JPH0986481A - 水ジェット推進艇の船底構造 - Google Patents

水ジェット推進艇の船底構造

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JPH0986481A
JPH0986481A JP7243440A JP24344095A JPH0986481A JP H0986481 A JPH0986481 A JP H0986481A JP 7243440 A JP7243440 A JP 7243440A JP 24344095 A JP24344095 A JP 24344095A JP H0986481 A JPH0986481 A JP H0986481A
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stern
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water jet
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Tomoyoshi Koyanagi
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    • B63B1/00Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils
    • B63B1/16Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces
    • B63B1/18Hydrodynamic or hydrostatic features of hulls or of hydrofoils deriving additional lift from hydrodynamic forces of hydroplane type
    • B63B2001/186Sponsons; Arrangements thereof
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、運動性能がよく、充分なジャ
ンプを行なうことができるようにする。 【解決手段】 船尾船底にジェット推進機が設置された
水ジェット推進艇の船底構造において、船尾船底にはそ
の前側より高い面からなる第1ステッパ61が形成さ
れ、この第1ステッパ61の後側には船尾端に第1ステ
ッパ61より幅が狭くかつ高さの高い第2ステッパ62
とが形成され、上記第2ステッパ62の段の大きさは第
1ステッパ61の段の大きさより大きく設定され、上記
第1ステッパには速度計64が取付けられ、第1ステッ
パ61と第2ステッパ62との間の第2ステッパ前壁6
20にはドレンプラグ63が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、水ジェット推進艇な
どの水ジェット推進艇の船底構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、水ジェット推進機を搭載して海上
を高速で滑走し、急旋回や急停止などの種々の運転を行
なうようにした水ジェット推進艇が広く用いられてい
る。そしてこの船において、高速滑走中に船首部を持ち
上げてジャンプを行なうという運転を行なうこともあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の船体におい
ては、船底板が船首部から船尾端まで連続した面(船幅
方向には湾曲した面)で形成されているために、滑走中
に船首部を持ち上げてジャンプを行なう際に、船尾部船
底を水中に深く沈み込ませる必要が生じ、その抵抗が大
きいために船首部を大きく持ち上げて充分なジャンプを
行なうことが難しいという問題がある。このため船尾船
底部に、その前側の船底よりも上方に位置する面からな
るステッパを設けることが考えられる。充分なジャンプ
を行なうためには、上記ステッパとその前側の船底との
間の段は大きい方が望ましい。ここで、上記ステッパの
船体長さ方向の長さを大きくすると、航走時に船体が前
後方向に揺れた(ピッチングした)際に、船体長さが短
くなったのと同様の効果が生じてピッチングが大きくな
ってしまう。一方、上記ステッパの船体長さ方向の長さ
を短くすると、船首部を持ち上げようとした場合にステ
ッパ前側の船底の船尾側端部が水中に深く沈み込むため
に、さほど大きなジャンプはできない。
【0004】この発明は、このような従来の欠点を解消
するためになされたものであり、船首部を大きく持ち上
げて大きなジャンプができるようにするとともに、大き
なピッチングが生じにくいようにした水ジェット推進艇
の船底構造を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、船尾
船底にジェット推進機が設置された水ジェット推進艇の
船底構造において、船尾船底にはその前側の船底よりも
上方に位置する面からなる第1ステッパが形成され、こ
の第1ステッパの後側の船底には船尾端に第1ステッパ
よりも上方に位置する面からなる第2ステッパが形成さ
れているものである。
【0006】上記構成では、第1ステッパと第2ステッ
パとにより船尾端に近づくにしたがって順次船底が高く
なるようにしているために、第2ステッパは第1ステッ
パ前側の船底よりも大きく上方に離れることになる。ま
た、第1ステッパがその前側の船底よりも上方に離れる
量は第2ステッパのそれよりも少ないものの、船首部を
持ち上げた際には、船尾端から前方に離れるほど船底が
水中に沈み込む量が少なくなることから、船首部を大き
く持ち上げた際に第1ステッパはさほど水中に没するこ
とはなく、第1ステッパの位置を第2ステッパの位置ま
で高くした、すなわち、第1ステッパ前端から第2ステ
ッパ後端までを、第1ステッパの前側の船底から上方に
大きく離れた同一平面に形成したのと同様の効果が得ら
れる。したがって、航走中に船首部を持ち上げてジャン
プを行なう際に、第1ステッパおよび第2ステッパから
なる船尾端部の船底が水中に深く沈み込むことがなく、
船首部を大きく持ち上げて充分なジャンプを行なうこと
ができる。
【0007】また第1ステッパは第2ステッパよりも下
方に位置することから、航走時に船体が前後方向の揺れ
を起こした場合は、第1ステッパの位置を第2ステッパ
の位置まで高くした場合に比べて揺れが小さい時点で第
1ステッパの後端部が水中に没し、ピッチングが大きく
なることが防止される。
【0008】請求項2の発明は、上記第1ステッパとそ
の前側の船底との間の段の大きさが第1ステッパと第2
ステッパとの間の段の大きさより小さく設定されている
ものである。
【0009】上記構成では、航走時に船体が前後方向の
揺れを起こした場合に、揺れがより小さい時点で第1ス
テッパの後端部が水中に没し、ピッチングが大きくなる
ことが確実に防止される。
【0010】請求項3の発明は、上記第1ステッパと第
2ステッパとの間の第2ステッパ前壁にはドレンプラグ
が設けられているものである。
【0011】上記構成では、第1ステッパと第2ステッ
パとの間の壁にドレンプラグを設置することにより、ス
ペースの有効利用を図ることができる。
【0012】請求項4の発明は、上記第2ステッパの幅
は第1ステッパの幅より小さく設定されているものであ
る。
【0013】上記構成では、船尾部を横滑りさせて急旋
回することを容易に行なうことができる。
【0014】請求項5の発明は、上記第1ステッパと第
2ステッパとの間の第2ステッパ前壁と第1ステッパと
がほぼ直角に接合されるとともに、第2ステッパと船尾
板とが湾曲面を介して接合されているものである。
【0015】上記構成では、第1ステッパとその前側の
船底との間の段の大きさを第1ステッパと第2ステッパ
との間の段の大きさより小さく設定したことにより、第
1ステッパの前側の船底後端縁で切られた水が上方に飛
散して第1ステッパの後端部にあたることが考えられる
が、第1ステッパと第2ステッパとの間の第2ステッパ
前壁と第1ステッパとをほぼ直角に接合させているの
で、第1ステッパの後端部にかかった水は第1ステッパ
の後端縁で確実に切られる。したがって、第2ステッパ
が第1ステッパから上方に大きく離れることと相俟っ
て、上記飛散した水が第2ステッパに当たることが防止
され、ジャンプがスムーズに行なわれる。一方、第2ス
テッパと船尾板とを湾曲面を介して接合させたので、船
首部を持ち上げた際に、万一第2ステッパの後端部が水
中に没しようとしても、ここは湾曲面に形成されている
ので、ここが水面に引っ掛かることがなく、滑らかに水
中に没入することができる。このような構成、作用によ
り、ジャンプをスムーズに行なうことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1〜図4において、小型船舶の
船体1にはその中央部付近の船体中心線上に操作ハンド
ル20が設置され、その後側には船尾方向に延びる運転
者用座席シート2および後部座席シート21が設けら
れ、その両側には座席シート2,21上の人が足を乗せ
るフートデッキ30が形成されている。この後部座席シ
ート21の下側には物入れ80が配置され、後部座席シ
ート21がこの物入れ80の蓋の機能を果たし、後部座
席シート21を取り外すことにより物入れ80の上部開
口部を開くことができるようにしている。
【0017】上記運転者用座席シート2の下部前側に
は、燃料コック73および船体内部に空気を取入れるエ
アインテーク(貫通穴)74が形成されている。この燃
料コック73は座席シート2に跨っている運転者が操作
するものであるが、この燃料コック73の近傍にエアイ
ンテーク74が形成されているためにこの部分には常に
空気の流れがあり、このため燃料コック73に水がかか
っても乾きやすく、このため操作しやすいという利点が
ある。
【0018】また船首部の内部には図3に示すように、
船首デッキ7が形成され、この船首デッキ7は船の長さ
方向中央部が高くなるように側面形状がV字形に形成さ
れ、その最高部から前側の前方傾斜部に船首物入れ71
および空気取入れダクト72が設けられている。この船
首デッキ7の上側は、船首デッキのカバー76と物入れ
のカバー75とで覆われている。このように船首デッキ
7を平坦に形成せずにV字形に形成したために、下向き
の荷重に対して強度が大きく、かつ船首デッキ7のデッ
キ面の面積も増大しているために、物入れ71や空気取
入れダクト72を設置しやすいという利点もある。また
後部座席シート21の両側および後側の基部を覆うよう
に、平面形状U字形のグリップ部材8が取付けられ、水
中の人が船尾端から乗船する際にこのグリップ部材8の
後端部を握るようにしている。
【0019】また船体中央部の内部には船体中心線上で
長さ方向中央部付近にエンジン5が設置され、その後側
には船尾端まで延びる水ジェット推進機4が設置され
て、この水ジェット推進機4の内部で回転するインペラ
ーの軸がエンジン5の駆動軸に連結されている。この水
ジェット推進機4はその後部が船尾端に開口する船尾ケ
ーシング(船尾ポンプ室)44内に配置され、ジェット
水ジェット推進機4の後部は船尾ポンプ室44内を船尾
端まで延び、その後端部にはステアリングノズルおよび
リバースバケット41が設けられている。また水ジェッ
ト推進機4は船底に開口する水導入口42を備え、イン
ペラーの回転によりこの水導入口42から水を導入し、
船尾の水噴射口41から後方の所定方向に噴射させるこ
とにより船体に推進力および旋回力を生じさせるように
している。
【0020】上記エンジン5の一側部の上部にはそれぞ
れエンジンの排気膨張室51が配置され、ここから導出
された第1排気管(ホース)59の先端部には水ジェッ
ト推進機4および船尾ポンプ室44の一側部に配置され
たウォータロック52に接続され、このウォータロック
52からの第2排気管53は船体中心線上の上方に延び
た後湾曲して船尾ポンプ室44の上方から斜め後下方に
延び(逆U字状に形成し)、船尾ポンプ室44の前端上
部で前方斜め上向きに形成された壁45に接続れて船尾
ポンプ室44内に開口している。この壁45を前方斜め
上向きに形成したために、逆U字状に形成した第2排気
管53の先端部を船尾ポンプ室44に接続させる部分で
さらに湾曲させる必要がなく、配管の取り回しが容易に
なっている。
【0021】また船尾船底には、船幅方向中央部に水ジ
ェット推進機4の後部が配置される船尾ポンプ室44が
形成され、その両側にはその前側の船底11より高い面
からなる第1ステッパ61が形成され、この第1ステッ
パ61の後側には船尾端に第1ステッパ61より幅が狭
くかつ高さの高い第2ステッパ62が形成され、この第
2ステッパ62の後端部が船尾板(トランサム)66に
湾曲面を介して連続している。上記第1ステッパ61の
船体長さ方向の長さAと第1ステッパ61の船体長さ方
向の長さBとほぼ同じであり、また第2ステッパ62の
段の大きさ(第2ステッパ62の前壁620の高さC)
は第1ステッパの段の大きさ(第1ステッパ61の前壁
610の高さD)より大きく設定されている。そして第
1ステッパ61の後端部には羽根車式のスピードセンサ
ー64が取付けられ、また第2ステッパ62の前壁62
0にはドレンプラグ63が取付けられている。さらに第
1ステッパ61、第2ステッパ62とも船幅方向外側に
行くにしたがって上方に位置するように傾斜している。
【0022】上記両側の第1ステッパ61間には、アル
ミニウム合金製の船底プレート13が取付けられ、これ
によってポンプ室44内に収容された水ジェット推進機
4を下方から覆っている。この船底プレート13は、そ
の両側端が第1ステッパ61の内側端に形成した斜面6
11に取付けられ、その底面は両側の稜線612を互い
に結ぶ水平面に形成されている。なお、この船底プレー
ト13の後端縁は、底面視において第1ステッパ61の
後端縁と一致させているが、第2ステッパ62の後端縁
まで延ばし、これによって水ジェット推進機後部を保護
するようにしてもよい。
【0023】また船尾部船側にはスポンソン9が取付け
られ、このスポンソン9は図5および図6に示すように
構成されている。すなわち、スポンソン9は本体90と
取付け部材91とからなり、取付け部材91は船側板に
取付けられる細長い板材に複数本(この例では2本)の
支持ピン92が船体の長さ方向に所定の間隔で取付けら
れてなり、スポンソン本体90は船長方向に細長い蒲鉾
型で船首側が先細り形状に形成され、この本体90には
各支持ピン92に対応する位置に嵌入穴93が形成さ
れ、この嵌入穴93にはそれぞれアジャストナット94
が嵌入されるようにしている。このアジャストナット9
4は、円柱体の一方の端部にフランジ942が形成され
るとともに、その端面に操作用の突起944が形成され
てなり、かつ軸方向の貫通穴940がアジャストナット
94の軸中心から偏心した位置に形成されている。この
貫通穴940は、上記支持ピン92にカラー941が外
嵌された状態で貫通される大きさに形成され、このアジ
ャストナット94を本体90の嵌入穴93に嵌入させて
フランジ942を嵌入穴の段部932に当接させ、貫通
穴940中に支持ピン92を貫通させてワッシャ922
およびナット921で締め付けることにより、本体90
を取付け部材91に固定させるように構成されている。
【0024】上記アジャストナット94を本体90の嵌
入穴93に嵌入させる際に、嵌入穴93に対してアジャ
ストナット94を支持ピン92回りに回転させると、支
持ピン92に対して偏心して形成されたアジャストナッ
ト94は、嵌入穴93内で位置が変化することになる。
そしてこのアジャストナット94を適宜回転させること
により、本体90は支持ピン92に対して上下および前
後方向に動き、船側板に固定して取付けられた取付け部
材91に対して本体90の取付け状態(取付け位置)を
変化させることができる。
【0025】なお、一方の端部(例えば船尾側端部)の
アジャストナット94をこのように調整して本体90の
一方の端部を取付け部材91に対して位置変化させる
と、他方の嵌入穴93内での支持ピン92の位置も影響
を受けることになるので、他方のアジャストナット94
もこの変化に対応して嵌入穴93内での位置を調整する
必要がある。この実施形態では、両方のアジャストナッ
ト94を同一形状のものを用いているが、例えば、船首
側端部のアジャストナットには偏心した貫通穴940は
形成せずに、軸中心を通り本体90の長さ方向に細長い
貫通穴を形成し、船尾側のアジャストナット94を回転
させることにより、本体90の船尾側端部を上下および
前後方向に移動させるとともに、船首側端部は主に前後
方向にのみ移動させるような調整を行なうようにしても
よい。
【0026】図7および図8はスポンソンの別の実施形
態を示し、取付け部材91の構成は上記のものと同じで
あるが、本体90には1個の調整穴95と1個の貫通穴
96が形成されている。この調整穴95は、上下方向に
細長く、かつ他方の貫通穴96を曲率中心とする円弧軌
跡を描くように湾曲して形成されている。この構成で
は、船首側の支持ピン92をカラー941を介して貫通
穴96に貫通させた状態で、船尾側の支持ピン92を調
整穴95中でその貫通位置を上下方向に変化させるよう
に、本体90の船尾端を貫通穴96を中心として上下方
向に揺動変位させて締め付け固定させる。このようにこ
の例では本体90の船尾端を上下方向に変位させる位置
調整を行なうことができる。
【0027】上記のように、スポンソン9の取付け位置
の調整をナット921の調整により簡単に行なうことが
できるため、例えば1人乗船のときはスポンソン9の取
付け位置を低くし、また3人乗船のときはスポンソン9
の取付け位置を高くするなど、乗員の数などに応じてス
ポンソン9の取付け位置を最も好ましい状態にすること
ができる。
【0028】上記構成において、船体1の滑走状態から
運転者が船首部を持ち上げると、図3に示すように船尾
部のみが水面100に接触した状態となり、この状態か
ら船体1の前進する勢いにより、船尾部も水面100か
ら離れてジャンプすることになる。船底11は船尾端ま
で延びてなく、第1ステッパ61と第2ステッパ62と
により順次船底が高くなるようにしているために、第2
ステッパ62は第1ステッパ61の前側の船底よりも大
きく上方に離れることになる。また、第1ステッパがそ
の前側の船底よりも上方に離れる量は第2ステッパのそ
れよりも少ないものの、船首部を持ち上げた際には、船
尾端から前方に離れるほど船底が水中に沈み込む量が少
なくなることから、船首部を大きく持ち上げた際に第1
ステッパはさほど水中に没することはなく、第1ステッ
パの位置を第2ステッパの位置まで高くしたのと同様の
効果が得られる。したがって、航走中に船首部を持ち上
げてジャンプを行なう際に、第1ステッパおよび第2ス
テッパからなる船尾端部の船底が水中に深く沈み込むこ
とがなく、船首部を大きく持ち上げて充分なジャンプを
行なうことができる。
【0029】また第1ステッパは第2ステッパよりも下
方に位置することから、航走時に船体が前後方向の揺れ
を起こした場合は、第1ステッパの位置を第2ステッパ
の位置まで高くした場合に比べて揺れが小さい時点で第
1ステッパの後端部が水中に没し、ピッチングが大きく
なることが防止される。
【0030】また、航走時に船体が前後方向の揺れを起
こした場合に、より揺れが小さい時点で第1ステッパの
後端部が水中に没し、ピッチングが大きくなることが確
実に防止される。また第1ステッパと第2ステッパとの
間の壁にドレンプラグを設置することにより、スペース
の有効利用を図ることができる。また第2ステッパの幅
を第1ステッパの幅より小さく設定したことにより船尾
部を横滑りさせて急旋回することを容易に行なうことが
できる。
【0031】さらに、第1ステッパとその前側の船底と
の間の段の大きさを第1ステッパと第2ステッパとの間
の段の大きさより小さく設定したことにより、第1ステ
ッパの前側の船底後端縁で切られた水が上方に飛散して
第1ステッパの後端部にあたることが考えられるが、第
1ステッパと第2ステッパとの間の第2ステッパ前壁と
第1ステッパとをほぼ直角に接合させているので、第1
ステッパの後端部に上記飛散した水が第1ステッパの後
端縁で確実に切られる。したがって、第2ステッパが第
1ステッパから上方に大きく離れることと相俟って、上
記飛散した水が第2ステッパに当たることが防止され、
ジャンプがスムーズに行なわれる。一方、第2ステッパ
と船尾板とを湾曲面を介して接合させたので、船首部を
持ち上げた際に、万一第2ステッパの後端部が水中に没
しようとしても、ここは湾曲面に形成されているので、
ここが水面に引っ掛かることがなく、滑らかに水中に没
入することができる。その結果、ジャンプをスムーズに
行なうことができる。
【0032】なお、船体1の転覆により第2排気管53
から水が浸入するが、浸入した水は船体1の復元により
第2排気管53の逆U字形の頂部から一部はウォータロ
ック52中に入り、残りは再び船尾ケーシング44内に
排出される。またウォータロック52中に浸入した水は
その内部に溜り、エンジン5へ浸入するのは防止され
る。しかも第2排気管53は逆U字形に構成されている
ために、この部分でも水の浸入防止効果が達成されてい
る。
【0033】
【発明の効果】請求項1の発明では、第1ステッパと第
2ステッパとにより船尾端に近づくにしたがって順次船
底が高くなるようにしているために、第2ステッパは第
1ステッパ前側の船底よりも大きく上方に離れることに
なる。また、第1ステッパがその前側の船底よりも上方
に離れる量は第2ステッパのそれよりも少ないものの、
船首部を持ち上げた際には、船尾端から前方に離れるほ
ど船底が未水中に沈み込む量が少なくなることから、船
首部を大きく持ち上げた際に第1ステッパはさほど水中
に没することはなく、第1ステッパの位置を第2ステッ
パの位置まで高くした、すなわち、第1ステッパ前端か
ら第2ステッパ後端までを、第1ステッパの前側の船底
から上方に大きく離れた同一平面に形成したのと同様の
効果が得られる。したがって、航走中に船首部を持ち上
げてジャンプを行なう際に第1ステッパおよび第2ステ
ッパからなる船尾端部の船底が水中に深く沈み込むこと
がなく、船首部を大きく持ち上げて充分なジャンプを行
なうことができる。
【0034】また第1ステッパは第2ステッパよりも下
方に位置することから、航走時に船体が前後方向の揺れ
を起こした場合は、第1ステッパの位置を第2ステッパ
の位置まで高くした場合に比べて揺れが小さい時点で第
1ステッパの後端部が水中に没し、ピッチングが大きく
なることが防止される。
【0035】請求項2の発明では、航走時に船体が前後
方向の揺れを起こした場合に、より揺れが小さい時点で
第1ステッパの後端部が水中に没し、ピッチングが大き
くなることが確実に防止される。
【0036】請求項3の発明では、第1ステッパと第2
ステッパとの間の壁にドレンプラグを設置することによ
り、スペースの有効利用を図ることができる。
【0037】請求項4の発明では、船尾部を横滑りさせ
て急旋回することを容易に行なうことができる。
【0038】請求項5の発明では、第1ステッパとその
前側の船底との間の段の大きさを第1ステッパと第2ス
テッパとの間の段の大きさより小さく設定したことによ
り、第1ステッパの前側の船底後端縁で切られた水が上
方に飛散して第1ステッパの後端部にあたることが考え
られるが、第1ステッパと第2ステッパとの間の第2ス
テッパ前壁と第1ステッパとをほぼ直角に接合させてい
るので、第1ステッパの後端部にかかった水は第1ステ
ッパの後端縁で確実に切られる。したがって、第2ステ
ッパが第1ステッパから上方に大きく離れることと相俟
って、上記飛散した水が第2ステッパに当たることが防
止され、ジャンプがスムーズに行なわれる。一方、第2
ステッパと船尾板とを湾曲面を介して接合させたので、
船首部を持ち上げた際に、万一第2ステッパの後端部が
水中に没しようとしても、ここは湾曲面に形成されてい
るので、ここが水面に引っ掛かることがなく、滑らかに
水中に没入することができる。その結果、ジャンプをス
ムーズに行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す船体の底面斜視図であ
る。
【図2】図1の平面図である
【図3】図2の側面図である。
【図4】船尾船底部のドレンプラグ取付け位置での縦断
面図である。
【図5】スポンソンの1例を示す分解斜視図である。
【図6】図5の横断面図である。
【図7】スポンソンの他の例を示す分解斜視図である。
【図8】図7の横断面図である。
【符号の説明】
1 船体 2 座席シート 4 水ジェット推進機 5 エンジン 11 船底板 21 後部座席シート 44 船尾ケーシング(ポンプ室) 61 第1ステッパ 62 第2ステッパ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 船尾船底にジェット推進機が設置された
    水ジェット推進艇の船底構造において、船尾船底にはそ
    の前側の船底よりも上方に位置する面からなる第1ステ
    ッパが形成され、この第1ステッパの後側の船底には船
    尾端に第1ステッパよりも上方に位置する面からなる第
    2ステッパが形成されていることを特徴とする水ジェッ
    ト推進艇の船底構造。
  2. 【請求項2】 上記第1ステッパとその前側の船底との
    間の段の大きさは第1ステッパと第2ステッパとの間の
    段の大きさより小さく設定されていることを特徴とする
    請求項1記載の水ジェット推進艇の船底構造。
  3. 【請求項3】 上記第1ステッパと第2ステッパとの間
    の第2ステッパ前壁にはドレンプラグが設けられている
    ことを特徴とする請求項2記載の水ジェット推進艇の船
    底構造。
  4. 【請求項4】 上記第2ステッパの幅は第1ステッパの
    幅より小さく設定されていることを特徴とする請求項
    1,2または3記載の水ジェット推進艇の船底構造。
  5. 【請求項5】 上記第1ステッパと第2ステッパとの間
    の第2ステッパ前壁と第1ステッパとがほぼ直角に接合
    されるとともに、第2ステッパと船尾板とが湾曲面を介
    して接合されていることを特徴とする請求項2記載の水
    ジェット推進艇の船底構造。
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US7117806B2 (en) * 2002-12-06 2006-10-10 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Personal watercraft

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