JPH0973666A - 光記録媒体とその製造方法および製造装置 - Google Patents
光記録媒体とその製造方法および製造装置Info
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- JPH0973666A JPH0973666A JP7248550A JP24855095A JPH0973666A JP H0973666 A JPH0973666 A JP H0973666A JP 7248550 A JP7248550 A JP 7248550A JP 24855095 A JP24855095 A JP 24855095A JP H0973666 A JPH0973666 A JP H0973666A
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- optical recording
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- Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 相変化型などの光記録媒体に、簡便に、か
つ、低コストで媒体の製造情報等の付加的情報を記録す
る。 【解決手段】 記録層のデータ記録領域外の領域に光学
的に読取り可能なパターンが記録されてなることを特徴
とする光記録媒体、その光記録方法および装置、光記録
媒体の製造方法および製造装置。
つ、低コストで媒体の製造情報等の付加的情報を記録す
る。 【解決手段】 記録層のデータ記録領域外の領域に光学
的に読取り可能なパターンが記録されてなることを特徴
とする光記録媒体、その光記録方法および装置、光記録
媒体の製造方法および製造装置。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、初期化に改良を加
えた光記録媒体および光記録方法、光記録媒体の製造方
法および製造装置に関し、とくに相変化型光記録媒体の
初期化の改良に関する。
えた光記録媒体および光記録方法、光記録媒体の製造方
法および製造装置に関し、とくに相変化型光記録媒体の
初期化の改良に関する。
【０００２】
【従来の技術】光記録媒体は、基板上に光学的に記録再
生可能な情報記録部を設け、文書やデータ等のファイル
用ディスクとして用いられている。光記録媒体を高速で
回転させながら、１μｍ程度に絞り込んだレーザ光を照
射し、焦点調整および位置検出を行いながら、記録層か
らデータを読み出したり記録層にデータを記録したりし
ている。
生可能な情報記録部を設け、文書やデータ等のファイル
用ディスクとして用いられている。光記録媒体を高速で
回転させながら、１μｍ程度に絞り込んだレーザ光を照
射し、焦点調整および位置検出を行いながら、記録層か
らデータを読み出したり記録層にデータを記録したりし
ている。
【０００３】この記録層を、レーザ光により結晶とアモ
ルファスとの可逆変化が可能な特定の合金から構成し、
オーバライト記録まで可能とした相変化型などの記録層
の反射率の差異に基づいてデータが読み取られる光記録
媒体は既に知られている。この相変化型光記録媒体にお
いては、基板上に記録層および保護層等の他の層を形成
した後、レーザ光などを用いて上記記録層を結晶化させ
る初期化が行われる。多くの場合、レーザ光は光記録媒
体の全体を同時に初期化するのではなく、媒体の一部分
を初期化する描画領域をスキャンしながら全体を順次初
期化する。このように描画領域を移動させながら初期化
等の作業を行うものを描画型書込手段という。初期化
は、従来、ユーザサイドで必要とするデータ記録領域お
よびメーカサイドで所定のフォーマット等のために必要
となるメーカ使用領域の、予め設定した初期化領域につ
いてのみ行っていた。
ルファスとの可逆変化が可能な特定の合金から構成し、
オーバライト記録まで可能とした相変化型などの記録層
の反射率の差異に基づいてデータが読み取られる光記録
媒体は既に知られている。この相変化型光記録媒体にお
いては、基板上に記録層および保護層等の他の層を形成
した後、レーザ光などを用いて上記記録層を結晶化させ
る初期化が行われる。多くの場合、レーザ光は光記録媒
体の全体を同時に初期化するのではなく、媒体の一部分
を初期化する描画領域をスキャンしながら全体を順次初
期化する。このように描画領域を移動させながら初期化
等の作業を行うものを描画型書込手段という。初期化
は、従来、ユーザサイドで必要とするデータ記録領域お
よびメーカサイドで所定のフォーマット等のために必要
となるメーカ使用領域の、予め設定した初期化領域につ
いてのみ行っていた。
【０００４】また、この初期化には、専用の初期化装置
を使用しているが、光記録媒体の製造工程においては、
大量の光記録媒体が連続的に流れてくるので、それらを
順次初期化するために、多くの場合、通常複数台の初期
化装置が並列に設定されている。
を使用しているが、光記録媒体の製造工程においては、
大量の光記録媒体が連続的に流れてくるので、それらを
順次初期化するために、多くの場合、通常複数台の初期
化装置が並列に設定されている。
【０００５】このように複数台の初期化装置を使用する
場合、後に何らかの初期化に起因するトラブルや欠陥が
発生した場合、どの装置で初期化したかを、あるいは単
一の装置を用いる場合であっても同一装置であっても処
理の日時の違い等の製造情報を判別できると便利であ
る。
場合、後に何らかの初期化に起因するトラブルや欠陥が
発生した場合、どの装置で初期化したかを、あるいは単
一の装置を用いる場合であっても同一装置であっても処
理の日時の違い等の製造情報を判別できると便利であ
る。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来
は、上記のような判別情報をディスク上に記録するに
は、たとえば別途スタンプ、刻印等の手段が用いられ、
どの装置で初期化されたかを区別していた。つまり、初
期化装置のほかに特別の記録手段を用意し、管理する必
要があった。
は、上記のような判別情報をディスク上に記録するに
は、たとえば別途スタンプ、刻印等の手段が用いられ、
どの装置で初期化されたかを区別していた。つまり、初
期化装置のほかに特別の記録手段を用意し、管理する必
要があった。
【０００７】本発明の課題は、上記現状に鑑み、相変化
型などの光記録媒体に、簡便に、かつ、低コストで媒体
の製造情報等の付加的情報を記録する方法およびかかる
情報を記録した光記録媒体およびその製造方法を提供す
ることにある。
型などの光記録媒体に、簡便に、かつ、低コストで媒体
の製造情報等の付加的情報を記録する方法およびかかる
情報を記録した光記録媒体およびその製造方法を提供す
ることにある。
【０００８】また、本発明の別の課題は、上記付加的情
報を肉眼で読み取ることができ、製造工程の管理や、ユ
ーザ独自の情報を可視的に記録する方法および装置等を
提供することにある。
報を肉眼で読み取ることができ、製造工程の管理や、ユ
ーザ独自の情報を可視的に記録する方法および装置等を
提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の光記録媒体は、記録層のデータ記録領域外
の領域に光学的に読取り可能なパターンが記録されてな
ることを特徴とするものからなる。
に、本発明の光記録媒体は、記録層のデータ記録領域外
の領域に光学的に読取り可能なパターンが記録されてな
ることを特徴とするものからなる。
【００１０】上記パターンは、たとえば、記録層のデー
タ書込手段または描画型書込手段により書き込まれたも
のである。この光記録媒体は、たとえば、記録層の光反
射率の差異に基づいてデータが読み取られるべきもので
ある。また、上記パターンは、肉眼的に認識可能なもの
であることが好ましい。
タ書込手段または描画型書込手段により書き込まれたも
のである。この光記録媒体は、たとえば、記録層の光反
射率の差異に基づいてデータが読み取られるべきもので
ある。また、上記パターンは、肉眼的に認識可能なもの
であることが好ましい。
【００１１】また、本発明に係る光記録方法は、光記録
媒体の記録層のデータ記録領域外の領域に光学的に読取
り可能なパターンを記録することを特徴とする方法から
なる。
媒体の記録層のデータ記録領域外の領域に光学的に読取
り可能なパターンを記録することを特徴とする方法から
なる。
【００１２】本発明に係る光記録装置は、光記録媒体の
記録層にデータを書き込むデータ書込手段を有し、該デ
ータ書込手段は、光記録媒体の記録層のデータ記録領域
外の領域に光学的に読取り可能なパターンをも書き込む
ものであることを特徴とするものからなる。
記録層にデータを書き込むデータ書込手段を有し、該デ
ータ書込手段は、光記録媒体の記録層のデータ記録領域
外の領域に光学的に読取り可能なパターンをも書き込む
ものであることを特徴とするものからなる。
【００１３】また、本発明に係る光記録媒体の製造方法
は、光記録媒体の記録層のデータを描画型初期化装置に
より初期化する初期化工程を有する光記録媒体の製造方
法において、光記録媒体の既定初期化領域外に前記描画
型初期化装置により初期化部位と非初期化部位とからな
るパターンを書き込むパターン書込工程を有することを
特徴とする方法からなる。
は、光記録媒体の記録層のデータを描画型初期化装置に
より初期化する初期化工程を有する光記録媒体の製造方
法において、光記録媒体の既定初期化領域外に前記描画
型初期化装置により初期化部位と非初期化部位とからな
るパターンを書き込むパターン書込工程を有することを
特徴とする方法からなる。
【００１４】上記パターンは、光記録媒体の製造情報等
を表すものである。
を表すものである。
【００１５】また、本発明に係る光記録媒体の製造方法
は、光記録媒体の記録層のデータを複数の描画型初期化
装置により初期化する初期化工程を有する光記録媒体の
製造方法において、光記録媒体の既定初期化領域外に前
記描画型初期化装置により初期化部位と非初期化部位と
からなり前記各描画型初期化装置毎に異なるパターンを
書き込むパターン書込工程を有することを特徴とする方
法からなる。
は、光記録媒体の記録層のデータを複数の描画型初期化
装置により初期化する初期化工程を有する光記録媒体の
製造方法において、光記録媒体の既定初期化領域外に前
記描画型初期化装置により初期化部位と非初期化部位と
からなり前記各描画型初期化装置毎に異なるパターンを
書き込むパターン書込工程を有することを特徴とする方
法からなる。
【００１６】上記パターンとしては、たとえば光学的識
別記号または文字パターンに設定される。
別記号または文字パターンに設定される。
【００１７】さらに、本発明に係る光記録媒体の製造装
置は、光記録媒体の記録層のデータを初期化する複数の
描画型初期化装置を備えてなる光記録媒体の製造装置に
おいて、各描画型初期化装置は、光記録媒体の既定初期
化領域外に前記描画型初期化装置により初期化部位と非
初期化部位とからなり前記各描画型初期化装置毎に異な
るパターンを書き込むものであることを特徴とするもの
からなる。
置は、光記録媒体の記録層のデータを初期化する複数の
描画型初期化装置を備えてなる光記録媒体の製造装置に
おいて、各描画型初期化装置は、光記録媒体の既定初期
化領域外に前記描画型初期化装置により初期化部位と非
初期化部位とからなり前記各描画型初期化装置毎に異な
るパターンを書き込むものであることを特徴とするもの
からなる。
【００１８】上記パターンは、バーコードや文字パター
ンあるいは特定の図形パターンとして設定することがで
きる。このパターンは、光記録媒体の規定初期化領域
外、たとえばその内周側のマージン部、あるいは外周側
マージン部に記録される。上記パターンは、たとえば描
画型書込手段の書込および非書込の状態の２値ディジタ
ル記録をパルス変調によって行ってもよい。
ンあるいは特定の図形パターンとして設定することがで
きる。このパターンは、光記録媒体の規定初期化領域
外、たとえばその内周側のマージン部、あるいは外周側
マージン部に記録される。上記パターンは、たとえば描
画型書込手段の書込および非書込の状態の２値ディジタ
ル記録をパルス変調によって行ってもよい。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の望ましい実施の
形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る
光記録媒体としては、光を用いてデータを書き込むもの
または記録部位各部の光学的性質（光反射率、分光反射
率、反射光の光偏波状態など）の変化または差異に基づ
いてデータの読取りを行うものであればよく、光磁気記
録媒体、相変化型光記録媒体などの追記型または書換可
能型の光記録媒体などが用いられる。とくに、相変化型
光記録媒体のように光反射率または分光反射率（色）の
差異に基づいてデータを読み取るタイプの媒体では、記
録されたパターンを肉眼的に認識することができるため
好ましい。以下、相変化型光記録媒体を例にとって説明
する。
形態について、図面を参照して説明する。本発明に係る
光記録媒体としては、光を用いてデータを書き込むもの
または記録部位各部の光学的性質（光反射率、分光反射
率、反射光の光偏波状態など）の変化または差異に基づ
いてデータの読取りを行うものであればよく、光磁気記
録媒体、相変化型光記録媒体などの追記型または書換可
能型の光記録媒体などが用いられる。とくに、相変化型
光記録媒体のように光反射率または分光反射率（色）の
差異に基づいてデータを読み取るタイプの媒体では、記
録されたパターンを肉眼的に認識することができるため
好ましい。以下、相変化型光記録媒体を例にとって説明
する。
【００２０】相変化型光記録媒体は、通常透明な基板上
に記録層を設けたものであり、記録層構成に、レーザ光
により結晶とアモルファスとの可逆変化が可能な特定の
金属が用いられている。基板上の層構成としては、たと
えば、透明な基板上に、少なくとも第１保護層／記録層
／第２保護層／反射層を有する層構成とすることができ
る。
に記録層を設けたものであり、記録層構成に、レーザ光
により結晶とアモルファスとの可逆変化が可能な特定の
金属が用いられている。基板上の層構成としては、たと
えば、透明な基板上に、少なくとも第１保護層／記録層
／第２保護層／反射層を有する層構成とすることができ
る。
【００２１】相変化型光記録媒体の記録層には、たとえ
ば、Ｔｅ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｐｄ合金、Ｔｅ−Ｇｅ−Ｓｂ−
Ｐｄ−Ｎｂ合金、Ｎｂ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｐｔ−
Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｎｉ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、
Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｃｏ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、
Ｉｎ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｉｎ−Ｓｅ合金、およびこれら
を主成分とする合金が用いられる。とくにＴｅ−Ｇｅ−
Ｓｂ−Ｐｄ合金、Ｔｅ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｐｄ−Ｎｂ合金
が、記録消去再生を繰り返しても劣化が起こり難く、さ
らに熱安定性が優れているので好ましい。とくに望まし
い記録膜組成としては、たとえば次式で表される範囲に
あることが熱安定性と繰り返し安定性に優れている点か
ら好ましい。 Ｍz （Ｓｂx Ｔｅ(1-x) ）1-y-z （Ｇｅ0.5 Ｔｅ0.5 ）y ０．３５≦ｘ≦０．５ ０．２０≦ｙ≦０．５ ０ ≦ｚ≦０．０５ ここでＭはパラジウム、ニオブ、白金、銀、金、コバル
トから選ばれる少なくとも一種の金属、Ｓｂはアンチモ
ン、Ｔｅはテルル、Ｇｅはゲルマニウムを表す。また、
ｘ、ｙ、ｚおよび数字は各元素の原子の数（各元素のモ
ル数）を表す。とくにパラジウム、ニオブについては少
なくとも一種を含むことが好ましい。この場合ｚは０．
０００５以上であることが好ましい。これら合金を、基
板上に設けられた第１保護層上に、たとえばスパッタリ
ングで膜付けし、記録層が形成される。
ば、Ｔｅ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｐｄ合金、Ｔｅ−Ｇｅ−Ｓｂ−
Ｐｄ−Ｎｂ合金、Ｎｂ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｐｔ−
Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｎｉ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、
Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｃｏ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、
Ｉｎ−Ｓｂ−Ｔｅ合金、Ｉｎ−Ｓｅ合金、およびこれら
を主成分とする合金が用いられる。とくにＴｅ−Ｇｅ−
Ｓｂ−Ｐｄ合金、Ｔｅ−Ｇｅ−Ｓｂ−Ｐｄ−Ｎｂ合金
が、記録消去再生を繰り返しても劣化が起こり難く、さ
らに熱安定性が優れているので好ましい。とくに望まし
い記録膜組成としては、たとえば次式で表される範囲に
あることが熱安定性と繰り返し安定性に優れている点か
ら好ましい。 Ｍz （Ｓｂx Ｔｅ(1-x) ）1-y-z （Ｇｅ0.5 Ｔｅ0.5 ）y ０．３５≦ｘ≦０．５ ０．２０≦ｙ≦０．５ ０ ≦ｚ≦０．０５ ここでＭはパラジウム、ニオブ、白金、銀、金、コバル
トから選ばれる少なくとも一種の金属、Ｓｂはアンチモ
ン、Ｔｅはテルル、Ｇｅはゲルマニウムを表す。また、
ｘ、ｙ、ｚおよび数字は各元素の原子の数（各元素のモ
ル数）を表す。とくにパラジウム、ニオブについては少
なくとも一種を含むことが好ましい。この場合ｚは０．
０００５以上であることが好ましい。これら合金を、基
板上に設けられた第１保護層上に、たとえばスパッタリ
ングで膜付けし、記録層が形成される。
【００２２】第１保護層および第２保護層は、記録層を
機械的に保護するとともに、基板や記録層が記録による
熱によって変形したり記録消去再生特性が劣化したりす
るのを防止したり、記録層に耐湿熱性や耐酸化性を持た
せる役割を果たす。このような保護層としてはＺｎＳ、
ＳｉＯ2 、Ｔａ2 Ｏ5 、ＩＴＯ、ＺｒＣ、ＴｉＣ、Ｍｇ
Ｆ2 などの無機膜やそれらの混合膜が使用できる。とく
にＺｎＳとＳｉＯ2 およびＺｎＳとＭｇＦ2 の混合膜は
耐湿熱性に優れており、さらに記録消去再生時の記録層
の劣化を抑制するので好ましい。
機械的に保護するとともに、基板や記録層が記録による
熱によって変形したり記録消去再生特性が劣化したりす
るのを防止したり、記録層に耐湿熱性や耐酸化性を持た
せる役割を果たす。このような保護層としてはＺｎＳ、
ＳｉＯ2 、Ｔａ2 Ｏ5 、ＩＴＯ、ＺｒＣ、ＴｉＣ、Ｍｇ
Ｆ2 などの無機膜やそれらの混合膜が使用できる。とく
にＺｎＳとＳｉＯ2 およびＺｎＳとＭｇＦ2 の混合膜は
耐湿熱性に優れており、さらに記録消去再生時の記録層
の劣化を抑制するので好ましい。
【００２３】反射層としては、金属または、金属酸化
物、金属窒化物、金属炭化物などと金属との混合物、た
とえばＺｒ、Ｈｒ、Ｔａ、Ｍｏ、Ｓｉ、Ａｌ、Ａｕ、Ｐ
ｄ、Ｈｆなどの金属やこれらの合金、これらとＺｒ酸化
物、Ｓｉ酸化物、Ｓｉ窒化物、Ａｌ酸化物などを混合し
たものを使用できる。特にＡｌ、Ａｕ、Ｔａやそれらの
合金やＡｌ、Ｈｆ、Ｐｄの合金などは膜の形成が容易で
あり好ましい。
物、金属窒化物、金属炭化物などと金属との混合物、た
とえばＺｒ、Ｈｒ、Ｔａ、Ｍｏ、Ｓｉ、Ａｌ、Ａｕ、Ｐ
ｄ、Ｈｆなどの金属やこれらの合金、これらとＺｒ酸化
物、Ｓｉ酸化物、Ｓｉ窒化物、Ａｌ酸化物などを混合し
たものを使用できる。特にＡｌ、Ａｕ、Ｔａやそれらの
合金やＡｌ、Ｈｆ、Ｐｄの合金などは膜の形成が容易で
あり好ましい。
【００２４】基板上に、第１保護層、記録層、第２保護
層、反射層を形成する方法としては、真空雰囲気中での
薄膜形成方法、たとえばスパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法などを用いることができ
る。特に組成、膜厚のコントロールが容易なことからス
パッタリング法が好ましい。
層、反射層を形成する方法としては、真空雰囲気中での
薄膜形成方法、たとえばスパッタリング法、真空蒸着
法、イオンプレーティング法などを用いることができ
る。特に組成、膜厚のコントロールが容易なことからス
パッタリング法が好ましい。
【００２５】基板としては、基板側から記録再生を行う
ためにはレーザ光が良好に透過する材料を用いることが
好ましく、たとえばポリメチルメタアクリレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ
樹脂などの有機高分子樹脂、それらの混合物、共重合体
物などやガラスなどを用いることができる。中でも、昨
今はポリカーボネート樹脂が主流となっている。
ためにはレーザ光が良好に透過する材料を用いることが
好ましく、たとえばポリメチルメタアクリレート樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリオレフィン樹脂、エポキシ
樹脂などの有機高分子樹脂、それらの混合物、共重合体
物などやガラスなどを用いることができる。中でも、昨
今はポリカーボネート樹脂が主流となっている。
【００２６】基板は、円盤体に成形されるものである。
成形方法は特に限定しないが、たとえば射出成形による
ことができ、金型内に、表面に所定のグルーブやピット
雄型が形成されたスタンパを装着し、スタンパからの転
写により、表面に所望のトラックが形成された基板を形
成できる。
成形方法は特に限定しないが、たとえば射出成形による
ことができ、金型内に、表面に所定のグルーブやピット
雄型が形成されたスタンパを装着し、スタンパからの転
写により、表面に所望のトラックが形成された基板を形
成できる。
【００２７】基板の大きさは、光記録媒体ドライブ装置
からの要求規格に合わせる必要がある。たとえば、直径
８６ｍｍや１２０ｍｍあるいは１３０ｍｍの基板に成形
することなどが規定される。
からの要求規格に合わせる必要がある。たとえば、直径
８６ｍｍや１２０ｍｍあるいは１３０ｍｍの基板に成形
することなどが規定される。
【００２８】このような基板上に、順に、少なくとも第
１保護層／記録層／第２保護層／反射層が積層される。
この反射層の上に、さらに有機樹脂保護層を設けてもよ
い。有機樹脂保護層としては、重合性モノマーおよびオ
リゴマーを主成分とする光硬化性樹脂組成物や、熱硬化
性樹脂組成物を用いることができる。また、同様なもの
を光の入射面側の基板上に、耐摩耗性、耐刷性向上など
の基板保護の目的や、ホコリ付着防止のための制電性付
与の目的で設けてもよい。
１保護層／記録層／第２保護層／反射層が積層される。
この反射層の上に、さらに有機樹脂保護層を設けてもよ
い。有機樹脂保護層としては、重合性モノマーおよびオ
リゴマーを主成分とする光硬化性樹脂組成物や、熱硬化
性樹脂組成物を用いることができる。また、同様なもの
を光の入射面側の基板上に、耐摩耗性、耐刷性向上など
の基板保護の目的や、ホコリ付着防止のための制電性付
与の目的で設けてもよい。
【００２９】このように構成された相変化型光記録媒体
が初期化される。初期化は、専用の描画型初期化装置を
用い、図１に示すように、光記録媒体１の記録面２上
に、レンズ３によって焦点調整された所定パワーのレー
ザ光４が照射され、記録層を結晶化させることにより行
う。本実施態様においては、この初期化装置が、光記録
媒体製造ライン中に１台もしくは複数台並列に設置さ
れ、各初期化装置で各々流れてきた光記録媒体の初期化
が行われる。
が初期化される。初期化は、専用の描画型初期化装置を
用い、図１に示すように、光記録媒体１の記録面２上
に、レンズ３によって焦点調整された所定パワーのレー
ザ光４が照射され、記録層を結晶化させることにより行
う。本実施態様においては、この初期化装置が、光記録
媒体製造ライン中に１台もしくは複数台並列に設置さ
れ、各初期化装置で各々流れてきた光記録媒体の初期化
が行われる。
【００３０】上記初期化は、光記録媒体の記録特性上か
らは規定初期化領域のみに対して、つまりユーザ使用領
域とメーカ使用領域に対してのみ確実に行われることが
必要であったが、本発明では規定初期化領域外に対して
も行われる。
らは規定初期化領域のみに対して、つまりユーザ使用領
域とメーカ使用領域に対してのみ確実に行われることが
必要であったが、本発明では規定初期化領域外に対して
も行われる。
【００３１】この規定初期化領域外での初期化において
は、たとえばレーザ光をパルス変調しながら照射する。
パルス変調により、結晶化の強さ、あるいは結晶化され
る部分とアモルファスの相のまま残される部分とが生じ
るので、レーザ光を照射した部位には、肉眼的に認識で
きるあるパターンが記録される。このパルス変調により
記録されるパターンが、初期化装置毎に異なるパターン
に設定される。また、レーザ光強度をたとえば正弦波状
にアナログ的に変調する場合であっても適当なパターン
を記録することができる。
は、たとえばレーザ光をパルス変調しながら照射する。
パルス変調により、結晶化の強さ、あるいは結晶化され
る部分とアモルファスの相のまま残される部分とが生じ
るので、レーザ光を照射した部位には、肉眼的に認識で
きるあるパターンが記録される。このパルス変調により
記録されるパターンが、初期化装置毎に異なるパターン
に設定される。また、レーザ光強度をたとえば正弦波状
にアナログ的に変調する場合であっても適当なパターン
を記録することができる。
【００３２】パターンとしては、たとえば図１に示すよ
うなバーコードパターン５、あるいは文字パターンある
いは、特定の図形パターンなど、光学的識別マークや肉
眼的に認識可能なパターンが考えられる。なお、相変化
型光記録媒体の場合、非初期化部位はアモルファス相、
初期化部位は結晶相が選ばれることが多い。また、パタ
ーン記録部位としては、規定初期化領域外であれば特に
限定されず、図１に示すような記録面の内周部位、ある
いは外周側の部位が使用できる。初期化工程以外では、
データ記録領域外であればどこでもよい。
うなバーコードパターン５、あるいは文字パターンある
いは、特定の図形パターンなど、光学的識別マークや肉
眼的に認識可能なパターンが考えられる。なお、相変化
型光記録媒体の場合、非初期化部位はアモルファス相、
初期化部位は結晶相が選ばれることが多い。また、パタ
ーン記録部位としては、規定初期化領域外であれば特に
限定されず、図１に示すような記録面の内周部位、ある
いは外周側の部位が使用できる。初期化工程以外では、
データ記録領域外であればどこでもよい。
【００３３】光記録媒体の規定初期化領域外に、目視可
能な上記パターンが記録されることにより、後の工程や
製品化後に、光記録媒体の外観からその光記録媒体がど
の装置で初期化されたかなどの製造情報が、何ら特別な
検査、判別装置を用いることなく、容易に判別できるよ
うになる。
能な上記パターンが記録されることにより、後の工程や
製品化後に、光記録媒体の外観からその光記録媒体がど
の装置で初期化されたかなどの製造情報が、何ら特別な
検査、判別装置を用いることなく、容易に判別できるよ
うになる。
【００３４】また、初期化工程のほか、メーカ使用領域
にデータを書き込む場合にそのデータ書込手段を用いて
上記と同様にパターンを記録してもよい。パターンが表
す情報としては、パターンが製造工程で記録される場合
は、初期化装置の番号やその時期、ロット番号、ディス
ク番号などの製造情報等が考えられる。
にデータを書き込む場合にそのデータ書込手段を用いて
上記と同様にパターンを記録してもよい。パターンが表
す情報としては、パターンが製造工程で記録される場合
は、初期化装置の番号やその時期、ロット番号、ディス
ク番号などの製造情報等が考えられる。
【００３５】また、パターンはユーザが記録してもよ
い。すなわち、光記録媒体のドライブ装置等に設けたパ
ターンの描画型書込手段や、通常のデータ書込手段を利
用してパターンを記録し、ユーザ独自の情報（ディスク
番号、データの内容を示す情報等）を記録してもよい。
この場合、とくに、パターンが肉眼的に認識可能なもの
であると、一種のラベルとして用いることができ、別途
インデックスラベル等を作製して貼付したりする手間が
省ける。
い。すなわち、光記録媒体のドライブ装置等に設けたパ
ターンの描画型書込手段や、通常のデータ書込手段を利
用してパターンを記録し、ユーザ独自の情報（ディスク
番号、データの内容を示す情報等）を記録してもよい。
この場合、とくに、パターンが肉眼的に認識可能なもの
であると、一種のラベルとして用いることができ、別途
インデックスラベル等を作製して貼付したりする手間が
省ける。
【００３６】以上の本発明の光記録媒体の記録方法ある
いは製造方法を用いてパターンが記録された光記録媒体
は、媒体の製造プロセスの管理や、ユーザによる個別デ
ィスクの管理等を容易にする。
いは製造方法を用いてパターンが記録された光記録媒体
は、媒体の製造プロセスの管理や、ユーザによる個別デ
ィスクの管理等を容易にする。
【００３７】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光記録媒
体、その記録方法、記録装置、製造方法および製造装置
によると、相変化型などの光記録媒体に、簡便に、か
つ、低コストで媒体の製造情報等の付加的情報を記録す
る方法およびかかる情報を記録した光記録媒体を実現
し、これによる製造工程の管理やユーザによる個別ディ
スクの管理を容易ならしめることができる。また、とく
に本発明の好ましい態様によれば、上記付加的情報を肉
眼で読み取ることができ、上記管理をさらに容易にする
ことができる。
体、その記録方法、記録装置、製造方法および製造装置
によると、相変化型などの光記録媒体に、簡便に、か
つ、低コストで媒体の製造情報等の付加的情報を記録す
る方法およびかかる情報を記録した光記録媒体を実現
し、これによる製造工程の管理やユーザによる個別ディ
スクの管理を容易ならしめることができる。また、とく
に本発明の好ましい態様によれば、上記付加的情報を肉
眼で読み取ることができ、上記管理をさらに容易にする
ことができる。
【図１】初期化およびパターン記録の様子を示す概略構
成図である。
成図である。
１ 光記録媒体 ２ 記録面 ３ レンズ ４ レーザ光 ５ 記録されたパターン
Claims (11)
- 【請求項１】 記録層のデータ記録領域外の領域に光学
的に読取り可能なパターンが記録されてなることを特徴
とする光記録媒体。 - 【請求項２】 前記パターンは記録層のデータ書込手段
または描画型書込手段により書き込まれたものであるこ
とを特徴とする請求項１の光記録媒体。 - 【請求項３】 前記光記録媒体は、記録層の光反射率の
差異に基づいてデータが読み取られるべきものであるこ
とを特徴とする請求項１または２の光記録媒体。 - 【請求項４】 前記パターンは、肉眼的に認識可能なも
のであることを特徴とする請求項１ないし３のいずれか
に記載の光記録媒体。 - 【請求項５】 光記録媒体の記録層のデータ記録領域外
の領域に光学的に読取り可能なパターンを記録すること
を特徴とする光記録方法。 - 【請求項６】 光記録媒体の記録層にデータを書き込む
データ書込手段を有し、該データ書込手段は、光記録媒
体の記録層のデータ記録領域外の領域に光学的に読取り
可能なパターンをも書き込むものであることを特徴とす
る光記録装置。 - 【請求項７】 光記録媒体の記録層のデータを描画型初
期化装置により初期化する初期化工程を有する光記録媒
体の製造方法において、光記録媒体の既定初期化領域外
に前記描画型初期化装置により初期化部位と非初期化部
位とからなるパターンを書き込むパターン書込工程を有
することを特徴とする光記録媒体の製造方法。 - 【請求項８】 前記パターンは光記録媒体の製造情報を
表すものであることを特徴とする請求項７の光記録媒体
の製造方法。 - 【請求項９】 光記録媒体の記録層のデータを複数の描
画型初期化装置により初期化する初期化工程を有する光
記録媒体の製造方法において、光記録媒体の既定初期化
領域外に前記描画型初期化装置により初期化部位と非初
期化部位とからなり前記各描画型初期化装置毎に異なる
パターンを書き込むパターン書込工程を有することを特
徴とする光記録媒体の製造方法。 - 【請求項１０】 前記パターンが光学的識別記号または
文字パターンに設定される請求項７ないし９のいずれか
に記載の光記録媒体の製造方法。 - 【請求項１１】 光記録媒体の記録層のデータを初期化
する複数の描画型初期化装置を備えてなる光記録媒体の
製造装置において、各描画型初期化装置は、光記録媒体
の既定初期化領域外に前記描画型初期化装置により初期
化部位と非初期化部位とからなり前記各描画型初期化装
置毎に異なるパターンを書き込むものであることを特徴
とする光記録媒体の製造装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7248550A JPH0973666A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 光記録媒体とその製造方法および製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7248550A JPH0973666A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 光記録媒体とその製造方法および製造装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0973666A true JPH0973666A (ja) | 1997-03-18 |
Family
ID=17179847
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7248550A Pending JPH0973666A (ja) | 1995-09-01 | 1995-09-01 | 光記録媒体とその製造方法および製造装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0973666A (ja) |
Cited By (14)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| US6226256B1 (en) | 1998-04-03 | 2001-05-01 | Tdk Corporation | Optical recording disc having synchronization mark pattern and method of its recording and reproduction |
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| WO2003088226A1 (fr) * | 2002-03-29 | 2003-10-23 | Sony Corporation | Support d'enregistrement, procede de reproduction de support d'enregistrement, dispositif de reproduction de support d'enregistrement, procede d'enregistrement d'information a identification unique, et dispositif d'enregistrement de support d'enregistrement |
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-
1995
- 1995-09-01 JP JP7248550A patent/JPH0973666A/ja active Pending
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