JPH0981739A - 損害額算出システム及び損傷位置検出装置 - Google Patents

損害額算出システム及び損傷位置検出装置

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JPH0981739A
JPH0981739A JP23403295A JP23403295A JPH0981739A JP H0981739 A JPH0981739 A JP H0981739A JP 23403295 A JP23403295 A JP 23403295A JP 23403295 A JP23403295 A JP 23403295A JP H0981739 A JPH0981739 A JP H0981739A
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dimensional data
damage
vehicle
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JP23403295A
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Yoshifumi Inoue
義史 井上
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Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 損傷部分を含む損傷車両の写真から損害額を
自動的に算出する。 【解決手段】 損傷部分を含む損傷車両の写真の2次元
写真画像を画像読取装置で読取、車両データベースの該
当車両の基準3次元データをこの基準3次元データ内に
設定された基準位置を中心とする半球上の各位置から見
た場合における該当車両の2次元画像を順番に作成し、
順次作成される2次元画像と2次元写真画像とを比較し
て、2次元写真画像の基準3次元データ上における位置
を特定する。基準3次元データのうち特定された部分を
2次元写真画像に対応した3次元データに置換えて得ら
れた訂正3次元データと基準3次元データとを比較し
て、3次元データ上における損傷位置を特定する。そし
て、特定された位置の部品を特定し、特定された部品の
損傷率を評価し、評価された損傷率からこの損傷を解消
するための費用を損害額として算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真を用いて損傷車
両の損害額を算出する損害額算出システム及び損害位置
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、損害保険会社等においては、契
約車両に交通事故が発生すると、保険料を支払う必要が
あるので、該当事故車両の損害額を算出する必要があ
る。一般に、この損害額を算出する手順としては、車両
の損傷部分の各部品を特定して、各部品毎の損傷程度を
調べて、該当部品を交換すべきか、取外して修理すべき
か、取付けたまま補修すべきかを判断して、各部品毎に
各作業に応じた費用を加算して一つの損傷車両に対する
損害額とする。
【0003】この損害額の算出作業を効率的に実施する
ために、従来、特開平6−139252号公報や特公平
6−48199号公報が提唱されている。これらの公報
に記載された技術においては、内部に各部品毎の修理に
関する各費用がデータベースとして予め記憶されてお
り、保険調査員がキーボード等で各部番号(部品名)を
キー入力すると、各部品毎の費用が加算されて損害額が
出力される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た装置においては、損傷部品を特定して、その部品名や
部品番号を入力する必要がある。この損傷部品を特定し
て、その部品名や部品番号を入力するには、該当車種に
対する専門的な知識を必要とし、モデルチェンジが頻繁
に実施される車種に対しては保険会社の保険調査員はそ
れらを覚えきれない。このため、通常は、事故車両を車
の修理工場に持込んで、専門の整備員に部品番号や部品
名を教えてもらう必要がある。
【0005】その結果、保険会社の保険調査員の負担が
増大する。本発明はこのような事情に鑑みてなされたも
のであり、2次元写真画像が3次元データ上のどの位置
に位置するかを自動的に把握することによって、損傷部
分を含む写真のみで、簡単に損傷位置を特定できる損傷
位置検出装置を提供することにある。
【0006】また、この損傷位置検出装置を用いること
によって、車両の損傷部分の部品を容易に特定でき、実
際の車両を調査することなく、簡単に損傷位置を特定
し、かつ事故発生から早期に概略の損害額を算出できる
損害額算出システムを提供することを目的とする。さら
に、損傷位置検出装置に組込可能な3次元位置特定装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解消するため
に、本発明の請求項1の損傷位置検出装置においては、
損傷部分を含む損傷車両の写真の2次元写真画像を読取
る画像読取装置と、各車両の基準3次元データを記憶す
る車両データベースと、この車両データベースの損傷車
両に対応する車両の基準3次元データをこの基準3次元
データ内に設定された基準位置を中心とする半球上の各
位置から見た場合における該当車両の2次元画像を順番
に作成する2次元画像作成手段と、2次元画像作成手段
で順次作成される2次元画像と2次元写真画像とを比較
して、2次元写真画像の基準3次元データ上における位
置を特定する写真位置特定手段と、基準3次元データの
うち写真位置特定手段にて特定された部分を2次元写真
画像に対応した3次元データに置換える3次元データ訂
正手段と、3次元データ訂正手段にて得られた訂正3次
元データと基準3次元データとを比較して、3次元デー
タ上における損傷位置を特定する損傷位置特定手段とを
備えている。
【0008】請求項2の損傷算出システムにおいては、
損傷部分を含む損傷車両の写真の2次元写真画像を読取
る画像読取装置と、各車両の基準3次元データを記憶す
る車両データベースと、この車両データベースの損傷車
両に対応する車両の基準3次元データをこの基準3次元
データ内に設定された基準位置を中心とする半球上の各
位置から見た場合における該当車両の2次元画像を順番
に作成する2次元画像作成手段と、2次元画像作成手段
で順次作成される2次元画像と2次元写真画像とを比較
して、2次元写真画像の基準3次元データ上における位
置を特定する写真位置特定手段と、基準3次元データの
うち写真位置特定手段にて特定された部分を2次元写真
画像に対応した3次元データに置換える3次元データ訂
正手段と、3次元データ訂正手段にて得られた訂正3次
元データと基準3次元データとを比較して、3次元デー
タ上における損傷位置を特定する損傷位置特定手段と、
損傷位置特定手段にて特定された位置の部品を特定する
部品特定手段と、部品特定手段にて特定された部品の損
傷率を評価する損傷率評価手段と、損傷率評価手段にて
評価された損傷率からこの損傷を解消するための費用を
損害額として算出する損害額算出手段とを備えている。
【0009】請求項3の発明は請求項2の損傷算出シス
テムにおける部品特定手段を、車両を構成する各部品毎
に、該当部品の形状及び基準3次元データ内における3
次元位置等の部品情報を記憶する部品データベースと、
損傷位置特定手段にて特定された損傷位置の3次元位置
で部品データベースの各部品の3次元位置を検索するこ
とによって、損傷部品を特定する部品データベース検索
手段とで構成している。
【0010】請求項4の発明は請求項2又は3の損傷算
出システムにおける損害額算出手段を、損傷率評価手段
にて評価された損傷率から該当損傷を解消するため交
換,脱着,補修等の各作業のなかから最適作業を選択す
る最適作業選択手段と、各部品毎に各作業の費用を記憶
する部品費用データベースと、修理作業選択手段にて選
択された作業に応じた費用を部品費用データベースから
検索する部品費用データベース検索手段とで構成してい
る。
【0011】さらに、請求項5の3次元位置特定装置に
おいては、3次元物体の2次元写真画像を読取る画像読
取装置と、3次元物体の3次元データを記憶する3次元
データメモリと、この3次元データメモリに記憶された
3次元データをこの3次元データ内に設定された基準位
置を中心とする半球上の各位置から見た場合における該
当3次元物体の2次元画像を順番に作成する2次元画像
作成手段と、2次元画像作成手段で順次作成される2次
元画像と2次元写真画像とを比較して、2次元写真画像
の3次元データ上における位置を特定する写真位置特定
手段とを備えている。
【0012】このように構成された損傷位置検出装置及
び損傷算出システムにおける損傷部分を含む損傷車両の
写真から3次元データ上の位置を特定する動作原理を請
求項5の3次元位置特定装置を用いて説明する。
【0013】一般に、3次元物体を任意の方向から撮影
した2次元写真画像は、該当3次元物体の3次元データ
を、この3次元データ内に設定された基準位置を中心と
する半球上の各位置から見た場合における該当3次元物
体の2次元画像のなかに含まれる筈である。
【0014】したがって、半球上の各位置から見た場合
における2次元画像を順番に作成して前記2次元写真画
像と順番に比較して、一致する2次元画像の3次元デー
タ上の位置を2次元写真画像の3次元データ上における
位置と特定できる。なお、各2次元画像と2次元写真画
像とを比較するに際しては、いずれか一方を拡大縮小し
て画像の大きさを一致させる。
【0015】この検出原理を用いて、請求項1における
損傷位置検出装置においては、損傷部分を含む損傷車両
の写真が存在すれば、該当車両の基準3次元データは車
両データベースに記憶されているので、写真の基準3次
元データ上における位置が特定される。3次元データ上
における写真に対応する位置が特定されると、この写真
の2次元写真画像に基づいて基準3次元データが訂正さ
れて訂正3次元データが得られる。
【0016】訂正3次元データ上の損傷部分は基準3次
元データと異なるために、3次元データ上における損傷
位置が特定可能となる。3次元データ上における損傷位
置が特定されると、請求項2における損害額算出システ
ムにおいては、3次元データ上における損傷位置の部品
が特定され、該当部品の損傷率が評価され、この評価に
基づいて損害額が算出される。
【0017】部品を特定する手法は、請求項3に記載さ
れているように、部品データベース内に記憶されている
各部品の基準3次元データ上における3次元位置を検索
するのが好ましい。また、損害額を算出する手法は、請
求項4に記載されているように、部品費用データベース
に記憶されている各作業毎の各費用を検索するのが好ま
しい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を
用いて説明する。図1は実施形態の損害位置検出装置が
組込まれた損害額算出システムの概略構成を示すブロッ
ク図である。この損害額算出システムは1台の画像読取
装置と例えばハードディスク装置上に形成された複数の
データベースとアプリケーションプログラム上に形成さ
れた複数の処理部とで構成されている。
【0019】画像読取装置1は事故車両の写真2の画像
を読取って2次元写真画像情報として次の写真位置特定
部3へ送出する。事故車両の写真2内には、当然該当車
両の損傷部分4が含まれる。
【0020】車両データベース5内には、図2に示すよ
うに、各車両毎に、製造メーカー、車種,形式の他に、
車両の3次元形状を示す例えばCAD装置で作成された
基準3次元データが記憶されている。この基準3次元デ
ータは車両の外観のみならず、車内の各部品の形状も含
む。
【0021】入力操作部6には、保険会社の損害調査員
が写真2の車両を特定するためのメーカー名や形式が入
力される。入力操作部6に入力された車両を特定するメ
ーカー名や形式は次の2次元画像作成部7へ入力され
る。2次元画像作成部7は、車両データベース5から該
当車両の基準3次元データを読出す。そして、2次元画
像作成部7は、図3(a)(b)(c)に示すように、
車両を示す基準3次元データ8内に設定した基準位置O
(座標原点)を中心とする半球9上の位置10から、こ
の基準3次元データ8を見た2次元画像を作成して、写
真位置特定部3へ送信する。
【0022】具体的には、位置10を半球9上で順番に
微小距離移動させていき、移動する毎に、該当位置10
から見た2次元画像を作成して写真位置特定部3へ送信
する。なお、一般的に、3次元物体の3次元データから
この3次元物体を任意方向からみた2次元画像を作成す
る技術は既に確立されている。
【0023】写真位置特定部3は、2次元画像作成部7
から一定時間間隔で順次送られてくる2次元画像と画像
読取装置1から送られてくる2次元写真画像とを比較対
照すして画面全体に対する一致部分の割合を示す一致率
を算出する。なお、比較対照する場合、2次元写真画像
の画像の大きさ(倍率)と2次元画像の大きさ(倍率)
とが一致している必要がある。このために、一つの比較
対照処理過程において、2次元写真画像を連続的に拡大
縮小して、拡大縮小したときに得られる最大の一致率を
この比較対照における一致率とする。
【0024】このように、位置10を半球9上で微小距
離移動する毎に得られる2次元画像と2次元写真画像と
を順次比較して一定値以上の一致率が得られた2次元画
像が2次元写真画像に対応すると判定する。すなわち、
写真2の3次元データ8上の位置が特定された。
【0025】写真位置特定部3において写真位置が特定
されると、次の3次元データ訂正部11が起動される。
この3次元データ訂正部11においては、該当車両の基
準3次元データ8のうち、2次元写真画像に対応する部
分を、この2次元写真画に対応した3次元データに置換
える。
【0026】2次元写真画像内には損傷部分4が含まれ
るので、この2次元写真画像と元の基準3次元データの
該当部分の2次元画像とは一致しない。一致しない部分
は前述した一致率で定量的に求まる。この100%から
一致率を減算した不一致率から該当2次元写真画像の損
傷の程度と車両の表面における損傷面積が求まる。損傷
面積と損傷深さは統計的に一定の関係にあると見なせる
ので、損集部分4の奥行き(損傷深さ)が推定できる。
【0027】したがって、この2次元写真画像における
損傷部分4の3次元データは定まる。損傷を受けていな
い部分の3次元データは基準3次元データ8を使用でき
るので、該当車両の基準3次元データ8のうち、2次元
写真画像に対応する部分を、この2次元写真画に対応し
た3次元データに置換え可能となる。その結果、損傷部
分を含む3次元データからなる訂正3次元データが得ら
れる。
【0028】3次元データ訂正部11にて訂正3次元デ
ータが得られると、損傷位置特定部12が起動される。
この損傷位置特定部12は、先に作成した訂正3次元デ
ータと車両データベース5に記憶されている該当車両の
基準3次元データ8とを比較対照することによって、不
一致部分を訂正3次元データ上における損傷位置として
特定する。具体的には、損傷位置の座標範囲(x1 〜x
2 ,y1 〜y2 ,z1〜z3 )を求める。
【0029】損傷位置特定部12にて3次元データ上に
おける損傷位置が特定されると、部品特定部13が起動
される。この部品特定部13内には、部品データベース
14と部品データベース検索部15とが収納されてい
る。
【0030】部品データベース14内には、図4に示す
ように、各部品毎に、組込まれる車両の車種、部品番
号、部品名称、図3(c)に示すように、組込まれる車
両の3次元データ8における基準位置Oを原点とする
x,y,z座標軸の占める範囲,及び該当部品の体積V
0 で示される大きさ等が記憶されている。
【0031】例えば、部品番号PQ125の「バンパ
ー」は−200cm〜−180cmのx座標の範囲で−
70cm〜+70cmのy座標の範囲で、かつ30cm
〜50cmの範囲に位置している。さらに、部品体積V
0 は150cm3 である。
【0032】そして、部品データベース検索部15は、
損傷位置の座標範囲(x1 〜x2 ,y1 〜y2 ,z1
3 )で部品データタベース14内のx,y,z座標軸
の範囲を検索する。そして、損傷位置の座標領域を含む
x,y,z座標軸の各範囲に対応する部品を探す。損傷
部品が特定されると、損傷率評価部16が起動される。
【0033】損傷率評価部16は、基準3次元データか
ら損傷部分を含む訂正3次元データを減算して得られる
損傷体積のうち、前記特定された部品が占める損傷体積
1を求める。そして、図5に示すように、該当損傷部
品の正規の体積V0 と損傷体積V1 との比で示される該
当部品の損傷率Rを算出する。
【0034】 損傷率R=(V1 /V0 )×100 [%] 損傷率評価部16は算出した損傷率Rを損害額算出部1
7へ送信する。損害額算出部17は、図示するように、
最適作業選択部18と部品費用データベース19と部品
費用データベース検索部20とで構成されている。
【0035】最適作業選択部18内には、図6に示すよ
うに、最適作業テーブル21が形成されている。この最
適作業テーブル21内には、算出した損傷率Rに応じた
最適作業が記憶されている。
【0036】損傷率Rが50%以上の場合は該当損傷部
品を新品部品に交換する[交換]作業が良いことを示
し、損傷率Rが50%未満で10%以上の場合は該当損
傷部品を車両から取外して修理を施して再度車両に取付
ける[脱着]作業が良いことを示す。さらに、損傷率R
が10%未満の場合は該当損傷部品を車両から取外さず
にそのまま修理する[補修]作業が良いことを示す。
【0037】また、部品費用データベース19内には、
図7に示すように、各部品毎に、該当部品に対して前述
した[交換],[脱着],[補修]の各作業を実施した
場合における各費用が記憶されている。例えば、[交
換]作業の場合、該当部品の価格が10万円で、損傷部
品を取外して新品部品を取付ける工賃が3万円であるこ
とを示す。したがって、[交換]作業の費用は13万円
となる。
【0038】損傷率評価部16から損傷率Rを受信した
最適作業選択部16は、最適作業テーブル21から該当
損傷率Rに対応する最適作業を選択して、次の部品費用
データベース検索部20へ送出する。部品費用データベ
ース検索部20は、部品費用データベース19内から該
当部品の選択された最適作業に対応する費用を読出す。
【0039】損害額算出部17は算出した該当部品の費
用を損害額として、例えばCRT表示装置やプリンタ等
で構成された損害額出力部22を介して出力される。以
上の説明は、損傷規模が比較的小さくて、損傷が1つの
部品に限定される場合を示したが、一般に大きな事故の
場合は、複数の部品が損傷を受ける。この場合、部品特
定部13において、複数の損傷部品が特定される。その
結果、損傷率評価部16において、各部品毎に、損傷率
Rが算出され、最適作業選択部18において、各部品毎
に最適作業が選択され、かつ部品費用データベース検索
部20において、各部品毎の費用が検索される。そし
て、各部品毎の費用を加算した合計の費用が損害額とし
て損害額出力部22へ送出される。
【0040】このように構成された損害額算出システム
においては、損傷部分4を含む写真2が存在すれば、車
両データベース5内に記憶されている該当車両の3次元
データを用いて該当写真2が3次元データ上のどの位置
に相当するかが自動的に検出される。写真2の3次元デ
ータ上の位置が決定されると、写真2に含まれる損傷部
分4から3次元データ上の損傷位置が特定される。
【0041】3次元データ上の損傷位置が特定される
と、部品データベース14より損傷部品が特定され、損
傷率Rが求められ、部品費用データベース19から損害
額が算出される。
【0042】このように、保険会社の損害調査員は損傷
部分4を含む写真2を入手すれば、損傷車両を特定する
車種、形式等を入力操作部6へ入力すると共に写真2を
画像読取装置1へ入力すれば、自動的に最終の損害額が
損害額出力部22から出力される。したがって、損傷が
発生した車両を実際に調べる必要はなく、該当車両を自
動車整備工場へ持込んで損傷部品を整備員に教えてもら
う必要がないので、損害調査員の作業負担を大幅に軽減
できる。
【0043】なお、本発明は上述した実施形態の損害位
置検出装置及び損害額算出システムに限定されるもので
はない。上述した損害位置検出装置の検出原理を応用す
れば、3次元物体の2次元写真画像がこの3次元物体の
3次元データ上におけるどの位置に位置するかを自動的
に特定する3次元位置特定装置が得られる。
【0044】したがって、この3次元位置特定装置は上
述した車両の損傷位置を3次元表示された車両のどの位
置に相当するかを特定する損害位置検出装置に適用でき
ることの他に、一般的なCAD装置で作成された3次元
データにも十分利用できる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の損傷位置検
出装置においては、2次元写真画像が3次元データ上の
どの位置に位置するかを自動的に把握する。したがっ
て、損傷部分を含む損傷車両の写真のみで、自動的に該
当車両の3次元上の損傷位置を特定できる。
【0046】また、本発明の損害額算出システムにおい
ては、上述した損傷位置検出装置を用いて車両の損傷部
分を特定し、かつ該当部分の部品を自動的に特定し、損
害額を算出している。したがって、損害調査員は、実際
の車両を調査することなく、簡単に損傷位置を特定し、
かつ事故発生から早期に概略の損害額を算出でき、損害
調査員の作業負担を大幅に軽減できる。
【0047】さらに、本発明の3次元位置特定装置にお
いては、3次元物体の2次元写真画像が該当3次元物体
の3次元データ上のどの位置に位置するかを自動的に特
定している。したがって、この装置をCAD装置を含む
各種の画像処理装置に組込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の損傷位置検出装置が組込まれた損害
額算出システムの概略構成を示すブロック図
【図2】 同損害額算出システムに組込まれた車両デー
タベースの記憶内容を示す図
【図3】 同損害額算出システムに組込まれた2次元画
像作成部の動作を説明するための模式図
【図4】 同損害額算出システムに組込まれた部品デー
タベースの記憶内容を示す図
【図5】 同損害額算出システムに組込まれた損傷率評
価部の動作を説明するための模式図
【図6】 同損害額算出システムに組込まれた最適作業
選択部内に形成された最適作業テーブルを示す図
【図7】 同損害額算出システムに組込まれた部品費用
データベースの記憶内容を示す図
【符号の説明】
1…画像読取装置、2…写真、3…写真位置特定部、4
…損傷部分、5…車両データベース、6…入力操作部、
7…2次元画像作成部、8…基準3次元データ、9…半
球、10…位置、11…3次元データ訂正部、12…損
傷位置特定部、13…部品特定部、14…部品データベ
ース、15…部品データベース検索部、16…損傷率評
価部、17…損傷額算出部、18…最適作業選択部、1
9…部品費用データベース、20…部品費用データベー
ス検索部、21…最適作業テーブル、22…損害額出力

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 損傷部分を含む損傷車両の写真の2次元
    写真画像を読取る画像読取装置と、 各車両の基準3次元データを記憶する車両データベース
    と、 この車両データベースの前記損傷車両に対応する車両の
    基準3次元データをこの基準3次元データ内に設定され
    た基準位置を中心とする半球上の各位置から見た場合に
    おける該当車両の2次元画像を順番に作成する2次元画
    像作成手段と、 この2次元画像作成手段で順次作成される2次元画像と
    前記2次元写真画像とを比較して、前記2次元写真画像
    の前記基準3次元データ上における位置を特定する写真
    位置特定手段と、 前記基準3次元データのうち前記写真位置特定手段にて
    特定された部分を前記2次元写真画像に対応した3次元
    データに置換える3次元データ訂正手段と、 この3次元データ訂正手段にて得られた訂正3次元デー
    タと前記基準3次元データとを比較して、3次元データ
    上における損傷位置を特定する損傷位置特定手段とを備
    えた損傷位置検出装置。
  2. 【請求項2】 損傷部分を含む損傷車両の写真の2次元
    写真画像を読取る画像読取装置と、 各車両の基準3次元データを記憶する車両データベース
    と、 この車両データベースの前記損傷車両に対応する車両の
    基準3次元データをこの基準3次元データ内に設定され
    た基準位置を中心とする半球上の各位置から見た場合に
    おける該当車両の2次元画像を順番に作成する2次元画
    像作成手段と、 この2次元画像作成手段で順次作成される2次元画像と
    前記2次元写真画像とを比較して、前記2次元写真画像
    の前記基準3次元データ上における位置を特定する写真
    位置特定手段と、 前記基準3次元データのうち前記写真位置特定手段にて
    特定された部分を前記2次元写真画像に対応した3次元
    データに置換える3次元データ訂正手段と、 この3次元データ訂正手段にて得られた訂正3次元デー
    タと前記基準3次元データとを比較して、3次元データ
    上における損傷位置を特定する損傷位置特定手段と、 この損傷位置特定手段にて特定された位置の部品を特定
    する部品特定手段と、 この部品特定手段にて特定された部品の損傷率を評価す
    る損傷率評価手段と、 この損傷率評価手段にて評価された損傷率からこの損傷
    を解消するための費用を損害額として算出する損害額算
    出手段とを備えた損害額算出システム。
  3. 【請求項3】 前記部品特定手段は、前記車両を構成す
    る各部品毎に、該当部品の形状及び前記基準3次元デー
    タ内における3次元位置等の部品情報を記憶する部品デ
    ータベースと、前記損傷位置特定手段にて特定された損
    傷位置の3次元位置で前記部品データベースの各部品の
    3次元位置を検索することによって、損傷部品を特定す
    る部品データベース検索手段とで構成されたことを特徴
    とする請求項2記載の損害額算出システム。
  4. 【請求項4】 前記損害額算出手段は、損傷率評価手段
    にて評価された損傷率から該当損傷を解消するため交
    換,脱着,補修等の各作業のなかから最適作業を選択す
    る最適作業選択手段と、各部品毎に前記各作業の費用を
    記憶する部品費用データベースと、前記修理作業選択手
    段にて選択された作業に応じた費用を前記部品費用デー
    タベースから検索する部品費用データベース検索手段と
    で構成されたことを特徴とする請求項2又は3記載の損
    害額算出システム。
  5. 【請求項5】 3次元物体の2次元写真画像を読取る画
    像読取装置と、 前記3次元物体の3次元データを記憶する3次元データ
    メモリと、 この3次元データメモリに記憶された3次元データをこ
    の3次元データ内に設定された基準位置を中心とする半
    球上の各位置から見た場合における該当3次元物体の2
    次元画像を順番に作成する2次元画像作成手段と、 この2次元画像作成手段で順次作成される2次元画像と
    前記2次元写真画像とを比較して、前記2次元写真画像
    の前記3次元データ上における位置を特定する写真位置
    特定手段とを備えた3次元位置特定装置。
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