JPH0960325A - 機械式駐車装置の昇降制御方法および装置 - Google Patents

機械式駐車装置の昇降制御方法および装置

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JPH0960325A
JPH0960325A JP21358095A JP21358095A JPH0960325A JP H0960325 A JPH0960325 A JP H0960325A JP 21358095 A JP21358095 A JP 21358095A JP 21358095 A JP21358095 A JP 21358095A JP H0960325 A JPH0960325 A JP H0960325A
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JP
Japan
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vehicle
pallet
elevator
lift
lowered
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JP21358095A
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English (en)
Inventor
Hideo Kodera
秀雄 小寺
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Shinmaywa Industries Ltd
Original Assignee
Shin Meiva Industry Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤロープ9a、9b、9c、9dの伸び
による昇降台2の浮き上がりや沈み込みを有効に防止し
て車両W底部の損傷防止や車両Wの高さ制限の検知誤差
発生防止を図る機械式駐車装置の昇降制御方法を提供す
る。 【解決手段】 ワイヤロープ9a、9b、9c、9dに
吊り下げられた昇降台2と車両搭載用パレット18とパ
レット18を持ち上げて方向転換を行うリフト機構6を
有するパレット方向転換装置7とを備える。車両入出庫
口5位置で昇降台2の下降を規制するストッパー20を
設ける。昇降台2を車両入出庫口5に下降させる際、パ
レット18への車両Wの搭載の有無を検出し、車両Wが
搭載されている場合には、リフト機構6を上昇させた状
態で昇降台2を下降させ、パレット18がリフト機構6
に支持された後さらに昇降台2を下降させてストッパー
20で支持される位置で停止させ、その後、リフト機構
6を下降させてパレット18を昇降台2上に戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、機械式駐車装置に
おける昇降制御方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図10に本発明の背景技術である機械式
駐車装置を示す。同図に示された機械式駐車装置は、い
わゆるエレベータ式立体駐車装置であり、立体駐車装置
を支える搭状の駐車構造物1内の中央部には車両を搬送
するための昇降台2が昇降可能に設けられると共に、該
昇降台2の昇降スペースの左右両側には、車両を駐車さ
せる駐車棚3L、3Rがそれぞれ複数段設けられてい
る。
【0003】駐車棚3L、3Rには、それぞれ、車両搭
載用のパレット(図10では簡略化のため図示していな
い。)が載置されており、車両はこのパレットに載置さ
れたまま駐車棚3L、3Rに格納されるように構成され
ている。
【0004】また、地上には車両乗入れのための車両入
出庫口5が設けられており、車両入出庫口5位置におけ
るピット部にはパレットを持ち上げて方向転換を行うリ
フト機構6を有するパレット方向転換装置7が設けられ
ている。
【0005】図11は、従来のエレベータ式立体駐車装
置の全体のブロック構成図を示す。
【0006】同図に示すように昇降台2はほぼ矩形状に
枠組み構成されており、その4つの隅角部が各々吊り下
げ索体としてのワイヤロープ9a、9b、9c、9dに
よって吊り下げられている。これら4本のワイヤロープ
9a、9b、9c、9dは、それぞれ駐車構造物1の天
井部に設けられたそらせ車10a、10b、10c、1
0dを経た後、駆動車11に向けて一箇所に集められ、
さらに下方へ引き出されてバランスウェイト12に連結
されている。
【0007】この駆動車11は、駆動モータ13により
正逆両方向に回転駆動されるように構成されている。
【0008】14は、操作盤15の操作により必要な指
令を受けて前記駆動モータ13の駆動を制御する昇降制
御装置であり、前記駆動モータ13の軸に付設された位
置検知手段であるエンコーダ16からのパルス数を計数
して記憶しているので、昇降台2の位置を常に知ること
ができる。
【0009】また、車両は、パレットを介して昇降台2
上に載置されるようになっている。
【0010】図12に示すように、このパレット18
は、底部に橇18aを有し左右方向に移動可能なように
なっており、車両は、パレット18に載置されたまま目
的の階の駐車棚3L、3Rに移送され、格納される。
【0011】なお、パレット18は、同図に示すよう
に、曲げ強度を維持しながら、できるだけ軽量化するた
め、鋼板を折り曲げて形成されており、凸部18b、1
8c、18dおよび車両のタイヤが通過する凹状の車両
乗入面18e、18fを有する。
【0012】このような、従来のエレベータ式立体駐車
装置における車両の入庫の動作は次のように構成されて
いる。
【0013】まず、当該駐車装置の係員もしくは利用者
本人が、当該駐車装置の昇降制御装置14の操作盤15
を操作して空き駐車棚3L、3Rを検索し、当該駐車棚
3L、3Rのパレット18に対して呼び出しをかける。
【0014】昇降台2がその空き駐車棚3L、3Rの階
に移動し、昇降台2の上面を該駐車棚3L、3Rの床面
に一致させて停止する。続いて、当該駐車棚3L、3R
もしくは昇降台2に設けられた水平駆動手段(図示せ
ず)がその駐車棚3L、3Rのパレット18を昇降台2
方向に移動し、載置する。
【0015】昇降台2は、ロック機構(図示せず)によ
り前記パレット18をしっかりと把持し、車両入出庫口
5位置まで下降して停止する。この場合の昇降台2の停
止位置は、パレット18の車両の車両乗入面18e、1
8fの高さと、車両入出庫口5の床面の高さが一致する
ように構成されている。
【0016】利用者が自己の車両を乗入れてパレット1
8上に載置し、利用者が車両から降りると、昇降台2が
上昇し、先の空き駐車棚3L、3Rの位置で止まり、車
両を当該パレット18ごと水平駆動手段により前記駐車
棚3L、3R方向に水平移動させて駐車棚3L、3Rに
格納する。
【0017】出庫の場合は、ほぼ上記と逆の動作にな
り、当該駐車装置の係員もしくは利用者本人が、当該駐
車装置の昇降制御装置14の操作盤15を操作して利用
者の車両が載置されているパレット18の呼び出しをか
けると、昇降台2が当該駐車棚3L、3Rまで移動して
停止し、車両をパレット18ごと昇降台2上に水平移動
して載置し、昇降台2が下降して車両入出庫口5の、パ
レット18の車両乗入面18e、18fの高さと、車両
入出庫口5の床面の高さが一致するような位置で停止す
る。
【0018】その後、パレット方向転換装置7により車
両の向きを変えた後、利用者が当該車両に乗り込んで、
車両入出庫口5から出庫する構成とされていた。
【0019】しかしながら、昇降台2がパレット18の
車両乗入面18e、18fの高さと、車両入出庫口5の
床面の高さが一致するような位置で停止するように設定
されているため、昇降台2上に車両が載置されて負荷が
かかっているときは、当該昇降台2を吊り下げるワイヤ
ロープ9a、9b、9c、9dが若干伸びた状態になっ
ており、車両入出庫口5において、車両を昇降台2すな
わちパレット18上から降ろす場合に、昇降台2への負
荷が減少し、前記ワイヤロープ9a、9b、9c、9d
が元の長さに戻ろうとして昇降台2を上に引上げ、車両
が斜めの状態になってその底部がパレット18の凸部1
8cの先端部に抵触するという問題があり、このため、
車両の底部が傷付き、大切な排気ガスパイプやその他の
部品を損傷するというおそれがあった。
【0020】そこで、上記問題点を解消すべく、特開平
4−363475号公報や特開平5−18134号公報
に開示の駐車装置が提案されている。
【0021】すなわち、上記特開平4−363475号
公報に開示の駐車装置によれば、昇降台に車両が搭載さ
れている場合には、車両が搭載されていない場合の停止
位置よりも一定量だけ下方の位置に停止するように制御
され、車両を昇降台から降ろす際におけるワイヤロープ
の復元力による昇降台の浮き上がりに基づく段差の発生
を防止している。
【0022】また、上記特開平5−18134号公報に
開示の駐車装置によれば、昇降台に進退駆動される腕を
設け、腕を突出させた状態で昇降台を下降させて、架台
上に位置決め固定し、昇降台を吊り下げる支持索の張力
を抜くことにより、昇降台から車両を降ろす際に生じる
昇降台の浮き上がりを防止している。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記特
開平4−363475号公報に開示の駐車装置にあって
は、昇降台側から車両を降ろす際の昇降台の浮き上がり
による問題は解決できるが、昇降台側に車両を搭載する
際の昇降台の沈み込みに対しては何ら検討されていな
い。そして、昇降台が沈み込んだ場合にあっては、車両
の高さを規制する高さ規制検知部による車両の高さ検出
に際して、検知誤差を生じるおそれがあった。
【0024】また、上記特開平5−18134号公報に
開示の駐車装置にあっては、昇降台側から車両を降ろす
際の昇降台の浮き上がりや、昇降台側に車両を搭載する
際の昇降台の沈み込みは解決できるが、昇降台に進退可
能に腕を設けると共に該腕を進退駆動させる駆動機構を
設ける必要があり、昇降台の構造の複雑化を招く欠点が
あった。
【0025】そこで、本発明の課題は、吊り下げ索体の
伸びによる昇降台の浮き上がりや沈み込みを有効に防止
して車両底部の損傷防止や車両の高さ制限の検知誤差発
生防止を図る機械式駐車装置の昇降制御方法および装置
を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の方法の手段は、吊り下げ索体により吊り下げられると
共に、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降
制御自在とされた昇降台と、昇降台に搭載される車両搭
載用パレットと、車両入出庫口位置に配置され、前記パ
レットを持ち上げて方向転換を行うリフト機構を有する
パレット方向転換装置とを備えてなる機械式駐車装置に
おいて、前記車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支
持して昇降台の下降を規制するストッパーが設けられ、
前記昇降台を車両入出庫口位置に下降させる際、昇降台
上のパレットへの車両の搭載の有無を検出し、車両が搭
載されている場合には、前記パレット方向転換装置のリ
フト機構を上昇させた状態で昇降台を下降させ、パレッ
トがリフト機構に支持された後さらに昇降台を下降させ
て前記ストッパーで支持される車両入出庫口位置で停止
させ、その後、前記リフト機構を下降させてパレットを
昇降台上に戻す点にある。
【0027】また、上記課題を解決するための装置の第
1の手段は吊り下げ索体により吊り下げられると共に、
吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降制御自
在とされた昇降台と、昇降台に搭載される車両搭載用パ
レットと、車両入出庫口位置に配置され、前記パレット
を持ち上げて方向転換を行うリフト機構を有するパレッ
ト方向転換装置とを備えてなる機械式駐車装置におい
て、前記車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支持し
て昇降台の下降を規制するストッパーと、前記昇降台の
現在位置を検出する位置検知手段と、前記昇降台に設け
られ当該昇降台上のパレットへの車両の搭載の有無を検
出する車両検知手段と、前記位置検知手段からの信号と
前記車両検知手段からの信号により、前記昇降台の停止
位置を制御する昇降台位置管理部とを備え、前記昇降台
位置管理部は、昇降台を車両入出庫口位置に下降させる
際、車両検知手段によりパレット上の車両の搭載が検知
された場合に、前記パレット方向転換装置のリフト機構
を上昇させた状態で昇降台を下降させ、パレットがリフ
ト機構に支持された後もさらに昇降台を下降させて前記
ストッパーで支持される車両入出庫口位置で停止させ、
その後、前記リフト機構を下降させてパレットを昇降台
上に戻すように制御する点にある。
【0028】さらに、上記課題を解決するための装置の
第2の手段は、吊り下げ索体により吊り下げられると共
に、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降制
御自在とされた昇降台を備えてなる機械式駐車装置にお
いて、車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支持して
昇降台の下降を規制するストッパーと、前記昇降台の現
在位置を検出する位置検知手段と、前記昇降台に設けら
れ当該昇降台上の車両の搭載の有無を検出する車両検知
手段と、前記位置検知手段からの信号と前記車両検知手
段からの信号により、前記昇降台の停止位置を制御する
昇降台位置管理部とを備え、前記昇降台位置管理部は、
昇降台を車両入出庫口位置に下降させる際、車両検知手
段により昇降台上の車両の搭載が検知された場合に、前
記昇降台が前記ストッパーで支持される車両入出庫口位
置に到着した後、さらに一定量だけ前記吊り下げ索体を
巻下ろし操作するように制御する点にある。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明するが、本発明の技術的範囲がこれ
によって限定されるものではない。
【0030】図1は、本発明の第1の実施形態にかかる
機械式駐車装置の昇降制御装置の構成を示すブロック図
であり、前述と同様構成部分は同一符号を付し、その説
明を省略する。
【0031】同図において、パレット方向転換装置7が
備えられたピット部には、昇降台2の下降操作時に昇降
台2の下方側に接離自在に当接され、昇降台2の下降を
規制するストッパー20が設けられており、昇降台2が
ストッパー20に当接状に支持された状態においては、
昇降台2に搭載されたパレット18の車両Wの車両乗入
面18e、18fの高さと、車両入出庫口5の床面の高
さが一致するように構成されている。
【0032】なお、ストッパー20は昇降台2の各コー
ナー部に対応して4箇所に設けられている。
【0033】昇降台2の停止位置を制御する昇降台位置
管理部21は、操作盤22の操作による信号を受ける。
このとき昇降台位置管理部21は駆動モータ13の回転
軸に付設された位置検知手段としてのエンコーダ16に
より、現在の昇降台2の位置を確認し、目的の駐車棚3
L、3Rの位置Yになるまで、昇降台2が昇降するよう
にインバータ24に指示を送り、インバータ24は、前
記指示を受けて必要な電力を駆動モータ13に送る。
【0034】昇降台2の位置が目的位置Yに到着した場
合、昇降台位置管理部21からインバータ24への信号
を停止し、昇降台2を目的の駐車棚3L、3Rの位置Y
で停止せしめる。
【0035】また、車両検知手段としての車両検出器2
5の検知信号が上記昇降台位置管理部21に送られるよ
うに構成されている。そして、昇降台2を車両入出庫口
5に呼び出す場合、昇降台2に設置された車両検出器2
5からの信号に基づき、昇降台2上に車両Wが搭載され
ていないと判断されれば、通常の停止位置(パレット1
8の車両乗入面18e、18fの高さと、車両入出庫口
5の床面の高さが一致する位置)で停止させる。逆に、
車両Wが搭載されていると判断されれば、パレット方向
転換装置7のリフト機構6を上昇させ、車両Wをパレッ
ト方向転換装置7のリフト機構6に預けた状態で、昇降
台2のみをストッパー20に当接する前記通常の停止位
置で停止させる。そしてその後、リフト機構6を所定角
度旋回させて下降させ、車両Wの向きを変更した状態で
パレット18を昇降台2上に戻すように構成されてい
る。
【0036】前記車両検出器25は、昇降台2の上面の
パレット18が載置される場所に圧電素子を配設するよ
うにしてもよいし、昇降台2の車両Wを横切る高さに光
電装置を設けて、これにより車両Wを検出するようにし
てもよい。
【0037】次に、図2のフローチャートに基づき、上
記により構成された機械式駐車装置の昇降制御装置によ
り昇降台2を車両入出庫口5に移動するときの動作を説
明する。
【0038】まず、操作盤22を操作して、目的のパレ
ット18を車両入出庫口5に呼び出す(ステップS
1)。
【0039】次に、車両検出器25からの信号により、
昇降台位置管理部21は、当該パレット18に車両Wが
搭載されているかどうかを判断する(ステップS2)。
【0040】昇降台位置管理部21は、エンコーダ16
からのパルス信号をカウントして記憶し、常に昇降台2
の現在位置Xを把握している。一方、各駐車棚3R、3
L、および車両入出庫口5の位置に関するデータが位置
記憶部23にインプットされているので、上記ステップ
S2において、当該パレット18に車両Wが搭載されて
いないと判断された場合は、上記位置記憶部23にスト
アされているデータに基づき車両入出庫口5の位置Yを
求め、目標位置P=Yとして設定し(ステップS3)、
上記昇降台2の位置Xの値が、目標位置Pになるまで、
インバータ24に指令を送り昇降台2を下降させる(ス
テップS5、S6、S7)。そして、昇降台2がストッ
パー20に当接支持される通常の停止位置で停止する。
【0041】また、ステップS2において、当該パレッ
ト18に車両Wが搭載されていると判断された場合は、
図3に示される如く、パレット方向転換装置7のリフト
機構6を上昇させ(ステップS4)、上記と同様にして
車両入出庫口5の位置Yを求め、目標位置P=Yと設定
し(ステップS3)、上記昇降台2の位置Xの値が、目
標位置Pになるまで、インバータ24に指令を送り昇降
台2を下降させる(ステップS5、S6、S7)。
【0042】この昇降台2の下降過程において、昇降台
2が上昇したリフト機構6位置に到着すると、車両Wを
搭載したパレット18がリフト機構6側に預けられ、そ
の後は昇降台2のみが下降していく。そして、図4に示
される如く、昇降台2がストッパー20に当接した通常
の停止位置で停止すると共に、パレット18がパレット
方向転換装置7のリフト機構6で持ち上げ状に支持され
た状態が得られる。
【0043】この場合、車両Wの重量によるワイヤロー
プ9a、9b、9c、9dの伸びはパレット18がリフ
ト機構6側に預けられた時点で取り除かれる。
【0044】そして、通常の停止位置に昇降台2が停止
すると、図5に示される如く、リフト機構6を所定角度
(例えば、180度)旋回させた後、下降させ、図6に
示される如く、車両Wの向きを変更した状態でパレット
18を昇降台2上に戻す(ステップS8、9)。
【0045】この場合、車両Wの重量が昇降台2にかか
るが、昇降台2はストッパー20で支持されているた
め、昇降台2の沈み込みは生じない。従って、この状態
で車両Wをパレット18上より降ろしても、ワイヤロー
プ9a、9b、9c、9dに何ら張力が作用しておら
ず、昇降台2の浮き上がりが防止でき、パレット18の
凸部18cと車両Wの底部との接触が有効に防止でき
る。
【0046】また、車両入出庫口5位置における昇降台
2上のパレット18に車両Wが乗り込む場合には、昇降
台2がストッパー20で支持されているため、ワイヤロ
ープ9a、9b、9c、9dの伸びによる沈み込みが発
生せず、車両Wの入庫時における車両Wの高さを規制す
るための高さ規制検知部による検知誤差が有効に防止で
きる。
【0047】図7ないし図9は、第2の実施形態を示し
ており、前記第1の実施形態と同様構成部分は同一符号
を付し、その説明を省略する。
【0048】すなわち、この実施形態においては、ピッ
ト部にパレット方向転換装置7が備えられていない構造
とされており、他は上記と同様に構成されている。
【0049】そして、昇降台2を車両入出庫口5に呼び
出す場合、昇降台位置管理部21は昇降台2に設置され
た車両検出器25からの信号に基づき、昇降台2上に車
両Wが搭載されていないと判断されれば、通常の停止位
置で停止させる。また、車両Wが搭載されていると判断
されれば、通常の停止位置より一定量mだけワイヤロー
プ9a、9b、9c、9dを巻下ろし操作するように制
御される。この場合、昇降台2はストッパー20に当接
支持されて前記通常の停止位置で停止し、ワイヤロープ
9a、9b、9c、9dは張力が若干緩んだ状態とな
る。
【0050】そして、この一定量mの理想値は、車両W
の重量が除去された場合の当該ワイヤロープの復元力に
より上に引き上げられるだけの量であり、当該ワイヤロ
ープの伸縮率、車両の重さ、当該ワイヤロープの天井か
らの距離により容易に算定できる。
【0051】次に、図7のフローチャートに基づき、昇
降台2を車両入出庫口5に移動するときの動作を説明す
る。
【0052】まず、第1の実施形態と同様に、操作盤2
2を操作して、目的のパレット18を車両入出庫口5に
呼び出す(ステップS11)。
【0053】次に、車両検知器25からの信号により、
昇降台位置管理部21は、当該パレット18に車両Wが
搭載されているかどうかを判断する(ステップS1
2)。
【0054】昇降台位置管理部21は、エンコーダ16
からのパルス信号をカウントして記憶し、常に昇降台2
の現在位置Xを把握しており、一方各駐車棚3R、3
L、および車両入出庫口5の位置に関するデータが位置
記憶部23にインプットされているので、上記ステップ
S12において、当該パレット18に車両Wが搭載され
ていないと判断された場合は、上記位置記憶部23にス
トアされているデータに基づき車両入出庫口5の位置Y
を求め、目標位置P=Yとして設定し(ステップS1
3)、上記昇降台2の位置Xの値が、目標位置Pになる
まで、インバータ24に指令を送り昇降台2を下降させ
る(ステップS15、S16、S17)。そして、昇降
台2がストッパー20に当接支持される通常の停止位置
で停止する。
【0055】また、ステップS12において、当該パレ
ット18に車両Wが搭載されていると判断された場合
は、目標位置P=Y−mと設定し(ステップS14)、
上記Xの値が、Pになるまで、インバータ24に、昇降
台2を下降させる(ステップS15、S16、S17)
指令を送るが、通常の停止位置で昇降台2はストッパー
20当接して下降が制限され、ワイヤロープ9a、9
b、9c、9dが一定量mだけ巻下ろされ、ここにワイ
ヤロープ9a、9b、9c、9dが若干緩むことになる
(図8および図9参照)。
【0056】これにより、昇降台2から車両Wが降りる
ときに昇降台2が浮き上がることがなく、パレット18
の凸部18cと車両Wの底部との接触が有効に防止でき
る。
【0057】また、車両入出庫口5位置における昇降台
2上のパレット18に車両Wが乗り込む場合には、第1
の実施形態と同様、昇降台2がストッパー20で支持さ
れているため、ワイヤロープ9a、9b、9c、9dの
伸びによる沈み込みが発生せず、車両Wの入庫時におけ
る車両Wの高さを規制するための高さ規制検知部による
検知誤差が有効に防止できる。
【0058】なお、上記第2の実施形態においては、パ
レット方向転換装置7が備えられていない構造を例示し
ているが、パレット方向転換装置7が備えられた構造で
あっても同様に適用できる。この場合、昇降台2がスト
ッパー20に当接支持された着床位置に停止した後、ワ
イヤロープ9a、9b、9c、9dの張力から、車両W
の重量が除去された場合のワイヤロープ9a、9b、9
c、9dの復元力が除去されるまで前記一定量mだけ巻
下ろし操作し、その後、パレット方向転換装置7により
車両Wの向きを変更するよう制御すればよい。
【0059】また、本発明の適用を受ける機械式駐車装
置は、上記各実施形態に示されるようなエレベータ式立
体駐車装置に限らず、およそ昇降台をロープなどで吊持
して昇降させる機械式駐車装置であればなんでもよい。
【0060】
【発明の効果】以上のように、本発明の機械式駐車装置
の昇降制御方法によれば、車両入出庫口位置で昇降台を
下方側から支持して昇降台の下降を規制するストッパー
が設けられ、前記昇降台を車両入出庫口位置に下降させ
る際、昇降台上のパレットへの車両の搭載の有無を検出
し、車両が搭載されている場合には、パレット方向転換
装置のリフト機構を上昇させた状態で昇降台を下降さ
せ、パレットがリフト機構に支持された後さらに昇降台
を下降させて前記ストッパーで支持される車両入出庫口
位置で停止させ、その後、前記リフト機構を下降させて
パレットを昇降台上に戻す方法であり、また、機械式駐
車装置の第1の昇降制御装置によれば、車両入出庫口位
置で昇降台を下方側から支持して昇降台の下降を規制す
るストッパーと、前記昇降台の現在位置を検出する位置
検知手段と、前記昇降台に設けられ当該昇降台上のパレ
ットへの車両の搭載の有無を検出する車両検知手段と、
前記位置検知手段からの信号と前記車両検知手段からの
信号により、前記昇降台の停止位置を制御する昇降台位
置管理部とを備え、前記昇降台位置管理部は、昇降台を
車両入出庫口位置に下降させる際、車両検知手段により
パレット上の車両の搭載が検知された場合に、パレット
方向転換装置のリフト機構を上昇させた状態で昇降台を
下降させ、パレットがリフト機構に支持された後もさら
に昇降台を下降させて前記ストッパーで支持される車両
入出庫口位置で停止させ、その後、前記リフト機構を下
降させてパレットを昇降台上に戻すように制御するもの
であり、車両入出庫口において車両を昇降台のパレット
上より降ろす場合には、すでに吊り下げ索体には車両の
重量による張力が作用しておらず、昇降台の浮き上がり
が有効に防止できる。また、車両が昇降台のパレット上
に乗り込む場合には、昇降台がストッパーで支持されて
いるため、昇降台の沈み込みが有効に防止できる。従っ
て、車両底部の損傷防止や車両の高さ制限の検知誤差発
生防止が図れるという利点がある。
【0061】さらに、車両入出庫口位置での昇降台の着
床前に、すでにパレット方向転換装置のリフト機構で車
両を搭載するパレットを上昇位置で支持しているため、
車両の向きを変更する場合の時間短縮が図れるという利
点もある。
【0062】また、機械式駐車装置の第2の昇降制御装
置によれば、車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支
持して昇降台の下降を規制するストッパーと、前記昇降
台の現在位置を検出する位置検知手段と、前記昇降台に
設けられ当該昇降台上の車両の搭載の有無を検出する車
両検知手段と、前記位置検知手段からの信号と前記車両
検知手段からの信号により、前記昇降台の停止位置を制
御する昇降台位置管理部とを備え、前記昇降台位置管理
部は、昇降台を車両入出庫口位置に下降させる際、車両
検知手段により昇降台上の車両の搭載が検知された場合
に、前記昇降台が前記ストッパーで支持される車両入出
庫口位置に到着した後、さらに一定量だけ前記吊り下げ
索体を巻下ろし操作するように制御するものであり、上
記同様、車両入出庫口において車両を昇降台のパレット
上より降ろす場合には、すでに吊り下げ索体には車両の
重量による張力が作用しておらず、昇降台の浮き上がり
が有効に防止できる。また、車両を昇降台のパレット上
に乗り込む場合には、昇降台がストッパーで支持されて
いるため、昇降台の沈み込みが有効に防止できる。従っ
て、車両底部の損傷防止や車両の高さ制限の検知誤差発
生防止が図れるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る機械式駐車装置の昇降制御装置の
第1の実施形態の全体のブロック図である。
【図2】図1における昇降制御装置において、昇降台を
車両入出庫口まで移動させる場合の制御を示すフローチ
ャートである。
【図3】昇降台を車両入出庫口まで移動させる場合の動
作説明図である。
【図4】昇降台を車両入出庫口まで移動させる場合の動
作説明図である。
【図5】昇降台を車両入出庫口まで移動させる場合の動
作説明図である。
【図6】昇降台を車両入出庫口まで移動させる場合の動
作説明図である。
【図7】第2の実施形態の昇降制御装置において、昇降
台を車両入出庫口まで移動させる場合の制御を示すフロ
ーチャートである。
【図8】昇降台を車両入出庫口まで移動させる場合の動
作説明図である。
【図9】昇降台を車両入出庫口まで移動させる場合の動
作説明図である。
【図10】本発明の背景技術であるエレベータ式立体駐
車装置を示す説明図である。
【図11】従来のエレベータ式立体駐車装置の全体ブロ
ック図である。
【図12】パレットの外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 駐車構造物 2 昇降台 3L、3R 駐車棚 5 車両入出庫口 6 リフト機構 7 パレット方向転換装置 9a、9b、9c、9d ワイヤロープ 12 バランスウェイト 16 エンコーダ 18 パレット 20 ストッパー 21 昇降台位置管理部 22 操作盤 23 位置記憶部 24 インバータ 25 車両検出器
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図9
【補正方法】変更
【補正内容】
【図9】

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り下げ索体により吊り下げられると共
    に、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降制
    御自在とされた昇降台と、昇降台に搭載される車両搭載
    用パレットと、車両入出庫口位置に配置され、前記パレ
    ットを持ち上げて方向転換を行うリフト機構を有するパ
    レット方向転換装置とを備えてなる機械式駐車装置にお
    いて、 前記車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支持して昇
    降台の下降を規制するストッパーが設けられ、 前記昇降台を車両入出庫口位置に下降させる際、昇降台
    上のパレットへの車両の搭載の有無を検出し、車両が搭
    載されている場合には、前記パレット方向転換装置のリ
    フト機構を上昇させた状態で昇降台を下降させ、パレッ
    トがリフト機構に支持された後さらに昇降台を下降させ
    て前記ストッパーで支持される車両入出庫口位置で停止
    させ、その後、前記リフト機構を下降させてパレットを
    昇降台上に戻すことを特徴とする機械式駐車装置の昇降
    制御方法。
  2. 【請求項2】 吊り下げ索体により吊り下げられると共
    に、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降制
    御自在とされた昇降台と、昇降台に搭載される車両搭載
    用パレットと、車両入出庫口位置に配置され、前記パレ
    ットを持ち上げて方向転換を行うリフト機構を有するパ
    レット方向転換装置とを備えてなる機械式駐車装置にお
    いて、 前記車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支持して昇
    降台の下降を規制するストッパーと、 前記昇降台の現在位置を検出する位置検知手段と、 前記昇降台に設けられ当該昇降台上のパレットへの車両
    の搭載の有無を検出する車両検知手段と、 前記位置検知手段からの信号と前記車両検知手段からの
    信号により、前記昇降台の停止位置を制御する昇降台位
    置管理部とを備え、 前記昇降台位置管理部は、昇降台を車両入出庫口位置に
    下降させる際、車両検知手段によりパレット上の車両の
    搭載が検知された場合に、前記パレット方向転換装置の
    リフト機構を上昇させた状態で昇降台を下降させ、パレ
    ットがリフト機構に支持された後もさらに昇降台を下降
    させて前記ストッパーで支持される車両入出庫口位置で
    停止させ、その後、前記リフト機構を下降させてパレッ
    トを昇降台上に戻すように制御することを特徴とする機
    械式駐車装置の昇降制御装置。
  3. 【請求項3】 吊り下げ索体により吊り下げられると共
    に、吊り下げ索体の巻上げ、巻下ろし操作により昇降制
    御自在とされた昇降台を備えてなる機械式駐車装置にお
    いて、 車両入出庫口位置で昇降台を下方側から支持して昇降台
    の下降を規制するストッパーと、 前記昇降台の現在位置を検出する位置検知手段と、 前記昇降台に設けられ当該昇降台上の車両の搭載の有無
    を検出する車両検知手段と、 前記位置検知手段からの信号と前記車両検知手段からの
    信号により、前記昇降台の停止位置を制御する昇降台位
    置管理部とを備え、 前記昇降台位置管理部は、昇降台を車両入出庫口位置に
    下降させる際、車両検知手段により昇降台上の車両の搭
    載が検知された場合に、前記昇降台が前記ストッパーで
    支持される車両入出庫口位置に到着した後、さらに一定
    量だけ前記吊り下げ索体を巻下ろし操作するように制御
    することを特徴とする機械式駐車装置の昇降制御装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007197942A (ja) * 2006-01-24 2007-08-09 Fuji Hensokuki Co Ltd 駐車場
KR101249294B1 (ko) * 2006-01-24 2013-04-01 후지 헨소쿠키 가부시키가이샤 차량 격납장치
CN104131719A (zh) * 2014-07-16 2014-11-05 王忠利 一种机械式立体停车设备
CN109030514A (zh) * 2018-08-15 2018-12-18 河海大学 水电站调压井缺陷检测装置

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