JPH0964521A - 半田供給装置及び半田供給方法 - Google Patents

半田供給装置及び半田供給方法

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JPH0964521A
JPH0964521A JP23772095A JP23772095A JPH0964521A JP H0964521 A JPH0964521 A JP H0964521A JP 23772095 A JP23772095 A JP 23772095A JP 23772095 A JP23772095 A JP 23772095A JP H0964521 A JPH0964521 A JP H0964521A
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JP
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solder
substrate
stage
film
ball
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JP23772095A
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Kazuhito Yamada
和仁 山田
Yoshinori Wakihara
義範 脇原
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Ibiden Co Ltd
Original Assignee
Ibiden Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/83Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a layer connector
    • H01L2224/8319Arrangement of the layer connectors prior to mounting
    • H01L2224/83192Arrangement of the layer connectors prior to mounting wherein the layer connectors are disposed only on another item or body to be connected to the semiconductor or solid-state body
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3457Solder materials or compositions; Methods of application thereof
    • H05K3/3478Applying solder preforms; Transferring prefabricated solder patterns

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  • Wire Bonding (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 基板等の平板状接続パッド上に半田バンプを
形成できる半田供給装置及び半田供給方法を提供する。 【解決手段】 基板ステージ1、フィルムステージ2、
半田ボール整列ステージ3、位置決めステージ4、半田
ボール整列ステージ3と位置決めステージ4との間に配
設された認識ステージ5、リフローステージ6、及び、
重しステージ7が設けられ、また、基板ステージ1から
位置決めステージ4を経てリフローステージ6との間で
移動可能な基板吸着ヘッド8、フィルムステージ2と位
置決めステージ4との間で移動可能なフィルム吸着ヘッ
ド9、位置決めステージ4に対して移動可能なカメラヘ
ッド10、位置決めヘッド4に対して移動可能なフラッ
クス塗布ヘッド11、及び、リフローステージ6と重し
ステージ7との間で移動可能な重し吸着ヘッド12が配
設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、FCB( Flip Ch
ip Bonding )用基板やBGA( Ball Grid Array )等
の各種の半導体パッケージ用基板、COB基板等におけ
る内部あるいは外部接続パッドへ半田バンプを形成可能
な半田供給装置及び半田供給方法に関し、特に、半田供
給用キャリアの作成から基板等の接続パッド上への半田
バンプの形成に至る一連の作業を連続的且つ自動的に行
うことが可能であるとともに、半田供給用キャリアを使
用して供給半田量にばらつきを生じることなく極めて低
いコストをもって連続的且つ自動的に基板等の接続パッ
ド上に半田バンプを形成することが可能な半田供給装置
及び半田供給方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体チップが搭載される各
種半導体パッケージ用基板、COB基板等における接続
パッド等に半田を供給する方法として各種の半田供給方
法が提案されている。例えば、半導体パッケージ用基板
等における複数の各接続パッドの配置パターンに対応し
て開口が設けられたメタルマスクを上方に配置し、メタ
ルマスクの上面からクリーム半田を塗布することによ
り、各接続パッド上にクリーム半田を印刷形成した後、
加熱リフロー処理を行い半田溶融させて各接続パッド上
に半田バンプを形成する方法がある。しかし、かかる方
法においては、メタルマスクにおける各開口のサイズは
微小なものであることから、クリーム半田は各開口に入
り難く、また、各開口に入った後には開口から抜け難く
開口の壁面に残存してしまう傾向がある。更に、各接続
パッド上で半田ボールが発生して不要な半田が接続パッ
ド上に残ってしまう傾向もある。このように、各接続パ
ッド上にクリーム半田を印刷形成する方法では、各接続
パッドに供給される半田量をコントロールすることが困
難なものであり、この結果、半田量にばらつきが発生す
るという問題がある。
【0003】そこで、前記のような問題を解消すべく、
半導体パッケージ用基板等に形成される複数の各接続パ
ッドの配置パターンに対応して必要な半田層を予めキャ
リアフィルム等の支持体上に形成しておき、支持体の各
半田層と半導体パッケージ用基板の各接続パッドとを相
互に重ね合わせた状態で、加熱治具を介して加熱処理を
行ったり、また、加熱リフロー処理を行うことにより、
各半田層を各接続パッドに供給する方法が提案されてい
る。
【0004】例えば、特開昭63−45891号公報に
は、耐熱性の支持体フィルムの表面における所定箇所に
て電解メッキ法により選択的に付着させた複数の半田層
を有し、加熱により半田層が電子回路素子等の被転写体
の所定箇所に転写される半田転写キャリアフィルム及び
その半田転写キャリアフィルムを使用した半田転写方法
が記載されている。かかる半田転写キャリアフィルムを
使用して半田層を被転写体(プリント回路基板等)の所
定箇所に形成されたランド、リード等に転写するには、
半田転写キャリアフィルムの各半田層と被転写体の各ラ
ンド等とが相互に対向するように重ねて配置するととも
に、半田層が形成されていない半田転写キャリアフィル
ムの面側から加熱治具を介して加圧し、各半田層を溶融
させることにより各半田層を被転写体の各ランド等上に
転写するものである。
【0005】また、特開平3−106590号公報に
は、樹脂フィルム上に被予備半田対象物(基板)におけ
る被予備半田パターン(導体回路)に対応してパターン
化しつつエッチング法や半田メッキ法により付着させら
れた半田を有する半田供給用フィルム及びその半田供給
用フィルムを使用した予備半田付け方法が記載されてい
る。かかる半田供給用フィルムを使用して半田を基板の
導体回路に供給するには、半田供給用フィルムの半田と
基板の導体回路とが相互に対向するように重ねて配置し
た状態で加熱リフロー処理を行った後、樹脂フィルムを
基板から剥すことにより、導体回路上に半田を供給する
ものである。
【0006】更に、特開平6−291122号公報に
は、ボールハンダセッティング装置に形成されたボール
ハンダセッティングホールにボールハンダを供給した
後、ボールハンダセッティング装置の位置合わせ枠に、
内部に電極が形成されたキャリアホールを下側に向けて
キャリア基板を嵌合するとともに、ボールハンダセッテ
ィグ装置を上下反転することにより、キャリアホール内
にボールハンダを保持させ、更に、加熱リフロー処理を
行ってキャリアホールの電極上にハンダバンプを形成す
るように構成したボールハンダセッティング装置及びハ
ンダバンプの製造方法が記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記各
特開昭63−45891号公報、特開平3−10659
0号公報に記載された方法では、半田転写キャリアフィ
ルムや半田供給用フィルムを使用して基板等のリード、
導体回路等に半田を転写、供給することから効率的に半
田を転写、供給することができるものではあるが、フィ
ルム上に半田を形成するについて、電解メッキ法やエッ
チング法を使用している。
【0008】ここに、電解メッキ法を使用する場合に
は、半田の形成に時間がかかってしまい、これによりコ
ストが高くなる問題がある。また、メッキ法による場
合、フィルム上に均一な半田を形成するためには常にメ
ッキ液を一定の条件に管理する必要があるが、このよう
にメッキ液を一定の条件に管理することは一般に難しい
ものであり、この結果、フィルム上に形成される半田の
組成にばらつきが生じてしまう問題がある。
【0009】また、エッチング法を採用する場合には、
樹脂フィルムに圧着された半田箔を選択的にエッチング
して半田を形成する関係上、樹脂フィルムに対する半田
箔の圧着工程、半田箔を選択的に露出させるべくマスキ
ング剤による半田箔のマスキング工程、半田箔のエッチ
ング工程が必要となること、また、エッチングにて除去
された半田は捨ててしまうことからコストが高くなる問
題がある。また、エッチング液の管理が難しく、更に廃
液処理にも問題がある。更に、半田は錫(Sn)と鉛
(Pb)との合金であるが、エッチング時におけるSn
とPbのエッチング速度が異なり(Snの方がPbより
もエッチング速度は速い)、従って、樹脂フィルムに形
成される半田はPbリッチな状態となって半田の組成に
関し問題が発生する。また、マスキング剤が半田表面に
残存する虞も存し、半田の濡れ性が変化して後に問題が
発生することも考えられる。
【0010】更に、半田転写キャリアフィルムや半田供
給用フィルムを生成するについて前記のように事情が存
在することから、各フィルムの作成から基板のリード、
導体回路等への半田の転写、供給に至る一連の動作を自
動的に連続して行うことは困難なものである。
【0011】また、前記特開平6−291122号公報
に記載されたボールハンダセッティング装置では、半田
転写キャリアフィルムや半田供給用フィルムを使用する
ことなく、ハンダバンプの作成にボールハンダをそのま
ま直接使用することから、供給ハンダ量にばらつきが発
生し難いメリットがあるが、ハンダバンプを形成可能な
キャリア基板として、ボールハンダを収納可能な凹状の
キャリアホールを有する特殊な基板であることが必要と
される。従って、この公報に記載されたボールハンダセ
ッティング装置では、一般に汎用されている基板に形成
されたキャリアホールが存在しない平板状の接続パッド
に対してハンダバンプを形成することは全く不可能なも
のである。このように、特開平6−291122号公報
のボールハンダセッティング装置は、ハンダバンプを形
成可能な基板が限定されてしまい、汎用性に極めて乏し
いものである。
【0012】本発明は前記従来における各問題点を解消
するためになされたものであり、半導体パッケージ用基
板、COB基板等に形成された接続パッド等の配置パタ
ーンに対応して、半田ボールを接着剤層を介してキャリ
ア支持体上に接着した後、そのキャリア支持体の半田ボ
ールと基板の接続パッドとを対向させた状態で半田ボー
ルの加熱溶融を行うことにより、キャリア支持体に半田
ボールを接着してなる半田供給用キャリアの作成から基
板等の接続パッド上への半田バンプの形成に至る一連の
作業を連続的且つ自動的に行うことができるとともに、
半田供給用キャリアを使用して供給半田量にばらつきを
生じることなく極めて低いコストをもって連続的且つ自
動的に基板等の平板状接続パッド上に半田バンプを形成
することができる半田供給装置及び半田供給方法を提供
することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
請求項1に係る半田供給装置は、被半田供給部が所定の
配置パターンに従って形成された基板を保持する基板保
持手段と、キャリア支持体の接着剤層を介して整列配置
された半田ボールを接着した後、キャリア支持体の各半
田ボールと基板の被半田供給部とを対応させる基板−キ
ャリア対応手段と、キャリア支持体の各半田ボールと基
板の被半田供給部とを対応させた状態で各半田ボールを
加熱溶融し、各被半田供給部に半田層を形成する加熱手
段とを備えた構成を有する。
【0014】請求項1の半田供給装置では、整列配置さ
れた各半田ボールがキャリア支持体の接着剤層に接着さ
れる。これにより、基板における各被半田供給部の配置
パターンに対応して半田ボールが接着された半田供給用
キャリアが作成される。また、基板が、第1吸着手段を
介して吸着されつつ基板保持手段から基板固定手段まで
移送され、かかる基板は基板固定手段にて位置決め固定
される。この後、フラックス塗布手段により基板固定手
段にて位置決め固定されている基板の各被半田供給部に
フラックスが塗布される。そして、前記各半田ボールと
基板の被半田供給部とが対応され、この後、加熱手段を
介して各半田ボールが加熱溶融される。これにより、基
板の各被半田供給部には半田層が形成されるものであ
る。
【0015】このように、請求項1の半田供給装置によ
れば、キャリア支持体に半田ボールを接着してなる半田
供給用キャリアの作成から基板等の接続パッド上への半
田バンプの形成に至る一連の作業を連続的且つ自動的に
行うことが可能となり、また、半田ボールを接着した半
田供給用キャリアを使用して供給半田量にばらつきを生
じることなく極めて低いコストをもって連続的且つ自動
的に基板等の接続パッド上に半田層(あるいは半田バン
プ)を形成することが可能となるものである。
【0016】また、請求項2の半田供給装置は、請求項
1の半田供給装置において、前記キャリア支持体の各半
田ボールと前記基板の被半田供給部とを対応させる際
に、相互に対向するキャリア支持体面と基板面との間に
おける距離を調整する調整手段を介在させた構成を有す
る。請求項2の半田供給装置では、キャリア支持体の各
半田ボールと基板の被半田供給部とを対応させる際に、
調整手段を介して、相互に対向するキャリア支持体面と
基板面との間の距離が一定に調整されることとなり、こ
れにより加熱手段により溶融された各半田ボールの上部
が平坦化されるとともに、各被半田供給部に形成される
半田層(あるいは半田バンプ)の高さにばらつきが発生
することなく一定の高さに調整され得る。この結果、各
半田バンプに対して半導体チップを簡単に実装すること
が可能となる。
【0017】請求項3の半田供給装置は、請求項1又は
請求項2の半田供給装置において、前記キャリア支持体
が一対のリール間で一面に接着剤層が形成されたキャリ
ア支持体である構成を有する。このように、請求項3の
半田供給装置によれば、一対のリール間でキャリア支持
体を搬送しつつ、キャリア支持体に半田ボールを接着し
てなる半田供給用キャリアの作成から基板等の接続パッ
ド上への半田バンプの形成に至る一連の作業を連続的且
つ自動的に行うことが可能となり、また、半田ボールを
接着した半田供給用キャリアを使用して供給半田量にば
らつきを生じることなく極めて低いコストをもって連続
的且つ自動的に基板等の平板状接続パッド上に半田層
(あるいは半田バンプ)を形成することが可能となるも
のである。
【0018】請求項4の半田供給方法は、基板上に形成
された被半田供給部の配置パターンに対応して整列配置
された複数の各半田ボールをキャリア支持体の接着剤層
に接着する工程と、前記キャリア支持体の各半田ボール
と前記基板の被半田供給部とを対向させた状態で各半田
ボールを加熱溶融することにより各被半田供給部に半田
層を形成する工程とからなる。
【0019】かかる半田供給方法では、最初の工程で半
田供給用キャリアが作成され、次の工程で各半田ボール
を加熱溶融することにより各被半田供給部に半田層(あ
るいは半田バンプ)が形成される。従って、キャリア支
持体に半田ボールを接着してなる半田供給用キャリアの
作成から基板等の接続パッド上への半田バンプの形成に
至る一連の作業を連続的且つ自動的に行われ、また、半
田ボールを接着した半田供給用キャリアを使用して供給
半田量にばらつきを生じることなく極めて低いコストを
もって連続的且つ自動的に基板等の平板状接続パッド上
に半田層(半田バンプ)が形成され得る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る半田供給装置
及び半田供給方法について、本発明を具体化した実施例
に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、第1
実施例の半田供給装置及びその半田供給装置にて行われ
る半田供給方法について説明する。第1実施例の半田供
給装置は、加熱リフロー処理により基板の各接続パッド
に半田バンプを形成する装置であり、その全体構成が図
1に示されている。
【0021】図1は第1実施例の半田供給装置の全体を
模式的に示す平面図であり、半田供給装置は、基本的
に、基板ステージ1、フィルムステージ2、半田ボール
整列ステージ3、位置決めステージ4、半田ボール整列
ステージ3と位置決めステージ4との間に配設された認
識ステージ5、リフローステージ6、及び、重しステー
ジ7とから構成されている。また、基板ステージ1から
位置決めステージ4を経てリフローステージ6との間で
移動可能な基板吸着ヘッド8、フィルムステージ2と位
置決めステージ4との間で移動可能なフィルム吸着ヘッ
ド9、位置決めステージ4に対して移動可能なカメラヘ
ッド10、位置決めヘッド4に対して移動可能なフラッ
クス塗布ヘッド11、及び、リフローステージ6と重し
ステージ7との間で移動可能な重し吸着ヘッド12が配
設されている。
【0022】ここで、前記各ステージ、ヘッド等の構成
及び動作について順次説明する。先ず、基板ステージ1
について図2に基づき説明する。図2は基板ステージ1
の構成及び動作を模式的に示す説明図であり、基板ステ
ージ1の上面には、パレット13が位置決め突起14を
介して位置決めされている。かかるパレット13の上面
には、固定ネジ15及び固定部材16により基板トレイ
17が位置決め固定されている。基板トレイ17は、格
子状に設けられた区画壁18を有しており、区画壁18
により区画された領域のそれぞれには基板19が配置さ
れている。尚、基板19の上面には、所定の配置パター
ンに従って複数の接続パッドP(被半田供給部に相当す
る。図7等参照)が形成されている。
【0023】また、基板ステージ1の上方において、基
板吸着ヘッド8が基板ステージ1と位置決めステージ4
との間で移動可能に、且つ、上下動可能に配設されてい
る。この基板吸着ヘッド8は、常時は原点G1(図2
中、点線で示す)に位置しており、基板19を位置決め
ステージ4まで移送する際には、原点G1から矢印方向
(左方向)に沿って基板ステージ1の上方位置まで移動
された後下方に移動されて基板トレイ17から基板19
を吸着保持し、更に、矢印方向(右方向)に沿って原点
G1を越えて位置決めステージ4の上方から下方に移動
されて基板19を位置決めステージ4上に載置した後、
原点G1に復帰する。
【0024】次に、位置決めステージ4について図3に
基づき説明する。図3は位置決めステージ4を断面及び
平面にて模式的に示す説明図である。位置決めステージ
4の上面板には、複数の吸引孔20が形成されており、
前記のように基板吸着ヘッド8を介して位置決めステー
ジ4上に載置された基板19は、位置決めステージ4内
に付設された吸引装置(図示せず)により各吸引孔20
から吸引されて位置決めステージ4上に位置決め固定さ
れる(図3(A)参照)。
【0025】尚、位置決めステージ4は、図3(B)に
示すように、その上面板上で対角方向(矢印にて示す方
向)に移動可能な2つの位置決め枠部材21を設けてお
き、基板19が上面板上に載置された時点で各位置決め
枠部材21を対角方向に移動させて基板19の2つの角
部を挟んで固定するように構成されていてもよい。
【0026】続いて、フィルムステージ2、半田ボール
整列ステージ3、及び、認識ステージ5の構成について
図4乃至図6に基づき説明する。ここに、図4はフィル
ムステージ2、半田ボール整列ステージ3、及び、認識
ステージ5の関係を模式的に示す説明図、図5は半田ボ
ール整列ステージ3にて整列治具内に半田ボールを整列
させる状態を模式的に示す説明図、図6は認識ステージ
5を拡大して示す説明図である。
【0027】図4において、フィルムステージ2の上面
には、パレット22が位置決め突起23を介して位置決
めされている。かかるパレット22の上面には、固定ネ
ジ24及び固定部材25によりフィルムトレイ26が位
置決め固定されている。フィルムトレイ26は、格子状
に設けられた区画壁27を有しており、区画壁27によ
り区画された領域のそれぞれには、キャリア支持体とし
てのフィルム28(ポリイミドフィルム等の耐熱性フィ
ルムからなり、下面には接着剤層29が形成されてい
る)が配置されている。また、フィルムステージ2の上
方において、フィルム吸着ヘッド9がフィルムステージ
2と前記位置決めステージ4(図1参照)との間で移動
可能に、且つ、上下動可能に配設されている。このフィ
ルム吸着ヘッド9は、常時は図示しない原点に位置して
おり、フィルム28を位置決めステージ4まで移送する
際には、原点から矢印方向(左方向)に沿ってフィルム
ステージ2の上方位置まで移動された後下方に移動され
てフィルムトレイ26からフィルム28を吸着保持し、
更に、矢印方向(右方向)に沿って半田ボール整列ステ
ージ3の上方まで移動される。半田ボール整列ステージ
3においてフィルム吸着ヘッド9は下方に移動され、こ
れにより半田ボール整列ステージ3上に位置決め固定さ
れたボール整列治具30の各半田ボール孔31内に入れ
られた半田ボール32は、フィルム28の接着剤層29
に整列状態で接着される。この時点で、半田供給用キャ
リア33が作成されることとなる。この後、フィルム吸
着ヘッド9は、半田供給用キャリア33を吸着したまま
上方に移動され、更に、矢印方向に沿って認識ステージ
5の上方まで移動されるとともに、所定認識位置まで下
方に移動された後、各半田ボール32の吸着ミスがない
かどうか認識されるものである。
【0028】ここで、半田ボール整列ステージ3におい
て、ボール整列治具30の各半田ボール孔31のそれぞ
れに半田ボール32を整列させる方法について図5に基
づき説明する。ボール整列治具30は、セラミック等か
ら形成されており、その平板部30Aには、基板19の
各接続パッドPの配置パターンに対応するパターンに従
って各半田ボール孔31が形成されている。そして、当
初においては、ボール整列治具30を水平状態に保持し
たまま半田ボール供給装置(図示せず)からボール整列
治具30内に半田ボール32が供給される。この状態が
図5(A)に示されている。
【0029】この後、ボール整列治具30は、図5
(B)に示すように、傾動装置(図示せず)を介して傾
斜される。これにより、各半田ボール32はボール整列
治具30の平板部30Aを転がりつつ各半田ボール31
内に入れられる。このとき、超音波振動装置又は振動装
置を介してボール整列治具30を振動させれば、半田ボ
ール32を効率的に各半田ボール孔31に入れることが
できる。この後、ブラシ34を矢印方向に移動させるこ
とにより余分な半田ボール32が除去される。このよう
に各半田ボール孔31内に半田ボール32を整列して入
れた後、傾動装置によりボール整列治具30は、元の水
平状態に復帰される(図5(C)参照)。
【0030】次に、認識ステージ5にて行われる認識動
作について図6に基づき説明する。フィルム吸着ヘッド
9が認識ステージ5の上方に移動してきた時点では、前
記のようにフィルム吸着ヘッド9には、フィルム28の
接着剤層29に半田ボール32を接着した半田供給用キ
ャリア33が吸着されているが、ボール整列治具30に
おける各半田ボール孔31の全てに適正に半田ボール3
2が入れられるとは限らず、また、半田ボール孔31内
に半田ボール32が適正に入れられた場合でもフィルム
28の接着剤層29に接着されるとは限らない。従っ
て、各半田ボール32が適正な整列状態で半田供給用キ
ャリア33に接着されているかどうかが認識ステージ5
で認識されるものである。
【0031】先ず、フィルム吸着ヘッド9が半田供給用
キャリア33を吸着したまま認識ステージ5の上方に到
達すると、半田供給キャリア33の各半田ボール32が
適正に整列した状態で接着されているかどうかを認識す
べく、フィルム吸着ヘッド9は所定の認識位置まで下方
に移動される。この状態が図6(A)に示されている。
この状態において、照明装置(図示せず)を介して半田
供給用キャリア33に光を照射し、半田供給用キャリア
33から反射された光をCCDカメラ(図示せず)によ
り撮像するとともに、撮像された画像データの2値化又
は多値化処理を行って半田ボール32の吸着ミスが発生
しているかどうかを認識する。例えば、画像データの2
値化又は多値化を行った後のデータが、図6(B)に示
すようなデータである場合には、Mにて示す位置で半田
ボール32の吸着ミスが発生したことが認識できる。半
田ボール32の吸着ミスが発生したと認識された場合に
は、その半田供給用キャリア33はフィルム吸着ヘッド
9から取り除かれ、また、吸着ミスが発生していないと
認識された場合には、後述するように位置決めステージ
4に移送される。
【0032】次に、前記のように位置決めステージ4に
位置決め固定されている基板19の各接続パッドPにフ
ラックスを塗布する場合について図7に基づき説明す
る。図7はフラックス塗布ヘッド11を介して基板19
の各接続パッドPにフラックスを塗布する状態を模式的
に示す説明図である。図7において、基板19上には、
所定の配置パターンに従って複数の接続パッドPが形成
されており、また、各接続パッドPの外側には、少なく
とも2つのアラインメントマークQが設けられている。
尚、アラインメントマークQは、後述するように、各接
続パッドPと前記半田供給用キャリア33の各半田ボー
ル32とを相互に対応させる際に、フィルム吸着ヘッド
9又は位置決めステージ4の位置を微調整するための指
標として使用される。
【0033】フラックス塗布ヘッド11により基板19
上の各接続パッドPにフラックスを塗布するには、常に
は原点G2に位置するフラックス塗布ヘッド11が、位
置決めステージ4に向かって矢印方向(図7中左方向)
に移動されて位置決めステージ4の上方で停止される。
この後、フラックス塗布ヘッド11からフラックスFが
基板19に向けて噴射され、各接続パッドPにフラック
スFが塗布される。このとき、フラックスFは、アライ
ンメントマークQにかからないようにフラックス塗布ヘ
ッド11から噴射される。フラックスFが各接続パッド
Pに塗布された後、フラックス塗布ヘッド11は、前記
とは逆の経路を辿って元の原点G2に復帰される。
【0034】前記のように各接続パッドPにフラックス
Fが塗布された後、前記フィルム吸着ヘッド9が半田供
給用キャリア33を吸着したまま位置決めステージ4上
に移動される。かかる場合について、図8に基づき説明
する。図8は半田供給用キャリア33の各半田ボール3
2と基板19の各接続パッドPとを対応させつつ位置決
めしている状態を模式的に示す説明図である。
【0035】図8において、フィルム吸着ヘッド9が位
置決めステージ4の上方位置に到達すると、カメラヘッ
ド10が、その原点G3から位置決めステージ4とフィ
ルム吸着ヘッド9との間(基板19と半田供給用キャリ
ア33との間)に移動される。そして、カメラヘッド1
0を介して、基板19の各アラインメントマークQと半
田供給用キャリア33の各半田ボール32との撮像が行
われて撮像データが取得される。その撮像データについ
てデータ処理を行った結果、半田供給用キャリア33の
各半田ボール32と基板19の各接続パッドPとの間で
位置ずれが発生している場合には、フィルム吸着ヘッド
9又は位置決めステージ4が駆動系(図示せず)を介し
て微調整され、各半田ボール32と各接続パッドPとが
相互に対応させられる。かかる位置合わせ技術について
は公知であるので、ここではその詳細な説明を省略す
る。このように、各半田ボール32と各接続パッドPと
の位置合わせを行った後、カメラヘッド10は元の原点
G3に復帰する。
【0036】前記のようにカメラヘッド10により半田
供給用キャリア33の各半田ボール32と基板19の各
接続パッドPの位置合わせが行われた後、半田供給用キ
ャリア33と基板19とが相互に重ね合わされる。この
場合について図9に基づき説明する。図9は半田供給用
キャリア33と基板19とを重ね合わせる状態を模式的
に示す説明図であり、フィルム吸着ヘッド9は、基板1
9に向かって矢印方向(下方向)に移動され、各半田ボ
ール32が各接続パッドP上に載置された状態でフィル
ム吸着ヘッド9の吸引動作が停止される。これにより、
半田供給用キャリア33は、その各半田ボール32が各
接続パッドPと合致された状態で、フラックスFの粘着
力を介して基板19上に保持される。この後、フィルム
吸着ヘッド9は矢印方向(上方向)に移動されるととも
に、左方向に沿って元の位置に復帰される。
【0037】続いて、前記のように重ね合わせられた半
田供給用キャリア33と基板19は、基板吸着ヘッド8
を介して位置決めステージ4からリフローステージ6ま
で移送される。この場合について図10に基づき説明す
る。図10は重ね合わせられた半田供給用キャリア33
と基板19とがリフローステージ6まで移送される状態
を模式的に示す説明図であり、原点G1に位置していた
基板吸着ヘッド8は、位置決めステージ4の上方まで移
動されるとともに下方に移動され、その吸引動作を開始
して各半田供給用キャリア33と基板19とを吸着す
る。この後、基板吸着ヘッド8は、上方向に移動された
後、図10中右方向にリフローステージ6まで移動さ
れ、更に、下方向に移動されてリフローステージ6上に
各半田供給用キャリア33、基板19を載置した後その
吸引動作が停止される。これにより、各半田供給キャリ
ア33及び基板19は、図10に示すように、リフロー
ステージ6上に載置されるものである。ここに、リフロ
ーステージ6には、コンベア34が下設されており、ま
た、コンベア34付のリフロー炉H(図12参照)が付
設されている。
【0038】前記のように各半田供給用キャリア33及
び基板19がリフローステージ6まで移送された後、半
田供給用キャリア33上に重し36が載置される。この
場合について図11に基づき説明する。図11は重し吸
着ヘッド12を介して重しステージ7から重し35をリ
フローステージ6まで移送する状態を模式的に示す説明
図である。図11において、重しステージ7の上面に
は、パレット36が位置決め突起37を介して位置決め
されている。かかるパレット36の上面には、固定ネジ
38及び固定部材39により重しトレイ40が位置決め
固定されている。重しトレイ40は、格子状に設けられ
た区画壁41を有しており、区画壁41により区画され
た領域のそれぞれには重し35が配置されている。重し
35は、後述の加熱リフロー処理の際に、半田供給用キ
ャリア33のフィルム28が反ったりするのを防止して
各半田ボール32が確実に各接続パッドPに溶融固着さ
れるようにするためのものである。
【0039】また、重しステージ7の上方において、重
し吸着ヘッド12が重しステージ7とリフローステージ
6との間で移動可能に、且つ、上下動可能に配設されて
いる。この重し吸着ヘッド12は、常時は原点G4(図
11中、点線で示す)に位置しており、重し35をリフ
ローステージ6まで移送する際には、原点G4から矢印
方向(左方向)に沿って重しステージ7の上方位置まで
移動された後下方に移動されて重しトレイ40から重し
35を吸着保持し、更に、矢印方向(右方向)に沿って
原点G4を越えてリフローステージ6の上方から下方に
移動されて重し35をリフローステージ6上の半田供給
用キャリア33の上面に載置した後、原点G4に復帰す
る。
【0040】前記のようにリフローステージ6において
基板19の上方に位置する半田供給用キャリア33の上
面に重し35が載置された後、基板19及び半田供給用
キャリア33はリフロー炉Hに移送される。この場合に
ついて図12に基づき説明する。図12は基板19及び
半田供給用キャリア33がリフロー炉Hに移送される状
態を模式的に示す説明図であり、リフローステージ6上
の基板19、半田供給用キャリア33は、矢印方向(図
12中、右方向)に回転するリフローステージ6のコン
ベア34、及び、同方向に回転するリフロー炉Hのコン
ベア34を介して、リフロー炉H内に移送される。リフ
ロー炉H内では加熱リフロー処理が行われ、これにより
半田供給用キャリア33の各半田ボール32は溶融され
て各接続パッドP上に半田バンプを形成するものであ
る。リフロー炉Hにて加熱リフロー処理が行われた後、
基板19から半田供給用キャリア33のフィルム28が
剥され、各接続パッドP上に半田バンプが形成されてな
る基板19が得られる。
【0041】前記にて詳細に説明した通り第1実施例に
係る半田供給装置では、フィルム28に半田ボール32
を接着してなる半田供給用キャリア33の作成から基板
19の接続パッドP上への半田バンプの形成に至る一連
の作業を連続的且つ自動的に行うことが可能となり、ま
た、半田ボール32を接着した半田供給用キャリア33
を使用して供給半田量にばらつきを生じることなく極め
て低いコストをもって連続的且つ自動的に基板19の平
板状接続パッドP上に半田バンプを形成することが可能
となるものである。
【0042】尚、前記第1実施例の半田供給装置では、
フラックス塗布ヘッド11を介して基板19の各接続パ
ッドPにフラックスFを塗布するように構成したが、図
13に示すように、フラックス塗布ヘッド11に代えて
フラックス転写ステージを別に設けるとともに、フラッ
クス転写ステージにフラックスFを充填したフラックス
容器42を設置しておき、フィルム吸着ヘッド9に吸着
された半田供給用キャリア33をフラックス容器42内
のフラックスFに接触させてフラックスFを各半田ボー
ル32に塗布するようにしてもよい。この場合、各半田
ボール32にフラックスFを塗布した後には、次のフラ
ックス塗布に備えてスキージ43を介してフラックスF
面を平にしておくのがよい。
【0043】次に、第2実施例に係る半田供給装置及び
その半田供給装置にて行われる半田供給方法について説
明する。第2実施例の半田供給装置は、ヒートブロック
(加熱治具)により基板の各接続パッドに半田バンプを
形成する装置であり、その全体構成が図14に示されて
いる。尚、第2実施例の半田供給装置は、基本的に、前
記第1実施例の半田供給装置と同一の構成を有してお
り、ヒートブロックを介して半田ボールの加熱溶融が行
われる点、その他これに付随する点につて相違が存在す
るのみであるので、以下の説明において前記第1実施例
の部材等と同一の部材については同一の番号を付するも
のとし、また、同一の構成を有する部分については第1
実施例の説明を参照することとして説明を省略する。
【0044】図14は第2実施例の半田供給装置の全体
を模式的に示す平面図であり、半田供給装置は、基本的
に、基板ステージ1、フィルムステージ2、半田ボール
整列ステージ3、位置決めステージ4、半田ボール整列
ステージ3と位置決めステージ4との間に配設された認
識ステージ5、基板収納ステージ50とから構成されて
いる。また、基板ステージ1から位置決めステージ4を
経て基板収納ステージ50との間で移動可能な基板吸着
ヘッド8、フィルムステージ2と位置決めステージ4と
の間で移動可能なフィルム吸着ヘッド51、位置決めス
テージ4に対して移動可能なカメラヘッド10、及び、
位置決めヘッド4に対して移動可能なフラックス塗布ヘ
ッド11が配設されている。
【0045】ここに、第2実施例の半田供給装置では、
加熱リフロー処理は行われないことからリフローステー
ジは存在せず、また、ヒートブロックとしての機能を有
するフィルム吸着ヘッド51(後述する)を介して半田
ボール32の加熱溶融が行われ重しは不要なことから、
重しステージ、重し吸着ヘッドは設けられていない。ま
た、第2実施例の半田供給装置では、半田供給用キャリ
ア33の各半田ボール32を加熱溶融した後の基板19
を収納する基板収納ステージ50が配設されている。
尚、基板ステージ1、フィルムステージ2、半田ボール
整列ステージ3、位置決めステージ4、及び、認識ステ
ージ5の構成及びそれぞれにおい行われる動作について
は第1実施例の場合と同一であるので、ここではその説
明を省略する。
【0046】従って、ここでは第2実施例の半田供給装
置について特徴的な構成、動作、即ち、フィルム吸着ヘ
ッド51がヒートブロックを構成して半田供給用キャリ
ア33の各半田ボール32を加熱溶融する点、及び、半
田ボール32の加熱溶融後に基板19を基板収納ステー
ジ50に収納する点について、図15、図16に基づき
説明することとする。ここに、図15はフィルム吸着ヘ
ッド51を介して半田ボール32を加熱溶融する状態を
模式的に示す説明図、図16は半田ボールを加熱溶融し
た後の基板19を基板収納ステージ50に収納する状態
を模式的に示す説明図である。
【0047】図15において、フィルム吸着ヘッド51
内にはパルスヒータ(図示せず)が内設されており、パ
ルスヒータがオンされることによりフィルム吸着ヘッド
51は加熱されて半田ボール32を溶融する。この点
で、フィルム吸着ヘッド51はヒートブロックとしての
機能を具有しており、また、勿論、フィルム28を吸着
する機能をも兼ね備えている。また、フィルム吸着ヘッ
ド51の下面には、金属箔等からなる調整部材52が設
けられている。この調整部材52は、相互に対向する半
田供給用キャリア33の面と基板19の面との間の距離
を調整する機能を有し、半田ボール32の溶融により各
接続パッドP上に形成される半田バンプの上端を平坦化
( Flattening )する際に重要な機能を果たすものであ
る。このように構成されたフィルム吸着ヘッド51は、
常には原点G5(図15中点線で示す)に位置している
が、この状態では、位置決めステージ4上で各接続パッ
ドPにフラックスFが塗布された後の基板19が位置決
め固定されており、また、半田供給用キャリア33はそ
の各半田ボール32と各接続パッドPとが対応された状
態でフラックスFを介して基板19に接触されている。
【0048】そして、フィルム吸着ヘッド51を介して
半田供給用キャリア33の各半田ボール32を加熱溶融
する場合、フィルム吸着ヘッド51が原点G5から位置
決めステージ4に向かって矢印方向(右方向)に移動さ
れ、更に、位置決めステージ4上に到達した後下方に移
動されて半田供給用キャリア33の上面に載置される。
この時点で、パルスヒータがオンされてフィルム吸着ヘ
ッド51が加熱される。これにより、各半田ボール32
は溶融されて各接続パッドP上で半田バンプを形成す
る。また、調整部材52を介して、半田供給用キャリア
33の面と基板19の面との間の距離が一定に調整され
ていることから、前記のように形成される半田バンプの
上端は、平坦化されて略同程度の高さに調整される。こ
の後、フィルム吸着ヘッド51のパルスヒータがオフさ
れ、エアを介してヘッド51、基板19が冷却される。
更に、フィルム吸着ヘッド51は、その吸引動作が停止
されるとともに、前記とは逆の経路を辿って、原点G5
に復帰される。
【0049】次に、半田ボールを加熱溶融した後の基板
19を基板収納ステージ50に収納する場合について図
16に基づき説明すると、前記のようにフィルム吸着ヘ
ッド51が原点G5に復帰した後、基板19から半田供
給用キャリア33のフィルム28が剥される。続いて基
板吸着ヘッド8が位置決めステージ4の上方から下方に
移動され、その吸引動作に基づいて基板19を吸着す
る。更に、基板吸着ヘッド8は、基板19を吸着保持し
たまま上方へ移動するとともに、基板収納ステージ50
まで移動し、基板収納ステージ50上に固定されている
基板収納トレイ53に基板19を収納する。ここに、基
板収納ステージ50の上面には、パレット54が位置決
め突起55を介して位置決めされている。かかるパレッ
ト54の上面には、固定ネジ56及び固定部材57によ
り基板収納トレイ53が位置決め固定されている。基板
収納トレイ53は、格子状に設けられた区画壁58を有
しており、区画壁58により区画された領域のそれぞれ
には基板19が収納される。
【0050】前記にて詳細に説明した通り第2実施例に
係る半田供給装置では、第1実施例の半田供給装置と同
様、フィルム28に半田ボール32を接着してなる半田
供給用キャリア33の作成から基板19の接続パッドP
上への半田バンプの形成に至る一連の作業を連続的且つ
自動的に行うことが可能となり、また、半田ボール32
を接着した半田供給用キャリア33を使用して供給半田
量にばらつきを生じることなく極めて低いコストをもっ
て連続的且つ自動的に基板19の接続パッドP上に半田
バンプを形成することが可能となるものである。
【0051】また、第2実施例の半田供給装置では、半
田供給用キャリア33の各半田ボール32と基板19の
各接続パッドPとを対応させる際に、調整部材52を介
して相互に対向する半田供給用キャリア33の面と基板
19の面との間の距離が一定に調整されることとなり、
これによりヒートブロックとして機能するフィルム吸着
ヘッド51により溶融された各半田ボール32の上部が
平坦化されるとともに、各接続パッドPに形成される半
田バンプの高さにばらつきが発生することなく一定の高
さに調整することができる。この結果、各半田バンプに
対して半導体チップを簡単に実装することができるもの
である。
【0052】尚、第2実施例の半田供給装置において
は、フィルム吸着ヘッド51としてチャックタイプのヘ
ッド(チャックにより半田供給用キャリア33を保持す
るヘッド)でも使用することが可能である。また、調整
部材52は、必ずしもフィルム吸着ヘッド51に設けら
れている必要はなく、例えば、基板19上に設けられた
り、また、位置決めステージ4上に設けられていてもよ
い。
【0053】次に、第3実施例に係る半田供給装置及び
その半田供給装置にて行われる半田供給方法について説
明する。第3実施例の半田供給装置は、前記第2実施例
の場合と同様、ヒートブロックにより基板の各接続パッ
ドに半田バンプを形成する装置であり、その全体構成が
図17に示されている。
【0054】図17は第3実施例の半田供給装置の全体
を模式的に示す平面図であり、半田供給装置は、基本的
に、一対のリール60、61間に掛装された長尺状のフ
ィルム62(耐熱性を有するポリイミドフィルム等から
なり、一面(下面)側に接着剤層62Aが形成されてい
る)を矢印方向に沿って右側のリール60から送り出す
とともに、左側のリール61に巻き取るフィルム搬送装
置63、基板ステージ64、半田ボール整列ステージ6
5、第1位置決めステージ66及び第2位置決めステー
ジ67、基板収納ステージ68を有し、また、半田ボー
ル整列ステージ65とフィルム62との間に配置された
ボール吸着ヘッド69、第1位置決めステージ66に対
応してフィルム62の上方で上下動可能に配置された第
1ヒートブロック70、第2位置決めステージ67に対
応してフィルム62の上方で上下動可能に配置された第
2ヒートブロック71、基板ステージ64から第1位置
決めステージ66又は第2位置決めステージ67を経て
基板収納ステージ68との間で移動可能にフィルム62
の下方に配置された基板吸着ヘッド72、各位置決めス
テージ66、67に対して移動可能なカメラヘッド7
3、各位置決めステージ66、67に対して移動可能な
フラックス塗布ヘッド74が配設されている。
【0055】ここで、前記各ステージ、ヘッド等の構成
及び動作について順次説明する。先ず、半田ボール整列
ステージ65及びボール吸着ヘッド69の構成、動作に
ついて図18、図19に基づき説明する。図18は半田
ボール整列ステージ65部分を拡大して側面から模式的
に示す半田供給装置の説明図、図19はボール吸着ヘッ
ド69の動作を連続的に示す説明図である。
【0056】図18において、半田ボール整列ステージ
65の上面には、半田ボール75を充填した半田ボール
箱76が載置されており、また、半田ボール箱76の上
方でフィルム62との間には、ボール吸着ヘッド69が
上下動可能且つ回転可能に配設されている。また、リー
ル60の近傍において、フィルム62の上面に接触する
押え治具77が設けられている。この押え治具77はリ
ール60側に回転ローラ78を備えており、リール60
から送り出されたフィルム62を波打つことなく水平状
態で案内するためのものである。これにより、後述する
ようにボール吸着ヘッド69から半田ボール75が接着
剤層62Aに対して整列状態で適正に接着される。ま
た、リール61の近傍においても、同様に、回転ローラ
79を一端に備えた押え治具80が配設されている。こ
の押え治具80は、リール60から送られてきたフィル
ム62を斜行することなく適正にリール61に巻取るこ
とを可能とするものである。
【0057】次に、ボール吸着ヘッド69の吸着動作に
ついて図19に基づき説明する。図19(A)におい
て、ボール吸着ヘッド69の内部には吸引溝81が形成
されており、かかる吸引溝81は、外部の吸引装置(図
示せず)に接続されている。また、吸引溝81の下面に
は、後述する基板91に形成された複数の接続パッドP
の配置パターンに対応するともに、各半田ボール75を
吸引保持するための複数のボール吸引孔82が形成され
てなるセラミック製のボール吸引治具83が固設されて
いる。各ボール吸引孔82は、半田ボール75の粒径よ
りも若干大きな孔径を有し、また、吸引溝81に連通さ
れている。ボール吸着ヘッド69は回転軸84に支持さ
れて回転可能にされている。
【0058】前記構成を有するボール吸着ヘッド69を
介してフィルム62の接着剤層62Aに半田ボール75
を供給するには、先ず、半田ボール整列ステージ65を
振動装置や超音波装置(図示せず)により振動させ、ま
た、吸引装置により吸引溝81を吸引する。この後、ボ
ール吸着ヘッド69を下方に移動させると、ボール吸引
治具83の各ボール吸引孔82内に半田ボール75が吸
引保持される。このように、各ボール吸引孔82に半田
ボール75を吸引保持したまま、ボール吸着ヘッド69
は上方に移動されるとともに、回転軸84の回りで矢印
方向に回転される。これにより、各半田ボール75は上
側に配置されることとなる。この状態が図19(B)に
て点線で示されている。
【0059】続いて、ボール吸着ヘッド69は、図19
(C)に示すように上方に移動され、ボール吸着治具8
3の各ボール吸引孔82に吸引保持されている各半田ボ
ール75がフィルム62の接着剤層62Aに接着され
る。この後、吸引装置の吸引動作が停止され、ボール吸
着ヘッド69は下方に移動される。これにより、フィル
ム62の接着剤層62Aには、図19(D)に示すよう
に、各半田ボール75が整列状態で接着されることとな
り、この後、フィルム62は順次送られていく。尚、カ
メラで半田ボールの有無を検査して吸着ミスを確認し、
吸着ミスがあった場合は、基板認識、フラックス塗布、
ヒートブロックによる加熱等を行わず、順次フィルム6
2を移動してリールに巻取られるように自動的にプログ
ラムされている。
【0060】次に、基板ステージ64及び第1位置決め
ステージ66、第2位置決めステージ67(共に、同一
構成を有する)の構成、並びに、基板ステージ64から
基板を各第1位置決めステージ66、第2位置決めステ
ージ67に移動する動作について図20に基づき説明す
る。図20は基板ステージ64から各第1位置決めステ
ージ66、第2位置決めステージ67に基板を移動する
状態を模式的に示す説明図である。
【0061】図20において、基板ステージ64上面に
は、パレット85が位置決め突起86を介して位置決め
されている。かかるパレット85の上面には、固定ネジ
87及び固定部材88により基板トレイ89が位置決め
固定されている。基板トレイ89は、格子状に設けられ
た区画壁90を有しており、区画壁90により区画され
た領域のそれぞれには基板91が配置されている。尚、
基板91の上面には、所定の配置パターンに従って複数
の接続パッドP(被半田供給部に相当する。図22等参
照)が形成されている。
【0062】また、第1位置決めステージ66、第2位
置決めステージ67の内部には、吸引溝92が形成され
ており、かかる吸引溝92は吸引装置(図示せず)に連
結されている。更に、吸引溝92の上面は、基板91を
吸引保持するための複数の吸引孔93が形成された吸引
板94が固設されている。
【0063】更に、基板ステージ64の上方において、
基板吸着ヘッド72が基板ステージ64から各第1位置
決めステージ66、第2位置決めステージ67を経て基
板収納ステージ68との間で移動可能に、且つ、上下動
可能に配設されている。この基板吸着ヘッド72は、常
時は原点G6(図20中、点線で示す)に位置してお
り、基板91を第1位置決めステージ66又は第2位置
決めステージ67まで移送する際には、原点G6から矢
印方向(左方向)に沿って基板ステージ64の上方位置
まで移動された後下方に移動されて基板トレイ89から
基板91を吸着保持し、更に、矢印方向(右方向)に沿
って原点G6を越えて第1位置決めステージ66又は第
2位置決めステージ67の上方から下方に移動されて基
板91を第1位置決めステージ66又は第2位置決めス
テージ67上に載置した後、原点G6に復帰する。各位
置決めステージ66、67に載置された基板91は、吸
引装置の吸引動作に基づいて、吸引板94の各吸引孔9
3により吸引保持される。
【0064】次に、前記のように第1位置決めステージ
66又は第2位置決めステージ67に位置決め固定(吸
引保持)されている基板91の各接続パッドPにフラッ
クスを塗布する場合について図21に基づき説明する。
図21はフラックス塗布ヘッド74を介して基板91の
各接続パッドPにフラックスを塗布する状態を模式的に
示す説明図である。
【0065】図21において、基板91上には、所定の
配置パターンに従って複数の接続パッドPが形成されて
おり、また、各接続パッドPの外側には、少なくとも2
つのアラインメントマークQが設けられている。尚、ア
ラインメントマークQは、後述するように、各接続パッ
ドPと前記フィルム62の各半田ボール75とを相互に
対応させる際に、フィルム62の位置又は各位置決めス
テージ66、67の位置を微調整するための指標として
使用される。また、フラックス塗布ヘッド74の周囲に
は、カバー95が取り付けられており、かかるカバー9
5はフラックスFがアラインメントマークQに塗布され
ないようにするためのものである。
【0066】前記フラックス塗布ヘッド74により基板
91上の各接続パッドPにフラックスFを塗布するに
は、常には原点G7に位置するフラックス塗布ヘッド7
4が、第1位置決めステージ66又は第2位置決めステ
ージ67に向かって矢印方向(図21中左方向)に移動
されて位置決めステージ66、67の上方で停止され
る。この後、フラックス塗布ヘッド74からフラックス
Fが基板91に向けて噴射され、各接続パッドPにフラ
ックスFが塗布される。このとき、フラックスFは、カ
バー95の作用によりアラインメントマークQにかから
ないようにフラックス塗布ヘッド74から噴射される。
フラックスFが各接続パッドPに塗布された後、フラッ
クス塗布ヘッド74は、前記とは逆の経路を辿って元の
原点G7に復帰される。
【0067】次に、前記のように半田ボール75が接着
されたフィルム62が第1位置決めステージ66又は第
2位置決めステージ67の上方にまで送られてきた時
に、各半田ボール75と基板91の各接続パッドPとの
対応を図るための認識動作について図22に基づき説明
する。図22はカメラヘッド73を介して行われるフィ
ルム62の半田ボール75及び基板91の接続パットP
の認識動作を模式的に示す説明図である。
【0068】図22において、各半田ボール75を接着
したフィルム62が位置決めステージ66、67の上方
位置に到達すると、カメラヘッド73が、その原点G8
から位置決めステージ66、67とフィルム62との間
に移動される。そして、カメラヘッド73を介して、基
板19の各アラインメントマークQとフィルム62の各
半田ボール75との撮像が行われて撮像データが取得さ
れる。その撮像データについてデータ処理を行った結
果、フィルム62の各半田ボール32と基板19の各接
続パッドPとの間で位置ずれが発生している場合には、
フィルム62の微小移動又は位置決めステージ66、6
7の微調整が行われ、各半田ボール75と各接続パッド
Pとが相互に対応させられる。かかる位置合わせ技術に
ついては公知であるので、ここではその詳細な説明を省
略する。このように、各半田ボール75と各接続パッド
Pとの位置合わせを行った後、カメラヘッド73は元の
原点G8に復帰する。
【0069】次に、前記のようにフィルム62各半田ボ
ール75と基板91の各接続パッドPとが相互に対応さ
れた後、第1ヒートブロック70、第2ヒートブロック
71を介して、各接続パッドP上に半田バンプを形成す
る動作について図23、図24に基づき説明する。図2
3は第1ヒートブロック70を介して各接続パッドP上
に半田バンプを形成する状態を模式的に示す説明図、図
24は第2ヒートブロック71を介して各接続パッドP
上に半田バンプを形成する状態を模式的に示す説明図で
ある。
【0070】先ず、図23に基づき第1ヒートブロック
70により半田バンプを形成する場合について説明す
る。図23において、前記のようにフィルム62各半田
ボール75と基板91の各接続パッドPとが相互に対応
された後、第1位置決めステージ66がその原点G9か
ら上方に移動されるとともに、第1ヒートブロック70
がその原点G10から下方に移動される。これにより、
各半田ボール75と各接続パッドPが相互に対応された
状態で、フィルム62と基板91は、各第1位置決めス
テージ66と第1ヒートブロック70との間で挟持され
る。この後、第1ヒートブロック70の内部に設けられ
たパルスヒータ(図示せず)がオンされ、各半田ボール
75は加熱溶融される。そして、パルスヒータがオフさ
れて第1ヒートブロック70が上方の原点G10まで移
動されるとともに、第1位置決めステージ66が下方の
原点G9まで移動される。これにより、各接続パッドP
上に供給された半田は第1位置決めステージ66上で冷
却され、半田バンプ96(図24参照)が形成される。
【0071】次に、前記のように各接続パッドP上に供
給された半田を冷却して固化させている間に、前記と同
一の基板ステージ64から第2位置決めステージ67へ
の基板91の移送動作、フラックス塗布ヘッド74によ
る基板91の各接続パッドP上へのフラックスFの塗布
動作、及び、フィルム62の各半田ボール75と基板9
1の各接続パッドPとの整合動作が行われた後、第2ヒ
ートブロック71を介して第2位置決めステージ67上
の基板91への半田バンプ96の形成が行われる。図2
4において、第2位置決めステージ67がその原点G1
1から上方に移動されるとともに、第2ヒートブロック
71がその原点G12から下方に移動される。これによ
り、各半田ボール75と各接続パッドPが相互に対応さ
れた状態で、フィルム62と基板91は、各第2位置決
めステージ67と第2ヒートブロック71との間で挟持
される。この後、第2ヒートブロック72の内部に設け
られたパルスヒータ(図示せず)がオンされ、各半田ボ
ール75は加熱溶融される。そして、パルスヒータがオ
フされて第2ヒートブロック72が上方の原点G12ま
で移動されるとともに、第2位置決めステージ67が下
方の原点G11まで移動される。これにより、各接続パ
ッドP上に供給された半田は第2位置決めステージ67
上で冷却され、半田バンプ96が形成される。
【0072】次に、前記のように各接続パッドP上に半
田バンプ96が形成されて各第1位置決めステージ6
6、第2位置決めステージ67に吸引保持されている基
板91を基板収納ステージ68まで移送する動作につい
て図25に基づき説明する。図25は各第1位置決めス
テージ66、第2位置決めステージ67から基板収納ス
テージ68に基板91を移送する動作を模式的に示す説
明図である。図25において、基板収納ステージ68の
上面には、パレット97が位置決め突起98を介して位
置決めされている。かかるパレット97の上面には、固
定ネジ99及び固定部材100により基板収納トレイ1
01が位置決め固定されている。基板収納トレイ101
は、格子状に設けられた区画壁102を有しており、区
画壁102により区画された領域のそれぞれには基板9
1が収納される。
【0073】前記のように第2位置決めステージ67上
の基板91における各接続パッドP上に供給された半田
を冷却して固化させている間に、第1位置決めステージ
66上の基板91の収納が行われる。先ず、基板吸着ヘ
ッド72がその原点G6から矢印方向(左方向)に第1
位置決めステージ66の上方まで移動された後、下方へ
移動される。そして、基板吸着ヘッド72が基板91を
吸着した後再度上方へ移動され、更に、右方向に原点G
6を越えて基板収納ステージ68の上方まで移動され
る。この後、基板吸着ヘッド72が下方へ移動されると
ともに、基板91は基板収納トレイ101の所定の区画
領域内に収納されるものである。このように基板91が
基板収納トレイ101内に収納された後、基板吸着ヘッ
ド72は、前記と逆の動作に従って元の原点G6まで復
帰される。尚、第2位置決めステージ67からの基板9
1の収納動作は、第1位置決めステージ66において新
たに半田バンプ96の形成が行われて半田バンプ96を
冷却している間に、前記と同様に行われる。
【0074】ここで、前記のように各ステージで行われ
る動作とフィルム62の送り動作との関係について図2
6に基づき概説する。図26は各ステージで行われる動
作とフィルム62の送り動作の関係を時系列的に示す説
明図である。図26において、一対のリール60、61
間でフィルム62が送られながら、先ず、半田ボール整
列ステージ65にて半田ボール75がフィルム62の接
着剤層62Aに順次接着されていく、この状態が図26
(A)に示されている。次に、フラックス塗布ヘッド7
4によるフラックス塗布動作、及び、カメラヘッド73
による各半田ボール75と各接続パッドPの位置合わせ
動作が行われた後、第1位置決めステージ66が上方
に、第1ヒートブロック70が下方に移動されてフィル
ム62と基板91とを挟持した状態で、第1ヒートブロ
ック70を介して各半田ボール75の加熱溶融が行われ
る。この状態が図26(B)に示されている。また、続
いて第2位置決めステージ67が上方に、第2ヒートブ
ロック71が下方に移動され、前記と同様にして、第2
ヒートブロック71を介して各半田ボール75の加熱溶
融が行われる。この状態が図26(C)に示されてい
る。更に、第2ヒートブロック71により加熱溶融され
て形成された半田バンプ96の冷却を行っている間に、
第1位置決めステージ66上の基板91が基板吸着ヘッ
ド72により搬出され、基板収納ステージ68の基板収
納トレイ101に収納される。この状態が図26(D)
に示されている。尚、この状態では、半田ボール75が
接着された新たなフィルム62が各第1位置決めステー
ジ66と第1ヒートブロック70との間に送られてお
り、前記と同様にして、第1ヒートブロック70により
各半田ボール75を加熱溶融して形成された半田バンプ
96の冷却を行っている間に、第2位置決めステージ6
7上の基板91が基板吸着ヘッド72を介して基板収納
トレイ101に収納されるものである。以上の動作が連
続的に行われて、基板91の接続パッドP上に順次半田
バンプ96の形成が行われていく。
【0075】前記にて説明した通り、第3実施例に係る
半田供給装置では、一対のリール60、61間でフィル
ム62を搬送しながら、フィルム62の接着剤層62A
に半田ボール75を順次接着する動作から基板91の各
接続パッドP上への半田バンプ96の形成に至る一連の
作業を連続的且つ自動的に行うことが可能となり、ま
た、半田ボール75を接着したフィルム62を使用して
供給半田量にばらつきを生じることなく極めて低いコス
トをもって連続的且つ自動的に基板91の平板状接続パ
ッドP上に半田バンプ96を形成することが可能となる
ものである。尚、半田ボールはSn63Pb37共晶半
田、Sn96.5Ag3.5高温半田、In系低温半田
等を用いる。また、基板はセラミック基板(グリーンシ
ート、薄膜等で作製)、ガラスエポキシ等の樹脂基板
(アディティブ法、エッチング法等で作製)を用いる。
【0076】更に、基板91の各接続パッドPへの半田
バンプ96の形成と半田バンプ96の平坦化( Flatten
ing )とを行う場合には、図27に示すように、各第1
位置決めステージ66、第2位置決めステージ67と基
板収納ステージ68との間に、フラットニングステージ
103(図27(A)参照)を配設し、フラットニング
ステージ103にプレス装置104を設ける構成として
もよい。この場合、図27(B)に示すように、基板9
1の各接続パッドP上に半田バンプ96が形成された
後、プレス装置104により各半田バンプ96のフラッ
トニングが行われることとなる。
【0077】
【発明の効果】以上説明した通り本発明は、半導体パッ
ケージ用基板、COB基板等に形成された接続パッド等
の配置パターンに対応して、半田ボールを接着剤層を介
してキャリア支持体上に接着した後、そのキャリア支持
体の半田ボールと基板の接続パッドとを対向させた状態
で半田ボールの加熱溶融を行うことにより、キャリア支
持体に半田ボールを接着してなる半田供給用キャリアの
作成から基板等の接続パッド上への半田バンプの形成に
至る一連の作業を連続的且つ自動的に行うことができる
とともに、半田供給用キャリアを使用して供給半田量に
ばらつきを生じることなく極めて低いコストをもって連
続的且つ自動的に基板等の平板状接続パッド上に半田バ
ンプを形成することができる半田供給装置及び半田供給
方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の半田供給装置の全体を模式的に示
す平面図である。
【図2】基板ステージの構成及び動作を模式的に示す説
明図である。
【図3】位置決めステージを断面及び平面にて模式的に
示す説明図である。
【図4】フィルムステージ、半田ボール整列ステージ及
び認識ステージの関係を模式的に示す説明図である。
【図5】半田ボール整列ステージにて整列治具内に半田
ボールを整列させる状態を模式的に示す説明図である。
【図6】認識ステージを拡大して示す説明図である。
【図7】フラックス塗布ヘッドを介して基板の各接続パ
ッドにフラックスを塗布する状態を模式的に示す説明図
である。
【図8】半田供給用キャリアの各半田ボールと基板の各
接続パッドとを対応させつつ位置決めしている状態を模
式的に示す説明図である。
【図9】半田供給用キャリアと基板とを重ね合わせる状
態を模式的に示す説明図である。
【図10】重ね合わせられた半田供給用キャリアと基板
とがリフローステージまで移送される状態を模式的に示
す説明図である。
【図11】重し吸着ヘッドを介して重しステージから重
しをリフローステージまで移送する状態を模式的に示す
説明図である。
【図12】基板及び半田供給用キャリアがリフロー炉に
移送される状態を模式的に示す説明図である。
【図13】フラックス容器内のフラックスに半田供給用
キャリアを接触させて半田ボールにフラックスを塗布す
る状態を模式的に示す説明図である。
【図14】第2実施例の半田供給装置の全体を模式的に
示す平面図である。
【図15】フィルム吸着ヘッドを介して半田ボールを加
熱溶融する状態を模式的に示す説明図である。
【図16】半田ボールを加熱溶融した後の基板を基板収
納ステージに収納する状態を模式的に示す説明図であ
る。
【図17】第3実施例の半田供給装置の全体を模式的に
示す説明図である。
【図18】半田ボール整列ステージ部分を拡大して側面
から模式的に示す半田供給装置の説明図である。
【図19】ボール吸着ヘッドの動作を連続的に示す説明
図である。
【図20】基板ステージから各第1位置決めステージ、
第2位置決めステージに基板を移動する状態を模式的に
示す説明図である。
【図21】フラックス塗布ヘッドを介して基板の各接続
パッドにフラックスを塗布する状態を模式的に示す説明
図である。
【図22】カメラヘッドを介して行われるフィルムの半
田ボール及び基板の接続パッドの認識動作を模式的に示
す説明図である。
【図23】第1ヒートブロックを介して各接続パッド上
に半田バンプを形成する状態を模式的に示す説明図であ
る。
【図24】第2ヒートブロックを介して各接続パッド上
に半田バンプを形成する状態を模式的に示す説明図であ
る。
【図25】各第1位置決めステージ、第2位置決めステ
ージから基板収納ステージに基板を移送する動作を模式
的に示す説明図である。
【図26】各ステージで行われる動作とフィルムの送り
動作の関係を時系列的に示す説明図である。
【図27】フラットニングステージの設けたプレス装置
を介して各半田バンプのフラットニングを行う状態を模
式的に示す説明図である。
【符号の説明】
1 基板ステージ 2 フィルムステージ 3 半田ボール整列ステージ 4 位置決めステージ 5 認識ステージ 6 リフローステージ 7 重しステージ 8 基板吸着ヘッド 9 フィルム吸着ヘッド 10 カメラヘッド 11 フラックス塗布ヘッド 12 重し吸着ヘッド 19 基板 28 フィルム 29 接着剤層 30 ボール整列治具 31 半田ボール孔 32 半田ボール 33 半田供給用キャリア 35 重し 50 基板収納ステージ 51 フィルム吸着ヘッド 52 調整部材 60、61 リール 62 フィルム 62A 接着剤層 63 フィルム搬送装置 64 基板ステージ 65 半田ボール整列ステージ 66 第1位置決めステージ 67 第2位置決めステージ 68 基板収納ステージ 69 ボール吸着ヘッド 70 第1ヒートブロック 71 第2ヒートブロック 72 基板吸着ヘッド 73 カメラヘッド 74 フラックス塗布ヘッド 75 半田ボール 76 半田ボール箱 91 基板 96 半田バンプ F フラックス P 接続パッド

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被半田供給部が所定の配置パターンに
    従って形成された基板を保持する基板保持手段と、 キャリア支持体の接着剤層を介して整列配置された半田
    ボールを接着した後、キャリア支持体の各半田ボールと
    基板の被半田供給部とを対応させる基板−キャリア対応
    手段と、 キャリア支持体の各半田ボールと基板の被半田供給部と
    を対応させた状態で各半田ボールを加熱溶融し、各被半
    田供給部に半田層を形成する加熱手段とを備えたことを
    特徴とする半田供給装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリア支持体の各半田ボールと
    前記基板の被半田供給部とを対応させる際に、相互に対
    向するキャリア支持体面と基板面との間における距離を
    調整する調整手段を介在させたことを特徴とする請求項
    1記載の半田供給装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリア支持体が一対のリール間
    で一面に接着剤層が形成されたキャリア支持体であるこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載の半田供給装
    置。
  4. 【請求項4】 基板上に形成された被半田供給部の配
    置パターンに対応して整列配置された複数の各半田ボー
    ルをキャリア支持体の接着剤層に接着する工程と、 前記キャリア支持体の各半田ボールと前記基板の被半田
    供給部とを対向させた状態で各半田ボールを加熱溶融す
    ることにより各被半田供給部に半田層を形成する工程と
    からなる半田供給方法。
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