JPH0975125A - 電子レンジ専用ヘアーカーラー及び加熱用ヘアーカーラー専用収納容器 - Google Patents

電子レンジ専用ヘアーカーラー及び加熱用ヘアーカーラー専用収納容器

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JPH0975125A
JPH0975125A JP26238995A JP26238995A JPH0975125A JP H0975125 A JPH0975125 A JP H0975125A JP 26238995 A JP26238995 A JP 26238995A JP 26238995 A JP26238995 A JP 26238995A JP H0975125 A JPH0975125 A JP H0975125A
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heating
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Satoshi Yamada
悟史 山田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電子レンジを利用することにより、ヘアーカ
ーラー本体を低コスト化にすると共に、従来のスチーム
式と同様に髪の毛を傷つけないように簡単にカールがで
きること。 【構成】 セラミック等の非導体からなる保温体2の外
周面にスポンジ、ウレタン等の吸水体3を取着してヘア
ーカーラー本体1を形成する。このヘアーカーラー本体
1の吸水体3に水分を含浸させ、ヘアーカーラー本体1
を電子レンジにより吸水体3及び保温体2を加熱する。
この加熱により吸水体3はスチームを発生しているよう
な状態となり、且つ水分が加熱されることで吸水体3の
温度が上昇し、保温体2へ熱伝導し、保温体2は高温の
状態で保温される。この熱くなったヘアーカーラー本体
1を髪の毛に巻き付けて、5〜10分程度で髪の毛にカ
ールを付けることができる。加熱手段が電子レンジなの
で、低コストが可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般家庭のどこに
でもある電子レンジを加熱源としてヘアーカーラーを加
熱し、その加熱されたヘアーカーラーに髪の毛を巻き付
けてカールを付けるための電子レンジ専用ヘアーカーラ
ー及び加熱用ヘアーカーラー専用収納容器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】女性の髪の毛にカールを付けるために一
般に円筒形のヘアーカーラーを用いており、そのヘアー
カーラーを加熱せずに髪の毛に巻き付けたり、あるいは
ヘアーカーラーを専用の加熱装置により加熱して、その
ヘアーカーラーに保温されている熱を利用して迅速に髪
の毛にカールを付けたりするのが一般的である。
【0003】図13は従来の所謂電気式ヘアーカーラー
と呼ばれているものであり、このヘアーカーラー本体5
1は円筒状に形成されており、交流電源と接続される装
置本体61により加熱されるようになっている。上記ヘ
アーカーラー本体51は、円筒状でアルミニウム等の金
属製の保温体52と、この保温体52の外周面に一体成
形にて装着され、可撓性で合成樹脂製の外筒部53と、
上記保温体52の中央部から端部に向けて一体的に突設
されている電極ピン54等で構成されている。上記ヘア
ーカーラー本体51の電極ピン54は略中央部の絶縁部
55を境に一方をプラス電極とし、他方をマイナス電極
として構成されている。また、保温体52の中央部分に
は上記電極ピン54と電気的に接続されているヒータ
(図示せず)が埋設されていて、上記ヒータに電流が流
れて発熱し、それによりヒータから金属製の保温体52
に熱が伝導し、ヘアーカーラー本体51全体が加熱され
ることになる。
【0004】装置本体61には複数の突起62が突設さ
れており、この突起62に上記ヘアーカーラー本体51
が着脱自在に装着されるようになっている。図13では
1つの突起62しか示していないが、実際は複数のヘア
ーカーラー本体51が加熱できるように複数の突起62
が装置本体61に設けられている。この突起62は上面
を開口し、その内部にはヘアーカーラー本体51の電極
ピン54と接触する一対の電極が形成されている。ヘア
ーカーラー本体51の電極ピン54を突起62内に挿入
して電極を接触接続させると共に、ヘアーカーラー本体
51を突起62に保持させて、装置本体61からヘアー
カーラー本体51に電極ピン54を介して電源が供給さ
れ、上述のようにヘアーカーラー本体51の保温体52
が加熱され、その熱が外筒部53に熱伝導される。この
ヘアーカーラー本体51(ヒータ)への加熱時間が約1
分程度である。
【0005】こうして加熱したヘアーカーラー本体51
を突起62から抜いてヘアーカーラー本体51に髪の毛
を巻き付ける。この時、ヘアーカーラー本体51の数は
髪の毛をカールする箇所に応じて適宜な数となる。そし
て保温されているヘアーカーラー本体51により髪の毛
がカールされることになる。ヘアーカーラー本体51を
髪の毛に巻き付けている時間が約5〜10分程度であ
る。
【0006】上記図13に示す構成のヘアーカーラー本
体51は水分(湿気)を伴わない電気式ヘアーカーラー
なので、髪の毛を傷めやすいという問題がある。そこ
で、加熱と水分(スチームないし湿気)を伴わせて、髪
の毛に優しい所謂スチーム式ヘアーカーラーが既に提供
されている。図14にスチーム式ヘアーカーラーを示
す。図14に示すように、このヘアーカーラー本体65
は円筒状で両端が開口しており、円筒状でアルミニウム
等の金属製からなる保温体66と、この保温体66の表
面に一体成形される可撓性の合成樹脂からなる外筒部6
7と、この外筒部67の外周面に装着される布製等から
なる吸水部68等で構成されている。
【0007】一方、上記ヘアーカーラー本体65を加熱
させる装置本体70は、図13のように抵抗発熱を利用
するのではなく、誘導加熱式によりヘアーカーラー本体
65を加熱させる構造のものである。装置本体70には
凹状の加熱部71が形成されており、この加熱部71の
底部中央にヘアーカーラー本体65を支持する突起72
が一体に突設されている。また、加熱部71の底部の周
囲には水受け用の溜まり部73が形成されている。
【0008】ヘアーカーラー本体65を加熱する場合、
まずヘアーカーラー本体65の吸水部68に水を含ませ
て、そのまま濡れた状態でヘアーカーラー本体65を突
起72に着脱自在に装着する。そして、装置本体70の
電源をオンすることで、誘導加熱装置(図示せず)によ
り金属製の保温体66を誘導加熱し、該保温体66を加
熱させる。この時の誘導加熱時間が約5秒程度であり、
保温体66が温度を高く保った状態で且つ吸水部68が
熱く濡れた状態となり、スチームが吸水部68から出て
いるような状態となる。このようにして熱くなったヘア
ーカーラー本体65を装置本体70から取り出してヘア
ーカーラー本体65に髪の毛を巻き付けて、髪の毛にカ
ールを付けることになる。ヘアーカーラー本体65を髪
の毛に巻き付けている時間は上記と同様に約5〜10分
程度である。このスチーム式と呼ばれるヘアーカーラー
本体65は、スチームにより図13の場合と比べて髪の
毛を傷つけないという利点を有している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記の各従来例におい
ては以下に示すような問題点がある。すなわち、図13
の従来例では上述したように、スチームを伴わず、電気
式のみなので、髪の毛を単にヘアーカーラー本体51で
熱によりカールを付けるだけであり、そのため、髪の毛
を傷付けるという問題がある。また、ヘアーカーラー本
体51を加熱するための装置本体61の構成も複雑とな
り、しかもヘアーカーラー本体51内に電極ピン54や
ヒータ等を一体的に備える必要があり、その分非常に高
価になってしまう。特に、ヘアーカーラー本体51自体
の構成が複雑であるため、価格が高くなり、学生等は容
易に買えないという問題がある。
【0010】また、図14に示す従来例では、スチーム
式のために髪の毛を傷つけにくいという利点があるもの
の、加熱するための構成は誘導加熱式のために装置本体
70の構成が複雑となり、やはり非常に高価であるとい
う問題がある。さらに、加熱方式が誘導加熱式のために
加熱部71の形状が大きくなり、従来例ではヘアーカー
ラー本体65を1つずつしか加熱できず、同時に多数の
ヘアーカーラー本体51を加熱できないという問題があ
った。また、ヘアーカーラー本体65の吸水部68に水
を含ませた状態でヘアーカーラー本体65を突起72に
装着するので、水が溜まり部73に溜まり、使用後に溜
まった水を排水させる必要がある。しかも装置本体70
ごと持って排水しなけらばならないので、使用後の処理
が非常に不便であるという問題もある。
【0011】本発明は上述の点に鑑みて提供したもので
あって、ヘアーカーラー本体の加熱手段を一般家庭にほ
とんど所有されている電子レンジを利用することによ
り、ヘアーカーラー本体を低コスト化にすると共に、従
来のスチーム式と同等あるいは同等以上に髪の毛を傷つ
けないように簡単にカールを付けることができる電子レ
ンジ専用ヘアーカーラー及び加熱用ヘアーカーラー専用
収納容器を提供することを目的としたものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項
1記載の電子レンジ専用ヘアーカーラーでは、予め所定
量の水分が含浸され、電子レンジ等の誘電加熱により加
熱される円筒状の吸水体3と、上記吸水体3を外周面に
装着し、自身が誘電加熱により加熱された熱や上記吸水
体3の誘電加熱により加熱された熱が伝導されて該熱を
保温する非導体からなる円筒状の保温体2とでヘアーカ
ーラー本体1を形成していることを特徴としている。
【0013】また、請求項2記載の加熱用ヘアーカーラ
ー専用収納容器では、円筒状で保温機能を備え、非導体
からなる保温体2の外周面に吸水性を備えた円筒状の吸
水体3を取着して形成されたヘアーカーラー本体1と、
上記ヘアーカーラー本体1をキャップの開閉により出し
入れ自在に納装するケース10とを備え、上記ケース1
0内に入れた水を上記吸水体3に含浸させた後に余分の
水を排水するための水抜き孔15と、ヘアーカーラー本
体1を納装したケース10を電子レンジ等の誘電加熱時
にケース10内の空気を抜く穴14とを上記ケース10
に設けていることを特徴としている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1〜図3は本発明の実施の形態
のヘアーカーラー本体1を示し、図1はヘアーカーラー
本体1の横断面図を、図2はヘアーカーラー本体1の縦
断面図を、図3はヘアーカーラー本体1の斜視図をそれ
ぞれ示している。このヘアーカーラー本体1は、円筒形
状の保温体2と、この保温体2の外周面に一体的に装着
した円筒形状の吸水体3とで構成されている。なお、ヘ
アーカーラー本体1の外径寸法や長手方向の寸法は通常
のカーラーと同じ大きさであり、また、例えば、大、
中、小と適宜な大きさに適用できる。
【0015】ヘアーカーラー本体1の保温体2の材料
は、非導体であり、例えば、セラミック、合成樹脂等で
あり、軽量且つ耐熱性で保温性がある物を用いている。
また、吸水体3の材料としては、軽量で吸水性、耐熱性
があるスポンジ、ウレタン、布等であり、柔軟性があっ
ても良いが、髪の毛を巻き付けてカールを付けることか
ら、やや硬質性のある物の方が好適例である。ヘアーカ
ーラー本体1の構成自体は、保温体2と吸水体3との2
層構造であり、両端が貫通した非常に簡素な構成として
いる。なお、保温体2の厚みを例えば、約3mmとした
場合、吸水体3の厚みを約5mmとしている。
【0016】本発明のヘアーカーラー本体1の加熱手段
としては、一般の家庭においてほとんど所有されている
電子レンジ(図示せず)を用いている。ヘアーカーラー
本体1を加熱する場合、詳細は後述するが、まずヘアー
カーラー本体1の吸水体3に水を含ませて、電子レンジ
内に吸水体3が水を含んだ状態でヘアーカーラー本体1
を入れる。そして、電源をオンすると、保温体2及び吸
水体3が同時に加熱される。加熱の度合いは保温体2よ
り吸水体3の方が大であり、これは吸水体3に含浸して
いる水のtanδ(誘電正接)が他の誘電体(被加熱
物)より大きいために、水分の温度が高温になり、この
温度が保温体2へ熱伝導される。
【0017】実験結果では、電子レンジの容量にもよる
が、ヘアーカーラー本体1を10個電子レンジに入れ
て、加熱時間が約30秒程度で、ヘアーカーラー本体1
が十分に熱くなり、従来のスチーム式のヘアーカーラー
本体と同等、あるいは同等以上に加熱することができ
た。もちろん、加熱時間にもよるが、最大でも30秒程
度で十分に実使用が可能である。
【0018】上記のようにして加熱したヘアーカーラー
本体1を髪の毛に巻き付けて、留め具で髪の毛にヘアー
カーラー本体1を固定する。そして、その巻き付け時間
が5〜10程度で十分に髪の毛をカールすることができ
る。しかも、吸水体3の加熱された水分がスチームの機
能を果たし、髪の毛を傷付けることもなく、また、吸水
体3は保温体2からの熱伝導により温度が高温に保温さ
れて、吸水体3の比較的熱い温度により髪の毛のカール
を迅速に行なうことができるものである。さらに、電子
レンジにて加熱されると同時に吸水体3からの熱伝導に
より所定の高温に保温体2が保温されており、しかも保
温体2が従来とは異なり非導体のために、保温力が大き
く容易に冷めることがない。そのため、髪の毛にカール
を早く付けることができる。特に、ヘアーカーラー本体
1の加熱手段が従来とは異なり、一般家庭にある電子レ
ンジで行なえるので、ヘアーカーラー本体1だけの販売
(消費者にとっては購入)ができて、従来のように加熱
装置とヘアーカーラー本体の組み合わせで購入する必要
がない。そのため、髪の毛をカールするための部材がヘ
アーカーラー本体1のみでよく、ヘアーカーラー本体1
自体の構成の簡素化と相まって販売価格(購入価格)を
非常に安価にすることができる。
【0019】ところで、遠赤外線を放射させることがで
きる材料を上記保温体2に混入させることで、保温体2
から波長が4〜8μmの遠赤外線が放射されることにな
る。この領域の遠赤外線は、髪の毛等の有機物に含まれ
ている水分を活性化させ、髪の毛に瑞々しさを与えるこ
とができる。なお、上記の遠赤外線を放射させることが
できる材料としては、アルミナ及びシリカに添加剤とし
てプラチナを加えた遠赤外線放射用の粉末が適している
(特公平1−24837号公報参照)。したがって、遠
赤外線を放射させる装置でもって、わざわざ遠赤外線を
放射させて髪の毛を活性化させる必要がなく、本発明の
ヘアーカーラー本体1を用いて髪の毛を巻き付けること
で、髪の毛にカールを付けると同時に、遠赤外線により
髪の毛を活性化させることができるものである。
【0020】(第2の実施の形態)図4は本発明の第2
の実施の形態におけるヘアーカーラー本体1の断面図を
示している。先の図1〜図3における実施の形態では、
ヘアーカーラー本体1の電子レンジによる加熱直後では
ヘアーカーラー本体1が熱くなっているので、手で持ち
にくいことがある。そこで、図4に示すように、吸水体
3及び保温体2の両端に合成樹脂等のカーラー枠5を一
体的に形成したものである。このカーラー枠5は略リン
グ状に形成されており、吸水体3及び保温体2の両端の
端面に例えば接着剤によりカーラー枠5を固着し、吸水
体3、保温体2及び上記カーラー枠5でヘアーカーラー
本体1を構成している。また、このカーラー枠5に可撓
性を持たせても、持たせなくても良い。
【0021】ヘアーカーラー本体1を電子レンジで加熱
した場合、カーラー枠5自体も少しは加熱されるもの
の、手で持てないほど熱くはならない。したがって、ヘ
アーカーラー本体1の加熱後に両端のカーラー枠5を親
指と中指等で持って髪の毛を巻き付ける。これによりヘ
アーカーラー本体1を持った時に熱さを感じることな
く、巻き付けを迅速に行なうことができる。
【0022】(第3の実施の形態)図5に第3の実施の
形態を示す。図4の実施の形態の比べて、カーラー枠5
の内周縁部より保温体2の内側へ支持固定用の円筒部6
を一体に突設したものである。他の構成は図4の場合と
同様である。このようにカーラー枠5に円筒部6を一体
に形成することで、カーラー枠5の保温体2等への固着
が確実になり、カーラー枠5が保温体2等から容易に外
れることがない。
【0023】(第4の実施の形態)第4の実施の形態を
図6に示す。この実施の形態ではカーラー枠5を略円筒
形状に形成したものであり、カーラー枠5の中央胴部の
外周面に保温体2を密着した形となっている。実際には
保温体2、吸水体3及びカーラー枠5を一体成形するこ
とでヘアーカーラー本体1を形成している。カーラー枠
5をこのような構成とすることで、カーラー枠5が保温
体2等から外れることは皆無であり、堅牢なヘアーカー
ラー本体1を形成することができる。
【0024】(第5の実施の形態)第5の実施の形態と
して、上記図1〜図6で示したヘアーカーラー本体1を
納装して電子レンジで該ヘアーカーラー本体1を加熱す
るためのケース10について説明する。ケース10は偏
平な箱状に形成されていて、一端側は閉塞され、他端側
に断面が略L型で開閉自在なキャップ11が設けてあ
る。ここで、キャップ11はケース10側とは凹凸嵌合
等によりキャップ11を閉じた際には容易に開かないよ
うになっている。また、ケース10の下面の一端側には
略90度に折曲自在なスタンド13が一体に形成され、
さらにケース10の上面には複数(本実施の形態では2
個)の穴14が穿設されている。この穴14は、該ケー
ス10を電子レンジで加熱した際に高温による圧力膨張
を逃がすための空気抜き用の穴である。なお、この穴1
4の数や位置は図示例に限定されるものではなく、任意
の数でもって、下面以外の箇所に形成しても良いもので
ある。また、図8に示すように、ケース10のキャップ
11の端面には後述する水を排水するための水抜き孔1
5が穿孔されており、この水抜き孔15を閉塞するため
の小フタ12が着脱自在に装着されている。なお、この
水抜き孔15は図示例では1個であって、キャップ11
の端面に形成しているが、複数の水抜き孔15を形成し
たり、あるいはケース10の任意の場所に形成しても良
い。また、上記水抜き孔15の大きさもケース10内の
水を排水させるのに適した大きさで形成されており、ケ
ース10内からヘアーカーラー本体1が脱落しない大き
さであれば、どのような大きさでも良く、また、円形以
外の形でも良い。なお、このケース10の材料としては
ポリプロピレンを用いており、不透明でも良いが、中身
が見える透光性の方がヘアーカーラー本体1の有無の確
認ができるので良い。
【0025】次に、上記ヘアーカーラー本体1をケース
10内に納装して、電子レンジで加熱し、加熱後にケー
ス10からヘアーカーラー本体1を取り出して髪の毛に
巻き付けるまでの作用について説明する。なお、ヘアー
カーラー本体1が5個入る大きさのケース10として説
明するが、ケース10の大きさに応じてヘアーカーラー
本体1の数は5個に限定されるものではなく、5個〜2
0個程度を一度に加熱することは可能である。もちろ
ん、個数は幾らでも良い。
【0026】先ず、ケース10内に任意の数のヘアーカ
ーラー本体1を納装し、図9に示すようにケース10の
キャップ11を開けて蛇口20から水道水を上部のヘア
ーカーラー本体1が浸かるぐらいまで入れる。水を入れ
た後はキャップ11を閉じ、水が吸水体3に吸水され
る。吸水体3に水が吸水された後はキャップ11側が下
側にくるようにケース10を逆向きにする。そして、キ
ャップ11の小フタ12を取り外して図10に示すよう
にキャップ11の水抜き孔15から余分な水を排水す
る。ここで、キャップ11を開けたままケース10内の
水を排水するのではなく、キャップ11を閉じた状態で
水抜き孔15から水を抜くために、ヘアーカーラー本体
1がケース10から脱落することはない。
【0027】水を排水した後は図11に示すように小フ
タ12にて水抜き孔15を閉塞し、そのまま電子レンジ
に入れてヘアーカーラー本体1の加熱を行なう。電子レ
ンジでのヘアーカーラー本体1の加熱時間は、ヘアーカ
ーラー本体1の個数にもよるが、一般的な巻き付けでの
使用個数では約30秒程度である。この程度の加熱時間
でヘアーカーラー本体1は十分に熱くなる。この時、ヘ
アーカーラー本体1はケース10内に納装されているた
めに、吸水体3内の水分が加熱され高温になり、更には
蒸発することで、吸水体3全体が熱いスチームで包まれ
た状態となる。これにより吸水体3の表面全体にわたっ
て熱くなると共に適度な水分を含ませることができる。
なお、電子レンジの加熱(誘電加熱)によりケース10
内の温度が上昇して圧力も高くなるが、ケース10の上
面に穿孔している穴14から空気が逃げることで、ケー
ス10内の圧力を低下させ、ケース10の爆発等の破壊
を防止している。
【0028】電子レンジでヘアーカーラー本体1を加熱
した後は、ケース10を電子レンジから取り出し、図1
2に示すように、ケース10の下面のスタンド13を拡
げると共に、キャップ11を開けて机等の上に置くと、
ケース10が傾斜しているために、ヘアーカーラー本体
1はキャップ11側にスライドして、端部のヘアーカー
ラー本体1はキャップ11の内側に当たるまで移動する
ことになる。キャップ11をあけてケース10を置いた
状態ではキャップ11の上側が開放されるので、露出し
ているヘアーカーラー本体1をそのまま指で摘んで容易
に取り出すことができる。そして、ケース10から取り
出したヘアーカーラー本体1を髪の毛に巻き付けていく
が、端部のヘアーカーラー本体1を取り出すと、隣接し
たヘアーカーラー本体1がキャップ11に向かってスラ
イド下降し、次のヘアーカーラー本体1が取り出し易い
ようになる。ここで、ケース10からヘアーカーラー本
体1を順次取り出していく場合に、次に取り出されるヘ
アーカーラー本体1はキャップ11の内側にスライドし
て停止しており、このヘアーカーラー本体1がキャップ
11を開けた開口面を閉塞した状態となり、ケース10
内の熱い空気が逃げにくくなる。そのため、ヘアーカー
ラー本体1の温度の低下を防止することができ、ヘアー
カーラー本体1を髪の毛に巻き付けるのに多少時間がか
かっても、ケース10内のヘアーカーラー本体1は冷め
にくいものである。順次ヘアーカーラー本体1を取り出
して、ヘアーカーラー本体1を髪の毛に巻き付け、ヘア
ーカーラー本体1を巻き付けている時間が、5〜10分
程度で髪の毛にカールを付けることができる。
【0029】なお、上述のようにケース10内に入れる
ヘアーカーラー本体1の個数は5個としたが、ケース1
0の幅を倍に拡げて2列にヘアーカーラー本体1を入れ
るようにしても良い。また、ケース10の長さを変える
ことで、ケース10内に入れるヘアーカーラー本体1の
個数を容易に変えることが可能である。もちろん、本発
明のヘアーカーラー本体1は電子レンジで加熱するの
で、ケース10の大きさは電子レンジ内に入る大きさの
範囲で変更は可能である。また、上記水抜き孔15に小
フタ12を着脱自在に装着するようにしていたが、特に
小フタ12を付けなくて、穴14の機能を持たせるよう
にしても良い。
【0030】
【発明の効果】請求項1記載の電子レンジ専用カーラー
によれば、吸水体に水を含浸させたヘアーカーラー本体
を電子レンジで誘電加熱することで、水及びこの水を含
んだ吸水体と、保温体とがそれぞれ同時に加熱され、こ
の加熱されてスチーム式と同様な状態となったヘアーカ
ーラー本体を髪の毛に巻き付けることで、従来のスチー
ム式のヘアーカーラーと同様に髪の毛にカールを付ける
ことができる。また、吸水体を電子レンジにより加熱し
ているので、従来のスチーム式と同等の効果を発揮し、
吸水体からのスチーム(蒸気ないし湿気)により髪の毛
に傷を付けることもなく、しかも保温体からの熱により
髪の毛に一定時間一定の温度(熱さ)を与えることがで
き、その上、ヘアーカーラー本体の保温体は非導体なの
で保温時間が導体と比べ長持ちするものであり、そのた
め、髪の毛のカールを早い時間で付けることができる。
しかも、ヘアーカーラー本体の加熱手段として、専用の
加熱装置により加熱していた従来とは異なり、一般家庭
ならばほとんど所有されている電子レンジにて行なうの
で、消費者は専用の加熱装置を買う必要がなく、カール
を付けるためのヘアーカーラー本体のみの購入でよく、
ヘアーカーラー本体を非常に安価に提供することができ
る。特に、従来のスチーム式の場合と比べ格段に安価に
提供できる。また、ヘアーカーラー本体の構造も従来の
ように複雑な構造ではなく、単に保温体と吸水体との2
層構造なので、ヘアーカーラー本体自体のコストも安価
となる。
【0031】また、請求項2記載の加熱用カーラー専用
収納容器によれば、ヘアーカーラー本体の吸水体に水を
含ませて直接電子レンジにて誘電加熱を行なうのではな
く、ケース内に入れて加熱するため、ケース内で吸水体
からの水分が蒸発して吸水体全体を熱いスチームないし
湿気を含んだ状態にでき、髪の毛のカールを早く付ける
ことができる。また、吸水体に水を含ませる場合には、
ヘアーカーラー本体を一々水に浸けたり、水道水をかけ
るのではなく、ヘアーカーラー本体を納装したケースに
入れるだけで良く、しかも、余分な水の排水は水抜き孔
を介して排水するだけで良いので、キャップからヘアー
カーラー本体が脱落することもない。また、電子レンジ
による加熱時においても、穴から空気が逃げるので、ケ
ース自体が爆発することもなく、安全性も高いものであ
る。また、複数のヘアーカーラー本体をケース内に入れ
て加熱する場合には、ケースからヘアーカーラー本体を
取り出した残りのヘアーカーラー本体は、ケースに納装
されているので、ヘアーカーラー本体を髪の毛に巻き付
けるのに多少時間がかかっても、残りのヘアーカーラー
本体の温度はあまり冷めないので、加熱後のヘアーカー
ラー本体を保温させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態のヘアーカーラー本
体の横断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態のヘアーカーラー本
体の縦断面図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態のヘアーカーラー本
体の斜視図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態のヘアーカーラー本
体の縦断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態のヘアーカーラー本
体の縦断面図である。
【図6】本発明の第4の実施の形態のヘアーカーラー本
体の縦断面図である。
【図7】本発明の第5の実施の形態のヘアーカーラー本
体を納装して電子レンジで加熱するためのケースの斜視
図である。
【図8】本発明の第5の実施の形態のケースのキャップ
の拡大断面図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図10】本発明の第5の実施の形態の動作説明図であ
る。
【図11】本発明の第5の実施の形態のヘアーカーラー
本体を納装して状態でのケースの平面図である。
【図12】本発明の第5の実施の形態のケースからヘア
ーカーラー本体を取り出す場合の動作説明図である。
【図13】従来例のヘアーカーラーを示す図である。
【図14】他の従来例のヘアーカーラーを示す図であ
る。
【符号の説明】
1 ヘアーカーラー本体 2 保温体 3 吸水体 5 カーラー枠 6 円筒部 10 ケース 11 キャップ 12 小フタ 13 スタンド 14 穴 15 水抜き孔

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め所定量の水分が含浸され、電子レン
    ジ等の誘電加熱により加熱される円筒状の吸水体(3)
    と、上記吸水体(3)を外周面に装着し、自身が誘電加
    熱により加熱された熱や上記吸水体(3)の誘電加熱に
    より加熱された熱が伝導されて該熱を保温する非導体か
    らなる円筒状の保温体(2)とでヘアーカーラー本体
    (1)を形成していることを特徴とする電子レンジ専用
    ヘアーカーラー。
  2. 【請求項2】 円筒状で保温機能を備え、非導体からな
    る保温体(2)の外周面に吸水性を備えた円筒状の吸水
    体(3)を取着して形成されたヘアーカーラー本体
    (1)と、上記ヘアーカーラー本体(1)をキャップの
    開閉により出し入れ自在に納装するケース(10)とを
    備え、上記ケース(10)内に入れた水を上記吸水体
    (3)に含浸させた後に余分の水を排水するための水抜
    き孔(15)と、ヘアーカーラー本体(1)を納装した
    ケース(10)を電子レンジ等の誘電加熱時にケース
    (10)内の空気を抜く穴(14)とを上記ケース(1
    0)に設けていることを特徴とする加熱用ヘアーカーラ
    ー専用収納容器。
JP26238995A 1995-09-14 1995-09-14 電子レンジ専用ヘアーカーラー及び加熱用ヘアーカーラー専用収納容器 Withdrawn JPH0975125A (ja)

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