JPH0969485A - 位置合わせ方法 - Google Patents

位置合わせ方法

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JPH0969485A
JPH0969485A JP7225018A JP22501895A JPH0969485A JP H0969485 A JPH0969485 A JP H0969485A JP 7225018 A JP7225018 A JP 7225018A JP 22501895 A JP22501895 A JP 22501895A JP H0969485 A JPH0969485 A JP H0969485A
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shot
shot area
wafer
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JP7225018A
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Inventor
Shinji Mizutani
真士 水谷
Nobutaka Umagome
伸貴 馬込
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アライメント計測時にフォーカスオフセット
を生じさせず、アライメント精度を向上させる。 【解決手段】 ウエハのショット領域全体に亘り複数の
スポット光9a〜9mを照射して照射位置の高さを検出
する多点の焦点位置検出系を設ける。ファインアライメ
ントセンサからウエハマーク4a,4bの位置を検出す
るためのアライメント照明光1a,1bが照射されるシ
ョット領域上の照射位置にそれぞれスポット光9k,9
hが重なるように設定する。スポット光9k,9hの照
射位置におけ測定値が、他の測定点における測定値から
の許容範囲を越えているサンプルショット領域(異常シ
ョット)については、アライメントデータから除外し、
その異常ショットに隣合う8個のショット領域から代替
ショットを選択してEGA方式によりウエハの各ショッ
ト領域の座標位置を算出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、撮像素子(CCD等)、液晶表示素子、又は薄膜磁
気ヘッド等を製造するためのリソグラフィー工程におい
て、マスクパターンをウエハ等の基板上に転写する際の
位置合わせ方法、及びこの方法を使用する露光装置に関
し、特に、統計的手法を用いて予測した配列座標に基づ
いてウエハ上の各ショット領域とマスクのパターンとの
位置合わせを行う場合に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】例えば半導体素子は、ウエハ上に多数層
の回路パターンを重ねて形成されるので、2層目以降の
回路パターンをウエハ上に投影露光する際には、ウエハ
上の既に回路パターンが形成された各ショット領域とこ
れから露光するレチクルのパターンとの位置合わせ、即
ちウエハの位置合わせ(ウエハアライメント)を高精度
に行う必要がある。
【0003】このためのアライメントセンサとしては、
レーザ光をウエハ上のドット列状のアライメントマーク
に照射し、そのマークにより回折又は散乱された光を用
いてそのマークの位置を検出するLSA(Laser Step A
lignment)方式、ハロゲンランプを光源とする波長帯域
幅の広い光で照明して撮像したアライメントマークの画
像データを画像処理して計測するFIA(Field Image
Alignment)方式、あるいはウエハ上の回折格子状のアラ
イメントマークに、同一周波数又は周波数を僅かに変え
たレーザ光を2方向から照射し、発生した2つの回折光
を干渉させ、その位相からアライメントマークの位置を
計測するLIA(Laser Interferometric Alignment )
方式等のアライメントセンサがある。
【0004】図5は、従来のLSA方式のアライメント
センサを備えた投影露光装置の概略構成を示し、この図
5においてレチクル5のパターンが投影光学系6を介し
て、ウエハ7上の各ショット領域に転写される。ウエハ
7は不図示のウエハホルダを介して不図示のウエハステ
ージ上に載置されている。また、投影光学系6の光軸に
平行にZ軸が取られ、Z軸に垂直な平面上の直交座標系
がX軸、Y軸となっている。そして、LSA方式で且つ
TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のX軸用、及びY軸
用のアライメントセンサ11X及び11Yからのアライ
メント照明光LX及びLYがレチクル5の下部から投影
光学系6を介して、それぞれ投影光学系6の有効露光フ
ィールドIAR上の端部にスリット光1a,1bとして
照射されている。そして、投影光学系6の結像面に対し
て、アライメントセンサ11X,11Yのベストフォー
カス面が同じ焦点位置に設定されている。
【0005】また、送光光学系102及び受光光学系1
03から構成される斜入射方式の焦点位置検出系が配置
され、送光光学系102から有効露光フィールドIAR
のほぼ中央部の複数の計測点に斜め方向から計測ビーム
LEがスポット光として照射され、それらの複数の計測
点からの反射光が受光光学系103で受光される。受光
光学系103内でそれら複数のスポット光が再結像さ
れ、再結像された像の横ずれ量に対応する複数の焦点信
号が出力されている。ウエハ7の焦点位置(投影光学系
6の光軸方向の位置)が変化すると、それら再結像され
る像の横ずれ量が変化するため、それら複数の焦点信号
よりそれら複数の計測点でのウエハ7の焦点位置が計測
される。
【0006】図6は、焦点位置検出系102,103か
らの計測ビームLEによるスポット光の有効露光フィー
ルドIAR上の具体的な配置を示し、この図6に示すよ
うに、図5の投影光学系6の有効露光フィールドIAR
のほぼ対角線上に並んだ均等な間隔の5つの計測点上に
スポット光109a〜109eが照射されている。図5
のアライメントセンサ11X,11Yからのアライメン
ト照明光LX,LYによるスリット光1a,1bは、そ
れぞれ有効露光フィールドIARの−Y方向及び+X方
向の端部のほぼ中央に照射されている。
【0007】ここで、ウエハ7上の点線で囲まれたショ
ット領域8の−Y方向、及び+X方向の端部にはそれぞ
れLSA方式用のX軸のウエハマーク4a、及びY軸の
ウエハマーク4bが形成されている。そして、アライメ
ント時には、ウエハステージ(不図示)を介してウエハ
マーク4aがスリット光1aをX方向に横切るようにウ
エハ7を動かし、次いでウエハマーク4bがスリット光
1bをY方向に横切るようにウエハ7を動かすことによ
り、ウエハマーク4a,4bのX座標、Y座標が検出さ
れる。その後、露光時にはウエハ7上のショット領域8
の中心を有効露光フィールドIARの中心(露光中心)
に位置決めし、焦点位置検出系102,103からの焦
点信号に基づいてそのショット領域8の焦点位置の平均
値を投影光学系6の結像面の焦点位置(予め求められて
いる)に合わせ込んだ状態で、レチクル5のパターン像
がショット領域8上に投影露光される。
【0008】この図6に示すように、従来、斜入射方式
の焦点位置検出系は、主に露光時のショット領域の平均
的な焦点位置を検出することに主眼がおかれていた。そ
のため、有効露光フィールドIARの対角線上に5つの
スポット光109a〜109eが照射されているのみで
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来技術によれ
ば、ウエハ上のショット領域8のアライメント時に、ウ
エハマーク4a,4bがそれぞれアライメント用のスリ
ット光1a,1bを横切っている状態で、5つのスポッ
ト光109a〜109eは何れもウエハマーク4a,4
bの近傍には照射されていない。従って、アライメント
時にウエハマーク4a,4b上での焦点位置は計測され
ておらず、例えばウエハとウエハホルダとの間にレジス
ト残滓等の異物が介在している場合、ウエハマーク4
a,4bの焦点位置は必ずしもアライメントセンサ11
X,11Yのベストフォーカス位置と一致しないため、
アライメント時にフォーカスオフセットを生じる恐れが
あった。このようなオフセットが生じたときに、アライ
メントセンサ11X,11Yのテレセントリック性が崩
れていると、それに応じて計測値に誤差(計測データの
跳び)が混入するという不都合がある。
【0010】本発明は斯かる点に鑑み、ウエハ上のウエ
ハマーク(アライメントマーク)の焦点位置がショット
領域内の他の領域に比較してずれている場合でも、その
状態を正確に検出し、高精度に位置合わせする位置合わ
せ方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明による位置合わせ
方法は、マスクパターンが転写される基板(7)上の全
部のショット領域から所定個数の計測ショット領域を選
択し、この所定個数の計測ショット領域に付設された位
置合わせ用マーク(4a)の位置をそれぞれ測定し、該
測定結果を統計処理してその基板(7)上の配列座標を
求め、この配列座標に基づいてそのマスクパターンとそ
の基板(7)上の各ショット領域との位置合わせを行う
位置合わせ方法において、複数の計測光(9a〜9m)
をその基板(7)上の複数の計測点にそれぞれ照射し
て、その複数の計測点でのその基板(7)の高さをそれ
ぞれ検出し、その複数の計測点の内少なくとも1つ(9
k)を当該計測ショット領域に付設された位置合わせ用
マーク(4a)上に設定し、当該計測ショット領域の位
置合わせ用マーク(4a)上に設定された計測点での高
さ検出結果と他の計測点での高さ検出結果とを比較し、
その差が所定の許容範囲を越える場合には、当該計測シ
ョット領域をその統計処理の対象から除外するものであ
る。
【0012】斯かる本発明の位置合わせ方法によれば、
位置合わせ用マーク(4a)上の計測点の検出結果と他
の測定点での検出結果との差が許容範囲を越えている計
測ショット領域(以下、「異常ショット」という)を統
計処理の対象から除外するため、位置合わせの精度が向
上する。この場合、当該計測ショット領域の位置合わせ
用マーク(4a)上に設定された計測点での高さ検出結
果と他の計測点での高さ検出結果との差が所定の許容範
囲を越える場合には、当該ショット領域の位置合わせ用
マーク(4a)の測定を行わないことが好ましい。
【0013】これにより、アライメントに要する測定時
間が短縮される。また、その統計処理の対象から除外さ
れた計測ショット領域の近傍から替わりの計測ショット
領域を選択することが好ましい。これにより、異常ショ
ットの代替ショットを選択して統計処理の対象とするの
で、統計処理上での対象個数が減少することによる位置
合わせ精度の低下が避けられる。
【0014】また、その統計処理の対象から除外された
計測ショット領域に隣接する8個のショット領域から替
わりの計測ショット領域を選択することが好ましい。こ
れにより、異常ショットに隣接するショット領域の1つ
が替わりのショット領域として選択されるので、計測シ
ョット領域の統計処理上の分布が偏ることがない。
【0015】また、その替わりの計測ショット領域は、
その計測ショット領域の分布の平均半径が所定の許容半
径より小さくならないように選択されるものであること
が好ましい。これにより、代替ショットは、対象となる
8個のショット領域の内から計測ショット領域の分布の
平均半径が所定の許容半径より小さくならないように選
択されるので、統計処理精度の低下が避けられる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施の形態の一例につき図1
〜図4を参照して説明する。図1は、本例のステッパー
型の投影露光装置の全体の概略構成を示し、この図1に
おいて、露光時には露光照明系ALからの露光用の照明
光がレチクル5に照射され、その照明光のもとでレチク
ル5のパターンが投影光学系6を介して、例えば1/5
に縮小されてフォトレジストが塗布されたウエハ7上の
各ショット領域に投影される。ここで、投影光学系6の
光軸AXに平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面で図1
の紙面に平行にY軸を、図1の紙面に垂直にX軸を取
る。
【0017】この場合、レチクル5はレチクルステージ
14上に保持され、レチクルステージ14は投影光学系
6の光軸AXに垂直な平面内でX方向、Y方向、及び回
転方向(θ方向)にレチクル5の位置決めを行う。一
方、ウエハ7は不図示のウエハホルダを介してウエハス
テージ15上に載置されている。ウエハステージ15は
投影光学系6の光軸AXに垂直な平面内でX方向、Y方
向、及び回転方向(θ方向)にウエハ7の位置決めを行
うと共に、ウエハ7の焦点方向(Z方向)の位置決めも
行う。ウエハステージ15上に固定された不図示の移動
鏡及び外部に設置された不図示のレーザ干渉計によりウ
エハ7のX座標、Y座標、及び回転角が常時計測され、
計測値が中央制御系13に供給されている。ウエハ7の
各ショット領域(代表的には図2(b)にショット領域
8を示す)にはウエハアライメント用のX軸用のドット
列状のウエハマーク4a及びY軸用のドット列状のウエ
ハマーク4b(図2(b)参照)が形成されている。
【0018】また、図1において、投影光学系6の上部
側面付近で且つレチクルステージ14の下方には、X軸
用のTTL方式で且つLSA方式のアライメントセンサ
11Xが設置されている。このアライメントセンサ11
Xは、レチクル5とウエハ7上の各ショット領域との最
終的な位置決めのためのアライメントに使用される。ウ
エハのアライメントに際して、アライメントセンサ11
Xから射出されたアライメント照明光LXは、投影光学
系6の上部のミラー16X及び投影光学系6を介してウ
エハ7上にスリット光1aとして照射される。その状態
でウエハステージ15を駆動して、例えば図2(b)の
ウエハマーク4aがスリット光1aをX方向に横切るよ
うにすると、ウエハマーク4aがスリット光1aにかか
るときにウエハマーク4aからの回折光が発生する。ウ
エハマーク4aからの回折光は、入射した光路を逆戻り
して、再び投影光学系6を介して、アライメントセンサ
11Xに戻り、内部の受光センサに入射する。アライメ
ントセンサ11Xからは、その受光センサに入射する光
量を光電変換した検出信号が発生する。その検出信号は
アライメント処理系12に供給され、アライメント処理
系12において、光量が最も大きくなるときのウエハス
テージ15のX座標がそのウエハマークの位置として検
出される。
【0019】また、不図示であるがアライメントセンサ
11Xと同様のY軸用のアライメントセンサが備えられ
ており、このアライメントセンサからの照明光が、図2
(b)に示すように有効露光フィールドIARの+X方
向の端部にスリット光1bとして照射されている。この
Y軸用のアライメントセンサ、及びアライメント処理系
12によりウエハ7上の図2(b)に示すY軸用のウエ
ハマーク4bのY座標が計測される。アライメント処理
系12で検出されたウエハマークのX座標、Y座標が装
置全体の動作を統轄的に制御する中央制御系13に供給
されている。また、投影光学系6の結像面の焦点位置
(Z方向の位置)に対して、X軸用のアライメントセン
サ11X及びY軸用のアライメントセンサのベストフォ
ーカス面の焦点位置が等しくなるように設定されてい
る。
【0020】また、図2(b)において、X軸のアライ
メントセンサ11Xからのスリット光1aの中心(検出
中心)のX座標と、有効露光フィールドIARの中心
(露光中心)のX座標との間隔、即ちアライメントセン
サ11Xのベースライン量は予め求められて、図1の中
央制御系13内に記憶されている。同様に不図示のY軸
用のアライメントセンサのベースライン量、即ちスリッ
ト光1bの中心のY座標と有効露光フィールドIARの
中心のY座標との間隔も中央制御系13内に記憶され、
アライメントセンサ11X等によって検出されたウエハ
マークのX座標、Y座標にそれらのベースライン量を加
算した座標に基づいて露光時には各ショット領域の中心
が有効露光フィールドIARの中心に位置決めされる。
【0021】また、図1の装置には、投影光学系6の有
効露光フィールドIAR内のウエハ7の露光面に向けて
斜めにスリット像(又はピンーホール像)を形成するた
めのフォトレジスト層に対する感光性の弱い波長域の複
数の計測ビーム(以下、「AFビーム」という)LF
を、ウエハ7上の各ショット領域の対角線方向に照射す
る照射光学系2と、そのAFビームLFのウエハ7の露
光面での反射光束を受光する受光光学系3とからなる斜
入射方式の多点型の焦点位置検出系(以下、「焦点位置
検出系2,3」という)が配置されている。図5に示す
ように、従来の焦点位置検出系の計測ビームは、投影光
学系の有効露光フィールド内で対角線方向に並んだ5つ
の測定点に照射されるものであったが、本例の焦点位置
検出系2,3のAFビームLFは更に多くの測定点に照
射される。
【0022】図2(a)は、投影光学系6の有効露光フ
ィールドIAR内に配列された13個の計測点に照射さ
れるAFビームによるスリット状のスポット光の状態を
示し、図2(b)は、投影光学系6の有効露光フィール
ドIARとウエハ7のショット領域8とのアライメント
時の位置関係を示している。この図2(a)に示すよう
に、AFビームLFは、有効露光フィールドIAR全体
にほぼ均等に分布する13個の計測点上に、それぞれそ
の有効露光フィールドIARの対角線に平行なスリット
状のスポット光9a〜9mとして照射されている。スポ
ット光9a〜9m(計測点)は、有効露光フィールドI
ARの対角線上に均等な間隔で並んだ5個のスポット光
9a〜9eを中心として対称な位置に配置されている。
それらのスポット光9a〜9mの内のY方向の端部のス
ポット光9kは、X軸のアライメントセンサ11Xから
のアライメント照明光の照射位置であるスリット光1a
にほぼ重なるように照射される。また、+X方向の端部
のスポット光9hは、Y軸用のアライメントセンサから
のアライメント照明光の照射位置であるスポット光1b
にほぼ重なるように照射されている。
【0023】この場合、図1の受光光学系3内ではそれ
ら13個のスポット光9a〜9mの像が再結像され、こ
れら再結像された像の横ずれ量にそれぞれ対応する13
個の焦点信号が生成される。これらの焦点信号はAF処
理系10に供給され、AF処理系10ではそれらのスポ
ット光9a〜9mの照射位置(計測点)での焦点位置を
求め、これらの焦点位置が中央制御系13に供給され
る。
【0024】図2(b)に示すように、ウエハ7上のシ
ョット領域8を計測対象のショット領域とすると、X方
向のアライメントに際しては、X軸のアライメントセン
サ11Xを使用し、図1のウエハ7を載置するウエハス
テージ15をX方向に走査して、スリット光1aをウエ
ハマーク4aが横切るようになる。その際に、ウエハマ
ーク4aの焦点位置がAF処理系10で検出される。ま
た、Y方向のアライメントに際しては、Y軸のアライメ
ントセンサを使用し、スリット光1bをウエハマーク4
bが横切る際のウエハマーク4bの焦点位置がAF処理
系10で検出される。
【0025】次に、本例のアライメント方法について説
明する。本例では、例えば特開昭61−44429号公
報で開示されているエンハンスト・グローバル・アライ
メント(EGA)方式で、X軸のアライメントセンサ1
1X及びY軸のアライメントセンサを使用してウエハの
アライメントが行われる。即ち、ウエハ7上の全部のシ
ョット領域から選択された所定個数のショット領域(サ
ンプルショット)のウエハマークの位置が計測され、こ
れらのサンプルショットの計測結果を統計処理すること
によって、ウエハ7上の全部のショット領域の配列座標
が算出される。図3は、ウエハ7上のショット配列の一
例を示し、この図3において斜線を施して示すように、
ウエハ7上の全部のショット領域から選択されたN個
(図3ではN=9)のサンプルショット17A〜17I
に付設されたウエハマークの座標が計測される。また、
サンプルショット17A〜17Iの中心を最小自乗法的
に結ぶ円周19の半径をrEとすると、半径rEは所定
の許容半径以上となるように設定されている。
【0026】アライメントに際して、図1の中央制御系
13には、アライメント処理系12から各サンプルショ
ット17A〜17Iのウエハマークの座標の計測値が供
給されているが、同時にAF処理系10を介して、ウエ
ハマークがアライメントセンサからのスリット光1a
(又は1b)に重なっているときに焦点位置検出系2,
3により計測される図2(a)のスポット光9a〜9m
の照射位置(計測点)での焦点位置も供給されており、
各サンプルショット毎のこれらの計測値が中央制御系1
3に記憶される。ここで、例えば図3のサンプルショッ
ト17Aの計測時に図2(a)のスポット光9a〜9m
の照射位置で計測される焦点位置をそれぞれfa〜fm
とする。即ち、アライメントセンサからのスリット光1
a,1bが照射される照射位置とそれぞれほぼ重なるよ
うに照射されているスポット光9k,9hにより計測さ
れる焦点位置は、それぞれfk,fhで表される。
【0027】その後、EGA方式で統計処理を行う際
に、サンプルショット17Aに関してスポット光9k,
9hの照射位置の焦点位置fk及びfhと、それら以外
の(N−2)個のスポット光9a〜9g,9i,9j,
9l,9mの照射位置での焦点位置の平均値F(=(f
a+fb+…+fm)/(N−2))との差分がそれぞ
れ中央制御系13で算出される。ここで、スポット光9
k及び9hにおける焦点位置fk及びfhに対する差分
をそれぞれΔFk及びΔFhとすれば、中央制御系13
はその差分ΔFk及びΔFhがそれぞれ許容範囲ε内に
あるかどうかを判定し、差分ΔFk又はΔFhの少なく
とも一方が許容範囲εを越えている場合には、サンプル
ショット17Aの計測データを統計処理の対象から除外
する。残りのサンプルショット17B〜17Iについて
も同様の計算を行い、異常ショットをEGA方式による
統計処理の対象から除外すると共に、その異常ショット
の周辺のショット領域を代替ショットとして選択し、シ
ョット領域8と同様な方法により、その代替ショットの
ウエハマーク位置の焦点位置を判定する。
【0028】図4(a)は、異常ショットの周辺のショ
ット領域の状態の平面図を示し、図4(b)は、図4
(a)のHH線に沿う切断図を示す。この図4(a)に
おいて、図3のサンプルショット17Bが異常ショット
となった場合を示している。サンプルショット17Bの
縦方向、横方向、及び斜め方向の隣合う8個のショット
領域17A,17K〜17N,17P,17Q,17C
が示されている。図4(b)に示すようにサンプルショ
ット17Bの裏面側にレジスト残滓等の異物18が入り
込んだために、サンプルショット17Bが上部に湾曲し
て、その中央部の焦点位置が左右のショット領域17
M,17Nに近い周辺部分より高くなり、異常ショット
となっている。そのため、このサンプルショット17B
は統計処理の対象から除外され、代替ショットが選択さ
れる。代替ショットは、図4(a)の8個のショット領
域の内から選択される。しかしながら、この場合、既に
選択されているサンプルショット17A,17Cは除か
れる。この代替ショットの選択に際しては、統計処理の
対象となるショット領域にその代替ショット領域を加え
た、統計処理対象の全部のサンプルショットの分布の平
均半径(図3の半径rEに対応する半径)が所定の許容
半径より小さくならないように選択する。従って、8個
のショット領域の内ショット領域17A,17Cを除く
6個のショット領域から、サンプルショットの全体の分
布半径が最も大きくなるショット領域を第1の代替ショ
ットとして選択する。そして、その第1の代替ショット
について焦点位置を判定する。もし、その焦点位置に異
常があれば、その第1の代替ショットを異常ショットと
判定し、次の代替ショットを選択する。同様な方法によ
り分布半径が大きい順に代替ショットを選択し、正常な
焦点位置が得られた最初のショット領域を統計処理の対
象の代替ショットとして選択する。
【0029】以上本例の位置合わせ方法によれば、ウエ
ハの裏面に付着したレジスト残滓等の異物の影響によっ
てアライメント時に計測跳びを起こすショットを計測対
象のショットから除外すると共に、そのショットの近傍
のショット領域を代替ショットとして選択するので、ス
ループットを低下させることなく総合アライメント精度
を向上させることができる。
【0030】なお、上述の例では、ウエハマーク(スポ
ット光9k,9h)の焦点位置とそれら以外のスポット
光の焦点位置の平均値との差を求めている。しかしなが
ら、例えばアライメント時及び露光時に13個のスポッ
ト光9a〜9mでの焦点位置に基づいて有効露光フィー
ルド内のウエハ表面の平均的な面を求め、この平均的な
面を結像面に合わせ込むような場合には、ウエハマーク
(スポット光9k,9h)の焦点位置と、13個のスポ
ット光9a〜9mでの焦点位置から定まる平均的な面の
焦点位置との差分を求め、この差分から計測データの使
用の可否を判定してもよい。
【0031】また、上述の例では図3において、実際に
全部のサンプルショット17A〜17Iの位置計測を行
った後で、ウエハマークの焦点位置に異常のあるサンプ
ルショットの計測データを除外しているが、その代わり
にアライメントセンサによる計測の直前に焦点位置検出
系2,3でウエハマークの焦点位置と他の計測点での焦
点位置とのずれ量を検出し、このずれ量の大きなサンプ
ルショットについてはアライメントセンサによる計測を
行わないものとしてもよい。これによって計測時間を短
縮できる。
【0032】なお、上述の実施の形態の例では、TTL
方式で且つLSA方式のアライメントセンサを使用した
が、LIA方式等で且つTTL方式のアライメントセン
サを使用する場合にも同様に本発明が適用できる。この
ように、本発明は上述実施の形態の例に限定されず、本
発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0033】
【発明の効果】本発明の位置合わせ方法によれば、所定
の計測点の検出結果と他の測定点での検出結果との差が
許容範囲を越えている計測ショット領域(異常ショッ
ト)を統計処理の対象から除外するため、位置合わせの
精度が向上する利点がある。また、当該計測ショット領
域の位置合わせ用マーク上に設定された計測点での高さ
検出結果と他の計測点での高さ検出結果との差が所定の
許容範囲を越える場合には、当該ショット領域の位置合
わせ用マークの測定を行わない場合には、アライメント
に要する時間が短縮され、スループット(生産性)が向
上する。
【0034】また、統計処理の対象から除外された計測
ショット領域の近傍から替わりの計測ショット領域を選
択する場合には、計測ショット数を減らすことなく異常
ショットを除くことができ、例えばフォーカスオフセッ
トを生ずることがない。従って、総合アライメント精度
を向上させることができる。また、統計処理の対象から
除外された計測ショット領域に隣接する8個のショット
領域から替わりの計測ショット領域を選択する場合に
は、異常ショットに隣接するショット領域の1つが替わ
りのショット領域として選択されるので、計測ショット
領域の統計処理上の分布が偏ることがない。
【0035】また、替わりの計測ショット領域が、計測
ショット領域の分布の平均半径が所定の許容半径より小
さくならないように選択されるものである場合には、統
計処理精度の低下が避けられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例で使用される投影露
光装置を示す概略構成図である。
【図2】(a)は、図1の投影露光装置におけるアライ
メント照明光の照射位置と焦点位置検出系からのスポッ
ト光との関係を示す拡大平面図、(b)はウエハ上のシ
ョット領域8に付設されたウエハマークとアライメント
照明光の照射位置との関係を示す拡大平面図である。
【図3】ウエハ上のサンプルショットの配列の一例を示
す平面図である。
【図4】(a)は、本発明により検出された異常ショッ
トとその隣合う8個のショット領域を示す平面図、
(b)は図4(a)のHH線に沿う断面図である。
【図5】従来の投影露光装置の一例の概略構成を示す斜
視図である。
【図6】従来の投影露光装置におけるアライメント照明
光の照射位置と焦点位置検出系からのスポット光との関
係を示す拡大平面図である。
【符号の説明】
1a,1b アライメント照明光によるスリット光 2 送光光学系(焦点位置検出系) 3 受光光学系(焦点位置検出系) 4a,4b ウエハマーク 5 レチクル 6 投影光学系 7 ウエハ 8 ショット領域 LF AFビーム 9a〜9m スポット光 10 AF処理系 11X X軸用のアライメントセンサ 12 アライメント処理系 13 中央制御系

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクパターンが転写される基板上の全
    部のショット領域から所定個数の計測ショット領域を選
    択し、該所定個数の計測ショット領域に付設された位置
    合わせ用マークの位置をそれぞれ測定し、該測定結果を
    統計処理して前記基板上の配列座標を求め、該配列座標
    に基づいて前記マスクパターンと前記基板上の各ショッ
    ト領域との位置合わせを行う位置合わせ方法において、 複数の計測光を前記基板上の複数の計測点にそれぞれ照
    射して、前記複数の計測点での前記基板の高さをそれぞ
    れ検出し、 前記複数の計測点の内少なくとも1つを当該計測ショッ
    ト領域に付設された位置合わせ用マーク上に設定し、 当該計測ショット領域の位置合わせ用マーク上に設定さ
    れた計測点での高さ検出結果と他の計測点での高さ検出
    結果とを比較し、 その差が所定の許容範囲を越える場合には、当該計測シ
    ョット領域を前記統計処理の対象から除外することを特
    徴とする位置合わせ方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位置合わせ方法であっ
    て、 当該計測ショット領域の位置合わせ用マーク上に設定さ
    れた計測点での高さ検出結果と他の計測点での高さ検出
    結果との差が所定の許容範囲を越える場合には、当該シ
    ョット領域の位置合わせ用マークの測定を行わないこと
    を特徴とする位置合わせ方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の位置合わせ方法
    であって、 前記統計処理の対象から除外された計測ショット領域の
    近傍から替わりの計測ショット領域を選択することを特
    徴とする位置合わせ方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の位置合わせ方法であっ
    て、 前記統計処理の対象から除外された計測ショット領域に
    隣接する8個のショット領域から替わりの計測ショット
    領域を選択することを特徴とする位置合わせ方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の位置合わせ方法であっ
    て、 前記替わりの計測ショット領域は、その計測ショット領
    域の分布の平均半径が所定の許容半径より小さくならな
    いように選択されるものであることを特徴とする位置合
    わせ方法。
JP7225018A 1995-09-01 1995-09-01 位置合わせ方法 Withdrawn JPH0969485A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004172624A (ja) * 2002-11-19 2004-06-17 Infineon Technologies Ag 露光を実行する装置において基板を位置調整する方法
CN107450279A (zh) * 2016-06-01 2017-12-08 佳能株式会社 曝光装置、曝光方法以及物品制造方法
US10289009B2 (en) 2015-07-03 2019-05-14 Asml Netherlands B.V. Lithographic apparatus, control method and computer program product

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