JPH0969222A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0969222A
JPH0969222A JP7222041A JP22204195A JPH0969222A JP H0969222 A JPH0969222 A JP H0969222A JP 7222041 A JP7222041 A JP 7222041A JP 22204195 A JP22204195 A JP 22204195A JP H0969222 A JPH0969222 A JP H0969222A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 分散性が大きく、走行耐久性、保存性に優れ
た磁気記録媒体用結合剤およびそれを用いた磁気記録媒
体を得る。 【構成】 非磁性支持体上に強磁性微粉末を結合剤中に
分散した磁性層を設けた磁気記録媒体において、該結合
剤がポリオ−ルと有機ジイソシアネ−トを主要原料とし
た反応生成物であるポリウレタン樹脂からなり、該ポリ
オール成分として前記ポリウレタン樹脂中に、環状構造
を有する短鎖ジオ−ル成分を15〜40重量%、長鎖ポ
リエーテルポリオール成分を10〜50重量%、さらに
分子量500〜5000の極性基含有長鎖ポリオール成
分をそれぞれ含む磁気記録媒体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】強磁性微粉末と結合剤とを分
散させてなる磁性層を非磁性支持体上に設けた磁気記録
媒体において、とくに優れた電磁変換特性と耐久性をも
つ磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録媒体は、録音用テープ、ビデオ
テープあるいはフロッピーディスクなどとして広く用い
られている。磁気記録媒体は、強磁性粉末が結合剤(バ
インダ)中に分散された磁性層を非磁性支持体上に積層
している。
【0003】磁気記録媒体は、電磁変換特性、走行耐久
性および走行性能などの諸特性において高いレベルにあ
ることが必要とされる。すなわち、音楽録音再生用のオ
ーディオテープにおいては、より高度の原音再生能力が
要求されている。また、ビデオテープについては、原画
再生能力が優れているなど電磁変換特性が優れているこ
とが要求されている。このような優れた電磁変換特性を
有すると同時に、磁気記録媒体は前述のように良好な走
行耐久性を持つことが要求されている。そして、良好な
走行耐久性を得るために、一般には研磨材および潤滑剤
が磁性層中に添加されている。
【0004】しかしながら、研磨材によって優れた走行
耐久性を得るためには、その添加量をある程度多くする
必要があり、そのため強磁性粉末の充填度が低下する。
また優れた走行耐久性を得るために粒子径の大きな研磨
材を使用した場合には、磁性層表面に研磨材が過度に突
出し易くなる。従って、研磨材による走行耐久性の改良
は上記の電磁変換特性の劣化をもたらす場合が多く問題
となる。そして、潤滑剤によって走行耐久性を向上させ
る場合には、その添加量を多くする必要があり、このた
め結合剤が可塑化され易くなり、磁性層の耐久性が低下
する傾向がある。また、走行耐久性および電磁変換特性
を向上させるためには、磁性層の主成分の一つである結
合剤も、当然のことながら重要な働きを担っている。従
来から用いられている塩化ビニル樹脂、セルロース樹
脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等では、磁性層の耐摩
耗性が劣り、磁気テープの走行系部材を汚染するという
問題があった。
【0005】このような問題を改善する方法として、強
靭な結合剤を用いて磁性層の硬度を高める方法が行われ
ている。例えば、ポリオールとしてポリエステルポリオ
ールを用いた−SO3M を有するポリウレタン結合剤に
ついて特公昭58−41565号公報に記載されおり、
長鎖ジオールとして70重量%を有する化合物を用いる
ことが合成例に示されている。また、ウレタン基2.5
mmol/g以上のウレタンとポリビニルアセタールと
を含むウレタン樹脂からなる結合剤を用いた磁気記録媒
体が特開平6−96437号公報に記載されている。ま
た、特公平6−19821号公報には、ウレタンとウレ
アの合計が1.8〜3.0mmol/gのウレタンウレ
アすなわち長鎖ジオールが76重量%含まれている結合
剤とともに、長鎖ジオール/短鎖ジオール=1/3以
下、すなわち長鎖ジオールの含有量が25重量%以上で
あることが望ましいことが記載されているが、これら
は、ウレタン結合濃度の増加により、塗膜強度が強く耐
久性に優れるが、塗布液粘度が高くなるために分散性が
低下し、電磁変換特性が低下するという問題点を有して
いる。また、特開平6−76265号公報には、ポリウ
レタン樹脂として分岐鎖を有する多価アルコールを一種
以上用いたポリエステルジオールとジイソシアネートか
ら得られる樹脂を用いることが記載されており、また特
開昭61−148626号公報には、ポリウレタン樹脂
として、長鎖ジオール成分の少なくとも20重量%がビ
スフェノール類あるいはその誘導体と芳香族二塩基酸あ
るいはその誘導体を主成分することが記載されている
が、これらは、環状構造によって塗膜の耐久性に優れる
が環状構造が溶剤への溶解性に乏しいために分散性が不
十分である。
【0006】また、特開平1−267829号公報に
は、ポリウレタン樹脂が、環状構造を有するポリエーテ
ルポリオールを含有するものであり、ビスフェノール
A、水素化ビスフェノールAのエチレンオキシド、プロ
ピレンオキシド付加物をジオール(分子量250〜30
00)等として用いることが記載されており、実施例に
おいては、ポリオールとMDIからウレタンを合成する
ことが記載されているが、得られる塗膜はポリオール含
有量が多いために塗膜が軟らかくなり走行耐久性が低下
する。
【0007】また、特開昭61−190717号公報に
は、ウレタン樹脂としてポリテトラメチレングリコー
ル、ポリカプロラクトンポリオールを用いているが、実
施例の記載によれば、ポリオール含有量は70重量%以
上であり、塗膜が軟らかくヘッド汚れなどが生じ耐久性
が低下する。
【0008】以上のように、磁気記録媒体用結合剤とし
て用いられるポリウレタン樹脂やポリウレタンウレア樹
脂は、一般的にポリエステル、ポリエーテル、ポリカー
ボネート等の親水性セグメントを有する長鎖ジオールを
用いることが記載されており、また、長鎖ジオールは、
各先行技術に記載の実施例によると樹脂中の長鎖ジオー
ルはいずれも25モル%以上、50重量%以上含むこと
が記載されている。しかし、上記ポリウレタン樹脂やポ
リウレタンウレア樹脂は前述した親水性セグメントを有
するために有機溶剤との親和性を妨げ、親水性極性基が
凝集をおこし易く、有機溶剤中における分子鎖の広がり
が小さくなる方向にあり、強磁性微粉末の分散性を妨げ
る作用をするという欠点がある。
【0009】又、これらの親水性セグメントを持つ長鎖
ジオールは、ポリエステルの場合には、エステル結合基
が加水分解しやすく保存性が低下するという問題があ
り、ポリエーテルには、ポリテトラメチレンエーテルグ
リコール、ポリプロピレングリコール、ポリエチレング
リコールなどのようにTgが低く耐熱性に乏しく、柔ら
かく強度の小さいものとなる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、分散性が極
めて高く、分散安定性に優れ生産性に優れ、長期保存性
に優れ、広範囲の温湿度条件下の耐久性に優れる磁気記
録媒体を提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、非磁性支持体
上に強磁性微粉末を結合剤中に分散した磁性層を設けた
磁気記録媒体において、該結合剤がポリオ−ルと有機ジ
イソシアネ−トを主要原料とした反応生成物であるポリ
ウレタン樹脂からなり、該ポリオール成分として前記ポ
リウレタン樹脂中に、環状構造を有する短鎖ジオ−ル成
分を15〜40重量%、長鎖ポリエーテルポリオール成
分を10〜50重量%、さらに分子量500〜5000
の極性基含有長鎖ポリオール成分をそれぞれ含む磁気記
録媒体である。極性基含有長鎖ポリオール成分はポリウ
レタン樹脂全体に対して極性基が1×10-5eq/g〜
2×10-4eq/gとなるように極性基を含む前記の磁
気記録媒体である。極性基含有長鎖ポリオール成分は、
極性基含有長鎖ポリオール成分は−SO3M、−OSO3
M、−COOM、−PO32、−OPO32、−N
2、−N+2R’COO-(ここでMは水素原子、アル
カリ金属、アンモニウム、R、R’は炭素数1〜12の
アルキル基を示す)から選ばれた少なくとも一種の極性
基を有する前記の磁気記録媒体である。ポリウレタン樹
脂がOH基を1分子あたり3個〜20個を有することを
特徴とする前記の磁気記録媒体である。非磁性支持体上
に前記の結合剤に強磁性粉末を分散した塗布液を塗布し
て磁性層を形成した磁気記録媒体において、非磁性支持
体と磁性層の間には無機質非磁性粉末を結合剤中に分散
させた非磁性層を設けるとともに、前記磁性層の厚みを
1μm以下とした磁気記録媒体である。無機質非磁性粉
末を分散する結合剤として前記のポリウレタン樹脂を用
いた前記の磁気記録媒体である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明のポリウレタン樹脂の原料
である環状構造を有する短鎖ジオールは、ビスフェノー
ルA、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールS、水
素化ビスフェノールS、ビスフェノールP、水素化ビス
フェノールP、シクロヘキサンジメタノール、シクロヘ
キサンジオール、ハイドロキノン等の芳香族、脂環族を
有するジオール、及びこれらのエチレンオキシドまた
は、プロピレンオキシド付加物などから選ぶことができ
るもので分子量500未満のものが好ましい。これらの
中でも好ましいものとして、ビスフェノールA、水素化
ビスフェノールA及びこれらのエチレンオキシド付加
物、プロピレンオキシド付加物をあげることができる。
更に好ましくは水素化ビスフェノールAである。環状構
造を有する短鎖ジオールのポリウレタン樹脂中の含有量
は、15〜40重量%であり、好ましくは20〜35重
量%である。さらに好ましくは22〜30重量%であ
る。15重量%未満では、得られる塗膜が軟らかくなり
すぎ充分な強度が得られず、スチル耐久性が低下する。
また、40重量%を超えると、溶剤への溶解性が低下
し、強磁性粉末の分散性が低下し、電磁変換特性の優れ
た磁気記録媒体が得られなくなる。
【0013】また、本発明のポリウレタン樹脂の原料で
あるエーテル基を含む長鎖ジオールには、ポリプロピレ
ングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテトラメ
チレングリコールなどのポリアルキレングリコール、ビ
スフェノールA、水素化ビスフェノールA、ビスフェノ
ールS、ビスフェノールPなどの環状ジオールにポリエ
チレンオキド及び又はポリプロピレンオキシドを付加し
て得られるポリエーテルポリオールなどが用いられる。
好ましくは、ビスフェノールAのプロピレンオキシド付
加物、ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物、水
素化ビスフェノールAのエチレンオキシド付加物、水素
化ビスフェノールAのプロピレンオキシド付加物があげ
られる。分子量は500〜5000、好ましくは600
〜3000である。5000以上では塗膜のTgが低下
し、強度も低下し耐久性が低下する。
【0014】また、ポリウレタン樹脂中のエーテル含有
量は1〜5mmol/gであることが好ましい。特に好
ましくは2〜4mmol/gである。エーテル基の含有
量が1mmol/g未満であると磁性体への吸着性が低
下するために分散性が低下する。5mmol/g以上で
あると溶剤への溶解性が低下するために分散性が低下す
る。本発明は、ポリウレタン樹脂が環状構造を有するの
で、塗膜強度が高く、耐久性に優れ、溶剤への溶解性に
富み分散性に優れる。
【0015】本発明のポリウレタンの原料である極性基
含有長鎖ポリオールの極性基としては、極性基含有長鎖
ポリオール成分は−SO3M、−OSO3M、−COO
M、−PO32、−OPO32、−NR2、−N+
2R’COO-(ここでMは水素原子、アルカリ金属、ア
ンモニウム、R、R’は炭素数1〜12のアルキル基を
示す)から選ばれるものが用いられる。ポリオール骨格
構造としてはポリエステルポリオール、ポリエーテルポ
リオール、ポリエーテルエステルポリオール、ポリカー
ボネートポリオールなどが用いられる。具体的には、5
−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムイソフ
タル酸、ナトリウムスルホテレフタル酸、カリウムテレ
フタル酸、2−ナトリウムスルホ−1,4−ブタンジオ
ール、2−カリウムスルホ−1,4−ブタンジオール、
ビス(2−ヒドロキシエチル)ホスフィン酸ナトリウ
ム、ジメチロールプロピオン酸、ジメチロールプロピオ
ン酸ナトリウム、ナトリウムスルホコハク酸などの極性
基をもつジカルボン酸またはグリコールを他のグリコー
ル、ジカルボン酸とともに脱水縮合して得られる極性基
含有ポリエステルポリオール、上記極性基含有ジオール
を開始剤としてε−カプロラクトンなどのラクトンを開
環重合して得られる極性基含有ポリエステルポリオール
や極性基含有ジオールにエチレンオキシド、プロピレン
オキシドなどのアルキレンオキシドを付加した極性基含
有ポリエーテルジオールなどがある。
【0016】上記ポリエステルポリオールに用いられる
他のグリコールとしては エチレングリコール、1,3
−プロパンジオール、プロピレングリコール、ネオペン
チルグリコール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペ
ンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,8−
オクタンジオール、1,9−ノナンジオール、ジエチレ
ングリコール、ジプロピレングリコール等の脂肪族グリ
コールやシクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメ
タノールなどの脂環族グリコールがある。他のジカルボ
ン酸としてはコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、アゼ
ライン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、ナ
フタレンジカルボン酸などの脂肪族あるいは芳香族ジカ
ルボン酸が用いられる。
【0017】好ましいものとしては例えば5−ナトリウ
ムスルホイソフタル酸/イソフタル酸/ネオペンチルグ
リコールを脱水縮合して得たポリエステルポリオール、
5−カリウムスルホイソフタル酸のエチレンオキシド付
加物を開始剤としてε−カプロラクトンを開環重合した
ポリエステルポリオール、2−ナトリウムスルホ−1,
4−ブタンジオールにプロピレンオキシドを付加したポ
リエーテルポリオールなどが挙げられる。分子量は50
0〜5000で、好ましくは600〜2500である。
このポリオールを用いてポリウレタン中に極性基を導入
するとポリウレタン分子中の極性基の分布が小さくな
り、分散性、分散安定性が向上する。分子量が大きすぎ
るとポリウレタン中に導入できる極性基量が少なくなり
分散性が低下する。ポリウレタン中の極性基の量は、極
性基の量が1×10-5eq/g〜2×10-4eq/gと
なるように極性基を含むのが好ましい。多くなると極性
基間の会合により溶液の粘度が上昇し分散性が低下する
傾向がある。
【0018】本発明のポリウレタン樹脂のガラス転移温
度Tgは、好ましくは45〜120℃であり、さらに好
ましくは、50〜90℃である。これ以上の温度のもの
は塗膜強度が小さく、走行耐久性が低下し、120℃以
上のものは、カレンダー成形性が低下し、電磁変換特性
が低下する。また、本発明のポリウレタン樹脂の重量平
均分子量は10,000〜200,000であり、1
0,000〜100,000が好ましく、20,000
〜800,000がさらに好ましく、30,000〜7
0,000が特に好ましい。これらの重量平均分子量が
10,000より小さいと塗膜強度が低下し、走行耐久
性が低下する傾向がある。これらの重量平均分子量が2
00,000以上であると溶剤への溶解性が低下し、分
散性が低下する傾向がある。
【0019】また、本発明のポリウレタン樹脂に用いる
短鎖ジオールとして、上記以外のジオールを併用するこ
とができる。具体的には、エチレングリコール、1,3
−プロピレンジオール、1,2−プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、2,2−ジメチルプロ
パンジオール、1,8−オクタンジオール、1,9−ノ
ナンジオール、ジエチレングリコール、シクロヘキサン
−1,4−ジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタ
ノール等の脂肪族ジオール、脂環族ジオール等がある。
【0020】また、本発明のポリウレタンの原料として
含まれる有機ジイソシアネート化合物の例としては、
2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレン
ジイソシアネート、キシレン−1,4−ジイソシアネー
ト、キシレン−1,3−ジイソシアネート、4−4’−
ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4−ジフェニ
ルエーテルジイソシアネート、2−ニトロジフェニル−
4,4’−ジイソシアネート、2,2’−ジフェニルプ
ロパン−4,4’−ジイソシアネート、4,4’−ジフ
ェニルプロパンジイソシアネート、m−フェニレンジイ
ソシアネート、p−フェニレンジイソシアネート、ナフ
チレン−1,4−ジイソシアネート、ナフチレン−1,
5−ジイソシアネート、3,3’−ジメトキシジフェニ
ル−4,4’−ジイソシアネート等の芳香族ジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、リジンジイソシアネート等の脂
肪族ジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、
水添化トリレンジイソシアネート、水添化ジフェニルメ
タンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネート等を
挙げることができる。ポリウレタンに含まれるジイソシ
アネート化合物は、結合剤中に10〜50重量%の範囲
で含有されていることが好ましく、さらに好ましくは2
0〜40重量%の範囲である。
【0021】本発明の結合剤を磁性層に用いる場合に
は、本発明のポリウレタン樹脂に塩化ビニル系の合成樹
脂を併用しても良い。併用することができる塩化ビニル
系樹脂の重合度は100〜600が好ましく、200〜
450が特に好ましい。塩化ビニル系樹脂はビニル系モ
ノマー、例えば酢酸ビニル、ビニルアルコール、塩化ビ
ニリデン、アクリロニトリルなどを共重合させたもので
もよい。また、ニトロセルロース樹脂などのセルロース
誘導体、アクリル樹脂、ポリビニルアセタール樹脂、ポ
リビニルブチラール樹脂、エポキシ樹脂、フェノキシ樹
脂等を併用しても良く、これらは、単独でも組み合わせ
でも使用することができる。他の合成樹脂を併用する場
合には、磁性層に含まれるポリウレタン樹脂は、結合剤
中に10〜100重量%を含有されていることが好まし
く、さらに好ましくは20〜100重量%の量である。
特に好ましくは50〜100重量%の量である。10重
量%以下では溶媒への溶解性が低下し、分散性が低下す
る。
【0022】また塩化ビニル系樹脂は、結合剤中に10
〜80重量%含有されていることが好ましく、さらに好
ましくは20〜70重量%の量である。特に好ましくは
30〜60重量%の量である。本発明の磁性層には結合
剤とともに硬化剤を用いることが出来る。硬化剤として
はポリイソシアネート硬化剤、エポキシ硬化剤などがあ
るがポリイソシアネート硬化剤が好ましい。ポリイソシ
アネート硬化剤の例としては前記有機ジイソシアネート
化合物、前記ジイソシアネートとトリメチロールプロパ
ン、グリセリンなど多価アルコールとの反応物、たとえ
ばトリレンジイソシアネート3モルとトリメチロールプ
ロパン1モルとの反応生成物、キシリレンジイソシアネ
ートあるいは、ヘキサメチレンジイソシアネート3モル
とトリメチロールプロパン1モルとの反応生成物などが
ある。またジイソシアネート化合物を重合したイソシア
ヌレート型のポリイソシアネートとしてトリレンジイソ
シアネート、ヘキサメチレンジイソシアネートなどの
3、5、7量体がある。またMDIの多量体であるポリ
メリックMDIなどがある。また、電子線照射による硬
化処理を行う場合には、ウレタンアクリレート等のよう
な反応性二重結合を有する化合物を使用することができ
る。樹脂成分と硬化剤との合計(すなわち結合剤)の重
量は、強磁性粉末100重量部に対して、通常15〜4
0重量部の範囲内にあることが好ましく、さらに好まし
くは20〜30重量部である。
【0023】本発明の磁気記録媒体に使用される強磁性
粉末は、強磁性酸化鉄、コバルト含有強磁性酸化鉄又は
強磁性合金粉末でSBET 比表面積が40〜80m2/g
、好ましくは50〜70m2/g である。結晶子サイ
ズは12〜25nm、好ましくは13〜22nmであ
り、特に好ましくは14〜20nmである。長軸長は
0.05〜0.25μmであり、好ましくは0.07〜
0.2μmであり、特に好ましくは0.08〜0.15
μmである。強磁性金属粉末としてはFe、Ni、Fe
−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−Fe等
が挙げられ、金属成分の20重量%以下の範囲内で、ア
ルミニウム、ケイ素、硫黄、スカンジウム、チタン、バ
ナジウム、クロム、マンガン、銅、亜鉛、イットリウ
ム、モリブデン、ロジウム、パラジウム、金、錫、アン
チモン、ホウ素、バリウム、タンタル、タングステン、
レニウム、銀、鉛、リン、ランタン、セリウム、プラセ
オジム、ネオジム、テルル、ビスマスを含む合金を挙げ
ることができる。また、強磁性金属粉末が少量の水、水
酸化物または酸化物を含むものなどであってもよい。こ
れらの強磁性粉末の製法は既に公知であり、本発明で用
いる強磁性粉末についても公知の方法に従って製造する
ことができる。強磁性粉末の形状には、針状、粒状、サ
イコロ状、米粒状および板状のものなどが使用される。
とくに針状の強磁性粉末を使用することが好ましい。
【0024】上記の樹脂成分、硬化剤および強磁性粉末
を、磁性塗料の調製の際に通常使用されているメチルエ
チルケトン、ジオキサン、シクロヘキサノン、酢酸エチ
ル等の溶剤と共に混練分散して磁性塗料とする。混練分
散は通常の方法に従って行うことができる。なお、磁性
塗料中には、上記成分以外に、α−Al23、Cr23
等の研磨材、カーボンブラック等の帯電防止剤、脂肪
酸、脂肪酸エステル、シリコーンオイル等の潤滑剤、分
散材などの通常使用されている添加剤あるいは充填剤を
含むものであってもよい。次に本発明の磁気記録媒体が
上層磁性層と下層非磁性層または下層磁性層の多層から
構成されている場合について説明する。下層非磁性層に
用いる非磁性粉末は、金属酸化物、金属炭酸塩、金属硫
酸塩、金属窒化物、金属炭化物、金属硫化物等の無機質
化合物から選択することができる。具体的には、α化率
90〜100%のα−アルミナ、β−アルミナ、γ−ア
ルミナ、炭化ケイ素、酸化クロム、酸化セリウム、α−
酸化鉄、コランダム、窒化珪素、チタンカーバイト、酸
化チタン、二酸化ケイ素、酸化すず、酸化マグネシウ
ム、酸化タングステン、酸化ジルコニウム、窒化ホウ
素、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、二硫化モリブデンなどが単独または組合せて
使用される。特に好ましいのは二酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化鉄、硫酸バリウムであり、更に好ましいのは二
酸化チタンである。これら非磁性粉末の平均粒径は0.
005〜2μmが好ましいが、必要に応じて平均粒径の
異なる非磁性粉末を組み合わせたり、単独の非磁性粉末
でも粒径分布を広くして同様の効果をもたせることもで
きる。とりわけ好ましいのは非磁性粉末の平均粒径は
0.01μm〜0.2μmである。非磁性粉末のpHは
6〜9の間が特に好ましい。非磁性粉末の比表面積は1
〜100m2/g、好ましくは5〜50m2/g、更に好
ましくは7〜40m2/g である。非磁性粉末の結晶子
サイズは0.01μm〜2μmが好ましい。DBPによ
る吸油量は5〜100ml/100g、好ましくは10
〜80ml/100g、更に好ましくは20〜60ml
/100gである。比重は1〜12、好ましくは3〜6
である。形状は針状、球状、多面体状、板状のいずれで
も良い。これらの非磁性粉末の表面はAl23、SiO
2、TiO2、ZrO2、SnO2、Sb23、ZnOで表
面処理することが好ましい。特に分散性の向上に好まし
いものはAl23、SiO2、TiO2、ZrO2である
が、更に好ましいのはAl23、SiO2、ZrO2
ある。これらは組み合わせて使用しても良いし、単独で
用いることもできる。また、共沈させた表面処理層を用
いても良いし、先ずアルミナで処理した後にその表層を
シリカで処理する方法、またはその逆の方法を採ること
もできる。また、表面処理層は多孔質層にしても良い
が、均質で密である方が一般には好ましい。
【0025】下層にカ−ボンブラックを混合させて公知
の効果であるRsを下げることができるとともに、所望
のマイクロビッカース硬度を得る事ができる。このため
にはゴム用ファーネスブラック、ゴム用サーマルブラッ
ク、カラー用カーボンブラック、アセチレンブラック等
を用いることができる。カーボンブラックの比表面積は
100〜500m2/g、好ましくは150〜400m2
/g、DBP吸油量は20〜400ml/100g、好
ましくは30〜200ml/100gである。カ−ボン
ブラックの平均粒径は5〜80nm、好ましく10〜5
0nm、さらに好ましくは10〜40nmである。カ−
ボンブラックのpHは2〜10、含水率は0.1〜10
%、タップ密度は0.1〜1g/mlが好ましい。本発
明に用いられるカ−ボンブラックの具体的な例としては
キャボット社製、BLACKPEARLS 2000、
1300、1000、900、800,880,70
0、VULCAN XC−72、三菱化学社製、#30
50B,3150B,3250B、#3750B、#3
950B、#950、#650B,#970B、#85
0B、MA−600、コロンビアカ−ボン社製、CON
DUCTEX SC、RAVEN 8800、800
0、7000、5750、5250、3500、210
0、2000、1800、1500、1255、125
0、アクゾー社製ケッチェンブラックECなどが挙げら
れる。
【0026】下層が磁性層である場合には、磁性粉末と
しては、γ−Fe23、Co変性γ−Fe23、α−F
eを主成分とする合金、CrO2 等が用いられる。特
に、Co変性γ−Fe23が好ましい。本発明の下層に
用いられる強磁性粉末は上層磁性層に用いられる強磁性
粉末と同様な組成、性能が好ましい。また、長波長記録
特性を向上させるためには、下層磁性層のHcは上層磁
性層のそれより低く設定することが望ましく、また下層
磁性層のBrを上層磁性層のそれより高くする事が有効
である。下層磁性層または下層非磁性層の製造に使用す
る結合剤、潤滑剤、分散剤、添加剤、溶剤あるいは分散
方法等は、上層磁性層に使用のものと同様のものを適用
することができる。
【0027】本発明に用いることのできる非磁性支持体
としては二軸延伸を行ったポリエチレンナフタレート、
ポリエチレンテレフタレート、ポリアミド、ポリイミ
ド、ポリアミドイミド、芳香族ポリアミド、ポリベンズ
オキシダゾール等の公知のものが使用できる。好ましく
はポリエチレンナフタレート、芳香族ポリアミドであ
る。これらの非磁性支持体はあらかじめコロナ放電、プ
ラズマ処理、易接着処理、熱処理などを行っても良い。
また本発明に用いることのできる非磁性支持体は中心線
平均表面粗さがカットオフ値0.25mmにおいて0.
1〜20nm、好ましくは1〜10nmの範囲という優
れた平滑性を有する表面であることが好ましい。また、
これらの非磁性支持体は中心線平均表面粗さが小さいだ
けでなく1μ以上の粗大突起がないことが好ましい。
【0028】本発明の磁気記録媒体の製造方法は例え
ば、走行下にある非磁性支持体の表面に磁性層塗布液を
好ましくは磁性層の乾燥後の層厚が0.05〜5μmの
範囲内、より好ましくは0.07〜1μmになるように
塗布する。ここで複数の磁性塗料を逐次あるいは同時に
重層塗布してもよい。
【0029】上記磁性塗料を塗布する塗布機としては、
エアードクターコート、ブレードコート、ロッドコー
ト、押出しコート、エアナイフコート、スクイズコー
ト、含浸コート、リバースロールコート、トランスファ
ーロールコート、グラビヤコート、キスコート、キャス
トコート、スプレイコート、スピンコート等が利用でき
る。 これらについては例えば株式会社総合技術センタ
ー発行の「最新コーティング技術」(昭和58年5月3
1日)を参考にできる。
【0030】本発明を二層以上の構成の磁気記録媒体に
適用する場合、塗布する装置、方法の例として以下のも
のを提案できる。 (1)磁性塗料の塗布で一般的に適用されるグラビア、
ロール、ブレード、エクストルージョン等の塗布装置に
より、まず下層を塗布し、下層が未乾燥の状態のうちに
特公平1−46186号公報、特開昭60−23817
9号公報、特開平2−265672号公報等に開示され
ているような支持体加圧型エクストルージョン塗布装置
により、上層を塗布する。 (2)特開昭63−88080号公報、特開平2−17
971号公報、特開平2−265672号公報に開示さ
れているような塗布液通液スリットを2個有する一つの
塗布ヘッドにより上下層をほぼ同時に塗布する。 (3)特開平2−174965号公報に開示されている
ようなバックアップロール付きのエクストルージョン塗
布装置により、上下層をほぼ同時に塗布する。
【0031】本発明で用いる非磁性支持体の磁性塗料が
塗布されていない面にバックコート層(バッキング層)
が設けられていてもよい。バックコート層は、非磁性支
持体の磁性塗料が塗布されていない面に、研磨材、帯電
防止剤などの粒状成分と結合剤とを有機溶剤に分散した
バックコート層形成塗料を塗布して設けられた層であ
る。粒状成分として各種の無機顔料やカーボンブラック
を使用することができ、また結合剤としてはニトロセル
ロース、フェノキシ樹脂、塩化ビニル系樹脂、ポリウレ
タン等の樹脂を単独またはこれらを混合して使用するこ
とができる。なお、非磁性支持体の磁性塗料およびバッ
クコート層形成塗料の塗布面に接着剤層が設けられいて
もよい。
【0032】塗布された磁性塗料の塗布層は、磁性塗料
の塗布層中に含まれる強磁性粉末を磁場配向処理を施し
た後に乾燥される。このようにして乾燥された後、塗布
層に表面平滑化処理を施す。表面平滑化処理には、たと
えばスーパーカレンダーロールなどが利用される。表面
平滑化処理を行うことにより、乾燥時の溶剤の除去によ
って生じた空孔が消滅し磁性層中の強磁性粉末の充填率
が向上するので、電磁変換特性の高い磁気記録媒体を得
ることができる。カレンダー処理ロールとしてはエポキ
シ、ポリイミド、ポリアミド、ポリアミドイミド等の耐
熱性プラスチックロールを使用する。また金属ロールで
処理することもできる。
【0033】本発明の磁気記録媒体は、表面の中心線平
均粗さが、カットオフ値0.25mmにおいて0.1〜
4nm、好ましくは1〜3nmの範囲という極めて優れ
た平滑性を有する表面であることが好ましい。その方法
として、例えば上述したように特定の強磁性粉末と結合
剤を選んで形成した磁性層を上記カレンダー処理を施す
ことにより行われる。カレンダー処理条件としては、カ
レンダーロールの温度を60〜100℃の範囲、好まし
くは70〜100℃の範囲、特に好ましくは80〜10
0℃の範囲であり、圧力は100〜500kg/cmの
範囲であり、好ましくは200〜450kg/cmの範
囲であり、特に好ましくは300〜400kg/cmの
範囲の条件で作動させることによって行われることが好
ましい。このようにして硬化処理された積層体を次に所
望の形状にする。得られた磁気記録媒体は、裁断機など
を使用して所望の大きさに裁断して使用することができ
る。
【0034】本発明のポリウレタン樹脂は、芳香族や脂
環族などの環状構造を含む短鎖ジオールを多く含むので
従来のポリウレタン樹脂に比べて、高強度、高Tgが得
られる。特に高温環境での繰り返し走行などに優れる。
また、短鎖ジオール含量が多いので実質的にポリウレタ
ン樹脂中のウレタン結合濃度が増加するのでウレタン結
合による分子間水素結合によって、更に高強度、高Tg
が得られた。また、従来のポリウレタン樹脂では環状構
造、ウレタン結合を増やすと脆くなり磁性層の裁断の際
に形成される裁断面が一様ではなく、エッジ部の磁性層
にクラックが入り走行時に磁性層が壊れて粉状に脱落し
てドロップアウトが増えるという問題があった。しかし
ながら本発明のポリウレタン樹脂では長鎖ポリエーテル
ポリオールと環状構造をもつ短鎖ジオールのバランスが
良く高強度、高Tgでありながら破断伸びが比較的大き
く強靱な塗膜物性が得られた。この結果、繰り返し走行
で磁性層が壊れて粉状になりやすいと問題、ドロップア
ウト増加、ヘッド汚れなどの耐久性に優れた磁気記録媒
体を提供できる。また、従来のポリウレタン樹脂では環
状構造やウレタン結合濃度が増加すると溶剤への溶解性
が低下し、分散性が低下するが本発明のポリウレタン樹
脂は溶剤への溶解性にも優れている利点がある。これ
は、 本発明のポリウレタンにはエ−テル基を適度に含
むので溶剤溶解性を向上させ、また磁性体への吸着がし
やすくなるために分散性が向上したと考えられる。さら
には、短鎖ジオールに環状構造を持つのでウレタン結合
近傍に立体障害性が付与され、塗布液中で分子間でのウ
レタン結合同志の会合がしにくくなるためにウレタン結
合濃度が高くても溶剤溶解性が低下しないので分散性を
向上させる。 短鎖ジオールの環状構造のなかでも脂環
族の短鎖ジオールのほうが溶剤溶解性は高いので好まし
い。
【0035】また本発明のウレタン樹脂は分散性を向上
させるために極性基を有する。極性基は−SO3M、−
OSO3M、−COOM、−PO32、−OPO32
−NR2、−N+2R’COO-(ここでMは水素原子、
アルカリ金属、アンモニウム、R、R’は炭素数1〜1
2のアルキル基を示す)から選ばれたもののような強い
極性基がポリウレタン分子中に数個存在して磁性体表面
に吸着し、かつ極性基以外のセグメントは溶剤中に広が
った分子鎖の形態をとることが分散安定性に有利であ
る。したがって、分子中の極性基の量が増やしすぎると
ポリウレタン分子鎖全体が磁性体表面に吸着した形態を
とるため分散性は低下してしまう。一方、少なくしすぎ
ると極性基を持たないポリウレタン分子の割合が増える
ため、分散性が低下する。特に同じ極性基量でも、極性
基を多く持つ分子と極性基をまったく持たない分子が混
合したものでは、磁性体表面のポリウレタン樹脂の吸着
量は低下し分散性、特に分散安定性が低下する。いずれ
のポリウレタン分子鎖にも均一に極性基を有することが
分散安定性を向上させるために重要である。本発明のポ
リウレタン樹脂は極性基を均一に導入するためにポリウ
レタン重合溶剤に対して溶解性の高い、極性基含有長鎖
ポリオールを用いた。長鎖の極性基含有ポリオールは溶
剤への溶解性が高いため、ポリウレタンを重合するとき
に他の短鎖ジオール、長鎖ポリエーテルポリオールと均
一に混合するのでポリウレタン分子中に均一に組み込ま
れる。この結果極性基を全く持たない分子が生じにく
く、分散性を向上させることができた。また特に分散安
定性をも向上させることができた。また、本発明のポリ
ウレタンは薄層磁性層を有する重層磁気記録媒体におい
て特に効果を発揮する。このような磁気記録媒体は、磁
性層表面が平滑になり、かつ薄層であるためにスチル状
態などでの繰り返し走行による削れが発生しやすくなり
スチル耐久性が低下してくるが本発明のポリウレタン樹
脂は高強度、高Tgが得られるためにヘッドとの摺動熱
による磁性層の流動がしにくくスチル耐久性が向上した
と考えられる。
【0036】
【実施例】以下に、本発明の実施例を示し、本発明をさ
らに詳細に説明する。実施例中の「部」は「重量部」を
示す。 合成例1(ポリウレタン樹脂Aの合成例) 還流式冷却器、攪拌機を具備し、予め窒素置換した容器
に表1に示したジオールをシクロヘキサノン中にて窒素
気流下で60℃で溶解した。次いで触媒として、ジ−n
−ジブチルスズジラウレートを使用した原料の総量に対
して60ppm加え更に15分間溶解した。次いで、表
1に示したMDIを加え90℃にて2時間加熱反応し、
末端NCOポリウレタンプレポリマーを合成した。得ら
れたプレポリマーのNCO含量を定量し、NCO含量と
同モルのトリメチロールプロパンを加えて、更に4時間
加熱反応し、末端分岐OHを有するポリウレタン樹脂A
〜H、J〜Nを得た。また、トリメチロールプロパンを
加えないポリウレタン樹脂Iを同様に製造した。なお、
OH含量の調整は表1に示したMDI含量の調整により
行った。得られたポリウレタンのOH含量、分子量を表
1に示す。極性基の含有量は、10-5eq/gで示す。
なお、ポリウレタン樹脂のOH含量は、JIS K00
70の試験方法により求めたOH価及びGPCを用いて
求めたポリスチレン換算での数平均分子量から一分子あ
たりのOH基数で示した。
【0037】ポリウレタン合成例2 特開平1−267829号公報の実施例1に記載の方法
と同様にして、ビスフェノールAに対してエチレンオキ
サイドを付加反応させて得られたポリオールおよび4,
4−ジフェニルメタンジジイソシアネートをポリイソシ
アネート成分として使用してポリウレタン樹脂Pを合成
し同様に表1に示す。
【0038】
【表1】
【0039】表1において、 HBpA:水素化ビスフェノールA 化合物A:ビスフェノールA PO(プロピレンオキシ
ド)付加物(分子量600)n=3〜4 化合物B:ビスフェノールA PO付加物(分子量10
00) n=12〜13 化合物C:ビスフェノールA PO付加物 (分子量5
00) n=2〜3 MDI:4,4−ジフェニルメタンジジイソシアネート TMP:トリメチロールプロパン 極性基含有長鎖ジオール ア SIS/IP/NPGポリエステル 分子量10
00 イ DEISのε−カプロラクトン付加物 分子量20
00 ウ DEISのプロピレンオキシド付加物 分子量60
0 エ SIS/BD/APAポリエステル 分子量500
0 オ SIS/BD/APAポリエステル 分子量600
0 カ DEIS 分子量245 SIS:5−ナトリウムスルホイソフタル酸 DEIS:5−ナトリウムスルホイソフタル酸エチレン
オキシド付加物 NPG:ネオペンチルグリコール IP:イソフタル酸 BD:1,4−ブタンジオール APA:アジピン酸 実施例1 強磁性合金粉末(組成:Fe 92%,Zn 4%,N
i 4%, Hc 2000Oe, 結晶子サイズ15
nm,BET比表面積59m2/g,長軸径0.12μ
m,針状比7,σs140emu/g)100部 をオ
ープンニーダーで10分間粉砕し、次いで塩化ビニル/
酢酸ビニル/グリシジルメタクリレート=86/9/5
の共重合体にヒドロキシエチルスルフォネートナトリウ
ム塩を付加した化合物(SO3Na=6×10-5eq/
g、エポキシ=10-3eq/g、Mw=30,000)
を7.5部及びポリウレタン樹脂A10部(固形分)、
シクロヘキサノン60部で60分間混練し、次いで 研磨剤(Al23 粒子サイズ0.3μm) 2部 カーボンブラック (粒子サイズ 40nm) 2部 メチルエチルケトン/トルエン=1/1 200部 を加えてサンドミルで120分間分散した。これに ポリイソシアネート(日本ポリウレタン製 5部(固形分) コロネート3041) ブチルステアレート 2部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 50部 を加え、さらに20分間攪拌混合したあと、1μmの平
均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、磁性塗料を
調製した。
【0040】得られた磁性塗料を乾燥後の厚さが2.5
μmになるように、厚さ6μmのポリエチレンナフタレ
ート支持体の表面にリバースロールを用いて塗布した。
磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向を行ない、
さらに乾燥後、金属ロール−金属ロール−金属ロール−
金属ロール−金属ロール−金属ロール−金属ロールの組
み合せによるカレンダー処理を(速度100m/分、線
圧300kg/cm、温度90℃)で行なった後6.3
5mm幅に裁断しデジタルビデオテープレコーダ(DV
C)用ビデオテープを作製した。
【0041】実施例2〜9 ポリウレタン樹脂Aを表2に示したポリウレタン樹脂に
変更して、実施例1と同様の方法で実施例2〜9を作成
した。
【0042】実施例10 上層用磁性液の調整:実施例1の磁性塗布液を用いた。
【0043】下層用非磁性液の調整:酸化チタン(平均
粒径0.035μm、結晶型ルチル、TiO2 含有量9
0%以上、表面処理層;アルミナ、SBET 35〜42m
2/g、真比重4.1、pH6.5〜8.0)85部を
オープンニーダーで10分間粉砕し、次いで塩ビ/酢ビ
/グリシジルメタクリレート=86/9/5の共重合体
にヒドロキシエチルスルフォネートナトリウム塩を付加
した化合物(SO3Na=6×10-5eq/g、エポキ
シ=10-3eq/g、Mw 30,000)を11部及
びスルホン酸含有ポリウレタン樹脂(東洋紡績製UR8
700)10部(固形分)、シクロヘキサノン60部で
60分間混練し、次いで メチルエチルケトン/シクロヘキサノン=6/4 200部 を加えてサンドミルで120分間分散した。これに ブチルステアレート 2部 ステアリン酸 1部 メチルエチルケトン 50部 を加え、さらに20分間攪拌混合したあと、1μmの平
均孔径を有するフィルターを用いて濾過し、非磁性塗料
を調製した。
【0044】得られた非磁性塗料を2.0μmに、さら
にその直後に磁性塗料を乾燥後の厚さが0.1μmにな
るように、厚さ10μmのポリエチレンナフタレート支
持体の表面にリバースロールを用いて同時重層塗布し
た。磁性塗料塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未
乾燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向を行な
い、さらに乾燥後、金属ロール−金属ロール−金属ロー
ル−金属ロール−金属 ロール−金属ロール−金属ロー
ルの組み合せによるカレンダー処理を(速度100m/
分、線圧300kg/cm、温度90℃)で行なった後
8mm幅に裁断した。
【0045】実施例11 実施例10の非磁性下層のスルホン酸含有ポリウレタン
樹脂(UR8700)をポリウレタン樹脂Aとした以外
は実施例10と同様に作製した。
【0046】比較例1〜5 ポリウレタン樹脂Aを表2に示したポリウレタン樹脂に
変更して、実施例1と同様の方法で比較例1〜5を作製
した。
【0047】比較例6 上層用磁性塗料を比較例1の塗料を用いた以外は実施例
10と同様に作成した。
【0048】得られたテ−プの特性を表2に示す。以上
のようにして得られた実施例および比較例の磁気記録媒
体の特性を下記の測定方法1によって測定し、その結果
を表2に示す。
【0049】〔測定方法〕 電磁変換特性:試料テープにドラムテスター(交洋製
作所製)を用いて記録波長0.5μm、ヘッド速度10
m/秒の条件で記録し、再生した。比較例2のテープの
再生出力を0dBとしたときの各試料テープの相対的な
再生出力を評価した。
【0050】分散安定性: 塗布液を作製後8時間経
過してから塗布した試料テ−プの電磁変換特性をと同
じ方法で測定し、塗布液を直ちに塗布して作製したテー
プの出力に対する相対出力で評価した。
【0051】SQ:振動試料型磁束計(東英工業製)
を用いてHm=5kOeで測定し、SQ=Br/Bmで
求めた。
【0052】Ra:デジタルオプチカルプロフィメ−
タ−(WYKO製)を用いたる光干渉法により、カット
オフ0.25mmの条件で中心線平均粗さをRaとし
た。
【0053】スチル耐久性:40℃10%RH環境下
において、松下電器製デジタルビデオテープレコーダ
(NV−BJ1)を用いてスチル状態で、再生出力が記
録信号の50%になるまでの時間(スチル耐久時間)が
60分以上のものを良好、それより短い物を不良とし
た。 繰り返し走行性:60分長のテープをのVTRを用
いて40℃10%RH環境下で100回連続繰り返し走
行させ、ビデオヘッドの汚れを観察し、またビデオ出力
を連続して記録し、 1回目の出力を0dBとして出力
低下を測定した。
【0054】 ビデオヘッド汚れ 良好…汚れが観察されなかったもの 不良…汚れが目視で観察されたもの ドロップアウト増加 テープをリールに巻き取った状態で60℃90%RH環
境下に1週間保存し、のVTRを用いて40℃10%
RHの環境下で5分間走行を100回繰り返した後に、
1分間に15μ秒間以上、−10dB以上出力低下した
ドロップアウト個数を調べ、DO増加として示した。
【0055】
【表2】
【0056】
【発明の効果】本発明のポリウレタンを含有する磁気記
録媒体用結合剤は、強磁性粉末の分散性が向上し電磁変
換特性が向上し、また塗膜強度が高く、特に高温環境で
のスチルライフ、ヘッド汚れが改良され、さらに予期せ
ぬ効果として、塗布液のポットライフが長くなり、製造
上に寄与するところが大きい。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 沖田 務 神奈川県小田原市扇町2丁目12番1号 富 士写真フイルム株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性支持体上に強磁性微粉末を結合剤
    中に分散した磁性層を設けた磁気記録媒体において、該
    結合剤がポリオ−ルと有機ジイソシアネ−トを主要原料
    とした反応生成物であるポリウレタン樹脂からなり、該
    ポリオール成分として前記ポリウレタン樹脂中に、環状
    構造を有する短鎖ジオ−ル成分を15〜40重量%、長
    鎖ポリエーテルポリオール成分を10〜50重量%、さ
    らに分子量500〜5000の極性基含有長鎖ポリオー
    ル成分をそれぞれ含むことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】 極性基含有長鎖ポリオール成分はポリウ
    レタン樹脂全体に対して極性基が1×10-5eq/g〜
    2×10-4eq/gとなるように極性基を含むことを特
    徴とする請求項1記載の磁気記録媒体。
  3. 【請求項3】 極性基含有長鎖ポリオール成分は−SO
    3M、−OSO3M、−COOM、−PO32、−OPO
    32、−NR2、−N+2R’COO-(ここでMは水素
    原子、アルカリ金属、アンモニウム、R、R’は炭素数
    1〜12のアルキル基を示す)から選ばれた少なくとも
    一種の極性基を有することを特徴とする請求項1記載の
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】 ポリウレタン樹脂がOH基を1分子あた
    り3個〜20個を有することを特徴とする請求項1記載
    の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】 非磁性支持体上に請求項1記載の結合剤
    に強磁性粉末を分散した塗布液を塗布して磁性層を形成
    した磁気記録媒体において、非磁性支持体と磁性層の間
    には無機質非磁性粉末を結合剤中に分散させた非磁性層
    を設けるとともに、前記磁性層の厚みを1μm以下とし
    たことを特徴とする磁気記録媒体。
  6. 【請求項6】 前記無機質非磁性粉末を分散する結合剤
    として請求項1記載のポリウレタン樹脂を用いることを
    特徴とする請求項5記載の磁気記録媒体。
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