JPH0974571A - 撮像装置及び画像信号処理装置 - Google Patents

撮像装置及び画像信号処理装置

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JPH0974571A
JPH0974571A JP8073791A JP7379196A JPH0974571A JP H0974571 A JPH0974571 A JP H0974571A JP 8073791 A JP8073791 A JP 8073791A JP 7379196 A JP7379196 A JP 7379196A JP H0974571 A JPH0974571 A JP H0974571A
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浩介 木下
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政二 吉田
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哲也 諏訪
Hiroyuki Kitamura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用する固体撮像素子が標準テレビジョン方
式画像信号用かそれに近い構造であるため、構成がやや
高価であり、フィールドメモリを用いて垂直高域成分を
得ているため、動画の場合は妨害又は画質劣化につなが
る可能性がある。 【解決手段】 R/B用固体撮像素子46RBとG用固
体撮像素子46Gは、PAL方式用の市販の手振れ補正
された固体撮像素子で、G用固体撮像素子46Gに対し
て垂直方向に相対的に1/2画素ピッチ分ずらした配置
とされている。色フィルタ45は、BとRの光成分を選
択透過するフィルタ部が水平方向に1画素ピッチずつ交
互に配列された構成である。ダイクロイック膜41a
は、プリズム41の入射光のR及びBの光成分を反射
し、Gの光成分を透過する。また、動領域を撮像信号あ
るいは輝度信号から判別して、動領域のときは垂直方向
の高域周波数信号を輝度信号に加算しないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮像装置及び画像信
号処理装置に係り、特にNTSC方式やPAL方式等の
標準テレビジョン方式画像信号用固体撮像素子を利用し
て、ハイビジョン方式などの高精細度の画像信号を得る
撮像装置及び画像信号処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】NTSC方式やPAL方式等の標準テレ
ビジョン方式画像信号に比し高精細度のハイビジョン方
式画像信号を得る撮像装置として、専用の撮像装置は
信号処理速度に高速度が要求され、また高消費電力で周
辺の使用デバイスも高度の精度が要求され、極めて高価
である。このため、本出願人は、先に標準テレビジョン
方式画像信号用固体撮像素子を利用してハイビジョン方
式画像信号を得る撮像装置及び画像信号処理装置を提案
した(例えば、特願平5−152850号、特願平6−
257583号など)。
【0003】この本出願人の提案になる撮像装置及び画
像信号処理装置では、図24に示す如き色分解光学系を
有し、図25に示す如き固体撮像素子の配置関係とされ
て、画面上の画素配置が図26に示す如き構成とされ、
図27に示す如き信号処理回路を有する。
【0004】この撮像装置の色分解光学系は、図24に
示すように、入射光から青色(B)光成分を取り出すた
めのBプリズム10と、Bプリズム10からダイクロイ
ック膜10aを透過した光から赤色(R)光成分を取り
出すためのRプリズム12と、Rプリズム12の透過光
から緑色(G)光成分を取り出すためのGプリズム14
と、Gプリズム14に設けられたハーフミラー16と、
Bプリズム10からダイクロイック膜10a及びBプリ
ズム10の入射面でそれぞれ反射されて取り出された青
色光がBトリミングフィルタ13を通して入射される青
色用固体撮像素子19Bと、Rプリズム12のダイクロ
イック膜12a及びRプリズム12の入射面でそれぞれ
反射されて取り出された赤色光がRトリミングフィルタ
15を通して入射される赤色用固体撮像素子19Rと、
ハーフミラー16で反射され、Gトリミングフィルタ1
7を通して緑色光が入射される第1の緑色用固体撮像素
子19G1と、ハーフミラー16及びGトリミングフィ
ルタ18をそれぞれ透過した緑色光が入射される第2の
緑色光用固体撮像素子19G2とより構成されている。
【0005】固体撮像素子19B、19R、19G1及
び19G2はそれぞれ電荷結合素子(CCD)により構
成されており、ハイビジョン方式のアスペクト比16:
9に相当する例えばPAL方式撮像素子のエリアに含ま
れる804×516画素からそれぞれ構成されている。
【0006】また、G用の固体撮像素子19G1及び1
9G2は、図25に示すように、垂直方向に一画素ピッ
チずらして配置する。同図中、実線で示す水平ラインの
画素の信号を奇数フィールドで、点線で示す水平ライン
の画素の信号を偶数フィールドで読み出す。しかし、こ
れでは19G1及び19G2の持つ画素相当の解像力し
か得られないため、解像力向上のために、B用及びR用
の固体撮像素子19B及び19Rを、G用の固体撮像素
子19G1及び19G2に対してそれぞれ1/2画素ピ
ッチ垂直方向にずらして配置し、図26に示す如き信号
を得る。
【0007】同図は固体撮像素子19B、19R、19
G1及び19G2により得られる画面上における各画素
の信号を示しており、丸印は固体撮像素子19G1から
読み出された画素の信号、四角印は固体撮像素子19G
2から読み出された画素の信号であり、三角印は固体撮
像素子19B及び19Rからそれぞれ読み出された画素
の信号であり、同一位置に重複している。また、白印は
奇数フィールドの信号、黒印は偶数フィールドの信号を
示す。また、数字はハイビジョン画像として見た走査線
番号で、走査線番号”41”から”558”はハイビジ
ョン画像の奇数フィールドであり、走査線番号”60
3”から”1120”はハイビジョン画像の偶数フィー
ルドである。
【0008】各固体撮像素子19G1、19G2、19
B、19Rからの撮像信号の読み出し処理は、図27に
示す信号処理回路によって行われる。すなわち、固体撮
像素子19G1、19G2、19B及び19Rから出力
された撮像信号は図示しないA/D変換器によりディジ
タル信号G1(g1)、G2(g2)、B(b)及びR
(r)にそれぞれ変換されて、フィールドメモリ21、
22及びフレーム合成回路23、24を用いたフレーム
合成、垂直高域フィルタ25、26や加算器27〜2
9、31、33、遅延回路30、乗算器32などによる
高域付加信号G1*、G2* を求める処理が行われる。
【0009】なお、大文字で記した入力ディジタル信号
(画素データ)G1、G2、B及びRは奇数フィール
ド、小文字で記した入力ディジタル信号(画素データ)
g1、g2、b及びrは偶数フィールドの信号である
(以下、同じ)。
【0010】垂直高域フィルタ25、26及び加算器2
7、28は信号B、b及び信号R、rに基づいて数1の
(1)式、(2)式で表される演算を行って、垂直高域
周波数信号VH1,VH2を生成する。なお、(1)及
び(2)式中、水平m画素、垂直nラインとしている。
【0011】
【数1】 加算器28から取り出された垂直高域周波数信号VH1
は遅延回路30に1サンプリング周期遅延された遅延信
号と加算器31で加算され、更に乗算器32で1/2倍
された後、加算器33に入力されて信号G1又はg1と
加算され、次式で表される高域付加信号G1* とされ
る。
【0012】 G1* m,n=G1m,n+{(VH1m,n+VH1m+1,n)/2} (3) また、加算器27から取り出された垂直高域周波数信号
VH2は加算器29に入力され、信号G2又はg2と次
式で表される加算が行われて、高域付加信号G2*とさ
れる。
【0013】 G2*m,n=G2m,n+VH2m,n (4) これら高域付加信号G1*及びG2*と固体撮像素子出力
信号G1(g1)及びG2(g2)は、切換スイッチ3
4及び35により、フィールド毎に交互に選択され、緑
色信号G3、G4として固体撮像素子19B、19Rの
出力信号のディジタル変換信号とともに出力される。こ
れらの出力信号はラインメモリやマトリクス回路などを
用いてハイビジョン信号に変換される。
【0014】このように、本出願人の提案になる撮像装
置及び画像信号処理装置によれば、垂直方向に1画素ピ
ッチずらしたG用の固体撮像素子を2枚用意すると共
に、これらに対して垂直方向に1/2画素ピッチずらし
てB、R用の固体撮像素子を配置し、これらB、Rの固
体撮像素子の出力撮像信号からG画像の垂直方向高域成
分を抽出し、これをG撮像信号に加えて高解像度のハイ
ビジョン用画像信号を得ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の本出
願人の提案になる撮像装置及び画像信号処理装置では、
使用する固体撮像素子がハイビジョン方式画像信号用で
はなく標準テレビジョン方式画像信号用かそれに近い構
造であるため、ハイビジョン方式画像信号専用の固体撮
像素子よりも安価であるものの、使用する固体撮像素子
が青色(B)光用と赤色(R)光用にそれぞれ1枚、緑
色(G)光用に2枚の計4枚が必要であるため、やはり
構成が高価であるという問題がある。
【0016】また、図27に示したように従来の画像信
号処理装置においては、高域付加信号G2* を生成する
加算器29は、10ビットの垂直高域周波数信号VH2
と10ビットの固体撮像素子出力信号G2(g2)とを
加算し、同様に、高域付加信号G1*を生成する加算器
33は、10ビットの垂直高域周波数信号VH1と10
ビットの固体撮像素子出力信号G1(g1)とを加算す
る構成であるため、加算器29及び33の構成が若干複
雑であるという問題がある。
【0017】また、上記の本出願人の提案になる画像信
号処理装置では、フィールドメモリ21、22とフレー
ム合成回路23、24を用いて生成したフレーム合成信
号から、垂直高域フィルタ25、26により垂直高域成
分を得ているため、静止画や動きの少ない動画の場合は
問題ないが、動きの大きな動画の場合はフィールド間で
画像情報が大きく異なるために、垂直高域成分が正しい
値にならない場合が生じる。すなわち、動領域では正し
い垂直高域成分が得られない可能性があり、このような
垂直高域成分を信号G1(g1)、G2(g2)等に加
算すると、妨害又は画質劣化につながる。
【0018】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
安価な構成で高品質な高精細度の画像信号を出力し得る
撮像装置及び画像信号処理装置を提供することを目的と
する。
【0019】また、本発明の他の目的は、動画に対して
も画質劣化のない高品質な高精細度の画像信号を出力し
得る撮像装置及び画像信号処理装置を提供することを目
的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の撮像装置は、上
記の前者の目的を達成するため、入射光を青色光及び赤
色光からなる第1の光と緑色光からなる第2の光に色分
解する色分解光学系と、第1の光が入射されて青色光と
赤色光の撮像信号を出力する青色光及び赤色光共用で標
準テレビジョン方式の解像度の第1の固体撮像素子と、
第2の光が入射されて緑色光の撮像信号を出力すると共
に、その画素位置が第1の固体撮像素子の画素位置に対
して相対的に垂直方向にずれるように配置された緑色光
用で標準テレビジョン方式の解像度の第2の固体撮像素
子とを有する構成としたものである。
【0021】また、本発明の撮像装置は、入射光を青色
光及び赤色光からなる第1の光と、緑色光からなる第2
及び第3の光にそれぞれ色分解する色分解光学系と、第
1の光が入射されて青色光と赤色光の撮像信号を出力す
る青色光及び赤色光共用で標準テレビジョン方式の解像
度の第1の固体撮像素子と、第2、第3の光が入射され
る標準テレビジョン方式の解像度の第2、第3の固体撮
像素子とを有し、第1の固体撮像素子の画素位置を、第
3の固体撮像素子の画素位置に対して相対的に垂直方向
にずらした配置とすると共に、第2の固体撮像素子の画
素位置を第3の固体撮像素子の画素位置に対して少なく
とも垂直方向及び水平方向の一方向にずらした配置とし
たものである。
【0022】また、本発明の画像信号処理装置は上記の
前者の目的を達成するため、請求項1記載の撮像装置の
第1の固体撮像素子の出力撮像信号をフレーム合成する
第1の合成手段と、第1の合成手段の出力フレーム合成
信号から垂直方向の高域周波数信号を抽出する抽出手段
と、第2の固体撮像素子の出力撮像信号に抽出手段から
の垂直方向の高域周波数信号を合成する第2の合成手段
と、第2の固体撮像素子の出力撮像信号と第2の合成手
段よりの合成信号とを1フィールド毎に交互に選択する
選択手段と、第1の固体撮像素子の出力撮像信号及び前
記選択手段の出力信号とに基づいて輝度信号と色差信号
とを生成するマトリクス手段とを有する構成とするか、
あるいはこのマトリクス手段に代えて第1及び第2の固
体撮像素子の両出力撮像信号に基づいて輝度信号と色差
信号とを生成して出力するマトリクス回路と、マトリク
ス回路の出力輝度信号に抽出手段からの垂直方向の高域
周波数信号を合成する第2の合成手段と、マトリクス回
路の出力輝度信号と前記第2の合成手段よりの合成信号
とを1フィールド毎に交互に選択する選択手段とを有す
る構成としたものである。
【0023】また、本発明の画像信号処理装置は青色光
及び赤色光共用の第1の固体撮像素子と緑色光用の第2
及び第3の固体撮像素子のうち、第1の固体撮像素子の
出力撮像信号をフレーム合成する第1の合成手段と、第
1の合成手段の出力フレーム合成信号から垂直方向の第
1及び第2の高域周波数信号を抽出する抽出手段と、撮
像装置の第2の固体撮像素子の出力撮像信号に抽出手段
からの第1の高域周波数信号をそれぞれ合成する第2の
合成手段と、撮像装置の第3の固体撮像素子の出力撮像
信号に抽出手段からの第2の高域周波数信号を合成する
第3の合成手段と、第2の固体撮像素子の出力撮像信号
と第2の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に
交互に選択する第1の選択手段と、第3の固体撮像素子
の出力撮像信号と前記第3の合成手段よりの合成信号と
を1フィールド毎に交互に選択する第2の選択手段と、
第1の固体撮像素子の出力撮像信号と第1及び第2の選
択手段の出力信号とに基づいて輝度信号と色差信号とを
生成するマトリクス手段とを有する構成としたものであ
る。
【0024】また、前記第2及び第3の合成手段を、マ
トリクス回路から出力された第1、第2の輝度信号に、
前記抽出手段からの第1の高域周波数信号、第2の高域
周波数信号をそれぞれ合成する第2、第3の合成手段と
し、マトリクス回路から出力された第1の輝度信号と第
2の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に交互
に選択する第1の選択手段と、マトリクス回路から出力
された第2の輝度信号と前記第3の合成手段よりの合成
信号とを1フィールド毎に交互に選択する第2の選択手
段とを有する構成としたものである。
【0025】更に、青色光、赤色光のそれぞれに専用の
標準テレビジョン方式の解像度の第1、第2の固体撮像
素子と、緑色光用の標準テレビジョン方式の解像度の第
3及び第4の固体撮像素子とを有し、第1、第2の固体
撮像素子の出力撮像信号をフレーム合成する第1、第2
の合成手段と、第1、第2の合成手段の出力フレーム合
成信号から垂直方向の第1及び第2の高域周波数信号を
抽出する抽出手段と、第1乃至第4の固体撮像素子より
それぞれ取り出される撮像信号に基づいて色差信号と第
1及び第2の輝度信号を生成するマトリクス回路と、マ
トリクス回路から出力された第1の輝度信号に抽出手段
からの第1の高域周波数信号を合成する第3の合成手段
と、マトリクス回路から出力された第2の輝度信号に抽
出手段からの第2の高域周波数信号を合成する第4の合
成手段と、マトリクス回路から出力された第1の輝度信
号と第3の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎
に交互に選択する第1の選択手段と、マトリクス回路か
ら出力された第2の輝度信号と第4の合成手段よりの合
成信号とを1フィールド毎に交互に選択する第2の選択
手段とを有する構成としたものである。
【0026】ここで、上記の第1乃至第4の固体撮像素
子のうち第1の固体撮像素子の画素位置を、第2の固体
撮像素子の画素位置に対して垂直方向に相対的に1画素
ピッチずらして配置することが、第1及び第2の合成手
段を同一の合成回路により構成できる点で望ましい。
【0027】本発明の撮像装置及び画像信号処理装置で
は、青色光及び赤色光共用で標準テレビジョン方式の解
像度の第1の固体撮像素子と、緑色光の撮像信号を出力
する第2の固体撮像素子の2枚で構成されており、か
つ、第2の固体撮像素子の画素位置が第1の固体撮像素
子の画素位置に対して相対的に垂直方向にずれるように
配置されているため、標準テレビジョン方式の解像度よ
りも垂直方向の解像度が高い撮像装置及び画像信号処理
装置を2枚の固体撮像素子により構成することができ
る。
【0028】また、本発明の撮像装置及び画像信号処理
装置では、青色光及び赤色光共用で標準テレビジョン方
式の解像度の第1の固体撮像素子と、緑色光用で標準テ
レビジョン方式の解像度の第2及び第3の固体撮像素子
の3枚で構成されており、第1の固体撮像素子の画素位
置を、第3の固体撮像素子の画素位置に対して相対的に
垂直方向にずらした配置とすると共に、第2の固体撮像
素子の画素位置を第3の固体撮像素子の画素位置に対し
て少なくとも垂直方向及び水平方向の一方向にずらした
配置としたため、標準テレビジョン方式の解像度よりも
垂直方向の解像度が高い撮像装置及び画像信号処理装置
を3枚の固体撮像素子により構成することができる。
【0029】更に、上記の3枚の固体撮像素子を用いた
本発明の画像信号処理装置では、第1の固体撮像素子の
出力撮像信号をフレーム合成して得た信号から垂直方向
の第1及び第2の高域周波数信号を抽出し、第1の高域
周波数信号を第2の固体撮像素子の出力撮像信号に合成
すると共に、第2の高域周波数信号を第3の固体撮像素
子の出力撮像信号に合成するようにしたため、緑(G)
信号の高域付加信号を生成してマトリクス手段に入力す
ることができる。
【0030】また、上記の上記の3枚の固体撮像素子を
用いた本発明の画像信号処理装置では、第1の固体撮像
素子の出力撮像信号をフレーム合成して得た信号から垂
直方向の第1及び第2の高域周波数信号を抽出し、一
方、第1乃至第3の固体撮像素子の出力撮像信号に基づ
いてマトリクス回路で生成した第1及び第2の輝度信号
のうち、第1の輝度信号に上記の第1の高域周波数信号
を合成し、第2の輝度信号に第2の高域周波数信号を合
成するようにしたため、第1乃至第3の固体撮像素子の
出力撮像信号のビット数よりもビット数が少ないマトリ
クス回路より出力された第1及び第2の輝度信号を上記
の第1及び/又は第2の高域周波数信号に合成できる。
【0031】更に、青色光、赤色光のそれぞれに専用の
標準テレビジョン方式の解像度の第1、第2の固体撮像
素子と、緑色光用の標準テレビジョン方式の解像度の第
3及び第4の固体撮像素子とを有する本発明の画像信号
処理装置では、第1、第2の固体撮像素子の出力撮像信
号のフレーム合成信号から抽出した垂直方向の高域周波
数信号を、第1乃至第4の固体撮像素子よりそれぞれ取
り出される撮像信号に基づいて色差信号と第1及び第2
の輝度信号を生成するマトリクス回路から出力された第
1、第2の輝度信号に合成するようにしたため、第1乃
至第4の固体撮像素子の出力撮像信号のビット数よりも
ビット数が少ないマトリクス回路より出力された第1及
び第2の輝度信号を上記の第1及び/又は第2の高域周
波数信号に合成できる。
【0032】また、前記目的を達成するため、本発明の
画像信号処理装置は、第2及び第3の固体撮像素子の各
出力撮像信号又はマトリクス回路から出力された第1及
び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を生成出力
する動領域判別回路と、第1の高域周波数信号の第1の
輝度信号への合成動作を動領域判別回路の出力動領域判
別信号に基づいて動領域判別時に制限する第1の制限手
段と、第2の高域周波数信号の第2の輝度信号への合成
動作を動領域判別回路の出力動領域判別信号に基づいて
動領域判別時に制限する第2の制限手段とを更に有する
ことを特徴とする。
【0033】また、本発明の画像信号処理装置は、合成
信号とマトリクス回路から出力された第1の輝度信号の
一方を動領域判別回路の出力動領域判別信号に基づいて
選択して、第1の選択手段へ出力する第3の選択手段
と、合成信号とマトリクス回路から出力された第2の輝
度信号の一方を動領域判別回路の出力動領域判別信号に
基づいて選択して第2の選択手段へ出力する第4の選択
手段とを更に有することを特徴とする。
【0034】更に、本発明の画像信号処理装置は、第1
及び第2の選択手段を1フィールド毎に選択動作させる
フィールドパルスに、動領域判別回路からの動領域判別
信号を重畳して重畳信号を生成し、この重畳信号により
第1及び第2の選択手段を選択動作させると共に、動領
域判別時は強制的にマトリクス回路から出力された第1
及び第2の輝度信号を選択させる重畳手段とを更に有す
ることを特徴とする。
【0035】これにより、本発明は動領域判別信号によ
り動領域と判別されたときは、最終的に垂直方向の第1
及び第2の高域周波数信号と合成されていない第1及び
第2の輝度信号を得ることができる。
【0036】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1は本発明になる撮像装置の
第1の実施の形態の構成図を示す。同図に示すように、
本実施の形態の撮像装置は、第1のプリズム41、第2
のプリズム42、RBトリミングフィルタ43、Gトリ
ミングフィルタ44、色フィルタ45などの色分解光学
系と、R信号とB信号共用のR/B用固体撮像素子46
RB及びG用固体撮像素子46Gとからなる。すなわ
ち、この実施の形態の固体撮像素子は46RBと46G
の2枚である。第1のプリズム41はダイクロイック膜
41aを有している。
【0037】ここで、R/B用固体撮像素子46RBと
G用固体撮像素子46Gは、それぞれPAL方式用の市
販の手振れ補正された固体撮像素子(水平方向858画
素、垂直方向726画素)であり、これをハイビジョン
方式に利用する場合、ハイビジョン方式のフレーム当り
の有効走査線数1035本を確保することは不可能であ
るので、その1/2、すなわち517.5本を切り上げ
た518本を有効走査線数とすることとし、かつ、ハイ
ビジョン方式のアスペクト比16:9に対応して有効水
平画素数を808画素とする(後述の各固体撮像素子も
同様)。
【0038】次に、垂直方向にハイビジョン方式に相当
する解像度を得るための手法について説明する。ハイビ
ジョン方式の垂直方向の解像度はNTSC方式やPAL
方式の標準方式のそれの約2倍であるが、上述したよう
に本実施の形態の固体撮像素子46RB及び46Gのそ
れぞれの有効走査線数は518本(垂直方向518画
素)であり、ハイビジョン方式の1/2である。
【0039】そこで、本実施の形態では前記した本出願
人が先に提案した撮像装置と同様に、G用固体撮像素子
46Gに対してR/B用固体撮像素子46RBを、図2
に示すように垂直方向に相対的に1/2画素ピッチ分ず
らした位相とする。画像の垂直解像度を決定する輝度信
号Yは、ハイビジョン方式では、 Y=0.212R+0.701G+0.087B で表されるため、G信号に主として決定されるが、R信
号及びB信号にも依存している。このため、R/B用固
体撮像素子46RBを有効利用して輝度信号Yを生成す
ることにより、垂直解像度の向上を図ることができる。
【0040】R/B用固体撮像素子46RBの光入射側
に設けられた色フィルタ45は、図3に示すように、赤
色(R)光の波長の光成分を選択透過する、垂直方向7
26画素のフィルタ部45Rと、青色(B)光の波長の
光成分を選択透過する、垂直方向756画素のフィルタ
部45Bとが水平方向に1画素ピッチずつ交互に配列さ
れた構成である。
【0041】次に、上記の構成の本実施の形態の動作に
ついて説明する。図1において、被写体(図示せず)か
らの光は、第1のプリズム41に入射され、ダイクロイ
ック膜41aでR及びBの光波長帯の光成分が反射さ
れ、Gの光波長帯の光成分が透過される。R及びBの光
成分は第1のプリズム41の光入射面で反射され、更に
RBトリミングフィルタ43を透過して色フィルタ45
を介してR/B用固体撮像素子46RBに入射される。
色フィルタ45の作用によって、光をR,B成分に分解
する。
【0042】また、ダイクロイック膜41aを透過した
Gの光成分は、第2のプリズム42の後端面で反射さ
れ、更にGトリミングフィルタ44を透過してG用固体
撮像素子46Gに入射される。
【0043】次に、図1の撮像装置を用いた画像信号処
理装置の実施の形態について説明する。図4は図1の撮
像装置を用いた画像信号処理装置の第1の実施の形態の
ブロック図を示す。同図において、固体撮像素子46R
B及び46Gから出力された撮像信号は、図示しないA
/D変換器によりディジタル信号(画素データ)DRB
及びDGに変換され、ディジタル信号DRBはフィール
ドメモリ48及びフレーム合成回路49によりフレーム
合成された後、垂直高域フィルタ51及び52にそれぞ
れ供給される。
【0044】垂直高域フィルタ51及び52はフレーム
合成信号DRBに基づいて、奇数フィールドの青信号B
m,nと偶数フィールドの青信号bm,nについては数
2の(5)式及び(6)式で、奇数フィールドの赤信号
Rm+1,nと偶数フィールドの赤信号rm+1,nに
ついては(7)式及び(8)式でそれぞれ表される演算
を行って、垂直高域周波数信号VH1,VH2を生成す
る。なお、(5)式〜(8)式及び後述の各式では、水
平m画素、垂直nラインとしている。
【0045】
【数2】 垂直高域周波数信号VH1は加算器54に供給され、こ
こで信号DGと加算され、広帯域の高域付加信号G*
される。垂直高域周波数信号VH2は加算器55に供給
され、ここでディジタル信号DGを垂直補間回路53で
補間して得られた信号DG′と加算され、広帯域の高域
付加信号G′*とされる。切換スイッチ80、81はフ
ィールドパルスに基づいて、奇数フィールドは高域付加
信号G*、G′*を選択し、偶数フィールドは固体撮像素
子出力信号DG及びDG′をそのまま選択する。
【0046】マトリクス回路57はこれら切換スイッチ
56の出力信号と、信号DRBからRB分解回路50に
より分解されたR信号及びB信号に基づいて輝度信号Y
及び色差信号B−Y及びR−Yをそれぞれ生成して倍速
変換回路58へ出力する。倍速変換回路58は入力信号
に基づいてハイビジョン方式の輝度信号Y(GH)、色
差信号R−Y(RH)及びB−Y(BH)をそれぞれ生
成して出力する。
【0047】図5は図1の撮像装置を用いた画像信号処
理装置の第2の実施の形態のブロック図を示す。同図
中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、その説明
を省略する。図5において、マトリクス回路59は、固
体撮像素子46RB及び46Gから出力された撮像信号
を図示しないA/D変換器を通して得られた10ビット
のディジタル信号(画素データ)DRB及びDGが入力
され、これらに基づいてそれぞれ8ビットの輝度信号Y
及び色差信号R−Y及びB−Yを生成する。
【0048】マトリクス回路59の入力信号が必要とす
る8ビットよりもデータ長が長いのは、マトリクス演算
による誤差をできるだけ少なくして必要とする8ビット
の輝度信号Y及び色差信号R−Y及びB−Yを得るため
である。
【0049】一方、垂直高域周波数信号VH1は加算器
62に供給され、ここでマトリクス回路59よりの8ビ
ットの輝度信号Yと加算され、広帯域の高域付加輝度信
号Y* とされる。また、垂直高域周波数信号VH2は加
算器63に供給され、ここでディジタル輝度信号Yを垂
直補間回路61で補間して得られた信号Y′と加算さ
れ、広帯域の高域付加輝度信号Y′*とされる。切換ス
イッチ70、71はフィールドパルスに基づいて、上記
の輝度信号Y及びY′と高域付加輝度信号Y* 及びY′*
とを1フィールド毎に交互に選択する。
【0050】倍速変換回路58はこれら切換スイッチ7
0、71の出力信号と、マトリクス回路59の出力色差
信号(R−Y)及び(B−Y)からR−Y、B−Y分解
回路60により分解されたR−Y信号及びB−Y信号と
に基づいてハイビジョン方式の輝度信号Y(GH)、色
差信号R−Y(RH)及びB−Y(BH)をそれぞれ生
成して出力する。
【0051】このように、本実施の形態によれば、2枚
の固体撮像素子を用いた安価な構成で高解像度の画像信
号を出力することができる。
【0052】次に、本発明の撮像装置の第2の実施の形
態について説明する。図6は、本発明の撮像装置の第2
実施の形態の構成図を示す。同図中、図1と同一構成部
分には同一符号を付してある。本実施の形態は、第1の
プリズム41、RBトリミングフィルタ43、第2のプ
リズム65、第3のプリズム66、Gトリミングフィル
タ67、68、色フィルタ45からなる色分解光学系
と、3枚の固体撮像素子46RB、69G1及び69G
2からなる。
【0053】固体撮像素子69G1及び69G2の画素
配列は固体撮像素子46RBと同一である。従って、ハ
イビジョン方式に相当する有効水平走査線数を得るため
に、図7(A)に示すように、G用固体撮像素子69G
2に対してR/B用固体撮像素子46RBを、垂直方向
に相対的に1/2画素ピッチ分ずらした位相とすると共
に、G用固体撮像素子69G2とG用固体撮像素子69
G1とを、図7(B)に示すように、垂直方向に1画素
ピッチずらして配置することで画像の垂直解像度を向上
する。
【0054】なお、本実施の形態では、G用固体撮像素
子69G2とG用固体撮像素子69G1とは、それぞれ
水平方向にも1/2画素ピッチずらして配置されてお
り、これにより水平方向の解像度の向上も図っている。
【0055】次に、上記の構成の撮像装置の動作につい
て説明する。図6において、被写体(図示せず)からの
光は、第1のプリズム41に入射され、ダイクロイック
膜41aでR及びBの光波長帯の光成分が反射され、G
の光波長帯の光成分が透過される。R及びBの光成分は
第1のプリズム41の光入射面で反射され、更にRBト
リミングフィルタ43を透過して色フィルタ45を介し
てR/B用固体撮像素子46RBに入射される。色フィ
ルタ45の作用によって、光をR,B成分に分解する。
【0056】また、ダイクロイック膜41aを透過した
Gの光成分は、第2のプリズム65のハーフミラー65
aで一部が反射され、更にGトリミングフィルタ67を
透過してG用固体撮像素子69G1に入射される。ま
た、ハーフミラー65aで残りが透過されて第3のプリ
ズム66及びGトリミングフィルタ68を透過してG用
固体撮像素子69G2に入射される。
【0057】このようにして3枚の固体撮像素子46R
B、69G1及び69G2により得られた撮像信号を後
述する信号処理回路により処理して得られた画像信号を
画面上で見たときの画素の配列を図8に示す。同図にお
いて、丸印はG用固体撮像素子69G1から出力された
G信号の画素G1、四角印はG用固体撮像素子69G2
から出力されたG信号の画素G2、上向きの三角印がR
/B用固体撮像素子46RBから出力されたR信号の画
素、下向きの三角印がR/B用固体撮像素子46RBか
ら出力されたB信号の画素をそれぞれ示す。また、白印
は奇数フィールドの画素、黒印は偶数フィールドの画素
をそれぞれ示す。更に、数字はハイビジョン画像におけ
る走査線番号を示す。
【0058】前記したように、固体撮像素子69G1及
び69G2はそれぞれ水平方向に1/2画素ピッチずら
して配置されているために、それらの画素G1、G2の
表示位置は図8に丸印及び四角印で示すように同一走査
線上では交互に配置され、また、垂直方向には1画素ピ
ッチずらして配置されているために、水平方向の隣接画
素のフィールドは異なる。すなわち、画素G1及びG2
は図8に示すように、水平方向に白、黒交互に配列され
ることとなる。
【0059】また、垂直方向では、奇数フィールドと偶
数フィールドとが交互に現われるから、上記の丸印の画
素G1及び四角印の画素のそれぞれは、交互に白と黒が
配列される。これらの画素は、ハイビジョン画像の偶数
フィールドである水平走査線番号603から1120の
各走査線に位置するが、各固体撮像素子69G1及び6
9G2の読み出しは、あくまで白印の画素が奇数フィー
ルド、黒印が偶数フィールドである。
【0060】一方、R/B用固体撮像素子46RBはG
用固体撮像素子69G2に対して垂直方向に1/2画素
ピッチずらして配置されているから、図8に示すよう
に、三角印で示されるR/B用固体撮像素子46RBか
ら出力された信号の画素の表示位置は、丸印及び四角印
で示されるG用固体撮像素子69G1及び69G2の画
素の表示位置に対して垂直方向に1/2画素ピッチずら
して配置される。また、R/B用固体撮像素子46RB
の光入射側に設けられた色フィルタ45がフィルタ部4
5Rとフィルタ部45Bとが水平方向に1画素ピッチず
つ交互に配列された構成であるから、R/B用固体撮像
素子46RBから出力された上向きの三角印で示すR信
号の画素と、R/B用固体撮像素子46RBから出力さ
れた下向きの三角印で示すB信号の画素とは、それぞれ
水平方向に1画素ピッチずつ交互に配列される。
【0061】更に、垂直方向では、奇数フィールドと偶
数フィールドとが交互に現われるから、上記の上向きの
三角印で示すR信号の画素と、下向きの三角印で示すB
信号の画素のそれぞれは、交互に白と黒が配列される。
これらの画素は、ハイビジョン画像の奇数フィールドで
ある水平走査線番号41から557の各走査線に位置す
るが、固体撮像素子46RBの読み出しは、あくまで白
印の画素が奇数フィールド、黒印が偶数フィールドであ
る。
【0062】このようにして得られる画素の位置は図9
のようにも示すことができる。すなわち、上記の図8中
の任意の位置(水平m画素、垂直nライン)の画素をと
り、その番号付けを行うと図9に示すようになる。同図
中、大文字G、B、Rは奇数フィールド、小文字g、
b、rは偶数フィールドでそれぞれ読み出される画素を
示している。なお、「G」及び「g」は緑信号、「R」
及び「r」は赤信号、「B」及び「b」は青信号をそれ
ぞれ示している。また、大文字の「1」、「2」は、固
体撮像素子69G1、69G2からそれぞれ読み出され
た画素であることを示している。
【0063】そして、3つの固体撮像素子は同時駆動さ
れるから、(m,n)の同じ画素が同時に読み出され
る。例えば、G1m,n、G2m,n、Bm,nの3つは奇数フ
ィールドで同時に読み出され、g1m,n、g2m,n、bm,
nの3つは偶数フィールドで同時に読み出される。ま
た、この1画素前あるいは1画素後には、奇数フィール
ド及び偶数フィールドのいずれの場合も、青信号B,b
に代えて赤信号R,rが読み出される(例えば、G1m-
1,n、G2m-1,nと共にRm-1,nが読み出される。)。
【0064】ここでR、rとB、bの画素の位置に着目
すると、奇数及び偶数いずれのフィールドにおいても、
これらの画素が交互に配列されている。これは、固体撮
像素子46RBの光入射側に設けられた色フィルタ45
がフィルタ部45Rとフィルタ部45Bとが水平方向に
1画素ピッチずつ交互に配列された短冊状フィルタ構成
としたためで、図8では上向きの三角印と下向きの三角
印が、それぞれ水平方向に1画素ピッチずつ交互に配列
されていることに対応する。
【0065】次に、上記の3枚の固体撮像素子46R
B、69G1及び69G2から出力される画像信号処理
回路の構成について説明する。図10は本発明になる画
像信号処理装置の第3の実施の形態のブロック図を示
す。同図中、図4と同一構成部分には同一符号を付し、
その説明を省略する。この実施の形態は図6の撮像装置
を用いた画像信号処理装置である。
【0066】図10において、3枚の固体撮像素子46
RB、69G1及び69G2から出力された撮像信号
は、図示しないA/D変換器によりディジタル信号DR
B(すなわち、B(b),R(r))、DG1(すなわ
ちG1,g1)及びDG2(すなわち、G2,g2)に
それぞれ変換される。
【0067】一方、垂直高域フィルタ51及び52の各
出力垂直高域周波数信号VH1は加算器78に入力され
て信号DG1と加算され、次式で表される広帯域の高域
付加信号G1* とされる。
【0068】 G1*m,n=G1m,n+VH1m,n (9) また、垂直高域フィルタ52から取り出された垂直高域
周波数信号VH2は加算器79に入力され、信号DG2
と次式で表される加算が行われて、広帯域の高域付加信
号G2*とされる。
【0069】 G2*m,n=G2m,n+VH2m,n (10) 切換スイッチ80はフィールドパルスに基づいて、奇数
フィールドは高域付加信号G1*を選択し、偶数フィー
ルドは固体撮像素子出力信号DG1をそのまま選択す
る。同様に、切換スイッチ81はフィールドパルスに基
づいて、奇数フィールドは高域付加信号G2*を選択
し、偶数フィールドは固体撮像素子出力信号DG2をそ
のまま選択する。マトリクス回路82はこれら切換スイ
ッチ80及び81の各出力信号と、信号DRBからRB
分解回路50により分解されたR信号及びB信号に基づ
いて輝度信号Y1、Y2及び色差信号B−Y及びR−Y
をそれぞれ生成して倍速変換回路83へ出力する。
【0070】倍速変換回路83は入力信号に基づいてハ
イビジョン方式の輝度信号Y(GH)、色差信号R−Y
(RH)及びB−Y(BH)をそれぞれ生成して出力す
る。この倍速変換回路83自体は公知の回路で、例えば
図11に示す如き構成とされている。同図において、マ
トリクス回路82からの輝度信号Y1、Y2及び色差信
号B−Y及びR−Yはそれぞれラインメモリ91、9
3、96及び100に入力されて1ライン分の画素デー
タが格納される。これらの入力信号の水平走査周波数
は、ハイビジョン方式の場合の水平走査周波数fHの1
/2倍の周波数の16.875kHzである。PAL方
式の固体撮像素子の信号読み出し走査周波数は15.6
25kHzであるが、この値はfH/2と概略同じであ
るので、格別な対策を講ずることなく使用できる。
【0071】ラインメモリ91、93、96及び100
はそれぞれ1ライン分の入力画素データを格納した時点
で、次段のラインメモリ92、94、97及び98、1
01及び102にそれぞれ高速で出力して格納させる。
出力制御部104の出力制御信号に基づいてラインメモ
リ92、94、97及び98、101及び102に格納
された信号は、ハイビジョン方式の水平走査周波数fH
で読み出される。
【0072】ラインメモリ92及び94から読み出され
た画素データは切換スイッチ95に入力され、ラインメ
モリ97及び98から読み出された画素データは切換ス
イッチ99に入力され、ラインメモリ101及び102
から読み出された画素データは切換スイッチ103に入
力される。切換スイッチ95、99及び103は、それ
ぞれ出力制御部104からの制御信号により、入力画素
データをハイビジョン方式の走査の順番となるように1
ライン毎に交互に選択出力して走査変換を行う。
【0073】このようにして切換スイッチ95、99及
び103から得られた信号は、次式で表されるハイビジ
ョン方式の画像信号Y、PB、PRである。
【0074】Y=0.715G+0.0721B+0.2125R PB=0.5389(-0.7154G+0.9279B-0.2125R) PR=0.6749(-0.7154G+0.0721B-0.7875R) 本実施の形態によれば、固体撮像素子は3枚であるので
前記した本出願人の提案になる撮像装置及び画像信号処
理装置よりも安価な構成とすることができる。また、本
実施の形態ではR/B用固体撮像素子46RBの出力撮
像信号からG画像の垂直方向高域成分を抽出し、これを
G撮像信号に加えているため、高解像度のハイビジョン
用画像信号を得ることができる。
【0075】図12は本発明になる画像信号処理装置の
第4の実施の形態のブロック図を示す。同図中、図10
と同一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略す
る。この実施の形態は図6の撮像装置を用いた画像信号
処理装置である。
【0076】図12において、固体撮像素子46RBか
ら出力され、図示しないA/D変換器を通して得られた
10ビットのディジタル信号DRBと、固体撮像素子6
9G1及び69G2から出力され、図示しないA/D変
換器を通して得られた、各10ビットのディジタル信号
DG1及びDG2は、それぞれマトリクス回路109に
供給されて次の(11)式〜(14)式で示される8ビ
ットの輝度信号Y1、y1、Y2、y2と、(15)式
〜(18)式で示される8ビットの色差信号R−Y、r
−y、B−Y、b−yとされる。
【0077】 Y1m,n=0.701G1m,n+0.212Rm+1,n+0.087Bm,n (11) Y2m,n=0.701G2m,n+{0.212(Rm-1,n+Rm+1,n)/2}+0.087Bm,n (12) y1m,n=0.701g1m,n+0.212rm+1,n+0.087bm,n (13) y2m,n=0.701g2m,n+{0.212(rm-1,n+rm+1,n)/2}+0.087bm,n (14) (R−Y)m+1,n=Rm+1,n−Ym+1,n (15) (B−Y)m,n=Bm,n−Ym,n (16) (r−y)m+1,n=r m+1,n −y m+1,n (17) (b−y)m,n=bm,n−ym,n (18) マトリクス回路109には前記色フィルタ45の縞状配
置に従って、1画素毎に交互にR信号とB信号が前記信
号DRBとして入力されるため、マトリクス回路109
からは1画素毎に交互に色差信号(R−Y)と(B−
Y)とが出力される。この色差信号(R−Y)と(B−
Y)は、R−Y,B−Y分解回路110によりそれぞれ
同時化及び分解されて並列に倍速変解回路115へ供給
される。
【0078】また、マトリクス回路109より出力され
た輝度信号Y1及びy1は加算器111に供給されて、
垂直高域フィルタ51よりの信号と加算されることによ
り(19)式で表される広帯域の高域付加信号Y1*
される。
【0079】 Y1*m,n=Y1m,n+VH1m,n (19) また、マトリクス回路109より出力された輝度信号Y
2及びy2は加算器112に供給されて、垂直高域フィ
ルタ52よりの信号と加算されることにより(20)式
で表される広帯域の高域付加信号Y2*とされる。
【0080】 Y2*m,n=Y2m,n+VH2m,n (20) 切換スイッチ113はフィールドパルスに基づいて、奇
数フィールドは高域付加信号Y1*を選択し、偶数フィ
ールドはマトリクス回路109の8ビットの出力信号y
1をそのまま選択する。同様に、切換スイッチ114は
フィールドパルスに基づいて、奇数フィールドは高域付
加信号Y2*を選択し、偶数フィールドはマトリクス回
路109の出力信号y2をそのまま選択する。
【0081】倍速変換回路115はこれら切換スイッチ
113及び114の出力信号とマトリクス回路109の
出力色差信号とに基づいてハイビジョン方式の輝度信号
Y(GH)、色差信号R−Y(RH)及びB−Y(B
H)をそれぞれ生成して出力する。この倍速変換回路1
15の構成は前記倍速変換回路83と同様にラインメモ
リとスイッチ回路により構成されている。
【0082】本実施の形態によれば、マトリクス回路1
09から取り出された8ビットの輝度信号Y1(y1)
を乗算器54の出力信号と加算器111で加算し、ま
た、加算器112で垂直高域周波数信号VH2と輝度信
号Y2(y2)とを加算しているため、マトリクスする
前の10ビットの信号同士を加算する本出願人の先の提
案装置よりも加算器111、112の構成を簡略化でき
る。
【0083】次に、垂直方向に1画素ピッチずらし、か
つ、水平方向に1/2画素ピッチずらしたG用の固体撮
像素子を2枚用意すると共に、一方のG用の固体撮像素
子に対して垂直方向に1/2画素ピッチずらしてB、R
用の固体撮像素子を配置した、計4枚の固体撮像素子を
用いた色分解光学系を有する場合の実施の形態について
説明する。図13は上記の4枚の固体撮像素子を用いた
色分解光学系を有する場合の画素配置の一実施の形態、
図14はこの場合の本発明の画像信号処理装置の第5の
実施の形態のブロック図を示す。図14中、図12と同
一構成部分には同一符号を付し、その説明を省略する。
【0084】図13において、大文字G、B、Rは奇数
フィールド、小文字g、b、rは偶数フィールドでそれ
ぞれ読み出される画素であり、また、「G」及び「g」
は緑信号、「R」及び「r」は赤信号、「B」及び
「b」は青信号をそれぞれ示している。また、大文字の
「1」、「2」は、2枚のG用固体撮像素子からそれぞ
れ読み出された画素であることを示している。更に「r
b」及び「RB」はR信号とB信号が同時に、かつ、別
々にそれぞれの固体撮像素子から読み出された画素であ
る。
【0085】4つの固体撮像素子は従来と同様に同時駆
動されるから、(m,n)の同じ画素が同時に読み出さ
れる。例えば、G1m,n、G2m,n、RBm,n(=Rm,n、
Bm,n)の4つは奇数フィールドで同時に読み出され
る。ここでR、rとB、bの画素の位置に着目すると、
奇数及び偶数いずれのフィールドにおいても、これらの
画素の対が配列されている。これは、R用固体撮像素子
とB用固体撮像素子とが同一ピッチで垂直方向にずらす
ことなく配置した構成であることによる。
【0086】次に、これら4枚の固体撮像素子から出力
された撮像信号の処理装置について図14のブロック図
と共に説明する。同図において、B用とR用の各固体撮
像素子から取り出され、図示しないA/D変換器を通し
て得られたB画素データDB及びR画素データDRは、
フィールドメモリ121、122とフレーム合成回路1
23、124によりフレーム合成されて、対応する垂直
高域フィルタ125、126へ入力される。垂直高域フ
ィルタ125、126より取り出された垂直高域成分
は、それぞれ加算器127、128に供給されて、次式
により加算演算されて垂直高域周波数信号VH1、VH
2が生成される。
【0087】
【数3】 一方、各10ビットの入力ディジタル信号(画素デー
タ)DB、DR、DG1及びDG2はマトリクス回路1
29に供給されて、以下の(23)式〜(26)式のマ
トリクス演算により8ビットの輝度信号Y1、Y2、y
1及びy2が生成される。
【0088】 Y1m,n=0.701G1m,n+{0.212(Rm,n+Rm+1,n)/2} +0.087(Bm,n+Bm+1,n)/2 (23) Y2m,n=0.701G2m,n+0.212Rm,n+0.087Bm,n (24) y1m,n=0.701g1m,n+{0.212(rm,n+rm+1,n)/2} +0.087(bm,n+bm+1,n)/2 (25) y2m,n=0.701g2m,n+0.212rm,n+0.087bm,n (26) また、マトリクス回路129は前記(15)式〜(1
8)式により色差信号(R−Y)、(B−Y)、(r−
y)及び(b−y)を生成出力する。マトリクス回路1
29より出力された輝度信号Y1及びy1は加算器11
1に供給されて、加算器127よりの信号と加算される
ことにより(19)式で表される広帯域の高域付加信号
Y1*とされる。また、マトリクス回路129より出力
された輝度信号Y2及びy2は加算器112に供給され
て、加算器128よりの信号と加算されることにより
(20)式で表される広帯域の高域付加信号Y2*とさ
れる。
【0089】本実施の形態も、図12の実施の形態と同
様にマトリクス回路129から取り出された8ビットの
輝度信号を加算器111、112で他の8ビットの信号
と加算しているため、加算器111、112の構成を本
出願人が先に提案した前記装置よりも簡略化できる。
【0090】次に、前記した本出願人が先に提案した撮
像装置のように、垂直方向に1画素ピッチずらし、か
つ、水平方向に1/2画素ピッチずらしたG用の固体撮
像素子を2枚用意すると共に、一方のG用の固体撮像素
子に対して垂直方向に1/2画素ピッチずらし、かつ、
互いに垂直方向に1画素ピッチずらしたB、R用の固体
撮像素子を配置した、計4枚の固体撮像素子を用いた色
分解光学系を有する場合の実施の形態について説明す
る。
【0091】図15は上記の4枚の固体撮像素子を用い
た色分解光学系を有する場合の画素配置の一実施の形
態、図16はこの場合の本発明の画像信号処理装置の第
6の実施の形態のブロック図を示す。図15、図16
中、図14、図15と同一構成部分には同一符号を付
し、その説明を省略する。本実施の形態では、図15に
示すように、どの画素位置でも「Rとb」、「rとB」
の組合せになっており、奇数フィールド及び偶数フィー
ルドのうちの一方のフィールドのR信号の画素位置と他
方のフィールドのB信号の画素位置とが重ね合わされ
る。
【0092】これは、B、R用の固体撮像素子がそれぞ
れ垂直方向に光学的に1画素ピッチずらして配置されて
いるためである。これにより、図16に示すように、入
力信号DB及びDRはフィールドメモリを用いることな
く単純にフレーム合成回路131に入力されることでフ
レーム合成ができる。
【0093】垂直高域フィルタ132は数4の(27)
式に示す演算を行って垂直高域周波数信号VH1を生成
し、垂直高域フィルタ133は数4の(28)式に示す
演算を行って垂直高域周波数信号VH2を生成する。
【0094】
【数4】 一方、各10ビットの入力ディジタル信号(画素デー
タ)DB、DR、DG1及びDG2はマトリクス回路1
34に供給されて、以下の(29)式〜(32)式のマ
トリクス演算により8ビットの輝度信号Y1、Y2、y
1及びy2が生成される。
【0095】 Y1m,n=0.701G1m,n+{0.212(Rm,n-1+Rm+1,n-1)/2} +0.087(Bm,n+Bm+1,n)/2 (29) Y2m,n=0.701G2m,n+0.212Rm,n+0.087Bm,n (30) y1m,n=0.701g1m,n+{0.212(rm,n-1 +rm+1,n-1)/2} +0.087(bm,n+bm+1,n)/2 (31) y2m,n=0.701g2m,n+0.212rm,n+0.087bm,n (32) また、マトリクス回路134は前記(15)式〜(1
8)式により色差信号(R−Y)(B−Y)、(r−
y)及び(b−y)を生成出力する。マトリクス回路1
34より出力された輝度信号Y1及びy1は加算器11
1に供給されて、垂直高域フィルタ132よりの信号と
加算されることにより(19)式で表される広帯域の高
域付加信号Y1*とされる。また、マトリクス回路13
4より出力された輝度信号Y2及びy2は加算器112
に供給されて、垂直高域フィルタ133よりの信号と加
算されることにより(20)式で表される広帯域の高域
付加信号Y2*とされる。
【0096】本実施の形態も、図12及び図14の実施
の形態と同様にマトリクス回路134から取り出された
8ビットの輝度信号を加算器111、112で他の8ビ
ットの信号と加算しているため、加算器111、112
の構成を本出願人が先に提案した前記装置よりも簡略化
できる。また、図14の実施の形態に比べてフィールド
メモリ121、122などが不要で回路構成を簡略化で
きる。
【0097】ところで、以上の画像信号処理装置のう
ち、図16の第6の実施の形態を除く第1乃至第5の実
施の形態では、前記したように本出願人の提案になる画
像信号処理装置と同様に、フィールドメモリと垂直高域
フィルタを用いて垂直高域成分を得ているため、動領域
では正しい垂直高域成分が得られない可能性がある。こ
の問題は動領域においてフィールド間の画像情報が異な
ってしまうことが原因なので、その動領域を判別し、そ
の場合の最終出力輝度信号に垂直高域成分が加算されな
いようにすれば解決できる。すなわち、上記の問題を解
決するためには、動領域を判別する判別回路と、その動
領域判別信号に基づいて垂直高域成分を加算した信号と
加算しない信号の一方を選択する選択手段を画像信号処
理装置内に設けることにより解決することができる。
【0098】そこで、まず動領域判別回路の各例につい
て説明する。図17は動領域判別回路の第1の例のブロ
ック図を示す。入力1及び入力2はそれぞれ前記固体撮
像素子出力信号(撮像信号)DG1及びDG2、あるい
はマトリクス回路82、109、129の出力輝度信号
Y1及びY2で、その組み合わせは、(DG1,DG
2),(DG2,DG1),(Y1,Y2),(Y2,
Y1)の4組あり、そのいずれでもかまわない。
【0099】これらの2入力信号は水平方向に1/2画
素ピッチずらして配置されたG用の固体撮像素子から得
られているので、どちらかの信号を水平補間して差分を
とらなければ正しい動領域を判別できない。そのため、
図17の動領域判別回路では、第1の入力信号は1サン
プリング周期の遅延時間を持つ遅延回路141を通して
加算器142に供給される一方、直接加算器142に供
給されて加算された後、乗算器143に供給されてその
レベルが1/2倍にされる。
【0100】すなわち、遅延回路141と加算器142
により現在の第1の入力信号が得られる画素とその1画
素前の画素の信号とが加算され、その加算信号が乗算器
143により平均化されるので、乗算器143からは第
1の入力信号に対して水平方向に1/2画素ピッチずら
した画素位置からの信号と等価な撮像信号あるいは輝度
信号ID1が得られる。
【0101】一方、第2の入力信号はフィールドメモリ
144に供給され、ここでほぼ1フィールド遅延された
後、遅延信号ID2として減算器145に供給され、こ
こで上記信号ID1と減算される。すなわち、減算器1
45に入力される信号ID1とID2は互いに1フィー
ルド異なり、かつ、水平方向では同一画素位置の信号で
あり、減算器145はこれらの信号ID1とID2の差
分値を得て、次段の閾値回路146に供給する。
【0102】閾値回路146は入力差分値の絶対値をと
った後、予め設定された閾値と大小比較してその比較結
果に応じて論理1又は0の2値信号を動領域判別信号M
VDとして出力端子147へ出力する。ここで、上記差
分値の絶対値が閾値よりも大きいときは1フィールド間
の画像情報が大きく変化していると判断し、動領域と判
定する。なお、減算器145は入力された信号ID1と
ID2の差分をとるが、閾値回路146で差分値の絶対
値をとるので、減算の方向はどちらでもかまわない。
【0103】図18は動領域判別回路の第2の例のブロ
ック図を示す。同図中、図17と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。図18において、フ
ィールドメモリ144でほぼ1フィールド遅延された第
2の入力信号は、更に1サンプリング周期遅延する遅延
回路150と、遅延回路150の入力信号と出力信号を
加算する加算器151と、加算器151の出力信号レベ
ルを1/2倍する乗算器152からなる回路部により、
水平方向に1/2画素ピッチずらした画素からの信号I
D2’とされて減算器153に供給され、ここで第1の
入力信号ID1’と減算される。
【0104】すなわち、図17に示した例では第1の入
力信号の方を第2の入力信号に一致するように水平補間
しているのに対し、この図18に示す例は第2の入力信
号の方を第1の入力信号に一致するように水平補間して
いる。この場合も、図18の出力端子147には図17
とと同様の動領域判別信号MVD’が出力される。
【0105】図19は動領域判別回路の第3の例のブロ
ック図を示す。図17及び図18に示す例では、1フィ
ールド異なる同一画素位置情報の差分から動領域を判別
しているが、閾値の設定が非常に微妙になることが多
い。つまり、動領域の判定を行う信号に高周波数成分が
含まれていると、その動領域周辺部で誤判定する可能性
がある。
【0106】そこで、図19に示す動領域判別回路で
は、第1の入力信号に対して高周波数成分を除去する第
1の低域フィルタ(LPF)155を設けると共に、第
2の入力信号をほぼ1フィールド遅延するフィールドメ
モリ156の出力信号に対して高周波数成分を除去する
第2の低域フィルタ(LPF)157を設け、これらL
PF155、157の出力信号ID1”、ID2”を減
算器158で減算して差分をとる。なお、LPF155
及び157は遅延時間を有するから水平補間の効果も持
つので、周波数特性と画像上での位置を揃えることが可
能である。
【0107】減算器158より取り出された差分値は、
閾値回路159で絶対値をとられた後所定の閾値と大小
比較され、その比較結果に応じた閾値判別信号MVD”
として出力端子160へ出力される。
【0108】図20は動領域判別回路の第4の例のブロ
ック図を示す。同図中、図19と同一構成部分には同一
符号を付し、その説明を省略する。図20において、閾
値回路159の出力信号は領域拡大回路161に供給さ
れ、ここで、差分値が閾値よりも大であり動領域である
と判定された信号MVD”に対して水平方向と垂直方向
にそれぞれ領域を設定幅分拡大した信号とされ、この信
号が動領域判別信号MVD'''として出力端子162へ
出力される。
【0109】図19に示した動領域判別回路では、LP
F155、157の特性や回路規模による制限などの原
因により、動領域と判別した領域周辺部で誤判定する可
能性がある。例えば、2次元フィルタを実現しようとす
ると、数ビット語のラインメモリを何個か使用しなけれ
ばならない。これに対し、図20に示した動領域判定回
路では、領域拡大回路161により動領域と判別した領
域周辺部も動領域と判別しているので、上記の問題を解
決でき、また領域拡大回路161は閾値回路159から
の1ビットの出力信号に対する処理なので、2次元的に
拡大しても回路規模はそれほど大きくならない。
【0110】なお、図18〜図20に示した動領域判別
回路の各例において、フィールドメモリ144と水平補
間のための回路部(150〜152)の接続順序、及び
フィールドメモリ156とLPF157の接続順序は逆
になっていてもかまわない。
【0111】次に、動領域において、最終出力輝度信号
に垂直高域成分が加算されないようにする輝度信号処理
回路の各例を備えた本発明の画像信号処理装置について
説明する。
【0112】図21は上記の輝度信号処理回路を備えた
本発明の画像信号処理装置の第7の実施の形態の要部の
ブロック図を示す。同図中、入力端子165、166は
輝度信号あるいは撮像信号入力端子で、図12及び図1
4の実施の形態に適用する場合は、マトリクス回路10
9、129の出力輝度信号Y1、Y2であり、図10に
示した実施の形態に適用する場合は、撮像信号DG1、
DG2が入力される。
【0113】また、図21の入力端子167、168は
垂直高域周波数信号VH1、VH2入力端子で、図10
及び図12の実施の形態に適用する場合は、垂直高域フ
ィルタ51、52の出力垂直高域周波数信号VH1、V
H2が入力され、図14に示した実施の形態に適用する
場合は、加算器127、128の出力垂直高域周波数信
号VH1、VH2が入力される。
【0114】また、図21の入力端子169はフィール
ドパルス入力端子、入力端子170は前記図17〜20
に示した動領域判別回路のいずれかより出力される動領
域判別信号MVD(又はMVD’、MVD”、MV
D'''のいずれか)が入力される。
【0115】更に、図21の加算器171、172は図
12及び図14の実施の形態に適用する場合は、加算器
111、112に相当し、図10に示した実施の形態に
適用する場合は、加算器78、79に相当する。また、
図21の切換スイッチ175、176は図12及び図1
4の実施の形態に適用する場合は、切換スイッチ11
3、114に相当し、図10に示した実施の形態に適用
する場合は、切換スイッチ80、81に相当する。この
ように、この図21の実施の形態は図10、図12、図
14のいずれかに適用でき、これらの実施の形態のいず
れかに切換スイッチ173、174を設けたものであ
る。
【0116】この実施の形態では、入力端子170に入
力される動領域判別信号MVDが切換スイッチ173及
び174にスイッチング信号として印加され、通常は切
換スイッチ173及び174をそれぞれ端子a側に接続
して入力端子167、168を介して入力される垂直高
域周波数信号VH1、VH2を選択させて加算器17
1、172へ供給させるが、動領域判別信号MVDが動
領域を示す論理値であるときには、切換スイッチ173
及び174をそれぞれ端子b側に切換接続し、入力端子
167、168を介して入力される垂直高域周波数信号
VH1、VH2の加算器171、172への供給を強制
的に遮断する。
【0117】これにより、出力端子177、178から
図12あるいは図14の倍速変換回路115へ出力され
る最終出力輝度信号、あるいは図10のマトリクス回路
82へ出力される輝度信号に、動領域では垂直高域周波
数信号VH1及びVH2を加算しないようにでき、画質
劣化を防止することができる。
【0118】図22は上記の輝度信号処理回路を備えた
本発明の画像信号処理装置の第8の実施の形態の要部の
ブロック図を示す。同図中、図21と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図22に示す実
施の形態では、加算器171、172の入力信号と出力
信号の一方を、動領域判別信号MVDで選択して切換ス
イッチ175、176へ出力する切換スイッチ181、
182を設けたものである。
【0119】この実施の形態では、通常は切換スイッチ
181及び182をそれぞれ端子a側に接続して垂直高
域周波数信号VH1、VH2が輝度信号Y1、Y2(あ
るいは撮像信号DG1、DG2)に加算された加算器1
71、172の出力信号を選択させて加算器175、1
76へ供給させるが、動領域判別信号MVDが動領域を
示す論理値であるときには、切換スイッチ181及び1
82をそれぞれ端子b側に切換接続し、加算器171、
172の入力信号である、垂直高域周波数信号VH1、
VH2が加算されていない輝度信号Y1、Y2(あるい
は撮像信号DG1、DG2)を選択させて加算器17
5、176へ供給させる。
【0120】これにより、この実施の形態も図21の実
施の形態と同様に出力端子177、178から図12あ
るいは図14の倍速変換回路115へ出力される最終出
力輝度信号、あるいは図10のマトリクス回路82へ出
力される輝度信号に、動領域では垂直高域周波数信号V
H1及びVH2を加算しないようにでき、画質劣化を防
止することができる。
【0121】図23は上記の輝度信号処理回路を備えた
本発明の画像信号処理装置の第9の実施の形態の要部の
ブロック図を示す。同図中、図21と同一構成部分には
同一符号を付し、その説明を省略する。図23に示す実
施の形態では、入力端子169を介して入力されるフィ
ールドパルスと入力端子170を介して入力される動領
域判別信号MVDとを乗算する乗算器185を設け、こ
の乗算器185の出力信号で、切換スイッチ186及び
187を切換制御する構成とした点に特徴がある。切換
スイッチ186及び187は切換スイッチ175、17
6に相当するスイッチである。
【0122】この実施の形態では、乗算器185からフ
ィールドパルスに動領域判別信号が重畳された信号が取
り出され、切換スイッチ186及び187を切換制御す
る。すなわち、切換スイッチ186は動領域でないとき
には、フィールドパルスに基づいて、奇数フィールドは
加算器171の出力高域付加信号を選択し、偶数フィー
ルドは加算器171の入力信号をそのまま選択する。同
様に、切換スイッチ1187はフィールドパルスに基づ
いて、奇数フィールドは加算器172の出力高域付加信
号を選択し、偶数フィールドは加算器172の入力信号
をそのまま選択する。
【0123】しかし、動領域のときには切換スイッチ1
86及び187はフィールドに関係なく強制的に加算器
171、172の入力信号を選択するように切換制御さ
れる。これにより、この実施の形態も図21及び図22
の実施の形態と同様に出力端子177、178から図1
2あるいは図14の倍速変換回路115へ出力される最
終出力輝度信号、あるいは図10のマトリクス回路82
へ出力される輝度信号に、動領域では垂直高域周波数信
号VH1及びVH2を加算しないようにでき、画質劣化
を防止することができる。
【0124】なお、本発明は以上の各実施の形態に限定
されるものではなく、例えば使用する固体撮像素子はP
AL方式用固体撮像素子ではなく、NTSC方式等の他
の標準テレビジョン方式の固体撮像素子も用いることも
できる。
【0125】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
標準テレビジョン方式の解像度よりも垂直方向の解像度
が高い撮像装置及び画像信号処理装置を、青色光及び赤
色光共用で標準テレビジョン方式の解像度の第1の固体
撮像素子と緑色光の撮像信号を出力する第2の固体撮像
素子の計2枚の固体撮像素子、あるいは青色光及び赤色
光共用で標準テレビジョン方式の解像度の第1の固体撮
像素子と緑色光用で標準テレビジョン方式の解像度の第
2及び第3の固体撮像素子の計3枚の固体撮像素子によ
り構成するようにしたため、撮像装置及び画像信号処理
装置を、本出願人が先に提案した4枚の固体撮像素子を
用いた装置に比べて簡単な構造で安価な構成とすること
ができる。
【0126】また、本発明によれば、3枚の固体撮像素
子を用いた装置において、緑(G)信号の高域付加信号
を生成してマトリクス手段に入力するようにしたため、
固体撮像素子の解像度よりも高解像度の画像信号を得る
ことができる。
【0127】また、3枚の固体撮像素子を用いた本発明
の画像信号処理装置、あるいは青色光、赤色光のそれぞ
れに専用の標準テレビジョン方式の解像度の第1、第2
の固体撮像素子と、緑色光用の標準テレビジョン方式の
解像度の第3及び第4の固体撮像素子とを有する本発明
の画像信号処理装置によれば、マトリクス回路で生成し
た第1及び第2の輝度信号のうち、第1の輝度信号に垂
直方向の第1の高域周波数信号を合成し、第2の輝度信
号に垂直方向第2の高域周波数信号を合成することによ
り、第1乃至第3の固体撮像素子の出力撮像信号のビッ
ト数よりもビット数が少ないマトリクス回路より出力さ
れた第1及び第2の輝度信号を上記の第1及び第2の高
域周波数信号に合成するようにしたため、合成手段の回
路構成を入力ビット数の少ない簡略な構成とすることが
できる。
【0128】更に、本発明によれば、動領域判別信号に
より動領域と判別されたときは、最終的に垂直方向の第
1及び第2の高域周波数信号と合成されていない第1及
び第2の輝度信号を得ることができるため、フィールド
間で画像情報が異なる動画像に適用した場合に正しく垂
直方向の高域周波数信号が得られなくても、それによる
妨害や画質劣化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる撮像装置の第1の実施の形態の構
成図である。
【図2】図1の撮像装置における固体撮像素子間の画素
位置関係を示す図である。
【図3】図1の撮像装置における色フィルタの構成を示
す図である。
【図4】図1の撮像装置を使用した本発明になる画像信
号処理装置の第1の実施の形態のブロック図である。
【図5】図1の撮像装置を使用した本発明になる画像信
号処理装置の第2の実施の形態のブロック図である。
【図6】本発明になる撮像装置の第2の実施の形態の構
成図である。
【図7】図6の撮像装置における固体撮像素子間の画素
位置関係を示す図である。
【図8】図6の撮像装置における各固体撮像素子のハイ
ビジョン画面での画素位置を示す図である。
【図9】図6の撮像装置における各固体撮像素子のハイ
ビジョン画面での画素位置の一実施の形態を符号を用い
て示す図である。
【図10】本発明になる画像信号処理装置の第3の実施
の形態のブロック図である。
【図11】図10中の倍速変換回路の一例のブロック図
である。
【図12】本発明になる画像信号処理装置の第4の実施
の形態のブロック図である。
【図13】4枚の固体撮像素子を用いた本発明撮像装置
における各固体撮像素子のハイビジョン画面での画素位
置の第1実施の形態を符号を用いて示す図である。
【図14】本発明になる画像信号処理装置の第5の実施
の形態のブロック図である。
【図15】4枚の固体撮像素子を用いた本発明撮像装置
における各固体撮像素子のハイビジョン画面での画素位
置の第2実施の形態を符号を用いて示す図である。
【図16】本発明になる画像信号処理装置の第6の実施
の形態のブロック図である。
【図17】動領域判別回路の第1の例のブロック図であ
る。
【図18】動領域判別回路の第2の例のブロック図であ
る。
【図19】動領域判別回路の第3の例のブロック図であ
る。
【図20】動領域判別回路の第4の例のブロック図であ
る。
【図21】本発明になる画像信号処理装置の第7の実施
の形態の要部のブロック図である。
【図22】本発明になる画像信号処理装置の第8の実施
の形態の要部のブロック図である。
【図23】本発明になる画像信号処理装置の第9の実施
の形態の要部のブロック図である。
【図24】本出願人が先に提案した撮像装置の一例の構
成図である。
【図25】図24の2枚の緑色光用固体撮像素子の画素
配置関係を説明する図である。
【図26】図26の撮像装置における各固体撮像素子の
ハイビジョン画面での画素位置を示す図である。
【図27】本出願人が先に提案した画像信号処理装置の
一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
41 第1のプリズム 42、65 第2のプリズム 45 色フィルタ 46RB 青色光及び赤色光共用固体撮像素子 46G、69G1、69G2 緑色光用固体撮像素子 66 第3のプリズム 48、121、122 フィールドメモリ 49、123 フレーム合成回路(第1の合成手段) 50 RB分解回路 51、52、125、126、132、133 垂直高
域フィルタ(抽出手段) 54、55、62、63 加算器(第2の合成手段) 56、70、71 切換スイッチ(選択手段) 57、82 マトリクス回路(マトリクス手段) 58、83、115 倍速変換回路 59、109、129、134 マトリクス回路 60、110 R−Y、B−Y分解回路 78、111 加算器(第2の合成手段) 79、112 加算器(第3の合成手段) 80、113 切換スイッチ(第1の選択手段) 81、114 切換スイッチ(第2の選択手段) 124 フレーム合成回路(第2の合成手段) 131 フレーム合成回路(第1、第2の合成手段) 141、150 遅延回路 142、151 加算器 143、152 乗算器 144、156 フィールドメモリ 145、158 減算器 146、159 閾値回路 147、154、160、162 動領域判別信号出力
端子 155、157 低域フィルタ(LPF) 161 領域拡大回路 165、166 輝度信号入力端子 167、168 垂直方向の高域周波数信号入力端子 169 フィールドパルス入力端子 170 動領域判別信号入力端子 171、172 加算器 173、174 切換スイッチ(第1、第2の制限手
段) 175、176 切換スイッチ(第1、第2の選択手
段) 181、182 切換スイッチ(第3、第4の選択手
段) 185 乗算器 (重畳手段) 186、187 切換スイッチ(第1、第2の選択手
段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 諏訪 哲也 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内 (72)発明者 北村 宏行 神奈川県横浜市神奈川区守屋町3丁目12番 地 日本ビクター株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光を青色光及び赤色光からなる第1
    の光と、緑色光からなる第2の光に色分解する色分解光
    学系と、 前記第1の光が入射されて青色光と赤色光の撮像信号を
    出力する青色光及び赤色光共用で標準テレビジョン方式
    の解像度の第1の固体撮像素子と、 前記第2の光が入射されて緑色光の撮像信号を出力する
    と共に、その画素位置が前記第1の固体撮像素子の画素
    位置に対して相対的に垂直方向にずれるように配置され
    た緑色光用で標準テレビジョン方式の解像度の第2の固
    体撮像素子とを有することを特徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 入射光を青色光及び赤色光からなる第1
    の光と、緑色光からなる第2及び第3の光にそれぞれ色
    分解する色分解光学系と、 前記第1の光が入射されて青色光と赤色光の撮像信号を
    出力する青色光及び赤色光共用で標準テレビジョン方式
    の解像度の第1の固体撮像素子と、 前記第2の光が入射されて緑色光の撮像信号を出力する
    標準テレビジョン方式の解像度の第2の固体撮像素子
    と、 前記第3の光が入射されて緑色光の撮像信号を出力する
    標準テレビジョン方式の解像度の第3の固体撮像素子と
    を有し、 前記第1の固体撮像素子の画素位置を、前記第3の固体
    撮像素子の画素位置に対して相対的に垂直方向にずらし
    た配置とすると共に、前記第2の固体撮像素子の画素位
    置を前記第3の固体撮像素子の画素位置に対して少なく
    とも垂直方向及び水平方向の一方向にずらした配置とし
    たことを特徴とする撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の撮像装置の第1の固体撮
    像素子の出力撮像信号をフレーム合成する第1の合成手
    段と、 前記第1の合成手段の出力フレーム合成信号から垂直方
    向の高域周波数信号を抽出する抽出手段と、 前記撮像装置の第2の固体撮像素子の出力撮像信号に前
    記抽出手段からの垂直方向の高域周波数信号を合成する
    第2の合成手段と、 前記第2の固体撮像素子の出力撮像信号と前記第2の合
    成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に交互に選択
    する選択手段と、 前記第1の固体撮像素子の出力撮像信号及び前記選択手
    段の出力信号とに基づいて輝度信号と色差信号とを生成
    するマトリクス手段とを有することを特徴とする画像信
    号処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の撮像装置の第1の固体撮
    像素子の出力撮像信号をフレーム合成する第1の合成手
    段と、 前記第1の合成手段の出力フレーム合成信号から垂直方
    向の高域周波数信号を抽出する抽出手段と、 前記撮像装置の第1及び第2の固体撮像素子の両出力撮
    像信号とに基づいて輝度信号と色差信号とを生成して出
    力するマトリクス回路と、 前記マトリクス回路の出力輝度信号に前記抽出手段から
    の垂直方向の高域周波数信号を合成する第2の合成手段
    と、 前記マトリクス回路の出力輝度信号と前記第2の合成手
    段よりの合成信号とを1フィールド毎に交互に選択する
    選択手段とを有することを特徴とする画像信号処理装
    置。
  5. 【請求項5】 請求項2記載の撮像装置の第1の固体撮
    像素子の出力撮像信号をフレーム合成する第1の合成手
    段と、 前記第1の合成手段の出力フレーム合成信号から垂直方
    向の第1及び第2の高域周波数信号を抽出する抽出手段
    と、 前記撮像装置の第2の固体撮像素子の出力撮像信号に、
    前記抽出手段からの第1の高域周波数信号を合成する第
    2の合成手段と、 前記撮像装置の第3の固体撮像素子の出力撮像信号に、
    前記抽出手段からの第2の高域周波数信号を合成する第
    3の合成手段と、 前記第2の固体撮像素子の出力撮像信号と前記第2の合
    成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に交互に選択
    する第1の選択手段と、 前記第3の固体撮像素子の出力撮像信号と前記第3の合
    成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に交互に選択
    する第2の選択手段と、 前記第1の固体撮像素子の出力撮像信号と前記第1及び
    第2の選択手段の出力信号とに基づいて輝度信号と色差
    信号とを生成するマトリクス手段とを有することを特徴
    とする画像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 請求項2記載の撮像装置の第1の固体撮
    像素子の出力撮像信号をフレーム合成する第1の合成手
    段と、 前記第1の合成手段の出力フレーム合成信号から垂直方
    向の第1及び第2の高域周波数信号を抽出する抽出手段
    と、 前記撮像装置の第1乃至第3の固体撮像素子よりそれぞ
    れ取り出される撮像信号に基づいて色差信号と第1及び
    第2の輝度信号を生成するマトリクス回路と、 前記マトリクス回路から出力された第1の輝度信号に、
    前記抽出手段からの第1の高域周波数信号を合成する第
    2の合成手段と、 前記マトリクス回路から出力された第2の輝度信号に、
    前記抽出手段からの第2の高域周波数信号を合成する第
    3の合成手段と、 前記マトリクス回路から出力された第1の輝度信号と前
    記第2の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に
    交互に選択する第1の選択手段と、 前記マトリクス回路から出力された第2の輝度信号と前
    記第3の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に
    交互に選択する第2の選択手段とを有することを特徴と
    する画像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記第2及び第3の固体撮像素子の各出
    力撮像信号又は前記マトリクス回路から出力された前記
    第1及び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を生
    成出力する動領域判別回路と、前記第2の合成手段によ
    る前記第1の高域周波数信号の前記第1の輝度信号への
    合成動作を前記動領域判別回路の出力動領域判別信号に
    基づいて動領域判別時に制限する第1の制限手段と、前
    記第3の合成手段による前記第2の高域周波数信号の前
    記第2の輝度信号への合成動作を前記動領域判別回路の
    出力動領域判別信号に基づいて動領域判別時に制限する
    第2の制限手段とを更に有することを特徴とする請求項
    6記載の画像信号処理装置。
  8. 【請求項8】 前記第2及び第3の固体撮像素子の各出
    力撮像信号又は前記マトリクス回路から出力された前記
    第1及び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を生
    成出力する動領域判別回路と、前記第2の合成手段の出
    力合成信号と前記マトリクス回路から出力された第1の
    輝度信号の一方を前記動領域判別回路の出力動領域判別
    信号に基づいて選択して、前記第2の合成手段よりの合
    成信号として前記第1の選択手段へ出力する第3の選択
    手段と、前記第3の合成手段の出力合成信号と前記マト
    リクス回路から出力された第2の輝度信号の一方を前記
    動領域判別回路の出力動領域判別信号に基づいて選択し
    て前記第3の合成手段よりの合成信号として前記第2の
    選択手段へ出力する第4の選択手段とを更に有すること
    を特徴とする請求項6記載の画像信号処理装置。
  9. 【請求項9】 前記第2及び第3の固体撮像素子の各出
    力撮像信号又は前記マトリクス回路から出力された前記
    第1及び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を生
    成出力する動領域判別回路と、前記第1及び第2の選択
    手段を1フィールド毎に選択動作させるフィールドパル
    スに、前記動領域判別回路からの動領域判別信号を重畳
    して重畳信号を生成し、この重畳信号により前記第1及
    び第2の選択手段を選択動作させると共に、動領域判別
    時は強制的に前記マトリクス回路から出力された第1及
    び第2の輝度信号を選択させる重畳手段とを更に有する
    ことを特徴とする請求項6記載の画像信号処理装置。
  10. 【請求項10】 前記動領域判別回路は、前記第2及び
    第3の固体撮像素子の各出力撮像信号を互いに1フィー
    ルド異なる撮像信号とする遅延手段と、前記遅延手段か
    ら出力された2つの撮像信号の差分値を得る差分手段
    と、前記差分手段の出力差分値を閾値と大小比較して前
    記動領域判別信号を生成する閾値回路とからなることを
    特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか一項記載の画
    像信号処理装置。
  11. 【請求項11】 前記動領域判別回路は、前記マトリク
    ス回路から出力された第1及び第2の輝度信号を互いに
    1フィールド異なる撮像信号とする遅延手段と、前記遅
    延手段から出力された2つの輝度信号の差分値を得る差
    分手段と、前記差分手段の出力差分値を閾値と大小比較
    して前記動領域判別信号を生成する閾値回路とからなる
    ことを特徴とする請求項7乃至9のうちいずれか一項記
    載の画像信号処理装置。
  12. 【請求項12】 入射光を青色光からなる第1の光と、
    赤色光からなる第2の光と、緑色光からなる第3及び第
    4の光にそれぞれ色分解する色分解光学系と、 前記第1の光が入射されて青色光の撮像信号を出力する
    青色光用で標準テレビジョン方式の解像度の第1の固体
    撮像素子と、 前記第2の光が入射されて赤色光の撮像信号を出力する
    赤色光用で標準テレビジョン方式の解像度の第2の固体
    撮像素子と、 前記第3の光が入射されて緑色光の撮像信号を出力する
    緑色光用で標準テレビジョン方式の解像度の第3の固体
    撮像素子と、 前記第4の光が入射されて緑色光の撮像信号を出力する
    と共に、その画素位置が前記第1及び第2の固体撮像素
    子の画素位置に対して相対的に垂直方向にずれるように
    配置され、かつ、前記第3の固体撮像素子の画素位置に
    対して少なくとも垂直方向及び水平方向の一方向にずれ
    るように配置された緑色光用で標準テレビジョン方式の
    解像度の第4の固体撮像素子とを有し、 前記第1、第2の固体撮像素子の出力撮像信号をフレー
    ム合成する第1、第2の合成手段と、 前記第1、第2の合成手段の出力フレーム合成信号から
    垂直方向の第1及び第2の高域周波数信号を抽出する抽
    出手段と、 前記第1乃至第4の固体撮像素子よりそれぞれ取り出さ
    れる撮像信号に基づいて色差信号と第1及び第2の輝度
    信号を生成するマトリクス回路と、 前記マトリクス回路から出力された第1の輝度信号に、
    前記抽出手段からの第1の高域周波数信号を合成する第
    3の合成手段と、 前記マトリクス回路から出力された第2の輝度信号に、
    前記抽出手段からの第2の高域周波数信号を合成する第
    4の合成手段と、 前記マトリクス回路から出力された第1の輝度信号と前
    記第3の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に
    交互に選択する第1の選択手段と、 前記マトリクス回路から出力された第2の輝度信号と前
    記第4の合成手段よりの合成信号とを1フィールド毎に
    交互に選択する第2の選択手段とを有することを特徴と
    する画像信号処理装置。
  13. 【請求項13】 前記第1の固体撮像素子の画素位置
    を、前記第2の固体撮像素子の画素位置に対して垂直方
    向に相対的に1画素ピッチずらして配置し、前記第1及
    び第2の合成手段を同一の合成回路により前記第1及び
    第2の固体撮像素子の出力撮像信号を合成する構成とし
    たことを特徴とする請求項12記載の画像信号処理装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第3及び第4の固体撮像素子の各
    出力輝度信号又は前記マトリクス回路から出力された前
    記第1及び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を
    生成出力する動領域判別回路と、前記第3の合成手段に
    よる前記第1の高域周波数信号の前記第1の輝度信号へ
    の合成動作を前記動領域判別回路の出力動領域判別信号
    に基づいて動領域判別時に制限する第1の制限手段と、
    前記第4の合成手段による前記第2の高域周波数信号の
    前記第2の輝度信号への合成動作を前記動領域判別回路
    の出力動領域判別信号に基づいて動領域判別時に制限す
    る第2の制限手段とを更に有することを特徴とする請求
    項12記載の画像信号処理装置。
  15. 【請求項15】 前記第3及び第4の固体撮像素子の各
    出力輝度信号又は前記マトリクス回路から出力された前
    記第1及び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を
    生成出力する動領域判別回路と、前記第3の合成手段の
    出力合成信号と前記マトリクス回路から出力された第1
    の輝度信号の一方を前記動領域判別回路の出力動領域判
    別信号に基づいて選択して、前記第3の合成手段よりの
    合成信号として前記第1の選択手段へ出力する第3の選
    択手段と、前記第4の合成手段の出力合成信号と前記マ
    トリクス回路から出力された第2の輝度信号の一方を前
    記動領域判別回路の出力動領域判別信号に基づいて選択
    して前記第4の合成手段よりの合成信号として前記第2
    の選択手段へ出力する第4の選択手段とを更に有するこ
    とを特徴とする請求項12記載の画像信号処理装置。
  16. 【請求項16】 前記第3及び第4の固体撮像素子の各
    出力輝度信号又は前記マトリクス回路から出力された前
    記第1及び第2の輝度信号に基づいて動領域判別信号を
    生成出力する動領域判別回路と、前記第1及び第2の選
    択手段を1フィールド毎に選択動作させるフィールドパ
    ルスに、前記動領域判別回路からの動領域判別信号を重
    畳して重畳信号を生成し、この重畳信号により前記第1
    及び第2の選択手段を選択動作させると共に、動領域判
    別時は強制的に前記マトリクス回路から出力された第1
    及び第2の輝度信号を選択させる重畳手段とを更に有す
    ることを特徴とする請求項12記載の画像信号処理装
    置。
  17. 【請求項17】 前記動領域判別回路は、前記第3及び
    第4の固体撮像素子の各出力撮像信号を互いに1フィー
    ルド異なる撮像信号とする遅延手段と、前記遅延手段か
    ら出力された2つの撮像信号の差分値を得る差分手段
    と、前記差分手段の出力差分値を閾値と大小比較して前
    記動領域判別信号を生成する閾値回路とからなることを
    特徴とする請求項14乃至16のうちいずれか一項記載
    の画像信号処理装置。
  18. 【請求項18】 前記動領域判別回路は、前記マトリク
    ス回路から出力された第1及び第2の輝度信号を互いに
    1フィールド異なる撮像信号とする遅延手段と、前記遅
    延手段から出力された2つの輝度信号の差分値を得る差
    分手段と、前記差分手段の出力差分値を閾値と大小比較
    して前記動領域判別信号を生成する閾値回路とからなる
    ことを特徴とする請求項14乃至16のうちいずれか一
    項記載の画像信号処理装置。
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