JPH0979986A - 偏平物品の整列装置、偏平物品の搬送装置及びそれらを用いた偏平物品の外観検査装置 - Google Patents

偏平物品の整列装置、偏平物品の搬送装置及びそれらを用いた偏平物品の外観検査装置

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JPH0979986A
JPH0979986A JP23530595A JP23530595A JPH0979986A JP H0979986 A JPH0979986 A JP H0979986A JP 23530595 A JP23530595 A JP 23530595A JP 23530595 A JP23530595 A JP 23530595A JP H0979986 A JPH0979986 A JP H0979986A
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JP23530595A
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Taizo Yamamoto
泰三 山本
Yuichi Ishimoto
友一 石本
Akira Nagao
明 長尾
Yoshio Taguchi
吉夫 田口
Shinichi Ito
伸一 伊藤
Fumiyasu Kojima
史靖 小島
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Eisai Co Ltd
Qualicaps Co Ltd
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NIPPON ERANKO KK
Eisai Co Ltd
Qualicaps Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 固形製剤等の偏平物品の削れ、割れ、欠け、
表面コートの剥離等を防止し、装置の再起動直後の定常
速度以下の速度で搬送された偏平物品を区別し再検査可
能な偏平物品の整列装置、搬送装置及び外観検査装置を
得る。 【解決手段】 整列装置110のホッパー中の偏平物品
の量が下限を下回った時に振動ガイド114及びフィー
ダー104を駆動し偏平物品を補給し、上限を上回った
時に振動ガイド114及びフィーダー104を停止し、
偏平物品の量を一定に保と共に、必要以上に振動を与え
ない。また、偏平物品の外観検査中に装置が停止した場
合に、再起動後定常速度に到達するまでの間、不良品除
去装置190を停止し、水平搬送ベルト211の搬送方
向を第1の方向211aに切替え、その間に搬送されて
きた偏平物品を再検査のために整列装置110に搬送す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固形製剤等の偏平
物品を所定の方向に整列させるための整列装置、偏平物
品を条件に応じて複数の異なる方向に搬送し得る搬送装
置、及びそれらを用いた偏平物品の外観検査装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図7に示す従来の偏平物品の整列装置1
0は、バケットリフト等から供給された偏平物品1を一
時的に貯蔵するためのホッパー11と、ホッパー11の
底部に設けられた複数のガイド溝を形成するガイド板1
2と、ガイド板12の上部に1つおきに設けられた振動
ガイド13と、振動ガイド13を保持するための振動板
14と、振動板14を介して振動ガイド13に振動を与
えるためのモータ15等で構成されている。ガイド板1
2は、水平方向(紙面に垂直な方向)に所定間隔を隔て
て複数設けられており、各ガイド板12の間の空間がガ
イド溝となる。また、ガイド板12は振動板14を貫通
して固定されており、ガイド板12には振動は伝わらな
い。また、偏平物品をガイド溝に整列させやすくするた
め、ガイド板12及び振動ガイド13の端面はナイフエ
ッジ状に形成されている。
【0003】図7に示す従来の偏平物品の整列装置10
は、固形製剤等の偏平物品1を最大断面積を有する断面
が略垂直となるように整列させるように構成されてい
る。すなわち、ガイド溝の幅(ガイド板12間の隙間)
が、偏平物品1の最大幅よりも狭く、かつ最大断面積を
有する断面に略直交する断面の最小幅よりも所定の公差
分だけ広くなるように設定されている。また、偏平物品
の整列装置10に対向するように設けられる搬送ドラム
20も、偏平物品1を最大断面積を有する断面が略垂直
となる状態でポケット21に収納し、搬送する。搬送ド
ラム20の上部には、余分な偏平物品を除去するための
ブラシローラ16が設けられている。
【0004】一方、例えば特願平6−294176号
(本出願時には未公開)に記載された偏平物品の外観検
査装置(図示せず)では、例えば図7に示す従来の偏平
物品の整列装置10及び搬送ドラム20及び搬送ドラム
20の側面に対向する撮像装置等を用いて偏平物品の側
面検査を行い、最大断面積を有する断面が略水平となる
ように姿勢変換を行った後、偏平物品の最大断面積を有
する断面に略平行な両平面の検査を行う。偏平物品を、
その最大断面積を有する断面に略平行な面が露出するよ
うな状態で搬送する搬送装置としては、水平軸の回りに
回転する搬送ドラムや、水平方向に搬送されるスラット
等が考えられる。ここで、偏平物品の側面検査は、撮像
装置の前方で少なくとも1周以上偏平物品を回転させる
必要があるため、搬送ドラム20の動作は間欠的とな
る。一方、偏平物品の両平面検査は、搬送ドラムや搬送
スラットの速度を一定にする必要があるため、その動作
は連続的である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す従来の偏平
物品の整列装置では、ホッパー11の振動ガイド13及
びガイド板12よりも上の部分の偏平物品1はランダム
な状態であり、これらをガイド溝に整列させるために、
常時振動ガイド13に振動が加えられている。ところ
が、偏平物品が例えば素錠(打錠機から出されたままの
錠剤:裸錠ともいう)の場合、ホッパー11内で常時振
動を受けることにより、錠剤の表面が削られたり、割れ
や欠けを生じる。また、表面がコートされた糖衣錠等の
場合、表面コートの剥離が生じる。さらに、この偏平物
品の整列装置を偏平物品の外観検査装置に用いた場合、
振動により発生した錠剤の粉末等が撮像装置のレンズに
付着し正しい画像が得られなかったり、搬送ドラムのポ
ケット等に付着し、搬送ドラム等の搬送装置間における
偏平物品の受け渡しに支障をきたすという問題点を有し
ていた。また、これらのレンズやポケットの清掃に時間
を要し、メインテナンス性が悪いという問題を有してい
た。
【0006】一般に、偏平物品の外観検査装置では、短
時間に大量に偏平物品を搬送し、外観検査を行うため、
搬送ドラムや搬送スラット等に多数のポケットが設けら
れている。そのため、搬送ドラムや搬送スラットの質量
が大きくなり、装置を起動してから所定の定常速度に達
するまでに一定の時間を要する。ところが、停電や誤操
作等のトラブルにより、偏平物品の外観検査中に装置が
停止した場合、そのままの状態で再起動すると、搬送ド
ラム等の搬送速度が定常速度に達するまでの間、偏平物
品の移動速度が定常速度よりも遅いため、例えば、撮像
装置により取り込まれる画像が、本来図8(a)に示す
ように円形(正常)であるべきものが、図8(b)に示
すように搬送方向に伸びた楕円(異常)となる。そのた
め、これらの偏平物品は、本来正常であるにもかかわら
ず異常と判断され、不良品として処分されていた。ま
た、搬送ドラム等が大型になるほど定常速度に達するの
に要する時間が長くなり、その間に搬送される偏平物品
の数も飛躍的に多くなる。特に、被検査対象が高価な医
薬品である場合、検査行程におけるロスはコスト面から
も無視できないものである。一方、再起動後に異常と判
定されたものをホッパーに戻して再検査することも考え
られる。しかし、本当に外観不良であるものを再検査に
よって必ず再検出する保証はなく、たとえ確率が低くと
も、一旦不良品として除去したものを再び良品に混入し
てしまうことは許されない。
【0007】本発明は以上のような従来例の問題点を解
決するためになされたものであり、必要な時以外には振
動を加えずに偏平物品を所定の方向に配列し、偏平物品
の削れ、割れ、欠け、表面コートの剥離等の発生を最小
限に低減させ得る偏平物品の整列装置を提供することを
目的とする。また、トラブル等による異常停止後に装置
を再起動した場合に、定常速度に達するまでの間偏平物
品の搬送方向を切替え、その間に搬送された偏平物品と
定常速度到達後に搬送される偏平物品とを区別し得る偏
平物品の搬送装置を提供することを目的とする。さら
に、これらの偏平物品の整列装置及び搬送装置を用い
て、撮像装置等への粉末の付着を低減し、保守が容易で
あり、正常な画像による検査精度の向上を図り、かつ、
再起動後、定常速度に達するまでの間に搬送される偏平
物品を再検査可能な偏平物品の外観検査装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の偏平物品の整列装置は、上部に偏平物品が
投入されるための開口部を有するホッパーと、前記ホッ
パーの前記開口部近傍を除くほぼ全域において、前記偏
平物品の最大断面積を有する断面の最大幅よりも狭く、
且つ前記最大断面積を有する断面に略直交する断面の最
小幅よりも所定の公差分だけ広い所定の間隔を隔てて略
水平方向に平行に配列された複数のガイド板と、前記ホ
ッパーの前記開口部近傍において、前記ガイド板の少な
くとも一部の上部に設けられた振動ガイドと、前記各ガ
イド板を略水平方向に貫通するように設けられたレベル
センサとを具備し、前記ガイド板間の隙間に整列された
偏平物品の高さが前記レベルセンサの下限を下回った時
に前記振動ガイドに振動を加え、偏平物品の高さが前記
レベルセンサの上限を上回った時に前記振動ガイドに加
えた振動を停止するように構成されている。
【0009】上記構成において、前記レベルセンサは、
前記ガイド板のそれぞれについて高さの異なる位置に設
けられた2つの貫通孔と、前記ホッパーの側部の前記2
つの貫通孔に対向する位置に設けられた2組の発光素子
及び受光素子を含む光センサを具備することが好まし
い。また、上記構成において、前記ホッパーの開口部の
上部近傍に、前記振動ガイドの振動と連動して起動及び
停止される偏平物品の供給装置を設けることが好まし
い。また、上記構成において、前記ガイド板の下方にお
いて、前記各ガイド板間に形成されるガイド溝と対向す
るように配列され、前記ガイド板の間隔とほぼ等しい幅
及び前記偏平物品の最大断面積を有する断面の最大幅よ
りも所定の公差分だけ長い長さを有するポケットを有
し、前記ガイド板の配列方向に略平行な軸の回りに回転
する搬送ドラムを設けることが好ましい。また、上記構
成において、前記ガイド板の配列数は3以上の奇数であ
り、前記ホッパーの両側壁と共に4以上の偶数のガイド
溝を構成し、前記振動ガイドは、前記ホッパーの側壁に
対向するガイド板の上部から順に1つおきに設けられて
いることが好ましい。また、上記構成において、前記振
動ガイドが設けられていないガイド板の高さ及び形状
は、振動ガイドが設けられているガイド板及びその上の
振動ガイドを合せた高さ及び形状とほぼ等しいことが好
ましい。また、上記構成において、前記ガイド板及び前
記振動ガイドの前記ホッパーの開口部に対向する端面部
分は、ナイフエッジ状に傾斜していることが好ましい。
【0010】一方、本発明の偏平物品の搬送装置は、双
方向に移動可能な水平搬送ベルトと、前記水平搬送ベル
ト上の第1の位置と前記第1の位置から所定距離だけ離
れた第2の位置において、前記水平搬送ベルトの搬送方
向に略直交する方向に選択的に設けられたシャッターと
を具備し、偏平物品は前記第1の位置と前記第2の位置
との間の前記水平搬送ベルト上に供給され、前記シャッ
ターが第1の位置にある時、前記水平搬送ベルトは前記
第1の位置側から前記第2の位置側に向かって搬送さ
れ、前記シャッターが前記第2の位置にある時、前記水
平搬送ベルトは前記第2の位置側から前記第1の位置側
に向かって搬送されるように構成されている。
【0011】上記構成において、前記シャッターは前記
水平搬送ベルト上を前記搬送方向に前記第1の位置と前
記第2の位置の間を摺動する板状体であることが好まし
い。また、上記構成において、前記シャッターが前記第
1の位置から前記第2の位置に移動する際、前記水平搬
送ベルトを所定時間だけ前記第1の位置側から前記第2
の位置側に向かって搬送し、前記シャッターが前記第2
の位置から前記第1の位置に移動する際、前記水平搬送
ベルトを所定時間だけ前記第2の位置側から前記第1の
位置側に向かって搬送することが好ましい。
【0012】または、本発明の他の偏平物品の搬送装置
は、双方向に移動可能な水平搬送ベルトと、前記水平搬
送ベルト上の一方の第1の端部近傍の第1の位置と前記
第1の位置から他方の第2の端部側に所定距離だけ離れ
た第2の位置において、前記水平搬送ベルトの搬送方向
に略直交する方向に選択的に設けられたシャッターとを
具備し、偏平物品は前記第1の位置と前記第2の位置と
の間の前記水平搬送ベルト上に供給され、前記シャッタ
ーが第1の位置にある時、前記水平搬送ベルトは前記第
1の位置側から前記第2の位置側に向かって搬送され、
前記シャッターが前記第2の位置にある時、前記水平搬
送ベルトは前記第2の位置側から前記第1の位置側に向
かって搬送されるように構成されている。
【0013】上記構成において、前記シャッターは前記
水平搬送ベルト上を前記搬送方向に前記第1の位置と前
記第2の位置の間を摺動する板状体であることが好まし
い。また、上記構成において、前記シャッターが前記第
1の位置から前記第2の位置に移動する際、前記水平搬
送ベルトを所定時間だけ前記第1の位置側から前記第2
の位置側に向かって搬送することが好ましい。
【0014】また、本発明の偏平物品の外観検査装置
は、ランダムに投入された偏平物品を最大断面積を有す
る断面が略垂直になるように整列させる整列装置と、前
記整列装置により整列された偏平物品を最大断面積を有
する断面が略垂直となる状態で搬送し、搬送中に前記偏
平物品を前記最大断面積を有する断面に垂直な軸を中心
として少なくとも1周以上回転させ、その間に側面を観
察する側面検査装置と、前記偏平物品を最大断面積を有
する断面が略垂直となる状態から最大断面積を有する断
面が略水平となる状態に変換する姿勢変換装置と、前記
偏平物品を最大断面積を有する断面が略水平となる状態
で搬送し、搬送中に前記偏平物品の前記最大断面積を有
する断面に略平行な両平面を観察する平面検査装置と、
前記側面及び両平面の少なくとも1つに異常が検出され
た偏平物品を除去する不良品除去装置と、前記不良品検
査装置を通過した偏平物品を2つの異なる方向に搬送し
得る搬送装置を具備し、前記偏平物品の外観検査中に少
なくとも前記平面検査装置が停止した場合に、前記平面
検査装置の再起動後前記平面検査装置が定常速度に到達
するまでの間、前記不良品除去装置を停止し、前記搬送
装置を第1の方向に切替え、その間に搬送されてきた偏
平物品を再検査のために前記整列装置に搬送し、前記平
面検査装置が前記定常速度に到達した後、前記不良品除
去装置を再起動し、前記搬送装置を第2の方向に切替
え、前記不良品除去装置を通過した良品を次の行程に搬
送するように構成されている。
【0015】上記構成において、前記整列装置は、上記
いずれかの構成を有する偏平物品の整列装置であること
が好ましい。また、上記構成において、前記搬送装置
は、上記いずれかの構成を有する偏平物品の搬送装置で
あることが好ましい。また、上記構成において、前記搬
送装置の前記第1の方向側の端部と前記整列装置との間
にバケットリフトが設けられていることが好ましい。ま
た、上記構成において、前記バケットリフトには、前記
整列装置に偏平物品を供給するための偏平物品供給装置
が接続されていることが好ましい。また、上記構成にお
いて、少なくとも、前記側面検査装置、前記姿勢変換装
置、前記平面検査装置及び前記不良品除去装置は、それ
ぞれ水平軸の回りに回転する搬送ドラムを含み、前記各
搬送ドラムの回転軸は垂直な同一線上に配置されている
ことが好ましい。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の偏平物品の整列装
置、搬送装置及びそれらを用いた外観検査装置の詳細
を、図1から図6を参照しつつ説明する。図1及び図2
は偏平物品の外観検査装置の構成を示す断面図であり、
図1は装置が定常速度で運転されている状態を示し、図
2は装置が一旦停止した後、再起動した直後の定常速度
に達しない速度で運転されている時の状態を示す。
【0017】図1及び図2に示す本発明の偏平物品の外
観検査装置において、ハウジング100の側部には、偏
平物品を収容したバケット101を垂直方向に搬送する
バケットリフト102が設けられている。ハウジング1
00の上部には、バケットリフト102の上部に接続さ
れ、バケット101から偏平物品を投入されるためのシ
ュート103が設けられている。ハウジング100の内
部で、且つ、シュート103の下方にはフィーダー10
4が設けられている。シュート103を介して投入され
た偏平物品は、シュート103の下端103aからフィ
ーダー104の一端部104aに供給され、略水平方向
に搬送される。フィーダー104の他方の端部104b
の下方には整列装置110が設けられている。フィーダ
ー104の起動及び停止を制御することにより、整列装
置110への偏平物品の供給量を制御する。
【0018】整列装置110は、後に詳述するが、フィ
ーダー104からランダムに投入された偏平物品を、そ
の最大断面積を有する断面が略垂直になるように方向規
制し、配列するものである。整列装置110の下方に
は、水平軸121の回りに間欠的に回転する第1の搬送
ドラム120が設けられている。第1の搬送ドラム12
0は、整列装置110から、最大断面積を有する断面が
略垂直になる状態で偏平物品を受け取り、そのままの状
態でポケットに収容し、搬送する。整列装置110と第
1の搬送ドラム120との間には、余分な偏平物品を除
去するためのブラシローラ122が設けられている。ま
た、第1の搬送ドラム120の外周面に対向するよう
に、第1の撮像装置130が設けられている。第1の撮
像装置130の内部は暗箱状であり、カメラ131及び
照明装置132等が設けられている。第1の搬送ドラム
120のポケット(図示せず)が第1の撮像装置130
に対向する位置で停止している時、ポケットに収容され
ている偏平物品は、最大断面積を有する断面に垂直な軸
(水平軸)を中心として、少なくとも1周以上回転され
る。その間、第1の撮像装置130により偏平物品の側
面の映像が撮影され、側面の良否が判定される。第1の
搬送ドラム120及び第1の撮像装置130により偏平
物品の側面検査装置が構成される。なお、偏平物品とし
て、最大断面積を有する断面の形状が円形であり、それ
に直交する断面の形状が略矩形又は略楕円形である錠剤
等を想定している。
【0019】第1の搬送ドラム120の下方には、水平
軸141の回りに連続的に回転する姿勢変換装置140
が設けられている。姿勢変換装置140は、第1の搬送
ドラム120から、最大断面積を有する断面が略垂直な
状態で受け取った偏平物品を、最大断面積を有する断面
が略水平となるように姿勢変換するためのものである。
姿勢変換装置140では、最大断面積を有する断面が略
垂直な状態で受け取った偏平物品をポケットから突出さ
せ、姿勢変換装置140の搬送ドラムの外周部に対向す
るように設けられた傾斜したガイド壁(図示せず)に、
突出した偏平物品を接触させ、偏平物品を最大断面積を
有する断面が略水平(又は水平軸141に対して略平
行)となるように横転させる。
【0020】姿勢変換装置140の下方には、水平軸1
51の回りに連続的に回転する第2の搬送ドラム150
が設けられている。第2の搬送ドラム150は、姿勢変
換装置140から最大断面積を有する断面が略水平とな
る状態で受け取った偏平物品を、そのままの状態、すな
わち最大断面積を有する断面が水平軸151に対して略
平行となる状態で負圧により保持し、搬送する。第2の
搬送ドラム150の外周面に対向するように、第2の撮
像装置160が設けられている。第2の撮像装置160
の内部は暗箱状であり、カメラ161及び照明装置16
2,163等が設けられている。第2の撮像装置160
は、連続的に回転する第2の搬送ドラム150上に保持
された偏平物品の第1面(例えば、表面とする)の映像
を撮影する。第2の搬送ドラム150の回転速度が定常
速度である場合、第2の撮像装置160により取り込ま
れたデータを再生すると、図8(a)に示すようにな
る。
【0021】第2の搬送ドラム150の下方には、水平
軸171の回りに連続的に回転する第3の搬送ドラム1
70が設けられている。第3の搬送ドラム170は、第
2の搬送ドラム150と実質的に同じものであり、偏平
物品を最大断面積を有する断面が水平軸171に対して
略平行となる状態で負圧により保持し、搬送する。ただ
し、第3の搬送ドラム170の回転方向は第2の搬送ド
ラム150の回転方向とは逆である。偏平物品が第2の
搬送ドラム150から第3の搬送ドラム170に移し替
えられる際、偏平物品の表裏が反転され、偏平物品の第
2面(裏面)が現れる。第3の搬送ドラム170の外周
面に対向するように、第3の撮像装置180が設けられ
ている。第3の撮像装置180の内部は暗箱状であり、
カメラ181及び照明装置182,183等が設けられ
ている。第3の撮像装置180は、連続的に回転する第
3の搬送ドラム170上に保持された偏平物品の第2面
(裏面)の映像を撮影する。第3の搬送ドラム170の
回転速度が定常速度である場合、第3の撮像装置180
により取り込まれたデータを再生すると、第2の撮像装
置160の場合と同様に、図8(a)に示すようにな
る。なお、第2の搬送ドラム150、第2の撮像装置1
60、第3の搬送ドラム170及び第3の撮像装置18
0で、平面検査装置を構成する。
【0022】第3の搬送ドラム170の下方には、水平
軸191の回りに連続的に回転する不良品除去装置19
0が設けられている。不良品除去装置190は、側面、
第1面及び第2面の少なくともいずれかに不良が発見さ
れた偏平物品に圧縮空気を噴射することにより、当該不
良の偏平物品を不良品回収箱200に吹き飛ばし、除去
する。不良品除去装置190の下方には、搬送装置21
0が設けられている。搬送装置210は、偏平物品を水
平方向のいずれの方向にも搬送し得る水平搬送ベルト2
11と、水平搬送ベルト211上の第1の端部211a
近傍の第1の位置と第1の位置から他方の第2の端部2
11b側に所定距離だけ離れた第2の位置との間を摺動
するシャッター212を具備する。水平搬送ベルト21
1の第1の端部211aは再検査シュート213に接続
され、再検査シュート213は水平搬送ベルト211の
第1の端部211aから落下した偏平物品を、図2に示
すバケットリフト102の最下降位置のバケット101
に搬送する。一方、水平搬送ベルト211の第2の端部
の下方には、側面、第1面及び第2面の少なくともいず
れにも不良が発見されなかった良品である偏平物品を次
の行程に搬送するためのコンテナ220が設けられてい
る。また、バケットリフト102のバケット101の最
下降位置の再検査シュート213の反対側には、例えば
打錠機等の他の装置から搬送されてきた偏平物品をバケ
ット101に移し換えるための供給シュート105が設
けられている。
【0023】図1に示す定常速度での運転状態の場合、
搬送装置210のシャッター212は、水平搬送ベルト
211の第1の端部211a近傍の第1の位置にあり、
不良品除去装置190から水平搬送ベルト211上の第
1の位置と第2の位置の間に落下する偏平物品が水平搬
送ベルト211の第1の端部211aから再検査シュー
ト213に落下することを防止している。このとき、水
平搬送ベルト211は図中左から右へ、すなわち第1の
位置側から第2の位置側へ偏平物品を搬送するように駆
動される。一方、図2に示す再起動直後の定常速度以下
の速度での運転状態の場合、搬送装置210のシャッタ
ー212は、第1の位置から所定距離だけ第2の端部2
11b側に離れた第2の位置にあり、不良品除去装置1
90から水平搬送ベルト211上の第1の位置と第2の
位置の間に落下する検査未完了の偏平物品がシャッター
212よりも第2の端部211b側、すなわち、検査完
了の偏平物品が搬送される側へ混入することを防止して
いる。このとき、水平搬送ベルト211は図中右から左
へ、すなわち第2の位置側から第1の位置側へ偏平物品
を搬送するように駆動される。
【0024】次に、本発明の偏平物品の整列装置110
の詳細を、図3及び図4を参照しつつ説明する。図3
は、整列装置110の構成を示す斜視図であり、図4は
偏平物品の整列状態を示す側部断面図である。図3及び
図4に示すように、整列装置110のホッパー111
は、図1及び図2に示すフィーダー104の端部104
bに対向し、フィーダー104から供給される偏平物品
を受入れるための開口部111aを有する。ホッパー1
11の内部には、開口部111aの近傍を除き、ホッパ
ー111の高さ方向及び幅方向のほぼ全域において、複
数のガイド板112及び113が所定間隔で略水平方向
に平行に、且つ交互に設けられている。ここで、ガイド
溝115の幅、すなわち、各ガイド板112と113と
の間隔は、偏平物品の最大断面積を有する断面の最大幅
よりも狭く、且つ、最大断面積を有する断面に略直交す
る断面の最小幅よりも所定の公差分だけ広く設定されて
いる。そのため、図4に示すように、ガイド溝115に
おいて、偏平物品1は、最大断面積を有する断面、すな
わち円形断面が略垂直となるような状態にのみ整列され
る。
【0025】ガイド板112とガイド板113とでは形
状が若干異なり、ガイド板112の開口部111aに対
向する端面112aは略平面であり、その上部に所定の
隙間を隔てて振動ガイド114が設けられている。振動
ガイド114の開口部111aに対向する端面114a
は、略ナイフエッジ状に先鋭である。一方、ガイド板1
13の開口部111aに対向する端面113aは、振動
ガイド114と同様に、略ナイフエッジ状に先鋭であ
る。また、各ガイド板112及び113の略垂直方向の
端面112b及び113bもそれぞれ略ナイフエッジ状
に先鋭である。そのため、ガイド溝115の上部が実質
的に漏斗状になり、偏平物品1がガイド溝115に容易
に落下し得る。また、ガイド板113の開口部111a
に対向する端面113aの高さは、ガイド板112の開
口部111aに対向する端面112a及びその上の振動
ガイド114の開口部111aに対向する端面114a
の高さとほぼ等しい。そのため、ホッパー111の上部
の開口部111aから供給された偏平物品は、各ガイド
板112と113との間に形成されるガイド溝115
に、偏ることなく均一に配分される。
【0026】ガイド板112及び113の配列数を3以
上の奇数(例えば、図3の場合7)とし、ホッパー11
1の両側壁と共に4以上の偶数(図3の場合8)のガイ
ド溝115を形成する。また、振動ガイド114は、ホ
ッパー111の側壁111bに対向するガイド板112
の上部から順に1つおきに設けられるので、各振動ガイ
ド114の両側には必ずガイド溝115が配置され、最
も少ない数で有効に偏平物品をガイド溝115に落下さ
せることができる。1つおきのガイド板112の上部に
設けられた振動ガイド114は、振動板116に片持ち
状に固定されている。振動板116はホッパー111と
は独立して支持され、振動を発生させるモータ119に
接続されている。すなわち、振動板116及び振動ガイ
ド114が一体的に振動され、ホッパー111及びガイ
ド板112、113は振動を受けない。
【0027】各ガイド板112,113及びホッパー1
11の側壁111bには、それぞれ高さの異なる2つの
位置に貫通孔117a及び117bが設けられている。
また、ホッパー111の側壁111bの外部には、貫通
孔117a及び117bにそれぞれ対向するように、発
光素子及び受光素子を含む光センサ118a及び118
bが設けられている。ホッパー111のいずれか一方の
側壁111b側に設けられた発光素子から出力された光
は、全ての貫通孔117a又は117bを貫通し、他方
の側壁111b側に設けられた受光素子に入射する。従
って、全てのガイド溝115において整列された偏平物
品の高さが上限を上回った時又は下限を下回った時に、
光センサ118a又は118bが作動する。全てのガイ
ド溝115に整列された偏平物品の高さがレベルセンサ
118bの下限を下回った時にモータ119を駆動し、
振動ガイド114に振動を加える。また、全てのガイド
溝115に整列された偏平物品の高さがレベルセンサ1
18aの上限を上回った時にモータ119を停止し、振
動ガイド114に加えた振動を停止する。
【0028】整列装置110の下方に設けられた第1の
搬送ドラム120は、各ガイド溝115に対向するよう
に配列されたポケット123を有している。各ポケット
123は、ガイド板112と113との間隔とほぼ等し
い幅及び偏平物品1の最大断面積を有する断面の最大幅
よりも所定の公差分だけ長い長さを有する。そのため、
図4に示すように、ガイド溝115に整列された偏平物
品をそのままの状態、すなわち、最大断面積を有する断
面が略垂直となる状態でポケット123に収容し、その
ままの状態で搬送することができる。
【0029】次に、本発明の偏平物品の搬送装置210
の詳細を、図5及び図6を参照しつつ説明する。図5及
び図6は、それぞれ搬送装置210の構成を示す斜視図
であり、図5は図1に示す定常速度での運転状態に対応
し、図6は図2に示す再起動直後の定常速度以下の速度
での運転状態に対応する。
【0030】図5及び図6に示すように、水平搬送ベル
ト211は、その第1の端部211aの近傍が不良品除
去装置190の下方に位置するように設けられている。
不良品除去装置190と水平搬送ベルト211との間に
は開口部215aを有するカバー215が設けられてい
る。なお、図5及び図6では不良品回収箱200を省略
している。カバー215にはエアーシリンダー214が
固定され、エアーシリンダー214の伸縮により、シャ
ッター212を図5に示す第1の位置と図6に示す第2
の位置との間を摺動させる。シャッター212は、水平
搬送ベルト211の搬送方向に略直交するように設けら
れた板状体である。開口部215aは第1の位置と第2
の位置の間にあり、偏平物品1は水平搬送ベルト211
上の第1の位置と第2の位置との間に供給される。
【0031】図5に示す定常速度での運転状態では、シ
ャッター212は水平搬送ベルト211の第1の端部2
11aの近傍の第1の位置にあり、不良品除去装置19
0から水平搬送ベルト211上に供給された偏平物品1
は、シャッター212に阻止され、第1の端部211a
側からは落下しない。この時、水平搬送ベルト211は
図中矢印Aで示すように、第1の端部211a側(又は
第1の位置側)から第2の端部211b側(又は第2の
位置側)へ駆動され、水平搬送ベルト211上の偏平物
品1は全て第2の端部211b側から落下する。一方、
図6に示す再起動直後の定常速度以下の速度での運転状
態では、シャッター212はカバー215の第2の端部
211b側の開口215bを塞ぐ第2の位置にあり、不
良品除去装置190から水平搬送ベルト211上に供給
された偏平物品1は、シャッター212に阻止され、カ
バー215の外部へはこぼれない。この時、水平搬送ベ
ルト211は図中矢印Bで示す方向に第2の端部211
b側(又は第2の位置側)から第1の端部211a側
(又は第1の位置側)へ駆動され、水平搬送ベルト21
1上の偏平物品1は全て第1の端部211a側から落下
する。
【0032】次に、以上のように構成された偏平物品の
整列装置、搬送装置及びそれらを用いた外観検査装置の
動作を説明する。図1に示すように各装置が定常速度で
運転されている場合、偏平物品を満載したバケット10
1がバケットリフト102により最上部まで持ち上げら
れ、シュート103を介してフィーダー104に偏平物
品を供給する。フィーダー104は、図3及び図4に示
す整列装置110の振動ガイド114と連動して駆動さ
れ、振動ガイド114が振動されている時に偏平物品を
整列装置110のホッパー111の開口部111aから
供給する。
【0033】図3及び図4に示す整列装置110におい
て、ホッパー111に供給された偏平物品は、振動ガイ
ド114の振動によりガイド溝115に落下し、最大断
面積を有する断面が略垂直となるように整列される。全
てのガイド溝に整列された偏平物品の高さが、レベルセ
ンサ118aの上限を上回ると、振動ガイド114の振
動が停止され、同時にフィーダー104も停止される。
一方、全てのガイド溝115に整列された偏平物品の高
さがレベルセンサ118bの下限を下回ると、振動ガイ
ド114が再度振動され、フィーダー104も再起動さ
れる。これらの動作を繰返すことにより、ガイド溝11
5に整列される偏平物品の高さ(量)が一定の範囲内に
保たれる。これにより、整列装置110のホッパー11
1の内部には必要以上の偏平物品が供給されず、振動ガ
イド114の上部でブリッジを形成する可能性は極めて
低くなる。また、ブリッジを形成しないので、各ガイド
溝115には均一に偏平物品が供給され、第1の搬送ド
ラム120におけるポケットの抜け(ポケットに偏平物
品が収納されていない現象)の発生はほとんど生じな
い。また、振動ガイド114は必要な時以外は振動しな
いので、偏平物品も必要以上には振動されず、偏平物品
の削れ、割れ、欠け、コートの剥離等はほとんど発生し
ない。
【0034】第1の搬送ドラム120及び第1の撮像装
置130で構成される側面検査装置、姿勢変換装置14
0、第2及び第3の搬送ドラム150,170及び第2
及び第3の撮像装置160,180で構成される平面検
査装置を経て不良品除去装置190に到達した偏平物品
は、側面、第1面及び第2面の少なくともいずれか1つ
に異常がある場合、不良品と判定され、不良品回収箱2
00に回収される。側面、第1面及び第2面のいずれに
も異常が発見されなかった偏平物品は、搬送装置210
の水平搬送ベルト211上に落下し、水平搬送ベルト2
11上を第2の端部211bに向かって搬送され、コン
テナ220に回収される。
【0035】一方、停電や誤操作等により、偏平物品の
外観検査装置、特に平面検査装置を構成する第2及び第
3の搬送ドラム150及び170が停止した後、再起動
する場合、図2に示すようにバケット101を下降させ
る。同時に、図6に示すように、エアーシリンダー21
4を駆動し、シャッター212を第2の位置に移動させ
る。このとき、水平搬送ベルト211上にある偏平物品
1は、全て不良品除去装置190を通過した良品であ
る。そのため、シャッター212によりカバー215内
の偏平物品1を全てカバー215の外に押出し、さらに
水平搬送ベルト211を一定の時間(水平搬送ベルト2
11上の偏平物品1が全て第2の端部211bからコン
テナー220に落下するのに要する時間)第1の端部2
11a側から第2の端部211b側に駆動する。これに
よって、水平搬送ベルト211上の良品は全てコンテナ
220に回収される。
【0036】各装置の再起動後、定常速度に到達するま
での間に水平搬送ベルト211に落下してくる偏平物品
は、外観検査が途中で打ち切られたものか、あるいは、
平面検査装置の、特に第2及び第3の搬送ドラム15
0,170の速度が遅いため、本来正常であるにもかか
わらず、異常と判断されるおそれがあるものである。そ
のため、その間は、不良品除去装置190を停止し、水
平搬送ベルト211を第2の端部211b側から第1の
端部211a側に駆動する。これにより、装置の再起動
後、定常速度に到達するまでの間、偏平物品は外観検査
を受けることなく、水平搬送ベルト211の第1の端部
211a側から、再検査シュート213を介してバケッ
ト101に回収される。各装置が定常速度に到達する
と、エアーシリンダー214を駆動してシャッター21
2を第1の位置に復帰させ、不良品回収装置190を再
起動し、バケット101を上昇させる。さらに、前述の
図1に示す動作を経て、未検査の偏平物品の再検査を行
う。
【0037】なお、上記実施例では、水平搬送ベルト2
11を、その第1の端部211aが不良品除去装置19
0の下方に位置するように構成したが、これに限定され
るものではなく、不良品除去装置190は水平搬送ベル
ト211のどの部分に対向するように設けても同様の効
果が得られる。この場合、搬送ベルト211上に残留し
ていた偏平物品1を全て回収するために、シャッター2
12が第1の位置から第2の位置に移動する際、水平搬
送ベルト211を所定時間だけ第1の位置側から第2の
位置側に向かって搬送する。同様に、シャッター212
が第2の位置から第1の位置に移動する際、水平搬送ベ
ルト211を所定時間だけ第2の位置側から第1の位置
側に向かって搬送する。また、本発明の偏平物品の整列
装置及び搬送装置は、外観検査装置に用いるだけでな
く、印刷装置やPTP(press through package)包装装
置等の他の装置に用いることができることは言うまでも
ない。
【0038】
【発明の効果】以上のように、本発明の偏平物品の整列
装置は、上部に偏平物品が投入されるための開口部を有
するホッパーと、ホッパーの開口部近傍を除くほぼ全域
において、偏平物品の最大断面積を有する断面の最大幅
よりも狭く、且つ最大断面積を有する断面に略直交する
断面の最小幅よりも所定の公差分だけ広い所定の間隔を
隔てて略水平方向に平行に配列された複数のガイド板
と、ホッパーの開口部近傍において、ガイド板の少なく
とも一部の上部に設けられた振動ガイドと、各ガイド板
を略水平方向に貫通するように設けられたレベルセンサ
とを具備し、ガイド板間の隙間に整列された偏平物品の
高さがレベルセンサの下限を下回った時に振動ガイドに
振動を加え、偏平物品の高さがレベルセンサの上限を上
回った時に振動ガイドに加えた振動を停止するように構
成されている。
【0039】そのため、各ガイド板の間に形成されたガ
イド溝に整列された偏平物品の数が少なくなると、レベ
ルセンサがその状態を検知し、振動ガイドを振動させ
る。ホッパーの開口部に供給された偏平物品は、振動ガ
イドにより振動され、ガイド溝に落下する。このとき、
各ガイド板の間隔、すなわち、ガイド溝の幅は、偏平物
品の最大断面積を有する断面の最大幅よりも狭く、且つ
最大断面積を有する断面に略直交する断面の最小幅より
も所定の公差分だけ広いので、偏平物品は、その最大断
面積を有する断面が略水平になることはなく、最大断面
積を有する断面が略垂直となるようにガイド溝内で整列
される。
【0040】また、偏平物品がガイド溝に整列され、そ
の高さがレベルセンサの上限を上回ると、振動ガイドに
加えられていた振動が停止される。そのため、ガイド溝
に入りきらずに振動ガイドの上部に残留する偏平物品
は、それ以上振動を受けず、偏平物品の削れ、割れ、欠
け、コートの剥離等はほとんど生じない。
【0041】また、レベルセンサを、ガイド板のそれぞ
れについて高さの異なる位置に設けられた2つの貫通孔
と、ホッパーの側部の前記2つの貫通孔に対向する位置
に設けられた2組の発光素子及び受光素子を含む光セン
サを具備するように構成したので、ガイド溝に整列され
た偏平物品の数(又は高さ)を非接触で検出することが
でき、機械式レベルセンサ等による場合に発生する偏平
物品の割れや欠け等を防止することができる。
【0042】また、ホッパーの開口部の上部近傍に、振
動ガイドの振動と連動して起動及び停止される偏平物品
の供給装置を設けることにより、偏平物品の供給を断続
的にすることができるので、ホッパー内の振動ガイドの
上部には偏平物品がほとんど残留しない。その結果、偏
平物品の供給過剰により、偏平物品が振動ガイドの上部
でブリッジを形成することもなく、各ガイド溝に均一に
偏平物品を整列させることができる。
【0043】また、ガイド板の下方において、各ガイド
板間に形成されるガイド溝と対向するように配列された
ガイド板の間隔とほぼ等しい幅及び偏平物品の最大断面
積を有する断面の最大幅よりも所定の公差分だけ長い長
さを有するポケットを有し、ガイド板の配列方向に略平
行な軸の回りに回転する搬送ドラムを設けることによ
り、ガイド溝に整列された偏平物品をそのままの状態、
すなわち、最大断面積を有する断面が略垂直となる状態
で偏平物品を搬送ドラムに受け渡し、そのままの状態で
搬送することができる。
【0044】また、ガイド板の配列数を3以上の奇数と
し、ホッパーの両側壁と共に4以上の偶数のガイド溝を
構成し、振動ガイドをホッパーの側壁に対向するガイド
板の上部から順に1つおきに設けることにより、振動ガ
イドを相互に隣接する2つのガイド溝の中央に配置する
ことができる。そのため、最も少ない振動ガイドの数
で、有効に偏平物品をガイド溝に落下させることができ
る。また、振動ガイドが設けられていないガイド板の高
さ及び形状を、振動ガイドが設けられているガイド板及
びその上の振動ガイドを合せた高さ及び形状とほぼ等し
くすることにより、各ガイド溝に均一に偏平物品を供給
することができる。また、ガイド板及び振動ガイドのホ
ッパーの開口部に対向する端面部分をナイフエッジ状に
傾斜させることにより、ガイド溝の上部が実質的に漏斗
状となり、偏平物品の落下及び方向規制が容易になる。
【0045】一方、本発明の偏平物品の搬送装置は、双
方向に移動可能な水平搬送ベルトと、水平搬送ベルト上
の第1の位置と第1の位置から所定距離だけ離れた第2
の位置において、水平搬送ベルトの搬送方向に略直交す
る方向に選択的に設けられたシャッターとを具備し、偏
平物品は第1の位置と第2の位置との間の水平搬送ベル
ト上に供給され、シャッターが第1の位置にある時、水
平搬送ベルトは第1の位置側から第2の位置側に向かっ
て搬送され、シャッターが第2の位置にある時、水平搬
送ベルトは第2の位置側から第1の位置側に向かって搬
送されるように構成されている。そのため、シャッター
が第1の位置にある時、第1の位置と第2の位置との間
に供給された偏平物品は、シャッターにより第1の位置
よりも搬送方向の外側に搬送されることはなく、全て第
2の位置側の端部から他の装置等に搬送される。同様
に、シャッターが第2の位置にある時、第1の位置と第
2の位置との間に供給された偏平物品は、全て第1の位
置側の端部から他の装置等に搬送される。水平搬送装置
の第1の位置側の端部及び第2の位置側の端部をそれぞ
れ異なった装置に接続することにより、同一の装置から
搬送されてくる偏平物品を条件に応じて異なった装置へ
選択的に搬送することができる。
【0046】また、シャッターを、水平搬送ベルト上を
搬送方向に第1の位置と第2の位置の間を摺動する板状
体とすることにより、シャッターを第1の位置から第2
の位置へ、又はその逆の方向に移動させる際、第1の位
置と第2の位置の間の水平搬送ベルト上の偏平物品はシ
ャッターから見て第1の位置又は第2の位置のいずれか
の側に押出される。そのため、シャッターの移動の前後
で供給される偏平物品が混ざることはない。
【0047】また、シャッターが第1の位置から第2の
位置に移動する際、水平搬送ベルトを所定時間だけ第1
の位置側から第2の位置側に向かって搬送し、シャッタ
ーが第2の位置から第1の位置に移動する際、水平搬送
ベルトを所定時間だけ第2の位置側から第1の位置側に
向かって搬送することにより、搬送ベルト上に残留して
いた偏平物品を全て回収することができる。そのため、
新たに水平搬送ベルト上に偏平物品が供給され、水平搬
送ベルトが逆方向に搬送されても、水平搬送ベルト上に
残留していた偏平物品がシャッターに噛み込むこともな
く、また、シャッターとの衝突による削れ、割れ、欠
け、コートの剥離等も発生しない。
【0048】一方、本発明の偏平物品の搬送装置は、双
方向に移動可能な水平搬送ベルトと、水平搬送ベルト上
の一方の第1の端部近傍の第1の位置と第1の位置から
他方の第2の端部側に所定距離だけ離れた第2の位置に
おいて、水平搬送ベルトの搬送方向に略直交する方向に
選択的に設けられたシャッターとを具備し、偏平物品は
第1の位置と第2の位置との間の水平搬送ベルト上に供
給され、シャッターが第1の位置にある時、水平搬送ベ
ルトは第1の位置側から第2の位置側に向かって搬送さ
れ、シャッターが第2の位置にある時、水平搬送ベルト
は第2の位置側から第1の位置側に向かって搬送される
ように構成されている。そのため、シャッターが第1の
位置にある時、第1の位置と第2の位置との間に供給さ
れた偏平物品は、シャッターにより第1の端部側から落
下することはなく、全て第2の端部側から他の装置等に
搬送される。一方、シャッターが第2の位置にある時、
第1の位置と第2の位置との間に供給された偏平物品
は、全て第1の端部側から他の装置等に搬送される。水
平搬送装置の第1の端部側及び第2の端部側をそれぞれ
異なった装置に接続することにより、同一の装置から搬
送されてくる偏平物品を条件に応じて異なった装置へ選
択的に搬送することができる。特に、第1の位置を水平
搬送ベルトの一方の端部近傍に設けているので、水平搬
送ベルトの搬送行程(搬送ストローク)を有効に利用す
ることができ、この部分に、例えば不良品回収箱等を設
けることができる。
【0049】また、シャッターを、水平搬送ベルト上を
搬送方向に第1の位置と第2の位置の間を摺動する板状
体とすることにより、シャッターを第1の位置から第2
の位置へ、又はその逆の方向に移動させる際、第1の位
置と第2の位置の間の水平搬送ベルト上の偏平物品はシ
ャッターから見て第1の位置又は第2の位置のいずれか
の側に押出される。そのため、シャッターの移動の前後
で供給される偏平物品が混ざることはない。特に、第1
の位置を水平搬送ベルトの一方の端部近傍に設けている
ので、シャッターを第2の位置から第1の位置へ移動さ
せる際、第1の位置と第2の位置の間にある偏平物品
は、そのまま第1の端部から他の装置へ落下する。
【0050】また、シャッターが第1の位置から第2の
位置に移動する際、水平搬送ベルトを所定時間だけ第1
の位置側から第2の位置側に向かって搬送することによ
り、シャッターよりも第2の端部側の搬送ベルト上に残
留していた偏平物品を全て回収することができる。その
ため、新たに水平搬送ベルト上に偏平物品が供給され、
水平搬送ベルトが逆方向に搬送されても、水平搬送ベル
ト上に残留していた偏平物品がシャッターに噛み込むこ
ともなく、また、シャッターとの衝突による削れ、割
れ、欠け、コートの剥離等も発生しない。特に、第1の
位置を水平搬送ベルトの一方の端部近傍に設けているの
で、シャッターを第2の位置から第1の位置へ移動させ
る際、第1の位置と第2の位置の間にある偏平物品は、
そのまま第1の端部から他の装置へ落下するため、制御
が簡単になる。
【0051】また、本発明の偏平物品の外観検査装置
は、ランダムに投入された偏平物品を最大断面積を有す
る断面が略垂直になるように整列させる整列装置と、整
列装置により整列された偏平物品を最大断面積を有する
断面が略垂直となる状態で搬送し、搬送中に偏平物品を
最大断面積を有する断面に垂直な軸を中心として少なく
とも1周以上回転させ、その間に側面を観察する側面検
査装置と、偏平物品を最大断面積を有する断面が略垂直
となる状態から最大断面積を有する断面が略水平となる
状態に変換する姿勢変換装置と、偏平物品を最大断面積
を有する断面が略水平となる状態で搬送し、搬送中に偏
平物品の最大断面積を有する断面に略平行な両平面を観
察する平面検査装置と、側面及び両平面の少なくとも1
つに異常が検出された偏平物品を除去する不良品除去装
置と、不良品検査装置を通過した偏平物品を2つの異な
る方向に搬送し得る搬送装置を具備し、偏平物品の外観
検査中に少なくとも平面検査装置が停止した場合に、平
面検査装置の再起動後平面検査装置が定常速度に到達す
るまでの間、不良品除去装置を停止し、搬送装置を第1
の方向に切替え、その間に搬送されてきた偏平物品を再
検査のために整列装置に搬送し、平面検査装置が定常速
度に到達した後、不良品除去装置を再起動し、搬送装置
を第2の方向に切替え、不良品除去装置を通過した良品
を次の行程に搬送するように構成されている。
【0052】そのため、外観検査中に停電や誤操作等に
より装置もしくは少なくとも平面検査装置が停止した場
合、再起動後、平面検査装置の速度が定常速度に達する
までの間、事実上外観検査は行われず、その間に搬送さ
れる偏平物品は搬送装置を介して再検査のために整列装
置に戻される。従って、本来正常であるものが、装置の
搬送速度が遅いことにより過って不良品と判別されるこ
とはなく、検査行程におけるロスを少なくすることがで
きる。また、この間不良品除去装置は停止しているの
で、すでに不良品と判定されたものが再検査品中に混ざ
るおそれもない。
【0053】また、整列装置を上記いずれかの構成を有
する偏平物品の整列装置とすることにより、偏平物品は
必要以上の振動を受けず、偏平物品の削れ、割れ、欠
け、コートの剥離等はほとんど生じない。そのため、偏
平物品の外観検査装置に用いられる撮像装置のレンズ等
に偏平物品の削れによる粉末等が付着することが極めて
少なくなり、レンズの汚れによる誤判定はほとんど生じ
ない。
【0054】また、搬送装置を上記いずれかの構成を有
する偏平物品の搬送装置とすることにより、不良品除去
装置を通過して搬送装置に送られてくる偏平物品を、装
置の停止前にすでに外観検査を終了した偏平物品と、外
観検査途中に装置が停止し再検査を必要とする偏平物品
とに区別し、それぞれ異なった装置へ選択的に搬送する
ことができる。
【0055】また、搬送装置の第1の方向側の端部と整
列装置との間にバケットリフトを設けることにより、偏
平物品の外観検査装置を構成する整列装置、側面検査装
置、姿勢変換装置、平面検査装置、不良品除去装置及び
搬送装置を垂直方向に配列することができる。そのた
め、装置の水平方向の寸法が小さくなり、クリーンルー
ム等に設置する際のスペースを節約することができる。
また、各装置間における偏平物品の受け渡しに重力の作
用を利用することができ、装置の構成が簡単になると共
に、受け渡し動作の確実性が向上する。
【0056】また、バケットリフトに整列装置に偏平物
品を供給するための偏平物品供給装置を接続することに
より、1つのバケットリフトを通常の動作における偏平
物品の供給と、装置の停止後の再検査に兼用することが
でき、偏平物品の外観検査装置の構成が簡単になる。
【0057】また、少なくとも、側面検査装置、姿勢変
換装置、平面検査装置及び不良品除去装置は、それぞれ
水平軸の回りに回転する搬送ドラムを含み、各搬送ドラ
ムの回転軸を垂直な同一線上に配置することにより、各
装置間における偏平物品の受け渡しが、各装置の最下部
と最上部との間で行われることになり、装置の構成が簡
単になると共に、受け渡し動作の確実性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】定常速度で運転されている状態における本発明
の偏平物品の外観検査装置の構成を示す断面図
【図2】再起動直後の定常速度以下の速度で運転されて
いる状態における本発明の偏平物品の外観検査装置の構
成を示す断面図
【図3】本発明の偏平物品の整列装置の構成を示す斜視
【図4】本発明の偏平物品の整列装置における偏平物品
の整列状態を示す側部断面図
【図5】定常速度での運転状態における本発明の偏平物
品の搬送装置の構成を示す斜視図
【図6】再起動直後の定常速度以下の速度で運転されて
いる状態における本発明の偏平物品の搬送装置の構成を
示す斜視図
【図7】従来の偏平物品の配列装置における偏平物品の
整列状態を示す側部断面図
【図8】(a)は搬送ドラム等の搬送速度が定常速度で
ある場合の撮像装置により取り込まれる画像を示す図、
(b)は搬送ドラム等の搬送速度が定常速度以下である
場合の撮像装置により取り込まれる画像を示す図
【符号の説明】
1 :偏平物品 100 :ハウジング 101 :バケット 102 :バケットリフト 103 :シュート 104 :フィーダー 105 :供給シュート 110 :整列装置 111 :ホッパー 111a:開口部 111b:側壁 112 :ガイド板 113 :ガイド板 114 :振動ガイド 115 :ガイド溝 116 :振動板 117a:貫通孔 117b:貫通孔 118a:レベルセンサ 118b:レベルセンサ 119 :モータ 120 :第1の搬送ドラム 121 :水平軸 122 :ブラシローラ 123 :ポケット 130 :第1の撮像装置 131 :カメラ 132 :照明装置 140 :姿勢変換装置 141 :水平軸 150 :第2の搬送ドラム 151 :水平軸 160 :第2の撮像装置 161 :カメラ 162 :照明装置 163 :照明装置 170 :第3の搬送ドラム 171 :水平軸 180 :第3の撮像装置 181 :カメラ 182 :照明装置 183 :照明装置 190 :不良品除去装置 191 :水平軸 200 :不良品回収箱 210 :搬送装置 211 :水平搬送ベルト 211a:第1の端部 211b:第2の端部 212 :シャッター 213 :再検査シュート 214 :エアーシリンダー 215 :カバー 215a:開口 220 :コンテナー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 吉夫 埼玉県上尾市柏座3−1−48 パーク上尾 1−1006 (72)発明者 伊藤 伸一 岐阜県各務原市蘇原清住町4−72 (72)発明者 小島 史靖 岐阜県岐阜市須賀3−13−1−201

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1)上部に偏平物品が投入されるための
    開口部を有するホッパーと、2)前記ホッパーの前記開
    口部近傍を除くホッパーのほぼ全域において、前記偏平
    物品の最大断面積を有する断面の最大幅よりも狭く、且
    つ前記最大断面積を有する断面に略直交する断面の最小
    幅よりも所定の公差分だけ広い所定の間隔を隔てて略水
    平方向に平行に配列された複数のガイド板と、3)前記
    ホッパーの前記開口部近傍において、前記ガイド板の少
    なくとも一部の上部に設けられた振動ガイドと、4)前
    記各ガイド板を略水平方向に貫通して設けられたレベル
    センサとを具備し、前記ガイド板間の隙間に整列された
    偏平物品の高さが前記レベルセンサの下限を下回った時
    に前記振動ガイドに振動を加え、偏平物品の高さが前記
    レベルセンサの上限を上回った時に前記振動ガイドに加
    えた振動を停止する偏平物品の整列装置。
  2. 【請求項2】 前記レベルセンサは、前記ガイド板のそ
    れぞれについて高さの異なる位置に設けられた2つの貫
    通孔と、前記ホッパーの側部の前記2つの貫通孔に対向
    する位置に設けられた2組の発光素子及び受光素子を含
    む光センサを具備する請求項1記載の偏平物品の整列装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ホッパーの開口部の上部近傍に、前
    記振動ガイドの振動と連動して起動及び停止される偏平
    物品の供給装置を設けた請求項1又は2記載の偏平物品
    の整列装置。
  4. 【請求項4】 前記ガイド板の下方において、前記各ガ
    イド板間に形成されるガイド溝と対向するように配列さ
    れ、前記ガイド板の間隔とほぼ等しい幅及び前記偏平物
    品の最大断面積を有する断面の最大幅よりも所定の公差
    分だけ長い長さを有するポケットを有し、前記ガイド板
    の配列方向に略平行な軸の回りに回転する搬送ドラムを
    設けた請求項1から3のいずれかに記載の偏平物品の整
    列装置。
  5. 【請求項5】 前記ガイド板の配列数は3以上の奇数で
    あり、前記ホッパーの両側壁と共に4以上の偶数のガイ
    ド溝を構成し、前記振動ガイドは、前記ホッパーの側壁
    に対向するガイド板の上部から順に1つおきに設けられ
    ている請求項1から4のいずれかに記載の偏平物品の整
    列装置。
  6. 【請求項6】 前記振動ガイドが設けられていないガイ
    ド板の高さ及び形状は、振動ガイドが設けられているガ
    イド板及びその上の振動ガイドを合せた高さ及び形状と
    ほぼ等しい請求項1から5のいずれかに記載の偏平物品
    の整列装置。
  7. 【請求項7】 前記ガイド板及び前記振動ガイドの前記
    ホッパーの開口部に対向する端面部分は、ナイフエッジ
    状に傾斜している請求項1から6のいずれかに記載の偏
    平物品の整列装置。
  8. 【請求項8】 双方向に移動可能な水平搬送ベルトと、
    前記水平搬送ベルト上の第1の位置と前記第1の位置か
    ら所定距離だけ離れた第2の位置において、前記水平搬
    送ベルトの搬送方向に略直交する方向に選択的に設けら
    れたシャッターとを具備し、偏平物品は前記第1の位置
    と前記第2の位置との間の前記水平搬送ベルト上に供給
    され、前記シャッターが第1の位置にある時、前記水平
    搬送ベルトは前記第1の位置側から前記第2の位置側に
    向かって搬送され、前記シャッターが前記第2の位置に
    ある時、前記水平搬送ベルトは前記第2の位置側から前
    記第1の位置側に向かって搬送される偏平物品の搬送装
    置。
  9. 【請求項9】 前記シャッターは前記水平搬送ベルト上
    を前記搬送方向に前記第1の位置と前記第2の位置の間
    を摺動する板状体である請求項8記載の偏平物品の搬送
    装置。
  10. 【請求項10】 前記シャッターが前記第1の位置から
    前記第2の位置に移動する際、前記水平搬送ベルトを所
    定時間だけ前記第1の位置側から前記第2の位置側に向
    かって搬送し、前記シャッターが前記第2の位置から前
    記第1の位置に移動する際、前記水平搬送ベルトを所定
    時間だけ前記第2の位置側から前記第1の位置側に向か
    って搬送する請求項9記載の偏平物品の搬送装置。
  11. 【請求項11】 双方向に移動可能な水平搬送ベルト
    と、前記水平搬送ベルト上の一方の第1の端部近傍の第
    1の位置と前記第1の位置から他方の第2の端部側に所
    定距離だけ離れた第2の位置において、前記水平搬送ベ
    ルトの搬送方向に略直交する方向に選択的に設けられた
    シャッターとを具備し、偏平物品は前記第1の位置と前
    記第2の位置との間の前記水平搬送ベルト上に供給さ
    れ、前記シャッターが第1の位置にある時、前記水平搬
    送ベルトは前記第1の位置側から前記第2の位置側に向
    かって搬送され、前記シャッターが前記第2の位置にあ
    る時、前記水平搬送ベルトは前記第2の位置側から前記
    第1の位置側に向かって搬送される偏平物品の搬送装
    置。
  12. 【請求項12】 前記シャッターは前記水平搬送ベルト
    上を前記搬送方向に前記第1の位置と前記第2の位置の
    間を摺動する板状体である請求項11記載の偏平物品の
    搬送装置。
  13. 【請求項13】 前記シャッターが前記第1の位置から
    前記第2の位置に移動する際、前記水平搬送ベルトを所
    定時間だけ前記第1の位置側から前記第2の位置側に向
    かって搬送する請求項12記載の偏平物品の搬送装置。
  14. 【請求項14】 ランダムに投入された偏平物品を最大
    断面積を有する断面が略垂直になるように整列させる整
    列装置と、前記整列装置により整列された偏平物品を最
    大断面積を有する断面が略垂直となる状態で搬送し、搬
    送中に前記偏平物品を前記最大断面積を有する断面に垂
    直な軸を中心として少なくとも1周以上回転させ、その
    間に側面を観察する側面検査装置と、前記偏平物品を最
    大断面積を有する断面が略垂直となる状態から最大断面
    積を有する断面が略水平となる状態に変換する姿勢変換
    装置と、前記偏平物品を最大断面積を有する断面が略水
    平となる状態で搬送し、搬送中に前記偏平物品の前記最
    大断面積を有する断面に略平行な両平面を観察する平面
    検査装置と、前記側面及び両平面の少なくとも1つに異
    常が検出された偏平物品を除去する不良品除去装置と、
    前記不良品検査装置を通過した偏平物品を2つの異なる
    方向に搬送し得る搬送装置を具備し、前記偏平物品の外
    観検査中に少なくとも前記平面検査装置が停止した場合
    に、前記平面検査装置の再起動後前記平面検査装置が定
    常速度に到達するまでの間、前記不良品除去装置を停止
    し、前記搬送装置を第1の方向に切替え、その間に搬送
    されてきた偏平物品を再検査のために前記整列装置に搬
    送し、前記平面検査装置が前記定常速度に到達した後、
    前記不良品除去装置を再起動し、前記搬送装置を第2の
    方向に切替え、前記不良品除去装置を通過した良品を次
    の行程に搬送する偏平物品の外観検査装置。
  15. 【請求項15】 前記整列装置は、請求項1から7のい
    ずれかに記載した偏平物品の整列装置である請求項14
    記載の偏平物品の外観検査装置。
  16. 【請求項16】 前記搬送装置は、請求項8から13の
    いずれかに記載した偏平物品の搬送装置である請求項1
    4又は15記載の偏平物品の外観検査装置。
  17. 【請求項17】 前記搬送装置の前記第1の方向側の端
    部と前記整列装置との間にバケットリフトが設けられて
    いる請求項14から16のいずれかに記載の偏平物品の
    外観検査装置。
  18. 【請求項18】 前記バケットリフトには、前記整列装
    置に偏平物品を供給するための偏平物品供給装置が接続
    されている請求項17記載の偏平物品の外観検査装置。
  19. 【請求項19】 少なくとも、前記側面検査装置、前記
    姿勢変換装置、前記平面検査装置及び前記不良品除去装
    置は、それぞれ水平軸の回りに回転する搬送ドラムを含
    み、前記各搬送ドラムの回転軸は垂直な同一線上に配置
    されている請求項14から18のいずれかに記載の偏平
    物品の外観検査装置。
JP23530595A 1995-09-13 1995-09-13 偏平物品の整列装置、偏平物品の搬送装置及びそれらを用いた偏平物品の外観検査装置 Pending JPH0979986A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006273480A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Ishida Co Ltd 品質検査システム
US8947076B2 (en) 2010-01-18 2015-02-03 Bourns, Inc. High resolution non-contacting multi-turn position sensor
KR20190006435A (ko) 2017-07-10 2019-01-18 쿠오리카프스 가부시키가이샤 제제 반송장치 및 제제 인쇄장치

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JP2019014594A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 クオリカプス株式会社 製剤搬送装置および製剤印刷装置

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Effective date: 20040609