JPH0724762Y2 - タンク形遮断器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この考案はタンク形遮断器に関する。

（従来の技術） ガス形または真空形のようなタンク形遮断器では、その
遮断器本体を収納するタンクの上部にブッシング形の変
流器を設置する構成がよく知られている。

しかしこの種遮断器を送配電線の線路に接続する場合、
これに断路器、接地装置を接続する必要がある。従来で
はこれらを遮断器とは別個に構成し、かつ設置するよう
にしていた。

（考案が解決しようとする課題） しかしこのような構成によると、遮断器、断路器、接地
装置などを別個に製作しなければならないし、またこれ
らの設置面積も広く必要とするなどの欠点がある。

この考案は、遮断器を線路に接続する場合の構成を縮小
化し、設置に必要な面積が少なくなるようにすることを
目的とする。

（課題を解決するための手段） この考案は、遮断器本体を収納するタンクとブッシング
形変流器との間に、内部に断路器、接地装置を組み込ん
だユニットを、ブッシング形変流器と同軸に設け、この
ユニットをタンクに連通させて連結してなることを特徴
とする。

（作用） タンクとユニットとを内部を連通して連結してあるの
で、タンク、ユニットとはともに、内部が真空またはガ
ス雰囲気となっている。したがって断路器、接地装置も
小型に構成することができるので、タンクとブッシング
形変流器との間にユニットを設置しても、従来のタンク
形遮断器単体の構成と大差がない程度に構成することが
できる。

（実施例） この考案の実施例を図によって説明する。１は内部に遮
断器本体２を収納しているタンクで、架台３の上部に設
置されてある。また内部は真空化され、または絶縁性の
ガスが収納されてある。

４はブッシング形変流器で、タンク１の上方に位置し、
かつ遮断器本体２の電源側、負荷側の両方に設置されて
ある。５はブッシングで、その上端に主回路端子６を備
えている。以上の構成は従来の構成と特に相違するもの
ではない。

この考案にしたがい、ブッシング形変流器４と同軸とな
るように、内部に断路器７と接地装置８を組み込んだユ
ニット９を用意し、これをタンク１に連結する。したが
ってブッシング形変流器４は、このユニット９の上部に
設置されることになる。

これを詳細に説明すると、10は断路器７の固定接触子、
11は同じく可動接触子で、これは駆動部12によって可動
操作される。13は接地装置８の接地棒で、駆動部14によ
ってその長手方向に駆動されるようになっている。そし
て固定接触子10側に接触されたとき、電源側である固定
接触子10側が接地されるようになっている。

15はユニット９の内部を点検するときに開放される点検
用蓋、16は各駆動部12,14を操作する機器を収納してい
る電動操作器、17は遮断器本体２を操作する機器を収納
している電動操作器である。

図の構成では、ユニット９を遮断器本体２の電源側に設
置した構成としているが、これに代えて負荷側に設置す
るようにしてもよい。そのためにはユニット９の長さ
と、負荷側の枝管18の長さを同じとしておくとよい。

ユニット９の内部とタンク１の内部とは互いに連通され
ている。したがってユニット９の内部は真空、または絶
縁ガス雰囲気となっている。

そのため断路器７、接地装置13の絶縁距離を短くするこ
とができる。これによって断路器７、接地装置13の小型
化が可能となるので、ユニット９内への収納が容易とな
る。

（考案の効果） 以上詳述したようにこの考案によれば、タンク形遮断器
に断路器、接地装置を組み込むことによって、従来の遮
断器単体と大差のない程度に複合化が可能となるため、
縮小化ができ、かつ線路に接続するのに必要な機器に必
要な設置面積の縮小も可能となるといった、各種の効果
を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例を示す正面図、第２図は同側
面図、第３図は遮断器全体の正面図、第４図は接続関係
を示す単線接続図である。 １…タンク、２…遮断器本体、４…ブッシング形変流
器、７…断路器、８…接地装置、９…ユニット、

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ガス形または真空形のタンクの内部に、遮
   断器本体を収納するとともに、前記タンクの上部にブッ
   シング形変流器を設置してなるタンク形遮断器におい
   て、前記タンクとブッシング形変流器との間に、内部に
   断路器、接地装置を組み込んだユニットを、前記ブッシ
   ング形変流器と同軸に設け、前記ユニットを前記タンク
   に連通させて連結してなるタンク形遮断器。