JPH0974620A - 開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 断路器と接地開閉器との駆動をひとつの駆動
手段で行う。 【解決手段】 断路器と構成するＤＳ固定コンタクト３
５と、接地開閉器を構成するＥＳ固定コンタクト３６と
の間に可動側導体３７を設け、一端がＤＳ固定コンタク
ト３５と接離自在で他端がＥＳ固定コンタクト３６と接
離自在な可動コンタクト３８を可動側導体３７に摺動自
在に貫通させ、可動コンタクト３８を駆動手段４２に連
動連結する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は開閉装置に関し、断
路器と接地開閉器とを単一の駆動手段で操作するように
したものである。

【０００２】

【従来の技術】遮断器等を有する開閉装置には、断路器
や接地開閉器が設けられる。従来の開閉装置における断
路器及び接地開閉器を図３に示す。図中、１は断路器、
２は接地開閉器、３は断路器操作箱、４は接地開閉器操
作箱である。断路器１は、固定コンタクト５と、コンタ
クトホルダ６と、コンタクトホルダ７と、可動コンタク
ト８とで構成される。そして、断路器操作箱３によって
往復回動される操作軸９に３本の連結ロッド１０を介し
て三相分の可動コンタクト８の一端が連動連結されてい
る。一方、接地開閉器２はコンタクトホルダ６に設けた
固定コンタクト１１と、コンタクトホルダ１２と摺動す
る可動コンタクト１３とで構成される。そして、接地開
閉器操作箱４の出力軸１４に図示しないアームとロッド
１５とを介して操作軸１６が連動連結され、操作軸１６
には三本のアーム１７を介して三相分の可動コンタクト
１３が連動連結されている。なお、１８は絶縁ガスを充
填したタンクである。

【０００３】斯かる開閉装置では、断路器操作箱３によ
り可動コンタクト８を往復駆動して断路器１の接続又は
断路を行う。また、接地開閉器操作箱４により可動コン
タクト１３を往復駆動して接地開閉器２を開閉する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、断路器操作
箱と接地開閉器操作箱とが２個独立して設けられるた
め、省スペース化が困難で開閉装置の縮小化の妨げとな
る。また、操作箱を２つ組み立てるため、部品が多く必
要になるとともに開閉装置の組立時間が多くかかってコ
スト高になる。更に、操作箱はタンクの外に設けるた
め、絶縁ガスを充填したタンクと出力軸との間に回転シ
ール軸受が必要になり、ガス漏れの原因となる部分が多
くなる。

【０００５】そこで本発明は、斯る課題を解決した開閉
装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】斯かる目的を達成するた
めに本発明は、断路器と接地開閉器とを同一直線上に並
べるためにＤＳ固定コンタクトとＥＳ固定コンタクトと
の間に兼用の目的で可動側導体を設け、一端がＤＳ固定
コンタクトに接離自在で他端がＥＳ固定コンタクトに接
離自在な兼用の可動コンタクトを可動側導体に摺動自在
に設け、可動コンタクトがＤＳ固定コンタクト及びＥＳ
固定コンタクトの双方に同時に接触することのない長さ
に可動コンタクトの長さを設定し、可動コンタクトを駆
動手段に連動連結したことを特徴とする。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す実施例
に基づいて詳細に説明する。

【０００８】（ａ）実施例１ 本発明による開閉装置の実施例１を、図１に示す。図の
ように、絶縁ガスが充填されたタンク２１が、絶縁スペ
ーサ２２を介して管路２３に接続され、絶縁スペーサ２
４を介して管路２５に接続されている。そして、盲板２
６，２７，２８により開口部が閉塞されている。

【０００９】管路２３から絶縁スペーサ２２を貫通して
タンク２１内へ導入された母線導体２９と、管路２５か
ら絶縁スペーサ２４を貫通してタンク２１内へ導入され
た母線導体３０との間に遮断器３１と断路器３２とが設
けられている。そして、接地された固定板３３と母線導
体３０との間には接地開閉器３４が設けられている。

【００１０】次に、断路器３２と接地開閉器３４との構
成を以下に説明する。遮断器３１の一方の端子には断路
器３２を構成するＤＳ固定コンタクト３５が接続される
一方、固定板３３には接地開閉器３４を構成するＥＳ固
定コンタクト３６が結合されている。ＤＳ固定コンタク
ト３５とＥＳ固定コンタクト３６との間には母線導体３
０に接続した可動側導体３７が設けられ、一端がＤＳ固
定コンタクト３５に接離自在でかつ他端がＥＳ固定コン
タクト３６に接離自在な可動コンタクト３８が、リング
コンタクト３９を介して摺動自在に可動側導体３７を貫
通している。

【００１１】そして、可動コンタクト３８を駆動するた
めに操作箱４０が盲板２６に結合して設けられている。
操作箱４０内には遮断器３１を駆動するための駆動手段
４１と、可動コンタクト３８を駆動するための駆動手段
４２とが収容されている。駆動手段４２の出力軸は、歯
車４３，操作軸４４を介してねじ軸４５に連動連結さ
れ、ねじ軸４５は回転自在に支持されている。ねじ軸４
５には支持金具４６のめねじ部が螺合しており、支持金
具４６は絶縁部材４７を介して可動コンタクト３８に結
合されている。

【００１２】次に、斯かる開閉装置の作用を説明する。
遮断器３１を遮断して母線導体３０を点検等する場合
は、まず駆動手段４２によりねじ軸４５を一の方向へ回
転させることにより、可動コンタクト３８をＤＳ固定コ
ンタクト３５から引き離して断路器３２を断路する。そ
してそのままねじ軸４５を一の方向へ回転させ続ける
と、可動コンタクト３８を介して母線導体３０と固定板
３３とが接続され、接地開閉器３４を介して母線導体３
０が接地されたことになる。このため、母線導体３０の
点検等が可能になる。

【００１３】点検等が終了したら、駆動手段４２により
ねじ軸４５を他の方向へ回転させる。すると、可動コン
タクト３８が図１中の左方へ移動し、接地開閉器３４が
開いたあと断路器３２が閉じる。従って、遮断器３１の
投入操作を行うことができる。

【００１４】断路器３２等の駆動手段と遮断器３１の駆
動手段を同一の操作箱４０内に収容したことにより、制
御配線の引き回しが容易に行える。また、同一の操作箱
４０内に収容したことにより、手動操作が一ヶ所で行え
る。

【００１５】（ｂ）実施例２ 次に、本発明による開閉装置の実施例２を図２に示す。
この実施例は、固定板３３とＥＳ固定コンタクト３６を
取り付けないようにして接地開閉器３４を実施例１から
除去したものである。

【００１６】実施例１に比べて接地開閉器３４がないこ
とから、断路器３２を開いても母線導体３０が接地され
ることはない。その他の構成，作用は実施例１と同じな
ので、説明を省略する。

【００１７】

【発明の効果】以上の説明からわかるように、本発明に
よる開閉装置によれば断路器と接地開閉器との可動コン
タクトを兼用して一本にしたので、駆動手段も兼用でき
ることになり、開閉装置の部品が減少してコストダウン
が図れる。また、断路器のみの設定と接地開閉器付き断
路器の設定が容易にできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による開閉装置の実施例１を示す構成
図。

【図２】本発明による開閉装置の実施例２を示す構成
図。

【図３】従来の開閉装置の要部に係り、（ａ）は正面
図、（ｂ）は右側面図。

【符号の説明】

２９，３０…母線導体 ３２…断路器 ３４…接地開閉器 ３５…ＤＳ固定コンタクト ３６…ＥＳ固定コンタクト ３７…可動側導体 ３８…可動コンタクト ４２…駆動手段 ４５…ねじ軸 ４７…絶縁部材

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＤＳ固定コンタクトとＥＳ固定コンタク
   トとの間に可動側導体を設け、一端がＤＳ固定コンタク
   トに接離自在でかつ他端がＥＳ固定コンタクトに接離自
   在な可動コンタクトを、可動側導体に摺動自在に設け、
   ＤＳ固定コンタクトとＥＳ固定コンタクトとのいずれか
   一方に可動コンタクトが接触するときには他方には接触
   しないように可動コンタクトの長さを設定し、可動コン
   タクトを往復させる単一の駆動手段を設けて断路器と接
   地開閉器とを構成したことを特徴とする開閉装置。