JPH0966836A - 折り畳み式ラック台車 - Google Patents

折り畳み式ラック台車

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JPH0966836A
JPH0966836A JP7247022A JP24702295A JPH0966836A JP H0966836 A JPH0966836 A JP H0966836A JP 7247022 A JP7247022 A JP 7247022A JP 24702295 A JP24702295 A JP 24702295A JP H0966836 A JPH0966836 A JP H0966836A
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JP
Japan
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shelf
columns
gate
truck
trolley
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Application number
JP7247022A
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English (en)
Inventor
Nobuo Tanaka
信雄 田中
Yoshihiko Koike
誉彦 小池
Kazuo Fujimoto
和夫 藤本
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Zeon Kasei Co Ltd
Original Assignee
Zeon Kasei Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 物品を個別包装することなく運搬することが
できる折り畳み式ラック台車を提供する。 【解決手段】 キャスタ22を備えた台車2と、台車の
四隅に立設した隅金具3と、台車の前後端部に折畳み自
在に設けた2基の門形枠4と、各門形枠の支柱41間に
横設した複数の棚板5と、各棚板下面に設けた押さえ棒
6とを備えており門形枠の立設時には、複数の棚板を支
柱に対して直角に保持して各棚板を互いに対向させ、そ
の上に物品を差し渡して水平に保持すると共に、押さえ
棒を起立させて夫々一段下の棚板上の物品を固定するこ
とが可能であり、折畳む際は、押さえ棒を棚板下面へ待
避させると共に、棚板を門形枠支柱に対して略平行に保
持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、細長い形状を有し
比較的軽量であるがこわれ易い物品(例えば、照明器具
のような)の運搬に際して、当該物品を個別包装するこ
となく集合的に運搬するための、複数組の棚板を備え、
反復使用可能な、折り畳み式構造を有するラック台車に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から照明器具等のこわれ易い物品
は、一品一品に緩衝材を施して段ボール箱に詰め、個別
包装形態で物流過程に置かれるのが通常である。しか
も、これらの物流包装資材は大部分が使い捨てで、リサ
イクルは殆ど行われていない。そのため、これらの物品
の梱包に多大な労力と貴重な資源を消費するばかりでな
く、当該物品の流通、消費の段階で、解梱に伴う大量の
廃棄物が発生するという問題がある。
【0003】いうまでもなく、かかる産業廃棄物の処理
のための社会的費用は年々増大の一途をたどっており、
それ自体が今や深刻な社会問題である。中でも物流包装
資材が産業廃棄物中に占める割合は大きく、廃棄物を発
生させない物流・消費サイクルの確立が強く求められて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
緩衝材と段ボール箱による個別包装は、元来リサイクル
を予定していないシステムであるため、使用済みの包装
資材を廃棄することなく再利用することは経済的に引き
合わず、現実には実施が困難である。従って、この問題
を解決しようとするならば、従来の包装形態自体を見直
して、再利用に適した、新たな物流包装システムを提案
して行く必要がある。
【0005】本発明は、かかる産業廃棄物問題解決への
一翼を担うべく、廃棄物を発生させない物流包装システ
ムを提案しようとするものであって、具体的には、対象
物品を個別包装することなく集合的に運搬することを可
能にし、しかも最初から、いわゆる通い箱としての空容
器の返送、反復使用を前提として、廃棄物を生じること
がない、折り畳み式ラック台車を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意研究の
結果、以下に開示する折り畳み式ラック台車により上記
の目的が達成可能であることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、 (1)キャスタを備えた台車と、前記台車の四隅に立設
した隅金具と、前記台車の前後端部に各折り畳み自在に
設けた2基の門形枠と、前記各門形枠の支柱間に横設し
た複数の棚板と、前記各棚板下面に設けた押さえ棒とを
備えることを特徴とする折り畳み式ラック台車、であ
る。
【0008】(2)また、上記(1)記載のラック台車
において、前記各隅金具は横断面が前記門形枠の各支柱
下部に対応して略L字状をなし、該L字状隅金具の一面
に門形枠係止用窓と前記窓から突出する係止用突起と係
合する門形枠係止機構とを備えると共に、他面には上下
に延びる長穴状ピン穴を有し、前記各門形枠は対応する
一対の支柱とこれら支柱間を連結する上下の横梁とから
構成され、前記対応する一対の支柱の少なくとも一方の
支柱下部には前記隅金具の窓から突出しうる係止用突起
が設けられ、各支柱の横部下端にはガイドピンが設けら
れ、各支柱は前記ガイドピン及び前記長穴状ピン穴によ
り前後方向に回動可能且つ上下方向に摺動可能にピン支
持されることを特徴とする折り畳み式ラック台車、であ
る。
【0009】(3)さらに、上記(1)記載のラック台
車において、対応する各一対の支柱には所定間隔を隔て
て棚板用ラッチ穴が穿たれ、前記各棚板は内部に緩衝材
を敷き込んだ矩形の浅い箱形に構成され、各棚板の一方
の長辺側外壁に前記各支柱の棚板用ラッチ穴に嵌合する
複数個のラッチが設けられて、各棚板は前記門形枠の各
支柱に回動可能且つ着脱可能にラッチ留めされ、前記各
押さえ棒は略コ字状をなし、押さえ棒を下向きの起立方
向へ付勢するコイルスプリングを介して前記各棚板の下
面に設けられることを特徴とする折り畳み式ラック台
車、である。
【0010】上記の折り畳み式ラック台車は、互いに対
向する複数組の棚板と押さえ棒を有し、緩衝材を備えた
棚板上に複数の被収納物品を差し渡して水平に保持する
と共に、前記各押さえ棒を下方に起立させて夫々一段下
の棚板上の被収納物品を簡便に固定することが可能であ
る。従って、多数の被収納物品を個別に包装しなくて
も、上部に収納される物品の重量を下部の物品に負荷す
ることなく、被収納物品を外的衝撃等から十分に保護し
つつ、集合的に運搬することが可能である。
【0011】また、上記の折り畳み式ラック台車を用い
る場合は、被収納物品を裸のまま棚板上に横たえるだけ
であるから、個別物品毎の緩衝材や段ボール箱等の包装
資材は全く不要であり、解梱時の廃棄物の発生を排除す
ることができる。また、個別包装品のパレットへの積み
卸し作業も省かれるので、収納作業、搬出、搬入作業、
取り出し作業とも、従来の緩衝材と段ボール箱による個
別包装に比して、遙かに少ない労力で迅速に行うことが
できる。
【0012】上記の折り畳み式ラック台車の対向する棚
板の間は単なる空間であって、被収納物品は自らの剛性
により自身を支えるように構成されているので、ラック
台車の中央部分の重量が排除されて軽量化されている。
これにより、ラック台車の運搬時重量ないし返送時重量
が有効に削減される。さらに、各棚板を棚板面が支柱と
略平行になる位置へ回動させ、同時に押さえ棒を棚板下
面に沿わせて待避させることにより、各門形枠及びこれ
に附属する棚板と押さえ棒が実質的に一枚の平板状に折
り畳まれ、このように折り畳んだ2基の門形枠を、台車
上に倒して上下に重ねて倒置することができる。従っ
て、ラック台車から被収納物品を取り出した後は、空の
ラック台車をコンパクトに折り畳むことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に本発明の好適な実施形態を
挙げる。
【0014】(4)上記(2)記載のラック台車におい
て、前記門形枠係止用突起は前記門形枠の横梁に平行し
下方に開くV溝を備え、前記門形枠係止機構は、上端に
水平部材を有し隅金具表面に沿って上下にスライドする
スピンドルと、該スピンドルを常時上向きに付勢するコ
イルスプリングとを備え、前記門形枠の立設時には、各
支柱の前記突起が各隅金具に設けた前記門形枠係止用窓
から突出して前記門形枠係止機構に接触し、その際、前
記突起のV溝に前記スピンドル上端の水平部材が嵌合し
て、門形枠の各支柱が各隅金具に沿って着脱可能に係止
されることを特徴とする折り畳み式ラック台車。
【0015】本実施形態における門形枠係止用突起及び
門形枠係止機構によれば、門形枠の各支柱を各隅金具に
沿って迅速、確実に立設姿勢に固定することができ、ま
た、該立設姿勢を簡便に解除して、門形枠を折り畳むこ
とができる。
【0016】(5)上記(2)記載のラック台車におい
て、前記各隅金具は、下端部に前記台車下面より下方且
つ前記キャスタの接地面より上方に位置して下方を向く
皿部材を備え、各隅金具上端部及び前記門形枠の各支柱
上端部は、夫々前記皿部材下面の内法寸法に合致する横
幅寸法を有し、前記門形枠が立設姿勢又は倒置姿勢のい
ずれを取る場合にも、一のラック台車の各隅金具上端又
は門形枠の各支柱上端に、他のラック台車の各皿部材を
載置し当接させることにより、これらの折り畳み式ラッ
ク台車を上下に積み重ねうることを特徴とする折り畳み
式ラック台車。
【0017】本実施形態における各隅金具の皿部材によ
れば、門形枠が立設姿勢又は倒置姿勢のいずれを取る場
合にも、一のラック台車の上に他のラック台車を積み重
ねることができるから、保管効率及び積載効率を向上す
ることができる。
【0018】(6)上記(3)記載のラック台車におい
て、前記各支柱の棚板用ラッチ穴は各種間隔を隔てて穿
たれており、被収納物品の各種厚さに対応して棚板間隔
を調節可能であることを特徴とする折り畳み式ラック台
車。
【0019】本実施形態における各種間隔を隔てて穿た
れた棚板用ラッチ穴によれば、被収納物品の各種厚さに
対応することが可能であり、本ラック台車の適用範囲が
拡大される。
【0020】(7)上記(3)記載のラック台車におい
て、前記各押さえ棒の両端部はさらに直角に曲げられ
て、棚板下面に設けた左右の受け金具の軸穴に、前記コ
イルスプリングを介して挿入され、その結果、前記各押
さえ棒は各棚板の下面に、前記中央部と平行にスライド
可能にヒンジ留めされ、押さえ棒不使用時には、押さえ
棒を棚板下面へ押圧しつつ棚板下面に設けた掛け金の位
置までスライドすることにより、棚板下面に接する待避
姿勢に保持可能であることを特徴とする折り畳み式ラッ
ク台車。
【0021】本実施形態における押さえ棒によれば、前
記門形枠の立設時には、各押さえ棒を起立させて夫々一
段下の棚板上の被収納物品を固定することを可能にし、
前記2基の門形枠の倒置時には、前記各押さえ棒を各棚
板下面へ押圧し待避させることにより、各門形枠とこれ
に附属する棚板及び押さえ棒を実質的に各1枚の平板状
に折り畳むことができる。
【0022】
【実施例】以下に、本発明に係る折り畳み式ラック台車
の一実施例について、添付図面を参照しつつ詳細に説明
する。
【0023】図1は、本実施例としての折り畳み式ラッ
ク台車の全体構成を示す斜視図である。参照符号1によ
り表示される折り畳み式ラック台車は、台車2と、前記
台車2の四隅に立設した隅金具3と、前記台車の前後端
部に設けた2基の門形枠4と、前記各門形枠4の対応す
る支柱41間に横設した複数の棚板5と、前記各棚板5
の下面に設けた押さえ棒6とを備える。前後の門形枠4
は、左右上部の連結棒7により相互の間隔を規定され、
上部が固定されている。
【0024】なお、図1において、台車2の後端部(向
こう側)に立設状態で示した門形枠4には5枚の棚板5
が設けられており、夫々を門形枠4の支柱41に対して
直角をなす状態で描いてあるが、そのうち最上部の棚板
5のみを詳細に描き、他は一点鎖線により夫々の底面の
位置のみを示している。また、台車2の前端部(手前
側)に立設状態で示した門形枠4についても同様である
が、最上部の棚板5のみを門形枠4の支柱41に対して
平行な位置に回動し、押さえ棒6を棚板5の厚さの範囲
内に待避させてある。
【0025】図2は、図1に示した折り畳み式ラック台
車1を2台、上下に積み重ねた様子を示す側面図であ
る。図2では、門形枠4が台車2上に重ねて倒置されて
いる。
【0026】図2において台車2は、水平枠21と前後
の四隅にキャスタ22を備えており、前後一方のキャス
タ22にはストッパ23が附属する。水平枠21の下面
には、フォークリフトのフォーク挿入位置を規制するフ
ォーク位置決め枠24が設けられている。
【0027】図3は、隅金具3と門形枠4を示す組立図
である。図3に示すように、隅金具3は、その断面が、
角柱からなる門形枠4の各支柱41の下部に対応して略
L字状をなし、該L字状隅金具3の一面に門形枠係止用
窓31と前記窓から突出する係止用突起と係合する門形
枠係止機構32とを備え、他面に上下に延びる長穴状ピ
ン穴33を有する。なお、各隅金具3の門形枠係止機構
32を備える面には、夫々上下に延び台車の前後方向に
突き出る補強リブ34が設けられている。
【0028】図2に示すように、長穴状ピン穴33の上
下方向の長さは、2基の門形枠4を台車2上で上下に重
ねて倒置する際に、上側の門形枠支柱41下端のガイド
ピン45が長穴状ピン穴33の上端の位置を占め、下側
の門形枠支柱41下端のガイドピン45が長穴状ピン穴
33の下端の位置を占めるように定められる。なお、門
形枠4の立設時には、各門形枠4の左右の支柱41のガ
イドピン45が、共に長穴状ピン穴33の下端の位置を
占める(図1参照)。
【0029】また、各隅金具3は、下端部に台車2の下
面より下方且つキャスタ22の接地面より上方に位置し
て下方を向く皿部材35を備え、各隅金具3の上端部及
び門形枠4の各支柱41の上端部は、夫々皿部材35下
面の内法寸法に合致する横幅寸法を有する(図3参
照)。これにより、門形枠4が立設姿勢又は倒置姿勢の
いずれを取る場合にも、一のラック台車1の各隅金具3
の上端又は門形枠4の各支柱41の上端に、他のラック
台車1の各皿部材35を載置して当接させることによ
り、これらの折り畳み式ラック台車1を上下に積み重ね
ることができる(図2参照)。
【0030】図3に示すように、各門形枠4は左右の支
柱41とこれら支柱を連結する上下の横梁42とを有し
てなり、対応する各一対の支柱41には所定間隔を隔て
て棚板用ラッチ穴43が穿たれ、前記一対の支柱41う
ち、一方の支柱41の下部には隅金具3の窓31から突
出しうる係止用突起44が設けられ、各支柱41の横部
下端にはガイドピン45が設けられている。各支柱41
はガイドピン45及び長穴状ピン穴33により前後方向
に回動可能且つ上下方向に摺動可能にピン支持されてい
る。なお、各支柱41の棚板用ラッチ穴43は各種間隔
を隔てて穿たれており、被収納物品の各種厚さに対応し
て、棚板5の間隔を調節することができる。
【0031】図4は、互いに係止状態にある門形枠係止
用突起44と門形枠係止機構32の拡大斜視図である。
【0032】門形枠係止用突起44は、横梁42と平行
し下方に開くV溝441を備え、門形枠係止機構32
は、上端に水平部材321を有し隅金具3の表面に沿っ
て上下にスライドするスピンドル322と、スピンドル
322を常時上向きに付勢するコイルスプリング323
とを備える。スピンドル322は回り止めが施されてい
る。門形枠4の立設時には、左右いずれかの支柱41の
突起44が各隅金具3に設けた門形枠係止用窓31から
突出して門形枠係止機構32に接触し、その際、突起4
4のV溝441にスピンドル322上端の水平部材32
1が嵌合して、門形枠4の各支柱41が各隅金具3に沿
って立設状態に係止される。上記嵌合を解除すれば、門
形枠4は台車2上に倒置可能である。
【0033】図5は、1枚の棚板5を示す部分斜視図で
ある。図5に示すように、各棚板5は内部に緩衝材51
(点線で略示する)を敷き込んだ略矩形の浅い箱形に構
成され、箱の底面の一部は、裏面に押さえ棒6を収容す
る空間を確保するため、上げ底に形成されている。な
お、図1に描かれた緩衝材51は3個の浅い凹部を有す
るが、これらは併置しようとする被収納物品の個数に対
応しており、特に3個に限られるものではない。
【0034】各棚板5の長辺側外壁52の左右外側に各
支柱41の棚板用ラッチ穴43(図3参照)に嵌合する
2個のラッチ54が設けられ、各棚板5は門形枠4の各
支柱41に回動可能且つ着脱可能にラッチ留めされる。
また、各棚板5の長辺側両側壁52には支柱41の間隔
に相当する距離を隔てた両端と短辺側両側壁53との間
に各支柱41を受容可能な幅の切り欠き55が設けら
れ、各棚板5は、切り欠き55の端面が支柱41の表面
に当接して棚板面が支柱41と略直角をなして停止する
位置と、切り欠き55に支柱41が嵌入して棚板面が支
柱41と略平行になる位置との間で回動可能である(図
1参照)。
【0035】図6は、棚板5の裏面及び押さえ棒6を示
す部分斜視図である。棚板5の裏面に設けられた押さえ
棒6は略コ字状をなし、その中央部61は緩衝材チュー
ブにより覆われ、両端部はさらに直角に曲げられて、棚
板5の下面に設けた受け金具62、63に挿入され、押
さえ棒6を常時下向きの起立方向へ付勢するコイルスプ
リング64を介して、中央部61と平行な方向へスライ
ド可能にヒンジ留めされている。
【0036】押さえ棒6の不使用時には、押さえ棒6を
棚板5の下面へ押圧しつつ、受け金具62、63に連接
した掛け金65、66の位置へスライドすることによ
り、棚板5の下面に接する待避姿勢に保持可能である。
棚板5裏面前縁部両側には浅い凹部56が設けられてお
り、待避時には、押さえ棒6はこの凹部56に嵌入し、
中央部61が棚板5の前縁に沿って棚板5の厚さの範囲
内に保持される。
【0037】左右上部の連結棒7はその両端が直角に折
れ曲がり、門形枠4の立設時には、各支柱41の上端に
設けた連結棒受け46に差し込まれて門形枠4の間隔を
規定し、門形枠4の上部を固定する(図1参照)。ま
た、門形枠4の倒置時には、連結棒7は各隅金具3の下
部に設けた連結棒受け36に差し込まれて保持される
(図2参照)。
【0038】本実施例の折り畳み式ラック台車1は上述
したように構成されており、この折り畳み式ラック台車
1において、門形枠4の立設時には、必要枚数の棚板5
を夫々支柱41に対して略直角に保持して、前後の門形
枠中の各棚板5を互いに対向させ、その上に被収納物品
を差し渡して水平に保持すると共に、各押さえ棒6を起
立させて夫々一段下の棚板5の上の被収納物品を固定す
ることができる。この場合、支柱41の突起44が隅金
具3の窓31から突出して門形枠係止機構32により係
止されて、各門形枠4が立設姿勢に保持される(図1参
照)。
【0039】また、2基の門形枠4を台車2上で上下に
重ねて倒置する際は、各押さえ棒6を各棚板5の下面へ
待避させると共に、各棚板5を各門形枠支柱41に対し
て略平行位置に回動して、各門形枠4とこれに附属する
棚板5及び押さえ棒6を実質的に1枚の板状に折り畳む
ことができる(図2参照)。
【0040】本実施例の折り畳み式ラック台車1の場
合、門形枠4立設時の各部最大寸法は例えば、幅757
mm、長さ1530mm、高さ1153mmである。門
形枠4倒置時には、高さが358mmと低くなる。
【0041】本実施例の場合、主要部は鋼製で、総重量
は約48kgである。しかし、例えばアルミニウム等、
鋼以外の材料を用いて軽量化を図ることも勿論可能であ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の折り畳み式ラック台車によれ
ば、複数の被収納物品を個別に包装しない状態で、上部
に収納される物品の重量を下部の被収納物品に負荷する
ことなく、また、被収納物品を外的衝撃等から十分に保
護しつつ、集合的に運搬することができる。
【0043】この場合、被収納物品を裸のまま棚板上に
横たえるだけであるから、個別物品毎の緩衝材や段ボー
ル箱等の包装資材が全く不要であり、解梱時の廃棄物の
発生を排除することができる。また、個別包装品のパレ
ット積み、卸し作業が省かれるので、収納作業、搬出、
搬入作業、取り出し作業とも、従来の緩衝材と段ボール
箱による個別包装に比して遙かに少ない労力で迅速に行
うことができる。
【0044】本発明の折り畳み式ラック台車から被収納
物品を取り出した後は、空のラック台車をコンパクトに
折り畳むことができる。また、ラック台車が構造的に軽
量化されていることに加え、ラック台車相互の段積みが
可能である。これによりラック台車の体積、重量が有効
に削減され、出荷、保管、ラック台車返送時の保管効
率、積載効率が高められている。
【0045】以上説明したように、本発明の折り畳み式
ラック台車によれば、緩衝材を含めた全ての構成要素を
多数回反復使用できるので、包装資材の廃棄物化を防止
することができると共に、効率の高い物流手段が提供さ
れるので、包装、物流コストの総合的な削減が可能にな
る。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の折り畳み式ラック台車の全体構成を
示す斜視図である。
【図2】本実施例の折り畳み式ラック台車2台を上下に
積み重ねた状態を示す側面図である。
【図3】隅金具と門形枠を示す組立図である。
【図4】互いに係止状態にある門形枠係止用突起と門形
枠係止機構の拡大斜視図である。
【図5】棚板を示す斜視図である。
【図6】棚板の裏面及び押さえ棒を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…折り畳み式ラック台車 2…台車 3…隅金具 4…門形枠 5…棚板 6…押さえ棒 7…連結棒 21…水平枠 22…キャスタ 23…キャスタ
ストッパ 24…フォーク位置決め枠 31…門形枠係
止用窓 32…門形枠係止機構 33…長穴状ピ
ン穴 34…補強リブ 35…皿部材 36…連結棒受け 41…支柱 42…横梁 43…棚板用ラ
ッチ穴 44…係止用突起 45…ガイドピ
ン 46…連結棒受け 51…緩衝材 52…棚板の長辺側両側壁 53…棚板の短
辺側両側壁 54…棚板用ラッチ 55…切り欠き 56…棚板前縁下部の凹部 61…押さえ棒
中央部 62、63…受け金具 64…コイルス
プリング 65、66…掛け金 321…水平部
材 322…スピンドル 323…コイル
スプリング 441…突起のV溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャスタを備えた台車と、前記台車の四隅
    に立設した隅金具と、前記台車の前後端部に各折り畳み
    自在に設けた2基の門形枠と、前記各門形枠の支柱間に
    横設した複数の棚板と、前記各棚板下面に設けた押さえ
    棒とを備えることを特徴とする折り畳み式ラック台車。
  2. 【請求項2】請求項1記載のラック台車において、 前記各隅金具は横断面が前記門形枠の各支柱下部に対応
    して略L字状をなし、 該L字状隅金具の一面に門形枠係止用窓と、前記窓から
    突出する係止用突起と係合する門形枠係止機構とを備え
    ると共に、他面には、上下に延びる長穴状ピン穴を有
    し、 前記各門形枠は対応する一対の支柱とこれら支柱間を連
    結する上下の横梁とから構成され、前記対応する一対の
    支柱の少なくとも一方の支柱下部には前記隅金具の窓か
    ら突出しうる係止用突起が設けられ、各支柱の横部下端
    にはガイドピンが設けられ、 前記各支柱は、前記ガイドピン及び前記長穴状ピン穴に
    より前後方向に回動可能且つ上下方向に摺動可能にピン
    支持されることを特徴とする折り畳み式ラック台車。
  3. 【請求項3】請求項1記載のラック台車において、 対応する各一対の前記支柱には所定間隔を隔てて棚板用
    ラッチ穴が穿たれ、 前記各棚板は内部に緩衝材を敷き込んだ矩形の浅い箱形
    に構成され、各棚板の一方の長辺側外壁に各支柱の前記
    棚板用ラッチ穴に嵌合する複数個のラッチが設けられ
    て、各棚板は前記門形枠の各支柱に回動可能且つ着脱可
    能にラッチ留めされ、 前記各押さえ棒は、略コ字状をなし、各押さえ棒を下向
    きの起立方向へ付勢するコイルスプリングを介して前記
    各棚板の下面に設けられることを特徴とする折り畳み式
    ラック台車。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103623530A (zh) * 2012-08-30 2014-03-12 江苏卡威专用汽车制造有限公司 一种抢险救援消防车新型轨道钢
JP2018188099A (ja) * 2017-05-11 2018-11-29 株式会社岩井商会 可撓性樹脂部品の運搬台車

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CN103623530A (zh) * 2012-08-30 2014-03-12 江苏卡威专用汽车制造有限公司 一种抢险救援消防车新型轨道钢
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