JPH0953671A - 水冷式ディスクブレーキ装置 - Google Patents

水冷式ディスクブレーキ装置

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JPH0953671A
JPH0953671A JP20610095A JP20610095A JPH0953671A JP H0953671 A JPH0953671 A JP H0953671A JP 20610095 A JP20610095 A JP 20610095A JP 20610095 A JP20610095 A JP 20610095A JP H0953671 A JPH0953671 A JP H0953671A
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water
cooling
engine
temperature
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Tsutomu Matsukawa
勉 松川
Takao Morita
隆夫 森田
Mitsuhiko Harayoshi
光彦 原良
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジン冷却用の冷却水でパッドを冷却する
水冷式ディスクブレーキ装置において、エンジンの冷却
効果を低下させることなく且つコンパクトにして充分な
ブレーキ冷却を実施し、信頼性の高い制動を実現可能に
図る。 【解決手段】 内部に冷却水の流通路を有するパッド(8
2,84)を備えたディスクブレーキ(80)と、エンジンから
の冷却水を冷却する第1の熱交換器(14)と、第1の熱交
換器の冷却水入口から流通路の入水口に冷却水を導く第
1の冷却水通路(30)と、冷却水を入水口に給送するポン
プ(32)と、流通路の排水口から第1の熱交換器に冷却水
を戻す第2の冷却水通路(98,130)と、冷却水を冷却する
第2の熱交換器(120)と、制動の実施状態を検出する制
動検出手段(152)と、冷却水の温度を検出する冷却水温
度検出手段(6)と、制動の実施状態及び冷却水の温度に
応じポンプの作動を制御する制御手段(150)とを具備す
るようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、水冷式ディスク
ブレーキ装置に係り、詳しくはエンジン冷却用の冷却水
を利用した車両の水冷式ディスクブレーキ装置に関す
る。
【0002】
【関連する背景技術】車両の制動装置として、確実な制
動力を得られることからディスクブレーキが多用されて
いる。しかしながら、このディスクブレーキはディスク
ロータとパッドとの摩擦を利用しているため、ディスク
ロータの温度が上昇し易く、長時間に亘って制動を行う
と、ディスクロータやパッドは高温になり、所謂フェー
ド現象等を発生する虞がある。
【0003】そこで、固定側のパッド内にエンジン冷却
用のラジエータから冷却水を分流させ、これによりパッ
ドの温度を低下させる構成の水冷式ディスクブレーキ装
置が特開平6−109048号公報等に開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記公報等
に開示される水冷式ディスクブレーキ装置にあっては、
エンジン冷却用のラジエータを完全に共用しているた
め、エンジンの冷却を行いながらディスクブレーキの冷
却をも行うことにより大きな冷却能力が必要となる。通
常、大きな冷却能力を得るにはラジエータのフィンの面
積を広くしたり、その数を多くしたりしてラジエータを
大きくする必要があるが、このようにラジエータを大き
くしてしまうと、エンジンルームを拡張せねばならな
い。従って、エンジン自体が小型化され、エンジンルー
ムが狭く且つ低くされつつある近年の動向に逆行するこ
とになり好ましいことではない。
【0005】本発明は、上述した事情に基づきなされた
もので、その目的とするところは、エンジン冷却用のラ
ジエータを利用しながら、エンジンの冷却効果を低下さ
せることなく且つコンパクトにして充分なブレーキ冷却
を実施して信頼性の高い制動を実現可能な水冷式ディス
クブレーキ装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、請求項1の発明は、エンジン冷却用の冷却水をデ
ィスクブレーキのパッドに導き、制動時、摩擦熱により
昇温した前記パッドを冷却する水冷式ディスクブレーキ
装置において、内部に前記冷却水の流通路を有するパッ
ドを備えたディスクブレーキと、エンジンの燃焼熱によ
り昇温した前記冷却水を冷却する第1の熱交換器と、前
記第1の熱交換器の冷却水入口から前記パッドの流通路
の入水口に前記冷却水を導く第1の冷却水通路と、前記
第1の冷却水通路に介装され、前記冷却水を前記入水口
に給送するポンプと、前記パッドの流通路の排水口から
前記第1の熱交換器に前記冷却水を戻す第2の冷却水通
路と、前記第2の冷却水通路に介装され、前記冷却水を
冷却する第2の熱交換器と、前記ディスクブレーキによ
る制動の実施状態を検出する制動検出手段と、前記第1
の熱交換器から前記エンジンに環流した冷却水の温度を
検出する冷却水温度検出手段と、前記制動の実施状態及
び前記冷却水の温度に応じて前記ポンプの作動を制御す
る制御手段とを具備することを特徴としている。従っ
て、制動の実施状態及び冷却水の温度に応じてポンプが
作動すると、第1の熱交換器の冷却水入口からパッドの
流通路の入水口に冷却水が流れ、これにより、冷却水は
パッドの流通路を介して第2の冷却水通路に流入して第
2の熱交換器で冷却され、さらに第1の熱交換器にて冷
却されエンジンに環流する。よって、エンジンの燃焼熱
及び制動の摩擦熱を吸収して昇温する冷却水は、第2の
熱交換器及び第1の熱交換器で良好に冷却される。
【0007】また、請求項2の発明では、前記制御手段
は、前記制動が開始されたときまたは前記冷却水の温度
が第1の所定温度に達したとき前記ポンプを作動させる
ことを特徴としている。従って、制動が開始されたと
き、或いは冷却水の温度が過熱状態の第1の所定温度に
達するとポンプが好適に作動し、エンジンの燃焼熱及び
制動の摩擦熱を吸収して昇温する冷却水が第2の熱交換
器及び第1の熱交換器で良好に冷却される。
【0008】また、請求項3の発明では、前記第2の冷
却水通路は、前記第1の熱交換器の前記冷却水入口近傍
に前記冷却水を戻すことを特徴としている。従って、エ
ンジンの燃焼熱及び制動の摩擦熱を吸収して昇温する冷
却水は、第2の熱交換器で冷却された後第1の熱交換器
を確実に通過し充分に冷却される。また、請求項4の発
明では、前記第2の冷却水通路は、前記第1の熱交換器
の前記冷却水入口近傍に前記冷却水を戻すとともに、分
岐して前記第1の熱交換器の冷却水出口近傍にも前記冷
却水を戻すことが可能であり、分岐部には切換弁を備え
ていることを特徴としている。従って、エンジンの運転
状況に応じて切換弁が切換えられ、冷却水は第1の熱交
換器を通らず第2の熱交換器のみで冷却される。よっ
て、エンジンが冷態にあるような場合には、冷却水が過
冷却されずエンジンの暖機運転が好適に実施される。
【0009】また、請求項5の発明では、前記制御手段
は、前記冷却水の温度に応じて前記切換弁を制御する切
換制御手段を含んでなることを特徴としている。従っ
て、冷却水温度が低くエンジンが冷態にあるような場合
には、切換弁が好適に切換えられ、冷却水は第1の熱交
換器を通らず第2の熱交換器のみで冷却される。よっ
て、冷却水の過冷却が確実に防止されてエンジンの暖機
運転が良好に実施される。
【0010】また、請求項6の発明では、前記切換制御
手段は、前記冷却水の温度が第2の所定温度に達したと
き前記冷却水が前記冷却水入口近傍に戻されるように前
記切換弁を切換えることを特徴としている。従って、冷
却水温度が低く第2の所定温度に達していないようなエ
ンジンの冷態時にあっては、切換弁が好適に切換えら
れ、冷却水は第1の熱交換器を通らず第2の熱交換器の
みで冷却される。よって、冷却水の過冷却が確実に防止
されてエンジンの暖機運転が良好に実施される。
【0011】また、請求項7の発明では、前記第2の熱
交換器は、送風により前記冷却水の冷却を促進する冷却
ファンを含んでなることを特徴としている。従って、第
2の熱交換器を通る冷却水は冷却ファンによってさらに
良好に冷却される。また、請求項8の発明では、前記制
御手段は、前記冷却水の温度に応じて前記冷却ファンを
制御する送風制御手段を含んでなることを特徴としてい
る。従って、冷却水温度が低くエンジンが冷態にあるよ
うな場合には、冷却ファンが作動せず、冷却水の過冷却
が防止されてエンジンの暖機運転が良好に実施される。
【0012】また、請求項9の発明では、前記送風制御
手段は、前記冷却水の温度が第2の所定温度に達したと
き前記冷却ファンを作動させることを特徴としている。
従って、冷却水温度が低く第2の所定温度に達していな
いようなエンジンの冷態時にあっては、冷却ファンが作
動せず、冷却水の過冷却が確実に防止されてエンジンの
暖機運転が良好に実施される。
【0013】また、請求項10の発明では、前記第1の
熱交換器の冷却水入口には冷却水の温度が規定温度に達
したとき前記エンジンから前記第1の熱交換器への冷却
水の流通を許容するサーモスタット弁が介装されてお
り、前記第2の所定温度は前記規定温度であることを特
徴としている。従って、第2の所定温度はサーモスタッ
ト弁の開閉温度であり、エンジンの冷態状態が正確に判
定される。
【0014】また、請求項11の発明では、前記パッド
は少なくとも2個からなり、前記第1の冷却水通路は、
前記各パッドの流通路を流れる前記冷却水の圧力変化に
拘わらず常に前記冷却水を一定の流量比率で分岐分流さ
せる分流弁を介して前記各パッドの流通路の入水口に前
記冷却水を導くことを特徴としている。従って、制動に
より各パッド間に温度差が発生し、これにより各パッド
の流通路を流れる冷却水圧力間に圧力差が生じても、流
量比率が一定に保持され、各パッドは常に良好に冷却さ
れ、安定した制動性が維持される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づき説明する。図1には、水冷式ディスクブレーキ装
置の概略構成図を示してある。同図に示すように、エン
ジン1のシリンダブロック2内には、エンジン1を冷却
するための冷却水(例えば、LLC液等)の流路として
ウォータジャケット4が設けられている。なお、符号6
は、シリンダブロック2に設けられ、ウォータジャケッ
ト4内の冷却水温度Tを検出する水温センサ(冷却水温
度検出手段)である。
【0016】ウォータジャケット4からは管路10が延
びており、この管路10は、サーモスタットバルブ12
を介してエンジンラジエータ(第1の熱交換器)14の
入水口16に接続されている。サーモスタットバルブ1
2は、冷却水温度Tが規定温度に達すると自然に開成す
るバルブであり、詳しくは、後述するように冷却水温度
Tが所定温度(第2の所定温度)T2に満たない場合に
は、流通を遮断して冷却水がエンジン1内を循環するよ
うにし、一方所定温度T2以上のとき流通を許容するよ
うに設定されている。
【0017】エンジンラジエータ14は公知のものであ
り、ここでは説明を省略するが、通常のエンジン1の使
用によって昇温した冷却水を冷却するのに必要且つ充分
な冷却能力を有している。そして、エンジンラジエータ
14は、走行風を受けやすい位置、つまり車両のエンジ
ンルーム(図示せず)の前端に位置されている。エンジ
ンラジエータ14の排水口18には、管路20が接続さ
れており、この管路20は、シリンダブロック2に取付
けられたウォータポンプ22の吸水口に接続されてい
る。このウォータポンプ22は、エンジン1の回転に同
期して回転するものであり、その吐出口はウォータジャ
ケット4内に臨んで開口している。
【0018】そして、これら管路10、エンジンラジエ
ータ14、管路20とから、エンジン1の通常の冷却シ
ステムが構成されている。つまり、エンジン1の回転に
応じてウォータポンプ22が回転し、冷却水が図1中に
矢印で示すように管路10、エンジンラジエータ14、
管路20内を流れ、通常、これにより、エンジン1が冷
却されることになる。
【0019】同図に示すように、管路10からは、分岐
して管路(第1の冷却水通路)30が延びており、この
管路30はポンプ32を介して分流弁40に接続されて
いる。ポンプ32には電動モータ34が接続されてお
り、ポンプ32はこの電動モータ34よって駆動され
る。図2を参照すると、上記分流弁40の縦断面が示さ
れており、以下同図に基づき分流弁40の構成について
説明する。
【0020】分流弁40の筒状のボディ42には、円筒
状に突出した接続部44,46,48が形成されてお
り、接続部44には、上記管路30の一端が接続され、
接続部46,48には、それぞれ管路50と管路52と
が接続されている。これら接続部44,46,48の中
心にはそれぞれ連通孔44a,46a,48aがボディ
42内部と連通するようにして穿設されている。これに
より、管路30内を流れる冷却水がボディ42内部を経
て管路50或いは管路52に分流可能となっている。
【0021】ボディ42の両端部には、一対のキャップ
54,56が螺合されており、これによりボディ42内
部の冷却水が外部に漏れることなく密閉状態に保持され
ている。ボディ42内部には、内壁面42aに沿って摺
動自在にして円筒状のスプール58が挿入されている。
このスプール58の中央部には、外径の小さな細径部6
0が所定範囲に亘って形成されており、この所定範囲の
中央位置、つまりスプール58の中央位置のスプール5
8内部には隔壁61が形成されている。そして、この隔
壁61により、スプール58内部空間が室62と室63
とに分割されている。
【0022】隔壁61とキャップ54間にはコイルスプ
リング64が縮設され、また、隔壁61とキャップ56
間にも、コイルスプリング64と同一ばね定数、同一長
さに設定されたコイルスプリング66が縮設されてい
る。従って、スプール58は、常時これらコイルスプリ
ング64,66によってボディ42内部の中央に位置す
るように付勢されている。
【0023】このとき、同図に示すように、スプール5
8の両端58a,58bは、それぞれ連通孔46a,4
8aの開口部と重なるように位置しており、これら両端
58a,58bと連通孔46a,48aの各開口部とが
協働して可変オリフィス74,76が形成されている。
一方、スプール58の細径部60には、隔壁62を挟む
ようにしてオリフィス70とオリフィス72が穿設され
ている。従って、管路30から流入する冷却水は、これ
らオリフィス70,72を通ってそれぞれ室62,63
に流入し、その後、可変オリフィス74,76を通って
管路50或いは管路52に分流することになる。なお、
この分流弁40では、オリフィス70の他にオリフィス
71も設けられており、このことから、管路30から流
入する冷却水はもともと室63を経て管路52に抜け易
くその分流比(流量比率)が設定されている。なお、図
中の白抜き矢印は冷却水の流れ方向と流量を示してい
る。
【0024】ところで、この分流弁40では、スプール
58は、管路50,52内の冷却水、つまり室62,6
4内の冷却水間に圧力差が発生すると、その差圧に応じ
てコイルスプリング64、66の付勢力に抗して移動
し、その後、差圧とコイルスプリング64,66の付勢
力とが釣り合うと静止するようになっている。つまり、
管路50内及び管路52内の冷却水のうち、圧力の高い
方が圧力の低い方に向けてスプール58を移動させ、差
圧が発生している間はこの状態が保持されるようになっ
ている。
【0025】図3には、管路52内の冷却水圧が管路5
0の冷却水圧よりも大きい場合の分流弁40の状態を示
してある。同図に示すように、管路52内の冷却水圧が
高いと室63内の圧力も高くなっており、これにより、
スプール58がコイルスプリング64の付勢力に抗して
紙面右方向に力が釣り合う位置まで移動している。この
状態にあっては、可変オリフィス76の通路面積が大き
くされ、一方可変オリフィス74の通路面積が小さくさ
れている。つまり、管路52内の圧力が高いと冷却水が
管路52側に流れ難いが、このように可変オリフィス7
6の通路面積が大きくされ冷却水が流れ易くされると、
図中白抜き矢印で示すように、管路30からの冷却水
は、内圧の高い管路52側にも内圧の低い管路50側に
も良好に本来の分流比で配分されて流れることになるの
である。
【0026】再度図1を参照すると、管路50,52
は、それぞれディスクブレーキ80の水冷式パッド8
2,84に接続されている。ディスクブレーキ80は、
水冷式パッド82,84がキャリパ86内に遊嵌される
ようにして構成されており、水冷式パッド82,84間
をディスクロータ90のディスク部92が走行するよう
になっている。水冷式パッド82,84は金属材料、例
えば熱伝導率の大きい銅或いは銅合金からなっている。
そして、油圧ピストン88によって水冷式パッド84
が、一方その反力で水冷式パッド82がディスクロータ
90のディスク部92に押し付けられてディスクブレー
キ80が制動力を発生することになる。なお、ディスク
ブレーキ80の構成と制動時の動きについては公知のも
のであるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0027】図4を参照すると、車両のストラット型サ
スペンション100の斜視図が示されており、分流弁4
0及びディスクブレーキ80の取付け状態が示されてい
る。同図に示すように、分流弁40は、例えばストラッ
ト型サスペンション100のストラット102に締結具
104によって固定されている。そして、管路50,5
2は、ディスクブレーキ80のキャリパ86のキャリパ
サポート(図示せず)が取付けられたナックル106に
沿うようにしてディスクブレーキ80に延びている。符
号108は車輪を示しているが、このように分流弁40
や管路50,52が配設されることで、車輪108は分
流弁40や管路50,52と干渉しないようになってい
る。
【0028】図5には、水冷式パッド82,84と各管
路との接続関係を概略的に示してある。同図に示すよう
に、冷却水の流入する管路50,52は、それぞれ水冷
式パッド82,84の一端の隅部に気密性を有して接続
されている。また、水冷式パッド82,84の他端の隅
部には、それぞれ冷却水を排出する管路94,96が接
続されており、管路94には伸縮自在にして蛇腹部95
が形成されている。この蛇腹部95は、制動時に水冷式
パッド82,84が互いに接近或いは離間することに追
従して伸縮する。そして、管路94と管路96とが、継
手97で1本の管路(第2の冷却水通路)98に纏めら
れている。なお、図中矢印は冷却水の流れ方向を示して
いる。
【0029】図6を参照すると、図5中のA−A線に沿
う水冷式パッド84の断面が示されており、以下、同図
に基づき水冷式パッド82,84の構造について説明す
る。水冷式パッド84内部には、室85が形成されてお
り、この室85は、水冷式パッド84の形状に沿って湾
曲した隔壁84a,84b,84cによって仕切られ、
これにより冷却水の通路(流通路)85a,85b,8
5c,85dが形成されている。従って、管路52から
流入する冷却水は、図中矢印で示すように各通路85
a,85b,85c,85dに分流して流れた後管路9
6から排出される。このようにして冷却水が水冷式パッ
ド84内部を一様にむら無く流れることで、水冷式パッ
ド84は、制動時にディスクロータ90との摩擦熱によ
って加熱させられても全体的に良好に冷却されることに
なる。
【0030】再度図1を参照すると、管路98は、ブレ
ーキラジエータ(第2の熱交換器)120の入水口12
2に接続されている。このブレーキラジエータ120
は、小型であって前述したエンジンラジエータ14と同
一構造のものであり、水冷式パッド82,84を通って
昇温した冷却水を冷却するのに必要充分な冷却能力を有
している。そして、ブレーキラジエータ120の排水口
124には、管路(第2の冷却水通路)130が接続さ
れている。また、ブレーキラジエータ120と対面する
ようにして電動冷却ファン128が設けられている。そ
して、このブレーキラジエータ120についても、エン
ジンラジエータ14と同様に、走行風を受けやすい位置
に位置されている。
【0031】管路130からは、分岐して管路132と
管路134が延びている。そして、これら管路132と
管路134の分岐部には、切換バルブ136が設けられ
ている。この切換バルブ136は、ソレノイドバルブで
あり、後述する電子制御ユニット(ECU)150から
の駆動信号によって切換えられるものであるが、通常通
電されていない状態では、図1中に示す状態、つまり管
路124内を流れる冷却水が管路132に流入するよう
に設定されている。
【0032】そして、管路132はエンジンラジエータ
14の入水口16またはその近傍に、一方管路134は
エンジンラジエータ14の排水口18またはその近傍に
接続されている。なお、管路132,134にはそれぞ
れチェックバルブ138,139が介装されており、こ
れらチェックバルブ138,139は、管路130側か
らエンジンラジエータ14側への冷却水の流通を可能に
する一方、エンジンラジエータ14側から管路130側
への流通を阻止する働きをしている。
【0033】符号150は電子制御ユニット(ECU)
であり、このECU150の入力側には、ブレーキペダ
ル(図示せず)の踏み込みを検出する制動検出手段とし
てのブレーキペダルスイッチ(ブレーキペダルSW)1
52、車速Vを検出する車速センサ154及び水温セン
サ6が接続されている。一方、ECU150の出力側に
は、前述した電動モータ34、電動ファン128及び切
換バルブ136のソレノイド部が接続されており、これ
ら電動モータ34、電動ファン128及び切換バルブ1
36には入力信号に応じた出力信号が供給される。
【0034】次に、以上のように構成された水冷式ディ
スクブレーキ装置の作用について図7乃至図12に基づ
き説明する。図7及び図8には、ECU150が実行す
る冷却制御ルーチンのフローチャートを示してある(制
御手段)。以下、図7及び図8に沿って冷却制御につい
て説明する。
【0035】図7のステップS10では、ブレーキペダ
ルSW152、車速センサ154及び水温センサ6から
の入力信号値を読み取る。次のステップS12では、水
温センサ6によって検出される冷却水温Tが所定温度T
1(例えば、90℃)以上か否かを判別する。この所定
温度(第1の所定温度)T1は、エンジン1の加熱状態
を示す温度であり、前述したサーモスタットバルブ12
の開閉する所定温度(第2の所定温度)T2よりも高い
温度である。通常、エンジン1の始動直後にあっては、
冷却水温Tは所定温度T1より充分低いため、この場合
にはステップS12の判別結果は偽(No)であり、次
にステップS14に進む。
【0036】ステップS14では、ブレーキペダルSW
152によりスイッチオン(ON)状態が検出されてい
るか否かを判別する。判別結果が偽でブレーキペダルが
踏まれていると判定される場合には、次にステップS1
6に進む。ステップS16では、冷却水温Tが所定温度
T2以上であるか否かを判別する。この所定温度T2は、
前述したように、サーモスタットバルブ12の開閉の閾
値となる温度であり、エンジン1の始動直後の冷態時に
あっては、冷却水温Tは所定温度T2より低いため、こ
の場合、判別結果は偽(No)であり、次にステップS
18に進む。
【0037】ステップS18では、電動ファン128を
オフ(OFF)に設定し、停止した状態とする。そし
て、次のステップS20において、切換バルブ136に
作動信号を供給し、図1中に破線で示すように弁位置を
切換える。つまり、管路130から管路134に冷却水
が流れるようにする。ステップS20を実行したら次に
ステップS24に進む。ステップS24では、車速セン
サ154によって検出される車速Vが所定値V1(例え
ば、6km/h)以上であるか否かを判別する。この所定値
V1は、例えば、制動時に水冷式パッド82,84とデ
ィスクロータ90との摩擦熱が急増し始める時点に対応
した閾値である。ステップS24の判別結果が真(Ye
s)で車速Vが所定値V1以上の場合には、次にステッ
プS26に進む。
【0038】ステップS26では、タイマTM1を設定
し、同時に計時を開始する。これは、後述するように、
ポンプ32の駆動時間を設定するものであり、タイマT
M1は予め水冷式パッド82,84を冷却するのに充分
な時間に固定されている。一方、ステップS24の判別
結果が偽で車速Vが所定値V1より小さい場合には、次
にステップS27に進む。このステップS27では、タ
イマTM2を設定し、同時に計時を開始する。ここで
は、車輪108の回転速度が遅く水冷式パッド82,8
4とディスクロータ90との摩擦により発生する熱量は
比較的小さいことから、タイマTM2の設定時間は、上
記のタイマTM1よりも短いものとされている(TM2
<TM1)。
【0039】次のステップS28では、ポンプ32の吐
出流量(ポンプ流量)を設定する。ここでは、図9及び
図10に示すマップからポンプ流量を設定する。図9に
は、予め設定された車速Vとポンプ回転数Nとの関係が
示されており、先ず、このマップからポンプ回転数Nを
求める。そして、図10において、このポンプ回転数N
からポンプ流量を求めるようにする。つまり、車速Vが
大きくなると、水冷式パッド82,84とディスクロー
タ90との摩擦により発生する熱量が大きくなって水冷
式パッド82,84の温度が上昇するため、これに応じ
てポンプ流量を大きくし、水冷式パッド82,84内を
流れる冷却水量を多くする。
【0040】図8のステップS30では、タイマカウン
トを行い、計時を行う。実際には、当該制御が繰り返し
実行される毎に実行周期を加算して計時を行う。次のス
テップS32では、ステップS28で設定したタイマT
M1の設定時間が経過したか否かを判別する。判別結果
が偽で、タイマTM1の設定時間が未だ経過していない
場合には、次にステップS34に進み、ポンプ32を作
動させ、その作動状態を維持する。
【0041】図11には、上述したように、エンジン1
が冷態の状態にあるときにブレーキペダルが踏み込ま
れ、ポンプ32が作動した場合の冷却水の流れを矢印で
示してある。同図に示すように、エンジン1が冷態であ
り、冷却水温度Tが所定値T2に満たない場合には、サ
ーモスタットバルブ12は閉弁されており、この場合に
は、ブレーキペダルが踏み込まれると、ウォータジャケ
ット4内の冷却水はポンプ32の駆動により管路10か
ら管路30に流入し、分流弁40を経た後水冷式パッド
82,84内を通って水冷式パッド82,84を冷却す
る。そして、水冷式パッド82,84から熱を奪った冷
却水は、ブレーキラジエータ120において冷却され、
管路130及び管路134を通り、エンジンラジエータ
14内を通ることなく、そのまま管路20を経てウォー
タジャケット4に回流することになる。このとき、ファ
ン128は作動していないことに留意すべきである。
【0042】このように、エンジン1が冷態の状態にあ
るときには、冷却水をエンジンラジエータ14内に通さ
ず、且つブレーキラジエータ120用のファン128を
作動させないので、エンジン1の暖機を妨げることがな
く、逆に水冷式パッド82,84から得た熱を有効にエ
ンジン1に供給でき、これにより暖機を促進することが
可能である。
【0043】冷却制御ルーチンが繰り返し実行され、図
8のステップS32の判別結果が真で設定時間が経過し
たと判別された場合には、ステップS36に進み、ポン
プ32の作動を停止する。この場合には、冷却水は、図
1に矢印で示したような通常の流れとなり、エンジン1
とエンジンラジエータ14とを循環することになる。ま
た、エンジン1が暖機され、図7のステップS16の判
別結果が真となり、冷却水温度Tが所定値T2に達した
と判定された場合には、ステップS22に進み、ファン
128を作動させる。なお、このステップS22が実行
されると、切換バルブ136は駆動信号が供給されず図
1に示した状態に戻ることになる。
【0044】図12には、エンジン1が暖機状態にある
場合にブレーキペダルが踏み込まれたときの冷却水の流
れを矢印で示してある。同図に示すように、この場合に
は、ウォータジャケット4内の冷却水は、水冷式パッド
82,84を冷却した後、ブレーキラジエータ120に
おいてファン128の送風によって冷却され、管路13
0及び管路132、エンジンラジエータ14内を通って
ウォータジャケット4に回流する。従って、エンジン1
が暖機された状態でブレーキペダルが踏まれたときに
は、水冷式パッド82,84を冷却した冷却水は、先ず
ブレーキラジエータ120で冷却され、さらにエンジン
ラジエータ14で充分に冷却されることになり、冷却水
温度Tが過度に上昇することがない。
【0045】図7のステップS14の判別結果が偽とな
った場合、つまり、ブレーキペダルが踏み込まれていな
い場合には、次にステップS40に進む。このステップ
S40では、ファン128を作動させる必要がないこと
からこれをOFFに保持し、ステップS42に進む。ス
テップS42では、遅れタイマTMDを設定する。この
遅れタイマTMDは、ステップS14での判別結果が真
から偽に切換わった直後にのみ設定されるタイマであ
る。つまり、ブレーキペダルの踏み込みを止めて制動を
中止しても、水冷式パッド82,84は急冷しないた
め、このように遅れタイマTMDを設定することによ
り、水冷式パッド82,84に冷却水を暫時環流させ
る。遅れタイマTMDを設定したら、次にステップS3
0に進むが、このステップS30以降は上述した通りで
あり、説明を省略する。
【0046】また、図7中のステップS12の判別結果
が真、つまり、冷却水温度Tが所定温度T1以上になっ
た場合には、エンジン1が過熱状態にあると判定でき、
この場合には、次にステップS50に進む。ステップS
50では、ブレーキペダルが踏み込まれているか否かに
拘わらず、先ずファン128を作動させる。次のステッ
プS52では、ステップS14と同様にブレーキペダル
が踏み込まれているか否かを判別する。判別結果が真の
場合には、上述したようにステップS16以降を実行す
る。一方、ステップS52の判別結果が偽でブレーキペ
ダルが踏み込まれていない場合には、次にステップS5
4に進む。
【0047】ステップS54では、ポンプ32を駆動さ
せるためのタイマTM3の設定を行い、同時に計時を開
始する。このタイマTM3は、水冷式パッド82,84
の熱により上昇する冷却水を冷却することを目的として
ではなく、エンジン1によって過熱状態になった冷却水
を、エンジンラジエータ14のみでなくブレーキラジエ
ータ120をも使用して冷却することを目的として設定
される。従って、その設定時間は過熱した冷却水を冷却
すべく充分に長いものとされる。タイマTM3を設定し
たら、上述の図8のステップS30以降を実行し、設定
時間に亘りポンプ32を駆動し、過熱した冷却水を充分
に冷却する。なお、この場合の冷却水の流れは、上述し
た図12に示したものと同じである。
【0048】以上のようにして冷却制御が良好に実施さ
れるが、冷却水温度T(エンジン1の温度状態)とブレ
ーキペダルの操作状態(制動状態)に応じた制御内容、
つまりポンプ32、ファン128及び切換バルブ136
の作動切換え状態(ONまたはOFFで示す)を表1に
纏めて示す。
【0049】
【表1】 ところで、水冷式パッド82,84は、制動時において
共にディスクロータ90のディスク部92と均等に当接
して摩擦力を発生するのが好ましいが、実際には、水冷
式パッド82及び水冷式パッド84のいずれか一方とデ
ィスク部92との当たりが強いことが多い。従って、当
たりの強い方が摩擦熱を多く発生することになり、一方
の水冷式パッドの温度が他方よりも上昇することにな
る。
【0050】水冷式パッドの温度が上昇すると、水冷式
パッド82,84内で通路85a,85b,85c,8
5dに分流して一様に流れている冷却水は、水冷式パッ
ド82,84から熱を大量に吸収することになり、よっ
て、冷却水温度Tが急に上昇する。ところが、冷却水温
度Tが上昇すると、冷却水が膨張して圧力が上がり、冷
却水の流れ抵抗が大きくなって冷却水の流れが悪くな
る。従って、水冷式パッド82及び水冷式パッド84の
いずれか温度の高い方を流れる冷却水の流れが悪くな
り、全体として冷却効果が低下して水冷式ディスクブレ
ーキ装置本来の機能が損なわれることになる。
【0051】しかしながら、本発明の水冷式ディスクブ
レーキ装置では、前述したように、水冷式パッド82,
84の上流側に分流弁40を備えているので、差圧によ
り分流弁40内のスプール58が移動することになり、
冷却水温度Tが上昇し圧力の上昇した水冷式パッド82
或いは水冷式パッド84にも本来の分流比で冷却水が流
れるようになる(図3参照)。従って、水冷式パッド8
2及び水冷式パッド84は、共に上昇温度に拘わらず常
に確実且つ充分に冷却されることになる。
【0052】以上、詳細に説明したように、本発明の水
冷式ディスクブレーキ装置によれば、エンジン1用のエ
ンジンラジエータ14とは別にして水冷式パッド82,
84冷却用のブレーキラジエータ120を設けるように
したので、エンジンラジエータ14を通常のエンジン1
の冷却に必要充分なだけのコンパクトな大きさに抑える
ことができる。
【0053】また、通常、制動時にあってはアクセルペ
ダル(図示せず)が踏まれておらず、アクセル開度は小
さくエンジン1の負荷は小さいため、この制動時には、
エンジンラジエータ14の冷却能力に余裕がある。従っ
て、水冷式パッド82,84を冷却した冷却水の冷却用
にエンジンラジエータ14を補機として有効に活用で
き、つまり、エンジン冷却系とブレーキ冷却系とを共有
して冷却効率を高めることができる。よって、ブレーキ
ラジエータ120に関してもそれほど大きなものにする
必要がなくコンパクトなものにできる。
【0054】このようなことから、本発明の水冷式ディ
スクブレーキ装置では、エンジンルームを不必要に広く
することなく、エンジンラジエータ14及びブレーキラ
ジエータ120をエンジンルーム内に好適に設置でき、
コンパクトでありながら水冷式パッド82,84を充分
に冷却し、フェード現象やベイパーロック現象、さらに
はディスクロータの変形によるジャダーの鳴き等を確実
に防止でき、ディスクブレーキ装置の信頼性を向上させ
ることができる。
【0055】また、上記のようにエンジンラジエータ1
4をブレーキラジエータ120の補機として使用するの
とは逆に、ブレーキラジエータ120を必要に応じてエ
ンジンラジエータ14の補機として使用することも可能
である。つまり、エンジン1の負荷が非常に大きく、冷
却水が過熱状態になった場合には、制動の実施、非実施
に拘わらずブレーキラジエータ120をもエンジンラジ
エータの一部として応急的に使用可能である。これによ
り、エンジン冷却系とブレーキ冷却系とを好適に共有し
て冷却効率を高め、エンジン1のオーバヒートを確実に
防止できる。
【0056】また、エンジン1の温度が低く、エンジン
1が冷態の状態においては、水冷式パッド82,84を
冷却した冷却水は、エンジンラジエータ14内を流れる
ことなくファン128の送風のないブレーキラジエータ
120内のみを流れるので、冷却水が過冷却されること
なく、エンジン1の暖機が妨げられることがない。この
場合、逆に、水冷式パッド82,84の熱をエンジン1
の暖機に利用することが可能である。
【0057】さらに、水冷式パッド82,84の上流側
に分流弁40を備えることにより、高温となった水冷式
パッド82或いは水冷式パッド84にも常に本来の分流
比で冷却水を供給するようにでき、これにより、水冷式
パッド82,84に温度差が発生したとしても、常に水
冷式パッド82,84の双方を共にむらなく安定して冷
却し続けることができ、制動性能を好適に維持できる。
【0058】なお、上記実施例では、図7及び図8に示
すように、それぞれの状況に応じてタイマを設定し、こ
のタイマの設定時間に亘ってポンプ32を駆動させるよ
うにしたが、必ずしもタイマを設定する必要はなく、例
えば、水温センサ6やブレーキペダルSW152からの
信号の変化にのみ基づいてポンプ32の駆動切換えを行
うようにしてもよい。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の水冷式
ディスクブレーキ装置によれば、エンジン冷却用の冷却
水をディスクブレーキのパッドに導き、制動時、摩擦熱
により昇温したパッドを冷却する水冷式ディスクブレー
キ装置において、内部に冷却水の流通路を有するパッド
を備えたディスクブレーキと、エンジンの燃焼熱により
昇温した冷却水を冷却する第1の熱交換器と、第1の熱
交換器の冷却水入口からパッドの流通路の入水口に冷却
水を導く第1の冷却水通路と、第1の冷却水通路に介装
され、冷却水を入水口に給送するポンプと、パッドの流
通路の排水口から第1の熱交換器に冷却水を戻す第2の
冷却水通路と、第2の冷却水通路に介装され、冷却水を
冷却する第2の熱交換器と、ディスクブレーキによる制
動の実施状態を検出する制動検出手段と、第1の熱交換
器からエンジンに環流した冷却水の温度を検出する冷却
水温度検出手段と、制動の実施状態及び冷却水の温度に
応じてポンプの作動を制御する制御手段とを具備するよ
うにしたので、制動の実施状態及び冷却水の温度に応じ
てポンプを作動させ、エンジンの燃焼熱及び制動の摩擦
熱を吸収して昇温する冷却水をブレーキ冷却系の第2の
熱交換器及びエンジン冷却系の第1の熱交換器を共有し
冷却効率を高めて良好に冷却できる。
【0060】また、請求項2の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、制御手段は、制動が開始されたときまた
は冷却水の温度が第1の所定温度に達したときポンプを
作動させるので、制動が開始されたとき、或いは冷却水
の温度が過熱状態の第1の所定温度に達するとポンプを
好適に作動させ、これにより制動の摩擦熱を吸収して昇
温する冷却水を第2の熱交換器及び第1の熱交換器で良
好に冷却する一方、エンジンの燃焼熱により過熱した冷
却水をも第2の熱交換器及び第1の熱交換器で良好に冷
却できる。
【0061】また、請求項3の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、第2の冷却水通路は、第1の熱交換器の
冷却水入口近傍に冷却水を戻すので、エンジンの燃焼熱
及び制動の摩擦熱を吸収して昇温する冷却水を、第2の
熱交換器で冷却させた後第1の熱交換器を確実に通過さ
せるようにでき、充分に冷却できる。また、請求項4の
水冷式ディスクブレーキ装置によれば、第2の冷却水通
路は、第1の熱交換器の冷却水入口近傍に冷却水を戻す
とともに、分岐して第1の熱交換器の冷却水出口近傍に
も冷却水を戻すことが可能であり、分岐部には切換弁を
備えているので、エンジンの運転状況に応じて切換弁を
切換えることで、冷却水を第1の熱交換器を通さずに第
2の熱交換器のみで冷却せさるようにでき、エンジンが
冷態にあるような場合にあっては、冷却水の過冷却を防
止してエンジンの暖機運転を好適に実施できる。
【0062】また、請求項5の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、制御手段は、冷却水の温度に応じて切換
弁を制御する切換制御手段を含んでなるので、冷却水温
度が低くエンジンが冷態にあるような場合には、切換弁
を好適に切換え、冷却水を第1の熱交換器を通さずに第
2の熱交換器のみで冷却させるようにでき、冷却水の過
冷却を確実に防止してエンジンの暖機運転を良好に実施
できる。
【0063】また、請求項6の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、切換制御手段は、冷却水の温度が第2の
所定温度に達したとき冷却水が冷却水入口近傍に戻され
るように切換弁を切換えるので、冷却水温度が低く第2
の所定温度に達していないようなエンジンの冷態時にあ
っては、切換弁を好適に切換え、冷却水を第1の熱交換
器を通さずに第2の熱交換器のみで冷却させるようにで
き、冷却水の過冷却を確実に防止してエンジンの暖機運
転を良好に実施できる。
【0064】また、請求項7の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、第2の熱交換器は、送風により冷却水の
冷却を促進する冷却ファンを含んでなるので、第2の熱
交換器を通る冷却水を冷却ファンによってさらに良好に
冷却できる。また、請求項8の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、制御手段は、冷却水の温度に応じて冷却
ファンを制御する送風制御手段を含んでなるので、冷却
水温度が低くエンジンが冷態にあるような場合には、冷
却ファンを作動せず、冷却水の過冷却を防止してエンジ
ンの暖機運転を良好に実施できる。
【0065】また、請求項9の水冷式ディスクブレーキ
装置によれば、送風制御手段は、冷却水の温度が第2の
所定温度に達したとき冷却ファンを作動させるので、冷
却水温度が低く第2の所定温度に達していないようなエ
ンジンの冷態時にあっては、冷却ファンを作動せず、冷
却水の過冷却を確実に防止してエンジンの暖機運転を良
好に実施できる。
【0066】また、請求項10の水冷式ディスクブレー
キ装置によれば、第1の熱交換器の冷却水入口には冷却
水の温度が規定温度に達したときエンジンから第1の熱
交換器への冷却水の流通を許容するサーモスタット弁が
介装されており、第2の所定温度は規定温度であるの
で、第2の所定温度をサーモスタット弁の開成温度とす
ることでエンジンの冷態状態を正確に判定できる。
【0067】また、請求項11の水冷式ディスクブレー
キ装置によれば、パッドは少なくとも2個からなり、第
1の冷却水通路は、各パッドの流通路を流れる冷却水の
圧力変化に拘わらず常に冷却水を一定の流量比率で分岐
分流させる分流弁を介して各パッドの流通路の入水口に
冷却水を導くので、制動により各パッド間に温度差が発
生し、これにより各パッド内を流れる冷却水圧力間に圧
力差が生じても、流量比率を一定に保持でき、各パッド
を常に良好に冷却して安定した制動性を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の水冷式ディスクブレーキ装置の概略構
成図である。
【図2】図1中の分流弁を示す縦断面図である。
【図3】図2中の分流弁のスプールが移動した状態を示
す図である。
【図4】図1中の分流弁のストラット型サスペンション
への取付け状態を示す図である。
【図5】図1中に示す水冷式ブレーキパッドの配管図で
ある。
【図6】図5中のA−A線に沿う水冷式ブレーキパッド
の縦断面図である。
【図7】水冷式ディスクブレーキ装置の電子制御ユニッ
ト(ECU)が実行する冷却制御ルーチンを示すフロー
チャートの一部である。
【図8】図7に続く冷却制御ルーチンを示すフローチャ
ートの残部である。
【図9】車速Vとポンプ回転数との関係を示すグラフで
ある。
【図10】ポンプ回転数とポンプ流量との関係を示すグ
ラフである。
【図11】エンジンが冷態の状態で且つ制動中の水冷式
ディスクブレーキ装置を示す図である。
【図12】エンジンが暖機された状態で且つ制動中、或
いはエンジンが過熱状態のときの水冷式ディスクブレー
キ装置を示す図である。
【符号の説明】
1 エンジン 4 ウォータジャケット 6 水温センサ(冷却水温度検出手段) 12 サーモスタットバルブ 14 エンジンラジエータ(第1の熱交換器) 30 管路(第1の冷却水通路) 32 ポンプ 40 分流弁 58 スプール 80 ディスクブレーキ 82 水冷式パッド 84 水冷式パッド 85a 通路(流通路) 85b 通路(流通路) 85c 通路(流通路) 85d 通路(流通路) 90 ディスクロータ 98 管路(第2の冷却水通路) 120 ブレーキラジエータ(第2の熱交換器) 128 電動冷却ファン 130 管路(第2の冷却水通路) 132 管路 134 管路 136 切換バルブ 150 電子制御ユニット(ECU) 152 ブレーキペダルSW(制動検出手段) 154 車速センサ

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン冷却用の冷却水をディスクブレ
    ーキのパッドに導き、制動時、摩擦熱により昇温した前
    記パッドを冷却する水冷式ディスクブレーキ装置におい
    て、 内部に前記冷却水の流通路を有するパッドを備えたディ
    スクブレーキと、 エンジンの燃焼熱により昇温した前記冷却水を冷却する
    第1の熱交換器と、 前記第1の熱交換器の冷却水入口から前記パッドの流通
    路の入水口に前記冷却水を導く第1の冷却水通路と、 前記第1の冷却水通路に介装され、前記冷却水を前記入
    水口に給送するポンプと、 前記パッドの流通路の排水口から前記第1の熱交換器に
    前記冷却水を戻す第2の冷却水通路と、 前記第2の冷却水通路に介装され、前記冷却水を冷却す
    る第2の熱交換器と、 前記ディスクブレーキによる制動の実施状態を検出する
    制動検出手段と、 前記第1の熱交換器から前記エンジンに環流した冷却水
    の温度を検出する冷却水温度検出手段と、 前記制動の実施状態及び前記冷却水の温度に応じて前記
    ポンプの作動を制御する制御手段と、を具備することを
    特徴とする水冷式ディスクブレーキ装置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段は、前記制動が開始された
    ときまたは前記冷却水の温度が第1の所定温度に達した
    とき前記ポンプを作動させることを特徴とする、請求項
    1記載の水冷式ディスクブレーキ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の冷却水通路は、前記第1の熱
    交換器の前記冷却水入口近傍に前記冷却水を戻すことを
    特徴とする、請求項1または2記載の水冷式ディスクブ
    レーキ装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の冷却水通路は、前記第1の熱
    交換器の前記冷却水入口近傍に前記冷却水を戻すととも
    に、分岐して前記第1の熱交換器の冷却水出口近傍にも
    前記冷却水を戻すことが可能であり、分岐部には切換弁
    を備えていることを特徴とする、請求項1または2記載
    の水冷式ディスクブレーキ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、前記冷却水の温度に応
    じて前記切換弁を制御する切換制御手段を含んでなるこ
    とを特徴とする、請求項4記載の水冷式ディスクブレー
    キ装置。
  6. 【請求項6】 前記切換制御手段は、前記冷却水の温度
    が第2の所定温度に達したとき前記冷却水が前記冷却水
    入口近傍に戻されるように前記切換弁を切換えることを
    特徴とする、請求項5記載の水冷式ディスクブレーキ装
    置。
  7. 【請求項7】 前記第2の熱交換器は、送風により前記
    冷却水の冷却を促進する冷却ファンを含んでなることを
    特徴とする、請求項1乃至6のいずれか記載の水冷式デ
    ィスクブレーキ装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段は、前記冷却水の温度に応
    じて前記冷却ファンを制御する送風制御手段を含んでな
    ることを特徴とする、請求項7記載の水冷式ディスクブ
    レーキ装置。
  9. 【請求項9】 前記送風制御手段は、前記冷却水の温度
    が第2の所定温度に達したとき前記冷却ファンを作動さ
    せることを特徴とする、請求項8記載の水冷式ディスク
    ブレーキ装置。
  10. 【請求項10】 前記第1の熱交換器の冷却水入口には
    冷却水の温度が規定温度に達したとき前記エンジンから
    前記第1の熱交換器への冷却水の流通を許容するサーモ
    スタット弁が介装されており、前記第2の所定温度は前
    記規定温度であることを特徴とする、請求項6または9
    記載の水冷式ディスクブレーキ装置。
  11. 【請求項11】 前記パッドは少なくとも2個からな
    り、前記第1の冷却水通路は、前記各パッドの流通路を
    流れる前記冷却水の圧力変化に拘わらず常に前記冷却水
    を一定の流量比率で分岐分流させる分流弁を介して前記
    各パッドの流通路の入水口に前記冷却水を導くことを特
    徴とする、請求項1乃至10のいずれか記載の水冷式デ
    ィスクブレーキ装置。
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