JPH0981708A - Icカード及びicカード読み取り装置及びicカード書き込み装置 - Google Patents

Icカード及びicカード読み取り装置及びicカード書き込み装置

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JPH0981708A
JPH0981708A JP7237224A JP23722495A JPH0981708A JP H0981708 A JPH0981708 A JP H0981708A JP 7237224 A JP7237224 A JP 7237224A JP 23722495 A JP23722495 A JP 23722495A JP H0981708 A JPH0981708 A JP H0981708A
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JP7237224A
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Makoto Oogiku
誠 大菊
Koyata Sugimoto
小弥太 杉本
Susumu Sakida
将 崎田
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ICカードの動作クロックの周波
数を識別するため待ち時間が長くかかるといった課題を
解決するものである。 【解決手段】 ICカード読み取り・書き込み装置1
は、カード挿入口4,5の入口にICカード3の種類
(動作クロックの周波数)を識別するための識別センサ
ユニット4A,5Aが設けられている。ICカード3の
表面には、当該ICカード3の種類を識別するための識
別子が設けられている。識別センサユニット4A,5A
は、一対のフォトインタラプタよりなり、ICカード3
の識別子が通過すると、その部分だけ光が反射しないた
め、フォトインタラプタの出力がオフとなる。従って、
フォトインタラプタからの出力を監視することによりI
Cカード3の識別子の有無を検出してICカード3の種
類を識別することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は所定のクロック周波
数でデータの読み取り・書き込みが行われるICカード
の識別を行うよう構成されたICカード及びICカード
読み取り装置及びICカード書き込み装置に関する。
【0002】
【従来の技術】個人のデータが記憶されるメモリ(EE
PROM)及びデータの読み取り・書き込みの制御を行
う1チップマイコンが内蔵されたICカードを各人に配
付して個人データを管理する管理システムの開発が進め
られている。例えば各事業所毎にICカード読み取り・
書き込み装置を設置することにより、複数の事業所にお
ける人の出入りの時間、日付等をICカードに記憶させ
ることができるので、各人がICカードを携帯し、各事
業所に設置されたICカード読み取り・書き込み装置に
ICカードを挿入するだけで、各個人の出勤時間、退社
時間、出勤日数等のデータを管理することができる。
【0003】そして、ICカード読み取り・書き込み装
置では、ICカードが挿入されると、ICカードの表面
に設けられた端子を介して所定の動作クロック、電源を
供給すると共に、データの読み取り・書き込みを行う。
このように使用されるICカードにおいては、データの
授受を行うためのクロック周波数が規定されている。そ
のため、ICカード読み取り・書き込み装置の制御装置
は、規定の動作クロックで通信を行うように構成されて
いる。
【0004】また、ICカードは、ISO規格によりそ
の形状や各寸法が決められているが、従来から動作クロ
ックの異なる複数種のICカードが使用されている。こ
の動作クロックもISO規格により統一されることにな
るものの、ICカード読み取り・書き込み装置において
は、どのICカードでも使用できることが要望されてい
る。
【0005】そのため、従来のICカード読み取り・書
き込み装置では、動作クロックの異なる複数種のICカ
ードに対応できるようにICカードの各動作クロックを
生成する複数の発振回路を有する回路基板を設けた構成
となっている。そのため、ICカード読み取り・書き込
み装置にICカードが挿入されると、当該ICカードに
所定の動作クロックが発信され、その結果ICカードか
らの応答の有無を確認する。そして、ICカードから応
答がない場合には、動作クロックが不一致であると判断
して、別の周波数を有する動作クロックをICカードに
送信してICカードからの応答が得られるまで動作クロ
ックの周波数を切り換える。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な構成とされた従来のICカード読み取り・書き込み装
置では、ICカードが装置内に挿入されてから動作クロ
ックを判定する構成であり、しかも装置側の動作クロッ
クがICカードの動作クロックと一致しない場合にはI
Cカードから応答がないため一致するまで動作クロック
の周波数を切り換える必要がある。
【0007】そのため、ICカードが装置内に挿入され
てデータの読み取りあるいは書き込みが行われるまでの
待ち時間が長くかかる場合があり、動作クロックの周波
数の種類が多くなると、その分ICカードを受け取るま
での時間が延長されてしまい、例えば朝の出勤時間帯に
は多数の社員が連続して到着するため、後から到着した
人々は前の人がICカードを受け取るまで待たなければ
ならならず、複数の人が並んだ場合にはその人数分だけ
待ち時間が長くなる。
【0008】さらに、1枚のICカードが挿入されてか
らイジェクトされるまでの時間が長くなると、装置の消
費電力が増大し、装置がバッテリで駆動される構成のも
のでは、動作途中で電力不足となるおそれがある。そこ
で、本発明は上記問題を解決したICカード及びICカ
ード読み取り装置及びICカード書き込み装置を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、データが記録されたメモリと、該メモリに所
定周波数の動作クロックでデータが入力される端子とを
有するICカードにおいて、前記動作クロックの周波数
を識別するための識別子を表面に設けたことを特徴とす
るものである。
【0010】従って、請求項1によれば、動作クロック
の周波数を識別するための識別子がICカードの表面に
設けられているので、ICカードが挿入される過程で動
作クロックの周波数を識別することができ、従来のよう
に装置側から動作クロックを送信して動作クロックの周
波数を判定する必要がない。
【0011】また、請求項2の発明は、ICカードが挿
入されるカード挿入部と、該カード挿入部に挿入された
該ICカードのメモリに記憶されたデータを読み取るデ
ータ読み取り部を有するICカード読み取り装置におい
て、前記カード挿入部の入口に前記ICカードに設けら
れた識別子を検出する識別子検出手段を設けてなること
を特徴とするものである。
【0012】従って、請求項2によれば、ICカードの
識別子を検出して当該ICカードの動作クロックの周波
数を識別することができるので、ICカードが挿入され
る過程で動作クロックの周波数を設定することが可能に
なり、ICカードが挿入されると直ちにICカードのメ
モリに記憶されたデータを読み取ることができ、ICカ
ードが挿入されてからイジェクトされるまでの待ち時間
を短縮することができる。
【0013】また、請求項3の発明は、ICカードが挿
入されるカード挿入部と、該カード挿入部に挿入された
ICカードのメモリに所定周波数の動作クロックでデー
タを記憶させるデータ書き込み部を有するICカード書
き込み装置において、前記カード挿入部の入口に前記I
Cカードに設けられた識別子を検出する識別子検出手段
を設けてなることを特徴とするものである。
【0014】従って、請求項3によれば、ICカードの
識別子を検出して当該ICカードの動作クロックの周波
数を識別することができるので、ICカードが挿入され
る過程で動作クロックの周波数を設定することが可能に
なり、ICカードが挿入されると直ちにICカードのメ
モリに所定周波数の動作クロックでデータを記憶させる
ことができ、ICカードが挿入されてからイジェクトさ
れるまでの待ち時間を短縮することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の一実施
例について説明する。尚、図1はICカード読み取り・
書き込み装置の斜視図、図2はICカード読み取り・書
き込み装置のブロック図である。
【0016】ICカード読み取り・書き込み装置1は、
側面からみると略三角形状に形成されており、カード挿
入操作が容易に行えるように筐体1aの前面1bが傾斜
されている。この前面1bの中央には、液晶ディスプレ
イよりなる表示器2が配設され、表示器2の左右両側に
はICカード3が挿入されるカード挿入口4,5が配設
されている。
【0017】ICカード読み取り・書き込み装置1で
は、後述するようにICカード3が挿入されると、IC
カード3の表面に設けられた端子を介して所定の動作ク
ロック、電源を供給すると共に、データの読み取り・書
き込みを行う。そして、ICカード3においては、デー
タの授受を行うためのクロック周波数が規定されている
ため、ICカード読み取り・書き込み装置1は、規定の
動作クロックでICカード3と通信を行うように構成さ
れている。
【0018】また、ICカード3は動作クロックの異な
る複数種が使用されている。そのため、ICカード読み
取り・書き込み装置1では、動作クロックの異なる複数
種のICカード3に対応して複数の動作クロックを生成
することができるようになっている。
【0019】また、カード挿入口4,5の入口には、後
述するようなICカード3の種類(動作クロックの周波
数)を識別するための識別センサユニット(識別子検出
手段)4A,5Aが設けられている。ICカード読み取
り・書き込み装置1の回路基板には、制御回路6、電源
7、SRAM8、EEPROM(Electrically Erasabi
e Programmable Read Only Memory )9、表示駆動部1
0、リセット制御部11、電源制御部12、通信制御部
13、クロック制御部14、発振子15、A/D変換器
16、後述するローディング機構28を駆動させるモー
タ駆動部28A等が設けられている。
【0020】制御回路6は、装置全体の制御を行うデバ
イスであり、1チップマイコンよりなる。上記電源7は
装置1内の各デバイスに電源を供給すると共に、カード
挿入口4,5に挿入されたICカード3に電源を供給す
る。また、SRAM8はスタティック形メモリであり、
制御回路6が制御を行う際に一時的にデータが記憶され
る。また、EEPROM9は、電気的に書き込みが行え
る不揮発性メモリであり、制御回路6が制御を行うため
の制御プログラムや各データ等が記憶されている。この
制御プログラムには、識別センサユニット4A,5Aに
より検出されたICカード3の識別データに基づいて当
該ICカード3の動作クロックの周波数を識別する動作
クロック識別プログラムと、ICカード3の識別結果に
基づいて通信制御部13の動作クロックがICカード3
の動作クロックと一致するように通信速度を変更する通
信速度変更プログラムが登録されている。
【0021】表示駆動部10は、表示器2にメッセージ
を表示させると共に、制御回路6からの表示データの受
け渡しエリアとしても使用される。また、リセット制御
部11はICカード3に対してリセットパルスを入力す
る制御部であり、ICカード3はリセットパルスが入力
されると動作を開始する。さらに電源制御部12は、I
Cカード3への電源供給を制御しており、ICカード3
と通信中には電源を遮断せず、ICカード3がイジェク
トされる際に確実に電源を遮断するように制御する。
【0022】また、通信制御部13は、ICカード3と
の通信を行っており、例えば出勤時間あるいは退出時間
等の送信データを送受信する。ICカード3は送受信兼
用であるので、通信制御部13はICカード3を送信又
は受信に切り換えるようになっている。そのため、制御
回路6から送/受信切換信号aが出力されると、通信制
御部13はICカード3に対する通信モードを送信又は
受信に切り換える。従って、通信制御部13は送/受信
切換信号aの供給によりICカード3への送信データb
を送信し、あるいはICカード3からの受信データbを
受信してICカード3に対するデータの読み取り・書き
込みを行う。
【0023】クロック制御部14は制御回路6からの制
御信号により、発振子15から出力されるクロックパル
スを制御している。また、制御回路6は、後述するよう
にA/D変換器16を介して入力された識別センサユニ
ット4A,5AによりICカード3の表面3aに設けら
れた識別子3bの有無を検出してICカード3の動作ク
ロックの周波数を識別する。
【0024】図3はICカード3の構成を示すブロック
である。ICカード3は、内部に1チップマイコンより
なるCPU17と、EEPROM18とを有する。ま
た、ICカード3の表面には、ICカード読み取り・書
き込み装置1のカード挿入口4,5に挿入された際に接
続される外部端子が配設されている。本実施例では、電
源端子(Vcc)19、リセット端子(RST)20、ク
ロック端子(CLK)21、アース端子(GND)2
2、電源端子(Vpp)23、I/Oインタフェース(I
/O)24等の外部端子がICカード3に設けられてい
る。
【0025】上記構成とされたICカード3がカード挿
入口4,5の一方に挿入されると、電源端子(Vcc)1
9が電源制御部12に接続されてCPU17に電源供給
すると共に、リセット端子(RST)20がリセット制
御部11に接続される。これと同時に、クロック端子
(CLK)21はクロック制御部14に接続されてクロ
ックパルスが入力され、I/Oインタフェース(I/
O)24は通信制御部13に接続されて制御回路6から
出力された出勤時間あるいは退出時間等の送信データが
入力される。そのため、通信制御部13から送信された
送信データは、I/Oインタフェース(I/O)24を
介してCPU17に供給されてEEPROM18に記憶
される。
【0026】図4は第1実施例のICカード3の平面図
である。ICカード3の表面3aには、上記端子19〜
24と、当該ICカード3の種類(動作クロックの周波
数)を識別するための識別子3bが印刷等により設けら
れている。この識別子3bは、社名「TOKICO」を
印刷する際に最後の「O」の部分を黒丸として無反射部
が形成されている。
【0027】また、識別子3bは、ICカード3がカー
ド挿入口4,5に挿入される過程で識別センサユニット
4A,5Aに対向する識別域3c,3d(破線で示す)
に設けられている。本実施例では識別域3c,3dのカ
ード挿入方向の後部に識別子3bが設けられている。従
って、ICカード3がカード挿入口4,5に挿入される
と、識別センサユニット4A,5Aにより識別子3bの
有無が検出される。
【0028】このように、識別センサユニット4A,5
Aにより識別子3bの有無が光学的に検出されるため、
識別子3bは黒丸等の光を反射しない無反射部として形
成されているが、印刷の代わりに識別子3bとしてのシ
ールを貼着するようにしても良い。
【0029】ICカード3はこの識別子3bの有無によ
り種類を判別されるように作成されており、例えば識別
子3bが全くない場合には、正当なICカード3ではな
いことを表し、識別子3bが1個の場合には周波数が
3.5795MHzであることを表し、識別子3bが2個
の場合には周波数が4.9152MHzであることを表
す。
【0030】図5は識別センサユニット4A,5Aの取
付状態を示す縦断面図、図6は識別センサユニット4
A,5Aの取付状態を示す正面図である。尚、識別セン
サユニット4Aと識別センサユニット5Aとは同一構成
であるので、以下一方の識別センサユニット4Aについ
て説明し、他方の識別センサユニット5Aの説明は省略
する。
【0031】識別センサユニット4Aは、カード挿入口
4の裏側に設けられており、筐体1aの前面1bと筐体
1a内部に設けられた読み取り・書き込み部26との間
に保持されている。読み取り・書き込み部26は、筐体
1aに固定されたブラケット1cに支持されている。
【0032】また、読み取り・書き込み部26は、IC
カード3が挿入されたことを検出する光センサ等からな
るカード検出センサ27と、カード挿入口4からICカ
ード3が挿入されるとICカード3を引き込み、読み取
り・書き込み処理終了後ICカード3をイジェクトする
ローディング機構28と、挿入されたICカード3の端
子19〜24を介してデータの送受信を行う電極29等
を有する。
【0033】ローディング機構28は、カード挿入口4
から挿入されたICカード3を挟持するゴムローラ28
a,28bを回転駆動することによりICカード3を移
動させるように構成されている。このローディング機構
28は、ゴムローラ28a,28bを回転駆動するため
のローディングモータ(図示せず)を有する。
【0034】識別センサユニット4Aは、一対のフォト
インタラプタ30,31よりなる。このフォトインタラ
プタ30,31はICカード3に向けて光を照射する発
光素子(LED)30a,31aと、ICカード3で反
射した光を受光すると信号を出力するフォトトランジス
タ30b,31bとがハウジング30c,31c内に設
けられている。
【0035】そして、一対のフォトインタラプタ30,
31は、ICカード3の識別子3bが通過する上方で識
別子3bと対向するように取り付けられている。また、
フォトインタラプタ30,31のフォトトランジスタ3
0b,31bは、ICカード3がないときは反射光を受
光できず、ICカード3がカード挿入口4に挿入される
と、ICカード3に反射した光を受光する。
【0036】そのため、無反射部として形成された識別
子3bがフォトインタラプタ30,31の下方を通過す
ると、その部分だけ光が反射しないため、フォトトラン
ジスタ30b,31bの出力がオフとなる。従って、フ
ォトインタラプタ30,31のフォトトランジスタ30
b,31bからの出力を監視することによりICカード
3の識別子3bの有無を検出してICカード3の種類を
識別することができる。
【0037】ここで、制御回路6が実行する処理につき
図7のフローチャートを参照して説明する。制御回路6
は、電源スイッチ(図示せず)がオンに操作されると、
図7に示す処理を実行してカード挿入口4,5の一方に
挿入されたICカード3との通信を行う。
【0038】装置1の電源スイッチ(図示せず)がオン
に操作されると、ステップS1(以下「ステップ」を省
略する)において、カード検出センサ27によりICカ
ード3の前端が読み取り・書き込み部26に挿入された
か否かを判定する。カード検出センサ27からICカー
ド3の検出信号が出力されると、S2に進み、ローディ
ング機構28のローディングモータ(図示せず)を正転
させてゴムローラ28a,28bをカード挿入方向に回
転駆動させる。
【0039】これにより、カード挿入口4,5に挿入さ
れたICカード3が読み取り・書き込み部26の内部に
引き込まれ、フォトインタラプタ30,31の下方を通
過して読み取り・書き込み部26の内部に装着され、電
極29がICカード3の端子19〜24に接触する。こ
のカード挿入過程においては、ICカード3の表面3a
の識別域3c,3dには、フォトインタラプタ30,3
1の発光素子(LED)30a,31aから発光された
光が照射され、その反射光がフォトトランジスタ30
b,31bに入射される。
【0040】続いて、S3では、A/D変換器16によ
りデジタル信号に変換されたフォトインタラプタ30,
31のフォトトランジスタ30b,31bの出力を読み
込みICカード3の識別子3bの数をカウントする。次
のS4で検出された識別子3bの数が1個であるとき
は、S5に進み、動作クロックの周波数を3.5795
MHzに設定する。しかし、S4において、検出された識
別子3bが1個でないときは、S6に進み、検出された
識別子3bの数が2個である否かを判定する。そして、
検出された識別子3bの数が2個であるときは、S7に
進み、動作クロックの周波数を4.9152MHzに設定
する。
【0041】このようにICカード3が装置1内に挿入
される過程でフォトインタラプタ30,31によりIC
カード3の識別子3bが検出されてICカード3の動作
クロックに対応する周波数が自動的に設定される。その
ため、ICカード3が読み取り・書き込み部26に装着
された時点では、当該ICカード3に対応する動作クロ
ックの周波数が既に設定されている。従って、ICカー
ド3が装着されてから動作クロックを設定する必要がな
いので、その分待ち時間の短縮化が図られている。
【0042】次のS8でローディング機構28のローデ
ィングモータを停止させた後、S9に進み、ICカード
3の端子19〜24を介してICカード3のEEPRO
M18にデータ(日付け、出勤時間あるいは退出時間
等)を書き込むか、あるいはICカード3のEEPRO
M18に記憶されているデータを読み取る。
【0043】その後、S10ではローディングモータを
逆回転させ、ゴムローラ28a,28bをイジェクト方
向に回転駆動させる。ICカード3はゴムローラ28
a,28bの逆回転によりイジェクト方向に移動する。
これで、ICカード3の後端がフォトインタラプタ3
0,31の下方を通過してカード挿入口4からイジェク
トされる。その際、フォトインタラプタ30,31によ
りICカード3の識別子3bが検出されると(S1
1)、ローディングモータを停止させる(S12)。
【0044】これで、ICカード3の読み取り・書き込
み処理が終了して装置1からICカード3を引き抜くこ
とができる。尚、S6において、ICカード3の識別子
3bが検出されず識別子3bがゼロである場合には、I
Cカード3の挿入方向が間違っているか、あるいは正当
なICカードでないので、S13に移行して表示器2に
カードエラーを表示させる。その後、S14でローディ
ング機構28のローディングモータを逆回転させてゴム
ローラ28a,28bをイジェクト方向に回転駆動させ
る。このようにICカード3をイジェクトさせた後、S
12に移行してローディングモータを停止させる。
【0045】このように、ICカード3の動作クロック
の周波数がICカード3の挿入動作により自動的に設定
することができるので、その分ICカード3が挿入され
てからイジェクトされるまでの待ち時間を短縮すること
ができる。そのため、ICカード3の読み込み・書き込
み処理の効率化を図ることができ、例えば朝の出勤時間
帯に多数の社員が連続して到着しても、待ち時間を短縮
して従来のように長時間待たされて不快感を感じること
がない。
【0046】尚、上記実施例では、フォトインタラプタ
30,31によりICカード3の識別子3bが検出され
る構成としたが、これに限らず、例えば識別子3bを磁
化されたシールや磁性金属粉を含むインクで印刷するこ
とにより形成すると共に磁気センサを用いて磁気の有無
を検出してICカード3の種類を識別するようにしても
良いのは勿論である。
【0047】図8は本発明の第2実施例のICカード4
1の平面図である。ICカード41の表面41aには、
2種類の識別子42,43が印刷により形成されてい
る。識別子42,43は夫々ICカード41の挿入方向
と平行に形成された第1、第2の識別域41b,41c
(破線で示す)に設けられており、第1、第2の識別域
41b,41cは前述したフォトインタラプタ30,3
1の下方を通過するように設けられている。
【0048】第1の識別子42は挿入方向を示す矢印形
状のグラデーション(階調:知覚的濃度変化)で形成さ
れている。すなわち、第1の識別子42は、段階的な濃
淡変化(図8ではハッチングにより示してある)により
反射光の強度が階段状に変化するように設けられてい
る。
【0049】また、第2の識別子43は、黒字で社名を
印刷したものであり、目視によりICカード41が正当
なものか判断できると共に、第2の識別域41cだけを
みると社名の文字がバーコードして機能するようになっ
ている。図9はICカード41が挿入されたときのフォ
トインタラプタ30,31の出力変化を示す波形図であ
る。
【0050】上記ICカード41がカード挿入口4から
挿入されて識別子42,43が通過したとき、フォトイ
ンタラプタ30のフォトトランジスタ30bは、第1の
識別子42のグラデーションで反射した反射光を受光
し、フォトインタラプタ31のフォトトランジスタ31
bは、第2の識別子43のバーコードで反射した反射光
を受光する。そのため、フォトトランジスタ30bから
出力は図9(a)で示すような段階的に増加する階段状
の波形となり、フォトトランジスタ31bから出力は図
9(b)で示すような社名に応じた間隔のパルス波とな
る。
【0051】図10は制御回路6が実行する処理の第2
実施例のフローチャートである。制御回路6は、電源ス
イッチ(図示せず)がオンに操作されると、図7に示す
処理を実行してカード挿入口4,5の一方に挿入された
ICカード41との通信を行う。
【0052】装置1の電源スイッチ(図示せず)がオン
に操作されると、S21において、カード検出センサ2
7によりICカード41の前端が読み取り・書き込み部
26に挿入されたか否かを判定する。カード検出センサ
27からICカード41の検出信号が出力されると、S
22に進み、ローディング機構28のローディングモー
タ(図示せず)を正転させてゴムローラ28a,28b
をカード挿入方向に回転駆動させる。
【0053】これにより、カード挿入口4,5に挿入さ
れたICカード41が読み取り・書き込み部26の内部
に引き込まれ、フォトインタラプタ30,31の下方を
通過して読み取り・書き込み部26の内部に装着され、
電極29がICカード41の端子19〜24に接触す
る。このカード挿入過程においては、ICカード41の
表面41aの識別域41c,41dには、フォトインタ
ラプタ30,31の発光素子(LED)30a,31a
から発光された光が照射され、その反射光がフォトトラ
ンジスタ30b,31bに入射される。
【0054】続いて、S23では、A/D変換器16に
よりデジタル信号に変換されたフォトインタラプタ31
のフォトトランジスタ31bからの出力を読み込みIC
カード41に設けられた第2の識別子43である社名バ
ーコードを識別する。このフォトインタラプタ31によ
り検出された社名バーコードが正当である場合には、S
24に進み、A/D変換器16によりデジタル信号に変
換されたフォトインタラプタ30のフォトトランジスタ
30bからの出力を読み込みICカード41に設けられ
た第1の識別子42のグラデーションを識別する。
【0055】S24では、読み込まれたグラデーション
の反射光の階調に応じた階段状の出力波形が得られ、次
のS25ではこの階段状の出力波形が予め設定された上
限値と下限値との範囲内に入っているか否かを判定す
る。例えば、S25において、図11に示すようにフォ
トインタラプタ30の出力波形が上限値と下限値との範
囲内に入っている場合には、S26に進み、動作クロッ
クの周波数を3.5795MHzに設定する。しかし、フ
ォトトランジスタ30bの出力波形が範囲内に入ってい
ない場合には、S27に進み、動作クロックの周波数を
4.9152MHzに設定する。
【0056】このようにICカード41が装置1内に挿
入される過程でフォトインタラプタ30,31によりI
Cカード41の識別子32,43が検出されてICカー
ド41の動作クロックに対応する周波数が自動的に設定
される。そのため、ICカード41が読み取り・書き込
み部26に装着された時点では、当該ICカード41に
対応する動作クロックの周波数が設定されているので、
ICカード41が装着されてから動作クロックを設定す
る必要はない。
【0057】次のS28でローディングモータを停止さ
せた後、S29に進み、ICカード41の端子19〜2
4を介してICカード41のEEPROM18にデータ
(日付け、出勤時間あるいは退出時間等)を書き込む
か、あるいはICカード41のEEPROM18に記憶
されているデータを読み取る。
【0058】その後、S30ではローディング機構28
のローディングモータを逆回転させ、ゴムローラ28
a,28bをイジェクト方向に回転駆動させる。ICカ
ード41はゴムローラ28a,28bの逆回転によりイ
ジェクト方向に移動する。これで、ICカード41の後
端がフォトインタラプタ30,31の下方を通過してカ
ード挿入口4からイジェクトされる。その際、S31で
フォトインタラプタ30,31からの出力を読み込む。
そして、フォトインタラプタ30,31によりICカー
ド41の識別子42,43が挿入時と逆向きに変化する
出力波形が得られた場合には(S32)、ローディング
モータを停止させる(S33)。
【0059】これで、ICカード41の読み取り・書き
込み処理が終了して装置1からICカード41を引き抜
くことができる。尚、S23において、ICカード41
の第2の識別子43が検出されずフォトインタラプタ3
1の出力がゼロ、あるいは異なる間隔のパルス波が検出
された場合には、ICカード41の挿入方向が間違って
いるか、あるいは正当なICカードではないので、S3
4に移行して表示器2にカードエラーを表示させる。そ
の後、S35でローディングモータを逆回転させてIC
カード41をイジェクトした後、S33に移行してロー
ディングモータを停止させる。
【0060】このように、ICカード41の動作クロッ
クの周波数がICカード41の挿入動作により自動的に
設定することができるので、その分ICカード41が挿
入されてからイジェクトされるまでの待ち時間を短縮す
ることができる。また、上記社名バーコードを識別する
際は、信号レベルがオンになった時間、あるいは信号レ
ベルがオンになった回数により識別するようにしても良
い。
【0061】尚、上記実施例では、ICカード3が挿入
されると、データの読み取り又は書き込みを行えるIC
カード読み取り・書き込み装置1を一例として説明した
が、これに限らず、例えばICカード3が挿入されると
データの読み取りのみを行うICカード読み取り装置、
あるいはICカード3が挿入されるとデータの書き込み
のみを行うICカード書き込み装置にも適用することが
できるのは勿論である。
【0062】また、上記実施例では、フォトインタラプ
タを使用してICカードの識別子を光学的に検出して識
別する構成としたが、これに限らず、フォトインタラプ
タの代わりにイメージセンサを用いてもよい。その場
合、イメージセンサから出力された画像と予め設定され
た基準画像とを比較することによりICカードの種類を
識別することができる。
【0063】
【発明の効果】上述の如く、上記請求項1によれば、動
作クロックの周波数を識別するための識別子がICカー
ドの表面に設けられているため、従来のように装置側か
ら動作クロックを送信して動作クロックの周波数を判定
する必要がなく、ICカードが挿入される過程で動作ク
ロックの周波数を判別することが可能になり、ICカー
ドが挿入されてからイジェクトされるまでの待ち時間を
短縮することができる。
【0064】また、請求項2によれば、ICカードの識
別子を検出して当該ICカードの動作クロックの周波数
を識別することができるため、ICカードが挿入される
過程で動作クロックの周波数を設定することが可能にな
り、ICカードが挿入されると直ちにICカードのメモ
リに記憶されたデータを読み取ることができ、ICカー
ドが挿入されてからイジェクトされるまでの待ち時間を
短縮することができる。
【0065】また、請求項3によれば、ICカードの識
別子を検出して当該ICカードの動作クロックの周波数
を識別することができるので、ICカードが挿入される
過程で動作クロックの周波数を設定することが可能にな
り、ICカードが挿入されると直ちにICカードのメモ
リに所定周波数の動作クロックでデータを記憶させるこ
とができ、ICカードが挿入されてからイジェクトされ
るまでの待ち時間を短縮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としてのICカード読み取り
・書き込み装置の斜視図である。
【図2】ICカード読み取り・書き込み装置の構成を示
すブロック図である。
【図3】ICカードの構成を説明するための図である。
【図4】第1実施例のICカードの平面図である。
【図5】識別センサユニットの取付状態を示す縦断面図
である。
【図6】識別センサユニットの取付状態を示す正面図で
ある。
【図7】制御回路が第1実施例のICカードに対して実
行する制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図8】第2実施例のICカードの平面図である。
【図9】第2実施例のICカードが挿入されたときのフ
ォトインタラプタの出力変化を示す波形図である。
【図10】制御回路が第2実施例のICカードに対して
実行する制御処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図11】第2実施例のICカードのグラデーションを
検出したときのフォトインタラプタの出力変化を判別す
るための上限値、下限値を示す波形図である。
【符号の説明】
1,41 ICカード読み取り・書き込み装置 2 表示器 3,41 ICカード 3b,42,43 識別子 3c,3d,41c,41d 識別域 4,5 カード挿入口 4A,5A 識別センサユニット 6 制御回路 26 読み取り・書き込み部 27 カード検出センサ 28 ローディング機構 29 電極 30,31 フォトインタラプタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記録されたメモリと、該メモリ
    に所定周波数の動作クロックでデータが入力される端子
    とを有するICカードにおいて、 前記動作クロックの周波数を識別するための識別子を表
    面に設けたことを特徴とするICカード。
  2. 【請求項2】 ICカードが挿入されるカード挿入部
    と、該カード挿入部に挿入された該ICカードのメモリ
    に記憶されたデータを読み取るデータ読み取り部を有す
    るICカード読み取り装置において、 前記カード挿入部の入口に前記ICカードに設けられた
    識別子を検出する識別子検出手段を設けてなることを特
    徴とするICカード読み取り装置。
  3. 【請求項3】 ICカードが挿入されるカード挿入部
    と、該カード挿入部に挿入されたICカードのメモリに
    所定周波数の動作クロックでデータを記憶させるデータ
    書き込み部を有するICカード書き込み装置において、 前記カード挿入部の入口に前記ICカードに設けられた
    識別子を検出する識別子検出手段を設けてなることを特
    徴とするICカード書き込み装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010259172A (ja) * 2009-04-22 2010-11-11 Panasonic Electric Works Co Ltd 非接触給電システム
JP2020086856A (ja) * 2018-11-22 2020-06-04 三菱重工機械システム株式会社 カードリーダ、カードリーダシステム、処理方法及びプログラム

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