JPH0952380A - 階調画像の熱記録方法 - Google Patents

階調画像の熱記録方法

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JPH0952380A
JPH0952380A JP20420395A JP20420395A JPH0952380A JP H0952380 A JPH0952380 A JP H0952380A JP 20420395 A JP20420395 A JP 20420395A JP 20420395 A JP20420395 A JP 20420395A JP H0952380 A JPH0952380 A JP H0952380A
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JP20420395A
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English (en)
Inventor
Shinji Imai
真二 今井
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】熱的影響による異方性の無い高画質な画像を形
成することのできる階調画像の熱記録方法を提供する。 【解決手段】レーザビームの副走査の方向に対するビー
ム径と、前記副走査の方向の画像の記録間隔と、前記副
走査の周波数とに応じて決まるパラメータtを用いて、
前記副走査の方向に形成される画像を所定の濃度とすべ
く、画像データx(i,j+1)を、 x’(i,j+1)=x(i,j+1)・{1−t・x
(i,j)} i:主走査方向の画素位置 j:副走査方向の画素位置 x(i,j+1):画像データx(i,j)による画素
の記録後に記録される画素の補正前の画像データ x’(i,j+1):補正後の画像データ として補正し、前記画像データx’(i,j+1)に基
づいて前記レーザビームを変調して画像を形成すること
により、主走査方向と副走査方向とで異方性の無い画像
を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザビームから
得られる熱エネルギに基づき感熱記録材料に対して階調
画像を記録する熱記録方法に関する。
【0002】
【従来の技術】感熱記録材料に対して熱エネルギを付与
し、画像等の記録を行う熱記録装置が普及している。特
に、熱源としてレーザを用いることで高速記録を可能と
したものが出現している(特開昭50−23617号、
特開昭58−94494号、特開昭62−77983
号、特開昭62−78964号等参照)。
【0003】本出願人は、このような熱記録方法に適用
され、良好な階調画像を高品位で記録することのできる
感熱記録材料として、支持体上に発色剤、顕色剤および
光吸収色素(光熱変換剤)を備え、供給される熱エネル
ギに応じた濃度で発色する材料を開発し、特許出願して
いる(特開平5−301447号、特開平5−2421
9号参照)。
【0004】この感熱記録材料は、支持体に、少なくと
も塩基性染料前駆体を含有するマイクロカプセル、顕色
剤および光吸収色素を水に難溶または不溶の有機溶剤に
溶解せしめた後、乳化分散した乳化物を含有する塗布液
を塗布して形成せしめた感熱層を有する。
【0005】塩基性染料前駆体は、エレクトロンを供与
して、あるいは酸等のプロトンを受容して発色する性質
を有するものであって、通常略無色で、ラクトン、ラク
タム、サルトン、スピロピラン、エステル、アミド等の
部分骨格を有し、顕色剤と接触してこれらの部分骨格が
開環若しくは開裂する化合物が用いられる。具体的に
は、クリスタルバイオレットラクトン、ベンゾイルロイ
コメチレンブルー、マラカイトグリーンラクトン、ロー
ダミンBラクタム、1,3,3−トリメチル−6’−エ
チル−8’−ブトキシインドリノベンゾスピロピラン等
がある。
【0006】これらの発色剤に対する顕色剤としては、
フェノール化合物、有機酸若しくはその金属塩、オキシ
安息香酸エステル等の酸性物質が用いられる。顕色剤は
融点が50〜250℃のものが好ましく、特に融点が6
0〜200℃の水に難溶性のフェノールまたは有機酸が
望ましい。これらの顕色剤の具体例は、例えば、特開昭
61−291183号に記載されている。
【0007】光吸収色素は、可視光領域における光の吸
収が少なく、赤外線領域の波長の吸収率が特に高い色素
が好ましい。この色素としては、シアニン系色素、フタ
ロシアニン系色素、ピリリウム系・チオピリリウム系色
素、アズレニウム系色素、スクワリリウム系色素、N
i、Cr等の金属錯塩系色素、ナフトキノン系・アント
ラキノン系色素、インドフェノール系色素、インドアニ
リン系色素、トリフェニルメタン色素、トリアリルメタ
ン系色素、アミニウム系・ジインモニウム系色素、ニト
ロソ化合物等を挙げることができる。これらの中でも特
に近赤外光を発振する半導体レーザが実用化されている
観点から、波長が700〜900nmの近赤外領域の光
の吸収率が高いものを使用することが好ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記熱記録
装置では、例えば、副走査搬送されるシート状の感熱記
録材料に対し、高速回転するポリゴンミラーを介してレ
ーザビームを主走査させ、前記レーザビームの光エネル
ギを前記感熱記録材料に含まれる光吸収色素によって熱
エネルギに変換することにより、前記熱エネルギを用い
た階調画像の2次元的な記録を行っている。
【0009】この場合、感熱記録材料は、与えられた熱
エネルギに応じた濃度で発色する。従って、例えば、直
前に記録した走査線の熱的影響を受けて次に記録する走
査線の濃度が変動するため、特に、熱的影響を受けるこ
とのない銀塩写真と比較すると、所望の画像が得られな
くなるおそれがある。
【0010】例えば、副走査周波数を900Hz、副走
査方向のレーザビームのビーム径を100μm、副走査
方向の画像の記録間隔を50μm、感熱記録材料の感度
(γ特性)を5とし、図10Aに示すように、副走査方
向に配列される画像データG1〜G9をG1=G2=G
3=500、G4=G5=0、G6=G7=G8=G9
=500とした場合、各主走査線の副走査方向に対する
前記感熱記録材料上の温度分布a1〜a3、a6〜a9
は、図10Bに示すようになる。なお、前記温度分布a
1〜a3、a6〜a9は、温度分布a6の最大温度を
1.0に規格化して示している。図10Cは、図10B
に示す温度分布から得られる感熱記録材料の濃度分布を
示す。
【0011】また、副走査周波数を400Hz、副走査
方向のレーザビームのビーム径を140μm、副走査方
向の記録間隔を50μm、感熱記録材料の感度(γ特
性)を5とし、図10Aと同様に画像データG1〜G9
を設定した場合、各主走査線の副走査方向に対する前記
感熱記録材料上の温度分布b1〜b3、b6〜b9は、
図11Aに示すようになる。なお、温度分布b6の最大
温度を1.0に規格化して示している。図11Bは、図
11Aに示す温度分布から得られる感熱記録材料の濃度
分布を示す。
【0012】この場合、温度分布a6またはb6に基づ
く感熱記録材料の濃度は、副走査方向に対する直前の画
素が無い分、温度が低いため、他の部分よりも低下する
ことになる。また、各主走査線の形成の際の相互の熱的
影響は、副走査周波数により決まる副走査方向の画像の
記録時間間隔、副走査方向のレーザビームのビーム径お
よび副走査方向の記録間隔にも依存している。
【0013】一方、主走査線は、通常、数千個の画素で
構成されるため、前記各画素を記録する主走査周波数
は、前記副走査周波数よりもはるかに高い周波数となっ
ている。従って、主走査方向の各画素の記録時間間隔
は、感熱記録材料の放熱の時定数よりもはるかに短いた
め、主走査方向に対する直前の画素の有無による濃度の
熱的影響は殆ど無視することができる。
【0014】この結果、各画素の相互の熱的影響による
濃度変動は、感熱記録材料の副走査方向に対して顕著に
現れることになる。しかも、この濃度変動は、副走査周
波数、ビーム径、画像の記録間隔といった複数のパラメ
ータに依存しているため、各パラメータの設定には多大
な時間を必要としていた。
【0015】本発明は、前記の不具合に鑑みてなされた
ものであり、熱的影響による異方性の無い高画質な画像
を容易に形成することのできる階調画像の熱記録方法を
提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、供給される光エネルギを熱エネルギに
変換し、前記熱エネルギに応じた濃度で発色する感熱記
録材料に対し、記録する画像の階調に応じレーザビーム
を変調して主走査する一方、前記感熱記録材料を前記レ
ーザビームにより相対的に副走査して階調画像の記録を
行う熱記録方法において、前記レーザビームの前記副走
査の方向に対するビーム径と、前記副走査の方向の画像
の記録間隔と、前記副走査の周波数とに応じて決まるパ
ラメータtを用いて、前記副走査の方向に形成される画
像を所定の濃度とすべく、画像データx(i,j+1)
を、 x’(i,j+1)=x(i,j+1)・{1−t・x
(i,j)} i:主走査方向の画素位置 j:副走査方向の画素位置 x(i,j+1):画像データx(i,j)による画素
の記録後に記録される画素の補正前の画像データ x’(i,j+1):補正後の画像データ として補正し、前記補正後の画像データx’(i,j+
1)に基づいて前記レーザビームを変調して所望の画像
を形成することを特徴とする。
【0017】本発明の階調画像の熱記録方法では、レー
ザビームの副走査周波数と副走査方向のビーム径と副走
査方向の画像の記録間隔とで決まるパラメータtを用い
て画像データを副走査方向に補正し、その補正された画
像データにより前記レーザビームを変調して画像を形成
することで、副走査方向に対する熱的影響を補正した画
像を形成する。
【0018】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の階調画像の熱記
録方法が適用される熱記録装置10を示す。この熱記録
装置10は、レーザビームLを矢印A方向に主走査し、
矢印B方向に副走査搬送される感熱記録材料Sに階調画
像を記録するものであり、レーザビームLを出力するレ
ーザダイオード12と、前記レーザビームLを平行光束
とするコリメータレンズ14と、シリンドリカルレンズ
16と、反射ミラー18と、レーザビームLを偏向する
ポリゴンミラー20と、fθレンズ22と、前記シリン
ドリカルレンズ16と共働してポリゴンミラー20の面
倒れを補正するシリンドリカルミラー24と、感熱記録
材料Sの上面部に当接するローラ26a、26bと、感
熱記録材料Sの下面部に当接し、前記ローラ26aと共
働して前記感熱記録材料Sを副走査搬送するローラ26
cと、感熱記録材料Sの下面部に当接し、前記感熱記録
材料Sに所定の予熱エネルギを供給することで予熱を行
う予熱ローラ28と、前記予熱ローラ28に対して予熱
のための電流を供給する電源30とを備える。電源30
は、制御部32によって制御され、また、レーザダイオ
ード12は、ドライバ34を介して前記制御部32によ
って制御される。
【0019】感熱記録材料Sは、図2に示すように、支
持体42上に発色剤、顕色剤および光熱変換剤を備えた
透明状の感熱層44を形成し、さらに、前記感熱層44
上に保護層46を形成して構成される。この場合、発色
剤は、光熱変換剤から付与される熱エネルギにより透過
率を増加させるマイクロカプセルに収納されており、前
記熱エネルギにより流動性が付与された顕色剤と前記発
色剤が所定量反応することにより、所定の濃度が実現さ
れるものである。図3は、このような感熱記録材料Sの
温度に対する発色特性aを概略的に示したものであり、
室温よりも高い温度T1、T2間で所定の濃度に発色す
る。なお、感熱層44を構成する材料としては、前述し
たように、特開平5−301447号、特開平5−24
219号等に記載されたものを用いることができる。
【0020】本実施例の熱記録装置10は、基本的には
以上のように構成されるものであり、次に、この熱記録
装置10の動作について説明する。
【0021】先ず、感熱記録材料Sは、ローラ26b、
予熱ローラ28間、および、ローラ26a、26c間に
挟持された状態で矢印B方向に副走査搬送されながら予
熱される。すなわち、予熱ローラ28に対して電源30
から所定の電流を供給することにより、図3に示すよう
に、感熱記録材料Sが発色直前の温度T1まで予熱され
る。
【0022】次に、前記のようにして感熱記録材料Sを
予熱した後、制御部32は、ドライバ34を介してレー
ザダイオード12を駆動する。レーザダイオード12
は、感熱記録材料Sに記録する画像の階調に応じて変調
されたレーザビームLを出力する。前記レーザビームL
は、コリメータレンズ14によって平行光束とされた
後、シリンドリカルレンズ16および反射ミラー18を
介してポリゴンミラー20に導かれる。ポリゴンミラー
20は高速で回転しており、その反射面によって反射さ
れ且つ矢印A方向に偏向されたレーザビームLは、fθ
レンズ22およびシリンドリカルミラー24を介して、
ローラ26a、26b間より感熱記録材料Sに導かれ、
矢印B方向に副走査搬送される前記感熱記録材料Sを主
走査する。
【0023】そこで、感熱記録材料Sにおいて、レーザ
ビームLの光エネルギは、感熱層44に含まれる光熱変
換剤により熱エネルギに変換され、この熱エネルギがマ
イクロカプセルの透過率を増加させるとともに、顕色剤
に流動性を付与することで、前記マイクロカプセル内に
収容された発色剤と前記顕色剤が反応し、所定の濃度か
らなる階調画像が形成される。なお、感熱記録材料S
は、予熱ローラ28により発色直前の温度T1まで予熱
されているため、レーザビームLは、前記感熱記録材料
Sを温度T1、T2間の範囲で加熱すればよく、従っ
て、レーザダイオード12に対して大出力が要求される
ことなく高精度な階調画像を形成することができる。
【0024】ここで、前記感熱記録材料Sに記録される
画像を構成する各画素は、相互に熱的影響を受けるた
め、その画像記録条件によっては、副走査方向に対して
異方性を呈する場合がある。なお、この場合の画像記録
条件とは、後述するように、レーザビームLの副走査周
波数f、副走査方向のビーム径dおよび副走査方向の画
像の記録間隔Dからなる条件である。
【0025】そこで、本実施例では、前記各条件が与え
られた場合、その条件に応じてパラメータtを設定し、
このパラメータtを用いて画像データを副走査方向に対
して補正するようにしている。なお、前記パラメータt
は、実験的に予め求めておくことができる。
【0026】すなわち、副走査周波数f、副走査方向の
ビーム径dおよび副走査方向の画像の記録間隔Dの関数
として設定される前記パラメータtを用いて、画像デー
タx(i,j+1)を、 x’(i,j+1)=x(i,j+1)・{1−t・x
(i,j)} i:主走査方向の画素位置 j:副走査方向の画素位置 x(i,j+1):画像データx(i,j)による画素
の記録後に記録される画素の補正前の画像データ x’(i,j+1):補正後の画像データ として補正する。この場合、前記画像データx(i,j
+1)は、副走査方向の直前の画像データx(i,j)
に基づいて補正され、画像データx’(i,j+1)と
なる。従って、前記画像データx’(i,j+1)によ
りレーザビームLを変調して画像を記録することで、副
走査方向に対して熱的影響による濃度変動の生じること
がない高品質な画像を形成することができる。
【0027】なお、感熱記録材料Sの発色特性(感度)
を考慮し、前記パラメータtを直前の画像データx
(i,j)の関数として設定することにより、一層高品
質な画像を形成することが可能となる。
【0028】図4A〜図4Cは、画像データの副走査周
波数を900Hz、副走査方向のレーザビームのビーム
径を100μm、副走査方向の記録間隔を50μm、感
熱記録材料の感度(γ特性)を5、パラメータtを1.
6×10-5とし、図4Aに示すように、副走査方向に配
列される画像データG1〜G9をG1=G2=G3=4
60、G4=G5=0、G6=500、G7=G8=G
9=460とした場合、各主走査線の副走査方向に対す
る前記感熱記録材料上の温度分布c1〜c3、c6〜c
9の最大値は、図4Bに示すように、全て等しくなり、
図4Cに示す所望の濃度の画像を得ることができる。同
様に、図5A〜図5Cは、画像データの副走査周波数を
400Hz、副走査方向のレーザビームのビーム径を1
00μm、副走査方向の記録間隔を50μm、感熱記録
材料の感度(γ特性)を5、パラメータtを2.0×1
-4とし、図5Aに示すように、副走査方向に配列され
る画像データG1〜G9をG1=G2=G3=450、
G4=G5=0、G6=500、G7=G8=G9=4
50とした場合、各主走査線の副走査方向に対する前記
感熱記録材料上の温度分布c1〜c3、c6〜c9の最
大値は、図5Bに示すように、全て等しくなり、図5C
に示す所望の濃度の画像を得ることができる。
【0029】ここで、本出願人は、画像記録条件である
レーザビームLの副走査周波数f、副走査方向のビーム
径d、副走査方向の画像の記録間隔Dの間に以下のよう
な関係のあることを見出している。
【0030】すなわち、図6は、図10Bに示すよう
に、副走査方向に対し直前に記録された画素が無い場合
の温度分布a6の温度分布a7に対する温度低下率ΔT
と、パラメータk(レーザビームLの副走査方向のビー
ム径d/副走査方向の画像の記録間隔D)との関係を、
副走査周波数fをパラメータとして求めたものである。
なお、図7に示すように、前記ビーム径dは、レーザビ
ームLの強度分布e1、e2の最大値を1とし、その1
/e2 となる強度分布e1、e2の幅で定義し、また、
画像の記録間隔Dは、前記強度分布e1、e2の最大値
の間隔として定義する。
【0031】この場合、温度低下率ΔTとパラメータk
(=d/D)との間には、各副走査周波数fにおいて略
線形な関係があり、かつ、特定のパラメータk(≒1.
66)で副走査周波数fによらず同一の温度低下率ΔT
となっていることが了解される。
【0032】一方、図8は、前記温度低下率ΔTと、そ
れに伴う感熱記録材料Sの濃度低下ΔDとの関係を、前
記感熱記録材料Sの感度γ(γ特性)をパラメータとし
て求めたものである。この場合、温度低下率ΔT=5%
とすると、感度γ=4の感熱記録材料Sに対して0.2
の濃度低下ΔD、感度γ=6の感熱記録材料Sに対して
0.3の濃度低下ΔDが生じる。また、温度低下率ΔT
=10%とすると、感度γ=4の感熱記録材料Sに対し
て0.4の濃度低下ΔD、感度γ=6の感熱記録材料S
に対して0.6の濃度低下ΔDが生じる。さらに、温度
低下率ΔT=15%とすると、感度γ=4の感熱記録材
料Sに対して0.6の濃度低下ΔDが生じる。
【0033】ここで、図6の関係において、温度低下率
ΔTを一定としてパラメータk′(k′=k−k0 、k
=d/D)と副走査周波数fとの関係を求めると、 d/D=α・f + k0 の関係を得ることができることを図9に示す対数グラフ
上の関係から本発明者は見い出した。なお、α、βは、
温度低下率ΔTによって決まる定数である。図9は、温
度低下率ΔT=5%、10%、15%のときのパラメー
タk′と副走査周波数fとの関係を示したものである。
【0034】そこで、(1)式の関係から、レーザビー
ムLの副走査方向のビーム径d、副走査方向の画像の記
録間隔D、副走査方向の周波数fが与えられると、温度
低下率ΔTを求めることができる。そして、前記温度低
下率ΔTと感熱記録材料Sの感度γとの関係(図8)か
ら濃度低下ΔDを求め、前記濃度低下ΔDを0とするこ
とのできるパラメータtを設定することにより、副走査
方向に対する熱的影響のない良好な画像を形成すること
ができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る階調画像の熱記録方法によ
れば、以下の効果が得られる。
【0036】すなわち、レーザビームの副走査周波数と
副走査方向のビーム径と副走査方向の画像の記録間隔と
の関係からパラメータを設定し、前記パラメータを用い
て画像データを副走査方向に補正することにより、副走
査方向に対する熱的影響による画像の濃度変動を無く
し、異方性の無い良好な画像を極めて容易に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の熱記録装置の構成説明図である。
【図2】図1に示す熱記録装置の記録部位近傍の構成お
よび感熱記録材料の構造の説明図である。
【図3】感熱記録材料の発色特性図である。
【図4】図4Aは、補正された画像データの説明図、図
4Bは、前記画像データに基づいて感熱記録材料上に生
じる副走査方向に対する温度分布の説明図、図4Cは、
前記温度分布に基づいて感熱記録材料上に生じる副走査
方向に対する濃度分布の説明図である。
【図5】図4と異なる副走査周波数で感熱記録材料を走
査した場合における説明図であり、図5Aは、補正され
た画像データの説明図、図5Bは、前記画像データに基
づいて感熱記録材料上に生じる副走査方向に対する温度
分布の説明図、図5Cは、前記温度分布に基づいて感熱
記録材料上に生じる副走査方向に対する濃度分布の説明
図である。
【図6】レーザビームの副走査方向ビーム径/副走査方
向の画像の記録間隔と、温度低下率との関係説明図であ
る。
【図7】レーザビームの副走査方向ビーム径および副走
査方向の画像に記録間隔の説明図である。
【図8】感熱記録材料の感度に対する温度低下率と濃度
低下との関係説明図である。
【図9】副走査周波数と、レーザビームの副走査方向ビ
ーム径および副走査方向の画像の記録間隔から決まるパ
ラメータとの関係説明図である。
【図10】図10Aは、画像データの説明図、図10B
は、前記画像データに基づいて感熱記録材料上に生じる
副走査方向に対する温度分布の説明図、図10Cは、前
記温度分布に基づいて感熱記録材料上に生じる副走査方
向に対する濃度分布の説明図である。
【図11】図11Aは、図10Bに示す画像データに基
づき、図10Bと異なる副走査周波数で感熱記録材料を
走査した場合における副走査方向の温度分布の説明図、
図11Bは、前記温度分布に基づいて感熱記録材料上に
生じる副走査方向に対する濃度分布の説明図である。
【符号の説明】
10…熱記録装置 12…レーザダ
イオード 20…ポリゴンミラー 26a〜26c
…ローラ 28…予熱ローラ 30…電源 32…制御部 L…レーザビー
ム S…感熱記録材料

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】供給される光エネルギを熱エネルギに変換
    し、前記熱エネルギに応じた濃度で発色する感熱記録材
    料に対し、記録する画像の階調に応じレーザビームを変
    調して主走査する一方、前記感熱記録材料を前記レーザ
    ビームにより相対的に副走査して階調画像の記録を行う
    熱記録方法において、 前記レーザビームの前記副走査の方向に対するビーム径
    と、前記副走査の方向の画像の記録間隔と、前記副走査
    の周波数とに応じて決まるパラメータtを用いて、前記
    副走査の方向に形成される画像を所定の濃度とすべく、
    画像データx(i,j+1)を、 x’(i,j+1)=x(i,j+1)・{1−t・x
    (i,j)} i:主走査方向の画素位置 j:副走査方向の画素位置 x(i,j+1):画像データx(i,j)による画素
    の記録後に記録される画素の補正前の画像データ x’(i,j+1):補正後の画像データ として補正し、前記補正後の画像データx’(i,j+
    1)に基づいて前記レーザビームを変調して所望の画像
    を形成することを特徴とする階調画像の熱記録方法。
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