるいは
実データを圧縮、暗号化、あるいは誤りチェック、訂正
のための冗長化をするなどして、なるべく任意のビット
パターンの発生頻度が均等になるように符号変換するこ
とが考えられる。
【0026】実施例においては、局部再生値を求めるた
めに、入力可能な全てのビットパターン(n)を入力し
ているが、図3を見ても分かるように、予測値Sの近傍
以外は全て同じ再生値となっている。本発明において
は、予め同じ再生値となることが判明している範囲は1
回だけ再生値を求めれば足りるので、図3のような特性
であれば、図8のフローチャートで、ステップS1にお
いてnの初期値を(S−10)とし、ステップS7の終
了判定条件をn=(S+10)としてもよい。このよう
にすれば、CPU30の処理負荷が軽減される。
【0027】
【発明の効果】以上述べたように、本発明は、通信網内
を通過可能なデータパターンセットを予測して、該セッ
トの各データパターンに対して所定の規則に基づいてそ
れぞれ異なるビットパターンを割り当て、送信すべきビ
ットパターンと同じビットパターンに対応するデータパ
ターンを通信網に対して出力する。また、受信側におい
ては、送信側と同様の方法で通信網内を通過可能なデー
タパターンを予測し、各データパターンに対して送信側
と同じ規則に基づいてビットパターンを割り当て、受信
したデータパターンと同じデータパターンに割り当てら
れているビットパターンを出力する。従って、任意の方
式の通信網において、通信網には何ら改造を行うことな
く、通信網を介して伝送可能な情報量の限界に近いデー
タを転送することができ、従来に較べて非常に高速のデ
ータ伝送が可能となるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される通信網の一例を示すブロッ
ク図である。
【図2】周知のADPCM符号器および復号器の構成を
示すブロック図である。
【図3】ADPCM符号器への入力値とADPCM復号
器から出力される再生値の関係を示すグラフである。
【図4】任意の個数に対するビットパターンの割り当て
方を示す説明図である。
【図5】再生値個数毎に割り当てられるビットパターン
セットを示す図である。
【図6】本発明のデータ伝送装置の構成を示すブロック
図である。
【図7】CPU30における受信処理を示すフローチャ
ートである。
【図8】CPU30における送信処理を示すフローチャ
ートである。
【図9】送信処理におけるデータ例を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
1,9…電話機、2,11…データ端末、3,10…デ
ータ伝送装置、4,8…デジタル交換機、5,7…AD
PCM符号器、6…中継回線

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 符号変換手段を含む通信網を使用してデ
    ータを伝送するための、下記(1)〜(6)の各処理工
    程を含むデータ伝送方法。 (1)通信網内を通過可能なデータパターンセットを予
    測する工程。 (2)予測されたセットの各データパターンに対して所
    定の規則に基づいてそれぞれ異なるビットパターンを割
    り当てる工程。 (3)送信すべきビットパターンと同じビットパターン
    に対応するデータパターンを通信網に対して出力する工
    程。 (4)受信側において、送信側と同様の方法で通信網内
    を通過可能なデータパターンを予測する工程。 (5)各データパターンに対して送信側と同じ規則に基
    づいてビットパターンを割り当てる工程。 (6)受信したデータパターンと同じデータパターンに
    割り当てられているビットパターンを出力する工程。
  2. 【請求項2】 符号器および復号器を含む通信網を使用
    してデータを伝送するための、下記(1)〜(8)の各
    処理工程を含むデータ伝送方法。 (1)送信側において、通信網に入力可能なデータパタ
    ーンを通信網と同じ特性を有する送信側局部符号器に入
    力し、送信側局部符号器の出力を通信網と同じ特性を有
    する送信側局部復号器に入力して、送信側局部復号器の
    出力パターンセットを得る工程。 (2)重複しない出力パターンについて、その数を計数
    し、かつ該出力パターンのそれぞれに所定の規則に従っ
    て番号を付与する工程。 (3)パターン数毎に、互いに異なり、かつ番号が付与
    された、パターン数と等しいビットパターンセットを予
    め記憶しているテーブルから、計数された数に対応する
    ビットパターンセットを読み出し、その中から送信すべ
    きデータと一致するビットパターンを決定する工程。 (4)決定されたビットパターンに対応する番号と同一
    の番号を付与された出力パターンを検索し、通信網に出
    力する工程。 (5)受信側において、通信網に入力可能なデータパタ
    ーンを全て、通信網と同じ特性を有する受信側局部符号
    器に入力し、受信側局部符号器の出力を通信網と同じ特
    性を有する受信側局部復号器に入力して、受信側局部復
    号器の出力パターンセットを得る工程。 (6)重複しない出力パターンについて、その数を計数
    し、かつ該出力パターンのそれぞれに所定の規則に従っ
    て番号を付与する工程。 (7)受信されたデータと等しい出力パターンを検索
    し、該出力パターンに対応する番号を決定する工程。 (8)送信側と同一のビットパターンセットを予め記憶
    しているテーブルから、計数された数および番号に対応
    するビットパターンを読み出し、受信データとして出力
    する工程。
  3. 【請求項3】 前記符号器および復号器はそれぞれAD
    PCM符号器およびADPCM復号器であり、 データ転送周期毎に請求項2に記載の(1)〜(8)の
    各処理工程を繰り返すことを特徴とするデータ伝送方
    法。
  4. 【請求項4】 符号器および復号器を含む通信網を使用
    してデータを伝送するためのデータ伝送装置であって、 通信網に入力可能なデータパターンを符号化する、通信
    網と同じ特性を有する送信側局部符号化手段と、 前記送信側局部符号化手段の出力を復号化する、通信網
    と同じ特性を有する送信側局部復号化手段と、 送信側局部復号化手段の出力パターンから重複を排除し
    た後、数を計数すると共に該出力パターンのそれぞれに
    所定の規則に従って番号を付与する番号付与手段と、 出力パターン数毎に、互いに異なり、かつ番号が付与さ
    れた、出力パターン数と等しい数のビットパターンセッ
    トを予め記憶しているテーブル手段と、 計数された数に対応するビットパターンセットを読み出
    し、その中から送信すべきデータの先頭と一致するビッ
    トパターンを決定する決定手段と、 決定されたビットパターンに対応する番号と同一の番号
    を付与された出力パターンを検索し、通信網に出力する
    出力手段とを含むことを特徴とするデータ伝送装置。
  5. 【請求項5】 符号器および復号器を含む通信網を使用
    してデータを伝送するためのデータ伝送装置であって、 通信網に入力可能なデータパターンを符号化する、通信
    網と同じ特性を有する受信側局部符号化手段と、 前記受信側局部符号化手段の出力を復号化する、通信網
    と同じ特性を有する受信側局部復号化手段と、 受信側局部復号化手段の出力パターンから重複を排除し
    た後、数を計数すると共に該出力パターンのそれぞれに
    所定の規則に従って番号を付与する番号付与手段と、 出力パターン数毎に、送信側データ伝送装置と同じ内容
    のビットパターンセットを予め記憶しているテーブル手
    段と、 受信されたデータと等しい出力パターンを検索し、該出
    力パターンに対応する番号を決定する決定手段と、 テーブル手段から、計数された数および番号に対応する
    ビットパターンを読み出し、受信データとして出力する
    出力手段を含むことを特徴とするデータ伝送装置。
JP17425695A 1995-06-16 1995-06-16 データ伝送方法およびデータ伝送装置 Pending JPH098670A (ja)

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