JPH0972296A - 流体ポンプ - Google Patents

流体ポンプ

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JPH0972296A
JPH0972296A JP8042852A JP4285296A JPH0972296A JP H0972296 A JPH0972296 A JP H0972296A JP 8042852 A JP8042852 A JP 8042852A JP 4285296 A JP4285296 A JP 4285296A JP H0972296 A JPH0972296 A JP H0972296A
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JP
Japan
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shaft
impeller
drive member
fluid
fluid pump
Prior art date
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Application number
JP8042852A
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English (en)
Inventor
Yasuo Ozawa
沢 保 夫 小
Itsuro Hashiguchi
口 逸 朗 橋
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Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
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Publication date
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Priority to EP96110499A priority patent/EP0751299A1/en
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Priority to US08/674,455 priority patent/US5842828A/en
Publication of JPH0972296A publication Critical patent/JPH0972296A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/04Shafts or bearings, or assemblies thereof
    • F04D29/043Shafts
    • F04D29/044Arrangements for joining or assembling shafts
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D11/00Other rotary non-positive-displacement pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04DNON-POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04D29/00Details, component parts, or accessories
    • F04D29/08Sealings
    • F04D29/10Shaft sealings
    • F04D29/106Shaft sealings especially adapted for liquid pumps
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16JPISTONS; CYLINDERS; SEALINGS
    • F16J15/00Sealings
    • F16J15/50Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall
    • F16J15/52Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall by means of sealing bellows or diaphragms
    • F16J15/525Sealings between relatively-movable members, by means of a sealing without relatively-moving surfaces, e.g. fluid-tight sealings for transmitting motion through a wall by means of sealing bellows or diaphragms fixed to a part of a transmission performing a wobbling or a circular translatory movement

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing With Elastic Sealing Lips (AREA)
  • Sealing Of Bearings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 大気と流体間を完全にシールできると共に、
駆動力の変動に追従できる流体ポンプを提供する。 【解決手段】 外部動力に回転駆動される駆動部材19
と、該駆動部材の軸方向に対して斜めに配置され、一端
が前記駆動部材に回転可能に支持された軸11と、前記
駆動部と同軸上で回転するようにボデー17に回転可能
に支持され、前記軸の他端を回転可能に支持し、回転に
よって流体を送出するインペラ12と、前記軸とボデー
との間に設けられ、前記インペラ側を液密的にシールす
る弾性部材18とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水やLLC(Long Lif
e Coolant )等の不凍液等の流体を外部動力を受けて駆
動する流体ポンプに関し、例えば、水冷式エンジンの冷
却水をエンジンからのベルト駆動や電動機駆動によって
循環させるウオータポンプとして利用される。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の流体ポンプは、エンジン
からベルトを介して或いは、電動機により回転駆動さ
れ、流体中に置かれたインペラを回転させる軸を備えて
いる。この軸は、一端に外部駆動力を受けるため大気中
に露出し、他端がインペラを回転させるため流体中に延
びている。そこで、この間の流体漏れを防ぐため、高い
シール力を機械的に持たせたメカニカルシール等の軸封
装置を使って軸の両端間をシールしている。しかし、メ
カニカルシールは流体をその摺動面の潤滑用として用い
ているため、完全なシールはできず、また流体中に混入
した異物がメカニカルシールに悪影響を及ぼすことがあ
り、長時間安定したシール効果が得られない恐れがあ
る。
【0003】そこで、実開平3ー8696号公報や特開
昭63ー189690号公報に開示されるように、大気
と流体間を完全に遮断し、磁力による結合を介して、イ
ンペラへ外部駆動源からのトルクを伝達する流体ポンプ
が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の流体ポンプにおいては、磁力を用いているため、急激
なトルクの変動には追従できなかったり、磁石を多用す
るため、高価且つ大型になる。
【0005】そこで、本発明は、大気と流体間を完全に
シールし且つ、外部駆動源からのトルク変動に追従でき
る流体ポンプを提供することを、その課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に講じた請求項1の発明の技術的手段は、当該流体ポン
プうの構成を、外部動力に回転駆動される駆動部材と、
該駆動部材の軸方向に対して斜めに配置され、一端が前
記駆動部材に回転可能に支持された軸と、前記駆動部と
同軸上で回転するようにボデーに回転可能に支持され、
前記軸の他端を回転可能に支持し、回転によって流体を
送出するインペラと、前記軸とボデーとの間に設けら
れ、前記インペラ側を液密的にシールする弾性部材とを
備える構成とすることである。
【0007】請求項2の発明においては、請求項1の発
明において、前記ボデーに固定され、前記軸の略中央部
を支持して前記軸を前記ボデーに対してすりこぎ運動さ
せるユニバーサルジョイントを備えている。
【0008】請求項3の発明においては、請求項1又は
2の発明において、前記駆動部材を前記ボデーに回転可
能に支持し、前記ボデー、前記駆動部材及び前記弾性部
材で囲まれた空間に潤滑剤を封入している。
【0009】請求項4の発明においては、請求項1の発
明において、前記軸のすりこぎ運動の支点部に球状部を
設け、前記弾性部材を前記球状部に液密的に当接するリ
ップシールとしている。
【0010】請求項5の発明においては、請求項1の発
明において、前記弾性部材を前記軸のすりこぎ運動の支
点部に液密的に接するOリングとしている。
【0011】請求項6の発明においては、請求項1の発
明において、前記軸をカップ状に形成し、前記インペラ
の回転中心に沿って延びると共に前記ボデーに回転可能
に保持された第1軸部と、該第1軸部から屈曲して前記
駆動部材側へ延び、該駆動部材に回転可能に保持される
第2軸部とからなる屈曲したポンプ軸を設けている。
【0012】請求項7の発明においては、請求項1の発
明において、前記駆動部材と前記インペラとの間の軸方
向の距離を一定に規制し、前記軸の両端に夫々球状部を
設け、前記駆動部材及び前記インペラに夫々前記球状部
を受容する球面溝を設けている。
【0013】請求項8の発明においては、請求項1の発
明において、前記駆動部材と前記インペラとの間の軸方
向の距離を一定に規制し、前記軸の両端に夫々球状部を
設け、前記インペラに前記ボデーに前記駆動部材の回転
軸を中心に回転可能に支持される被動プーリを設け、該
被動プーリ及び前記駆動部材に夫々前記球状部を受容す
る球面溝を設けている。
【0014】請求項9の発明においては、請求項1の発
明において、前記インペラに前記ボデーに前記駆動部材
の回転軸を中心に回転可能に支持されると共に端部に斜
面を備えるポンプ軸を設け、前記斜面に前記軸の表面を
当接させている。
【0015】請求項10の発明においては、前記インペ
ラに前記ボデーに前記駆動部材の回転軸を中心に回転可
能に支持されると共に端部に第1のかさ歯車を備えるポ
ンプ軸を設け、前記軸に前記第1のかさ歯車と噛合する
第2のかさ歯車を固定している。
【0016】請求項1の発明によれば、駆動部材が回転
すると、軸がすりこぎ運動を行い、インペラを回転させ
て流体を駆出する。ここで、軸はその軸まわりには回転
せず(自転せず)、その両端部にて回転運動(駆動部材
及びインペラの軸心回りの公転運動)を行うのみであ
る。よって、弾性部材と軸との間のシールは強固に保た
れ、インペラ側と駆動部材側の間を完全に液密的にシー
ルすることができる。
【0017】請求項2の発明によれば、軸はユニバーサ
ルジョイントを支点として円滑にすりこぎ運動をし、弾
性部材の負荷を軽減する。
【0018】請求項3の発明によれば、駆動部材と軸と
の間の摺動又はユニバーサルジョイントの摺動が潤滑剤
により確実に潤滑され、円滑な駆動が確保される。
【0019】請求項4の発明によれば、軸は球状部を中
心にすりこぎ運動を行うので、リップシールと球状部と
のシール性は長期にわたり安定し、リップシールの摩耗
が防止され得る。
【0020】請求項5の発明によれば、軸はOリングの
まわりですりこぎ運動を行うので、Oリングと軸とのシ
ール性は長期にわたり安定し、Oリングの摩耗が防止さ
れ得る。
【0021】請求項6の発明によれば、駆動部材が回転
すると、軸がすりこぎ運動を行う。この軸の運動が、第
2軸部に伝えられてポンプ軸が第1軸部まわりに回転し
てインペラが流体を駆出する。このとき、軸はその軸ま
わりには回転しない(自転しない)ので、弾性部材と軸
との間のシールは強固に保たれ、インペラ側と駆動部材
側の間は完全に液密的にシールされる。
【0022】請求項7の発明によれば、駆動部材が回転
すると、軸がすりこぎ運動を行い、インペラを回転させ
て流体を駆出する。軸の両端の球状部は夫々駆動部材及
びインペラの球面溝内で円滑に摺動する。
【0023】請求項8の発明によれば、駆動部材が回転
すると、軸がすりこぎ運動を行い、被動プーリを回転さ
せ、インペラを回転させて流体を駆出する。軸の両端の
球状部は夫々駆動部材及び被動プーリの球面溝内で円滑
に摺動する。
【0024】請求項9の発明によれば、駆動部材が回転
すると、軸がすりこぎ運動を行う。このとき、軸の表面
の動きに合わせてポンプ軸の斜面が力を受け、ポンプ軸
が回転する。よって、インペラが回転し、流体を駆出す
る。
【0025】請求項10の発明によれば、駆動部材が回
転すると、軸がすりこぎ運動を行う。このとき、第1の
かさ歯車が自転を伴わない公転運動を行い、第2のかさ
歯車を回転させる。よって、インペラが回転し、流体を
駆出する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従った流体ポンプ
の実施の形態を図面に基づき、説明する。
【0027】図1は、本発明の第1実施形態を示す。図
1に示す流体ポンプ10は、円筒状のボデー17を備
え、ボデー17はシリンダブロック16に図示しないボ
ルトにより液密的に固定される。ボデー17は、段付の
内孔を有し、その小径部17aには後述するインペラ側
に開口する一対の溝17a1が軸対象な位置に形成され
ている。該溝17a1内には夫々ユニバーサルジョイン
ト20の一対の軸部20aがフェノール樹脂等からなる
水中すべり軸受41、42を介して取り付けられてい
る。 図2に示すように、ユニバーサルジョイント2
0は、リング20cの外周面の軸対照な位置から半径方
向外方に突出する一対の軸部20aと、該軸部20aと
直交する方向に延びて、リング20c内に張架され、リ
ング20c内に遊嵌される軸11を貫通する軸部20b
を有する。尚、水中すべり軸受41、42は小径部の溝
内に移動不能に圧入固定され、軸部20aは水中すべり
軸受41、42の内孔内に回転可能に嵌合されている。
【0028】ボデー17の内孔の小径部17aに形成さ
れる溝17a1が軸方向に開口している側の中径部17
bには、小径部17a側の一端に半径方向内方に延びる
フランジ15aが形成された円筒状部材15が圧入固定
されており、水中すべり軸受41、42の図示右側への
移動を規制している。
【0029】インペラ12は、ポンプ室Pを形成するボ
デー17の内孔の大径部17c内に収容されており、そ
の背面の外周段部12aをフェノール樹脂等からなる水
中すべり軸受14を介して円筒状部材15に回転可能に
支持されている。尚、すべり軸受14により支持される
インペラ12の外周段部12aはインペラ12の回転軸
の同心円上に位置する。インペラ12には、その回転中
心から離れた位置にその回転軸方向に対して傾斜した孔
12bが設けられており、該孔12bにフェーノル樹脂
等からなる水中すべり軸受13を介して軸11の一端が
相対回転可能に支承されている。
【0030】ボデー17の内孔内の図示左側にはころが
り軸受21を介して椀状の駆動部材19がインペラ12
と同軸上で回転可能に支承されている。尚、インペラ1
2は、軸方向におて図示右側への移動を軸11の図示右
端の外周に嵌着されたスナップリングにすべり軸受13
の図示右端のフランジ部が当接することにより規制さ
れ、軸方向において図示左側への移動を円筒部材15に
すべり軸受14の図示右端のフランジ部が当接すること
により規制されており、インペラ12の回転中心、駆動
部材19の回転中心及びユニバーサルジョイント20の
軸部20bが貫通される軸11の部分は同軸に位置して
いる。駆動部材19には、その回転軸方向に対して傾斜
した孔19aが設けられており、該孔19a内にころが
り軸受22を介して軸11の他端が相対回転可能に支承
されている。駆動部材19には、図示しないプーリが固
定されており、該プーリには図示しないベルト受け部が
形成されており、その中心(ベルトセンター)はころが
り軸受21の転動面に軸方向において一致されている。
【0031】軸11のユニバーサルジョイント20の軸
部20bが貫通する部分ところがり軸受22により駆動
部材19に支承される他端との間の部分の外周には、弾
性部材である円環状の蛇腹18の内周部が止め具29に
より液密的に固定されている。蛇腹18の外周部は、ボ
デー17の内孔の段部17dにリング状部材9により液
密的に固定されている。
【0032】上記した第1実施形態において、駆動部材
19が図示しないプーリを介して回転されると、軸11
の図示左端が駆動部材19の回転中心まわりに公転運動
させられ、これにより、ユニバーサルジョイント20で
支持される部分を支点として軸11がいわゆるすりこぎ
運動をする。このため、軸11の図示右端は、駆動部材
19の回転軸(インペラ12の回転軸)と直交する平面
内でインペラ12の回転軸まわりに公転運動をする。こ
のとき、軸11はユニバーサルジョイント20によりそ
の自転を規制されているため、蛇腹18は径方向に弾性
変形を繰り返すだけで、ねじれが作用しない。軸11の
図示右端の公転運動に応じて、インペラ12が回転力を
受けて、回転し、流体を吸込み口23から吐出口24へ
と送出する。蛇腹18のインペラ側の空間25には、イ
ンペラ12の外周の高圧の流体がすべり軸受14と円筒
状部材15との間を介して流入し、すべり軸受13と軸
11との間を介して低圧の吸込み側のインペラ中央部へ
流出するように流体が循環されるため、蛇腹18に過度
の高圧が作用することなく、蛇腹18の内周部及び外周
部にて軸11及びボデー17に対するシールがなされる
ので、流体が駆動部材19側へ漏れることはなく、完全
にシールされる。尚、上記した軸11のすりこぎ運動時
には、ユニバーサルジョイント20のリング20cは軸
部20aの回りにわずかに所定角度のふりこ運動を繰り
返す。また、水中すべり軸受13、14、41、42
は、上記した流体の循環により適切に潤滑されると共
に、蛇腹18と共に冷却される。
【0033】図3に本発明の第2実施形態を示す。図3
に示す流体ポンプ30は、円筒状のボデー36を備え、
ボデー36はシリンダブロック35に図示しないボルト
により液密的に固定される。ボデー36は、段付の内孔
を有し、上記した第1実施形態と同様に、その小径部3
6aには後述するインペラ側に開口する一対の溝36a
1が軸対象な位置に形成され、該溝内には夫々ユニバー
サルジョイント40の一対の軸部40aがフェノール樹
脂等からなる一対の水中すべり軸受39を介して夫々取
り付けられている。ユニバーサルジョイントは上記した
第1実施形態と同様に、リング40cの外周面の軸対象
な位置から半径方向外方に突出する一対の軸部40a
と、該軸部40aと直交する方向に延びて、リング40
c内に張架され、リング40c内に遊嵌される軸31を
貫通する軸部40bを有する。尚、水中すべり軸受39
は小径部の溝内に移動不能に取り付けられ、ユニバーサ
ルジョイント40の軸部40aは水中すべり軸受39内
に回転可能に嵌合されている。尚、軸部40aを水中す
べり軸受でなく、樹脂や金属製のブッシュで回転可能に
支持するようにしても良い。
【0034】ボデー17の内孔の小径部36aに形成さ
れる溝36a1が軸方向に開口している側の段部36b
には、円筒状部材46が圧入固定されており、該円筒状
部材46の内周面にはフェノール樹脂等からなる水中す
べり軸受34を介してインペラ32がその背面の円筒支
持部32bにて回転可能に支持されている。インペラ3
2は、ポンプ室Pを形成するボデー36の大径部36c
内に収容され、すべり軸受34により支持されるインペ
ラ32の外周面はインペラ32の回転軸の同心円上に位
置する。インペラ32には、その回転中心から離れた位
置にその回転軸方向に対して傾斜した孔32aが設けら
れており、該孔32aにフェーノル樹脂等からなる水中
すべり軸受33を介して軸31の一端が相対回転可能に
支承されている。
【0035】ボデー36の図示左側外周にはころがり軸
受43を介して椀状の駆動部材38がインペラ32と同
軸上で回転可能に支承されている。尚、インペラ32
は、軸方向におて図示右側への移動を軸31の図示右端
の外周に嵌着されたスナップリングにすべり軸受33の
図示右端のフランジ部が当接することにより規制され、
軸方向において図示左側への移動を円筒部材46にすべ
り軸受34の図示右端のフランジ部が当接することによ
り規制されており、インペラ32の回転中心、駆動部材
38の回転中心及びユニバーサルジョイント40の軸部
40bが貫通される軸31の部分は同軸に位置してい
る。駆動部材38には、その回転軸方向に対して傾斜し
た孔38aが設けられており、該孔38a内にはフェノ
ール樹脂等からなる水中すべり軸受44を介して軸31
の他端が相対回転可能に支承されている。駆動部材38
の外周には、ベルト受け部38bが形成されており、そ
の中心(ベルトセンター)はころがり軸受43の転動面
に軸方向において一致されている。尚、軸31の他端を
水中すべり軸受でなく、樹脂や金属製のブッシュで回転
可能に支持するようにしても良い。
【0036】軸31のユニバーサルジョイント40の軸
部40bが貫通する部分と水中すべり軸受33によりイ
ンペラ32に回転可能に支承される一端との間の部分の
外周には、弾性部材である円環状の蛇腹37の内周部が
液密的に取り付けられている。蛇腹37の外周部は、ボ
デー36と円筒状部材46との間で液密的に挟持されて
いる。尚、蛇腹37の内周部は、第1実施形態のように
固定具を用いて固定しても良い。蛇腹37と駆動部材3
8により仕切られた空間45には潤滑剤であるグリスが
満たされている。また、インペラ32には軸方向に貫通
する連通孔32aが形成されており、インペラ32と蛇
腹37により仕切られた空間をポンプ室と連通してい
る。また、円筒状部材46には、すべり軸受34との摺
動面をポンプ室と連通する連通孔46aが形成されてい
る。
【0037】上記した第2実施形態において、駆動部材
38が図示しないベルトを介して回転されると、軸31
の図示左端が駆動部材38の回転中心まわりに公転運動
させられ、これにより、ユニバーサルジョイント40で
支持される部分を支点として軸31がいわゆるすりこぎ
運動をする。このため、軸31の図示右端は、駆動部材
38の回転軸(インペラ32の回転軸)と直交する平面
内でインペラ32の回転軸まわりに公転運動をする。こ
のとき、軸31はユニバーサルジョイント40によりそ
の自転を規制されているため、蛇腹37にはねじれが作
用しない。軸31の図示右端の公転運動に応じて、イン
ペラ32が回転力を受けて、回転し、流体を送出する。
蛇腹37はその径方向の弾性変形により、また水中すべ
り軸受34は摺動により夫々発熱するが、第1実施形態
と同様に水中すべり軸受34および33の摺動部を介し
て流体が蛇腹37とインペラ32とで仕切られる空間を
通って循環すると共に、連通孔32a及び連通孔46a
を介して流体が同空間を容易に流動するので、蛇腹37
及び水中すべり軸受34、33は適切に冷却されると共
に、水中すべり軸受34、33は適切に潤滑される。し
たがって、蛇腹37には過度の高圧が作用することな
く、蛇腹37の内周部及び外周部にて軸31及びボデー
36に対するシールがなされるので、流体が駆動部材3
8側へ漏れることはなく、完全にシールされる。また、
本第2実施形態においては、ベルトにより直接駆動され
る駆動部材38がボデー36の外周に支承されているの
で、小型化が図れる。尚、上記した軸11のすりこぎ運
動時には、ユニバーサルジョイント20のリング20c
は軸部20aの回りにわずかに所定角度のふりこ運動を
繰り返すが、すべり軸受39との摺動部は、空間45に
グリスが充填されているので、軸31の他端とすべり軸
受44間の摺動部と共に確実に潤滑される。
【0038】図4は、本発明の第3実施形態を示す。こ
の第3実施形態は上記した第2実施形態のインペラまわ
りの構成を変更したものである。図4において、流体ポ
ンプ50は、ボデー56、57を備え、両者は図示しな
いボルトにより固定され、両者間に後述するインペラ5
3を収容するポンプ室Pが形成されている。ボデー56
には、ポンプ室Pへ突出する突部56aが形成されてお
り、該突部56aにはフェノール樹脂等からなる水中す
べり軸受54を介してインペラ53が回転可能に支承さ
れている。インペラ53は後述するように回転すること
によって、ボデー57に形成され、インペラ53の内周
部に連通する吸込口から吸い込んだ流体をインペラ53
の外周に連通する図示しない吐出口より送出する。尚、
突部56aの先端にはボルト55が螺合されており、突
部56aの段部との間でインペラ53の軸方向の動きを
規制している。インペラ53には、回転中心から離れた
位置にその回転軸方向に対して傾斜した孔53aが設け
られ、該孔53a内にはフェノール樹脂等からなる水中
すべり軸受52を介して相対回転可能に軸51の図示右
端が支承されている。 吸込口に連通するボデー57の
内孔の小径部には上述した第1及び第2実施形態と同様
にインペラ53側に開口する一対の溝が軸対象な位置に
形成され、該溝内には夫々ユニバーサルジョイント58
の一対の軸部が回転可能に取り付けられている。溝のイ
ンペラ53側に隣接してボデー57に形成される凹部に
は環状部材が固定されており、該環状部材及び溝の底部
により軸部の軸方向の動きが規制されている。尚、各軸
部は上述した第2実施形態と同様にフェノール樹脂等か
らなる水中すべり軸受や、樹脂や金属製のブッシュを介
して回転可能に取り付けられてもよい。ユニバーサルジ
ョイント58のその他の構成は上記した第1実施形態及
び第2実施形態と同じであるので、説明は省略する。
【0039】ボデー36の図示左側外周にはころがり軸
受43を介して椀状の駆動部材59がインペラ32と同
軸上で回転可能に支承されている。尚、インペラ53の
回転中心、駆動部材59の回転中心及びユニバーサルジ
ョイント58の軸部が貫通される軸51の部分は同軸に
位置している。駆動部材59には、その回転軸方向に対
して傾斜した孔59aが設けられており、該孔59a内
にはフェノール樹脂等からなる水中すべり軸受44を介
して軸51の他端が相対回転可能に支承されている。駆
動部材59の外周には、ベルト受け部が形成されてお
り、その中心(ベルトセンター)はころがり軸受43の
転動面に軸方向において一致されている。尚、軸31の
他端を水中すべり軸受でなく、樹脂や金属製のブッシュ
で回転可能に支持するようにしても良い。
【0040】軸51のユニバーサルジョイント58の軸
部が貫通する部分と水中すべり軸受52によりインペラ
53に回転可能に支承される一端との間の部分の外周に
は、弾性部材である円環状のダイアフラム59の内周部
が液密的に取り付けられている。ダイアフラム59の外
周部は、ボデー57の内孔段部に液密的に接着等により
取り付けられている。尚、ダイアフラム59の内周部
は、第1実施形態のように固定具を用いて固定しても良
く、また外周部は固定部材を用いてボデー57の内孔段
部との間で液密的に挟持させてもよい。ダイアフラム5
3と駆動部材59により仕切られた空間45には潤滑剤
であるグリスが満たされている。
【0041】上記した第3実施形態において、第2実施
形態と同様に、駆動部材59が図示しないベルトを介し
て回転されると、軸51がユニバーサルジョイント58
で支持される部分を支点として軸51がいわゆるすりこ
ぎ運動をする。これにより、軸51の図示右端の公転運
動に応じて、インペラ32が回転力を受けて、回転し、
流体を送出する。ダイアフラム59はその径方向の弾性
変形を繰り返すが、吸込口に連通されるボデー57の内
孔内に位置されるので、高圧流体は作用せず、完全なシ
ールを維持する。また、水中すべり軸受54は摺動によ
り夫々発熱するが、流体に適切に冷却且つ潤滑され、ユ
ニバーサルジョイント58の支持部及びすべり軸受44
はグリスにより適切に潤滑且つ冷却される。この第3実
施形態では、インペラ53と駆動部材59が軸51を挟
んで向い合う形になるので製造しやすく、また軸方向が
短縮されコンパクトにできる。
【0042】図5に本発明の第4実施形態を示す。図5
において、流体ポンプ60は、円筒状のボデー64を備
える。ボデー64の内孔の軸方向一方側の開口内には円
筒状部材66が固定されている。円筒状部材66の図示
右端には、突部66aが形成されており、該突部66a
の内周部に形成される環状溝66b内に、フェノール樹
脂等からなる円筒状の水中すべり軸受67が固定されて
いる。水中すべり軸受67の内周には、インペラ62が
その背面に形成される円筒支持部62bにて回転可能に
支持されている。尚、インペラ62の円筒支持部はイン
ペラ62の回転軸の同心円上に位置している。インペラ
62には、回転中心から離れた位置にその回転軸方向に
対して傾斜した孔62cが設けられており、該孔62c
内にフェノール樹脂等からなる水中すべり軸受63を介
して軸61の図示右端が相対回転可能に支承されてい
る。
【0043】ボデー64の内孔の軸方向他方側の開口内
には、駆動部材68がころがり軸受69を介して回転可
能に支承されている。尚、駆動部材68には、エンジン
からの動力がベルトを介して伝達される図示しないプー
リが、そのベルトセンターがころがり軸受の転動面に一
致するようにされている。駆動部材68には、その回転
中心から離れた位置にその回転軸方向に対して傾斜した
孔68aが設けられており、該孔68a内にころがり軸
受70を介して軸61の図示左端が回転可能に支承され
ている。尚、インペラ62は、軸方向におて図示右側へ
の移動を軸61の図示右端の外周に嵌着されたスナップ
リングにすべり軸受63の図示右端のフランジ部がリン
グ72を介して当接することにより規制され、軸方向に
おいて図示左側への移動をすべり軸受63の図示左端
が、軸61の蛇腹65の内周部が固定される部分の近傍
外周に嵌着されたスナップリングに当接することにより
規制されており、駆動部材68の回転中心、インペラ6
2の回転中心及び蛇腹65の内周部が液密的に固定され
る軸61の部分は同軸上に位置される。軸61の略中央
部には、弾性部材である蛇腹65の内周部が固定具71
により液密的に固定されている。蛇腹65の外周部は、
ボデー64の内孔の略中央部に径方向内方に突出して形
成される環状突部64aと円筒部材66との間に液密的
に挟持されている。
【0044】この構成によれば、駆動部材68が回転さ
れると、軸61の図示左端が公転運動をする。この公転
運動により、蛇腹65の内周部の固定部分付近(駆動部
材68とインペラ62の回転軸と軸61との交点)を支
点として、軸61がすりこぎ運動を行い、それにより軸
61の図示右端が公転運動をする。この公転運動によ
り、インペラ62がその回転軸まわりに自転し、流体を
送出する。この時、蛇腹65は径方向に弾性変形を繰り
返すが、蛇腹65と駆動部材68の間に形成される空間
には空気が存在し、蛇腹65とインペラ62との間の空
間には水中すべり軸受67、63の摺動部を介して流体
が流入するが、図示しない吐出口側の高圧流体が作用す
る水中すべり軸受67の摺動部を介して蛇腹65とイン
ペラ62との間の空間に流入した流体は、図示しない吸
込口側の低圧流体が作用する水中すべり軸受63の摺動
部を介して流動するように循環するため、蛇腹65には
過度の高圧流体が作用することなく、完全なシールを維
持すると共に各すべり軸受63、67の摺動部が適切に
潤滑且つ冷却される。尚、図5中、62aは水中すべり
軸受67の摺動部の冷却及び潤滑をより効果的になされ
るように、同摺動部とインペラ62の前面とを連通する
通路62aが形成されている。
【0045】本発明の第5実施例を図6に示す。流体ポ
ンプ80は、段付の内孔を有するボデー85を備える。
ボデー85の内孔の中径部85aには、内周にリップ部
を有するリップシール82がその外周リング部材83を
液密的に圧入固定されている。ボデー85の内孔の大径
部85bには図示右端に径方向外方に延びるフランジ部
を有するフェノール樹脂等からなる円筒状の水中すべり
軸受84が固定されている。水中すべり軸受84の内孔
内には、インペラ86の背面に形成される凸部86aの
外周面が回転可能に支承されている。尚、インペラ86
は、ボデー86の図示右端がシリンダブロックに固定さ
れることにより両者間に形成されるポンプ室P内に収容
されており、インペラ86の円筒支持部はインペラ86
の回転軸の同心円上に位置している。インペラ86に
は、回転中心から離れた位置にその回転軸方向に対して
傾斜した孔86bが設けられており、該孔86b内にフ
ェノール樹脂等からなる水中すべり軸受87を介して軸
81の図示右端が相対回転可能に支承されている。軸8
1は、リップシール82の内孔内を貫通しており、リッ
プシール82の内周リップ部に対向するその外周部に球
状部81aが形成されている。該球状部81aはリップ
シール82の内周リップ部に液密的に摺接している。
【0046】ボデー64の図示左端の外周には、駆動部
材88がころがり軸受89を介して回転可能に支承され
ている。尚、駆動部材88には、エンジンからの動力が
ベルトを介して伝達される図示しないプーリが、そのベ
ルトセンターがころがり軸受の転動面に一致するように
されている。駆動部材88には、その回転中心から離れ
た位置にその回転軸方向に対して傾斜した孔88aが設
けられており、該孔88a内にころがり軸受70を介し
て軸81の図示左端が回転可能に支承されている。尚、
インペラ86は、軸方向におて図示右側への移動を軸8
1の図示右端の外周に嵌着されたスナップリングにすべ
り軸受87の図示右端のフランジ部が当接することによ
り規制され、軸方向において図示左側への移動をすべり
軸受84の図示右端フランジ部が、インペラ86の背面
に当接することにより規制されており、駆動部材88の
回転中心、インペラ86の回転中心及び軸81の球状部
81aは同軸上に位置される。
【0047】この構成によれば、駆動部材88が回転さ
れると、軸81の図示左端が公転運動をする。この公転
運動により、球状部81aを支点として、軸81がすり
こぎ運動を行い、それにより軸81の図示右端が公転運
動をする。この公転運動により、インペラ86がその回
転軸まわりに自転し、流体を送出する。この時、リップ
シール82は、その内周リップ部の外周に配置されるス
プリングにより確実に内周リップ部にて球状部81aの
外面に常時液密的に摺接している。リップシール82と
駆動部材88の間に形成される空間には空気が存在し、
リップシール82とインペラ86との間の空間には水中
すべり軸受84、87の摺動部を介して流体が流入する
が、図示しない吐出口側の高圧流体が作用する水中すべ
り軸受84の摺動部を介してリップシール84とインペ
ラ86との間の空間に流入した流体は、図示しない吸込
口側の低圧流体が作用する水中すべり軸受87の摺動部
を介して流動するように循環するため、リップシール8
2には過度の高圧流体が作用することなく、完全なシー
ルを維持すると共に各すべり軸受84、87の摺動部が
適切に潤滑且つ冷却される。また、軸81は自転はしな
いため、リップシール82の内周リップ部が摩耗するこ
とはない。
【0048】本発明の第6実施形態を図7に示す。この
第6実施形態は第5実施形態のリップシールをOリング
92に代えたものである。流体ポンプ90は、段付内孔
を有するボデー93を有し、該ボデー93の内孔の小径
部に形成される溝93a内にOリング92が嵌着されて
おり、これによりOリング92の外周部はボデー93に
液密的に取り付けられている。Oリング92の内径は軸
91の外径よりも所定量小さくされている。軸91の両
端は夫々第4実施形態と同様にインペラ86及び駆動部
材88に取り付けられている。軸91の外径は、Oリン
グ92の内径よりも所定量大きくされており、Oリング
92は軸91のすりこぎ運動の中心部(駆動部材88及
びインペラ86の回転軸と軸91の交点部分の軸91の
外周面と液密的に当接している。この構成によれば、簡
単な構成でシールを行うことができる。また、軸91の
すりこぎ運動に中心部は自転しないため、Oリング92
は摩耗せず、信頼性が高い。その他の構成及び作用は、
第5実施形態と同じであるので、同じ構成に図6と同じ
番号符号を付して説明は省略する。
【0049】本発明の第7実施形態を図8に示す。流体
ポンプ100は、ボデー106、107を備え、液密的
に両者はその開口部にて固定されている。ボデー10
6、107の開口部間には、その内部に後述するインペ
ラ102が収容されるポンプ室Pが形成される。ポンプ
室Pは、ボデー107に形成される吸込口に連通すると
共に、両ボデー106、107間に形成される図示しな
い吐出口に連通されている。ボデー106には、ボデー
107に向かって延びるポンプ軸部109が固定されて
おり、該ポンプ軸部109上に水中すべり軸受103、
104、105を介してインペラ102がその前面がボ
デー107側に向くようにボルト111により回転可能
に取り付けられている。インペラ102の前面には回転
中心から離れた位置に球面凹部102aが設けられ、こ
の中に軸101の一端に設けられた球状部101aが転
動可能に収容されている。
【0050】ボデー107は内側に延びたつば部には内
周面が球面状の穴107aが形成されており、該穴10
7aに軸101が貫通している。球面状の穴107a内
に位置する軸101の部分には穴107aの球面に対応
する球状部101bが形成されている。ボデー107の
図示左方には、外部動力により回転する回転部材109
と共に回転する駆動部材108がインペラ102と同軸
にボデー107から一定距離だけ離れて配置されてい
る。駆動部材108には回転中心から離れた位置に球面
凹部108aが設けられ、該球面凹部108aには軸1
01の図示左端に形成された球状部101cが転動可能
に収容されている。
【0051】球状部101a、101b間の軸101の
外周部には弾性部材であるダイアフラム110の内周部
が液密的に取り付けられている。本実施形態では、ダイ
アフラム110の内周部が弾性力により液密的に取り付
けられているが、固定具を用いて取り付けても良い。ダ
イアフラム110の外周部は、ボデー107のつば部に
液密的に接着されている。尚、ダイアフラム110の外
周部は、ボデー107のつば部に固定具を用いて液密的
に固定されても良い。
【0052】この構成によれば、駆動部108が回転す
ると、軸101が球状部101cを公転運動させる。軸
101は溝107aを中心にすりこぎ運動を行う。この
ため、軸101の球状部101aも駆動部108の回転
軸(=インペラ102の回転軸)と直交する平面内で公
転運動を行う。球状部101aの公転運動に応じて、イ
ンペラ102が回転力を受け回転し、流体を送出する。
ダイアフラム110のインペラ102のある側の空間に
は流体が満たされるが、同空間は吸込口に連通されてお
り、高圧は作用しない。よって、ダイアフラム110に
よって完全なシールが達成される。尚、第7実施形態に
おいて、駆動部108をエンジンからの出力軸とし、ボ
デー107をベルトカバー又はチェーンケースとする
と、部品点数増加を招くことなく流体ポンプを容易に形
成できる。
【0053】本発明の第8実施形態を図9に示す。第8
実施形態は第7実施形態の変形例である。流体ポンプ1
20は、ボデー127、123を備え、液密的に両者は
その開口部にて固定されている。ボデー127、123
間には、その内部に後述するインペラ122が収容され
るポンプ室Pが形成される。ポンプ室Pは、ボデー12
3に形成される吸込口に連通すると共に、両ボデー12
3、127間に形成される図示しない吐出口に連通され
ている。ボデー127には、軸方向に延びる段付内孔が
形成されており、その小径部127aにはフェノール樹
脂等からなる円筒状の水中すべり軸受126が圧入固定
されている。水中すべり軸受126の内孔内には、ポン
プ軸125が回転可能に嵌合されている。ポンプ軸12
5の一端は、ポンプ室P内に突出しており、インペラ1
22が固定されている。ポンプ軸125の他端は、段付
内孔の大径部127b内に突出しており、被動プーリ1
24が固定されている。尚、被動プーリ124が固定さ
れるポンプ軸125の他端は水中すべり軸受126の一
方の側面に当接するように大径になっており、ポンプ軸
125の一端側に嵌着され、水中すべり軸受126の他
方の側面に当接するスナップリングとで、ポンプ軸12
5の軸方向の動きを規制している。被動プーリ124の
図示左側面には、回転中心から離れた位置に球面凹部1
24aが設けられ、この中に軸121の一端に設けられ
た球状部121aが転動可能に収容されている。
【0054】ボデー127は、ケース128に液密的に
固定されており、ケース128にはポンプ軸125の同
軸上に位置する穴128aが形成されており、該穴12
8a内を軸121が貫通している。穴128aの内周面
は球状になっており、穴128a内には穴128aの球
面に対応するように軸121に形成された球状部121
bが転動可能に収容されている。ケース128の図示左
方には、外部動力により回転する駆動部材129がイン
ペラ122と同軸にケース128から一定距離だけ離れ
て配置されている。駆動部材129には回転中心から離
れた位置に球面凹部129aが設けられ、該球面凹部1
29aには軸121の図示左端に形成された球状部12
1cが転動可能に収容されている。
【0055】球状部121a、121b間の軸121の
外周部には弾性部材であるダイアフラム110の内周部
が液密的に取り付けられている。本実施形態では、ダイ
アフラム110の内周部が弾性力により液密的に取り付
けられているが、固定具を用いて取り付けても良い。ダ
イアフラム110の外周部は、ケースに液密的に接着さ
れている。尚、ダイアフラム110の外周部は、ケース
に固定具を用いて液密的に固定されても良い。
【0056】この構成によれば、駆動部129が回転す
ると、軸121が球状部121cを公転運動させる。軸
121は溝128aを中心にすりこぎ運動を行う。この
ため、軸121の球状部121aも駆動部129の回転
軸(=インペラ122の回転軸)と直交する平面内で公
転運動を行う。球状部121aの公転運動に応じて、イ
ンペラ122が回転力を受け回転し、流体を送出する。
ダイアフラム110のインペラ122のある側の空間に
は流体が満たされるが、過度な高圧は作用しないため、
ダイアフラム110によって完全なシールが達成され
る。尚、第8実施形態において、第7実施形態と同様に
駆動部129をエンジンからの出力軸とし、ケース12
8をベルトカバー又はチェーンケースとすると、部品点
数増加を招くことなく流体ポンプを容易に形成できる。
【0057】本発明の第9実施形態を図10に示す。流
体ポンプ130は、段付状の内孔を有する円筒状のボデ
ー133を備える。ボデー133の内孔の小径部にはフ
ェノール樹脂等からなる円筒状の水中すべり軸受126
が圧入固定されている。水中すべり軸受126内には、
ポンプ軸132が回転可能に嵌合されている。ポンプ軸
132の一端は、ボデー133の図示右端開口に突出し
ており、突出端部にインペラ131が固定されている。
ポンプ軸132の図示左端は、段付内孔の大径部133
b内に突出している。その突出端は大径となっており、
ポンプ軸132の回転軸に対して傾斜した孔132aが
形成されている。該孔132a内には、水中すべり軸受
137を介して軸136の一端が相対回転可能に支承さ
れている。ボデー133の内孔の大径部133bの開口
には、径方向内方に突出するフランジ部が形成されてお
り、該フランジ部の内孔内に軸136が貫通している。
ボデー133の外に延びる軸136の外周部には弾性部
材であるダイアフラム139の内周部がその弾性力によ
り液密的に取り付けられている。ダイアフラム139の
外周部は、ボデー133のフランジ部の図示左端面に液
密的に接着されている。尚、ダイアフラム139の内周
部及び外周部は、固定具を用いて固定しても良い。ボデ
ー133の外周にはころがり軸受135を介して椀状の
駆動部材134が回転可能に支承されている。駆動部材
134は、その外周面にベルト受け部が形成されてお
り、その中心(ベルトセンター)はころがり軸受135
の転動面に軸方向において一致されている。駆動部材1
34には、その回転軸(=インペラ131の回転軸)に
対して傾斜した孔134aが形成されており、該孔13
4a内にはブッシュ138を介して相対回転可能に嵌合
されている。
【0058】この構成によれば、駆動部材134が回転
すると、軸136の図示左端を公転運動させる。軸13
6の右端はポンプ軸132に支持され、ポンプ軸132
は、ボデー133に回転可能に支持されているので、軸
136はすりこぎ運動を行い、ポンプ軸132を回転さ
せる。よって、インペラ62が回転し流体を送出する。
すべり軸受126の摺動面を介して流体が、ボデー13
3の大径部133b内に流入するが、これにより過度な
高圧が作用することはなく、ダイアフラム139により
完全なシールは維持され、すべり軸受126、137の
摺動部が適切に潤滑される。
【0059】本発明の第10実施形態を図11に示す。
流体ポンプ140は、円筒状のボデー143を備える。
ボデー143は、その段付内孔の小径部143a内にフ
ェノール樹脂等からなる水中すべり軸受144が圧入固
定されている。水中すべり軸受144の内孔にはポンプ
軸142が回転可能に支持されている。ボデー143の
図示右端開口内に突出するポンプ軸142の図示右端に
は、インペラ141が固定されており、ボデー143の
図示左方開口内に突出するポンプ軸142の左端には、
かさ歯車145が固定されている。ボデー143の図示
左端はベルトカバー149が液密的に固定されており、
ベルトカバー149にはインペラ141の回転軸と同軸
上に孔149aが形成されている。
【0060】ボデー143の図示左方外側には駆動部材
であるエンジンからの出力軸150がインペラ141と
同軸上で回転可能に配置されている。出力軸150は、
駆動ベルト152とかみ合っている。出力軸150に
は、その回転軸方向に対して傾斜して設けられた孔15
0aが設けられ、この中にすべり軸受151を介して軸
147の図示左端が相対回転可能に受け入れられてい
る。軸147は、ベルトケース149の孔149aを貫
通して、ボデー143の図示左端開口に突入している。
孔149aを貫通する軸147の略中心部とベルトカバ
ー149の孔149aとの間には図4に示す第3実施形
態と同様にユニバーサルジョイント148が配置されて
おり、軸147をすりこぎ運動可能にしている。ユニバ
ーサルジョイント148は、図4に示されるものと同じ
であるので、説明は省略する。ボデー143内に突出す
る軸147の図示右端にはかさ歯車146が固定されて
おり、該かさ歯車146はかさ歯車145とかみ合って
いる。ユニバーサルジョイント148とかさ歯車146
との間の軸147の外周部には、弾性部材である蛇腹1
53の内周部が液密的に取り付けられている。蛇腹15
3の外周部は、ベルトカバー149に液密的に接着され
ている。尚、蛇腹153の内外周部は固定具を用いて液
密的に固定しても良い。
【0061】この構成によれば、出力軸150が回転す
ると、軸147の図示左端を公転運動させる。これによ
り、軸147の図示右端は、ユニバーサルジョイント1
48を中心に公転運動させられる。これに応じて、かさ
歯車146が公転することによって、かさ歯車145へ
回転し、ポンプ軸を回転させて流体を送出する。このと
き、すべり軸受144の摺動部を介してかさ歯車14
5、146が収容される空間に流体が流入するが、過度
な高圧とはならないため、蛇腹153による完全なシー
ルが維持される。
【0062】本発明の第11実施形態を図12に示す。
流体ポンプ160は、円筒状のボデー164を備え、ボ
デー164はシリンダブロック162にボルトにより液
密的に取り付けられる。ボデー164の内孔の小径部1
64aには、円筒状の水中すべり軸受165が圧入固定
されている。水中すべり軸受165の内孔内には、ポン
プ軸163が回転可能に支承されている。ポンプ軸16
3は、すべり軸受165の内孔に回転可能に嵌合され、
ボデー164の図示右端開口内に突出するポンプ軸16
3の一端に、インペラ161が固定される第1軸部16
3aと、該第1軸部163aから所定角度傾斜してボデ
ー164の外方へ突出する第2軸部163bを備えたく
の字状を呈している。ボデー164の図示左端の外周に
は、椀状の駆動部材167がころがり軸受170を介し
て回転可能に支承されている。駆動部材167にはその
回転軸(=インペラ161の回転軸=第1軸部)に対し
て傾いた孔167aが形成されている。尚、駆動部材1
67の外周面には図示しないベルトがかけられるベルト
受け部が形成されており、そのベルトセンターがころが
り軸受170の転動面と一致されている。駆動部材16
7の孔167a内には、筒部材166がころがり軸受1
68を介して相対回転可能に嵌合されている。筒部材1
66の内孔内には、第2軸部163bの端部が回転可能
に嵌合されている。筒部材166の外周部には、弾性部
材である蛇腹169の内周部が液密的に取り付けられて
いる。蛇腹169の外周部は、ボデー164の図示左端
の外周にころがり軸受170と隣接して圧入固定される
リング部材171の内方フランジとボデー164の図示
左端面との間で液密的に挟持されている。尚、蛇腹16
9の内周部を固定具を用いて筒部材166の外周に液密
的に固定しても良い。
【0063】この構成によれば、駆動部材167が回転
すると、筒部材166のを公転運動させられる。筒部材
166は蛇腹169によりその自転を抑制される。筒部
材166の公転運動により、第2軸部163bが回転さ
れ、インペラ161が回転し、流体を送出する。蛇腹1
69のインペラ161のある側の空間にはすべり軸受1
65の摺動部を介して流体が満たされるが蛇腹169に
は過度な高圧が作用することはないので、蛇腹169に
より完全なシールが維持される。
【0064】図13は、本発明の第12実施形態を示
す。図13に示す流体ポンプ210は、円筒状の第1ボ
デー216と円筒状の第2ボデー217とを備えてお
り、両ボデー216、217は図示しないシリンダブロ
ックに図示しないボルトにより液密的に固定される。第
1ボデー216は、段付の内孔を有し、その小径部21
6aにはフェノール樹脂等からなる円筒状の水中すべり
軸受215が圧入固定されている。小径部216aの図
示右側の第1ボデー216の内孔の大径部216c内に
は、インペラ212が収容されている。インペラ212
はその背面に形成される円筒支持部212aをスリーブ
214bを介して水中すべり軸受215の内孔内に回転
可能に支承されている。スリーブ214bはインペラ2
12の円筒支持部212aの外周にその内孔を圧入固定
され、その外周が水中すべり軸受215の内孔内に回転
可能に嵌合されている。インペラ212の円筒支持部2
12aの段部にはプレート214aが介装されている。
尚、すべり軸受215により支持されるインペラ212
の外周段部212aはインペラ212の回転軸の同心円
上に位置する。
【0065】第2ボデー217と第1ボデー216と
は、図示しないシリンダブロックへの固定用の図示しな
いボルトにより互いに液密的に接合される。第2ボデー
217の図示右端の接合フランジ部217aの第2ボデ
ー217の内孔と同軸の環状の溝217a1が形成され
ており、該溝217a1の深さと同一な厚さを有する円
環状のプレート240が収容され、両ボデー216、2
17が接合されることにより、両者間で挟持されてい
る。尚、230は、円環状のプレート240と第1ボデ
ー216間を液密的にシールするOリングである。円環
状のプレート240の内周部には、第2ボデー217と
の接合面側の第1ボデー216の段付内孔の中径部21
6b内に延びる筒部240aが形成されている。筒部2
40aには、その直径方向に互いに向き合う一対の孔2
40a1が形成されている。筒部240a内には、ユニ
バーサルジョイント220が配設されている。
【0066】ユニバーサルジョイント220は、リング
220aを有し、リング220aにはその直径方向に互
いに向き合う孔220a1が形成されている。リング2
20aの孔220a1内にはフェノール樹脂等からなる
筒状の水中すべり軸受241が夫々圧入固定されてい
る。水中すべり軸受241の内孔内には、円環状のプレ
ート240の筒部240aの孔240a1内に夫々圧入
固定されるピン242が相対回転可能に嵌合されてい
る。リング220a内には、後述する軸211が遊嵌さ
れており、該軸211にはピン242と直交する方向に
リング220a内に張架される軸部220bが、貫通し
ている。
【0067】インペラ212は、図示しないシリンダブ
ロックと第1ボデー216の大径部216cとの間で形
成されるポンプ室P内に収容されており、その回転中心
から離れた位置にその回転軸方向に対して傾斜した孔2
12bが設けられており、該孔12bにフェーノル樹脂
等からなる水中すべり軸受213を介して軸211の一
端が相対回転可能に支承されている。尚、水中すべり軸
受213は、インペラ212の孔212b内に圧入され
ている。
【0068】第2ボデー217は、碗状に形成されてお
り、その底部に相当する部分には開口217cが形成さ
れており、該開口217cにはころがり軸受223を介
して駆動部材219の軸部219aが回転可能に支承さ
れている。軸部219の第2ボデー217外部に位置す
る一端にはプーリシート219cが圧入固定されてい
る。尚、軸部219aの回転中心とインペラ212の回
転中心は一致されている。軸部219aの他端側には、
大径の円盤部219bが形成されており、該円盤部21
9bは第2ボデー217の筒部217bの内孔内にころ
がり軸受221を介して回転可能に支承されている。駆
動部材219の円盤部219bには、その回転中心から
離れた位置にその回転軸方向に対して傾斜した孔219
b1が設けられており、該孔219bにころがり軸受2
22を介して軸211の他端が相対回転可能に支承され
ている。尚、インペラ212の回転中心、駆動部材21
9の回転中心及びユニバーサルジョイント220の軸部
220bが貫通される軸211の部分は同軸に位置して
いる。また、プーリシート219cには図示しないプー
リが固定されており、該プーリには図示しないベルト受
け部が形成されているが、駆動部材219が2つのころ
がり軸受により回転可能に第2ボデー217に支承され
ているので、ベルト受け部の中心(ベルトセンター)の
設定はころがり軸受の転動面に軸方向において一致させ
る必要はなく、自由度が広くなっている。そのため、軸
方向に一致していなくともころがり軸受に偏荷重が作用
することはないので、ころがり軸受の寿命を長くするこ
とができる。
【0069】軸211のユニバーサルジョイント220
の軸部220bが貫通する部分ところがり軸受222に
より駆動部材219に支承される他端との間の部分の外
周には、環状の溝211aが形成されており、該溝21
1aには弾性部材である円環状の蛇腹218の内周ビー
ド部が止め具229により液密的に固定されている。蛇
腹218の外周ビード部は、円環状のプレート240と
第2ボデー217の溝217a1との間で液密的に挟持
されている。
【0070】上記した第12実施形態において、駆動部
材219が図示しないプーリを介して回転されると、軸
211の図示左端が駆動部材219の回転中心まわりに
公転運動させられ、これにより、ユニバーサルジョイン
ト220で支持される部分を支点として軸211がいわ
ゆるすりこぎ運動をする。このため、軸211の図示右
端は、駆動部材219の回転軸(インペラ212の回転
軸)と直交する平面内でインペラ212の回転軸まわり
に公転運動をする。このとき、軸211はユニバーサル
ジョイント220によりその自転を規制されているた
め、蛇腹218は径方向に弾性変形を繰り返すだけで、
ねじれが作用しない。軸211の図示右端の公転運動に
応じて、インペラ212が回転力を受けて、回転し、流
体を図示しない吸込み口から吐出口へと送出する。蛇腹
218のインペラ側の空間225には、インペラ212
の外周の高圧の流体がすべり軸受215の摺動部を介し
て流入し、すべり軸受213と軸211との間を介して
低圧の吸込み側のインペラ中央部へ流出するように流体
が循環されるため、蛇腹218に過度の高圧が作用する
ことなく、蛇腹218の内周部及び外周部にて軸211
及びボデー217に対するシールがなされるので、流体
が駆動部材219側へ漏れることはなく、完全にシール
される。尚、上記した軸211のすりこぎ運動時には、
ユニバーサルジョイント220のリング220cはピン
242の回りにわずかに所定角度のふりこ運動を繰り返
す。また、水中すべり軸受213、215、241は、
上記した流体の循環により適切に潤滑されると共に、蛇
腹18と共に冷却される。また、本実施形態では、イン
ペラ212に軸方向に低圧の吸込み側のインペラ中央部
と空間225を連通するように貫通する孔212cを形
成しているので、上記した流体の循環が確実になされ
る。また、更に本実施形態では、駆動部材219を2つ
のころがり軸受で2点支持しているため、図示しないプ
ーリのベルトセンターの位置によらずに、ころがり軸受
に偏荷重を作用させないようにできるので、回転力伝達
が円滑になり、水中すべり軸受の寿命も長くすることが
できる。
【0071】以上のように、各実施形態によれば、弾性
部材である蛇腹、ダイアフラム、リップシール、Oリン
グにより完全なシールが達成されると共に、軸により直
接駆動されるため、回転数変動に対して追従できる。
【0072】
【発明の効果】以上の如く、本発明によれば、軸の公転
運動により駆動部材の回転がインペラへ伝達されて、イ
ンペラが回転し、ポンプ作用をなす際に、自転運動をし
ない軸とボデー間に設けられた弾性部材により完全にイ
ンペラ側をシールすることができる。
【0073】また、駆動部材からインペラへの動力伝達
が直接的に軸によりなされるので、駆動部材の回転数変
動に対して追従可能な信頼性の高い流体ポンプを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った流体ポンプの第1実施形態の縦
断面図である。
【図2】図1のユニバーサルジョイントの斜視図であ
る。
【図3】本発明に従った流体ポンプの第2実施形態の縦
断面図である。
【図4】本発明に従った流体ポンプの第3実施形態の縦
断面図である。
【図5】本発明に従った流体ポンプの第4実施形態の縦
断面図である。
【図6】本発明に従った流体ポンプの第5実施形態の縦
断面図である。
【図7】本発明に従った流体ポンプの第6実施形態の縦
断面図である。
【図8】本発明に従った流体ポンプの第7実施形態の縦
断面図である。
【図9】本発明に従った流体ポンプの第8実施形態の縦
断面図である。
【図10】本発明に従った流体ポンプの第9実施形態の
縦断面図である。
【図11】本発明に従った流体ポンプの第10実施形態
の縦断面図である。
【図12】本発明に従った流体ポンプの第11実施形態
の縦断面図である。
【図13】本発明に従った流体ポンプの第12実施形態
の縦断面図である。
【符号の説明】
10、30、50、60、80、90、100、12
0、130、140、160、210 流体ポンプ 11、20a、20b、31、51、61、81、9
1、101、121、136、147、166、211
軸 12、32、53、62、102、122、131、1
41、161、212インペラ13、14、33、3
4、39、41、42、52、63、103、104、
113、126、137、144、165、213、2
15、241 水中すべり軸受 17、36、56、57、64、85、93、106、
107、123、127、133、143、164、2
16、217 ボデー 18、65、110、153、169、218 蛇腹
(弾性部材) 20、40、148、220 ユニバーサルジョイント 81a、101a、101b、101c、121a 球
状部 82 リップシール 92 Oリング 102a、108a、124a 球面溝 107a 溝 109、125、132、142、163 ポンプ軸 146、145 かさ歯車

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外部動力に回転駆動される駆動部材と、
    該駆動部材の軸方向に対して斜めに配置され、一端が前
    記駆動部材に回転可能に支持された軸と、前記駆動部と
    同軸上で回転するようにボデーに回転可能に支持され、
    前記軸の他端を回転可能に支持し、回転によって流体を
    送出するインペラと、前記軸とボデーとの間に設けら
    れ、前記インペラ側を液密的にシールする弾性部材とを
    備える流体ポンプ。
  2. 【請求項2】 前記ボデーに固定され、前記軸の略中央
    部を支持して前記軸を前記ボデーに対してすりこぎ運動
    させるユニバーサルジョイントを備えることを特徴とす
    る請求項1に記載の流体ポンプ。
  3. 【請求項3】 前記駆動部材を前記ボデーに回転可能に
    支持し、前記ボデー、前記駆動部材及び前記弾性部材で
    囲まれた空間に潤滑剤を封入することを特徴とする請求
    項1又は2に記載の流体ポンプ。
  4. 【請求項4】 前記軸のすりこぎ運動の支点部に球状部
    を設け、前記弾性部材を前記球状部に液密的に当接する
    リップシールとしたことを特徴とする請求項1に記載の
    流体ポンプ。
  5. 【請求項5】 前記弾性部材を前記軸のすりこぎ運動の
    支点部に液密的に接するOリングとしたことを特徴とす
    る請求項1に記載の流体ポンプ。
  6. 【請求項6】 前記軸をカップ状に形成し、前記インペ
    ラの回転中心に沿って延びると共に前記ボデーに回転可
    能に保持された第1軸部と、該第1軸部から屈曲して前
    記駆動部材側へ延び、該駆動部材に回転可能に保持され
    る第2軸部とからなる屈曲したポンプ軸を設けたことを
    特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
  7. 【請求項7】 前記駆動部材と前記インペラとの間の軸
    方向の距離を一定に規制し、前記軸の両端に夫々球状部
    を設け、前記駆動部材及び前記インペラに夫々前記球状
    部を受容する球面溝を設けたことを特徴とする請求項1
    に記載の流体ポンプ。
  8. 【請求項8】 前記駆動部材と前記インペラとの間の軸
    方向の距離を一定に規制し、前記軸の両端に夫々球状部
    を設け、前記インペラに前記ボデーに前記駆動部材の回
    転軸を中心に回転可能に支持される被動プーリを設け、
    該被動プーリ及び前記駆動部材に夫々前記球状部を受容
    する球面溝を設けたことを特徴とする請求項1に記載の
    流体ポンプ。
  9. 【請求項9】 前記インペラに前記ボデーに前記駆動部
    材の回転軸を中心に回転可能に支持されると共に端部に
    斜面を備えるポンプ軸を設け、前記斜面に前記軸の表面
    を当接させることを特徴とする請求項1に記載の流体ポ
    ンプ。
  10. 【請求項10】 前記インペラに前記ボデーに前記駆動
    部材の回転軸を中心に回転可能に支持されると共に端部
    に第1のかさ歯車を備えるポンプ軸を設け、前記軸に前
    記第1のかさ歯車と噛合する第2のかさ歯車を固定した
    ことを特徴とする請求項1に記載の流体ポンプ。
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