JPH0962734A - 興業写真の予約販売システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 興業終了後、予約申込み者が興業会場から帰
る前に、予約した興業写真を引き渡す。 【解決手段】 予約端末１は予約申込者からの予約を受
け付けて予約内容を識別可能な予約券を予約申込者に対
して発行し、予約内容を中央処理装置２に伝送する。中
央処理装置２は、予約端末１から伝送された予約内容
と、引渡し端末４から伝送された引渡し情報を記憶し、
予約内容を集計して集計結果より作成情報を求め、この
作成情報を興業写真作成装置３へ伝送する。また予約端
末１、興業写真作成装置３および引渡し端末４を制御す
る。興業写真作成装置３は作成情報に従って興業写真を
作成する。引渡し端末４は、予約券と引換に興業写真が
予約申込者に引き渡されたことを示す引渡し情報を入力
され、この引渡し情報を中央処理装置２に伝送する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は興業写真の予約販売
システム、特に相撲やサッカー等の興業写真の予約を受
付、予約内容に応じて興業写真を作成し販売する興業写
真の予約販売システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、相撲やサッカー等の興業内容を写
真撮影し、この写真を基に作成した写真パネルや写真集
等の商品が販売されている。このような商品は一般に下
記のような形態で販売されている。

【０００３】すなわち、興業の当日に興業内容が写真撮
影され、興業のあった日の後日に撮影した写真が編集さ
れる。そして、編集内容がプリントされ写真集等の商品
が作成され、この商品が興業の行われた会場の売店やそ
の他の専門店などで販売される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の商
品は、興業が行われた日から何日も経過した後に、印象
に残る興業を記録した保存品として、またその興業の出
場者や出演者のファンのコレクションとして購入される
ものであった。

【０００５】これに対し、興業の内容を記録した商品
を、興業を見物した記念品として、その興業が行われた
当日に興業会場で提供することは今までにない新しいサ
ービスである。この新しいサービスについて以下に説明
する。

【０００６】従来の写真集などは保存品やコレクション
として設定され、一般に大きさや価格の面から興業会場
で購入し持ち帰るのに適したものではなかった。一方こ
のサービスで提供される商品は記念品として販売される
ものであり、今までは興業の内容を記録した商品を購入
しなかった新たな需要者を対象としたものである。この
ような観点から、本サービスの商品は興業会場で購入し
て持ち帰るのに適した大きさと価格に設定され、例えば
一枚の用紙に興業の名場面の写真が何枚か編集して並べ
られたものからなる。

【０００７】また、従来の写真集などは興業のあった日
から何日も経過してから作成されるものであった。保存
品やコレクションとして提供される商品の場合、このよ
うに商品の提供までに日数が経過しても問題はなかっ
た。一方前述した本サービスでは商品が記念品として提
供される。一般にこのような商品の購入者は可能な限り
早く商品を入手することを希望する。従って、興業終了
直後、興業会場で帰りがけの観客に商品を提供すること
ができれば、購入者の希望に最も沿ったサービスが提供
できることになる。また、一般に記念品としての商品に
対する購買意欲は、興業を見た直後が最も高い。従って
上記の迅速なサービスの提供で、より多くの人がこのサ
ービスの商品を購入することが期待できる。このような
観点からこのサービスでは興業内容を記録した商品が興
業当日に提供される。

【０００８】以上にここで取り上げるサービスの内容を
説明した。このサービスにより新たな需要が創られると
ともに、興業を見物した人に記念となる新しい商品を提
供することができる。

【０００９】ここで従来の技術は、上記に述べたような
本サービスの観点に立つものではなく、興業内容を記録
した商品を迅速に、特に興業当日に提供することはでき
なかった。

【００１０】本発明の目的は、興業内容を記録した商品
を迅速に提供することを可能にして、上記のようなサー
ビスの提供を可能にすることにある。この目的のために
本発明では今までにない新たな興業内容を記録した商品
の予約販売システムが提供される。

【００１１】また本発明の他の目的は、上記サービスの
ための専用設備をもたない興業会場においても、上記サ
ービスを簡単に提供することが可能なシステムを提供す
ることにある。

【００１２】また本発明のさらに他の目的は、テレビ中
継等により興業会場以外の場所で興業を見物した人が、
購入意欲が最も高い見物中から直後に、上記興業会場以
外の場所で上記サービスの商品購入の予約をすることが
可能なシステムを提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】

［請求項１に係る発明］上記問題を解決するために、本
発明の興業写真の予約販売システムは、中央処理装置
と、予約申込者からの予約を受け付けて予約内容を識別
可能な予約券を予約申込者に対して発行し、該予約内容
を前記中央処理装置に伝送する予約端末と、前記中央処
理装置より興業写真の種類と各種類の作成必要数からな
る作成情報が入力され、該作成情報に従って興業写真を
作成する興業写真作成装置と、予約券と引換に興業写真
が予約申込者に引き渡されたことを示す引渡し情報が入
力され、該引渡し情報を前記中央処理装置に伝送する引
渡し端末と、を含み、前記中央処理装置は、予約端末か
ら伝送された前記予約内容と、前記引渡し端末から伝送
された引渡し情報を記憶する記憶手段と、前記予約内容
を集計し、この集計結果を基に前記作成情報を求める演
算手段と、この作成情報を前記興業写真作成装置へ伝送
する伝送手段と、前記予約端末、前記興業写真作成装置
および前記引渡し端末を制御する制御手段と、を含むこ
とを特徴とする。

【００１４】ここで「興業」とは、相撲、サッカー等の
スポーツや、競馬、競艇等の順位競技、コンサート、歌
舞伎等のエンターテイメントなど、観客を集めて催し物
を行うことをいい、観客から見物料をとらない場合も含
むものとする。さらに「興業写真」とは、興業内容を記
録し、この記録を基に作成した編集写真等の商品をいう
が、通常の写真からなるものの他、例えばビデオテープ
などのように興業内容を映像、音声等の形態で保存でき
るものを含むものとする。

【００１５】また「予約内容」とは、予約を受け付けた
興業写真の種類と該各種類の予約枚数をいう。なお、予
約内容には、予め提示され包括的に合意された主旨から
興業写真の内容が外れないという条件で、写真用の場面
の選択を編集者に任せる旨の契約を含むものとする。

【００１６】上記構成では、予約端末は興業写真の購入
希望者の予約申込を受け付ける。予約時には、予約内容
を識別可能な予約券が予約申込者に対して発行される。
また受け付けた予約内容が中央処理装置に伝送される。
予約内容は中央処理装置の記憶手段に記憶される。また
予約内容は中央処理装置の演算手段で集計され、集計結
果を基に求められた作成情報が演算手段から出力され
る。作成情報は興業写真作成装置へ伝送される。作成情
報に従って興業写真作成装置で興業写真が作成される。
引渡し端末では、興業写真が引き渡されるとともに引渡
し情報が入力され、この引渡し情報が中央処理装置に伝
送される。引渡し情報は中央処理装置の記憶手段に記憶
される。また中央処理装置は予約端末、興業写真作成装
置および引渡し端末の動作を制御してこれらの構成の各
動作を連携して行わせる。

【００１７】以上のように本発明のシステムでは、予め
興業写真の購入希望者の予約を受け付けておく。そし
て、中央処理装置を設け、この中央処理装置で予約内容
を集めて集計処理と作成情報の算出を連続して行うこと
により、興業写真の作成に必要な情報を予約受付から短
時間で把握して興業写真作成装置に伝送する。また各動
作が連携して行われるように中央処理装置が制御する。
さらに、予約内容と引渡し情報を中央処理装置に保持
し、随時読み出して確認できるようにする。その結果、
予約状況が不明確なままで興業写真を引き渡すことによ
る引渡し作業の混乱が防止される。

【００１８】このようなシステムを提供することによっ
て、必要数の興業写真が迅速に作成されて予約申込み者
に引き渡される。従って、興業終了後、予約申込み者が
興業会場から帰る前に、予約した興業写真を引き渡すこ
とが可能となる。

【００１９】［請求項２に係る発明］また本発明は、さ
らに、前記興業写真作成装置が、撮影装置、編集装置及
びプリント装置を含み、前記撮影装置は興業内容を撮影
し、撮影映像を前記編集装置に伝送し、前記編集装置は
前記撮影映像に編集処理を施して興業写真用のプリント
データを作成し、該プリントデータを前記プリント装置
に伝送し、前記プリント装置は前記プリントデータを基
に前記中央処置装置から伝送された前記作成情報に従っ
て興業写真をプリントすることを特徴とする。

【００２０】ここで「プリント」には写真のプリントの
他、ビデオテープの磁気記録等、前述に定義した「興業
写真」に該当するものの販売品を作成することを含むも
のとする。また「プリントデータ」とは、撮影映像から
選定され興業写真に用いられる選定原画及び、選定原画
に重ねられる興業名、日時及び場所等の情報からなるデ
ータをいい、このデータに従ってプリント装置にてプリ
ントすると興業写真が得られる。例えば相撲のプリント
データは、好取組の立ち会いや勝負の瞬間等の選定画面
と、この選定原画に重ねられる場所名、日時、力士名お
よび決り手等の情報からなる。また、撮影映像の編集装
置への伝送は、例えば電気信号による通信や、撮影映像
を記録した媒体の受け渡しにより行われる。

【００２１】上記構成では、撮影装置により興業内容が
撮影され、撮影映像が編集装置に伝送される。撮影映像
に編集装置で編集処理が施され、興業写真用のプリント
データが作成される。このプリントデータがプリント装
置に伝送される。プリント装置ではプリントデータを基
に中央処置装置から伝送された作成情報に従って興業写
真をプリントする。

【００２２】上記構成によれば、撮影映像を撮影直後に
編集装置へ伝送し、また、プリントデータを編集直後に
プリント装置へ伝送することが可能になる。従って、撮
影からプリントまでを行うのに要する時間が従来よりも
大幅に短縮される。

【００２３】この時間短縮は以下のような場合に特に重
要である。例えば相撲の場合、好取組みは一般に興業終
了直前に行われ、この取組みが終了してから予約者が帰
るまでの間に興業写真を作成しなければならない。本発
明により、このように短時間で撮影からプリントまでを
行わなければならない場合に対応することが可能とな
る。

【００２４】［請求項３に係る発明］さらにまた本発明
は、前記予約端末、前記興業写真作成装置、前記引渡し
端末および前記中央処理装置が予約販売専用車に一体に
車載されることを特徴とする。

【００２５】上記構成により、本発明の興業写真の予約
販売システムが設けられていない興業会場においても、
上記予約販売専用車を会場に運ぶことで、本発明のシス
テムを簡単に提供することが可能となる。

【００２６】［請求項４に係る発明］また一方、本発明
は、前記予約端末は公衆電話回線を介して前記中央処理
装置と接続されることを特徴とする。

【００２７】上記構成によれば、興業会場以外の場所
で、本発明のシステムにおいて興業写真を予約すること
が可能となる。従って、例えばテレビ中継等により興業
を見物した興業写真の購入希望者が、購入意欲が最も高
い見物中から直後に興業写真の購入を予約することが可
能となる。さらに例えば家庭用電話器やファクシミリ受
信器を前記予約端末として使用できるようにシステムを
構成することにより、家庭から興業写真の予約申込を行
うことが可能となる。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。なお、以下に説明する実施の形態で
は、興業内容がビデオカメラに撮影され、この撮影映像
から興業写真が作成・販売される場合について説明す
る。但し前述に定義した「興業写真」等の内容から明確
なように、本発明は上記のような場合のほか、別の方法
で興業内容を記録し、通常の写真以外の形態（例えばビ
デオテープ）で販売する場合も含むものとする。

【００２９】［第１の実施の形態］図１には、本実施の
形態の興業写真の予約販売システムの構成が示されてい
る。本システムは、予約端末１、中央処理装置２、興業
写真作成装置３及び引渡し端末４からなる。以下にこれ
らの構成を、各構成の動作とともに説明する。また、各
構成の説明の中で、各構成間の情報の伝達についても説
明する。

【００３０】［予約端末１］予約端末１は、発券部１１
と通信部１２で構成される。

【００３１】発券部１１は、予約端末１が予約申込者か
らの予約を受け付けると、予約内容を識別可能な予約券
を予約申込者に対して発行するとともに、この予約内容
を通信部１２に伝える。なお、予約券には、予約内容す
なわち予約した写真の種類と枚数が、磁気データ等の形
態で、磁気読取り装置等にて自動読取り可能に記録され
ている。

【００３２】通信部１２は、データライン５１を介して
中央処理装置２と通信を行うことができるように構成さ
れている。通信部１２は、発券部１１より伝えられた予
約内容をデータライン５１を介して中央処理装置２に伝
送する。

【００３３】なお、上記予約内容の伝送は予約受付毎
に、または複数の予約受付後にまとめて行われる。ま
た、予約端末１が複数設置されている場合は、各予約端
末１から中央処理装置２に予約内容が伝送される。

【００３４】また、予約端末１としては、システム運営
側の予約受付者が予約申込者から代金を受け取るととも
にキーボード入力等の操作を行って予約券を印字発行さ
せる発券装置が予約受付所に備えらている。また、いわ
ゆる乗車券の自動発券機と同様の形態で、予約申込者自
身が代金を投入しボタン操作をして発行された予約券を
受け取る自動予約受付機が、会場内の飲料の自動販売機
の並びなどの適当な場所に設けられている。さらに、興
業会場内を巡回する売り子が携帯して予約を受け付ける
ことができる小型の予約受付機が備えられている。な
お、この携帯可能な予約受付機の場合、通信部１２は中
央処理装置２との通信を無線により行うように構成され
ている。

【００３５】なお本実施の形態では、予約端末１での予
約受付を衆知させるために、予約端末１での予約受付に
前後して以下のような方法で宣伝が行われる。

【００３６】（１）会場及びその周辺に宣伝ポスターを
掲示する （２）会場及びその周辺で宣伝チラシを配る （３）場内アナウンスで宣伝する ここで、例えば相撲の興業の場合、興業当日の人気取組
みを４組選定し（相撲協会に選定を依頼することにより
宣伝効果が向上する）、この４組の興業写真が販売され
ることを、上記ポスター等により告知する。

【００３７】［中央処理装置２］中央処理装置２は、記
憶部２１、演算部２２、制御部２３及び通信部２４から
なる。

【００３８】記憶部２１には、予約端末１から伝送され
た予約内容及び、後述のように引渡し端末４から伝送さ
れた引渡し情報が、通信部２４を介して導かれ記憶され
る。従って予約申込者から予約内容の確認の問い合わせ
があった時などに、随時必要な情報を記憶部２１から読
みだして使用することができる。なお、引渡し情報の利
用については、後述の引渡し端末４の説明において述べ
る。

【００３９】演算部２２では、上記記憶部２１に記憶さ
れた予約内容の情報を読みだし、この予約内容が集計さ
れ、興業写真の種類毎に予約受付枚数が算出される。そ
して集計結果を基に興業写真の種類毎の必要作成数を示
す作成情報が出力される。なお、必要作成数は予約受付
数と同数に設定するか、または、予備の枚数や予約外の
購入者への販売枚数、さらに後日販売用の枚数を考慮し
て予約受付枚数より多く設定することが好ましい。設定
された作成情報は、興業写真作成装置３へ伝送される。

【００４０】制御部２３はシステムの各構成の動作が連
携して行われるように、各構成を制御している。そのた
め制御部２３は、中央処理装置２の各部構成の動作を制
御するとともに、システムの他の構成、すなわち予約端
末１、興業写真作成装置３及び引渡し端末４の動作をも
制御している。上記制御のため、制御部２３からの制御
信号が通信部２４を介して他の構成に導かれている。

【００４１】通信部２４は、データライン５１、５２、
５３を介して各々予約端末１、興業写真作成装置３及び
引渡し端末４と通信可能に構成されている。上記に既に
述べたように予約内容、引渡し情報、作成情報及び各制
御信号は通信部２４を介し、各データラインを経て各構
成に導かれる。

【００４２】［興業写真作成装置３］興業写真作成装置
３は、撮影装置３１、編集装置３２、プリント装置３３
及び通信部３４からなる。

【００４３】撮影装置３１は、ビデオカメラ（または電
滋カメラ、電子カメラ等）からなり、このビデオカメラ
で興業内容が撮影される。撮影された映像は編集装置３
２に伝送される。なお、例えば興業内容がテレビ中継さ
れる場合のように、他の撮影映像を使用できる時は、こ
の撮影映像が編集装置３２に伝送されるように構成する
ことにより、システム専用の撮影装置３１は不要とな
る。

【００４４】編集装置３２は、各編集工程を行う映像モ
ニター等の編集機器が一体に組み付けられた編集ユニッ
トからなる。編集工程では、興業写真をプリントするた
めの情報が表現されたプリントデータが作成される。図
２（ａ）は相撲を例にとって、また、図２（ｂ）はサッ
カーを例にとって、このプリントデータに表現された興
業写真の内容が示されている。この編集工程を、図２を
用いて下記に説明する。

【００４５】撮影装置３１から伝送された撮影映像がモ
ニターされ、撮影映像から興業写真の候補画面が選定さ
れる。そしてこの候補画面から実際に興業写真に用いら
れる選定画面６１が選定される。図２（ａ）では相撲の
立会い、勝負の瞬間などが選定画面６１となっている。
また、図２（ｂ）ではゴール（得点）の瞬間とゴール直
前のプレイヤーの連携動作が選定画面６１となってい
る。そして選定画面６１が図２に示すように配列され
る。

【００４６】次に選定画面６１の配列に、キャッチコピ
ー６２が打ち込まれ、さらに競技者名、興業名、日時及
び場所など６３が重ねられる。図２（ａ）では相撲の力
士名、場所名、取組み日時が重ねられている。また、図
２（ｂ）では得点選手名及びアシスト選手名、ゲーム
名、試合日時及び競技場名が重ねられている。

【００４７】以上のように作成されたプリントデータが
プリント装置３３に伝送される。なお、撮影装置３１及
び編集装置３２は、前述の予約端末１での予約受付や中
央処理装置２での集計とは別に進められる。

【００４８】プリント装置３３は、用紙選定の自由度を
考慮して小型オフセット印刷機で構成されている。なお
本実施の形態では、この印刷機に使用される用紙に飾り
枠組みと表紙を予め仕組むことにより、印刷箇所を減ら
して印刷速度を向上させ、また印刷コストを低減してい
る。その他、プリント装置はカラーインクジェットプリ
ンタで構成することも可能である。

【００４９】プリント装置３３には、編集装置３２から
プリントデータが伝送され、また、通信部３４を介して
中央処理装置２から作成情報が伝送される。プリントデ
ータ及び作成情報を基に、必要作成数の興業写真がプリ
ントされる。プリントされた興業写真は、引渡し端末４
の設置された写真引渡し場所に配布される。

【００５０】通信部３４は、データライン５２を介して
中央処理装置２と通信を行うことができるように構成さ
れている。通信部３４には、中央処理装置２より作成情
報および各種制御情報が入力される。

【００５１】なお興業写真作成装置３は、以上に説明し
た構成の他、例えば上記構成の一部を変更して下記のよ
うに動作する構成とすることも可能である。すなわち、
予めプリントデータに従ってプリント装置でプリントが
行われ、プリントされた用紙が準備される。ここでプリ
ントデータは前述に説明した本実施の形態の装置におけ
るプリントデータと同様であるが、選定画面のデータは
含まれていない。一方、上記実施の形態と同様に撮影さ
れた撮影映像から興業写真に用いられる選定画面が選定
され、この選定画面の写真がプリント装置にて所定の大
きさでプリントされる。次に上記用紙の所定の位置にプ
リントされた写真が張り付けられる。

【００５２】［引渡し端末４］引渡し端末４は、読取り
部４１と通信部４２からなる。

【００５３】読取り部４１は、予約券に磁気データ等の
形態で記録された予約内容を自動読取り可能に磁気読取
り装置等で構成されている。引渡し端末４の設置された
写真引渡し場所で予約券と引換に興業写真が引き渡され
るとともに、予約券に記録された予約内容が読取り部４
１で読み取られる。読み取った情報は引渡し情報として
通信部４２に送られる。

【００５４】通信部４２は、データライン５３を介して
中央処理装置２と通信を行うことができるように構成さ
れている。通信部４２は、引渡し情報をデータライン５
３を介して中央処理装置２に伝送する。中央処理装置２
では、前述のようにこの引渡し情報を記憶部２１に記憶
する。

【００５５】上記のように引渡し情報を中央処理装置２
の記憶部２１に記憶することにより、予約者から写真を
引渡し済であるか否かの問い合わせがあった時などに、
随時引渡し情報を読みだして確認することができる。ま
た、この記憶情報を利用して、写真の引渡し数を自動検
数、集計することができる。さらにまた、引渡し情報と
前述の予約内容とを比較することにより、予約数に対し
てどの程度の枚数が引き渡されたかの情報が得られる。

【００５６】なお引渡し端末４は、興業見物を終えた予
約者が会場内で興業写真を受け取れる場所に設置する必
要がある。このような場所としては、例えば興業会場の
出口付近が好ましい。

【００５７】また、引渡し端末４を予約端末１と同じ場
所に設置することにより予約者が引渡し端末４の場所を
より簡単に認識できるようになる。さらに引渡し端末４
と予約端末１は一つの装置に一体に構成してもよい。

【００５８】また、上記のように作成された興業写真
は、予約販売のみならず、スポット売りや後日の場内売
店における販売の対象などにもなる。このような販売対
象には、前述の作成情報を求める際に設定された、予約
外の購入者への販売枚数や、後日販売用の枚数が割当ら
れる。

【００５９】以上に本実施の形態の構成及び各構成の動
作を説明した。なお、本実施の形態において、予約端末
１、興業写真作成装置３、引渡し端末４等は、複数箇所
に設置することが可能であり、また、これらの構成を遠
隔地に設けることも可能である。

【００６０】また本発明は、上記の中で例として取り上
げた相撲やサッカーの他、スポーツ、順位競技、エンタ
ーテイメントなどあらゆる興業に適用可能である。これ
らの興業の代表的なものを以下に挙げる。

【００６１】（１）個人競技：柔道、剣道、拳法、ボク
シング、キックボクシング、滑降スキー、体操（特に床
運動）、機械体操、ロデオ （２）チーム競技：ラグビー、ホッケー、アイスホッケ
ー、野球、高校野球 （３）順位競技：競馬、競艇、競輪、短距離走、マラソ
ン （４）イベント：ライブミュージック、ミュージカル舞
台、クラッシクバレー舞台。

【００６２】以下に、上記に述べた本発明の実施の形態
に変更を加え、本発明のシステムによるサービスをさら
に拡充させる第２、第３の実施の形態について説明す
る。

【００６３】［第２の実施の形態］本実施の形態は、上
記第１の実施の形態において予約端末１、中央処理装置
２、興業写真作成装置３及び引渡し端末４を予約販売専
用車に一体に車載した形態である。

【００６４】興業の規模は様々であり、中には地方の小
規模な会場で行われるものや、草野球大会のようにプラ
イベートに行われるものもある。このような会場に本発
明のシステムを設置することは、使用の頻度、収益と、
設置及び運営費用を考慮すると困難である。しかし、上
記のように予約販売専用車に本発明のシステムを一体に
構成し、この専用車を興業会場に運ぶことで、本発明の
興業写真の予約販売システムが設けられていない興業会
場においても、本発明のシステムによるサービスを簡単
に提供することが可能となる。

【００６５】なお、本実施の形態におけるシステムの構
成及び各構成の動作は上述の第１の実施の形態と同様で
あり、説明を省略する。

【００６６】［第３の実施の形態］本実施の形態は、前
述の第１の実施の形態において予約端末が公衆電話回線
を介して中央処理装置２と接続される形態である。

【００６７】この形態の例として、予約端末が家庭に設
置された電話機またはファクシミリ送受信機である場合
について説明する。

【００６８】例えばテレビ中継による興業見物者が興業
写真の購入を希望した場合、この希望者は電話機または
ファクシミリ送受信機を操作して中央処理装置２と交信
する。そして中央処理装置２の指示に従いながら予約を
希望する興業写真の種類と枚数を指定する。

【００６９】なおこの場合予約者は予約券を受け取るこ
とはできない。予約券の代用として、予約端末が電話機
であれば予約暗証番号等が、また予約端末がファクシミ
リ送受信機であればファクシミリ送信で送られたデータ
を印刷した紙片等が使用される。

【００７０】中央処理装置２及び興業写真作成装置３
は、前述の第１の実施の形態と同様の構成からなってお
り、説明は省略する。

【００７１】作成された興業写真は引渡し端末４から、
予約者の指定する送付先へ発送される。

【００７２】以上に説明した本実施の形態によれば、興
業写真の予約希望者は家庭から興業写真の購入予約を行
い、興業終了後、迅速に興業写真を受け取ることができ
る。

【００７３】

【発明の効果】本発明によれば、興業写真の予約状況が
迅速に把握されて必要作成数が明確となり、この作成必
要数の興業写真が迅速に作成されて予約申込み者に提供
される。その結果、興業終了後、予約申込み者が興業会
場から帰る前に、予約した興業写真を引き渡すことが可
能となる。従って、前述に説明したような新しいサービ
スの提供が可能となる。

【００７４】また本発明によれば、撮影映像が撮影直後
に編集装置へ伝送され、また、プリントデータが編集直
後にプリント装置へ伝送されるので、撮影からプリント
までを行うのに要する時間が従来よりも大幅に短縮され
る。従って興業写真の作成をより迅速に行うことが可能
となる。

【００７５】また本発明によれば、本発明のシステムを
一体に車載した予約販売専用車を興業会場に運ぶこと
で、本発明の興業写真の予約販売システムが設けられて
いない興業会場においても、本発明のシステムを簡単に
提供することが可能となる。従ってより多くの興業会場
で本発明のシステムによるサービスを提供することが可
能となる。

【００７６】一方また本発明によれば、興業会場以外の
場所で、本発明のシステムにより興業写真を予約するこ
とが可能となる。従って、例えばテレビ中継等により興
業を見物した興業写真の購入希望者が、購入意欲が最も
高い見物中から直後に興業写真の購入を予約することが
可能となる。さらに例えば家庭用電話器やファクシミリ
送受信器を前記予約端末として使用できるようにシステ
ムを構成することにより、家庭から興業写真の予約申込
を行うことが可能となる。このように本発明によれば、
より多くの興業写真購入希望者の予約を、購入希望者に
とって容易な手段で受け付けることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の実施の形態の興業写真の予約販売シ
ステムの構成図である。

【図２】 本発明により作成、販売される興業写真を示
す図である。

【符号の説明】

１ 予約端末、２ 中央処理装置、３ 興業写真作成装
置、４ 引渡し端末、３１ 撮影装置、３２ 編集装
置、３３ プリント装置。

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成７年１２月１４日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】００４３

【補正方法】変更

【補正内容】

【００４３】撮影装置３１は、ビデオカメラ（または電
磁カメラ、電子カメラ等）からなり、このビデオカメラ
で興業内容が撮影される。撮影された映像は編集装置３
２に伝送される。なお、例えば興業内容がテレビ中継さ
れる場合のように、他の撮影映像を使用できる時は、こ
の撮影映像が編集装置３２に伝送されるように構成する
ことにより、システム専用の撮影装置３１は不要とな
る。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央処理装置と、 予約申込者からの予約を受け付けて予約内容が識別可能
   な予約券を予約申込者に対して発行し、該予約内容を前
   記中央処理装置に伝送する予約端末と、 前記中央処理装置より興業写真の種類と各種類の作成必
   要数からなる作成情報が入力され、該作成情報に従って
   興業写真を作成する興業写真作成装置と、 予約券と引換に興業写真が予約申込者に引き渡されたこ
   とを示す引渡し情報が入力され、該引渡し情報を前記中
   央処理装置に伝送する引渡し端末と、 を含み、 前記中央処理装置は、 予約端末から伝送された前記予約内容と、前記引渡し端
   末から伝送された引渡し情報を記憶する記憶手段と、 前記予約内容を集計し、この集計結果を基に前記作成情
   報を求める演算手段と、 この作成情報を前記興業写真作成装置へ伝送する伝送手
   段と、 前記予約端末、前記興業写真作成装置および前記引渡し
   端末を制御する制御手段と、 を含むことを特徴とする興業写真の予約販売システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載の興業写真の予約販売シス
   テムにおいて、 前記興業写真作成装置は、撮影装置、編集装置及びプリ
   ント装置を含み、 前記撮影装置は興業内容を撮影し、撮影映像を前記編集
   装置に伝送し、 前記編集装置は前記撮影映像に編集処理を施して興業写
   真用のプリントデータを作成し、該プリントデータを前
   記プリント装置に伝送し、 前記プリント装置は前記プリントデータを基に前記中央
   処置装置から伝送された前記作成情報に従って興業写真
   をプリントすることを特徴とする興業写真の予約販売シ
   ステム。
3. 【請求項３】 請求項１、２のいずれかに記載の興業写
   真の予約販売システムにおいて、 前記予約端末、前記興業写真作成装置、前記引渡し端末
   および前記中央処理装置が予約販売専用車に一体に車載
   されることを特徴とする興業写真の予約販売システム。
4. 【請求項４】 請求項１、２のいずれかに記載の興業写
   真の予約販売システムにおいて、 前記予約端末は公衆電話回線を介して前記中央処理装置
   と接続されることを特徴とする興業写真の予約販売シス
   テム。