JPH0984800A - 手術用アクアウォッシャー装置 - Google Patents
手術用アクアウォッシャー装置Info
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- JPH0984800A JPH0984800A JP7270561A JP27056195A JPH0984800A JP H0984800 A JPH0984800 A JP H0984800A JP 7270561 A JP7270561 A JP 7270561A JP 27056195 A JP27056195 A JP 27056195A JP H0984800 A JPH0984800 A JP H0984800A
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- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/16—Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans
- A61B17/1644—Bone cutting, breaking or removal means other than saws, e.g. Osteoclasts; Drills or chisels for bones; Trepans using fluid other than turbine drive fluid
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- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B17/00—Surgical instruments, devices or methods, e.g. tourniquets
- A61B17/32—Surgical cutting instruments
- A61B17/3203—Fluid jet cutting instruments
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B2217/00—General characteristics of surgical instruments
- A61B2217/002—Auxiliary appliance
- A61B2217/007—Auxiliary appliance with irrigation system
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- Veterinary Medicine (AREA)
- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
- Surgical Instruments (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】骨膜を除去することなく、病変を確実に除去で
き、洗浄作用を有するアクアウォッシャー装置を提供す
ること。 【解決手段】吐出ノズル５１から２乃至５０ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 の洗浄液を噴射して骨部に隣接する病変を除去する
手術用アクアウォッシャー装置。
き、洗浄作用を有するアクアウォッシャー装置を提供す
ること。 【解決手段】吐出ノズル５１から２乃至５０ｋｇｆ／ｃ
ｍ2 の洗浄液を噴射して骨部に隣接する病変を除去する
手術用アクアウォッシャー装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、手術用のアクアウ
ォッシャー装置に関するものである。
ォッシャー装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、畜膿症の治療において、上顎洞、
篩骨洞や前頭洞などの治療では、外から見えにくく、炎
症を起こしている病変を鉗子類及びレーザーメスで切り
取っていた。
篩骨洞や前頭洞などの治療では、外から見えにくく、炎
症を起こしている病変を鉗子類及びレーザーメスで切り
取っていた。
【０００３】しかし、従来の方法では、次のような問題
点がある。 ＜イ＞鉗子類及びレーザーメスなどを使用すると、骨膜
まで除去するため、小児では顔面の骨の発達に障害を起
こす恐れがあり、また、成人でも嚢腫ができるなど後遺
症が問題となっていた。 ＜ロ＞鉗子類及びレーザーメスなどでは、届かない箇所
が有り、病変が一部残り、再発の可能性があった。
点がある。 ＜イ＞鉗子類及びレーザーメスなどを使用すると、骨膜
まで除去するため、小児では顔面の骨の発達に障害を起
こす恐れがあり、また、成人でも嚢腫ができるなど後遺
症が問題となっていた。 ＜ロ＞鉗子類及びレーザーメスなどでは、届かない箇所
が有り、病変が一部残り、再発の可能性があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、噴射範囲が
比較的広く、骨膜を除去することなく、病変を確実に除
去でき、洗浄作用を有するアクアウォッシャー装置を提
供することにある。
比較的広く、骨膜を除去することなく、病変を確実に除
去でき、洗浄作用を有するアクアウォッシャー装置を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は、洗浄液を供給
する供給タンクと、該供給タンクから供給された洗浄液
を圧送するポンプと、該ポンプから圧送された洗浄液を
噴射する吐出ノズルと該ポンプと該吐出ノズルの間に接
続されたアキュムレータと圧力調整弁と、噴射された洗
浄液を吸引する吸引ノズルとを備え、該吐出ノズルから
２乃至５０ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力の洗浄液を噴射して骨
部に隣接する病変を除去することを特徴とする、手術用
アクアウォッシャー装置、又は、該ポンプは、ハウジン
グ内に摺動自在に配置されたプランジャピストンを配置
し、プランジャピストンの一端に偏心軸を当接し、偏心
軸の偏心回転に応じてプランジャピストンが摺動し、プ
ランジャピストンの他端にポンプ室を配置し、ポンプ室
の入口開孔部に入口弁を配置し、出口開孔部に出口弁を
配置した小型プランジャピストン型構造であり、ＤＣモ
ータで駆動されることを特徴とする、手術用アクアウォ
ッシャー装置、又は、洗浄液を供給する供給タンクと、
該供給タンクから供給された洗浄液を圧送する加圧容器
と、該加圧容器から圧送された洗浄液を噴射する吐出ノ
ズルと、該供給タンクと該加圧容器の間に圧力調整器を
介して接続された加圧容器と、噴射された洗浄液を吸引
する吸引ノズルとを備え、該吐出ノズルから２乃至５０
ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力の洗浄液を噴射して骨部に隣接す
る病変を除去することを特徴とする、手術用アクアウォ
ッシャー装置、又は、該吐出ノズルから洗浄液を吐出す
る際、洗浄液の連続吐出と間欠吐出を空気圧で制御する
ハンドピースを有することを特徴とする、手術用アクア
ウォッシャー装置にある。
する供給タンクと、該供給タンクから供給された洗浄液
を圧送するポンプと、該ポンプから圧送された洗浄液を
噴射する吐出ノズルと該ポンプと該吐出ノズルの間に接
続されたアキュムレータと圧力調整弁と、噴射された洗
浄液を吸引する吸引ノズルとを備え、該吐出ノズルから
２乃至５０ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力の洗浄液を噴射して骨
部に隣接する病変を除去することを特徴とする、手術用
アクアウォッシャー装置、又は、該ポンプは、ハウジン
グ内に摺動自在に配置されたプランジャピストンを配置
し、プランジャピストンの一端に偏心軸を当接し、偏心
軸の偏心回転に応じてプランジャピストンが摺動し、プ
ランジャピストンの他端にポンプ室を配置し、ポンプ室
の入口開孔部に入口弁を配置し、出口開孔部に出口弁を
配置した小型プランジャピストン型構造であり、ＤＣモ
ータで駆動されることを特徴とする、手術用アクアウォ
ッシャー装置、又は、洗浄液を供給する供給タンクと、
該供給タンクから供給された洗浄液を圧送する加圧容器
と、該加圧容器から圧送された洗浄液を噴射する吐出ノ
ズルと、該供給タンクと該加圧容器の間に圧力調整器を
介して接続された加圧容器と、噴射された洗浄液を吸引
する吸引ノズルとを備え、該吐出ノズルから２乃至５０
ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力の洗浄液を噴射して骨部に隣接す
る病変を除去することを特徴とする、手術用アクアウォ
ッシャー装置、又は、該吐出ノズルから洗浄液を吐出す
る際、洗浄液の連続吐出と間欠吐出を空気圧で制御する
ハンドピースを有することを特徴とする、手術用アクア
ウォッシャー装置にある。
【０００６】
【発明の実施の形態】以下、図面を用いて本発明の実施
の形態を説明する。 ＜イ＞手術用アクアウォッシャー装置（図１〜図４） ノズル５から噴射する洗浄液は、蒸留水や生理食塩水な
どが使用され、供給タンク１に貯蔵されている。アクア
ウォッシャー装置の一例が図１乃至図２に示されてい
る。この使用時には、各バルブ１１を開いてポンプ装置
２１に洗浄水を供給する。ポンプ装置２１は、ポンプを
モータで駆動して洗浄水に圧力をかけてノズル側に出力
する。ポンプ装置２１の出力側には、ノズル５が付与さ
れたハンドピース４の他に、アキュムレータ３１、圧力
計３２と圧力調整弁３３が配置され、洗浄液の圧力を調
整して噴射圧力を定めている。
の形態を説明する。 ＜イ＞手術用アクアウォッシャー装置（図１〜図４） ノズル５から噴射する洗浄液は、蒸留水や生理食塩水な
どが使用され、供給タンク１に貯蔵されている。アクア
ウォッシャー装置の一例が図１乃至図２に示されてい
る。この使用時には、各バルブ１１を開いてポンプ装置
２１に洗浄水を供給する。ポンプ装置２１は、ポンプを
モータで駆動して洗浄水に圧力をかけてノズル側に出力
する。ポンプ装置２１の出力側には、ノズル５が付与さ
れたハンドピース４の他に、アキュムレータ３１、圧力
計３２と圧力調整弁３３が配置され、洗浄液の圧力を調
整して噴射圧力を定めている。
【０００７】アキュムレータ３１は、洗浄液を蓄え、脈
動や衝撃圧力の吸収緩衝を行い、更に洗浄液吐出後の立
上がり時間の短縮を図ることができる。圧力調整弁３３
は、ノズル５に供給する液圧を調整するもので、所定の
液圧を越えると供給タンク側に放出するものである。
動や衝撃圧力の吸収緩衝を行い、更に洗浄液吐出後の立
上がり時間の短縮を図ることができる。圧力調整弁３３
は、ノズル５に供給する液圧を調整するもので、所定の
液圧を越えると供給タンク側に放出するものである。
【０００８】ハンドピース４は、フレキシブルホース１
２に接続され、ノズル５に洗浄液を供給する切換弁を備
え、フットスイッチ６で切換えることができる。また、
制御部７は、ポンプ回路部２と圧力調整部３を制御して
ポンプ装置２１の圧力制御、圧力監視や供給タンク１の
液面制御、又はハンドピース４に供給する空気圧制御な
どを行っている。電源回路部８は、ポンプを駆動する電
力を供給している。
２に接続され、ノズル５に洗浄液を供給する切換弁を備
え、フットスイッチ６で切換えることができる。また、
制御部７は、ポンプ回路部２と圧力調整部３を制御して
ポンプ装置２１の圧力制御、圧力監視や供給タンク１の
液面制御、又はハンドピース４に供給する空気圧制御な
どを行っている。電源回路部８は、ポンプを駆動する電
力を供給している。
【０００９】ポンプ装置２１を用いないで圧縮空気ボン
ベ２１´を用いて洗浄液に圧力を加えた他のアクアウォ
ッシャー装置の例を図３乃至図４に示す。圧縮空気ボン
ベ２１´からノズル５までのバルブ１１を開き、加圧容
器３１''の洗浄液を加圧する。圧力の調節は圧力調整器
３１´で行い、所定の空気圧を加圧容器３１''に付与す
る。圧力が付与された洗浄液はノズル５にかかり、フッ
トスイッチ６の作動により、ノズル５から洗浄液が噴射
される。制御部７は、圧縮空気源２´からの空気圧を圧
力調整部３´で制御して加圧タンク３''で洗浄液に圧力
を付与している。
ベ２１´を用いて洗浄液に圧力を加えた他のアクアウォ
ッシャー装置の例を図３乃至図４に示す。圧縮空気ボン
ベ２１´からノズル５までのバルブ１１を開き、加圧容
器３１''の洗浄液を加圧する。圧力の調節は圧力調整器
３１´で行い、所定の空気圧を加圧容器３１''に付与す
る。圧力が付与された洗浄液はノズル５にかかり、フッ
トスイッチ６の作動により、ノズル５から洗浄液が噴射
される。制御部７は、圧縮空気源２´からの空気圧を圧
力調整部３´で制御して加圧タンク３''で洗浄液に圧力
を付与している。
【００１０】＜ロ＞ポンプ装置（図５） ポンプ装置２１は、小型の応答能力が高いものが適して
いる。例えば、図５のようなプランジャピストン型ポン
プ２０５は、直流モータで駆動される。ハウジング２０
１内にプランジャピストン２０９を摺動自在に配置し、
プランジャピストン２０９の一端に偏心軸２０３を当接
する。偏心軸２０３はモータの回転軸２０２に対して偏
心して取り付けられ、回転軸中心２０４に対して偏心し
て回転してポンプ２０５のプランジャピストン２０９に
往復運動を与える。プランジャピストン２０９の他端に
ポンプ室２０８を配置し、ポンプ室２０８の入口開孔部
に入口弁２０６を配置し、出口開孔部に出口弁２０７を
配置する。
いる。例えば、図５のようなプランジャピストン型ポン
プ２０５は、直流モータで駆動される。ハウジング２０
１内にプランジャピストン２０９を摺動自在に配置し、
プランジャピストン２０９の一端に偏心軸２０３を当接
する。偏心軸２０３はモータの回転軸２０２に対して偏
心して取り付けられ、回転軸中心２０４に対して偏心し
て回転してポンプ２０５のプランジャピストン２０９に
往復運動を与える。プランジャピストン２０９の他端に
ポンプ室２０８を配置し、ポンプ室２０８の入口開孔部
に入口弁２０６を配置し、出口開孔部に出口弁２０７を
配置する。
【００１１】洗浄液は、プランジャピストン２０９の往
復運動によりフィルタ（図示されていない）を介してポ
ンプ２０５内に吸引され、入口弁２０６、出口弁２０７
を介して圧力が付与されて排出される。このように、プ
ランジャピストン型ポンプ２０５は構造が簡単であるた
め、滅菌処理が容易にでき、小型軽量で、しかも応答性
に優れており、手術用アクアウォッシャー装置に適して
いる。液圧ポンプ２０５は洗浄液が通る箇所をステンレ
スにして、滅菌処理を可能にしている。
復運動によりフィルタ（図示されていない）を介してポ
ンプ２０５内に吸引され、入口弁２０６、出口弁２０７
を介して圧力が付与されて排出される。このように、プ
ランジャピストン型ポンプ２０５は構造が簡単であるた
め、滅菌処理が容易にでき、小型軽量で、しかも応答性
に優れており、手術用アクアウォッシャー装置に適して
いる。液圧ポンプ２０５は洗浄液が通る箇所をステンレ
スにして、滅菌処理を可能にしている。
【００１２】＜ハ＞ハンドピース（図６） ハンドピース４は、空気作動式で作動し、連続吐出（洗
浄モード）と間欠吐出（手術用の剥離モード、０．０１
〜３秒間隔）を切換えることができる。連続吐出を使用
すると低圧の洗浄液による洗浄が可能である。また、間
欠吐出を使用すると吐出流量を規定でき、少ない洗浄液
で病変を除去することができる。
浄モード）と間欠吐出（手術用の剥離モード、０．０１
〜３秒間隔）を切換えることができる。連続吐出を使用
すると低圧の洗浄液による洗浄が可能である。また、間
欠吐出を使用すると吐出流量を規定でき、少ない洗浄液
で病変を除去することができる。
【００１３】ハンドピース４は、フットスイッチ６で洗
浄液の吐出のオン／オフを行い、制御部７の切換スイッ
チで連続吐出と間欠吐出の切換を行う。この制御は、ハ
ンドピース４の空気口４４から空気圧を与えると、その
強弱でピストン４３が摺動し、それに伴ってニードル４
１が摺動し、弁部４２との開閉動作により、洗浄液が洗
浄液口４５から吐出ノズル５１に吐出制御される。
浄液の吐出のオン／オフを行い、制御部７の切換スイッ
チで連続吐出と間欠吐出の切換を行う。この制御は、ハ
ンドピース４の空気口４４から空気圧を与えると、その
強弱でピストン４３が摺動し、それに伴ってニードル４
１が摺動し、弁部４２との開閉動作により、洗浄液が洗
浄液口４５から吐出ノズル５１に吐出制御される。
【００１４】＜ニ＞ノズル（図７、図８、図９、図１
０） ノズル５は、吐出ノズル５１と吸引ノズル５２があり、
接続部５５から延びた主要部５４と主要部５４から曲げ
られた先端附近の先端部５３を有し、中空管を曲げて形
成される。吐出ノズル５１は、特に洗浄液を所定の圧力
で噴射して病変した粘膜を除去すると共に所定の範囲に
噴射するものであるため、内径が０．５〜１．５ｍｍが
好ましく、例えばステンレス製の内径１ｍｍ、外径２ｍ
ｍの管を使用した。吐出ノズル５１の先端を曲げて病変
部に噴射し易くして、死角を無くす。吸引ノズル５２
は、噴射された洗浄液と除去された病変を排出するもの
であるから、通常、吐出ノズル５１より径が大きいもの
が使用される。これらノズルは滅菌処理及び曲げ加工性
に適したものが良く、例えばその材質はステンレス製が
好ましい。
０） ノズル５は、吐出ノズル５１と吸引ノズル５２があり、
接続部５５から延びた主要部５４と主要部５４から曲げ
られた先端附近の先端部５３を有し、中空管を曲げて形
成される。吐出ノズル５１は、特に洗浄液を所定の圧力
で噴射して病変した粘膜を除去すると共に所定の範囲に
噴射するものであるため、内径が０．５〜１．５ｍｍが
好ましく、例えばステンレス製の内径１ｍｍ、外径２ｍ
ｍの管を使用した。吐出ノズル５１の先端を曲げて病変
部に噴射し易くして、死角を無くす。吸引ノズル５２
は、噴射された洗浄液と除去された病変を排出するもの
であるから、通常、吐出ノズル５１より径が大きいもの
が使用される。これらノズルは滅菌処理及び曲げ加工性
に適したものが良く、例えばその材質はステンレス製が
好ましい。
【００１５】ノズル５は、吐出ノズル５１と吸引ノズル
５２を別体に形成したり、図７のように吐出ノズル５１
と吸引ノズル５２をほぼ隣接して併置したり、又は、図
８のように吐出ノズル５１を吸引ノズル５２の内部に入
れ、２重管に形成してノズル全体で小型にする。図７の
ような併置タイプは特に吸引管単体では使用できない場
合に用いる。又は、図８のような２重管タイプは特に吸
引管が挿入できない場合に使用される。これらノズル５
は、鼻孔の中に入れる道具（内視鏡、吸引ノズル、ヘッ
ドライトなど）の数や大きさ、又は患者の個人差などに
より使い分けられる。
５２を別体に形成したり、図７のように吐出ノズル５１
と吸引ノズル５２をほぼ隣接して併置したり、又は、図
８のように吐出ノズル５１を吸引ノズル５２の内部に入
れ、２重管に形成してノズル全体で小型にする。図７の
ような併置タイプは特に吸引管単体では使用できない場
合に用いる。又は、図８のような２重管タイプは特に吸
引管が挿入できない場合に使用される。これらノズル５
は、鼻孔の中に入れる道具（内視鏡、吸引ノズル、ヘッ
ドライトなど）の数や大きさ、又は患者の個人差などに
より使い分けられる。
【００１６】この吐出ノズル５１の内管は、例えば内径
１ｍｍ、外径２ｍｍの管を使用し、吸引ノズル５２の外
管は、例えば内径４ｍｍ、外径６ｍｍの管を使用する。
ノズル５の先端部では、吐出ノズル５１は１〜２ｍｍほ
ど吸引ノズル５２より突出している。吐出ノズル５１の
先端部５３は、図９と図１０のように、９０°（Ａタイ
プ）、６０°（Ｂタイプ）、又は、特殊タイプにして、
死角なく病変部に噴射することができる。
１ｍｍ、外径２ｍｍの管を使用し、吸引ノズル５２の外
管は、例えば内径４ｍｍ、外径６ｍｍの管を使用する。
ノズル５の先端部では、吐出ノズル５１は１〜２ｍｍほ
ど吸引ノズル５２より突出している。吐出ノズル５１の
先端部５３は、図９と図１０のように、９０°（Ａタイ
プ）、６０°（Ｂタイプ）、又は、特殊タイプにして、
死角なく病変部に噴射することができる。
【００１７】＜ホ＞ノズルの使用例（図１１） ノズルを上顎洞９に使用した例を図１１に示す。上顎洞
９を４領域に分けると、領域ａは鉗子類などで対応可能
である。領域ｂは、９０°ノズル（図９（Ａ））が使用
でき、ノズルを左右に移動することにより領域ｂをカバ
ーすることができる。この場合の噴射圧は通常１０〜３
０ｋｇｆ／ｃｍ2 で行う。下部部分の領域ｃは、６０°
ノズル（図９（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）、図１０（Ａ））が使
用できる。この場合の噴射圧は通常２０〜４０ｋｇｆ／
ｃｍ2 で行う。又根元付近の領域ｄは、特殊タイプノズ
ル（図１０（Ｂ）（Ｃ））が使用できる。この場合の噴
射圧は通常３０〜５０ｋｇｆ／ｃｍ2 で行う。洗浄は２
〜１０ｋｇｆ／ｃｍ2 で行う。これら噴射圧の範囲は、
病変の状態や患者の個人差によって調整される。また、
病変部の状態によって骨膜まで除去する必要のある場合
には内径０．１〜０．５ｍｍのノズルが使用できる。
９を４領域に分けると、領域ａは鉗子類などで対応可能
である。領域ｂは、９０°ノズル（図９（Ａ））が使用
でき、ノズルを左右に移動することにより領域ｂをカバ
ーすることができる。この場合の噴射圧は通常１０〜３
０ｋｇｆ／ｃｍ2 で行う。下部部分の領域ｃは、６０°
ノズル（図９（Ｂ）（Ｃ）（Ｄ）、図１０（Ａ））が使
用できる。この場合の噴射圧は通常２０〜４０ｋｇｆ／
ｃｍ2 で行う。又根元付近の領域ｄは、特殊タイプノズ
ル（図１０（Ｂ）（Ｃ））が使用できる。この場合の噴
射圧は通常３０〜５０ｋｇｆ／ｃｍ2 で行う。洗浄は２
〜１０ｋｇｆ／ｃｍ2 で行う。これら噴射圧の範囲は、
病変の状態や患者の個人差によって調整される。また、
病変部の状態によって骨膜まで除去する必要のある場合
には内径０．１〜０．５ｍｍのノズルが使用できる。
【００１８】
【実施例】以下に、アクアウォッシャー装置を使用した
治療例を示す。 ＜イ＞慢性副鼻腔炎の治療 アクアウォッシャー装置は、副鼻腔のうち、篩骨洞の炎
症が原因で鼻との交通路が遮断され、上顎洞９や前頭洞
などに炎症を起こす慢性副鼻腔炎（畜脳症）の治療に適
している。この治療は、大掛かりな手術をすることな
く、内視鏡、顕微鏡などで病状を視認しながら鼻内から
段階的に手術を行う。これは大きく２段階に分けられ
る。
治療例を示す。 ＜イ＞慢性副鼻腔炎の治療 アクアウォッシャー装置は、副鼻腔のうち、篩骨洞の炎
症が原因で鼻との交通路が遮断され、上顎洞９や前頭洞
などに炎症を起こす慢性副鼻腔炎（畜脳症）の治療に適
している。この治療は、大掛かりな手術をすることな
く、内視鏡、顕微鏡などで病状を視認しながら鼻内から
段階的に手術を行う。これは大きく２段階に分けられ
る。
【００１９】＜ロ＞第１段階の治療 第１段階では特殊な鉗子を使用して篩骨部の病変を取り
除き、上顎洞９など他の副鼻腔との交通路を十分に確保
する。
除き、上顎洞９など他の副鼻腔との交通路を十分に確保
する。
【００２０】＜ハ＞第２段階の治療 第１段階で治らない場合、第１段階で確保した交通路か
らアクアウォッシャー装置や鉗子などを使い、病変を取
り除く。アクアウォッシャー装置は、骨膜を残して、病
変の粘膜を除去できる。しかも、ノズル５を専用の形状
にすることにより死角なく噴射できるので、骨壁に沿っ
て、十分に病変剥離と洗浄を同時に行うことができる。
この際、洗浄液は、病変の位置や程度に応じて２乃至５
０ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で噴射される。その結果、正常
な骨膜は除去されず、病変のみ除去されるので治癒率を
高くすることができる。
らアクアウォッシャー装置や鉗子などを使い、病変を取
り除く。アクアウォッシャー装置は、骨膜を残して、病
変の粘膜を除去できる。しかも、ノズル５を専用の形状
にすることにより死角なく噴射できるので、骨壁に沿っ
て、十分に病変剥離と洗浄を同時に行うことができる。
この際、洗浄液は、病変の位置や程度に応じて２乃至５
０ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力で噴射される。その結果、正常
な骨膜は除去されず、病変のみ除去されるので治癒率を
高くすることができる。
【００２１】＜ニ＞治療結果（表１） 上顎洞９に病変がある側数２２２例（上顎洞９の左右を
夫々１側数としている）について（表１参照）、治療の
第１段階では、粘膜がわずかに腫れている軽度のものは
７０％が治癒し、粘膜の半分が病変の中度のものは４１
％が治癒し、粘膜全てが病変の高度のものは３７％が治
癒した。それに対して、第２段階でアクアウォッシャー
装置を使用することにより、軽度のもの及び中度のもの
は全て治癒し、高度のものは７０％が治癒した。また、
第１段階の側数は、軽度４３側、中度４２側、高度１３
７側でトータルで２２２側であり、治癒率は術後６か月
を経過した時のものである。第２段階の側数は、軽度６
側、中度９側、高度１６側でトータルで３１側であっ
た。このように、第２段階での治癒率が高く、第１段階
で治癒しなくても第２段階で治癒する率が高いことを示
している。しかも、第１段階と第２段階の手術とも２〜
３日程度の入院で済んでいる。更に、アクアウォッシャ
ー装置を使用すると、骨膜が残されるため小児への適用
も可能となり、また成人でも後遺症がなくなった。この
ように副鼻腔の様な袋穴の手術の場合、骨膜のみを残し
て病変だけを、取り除くことができ、これは、ノズルの
径や形状、吐出流量及び吐出圧力、及び噴射時間を制御
して実現することができる。なお、アクアウォッシャー
装置は、畜膿症の他に子宮内の剥離、洗浄などにも有効
に適用できる。
夫々１側数としている）について（表１参照）、治療の
第１段階では、粘膜がわずかに腫れている軽度のものは
７０％が治癒し、粘膜の半分が病変の中度のものは４１
％が治癒し、粘膜全てが病変の高度のものは３７％が治
癒した。それに対して、第２段階でアクアウォッシャー
装置を使用することにより、軽度のもの及び中度のもの
は全て治癒し、高度のものは７０％が治癒した。また、
第１段階の側数は、軽度４３側、中度４２側、高度１３
７側でトータルで２２２側であり、治癒率は術後６か月
を経過した時のものである。第２段階の側数は、軽度６
側、中度９側、高度１６側でトータルで３１側であっ
た。このように、第２段階での治癒率が高く、第１段階
で治癒しなくても第２段階で治癒する率が高いことを示
している。しかも、第１段階と第２段階の手術とも２〜
３日程度の入院で済んでいる。更に、アクアウォッシャ
ー装置を使用すると、骨膜が残されるため小児への適用
も可能となり、また成人でも後遺症がなくなった。この
ように副鼻腔の様な袋穴の手術の場合、骨膜のみを残し
て病変だけを、取り除くことができ、これは、ノズルの
径や形状、吐出流量及び吐出圧力、及び噴射時間を制御
して実現することができる。なお、アクアウォッシャー
装置は、畜膿症の他に子宮内の剥離、洗浄などにも有効
に適用できる。
【表１】
【００２２】
【発明の効果】本発明は、次のような効果を得ることが
できる。 ＜イ＞アクアウォッシャー装置は、蓄膿症の難病に適用
して、骨膜を残して病変を除去できるので、小児では顔
面の骨の発育障害を防止でき、又成人では嚢腫などの後
遺症を防止することができる。 ＜ロ＞アクアウォッシャー装置は、患部への噴射範囲が
比較的広く取れるので、病変を十分に除去できると共
に、十分に洗浄することができる。その結果、難病であ
る蓄膿症に対して、治癒率を９０％以上と非常に高くす
ることができる。 ＜ハ＞アクアウォッシャー装置を使用すると、手術が簡
単となり、２〜３日程度の入院で済む。 ＜ニ＞アキュムレータを使用することにより、脈動や衝
撃圧力の吸収緩衝を行い、更に洗浄液吐出後の立上がり
時間を短縮することができる。 ＜ホ＞連続吐出と間欠吐出を切換えられ、連続吐出の場
合、低圧の洗浄液による洗浄を可能とし、間欠吐出の場
合、少ない吐出流量で病変を除去することができる。 ＜ヘ＞各種ノズルを使用することにより、死角なく病変
に洗浄液を噴射することができる。 ＜ト＞吐出ノズルと吸引ノズルを一体化したノズルを使
用すると、術者の負担を軽減することができる。 ＜チ＞ハンドピースが空気作動式であるので、漏電の心
配がなく、安全性を高めることができる。
できる。 ＜イ＞アクアウォッシャー装置は、蓄膿症の難病に適用
して、骨膜を残して病変を除去できるので、小児では顔
面の骨の発育障害を防止でき、又成人では嚢腫などの後
遺症を防止することができる。 ＜ロ＞アクアウォッシャー装置は、患部への噴射範囲が
比較的広く取れるので、病変を十分に除去できると共
に、十分に洗浄することができる。その結果、難病であ
る蓄膿症に対して、治癒率を９０％以上と非常に高くす
ることができる。 ＜ハ＞アクアウォッシャー装置を使用すると、手術が簡
単となり、２〜３日程度の入院で済む。 ＜ニ＞アキュムレータを使用することにより、脈動や衝
撃圧力の吸収緩衝を行い、更に洗浄液吐出後の立上がり
時間を短縮することができる。 ＜ホ＞連続吐出と間欠吐出を切換えられ、連続吐出の場
合、低圧の洗浄液による洗浄を可能とし、間欠吐出の場
合、少ない吐出流量で病変を除去することができる。 ＜ヘ＞各種ノズルを使用することにより、死角なく病変
に洗浄液を噴射することができる。 ＜ト＞吐出ノズルと吸引ノズルを一体化したノズルを使
用すると、術者の負担を軽減することができる。 ＜チ＞ハンドピースが空気作動式であるので、漏電の心
配がなく、安全性を高めることができる。
【図１】ポンプを用いたアクアウォッシャー装置の構成
図
図
【図２】ポンプを用いたアクアウォッシャー装置のブロ
ック図
ック図
【図３】圧縮ボンベを用いたアクアウォッシャー装置の
構成図
構成図
【図４】圧縮ボンベを用いたアクアウォッシャー装置の
ブロック図
ブロック図
【図５】プランジャピストン型ポンプの断面図
【図６】ハンドピースの構成図
【図７】２重管を用いたノズルの構成図
【図８】隣接させた吐出ノズルと吸引ノズルの構成図
【図９】吐出ノズルの他の構成図
【図１０】吐出ノズルの他の構成図
【図１１】上顎洞へのノズルの使用説明図
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 孝 静岡県浜北市中瀬8000 日清紡績株式会社 浜北精機工場内
Claims (4)
- 【請求項１】洗浄液を供給する供給タンクと、 該供給タンクから供給された洗浄液を圧送するポンプ
と、 該ポンプから圧送された洗浄液を噴射する吐出ノズル
と、 該ポンプと該吐出ノズルの間に接続されたアキュムレー
タと圧力調整弁と、 噴射された洗浄液を吸引する吸引ノズルとを備え、 該吐出ノズルから２乃至５０ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力の洗
浄液を噴射して骨部に隣接する病変を除去することを特
徴とする、 手術用アクアウォッシャー装置。 - 【請求項２】請求項１に記載の手術用アクアウォッシャ
ー装置にいて、 該ポンプは、ハウジング内に摺動自在に配置されたプラ
ンジャピストンを配置し、プランジャピストンの一端に
偏心軸を当接し、偏心軸の偏心回転に応じてプランジャ
ピストンが摺動し、プランジャピストンの他端にポンプ
室を配置し、ポンプ室の入口開孔部に入口弁を配置し、
出口開孔部に出口弁を配置した小型プランジャピストン
型構造であり、ＤＣモータで駆動され、洗浄液の通過箇
所は滅菌処理が可能なステンレス製であることを特徴と
する、 手術用アクアウォッシャー装置。 - 【請求項３】洗浄液を供給する供給タンクと、 該供給タンクから供給された洗浄液を圧送する加圧容器
と、 該加圧容器から圧送された洗浄液を噴射する吐出ノズル
と、 該供給タンクと該加圧容器の間に圧力調整器を介して接
続された加圧容器と、 噴射された洗浄液を吸引する吸引ノズルとを備え、 該吐出ノズルから２乃至５０ｋｇｆ／ｃｍ2 の圧力の洗
浄液を噴射して骨部に隣接する病変を除去することを特
徴とする、 手術用アクアウォッシャー装置。 - 【請求項４】請求項１乃至３のいずれかに記載の手術用
アクアウォッシャー装置にいて、 該吐出ノズルから洗浄液を吐出する際、洗浄液の連続吐
出と間欠吐出を空気圧で制御するハンドピースを有する
ことを特徴とする、 手術用アクアウォッシャー装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270561A JPH0984800A (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 手術用アクアウォッシャー装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7270561A JPH0984800A (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 手術用アクアウォッシャー装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0984800A true JPH0984800A (ja) | 1997-03-31 |
Family
ID=17487885
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7270561A Pending JPH0984800A (ja) | 1995-09-25 | 1995-09-25 | 手術用アクアウォッシャー装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0984800A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002089722A1 (en) * | 2001-04-27 | 2002-11-14 | Nagashima Medical Instruments Co., Ltd | Medical rinsing and sucking device |
| JP2010515529A (ja) * | 2007-01-09 | 2010-05-13 | メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド | 一緒に使用されるシースを含むバイオフィルムを除去する外科的システム及び方法 |
| JP2011518643A (ja) * | 2008-04-29 | 2011-06-30 | メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド | 前頭洞を灌注する外科用機器、システム及び方法 |
| JP2013150874A (ja) * | 2013-05-07 | 2013-08-08 | Seiko Epson Corp | 流体噴射装置及び手術器具 |
| JP2013213422A (ja) * | 2012-04-02 | 2013-10-17 | Seiko Epson Corp | 流体噴射装置及び流体噴射装置の制御方法 |
| CN111530649A (zh) * | 2019-02-07 | 2020-08-14 | 株式会社迪思科 | 清洗喷嘴以及被清洗物的清洗方法 |
-
1995
- 1995-09-25 JP JP7270561A patent/JPH0984800A/ja active Pending
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2002089722A1 (en) * | 2001-04-27 | 2002-11-14 | Nagashima Medical Instruments Co., Ltd | Medical rinsing and sucking device |
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| KR101441717B1 (ko) * | 2007-01-09 | 2014-09-17 | 메드트로닉 좀드 인코퍼레이티드 | 덮개를 포함하는 균막 제거용 외과장치 및 방법 |
| JP2011518643A (ja) * | 2008-04-29 | 2011-06-30 | メドトロニック・ゾーメド・インコーポレーテッド | 前頭洞を灌注する外科用機器、システム及び方法 |
| US9827367B2 (en) | 2008-04-29 | 2017-11-28 | Medtronic Xomed, Inc. | Surgical instrument, system, and method for frontal sinus irrigation |
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| CN111530649A (zh) * | 2019-02-07 | 2020-08-14 | 株式会社迪思科 | 清洗喷嘴以及被清洗物的清洗方法 |
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