JPH0976121A - ねじ立て用工具 - Google Patents

ねじ立て用工具

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Publication number
JPH0976121A
JPH0976121A JP25936095A JP25936095A JPH0976121A JP H0976121 A JPH0976121 A JP H0976121A JP 25936095 A JP25936095 A JP 25936095A JP 25936095 A JP25936095 A JP 25936095A JP H0976121 A JPH0976121 A JP H0976121A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chips
thread
screw
incomplete
cutting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25936095A
Other languages
English (en)
Inventor
Takao Hasebe
孝男 長谷部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okuma Corp
Original Assignee
Okuma Machinery Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okuma Machinery Works Ltd filed Critical Okuma Machinery Works Ltd
Priority to JP25936095A priority Critical patent/JPH0976121A/ja
Publication of JPH0976121A publication Critical patent/JPH0976121A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 切屑の排出をよくすることで、加工ねじの品
質の向上と工具破損がないようにしたねじ立て工具の提
供。 【解決手段】 タップの雄ねじ3先端の不完全ねじ部7
の各外周10に、V字形の小溝9を少なくとも一条雄ね
じ3のねじ山と平行に設け、ねじ立て加工時に発生する
切屑を長手方向に分割し、切屑の排出を容易にして切屑
つまりによるタップの破損をなくし、加工ねじの品質の
向上と、長時間無人化運転を可能にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はめねじを削設すると
きに使用するねじ立て用工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、めねじを削設するにはねじ下穴に
ねじ立て工具(タップ)を螺合させるように食い込ませ
ることによりねじを切る方法が一般的に行われている。
このとき使用するタップは図4,図5に示すように本体
の外周に刻設した雄ねじ101を円周上ほぼ等間隔の軸
方向の溝102で分割して複数の切り刃103を形成
し、雄ねじ101の先端部に通称食付きと呼ばれるテー
パにとぎ落とし不完全ねじ部104が設けられている。
【0003】この不完全ねじ部104のテーパ形状は、
雄ねじ101の谷径Dを基準として製作され、不完全ね
じ部104の外周と溝102の回転方向後側の面との交
線の切り刃が、ねじ立て時の切削量の殆どを負担する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたタ
ップは、ねじ立て時に工具1回転につきピッチ相当量軸
方向に切削送りされるので、図5に仮想線で示すように
切屑105の断面積はねじのピッチに比例して大きくな
る。従って、延性の高い材料では切屑105が長く続い
て排出が困難となり、工具の折損の原因となる。また、
このように長い切屑は清掃がしにくい等の問題を有して
いる。
【0005】本発明は従来の技術の有するこのような問
題点に鑑みなされたものであり、その目的とするところ
は、ねじ立て時に発生する切屑を断面積が小さく、かつ
折れ易い形状に分割して排出し易くし、安定したねじ立
て加工が長時間続くようにして、無人加工に寄与するこ
とのできるねじ立て工具を提供しようとするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のねじ立て用工具は、工具本体の外周に刻設し
た雄ねじを円周上ほぼ等間隔の軸方向の直線溝又は螺旋
溝で分割してなる複数の切り刃を有するねじ立て用工具
において、前記雄ねじ先端部のテーパにとぎ落とした不
完全ねじ部の各外周に切屑切断用の小溝を少なくとも一
条前記雄ねじのねじ山と平行に設けたものである。ま
た、切屑切断用の小溝は少なくとも不完全ねじ部の回転
方向前後の隣接する外周上の前記小溝がそれぞれ位相の
異なる螺旋線上のV溝であるものとする。
【0007】上述のように構成されているねじ立て用工
具を用いてめねじの切削を行えば、不完全ねじ部の各外
周のV字形の小溝により切屑が長手方向に分断されて断
面積の小さい折れやすい形状となって、軸方向の溝によ
り外部へ排出されるので、切屑が軸方向の溝に詰まって
加工ねじを傷つけたり、ねじ立て用工具が折損する等の
トラブルが無くなり、長時間の無人化運転が可能とな
る。
【0008】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面に
もとづいて説明する。図1はねじ立て用工具(タップ)
の図で、タップ1の本体はシャンク部2と外周に雄ねじ
3が刻設されたねじ部4とからなり、ねじ部4には丸底
形の溝5が円周上ほぼ等間隔に軸方向に刻設されてい
て、雄ねじ3はこの軸方向の溝5により円周上複数個所
に分割されている。
【0009】ねじ部4外周の雄ねじ3は先端部がテーパ
状にとぎ落とされ不完全ねじ6が形成された不完全ねじ
部7とされており、この不完全ねじ6を含む雄ねじ3と
軸方向の溝5の回転方向後側の面との交線が切り刃8に
形成されている。不完全ねじ部7の先端径は雄ねじ3の
谷径に近い寸法とされ、長さは用途によって異なり1.
5〜9山相当長に設定されているのが普通である。
【0010】タップによりねじ立てする際のワークの下
穴は、通常めねじの山の高さを雄ねじ3のねじの高さの
80〜70%の寸法にするのが普通なので、雄ねじの谷
径よりかなり大きい径に形成されていて、不完全ねじ部
7の先端部が臨むようになっている。そしてタップ1の
回転により不完全ねじ部7の切り刃8が食い付くように
切込まれて雄ねじ3のねじ山に沿ってねじ立てが行われ
るので、不完全ねじ部7は通称食付き部とも呼ばれる。
【0011】図2は不完全ねじ部7を切り刃面側から見
た断面図で、図3は不完全ねじ部外周の展開図である。
図2に示すように不完全ねじ部7の外周10、すなわち
溝5と不完全ねじ6とにより分割された各テーパ面に、
雄ねじ3及び不完全ねじ6のピッチとテーパ角度とから
決まる切込深さ(切屑の厚み)tより0.05〜0.2
mm深い、切屑切断用のV字形の小溝(V溝)9がねじ
山と平行に刻設されている。
【0012】図3の展開図に示すように図中分かりやす
くするため薄墨塗りとした不完全ねじ部7の各外周10
に刻設されているV溝9は、少なくとも回転方向前後の
互いに隣接するV溝9が同一螺旋線上とならないよう、
それぞれ位相がずらしてある。従って図2に仮想線にて
示すように前側の切り刃8のV溝9にする削り跡(凸
部)11に続く切り刃8のV溝9と重ならないようにな
っているため、切屑は長手方向に分割されて折れやすい
状態となって出てくる。
【0013】このように切屑切断用のV溝9を有するタ
ップ1をマシンタップとして使用すれば、不完全ねじ部
7により切削される切屑は長手方向に分断されて、折れ
易くかつ排出し易くなって出てくるので、軸方向の軸5
を通って外部へ排出される途中において加工ねじ面を傷
つけることもなく、また切屑がつまって排出不能とな
り、タップ1が折れることもない。尚、加工ねじ面は不
完全ねじ部7より上のねじ部4の切り刃8により整形さ
れるのは従来のタップと変わりがない。
【0014】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。請求項1は、ねじ立て
用工具の不完全ねじ部の各外周に切屑切断用の小溝を少
なくとも一条設けて、ねじ立て中不完全ねじ部により切
削した切屑を長手方向に切断するようにしたので、切屑
の排出が容易になるとともに、切屑づまりによる工具の
破損がなくなり、排出切屑の処理が容易になる等無人化
に最適なねじ立て工具となる。
【0015】また、請求項2は切屑切断用の小溝を互い
に隣接する外周上の小溝がそれぞれ位相の異なる螺旋線
上のV字形小溝としたので、より確実に切屑の切断がで
きるようになり、上述の効果が一層確実なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のタップの一例を示す図
で、(a)は正面図、(b)は先端側より見た側面図で
ある。
【図2】タップの不完全ねじ部を切り刃面から見た径方
向の1/2を表す断面図である。
【図3】タップの不完全ねじ部外周の切屑切断用V溝を
示すための展開図である。
【図4】従来の技術の説明図でタップを先端側から見た
側面図である。
【図5】従来の技術のタップの不完全ねじ部を切り刃面
から見た径方向の1/2を表す断面図である。
【符号の説明】
1 タップ 2 シャンク部 3 雄ねじ 4 ねじ部 5 溝 6 不完全ねじ 7 不完全ねじ部 8 切り刃 9 V溝 10 不完全ねじ部の外周

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の外周に刻設した雄ねじを円周
    上ほぼ等間隔の軸方向の直線溝又は螺旋溝で分割してな
    る複数の切り刃を有するねじ立て用工具において、前記
    雄ねじ先端部のテーパにとぎ落とした不完全ねじ部の各
    外周に切屑切断用の小溝を少なくとも一条前記雄ねじの
    ねじ山と平行に設けたことを特徴とするねじ立て用工
    具。
  2. 【請求項2】 切屑切断用の小溝は少なくとも不完全ね
    じ部の回転方向前後の隣接する外周上の前記小溝がそれ
    ぞれ位相の異なる螺旋線上のV溝であることを特徴とす
    る請求項1記載のねじ立て工具。
JP25936095A 1995-09-11 1995-09-11 ねじ立て用工具 Pending JPH0976121A (ja)

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JP25936095A JPH0976121A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 ねじ立て用工具

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JPH0976121A true JPH0976121A (ja) 1997-03-25

Family

ID=17333039

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JP25936095A Pending JPH0976121A (ja) 1995-09-11 1995-09-11 ねじ立て用工具

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JP (1) JPH0976121A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103252540A (zh) * 2013-03-21 2013-08-21 昆山华辰精密工具有限公司 一种螺纹加工刀具
WO2016038912A1 (ja) * 2014-09-08 2016-03-17 酒井精工株式会社 切削タップ

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