JPH0958965A - 落下防止フック付スラブトング - Google Patents

落下防止フック付スラブトング

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JPH0958965A
JPH0958965A JP24068595A JP24068595A JPH0958965A JP H0958965 A JPH0958965 A JP H0958965A JP 24068595 A JP24068595 A JP 24068595A JP 24068595 A JP24068595 A JP 24068595A JP H0958965 A JPH0958965 A JP H0958965A
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JP
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parallelogram
tip
closing
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JP24068595A
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English (en)
Inventor
Masaaki Eto
正明 江藤
Masahiro Nagao
雅洋 長尾
Katsutoshi Miyazaki
勝利 宮崎
Masaru Edamura
勝 枝村
Masamichi Sugimoto
正道 杉本
Eiji Tomonaga
英治 友永
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Sankyu Inc
Original Assignee
Sankyu Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 段積みされたスラグの確実な挟持状態での持
ち上げができ、移送中には、スラブの両端部を下方から
支持して確かな落下防止が図れる落下防止フック付スラ
ブトングを提供する。 【解決手段】 天井クレーン11に吊り下げ可能な基体
ビーム12と、基体ビーム12の両側に対向配置された
平行四辺形アーム部13と、対向する平行四辺形アーム
部13間に設けられて、下面がスラブ14に当接される
スラブ挟持高さ検出手段15と、基体ビーム12または
スラブ挟持高さ検出手段15に設けられて、対向する平
行四辺形アーム部13を開閉させるアーム開閉手段16
と、各平行四辺形アーム部13の先端部に各々設けられ
た、スラブ14の挟持部材17、スラブ掛止爪18およ
び爪可動手段19とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、落下防止フック付
スラブトングに係り、更に詳しくは、段積みされたスラ
ブの確実な挟持状態での持ち上げができ、移送中には、
スラブの両端部を下方から支持して確かな落下防止が図
れる落下防止フック付スラブトングに関する。
【0002】
【従来の技術】次工程への移送を待つスラブは、天井ク
レーンに吊り下げられたスラブトングの開閉爪により掴
み易いように、下段のスラブの上面に開閉爪の先端が潜
り込める高さのリン金やダンネージを置いて上段のスラ
ブを載置するというやり方で積み上げられていた。しか
しながら、この方法では、各スラブ間に介在されるリン
金やダンネージ分の高さが無駄になり、例えば保管倉庫
の1区画において保管できるスラブの総数が少なくなっ
てしまう。そこで、これを解消する従来技術として、例
えば実公昭56−6386号公報「スラブトングのスラ
ブ落下防止装置」に記載されたものなどが知られてい
る。
【0003】このものは、上部ビームの下方に滑車装置
により吊り下げられた下部ビームに、先端の爪でスラブ
の両端面を挟持する枢着された一対のクロスアームを取
り付けると共に、下部ビームの両端部に下方へ延びるフ
レームを設け、各フレームに、持ち上げられたスラブの
両端部を下方より掛止する湾曲爪と、先端が湾曲爪に取
り付けられた伸縮杆および駆動モータを有して湾曲爪を
回動させる爪可動手段とを備えたものである。使用にあ
たっては、まず対配置されたクロスアームを回動させて
それらの先端爪間で、段積みされた最上段のスラブを挟
持し、次いでそれを持ち上げて、爪可動手段の駆動モー
タにより伸縮杆を伸ばすことにより、スラブの両端部下
に湾曲爪を差し込み、それから天井クレーンを走行させ
て、スラブを所定の移送場所へ移送する。この移送中、
スラブは湾曲爪間でしっかりと下方から支持されている
ので、移送中の振動などによりスラブが落下する危険性
は極めて小さい。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
落下防止フック付スラブトングにおいては、このように
交差配置されたクロスアームを枢着軸を中心に回動させ
て、両先端爪をスラブの両端面に強い力で圧接すること
によりスラブを挟持するようにしたので、例えば寸法が
異なるスラブを挟持する場合などでは、クロスアームの
先端爪とスラブの端面との接触が、しっかり面と面とが
接触して大きな摩擦抵抗が得られる面接触でなく、比較
的小さな摩擦抵抗しか得られない点接触となり易く、挟
み上げた際に、スラブが落下する危険性があった。本発
明はこのような事情に鑑みてなされたもので、段積みさ
れたスラブの確実な挟持状態での持ち上げができ、移送
中には、スラブの両端部を下方から支持して確かな落下
防止が図れる落下防止フック付スラブトングを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の落下防止フック付スラブトングは、天井クレーン
に吊り下げ可能な基体ビームと、該基体ビームの両側に
対向配置された平行四辺形アーム部と、該対向する平行
四辺形アーム部間に設けられて、下面がスラブに当接さ
れるスラブ挟持高さ検出手段と、前記基体ビームまたは
前記スラブ挟持高さ検出手段に設けられて、前記対向す
る平行四辺形アーム部を開閉させるアーム開閉手段と、
前記各平行四辺形アーム部の先端部に設けられた前記ス
ラブの挟持部材と、前記各平行四辺形アーム部の先端部
に、該平行四辺形アーム部の開閉方向へ移動可能に設け
られて、前記スラブの両端部を下方支持するスラブ掛止
爪と、前記各平行四辺形アーム部の先部に設けられた前
記スラブ掛止爪の爪可動手段とを備えるようにした。ま
た、請求項2記載の落下防止フック付スラブトングは、
請求項1記載の落下防止フック付スラブトングにおい
て、前記スラブ挟持高さ検出手段が、前記基体ビームに
平行なスラブ当接ブームを有し、また前記アーム開閉手
段が、前記スラブ当接ブームに各元部が軸着される一
方、前記対向する各平行四辺形アーム部に各先端部が軸
着された垂直面内で回動可能な一対の開閉操作部材と、
該開閉操作部材の開度保持手段とを有するようにした。
さらに、請求項3記載の落下防止フック付スラブトング
は、請求項1または2記載の落下防止フック付スラブト
ングにおいて、前記スラブ掛止爪が、対応する前記平行
四辺形アーム部の先端部に軸着され、また前記爪可動手
段が、前記挟持部材と前記スラブ掛止爪との間に設けら
れた電動モータであるようにした。
【0006】
【作用】請求項1〜3記載の落下防止フック付スラブト
ングにおいては、リン金やダンネージを介在させないで
段積みされたスラブ上で、落下防止フック付スラブトン
グを下降させると、まずスラブ挟持高さ検出手段の下面
が最上段のスラブの上面に当接し、その後、対向する平
行四辺形アーム部がアーム開閉手段を介して閉じること
により、各平行四辺形アーム部の先端部の挟持部材が、
常時、スラブに対して平行状態のまま、内側(スラブ
側)へ移動してスラブの両端面に当接されるので、挟持
部材の内側面とスラブの対応する端面との接触が、しっ
かり面と面とを接触できる摩擦抵抗の大きい面接触とな
り、点接触では得られない大きな挟持力が得られる。そ
の後、スラブは、これらの挟持部材間での挟持状態で、
天井クレーンなどにより所定高さまで持ち上げられるの
で、リン金やダンネージを介しないで段積みされたスラ
ブを支障なく持ち上げができ、またその高さ位置で、爪
可動手段により内側へ回動させられたスラブ掛止爪によ
りスラブの両端部が下方支持されるので、天井クレーン
を平行移動させた状態での移送中におけるスラブの支持
が確実になり、スラブトングからスラブが落下しなくな
る。
【0007】請求項2記載の落下防止フック付スラブト
ングにおいては、予め対向する平行四辺形アーム部の間
隔をスラブの挟持側の幅より広げた状態で開度保持手段
により保持し、そのまま基体ビームを下降させてスラブ
当接ブームをスラブの上面に当接した後、開度保持手段
による各開閉操作部材の開度保持状態を解除させ、これ
らの開閉操作部材を垂直面内で回動させながら平行四辺
形アーム部を閉じれば、基体ビームがスラブ挟持高さ検
出手段を支点にして徐々に上昇し、これにより各平行四
辺形アーム部の対向する挟持部材は、常時、スラブに対
して平行状態のまま近接し、スラブの両端面に押接され
る。請求項3記載の落下防止フック付スラブトングにお
いては、挟持部材間での挟持状態でスラブが持ち上げら
れた後、各スラブ掛止爪は、それぞれ対応する平行四辺
形アーム部の先端部において、電動モータにより個別に
内側へ回動されてスラブを下方より支持するので、持ち
上げたスラブを下方より掛止する構造が簡単で、製造が
し易い。
【0008】
【発明の効果】請求項1〜3記載の落下防止フック付ス
ラブトングにおいては、このように基体ビームと、その
両側の下方に対向配置されるスラブの挟持部材とを連結
するアームとして、平行四辺形リンク構造体である平行
四辺形アーム部を採用したので、アーム開閉手段により
平行四辺形アーム部を閉じると、スラブに対して、常
時、平行に移動でき、これにより挟持部材の内側面とス
ラブの対応する端面との接触が、しっかり面と面とを接
触できる面接触となり、従来の点接触では得られない大
きな挟持力が得られる。また、スラブは、これらの挟持
部材間での挟持状態で、天井クレーンにより所定高さま
で持ち上げられ、その高さ位置で、爪可動手段により内
側へ回動させられたスラブ掛止爪によりスラブの両端部
が下方支持されるので、天井クレーンを平行移動させた
状態での移送中におけるスラブの支持が確実になり、ス
ラブトングからスラブが落下しなくなり、安全性を向上
できる。
【0009】特に、請求項2記載の落下防止フック付ス
ラブトングにおいては、アーム開閉手段として、スラブ
当接ブームおよび対向する各平行四辺形アーム部間を連
結する垂直面内で回動可能な一対の開閉操作部材と、開
閉操作部材の開度保持手段とを有するものを採用したの
で、例えばスラブの厚さに合わせて挟持部材によるスラ
ブの挟持高さを調整するために、基体ビームの所定箇所
に、何れも大掛かりになり易いスラブ挟持高さ検出手段
の昇降装置や、平行四辺形アーム部の開閉装置が不要に
なって、装置の小型化、軽量化およびコスト低下が図れ
る。また、請求項3記載の落下防止フック付スラブトン
グにおいては、爪可動手段として電動モータを採用し、
対応する平行四辺形アーム部の先端部に軸着されたスラ
ブ掛止爪を、挟持部材に挟み上げられたスラブの下方へ
回動させて、このスラブを下方支持するようにしたの
で、スラブの下方支持構造が簡単になり、製造がし易く
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。なお、説明の都合上、機長方向(ス
ラブの長さ方向)をX方向、機短方向(スラブの横幅方
向)をY方向、高さ方向(スラブの厚さ方向)をZ方向
とする。ここに、図1は本発明の一実施の形態に係る落
下防止フック付スラブトングの使用状態を示す拡大正面
図、図2は同天井クレーンを用いての使用開始状態を示
す正面図、図3は同使用状態を示す一部拡大側面図、図
4はスラブ掛止爪の可動状態を示す要部拡大正面図、図
5は図4のS5−S5拡大断面図である。
【0011】図1、2に示すように、本発明の一実施の
形態に係る落下防止フック付スラブトング10は、X方
向に並設された多数本の脚部11aに設けられた走行レ
ール11b上を走行する天井クレーン11の吊りフック
11cに、基体ビーム12の両端部上に設けられたシャ
ックル12aが着脱可能に掛止され、この基体ビーム1
2の両側に平行四辺形アーム部13が対向配置され、こ
れらの対向する平行四辺形アーム部13の中央部間の下
方に、下面がスラブ14に当接されるスラブ挟持高さ検
出手段15が設けられている。このスラブ挟持高さ検出
手段15は、対向する平行四辺形アーム部13のアーム
開閉手段16を有しており、また各平行四辺形アーム部
13の先端部にはスラブ14の挟持部材17が設けら
れ、さらに各平行四辺形アーム部13の先端部に、スラ
ブ14の両端部を下方支持するスラブ掛止爪18が、平
行四辺形アーム部13の開閉方向へ移動可能に設けら
れ、各平行四辺形アーム部13の先部に、スラブ掛止爪
18の爪可動手段19(図1参照)が設けられたもので
ある。以下、図1、3〜5を参照してこれらの構成部品
を詳細に説明する。
【0012】図2、3に示すように、基体ビーム12は
X方向へ延びる長尺な鉄骨ビームであり、その両端部の
下面に、Y方向へ延びる取り付け枠12bの中央部が連
結されている。取り付け枠12bの基体ビーム12との
連結部の両側部上には、それぞれ突出部12cが固着さ
れており、これらの突出部12cおよび取り付け枠12
bの基体ビーム12との連結部に、それぞれピン20、
21を介して、平行四辺形アーム部13の平行な一対の
内側長部材22および外側長部材23の各元部が軸着さ
れている。図3〜5に示すように、内、外側長部材2
2、23の各先端部は、ピン24、25を介して、垂直
状態の挟持部材17の矢尻形をした元部に所定間隔をあ
けて軸着されている。挟持部材17は、対向配置された
C形鋼17aの先端部間の内側板間を当接板17bによ
り連結すると共に、C形鋼17aの元部間を連結板17
cにより連結した部材であり、またピン24による内側
長部材22と挟持部材17との軸着部には、挟持部材1
7を外側より被うスラブ掛止爪18の元部の二股片18
aが一緒に軸着されている。スラブ掛止爪18の下端部
内面の中央部には、スラブ掛止爪18が最下位置へ回動
した際に、先端が挟持部材17より若干下方で、かつ当
接板17bの内面より内側へ突出される爪先部18dが
固着されている。
【0013】各挟持部材17の元部の連結板17cに
は、爪可動手段19の一例である電動モータの元部がY
方向の垂直面内に沿って回動可能に軸着されており、下
方へ延びるそのロッド19aの先端部は、突片18bを
介して、スラブ掛止爪18の中間部の内側リブ18cに
軸着されている。爪可動手段19のロッド19aを出し
入れさせると、スラブ掛止爪18が、ピン24を中心に
して、Y方向の垂直面内で回動する。なお、スラブ掛止
爪18が最上位置へ回動した際には、爪先部18dは、
挟持部材17の先端の高さより若干上方に配置される。
これにより、段積みされたスラブ14のうちの床面に接
した最下段のスラブ14も、挟持部材17間に挟持して
持ち上げることができる。次に、図1、3を参照してス
ラブ挟持高さ検出手段15を順に詳細に説明する。
【0014】図1、3に示すように、スラブ挟持高さ検
出手段15は、基体ビーム12の下方で、基体ビーム1
2に平行に配置されるスラブ当接ブーム26を有してお
り、基体ビーム12とスラブ当接ブーム26との両端部
間には、円筒状のガイドリング27およびガイドロッド
28が介在されている。これらのガイドリング27、ガ
イドロッド28により、スラブ当接ブーム26は、基体
ビーム12の真下で水平昇降可能に支持されている。ス
ラブ当接ブーム26の両端面には、90°毎に厚肉な挟
持高さ調整ブロック29aが配設されたハンドル29
が、シャフト29bを介して、垂直面内において回転可
能に軸着されている。
【0015】また、スラブ当接ブーム26の両端部に
は、正面視して四角形の吊り基枠30が外嵌されてい
る。吊り基枠30の上部には、中央部にZ方向へ延びる
スライド孔30aが形成された突片30bが設けられて
おり、スライド孔30aに昇降可能に遊挿されたスライ
ドピン30cの外側の端部に、長孔32aを介して、開
閉操作部材の一例である左右の2枚リンク31の一方を
構成する短尺側リンク32の元部が、それぞれスライド
可能に連結されている。各2枚リンク31は、短尺側リ
ンク32と長尺側リンク33とをピン34により軸着し
たものであり、図1の右側または左側の長尺側リンク3
3の先端部が、右側または左側の平行四辺形アーム部1
3を構成する内側長部材22の中間部にそれぞれ軸着さ
れている。各長尺側リンク33の先端部付近には連結孔
33aが形成されており、両連結孔33aに、ピン35
を介して、2枚リンク31の開度保持手段の一例である
長板状の連結部材36を着脱可能に連結することによ
り、左右側の2枚リンク31の開度が保持され、連結部
材36を外すと、スラブ当接ブーム26の自重により左
右側の2枚リンク31が伸長して、両平行四辺形アーム
部13が閉じる。図2において、符号37は落下防止フ
ック付スラブトング10の自動操縦装置、符号38は天
井クレーン11および自動操縦装置37のリモコンボッ
クスである。
【0016】続いて、本発明の一実施の形態に係る落下
防止フック付スラブトング10の動作を説明する。図2
に示すように、予めハンドル29を回転させて、各挟持
高さ調整ブロック29aを、水平または垂直位置から4
5°だけ角度変化した位置に配置させておく。作業者が
リモコンボックス38を操縦して天井クレーン11を
X、Y方向へ走行させ、吊り下げられた落下防止フック
付スラブトング10を、リン金やダンネージ無しで段積
みされたスラブ14の真上に配置する。それから、天井
クレーン11のワイヤーロープを伸長させて落下防止フ
ック付スラブトング10を下降させると、スラブ当接ブ
ーム26の下面が最上段のスラブ14の上面に当接す
る。
【0017】次いで、左右側の長尺側リンク33間に連
結されていた連結部材36を外し、その状態のまま、天
井クレーン11により基体ビーム12を吊り上げること
により、2枚リンク31がスラブ当接ブーム26を中心
に上方へ回動しながら引き上げられると共に、両平行四
辺形アーム部13が閉じることにより、各平行四辺形ア
ーム部13の先端部の挟持部材17が、常時、スラブ1
4に対して平行状態のまま内側へ移動して、各当接板1
7bがスラブ14の垂直な両端面に当接される。この
際、挟持部材17の当接板17bとスラブ14の対応す
る端面との接触は、しっかり面と面とを接触できる摩擦
抵抗の大きい面接触となり、従来の点接触では得られな
い大きな挟持力が得られ、これによりその後のスラブ1
4の挟み上げ中に、スラブ14が挟持部材17間から落
下する虞れが低減する。それから、さらに天井クレーン
11により基体ビーム12を引き上げることにより、ス
ラブ14は挟持部材17間でしっかりと挟持されたま
ま、所定高さまで持ち上げられる。これにより、リン金
やダンネージを介しないで段積みされたスラブ14を支
障なく持ち上げできる。
【0018】続いて、その高さ位置で各爪可動手段19
のロッド19aを突出させることにより、各スラブ掛止
爪18が内側へ回動し、それぞれの爪先部18dがスラ
ブ14の両端部の下方へ潜り込んでスラブ14の下面に
接触した状態で、スラブ14を下方支持する。これによ
り、その後の天井クレーン11を平行移動させた状態で
の移送中におけるスラブの支持状態が確実となり、走行
中の落下防止フック付スラブトング10からスラブ14
が落下しなくなって、安全性を向上できる。なお、図
1、3の二点鎖線に示すように、段積みされた薄肉のス
ラブ14を挟持して移送する際には、ハンドル29を9
0°だけ右または左方向へ回動させて、何れかの挟持高
さ調整ブロック29aを、スラブ当接ブーム26の下面
より若干下方へ突出する最下位置に配置さえすれば、ス
ラブ14が薄肉になった分の挟持部材17による挟持高
さの位置ずれを補正するので、この実施の形態の落下防
止フック付スラブトング10は、厚肉と薄肉との2種類
のスラブ14に対応できる。
【0019】このように、アーム開閉手段16として、
スラブ当接ブーム26、2枚リンク31および連結部材
36を有するものを採用したので、スラブ14の厚さに
合わせて挟持部材17によるスラブ14の挟持高さを調
整するために、基体ビーム12の所定箇所に、何れも大
掛かりになり易いスラブ挟持高さ検出手段15の昇降装
置や、平行四辺形アーム部13の開閉装置が不要になっ
て、装置の小型化、軽量化およびコスト低下が図れる。
また、爪可動手段19として電動モータを採用し、対応
する平行四辺形アーム部13の先端部に軸着されたスラ
ブ掛止爪18を、挟持部材17に挟み上げられたスラブ
14の下方へ回動させて、このスラブ14を下方支持す
るようにしたので、スラブ14の下方支持構造が簡単に
なり、製造がし易くなる。さらに、スラブ掛止爪18
を、挟持部材17の背後に重なるように設けたので、平
行四辺形アーム部13の先端部付近の構造をコンパクト
にできる。
【0020】以上、本発明を図面に基づいて説明した
が、本発明はこれらの実施の形態に限定されるものでは
なく、要旨を逸脱しない範囲での設計変更などがあって
も本発明に含まれる。例えば、実施の形態では、アーム
開閉手段をスラブ挟持高さ検出手段側に設けたが、これ
に限定しなくても、基体ビーム側に設けるようにしても
よい。また、その構造は、実施の形態に示すものに限定
しない。特に、開閉操作部材の開度保持手段は、連結部
材に限定しなくても、例えば基体ビームおよびスラブ当
接ブーム間に設けられた昇降装置などでもよい。また、
スラブ掛止爪は、平行四辺形アーム部の先端部に軸着し
なくても、例えば爪可動手段(例えば電動モータなど)
により、平行移動または上傾斜移動される取り付け構造
のものにしてもよい。そして、爪可動手段は電動モータ
に限定されなくても、例えば油圧シリンダや電動シリン
ダなどでもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る落下防止フック付
スラブトングの使用状態を示す拡大正面図である。
【図2】同天井クレーンを用いての使用開始状態を示す
正面図である。
【図3】同使用状態を示す一部拡大側面図である。
【図4】スラブ掛止爪の可動状態を示す要部拡大正面図
である。
【図5】図4のS5−S5拡大断面図である。
【符号の説明】
10 落下防止フック付スラブトング 11 天井クレ
ーン 11a 脚部 11b 走行レ
ール 11c 吊りフック 12 基体ビー
ム 12a シャックル 12b 取り付
け枠 12c 突出部 13 平行四辺
形アーム部 14 スラブ 15 スラブ挟
持高さ検出手段 16 アーム開閉手段 17 挟持部材 17a C形鋼 17b 当接板 17c 連結板 18 スラブ掛
止爪 18a 二股片 18b 突片 18c 内側リブ 18d 爪先部 19 爪可動手段 19a ロッド 20 ピン 21 ピン 22 内側長部材 23 外側長部
材 24 ピン 25 ピン 26 スラブ当接ブーム 27 ガイドリ
ング 28 ガイドロッド 29 ハンドル 29a 挟持高さ調整ブロック 29b シャフ
ト 30 吊り基枠 30a スライ
ド孔 30b 突片 30c スライ
ドピン 31 2枚リンク 32 短尺側リ
ンク 32a 長孔 33 長尺側リ
ンク 33a 連結孔 34 ピン 35 ピン 36 連結部材 37 自動操縦装置 38 リモコン
ボックス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉本 正道 福岡県北九州市若松区高須東4丁目13−33 (72)発明者 友永 英治 福岡県粕屋郡志免町別府160−20

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井クレーンに吊り下げ可能な基体ビー
    ムと、該基体ビームの両側に対向配置された平行四辺形
    アーム部と、該対向する平行四辺形アーム部間に設けら
    れて、下面がスラブに当接されるスラブ挟持高さ検出手
    段と、前記基体ビームまたは前記スラブ挟持高さ検出手
    段に設けられて、前記対向する平行四辺形アーム部を開
    閉させるアーム開閉手段と、前記各平行四辺形アーム部
    の先端部に設けられた前記スラブの挟持部材と、前記各
    平行四辺形アーム部の先端部に、該平行四辺形アーム部
    の開閉方向へ移動可能に設けられて、前記スラブの両端
    部を下方支持するスラブ掛止爪と、前記各平行四辺形ア
    ーム部の先部に設けられた前記スラブ掛止爪の爪可動手
    段とを備えたことを特徴とする落下防止フック付スラブ
    トング。
  2. 【請求項2】 前記スラブ挟持高さ検出手段が前記基体
    ビームに平行なスラブ当接ブームを有し、また前記アー
    ム開閉手段が、前記スラブ当接ブームに各元部が軸着さ
    れる一方、前記対向する各平行四辺形アーム部に各先端
    部が軸着された垂直面内で回動可能な一対の開閉操作部
    材と、該開閉操作部材の開度保持手段とを有しているこ
    とを特徴とする請求項1記載の落下防止フック付スラブ
    トング。
  3. 【請求項3】 前記スラブ掛止爪が、対応する前記平行
    四辺形アーム部の先端部に軸着され、また前記爪可動手
    段が、前記挟持部材と前記スラブ掛止爪との間に設けら
    れた電動モータであることを特徴とする請求項1または
    2記載の落下防止フック付スラブトング。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102910530A (zh) * 2012-10-18 2013-02-06 新乡市起重机厂有限公司 一种起重机的自锁式夹钳
CN102992187A (zh) * 2012-11-28 2013-03-27 大连钛鼎重工有限公司 一种电动定距梯形板坯垛夹钳
CN111069774A (zh) * 2019-12-31 2020-04-28 广东凤铝铝业有限公司 一种铝型材用的夹持装置

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CN111069774B (zh) * 2019-12-31 2021-12-28 佛山市三水凤铝铝业有限公司 一种铝型材用的夹持装置

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