JPH0968231A - スピンドル支持装置および軸受 - Google Patents
スピンドル支持装置および軸受Info
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- JPH0968231A JPH0968231A JP7246890A JP24689095A JPH0968231A JP H0968231 A JPH0968231 A JP H0968231A JP 7246890 A JP7246890 A JP 7246890A JP 24689095 A JP24689095 A JP 24689095A JP H0968231 A JPH0968231 A JP H0968231A
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- spindle
- outer ring
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
- F16C33/6659—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles
- F16C33/6662—Details of supply of the liquid to the bearing, e.g. passages or nozzles the liquid being carried by air or other gases, e.g. mist lubrication
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- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/02—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows
- F16C19/14—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load
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- F16C19/163—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing balls essentially of the same size in one or more circular rows for both radial and axial load with a single row of balls with angular contact
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- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
- F16C19/541—Systems consisting of juxtaposed rolling bearings including at least one angular contact bearing
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16C19/54—Systems consisting of a plurality of bearings with rolling friction
- F16C19/546—Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing
- F16C19/547—Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing with two angular contact rolling bearings
- F16C19/548—Systems with spaced apart rolling bearings including at least one angular contact bearing with two angular contact rolling bearings in O-arrangement
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2322/00—Apparatus used in shaping articles
- F16C2322/39—General build up of machine tools, e.g. spindles, slides, actuators
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Mounting Of Bearings Or Others (AREA)
- Rolling Contact Bearings (AREA)
- Turning (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアオイル供給の確実化による高速化、軸受
組込み精度の向上による回転精度の向上、部品点数の削
減、およびコンパクト化を図る。工作機械の主軸軸受装
置等に応用される。 【解決手段】 スピンドル１の２か所を複数のアンギュ
ラ玉軸受２からなる軸受部Ａ，Ｂを介してハウジング５
に支持させる。各軸受２の外輪１６に、内輪転走面側へ
向かって開口するエアオイル噴出用のノズル２１とその
噴出エアオイルの排出路２２とを設ける。
組込み精度の向上による回転精度の向上、部品点数の削
減、およびコンパクト化を図る。工作機械の主軸軸受装
置等に応用される。 【解決手段】 スピンドル１の２か所を複数のアンギュ
ラ玉軸受２からなる軸受部Ａ，Ｂを介してハウジング５
に支持させる。各軸受２の外輪１６に、内輪転走面側へ
向かって開口するエアオイル噴出用のノズル２１とその
噴出エアオイルの排出路２２とを設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は、工作機械の高速
主軸軸受装置やその他一般の機器等に利用され、アンギ
ュラ玉軸受等の転がり軸受をエアオイル潤滑やジェット
潤滑する場合のスピンドル支持装置および軸受に関す
る。
主軸軸受装置やその他一般の機器等に利用され、アンギ
ュラ玉軸受等の転がり軸受をエアオイル潤滑やジェット
潤滑する場合のスピンドル支持装置および軸受に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図３に、アンギュラ玉軸受をエアオイル
潤滑する場合の工作機械主軸軸受装置の構成例を示す。
軸受５２（５２A 〜５２D ）は、間座５３ａおよびノズ
ル付き間座５６を介して、並列背面組み合わせで軸５１
と軸受箱５５間に組み込まれ、ナット５４と蓋５７で固
定される。ノズル付き間座５６には、軸受背面側より軸
受潤滑油供給のためのノズル５８が内輪転走面に向けて
形成してある。軸受の潤滑は、エアオイル供給ユニット
６２で搬送空気と混合された油を、配管６３から軸受箱
供給孔６１とノズル付き間座５６の外径面の円周溝６０
とを経由してノズル５８から噴出させることにより行
う。潤滑に供したエアオイルの排気は、排出孔６４から
行われる。軸受の初期予圧は、内輪間座５３ｂの幅寸法
と内側軸受５２B ，５２C の外輪間寸法差により、軸受
のアキシャル隙間を調整することで与えられる。この
時、軸受５２A と軸受５２B 、および軸受５２C と軸受
５２D 間の内外輪間座５３ａ５６の幅寸法は同じにする
必要がある。
潤滑する場合の工作機械主軸軸受装置の構成例を示す。
軸受５２（５２A 〜５２D ）は、間座５３ａおよびノズ
ル付き間座５６を介して、並列背面組み合わせで軸５１
と軸受箱５５間に組み込まれ、ナット５４と蓋５７で固
定される。ノズル付き間座５６には、軸受背面側より軸
受潤滑油供給のためのノズル５８が内輪転走面に向けて
形成してある。軸受の潤滑は、エアオイル供給ユニット
６２で搬送空気と混合された油を、配管６３から軸受箱
供給孔６１とノズル付き間座５６の外径面の円周溝６０
とを経由してノズル５８から噴出させることにより行
う。潤滑に供したエアオイルの排気は、排出孔６４から
行われる。軸受の初期予圧は、内輪間座５３ｂの幅寸法
と内側軸受５２B ，５２C の外輪間寸法差により、軸受
のアキシャル隙間を調整することで与えられる。この
時、軸受５２A と軸受５２B 、および軸受５２C と軸受
５２D 間の内外輪間座５３ａ５６の幅寸法は同じにする
必要がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の技術におい
て生じやすい問題点が二つある。一つは、外輪間座５６
と軸受箱５５とのはめあい部におけるエアオイルの洩れ
である。一般に外輪間座５６のはめあいは、組み込み性
の問題から緩み嵌めとしている。しかし、はめあい部に
隙間があると、そこからエアオイルの洩れが発生し、ノ
ズル５８からの噴出量を減らしてしまうことになる。す
なわち、エアオイルのはめあい部からの洩れは、エアオ
イル噴出速度の低下および軸受への潤滑油供給量の減少
につながり、高速化の阻害要因になる。また、エアと油
の浪費にもつながる。
て生じやすい問題点が二つある。一つは、外輪間座５６
と軸受箱５５とのはめあい部におけるエアオイルの洩れ
である。一般に外輪間座５６のはめあいは、組み込み性
の問題から緩み嵌めとしている。しかし、はめあい部に
隙間があると、そこからエアオイルの洩れが発生し、ノ
ズル５８からの噴出量を減らしてしまうことになる。す
なわち、エアオイルのはめあい部からの洩れは、エアオ
イル噴出速度の低下および軸受への潤滑油供給量の減少
につながり、高速化の阻害要因になる。また、エアと油
の浪費にもつながる。
【０００４】もう一つは、主軸の回転精度に影響する，
内外輪の間座精度の出来ばえである。図３の例では、軸
受５２を固定するために内輪側で３点、外輪側で４点の
間座が使用されているが、このように部品点数が多くな
ると、精度の累積誤差が増大するため、軸受本来の機能
を活かしきれず、回転精度等の悪化を招くことが多くな
る。主軸の回転精度の向上を狙うためには、部品点数を
できる限り減らし、軸受の持つ機能を十分に活かしきる
ことが重要になる。このように、今後更なる高速化と、
高精度化を求められる工作機械主軸受においては、エア
オイル供給方法の改善と軸受の組み込み時の精度の確保
が必要となる。なお、前記の各課題は、ジェット潤滑の
場合にも同様に生じる。
内外輪の間座精度の出来ばえである。図３の例では、軸
受５２を固定するために内輪側で３点、外輪側で４点の
間座が使用されているが、このように部品点数が多くな
ると、精度の累積誤差が増大するため、軸受本来の機能
を活かしきれず、回転精度等の悪化を招くことが多くな
る。主軸の回転精度の向上を狙うためには、部品点数を
できる限り減らし、軸受の持つ機能を十分に活かしきる
ことが重要になる。このように、今後更なる高速化と、
高精度化を求められる工作機械主軸受においては、エア
オイル供給方法の改善と軸受の組み込み時の精度の確保
が必要となる。なお、前記の各課題は、ジェット潤滑の
場合にも同様に生じる。
【０００５】この発明は上記の課題を解消するものであ
り、軸受とノズルを一体構造とすることにより、エアオ
イル等の潤滑用流体の供給確実化によるスピンドルの高
速化、および軸受組込み精度の向上による回転精度の向
上、並びに部品点数の削減およびコンパクト化を図った
スピンドル支持装置および軸受を提供することを目的と
する。
り、軸受とノズルを一体構造とすることにより、エアオ
イル等の潤滑用流体の供給確実化によるスピンドルの高
速化、および軸受組込み精度の向上による回転精度の向
上、並びに部品点数の削減およびコンパクト化を図った
スピンドル支持装置および軸受を提供することを目的と
する。
【０００６】
【課題を解決するための手段】この発明のスピンドル支
持装置は、スピンドルの軸方向に離れた複数箇所を、各
々軸方向に並ぶ複数または１個の転がり軸受からなる軸
受部を介してハウジングに支持させる形式のものであ
る。この形式のスピンドル支持装置において、前記転が
り軸受を、内輪転走面側へ向かって開口する潤滑用流体
の噴出用のノズルとその噴出流体の排出路とを外輪に有
するものとする。潤滑用流体は、エアオイルまたはオイ
ル等である。上記構成において、ハウジングの内径面に
環状の肩部を突設し、その両側に各軸受部の複数の軸受
の外輪を並べて配置し、かつ前記肩部と対応してスピン
ドルに内輪間座を設け、その両側に前記各軸受部の複数
の軸受の内輪を並べて配置しても良い。前記軸受は、外
輪の内径面に転走面と隣合って環状突部を設け、この環
状突部と対応する外輪外径面に潤滑用流体供給用の円周
溝を設け、前記環状突部に、前記円周溝の底面から内径
側へ延びる孔と、この孔に連通して内輪転走面側に向か
って開口する潤滑用流体噴出用のノズルとを設けたもの
としても良い。また、前記環状突部の内径面における周
方向の一部に前記排出路となる切欠部を設ける。
持装置は、スピンドルの軸方向に離れた複数箇所を、各
々軸方向に並ぶ複数または１個の転がり軸受からなる軸
受部を介してハウジングに支持させる形式のものであ
る。この形式のスピンドル支持装置において、前記転が
り軸受を、内輪転走面側へ向かって開口する潤滑用流体
の噴出用のノズルとその噴出流体の排出路とを外輪に有
するものとする。潤滑用流体は、エアオイルまたはオイ
ル等である。上記構成において、ハウジングの内径面に
環状の肩部を突設し、その両側に各軸受部の複数の軸受
の外輪を並べて配置し、かつ前記肩部と対応してスピン
ドルに内輪間座を設け、その両側に前記各軸受部の複数
の軸受の内輪を並べて配置しても良い。前記軸受は、外
輪の内径面に転走面と隣合って環状突部を設け、この環
状突部と対応する外輪外径面に潤滑用流体供給用の円周
溝を設け、前記環状突部に、前記円周溝の底面から内径
側へ延びる孔と、この孔に連通して内輪転走面側に向か
って開口する潤滑用流体噴出用のノズルとを設けたもの
としても良い。また、前記環状突部の内径面における周
方向の一部に前記排出路となる切欠部を設ける。
【０００７】このように外輪に潤滑用流体噴出用のノズ
ルを一体に設けることで、別体のノズル付き間座を設け
る場合と異なり、外径寸法がノズル付き間座部分と軸受
外輪とで誤差を生じるという問題がなく、ノズル形成箇
所を含めて軸受部の全体の外径寸法を同じにできる。そ
のため、はめあい隙間を小さくすることができ、はめあ
い部からのエアオイル等の潤滑用流体の洩れが防止され
て、安定した潤滑用流体の噴射速度および供給量が確保
できる。しかも、潤滑用流体の噴出位置が固定されるた
め、内輪転走面への潤滑用流体の供給が確実となる。こ
れらのため、高速化が図れる。また、別体の間座が必要
でないことから、精度の累積誤差の増加が防げ、軸受の
初期精度をハウジングへの組込み後においても維持し易
い。そのため回転精度の向上につながる。
ルを一体に設けることで、別体のノズル付き間座を設け
る場合と異なり、外径寸法がノズル付き間座部分と軸受
外輪とで誤差を生じるという問題がなく、ノズル形成箇
所を含めて軸受部の全体の外径寸法を同じにできる。そ
のため、はめあい隙間を小さくすることができ、はめあ
い部からのエアオイル等の潤滑用流体の洩れが防止され
て、安定した潤滑用流体の噴射速度および供給量が確保
できる。しかも、潤滑用流体の噴出位置が固定されるた
め、内輪転走面への潤滑用流体の供給が確実となる。こ
れらのため、高速化が図れる。また、別体の間座が必要
でないことから、精度の累積誤差の増加が防げ、軸受の
初期精度をハウジングへの組込み後においても維持し易
い。そのため回転精度の向上につながる。
【０００８】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図１およ
び図２に基づいて説明する。このスピンドル支持装置
は、スピンドル１を支持する各軸受２（２A 〜２D ）と
して、図２に示すノズル一体型のものを用いる。軸受２
は、内輪１５と外輪１６の間に保持器１８で保持された
転動体１７を介在させたアンギュラ玉軸受であって、外
輪１６の内径面に、転走面に対して背面側（すなわち接
触線傾き側）に隣合って環状突部１６ａを一体に突設し
てある。環状突部１６ａは、ノズル２１を形成するため
のものであり、環状突部１６ａと対応する外輪外径面に
エアオイル供給用の円周溝１９を設けてある。環状突部
１６ａには、円周溝１９の底面から内径側へ延びる孔２
０を周方向の１か所または複数箇所に設け、この孔２０
に基端を連通させて内輪転走面側に向かって開口するエ
アオイル噴出用のノズル２１が設けてある。環状突部１
６ａの内径面における周方向の一部には、排出路２２と
なる切欠部２２ａが軸方向に沿って形成してある。切欠
部２２ａは、外輪１６の幅面に形成した径方向の排出溝
２２ｂに連通し、これら切欠部２２ａと排出溝２２ｂと
で排出路２２が構成される。なお、軸受２には、外輪幅
面の前記排出溝２２ｂを形成したものと、形成していな
いものとの２種類が用いられる。また、この例では、ノ
ズル２１を１か所とし、これと１８０°ずれた位置に排
出路２２が形成してある。
び図２に基づいて説明する。このスピンドル支持装置
は、スピンドル１を支持する各軸受２（２A 〜２D ）と
して、図２に示すノズル一体型のものを用いる。軸受２
は、内輪１５と外輪１６の間に保持器１８で保持された
転動体１７を介在させたアンギュラ玉軸受であって、外
輪１６の内径面に、転走面に対して背面側（すなわち接
触線傾き側）に隣合って環状突部１６ａを一体に突設し
てある。環状突部１６ａは、ノズル２１を形成するため
のものであり、環状突部１６ａと対応する外輪外径面に
エアオイル供給用の円周溝１９を設けてある。環状突部
１６ａには、円周溝１９の底面から内径側へ延びる孔２
０を周方向の１か所または複数箇所に設け、この孔２０
に基端を連通させて内輪転走面側に向かって開口するエ
アオイル噴出用のノズル２１が設けてある。環状突部１
６ａの内径面における周方向の一部には、排出路２２と
なる切欠部２２ａが軸方向に沿って形成してある。切欠
部２２ａは、外輪１６の幅面に形成した径方向の排出溝
２２ｂに連通し、これら切欠部２２ａと排出溝２２ｂと
で排出路２２が構成される。なお、軸受２には、外輪幅
面の前記排出溝２２ｂを形成したものと、形成していな
いものとの２種類が用いられる。また、この例では、ノ
ズル２１を１か所とし、これと１８０°ずれた位置に排
出路２２が形成してある。
【０００９】図１は、図２の軸受２を用いたスピンドル
支持装置の断面を示す。このスピンドル支持装置は、研
削盤やマシニングセンタ、旋盤等の工作機械の主軸支持
装置となるものであり、スピンドル１の軸方向に離れた
複数箇所、例えば前後端を、各々軸方向に並ぶ２個の転
がり軸受２（２A 〜２D ）からなる軸受部Ａ，Ｂを介し
てハウジング５に支持している。ハウジング５は、工作
機械の主軸頭のハウジング等となる軸受箱であり、円筒
面状の内径面における軸方向の中央に環状の肩部５ａが
突設され、両端にハウジング蓋３４ａ，３４ｂがボルト
締め等で取付けられる。各軸受部Ａ，Ｂの軸受２A ，２
B 、および軸受２C ，２D は、直接に幅面を接して並べ
られ、これら軸受２A 〜２D の外輪１６は、ハウジング
５の肩部５ａとハウジング蓋３４ａ，３４ｂ間に挟み付
けて支持される。各軸受２A 〜２D の内輪１５は、スピ
ンドル１の外周に嵌合し、前側２個の軸受２A ，２B の
内輪１５は、スピンドル１の前部の拡径部１ａと、中央
の内輪間座２６ａの間に配置される。後ろ側２個の軸受
２C ，２D の内輪１５は、中央の内輪間座２６ａと後端
の内輪間座２６ｂの間に配置されて、スピンドル１の後
端の雄ねじ部１ｂに螺着されたナット３５により締め付
けられる。すなわち、スピンドル１の外周の各軸受内輪
１５は、内輪間座２６ａ，２６ｂと共に、ナット３５と
スピンドル１の拡径部１ａとの間に軸方向に締め付けら
れる。
支持装置の断面を示す。このスピンドル支持装置は、研
削盤やマシニングセンタ、旋盤等の工作機械の主軸支持
装置となるものであり、スピンドル１の軸方向に離れた
複数箇所、例えば前後端を、各々軸方向に並ぶ２個の転
がり軸受２（２A 〜２D ）からなる軸受部Ａ，Ｂを介し
てハウジング５に支持している。ハウジング５は、工作
機械の主軸頭のハウジング等となる軸受箱であり、円筒
面状の内径面における軸方向の中央に環状の肩部５ａが
突設され、両端にハウジング蓋３４ａ，３４ｂがボルト
締め等で取付けられる。各軸受部Ａ，Ｂの軸受２A ，２
B 、および軸受２C ，２D は、直接に幅面を接して並べ
られ、これら軸受２A 〜２D の外輪１６は、ハウジング
５の肩部５ａとハウジング蓋３４ａ，３４ｂ間に挟み付
けて支持される。各軸受２A 〜２D の内輪１５は、スピ
ンドル１の外周に嵌合し、前側２個の軸受２A ，２B の
内輪１５は、スピンドル１の前部の拡径部１ａと、中央
の内輪間座２６ａの間に配置される。後ろ側２個の軸受
２C ，２D の内輪１５は、中央の内輪間座２６ａと後端
の内輪間座２６ｂの間に配置されて、スピンドル１の後
端の雄ねじ部１ｂに螺着されたナット３５により締め付
けられる。すなわち、スピンドル１の外周の各軸受内輪
１５は、内輪間座２６ａ，２６ｂと共に、ナット３５と
スピンドル１の拡径部１ａとの間に軸方向に締め付けら
れる。
【００１０】アンギュラ玉軸受からなる４個の軸受２A
〜２D は、前側２個の軸受２A ，２B と、後ろ側２個の
軸受２C ，２D とが、ノズル形成用の環状突部１６ａ側
で対向し合う並列背面組み合わせで配置する。この中
で、外側２個の軸受２A ，２Dに、図２（Ａ）に示す外
輪幅面に排出溝２２ｂを有する軸受を用い、内側２個の
軸受２B ，２C には前記排出溝２２ｂを省略した形状の
軸受を用いている。
〜２D は、前側２個の軸受２A ，２B と、後ろ側２個の
軸受２C ，２D とが、ノズル形成用の環状突部１６ａ側
で対向し合う並列背面組み合わせで配置する。この中
で、外側２個の軸受２A ，２Dに、図２（Ａ）に示す外
輪幅面に排出溝２２ｂを有する軸受を用い、内側２個の
軸受２B ，２C には前記排出溝２２ｂを省略した形状の
軸受を用いている。
【００１１】エアオイル経路を説明すると、ハウジング
５内にはハウジング蓋３４ａ，３４ｂに設けられた接続
口から各軸受２A 〜２D の外輪円周溝１９に連通するハ
ウジング内供給孔２９が、軸方向孔と径方向孔とによっ
て形成され、前記各接続口に配管２８を介してエアオイ
ル供給ユニット２７が接続されている。また、ハウジン
グ５内には排出孔３３が形成してあり、この排出孔３３
は、両側のハウジング蓋３４ａ，３４ｂの孔３３ｅに渡
ってハウジング５内を貫通した軸方向孔３３ａと、この
軸方向孔３３ａから肩部５ａの内径面に貫通した中央径
方向孔３３ｂと、前記軸方向孔３３ａから各軸受部Ａ，
Ｂにおける軸受幅面の排出溝２２ｂに貫通した軸受部径
方向孔３３ｃによって構成されている。また、ハウジン
グ蓋３４ａ，３４ｂには、軸受内外輪１５，１６間の隙
間と対応する位置に排出孔３６が形成してある。
５内にはハウジング蓋３４ａ，３４ｂに設けられた接続
口から各軸受２A 〜２D の外輪円周溝１９に連通するハ
ウジング内供給孔２９が、軸方向孔と径方向孔とによっ
て形成され、前記各接続口に配管２８を介してエアオイ
ル供給ユニット２７が接続されている。また、ハウジン
グ５内には排出孔３３が形成してあり、この排出孔３３
は、両側のハウジング蓋３４ａ，３４ｂの孔３３ｅに渡
ってハウジング５内を貫通した軸方向孔３３ａと、この
軸方向孔３３ａから肩部５ａの内径面に貫通した中央径
方向孔３３ｂと、前記軸方向孔３３ａから各軸受部Ａ，
Ｂにおける軸受幅面の排出溝２２ｂに貫通した軸受部径
方向孔３３ｃによって構成されている。また、ハウジン
グ蓋３４ａ，３４ｂには、軸受内外輪１５，１６間の隙
間と対応する位置に排出孔３６が形成してある。
【００１２】この構成のスピンドル支持装置によると、
エアオイルが、エアオイルユニット２７−配管２８−ハ
ウジング内供給孔２９−外輪円周溝１９−孔２０−ノズ
ル２１の経路で供給され、内輪転走面に噴射される。エ
アオイルの排気は排出孔３３，３６から行われる。この
場合に、ノズル２１は、軸受外輪１６に直接に形成され
ており、いわば軸受外輪１６が従来の軸受外輪とノズル
付き間座の一体化されたものとなっている。そのため、
ノズル付き間座と対応する部分に渡って外輪１６の外径
寸法が同じとなり、従来のものに比べてはめあい隙間を
小さくすることができる。軸受２とハウジング５のはめ
あいは、一般に数ミクロンである。このことは、運転中
において、温度上昇のため、外輪１６とハウジング５と
は締まり嵌め状態になることが推測でき、はめあい部か
らのエアオイル洩れが解消されることになる。すなわ
ち、設定通りの油量とエア量とが確実に軸受２内に供給
され、従来のものよりも高速化が可能となる。しかも、
ノズル２１が軸受外輪１６に一体化されているため、エ
アオイルの噴出位置が固定されることになり、内輪転走
面へのエアオイル供給が確実に行われる。
エアオイルが、エアオイルユニット２７−配管２８−ハ
ウジング内供給孔２９−外輪円周溝１９−孔２０−ノズ
ル２１の経路で供給され、内輪転走面に噴射される。エ
アオイルの排気は排出孔３３，３６から行われる。この
場合に、ノズル２１は、軸受外輪１６に直接に形成され
ており、いわば軸受外輪１６が従来の軸受外輪とノズル
付き間座の一体化されたものとなっている。そのため、
ノズル付き間座と対応する部分に渡って外輪１６の外径
寸法が同じとなり、従来のものに比べてはめあい隙間を
小さくすることができる。軸受２とハウジング５のはめ
あいは、一般に数ミクロンである。このことは、運転中
において、温度上昇のため、外輪１６とハウジング５と
は締まり嵌め状態になることが推測でき、はめあい部か
らのエアオイル洩れが解消されることになる。すなわ
ち、設定通りの油量とエア量とが確実に軸受２内に供給
され、従来のものよりも高速化が可能となる。しかも、
ノズル２１が軸受外輪１６に一体化されているため、エ
アオイルの噴出位置が固定されることになり、内輪転走
面へのエアオイル供給が確実に行われる。
【００１３】また、別体のノズル付き間座が必要でない
ことから、軸受２の初期精度をハウジング５への組み込
み後においても維持し易い。すなわち、この例のスピン
ドル支持装置では、図３の従来例に対して、内輪間座２
点と、外輪間座４点の部品削減が可能となる。このこと
は、多数の間座を使用することによる累積誤差が回避さ
れて、間座による軸受の組込み精度の悪化を回避できる
ことになる。また、軸受の初期予圧の設定においても、
内輪間座２６ａの幅とハウジング５の肩部５ａの幅との
２つの寸法調整で済み、従来よりも簡単で精度良く設定
できる。
ことから、軸受２の初期精度をハウジング５への組み込
み後においても維持し易い。すなわち、この例のスピン
ドル支持装置では、図３の従来例に対して、内輪間座２
点と、外輪間座４点の部品削減が可能となる。このこと
は、多数の間座を使用することによる累積誤差が回避さ
れて、間座による軸受の組込み精度の悪化を回避できる
ことになる。また、軸受の初期予圧の設定においても、
内輪間座２６ａの幅とハウジング５の肩部５ａの幅との
２つの寸法調整で済み、従来よりも簡単で精度良く設定
できる。
【００１４】なお、前記実施形態では、ノズル２１から
エアオイルを噴出させるようにしたが、エアオイル供給
ユニット２７に代えて圧力油の供給源を接続し、ノズル
２１からオイルを噴出させるジェット潤滑としても良
い。その場合にも、前記と同様な各効果が得られる。
エアオイルを噴出させるようにしたが、エアオイル供給
ユニット２７に代えて圧力油の供給源を接続し、ノズル
２１からオイルを噴出させるジェット潤滑としても良
い。その場合にも、前記と同様な各効果が得られる。
【００１５】
【発明の効果】この発明のスピンドル支持装置および軸
受は、内輪転走面側へ向かって開口するエアオイル等の
潤滑用流体噴出用のノズルとその噴出流体の排出路とを
軸受外輪に設けたため、設定通りの潤滑用流体量が確実
に軸受内に供給でき、高速化につながる。また、軸受の
組込み精度が向上し、スピンドルの回転精度の向上につ
ながる。さらに、部品点数が少なくて済み、また軸受組
込み後の軸方向長さが小さくなって、コンパクト化につ
ながる。
受は、内輪転走面側へ向かって開口するエアオイル等の
潤滑用流体噴出用のノズルとその噴出流体の排出路とを
軸受外輪に設けたため、設定通りの潤滑用流体量が確実
に軸受内に供給でき、高速化につながる。また、軸受の
組込み精度が向上し、スピンドルの回転精度の向上につ
ながる。さらに、部品点数が少なくて済み、また軸受組
込み後の軸方向長さが小さくなって、コンパクト化につ
ながる。
【図１】この発明の実施の形態にかかるスピンドル支持
装置の縦断面図である。
装置の縦断面図である。
【図２】同スピンドル支持装置に使用した軸受の断面図
および正面図である。
および正面図である。
【図３】従来例の断面図である。
１…スピンドル、２，２A 〜２D …軸受、５…ハウジン
グ、５ａ…肩部、１５…内輪、１６…外輪、１６ａ…環
状突部、１９…円周溝、２０…孔、２１…ノズル、２２
…排出路、２２ａ…切欠部、２２ｂ…排出凹部、２６ａ
…内輪間座、２７…エアオイルユニット、２９…供給
孔、３３…排出孔、３５…ナット、Ａ，Ｂ…軸受部
グ、５ａ…肩部、１５…内輪、１６…外輪、１６ａ…環
状突部、１９…円周溝、２０…孔、２１…ノズル、２２
…排出路、２２ａ…切欠部、２２ｂ…排出凹部、２６ａ
…内輪間座、２７…エアオイルユニット、２９…供給
孔、３３…排出孔、３５…ナット、Ａ，Ｂ…軸受部
Claims (4)
- 【請求項１】 スピンドルの軸方向に離れた複数箇所
を、各々軸方向に並ぶ複数または１個の転がり軸受から
なる軸受部を介してハウジングに支持させるスピンドル
支持装置において、前記転がり軸受が、内輪転走面側へ
向かって開口するエアオイルまたはオイル等の潤滑用流
体の噴出用のノズルとその噴出流体の排出路とを外輪に
有するものであるスピンドル支持装置。 - 【請求項２】 請求項１記載のスピンドル支持装置にお
いて、ハウジングの内径面に突設した環状の肩部の両側
に、各軸受部の複数の軸受の外輪を並べて配置し、かつ
前記肩部と対応してスピンドルに設けられる内輪間座の
両側に、前記各軸受部の複数の軸受の内輪を並べて配置
したスピンドル支持装置。 - 【請求項３】 前記軸受の外輪の内径面に、転走面と隣
合って環状突部を設け、この環状突部と対応する外輪外
径面に潤滑用流体供給用の円周溝を設け、前記環状突部
に前記円周溝の底面から内径側へ延びる孔を設けると共
に、この孔に連通して前記ノズルを設け、前記環状突部
の内径面における周方向の一部に前記排出路となる切欠
部を設けた請求項１または請求項２記載のスピンドル支
持装置。 - 【請求項４】 外輪の内径面に転走面と隣合って環状突
部を設け、この環状突部と対応する外輪外径面に潤滑用
流体の供給用の円周溝を設け、前記環状突部に、前記円
周溝の底面から内径側へ延びる孔を設けると共に、この
孔に連通して内輪転走面側に向かって開口する潤滑用流
体噴出用のノズルを設け、前記環状突部の内径面におけ
る周方向の一部に前記排出路となる切欠部を設けた転が
り軸受。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7246890A JPH0968231A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | スピンドル支持装置および軸受 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7246890A JPH0968231A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | スピンドル支持装置および軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0968231A true JPH0968231A (ja) | 1997-03-11 |
Family
ID=17155276
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7246890A Pending JPH0968231A (ja) | 1995-08-30 | 1995-08-30 | スピンドル支持装置および軸受 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0968231A (ja) |
Cited By (11)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2004011817A1 (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-05 | Nsk Ltd. | 転がり軸受、グリース補給装置、主軸装置、グリース補給方法及びグリース補給プログラム |
| JPWO2004087353A1 (ja) * | 2003-04-07 | 2006-06-29 | 日本精工株式会社 | 主軸装置及び主軸装置を備えた工作機械 |
| US7267488B2 (en) | 2001-08-01 | 2007-09-11 | Nsk Ltd. | Rolling bearing and spindle device for machine tools |
| JP2008100326A (ja) * | 2006-10-20 | 2008-05-01 | Okuma Corp | 主軸装置 |
| JP2008223957A (ja) * | 2007-03-15 | 2008-09-25 | Jtekt Corp | 複列玉軸受 |
| CN100455407C (zh) * | 2002-07-29 | 2009-01-28 | 日本精工株式会社 | 滚动轴承、主轴装置 |
| JP2009191876A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Nsk Ltd | 主軸装置用軸受 |
| JP2009216244A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-09-24 | Nsk Ltd | 主軸装置用軸受 |
| JP2009216243A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-09-24 | Nsk Ltd | 主軸装置用軸受 |
| JP2016065642A (ja) * | 2016-01-22 | 2016-04-28 | Ntn株式会社 | 転がり軸受 |
| CN111822734A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-10-27 | 南京航空航天大学 | 一种电主轴 |
-
1995
- 1995-08-30 JP JP7246890A patent/JPH0968231A/ja active Pending
Cited By (13)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7267488B2 (en) | 2001-08-01 | 2007-09-11 | Nsk Ltd. | Rolling bearing and spindle device for machine tools |
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| US8753016B2 (en) | 2002-07-29 | 2014-06-17 | Nsk Ltd. | Rolling bearing, grease supply system, spindle unit, grease supply method, and grease supply program |
| JPWO2004087353A1 (ja) * | 2003-04-07 | 2006-06-29 | 日本精工株式会社 | 主軸装置及び主軸装置を備えた工作機械 |
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| JP2009191876A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-08-27 | Nsk Ltd | 主軸装置用軸受 |
| JP2009216244A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-09-24 | Nsk Ltd | 主軸装置用軸受 |
| JP2009216243A (ja) * | 2008-02-12 | 2009-09-24 | Nsk Ltd | 主軸装置用軸受 |
| JP2016065642A (ja) * | 2016-01-22 | 2016-04-28 | Ntn株式会社 | 転がり軸受 |
| CN111822734A (zh) * | 2020-07-06 | 2020-10-27 | 南京航空航天大学 | 一种电主轴 |
| CN111822734B (zh) * | 2020-07-06 | 2022-07-08 | 南京航空航天大学 | 一种电主轴 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040406 |