JPH0956438A - 難燃性収納袋 - Google Patents

難燃性収納袋

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Publication number
JPH0956438A
JPH0956438A JP23912795A JP23912795A JPH0956438A JP H0956438 A JPH0956438 A JP H0956438A JP 23912795 A JP23912795 A JP 23912795A JP 23912795 A JP23912795 A JP 23912795A JP H0956438 A JPH0956438 A JP H0956438A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
flame
aluminum foil
woven fabric
bag body
Prior art date
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Pending
Application number
JP23912795A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Minamiyama
秀樹 南山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANITSUTO KK
Original Assignee
SANITSUTO KK
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Publication date
Application filed by SANITSUTO KK filed Critical SANITSUTO KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】軽量で難燃性に優れ、火災等の場合の携帯用の
貴重品入れとして用いるのに適した難燃性収納袋を提供
する。 【解決手段】限界酸素指数(LOI値)が26以上であ
り、且つ構成法の異なる複数の布地とアルミニウム箔を
積層した生地より成る袋体10を有し、この袋体の側縁
部を難燃糸16で縫合すると共に、袋体の側縁部を金具
17で挟持せしめてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、難燃性収納袋に
係り、特に軽量で難燃性に優れ、火災等の場合の携帯用
の貴重品入れとして用いるのに適した難燃性収納袋に関
する。
【0002】
【従来の技術】一般に、耐火金庫は、内部温度が、2時
間で160℃以下を保つ構造となっている。しかしなが
ら、耐火金庫は、持ち運びを目的とするものではなく、
また、火災中に2時間以上放置すると、160℃以下を
保つことが保証されない。ところで、重要書類等の紙類
は、室温が180℃になれば焦げはじめる。この紙類を
普通の布地内に収納しておいても、火災にあうと、18
0℃に至らずに布地が燃えはじめ、収納した紙類が露呈
して汚損することになる。また、真珠等の宝石類は、1
00℃以下でも6時間放置すると、ひび割れや変色をき
たし、商品価値がなくなることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来、火災等にあった
ときに、即座に持ち出せる携帯用の難燃性の貴重品入れ
は提供されていなかった。
【0004】本発明は、軽量で難燃性に優れ、火災等の
場合の携帯用の貴重品入れとして用いるのに適した難燃
性収納袋を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における難燃性収納袋は、限界酸素指数(L
OI値)が26以上であり、且つ構成法の異なる複数の
布地とアルミニウム箔を積層した生地より成る袋体を有
し、この袋体の側縁部を難燃糸で縫合すると共に、袋体
の側縁部を金具で挟持せしめたものである。
【0006】ここで、限界酸素指数(LOI値)とは、
試料が燃焼を続けるための必要最低限の酸素容量を指数
化したものである(JIS K7201)。また、構成
法の異なる複数の布地とは、例えば、積層する布地が織
物同士ではなく、織物と不織布というように、構成の全
く違った布地をいう。そして、難燃糸とは、通常の可燃
繊維の縫糸ではなく、芳香族ポリアミド繊維、パラ系ア
ラミド繊維、ポリアリレート繊維等の難燃繊維の縫糸を
いう。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。図1は本発明の難燃性収納袋の一態様の外
観斜視図、図2は他の態様の外観斜視図、図3ないし図
7は袋体生地の積層状態を示す断面図である。本発明の
袋体10は、限界酸素指数(LOI値)が26以上であ
り、且つ構成法の異なる複数の布地とアルミニウム箔を
積層した生地より構成されている。
【0008】ここで、限界酸素指数(LOI値)とは、
試料が燃焼を続けるための必要最低限の酸素容量を指数
化したものである(JIS K7201)。そして、一
般に、LOI値26以上あれば、自己消火性があるとさ
れており、接炎しても、燃え広がらず、残炎もなく、残
燼もないことを意味する。
【0009】また、構成法の異なる複数の布地とは、例
えば、積層する布地が織物同士ではなく、織物と不織
布、織物とフェルトというように、構成の全く違った布
地をいう。
【0010】積層した布地は、例えば、布地間に熱融着
性芯地を介在させて、接着すればよい。また、アルミニ
ウム箔については、布地に圧着すればよい。
【0011】袋体10を構成する素材繊維としては、L
OI値が26以上である、芳香族ポリアミド繊維、モダ
クリル、ポリクラール、難燃化ポリノジック、難燃化ビ
ニロン、アクリル酸化繊維、レーヨン炭化繊維、パラ系
アラミド繊維(PPTA)、ポリアリレート繊維、フェ
ノール系繊維、ポリブチレンイソシアネート繊維(PB
I繊維)、防炎加工ウール等を使用すればよい。特に、
旭化成工業株式会社製の耐炎繊維「ラスタン」(登録商
標)は、LOI値50〜60であり耐炎性に優れ、これ
を使用するのが好ましい。
【0012】図3に示す袋体10は、外側から内側に順
次、LOI値26以上の素材繊維より成る織物11、L
OI値26以上の素材繊維より成る不織布12、アルミ
ニウム箔13を積層して成るものである。織物11と不
織布12とは、同じ素材繊維であってもよいし、異なる
素材繊維であってもよい。
【0013】また、逆に、袋体10は、外側から内側に
順次、アルミニウム箔13、LOI値26以上の素材繊
維より成る不織布12、LOI値26以上の素材繊維よ
り成る織物11を積層して成るものであってもよい。こ
の場合も、織物11と不織布12とは、同じ素材繊維で
あってもよいし、異なる素材繊維であってもよい。
【0014】図4に示す袋体10は、外側から内側に順
次、LOI値26以上の素材繊維より成る織物11、ア
ルミニウム箔13、LOI値26以上の素材繊維より成
るフェルト14、アルミニウム箔13を積層して成るも
のである。織物11とフェルト14とは、同じ素材繊維
であってもよいし、異なる素材繊維であってもよい。
【0015】図5に示す袋体10は、外側から内側に順
次、アルミニウム箔13、LOI値26以上の素材繊維
より成る織物11、LOI値26以上の素材繊維より成
るフェルト14、アルミニウム箔13を積層して成るも
のである。織物11とフェルト14とは、同じ素材繊維
であってもよいし、異なる素材繊維であってもよい。
【0016】図6に示す袋体10は、外側から内側に順
次、LOI値26以上の素材繊維より成る織物11、ア
ルミニウム箔13、LOI値26以上の素材繊維より成
る不織布12、アルミニウム箔13を積層して成るもの
である。織物11と不織布12とは、同じ素材繊維であ
ってもよいし、異なる素材繊維であってもよい。
【0017】図7に示す袋体10は、外側から内側に順
次、アルミニウム箔13、LOI値26以上の素材繊維
より成る織物11、LOI値26以上の素材繊維より成
る不織布12、アルミニウム箔13を積層して成るもの
である。織物11と不織布12とは、同じ素材繊維であ
ってもよいし、異なる素材繊維であってもよい。
【0018】本発明に係る袋体10の生地は、上記の積
層構造に限られるものではなく、これら以外の積層構造
であってもよい。また、例えば、耐熱性ボール紙等、断
熱効果のある異素材を介在させてもよい。かかる袋体1
0の生地は、柔軟性を有している。
【0019】そして、積層構造より成る長方形状の袋体
10の生地は、蓋部15を残して2つ折りにし、その両
側縁部を難燃糸16で縫合することにより、袋状の袋体
10が形成される。難燃糸16による縫合は、図1に示
すように、袋体10の側縁部に沿って2列に縫製する
と、たとえ一方の難燃糸16が燃焼しても他方が残る可
能性があり、密閉性が維持されて、より難燃性を高める
ことができる。
【0020】ここで、難燃糸16としては、難燃繊維で
ある、芳香族ポリアミド繊維、パラ系アラミド繊維、ポ
リアリレート繊維等の素材繊維より成る縫糸を使用すれ
ばよい。通常の可燃繊維の縫糸では、火により燃焼して
その性能が半減してしまうので、難燃糸16により縫製
する。
【0021】また、袋体10の側縁部には、たとえ高温
により難燃糸16が溶けても、口が開かず密閉性を維持
するようにするため、金具17で袋体10の側縁部を挟
持せしめてある。図1に示す例では、袋体10の両側縁
部に金具17を2対取り付けてあるが、所望に応じてそ
の数を増減させて取り付けることができる。
【0022】袋体10の蓋部15及び開口側縁部18に
は、夫々面ファスナー19,19を取着してあり、袋体
10内が密閉状態となるように構成してある。面ファス
ナー19を袋体10に取着するには、例えば、難燃糸1
6を用いて、面ファスナー19を袋体10に縫着すれば
よい。
【0023】図2に示す態様においては、積層構造より
成る長方形状の袋体10の生地を、蓋部15を残して2
つ折りにし、その両側縁部を難燃糸16により縫合した
後、反転させて袋状の袋体10を形成したものである。
この場合には、難燃糸16は外面に表れず、火炎より難
燃糸16が燃えるのを防止することができる。なお、難
燃糸16による縫合は、図1の場合と同様に、袋体10
の側縁部に沿って2列に縫製すると、より難燃性を高め
ることができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明する。袋1は、旭化成工業株式会社製の耐炎繊維
「ラスタン」(登録商標)より成る織物TOP1300
と、該「ラスタン」より成るアルミニウム箔を圧着した
不織布TOP5170APを、外側から内側に、織物、
不織布、アルミニウム箔の順に積層して構成したもので
ある。袋2は、該「ラスタン」より成る織物TOP13
00と、該「ラスタン」より成るアルミニウム箔を圧着
した不織布TOP5170APを、外側から内側に、ア
ルミニウム箔、不織布、織物の順に積層して構成したも
のである。袋3は、該「ラスタン」より成るアルミニウ
ム箔を圧着した織物TOP1300APと、該「ラスタ
ン」より成るアルミニウム箔を圧着したフェルトTOP
8200APを、外側から内側に、織物、アルミニウム
箔、フェルト、アルミニウム箔の順に積層して構成した
ものである。袋4は、該「ラスタン」より成るアルミニ
ウム箔を圧着した織物TOP1300APと、該「ラス
タン」より成るアルミニウム箔を圧着したフェルトTO
P8200APを、外側から内側に、アルミニウム箔、
織物、フェルト、アルミニウム箔の順に積層して構成し
たものである。袋5は、該「ラスタン」より成るアルミ
ニウム箔を圧着した織物TOP1300APと、該「ラ
スタン」より成るアルミニウム箔を圧着した不織布TO
P5170APを、外側から内側に、織物、アルミニウ
ム箔、不織布、アルミニウム箔の順に積層して構成した
ものである。袋6は、該「ラスタン」より成るアルミニ
ウム箔を圧着した織物TOP1300APと、該「ラス
タン」より成るアルミニウム箔を圧着した不織布TOP
5170APを、外側から内側に、アルミニウム箔、織
物、不織布、アルミニウム箔の順に積層して構成したも
のである。そして、これらの袋は、いずれも、横14c
m、縦12cmの大きさに形成した。
【0025】これら6個の袋を加温器内に入れ、加温器
の温度を順次高めて、経時的に袋内の温度を測定した結
果は、次の表の通りである。6個の袋共、5分後の加温
器内の温度160℃においても、袋内の温度は100℃
以下であり、断熱効果が顕著である。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る難燃
性収納袋は、限界酸素指数(LOI値)が26以上であ
り、且つ構成法の異なる複数の布地とアルミニウム箔を
積層した生地により袋体を構成してあるので、軽量で難
燃性に優れ、火炎中に放置しても内部が高温に達するの
が遅く、貴重品を火炎から防護することができる。ま
た、袋体の側縁部を難燃糸で縫合すると共に、袋体の側
縁部を金具で挟持せしめてあるので、袋体内に空気が流
入するのを極力防止し、密閉性を維持できるので、貴重
品入れとして用いるのに適している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る難燃性収納袋の一態様の外観斜視
図である。
【図2】本発明に係る他の態様の難燃性収納袋の外観斜
視図である。
【図3】袋体生地の積層状態を示す断面図である。
【図4】袋体生地の積層状態を示す断面図である。
【図5】袋体生地の積層状態を示す断面図である。
【図6】袋体生地の積層状態を示す断面図である。
【図7】袋体生地の積層状態を示す断面図である。
【符号の説明】
10 袋体 16 難燃糸 17 金具

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 限界酸素指数(LOI値)が26以上で
    あり、且つ構成法の異なる複数の布地とアルミニウム箔
    を積層した生地より成る袋体を有し、この袋体の側縁部
    を難燃糸で縫合すると共に、袋体の側縁部を金具で挟持
    せしめたことを特徴とする難燃性収納袋。
JP23912795A 1995-08-24 1995-08-24 難燃性収納袋 Pending JPH0956438A (ja)

Priority Applications (1)

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JP23912795A JPH0956438A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 難燃性収納袋

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JP23912795A JPH0956438A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 難燃性収納袋

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JPH0956438A true JPH0956438A (ja) 1997-03-04

Family

ID=17040193

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JP23912795A Pending JPH0956438A (ja) 1995-08-24 1995-08-24 難燃性収納袋

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JP (1) JPH0956438A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006223768A (ja) * 2005-02-15 2006-08-31 Yukihi Maeda 災害避難用アルバム保管背おいカバン
JP2019198388A (ja) * 2018-05-14 2019-11-21 夏枝 榊原 眼鏡ケース及びその製造方法

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