JPH0971626A - ポリウレタン樹脂の製造方法 - Google Patents

ポリウレタン樹脂の製造方法

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JPH0971626A
JPH0971626A JP7251825A JP25182595A JPH0971626A JP H0971626 A JPH0971626 A JP H0971626A JP 7251825 A JP7251825 A JP 7251825A JP 25182595 A JP25182595 A JP 25182595A JP H0971626 A JPH0971626 A JP H0971626A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 適当な親水性と分散安定性を付与できるポリ
ウレタン樹脂を提供する。 【解決手段】 有機ジイソシアネートと、第3アミノ基
およびエステル基を含む部分化学構造を有するポリオー
ルを含有する長鎖ポリオールと、場合により鎖延長剤と
を反応させる、ポリウレタン樹脂の製造方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エラストマー、塗
料、接着剤、インキバインダー、磁気記録媒体用バイン
ダー等に使用できる、適当な親水性のポリウレタン樹脂
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来からポリウレタン樹脂に親水性官能
基を導入し、様々な分野への応用がなされている。最も
典型的な例は、塗布型の磁気記録媒体(具体的には、オ
ーディオテープ、ビデオテープ、フロッピーディスク、
コンピューター用データテープなど)のバインダーや、
塗料、インキバインダーなどに見られるような、ポリウ
レタン樹脂へのSO3 M基、COOH基、PO(O
M′)2 基、OH基、第3アミノ基、第4アンモニウム
塩基(Mは水素原子、アルカリ金属など、M′は水素原
子、アルカリ金属、炭化水素基など)などの親水性極性
基の導入である。第3アミノ基を含有するポリウレタン
樹脂の製造に関しては、特公昭63−21613号公報
などに示されたように、第3アミノ基含有グリコールを
ウレタン結合を介して導入する方法が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で得られるポリウレタン樹脂では目標とする適当な親
水性が得にくい。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記事情
に鑑み、ポリウレタン樹脂への第3アミノ基の導入方法
について鋭意検討を重ねた結果、本発明を完成するに至
った。
【0005】即ち本発明は、有機ジイソシアネートと、
下記の一般式(1)または(2)で示される部分化学構
造を有するポリオール(以下、第3アミノエステルポリ
オールと略称する)を一部または全部として含有する長
鎖ポリオールとを反応させることを特徴とするポリウレ
タン樹脂の製造方法である。
【0006】
【化3】
【0007】本発明は、有機ジイソシアネートと、前記
第3アミノエステルポリオールを一部または全部として
含有する長鎖ポリオールと、鎖延長剤とを反応させるこ
とを特徴とするポリウレタン樹脂の製造方法である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明におけるポリウレタン樹脂
の製造について以下に説明する。本発明に使用される有
機ジイソシアネートとしては一般にポリウレタン樹脂の
製造に使用できるものは全て使用可能であり、具体的に
は、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイ
ソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート、あるいは
ヘキサメチレンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシ
アネート、またあるいはイソホロンジイソシアネートな
どの脂環族ジイソシアネート、さらにこれらの混合物等
が挙げられる。また、これらの有機ジイソシアネートの
一部をウレタン化、ウレトジオン化、カルボジイミド化
などした変性イソシアネートも使用可能である。
【0009】本発明に使用される長鎖ポリオールは、そ
の一部または全部として、前記第3アミノエステルポリ
オールを含有するものであり、ポリウレタン樹脂中への
第3アミノ基の導入量の調整しやすさの点から、その一
部に第3アミノエステルポリオール以外の高分子量のポ
リオールを併用するのが好ましい。第3アミノエステル
ポリオールは、分子中に前記一般式(1)または(2)
で示される部分化学構造以外の基や結合を有していても
よい。これらの長鎖ポリオールの分子量はいずれも30
0以上であり、300〜10000の範囲が好ましい。
【0010】第3アミノエステルポリオール以外の、長
鎖ポリオールの一部として使用することのできる高分子
量のポリオールとしては、ポリエステル系ポリオール、
ポリエーテル系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオ
ール、これらのコポリオール、これらの混合物などが挙
げられる。このうち、親水性を付与しやすいポリエステ
ル系ポリオールが好ましい。このポリエステル系ポリオ
ールとしては、コハク酸、アジピン酸、セバシン酸、ア
ゼライン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタ
ル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロイソフ
タル酸、ヘキサヒドロオルソフタル酸、ナフタレンジカ
ルボン酸等のジカルボン酸、これらの酸エステルあるい
は酸無水物単独またはこれらの混合物と、エチレングリ
コール、1,3−プロピレングリコール、1,2−プロ
ピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−
ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−
ヘキサンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオ
ール、ネオペンチルグリコール、1,8−オクタンジオ
ール、1,9−ノナンジオール、ジエチレングリコー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノ
ールAのエチレンオキサイドおよび/またはプロピレン
オキサイド付加物等のグリコール、あるいはモノエタノ
ールアミン等のアミノアルコール単独またはこれらの混
合物との縮合反応で得られるポリエステルポリオールあ
るいはポリエステルアミドポリオール、またはε−カプ
ロラクトン等の環状エステル(ラクトン)モノマーの開
環重合で得られるラクトン系ポリエステルポリオール等
が挙げられる。ポリエーテル系ポリオールとしては、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リテトラメチレンエーテルグリコール等が挙げられる。
ポリカーボネート系ポリオールとしては、一般に、多価
アルコールと、ジエチレンカーボネート、ジメチルカー
ボネート、ジエチルカーボネート、ジフェニルカーボネ
ート等のカーボネート類との脱アルコール反応などで得
られるものが挙げられる。この多価アルコールとして
は、エチレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,2−プロピレングリコール、1,3−ブタンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチル−1,
5−ペンタンジオール、ネオペンチルグリコール、1,
8−オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエ
チレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル等の単独またはこれらの2種以上の混合物が挙げられ
る。これらの高分子量のポリオールには、前記のジカル
ボン酸、酸エステルあるいは酸無水物単独またはこれら
の混合物と、ヘキサメチレンジアミン、キシレンジアミ
ン、イソホロンジアミン等のジアミンとの縮合反応で得
られるポリアミドポリアミンを併用してもよい。
【0011】前記第3アミノエステルポリオールは、好
適には、水酸基含有α,β−不飽和カルボキシ化合物と
アミン化合物との反応によって得られる。水酸基含有
α,β−不飽和カルボキシ化合物の例としては、2−ヒ
ドロキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメ
タアクリレート、これらのε−カプトラクトン付加物等
が挙げられ、アミン化合物の例としては、N,N−ジメ
チル−1,3−プロパンジアミン等のジアルキルジアミ
ン化合物、ピペラジン等のジアルキレンジアミン化合物
が挙げられる。具体的には、下式に示す2−ヒドロキシ
エチルアクリレート2mol とアルキルアミン1mol との
反応物が挙げられる。
【化4】 さらに、下式に示す2−ヒドロキシエチルアクリレート
2mol とジアルキレンジアミン1mol との反応物が挙げ
られる。
【化5】 また更に、第3アミノエステルポリオールと前述の公知
のジカルボン酸、それらの酸エステルあるいは酸無水物
との反応、またはさらにこれらとグリコール等との反応
で得られるものが挙げられる。本発明おけるポリウレタ
ン樹脂の第3アミノ基は、前記反応式から明らかなよう
に、2個のカルボン酸残基の間に特定化学構造で導入さ
れることにより、分散安定性などが改善される。特開平
1−223625号公報に記載の第3アミノ基の導入方
法では上記のような効果は得られない。
【0012】本発明で使用される鎖延長剤は分子量30
0未満の分子中に2個以上の活性水素(基)を有する化
合物である。具体的には、エチレングリコール、1,3
−プロピレングリコール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオ
ール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、1,8−オクタンジオール、1,9
−ノナンジオール、ジエチレングリコール、1,4−シ
クロヘキサンジメタノール、あるいはビスフェノールA
のエチレンオキサイドおよび/またはプロピレンオキサ
イド付加物等のグリコール、あるいは、ヘキサメチレン
ジアミン、キシレンジアミン、イソホロンジアミン、モ
ノエタノールアミン等のジアミン、またはアミノアルコ
ール等が挙げられ、他に水、尿素も鎖延長剤として使用
することができる。上記の化合物は単独でまたは混合し
て使用することができる。
【0013】本発明において、ポリウレタン樹脂が線状
となる場合には、有機ジイソシアネートと長鎖ポリオー
ルと場合により鎖延長剤とのNCO/活性水素(基)モ
ル比は0.6/1〜1.15/1が好ましい。ポリウレ
タン樹脂が枝分れとなる場合には、ゲル化を避ける必要
がある。(長鎖ポリオールと場合により鎖延長剤の)活
性水素(基)の官能基数が大きくなると、ゲル化を生じ
やすいので、活性水素(基)全体の平均官能基数は2.
0〜3.0が好ましい。また、活性水素(基)全体の平
均官能基数が3.0を越えるときは、その平均官能基数
に応じて、NCO/活性水素(基)モル比を減少させる
ことが好ましい。ポリウレタン樹脂の分子量範囲は数平
均分子量5000〜20万が好ましく、より好ましくは
1万〜10万である。本発明におけるポリウレタン樹脂
中の第3アミノ基含有濃度は0.001〜1.0mmol/g
が望ましい。
【0014】さらに本発明においてポリウレタン樹脂の
製造には、必要に応じて、(ウレタン化)触媒、安定剤
などを使用することができる。このような触媒として
は、トリエチルアミン、トリエチレンジアミン等の第3
アミン、酢酸カリウム、ステアリン酸亜鉛等の金属塩、
ジブチル錫ラウレート、ジブチル錫オキサイド等の有機
金属化合物などが挙げられる。安定剤としては、置換ベ
ンゾトリアゾール類等の紫外線に対する安定剤、フェノ
ール誘導体等の熱酸化に対する安定剤などを挙げること
ができ、これらを配合することによってポリウレタン樹
脂の諸性能を著しく安定化させることができる。
【0015】また本発明においてポリウレタン樹脂を製
造するにあたっては、従来公知のいずれの方法もとるこ
とができ、トルエン、キシレン、ベンゼン、ジオキサ
ン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトン、酢酸エチル、酢酸ブチル等の単独溶剤
系または混合溶剤系で反応させる溶液反応法や、無溶剤
下で反応剤を十分に混合後、反応混合物を平板もしくは
平らな面上に渡して加熱し、次いで冷却後粉砕する方
法、あるいは反応混合物を押出機へ注入する方法等を用
いることができる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を実施例にてさらに詳しく述べ
るが、本発明は実施例のみに限定して解釈されるべきも
のではない。なお、合成例、実施例、試験例および比較
試験例における「部」および「%」は、特に断りのない
かぎり、「重量部」および「重量%」を示す。
【0017】第3アミノエステルポリオールの合成 合成例1 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、ピペラ
ジン270.6部、2−ヒドロキシエチルアクリレート
729.4部を加えて混合し、室温で2時間、次いで6
0℃で2時間反応させて、第3アミノエステルポリオー
ルを得た。これをPO−A1とする。得られた化合物の
1H-NMRスペクトルからイミノ基およびアクリロイル基の
消失が確認された。得られたPO−A1の水酸基価は3
52mgKOH/g であった。これらをまとめて表2に示す。
【0018】合成例2 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、ピペラ
ジン86.0部、2−ヒドロキシエチルアクリレートの
ε−カプロラクトン付加物(ダイセル化学製FA−3、
数平均分子量約460)914.0部を加えて混合し、
室温で2時間、次いで60℃で2時間反応させ、さらに
60℃、20mmHg下で減圧し、未反応のε−カプロラク
トンモノマーを除去して、第3アミノエステルポリオー
ルを得た。これをPO−A2とする。得られた化合物の
1H-NMRスペクトルからイミノ基およびアクリロイル基の
消失が確認された。得られたPO−A2の水酸基価は1
12mgKOH/g であった。これらをまとめて表2に示す。
【0019】合成例3 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、第3ア
ミノエステルポリオールPO−A1 189.3部、表
1に示すポリエステルポリオール2 810.7部を加
えて混合し、0.01部のテトライソプロピルチタネー
トを加え130〜150℃でエステル交換反応させて、
第3アミノエステルポリオールを得た。これをPO−A
3とする。得られたPO−A3の水酸基価は112mgKO
H/g であった。これらをまとめて表2に示す。
【0020】合成例4 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、N,N
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン305.5部、
2−ヒドロキシエチルアクリレート694.5部を加え
て混合し、室温で2時間、次いで60℃で2時間反応さ
せて、第3アミノエステルポリオールを得た。これをP
O−B1とする。得られた化合物の1H-NMRスペクトルか
らアミノ基、イミノ基およびアクリロイル基の消失が確
認された。得られたPO−B1の水酸基価は336mgKO
H/g であった。これらをまとめて表2に示す。
【0021】合成例5 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、N,N
−ジメチル−1,3−プロパンジアミン100.4部、
2−ヒドロキシエチルアクリレートのε−カプロラクト
ン付加物(ダイセル化学製FA−3、数平均分子量約4
60)899.6部を加えて混合し、室温で2時間、次
いで60℃で2時間反応させ、さらに60℃、20mmHg
下で減圧し、未反応のε−カプロラクトンモノマーを除
去して、第3アミノエステルポリオールを得た。これを
PO−B2とする。得られた化合物の1H-NMRスペクトル
からアミノ基、イミノ基およびアクリロイル基の消失が
確認された。得られたPO−B2の水酸基価は112mg
KOH/g であった。これらをまとめて表2に示す。
【0022】合成例6 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、第3ア
ミノエステルポリオールPO−B1 200.8部、表
1に示すポリエステルポリオール3 799.2部を加
えて混合し、0.01部のテトライソプロピルチタネー
トを加え130〜150℃でエステル交換反応させて、
第3アミノエステルポリオールを得た。これをPO−B
3とする。得られたPO−B3の水酸基価は112mgKO
H/g であった。これらをまとめて表2に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【表2】
【0025】ポリウレタン樹脂の合成 実施例1 撹拌機、温度計および冷却管を備えた反応器に、ポリエ
ステルポリオール1(表1参照)251.5部、第3ア
ミノエステルポリオールPO−A1(表2参照)9.6
部、メチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン
=3/3/2の混合溶媒167部を仕込み、50℃で溶
解混合した後、(ウレタン化)触媒としてジオクチル錫
ジラウレート0.06部を加え、次いで、4,4′−ジ
フェニルメタンジイソシアネート39.0部を加え、7
5℃にて反応させた。反応が進行するにつれて、粘度が
上昇するので、適時、メチルエチルケトン/トルエン/
シクロヘキサノン=3/3/2の混合溶媒にて希釈し、
赤外スペクトルでイソシアネート基の吸収ピークが消滅
したのを確認して反応を止め、均一透明な溶液を得た。
この第3アミノ基を含有するポリウレタン樹脂溶液は、
固形分30%であり、GPC測定によるポリスチレン換
算での数平均分子量は19000、重量平均分子量は3
6000であった。このポリウレタン樹脂溶液をPU−
A1−1とする。この結果をまとめて表3に示す。
【0026】実施例2〜18、比較例1〜3 実施例1と同様にして表3〜表5に示す、有機ジイソシ
アネート、ポリエステルポリオール、第3アミノエステ
ルポリオール、鎖延長剤を(ウレタン化)反応させて、
第3アミノ基を含有するポリウレタン樹脂溶液を合成し
た。これらの結果をまとめて表3〜表5に示す。
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】性能試験 試験例1 この様にして得られた第3アミノ基含有ポリウレタン樹
脂溶液を用いて、下記の配合1、配合2に示した比率で
配合し、サンドグラインドミル(五十嵐機械製)で10
時間分散して塗料を調製した。この塗料を24時間静置
後に、厚さ15μmのポリエチレンテレフタレートのベ
ースフィルム上に乾燥膜厚3μmになるように塗布し、
80℃で3分間乾燥し、さらに25℃で72時間キュア
して、フィルムを作製した。このフィルムについて、光
沢計(スガ試験機製)を用いて入射角45度、反射角4
5度におけるフィルム表面の反射率(割合としての%)
を測定した。その結果を表6に示す。 [配合1] メタル磁性粉(BET数56m2 /g) 100 部 ポリウレタン樹脂(固形分換算) 20.0部 メチルエチルケトン 105 部 トルエン 105 部 シクロヘキサノン 70 部 [配合2] カーボンブラック(キャボット社製BLACK PEARS-L ) 100 部 ポリウレタン樹脂(固形分換算) 33.3部 メチルエチルケトン 150 部 トルエン 150 部 シクロヘキサノン 100 部
【0031】試験例2〜18、比較試験例1〜3 試験例1で用いた第3アミノ基を含有するポリウレタン
樹脂溶液の代わりに、表3〜表5に示す第3アミノ基を
含有するポリウレタン樹脂溶液を用いてフィルムを作製
し、これらのフィルムについて試験例1と同様の方法で
評価した。その結果を表6に示す。
【0032】
【表6】
【0033】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の方法で得ら
れる、分子中に第3アミノ基とエステル結合を含む特定
の部分化学構造を有するポリウレタン樹脂を用いること
により、ポリウレタン樹脂に適当な親水性と分散安定性
を付与でき、樹脂への種々の添加剤、カップリング剤等
の添加量の削減もしくは未添加が可能となり、エラスト
マー、塗料、フィルムラミネート用などの接着剤、イン
キバインダー、磁気記録媒体用バインダー等の生産性
や、その光沢などの物性の向上を達成することができ
る。更に本発明の方法により得られるポリウレタン樹脂
は、プラスチック等の表面処理剤、アスファルトやコン
クリートの改質剤などに応用することもできる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機ジイソシアネートと、下記の一般式
    (1)または(2)で示される部分化学構造を有するポ
    リオールを一部または全部として含有する長鎖ポリオー
    ルとを反応させること、を特徴とするポリウレタン樹脂
    の製造方法。 【化1】
  2. 【請求項2】 有機ジイソシアネートと、下記の一般式
    (1)または(2)で示される部分化学構造を有するポ
    リオールを一部または全部として含有する長鎖ポリオー
    ルと、鎖延長剤とを反応させること、を特徴とするポリ
    ウレタン樹脂の製造方法。 【化2】
JP25182595A 1995-09-05 1995-09-05 ポリウレタン樹脂の製造方法 Expired - Fee Related JP3381479B2 (ja)

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JPWO2010004951A1 (ja) * 2008-07-11 2012-01-05 宇部興産株式会社 水性ポリウレタン樹脂分散体、その製造方法、及びそれを含有する塗料組成物
JP2016191075A (ja) * 2016-08-19 2016-11-10 宇部興産株式会社 ポリカーボネートジオール及びその製造方法

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