JPH0986314A - 車両用後側方監視装置 - Google Patents

車両用後側方監視装置

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JPH0986314A
JPH0986314A JP7249167A JP24916795A JPH0986314A JP H0986314 A JPH0986314 A JP H0986314A JP 7249167 A JP7249167 A JP 7249167A JP 24916795 A JP24916795 A JP 24916795A JP H0986314 A JPH0986314 A JP H0986314A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 夜間やトンネル内の如く暗所を走行している
場合においても他車両を正確に認識できる車両用後側方
監視装置を提供する。 【解決手段】 自車両の後側方を撮像する撮像手段(11)
と、所定時間相前後する2画像中における同一点につい
て、当該点の無限遠点から発散する方向の移動をオプテ
ィカルフローとして検出するオプティカルフロー検出手
段(31a )とを有し、他車両と自車両との相対関係を監視
する車両用後側方監視装置において、前記自車両の走行
方向を検出する走行方向検出手段(21,23 )と、自車両の
走行距離を検出する走行距離検出手段(22)と、前記走行
方向検出手段(21,23 )からの走行方向情報及び前記走行
距離検出手段(22)からの走行距離情報に基づき自車両の
移動量を算出し、この移動量により前記無限遠点の位置
を変更する無限遠点変更手段(31b )とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に設置したビデオカメラによって車両の後方及び側方を
撮像し、当該撮像画像に基づき、車両走行時における後
方あるいは側方から接近する車両を検知し、運転者に警
告を与える車両後側方監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自車両が片側2車線以上の道路を走行
し、これから変更しようとする隣接車線に自車両よりも
高速で走行する他車両が存在した際、この他車両の存在
を見逃した場合には、事故につながる危険性がある。ま
た、自車両の後方を走行する他車両が自車両に急接近し
てきた場合、不用意な急ブレーキを行うと他車両に追突
される危険性があるので、この急接近する他車両を予め
認識しておくことは車両運行上の安全面から有用であ
る。
【0003】従来、上述したような他車両すなわち隣接
車線を走行する車両あるいは同一車線を後続して走行す
る車両を運転者に認識させる従来例としては、本出願人
が特願平5−196189号にて出願した発明(以下、
先願発明という)がある。この先願発明は、後述するオ
プティカルフローに基づいて、他車両の認識を行うもの
である。以下、この先願発明について説明する。
【0004】図11は、この先願発明を実施する装置
(以下、先願装置という)の構成を示すブロック図であ
る。同図において、10は撮像手段としての撮像部で、
例えばビデオカメラを有している。30は演算処理装置
としてのデータ処理部である。50は警報手段としての
警報部で、スピーカなどの警報装置により構成されてい
る。
【0005】撮像部10は、車両後方の所定位置例えば
トランクの上部位置に車両後方正面に向けて配設されて
いる。データ処理部30は、動作プログラムに従って動
作する中央制御装置としてのCPU31、このCPU3
1の動作プログラム及び予め与えられる設定値などを保
持するROM32、CPU31の演算実行時に必要なデ
ータを一時的に保持するRAM33を有している。警報
部50は、車両内部に配設され、必要に応じて音声や警
報音を発生することにより運転者などに危険を知らせ
る。
【0006】図12は、上述したように、自車両の後方
部に搭載された撮像部10による撮像画像の変化を説明
する図であり、図12(a)は時刻tにおける撮像画
像、図12(b)は時刻t+△tにおける撮像画像を示
している。そして、これらの各図において、200は自
車両の後方を走行する後続車両、300は道路500に
隣接して配設された道路標識、400は同じく道路50
0に隣接して配設された建物である。
【0007】今、自車両が平坦な道を直進しているとす
ると、時刻の経過すなわち自車両の走行に伴い、道路標
識300や建物400は自車両との相対距離が離れ小さ
く撮像される。図においては、図12(a)すなわち時
刻tの撮像画像における道路標識300及び建物400
と、図12(b)すなわち時刻t+△tの撮像画像にお
ける道路標識300及び建物400に関し、図12
(b)の道路標識300及び建物400の方が小さく撮
像されている。以下、これらの図を参照して、この先願
発明において用いられるオプティカルフローについて説
明する。
【0008】すなわち、撮像画像内に設定された複数の
対応点、例えば他車両200における着目点201及び
202、道路標識300における着目点301、302
及び303、建物400における着目点401及び40
2に関し、各時間毎の着目点すなわち時刻t〔図12
(a)〕における各着目点201a、202a、301
a、302a、303a、401a及び402aと、時
刻t+△t〔図12(b)〕における各着目点201
b、202b、301b、302b、303b、401
b及び402bについて、互いに対応する着目点同士を
結合することにより、図12(c)に示す速度ベクトル
すなわち201F、202F、301F、302F、3
03F、401F及び402Fが得られる。この得られ
た速度ベクトルがオプティカルフローである。
【0009】ここで、このオプティカルフローは、画面
内の無限遠点あるいは消失点として定義されるFOE(F
ocus of Expansion)から放射状に現れていることが判
る。このFOEは、車両が直進している場合の画像上に
おいて、自車両の進行方向の正反対方向を示す1点に対
応する。そして、自車両の走行状態において、自車両か
ら遠ざかる物体のオプティカルフローは上記FOEに向
かう収束方向のベクトルとなり、自車両に近づいてくる
物体のオプティカルフローは上記FOEから離れる発散
方向のベクトルとなる。従って、同図に201F及び2
02Fで示す後続の他車両200のオプティカルフロー
は発散方向のベクトルであるので、この他車両は自車両
に近づいてきていること、換言すれば自車両よりも高速
で走行している車両であることが判る。
【0010】また、このオプティカルフローの大きさに
関し、このオプティカルフローの大きさは、単位時間に
おける自車両と対象物体(他車両200)との距離の差
すなわち速度差が大きい程大きくなり、自車両と対象物
体との相対距離が近い程大きくなる。このことを図面を
参照して説明する。
【0011】図13は、撮像部10の光学的配置を示し
た図である。同図において、11aは撮像部10のビデ
オカメラが有するレンズ、11bは同じくビデオカメラ
が有するイメージプレーン、fはレンズ11aからイメ
ージプレーン11bまでの距離、P(Xa ,Ya
a )は後続する他車両上の任意の1点、p(xa ,y
a)はイメージプレーン11b上における上記点Pに対
応する点である。
【0012】この場合、3角形の相似の比から、次式
(1)の関係が得られる。 xa =f・Xa /Za ・・・ (1) この式(1)を変形して時間微分すると、次式(2)が
得られる。 Xa ’=(Δxa /Δt・Za +xa ・Za ’)/f ・・・ (2) また、オプティカルフローのx方向成分uは、次式
(3)で表せる。 u=Δxa /Δt ・・・ (3) 従って、この式(3)により次式(4)を得ることがで
きる。 Za =(f・Xa ’−xa ・Za ’)/u ・・・ (4)
【0013】ここで、上記式(4)のZa ’は、同一車
線あるいは隣接車線を走行する他車両(図12に符号2
00で示す)と撮像部10が搭載された自車両との速度
差すなわち相対速度を示している。この相対速度を−α
とすると上記式(4)は次式(5)となる。 Za =(f・Xa ’+xa α)/u ・・・ (5) よって、オプティカルフローのx方向成分uは、次式
(6)のように表すことができる。 u=(f・Xa ’+xa α)/Za ・・・ (6) なお、点PのY座標Ya についても同様にして求めるこ
とができる。
【0014】よって上式(6)より、Zが小すなわち後
続車両又は隣接車線を走行中の他車両200までの距離
が小である程、あるいは、αが大すなわち他車両200
との速度差が大である程、オプティカルフローのx成分
は大きくなる。これはY方向についても同様である。従
って、オプティカルフローは後続する他車両200との
距離が小な程、更に互いの速度差が大な程長くなり、こ
れよりオプティカルフローの方向がFOEに対して発散
し、その長さが短いときより長いときの方が相対的に後
続車両又は隣接車両に対する危険度が大きことが判る。
【0015】従って、データ処理部20は、このオプテ
ィカルフローが上述した発散方向のベクトルであり且つ
その大きさが大きい場合には、対象物体は自車両に対
し、接近した位置に存在するか、自車両よりも高速で接
近しているかの少なくとも一方の状態にあると考えら
れ、危険度が高いと判断する。そして、危険度が高いと
判断した場合には、警報部40により運転者にその旨を
知らせる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】このような先願発明で
は、オプティカルフローの大きさに基づき認識を行うよ
う構成されているので、後方や隣接車線を走行している
他車両に関し、その相対距離、相対速度及び危険度を自
動的に判断でき、且つ、特別な距離計を必要としない利
点があり有効である。ところで、この先願発明の装置で
は、基準点としてのFOEから発散する方向のオプティ
カルフローを取得し、この取得したオプティカルフロー
に基づき他車両との相対距離及び相対速度を取得してい
る。従って、このFOEが本来の位置と異なる位置に設
定された場合には、取得したオプティカルフローも本来
のものとは異なるものとなり、他車両を正確に認識する
ことができなくなる。
【0017】上述したFOEは、自車両が左右(横)方
向に転蛇状態で走行した場合や起伏のある路面を上下
(縦)方向に移動して走行した場合に、その縦横の移動
方向及びその走行距離に応じて移動する。そして、この
FOEが移動した場合には、他車両を正確に認識するた
め、この移動に応じてFOEを再設定する必要がある。
日中においては、図14(a)に示すように、その画像
上における対応点、例えば画面中央付近における所定点
について、その移動量あるいは道路上に描かれた白線な
どから時間tと時間t+△t間における所定点の移動量
を算出すれば、この所定点の移動量に基づいてFOEの
移動量が算出できる。そして、図14(b)に示すよう
に、この算出した移動量に基づいてFOEを移動させる
ことにより、他車両200を正確に認識することができ
る。
【0018】ところで、上述した方法は、日中のように
背景画像まで撮像されている場合には有効であるが、夜
間やトンネル内の如く暗所を走行している場合には、白
線や背景画像を撮像することが難しく前記所定点を設定
ことができない。従って、このような暗所の走行時にお
いては、運転者が自ら他車両を認識する必要がある。本
発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、
夜間やトンネル内の如く暗所を走行している場合におい
ても他車両を正確に認識できる車両用後側方監視装置を
提供することを課題とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
本発明によりなされた車両用後側方監視装置は、図1の
基本構成図に示すように、自車両の所定位置に配設され
自車両の後側方を撮像する撮像手段(11)と、所定時
間相前後する2画像中における同一点について、当該点
の無限遠点から発散する方向の移動をオプティカルフロ
ーとして検出するオプティカルフロー検出手段(31
a)とを有し、自車両に対する後方又は隣接車線を走行
中の他車両のオプティカルフローに関し、そのベクトル
の大きさに基づいて、前記他車両と自車両との相対関係
を監視する車両用後側方監視装置において、前記自車両
の走行方向を検出する走行方向検出手段(21、23)
と、自車両の走行距離を検出する走行距離検出手段(2
2)と、前記走行方向検出手段20からの走行方向情報
及び前記走行距離検出手段(22)からの走行距離情報
に基づき自車両の移動量を算出し、この移動量により前
記無限遠点の位置を変更する無限遠点変更手段(31
b)とを有することを特徴としている。
【0020】また、前記走行方向検出手段(21、2
3)は、前記自車両の左右方向の移動方向を検出する第
1移動方向検出手段(21)と、前記自車両の上下方向
の移動方向を検出する第2移動方向検出手段(23)と
を有することを特徴としている。
【0021】また、前記第1移動方向検出手段(21)
は、前記自車両が有する操舵輪の操舵角を検出する操舵
角検出手段であることを特徴としている。
【0022】また、前記第1移動方向検出手段(21)
は、前記自車両の左右方向の移動により発生した角速度
を検出する第1角速度検出手段であることを特徴として
いる。
【0023】また、前記第2移動方向検出手段(23)
は、前記自車両の上下方向の移動により発生した角速度
を検出する第2角速度検出手段であることを特徴として
いる。
【0024】上記構成において、走行方向検出手段(2
1、23)は自車両の走行方向すなわち自車両の上下左
右方向についての走行方向を検出し、走行距離検出手段
(22)は自車両の走行距離を検出する。そして、無限
遠点変更手段(31b)は、走行方向検出手段(21、
23)からの走行方向情報と走行距離検出手段(22)
からの走行距離情報に基づき自車両の移動量を算出し、
この算出した自車両の移動量に応じて無限遠点の位置を
変更する。
【0025】すなわち、自車両の移動量を検出する手段
と、この検出した移動量に基づいて他車両を認識する際
の基準点となる無限遠点の位置を再設定する手段とを設
けたので、起伏やカーブした路面を走行することによ
り、無限遠点が移動したとしても他車両を正確に認識す
ることができる。
【0026】また、第1移動方向検出手段(21)は自
車両の左右方向についての移動方向を検出し、第2移動
方向検出手段(23)は自車両の上下方向についての移
動方向を検出する。さらに、前記第1移動方向検出手段
(21)は操舵輪の操舵角を検出する操舵角検出手段あ
るいは自車両の左右方向の移動により生じた角速度を検
出する第1角速度検出手段として構成され、前記第2移
動方向検出手段(23)は自車両の上下方向の移動によ
り生じた角速度を検出する第2角速度検出手段として構
成されている。
【0027】すなわち、自車両の移動方向を、左右側の
移動方向を検出する左右側移動方向検出手段及び上下側
の移動方向を検出する上下側移動方向検出手段からの出
力により検出し、左右側移動方向検出手段を車両の操舵
角を検出する操舵角検出手段あるいは車両の左右方向の
移動により生じた角速度を検出する角速度検出手段から
構成し、上下側移動方向検出手段を車両の上下方向の移
動により生じた角速度を検出する角速度検出手段から構
成しているので、車両の移動方向を容易に検出すること
ができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の具体
例を図面とともに説明する。図2は、具体例の装置構成
を示すブロック図で、同図において、10は撮像部、2
0は自車両の走行方向や走行距離などを検出する検出
部、30は撮像部10からの画像情報に基づき画像処理
及び他車両との相対関係監視処理などを実行するデータ
処理部、40は撮像部10からの画像データなどを保持
する記憶部、50は警報部である。
【0029】撮像部10は、撮像手段としてのビデオカ
メラ11を有している。そして、このビデオカメラ11
は、図13にて説明したように、レンズ(図13にて符
号11aにて示す)とイメージプレーン(同11b)と
を有している。検出部20は、ハンドル舵角センサ2
1、速度センサ22及び縦方向角速度センサ23を有し
ている。そして、これら各部すなわち、撮像部10のビ
デオカメラ11、検出部20のハンドル舵角センサ2
1、速度センサ22及び縦方向角速度センサ23は、図
3に示すように、車両100に取り付けられている。
【0030】すなわち、ビデオカメラ11は、車両10
0の後部に設けられたトランク部110上に車両100
の後方に向けて取り付けられ、その後方画像を撮像する
よう構成されている。そしてこの撮像画像を画像情報S
G1として出力する。ハンドル舵角センサ21は、車両
100の操舵手段として構成されたハンドル機構120
に付設され、その操作量すなわち操作角度を前輪130
の操舵角として検出し、この検出した操作量を舵角情報
SG2として出力する。
【0031】速度センサ22は、前輪130あるいは図
示しないドライブシャフトについて、その単位時間にお
ける回転数を検出する回転センサとして構成され、検出
した回転数情報を速度情報SG3として出力するよう構
成されている。この速度センサ22は、例えば、上記ド
ライブシャフトの周面に配設された磁石と、この磁石に
対峙して配設されたホール素子とから構成され、ドライ
ブシャフトの回転に応じてパルス信号を速度情報SG3
として送出するよう構成されている。
【0032】縦方向角速度センサ23は車両100の適
宜位置、例えば図3に示す車両100の前方側のボンネ
ット140内に配設され、車両100の縦方向の移動に
より生じた角速度を検出し、検出した角速度に応じた電
圧信号を車両の上下側移動方向すなわち登降角情報SG
4として出力する。
【0033】そして、この縦方向角速度センサ23は、
例えば図4に示す音叉型の構成を有するセンサ機構とし
て構成されている。すなわち、同図において、23aは
検知用圧電体、23bは駆動用圧電体、23cは結合
体、23dは駆動部、23eは駆動検出部、23fはオ
ートゲインコントローラ(AGC)、23gは差動アン
プ、23hは位相検波/波形整形部である。
【0034】このような構成を有する縦方向角速度セン
サ23では、検知用圧電体23aと駆動用圧電体23b
はそれぞれ一対の板状体として構成され、結合体23c
により直交結合されている。駆動用圧電体23bは駆動
部23dからの駆動信号により自励発振して音叉振動す
る。駆動検出部23eは駆動用圧電体23bの音叉振動
を検出し、AGC23fは検出された音叉振動に応じて
駆動部23dから送出する駆動信号の強度を制御する。
検知用圧電素子23aは駆動用圧電体23bからの音叉
振動により自らも音叉振動する。
【0035】そして、この縦方向角速度センサ23で
は、上記検知用圧電体23aの延長方向を軸とした方向
(車両100に対する上下方向)の角速度が加わると、
この検知用圧電体23aの板状体間にはコリオリの力が
発生する。このコリオリの力により両板状体間に生じた
電荷を差動アンプ23gにより取り出し、位相検波/波
形整形部23hにて波形整形処理することにより縦方向
の角速度すなわち車両100の登降角情報SG4を検出
する。
【0036】以上の説明から明らかなように、上記ハン
ドル舵角センサ21が本発明の基本構成における第1移
動方向検出手段に対応し、速度センサ22が同じく走行
距離検出手段に対応し、縦方向角速度センサ23が同じ
く第2移動方向検出手段に対応している。また、上述し
たように、第1移動方向検出手段をハンドル舵角センサ
21に代えて縦方向角速度センサ23と同様な横方向角
速度センサとしてもよい。
【0037】データ処理部30は、上述した先願装置と
同様な構成を有している。すなわち、図2に示すよう
に、動作プログラムに従って動作する中央制御装置とし
てのCPU31、このCPU31の動作プログラム及び
予め与えられる設定値などを保持するROM32及びC
PU31の演算実行時に必要なデータを一時的に保持す
るRAM33を有している。
【0038】そしてRAM33は、図5(a)に示すよ
うに、その一部領域が、車両100の走行距離を保持す
る走行距離保持領域33a、車両100の左右方向の移
動量を横方向移動量として保持する横方向移動距離保持
領域33b、車両100の上下方向の移動量を縦方向移
動量として保持する縦方向移動距離保持領域33c、所
定期間における積算走行距離を保持する積算走行距離保
持領域33d、所定期間における積算横方向移動距離を
保持する積算横方向移動距離保持領域33e、所定期間
における積算縦方向移動距離を保持する積算縦方向移動
距離保持領域33f、上記積算走行距離、積算横方向移
動距離及び積算縦方向移動距離を算出する際に積算カウ
ンタとして機能する積算情報算出カウンタ領域33g、
車両100の走行速度を保持する走行速度保持領域33
h、ハンドル機構120のハンドル操作量を保持するハ
ンドル舵角保持領域33i、車両100の縦方向の進行
方向すなわち登降角を保持する登降角保持領域33j、
撮像部10による画像取込動作の周期を保持する画像取
込周期保持領域33k及び後述する積算走行距離算出時
の基準値としての規定走行距離を保持する規定走行距離
保持領域33mから構成されている。
【0039】なお、上記画像取込周期保持領域33kに
保持された画像取込周期は予め設定された所定値であ
り、例えば5/30秒に設定されている。また上記規定
走行距離保持領域33mに保持された規定走行距離は例
えば200mに設定される。
【0040】そして、RAM33を構成するこれらの領
域の内、走行距離保持領域33a、横方向移動距離保持
領域33b及び縦方向移動距離保持領域33cは、図5
(b)に示すように、複数の小領域S0(下位側)〜S
255(上位側)を有するシフトレジスタ態様の領域S
として構成され、各小領域S0〜S255には、画像取
込周期毎の走行距離情報、縦方向移動量あるいは横方向
移動量が時系列順に保持される。
【0041】例えば、小領域S0には最新の動作周期お
ける走行距離情報、縦方向移動量あるいは横方向移動量
が格納保持され、小領域S1には一時点前の画像取込周
期における上記各情報が格納保持され、小領域S2には
二時点前の画像取込周期における上記各情報が格納保持
される。そして、以降の各小領域にはそれぞれ下位側
(右側)に隣接する小領域より一時点前の動作周期にお
ける上記各情報が順次格納保持される。従って、この構
成においては最新の情報が算出される度に過去の情報は
上位側(左側)に順次シフトする。
【0042】記憶部40は、図2に示すように、前記撮
像部10からの画像データを保持する第1フレームメモ
リ41及び第2フレームメモリ42と、発散方向のオプ
ティカルフローを保持する発散オプティカルフローメモ
リ43とを有し、これらの各メモリはデータ処理部30
のCPU31に付設されている。警報部50は、データ
処理部30からの音声信号により音声ガイダンスあるい
は警報音を発生するスピーカ51を有している。このス
ピーカ51は、車両内部に配設され、必要に応じて運転
者などに指示あるいは警報を与える。
【0043】なお、上述した構成においては、車両の横
方向の移動をハンドル舵角により間接的に検出する構成
となっていたが、これを図4にて説明した縦方向角速度
センサの取り付け方向を換えた横方向角速度センサによ
り車両の移動を直接的に検出する構成としてもよい。こ
の場合、雪道などの滑り易い路面のようにハンドル舵角
と車両の移動方向が一致しない場合にも正確な検出を行
うことができる。
【0044】このように構成された具体例装置は、図6
及び図7のフローチャートに従って動作する。以下、こ
の図6及び図7のフローチャートに基づき、この装置の
動作について説明する。
【0045】この装置においては、まず図6のフローチ
ャートにおけるステップS100にて、画像取り込み処
理すなわちビデオカメラ11からの画像情報SG1を取
得する処理を行う。このステップS100における画像
取り込み処理は、最初の処理を行う際に時刻tの撮像画
像として使用する初期画像を取得する処理である。
【0046】すなわち、この装置は、所定時間相前後す
る2画像中の同一点の移動情報に基づき処理を行うもの
であるので、このステップS100にて、最初の処理を
行う際に使用する初期画像を取得する。そして、取得し
た初期画像については、記憶部40の第1フレームメモ
リ41に格納する。このステップS100の初期画像取
得処理が終了すると、ステップS110に移行する。
【0047】ステップS110では、画像取込時間が経
過したか否か、より詳細にはRAM33の画像取込周期
保持領域33kに保持された画像取込周期を取得し、前
撮像時間からこの撮像周期に相当する時間すなわち画像
取込時間が経過したかを判定する。そして、このステッ
プS110で画像取込時間が経過した場合(Y)には引
き続くステップS120に移行し、まだ画像取込時間が
経過していないと判断した場合には、再度このステップ
S110を繰り返し実行する。すなわち、このステップ
S110では、前画像取得時間からの経過時間に基づ
き、この経過時間が画像周期により規定される時間(画
像取込周期保持領域33kに保持された画像取込周期)
を経過した場合に次動作に移行するタイマ動作を実行し
ている。
【0048】そしてステップS120では、画像取り込
み処理を行う。このステップS120の画像取得処理
は、上記ステップS100の画像取得処理と同様な処理
によりなされる。従ってステップS120では、CPU
31は、当該時間におけるビデオカメラ11からの画像
情報SG1を取り込み、この画像情報SG1を記憶部4
0の第1フレームメモリ41と第2フレームメモリ42
のいずれかのメモリに格納する。なお、このステップS
120で格納対象となるメモリに関し、第1フレームメ
モリ41と第2フレームメモリ42の選択は、各メモリ
に既に保持されている画像情報の撮像時間に基づいてな
され、古い画像情報が格納された側のメモリに対して取
り込んだ画像情報を上書きする。また、装置の動作直後
において、メモリの一方側にしか画像情報が格納されて
いない場合には、他方側すなわち空のメモリに対し、取
り込んだ画像情報を格納する。
【0049】引き続くステップS121では、速度情報
の所得処理が行われる。このステップS121では、上
記速度センサ22から出力される速度情報SG3すなわ
ちパルス信号の単位時間当たりの送出数に基づき、自車
両の走行速度情報を取得するとともにこの取得した走行
速度情報をRAM33の走行速度保持領域33dに格納
する。このステップS121の処理終了後ステップS1
22に移行する。
【0050】ステップS122では、舵角情報の取得処
理が行われる。このステップS122では、ハンドル舵
角センサ21からのハンドル機構に対する操作量として
与えられたハンドル舵角情報SG3を取得し、このハン
ドル舵角情報SG3をRAM33のハンドル舵角保持領
域33iに格納し、そしてステップS123に移行す
る。
【0051】ステップS123では、車両の登降角情報
の取得動作がなされる。このステップS123では、縦
方向角速度センサ23からの登降角情報SG4を取得
し、この登降角情報SG4をRAM33の登降角保持領
域33jに格納し、ステップS130に移行する。
【0052】ステップS130では区間走行距離の算出
処理を行う。すなわち、このステップS130では、上
記ステップS121で取得した速度情報と画像取込周期
とを乗算することにより当該時間において車両が移動し
た区間走行距離すなわち一周期前の時間tと、この動作
周期の時間t+△t間に車両が走行した距離を算出す
る。そして、この算出した区間走行距離をRAM33の
走行距離保持領域33a、より詳細には、この算出した
区間走行距離情報を、図5(b)にて説明した走行距離
保持領域33aの小領域S0に格納し、ステップS13
1に移行する。
【0053】ステップS131では、区間横方向移動距
離の算出処理を行う。このステップS131の算出処理
は、上記ステップS130の処理と同様にしてなされ、
上記ステップS122で取得したハンドル舵角情報と画
像取込周期とに基づき、車両の区間横方向移動距離を算
出し、この算出した区間横方向移動距離を横方向移動距
離保持領域33bの小領域S0に格納する。そしてステ
ップS132に移行する。
【0054】ステップS132では、区間縦方向移動距
離の算出処理を行う。このステップS132の算出処理
もまた、上記ステップS130の処理と同様にしてなさ
れ、上記ステップS123で取得した登降角情報と画像
取込周期とに基づき、車両の区間縦方向移動距離を算出
し、この算出した区間縦方向移動距離を縦方向移動距離
保持領域33cの小領域S0に格納する。そして、この
ステップS132処理終了後、図7のフローチャートに
おけるステップS210に移行する。
【0055】ステップS210では、積算走行距離の算
出処理すなわちRAM33の走行距離保持領域33aに
保持された区間走行距離についての積算処理を行う。よ
り詳細には、このステップS210では、積算情報算出
カウンタ領域(積算カウンタ)33gの保持値(カウン
ト値)を参照し、このカウント値に基づき、小領域S0
から小領域S1〜S255までの区間走行距離の積算を
行うとともにこの積算した区間走行距離を積算走行距離
保持領域33dに格納する。
【0056】例えば、積算カウンタ33gのカウント値
が「0」であった場合には初回の積算動作と判断し、最
新の区間走行距離情報である小領域S0と一時点前の区
間走行距離情報である小領域S1の保持値を加算し、カ
ウント値が「1」であった場合には2回目の積算動作と
判断して先に算出された小領域S0と小領域S1の加算
値に二時点前の小領域S2の区間走行距離情報を加算す
る。このように、このステップS210では、積算カウ
ンタ33gのカウント値に基づいた区間走行距離につい
ての積算処理を行う。
【0057】ステップS211では、積算横方向移動距
離の算出を行う。この積算横方向移動距離の算出処理
は、上記ステップS210の積算走行距離の算出処理と
同様にしてなされ、横方向移動距離保持領域33b中の
所定の小領域に保持された区間横方向移動距離情報につ
いて、積算カウンタ33gのカウント値に基づき積算処
理を行う。そしてこの算出した積算横方向移動距離につ
いては、積算横方向移動距離保持領域33eに格納す
る。
【0058】引き続くステップS212では、積算縦方
向移動距離の算出を行う。この積算縦方向移動距離の算
出処理もまた、上記ステップS210と同様にしてなさ
れ、縦方向移動距離保持領域33c中の所定の小領域に
保持された区間縦方向移動距離情報について、積算カウ
ンタ33gのカウント値に基づき積算を行い、この積算
値を積算縦方向移動距離とするとともに縦方向移動距離
保持領域33fに格納する。そして、このステップS2
12の処理終了後ステップS220に移行する。
【0059】ステップS220では、積算走行距離が所
定走行距離に達したか否かを判定する。すなわち、この
ステップS220では、RAM33の規定走行距離保持
領域33mに予め保持された規定走行距離情報を参照
し、上記ステップS210にて算出し積算走行距離保持
領域33dに格納された積算走行距離がこの規定走行距
離に達しているか否かを判定する。そして、積算走行距
離が規定走行距離に達していた場合はステップS230
に移行し、積算走行距離が規定走行距離に達していなか
った場合はステップS221に移行する。
【0060】ステップS221では、未積算の区間走行
距離情報の有無について判定する。すなわち、このステ
ップS221では、過去の動作周期において取得した区
間走行距離情報について、未積算分の情報の有無を積算
カウンタ33gのカウント値に基づいて判定する。そし
て、未積算の情報が存在する場合にはステップS222
に移行し、未積算の情報が無い場合(この具体例におい
てはカウント値が「244」となった場合)には、ステ
ップS240に移行する。この場合、ステップS222
では、積算カウンタ33gのカウント値をカウントアッ
プ(+1)する。そしてステップS210に移行して、
積算する小領域を1領域増加させた状態として、再度ス
テップS210〜S220の処理を実行する。
【0061】ステップS230では、FOE移動量の算
出を行う。このFOE移動量算出処理は、上記ステップ
S210〜S212にて取得した積算横方向移動距離及
び積算縦方向移動距離に基づいてなされる。すなわち、
このステップS230では、積算走行距離が規定走行距
離以上になった時点(ステップS220)の積算横方向
移動距離保持領域33eに保持された積算横方向移動距
離及び積算縦方向移動距離保持領域33fに保持された
積算縦方向移動距離を取得し、これらの距離情報を利用
して、図13にて説明した撮像部10に関する光学的配
置に基づく演算処理を実行し、車両の縦横方向の移動距
離からイメージプレーン(図13において符号11bに
て示す)上における移動量を算出する。そして、ステッ
プS231に移行し、上記ステップS230にて算出し
たイメージプレーン11b上での移動量に基づいて、F
OEの位置を再設定する。
【0062】そして、引き続くステップS240では、
発散方向のオプティカルフローを算出する。このオプテ
ィカルフロー算出動作について説明する。このオプティ
カルフロー算出動作では、まず、上記ステップS231
にて再設定したFOEを基点として、時間tの撮像画像
について着目する一点に対しこのFOEから放射状の方
向に窓を設定する。そして時間t+△tの画像につい
て、この窓を時刻tの撮像画像にて設定された位置より
FOEから放射状の方向に一点づつ移動させ、この窓の
移動毎に時間tでの窓との輝度差の絶対値の総和を求め
る。そして、総和が最小になった際の窓Wの移動量を着
目する一点の速度ベクトルすなわち発散方向のオプティ
カルフローとして取得する。
【0063】そして、このような時間tの画像の全ての
点において繰り返し行うことにより、画像全体における
発散方向のオプティカルフローを取得する。そして、こ
の取得したオプティカルフローについては、記憶部40
の発散オプティカルフローメモリ43に格納する。ま
た、このステップS240の処理に関し、窓内の画素を
走査して、着目する点を抽出し、抽出された点を結んで
オプティカルフローを求めるようにしても良い。なお、
上記ステップS221にて未積算の区間走行距離情報が
ないと判定されステップS240に移行した場合には、
このステップS240のオプティカルフロー算出動作
は、前動作周期におけるFOEによりなされる。このス
テップS240の処理終了後ステップS250に移行す
る。
【0064】ステップS250では、危険度の算出処理
を行う。すなわち、このステップS250では、上記ス
テップS240にて取得した発散方向のオプティカルフ
ローに対し、その大きさ(長さ)に重み付けをし、重み
付けをした値が或るしきい値を越えたら危険と判断す
る。また、しきい値を数レベル設定しておき、危険度の
レベルを判断することもできる。
【0065】この危険度算出処理は、上述したように、
このオプティカルフローは、オプティカルフローの方向
がFOEに向う方向ならば後続する他車両の速度が自車
両の速度より遅く、自車両から離れていくことを意味
し、反対にオプティカルフローの方向がFOEに対して
発散する方向ならば自車両に接近してきていることを意
味すること、及び、このオプティカルフローの大きさが
大きいほど自車両に接近した位置に存在するかあるいは
自車両との速度差が大きいことを意味することに基づき
なされている。そして、このステップS250の処理が
終了すると、ステップS251に移行する。
【0066】ステップS251では、危険度判定を行
う。すなわち、このステップS251では、上記ステッ
プS250にて算出した危険度すなわち認識した他車両
についての危険度に基づき、危険度が高い場合には危険
(Y)と判定してステップS252に移行する。そし
て、このステップS252においては、データ処理部3
0のCPU31は、警報部50のスピーカ51に音声信
号を送出し、このスピーカ51から音声ガイダンスある
いは警報音を発生させることにより運転者に対して注意
を促す。また、CPU31は、隣接車線を後続して走行
している他車両のオプティカルフローの危険度が高く、
この他車両に対して警報を行う場合には、運転者が車線
変更を行うためウインカをオンにしたときに音声信号を
送出し、警報音などを発生させる。
【0067】そして、このステップS251の処理実行
後、あるいは上記ステップS251で危険でない(N)
と判定した場合には、ステップS110に移行して次の
画像取込周期の動作を実行する。
【0068】次に、図8〜図10の模式図を参照して、
この具体例の実際の動作について説明する。そして、こ
の説明においては、車両100の進行方向をX方向、旋
回方向すなわち横移動方向をY方向、上下方向すなわち
縦移動方向をZ方向とし、自車両100が右方向にカー
ブした緩い下り坂を走行しているものとする。この場合
車両100は、図8のXY平面図及び図9のXZ平面図
において実線(P1〜P7)の軌跡で進行する。
【0069】そして、所定の動作周期毎すなわち撮像地
点P1〜P7毎にビデオカメラ11による画像取込動作
を実行し(ステップS110及びS120)、撮像地点
P1〜P7において車両100の速度情報、ハンドル舵
角情報及び登降角情報を取得する(ステップS121〜
S123)。
【0070】この取得した速度情報、ハンドル舵角情報
及び登降角情報に基づき、動作周期毎に、区間走行距離
すなわち同図におけるx1〜x6を算出するとともにこ
の算出した区間走行距離をRAM33の走行距離保持領
域33aに順次格納し(ステップS130)、横方向移
動距離すなわち同図におけるy1〜y4を算出するとと
もにRAM33の横方向移動距離保持領域33bに順次
格納し(ステップS131)、さらに縦方向移動距離す
なわち同図におけるz1〜z4を算出するとともにRA
M33の縦方向移動距離保持領域33cに順次格納する
(ステップS132)。
【0071】次に、取得した区間走行距離に基づき積算
走行距離を算出する。すなわち、自車両100が位置P
7まで走行した場合、まず位置P6P7間の距離x6と
P5P6間の距離x5とを加算し(ステップS21
0)、この加算距離が所定走行距離以上となったかを判
定する(ステップS220)。そして、この加算距離が
所定距離に達しない場合には、距離x6と距離x5との
加算距離に位置P5P4間の距離x4を積算する(ステ
ップS210)。そして再度この積算距離が所定走行距
離以上となったかを判定する(ステップS220)。な
お、上記積算距離を算出する際、同時に積算横方向移動
距離及び積算縦方向移動距離も同様な処理に基づき算出
する(ステップS211及びS212)。
【0072】この一連の処理を積算距離が所定走行距離
以上となるまで繰り返し実行し、所定走行距離以上とな
った時点でFOEの移動量を算出する(ステップS23
0)。このFOEの移動量処理に移行するにあたり、区
間走行距離x1〜x6を積算した積算走行距離X1が所
定走行距離以上となったとすると、積算横方向移動距離
はy1〜y4を積算したY1となり、積算縦方向移動距
離はz1〜z4を積算したZ1となる。そして、これら
の積算走行距離X1、積算横方向移動距離Y1及び積算
縦方向移動距離Z1を用いてFOEの移動量を算出す
る。
【0073】次に、図10に点線矢印で示すように、こ
の算出したFOE移動量に基づきFOEの位置を再設定
し(ステップS231)、この再設定したFOEにより
発散方向のオプティカルフローの取得処理(ステップS
240)、認識した他車両との危険度算出及び危険度判
定(ステップS250及びS251)、危険と判定され
た場合の警報出力(ステップS252)を実行する。
【0074】以上説明から明らかなように、本発明の基
本構成と具体例のフローチャートとは次の対応関係を有
している。すなわち、基本構成のオプティカルフロー検
出手段31aは図6のフローチャートにおけるステップ
S100〜S120及び図7のフローチャートにおける
ステップS240に対応し、無限遠点変更手段31bは
図6のフローチャートにおけるステップS121〜S1
32及び図7のフローチャートにおけるステップS21
0〜S231に対応している。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用後
側方監視装置によれば、次の効果を奏する。すなわち、
自車両の移動量を検出する手段と、この検出した移動量
に基づいて他車両を認識する際の基準点となる無限遠点
の位置を再設定する手段とを設けたので、起伏やカーブ
した路面を走行することにより、無限遠点が移動したと
しても他車両を正確に認識することができる。
【0076】また、自車両の移動方向を、左右側の移動
方向を検出する左右側移動方向検出手段及び上下側の移
動方向を検出する上下側移動方向検出手段からの出力に
より検出し、左右側移動方向検出手段を車両の操舵角を
検出する操舵角検出手段あるいは車両の左右方向の移動
により生じた角速度を検出する角速度検出手段から構成
し、上下側移動方向検出手段を車両の上下方向の移動に
より生じた角速度を検出する角速度検出手段から構成し
ているので、車両の移動方向を容易に検出することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図を説明する図である。
【図2】具体例の構成を説明するブロック図である。
【図3】具体例における撮像部及び検出部の配置を説明
する図である。
【図4】具体例における縦方向角速度センサ(横方向角
速度センサ)の構造を示す説明図である。
【図5】具体例におけるRAM33の構成を説明する図
である。
【図6】具体例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図7】具体例の動作を説明するフローチャートであ
る。
【図8】具体例の動作を説明する模式図である。
【図9】具体例の動作を説明する模式図である。
【図10】FOEの移動を説明する図である。
【図11】先願装置の構成を示すブロック図である。
【図12】時間t及び時間t+△tにおける撮像画像、
撮像画像から得られるオプティカルフローを示す説明図
である。
【図13】障害物などの検出方法を説明する光学的配置
を示した図である。
【図14】先願装置の課題を説明する図である。
【符号の説明】
10 撮像部 11 ビデオカメラ 20 検出部 21 ハンドル舵角センサ 22 速度センサ 23 縦方向角速度センサ 30 データ処理部 31 CPU 32 ROM 33 RAM 40 記憶部 50 警報部 100 自車両 200 他車両 201F〜402F オプティカルフロー FOE Focus Of Expansion(消失点、無限遠点)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 7/18 H04N 7/18 J // G01C 21/00 G01C 21/00 A

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の所定位置に配設され自車両の後
    側方を撮像する撮像手段と、所定時間相前後する2画像
    中における同一点について、当該点の無限遠点から発散
    する方向の移動をオプティカルフローとして検出するオ
    プティカルフロー検出手段とを有し、自車両に対する後
    方又は隣接車線を走行中の他車両のオプティカルフロー
    に関し、そのベクトルの大きさに基づいて、前記他車両
    と自車両との相対関係を監視する車両用後側方監視装置
    において、 前記自車両の走行方向を検出する走行方向検出手段と、 自車両の走行距離を検出する走行距離検出手段と、 前記走行方向検出手段からの走行方向情報及び前記走行
    距離検出手段からの走行距離情報に基づき自車両の移動
    量を算出し、この移動量により前記無限遠点の位置を変
    更する無限遠点変更手段とを有することを特徴とする車
    両用後側方監視装置。
  2. 【請求項2】 前記走行方向検出手段は、前記自車両の
    左右方向の移動方向を検出する第1移動方向検出手段
    と、前記自車両の上下方向の移動方向を検出する第2移
    動方向検出手段とを有することを特徴とする請求項1記
    載の車両用後側方監視装置。
  3. 【請求項3】 前記第1移動方向検出手段は、前記自車
    両が有する操舵輪の操舵角を検出する操舵角検出手段で
    あることを特徴とする請求項2記載の車両用後側方監視
    装置。
  4. 【請求項4】 前記第1移動方向検出手段は、前記自車
    両の左右方向の移動により発生した角速度を検出する第
    1角速度検出手段であることを特徴とする請求項2記載
    の車両用後側方監視装置。
  5. 【請求項5】 前記第2移動方向検出手段は、前記自車
    両の上下方向の移動により発生した角速度を検出する第
    2角速度検出手段であることを特徴とする請求項2記載
    の車両用後側方監視装置。
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