JPH09512547A - 4−ニトロ−δ▲上4▼−3−ケトステロイドを介した4−アミノ−δ▲上4▼−3−ケトステロイドの製造方法 - Google Patents

4−ニトロ−δ▲上4▼−3−ケトステロイドを介した4−アミノ−δ▲上4▼−3−ケトステロイドの製造方法

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JPH09512547A JP7528246A JP52824695A JPH09512547A JP H09512547 A JPH09512547 A JP H09512547A JP 7528246 A JP7528246 A JP 7528246A JP 52824695 A JP52824695 A JP 52824695A JP H09512547 A JPH09512547 A JP H09512547A
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ゲイツ,シンシア・エイ
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カラン,テイモシー・テイー
フリン,ゲアリー・エイ
キン,チー−シン・アール
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メリル・フアーマシユウテイカルズ・インコーポレイテツド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は4−ニトロ−Δ4−3−ケトステロイドの製造方法、ステロイドC17-20リアーゼおよび5α−還元酵素の阻害剤としてのその使用、および順次、a)式(II)の出発化合物を相当する熱力学的ジエノレートが生成するのに十分な時間高められまたは適当な温度で強塩基の有効量と反応させ、次いで中性ニトロ化剤を添加することにより4−ニトロステロイドを形成すること;そして、次いでb)4−ニトロステロイドを適当な還元剤と反応させること、包含する式(I)の化合物の新しい製造方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】 4−ニトロ−Δ4−3−ケトステロイドを介した4− アミノ−Δ4−3−ケトステロイドの製造方法 発明の背景 本発明は一般的にアンドロゲンおよび/またはエストロゲンの阻害剤化合物、 C17-20リアーゼ、C17α−ヒドロキシラーゼおよび5α−還元酵素の阻害剤とし てのその使用、および4−アミノ−Δ4−3−ケトステロイドの製造方法に関す る。 アンドロゲンおよびエストロゲンの生合成は、主に、二重作用酵素ステロィド C17-20リアーゼおよびC17α−ヒドロキシラーゼの作用により制御されている。C17-20 リアーゼは17β位に2個の炭素側鎖を有するステロイドの変換を触媒する のに対し、C17α−ヒドロキシラーゼは17α位にこのような分子のヒドロキシル 基を付加する。C17-20リアーゼの作用はテストステロン、5α−ジヒドロテスト ステロンおよびエストロゲン、主にエストロンおよびエストラジオールの形成の ために重要な前駆体分子を形成する。C17-20リアーゼの有効な阻害は、アンドロ ゲンおよびエストロゲンの両方のステロイド類の形成を抑制する際に有用であり 、このため、このようなアンドロゲンおよび/またはエストロゲンが悪く作用す るような疾病の状態または疾病の治療において有用である。 酵素ステロイド5α−還元酵素はジヒドロテストステロンまたはDHT(17β−ヒ ドロキシ−5α−アンドロスタン−3−オン)へのテストステロンの変換を触媒 する。DHTはテストステロンよりも強力なアンドロゲンであり、特定の組織にお ける末端臓器エフェクターとして、特に成長の媒介において作用する。この酵素 を効果的に阻 害することは、DHTの形成の防止に有用であり、従って、アンドロゲン依存性疾 患、特にDHTが悪く作用するような疾患の治療において有用である。 前記した阻害剤は、アンドロゲンおよび/またはエストロゲンの経路の種々の 段階に作用し、各々種々のアンドロゲンおよび/またはエストロゲン依存性疾患 の治療における治療上の有用性を有することが知られているため、このような阻 害剤の合成のための代替法も有用であると考えられる。本出願に記載した方法に より得られる4−アミノステロイド誘導体の特定のものは1988年7月12日に発行 された米国特許第4,757,061号、1992年6月9日に発行された米国特許第5,120,8 40号、および1992年9月1日に発行された米国特許第5,143,909号に記載されて いる。これらの化合物の開示された3段階合成では4,5−エポキシステロイド誘 導体の形成、次いで、ナトリウムアジド処理による4−アジドステロイド誘導体 の形成を行なう。4−アジドステロイド誘導体はその後還元されて4−アミノス テロイド誘導体となる。この合成におけるナトリウムアジドの使用は、化合物が 本来不安定であるため、健康に対し有害である。熟練した化学者は僅か少量のナ トリウムアジドを使用するため、実験室における小規模の上記工程は安全に実施 できる。しかしながら、4−アミノステロイド誘導体の大規模の工業的生産には 大量のナトリウムアジドおよびその誘導体の酸であるヒドラゾ酸が必要である。 大量のナトリウムアジドおよびヒドラゾ酸を高温で使用するこの合成方法には、 人体および環境に対する大きな危険が伴う。環境および健康に対する危険は化学 プラントの適切な設計により低減できるが、このような施設に関る経費は制約要 因となり、本質的な危険性 はなお完全には取り除かれない。4−アジド中間体を介した4−アミノ−Δ4− ステロイドの3段階の合成を反応図Aに図示する。 以前のSchaub等(Tetrahedron,20:373(1964))およびSuginome等(J.Bull.Ch em.Soc.Jap.62:1343(1989))の記載したΔ4−3−ケトステロイドのニトロ化 の試みでは相当する2−ニトロステロイドが形成された。これは、ニトロ化が熱 力学的ジエノレートである3,5−ジエノレートよりはむしろ動的な2,4−ジエノレ ートを介して進行することから、起り得ることであるとされていた。4−ニトロ ステロイドの形成には、2,3−ジエノレートに対抗して3,5−ジエノレートの生成 を支援するような条件が必要である。 発明の要旨 本発明は、相当する3,5−ジエノレートのニトロ化生成物である4−ニトロ− 3−ケトステロイドの形成を介した4−アミノ−3−ケトステロイドの製造のた めの新しい方法を提供する。 本発明は下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、C1-C4アルカ ノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロピルオキシ、シクロプロピルアミ ノ、アセチルチオアルカン、2,2−ジメチルジオキソラン−4−イル、1,2−ジヒ ドロキシエチルおよびC1-C4アルカンチオールであり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; RおよびR1は一緒になって=0、即ち17位の炭素に二重結合する酸素を示し; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R5およびR6は一緒になって=0、即ち11位の炭素に二重結合する酸素を示し; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして、 し; 符号 はα型の置換基(紙の面の下方)を指し; 符号 はβ型の置換基(紙の面の上方)を指し; そして更に上記説明の限定のために、 条件として、RがOHである場合は、R1は水素であり;そして 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素である〕の化合物の製造のための新 しい方法であって、順次、下記段階: a) 下記式: は上記したとおり定義される〕の出発化合物を相当する熱力学的ジエノレートを 形成するのに十分な時間高められまたは適当な温度で強塩基有効量と反応させ、 次いで中性のニトロ化剤を添加して4−ニトロステロイドを生成すること;次い で、 b) 4−ニトロステロイドを適当な還元剤と反応させること;および c) 場合により4−アミノステロイドを薬学的に許容される塩に変換すること を包含する上記方法を提供する。 ニトロ化後修飾が必要な場合はこれは知られた手順で通常のように行なうこと ができる。例えば、以下の反応図に記載するとおり、4−ニトロテストステロン のC17ヒドロキシル基の酸化により相当する17−ケトンが得られる。 保護基の除去は下記の反応図に示すとおり行なうことができる。 本発明は更に、C17-20リアーゼ、C17α−ヒドロキシラーゼおよび/または5 α−還元酵素の阻害剤として有用な特定の4−ニトロステロイドを提供する。こ れらの化合物は、下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、 C1-C4アルカノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロピルオキシ、シクロ プロピルアミノ、アセチルチオアルカン、2,2−ジメチルジオキソラン−4−イ ル、1,2−ジヒドロキシエチルおよびC1-C4アルカンチオールであり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; RおよびR1は一緒になって=0、即ち17位の炭素に二重結合する酸素を示し; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R5およびR6は一緒になって=0、即ち11位の炭素に二重結合する酸素を示し; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして し; 符号 はα型の置換基(紙の面の下方)を指し; 符号 はβ型の置換基(紙の面の上方)を指し; そして更に上記説明の限定のために、 条件として、RがOHである場合は、R1は水素であり;そして 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素である〕により表わさ れる。 本発明は更に、本発明の化合物の有効阻害量を投与することを包含するステロ イドC17-20リアーゼ、C17α−ヒドロキシラーゼおよび/または5α−還元酵素 を阻害するための方法を提供する。 発明の詳述 出発物質は知られたものを用いるか、または知られた方法により得てよい。 本明細書中では、「C1-C6アルカノイル」という用語は炭素原子1〜6個の直 鎖または分枝鎖のアルカノイル基を指す。この用語の範囲に含まれるものはホル ミル、アセチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、ヘキサノイル等であ る。 本明細書中では、「C1-C4アルカノール」という用語は、ヒドロキシ官能基少 なくとも1つを有するが各炭素原子に連結したヒドロキシ基が1つを超えないよ うな、炭素原子1〜4個の直鎖または分枝鎖のアルコール基を指す。この用語の 範囲に含まれるものはメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパ ノール、n−ブタノール、2−ブタノール、2−メチル−1−プロパノール、2 −メチル−2−プロパノール、1,2−ジヒドロキシエタノール、1,3−ジヒドロキ シイソプロパノール等である。 本明細書中では、「C1-C6アルキル」という用語は炭素原子1〜6個の飽和の 直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。この用語の範囲に含まれるものはメチル 、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル 、n−ペンチル、n−ヘキシル等である。 本明細書中では、「C1-C8アルキル」という用語は炭素原子1〜8 個の飽和の直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。この用語の範囲に含まれるも のはメチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、 t−ブチル、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチル等であ る。 本明細書中では、「C1-C4アルカンチオール」という用語はチオール官能基を 有する炭素原子1〜4個の飽和の直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。この用 語の範囲に含まれるものはメチルチオール、エチルチオール、プロピルチオール 、イソプロピルチオール、n−ブチルチオール、イソブチルチオール、t−ブチ ルチオール等である。 本明細書中では、「アセチルチオアルカン」という用語はアセチルチオール官 能基を有する炭素原子1〜8個の飽和の直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指す。 この用語の範囲に含まれるものは、アセチルチオメチル、アセチルチオエチル、 アセチルチオプロピル、アセチルチオイソプロピル、アセチルチオブチル、アセ チルチオ−s−ブチル、アセチルチオ−t−ブチル等である。 本明細書中では、「C1-C6アルカノイルオキシ」という用語はカルボキシラト 、官能基を有する炭素原子1〜8個の飽和の直鎖または分枝鎖の炭化水素基を指 す。この用語の範囲に含まれるものはホルミルオキシ、アセトキシ、プロピオニ ルオキシ、イソプロピオニルオキシ、n−ブチリルオキシ、s−ブチリルオキシ 、t−ブチリルオキシ、n−ペンタノイルオキシ、s−ペンタノイルオキシ、t −ペンタノイルオキシ、n−ヘキサノイルオキシ等である。 本明細書中では、「薬学的に許容される塩」という用語は、当業者が容易に判 断できるものであり、患者に対して多大な毒性作用を 示すことがなく望ましい製薬操作性と製剤特性を有するような酸付加塩を指す。 このような塩は無機塩および有機塩のいずれであることもでき、含水塩でも、ま たは実質的に無水であってもよい。適当な塩を形成するような代表的な無機酸は 塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸および金属塩、例えばオルトリン酸1水素ナト リウムおよび硫酸水素カリウムを包含する。適当な塩を形成する代表的な有機酸 はモノ、ジおよびトリカルボン酸を包含する。このような酸の限定しない例は酢 酸、グリコール酸、乳酸、ピルビン酸、マロン酸、コハク酸、グルタール酸、フ マル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、ヒドロキ シマレイン酸、安息香酸、ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、ケイヒ酸、サリ チル酸、2−フェノキシ安息香酸および、スルホン酸類、例えばメタンスルホン 酸および2−ヒドロキシスルホ安息香酸および2−ヒドロキシエタンスルホン酸 である。 上記した反応図は、本発明の工程を説明するものであり、ここでは、Δ4−3 −オンステロイドはまずΔ3,5−ジエノレートを生成するのに十分強力な塩基の 有効量と反応させることによりニトロ化して相当する4−ニトロ化合物とする。 「強塩基有効量」とは、適当な反応条件下Δ4−3−オン出発物質をその熱力学 的ジエノレート に変換するのに適する強度と濃度の塩基を指す。 適当な反応条件の選択においては、厳密な塩基とその濃度は、他の反応条件の 関数であり、使用する置換基の数と種類、反応時間、溶媒および温度により異な る。即ち、6位ステロイド炭素における脱保護を介した熱力学的ジエノレート中 間体の形成のパラメーターに関する一般的な指針は後に記載する。使用可能な「 強塩基」の範囲は、金属アルコレート等も包含するが、好ましくは炭素原子3〜 6個の分枝鎖アルコールの塩である。最も好ましくは、これらの分枝鎖アルコー ルは炭素原子3〜5個を有する。例えばカリウムt−ブトキシドが好ましい。 強塩基の「有効量」は、ステロイド上の酸性プロトンの数により異なる。「酸 性プロトン」とは容易に解離するもの、例えばOH、CO2H、NHである。各酸性プロ トンごとに、更に1当量の塩基を用いる。本明細書に記載した典型的な塩基およ び「非酸性プロトン」含有ステロイドを用いた場合、量はステロイド化合物に対 して少なくとも2モル当量となる。好ましくは2〜4モル当量であり、最も好ま しくは酸性プロトンのみ約2モル当量である。 ニトロ化反応におけるジエノレート中間体の形成において、当業者は反応の温 度と時間の間の可変領域を容易に理解できるであろう。高められた温度では当然 ながら反応時間は短く、より低温では反応時間は長くなる。本発明の実施におい ては、「高められた温度」とは、約50℃〜約100℃、好ましくは50℃〜83℃であ り、最も好ましくは約83℃である。高められた温度では、「相当する熱力学的ジ エノレートを形成するのに十分な時間」とは約15分〜8時間、好ましくは約15分 〜約180分であり、最も好ましい反応時間は約60分である。 より低い温度では、「適当な温度」の範囲は約15℃〜約50℃、好ましくは17℃ 〜約30℃であり、最も好ましくは約20〜約25℃である。これらの温度では、「熱 力学的ジエノレートを形成するのに十分な時間」とは約15分〜48時間、好ましく は約1時間〜24時間であり、最も好ましくは約10時間〜24時間である。反応収率 はより低い反応温度をより長い反応時間で用いることにより上昇させることがで き、そのほうが本発明の実施においては好ましい。本発明の方法で好都合に用い る特定の溶媒は上記温度範囲の下限に凍結温度を有する場合があるため、僅かに 加温するか、または溶媒を反応体の1つと混合した後に、これらのより低い温度 で反応を進めることが必要である場合がある。 ニトロ化を行なうために適する溶媒は、炭素原子2〜5個を有する直鎖または 分枝鎖のアルカンから誘導した何れかのアルコールであることができる。特に望 ましいものは第2および第3アルコールである。例えば、エタノールまたはイソ プロパノールは効果的に用いてよいが、t−アミルアルコールおよびt−ブチル アルコールが好ましい。最も好ましい溶媒はt−ブタノールである。 ニトロ化は何れかの中性ニトロ化剤、例えばアルキルニトレートを用いて行な うことができる。特定のアルキルニトレートの選択は反応性と経費を考慮して決 定する。適当なアルキルニトレートは炭素原子3〜8個を有する何れかの飽和の 直鎖または分枝鎖の有機ニトレートである。好ましいアルキルニトレートには、 イソプロピルニトレート、イソブチルニトレートおよび2−エチルヘキシルニト レートが包含される。最も好ましいアルキルニトレートはイソプロピルニトレー トである。 適当な還元剤による4−ニトロステロイド化合物の還元は、いずれかの知られ た方法により、例えば化学的にまたは触媒作用により、行なってよい。典型的な 化学触媒には、1)酢酸中金属亜鉛;2)塩化アンモニウムの存在下または非存在下 のメタノール中金属亜鉛;3)エタノール中塩化第一スズ;または4)エタノール中 鉄および酢酸が包含される。効果的な触媒系には、エタノールのようなアルコー ル溶媒中、Lindlar触媒(鉛およびキノリンを添加(poisoned)した炭酸カルシウ ム上のパラジウム)が包含される。その他の系も触媒水素化に用いてよく、例え ば、メタノール中パラジウム/活性炭およびギ酸アンモニウム、エタノール中パ ラジウム/活性炭およびトリフルオロ酢酸、またはエタノール中パラジウム/硫 酸バリウムを用いてよい。 ステロイドC17-20リアーゼの阻害剤としての本発明の化合物のインビトロ酵素 阻害活性は、ラットまたはカニクイザルの精巣組織由来酵素のミクロソーム標品 を用いて明らかにすることができた。ミクロソームをカニクイザルまたはラット の精巣組織から分離した。被験化合物をジメチルスルホキシドに溶解し、0.05M リン酸カリウム緩衝液(カニクイザルリアーゼ活性の場合はpH7.4、ラットリアー ゼ活性の場合はpH7.2)中に希釈し、所望の濃度の被験化合物を得た。DMSOの最終 分析濃度は0.1%(v/v)とした。分析系には、1M NADPH、5mMグルコース−6− ホスフェート、1IU/mLグルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼおよび ミクロソーム蛋白を総容量0.2ml中に含有するNADPH再生系を含有させた。 時間依存性C17-20リアーゼ不活性化を測定するために、被験化合物を0〜40分 間34℃で、20〜62μg/mlミクロソーム蛋白、0.05M リン酸カリウム緩衝液、pH7.4および、上記したNADPH再生系と共にインキュベー トした。次に検体180μLずつを取り出し、酵素活性について分析した。検体各々 を〔7-3H〕−17α−ヒドロキシプレグネノロン(11.2mCi/ミリモル;検体当た り0.2μCi)+未標識の17α−ヒドロキシプレグネノロンに添加し、検体当たり0 .3μMの総基質濃度とし、次に、34℃で6分間インキュベートした。被験化合物 による可逆阻害を測定するたるめに、基質と阻害剤(または対照群では緩衝液中 DMSO)を同時に他の分析成分に添加することにより反応を開始した。カニクイザ ルリアーゼに対して用いる基質は7−3H−17α−ヒドロキシプレグネノロンとし 、これは0.3μM基質の最終濃度とした。ラットリアーゼ活性分析については、使 用基質は〔1,2-3H〕−17α−ヒドロキシプロゲステロンとし、総基質濃度0.1μM (Km=0.096μM)とした。分析系全体はラットおよびサルのリアーゼの両方に対し 6分間34℃でインキュベートした。 ステロイド5α−還元酵素の阻害剤としての本発明の化合物の活性は、実験動 物前立腺組織由来の5α−還元酵素のミクロソーム標品を用いて測定した。詳し くは、ミクロソームをカニクイザル前立腺組織から単離した。ミクロソーム標品 の蛋白濃度を測定した後に試料を使用した。カニクイザル前立腺5α−還元酵素 活性の個々の分析系には、0.1Mリン酸カリウム−クエン酸ナトリウム緩衝液、p H5.6、0.1%ウシ血清アルブミン(w/v)、1.0mMナトリウムEDTA、7〜96mgのミ クロソーム蛋白、1.0mM NADPH、5.0mMグルコース−6−ホスフェート、1IU/m Lグルコース−6−ホスフェートデヒドロゲナーゼ、〔1,2-3H〕−テストステロ ン(0.15μCi)、所望の基質濃度を得るための未標識テストステロン、およびDM SOに溶解し、 次に0.1%(v/v)DMSOの最終分析濃度となるように0.1Mカリウム−ナトリウムク エン酸塩緩衝液(50:50)中に希釈した阻害剤を含有させた。同様の緩衝液と阻 害剤を含有しないDMSOを対照群分析に用いた。バックグラウンドの放射能は酵素 以外はすべての成分を含有する分析系から求めた。分析は2連で行なった。テス トステロンを添加することにより反応を開始し、Dubnoff振とう培養器中25℃で3 0分間インキュベートした。分析系の総容量は100μLとした。これらの条件下30 分までは分析は時間に対して直線的であった。 阻害を調べるための化合物をテストステロンと同時に添加した。IC50の測定の ために、Km値の単一の濃度のテストステロンを用いた。テストステロンのKm値は 複数の実験で測定し、カニクイザル5α−還元酵素に対して0.025μM〜0.091μM の範囲であった。 各分析はクロロホルム:メタノール(2:1)5mlを添加することにより終了 した。次に基質と生成物を与える担体ステロイド(各々2.5μg)および蒸留脱イ オン水0.8mlを各分析系に添加した。リアーゼ分析の担体ステロイドは17α−ヒ ドロキシプレグネノロン、デヒドロエピアンドロステロンおよびアンドロスト− 5−エン−3β,17β−ジオール(カニクイザルリアーゼ分析)または17α−ヒド ロキシプロゲステロン、アンドロステンジオンおよびテストステロン(ラットリ アーゼ活性)とした。テストステロン、ジヒドロテストステロンおよび3,17−ア ンドロスタンジオールは担体ステロイドとして5α−還元酵素分析に添加した。 放射標識および未標識のステロイドはMooreとWilson(Methods in Enzymol.,O'M alley,B.W.とHardlan,J.G.編,36,1975,pp.466-473)の方法により抽出した 。ステロイドを含有する有機層を窒素ガスで蒸発させた。リア ーゼ分析のために残存物をヘキサン中18%テトラヒドロフラン(v/v)に溶解した 。5α−還元酵素分析のためには、乾燥ステロイド残留物をヘキサン中3%(v/v )イソプロパノールに溶解した。次にステ (10μm;4×250mm)上、ヘキサン中3%〜7.5%イソプロパノール勾配、次いで ヘキサン中75%(v/v)イソプロパノールのアイソラクティック条件下、分離した 。ステロイドピーク中の放射能は、リアーゼおよび5α−還元酵素の両方につい て、Radiomatic HS型およびA515型Flo-One検出器を用いて測定した。 各分析系の酵素活性は基質から生成物への%変換から計算し、結果は対照群に 対する%阻害として表示した。これらの実験から得られたデータを6通りの濃度 の阻害剤を組み込んだ適切な2パラメーターモデルに当てはめて、IC50値を求め た。上記方法を用いて化合物を試験した場合、得られた結果は以下の通りである 。(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オンのI C50は、サル精巣C17-20リアーゼに対しては41nMであり、ラット精巣C17-20リア ーゼに対しては86nMであり、そして、前立腺サル5α−還元酵素に対しては17nM であった。カニクイザル精巣リアーゼについて上記方法を用いて化合物を試験し た場合、以下の結果が得られた。 ステロイドC17-20リアーゼ、5α−還元酵素および/またはC17α−ヒドロキ シラーゼの阻害において、「有効阻害量」とは、酵素阻害作用が達成されるよう な化合物の量である。所望の阻害水準を達成するために必要な厳密な量は、酵素 濃度、表面積、温度およびその他の典型的な実験パラメーターの関数であり、当 業者の行なう実験的変動の範囲内である。典型的には、このような化合物を実際 の患者に投与する際には、最小有効量は治療効果が得られる量である。投与する 化合物の厳密な量は主に患者の体質と体型により広範囲に変動する。例えば投与 する患者、および治療すべき症状の重症度に応じて、投与する化合物の有効阻害 量は、1日当たり約0.625〜62.5mg/kg体重、好ましくは一日当たり約0.5〜30mg /kqである。経口投与のための単位用量には、例えば、本発明の化合物10〜500m gが含有される。あるいは、本発明の化合物は非経腸経路により、または移植片 として投与できる。 以下の実施例は本発明を説明するために示すものであり本発明を制限する意図 はない。本明細書中、特段の記載が無い限り「室温」 とは約20℃〜約23℃とする。 第1段階:4−ニトロステロイドの調製 実施例 1 (20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン カリウムt−ブトキシド(1.70g、15mM)および(20S)−20−ヒドロキシメチル プレグノ−4−エン−3−オン(1.65g、5mM)をt−ブタノール(25ml)中で 混合し、75分間アルゴン雰囲気下還流温度で加熱した。次にイソプロピルニトレ ート(0.51mL、5mM)を還流反応混合物に添加し、発熱反応を起こした。1分後 、反応容器を熱源からはなし、放冷して室温とした。次に冷却した混合物に酢酸 (5ml)を添加して酸性とし、一夜撹拌した。次に混合物をジクロロメタンで希 釈し、これにより合成された生成物が可溶化するのに十分な分離相を形成した。 その後、固体を濾過して除き、ジクロロメタンで洗浄した。濾液と洗液中の物質 を合わせ、濃縮した。次に残留物を再度ジクロロメタンに溶解し、次にシリカゲ ル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、(20S)−20−ヒドロキシメ チル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オンを得た。この物質を水性アセト ンから結晶化させて白色の針状物とした(融点166〜168℃)。 IR 3435,1696,1623(m),1633 cm-1 MS(CI)376(100%,M+1),358(30%,M+1−H2O) 1H-NMR(CDCl3)δ0.73(3H,s,C18-Me),1.06(d,C20-Me), C21-CH2) 元素分析値 C22H33NO4・(0.2)H2O: 計算値: C 69.70 H 8.80 N 3.62 測定値: C 69.78 H 9.13 N 3.40 この化合物は以下の構造を有していた。 実施例 1A (20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン カリウムt−ブトキシド(1.70g、15mM)および(20S)−20−ヒドロキシメチル プレグノ−4−エン−3−オン(1.65g、5mM)をt−ブタノール中で混合し、 90分間アルゴン雰囲気下還流温度で加熱した。次に複合物を室温に冷却し、イソ プロピルニトレート(0.51mL、5mM)で1回処理した。18時間後、反応容器の内 容物を酢酸5mlで酸性化し、その後、ジクロロメタンで希釈した。次に固体を濾 過して除去し、更にジクロロメタンで洗浄した。濾液と洗液残存物を実施例1に 記載の通り精製し、結晶化した(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレ グノ−4−エン−3−オンを得た。 実施例 1B (20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン カリウムt−ブトキシド(1.70g、15mM)および(20S)−20−ヒド ロキシメチルプレグノ−4−エン−3−オン(1.65g、5mM)をt−ブタノール (25ml)中で混合し、アルゴン雰囲気下3時間室温で撹拌した。次にこの複合物 に、1塊としてイソプロピルニトレート(0.51ml、5mM)を添加し、その後、複 合物を一夜撹拌した。次に、酢酸(5ml)を添加した。1時間後、反応容器中に 残存する固体を濾去し、ジクロロメタンで洗浄した。合わせた濾液と洗液残存物 を実施例1に記載の通り精製し、結晶化した(20S)−20−ヒドロキシメチル−4 −ニトロプレグノ−4−エン−3−オンを得た。 実施例 1C (20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン t−ブタノール中のカリウムt−ブトキシド(7.6g、67.8mM)および(20S)−20 −ヒドロキシメチルプレグノ−4−エン−3−オン(6.6g、20mM)をアルゴン雰 囲気下60分間還流温度で加熱した。次に1回でイソブチルニトレート(2.34ml、 20mM)を添加した。更に20分間還流した後、反応容器を室温に冷却した。次に酢 酸(10ml)を添加し、反応容器を18時間撹拌した後、複合物をジクロロメタン(2 00ml)で希釈した。固体を分離し、洗浄し、洗液残存物と合わせ、その後、実施 例1に記載の通り精製し、結晶化した(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニト ロプレグノ−4−エン−3−オンを得た。 実施例 1D (20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン カリウムt−ブトキシド(7.6g、67.8mM)および(20S)−20−ヒ ドロキシメチルプレグノ−4−エン−3−オン(6.6g、20mM)をt−ブタノール 中で合わせ、120分間還流温度で加熱した。次に2−エチルヘキシルニトレート( 3.56ml、20M)を1回で添加した。10分後、反応容器を室温に冷却した。次に反応 を酢酸(9ml)でクエンチングし、一夜撹拌した。ジクロロメタン(200ml)で 希釈した後、固体を分離し、洗浄し、洗液残存物と合わせ、その後実施例1に記 載の通り精製し、結晶化した(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグ ノ−4−エン−3−オンを得た。 実施例 1E (20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン t−ブタノール(91ml)中の(20S)−ヒドロキシメチル−プレグノ−4−エン− 3−オン(6.18g、18.7ミリモル)を1.5時間還流温度でカリウムt−ブトキシド (6.43g、57.3ミリモル、3モル当量)と反応させた。20分かけてイソプロピル ニトレート(2.9ml、1.6モル当量)を滴下添加し、その後、反応混合物を放冷し て室温とし、次に一夜撹拌した(12〜18時間)。次に反応混合物を酢酸(6.2ml) で処理し、室温で1時間撹拌し、水(400ml)に注ぎこんだ。ジクロロメタン(4× 100ml)で抽出し、有機層を全て合わせ、硫酸マグネシウム上に乾燥した。濾過後 、濾液を真空下に蒸発させ、得られた赤みがかった油状物をシリカゲルカラム濾 過により精製した(ヘキサン:ジエチルエーテル:塩化メチレン−4:2:1、 2.5L次いで2:2:1、1L)。適切な画分を合わせて濃縮し、得られた物質 を、混濁するまで水を添加しながら沸騰プロパノールから再結晶させ、標題化合 物(2.66g)を得た。 実施例 2 17β−ヒドロキシ−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オン 実施例1に記載の方法で、テストステロン(2.88g、10mM)、カリウムt−ブト キシド(3.40g、30mM)およびイソプロピルニトレート(1.01ml)を反応させて 17β−ヒドロキシ−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オンを得た。融点 158〜160℃(アセトン−ヘキサン)。 IR 3533,1689,1615(m),1635 cm-1 MS(CI)334(100%,M+1),316(50%,M+1-H2O) 1H-NMR(CDCl3)δ0.80(3H,s,C18-Me),1.30(s,C19-Me),3.66(1H,t,C17 -H) この化合物は以下の構造を有していた。 上記結晶化の際の濾液と洗液を合わせて無水酢酸(3ml)およびピリジン(6 ml)で処理した。室温で一夜放置した後、反応混合物を1時間水と共に撹拌した 。液体を傾潟することにより得られた粘稠な固体をクロマトグラフィーで精製し 、17β−アセトキシ−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オンを得た。融 点216〜217℃(水性アセトン)。 IR(CDCl3)1725,1695,1623(m),1536,1256 cm-1 MS(CI)376(100%,M+1),316(35%,M+1-AcOH) 1H-NMR(CDCl3)δ0.84(3H,s,C18-Me),1.30(s,C19-Me),2.05(s,COMe), 5.62(1H,dd,C17-H) この化合物は以下の構造を有していた。 前に記載した通り、17β−ヒドロキシ−4−ニトロステロイドは以下の実施例 に記載する通り修飾して相当する17−オンにすることができる。 実施例 2A 4−ニトロアンドロスト−4−エン−3,17−ジオン −6℃に冷却したアセトン(900ml)中の17β−ヒドロキシ−4−ニトロアンド ロスト−4−エン−3−オン(4−ニトロテストステロン、10.56g、31.7mM) の溶液をJones試薬(10.0ml)で処理した。過剰な試薬をメタノールで分解した 後、固体を濾過して除去した。濾液を例えば真空下ロータリーエバホレーターに より濃縮し、シリカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、4− ニトロアンドロスト−4−エン−3,17−ジオンを得た。融点205〜205.5℃(分解 )(アセトン−ヘキサン)。 IR 1738,1622,1533,1373 cm-1 MS(CI)332(100%,M+1) 1H-NMR(CDCl3)0.93(s,C18-Me),1.13(s,C19-Me) 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 3 17β−ヒドロキシ−7α−メチル−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オ ン 17β−ヒドロキシ−7α−メチルテストステロン(11.2g、37.0mM)、カリウ ムt−ブトキシド(8.29g、73.9mM)およびイソプロピルニトレート(3.76ml) を実施例1の方法で反応させ、17β−ヒドロキシ−7α−メチル−4−ニトロア ンドロスト−4−エン−3−オンを得た。融点229〜230℃(分解)(アセトン− ヘキサン)。 IR(CHCl3)3614,1694,1658(m),1623,1536 cm-1 MS(CI)348(100%,M+1),330(40%,M+1−H2O) 1H-NMR(CDCl3)0.89(d,C7-Me),0.91(s,C18-Me),1.16(s,C19-Me),3.68( t,C17-H) 化合物は以下の構造を有していた。 17β−ヒドロキシステロイドは以下の実施例に記載の方法で相当する17−オン に変換される。 実施例 3A 7α−メチル−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3,17−ジオン アセトン(400ml)中の17β−ヒドロキシ−7α−メチル−4−ニトロアンドロ スト−4−エン−3−オン(4.2g、12.1mM)の溶液を0℃に冷却し、Jones試薬( 4.0ml)で処理した。過剰な試薬がある場合はメタノールを添加して分解した。 固体を濾去し、濾液を濃縮して緑色の固体とした。この物質をシリカゲル上のフ ラッシュクロマトグラフィーにより精製し、7α−メチル−4−ニトロアンドロ スト−4−エン−3,17−ジオンを得た(水性アセトン)。 IR(CHCl3)1735,1697,1625(m),1537 cm-1 MS(CI)346(100%,M+1),328(50%,M+1-H2O) 1H-NMR(CDCl3)0.86(3H,d,C7-H),0.93(3H,S,C18-Me),1.33(s,C19-Me) 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 4 11α,17β−ジヒドロキシ−17α−メチル−4−ニトロアンドロスト−4−エン −3−オン 11α,17β−ジヒドロキシ−17α−メチルアンドロスト−4−エン−3−オン (6.37g、20.0mM)、カリウムt−ブトキシド(6.73g、60.0mM)およびイソプ ロピルニトレート(2.02ml)を実施例1の方法で反応させ、固体泡状物として11 α,17β−ジヒドロキシ−17α−メチル−4−ニトロアンドロスト−4−エン− 3−オンを得た。 IR 3435,1691,1618(m),1533,1373 cm-1 MS(CI)364(100%,M+1),346(30%,M+1-H2O),328(37%,M+1-2H2O) 1H-NMR(CDCl3)0.93(3H,s,C18-Me),1.21(s,C19-Me),1.43(s,C17-Me), 4.08(1H,dt,C11-H) 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 5 20,21−ジヒドロキシ−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オンアセトニド 20,21−ジヒドロキシプレグノ−4−エン−3−オン−21−アセテート(6.73g 、18.0mM)、カリウムt−ブトキシド(5.78g、51.5mM)およびイソプロピルニト レート(1.6ml)を実施例1の方法で反応させ、20,21−ジヒドロキシ−4−ニトロ プレグノ−4−エン−3−オンを得た。水性アセトンから再結晶させて相当する アセトニ ドを得た。融点221〜223℃(分解)。 IR 1693,1622(m),1535,1371 cm-1 MS(CI)418(55%,M+1),101(100%) 1H-NMR(CDCl3)0.90(3H,s,C18-Me),1.03(s,C19-Me),1.33(s,Me),1.37 (s,Me),3.46-3.54(1H,m,C20-H),3.93-4.05(2H,m,C21-CH2) 化合物は以下の構造を有していた。 アセトニド基は以下の実施例の方法により20,21−ジ酸化炭素から除去した。 実施例 5A 20,21−ジヒドロキシ−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン メタノール中の実施例5の再結晶濾液から得た20,21−ジヒドロキシ−4−ニ トロプレグノ−4−エン−3−オンアセトニドを短時間加温することにより溶液 の形成を容易にした。次に反応容器を室温に冷却し、5%塩酸水溶液(10ml)を 添加した。4時間撹拌した後、反応混合物を炭酸カリウム水溶液で中和し、真空 下に濃縮した。残存物を希塩酸とジクロロメタンとに分配した。次に有機層を分 離し、硫酸マグネシウム上に乾燥し、濃縮して得られた黄色の泡状物を、次にシ リカゲル上のフラッシュクロマトグラフィーにより精製し、20,21−ジヒドロキ シ−4−ニトロプレグノ−4−エン−3− オンを得た。融点183〜185℃(水性メタノール)。 IR(CHCl3)3628,3587,1693,1622,1535,1373 cm-1 MS(CI)378(100%,M+1),342(35%,M+1-2H2O) 1H-NMR 0.92(3H,s,C18-Me),1.30(3H,s,C19-Me),3.34-3.44(1H,m,C20- H),3.61-3.72(2H,m,C21-CH2) 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 6 17β−シクロプロピルオキシ−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オン 17β−シクロプロピルオキシアンドロスト−4−エン−3−オン(9.70g、29. 5mM)、カリウムt−ブトキシド(7.0g、62.4mM)およびイソプロピルニトレー ト(2.99ml)を実施例1の方法で反応させ、17β−シクロプロピルオキシ−4− ニトロアンドロスト−4−エン−3−オンを得た。融点137〜38℃(メタノール )。 IR(CHCl3)1695,1622(m),1535,1373 cm-1 MS(CI)374(100%,M+10),316(20%,M+1-c-C3H5-O) 1H-NMR(CDCl3)0.38-0.61(4H,m),0.80(3H,s,C18-Me),1.29(s,C19-Me) ,3.25-3.33(1H,m,シクロプロピル-CHO),3.44(1H,t,C17-H) 化合物は以下の構造を有していた。 上記ニトロ化のための出発物質は以下の通り調製した。 アセトン(1.9L)中の17β−シクロプロピルオキシ−アンドロスト−5−エン −3β−オール(19.36g、58.9mM)の溶液を−3℃まで冷却し、次にJones試薬(2 0ml)で処理した。過剰の試薬をメタノールで分解した。固体を濾過して除去した 。濾液を濃縮して得られた緑色の油状物をシリカゲル上のフラッシュクロマトグ ラフィーで精製して17β−シクロプロピルオキシアンドロスト−4−エン−3− オン(11.0g、57%)を得た。 上記酸化のための出発物質(17β−シクロプロピルオキシ−アンドロスト−5 −エン−3β−オール)はAngelastroとBlohmの米国特許第4,966,897号に記載の 通り製造した。 実施例 6A 17β−(シクロプロポキシ)−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オン カリウムt−ブトキシド(109g、0.97モル、2.1モル当量)を室温窒素下10分 間かけてt−ブタノール(2L)中の17β−(シクロプロピルオキシ)−アンド ロスト−4−エン−3−オン(150g、0.46モル)の撹拌溶液に添加した。室温 で18時間撹拌を継続し、次に室温で30分かけてt−ブタノール(50ml)中のイソ プロピルニトレート(48.2g、0.46モル、1.0モル当量)を添加した。更に一日 室 温で撹拌した後、氷酢酸(130ml)を25分かけて添加し、更に18時間撹拌を継続し た。その後、塩化メチレン(1.5L)および塩水(飽和塩化ナトリウム、800mL)を添 加し、溶液を更に10分間撹拌した。次に有機層を分離し硫酸マグネシウム上に乾 燥した。得られたスラリーを濾過し、濾液を濃縮(35℃/40 Torr)し、暗赤色の 油状物を得た。フラッシュクロマトグラフィー(SiO2、溶離剤:酢酸エチル/ヘ キサン 5:95、酢酸エチル/ヘキサン 1:9および酢酸エチル/ヘキサン 15 :85)で精製した。所望の生成物を含有する画分を合わせて濃縮(30℃/40 Torr )し、得られた固体をヘキサン(350ml)中で撹拌した。濾過し、固体を乾燥して 黄色の固体として標題化合物(68g、40%)を得た。上記のような濃縮および再 クロマトグラフィーの後、濾液から更に化合物が得られた(8g、5%)。融点 133〜134℃。 IR(KBr)3437,3090,2945,2870,1693,1624,1531,1450,1373,1346,1 332,1211,1188,1170,1076,1062,1035,1012,962,794,765 cm-1 1H-NMR(CDCl3)δ0.50(4H,2×シクロプロピル-CH2),0.80(3H,s,C18-Me) ,1.30(3H,s,C19-Me),3.3(3H,m,シクロプロピルのOCH),3.44(1H,C17-H) MS(CI,CH4)m/z(相対強度)374(100%,M+1) 元素分析値 C22H31NO4: 計算値: C 70.75 H 8.37 N 3.75 測定値: C 70.99 H 8.44 N 3.56 実施例 7 4−ニトロ−アンドロスト−4−エン−3−オン−17β−カルボン 酸 アンドロスト−4−エン−3−オン−17β一カルボン酸(3.63g、11.4ミリモ ル)、カリウムt−ブトキシド(4g、35.3ミリモル)およびイソプロピルニトレ ート(1.9ml)を実施例1の方法で反応させ、4−ニトロ−21−アンドロスト−4 −エン−3−オン−17β−カルボン酸を得た。融点205〜208℃、分解。 IR(CHCl3)3034,2970,1697,1535,1373 cm-1 MS(CI)362(100%,M+1) 1H-NMR δ(CDCl3)0.79(3H,s,C18-Me),1.3(3H,s,C19-Me) 化合物は下記の構造を有していた。 実施例 8 3−ヒドロキシ−4−ニトロアンドロスト−3,5−ジエン−17β−t−ブチルカ ルボキサミド 磁気撹拌子およびガス導入口を備えた250ml容の丸底フラスコに、カリウムt −ブトキシド(8.5g、75ミリモル)およびt−ブチルアルコール(75ml)を入れ た。アンドロスト−4−エン−3−オン−17β−カルボキサミド(9.3g、25ミリ モル)を添加し、溶液を20分間アルゴン雰囲気下65℃で撹拌した。強い発熱を伴 いながら、イソプロピルニトレート(2.8ml、28ミリモル)を添加し、溶液を1時 間かけて25℃まで冷却した。酢酸(7.5ml)を添加し、沈殿を濾過し、 濾液を濃縮した。得られた暗色のガム状物をジクロロメタンに溶解し、水で洗浄 し、濃縮し、30〜50%酢酸エチル/ヘキサンを用いて300mLのシリカゲル上のク ロマトグラフィーに付し、ジクロロメタン/ヘキサンから結晶化させた生成物44 1mg(1.05ミリモル)を得た。 融点207〜208.5℃(分解)。 IR(KBr): 3441,2967,2943,2916,2885,2847,1693,1670,1624,1535,1 508,1475,1452,1390,1367 cm-1 UV(EtOH)λmax=242 nM; ε=13,100 1H-NMR(CDCl3): δ4.40(s,1H),2.52-2.60(m,2H),1.4-2.46(m,16H),1. 35(s,9H),1.31(s,3H),1.03-1.32(m,4H),0.74(s,3H)ppm 元素分析値 C24H36N2O4: 計算値: C 69.20% H 8.71% N 6.72% 測定値: C 69.33% H 8.63% N 6.60% 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 9A 20−アセチルチオメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン 20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン(750mg、2 .0ミリモル)(実施例1で調製)およびトシルクロリド(400mg、2.1ミリモル) の溶液をピリジン(2ml)中に調製し、12時間25℃で撹拌した。24時間後、残存 物をジクロロメタン(2ml)に再度溶解し、更にトシルクロリド(40mg)を添加 した。更に12時間撹拌した後、水2滴を添加し、混合物を30分間撹拌し、ジクロ ロメタン(50ml)、水(50ml)、10%塩酸(50ml)で洗浄し、硫酸マグネシウム 上に乾燥した。この物質を濃縮し、酢酸エチル:ヘキサン(1:1)の50:50溶 液から血漿化させ、黄色の固体を得た。融点181℃〜182℃。 上記方法により調製したトシレート(529mg)を乾燥ジメチルホルムアミド(10m l)中に溶解し、炭酸セシウム(163mg、0.5ミリモル)およびチオ酢酸(86mg、1.1 ミリモル)をメタノール(3ml)中に溶解し、蒸発させることにより新しく調製し たセシウムチオアセテートに添加した。24時間後、反応混合物をジエチルエーテ ルで希釈し、水で洗浄し、濃縮し、ジクロロメタン/ヘキサン(4:1)を用い たフラッシュクロマトグラフィーに付した。所望の生成物を含有する画分を濃縮 し、ヘキサンから結晶化させてチオエステル225mgを得た。 別法として、上記方法により調製したトシレートを以下の方法で置換して相当 するチオアセチル化合物とすることができる。炭酸セシウム(163mg、0.5ミリモ ル)をメタノール(2ml)およびチオ酢酸(90mg、1.1ミリモル)に溶解した。均 質な溶液を真空下に濃縮した。残存物をトシレート(529mg、1.0ミリモル)と共 にジメチルホルムアミド(3ml)中に溶解した。得られた溶液を18時間窒素雰囲 気下25℃で撹拌した。上記方法で調製したセシウムチオアセテート(1.0ミリモ ル)の別の溶液(ジメチルホルムアミド1.0ml)を反応容器に添加した。変換終 了(TLCで測定)後、1N塩酸(1ml)を添加し、得られた溶液を酢酸エチルに 溶解し、水で洗浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥した。 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 9B 20−メルカプトメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン 実施例9Aで製造したチオアセテート(65mg、0.15ミリモル)をメタノール2 mlおよびTHF 1ml中に1N LiOH 0.3mlと共に溶解した。1時間撹拌した後、酢 酸0.1mlを添加した。溶液を酢酸エチルに抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウ ム上に乾燥した。生成物を酢酸1.0ml中に溶解し、約50℃に加熱し、真空下に濃 縮して明黄色の固体を(30mg)得た。 化合物は以下の構造を有していた。 実施例 10 17β−シクロプロピルアミノ−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オン t−ブタノール(60ml)中の17β−シクロプロピルアミノ−4−エン−3−オ ン(4.61g、14.07ミリモル)およびカリウムt−ブトキシド(4.74g、42.22ミリモ ル、3モル当量)の溶液を1時間還流下に加熱した。イソプロピルニオレート(1. 43ml、14.07ミリモル、1モル当量)を溶液還流中に1回で添加した。反応混合物 をゆっくり室温に戻し、その後、氷酢酸(20ml)およびジクロロメタン(20ml) を反応混合物に添加して赤橙色の沈澱を溶解した。反応混合物を一夜室温で放置 した。反応混合物を濾過し、フィルターケーキを白色になるまでジクロロメタン で洗浄した。濾液を更にジクロロメタン(200ml)で希釈し、その後、半飽和濃度 の塩化ナトリウム水溶液(200ml)で洗浄し、その後、同量の半飽和塩化ナトリウ ム水溶液および重炭酸ナトリウム飽和水溶液よりなる溶液(200ml)で洗浄した。 有機層を硫酸マグネシウム上に乾燥し、真空下に濃縮し、シリカゲル上のクロマ トグラフィー(ジクロロメタン/メタノール 19:1)で精製し、固体の黄色い泡 状物として17β−シクロプロピルアミノ−4−ニトロアンドロスト−4−エン− 3−オンを得た。 1H-NMR(300 MHz,CDCl3)δ0.75(s,3H,C19-Me),1.30(s,3H,C18-Me)ppm IR(KBr)3435,2944,2870,1695,1533,1371,1013,766 cm-1 MS(EI)=372(M+) 化合物は以下の構造を有していた。 第2段階:ステロイド4−ニトロ−Δ4−3−オンから4−アミノ −Δ4−3−オンステロイド化合物への還元 A.接触還元 実施例 11 4−アミノ−20−ヒドロキシメチルプレグノ−4−エン−3−オン 無水エタノール(28ml)中の20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4 −エン−3−オン(2.01g、5.35mM)の溶液を準じ、Lindlar触媒(5% Pd/CaC O3+5.2% Pb,0.81g)およびキノリン(37μl)で処理し、24時間40〜55psiの 水素下に保持した。次に混合物をセライトで濾過し、濾液を濃縮して得られた黄 色の固体をショートパスクロマトグラフィーで精製して4−アミノ−20−ヒドロ キシメチルプレグノ−4−エン−3−オンを得た。融点180〜185℃(水性イソプ ロパノール)。 IR 3512,3470,3384,1648,1614,1576 cm-1 MS(CI)346(100%,M+1),328(30%,M+1-H2O) 1H-NMR 0.72(3H,s,C8-Me),1.02(d,C21-Me),1.15(s,C19-Me),2.6-3.2(v .br,NH2),3.36(1H,dd,0.5・C22-CH2),3.63(1H,dd,0.5・C22−CH2) この化合物は以下の構造を有していた。 実施例 12 17β−シクロプロピルオキシ−4−アミノアンドロスト−4−エン−3−オン 無水エタノール(125ml)中の17β−シクロプロピルオキシ−4−ニトロアンド ロスト−4−エン−3−オン(4.36g、11.6mM)の溶液をLindlar触媒、次いで キノリン(80ml)で処理した。混合物を約117時間1気圧の水素下に撹拌した。反 応混合物を活性炭を乗せたセライトで濾過し、無水エタノールで洗浄した。合わ せた濾液を濃縮して褐色の液体(3.7g)とし、塩化メチレンに溶解し、ヘキサ ン/酢酸エチル(1:4)で調製したシリカゲルカラムに搭載し、ヘキサン:酢 酸エチル(1:4)で溶離しながらフラッシュクロマトグラフィーにより精製し た。 生成物含有画分を合わせて濃縮し、得られた明黄色のガラス状物を放置により 結晶化させた(2.3g)。結晶をメタノールに溶解し、綿花で濾過し、結晶化が 始まるまで水を滴下添加した。混合物を再度一夜冷凍した(12〜18時間)。結晶 を濾過して集め、冷水性メタノールおよび水で洗浄し、次に真空下に乾燥して明 黄色の固体として4−アミノ−17β−(シクロプロピルオキシ)−アンドロスト −4−エン−3−オン(1.97g)を得た。 IR(KBr)ν3458,3372,1674,1622(m),1585 cm-1 元素分析値 C22H33NO2: 計算値: C 76.92 H 9.68 N 4.08 測定値: C 76.86 H 10.04 N 4.08 1H-NMR(CDCl3)δ0.38-0.61(4H,m,2×CH2),0.79(3H,s,C18-Me),1.15(s ,C19-Me),3.27+3.44+ca.3.4(4H,シクロプロポキシ-H,C17-H,NH2,m+t, v.br.) UV(EtOH)λ 294(ε 7570,1g.ε 3.879) MS/CI 344(100%,M+1),286(30%,M+1-C3H5OH) この化合物は以下の構造を有していた。 実施例 12A 4−アミノ−17β−(シクロプロピルオキシ)−アンドロスト−4−エン−3− オン塩酸塩 35℃のメタノール(200ml)中の17β−(シクロプロピルオキシ)−4−ニト ロ−アンドロスト−4−エン−3−オン(10g、26.7ミリモル)の撹拌溶液にLi ndlar触媒(4g、5.9% Pd+5.4% Pd/CCP3(CaCO3),D.R.Engelhard,Seneca ,SC)およびキノリン(0.2g、1.6ミリモル)を窒素雰囲気下に添加した。得られ た混合物をParr振とう器に入れ、20時間50psiで室温水素雰囲気下に振とうした ところ、約3モル当量の水素が消費された。触媒を濾過して除去 した。 上記方法を約9回(8×10g規模+1×7g規模)反復し、生成した溶液を濾 過して合わせた。二酸化ケイ素(SiO2、550g)を溶液に添加し、混合物を減圧下( 10 Torr)、10〜15℃で濃縮した。SiO2と生成物の混合物をフラッシュカラム(20 cm内径、SiO25kg充填)に投入し、カラムを順次ヘキサン中15%(20L)、20% (20L)次いで30%(40L)酢酸エチルで溶離した。生成物含有画分を合わせ、 減圧下(10℃、30 Torr)に濃縮し、黄色の溶液を得た(600ml)。溶液を酢酸エチ ル中1.8M塩酸(75ml)で4℃で処理した。得られたスラリーをアセトン(200ml) および塩化メチレン(100ml)で希釈した。30分撹拌した後、固体を濾過して集 め、アセトン(300ml)で洗浄し、乾燥して標題化合物(34g、37%)を得た。融 点206〜207℃。濾液を濃縮して液体(300ml)とし、固体を回収して生成物の第2 の収量(3.4g、4%)を得た。融点203〜204℃。 IR(KBr)3445,3086,2945,2872,2555,1967,1791,1682,1641 cm-1H-NMR(CDCl3)δ0.50(4H,m,2×シクロプロピル-CH2),0.76(3H,s,C18-M e),1.21(3H,s,C19-CH3),3.2(1H,m,シクロプロピルのOCH),3.39(1H,t,C17 -H),9.6(3H,br.s,NH3) MS(CI)m/z 344(100%,M+) 元素分析値 C22H34NO2Cl・(0.6)H2O: 計算値: C 68.05 H 9.07 N 3.61 測定値: C 68.18 H 9.06 N 3.52 実施例 13 17β−シクロプロピルアミノ−4−アミノプレグノ−4−エン−3 −オン 17β−シクロプロピルアミノ−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン(67 0mg,1.80ミリモル)を無水エタノール(11ml)に溶解し、Lindlar触媒(268mg) 次いでキノリン(3μL)で処理した。溶液を18時間常圧(約760mm/mg)で水素雰囲 気下激しく撹拌した。反応混合物を濾過し、エタノール(100ml)およびジクロ ロメタン(100ml)で洗浄した。溶媒を真空下に除去し、生成物をシリカゲル上の クロマトグラフィー(塩化メチレン/CH2OH,47:3)で精製し、黄色の油状物を 得たが、これは、結晶化して黄色味を帯びた固体となった。融点149〜150℃(ジ エチルエーテル)。 IR(KBr):3474,3366,2945,1616,1577 cm-1 MS(Cl/CH4)〔M++H〕=343 1H-NMR(33 MHz,CDCl3)δ0.73(3H,s,C18-Me),1.15(3H,s,C19-Me),2.6 6(1H,t,C17-H) 13C-NMR(75MHz,CDCl3)δ6.464,7.185,11.289,20.803,23.682,24.757 ,29.683,29.753,30.914,32.860,34.899,35.307,37.904,42.453,52.910 ,54.549,69.014,132.938,138.860,194.343 化合物は以下の構造を有していた。 B.化学的還元 実施例 14 4−アミノ−20−ヒドロキシメチルプレグノ−4−エン−3−オン 無水エタノール(4.8ml)中の20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4 −エン−3−オン(0.52g、1.38ml)の溶液に塩化第一スズ(2.1g)を1回で 添加して混合し、次に、6時間70℃で加熱した。次に反応容器を室温に冷却し、 10分間かけて重炭酸ナトリウム(9g)で慎重に溶液を中和した。次に得られた スラリーを濾過し、褐色の固体を分離し、次に、10%フッ化水素酸(25ml)およ び酢酸エチル(25ml)中で撹拌した。フッ化水素/酢酸エチル処理を反復した。 各濾過で得られた有機層を合わせ、硫酸マグネシウム上に乾燥し、濾過し、濃縮 した。得られた残存物をフラッシュクロマトグラフィーで精製し、Weintraubへ の米国特許第5,218,110号およびWeintraub等への米国特許第5,120,840号(両文 献とも参考のために本明細書に組み込まれる)に記載の物質と同様な白色固体と して4−アミノ−20−ヒドロキシメチルプレグノ−4−エン−3−オンを得た。 この化合物は下記の構造を有していた。 実施例 14 4−アミノ−17−シクロプロピルオキシアンドロスト−4−エン−3−オン 酢酸(10ml)中の17−シクロプロピルオキシ−4−ニトロアンドロスト−4− エン−3−オン(1.0g、2.71mM)の溶液を亜鉛粉(1.0g)で処理した。合わせたも のを室温で1.5時間激しく撹拌した。亜鉛塩を濾過して除き、酢酸エチルで洗浄 した。合わせた濾液と洗液を合わせ、濃縮して得られた黄色の固体を酢酸エチル に再溶解し、3回1M塩酸(150ml)で抽出した。合わせた酸抽出液を水酸化ナト リウム(pH14)で中和し、更にエーテルで抽出した。次に合わせた有機層を硫酸 ナトリウム上に乾燥し、濃縮して4−アミノ−17−シクロプロピルオキシアンド ロスト−4−エン−3−オン(0.59g)を得た。融点100〜102℃(水性メタノー ル)。 IR 3354,1662,1620,1581 cm-1 MS(CI)344(100%,M+1) 1H-NMR 0.37-0.61(4H,m,2×シクロプロピル CH2),0.79(3H,s,C18-Me),1 .16(s,C19-Me),3.25-3.33(m,シクロプロピル-CHO),3.44(t,C17-H) この化合物は下記の構造を有していた。 実施例 16 20−アセチルチオメチル−4−アミノプレグノ−4−エン−3−オ ン 20−(チオアセチル)メチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン(17 3mg、0.40ミリモル)および亜鉛粉300mgを氷酢酸2ml中30分間撹拌した。混合物 を酢酸エチル(50ml)中に注ぎこみ、重炭酸ナトリウム飽和水溶液3×50mlで洗 浄し、硫酸マグネシウム上に乾燥した。融点173〜176℃。 化合物は下記の構造を有していた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AT,AU,BB,BG,BR,BY,CA,C H,CN,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB ,GE,HU,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LK,LR,LT,LU,LV,MD,MG,MN,M W,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD ,SE,SI,SK,TJ,TT,UA,US,UZ, VN (72)発明者 アンジエラストロ,マイクル・アール アメリカ合衆国オハイオ州 45040.メイ ソン.シーダーノウル9853 (72)発明者 カラン,テイモシー・テイー アメリカ合衆国オハイオ州 45236.シン シナテイ.デイアークロスパークウエイ 9251.アパートメント2ビー (72)発明者 フリン,ゲアリー・エイ アメリカ合衆国オハイオ州 45243.シン シナテイ.ユークリツドロード7121 (72)発明者 キン,チー−シン・アール アメリカ合衆国オハイオ州 45241.シン シナテイ.ウツドクロフトドライブ7381

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、C1-C4アル カノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロピルオキシ、アセチルチオアル カン、シクロプロピルアミノ、t−ブチルカルボキシアミド、2,2−ジメチルジ オキソラン−4−イル、1,2−ジヒドロキシエチルおよびC1-C4アルカンチオール であり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして、 示し; RとR1は一緒になって、そして/またはR5とR6は一緒になって=0を示すが; 条件として、RがOHである場合は、R1は水素であり;そして 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素である〕の化合物の製造方法、た だし、順次下記段階: a) 下記式: 物を相当する熱力学的3,5−ジエノレートを形成するのに十分な時間高められた 温度で強塩基有効量と反応させ、次いで中性のニトロ化剤を添加して4−ニトロ ステロイドを生成すること;次いで、 b) 4−ニトロステロイドを適当な還元剤と反応させること を包含する上記方法。 2.化合物が(17S)−シクロプロピルオキシ−アンドロスト−4−エン−3−オ ンである請求項1記載の方法。 3.化合物が(20S)−4−アミノ−21−ヒドロキシ−20−メチルプレグノ−4− エン−3−オンである請求項1記載の方法。 4.強塩基がカリウムt−ブトキシドおよびカリウムt−アミレートよりなる群 から選択される請求項1記載の方法。 5.強塩基の有効量が約2〜約4モル当量である請求項4記載の方法。 6.強塩基の有効量が約2モル当量である請求項5記載の方法。 7.高められた温度が約17℃〜約100℃である請求項1記載の方法。 8.高められた温度が約50℃〜約83℃である請求項7記載の方法。 9.高められた温度が約83℃である請求項8記載の方法。 10.熱力学的ジエノレートを生成するのに十分な時間が約5分〜8時間である請 求項1記載の方法。 11.熱力学的ジエノレートを生成するのに十分な時間が約15分〜約180分である 請求項10記載の方法。 12.熱力学的ジエノレートを生成するのに十分な時間が約60分である請求項11記 載の方法。 13.中性ニトロ化剤が炭素原子3〜8個を有する飽和の直鎖または分枝鎖の有機 ニトレートである請求項1記載の方法。 14.アルキルニトレートがイソプロピルニトレート、イソブチルニトレートおよ び2−エチルヘキシルニトレートよりなる群から選択される請求項13記載の方法 。 15.適当な還元剤が、酢酸中の金属亜鉛のような物質およびLindlar触媒のよう な触媒よりなる群から選択される請求項14記載の方法。 16.下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、C1-C4アル カノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロピルオキシ、シクロプロピルア ミノ、アセチルチオアルカン、2,2−ジメチルジオキソラン−4−イル、1,2−ジ ヒドロキシエチルお よびC1-C4アルカンチオールであり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; RおよびR1は一緒になって=0、即ち17位の炭素に二重結合する酸素を示し; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R5およびR6は一緒になって=0、即ち11位の炭素に二重結合する酸素を示し; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして 条件として、RがOHである場合は、R1は水素であり;そして 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素である〕の化合物。 17.(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4−エン−3−オン である請求項16記載の方法。 18.17β−シクロプロピルオキシ−4−ニトロアンドロスト−4−エン−3−オ ンである請求項16記載の化合物。 19.下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、C1-C4アル カノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロポキ シ、アセチルチオアルカン、シクロプロピルアミノ、2,2−ジメチルジオキソラ ン−4−イル、1,2−ジヒドロキシエチルおよびC1-C4アルカンチオールであり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; RおよびR1は一緒になって=0、即ち17位の炭素に二重結合する酸素を示し; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R5およびR6は一緒になって=0、即ち11位の炭素に二重結合する酸素を示し; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして、 条件として、RがOHである場合は、R1は水素であり;そして 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素である〕の化合物の有効阻害量を 投与することを包含するステロイド5α−還元酵素を阻害するための方法。 20.投与する化合物が(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4 −エン−3−オンである請求項19記載の方法。 21.下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、C1-C4アル カノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロピルオキシ、シクロプロピルア ミノ、アセチルチオアルカン、2,2−ジメチルジオキソラン−4−イル、1,2−ジ ヒドロキシエチルおよびC1-C4アルカンチオールであり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; RおよびR1は一緒になって=0、即ち17位の炭素に二重結合する酸素を示し; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R5およびR6は一緒になって=0、即ち11位の炭素に二重結合する酸素を示し; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして、 条件として、RがOHである場合は、R1は水素であり;そして 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素である〕の化合物の有効阻害量を 投与することを包含するステロイドC17-20リアーゼを阻害するための方法。 22.投与する化合物が17β−シクロプロポキシ−4−ニトロアンドロスト−4− エン−3−オンである請求項21記載の方法。 23.投与する化合物が(20S)−20−ヒドロキシメチル−4−ニトロプレグノ−4 −エン−3−オンである請求項21記載の方法。 24.投与する化合物が(20S)−20−メルカプトメチル−4−ニトロプレグノ−4 −エン−3−オンである請求項21記載の方法。 25.下記式: 〔式中、RはOH、C1-C6アルカノイル、C1-C6アルカノイルオキシ、C1-C4アル カノール、COCH2OH、CO2H、CONR7R8、シクロプロピルオキシ、アセチルチオアル カン、シクロプロピルアミノ、t−ブチルカルボキシアミド、2,2−ジメチルジ オキソラン−4−イル、1,2−ジヒドロキシエチルおよびC1-C4アルカンチオール であり; R1は水素、ヒドロキシまたはC1-C6アルキルであり; R2、R3およびR4は各々独立して水素またはC1-C6アルキルであり; R5およびR6は各々独立して水素またはOHであり; R7は水素またはC1-C8アルキルであり; R8はC1-C8アルキルであり;そして、 し; RとR1は一緒になって、そして/またはR5とR6は一緒になって=0を示すが; 条件として、RがOHである場合は、R1は水素またはC1-C4アルキルあり;そ して 条件としてR5がOHである場合は、R6は水素であり、そしてR6がOHである場合 は、R5は水素である〕の化合物の製造方法、ただし、 順次、下記段階: a) 下記式: 物を相当する熱力学的3,5−ジエノレートを形成するのに十分な時間適当な温度 で強塩基有効量と反応させ、次いで中性のニトロ化剤を添加して4−ニトロステ ロイドを生成すること;次いで b) 4−ニトロステロイドを適当な還元剤と反応させること、 c) 場合により薬学的に許容される塩に変換すること を包含する上記方法。 26.化合物が(17S)−4−アミノ−シクロプロピルオキシ−アンドロスト−4− エン−3−オンである請求項25記載の方法。 27.化合物が(20S)−4−アミノ−21−ヒドロキシ−20−メチルプレグノ−4− エン−3−オンである請求項25記載の方法。 28.化合物が塩酸4−アミノ−21−ヒドロキシ−20−メチルプレグノ−4−エン −3−オンである請求項25記載の方法。 29.適当な温度が約17℃〜約30℃である請求項25記載の方法。 30.適当な温度が約20℃〜約25℃である請求項25記載の方法。
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