JPH0951456A - 映像入力装置 - Google Patents

映像入力装置

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JPH0951456A
JPH0951456A JP7198325A JP19832595A JPH0951456A JP H0951456 A JPH0951456 A JP H0951456A JP 7198325 A JP7198325 A JP 7198325A JP 19832595 A JP19832595 A JP 19832595A JP H0951456 A JPH0951456 A JP H0951456A
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JP
Japan
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image
signal
still image
image pickup
unit
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JP7198325A
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English (en)
Inventor
Makoto Senda
誠 千田
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
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Publication of JPH0951456A publication Critical patent/JPH0951456A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 動画像と静止画像とを同時に入力しながら高
画質静止画像を得る。 【解決手段】 通常は撮像部1からの動画像信号がセレ
クタ17を介して映像信号処理部3で処理される。高画
質静止画像要求があると、レンズ部13、撮像部15が
レンズ制御部14、駆動部16で制御され、画素ずらし
又は画面分割による複数の撮像領域が順次に定められ、
各領域の静止画像信号がセレクタ17を介して映像信号
処理され、処理された複数の静止画像信号は順次にセレ
クタ20から高画質静止画像キャプチャ部4に取込まれ
メモリ5に格納され、1枚の高画質静止画像が形成され
る。 【効果】 映像信号処理部により動画像信号と静止画像
信号とが時分割処理されるので、見かけ上同時処理する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静止画及び動画を
取込み、出力、表示、蓄積、通信等の処理を行う映像入
力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映像入力装置は、動画像を取り込
むことが主目的であったが、静止画像を取込むことでも
利用されている。従来の電子カメラの有効画素は40万
画素程度であり、高精細画像の静止画を扱うことが可能
なほどカメラの解像度は高くない。また、このカメラで
撮像された画像は、標準の映像信号(例えば、NTS
C、PAL、SECAMなど)による出力が一般的であ
った。しかし、スキャナと比べ、立体物の画像が取り込
めることや、原稿台にセットせずに容易に取込めること
などの利点があるので取込む画面全体を複数画面に分割
して取込んだ後に、各分割画面を合成して静止画像を得
る方法で高画質化を図る手法が検討されている。
【0003】以下に従来例に関して図9を用いて説明す
る。101は人物や書画等の静止画の撮像に使用するカ
メラ部、102はカメラ101の撮像範囲を移動させる
ための駆動部、103はカメラ1で入力された映像信号
をあらゆる用途で使用するために映像データに変換する
処理を行う映像入力処理部、104は映像入力処理部1
03からの映像データをメモリ105に入力するための
メモリ領域の指定やタイミング制御など、及びメモリ1
05から映像データを読み出して全体制御部106へ転
送するためのメモリ領域の指定やタイミング制御などを
行う画像キャプチャ部、105は画像キャプチャ部10
4により映像データを記憶するメモリ部、106は映像
を入力して処理し出力するまでのすべての制御を行う全
体制御部、107は映像データを格納する蓄積部、10
8は映像データを表示する表示部、109は映像データ
を印刷する出力部、110は映像データを通信して相手
端末に送信する通信部である。
【0004】次に、高画質映像入力をする場合につい
て、撮像対象となる全画面領域を複数画面に分割して、
分割された各画面を順次取込み、その取込んだ各画面を
合成して高画質な静止画を得る動作を説明する。まず、
全体制御部106からの指示により駆動部102を駆動
し、カメラ101の撮像領域を所定の位置に合わせる。
次に、カメラ101から入力された映像信号が映像入力
処理部103を経由して映像データとなる。この映像入
力処理部103では、NTSCやALなどのコンポジッ
ト信号であれば、Y信号(輝度信号)とC信号(色差信
号)とにYC分離し、更に、C信号をCr、Cb信号に
色差分離して、Y信号、Cr信号、Cb信号として、そ
の後、A/D変換する。更に、色空間変換が必要であれ
ば、R信号、G信号、B信号に色空間変換する処理が施
され、また、フォーマット変換や解像度変換や拡大/縮
小などが必要であれば、画素密度変換処理やそれに伴う
フィルタ等による補間処理等が施される。
【0005】こうして、映像処理された映像データを画
像キャプチャ部104によりメモリ部105のある指定
された領域に記憶する。上記動作を分割された画面分繰
返すことでメモリ部105には、撮像対象である全画面
領域の映像データが記憶される。この各画面の画像デー
タを張り合せて合成することにより、一つの高画質な静
止画データが得られ、その高画質静止画データを全体制
御部106が、紙面に出力したい場合は出力部109へ
転送して出力し、蓄積したい場合は蓄積部107へ転送
して格納し、表示したい場合は表示部108へ転送して
表示し、遠隔地や他の端末に転送したい場合は通信部1
10へ転送して送信する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、従来の
映像入力装置でも高画質な静止画像を取り込んで蓄積、
表示、出力、あるいは通信をすることが可能である。し
かしながら、上記高画質静止画像を取り込む映像入力装
置の場合には、動画像を取り込む場合と静止画像を取り
込む場合とで、切り替えて取り込むことしかできず、静
止画像を取り込み中は、動画像の取り込みを中断しなけ
ればならないし、逆に、動画像の取り込み中には静止画
像を取り込むことができないといった問題がある。従っ
て、例えば、TV会議システムで遠隔会議をする場合
に、静止画像を取り込む期間は相手に動画像を送信でき
なくなり、会議の進行を妨げる等の問題がある。特に、
取り込みに長い時間を費やす必要がある場合には大きな
問題となる。
【0007】また、動画像を取り込む機能のない高画質
静止画像入力専用の装置である場合もあり、その場合に
は、動画像を取り込めないという大きな問題がある。そ
こで、上記問題を解決するために動画像と静止画像とを
同時に取り込もうとすると、動画像取り込み用の映像入
力装置と静止画像取り込み用の映像入力装置とを別々に
用意する必要があり、ほとんど同じ装置構成を二重に持
たなければならず、無駄が生じてしまうという問題があ
る。
【0008】本発明は上記の問題を解決することのため
に成されたもので、簡単な構成により動画像と静止画像
とを同時に入力することのできる映像入力装置を得るこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明において
は、動画像信号を出力する第1の撮像手段と、静止画像
信号を出力する第2の撮像手段と、上記第2の撮像手段
の撮像領域を変更する制御を行う制御手段と、上記制御
手段による上記撮像領域の変更制御中に上記動画像信号
を選択し、変更後に上記静止画像信号を選択する選択手
段と、上記選択手段から時分割で出力される上記動画像
信号と静止画像信号に所定の信号処理を施す画像処理手
段と、上記第2の撮像手段の複数回の撮像により得られ
た複数の静止画像信号を上記画像処理手段で処理して得
られる複数の処理された静止画像信号を順次に取込んで
1枚の高画質静止画像を作成する静止画像処理手段とを
設けている。
【0010】請求項2の発明においては、動画像信号を
出力する第1の撮像手段と、静止画像信号を出力する第
2の撮像手段と、静止画像要求に応じて上記第2の撮像
手段の撮像領域を変更する制御を行う制御手段と、動画
像要求に応じて上記動画像信号を入力して所定の信号処
理を施すと共に、上記動画像要求が無い時に上記静止画
像要求が有った時に上記静止画像信号を入力して所定の
信号処理を施す画像処理手段と、上記第2の撮像手段の
複数回の撮像により得られた複数の静止画像信号を上記
画像処理手段で処理して得られる複数の処理された静止
画像信号を順次に取込んで1枚の高画質静止画像を作成
する静止画像処理手段とを設けている。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば、通常は第1の撮像手
段で撮像した動画像信号が画像処理手段で信号処理され
ており、この状態で第2の撮像手段が制御手段により制
御され、撮像領域が変更されると、その間動画像信号は
処理され続け、撮像領域が定まると、第2の撮像手段で
撮像された静止画像信号が信号処理される。その後、第
2の撮像手段は順次撮像領域が変更制御されて、複数の
撮像領域が定められ、各変更制御期間中は動画像信号が
信号処理される。各撮像領域で撮像された複数の静止画
像信号は順次静止画像処理手段に取り込まれて1枚の高
画質静止画像に合成される。従って、画像処理手段から
はそれぞれ信号処理された動画像信号と静止画像信号と
が時分割で出力される。
【0012】請求項2の発明によれば、静止画像要求が
あると、第2の撮像手段が制御手段により制御されて撮
像領域が変更制御された後、画像信号処理手段は動画像
要求の有無を調べ、動画像要求が有れば第1の撮像処理
手段が撮像した動画像信号を優先的に信号処理し、動画
像要求が無いときは第2の撮像手段で撮像した静止画像
信号を信号処理する。上記の動作が複数の撮像領域につ
いて繰り返し行われ、各撮像領域で撮像された複数の静
止画像信号は順次に静止画像処理手段に取り込まれて1
枚の高画質静止画像に合成される。従って、動画像信号
と静止画像信号とが時分割で信号処理される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面を
参照して説明する。図1は本発明の一実施例による映像
入力装置の構成を示すブロック図である。1は人物や立
体物や書物等を撮像して光電変換する撮像部、2は撮像
部1の撮像範囲を移動させるための駆動部、3は撮像部
1又は後述する撮像部15からの信号をあらゆる用途で
使用するために映像信号に変換する処理を行う映像信号
処理部、4は映像信号処理部3からの映像信号をキャプ
チャしてメモリ5に入力したりあるいはメモリ5から全
体制御部6に出力するためのメモリ領域の指定やタイミ
ング制御などを行う高画質静止画像キャプチャ部、5は
映像データを記憶するメモリ、6は映像を入力して処理
し出力するまでのすべての制御を行う全体制御部、7は
映像データを格納する蓄積部、8は映像データを表示す
る表示部、9は映像データを印刷する出力部、10は映
像データを相手端末に送信する通信部、11はズーム用
レンズやオートフォーカス用レンズなどをもつレンズ
部、12はレンズ部11のズーム機能やフォーカス制御
等を行うレンズ制御部である。
【0014】13はズームにより撮像領域を小さくして
解像度を向上させたり、あるいは、レンズを用いた光軸
可変機能によりCCDの各素子の撮像範囲より微小に光
軸をずらすことで解像度を向上させるなどの機能を有す
るレンズ部、14は全体制御部6からの指示によりレン
ズ部12に対して倍率や光軸のズレ量を制御するレンズ
制御部、15はレンズ部13からの撮像して光電変換す
る撮像部、16は撮像部15の撮像範囲を移動させるた
めの駆動部、17は撮像部1か撮像部15のどちらかの
出力信号を選択して映像信号処理部3に入力するセレク
タ、18は撮像部1、15の出力信号を同期させて出力
させる同期信号発生部、20は映像信号処理部3から出
力される映像信号を高画質静止画像キャプチャ4か動画
像キャプチャ21のどちらかに転送するためのセレクタ
部、21は映像信号をフレームレート動画処理するため
の動画像キャプチャ、22は動画像キャプチャするため
のバッファメモリ部、19は全体制御部6の指示により
各部を制御する映像入力制御部である。
【0015】図2は撮像部1、15の内部ブロックであ
る。201は絞りシャッタ、202は光学的ローパスフ
ィルタ、203は同期信号発生部18からの同期信号に
同期して光電変換素子204を駆動するCCDドライ
ブ、204は撮像された対象物の光信号を受光して電気
信号に変換して出力するCCDを用いた光電変換素子、
205は光電変換素子204から出力された信号を増幅
する自動ゲインコントロール部(AGC)、206は光
電変換素子204からの信号により絞り量を測定するた
めの絞り測光回路、207は絞り測光回路206により
絞りシャッタを駆動して絞りを調整するアイリス駆動部
である。この撮像部1,15から撮像された光情報は電
気信号に変換されて出力され、絞り調整やゲイン調整に
より、その出力レベルが適正な範囲に入るように自動調
整される。
【0016】次に出力される信号の情報について図3を
用いて説明する。図3(a)は光電変換素子204の素
子上のフィルタ配列を示す図である。この配列は補色市
松配列と呼ばれ、Cy(シアン),Ye(イエロー),
G(グリーン),Mg(マゼンダ)の各フィルタが、図
のような配列で配置されている。(ただし、Gは補色で
はなく原色である)
【0017】この配列の利点は、原色であるR(レッ
ド)、G(グリーン)、B(ブルー)のフィルタを通し
て受光するよりも、補色であるCy,Ye,Mgのフィ
ルタを通して受光するほうが、各補色に対して原色が2
色混合されて受光されるので、それだけ多くの情報が得
られ感度が良くなることにある。また、GとMgの配列
は、ラインごとに交互に配列されており、更に、フィル
タ配列の上下のフィルタの信号を加算して出力するた
め、撮像部1,15から出力される信号は図3(b)に
示すように、奇数ラインは、Cy+G、Ye+Mgを繰
り返し、偶数ラインは、Cy+Mg、Ye+Gを繰り返
す。
【0018】ここで、Y信号とC信号は、下式により容
易に得られるようにフィルタ特性が設定されている。 Y={(Cy+G)+(Ye+Mg)}×1/2 RーY={(Ye+Mg)−(Cy+G)} −(B−Y)={(Ye+G)−(Cy+Mg)} 従って、映像信号処理部3では、上記のような加減算を
行うことにより、Y信号とC信号とが生成される。
【0019】図4は映像信号処理部3の内部構成を示
す。301は水平ライン2ライン分の遅延回路で、撮像
部1又は15からの信号に対して遅延無し(OH)、1
ライン遅延(IH)、2ライン遅延(2H)の信号を出
力する。出力信号は図3(b)と同じである。302は
遅延回路301からの出力信号の奇数番目と偶数番目と
を加算することによりY信号を生成し、遅延回路301
により生成した3ライン分の信号を利用して、水平/垂
直のアパーチャ補正の処理を施す水平/垂直アパーチャ
補正部、303は水平/垂直アパーチャ補正部302か
ら出力されたY信号にガンマ補正処理を施すガンマ補正
部、304は遅延回路301からの3ライン分の信号を
利用して、各信号の奇数番目と偶数番目とを加減算する
ことによりY信号、Cr(R−Y)信号、Cb(B−
Y)信号を生成する同期検波部である。
【0020】305はYCrCb信号をRGB信号に色
変換するRGBマトリクス変換部、306は撮像時の光
源の色温度の変化に対してRGBの色再現性を一定に保
つために、RGB信号を合成して得られる白レベルが基
準となる白レベルとなるようにRGB信号に調整を施す
ホワイトバランス調整部、307はRGB信号にガンマ
補正処理を施すガンマ補正処理部、308はRGB信号
をCr(R−Y)信号とCb(B−Y)信号とに色変換
する色差マトリクス変換部である。この映像信号処理部
3は、撮像部1又は15から受信した光情報の電気信号
をY、U、V信号の映像情報に変換して出力し、アパー
チャ補正やガンマ補正、色信号に対してはホワイトバラ
ンス調整を施し、その映像情報を適正なレベルに自動調
整する。
【0021】次に、高画質入力する際の映像入力方法に
ついて、図5を用いて説明する。図5(a)は、画面分
割による方法であり、駆動部16を駆動することでカメ
ラ(撮像部)の撮像領域を上下左右に矢印のように移動
させて画面を分割し、分割された画面ごとに映像を取込
んでいく方式である。図の例では、○印の画像領域を映
像データとして取込んだ状態を示している。この方法
は、撮像領域の制御においても現在の駆動モータの精度
は高いので実現は容易である。しかし、画面合成におい
ては、合成画面間の境界が不連続であり、また取込む時
間もずれているので、そのまま合成すると不自然な画像
になる。
【0022】そこで、時間的ずれによる環境の変化の影
響を極力押さえるように、その間は一定の環境にする、
あるいは複数画面の境界付近の映像信号の状態を記憶し
ておき、境界付近が互いに同一のレベルになるように映
像信号を調整する、あるいは、複数画面の境界付近をダ
ブらせて映像入力しパターンマッチングさせる、あるい
は、映像を取り込む際の画面ゆがみを補正するなどの処
理を施して合成することにより、境界の不連続さを解決
し、良好な静止画像を得ることが可能となる。
【0023】図5(b)は、画素ずらしによる方式(V
AP方式)で、レンズ部13において光軸bを光軸aに
微小にずらすことにより、カメラで撮像される撮像領域
が微小にズレるので、光軸を微小にずらしながらその都
度、映像を取込むことにより、カメラの撮像素子の画素
数が少なくても、あたかも撮像素子の画素数が増して解
像度が向上したのと同等の効果が得られる。図の例で
は、○印の画像を間引くようにして取込んだ場合を示し
ている。
【0024】上記の光軸を微小に変化させるための機構
は、プリズムレンズ500の頂角を可変にする機構であ
る。このプリズムレンズ500は、互いに平行に配され
たガラス板501、502間をシリコン系の液体503
で満たし、その周囲をシールしたものであり、レンズ制
御部14のアクチュエータによって両ガラス板501、
502間の傾きを変化させ頂角を可変にするようにされ
ている。
【0025】ここで、レンズを微小移動させるために、
駆動部の制御にはかなりの制度が要求される。画面合成
においては、合成画面間の境界の不連続性が解消される
ので、合成後の不自然さはなくなる。特に、解像度が変
化しても連続性が失われないので、高画質の静止画像を
入力するには、最適な方法である。ただし、複数画面の
取り込みには時間的なずれが生じているため、時間的ず
れによる環境の変化の影響を極力押さえるようにその間
は一定の環境にするか、あるいは複数画面の画面全体の
平均的な映像信号の状態を記憶しておき、画面全体の平
均レベルが互いに同一のレベルになるように映像信号を
調整することで時間的なずれ問題を解決し、良好な静止
画像を得ることが可能となる。
【0026】図5(c)は、画素ずらしによる他の方式
(PP方式)で、平行平板(Pallarel Pla
te)504を利用する方法である。平行平板504を
斜めに傾けることによって、光が物質を通過する際の屈
折率で生じる入射光の角度のずれを利用して光軸を微小
にずらしながら映像を取り込むことで、解像度や色再現
性を向上させることができる。
【0027】次に本発明の動作について説明する。図6
は図1の実施例についての動作タイミングを示してい
る。同期信号は、同期信号発生部18から出力された各
撮像部1、15に送信される同期信号で、水平同期信号
である。この信号の立上がりが水平同期のスタートを示
している。レンズ駆動信号は、レンズ制御部のON/O
FF状態を示しており、ON時にはズーム機能やオート
フォーカス機能(VAPの場合にはVAPが駆動してい
る場合、PPの場合にはPPが駆動している場合を含
む)などが動作している状態で、OFF時には、動作し
ていない状態を示している。カメラ駆動信号は、カメラ
駆動部2、16のON/OFF状態を示しており、ON
時には、パン/チルト機能や絞り機能などが動作してい
る状態を示し、OFF時には動作が停止している状態を
示す。
【0028】SEL1,2は、レベルがローの場合に
は、撮像部1から取り込んだ信号を映像信号処理して動
画像キャプチャ21に転送する経路を選択し、レベルが
ハイの場合には、撮像部15から取り込んだ信号を映像
信号処理して高画質静止画像キャプチャ4に転送する経
路を選択する。映像信号処理は、どの撮像部からの信号
を処理するかを示しており、Vnは撮像部1からの信号
で動画像(Video)であることを意味し、Smは、
撮像部15からの信号で静止画像(Still)を意味
する。動画像入力信号は、映像信号処理部3から動画像
キャプチャ21へ転送される映像信号で、映像信号処理
部3で処理される信号(Vn)と同じ意味である。ロー
レベルは何も転送されてこないことを意味する。動画像
出力信号は、動画像キャプチャ21から全体制御部6へ
転送される映像信号で映像信号処理部3で処理される信
号(Vn)と同じ意味である。
【0029】静止画像入力信号は、映像信号処理部3か
ら静止画像キャプチャ4へ転送される映像信号で、映像
信号処理部3で処理される信号(Sm)と同じ意味であ
る。ローレベルは、何も転送されていないことを意味す
る。静止画像メモリは、静止画像キャプチャ4のメモリ
5内のイメージが描かれている。ここでは図1の撮像部
15が撮像しているアルファベットABCDの画像が数
回の取込みで順次記憶されていく様子が示されている。
斜線部はメモリ5にデータが入っていない状態を示して
いる。
【0030】次にこの動作タイミングを基に動作を説明
する。まず、通常の場合には、撮像部1から動画像を動
画像キャプチャして取込む動作を繰り返す。ここで、全
体制御部6から映像入力制御部19へ静止画像取り込み
要求が発生すると、映像入力制御部19はこの要求を受
けてレンズ13と撮像部15を駆動する。レンズ駆動で
は、画面分割取り込みの場合には、ズームアップして分
割された画面の一つに撮像領域が入るように調整する。
あるいは、フォーカスによりピントを合わせるなどの制
御を行う。画素ずらしによる取込みの場合には、VAP
やPPを駆動して所定の画素位置に合わせる制御を行
う。
【0031】駆動部16では、アイリスの調整や画面分
割や撮像領域の変更の場合には、パン/チルトで撮像領
域を所定の撮像範囲に入るように制御して調整する。上
記レンズ13と撮像部15の駆動が完了すると、映像入
力制御部19は次の同期信号の立上がりに合わせてSE
L1、2を切り替え、撮像部15からの信号を映像信号
処理して静止画像キャプチャ4に転送し、メモリ5に記
憶する。このとき撮像範囲は「A」であるため、「A」
のメモリ空間に静止画像が記憶される。画素ずらしによ
る取込みの場合は、サブサンプリングされた静止画像が
記憶されている。この期間には、動画像が転送できない
ので動画像の出力は前に動画キャプチャした動画像V3
を再度出力する。こうして1画面分の静止画像の取込み
を完了すると、映像入力制御部19は、次の同期信号の
立上がりに合わせて、SEL1、2を切り替え、撮像部
1からの信号を映像信号処理して動画像キャプチャ21
に転送する経路に戻し、この状態を保持する。
【0032】映像入力制御部19は、静止画像のキャプ
チャがまだ完了していないことを認識し、更にレンズ1
3と撮像部15を駆動し、「B」の撮像領域に合わせ、
レンズ13と撮像部15の制御が完了すると、次の同期
信号の立上がりでSEL1、2を切り替え、撮像部15
の信号を映像信号処理して静止画像キャプチャ4に転送
し、メモリ5の「B」のメモリ空間に記憶する。その静
止画像のキャプチャが完了すると、次の同期信号の立上
がりに同期して、SEL1、2を切り替えて、撮像部1
からの信号を映像信号処理して動画像キャプチャ21に
転送する経路に戻し、この状態を保持する。このような
一連の静止画像キャプチャの動作を「C」、「D」の取
込みまで繰り返して行い、静止画像のキャプチャを完了
する。
【0033】こうしてメモリ5に記憶された静止画像を
全体制御部6に転送し、出力部9,記憶部7,表示部
8,通信部10に転送されて処理される。動画像につい
ては、表示部8への表示や蓄積や蓄積部7での蓄積、通
信部10での通信に利用される。このようにして、動画
像と静止画像の取込みを時分割に処理し、見かけ上同時
に処理することが可能になる。
【0034】図7は動画像キャプチャ21と静止画像キ
ャプチャ4からの転送要求に応じて映像入力部制御部1
9が制御する場合の動作タイミングである。図6と比べ
て、新たに追加された信号は、動画像キャプチャ要求信
号と静止画像要求信号である。動画像キャプチャ要求信
号は動画像キャプチャ21から映像入力制御部19に送
出される信号で、動画像キャプチャ21が画像データを
要求する際にハイレベルとなる信号であり、ハイに立上
がった後、同期信号に同期して画像データを動画キャプ
チャ21に転送する必要がある。ローレベルの場合に
は、要求がないので画像データを転送する必要がないこ
とを示している。
【0035】静止画像キャプチャ要求信号も動画像キャ
プチャ要求信号と同様、ハイレベルの信号のときに要求
が発生しているので静止画像キャプチャ4に画像データ
を転送する必要があり、ローレベルの信号の場合には要
求がないため転送する必要がないことを示している。ま
ず、静止画像キャプチャ4の要求が発生すると、撮像部
15とレンズ部13のレンズ駆動とカメラ駆動を開始
し、静止画像として撮像する撮像範囲を調整したのち、
動画像キャプチャ21からの要求がないかどうかを検出
し、要求がある場合は、動画像キャプチャを優先し、撮
像部1からの信号を映像信号処理して動画像キャプチャ
4に転送する。また、検出の結果、要求が無い場合に
は、撮像部15からの信号を映像信号処理して、静止画
像キャプチャ4に転送する。
【0036】図7の場合は、静止画像を4回キャプチャ
して1画面を構成する例を示してある。映像信号処理に
おける斜線部は、動画像キャプチャ21と静止画像キャ
プチャ4ともに要求がなかった場合で、映像信号処理が
行われない期間を示している。このようにして、動画像
データを要求に従いキャプチャし、かつ、その要求のな
い期間を利用して静止画像キャプチャを行うことができ
るので、動画像と静止画像キャプチャを時分割多重して
処理していても同時に処理したように見せることが可能
となる。
【0037】このような例として、撮像される映像デー
タはデータ量としては大容量なため、データ圧縮を行っ
て数分の1あるいは数百分の1にし、データ量を減らす
処理を施すが、その圧縮処理に時間がかかってしまう、
あるいは、通信、蓄積する際にはその転送スピードに制
限があり、転送するにも時間がかかってしまうという場
合がある。そのため、上記のような場合には、通常の映
像のフレームレート[NTSCやPALの場合には、フ
レームレートが30フレーム/sec(60フィールド
/sec)]よりもレートを落として処理されることが
多い。
【0038】図8にそのような場合の実施例が示されて
いる。3つの撮像部1、15、24から選択して映像信
号処理し、その映像信号を2つの動画像キャプチャ2
1、29か一つの静止画像キャプチャ4に入力する。動
画像キャプチャ21、29を用いる場合は更に圧縮部3
0、31でデータ圧縮を行う。この例では、動画像キャ
プチャ21、29の不要な期間が発生するので、そのタ
イミングで静止画像キャプチャ4を制御するのはもちろ
ん、複数の動画像キャプチャ21、29同しであって
も、両者の不要期間を制御することによって、見かけ上
同時にキャプチャすることが可能となることを示してい
る。なお、カメラ部24に対しては、レンズ部23、レ
ンズ制御部25、駆動部26が設けられている。
【0039】尚、図1、図8において、第1の撮像手段
はレンズ部11、撮像部1で構成され、第2の撮像手段
はレンズ部13、撮像部15で構成される。また制御手
段は、レンズ制御部14、駆動部16で構成される。さ
らに選択手段はセレクタ17で構成され、画像処理手段
は映像信号処理部3で構成される。また静止画像処理手
段は、セレクタ20、高画質静止画像キャプチャ4、メ
モリ5で構成される。さらに上記各手段には、映像入力
制御部19、全体制御部6、同期信号発生部18が適宜
関連している。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
動画像と静止画像とを時分割に処理するので、信号処理
を効率良く行うことができ、回路構成の最適化が図れる
という効果がある。また、動画像を取込み中に一時的に
静止画像を取込むので、あたかも複数の機能を同時に処
理したかのように処理できるので、安価に多機能化が図
れるという効果がある。また、特に画面分割による高解
像度静止画像を取込む場合に、同期信号に同期させて処
理の切替えを可能としており、静止画像を撮像するため
の撮像範囲調整中は動画像処理し、かつ、静止画像キャ
プチャ時にはフレーム周期内で処理が済ませ、その直後
から動画像の処理が可能である。従って、静止画像キャ
プチャする際に動画像キャプチャには最小限の影響で済
むので、コストパフォーマンスが飛躍的に向上するとい
う効果がある。
【0041】また、動画像や静止画像を伝送したり蓄積
する場合は、データ圧縮してデータ量を減らすことによ
って伝送や蓄積の効率を向上させるが、この画像データ
は大容量のため圧縮にかなりの時間を要し、また例え圧
縮しても伝送容量よりも多いので伝送にもかなりの時間
を要する。本発明ではこの処理中の空時間を有効利用し
て複数の撮像手段からの複数の映像入力に対して1つの
映像信号処理部で効率良く処理を可能としているので、
無駄のない経済的なシステムを構築できるという効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】撮像部の内部構成を示すブロック図である。
【図3】フィルタ配列と信号出力を示す構成図である。
【図4】映像信号処理部の内部構成を示すブロック図で
ある。
【図5】高画質静止画像の入力方法を示す構成図であ
る。
【図6】動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図7】動作タイミングを示すタイミングチャートであ
る。
【図8】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図9】従来の映像入力装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 撮像部 2 駆動部 3 映像信号処理部 4 静止画像キャプチャ部 5 メモリ 6 全体制御部 11 レンズ部 12 レンズ駆動部 13 レンズ部 14 レンズ駆動部 15 撮像部 16 駆動部 17 セレクタ 18 同期信号発生部 19 映像入力制御部 20 セレクタ 23 レンズ部 24 撮像部 30 圧縮部 31 圧縮部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動画像信号を出力する第1の撮像手段
    と、 静止画像信号を出力する第2の撮像手段と、 上記第2の撮像手段の撮像領域を変更する制御を行う制
    御手段と、 上記制御手段による上記撮像領域の変更制御中に上記動
    画像信号を選択し、変更後に上記静止画像信号を選択す
    る選択手段と、 上記選択手段から時分割で出力される上記動画像信号と
    静止画像信号に所定の信号処理を施す画像処理手段と、 上記第2の撮像手段の複数回の撮像により得られた複数
    の静止画像信号を上記画像処理手段で処理して得られる
    複数の処理された静止画像信号を順次に取込んで1枚の
    高画質静止画像を作成する静止画像処理手段とを備えた
    映像入力装置。
  2. 【請求項2】 動画像信号を出力する第1の撮像手段
    と、 静止画像信号を出力する第2の撮像手段と、 静止画像要求に応じて上記第2の撮像手段の撮像領域を
    変更する制御を行う制御手段と、 動画像要求に応じて上記動画像信号を入力して所定の信
    号処理を施すと共に、上記動画像要求が無い時に上記静
    止画像要求が有った時に上記静止画像信号を入力して所
    定の信号処理を施す画像処理手段と、 上記第2の撮像手段の複数回の撮像により得られた複数
    の静止画像信号を上記画像処理手段で処理して得られる
    複数の処理された静止画像信号を順次に取込んで1枚の
    高画質静止画像を作成する静止画像処理手段とを備えた
    映像入力装置。
  3. 【請求項3】 上記制御手段は、画面分割を行うことに
    より、上記撮像領域の変更を行うことを特徴とする請求
    項1又は2記載の映像入力装置。
  4. 【請求項4】 上記制御手段は、上記第2の撮像手段に
    おける画素ずらしを行うことにより上記撮像領域の変更
    を行うことを特徴とする請求項1又は2記載の映像入力
    装置。
  5. 【請求項5】 動画像信号を出力する第3の撮像手段
    と、 上記第1、第3の撮像手段から得られる各動画像信号を
    上記画像処理手段で処理した信号をそれぞれ圧縮する圧
    縮手段とを設けた請求項1又は2記載の映像入力装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100575634B1 (ko) * 1998-10-13 2006-11-10 엘지전자 주식회사 화상회의 카메라의 동영상 캡쳐장치 및 방법
KR100813978B1 (ko) * 2006-02-22 2008-03-17 삼성전자주식회사 멀티미디어 데이터를 기록 및 재생하는 방법 및 장치
JP2008147715A (ja) * 2006-12-05 2008-06-26 Canon Inc 撮像装置及び方法

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